外式集百箇條
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- ガイシキシュウヒャクカジョウ
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
外式集百箇條
外式集百箇條
外式集百ヶ条餅
夫人ニ備さる所ノ六虚全幹虚ニ而勝負自然端的是只音首陀道也不可不察ト云々
夫レトハ発端云詞人ニ傭わるとは人々具足スル也六虚一ト曰眼耳口意手足也悉カ為ノ全体
之虚ヲ生ス○端的トハ未発ヲ討也兵ノ形ハ水ニタイル水ハ高キヲササケテヒキニ押シ其簪ヲサ
ケテ虚ヲ討者是難道ナリ
押前用心戦場勝負之虚実見立頼ゝ書せケ条見之事百ケ條終
此書題外式集ト云曰ケ文ホアル故ニ百ケ条ニ百ケ文等片云
○業○法○略ト三ツヲ顧べトシテ○心備○形備○首徳○不徳○強弱○虚実ヲ論して
彼ヲ知リ己ヲ知テ敵ヲ計リ己ヲ養ヲキノフノ術ヲ弟ヘトスル也業ヲ専ラ修行スル書ト知ル也
是ハ愚号ニシテ押前ゟ大将三之礼迄貫通セリ○勤トハ心ニカケテ勤ル也偽トハ眼方
カケテ働也勤働ノ二字眼目也勝負ハ心恨之二ツニ有リ
戦場可勤働之事
物見卜云ハ表也可心得
聞者ト云ハ裏文の得心
押前之法并行軍可動業之事
夫角之法或ハ一二三前籏本荷助助ト涌押前何レモ二行也但シ人数の多少ニよつて
備立地の形相或は敵によつて俑くばり時の変によつて可レ応也
物見間者之事聖知ニアラサレハ難用モノハ間也
二
北文正鹿ナゾ専初後三ノ角ト
一子細有こといへとも此節大旨如斯但シ物見ニ大旨也間者委細と可知者也重本の図
夫物見間肴と云は押前に先き達ツ事自国他国ともに一里二里三里或は白里
七里も其戦場に応して用之勿論つなき段々是以二丁三町四町山町之内に
可有つなき一所に二人宛にして事をつくる也或は十町廿町二里三里五里迄も
但し間者は一人宛町間之事五町十町より一里二里迠も物見間者の事段々
<割書:ハ船間大凡
ニ三十丁ヲ限リトス
物見ト云ハ表之可申心得
物見ハ大中小ノ若州アリテ騎馬武者参出シ見積リ前
数ケル此価直ノ上ニナリ
一郷道を可用事
ノ遠症モ限リアルコトニテ間者ハ初後三者ト云テ歩物見
間者ト云ハ裏也可得心
可同ノ二字許多ノ工夫コ
ナリカギ出用目付検見見分置候ニテ甚堅堅限リナレ
夫卿道丁を用と云事其地御案内可知重め干時用之に三人或は五人に而店其
しぎに可寄案内を問時實不貫に依て賞罰正しかるへしと其人を引付て是を
聞べし先々其人を尋る節ほうびする事後の案内帳前にして宜しくそかふ
へし覚反間の第一わきまへ可有此間と云は敵将間志を以郷道寸を勤也此間の
知所よろすといへとも第一と今かんがうる所押前騒義大将は勿論惣役者の筋
〽間者ノ心ヲ撰ハシ種ニアルベシ其心術ノ変不ム良好ノ明恨ニアラザレハ知ヘタギ
一諸卒の治乱大旨是等をうかからは世
三草ノ存己斎コヽニ関式
アヽ宿町ト云フラモ何モ心得ニ替ルコトハナシ将士軍門ノナル中ハ大船ヲ具ハカハシ
宿町押前可心得事小路軍辛宿同
必一レトモ地ニカツテ心得ズレバタルベカラズコニ隔ハ不泣ナレササキサレハ
夫宿町押前に可心得と云は偏に先立使番より其近方々其意に可戸かさを見て
其屋主〳〵壱人水とわらんしと持て門々の所に可伺出勿論出たひ可遣
一坪川渡ノ口一定小法ヲ以テ
と是を有るゝ様成威を備人じちと云大将は馬よりかりたち士卒とうちましまで
可通段は其所いか成騒動有之とも当何の再計迄にして外備は不動変記可
○問代町衆参り板平之尾根表ニ成候家々同堀片町家ノ道やの土掛松倉様下之代家之丞部殿べしもいへ加賀守様之
応者也
燃押フモ大砲ヲ打込其得其所豊将某地ニヨリテ知ルヘシ家王トモモ其
心底知ルベカラダ一術一法ニ泥ムべカラズ
是ハ法ニシテ頭ヘ五頭ノ教有
て触ルかたり能々川ノ浅深坂屋へ敵変ノ難易上之場ノ善四四郡ヲ
一川渡之事是ハ法ニシテ頭ヘ九頭ノ教有
川渡之事
強弱ヲ名ヘ利ニ因テ爵能金ヲ下ス弟ハ正歌ヲ破ルコトルモノナリ
夫川渡と言は先陣に先立て所案内自分水れんをして其川の紙除を知て可
〽戰」也既に先陣越て川向に備二三段々に越其覚え候備立敵なき時は海網川へ唐時
先際日細間出し二陣三陣共に同し自具段々備右之如く押前之交川の
向に敵備立一戦のねは川渡りの緒を可用一二三の溜川へうろこむ三竿間前より
故大鼓をうちて押かゝつて既に川前十間にも及明呑冥を発し其勢に川へさつ
とうちこみ川へうちこむとひとしく大将しいや過を懸可度寿川きし十間に
も至時異を出と発し其勢にかけあかり枝つれ大将しいやれをかけふまへ掛に御して
勝負を可決大倫よりは実を作りかけ〳〵かけあわすへし大事藝の勢此節也然といへ
とも川ぎし向高くして勢暮れがらしき川の時は川渡の跡を用て川を不致して
血時ヲ目テ川ノ強深地ノ利ツテ敵ノ有無勢ノ強弱恰ノ知異ナリ
陣をなすへし其夜に戦の働を可成者也
舟筏ヲ以テ戦スハ暇ナリ又ハ縄越モアソ勢シ乗シテ珍シアリ時ノ奥随フ
山路心得之事即寄歩之七種ニテ申述
一天山路心得と云は険易広狭死生の地になす田す大将馬よりかり立丹弾して
備其地形も直し押前遠を以し大鼓をいしぜつ地にとらまる事なかれ相図を
つはらになして押前細きらす事なきを第一と心にかくる其也
伏間之地心得之事
貝モノロクニユリアニセニ
シ山川得ハ亦不宜ニ立ル
