日置流六十五條

creator
不明
created_at
2026-08-17T19:23:21.344Z
updated_at
2026-08-17T19:23:21.344Z
field_rights
CC0
field_creator
不明
field_language
日本語
field_has_image
true
field_identifier
10010000001412
field_ocr_status
completed
field_title_yomi
ヘキリュウロクジュウゴジョウ
field_attribution
東北大学
field_oai_datestamp
2025-11-13T06:51:41Z
field_oai_identifier
10010000001412
field_ocr_updated_at
2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
荷{ 一日置流六十五條 目置流身なりかひななり生れ つゝき能射手に敵の条々 一足踏の事是は八文字にふむなり広きはそ れ〳〵の矢来ほとに大形ふみたるかよし但せん の大ゆひから後の大ゆひまての事也乍去生れつきに より色々に踏也いつれもねろふ物に左の足の大 ゆひを押あてゝゐる也但さしかたなとには矢 東よりも四五寸もひろく踏せたるかよし又先[ル]の かた出さる射手には右の足身とをりよりも四五 すもうしろをふませたるかよし但肩なをり次第 に尼ふみも少しつくなをしたるかよしまた右 の肩出ず身ひねりしたる射手には後のあしを 身通りよりも右のことく前を不まする也是も 肩なをり次第に少しつゝ足踏をなをすなり いつれも足ふみにてなをす事多し大事伝は 十六匁 肩なをり次第に少しつゝ足踏をなをすなり いつれも足ふみにてなをす事多し大事博立 一弓かまへの事是は巻藁何にてもねはふ物の真 中へ押あてゝ身のかねにあふことくにおし出したるを 弓かまへといふなり口伝 一胴つくりといふ事是も右のことくねろふ物へ 身をおしあてしかねのはつれさるやうにつつ 立て扨右の手にてゑりまきこみいつれも身を くつろけさて弦に取付時胴少しもゆかまさる様に 右の手のとゝくほと左の手をよせていかにもゆる ゆると取付事也何れも口伝は 一たつ一と云事同前也かゝりてもそりてものきて もわろしはなそちからもしの付根まてそくなる様 に常にあり〳〵様にそくなるをたつ一と云也口伝 〇一よこ一と云事手せんと勝手のひちとかひななりに 引たるかよこ一也是は身なりかひなゝり能射手の 事生れ付によりて可直口伝 大切と言事いろ〳〵説あれともきこへたるたるよし 一大切と云事是はむ分筋から手先まて大切といふ也 但身通りよりも前へよりたるも後へよりたるもさか りたるもわろし身のとをりへまつそくに引出し かねにあふことくにかりかね骨の行あふ様に対へし たつ一よこ一のちかはさる様に心付てのひを専に 射る也口伝 此所三分一格別之事なし候 一乗一と立中一百百五十七日 一月一日 たつ一よこ一のちかはさる様に心付てのひを専に 射る也口伝 此所三分一格別之事なし 〇一三分一と云事是も胸筋より勝手のひちまての 事なりさかりすくれは身のよこ一もなし三分 一もなし直なる様に対るとは申せとも少しさかり たるかよしとかく勝手のひち後にまこしかりかね 骨行あふ様に射る也是を三分一のかねにあふたる 射手といふ也かねちかへは矢わさもせすあたる事 もそくなし常々かね心にかくる事也口伝 諸道之事にて過不及なき様に心得てよし 一一打おこしと云事ひき所へ心を付ケ息つき手はかり にて打おこしまた息あひ引所へ心を付て引込 なり口伝 一引込と云事是は勝手のこふしあけてにしかたに 引こむなり口伝 一一手先弦あひ四寸五分の事是は勝手かけと押手の 脈所と弦あひ広さ四寸五分計に構ゆる也口伝 