薄俤幻日記 初至二一編
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- 歌川國貞畫
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- 日本語
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- ウスオモカゲマボロシニッキ
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- 東北大学
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松平
為笑之才科
屋永春水
梅蝶梅伽貞
宇次おも
かげる
兵右衛門
第四図
一荒井芳香田の隆介
以テ購入セル竹関博士
狛野亭吉氏藩獄書一
宇
す
も
かげ
ままん
宇須伊
まぼろ
につ
さ
初篇
上の巻
為永春水作
梅蝶楼国貞画
東都紅英文庫
薄俤幻日記
初篇序
時
一什麼小説家の主とするところは。漢に倭の種々なる。
歴代の史を摸擬しつゝ。井をまた換骨奪胎して。世にもて専せら〳〵
るゝを。賞て新奇妙案といふ命ども秀才多識にあらねば。夫等の域に〳〵
至りがたし。予は唯近古の黄表紙学問好から這入し戯作門硯の海の
濁江に。はまり込ては足も洗げず。狭き机を生涯の。計とはなすものから。
巧し赴向は更に浮ばず然を紅英堂に咄誘されて今後一種の策子を
綴り。薄傍といかめしとう。外題の頭に冠すれど。基是根もなきたはれ吉。
一採どころなき物語ゆゑ。幻日記と名号おきつ
安政五稔
戊午孟春
為永春水識あつ
豊国画
駿河の国司
浮島
晴景の
舎弟
常問
蔵人
景老
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
芦久保の
小櫻
同藩
青士
清見
実ハ
宜
曲呂
正儀が
海道船
若丸
常閣の
九郎
東南法村
未満公後号利
九子
十六六
前名田鶴若丸
一後に由利多門
之助朝雪
弥弥勒里の娼妓空色
必実は樟の精霊
口絵
三葉
豊国
□□□
ほつたん
あやめもわかぬやみの
文にそらさへくもるあま
夜にそらさへくもるあまもよひ
こゝはところも駿河路するや
しづはた山のこしたかげ
こだまにひゞくてつゆ
ぽうのおともろ
ともにこかげ
あらはれ
いづる
いづる
一人の
さふら
ひしのび
づきんにおもてを
かくせどはおりのばり口
ま赤もさすがにいやし
からざるいでたちかた手
にさげしたねがしま火
なわのひかりにあと
さきをうち見やり
つゝしすましがほに
につことわらひし
つらたましゐは
一トくせあるべ
く見へに
いつをりしも
こなたのくま
ざゝをおし
わけ〳〵
うそ〳〵
くせもの
こしの
がこしに
大小ほう
むりあしを
つまだてかの
さむらひの
一そばへさより
すかしみて
〽おだんな
今のつゝおと
は〽コレおとたりし人やきく
一トしづかにあたりを
見まはして〽かね〴〵
そちもしるとほりあの芦
そちもしるとほりあの芦
久保村もの後室につは
なき手ごはいおひぼれあげ
おくときはさまたげとこよ
ひきやつめがやかた
よりかへるとぢうを
まちうけてともに
もたせしちやうちんの
しるしをめあてに
のりものごゝに
のりものごゝに
ねらひすま
せし二ツだま
たしかに□
きやつがいのちばはや
ごたくせしうへは
じやくめつわが
つゝおとにおど
ろきてともの
やつらはにげ
ちりつらん
なんぢはかしこ
におもむきて
せうじのほどを
見とゞけこよ
われ又はか
らふむねあり
トいふにこなだ
は心え
七太
⑤
おもひ
がけなき
うしろより
まふるに
かぶりし
いぢめ
がぎにたれ
ぎぬせしにて
おもてをかくし
うち見る所
をなごかと
思ふはかりの
天少年丑寅
さぐりよりて
かのさむらひ
のかたなのこし
りをとり
ものこしを
ひねつて
ふりはな
すをつぎへ
うちおどろ
きあなやと
思へどぬ
つゞきなほも
つけいるわかじゆが
はやわざこなたの
ひとりも二のものおとに
しゆじんのだいじと
思ふにぞたちもさられ
ずそのまゝにこしなる一刀ざう
ぬきはなしきつてかゝれど
くらき夜のあいてをそれ
くらみ坂のまいてをそれ
と見さだめかねためらひ〳〵
三人がたがひにうかゞふ
やみじあひそれがなか
にもいぜんのぶしはこのむ
たゝかひならざればすきを
見すましひつぱつしのがれ
さらんとするところをわか
さらんとするところをわか
しゆはそれとすかしみて〽くせ
ものまてよびかくるこゑ
をしるべにかのさむらひが
てうとうつたるしゆりけんの
ひかつにめばやく身をかはし
かぶりしかさをとる事も
