犬追物葛袋

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不明
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2026-08-17T19:23:14.114Z
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イヌオウモノクズブクロ
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東北大学
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2025-11-13T05:29:24Z
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2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
将軍 犬追物葛袋 『荒井泰信氏/副会ヲ 一以テ購入セル⑦関博士 一狷亭吉氏藤龍藏畵一 犬進物葛袋全 犬追物葛袋 ○印歌 葛袋ト号ス犬追 ○印歌矢沙汰口決を読り 矢沙汰口決を読り 一遠近をむちにくらふる足つかひ縄をまたげて矢はひだりなり 遠近は縄のふとさの最中と筈とのあいをむちにくらべよ 縄ぎはの遠近うつは弓手より筈にくらへて縄にくらべよ 馬手の矢の遠近うつはかはりけり縄にくらへて筈にくらべよ 弓手うつ縄のそばなり左足馬手の時には縄のうちなり 弓手うつ左の足をそのまゝにひけばさくりのきゆるなりけり 馬手の矢をまたうつ時もかはらぬは縄をまたげて寸をとる也 弓手なる矢と縄あまり近ければ縄をまたげずむちにてそとる 弓手なる矢をばまたげず打とても馬手の矢打は縄をまたげよ 弓を持遠近うつはまたげたる左の足をそのまゝにひけ 弓手なる矢をうつ足を馬手迄もおなしとをりにひくとこそさけ 弓手なる矢を打ときの踏足は馬手の時にもそのまゝぞひく 弓手打矢よりそのまゝ馬手迄も左の足を引はしめけり かゝるかゝらず 縄に筈かゝるかゝらすみわかねば貴人にむきてなわをまたげよ 持あぐるなわは拾見のひつかゞみあしのとをりをすぎぬなりけり 此矢をもたすけんために持あぐる縄を内手へひねるとぞきく 縄を持上んとおもふ所より我まへのじゆん尺はかりより縄を いだくやうに。さて手を先へなでやりてさてあぐるなり つるゝわかるゝ 右の手にかうがい二ッもちながら左の手には弓をひつさぐ 笄をさす時までもさくりをは検見の人の馬手になしけり 引そむる羽ひきの本と又末にかうかいをこそ二ッさしけれ 竪点のつるをわたして持弓を人にもたせてからかいをぬけ 二つぬくかうかいさすはまづかたなつぎはゑぼしのへかにこそさせ 笄をぬきてさくりを妻手になし引目のしもへまはかなりけり かうかいはさくりもとよりぬきそめて残りもやかて次にこそぬけ 八廻りに二ツ引目は絵にかけどなてやる後はしるしなりけり 一弦のあとにかゝれはゑせ矢かゝらねばむかしよりこそ矢には入けれ 四寸羽引 縄は右矢をは左にをきながら四寸の羽引ぶちにてぞとる 鞭さきにくらべし羽引寸法をゑほしのへりにたかくあげけり 寸をとる時は拾見のさしよりて縄と羽引にすみかけて居よ まろぶさくりの十文字 笄をさしとる時のあしふみは十文字うつ時にたがはず 矢のきはのまろぶさくりをうつ時は犬の足あと馬手に見る也 竪点をうちて左へ弓をとりたゞひとつこそからかいをぬけ 右の足さくりに乗てまたぬかぬかうかいにこそ横てんをうて 横点を渡してやがて弓弦の間よりこそかうがいをぬけ よこてんを打より早く矢の筈のかゝるかゝらずやがて見へけり 十文字 