一一根先四寸の事是は何にてもあれ当所の後へ根先キ 一四寸のけてこふし当所の真中へあてすらりと打 おこし歌は勝手へ引込て真中へあたり一段かつ かうよく有てからかねに成る也 一ひちなりの事是はひきこみてから勝手のにくひと 肩とかねにあわする也ひちなりははりひちも又さ かりたるもわろし後へ引まはしかりかね骨にこた ゆるやうに引立て入ちにせはへかすうつゝ 肩とかねにあわする也ひちなりははりひちも又さ かりたるもわろし後へ引まはしかりかね骨にこた ゆるやうに引込てひちにせい入かけはうつかりと かけて手先からはなす也是は身なりかひなゝり 能人に可教口伝 一一かねと云事是は胴にありかほ押手勝手身のかね 矢のかねかけのかねひきたもちてからのかねいつれも 座敷のかね定りたり第一かねにはつれたる事あら は矢わさ有間敷也何もかねと云事は何方にても ろく成事也一所なりともゆかみたれはかねあわ ぬ射手と云なり第一弓のかね身のかねちかはさる様に 一射る也胴ふして弓たてはかほにあたるなり胴すく にて弓ふせはむねにあたる也右の所何方になりとも あたらは弓にてなをそなりとかく弓矢身のかね 専に常々心にかけて射るならは閙敷所にてもち しよく有間敷也口伝 一強弱の事是は握より上七八寸上を引様に斉るを 弓の強弱といふなり是は手せんつよき射手にはわるし さりなから手七んつよき射には稀なり何も右のことくに おさせたるかよし又弓の引所とも是を魂強弱と いふ事身にもあり手の内にもあり何もからむ所に あり手の内の強弱と云事はいかにも上筋ををして小 ゆひへに付ゆひを引しめておさするを強弱といふ なり是は上筋を押事を強のおしと色にゆひ二つ 一一一一、一一一、一一一、一一、一一、一一、一一、一一、一 あり手の内の強弱と云事はいかにも上筋ををして小 もひへに付ゆひを引しめておさするを強弱といふ なり是は上筋を押事を強のおしと云也小ゆひ二つ しむる事を弱のひかへといふなり是により強のおし 弱のひかへと云也是はわるき手の内なれとも弓返し早く したかる射手には是を射るそれははやく弓返しなる なりかうのゆき次第に手の内を直す也口伝 一身のかねと云事とうゆひ射る折みなの内にてよく射 て見せんと思ふ人の方へ我胸筋をあて足踏ちかへて いつれもきてんにて射るか身のかね也口伝 一物見と云事是は押手にあり弓かまへしてさて射こむ 所へ目を付其目をひかてはなつてから弓と大ゆひ の節との間から射こむ所を見つむるか物見也口伝 一腰つめと云事是ははなつてから腹綿帯色につゐて のひと言は心をほけやかに射たげせば自然と矢 しまる様に対るかのひに成てよし口伝 一一ひちつめと云事是はひきこ見てからひちに縄を 付後へ引まはしかりかね骨の行あふ様に心に付て射 る也其上ゆるまる射手には是を専に対さするなりいつ れも射ては心に是かくるなり口伝 一一すむと云事是はかまへてそむ心持一ツ打おこして からすむ心持一つはなしてからすむと云心持一ツかま へてそむと云事はかまゆる内に息のこみたるを 人の目に見へぬやうにつき出したるをかまつて すむと云也打おこしてそむといふ事も打おこせは つてすむと云事はかずゆる内に息のこみたるを 人の目に見へぬやうにつき出したるをかまつて すむと云也打おこしてそむといふ事も打おこせは また息つまりたるを其まゝ打おこして置右の ことく息をつきたるを打おこしてそむと云也扨はな れてすむといふ心は矢声の時つき出したる息をは なしてからすむといふ也三重の息ともいふなり右の ことく射るにより三ツのそましとも是を魂此心 もち専に射へし徳多し見所もありとかく三ツの すましを専に常に心にかけて射へし口伝は 一一はなしなきと云事是は押手に心を付てかけはか けかねと心得かけたるまゝにてうつかりととして ひちにはかりいかにもしらせすまた手先にもしら せすたもつ内にぬけて行をはなしなきと云也 能事なれとも教へても成らす習可もならす只 