見せずはつしと
うけたる
さそくのはやわざ
そのまにくだんの
さむらひはしゆう〳〵
ひとしくかたへなる
をざゝのなへ
おどりいり
おどりいり
はやくもふげは
かたしけり
これ二の
さらしの
ほつたんにて
そもこの三人餘
はなにもの
ならん
つぎの
ほん
めんを
よみえて
しる
よみじめ
するがのくに
国分船なる
浅間焼の
まつりとて
神をいさめの
ふえたいこねりもの手おど
りそれ〳〵ににはかきやう
同
げんとりませて思ひ〳〵に
だていしやうこれを見んとて
〽いへごとにさじきをまうけまく
はりそのほかきんがうきんざいより
あつまるけんぶつありのごとく
いとにぎはしきそのなかに
やしろをはなれてほど
ちかくしやうぎをならべしみづ
ちややにとしうちかけし一人りの
さむらひとしも二入と
おほしき
むすめわし
のにげん
このにげん
としつゝもち〳〵する
そでをとらへてうごか
そでをどらへてう
せず一これはしたり
小梅きどのさりとて
小桜重どのさりとては
またきこへぬぞよあら
ためいふにはおよばねどもおんみのはゝこは芦
久保ありなる郷士衛ときこへし由利助のこう
しづ女ながらもぶじゆつのしはんわれしつそへ
□□□□□□□□
「つゝきちもはゝごのでしとなりけい
こにかよふそのをり〳〵おんみのかほを
見るたびにしないのやうにどこも
かもしやちばりかへりてたまられす
いつぞはおん身と手あはせして
しつぽりあせがかきたいと思ひ
のたけをこのほどよりふでにいは
せつくちでもいひつくどけど
さらにへれどもなくちからづく
にもゆかぬゆへくるしいときの
かみだのみとうぞこのこひ
かなへてといせへ七たび
くまのへさんどおあたご
さまより手みじか
むにこのせんげんへ目
まいりそれもなに
ゆへ小ざくらどのみん
なそもじがいとしい
ゆへこれほど
思ふしん
じつ
をとこ
さのみ
にくらも
七六三
}
歌
あふたのも
せんげんさま
の引あはせ
さいはひけれは
さいれいのその
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ねるものにあやかる
ねるものにあやかる
やう人の見ぬまにおまつりをついちよ
こ〳〵とわたさせてししなだれかゝるを
ふりはなし〽そりやなにごとでござりま
すごしゆのきげんか
しらねどもゆきも
しげきわろ
なか
らいなか
ことにあな
たへたれ
あらか
たかこの
これうしゆ
たる浮島
一家江のみかち
にておん名を
丸子残り十六六石
たちてにいでしとおぼしき男なにいでしとおぼしき男なに心
なくきかゝるを小だくらならんとまちがへていだきつき
つとかつ六はそれと見るよりうちおどろき〽こりや小さくらが
いつのまにかひよつくりたぬきにかはつたはさてはきやつめに
つままれたかばかされまいトまゆげにつわくだんのたぬきは
ふつとふきだゝ〽たれかと思へばとろ六さまあなたはおきで
ちがつたかトいふかほつく〳〵さしのぞき〽さういふそなたは
しゆくんの御舎弟どのわかたう
さまと人にしらむ
かんみにてたはぶれ
ごともしなによるちとおたしなこと
あそばせトりつぱにいへどとろ六はかへるのつら
みづとも思はず〽ハテかた蔵にでかけたなそのひて黒の
とするところが身どもは一トしほこのもしいぜひとも
こゝでトむしやぶりつくをつきはなしつゝ小ざくらがにくめ
をおつかけおひまはすをりしもたぬきにいで
如日記
つゞき目九郎おはわるい所へじやまにでてあつたら
はなをちらしてのけたはてざてざんねんせんばんトいふに
目九郎うちわらひ〽あなたもあんまりそゝづかし
目九郎うちわらひ〽あなたもあんまりそゝづかしい
なにゝのぼせてござるやらであひがしらにだきつかれいま
だにむねがどき〳〵するとはいふものゝとろ六さま今ちらりと
見たあのむすめあれはたしかに小ざくらとかうはさのたかい
ひやうばんものさてはあなたがいつのまにかかたいおかほで
ぬれごとしこれはすみにはおかれぬトそやし
たつればひたいをなで〽ヱヽおだてるなさらか
なくともきがうは〳〵しておちつかれぬ
おれはも一チど小ざくらにトゆかんと
するを引とゞめ〽イヤとろ六さま
そりやむだゞあなたはじうぶん
でしのよも作に
あの小ざくらとちゝくらせしらすがほ
にてゐるとならおうぎのひしよも
こうしつがかれにゆづらんしたごろか
しかるときにはとろ六がぶしのいちぶん
たちがたしこのうへはこうしつはじめよも
作小ざくらもろともにみなごろしにして
ます
このいこんやはかはらさで
このいこんやはかはらさで
おくべきじきつそう
たち
あがるを
百九郎
ぬれごとしのきどりでおいでな
さらうがあのむすめには
れつきとした男がきまつ
てゐるものをいはゞあなた