しづ〳〵と縄の内よりあゆみ出てさくりを馬手になしてこそゆけ 右の手にかうかい二ツ持ながら左に弓をひつさげにけり 笄をさしよるときの右のあしそばは六寸さくりにぞよる かうがいをさしよる時の足ふみはさくりの方を馬手に見るなり 十文字打に竪点わたすにはまつ外の方へ当そめにけり 十文字さくりにのりて則に本より末のかうかいをぬけ 笄をぬきての後はりやうほうのくつのはなにて定木をそあつ 右の手に弦をつまみて寸を取時はいつれも弓をふせけり 右の手につるをつまみてふせなから左は弓をにきるなりけり 矢沙汰せばいつれの時も笄を二ツは右に弓はひだりに 十文字余り弓杖ちかけれは縄をのけさせ矢をさたしけり 両の足ふみひろけたる其後に弓手の弓を右へとるなり 一右矢之沙汰様体大方歌に詠て可作覚如此せられ候間是はさる人 一の被持候を写候而置者也おもしろき物候間如此候哥外見候也 天文十八 帰本肝 正月廿三日 宗仁在判 碓井次郎三郎殿 ○葛袋 十文字沙汰する時弓手〳〵の矢横点を渡す時は弓よくうら筈 の方左へ先に弦を渡し始へし馬手〳〵の時は右の方へ弦を渡し 始なり是は何もさくり近へわたしそめたる儀なり 弓手〳〵馬手〳〵の時横点よりすを取時は何もさくりより 寸をとるへし 十文字沙汰の時下にわろき矢あらは上の能矢の横点に近き 所に引目にても筈にても印の笄を立て下のわろき矢をとらせ て吉矢をもとのことく置て算を取て十文字を沙汰すへし亦 上にわろき矢あらは沙汰すへき下の矢はたらかぬやうに指見とら へて上の矢を矢とりにとらせて沙汰すへき也十文字沙汰すへき 矢の一砂に立事有へしその時は引目の方はたらかぬやうにとらへ て扨おしふせて沙汰すへきなりゑんきんとらぬ方へ矢をふすへし 偖立たる跡より横点方を取へし 一十文字沙汰の時は一八さかりてか不審の時は馬より出り疏元へ近き 所に印の算を立て引目尻を見へきなり矢能は本のことく置て 笄を取て十文字を沙汰すへし矢あしくは沙汰に及はす馬に乗 て今一の矢を馬のひかへ所によりて是よ共あれよ共とひて可売なり 一十文字打時弓手馬手のとをくかへりて横点矢とをりへとゝかさる 横点をつくへきなりつくへき次第例式のことくまつ竪点を渡 して扨横点を渡し候時先弓手の矢の方へ弓を遠くやりて足をは こひて弦にそへて斧をつるより外に一立て矢のとをりへ横点 越渡すへきなり其後馬手の方へ弓手のことくつくへき也算を 弓手の方より一とりてよこ点より遠近を沙汰すへし弓手の矢 に而も馬手の矢にても一とをくかへりて横点とゝかすはいつれにて 茂よこゑをつくへきなり 一一十文字を沙汰して馬に乗りて矢をとふ時はいつれにても横点に 近き矢をとひて可賞弓手女手矢同し近さならは弓手の矢 を是よととひて可賞弓手〳〵の時同近さならは疏近を是よと とひて可賞馬手〳〵おなしく検見のひかえ所によりてあれよ ともとひて賞すへし 一縄きはにての十文字又はゆみの本筈縄につかえて立点渡しかた き時は縄をのけても十文字を打事あり其時は横点に近き矢 を縄にてのさはきのことくなわ近よととひて入たるも能なり 一抑見矢沙汰する時自然貴人我弓にて沙汰せよと弓かうかい を出す事ありともかたく斟酌すへし弟子射手にあらは弓 かうかいをとりて沙汰すへしなくはたれにてもこひて沙汰すへし なくはたれにてもこひて沙汰すへし他人の弓とりて矢を沙汰 して返すときは素襖の袖にて弓の弦を末筈より本筈まて こきさけて砂をおとして禮をいひて返すへし 一犬追物の時引こみの犬をはいゝぬといふは将軍のあそはさるゝに よりて平民は斟酌可有事なり如此のしたいによりてなり 一十文字可打次第矢より内のさくり二にかうかいを立て弓の弦 を渡して又十文字に打てその横点より矢の内外をたゝすへし 弓手くの矢同近さならはさくり近を賞すへし馬手〳〵の矢又 