武者言葉大概

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市景久傳
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2026-08-17T19:23:20.994Z
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市景久傳
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ムシャコトバタイガイ
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東北大学
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2025-11-13T06:47:29Z
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2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
狩山 武者言葉大概 ■催◇井恭居 以テ購入セル間関博士 狩野亭吉氏藤蔵画 一大将軍之軍門に趣給ふを御進発と云其以下をは 馬と云平人をは陣立又は出陣と云也 一陣中に逗留有をは上下共在陣と云敵とにてみ合て陣 ヲ張ヲハ対陣ト云也 一陣中より本回工帰るは帰陣と云大将をは御馬を被 入ト云也 一大将之御威勢を御鉾先と云御備之先を御旗 先ト云御将机先ヲハ御馬の先ト云也 一士大将羽武者の先をは鑓先太刀先なと云へし 一軍忠に依て士卒に取領加恩を給勧賞と云也 一軽重に不依子孫に伝る物を給拝領と云当座の御 褒美ヲ頂戴ト云 一敵形持之道具弓鑓太刀甲指物鞭扇団母衣采拝を 取来ヲ分捕ト云此外ハ乱取ト云下卒ノ取ヲハ乱妨ト云也 一大将之御馬ハ進メラルト云其外ハ乗付ル又ハ乗向ナト 云也 一敵之来ルを寄向と云味万より寄ルを押懸ル押寄ルト 云也 一敵之備之前をあたりと云味方の前を旗先と云 一敵味方共に備之脇をわたしと云 一惣手之先を場先と云一組の先を手先と云 一敵之除を引と云味方除を揚と云 一敵之備石子きを濁ると云味方をはしグラムと云 一敵備の後ヲうチミト云味方後を武者休めと云 一人数の立たる下を鋒下と云弓鉄炮武者之間を鋒あか キト云 一一幡の備の内に空地有を武者フクラト云馬を立る所を馬 隊ト云 一敵味方ノ間遠時ハ武間近ク成テハ敵間ト云 一鑓之合場を芝居と云軍の場をは何表と云は 一敵の人数村立なる勢切れすると云人数厚き処き処を武者 コソリト云 一敵の備立不静を場さた千すると云人数のもめ合を柄群 ヲカヘスト云 一敵の行重るを鋒つくと云跡勢続き兼るを待切と云 一下馬スルヲ下リ立ト云ネマルヲ折数ト云 一居備を座備と云立備をたゝへ備と云 一人数の面不定ををき口を遣ふと云 一敵の人数足下定たるをシつムと云味方はシマルト云 一同足下不定をすクと云味方ハウクト云 一敵の人数進をはマルと云味方はきホフと云 一敵のよわる色をヒルムト云チヽルゝかせをシラムと云味方をはつカ ルヽイカフルト云ヘシ 一敵味方共ニ人数ノトヲムヲ地ニヘト云合戦ノ音ヲ勢鳴ト云 一鬨殻耳を造ルト云勝トキハ執行ト云マサケヒツハ懸ルト云 一敵ヲ仕付タルヲ一シホ付タルト云味方ハ利ヲ失フヲヲクレト云 一陣中へ具足不着小者中間之類をは白歯者と云手を 負具具足を断羽織計着テ出ルをすはダ武者ト云 