はいぬのたちぼえきを
もむだけがばか〳〵しいと
いはれてひつくりたち
もどり〽十二小ざくらに
れつきとした男がある
とはそりやなにものどこ
のどいつしや名をいやれト
まつかになつてせきあがれば
一日九郎はにゞりより〽さアその男と
まかすのは今なりひらと
ごかちうでひやうばてうけた
清見辺よ四方作計「すりや
心でゆるしてゐら
るゝかしらずがほ
にてゐらるゝよしきす
●●大の●●●湯湯湯●湯湯湯湯湯湯湯湯湯湯湯湯湯湯湯湯●●
一八升
ふたゝび引
とゞめ〽あなたが
さういふごしよ
ぞんなら
あづたいことが
あるまづしばつ
じいひつゝもあたり
見まはしみよ
くちいなかながてん
かじさゝやけばころ六
おぼへずうちゑに
て〽さてはごしやてい
とこやみどのがあの
一成ならば
たがいのさいはひなるべしと人にも
いはせわれもまたはりにふれては
こうしつをくしれず
トいふにこなたはこと
ばをひそめ一さくや
しづはたをうげより
なんといふよも作がいのちと
おもふ小ざくらをかエゝくち
ればあなさがどのやうに
をしいはものたつやり
をしいはらのたつどうして
くりやうとしだんだふみ
くやしなみだとはなみづ
をひとつにながしていき
どほればしすましたり
ひとりやきもききをもんでも
とてもお手にはいりますまいこりや
一トしあんなされずばトそゝのかされて
しりよにもおよばず〽いつたい
由利がのこうしつに男女
ふたりの子はあれど
と目九郎はなほも
〽おはらの
ほとりへさしよつて
かんじんのおのこゞにて
いへをつゞべき田鶴は
若心はことし十五になり
□□□□□□□□
一、
たつはお
どろか
ながら
あのふ
ぎくらと
作の
ながらもその心ざま
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
六ツ七ツのわらんべに
さへおとりたるはしにも
かゝらぬおろかもの
〽なりやあのいへのあと
めはつがれぬわれはさいはひ
二男身にて他家時をつゞ
へき身のうへなるにわけてぶじゆつは
べき
さ身のうへなるにわけてぶじゆつは
なり
しつも
かのこうしつも手をおくまでにしやう
だろしたればわがみをのつてよかしと
さだめ兵門ほふおうぎの秘書には
もろ
うちつけにいひつることもたび〳〵
なれどかのこうしつはうけ
ひかずわれにちぢよくを
あたへしのみか
あたへしのみか
おとうと
ともに
ゆりのか
とくをゆづりし
あの
のりものめづけて二ツ玉
たしかにてごたへせし
うへはうちそんず
べきやうは
あらねど
なほも
じつふを
たゞせと
あるしゆ
くだらんとしたる
じんのおふせ
にとりあへずはせ
ときくらき夜な
ればなにもの
ともめんてい
わつらぬくせ
ものにしばし
があいださえられ
ときおくれたること
なればふもとに
くだれどのりものは
いつくへゆきけん
ゆきがた
小百巾三尺九寸
しれず
なほ
あら
}
あねむすめ小ざくら
にめあはせらるゝもの也
くほ
までしのびゆき由利のやしき
のやうすを見るにべつに次
かつたるつゝさきよも人ちがひはあるまじと
思へばいよ〳〵いぶかしくとはいへわれらも
きずもつあしひるのあひだはなにと
なくせけんにかほもだしがたくことには
たゞ今みつ〳〵に申上たるわけさへあれば
けふのまつりをさいはひにには
かにことよせこのいでたちかの
こうしつをおしかたづけまた
よも作をもなきものとせば
にぎくらどのはあなたのまゝ
小ざくらどのはあなたのまゝ
なほその手だてはしる〴〵ト
つゞきかはりしていもなくかのこうしつもぶじなるやうす
されどもだんながちやうちんのしるしをめあてに
またみゝにつきさゝ
やけばとろ六
ほく〳〵うち
くなづき
えたこの
うへはわれ
もとも〴〵
じつぶを
じつぶを
さくりなほはかりごとの
たすけとならんそれにはあくして
かうして申たがひにひそめきかた
らひつゝしめしあはせてわかれける
こゝのゑとき
かけどゑにうちあふしないも
てう〳〵といといさましきけいこばゝ
こゝぞなにあふ芦久保純の
おとにきこへし由利のこうしつ
その名を南木に而とよばれつゝ
をとこまさりのしたゝかもの
けいこばのかみのまにしとねを
もうけざをしめつゝでしをあつめてしなんさい
ちうはりしもいりくるまりことろ六みな木の
まへにもをつかへ〽せんせいにはあいかはらず日
ごとのごしなんごくらうせんばんせつしやもとく
よりしゆつせき右つかまつるべきはづなれど
こんにちはせんげんのまつりとありてあまたの
くんじゆせづしやもこれへまいりがけけんぶつながら
さんけいして思ひのほかにしゆつせきえんにんまつ
ひらどめんくださるべしトことばのうちにこうしつの