夫伏間之地心得と云はかや原春原さし木道のかさ或は平均に有之所心にかくへし合に
有之伏地くるしからす等かけ〳〵に間者は可有惣してケ様の間者又二人に
限るへし多くは無之者也行列正しき押前に間者はあれとも伏はなき者也
押前急戦の時界伏有之者也すへて敵方より来る坊主むんめて必間也可簡也可計也
甲州ノ定後ニ懸リ大鼓ニ止メノ鐘折リ敷拍子木揚ケノ具ト云リ是相囲其湯ナリ然ルモ恰ニ取テハ
心得べシ
相図之具之事
何かやのニ其書を用るべし必ス一密ニ相絶工事有し貞ハ問へ易防レロレビレニハ立極ヨリ
一夫相寄之具と云は不時に家おる節貝茅尊ととまり金をかつべし自是勝負
は節の生にしたかふへし亦貝三せいに至らは六十の方を養或は水をつきも粒を
しめて扨大鼓に依て歩行すべし勿論何れの浦にても子細有之時此貝たるへし
道作法之事
且亦相図の貝是にかきるへからすいか様とも約末のしめしあとせ所有者也
作法ト云ハ表ニシテ兵気ヲ養ヒタツアシニナラサル様ニ角拝専一ノコト
夫道を作跡と云は山路を越に一二三の先衆作て其後と云は一の先衆行成に真
次第に依て何本を切たをし高きを堀崩し其を大旨にし可届候二の先見是
を行成に其あれらこなしして可通候三之先衆是以行成に是をこなし富士日
甲州へ乱衆之高村ノ名宿寺是男女アめいて抱テ軍中ニ而レル道路ヲ作り吉宰ナニト云フ此ヲ知ル
道はいか様とも成ル者也
菱ナリ時ニトツテ将士コトモソントモアリ
大将士卒之有事
難義先ニシ
カイ下張○後テ食シ
評三礼ハ将礼ノ大ナル三十八代三ノ字誌書
三首ノ三字ノ意ニテ三ニ限ルニアラズハ凡悟ハ士ニ対シ
ヲ以テ白シトス将礼ナキトス将乱ナキトキハ士奴四テ不残
一大大将士卒へ三之礼と言は地の難におよんては馬よりおり立亦寒暑の節も高より
惣トモ退クモ危キ二
一かり立六十の前を同する則は誠に十三十目尊する事なし是大将自然之道也
押止川より置候為の先シ元来
押前より為の先シ取事
寒暑農後〇国春凶各彼ニ当ル先アリ
こべの先に
ニ足場ノヨロシナキ備テ類
こへの先ニ黒の色味方の単情ヲ結益勢彼力勢ヲトリヒシク
夫こへの先ンと云は其の声或はゑいや色かくる事押市戦場のかゝるもにも他念の失する具
先レ也
天の先に
先ン天の先○大星の妙用アリ古斎貝品
天の先[天の先◯大星の妙用アリ古実昌々
先ニ戦地ニ処スル是也
己レ己ニ利地ヲ取テ十九月
一天天の先レと云は時の気を計也段は正成千破剣の城にて名古屋陳へ夜討をかけし
夕方於矢倉に雲気を見て音知に其霊気を談し士卒を養亦信玄狭ケ馬
携にて謙信と対陣の時黒雲兼信の陣場へたなひ〳〵を信走頓而此書に乗て
天トハ実皆名風雨雪霜烟霧孤星恒桐メルイ悉ク天に或ハ寒暑ヲ
軍を進み給ふ是皆天ノ勢をかる先ン也
犯シ風雨ニ乗シ孤虚ヲ討向スルコト皆敵ニ走ルシテ以方ニ自ラ利ヲ取ル夫ノ先也
神地の先ン地ノ毛自天ヲ知地ヲ切ハ勝可全然ニ光ツラ自身ノ利ヲ示ス処ヲ天ヲ利益ヲ
地の先ン地ノ毛付天ヲ知地ヲ知ハ勝可全
地の先
ト名ヲ加スコトシフニ有サ上ル地ヲ地ナリ地元レハ軍門答号ナリ地ヲ明タリ又其場ニ陥レテ利地トナリ竟前郡ニ絶レサルサリナリ
天地の先レト云ハ其年の利地にしたかつて是をなすは其のたすけの先レ也
掛の先ン
懸待申候所
夫掛の先こと云ハ敵と見るとひとしく黙間幾種もあれ先ツ運を奏し大紋をうらはや単を
進む是を掛の先シと云也
待中懸夫
艮の先ン
夫退の先ンと云は地の利を計て再拝し共に自然のはつみをもたする是退の先シと云也
術の芽元ン筆ヲ執ハ先ヲ失シ千憂万化タリト云ト号ンミノ先ニ足ノ術也
文術の先レと云は敵陣の二の頭をうちすへ射すゆる或は勢取に鉄弓の術亦抜れて切込其赤話の元也
旗ノ場ニ転其国士専先ノ術ヲ極メテ可励端的
旗の先ン
の先ン旗ノ場ニ転其国士鳥光ノ術ヲ極メテ可一
モラスコトナキモノナリ合戦巻ニイツル
天熊の先と云は相図の後の歌の恨をうばふ或は地形に付たる小熊浦に付たる相図
の籏是等はたの先也
当の先ン
抱頭ヲ軍機ニヲキ勝負ノ其節モラスヘカラス
一珍曰徐リ加林勲ヲ加雷震
夫当の先シと云は不時にあらわるゝ軍必光敵の気心に当光ン也
変化の先ン
夫変化の先[ト云は鳥雲の陣或は引分の軍是変化の先ン也
去ニ曰投二之ヲ亡地黙後ニ存ス
強散をくわ〳〵の先き
践墨決戦事
一夫強設を一たくの光レと云は味方云三の論をそふけて馬をへ敵の気心を破る也
先ン先ン先ン事ノ先タラスト言フ
天先に先ンレンと云は地形をとつてはつむ単敵是を引出さんとあいしらいらい勢をかくる
ケ様の時地の先破ル先当よんこと云て款の二陣へ車を当て餅の兵をはむ事なられ
故に地の光シ餌小番ハ自然の先シ二ノ手ニ当ル先レ是等を以先レ先レともすへて先レならず
押前戦場太鼓の事
一銭百文ト分ツヽ
ハ虚ノ自然一心ノ観念ニ無之無想仏色ヨリ悪発衰ハ恐接スタレ貞念ヲ起スナシ
押前序の大鼓之事
一大烈ノ径リコヽニ桶禄アレハ他念ニウワル大事ノ場合ナリ
夫押前序の大鼓と云は士五十の情にたるものつかきる境をうつ大事の大教也虚の
自然より生する実実真亦虚の本躰に至らしむる大鼓也
一押前破の大鼓之事
又押前破の大鼓と云は午場こよしか日のおちあいか物見間肴の敵の掌つくる
常か是等にまかせて是をそつは也
戦場序の大鼓の事抱頭ノ軽重軍軍備軍抔