一具足着て指物不指をはズンボウ武者と云 一具足着て大将の前にて仰を承るときは爪甲ス其外礼は 膝甲也 具足等メ様之事 一何時モ射向工寄テ見ヘシ甲頬共ニ此フ・口へ有ヘシ 一卯の花小桜威シは花やかなるとホム者也 一黒系カチンハスヽトキト云ヘシ 一紫萌黄ヲハ向上ナルト云テヨシ 一桶かは佛胴よりさとかなかイの具足は手強きと等ムる 一見事なる具足と等めさる者也大躰は結構扨はカタ具足 トホムヘシ 一母衣指物立物等は見事と云て不苦慎龍は目立ト云 一具足仕立るを感すと云甲頬は張と云貫幕指物をは仕立る ト云タメシヲハキタフト云 一団扇鞭は造ると云貴人の武具は被仰付と申か何れへも通は テヨシ 一旗昇の竿を切と不云すグルと云もの也 武具数云分之事 一惣而鎧腹巻胴丸具足共に何レも何軸ト云 一甲大将の甲は一頭と云又一張に張と云へし敵の甲は幾例 ト云 一篭手臑当ハイ立工カケハ一具ト云 一裹は一風と云張と云詞を凶 一筋やなくイ幾腰と云鞭は幾穂と云ふ 一扇団采幣指物は何本ト云 一旗は家の旗一流と云隊の旗昇馬印は何本と云ふ 一弓鉄炮鑓長刀は世に云通也 一大身手鋒鞘巻ハ何丁ト云 一幕は一対片方慢幕略連は幾タレト云 一櫓一而具一羽大鼓幾柄将机何脚ト云 船詞 一凡上下共に乗を乗船と云漆を出るを出船と云 一日和潮時を造るために添に入をかゝると云 一思ふ漆に着を入津共着岸共云 一雨にかゝるを降かゝりと云雨にはしるをまれ走と云 一船中にて帰ると云事を凶もとると云頭指にてさゝす大母 指にてさす着岸をいわす 一沈ムト云事ヲスムト云カタフクヲキホフト云 一ワルヲナラスト云 一柱を起を立ると云同ふせるをうつと云 一錠ををロスをかなこを入ると云揚るを起すと云 一帆を揚るを持と云さくるをすると云 一船ニタマリタル水ヲアカト云只ノ水ヲスマシト云火ヲテラシ ト云但水火ハソノマヽニテモ不苦 一幕ヲウツト不言ハシラカスト云ヘシシホルヲアクルト云 一跡より吹風を追手と云わきより吹をヒラキト云は十ヨリ 吹ソ上リ日ヨリ下リ日ヨリト云 一東風ヲコチ南風ヲハ工両ヲナラヒ北ヲアイ巽ヲハエ ゴチ押ヲヨリス乳ヲアナセ艮ヲイナサト云但北国ノ ヲキニシテ関東ニテ富士南ト申ス如ク北海西海ニテ 但シ同年ノ調替ル事アリ其所ニテ聞合ヘシ 城取詞之事 一新儀の城をきつたと云古城を取なをスを取たつると云 城ヲクツスラハクト云城ヲ取ヲ縄張ト云フ 一城表を大手と云後を搦手と云右を寄場と云左を 外張ト云 一本丸より二迄を丸と云三を郭と云四を外さわと云 一付城ハ付ルト云向城ハキツクト云 一ヤクラセイロウハアクルト云門ハ建ト云番所ハ構ト云 一土居石垣はつくと云堀はこると云 一塀の手は掛ると云尺は振と云内をかくすをしと云と云 一 一 陣取詞之事 一平場にては大陣取端陣取相陣取と云山に陣取 ヲ陣城ト云 一陣場は取敷と云小屋は掛ると云 一陣場の馬出をかたと云かたの内をフとコロと云 一尺ト小屋の間ヲコシ廻ト云陣ノ内をフトコロト云 一門を巣戸ト云篠垣を外尺ト云 一外尺ノ外三町ヲ蹴出ト云蹴山ヨリ外八町ヲ外張 ト云 一民屋をこホチ取を小屋をとしと云山林森を切取をさ ンハクト云 手疵并高名之事 一味方之手負は何方を切せたつかせた射させたなと・云 一敵の手負じこをきらしたつかれた射付たると云 一敵の手疵は痛手力す手と云味方をは深手浅手と云 自分ノ手ハ大小共ニカス手ト云 一敵ノ討死ハ討捕ラレタルト云味方ノ討死ハ遂タルト云ハ 一敵の血はのりと云力脇指に付たる血ものりと云味方のをは アカト云 