やうすをじろ〳〵うち見やれどてつぽうらけたる
ていもなくつねにかはらぬありさまになほうたがひは
はれざるをそれともこゝろつかざるやこうしつ
みな木はゑしやくして〽をゝとろ六どのまいられしか
わらはもかねてせんげんはふかくしんこういたせども
くんじゆのなかへ
としよりの
さんけは
するは
いら
ぬ
こと
さい
はひ
むすめ
とせづれ
とが
まいりたいと
いふにより
いふにより
けらいを
つきそへ
代参
ざいに
一つか
《
どのに
ゆきあび
なんどは
せられぬ
かトとはれ
てこなたは
むねにくぎ
さいぜんかしこて
小さくらにかち
たはふれしこと
あればこの
へんとうに
さしつまりへへ
しやなるほど
そくぢよたち
におめに
かゝつた
やうでも
ありまた
かゝら
やうでも
あり人ごみなればとん
○とはやトかゝらを
なでればうちみて
〽いかさまくんじゆの
〽今
れはさう
いはるゝも
むりでは
むりでは
ないそれは
おきとろ六
どのけふは
れい
ゆへけいこも
のはやこれまで
と申わたしておいたれど
せつかくのごしゆつせきたれぞをあいて
に一トしあいトいふをとろ六きゝあへず
〳〵われらはやぜんよりいさゝかふくつろつか
まつればたゞしゆつせきをいたせしばかりへつぎへ
五日記
つゞきしあいはごめんをかうむりたし
おかまひなくともおでしたちさる〳〵
もんぜんにてなにやらには
かにさはがしくけんくわ〳〵
トいふこゑにこのげいこ
ばにあつまり
ばにあつまりしけづき
さかんのわつものども
おしまび〳〵トことばなつぱに
〽わがせんせいの
ごもんぜんでけん
くわなんどをし
いだすとは身のうへ
しらぬうつけもの
由利
とろ
より
こかふの木
にかくと
つぐるにぞ
こうしつは
たゞうち
ゑむのみ
とかへのこと
でもあら
ざりけり
かゝめし
ほどに
たちは
し
しやう
のさゝ
つに
けいこを
しまひ
だうぐの
たぐひを
とりかたづけて
おの〳〵かへり
じたくはした
めにもの見せて
こらさせんトぼくとうしないを
たづさへておの〳〵かどべにかけいづ
ればけんくわのあいてのにげたる
にやこれをおはんと
ひと〴〵のはるか
あなたへ
かけゆく
のみこゝ
らに金
おらぎ
おらさ
れば
いきほ
ひえで
いでし
もの
どもは
きやう
をうし
なひ
いとほい
なげに
たゝづみ
てなほの
あち
をぬ
れどつゞらの
ぬしがいまにもこばそやつ
がきもをひやすほど
一ぬ見まはすにもんの
ほとりになにやらんいと〳〵
おもけなるつゞらのうへ
に大かぐらとかいふ
ものゝかぶるがごとき
しゝのかゝらとつくり
ばななどうちのせたるを
そのまゝすてみありしかば
おだしてくわん
とさゝやき
あひかへり
もなさで
まつていを
○とろ六は
見てさりげ
なく
らば
わつものどもはいぶかりて
ひやうぎまち〳〵なる所へ
とろ六も又たちいでゝそれと
見るよりうちわらひ〽今この
つゞらを見るところまつりにいでし
いしやうなんどをいれたるものとおもは
るゝさてはこゝらのやつばらがまつりのみき
じのみすぎてはしたげんくわをなしたるより
ことのまぎれにこのつゞらをうちすておきし
ものならんやがてけんくわのしづまらばつゞ
らのぬしがとりにやきたらんしかれども
このしなをこのまゝおかんは見ぐるししなしの
でるまでけいこばのすみへなりともいれ
かきていまにもぬしがとりにこばこのゝちかゝる
ことなきやうしかりこらしてわたすべしトいふに
みな〳〵うなづきてつゞらをうちにとりいれつゝ
いさかせん
黄にまうじ
あげしきこと
あればそれ
がらにはおかまひなく
もはやけいともはでたれば
いざ〳〵たいさんいたきれよ
又かのつゞらのことはしもそれ
がしがこゝろえてもしそのぬしが
きたりなばごにちをきびしく
いましめたるうへわけだにたゝば
かへしまうさんかならずきづ
かひめさるゝなトおひたてられて
わかものどもはのこりをしくは〳〵
思へどもあにでしの一チごんをし
かへしもされねばすご〳〵とつぎへ
五日記
たちいでたるあとはふたりがさしむきのよき
をりなればとろ六はおもふし
なりなれはどろ六はおもふし
つゞきしこうしつはじめとろ六にもいとまをつげて
さいをしか〴〵と
いひこゝろみんとする
をり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
から
〽わつ
だんな
さまの
おかへり
よびこむこゑ
にうちおどろきいひもいださで
ひかへゐる〽とのさまおさき〽おともはおあと
〽さきのけ〳〵ハイ〳〵〳〵トうちたはふれツゝ田鶴若
弘が上下つきもしどけなくふりそですがたの
おほわかしゆうちまたがり一片馬たり
おほわかしゆうちまたがりし竹馬うま
