関東震災に就て(二)

作詞・作曲・編曲・実演家
今村 明恒
製作者(レーベル)
ビクター
歴史的音源ジャンル
講義、講演、演説
出版年月日
1930-03
カテゴリ(AI 付与)
自然災害
キーワード(AI 付与)
地震, 関東地方, 周期, 震災, 耐震建築
注記
商品番号 : 51166, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 注記 : アーチスト1今村 明恒は、理学博士, 講演
今回の大地震が突然に起こったように言う人があります。 突然に起こらない地震があるかなどと言ってしまえば、 それまででありますけれども、何らの善況なしに起こったという意味ならば、 それは当たらないのであります。 関東地方の地震活動は、 過去2,000年間に4倍ほど繰り返されたもののようであります。 その一つの循環期における地震活動は、 いかように進行するかというに、 前の循環期の後を受けて、 最初の100年間、あるいは2、300年間、 比較的に静かな時代が続きます。 ついで数十年間、もっと具体的に言えば、 7、80年間、関東全部、地盤が静かに傾き、 同時にあちらこちらに狭い区域の大地震が頻々に起こります。 その極まるところ、関東全体の大爆発、 すなわち急激な大きな傾斜とともに、 大地震を引き起こして活動の峠に達し、 続いて数年間、途切れ途切れに起こる余震をしんがりとして、 活動が一瞬し終わるのであります。 対象12年9月1日の大地震は、 このような行列の混沌とも言うべき、 関東全体の大爆発であったのであります。 前に申しました元禄16年の大地震は、 今一つ前のそれでありました。 こうして地震活動は循環して極まることなきものであります。 しかしながら震災はそれとは全く別物でありまして、 地震の知識、地震に壊されない建物の普及、 非常な時の努力の遺憾によりましては、 震災の大部分は防ぎ止めることのできるはずのものであります。 生徒の復興、もとより血行でありますけれども、 我々は最初から地震の損害が起こらないように従って、 復興の必要を感じないようにありたいものと 希望している次第であります。