夫戦場序の太鼓と云は掛ルに勝負破の勢を持せて序大鼓を以士卒の情を引
しめ張積を取大事の太鼓是也
戦場破の大鼓之事
将ノ心頭此抱頭ニアリ六町カヽリノ処
敵ノ虚ニ楽スルノ機変ニウツス大アリ
夫戦場破の大紋と云は敵の足並違か地形を可取ためりに破の大数うつは
的当尊承テ意ヲ実ス
戦場急の大鼓之事
一文
夫戦場急の大鼓と云は敵はさしかけて勢を取てかゝる味方の二其間きれてつゝ
かさる時先陣急の太鼓をうつて敵の先陣一かけかけ破てさつと引く午時二陣三陣
悉くつまり軍守返し可為勝利ヶ様成を形に付たる向と云云亦敵によと
み付ら馬道勝気天急の軍を可好戦場意の大鼓大事のよら也
戦場掛大鼓之事
一掛大鼓アリ彼ニアリ彼我ノ間ニ発モノ
アリ重々味深シ
夫戦場掛大鼓と云は敵味方地の遠近隠易盧状備の虚費形の強弱人数の多少
是等によつて大鼓序破急三段に死生勝負有之と可知常に計て可知ト云々
押前戦場籏之事
押前篭之事
夫押所御籏と云は双軍の虚貫の肝と可知応の色不動則レハ人情動之而共従皆
虚也籏に色有て動則ㇾは人情東西南北に動て實心備わる故路迄全く置
則ンは再拝にしらしかつて勝負あやうからすと言すと言すと言すと言すと言すと言すと言すと言すと言ふ
一拭口籠之事
夫掛口の籏と云は鯰の色さしかけて敵味度の眼を貫き彫員の合体を事に掛する連
引江籏之事
の場にて是より蛇返にて備引取者也
一夫引口籏と云は籏の手を押ひらき籏うち立巻宛戦場口引払てより茲印
戦場勢之事
一回之軍之事
正成天王寺ニテ是ハ勝也意也
仁木ムサシ野ニテ是用也変也
大西の軍と云は正成の伝奇止是也それと云は唯一備の時楽に相掛口単に正を以今奇奇
を以膳事故二回と名付て正機の器とゝ曲る所に奇と発し当る事勝員の
術位拍子の拍子と云大事の意術うたかふ事なかれと云云云
但シ是一が伝法には先を掛て爰之亦先を不レ可レ不レ掛とも有之
掛て将軍之事
又掛て待と云軍鬼一が伝の寿正是也それと云は紋は行軍味方我軍于時
町間はるかに遠くろして書草のはつみおとろへ勢ぜつける道有故に先陣じり
〳〵と押掛てはつみをもふけふけふを有る陣舟備掛て先陣是もはつみをもふ
くかわる〳〵め此押掛て勝負を決す掛るに奇有有無之音詩に音有有者有大事作真何の事
掛て又横を用事
夫掛て赤横を用と云は高坂伝の奇正是也そど云は九段の繍みな押掛て何世の
侮る正と合何れの帰る哥と貫へせん已も不知所の勝員しゆんくわん無論ト云意味
伝所是と故に戦の勢は奇正に不過し是虚より生する自然の術うたかふまし其卦を
ヤワ方ニシテ尽サルコト江海ノコトク
孫子三つ廿一日本へ也
戦ハ加発風術之事
終テ亦始ル
風揚ノ陣是也
大戦は如発風と云は大心得の奇正是也それと云は戦の勢細もるゝ事なく事なく風の物に
合する所正金勢風皆奇也其論的不能言句是奇正しゆんたまきんたまきの輿論
ることし勝負たしたかふ事なかれ大公歌正のしゆんくらんして一念不生性のまゝ
なる所伝ゑんとて風のなをらへていへると云し
術の変化の事
夫術の変化と云は孫子の伝ゆる所の奇正是也それと云は奇正循環して奇正三百一也
一に向二ツ之行として正か変し奇と変化は舟とくまる所を名付て車とし行所有を
以是を名付て奇とす勝負幷正を以令令奇を以勝是一念所生にして自然の虚より
生する神無夜事天地の如しつきさる事比海の如し飛してかわる〳〵生す
四時歟
しいし是也故に戦の勢は奇正に不過と也所可不案と云々
不動而中勝負の術の事
天平動向中嶋貞の街と云はしよかつれし伝ゆる所の奇正是也それと云は八陣の術
法天地風雲焦散有てなきが如し不動と決正とし龍虎鳥蛇に其形自在に
動を以奇とす小屋を取事方に而四ツのすみに虎口を揃へ覆四頭八尾も取是
其ふるゝ所をひとする是奇の謂也と云々
十段二十四ノ妙同也
卍の街の事
夫卍の術と云ハ黄帝伝ゆる所の奇正是也それと云は一城の形本躰を正とし
猛失を用所奇とす虎口を開ルを以平うし戸を開を以奇とす是天性自然に
備わる所の陰陽の位を以是を名付勝負を任自然に竪を継とし夜蕩すること記し
蘇子二人ニ形スルノ極ハ
一無窮源も不能
人に形する軍の事
硯
夫人に形する軍と云は義経の侍に奇正の術是也それと云は敵相はるかにして勝負
虚なるを察正を合せすして重心の至所正とし倍道立行の南を奇とす故
に立つに窮所なくして皆中も是決に其際不破と云事なく虚実帳前にし
一疑を離俄越位と云勝負一術の奇正是也
一形を以変する軍之事
夫形を以変する事と云は寺の新侍奇正是也それと云は勝負を以す奇
兵事已も不知所々及虚の自然より生する端的勝負奇兵とす是柔弱り
幅負正兵ならくのみ名々言葉梨なるといへとも奇正簡環のはしなきと云に
至て皆同し奇正簡珉のはしなき勝負に至て書干の筒を計所にあだなく
者也常々不可不察と云々
五之編の
夫五之溜と云は信玄傳の奇正是也それと云は天性自然自然より細わる所の不丈土金木
の五ツの形をかたとつて皇帝是を奇正と名付勝負を目然と事たる形より前
らわず信玄用之奇正を五の論と号し五色の旗を以是をつかふ其つかふ峯の次第
絵図にして侍之者也
龍の丸帰之事
夫駒の丸備と云は謙信伝の奇正是也それは法に立むる所の五の形を以勝負自然に
転支へするを龍のとくに事に逢て龍綱と号し是も五色の庭を示さからす
則絵図にして伝之者也
掛軍に利の妙決