のたづなかいくりさきにたてば小ざくら
はじめこしもとしもべあとにつきつゝ
国貞画
春水作
たち
かへるを
みな木は見るより
ゑましげに〽をゝたづ
わつもどりやつたか
こゝん〳〵トさしまけば
〽かゝさまわしはもとりには矢
らばこわいめをしてあねさまがとぢうでわやくを
いひやるとつめ〳〵するといはんすゆん
あしがしんどうなつたゆへだかれてゆかうといふた
やるとつめ〳〵するといはんすゆん
かつてもらふたたけうまに
のつてはきたがわしのあふ
やつぱりきつうくたびれ
たよくあゆんできたごほう
びになんぞあるならくだ
されじひざにもたれて手を
いだ者なりににあはぬわん
ぱくをみな
木は
さらに
しかつも
せず一をゝさう
であろ〳〵かた
ときそばを
はなさめそ
なた一人
ねば
なら
やる
のみつき
〽いうもどりが
おそいゆへわしも
あんじてゐたはいノウ
よくさんけいをして
きやつたそのごほうびはなにがよからうぞこん
いとうかようかんか。やつぱりむしにさはらぬ下の巻へ
新編蝸牛譚
初編ゟ五編迄近刻
三亭春馬著作
梅蝶楼國貞画
趣向は新渡
製本は錦手
皿邸噛怪異
同
同
西同
私方実母さんの義は中ばし南でんま町一丁目西がは
分本家廿六六丁
にて年来売義来り候処店手せまに付此たび同所
教實母散
向東側へ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
中橋南傳馬町一丁目東がは
さんぜんさんご婦人ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
為御免疝積湯ぜんしやくつかへによし
せんきの妙薬
御用薬所信州上田東山堂製製
無類元里おしろい
包
四十八銅
一ぱつちり四十八銅
一
無るゐながしおしろい
廿四銅
さくら手つ
き
為永
国貞夜
英土主
寿丸
○
◯
紅英堂
うのおも
寿梓
あげまぼ
〇
〇ろしにつき
}
○
初へん○
為永春水作
下の巻
くあさだ
ゑがく
○
ホッ
上の巻よりやう
そなたのすきな
にぎ〳〵をこしもと
どもにいひつけてこし
らへさせてやりませう
かしこい子じやトあま
やかされたづわかにこ
〳〵うちゑみて〽かゝ
さまわしはかたいなア
このまわ
そのまたかゝこいこの若か
を人があほうといひ
ながいきしてこのたづ
わかをもりそだてみんごと
ゆりのみやうせきは
かれにつがするわら
はがしよ
ぞん
それに
御身が
いつぞや
からいら
ざるむこの
するが一ツたいあれはなんの
ことしとはれてみな木はへんとうに
さしつかへつゝこまりしていをとろ六
そばからさしいでて〽イヤたづ
わかどのこなさんをあほう〳〵と
いひますはかしこいお子じやと
まうすことそれにつきてもナに
せんせいかとくとさだむるたづわか
どのがこのかしこさではなか〳〵にとう
けのあとめはおぼつかないかねても
申□ことながらせんせいははやごらう
ねん小ざくらどのにむことつてはやく
コレぶらついてをりますぞへこりやいはずともせんせいにも
そのおかくごはなくてかなはぬとよくはごしあレをなされたへ
ほうがよさそうなじいふにみな木はあざわらひ〽思ひ
おいへのいしづえをさだめらるゝが上ふんべつ
それとてもまたよそほりをたづねらるゝにおよばぬ
ことそのはなむこがほしいとならついこゝいらにふら〳〵と
もよらぬそのおことばとしはよつてもゆりのこりしづまだ百までも
〽おしかけさう
だんよしや
この子はおろ
かでもわらは
がいへのとり
しまつたにんのせわは
うけませぬけふは
いろ〳〵ようじもあれば
むすめもせがれも
おくへきやもはや
けいこもはてたればまつ
六どのにはおかつてい
かへりめされじすけも
なくいひすてたつを
引とゞめ〽すりやなに
ほどに申ても〽ヱヽもうくどいじふりはなされ
なほこりずまに小さくらのそでをとらへて
とろ六がじやらはきかゝればこれもまたつき
つゞき〽しらぬはい
なじふりすてて
はゝのほとりへにげのく
にぞとろ六はらに
すへかねて〽うぬさう
ぬかせばもうこれ
までおやこもろとも
まつぶたつトかたな
おつとりたちまちに
とびかゝらんとする
ところをいつのほど
にかたづわつゞ
らにのせてとりいれし
しゝのかしらをもち
きたりいきほひこん
だるとろ六があた
まへすつほりかぶ
まへすつほりかぶ
せられ〽こりや
なにひろぐと
おどろくをこな
たは見つゝ手を
うつて〽おもし
やつた
わらつ
ろいことして
てやれ
トにおど
りしてはゝと
あねとのあと
につきおくの
一トまへそのまゝ
にこしもと引つれ
はしりゆくあとには
ひとりとろ六がしゝ
のかたらをとりのけて
あたりを見れば人も
なしさてはあほうと
あなどつてかへつて