一同前弓手馬手の時は弓手を可賞縄き主にての沙汰同事たるへし 一大事の勝負なとの時射手矢所をいひちかびぬれば矢よけれども ちからなく可捨也 ○検見古実の覚悟之事 一一指見おんしやうをたしなむへし射手事は不及申抑見品かゝり よくかさあらんは簡要たるへし 一検見内に矢ありとも細々さたすへからす射手さゝへてしきり に申事あらはちから不及遠近十文字たるへし其外の矢は れうじに沙汰有べからず 一内外検見こうぎやうの時外の検見馬のひかえ所以下条々習ひ 有内検見又同前たり談合といふ事随分の儀なりふしんの 一矢有時内外の検見打寄て申あわする事なり 貞太夫云 不審可除 一犬追物の馬場小縄より三十三杖なり四方へ同前純の長さ百弐 一拾壱ひろけつりきわ小縄より弓杖三杖半小縄の内弓杖 一巾壱杖なり縄のふとさ壱尺八寸 一検見は先ひかえうといふて後矢所をとふへし外の矢をはひ かえうといひて後外候よといひて後又矢所をとふへし矢所を とふは馬手すかひ弓手なとちと馬のいたしやうなとふしんの時 とふへしたゝし白みかきの大追物の時は三疋に一疋も矢所を問へし 一けつりぎわとしばとに懸りたる矢の事内の矢なりそれを はせよせて是よともあれよともとふへし 一検見の時射手二三騎外江犬を追時いまた射ぬさきに検見射 ておけといふ事あり是御犬を追射手にとく射よと検見の さいそくするこゝろなり 一犬追物の時縄の賞翫の馬の立所四のかどなり如此是もしる 進入候 大なる縄のふとさ一尺八寸長サ廿一ひろにもうたすへし 四四 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 一月廿一日 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ いとを討 此内 弓一杖{ 二 三 一 此あひくに馬を打よせひかえへし指見策をぬきいたし 縄の内へ馬を入は貴人の方へそと弓をよこたへ礼を申やうに して扨矢をさしはげさい初に放犬をは我前へ出てくる犬 なれとも惣の射手をしやうくわんのため矢を不放して犬を 通す義なり但勝負の犬追物はさいしよ矢を放なり一段 の儀ともなり 一二声といふ事矢犬に当りて後ついち扨へいにてもまたは何にても あれあたり候を云わろき矢にて候可捨なり 一射手検見すへき次第一番の矢代の人常の検見のことく出立て打 よるへし鞭は犬の時のむちをさし万かけを弦に巻添てむすひ 付てさすなり扨礼式の検見のことく縄の内へ打入へしさてなわの 内十疋とよばゝり次よぶをきゝて廿めの抑見矢取のうしろへうち のけて馬よりおりてくつをぬぎこふこしさしの引めを取すあふ の袖をつねのことく直して紐を結ひて鞭の緒を如前緒にまとひ 腰にさし沓をはき馬に乗縄きわへ打よるへしその時以前の検見 十疋のたる口射たる人の名字をよはゝりてやかて鞭にさして矢取の 一後へ打のけ射手具足をして倒式に出立て縄きわへ打よるへし 今出たる抑見と以前の抑見打のくる時は今出たる検見をはおそる るやうに馬を打のけてとをるへし百疋はつる迄此心得たるへし 但検見するほとの一番に十疋する時は拾見策を指出てもする也 一是は検見する程の人の事情見鞭にてしても不苦夫よりも 一大射むちにてもすへき事本式なり 右不可有外見者也 帰本軒 天文十八月日宗仁在判 碓井二郎三郎殿 本云 右葛袋三巻と在之候得共弐巻は相見候検見古実と在之処より 壱巻と被存候然共炎ノ別無之不審 口伝に云葛袋と云事は小笠原長時右之巻物を葛の袋に入て 常に懐中せられし故葛袋と申伝しとそ 終 信長記ニ長谷川入道宗仁ト云人見タリ帰本軒ハ此宗仁歟 右一帖此度仍御懇望め伝写候可為 後来之亀鑑者也 伊勢万助 寛政十一年巳未九月廿五日 貞泰右衛門 川端為右衛門殿 1887