一鑓長刀に付たる血は血と云矢の根に付たるをとと云 一ノリアカ血ヲハシルト云ハカリトウイイフクト云 一牛馬のは血と云鹿等はかりと云 一武前に弓鉄炮の先をはけしきと云鑓太刀の場はけはしき ト云 一鑓は一番二番鑓と称奏三番目の鑓をは崩際の 蛙ト云 一頭は一番頭二番頭三番頭と云四つ目より七つ迄頭 ト云八ツ目ヨリハシルシト云 一一番鑓を軍忠と称し一番頭は戦忠と称す 一物頭の高名ははたばり有振舞と云羽武のは手痛き 走廻又ハタギツタル働ト云 一一番畜名ハ比類ナキ誉ト云二番高名ハ勝レタル覚 ト云是ニ続クヲケナゲナル働ト云 一場中の高名は晴なるわさと云又花やかなる振まイと云 一一二に続く鑓をは粒立たる振相と云一二に続く太刀をは 比立たル働ト云是に指続クヲヒトリガイ有稼ト称ス 一懸リ口ノ覚ハ抽タル高名ト云除口ノ覚ヘクハ場ヲ ヒイタル働ト云 一弓ニテノ覚ハユヽシキ振相ト云鉄炮ニテノ覚ヘハコタヘタ ルト云 一晴れなる場所にをイテ互に名乗て仕たる高名を 秀たる働と云討死の方をは敵味方共に冷しき振 舞ト云 一若武者の手柄をカンハシキ心ハセト云老武者ノ 振相よきををはさすかなる仕わさと云 地形言葉之事 一平場ヲ場ヨシト云高卑有ヲ足カヽリト云ハ 一沼フケを足入と云砂原をふかりと云高石 一山アヒラ節取ト云大河を難取ト云 一森林を茂みと云村里を屋陰と云ふ 一藪垣をこかけと云麻原表畠からずのを クネカケト云 一土居石垣堂宮の陰をは物陰と云日陰下を山手 陰ト云 一道にう子立あるを馬さたりと云踏たかり有を田き レト云 一田の中の道を縄手と云細きをく口と云 一土手の上に道あるを堤と云つつ道を等きと云 一道によろ溝かきたるをこり切と云横土手つきたる ラサクリト云 一節所倹難ヲ抱タルウ手明ト云平場ヲカケ 拂と云山有所を国府地と云 一山近き所を山あヒと云山にはら山をせと云海辺なと 常ノ詞ニ違ナシ 一ナダラカ成山ヲ陽山ト云サカシキ山ヲ陰山ト云 一右前の谷を洞口と云左前をらば口と云 一山ノつもとラスソト云中分を半フクト云 一山際ト半フクノ間ヲ山腰ト云半フクヨリ上ヲ七分八分 ト云 一山岸ノ山明ルヲビヤクカ打ト云古木ノ倒ルヽヲラクボクト云 一岩山ノ山朋ルヽヲ蛇クヘト云岩ノマロフヲヘキレキト云 山雪ノ押ヲナタレト云 一山ノ頂ヲテヘント云道アレハトウゲト云 一牛馬の道を坂と云蹄ノ不立をは杣道と云ふ 一谷アイに広み有をつとこ口と云う口を洞と云半を 中ヒラト云又中段ト云 一山傘より吹風ヲ根ヲロシト云フモトヨリ吹ヲヲロシト云 一此外谷アヒ谷ハツレ山ハナ山ハソレ山ヒラ山ガケ尾越ミネハ こし山越峯ツタイ坂中坂しり大躰世話の通 一人数を押に船橋をは渡すと云河は越と云節所はわ たると云難取はしのくと云宿をは通と云 一敵城を攻とるを平城は攻落スと云山城は乗山明スと云 出丸曲輪ハ乗トルト云 一間虎口尺は破ると云土手石垣塀の手をは乗と云 一惣而武者詞に重地軽地なとゝ虚言うしき事不 言足懸り足入堅固険難野アイ山ノ手カケハライ 平地弓手さかり馬手さかりなとゝ世の常の詞つかか くに卑劣柔弱なる言葉なき様に申事武勇 ノミカキ心懸ノ験ニシテ一生瑕瑾ヲ不請犬死セシ サル嗜也 忠孝志ノ侍秘蔵スヘキ小簡也以上 此一札者帯勤命鎮西王下向之允 此一札者帯勤命鎮西王下向之御方因 懇望而古来名将之御検議考先弼臣副 書読る之者也努々他見不可有之仍如件 要門未守亭惰豪弼 天和二壬戌暦九月下旬朝倉小軒景実輯 12590 佐久間頼母助景忠 1259 一市三郎兵衛景久 明和元申中秋八日