あほうにされたるか
このうへはやぶれかぶれ
おくへきりいりおや
このものをうつて
いこんをはら
さんど一トま
をめがけて
ゆかんとせし
がふみとゞ
まりてまて
しばしわれ
いつたんの
いかりに
まかせきつ
ていらんと
したりしが
したりしが
としこそ
よつたれ
こうしつは
なみ〳〵
一押紙
ならぬぶじゆつ
のたつじんなまじい
なることしいだし
なばもとねにしかねる
こともやあらん
ことにさいぜん
目九郎とし
めしあはせし
ことさへある
をせいては
ことをしそんず
べしそれにつきても
こゝろえぬは
二ツだまにてとこやみどのがたし
かにうちとめたりとあるあの
こうしつのやうすを見るに
つゝがありともおもはれず
がてんゆかずとやうしばし
ひとりしあんのそのくり
しも思ひがけなたとの
かたより〽上使ばうのお
いりトよびこむこゑに
とろ六ふたゝびうちおど
ろき〽はテこゝろえぬこのやい
じやうしなにかしさいの
あるならんしのんでやうすを
こゝそれとゆかんとせしがたち
れどりなに思ひけんさいぜんの
つゞらをこなたのびやうぶの
かげにおしかくしつゝがちうな
づきうらせのかたへとしのび
ゆく○ほどもあらせず
こうしつみな木にはかの
じやうしにものとりあへず
はしぢかくまでいでむかへば
あないにつれてげんくわん
よりしづ〳〵としていりくる上使
たがひにかほを見あはせて
〽おん身はきよみよも作どの
いふをこなたはきゝあへず
コハそつじなりみな木どのつねは
おん身のでしにもせよしていの
四櫻
あいだはわたくしごとこんにつたわづ
きみのおもき
じやういを
かないりこ
かうむりて
じやうしに
たちし
それがしは
かりそめ
ならぬ女へ
めのおもて
しやう
さは
ゆるし
給はれと
ゑしやくを
しつゝ
きに
上ほり
もうけの
せきにぎを
しむれば
みな木は
はつと手を
つかへ〽こゝろづきなき
わらはがそこつみゆるし
あつてじやらいのおん
むねおふせきけられ
くださらばありかたか
らんトかたちをつぎへ
ぜついたさんつぶさにしやうちいた
されよすでにおんみをやかたに
めされきのふもおふせありつる
ごとくわがきみ浮島あき晴景
はるかげ田町かけ
公はるかげ由利がのいへにいたはる
ところのへいほふおうぎの
ひしよの一チくわんかね〴〵
こんもうあるにより
おんみのをつと由利
つゞきさげ身をへりくだりてのぶるにぞよも作
きつとかたちをあらため〽さらばしさいをえん
将監燈をしはん
となしつゝすでに
はや印可加
まではさし
あげたれ
どもいまだ
かいでんめん
きよにいた
らず
よつてくだんの
一チくわんのおん手にいら
ざるそのうちにせうげんどのにははか
らずびやうしたづわかどのもようしやうゆへ
それよりのちはみな木どのおん身がうしろみ
いたされていまにかはらぬへいほふしなん女
ながらもなか〳〵にをつとにおとらぬ
しゆれんとあるにとのにもふかくめで
させ給ひふたゝびおん身をごしなん
ばんにおほせつけられたるにより又
いのかいば
かのかいでんめんきよのことをしば〳〵
のぞませ給ふといへどもあるひはをつと
のゆへげんありまたはいつしさうでんなん
どゝことばをさいうにいひまぎらし
さらにおんかけなかりしがきのふに
いたりてしぶ〳〵ながらかいでんめんきよ
なしたるうへかの一チくわんをもさしあげん
とおうけせられしおんみの
しんていなにとも
もつていぶかし
とくとじつぷを
とひたゞせし
うへいよ〳〵
いつはりなき
におい
ては
かいでん
あるべき曹とか
をもとくとせつしやに
きゝとゞけたちかへれ
よとのきみのげんめい
かくのとふりのわけぬ
ぬなればいざすみやがにごへんとゝ
うけ給はらんトじやうしのけん
べいみろ木はきゝつ
あざわらひ〽人に
尊卑そんのさ
べつはあれど
していの
うきしまどのは
れいぎは
またかくべつ
とうしよのれう
しゆわらはゝごうし
のつまにもせよ
みちをおもんじ給ひなば
いたされかたもあるべき
をことさらおん身は
わづでしにてとも
にはしへをうくる
身がやくめの
おもてとしこ
なしがほにちと
なめすぎた
じやうしの口上
トサをつと
せうげん世に
あらばかならず
まうすべき
なれどなに
をいふにも
わらはゝをな
ごみじゆくの
わざを人
なみら
しく
ごしなつ
ばんさへ
おほせ
つけらわ
このあし
くぼの
しやう
ゑん
は
は□
ゆゑ
なく
なつる
ひとへに
三郎しゆい
じんとくなればじやうい
のおもむきつしんでち
いちしようちつかまつるもつくも
いへにつたはるところのへいほう
おうぎのいちくわんはすながち
いつしさうでんにてたとひれう
しゆのげんめいなりともたにん
ふつたへんやうはあらねどつぎへ