一戦場掛引幷貝金拍子等の事
沙汰ノ文字世上ニ言ウワサニアラス故ニサンスイ也水ニカタトル
少太水ニテ何ヘシモアライ酒メタル者也文義亭主義ニ拘ラズ
一夫掛軍に利の沙汰と言は己かまとかへて酒の位自然の虚に而敵の動所に己か自
然の利倫わる者也但し己か偏とらのをる所天の時を制地の利に乗人の和するを以
法にまりする則ニは備とゝのをると言は也
掛軍声の沙汰
一夫掛単に声の海道と言は人情に備わるも色也是単の勢也遠の次第図を外はま
一にとうのふ所以てゑいや色は人情に一念不生壁の自屋とあらざる故に立の情を置る事に
たと一り是故に勝負の端的自然に備わる者也
手鑑
一鉾の長短分る
掛軍に鋒の沙汰
一ケ条ニ同意也
夫職事に律の沙汰と云は抜つれて切て掛勝負鉾八重三十重に進むは人々のゑたる
道具に有大将の先かつゝり有上下おもひを同するに有三ツの勢かけては目録をからみ
て敗のもとたりと云〻
今まり金之事
一夫とまり金と云は押前戦場とも幸の色有時留全申を討にはつみをも
ふくるに有凡形に付たる病をさんせんはからひ備べとうみあす所次の諸也と云々
拍子等の事
夫拍子木と云は勅閤遠近に付勝負への屋拍子或は敵の帽をくじき味方はづみを
もふけんため拍子等うつて味方備一同におりしがせ寄に当ておき立軍を入崩す卑時は
不当図遅則は勢を失ス勝負端的に至ル程拍子也故也大事の術也
楊貝の事
夫物貝と云は敵を切崩し追討の程を計て立之也亦勝負無にして帰押
結対陣に備引揚候節貝を立有金体戦場勝負に由時敵切崩し追討いつく
いか成所迄追討すへしと追留を立るは戦場にして膀を振は吉凶也然るに亦拘
具立八重之節に依ての事尤可也但シ追留り必と程にすれは葬の筒爰にて
一抜ル故に追留に至七分八分の節貝を以引揚れは七六十にはづみ指也能は亦勝負
有之といふとも勝負金かるへしと云々
当之引事
一夫当て引と云は款相近く正安く引かたき明二より図を発ツし張出しあけ貝
立ル其上同有于時先陣引取二陣引取時に三陣右のことくす三引取先陣前
右の如くし是より泣々くり引にす是故に当て引と号す
くり引の事
夫くり引と云は敵相右有之に余程有之時二にて敵を押へて揚貝ヲ立て先陣の引替二
陣引延時三陣右の如ツして是より段々は籏平向に応じて是迄くり引と号す
計て引事
夫討て引と云は敵相臣ににしていかんとも引取かたき時也たとへて京正成花田の姉に
おゐて八尾の剛富尊と対戦の時筒井じやしけい不為に横にお是によつて正氏の軍
凱叶干時正成に国の如く計て後の山にてのろしをあく類故家雨降にうた
かい生し情の数ル所を正成亦計て引取それと云はケ様の節細乱すと云事
無之物に備悉く乱して引是故に弥両陣に葬れし事ゆへなく引取となり
亦鰹信家宿にて信玄と対陣の時悪信計所の勝負難調によつて引取と
おもふ所に細近々にして何共引取かたき鳴謀れを敵陣へ遣し信言備に髪もし
其情板ル然時艶鏡士卒に向て唯今某か備引取を警にしてうら切有之
約束也我野いたかつて引取へしと整信一番に引取七五丁是ぞ勝負の市と勢
敵におそるく色なくさつと引取其場引取とひらしく倒まとめて事ゆへなく
引とられしと也是を計て引と云さりやかし也卜云々
押て引事
夫押て引と云は敵相違く夫に後陣の以敵を押へ先陣二陣三際皆子細なく引取落
本側に応して夫より段々に引取る也
唯引事
一夫唯引と云は敵相はるかに遠く故に蛇返しに引取也
崩し引事
又崩し引と云は歌もなく押前に何のさわりも無之時勝手〳〵に引取也
一戦場攻守の事
しよりの事
夫しよりと云は城攻の時也一二三の浦より魚を咄と発て其勢に足軽大将馬乗せし
再拝を揚てしやうだうし或は行たばね何れにてもかつきつれ再拝随て是をなる
すでは事調るもとひの兵下知して鉄弓の帳首をはしむる一拍子射込蓮矢倉をとする也
一二三段の事
夫一二三段と言は先陣の先衆一様子の勝負たるまさる所をさつして二の先衆共を
発し押掛て味方に相進及時一の先衆引取二のめの勝負ハ一拍子二拍子強く射込
打込拍子のたるまさる境を三の光衆異を発し押たる其拍子に二の先衆引取
三も亦強く勝負を働明又一の先駆出し勝負を持三の先宛たたてをかつきつきつゝり
再拝して乗徊し〳〵是をまきほくす也
五段七段十段の事
夫五段七段十段と云は大備の事也足軽論より迫今の内は城の膳負の位を案門
前鎗の物員或は塀の下へ付に城の暗負うかかふ亦塀〆りは落城きわつてこ丈多
〽城とのしき矢現をたつて侍大将或は武首泰行馬乗廻し〳〵城旧貞の虚実
夜討ニ可乗取場所是等を順見する者也
一動静の事
勝負入しほの事
夫勝負父志内と云は諸弓勝負追詰り凡矢先にて二人も云人も手負死人へつた〳〵と
射たをし打たをすを腸負の入しほとす或所間いまた遠くして勝負はしまらすと
いへとも敵やぢえが付くか何そまにはわきの色あらば早く虫を発し。撫連て切込へし
一勝負不危可勝金と云々
一強を用勝負事
一夫験を用勝員と言は落かた城攻に後節の敵頓而不成界を察し大手の虎口へ
強く迫弱鉄弓手しけく射かけ打かけ呉を作りかけ〳〵あわひあらは塀をのり攻込
と勢八重廿更に持かくる時又搦手よりも実を作りかけ〳〵味方を乗越〳〵進む
色に前後何れにか敵の情の不動と云事なし然る所を乗破るへし是故に味方
にも手負死人多く有之其也ケ様の勝負ハ多くは女ぬ事也不得止ナヲ胸の勝負