右の通常々心付て矢散かさねて稽古常に あれは我とはなしなき様になる也口伝 かけ雲と云事是はこふしなりによりてかわ 一かけ重と云事是はこふしなりによりてかわ る少し筋かへてもまた大すちかへにても射さする也 能かけは少しすちかへたるかよし掛の重と云事 ちかき物はおさへゆひの先の節にてをさへたるかよし 又指矢一二町の物対る時は二つのふしの真中にて おさへたるかよしまたくり矢つよき弓根なと 射る時には中のふしより少し具にておさへて射る おさへたるかよしまたくり矢つよき弓根なと 射る時には中のふしより少し奥にておさへて射る をかけ重と云也口伝 一矢の道と云事かまへにあり是は打おこし弦あい 五ナとあるは勝手ひぢをあくれは自然と引意になる也 広くかけひきたてろくに引込みこふし肩と ろくにたもちたるか矢のみちろくなる射に なり口伝 一弦の別れと云事是はかけと弦と別るゝ事也口伝 一矢の別れと云事是は手先まて矢と弦と別れそ に行さて矢と弦と別るゝ事をいふ也但別れ所は 上は手先まて矢と弦とわかれすに行手先にて 別るゝせ中は左の脉所にて別るゝ也下はひちの前 後にて別るゝ也是は教へてもならすとかく日数をか さね弓計常々心にかけてけいこあれは我と矢の わかれも出来徳多き事ある也口伝 一弦の道と云事是は押手にて弓打おこし肩 口まて弦ひきてさて手先へのひて射るか弦の道 なり口伝 一弦の納りと云事是は弓射返してから弦と手との あひ二寸八分あまり也是を弦なりまた納りといふ なり口伝 一うろこかた手の内の事是は弓の内竹の内かとを 大ゆひの付根のすみへあてゝすみへあてゝそみへをそ そしかけ也是はあし是はあしき手の句也 一うろこかた手の内の事是は弓の内竹の内かとを 大ゆひの付根のすみへあてゝすみへあてゝそみへをそ ことくにおしかけて射る也是はあしき手の内なれ とも脉所うつ射にまた弓返しはやくさせたき射 手に射さすれは弓返しなる也其上手先つよき 射には討さする也さりなから右のかね少しちかへ はあしき手の内に成る也かね第一口伝は 〇一箆につくと云事是はかまへて矢をはけてかけに 少し心をつけて引時弓に矢の箆を少しあつ る様にこゝろを付て射る也是を箆につくといふ 常にはあしき事也閉敷時又風の吹時なとには 射る也是は矢こほれあらすましきためなりまた 射手によつて常にも矢こほれする人には此心に 射さすれは矢こほれせぬ也口伝 是は遠矢なと時子叶の事也 一くる身と云事是は足ふみそろへ右の爪先後へ ひらき爪先をおなし様に直し弓かまへする内 に空に目を付射こむ所より四五寸前へおしあて 引込 たもつうちに其射也所まて手先はかりにて押 のはしいかにも手先つよにはなつなりとかく八つ 二つと心にかくる八ツは手先二ツは勝に是も右 のことくかけをうつかりとして弦にもかけにも少も しらさる様に身にもしらせそ候様に射る也かけの方 よはきによりて勝にを身に付てむつくりとする なりかけの納所は勝手の肩に持せてひちをはいかに しきるにはに子にて よはきによりて勝手を身に付てむつくりとする なりかけの納所は勝手の肩に持せてひちをはいかに も〳〵さけて引納たかよし身の通りへひちの さかるやうにひかする也是も右のことく勝手を うつかりとすてさせぬため也口伝 一つくはいて射様の事是は左の膝をつき右の ひさを立て胴ろくに成やうに腰をそへてかね にあふ様に身をわりこみかゝる様にて弦はかり ひく様に胴をも弓をも少しふせてかけこふしに 気を付射る也茶朴たる時は左のひさを立右の ひさをつき弦を立たるひさにかけてゐるなり 又力なく腰すはらさる時は両のひさをつきても 射るなり口伝 一さす身と云事是は一町の外にかゝり二町の内 外にかゝりて斎る時身をふせて弓をもかねに合 ていかにも手前ひくに射出せは矢先のし有て 矢わさするつくはゐても立てもおなし事也 たちたる時は君ふみそろへてふむ也谷越なと には第一右の心専一なり口伝 一ためし物射様の事是は弓ぬりてもまた白木に