つゞきいかにせん
せがれたづわか
ことし十五に
なりぬれども
見らるゝとふりの
おろかものこのや
のあとめもおぼ
つかなくむねを
いたむるをりも
をるいつ
ぞやより
してかの
一くわんを
れうしゆの
わりなき御こんもう
つまいいなむにいな
いまはいなむにいな
まれずきのふみ
たちにめされしとき
よんどころなくしか〴〵
とおんかけ申上たる
うへはいりでかいはいつか
まつらんさはさりながら
かいでんめんきよはりう
ぎにとりてはおもきこと
ついかりそめにはなしがたし
つたへらるゝものはもとより
つたふるわらはももろとも
に一七日のそのあいだしやう
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
じんけつさいなしたるうへ
こゝろ臍下かいにおさまりて
身もまたしよう〴〵ならざれば
当流たらひみつの一チだいじは
なか〳〵えとくなしがたしあたる
この月それの日はまことに
くわろどう吉日なれば
わらはもあすより
二トまにこもつてけが
れをいとひ大べるべし
おん身やかたにかへられ
なばこれらのよしを
まうしあげとのにも
それらのおんつゝしみを
あそばさるゝやう
いたさるべし
されば
たゞいま
しか〴〵と
じやうし
れい
を
とが
め
もまつ
たくりうぎを
おもつずるゆへにて
あるをひとむきに
わらはがくわごんと
同旧地
おもはれな
いひつゝこなたは
くちむかひ
ごしやう
おもてなし
ことばのした
よりしさくらが
ちやをはこび
またくわしを
いだしてもてなし
なほさりなら
ざるにぞよも作
はゑしやして
めおはれてうちわ
のそれがしおとり
はやしはかへつための
わくごけんとうのおも
むきをとのにもたそ
かしおまちかゆせつや
はもはやこのまゝに
おいとままうす身
をおこせばみな木はふたゝ
びさきにたちやゝげん
くわんまで見おくるにぞ
一小ざくらはよも住がかたな
をひかへてあとにつゝをよき
をりからとや思びけんにも
作あたりを見まはしめゝ刀を
うけとるていにもてなしひそつに
おのれがたもとへ
わたすあやしきたまづさ
わけあるなか
か小さくら
ははつと
ばかりに
あからめし
かほを
そむめつ
その
ふみを
手ばや
とつ
か
ひま
に
まで見おくりしみな
木はさらなりつぎ
つゞき小ざくらにもわかれを
つげつゝさりげなくともびと
ひきつれしづ〳〵とやかたを
きしてかへりゆくとかくするま
に日はくれつ夜もはやふけて
まよなかごろ一トまのうち
に小ざくらがいぜんの
一五十をくりひろがくり
ふみをくりひろげくり
かへしみてひとりごと〽との
ごもおほいそのなりで
おこゝろだてならおすがた
ならほんにゆかしいよも
作さまとおもひそめ
てはわすられずおやの
ゆるさぬあだまくら
かはすはをなごのつゝしみ
とこゝろでこゝろをいく
たびかとりなほしても
あやにくにおかほを
見ればいとしさのなほ
いやまさるうき
おもひそのねん
りきがとゞいてか
いつかひとめを
しのぶずり
とふのすが
ごもそれ
ならでころび
ねがちのむつごとも
あふよのまれなればたがひにつもる
ものがたりそはおんめもじの
うへにこそとしめし
たびかさなればはゝさま
にもれもやせんとあけくれ
にやすきこゝろもなかりしに
日ごろはさしもものがたきあの
ごきしつにひきかへて見て
見ぬふりではゝさまが
すいをとほせしなされ
かたことにこのほどおほせ
にはよも作どのはよいとのご
おなじことならあのやうな
そなたにむこをとりもせば
わらはにおいてもたのもし
からんこのゝちとてもかの人が
こらるゝごとにこゝろをもちひ
なほぎりならずもてなせト
けつこうすぎたいことばのうれ
しくもまたはづかしくこゝろで
をがんでゐたりしにけふも
十八
六十一
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あはするぶん
ていにとびたつ
ばかりられし
くてこゝをいつ
はりまいら
□□□□□□□□
ふかき
わざながら
するは
いと
つみを
こゝちわろし
といひこし
らへよひより
□□□□□□□
ひそかにおくりしこの
ひそかにおくりしとの
ふみにこよひやはん
のかねをあいづに
いつものごとくうら
もんまでしのび
きたりておとなはん
そのときうちにも
こゝろえてひそかに
とぼそをひらくべし今の
せきのしげくしてとけて
けふとてよも住さまが
四十一
ひとまに
とぢこもりてしのぶをとこの
おとづれをまつ身に▼
レリ二
に
ゆく
かねを
かぞふ
れば
あかぬ
わかれの
とりはもの
かはそれと
これとは
ことかはれど
ころは
おなじかき
おもひたとひ
またるゝ身に
