龍渓硯

AI要約 (β)
江戸時代末期、高棟藩は財政立て直しのため、辰野町鍋倉山で産出される黒雲母粘板岩を使ってスズリを作り始めました。竜型スズリの製造工程は8つに分かれ、職人の緑川けさみさんはその数少ない職人の一人です。黒雲母粘板岩は縦に割れる性質があり、職人は石の芽を見極めて小割にします。スズリの底を機械で削り、砥石で角を取り丸く整え、のみを使って彫刻を施します。スズリの良し悪しは、陸から海へとつながる峰の部分の彫り方で決まります。最後に砥石と紙やすりで磨き、漆で仕上げます。完成したスズリは、使い心地が良いと評価されると職人は嬉しいと感じます。
今から170年ほど前の江戸時代末期 高棟藩が藩の財政立て直しのため 辰野町鍋倉山で産出される黒雲もねん番岩を使い スズリを作らせたのがその始まりでした 竜型スズリの製造工程は大きく8工程に分けられます スズリ職人 緑川けさみさん 竜型スズリを作り続ける数少ないスズリ職人のお一人です 黒雲もねん番岩は縦に割れる性質があるので 大きな塊の石の芽を見極め小割にしていきます ひに当てるとキラキラキラキラ細く光るだけれど これが雲母の細かい粉でね これがこの石の方々になるのでね まずスズリの底になる部分を機械で削ります 砥石を使ってスズリの角を取り 丸くして形を整えていきます スズリ面の型を決めて彫り始めます のみの長い柄を利用して型で押し 全身を使い彫っていきます スズリ彫りののみは角のみや半月型の栗のみなど 様々なのみを使い分け彫っていきます スズリの良し悪しを決める 陸から海の部分へとつながる峰の部分を彫ります 熟練のスズリ職人は長年の経験と勘だけで 最良の角度を決めて彫り進めていきます 砥石を使ってスズリ面を磨いていきます 最後はさらに目の細かい紙やすりで仕上げます 自然石を活かして蓋付きのスズリを作る場合は 自然石のままの蓋に彫刻を施します スズリ彫りと同じのみを使って細工していきます 竜形石を削った細かい粉を漆で練って 表面の小さな穴をふさぎます 1日置いて乾くのを待ち 乾燥した漆と粉をサンドペーパーなどで落とし 磨いていきます 最後に艶を出すためにテレピン油で生漆を伸ばして スズリ面以外の部分に塗っていきます 布で塗り込み 染み込んだ分以外は全部拭き取ります 数日乾燥させて 竜形スズリの完成です 使って気持ちよくいいスズリができたと言われると 使いスズリだと言われると嬉しい