と大旨可知と云々
位を取勝負之事
夫位を取勝負と云は幾をとりこにしては玄干勢見えたして取之と云法に土かせて
さて早く和を入べし大旨調ふて不然して勝負を以爰にては必死をば必死をば殺べし
と云緒に任ひへしと云々
入シホ毛ヲ残リ用モル法ヲ取モ皆旦切勝負ハ決ヲ第一トモ疑ヘシ敬レさヽト心恨モノ見切タル所第一也御動静ノ二ツ依テ
敵を見切臆負の事
以テスル
一又敵を見切勝員と云は今日大将の動静に有可動を不動動にしきに動是
大将のおもんはかり不足所也それと云は今日味方に先立事自然と一里にして他の利
を得たるに寒の見れたるにさへられ軍をよとむの一ツ亦味方の勢の盛るに地の
利を得たるを以膳員を好是を見切事跡に絶対的雑也といへる亦法に天の時は地の
利にしかし地の利は人の和にしかしといへる吉器を以察して歌を見切是形を立し
高坂内城ニテ七五十ヲ札地ニ落八シ国曰アナリ干ニ敷地深入ニハ非ス心境形境同急類
一死地生地の事
浅沢恒ノ貝切見込
一ノ上ニアルコトニテ苟曇
ナスコデハナキナリ
入事深戦事
是ヲ重地ト云ヘ又入事不深レ共是ヲ死地ニ投ルモノハ
戦アリ地ノ上ニモ戦隊ノ上ニモサルコトナリ遠ク大戦ニシス
敵ノ本城迠シ攻入ルハ世ニ入下ノ軍ヲナリ旗本迄も
ナスナデハナキナリ
大入事渾戦と言は敵地へ除攻入事不得に一ヲ勝負なり然る則に至り全く乱地に来へて
勝負を決者は自然と生地に至る者也地と云は地形の地にあらす心地是也其勝負の
正指は跡に云高きに登テ其かけはしを去り必すと言意味に応す然は兵士甚良
則ンハおそれす役何そ士人力を尽す事を得さらん是故に死と云西ニ自附ニ自倒レは
地ト云フハ心形党ノミツニ力ケテ見タリ地温浅ヲアレハ心ニ浮浅ノ利害ヲ知ル
亦自然も生地に至る者也ト云々
味方備能して
三軍ノ輩ニ帰議ノ薬アラレハル怠皆皆将景ノ上ニアルコトナリ
敵の立馬を見て
是をいたす
自然の利地の事
一死変シテハ自ラ利ヲ得ルヘ能ワザワイ博テ幸ト
ナスハ良将ノ兵ナリ自ラ生ヲナス
一夫自然の利地ト云ハ地形の非利地兵家の学所の術悉く已に偏わる則レは是自
然の利に至る故に勝負不戦商人の兵を二つせしむる善の善成利に至る也爰を以
是を見る則[ニ]兵家の術しはらくもせつす事なかれと云々
十段
蘭算ノ大意此ニ本ク
順逆一致
一兵家の勝負全躰を知事
夫兵家の勝負の全体を知と云は飛生の地戦功を行両義に有是を知事孫武ノ曰ク
一道天地将法太公ノ曰クニ功有小賞録すと云る伝来所に兵家の驕員惑のあらるもの出と
一夜討の事
おり付の事
夫おり付と云は遠と攻東歌其おりつき味方との町間無里三里或は十里廿里もあれ
其所に向敵に盧のつく然る所を以有か様戊郎勝員の必図たりましといふ事
なかれ夜討全利有と云し
二段の位の事
夫二段の侭と云は夜討朝掛は夜討の姿とす否目にも夜中にも討事有是を川かけ
て討と云ならい但し是テハ希有大事伝討程にして必利有と云し
一二三段置討の事
一夫一二三段重封と云は家来敵城を攻る或は池水の合戦と云とも款拾五里三里
ニ押詰去也縦は敵大軍と云とも味方第月に一夜討々へし是は白討を用亦夜中可討
是はかん道をへて敵の後にして左家有に火をかけ呉の声舟一討こへし其
帝所々の山峯〳〵にて郷民を以篝をたかせ呉を可合亦城より重程にして人数
を伏味方をすくひ歌軍城を乗取らんと心掛未らは伏おこ仍て一討之右一書に
白討したる兵士はを抜来て伏の跡に可付二ノ手は伏の横に付て見を立て手甲に
惣軍引取へし大軍の首討討程に非利と云なしと云々
硬口の事
一四武のせう陣の事
夫四武のせう陣と云は互にして魚の前輩を以大車に向て唯掛破不得已然る目に聞訴也
敵になれあひの沙汰
丈親にはかれあひめ出入と云は兵術をたとへて云に毛利元戌天子はよときと一戦の為天子
弐万の人数にて元民氏を攻み。分んと寄来折節元戌無勢也此時まてに城近坂取れ
んと将々集て暗負を評義す各々城に蔵らん春も張出し有無の戦と評義
おつる然る所に志々戸高家と云武功の者評義の一説に有といへとも一言にも不及没隠地を怒
よけにうそわろふて居たり明日之一戦の足自て各々退出ス諸人彼有様急頃
かたく思ふせかたちにかへりて手の者雑兵に三百程有馬家卒にひそかに談
して日ク明日の一戦波の三文学某となれあひ一戦に及明うら切して天子を討取
約有然は此度の戦功某は一個に有呑密したまへ獲落して人の功にし給ふなと談し
けれは土卒古の不参田さんし唯一戦に敵を破事に思ふて敵の大軍におそれす
節を待かねて張積参て見へたり扨高家山間に人数を伏て侍所に既に既に夜明方に
敵軍はや遠み来る志々戸か葉にたかわす此度も三文学之際也天子いつも先陣にくら
八るに也此節もたの如〳〵すてに味方もあらこれ楽に相掛になる敵味方其間三七
町も有なんに志々戸帯を見すまし鬨を発し親のおもわさりき所へ唯一文字
に切こむ三文学大軍といへとも時の作略におふてあへなく崩るゝ天子様々命を助り
る体にて引取也なれあいの計を末しぎによつてはるへし高家計集むよし
大将の言葉を討事
夫大将の言葉を計事作略是をたとへを以云々末尾張守と毛利元戌と度々事取
水に楽の境目に山有六へも末の方へ此山を取て勝負をおとしかけてなすに度々
一元戌寺利をうしなふ故に明日の一戦には必峠を此方へ取へしと評議して先堅川