てもしたるき弓かよし弦もふとくさくりも大き にゆひて矢はかたのねらひ物目下に置て射る也 射物より四五寸も上にて引納めたもつうちに らかへつら てもしたるきこがよし声 にゆひて矢はかたのねらひ物目下に置て射る也 射物より四五寸も上にて引納めたもつうちに ねらふ物の真中へおしさけてたるまぬ様にかけ にも胴にもしらせぬやうに射る也口伝 一弓と矢かつかうの事是は矢二尺七八寸ならは 弓七尺三寸かよし矢三尺ならは七尺四五寸な まかよし但射手により心持第一也手先よはき 射ににはかつかうよりも少し長きかよし手せん 強き斎手にはかつかうよりも二三寸もみしかき かよしとかく矢わさをする事はかつかうより も少しつゝみしかきか矢わさをする也口伝 一はちかき弓とくの事是はほそき矢に吉尋 一はとをき弓徳の事是はふとき矢おもき根 すけたる矢によし又はしり物射るによし子細 口伝は 一弓引射手と云事是は手先強き射手弓はかり 引出し手先へ斗ひくか弓引舟手也能事也鶴 一一弦ひく射手と云事手先よはくかゝみ弦勝手へ 引過たるか弦ひく射手也あしき事なり 一弓うら弱き討様の事是は握取さけて射へし 何も此心持にて射る也口伝 一弓力定る事是は壱人力と云は銭拾貫五百 ちにゆひ付弦引上ケ矢来十束引て弓あかりたる 不申候所有之候 一弓力定る事是は壱人力と云は銭拾貫五百 ちにゆひ付弦引上ケ矢来十束引て弓あかりたる を壱人力といふなり 一握革巻様の事是はたいきり三分一といへとも弓 によりての事也持合てかつかうよき所にまく なり但弓の内外の竹と木との間より巻出し て又弓の外竹と木との中にて巻納る也数は 三巻半五巻半七巻半を法式の時はまく但 一村手方にはいつれの所にても巻納幾まきにて もまく也 一一村雨と云掛の事是雨にてもなかるゝやうに対る かけなれとも習ても教へてもならす日数の道 理を以おのれとなる乍去心もちあしき也 一朝嵐のかけも同前なり心持は嵐にも吹はな つ様にうつかりとかくる事なれとも右のことく 是も心持あしきなり 一きり矢来と云事是は引過たるを先キへひが せ勝に定てひちつめてはなつなりみしかき 矢射る折も根まて引ひちつめてさへはなせは いつはい引たる同前也是をきり矢来といふ なり鶴 一さまへかゝり射様の事是は壁より間中のき てさまのうしろに立さまの後かとより四五寸も 一さまへかゝり射様の事是は壁より間中のき てさまのうしろに立さまの後かとより四五寸も 後へのきて立矢の根先うしろかとへあてかひて 手斗にて打起し射る也後かとの者射る時は 弓ふせて射る也又前かとの者射る折は山 なりとゐなりにて立てもつくはいても射る也 第一口伝 一矢さまきり様の事是は長さ二尺八寸内外めん とらす但下の先のかとはめん取也是はさけ矢 射るあの用也よこの広さ四寸也 一壁あつさ八寸内外也 一壁中こみ赤土にそなませてこね入へし但 石入たるはあしき也 〇一鎗さまと云事是は鉄砲さまと矢さまの間に ひとつつゝ丸さま切る也是は常はぬりかくし て置也敵壁うらへ付てさまからむ折其さま つきぬきて鎗にてつく也是射にのかくしさま なり 一山なりと立事これは高き山ならはさま土きわ から壱尺内外に切てよし但犬はしりひろく 山たきたる所は高くきる也口伝 一一土居なりと云事これは平城の事也さま高く 切てよし但敵付又大木なと能見合てたんれん てきる也 一土居なりと云事これは平城の事也さま高く 切てよし但敵付又大木なと能見合てたんれん してきる也 一天つく地つくと云事是は手先弓打おこし の折うらはす天へつき上ケ本はすをしみ地へ つきてあからぬ様に心持て打おこしたるか天つ く地つく也只 一押に人さしゆひはしく子細の事是惣のゆひ にてにきりたれは手の内かたく有て弦をと なし又弓もまけて矢くせありうつかりとにきり たれは弓ほとに矢わさあり又にきりかためて射れ は弓ころし矢半分に成る也又弓もわさする によりさてゆひをはしかする也 