また夜をこめて押出し焚既へ為明夜な〳〵となく類霧明れ峠を見れは末が
人数山七分迄に溜たり吉川あきれて麓に暫よとむ二陣の高家是を見て先
陣へかけつけ喚今大将より御使敵峠を取りたるもと言とも是非此度は此方へ乗居へ
しと御犬によつて来候某ははや取上申也続給へと金尺もなくヱイヤ色を以て
一文字に取土續に敵を追散し峠を取て勝軍する時節に依てケ様にも大将の違ふ
を計事有と智へしと云〻
大将蛇かへしの事
夫大将陀返卜云は城を設に一改きわとく攻付てさつと七町も或は十町十六町も引取
城にゆるみをつけあわひよき節卜備より遠引することく計て修引へし卜備
谷の光弥次の陣公法平細也但シ大将入替卜備に名て節をうかかふ干時城の大
将是をしたわば幸之時至て天将器を発し無二無三本城へかけつけて時勝貞に攻ける
一于時味寺蛇返シと云共に我一場にかけつけ〳〵塀に付て乗取にか成強時照向
一城と有とも落城せすと云事なし但シケ様に計ルニ将有明なく大事の城改と云々
敵の二を押ル事
夫敵の二を押下云は大旨矢倉より敵の二の頭をうちきる勝負也是は一拍子の者也其
一面に款め先陣をかけ破るへし但シ二の溜大将の留る何れに分有時必可計只へ不勝ト云事
なしと云々
一勝負図の二の事
戸石合戦
将三人謀
虚之自然より生する術の事
一天虚の自然より生する術ト云は篇とゝのほつて向則には変生両陣之間に一勝負
端的図にしたから大事の勝負常にせつする事なかれと云々
術より生する姿貝の事
夫術より生する実ト云は己か術と尋へす所に自然の貫あらわれ向所に歌なし其端
一的図にしたかふ事陰の如しト云々
一歌の軍立全体の勝を見る事
山に居する敵の事
夫山に居する敵と云は山七分或は半腹に地を取て待かけおとしかて膳員をぬる様
の敵には法に云善動敵者ゟ形之敵必従レ之予之敵必取之敵必取之以奉伺をれ
と云は味方先衆以宛はやかゝるに敵亦引付是に当らんとす。時亦味方鉄砲を手しけ
くうちかくれは是にひかれみを破んと備を見だせばあいしらい引出す故に其地をは
つて勝負至別ニハ不勝と云事なし亦か様の敵地になすミて不動右の如く難計
一敵には法には陸キに戦て登る事なかれ云まかせて勝負なすべしと云々
国将大将負ぬ
廣場に大軍に而法の正敵の事
様にと云分同意也
夫広場に大軍に分法の正敵と云は備々の如き知法に而別手を組て一手の如し備何
れもすみの中のにごりのやしか様を敬鬼へが侍所の術といらす則には利有とも
敵ハ初ヒ下死ヲ同シ人人ハ我人味力ヲ倒シテハ我等ハ其高松ノ城内ノ配加北ノ如キハ暫キハ暫潰之儀ニ和調ノ日間ト云フ
籠城面情の類授敬の事し大北取持れて中方誉岐の為に惰されたる事なく也
一夫籠城而情の難夜獣と云は城外に味方の人数多く有か或は改ル大将の諸侯の
一和せさる所なり故に計之に先一攻手いたく攻て城の勢を察かし備まきぐぐ
一里引退き城と備の間の竹木を切払所々ニ遠見の矢倉をあけて五日も十日も軍
を止め近辺の乱亡して粮をつき諸大将の和を計て城を攻て攻て攻付三日に一度ツヽ
大将の小屋の前に小路を三未田に所過よへ詣卒かわる〳〵見物さすへし見物に酒と
こわ飯定して是を食さすへし亦毎日日中上大将の小屋江諸将物奉行東軍の
評義可レ有其内城へ内通の謀しけく和睦の謀有て軍さらす別ㇾは城の援すと
云事なし是戦ざるに抜不レ政ニ落と云古語の意是也と云し
軍法巻ニ
退敵陳取敵
一長陣の好に屋取の事
見様と言つ有
夫長陣の好台衆と云はすん雲屋つめて足地を広くかけ物手寄にもふけ小屋こしめに
取ル故ニ臺段々ニ分歌付をくわくめ形に取大事敵也ケ様成欲には長陣のはらせぬ
様に可レ計それと云は二夜も三夜中むすべしすべし其駕を期して焼草をはこふ
べし大首二三夜むしたらんには長陣の謀とゝのふましきは也と云々
小軍険地に居敵の事
夫に軍にて隠地に取歌と云は是に二の品有小獣の堅きと云有或は時の先しのもふくる有凡
古語に云に歌の堅きは大紋のとりこ也と云如く是を攻付て万則には亦時の先シもふと云は
先ツ一さゝへ過有又大軍と取合数日はづまんに益有故に輩をあなとるべからすと云ふ
古語を家にして是に向て赤跡を取切るへし亦みつまんとせは大軍に節所なしと云ま
かせ所々より攻付せんに小歌の力に所及して敗せん大車の当肴し故其足を追ても有之
一城攻初合戦に勝負敵の事
夫城攻初合戦に勝負へ握る敵と云は攻口〳〵一攻々テ其手〳〵の将の位を察し是に疵
て後の勝負計らんとの事也然は強弱は形にあらわるゝ者と過て計也楽に
因を合矢合一拍子して夫番の貝を有て扨物見武者三人も七人も入替〳〵敵を
順見してしつまりかへつて少々矢倉にしておんきよくに戴笛なと吹て或は亦
大将の籏平足軽頭二組も三組も透間もなく静にめぐるもかりにも油断なく
忘する則には攻手の勢けんし勝負難握して結問攻口引取に大事に引取肴也
一故に減に勝負を持大事計是也と云々
陣法正教の事
夫陣法正裁と云は行軍に行列如法ノ向不乱大鼓の拍子に乗て押前正部小屋夫て
其足を守是大将の番へ罰以成所以之間者によつて知立候故ニ市町立たなを
かざるも夷食を尽し密に遊女を集様々の名酒をうらせせ車を不好長陣の後
一郷民を以遠。角を五郎へも七夜も焼て是をむす則シは士卒謀におふておの
つから義尽し弥治が乱るへし其変に兼て夜封度々に聞へしいか成堅迷いふるも
私出来て終に其陣破るへしと云〻
一陣を破らんと心掛敵の事
夫陣を起と心を知と云は俑を近々と進み倒の形を雁行或は国目に立て一手切の
暗負を好んて見へへし然は則は味方の論は長蛇の如ク壺を厚きて奇異化
能ク計則ハ敵ノ謀ハもとるへし大首紋の勝負不明レ止テ節如此可知此可知者也と云々
敵ノ陣間ノ遠這
計て折付すべし
夜討を好敵の事
夫夜討を好教と云は元来敵と暗員不相応にして亦勝負をそくと可知殊に備
或はに屋取改相をつむる事ぞ然故に対する則はかまり伏違見をしけく花廻
或はお張かゞりを所々に燈つれそつとも陣内なむ事なき則熊は白討懸心
言とも歌叶ケ様の明増ふちたるへしと云々
一於戦場敵の拍子の位を知事
当ル拍子の事
又当拍子の軍と云は血気の将の軍也ケ様め将の軍の歴負は汝に曰早ゆ是をおこらしめ
よと也如此計則シハ終ニ士卒のつかなく所有故ニ幅員金かるへしと云々
合拍子の事
夫合拍子の軍と云は愚茂将の軍也其急転動し帰乱かわしケ様の将の軍は後に云
利助是を図すく也如此計則ㇾは寧張積まひと云ことなし故に勝金かるへしと云々
残拍子の事
夫残拍子の軍と云は物にたくみ有将の軍也ケ様の将の軍には臨登強にして是
をさくる也如此計所彼が滞る所に勝負の図有と可知と云々
越拍子の事
夫越拍子の薬と云は利の過たる将の軍也ケ様の為の軍には終曰実而是にまと也
め此計則は敵の可越無力しておつから破れんと云々
拍子の拍子の事
夫拍子の拍子と云は術を好将の軍也ケ様の軍には治日乱向取也と也如此計剛には敵の位
縁に離己とかひを求はこと云々
一無拍子の拍子無拍子の事
夫無拠子の様子無様子と云は出ル益凶徳の簡将の軍には後に曰使ならは是を労せよと也如此
計則ニハ長陣に卒ノうれいにひかれ不戦而引成へし然軍ハ京戦百人の兵を加せしむせしむれ
云者也と云々
救応奇正順迷法ニカナヒカルハ爰ナリ不叶ハ虚マリ
一敵の小屋取に虚実の事
一小屋取に二の品有事
一夜ニモアリ此方ニモアリ及御発スベキコトナリ
此二ツハ貝不具ノ二ツ也守リ同スキナキハ実也或ハ浦閭ミ守レトモ形ニスキ
アルカ形ハ守レトモ心ニスキアレハ虚ナリ
大小豆一反四月
夫小屋を取に二の品有と云は小屋段々と取来に其しき手早にして陣内静に居る
夫正しく事をむさほらす段々如此に未らは大将の退正也亦勤陣より崖師と
取来ル所逐速と有陣内さわかしく虎口の出入しけく事をむさほり下知出さ有
大将愚也一々間者を以知之者也と云々
此二ツハ軍令正キトヘ不レ正ノ二ツ也
滴静成ルに二ノ品有事
露日斗而益備者実也
夫儀静戌に二品有と云は大将の下知の下ルを得受て事をなすは亥十目に引つかくるは
大将を敬んと故に事静にして治る亦大将の下知をば許して事をなす父に身を
楽しまぬ所以也故にいましめにおふてうら見て口を閉是大将の賞罰盃所以也
知之に間首の見る所小屋を懸ルより陣内に出入至迄奉行〳〵下知を得さる所に有之
アルハ勢ヒ失ヒタルナリ宿ニ
陣中に流してうれいをもふけて静也と云々
虚ニシテ静ルハ勢ヒ失ヒタルナリ実ニシテ静ルハ勢
虚ノ動ハ猥リンウゴノ
一運動ハ正クゴク
十五十一口五十一口三百五十一口三百五十一口三十一口三百五十
元備シテ法金弐団ナナリ
此二ツ清濁ノ二ツ也
一滴の動に二ノ品有事
ヲ追駆者虚也ツミル
一金散ニ従テノ追忌ヘ其
主類ニ従テノ進品也其中ニカナラハ実ノ動ナリ麻退ミタリニ波上ハ貞ノ刻也
大楠の勤ニ三ノ品有と云ハ火馬のニかつき
夫備の動に二ノ品有と云ハ大将のいかつ成は偏動て形フ動者也故ニ其図はつれ人々心に
念しを含みて外にうれいをそふけ却而備ひそまる首也我大将に能有則には七卒の半落して
備は不動といへとも形は動て備濁る者こと云々
一敵軍簾の立根見る事見る事見ルトハ画フ是ノ大ハレハ味方レハ味方ニモナル
当ルトハ敵将ノ気三軍ノ節ニアクハト勝負直退ノ様ニ至ル
敵の心気をさくへし軍必転しかへる者也と云々
当ルはたの事
戸百将三人謀
相図ノ旗也
ナリ手鑑ニアタルハ是ナリ己ハ怒リ我ニ音ヨリ病ノ仙道ニテ
夫当る応有こと云は敵間追くとおる旗手前の勝負を好大事の類決に味方へ当る也
然る則ㇾは味方の先陣是を見るもひとしく異を発し引付て勝負を可決大将二成にて
帯ルトミルナラハ其苦ル飲気ヲ招キ拭帯ヲ
立べき所に貢ズ案外
ノ処ニアルハタナリヨ
山内籏有事法ニ外ヒテ脇ヘ旗ヲ転スレハ不意ニ討トノ計也
是亦四方ノ良我ヲ奪フレナル巧ミナルハタナリ巧拙ノニハ是ナリシハ恐如ト思めナリ
又盲顧有と云は一備はなれて有はおと矢をかせく鎮と可知亦終日軍を好大将の
失ツズ士気ヲ持固ムルハ大将ノ作略ナリ
顔色たてに立者也大事の卑と可知と云々
此二ツハ旗辺ニ付敵ノ進良ヘリニツヽ
旗色ニ付数ノ進良ノ二ツヽ
旗ノ手ノ教ニナヒクハ
軍物ニ依テ用ル有り味方二三年ナルカ庭兼分宅
相図の類に二ノ品有事
敵ノ進相曲ヲナシテ軍枕ニ至ルアリ亦敵ヲ嘆シ為ニ相当ナス
勝ゾカシ味方ニナヒ
又誓の類に二の品有之こと云は款の声を知捨有我城口に酒をくむ旅有け様に備所定
の敵は六ヶ敷我也然に則ㇾは地形の先しの取て敵の勢おのつからくだとる様に味も何も何亡く
はる者也と云し
崩る旗有事
族ハ単拙ノ移ル者也其故に於色ヲ以テ軍提察シ
備乱候時は旗も乱なく也
都におらて備乱に立時は必帰崩から者也ケ様の鳴死地におつる