一はなし所の事是は一はい引こみてひちと 手先へ気を付気をしつめて肩にてはまりのひ についてはなしたるかはなし所也口伝 一はなさるゝと云事これはかけにてはなせは はりてはなすによりひちつめておきゆひ はかりにてはなす扨手先へ情入レのひにて はなすによりはなさるゝといふなり口伝 一矢の根すけてかつかうの事これは何にてもあれ 根すけてからねた巻よりそけふしのかたにて かけ合六寸五分七八寸あまりをきてかけあひた るかかつかうなり三寸四寸にかけあひたらはかな かけ合六寸五分七八寸あまりをきてかけあひた るかかつかうなり三寸四寸にかけあひたらはかな らす矢うてるなり 一一四つ立の矢の子細の事これは射手方には平根かり またにそくる也其子細は矢まはらて直に行矢 つよくあるによりよし但しきしやうは羽こら 付ぬといへとも討手方には羽うら能付る也口伝 一軍陣へ持て行へき矢の事是は主弓にかつ かうの根又ちいさき根とも第一すやき又小すやき 又いかにもうきはつたる箆に鳥の羽めなしに付て 持へし是自然遠き物射こみなとの折羽をねふ りつけて根先よくとからして射へしこれは 心持の事なり又大根討所の事是は七八九間の 内外なり上気になり見そこなひ其外の物対は かならす射損すへし廿間三十間五十間まては小す やきにて射へしこすやきは野ふしに射へし第一 此心常にむねになくはかならすちしよく有 へきなり口伝 一馬上にて弓納所の事是は馬の耳のあいにうら はすを置き乗れは何にもつかへそのれる事也 又ひろみなとにては弓うらはす左へなし枕 の時分を鞍の後輪へかけて弦鞍の内へなし尻に 教て手をあけて乗る也 一指掛さす心持の事是よつよのことく三十五 の時分を鞍の後輪へかけて弦鞍の内へなし尻に 教て手をあけて乗る也 一一指掛さす心持の事是はいつものことくさすなり しまりけれは必矢ふる也又大ゆひへかゝるひほを はしまりたるかよしゆるまれはつけはなし する也是も心もちにあり 一いつく手の内の事是は手の内ろくに取て 惣にて押也これは上筋もおせす手にも当る なり去なから強き弓射る時は是かよし手 の内多しといへとも雪荷老分々討て見るに余 の手の内には損多しとかくそみ打の手の内 一つにきはまる事也口伝 一まとひかけの事かけの押へゆひしまりまはる様に ひつたりとかけたる也第一あしき事なれとも はやくせつきたる射手に対させてよし又敵に あひ大根なと射る時には是も能事也 一とつてゆくと云事是はかまへの内に気をつめ 其まし引内にはなれたるかとつてゆく也これも あしき事也口伝 一ひかぬ矢束と云事是はいつはい引てもゆるまる 事也弦せまりて手うつそこにて矢はなれは 弦と弓との間引ぬ矢束に成る也 〇一十三束引て十束に成ると云事これも弦まはる まて矢たくらすみちにて別れるか十束になる 弦と弓との間引ぬ矢束に成る也 〇一十三束引て十束に成ると云事これも弦まはる まて矢おくらすみちにて別れたるか十束になる なりまた弦のみちよく手先へ弦おくりそこにて 矢わかれたれは十三束に成る也口伝 一十束引て十三束に成るといふ事是は四寸五分の かねに合弦なりに引込手のうちもとらさまやうに にきりひちつめて手先からはなし矢を弦まは るまて弦おくりたるか十束引て十三束になりのひ になるなりまた弦おくり矢のわかれの事是は 射て見すは合点あるましき也色々口伝は 以上六拾五ヶ條 一伴喜左衛門入道雪一安 到在 伴喜左衛門尉一秀伍 伴喜左衛門尉一政左衛門尉 月 寛永拾九年孟夏十五日 月 伴喜左衛門尉一政 一政府 寛永拾九年孟夏十五日 寛文七丁未年鈴木十郎左衛門入道道清 五月十五日 五月十五日重時左 元禄五壬申歳神先政右衛門重清玉判 享保十一丙午歳澁谷丹右衛門義通在判 十一月十一日 加藤伝七殿 明和二年乙酉 四月吉日 四月吉日照憲左 長谷川又左衛門 同 照憲在 寛政五年癸丑 四月十一日 寛政五年癸丑 一八月吉日加藤鉄右衛門 両番 福岡護之進様