夫崩かく龍有とは地の難にかふて備乱に立時は必然崩かくて也が様の鳴飛地におつる
一献を費追生地の当る親は追る利有と可知と云々
一歌単備の立様を見る事
掛のまし事
夫掛の備と云は掛て来る物也それと云は二三の海地形をもふけす記本物御用りて見ゆる
者也亦西に望ては掛敵は呉を発し大数を追る事全体の膳員への利を以ふ輩も有職
一備太百如此と可知と云々
一退の痛の事
天退のふと云は詩何也それと云は一二三の論地形をもふけて留ゆる旗本綱おもひ候外
其明句を隔み也もし単の掛に家おそなはる恩の備のろうを転せんため多くは如此何かか
一也三々開倫の事
開備の事
夫開闢と云は兵場に高備長蛇のことし立床鈴本向と見へは勝負入替〳〵可戦哉
と可かな大事の歌也備々大形先陣の勤者也ケ様の敵には掛口敵一ツに九ツト自日を以て
の様入を見事なかれと云々
歌を不見備の事
一敵軍の強弱を見ル事
夫敵と不思議と云は敵の可取利地を捨至已にあとふるを其義にもなく己は利として是に細の書
は敵を見たる我が意にまかするは血気の災也故に敵の謀にあふて己と破なく其也ト云々
掛ニ小敵の事
宇都宮ノ如キ敵也に歌トテアナトルヘカラス
ト云意味備数多立ヘシ槐鬼之術之意也
夫職にに敵と云は形弱にして体に強をもふ馬敵也が様の敵は泣み信する則は是をわか
一つと言おしへに随て以よく戦フ則は必利有て敵をとりむしく者也ト云々
時の強弱の事
虚々実ニ見切大事
大明の強弱と云は不レ注止コウ則レハ防変し強す成弱と変する事天のわさわ
ひにあらて変する事は勿論也不思に地を取れ敵におふて変する事人情の
いたす所の気也是絶に日上兵鯨を討と云古説の処に依て計る者ある事業常帯
へと云々
備十文字を好事
夫婦十文字を好と云は節有改に形心体ともころ也それと云は多の味方にはなれて
引口に大旨計敵也古語にも世以卒をとむる事なかれと也全腸を示す勝ヲ甲の
一緒しむると云古語誠にケ様の節成へしと云々
一敵軍の治乱見る事
一表ニ二ツハ筒壁ノ二ツナリ
法殺正フ二ノ出
又晴和セザルコト
法疎ニシテ
人情ノ智
夫公は二郎足に二千五郎
夫終三ノ所辺ト云は戦貝多かして陣路もとまやかに正しく兵を用とへとも当罰うも。当罰うも〳〵
死生の道を不分備は常に有し有て戦約に道なきは士卒の事を人にゆすつて義に必ど
よせす故に帰清也紀の本たり亦戦員の陣絶は武士道勿論にして貴罰明に飛散也
常に此掛る大将の下には亥年おのつからすみの中の中のにごりす義とならとはけむ所は也是故に
形鉢にして事を人に譲らす己にかはけみすと然間備に重て見ゆる全体流のが知ると
〇人数に二ノ品有事
此二ツハ法ニ付術ニ叙スルト
不和サルノ二ツナリ
夫人前に二ノ品有と云は小軍はなのつからある大単に其頭とすくなく下知に陣有則レは
一必備乱る故に法にも治乱数也といへり爰を以歌の通り可安中也と云々
大将に二ノ品有事
此二ツハ忽ト不徳ト也
夫大将に二名有と云は大将位有て将々のけんかはわさる則ンは治也大将無位にして将
々のけんのうほう則ニは侍ら亦秘意にしよして此政に彼を見る故に彼を見る則ンは
一詳神ニ不適故ニ変ニおふて不レ動者也と云々
テ品トハ虚実ノ見分也
一大将に怪重の事
一大将に怪重の大事形カル〳〵鋪内メリナクサワカシク有是虚也
物事手カルニ見ヘスクトモ云云
一同一騎右衛倒ニ勝重三隊弓働ニ軽重三騎某ニ伊兵衛方任谷所アリ
事ニいタリ蓋ヲ含ミ入有テ目立透ササルヲ買トス貞丹軽将ニ示シテ恐ナテ歌ナリ論セレ是也
一軽将ニ二品有事
夫軽為に二品と云は白気にして軽有知勇を兼て軽有既に其形を見るに血気の
為の簡は為礼正正簡乱出し亦智簡兼なる将の開は法饉育て何静にして勘
故に血気は懇におふて不動智勇は愈何れて卑し故ニ全体自然に埋築有なるへと可知シ
重将ニ二品有事
二ツ品トハ強弱ノ見分也
一権高ク形皇シトイトモ内虚ナル有リ感有テ猛カニフヘウヤ〳〵シクテ
一夫重将に二ノ品有こと云は位なくして重き念にたらす信有て重将は火有弱也智仁
有て勇なき重将は大首ねいかんにして釣也然間位有て皇狩の備は常に武道
の心掛うすく故に其下のあらともに如此自然道有といへとも外是を不政に備乱の
如し并智仁有て勇のうすき重将の物は終礼正しく仙金といへ共天の為を謂
地の理に乗とり人の和に随ても勝負深く仕事不叶して全体絶斗になすみ
まちゝみて見ゆへし是故に歌におふて勝負に至ては一珍笹の兵衛朔日に霜る処らす
語に一陳破れて残党不全と也唯中頃のくわんれいの事の如しと云々
重将ゟ正兵橋トナリテ
百ヶ條於
利ヲ見テスヽト云ヲ且テ
通り進退踏つまつテ
為に戦を好ス又誰
悔いコレヘなスチント
遥手軽ク親ヲ以ヲ
島福トニ太慈拝ノ義質ニ因テ頭トイヘトモ直只ノ者ヲ将アリ吾兵ノ将預キ憤リ出宣中ニ立アア
御変ニモ迄当アリ当例ニ又雑音迄ハ情タレハ偽ニ軽量アリ正交将ニ了悟ト云ヘシ青只ノ情ハ諸様ト云
凡勝負ヲ計所己ヲ知テ彼ヲ不知ハ一度ハ勝一度ハ負ル役ヲ知テ己ヲ不知ハ一
度ハ勝一度ハ負ル役ヲ知己ヲ知則ニハ戟度毎勝彼ヲ不知己ヲモ不知則ニハ
立トス老べシ興吉に
又龍方より越後モ
コリ物ニモウ
戦度毎ニ負ルト古語ニ伝ヘタリ実ニ不可不動ト云々
野田正恒写
弘化三丙午年夏閏五月十日謄戌之續漁豊是
十一丁
東京
1七號
1838
1848
第八品朗