なるともほんに
まつ身になる
なとはよういふ
たものじやなト
おもひあまりて
うちかこつ
うきにやる
せはなま
よみのろい
なにおさゆる
むなさきの
つかへもこひの
たねならん
かゝるをりしも
よはのかま
こう〳〵として
つげわたるを
ゆびをりかや
るほどもなく
ひそかにあなた
いうらもんなる
ぼそをほと〳〵
うちならしおとなふ
こゑのきこへしかば
さてはとひしきとの
ごかとこゝろそゞろ
にときめきてとび
いしづたひにしのび
ゆきなほもあたりを
わまはしつゝ「つけ
わまはしつゝ〽つきへ
つゞき
〽よも作さまかまち
かねしとうち
より戸びら
をおゝ
あくれば
かの
ひと
にはあらず
してしのびづきん
におもてをつゝみくろ
しようぞくせしあら
くれをとこかごをつら
せて五六人はやどか〳〵ト
こみいるにぞあな
やとおどろく小
ざくらにこゑたて
させじとさるぐつわ
そのまゝかどの戸ひき
たてつゝかののりものを
一ゑしやくもなくかたげ
ながらに小ざくらを
あんないせよしさきに
たておの〳〵ひとまへしのび
三の巻よりごとくのふる
まひはいといぶかしくおぼし
めきんがきみはしゆくんの
のおんちゝぎみは南朝あんむにのちうしんと
四かいにおん名をとゞろかせし楠のす左典厩と
正儀公社のかちりやくも農祖のう正成徳
公におさ〳〵おとり給はねども公家順の
せいどうたゞしからねばしば〳〵
足利何せいばつのはかりごとをば
きこへあぐれどおんどりもちひ
なきによりかくてはなか〳〵聖
運諸のひらかせ給はんやうも
なしとふかくなげかせ
わすれがたみわらはゝめのとではべるぞや
かうばかりではごがてんゆくまいもとよりわぎみ
給ひつゝちうぎの
ためにみこゝろをひた
すらくるしめ給ふ
よりつひにやまひに
ふし給ひすでにあや
うく見へしとき
一わらはふうふを
ひそやるにおんま
くらべにめさせられ
〽わがいのちあらん
かぎりはいかでみかど
そんぼうをともに
なさんとおもひしに
あすをもつぎ
いるこのくせものは
いかなるものぞぜん
あくいまだわかり
がたしのちにいた
りてつぶさなるべし
つぎのゑとき
そのとき
いぜんのけい
こばなる
かのかみ
のまに
太
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しめうちまはしとこの
まのまさおも一には
まりしてんのみえい
をかけみきば
をかけみきば
さゝげくもつを
そなへしをりしも
みな水はしらあや
いふくさにそての
そのうへにおなじ
いろなるかいどり
ぎぬのまへうち
まはしつこしおび
にてすそたか〴〵
とからげあげ
ねぼれがほなる
たづわかにすほう
ゑぼしを身に
まとはせやゝかみ
くらにおしすへつゝ
はるかさがつて手を
つかへ〽今まで
わが子といひつる
わか子といこつ
ものをかくの
四の巻へ
つゞきしれぬ
このいたつき
身のじやう
女日記
ごうにて
あらん
にはいま
さらに又
ぜひもなし
ふたりのせがれ
正勝盛正元
もとかれらはちゝになりかはりみかどの
ごせんど見とゞけよとかねてゆひけん
なしたれば思ひのこさんことはあらねど
こゝろにかゝるはたづわか丸うまれてほども
あらざるにいまにもみかどのおんいち
だいじにおよばく正かつ正もともとのにうち
だいじにおよばゝ正かつ正もともともともともともともともともともともと
じになすのみかいへもたちまちめつぼう
せんときまだいはけなきたづわかをうし
なはんはいとふびんなりいまより
ふうふが子ともおもひはやくとの
ちをしりぞきていづれのくに
にも身をおちつけかれが
よういくたのむぞかしつきて
ふうふにあつくる
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
もの
ものあるこの一チ
くわんはまさしげ
よりわれにいた
つたはゞ
りて三代さん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
大へいほうおうぎのひしよ
なれば
せがれ
おもはざるにあらぬ
正かつに
ゆづらんを
どもいま世のさまを
かんがふるにみると
のどうんのかたふ
かんこともはや
かんこともはや
とほもおもは
れずそのとき
正かつうち
じにせばこの
二千くわんもやみ〳〵
とてきにぶん
とりせられんか
しるときには
とうけの
はぢよつて
ふたりにあつ
くるあひだ
たづわか丸が
ひとゝなり
なばつたへて
いへをもおこ
させよまた
このかねは身の
おちつきのたつきの
ためにつかはすとてかの一チ
くわんともろこともに
かね五百両を
給はりつゝ
かさねて
わらはに
のたまふやうめのとは
おやにひときをせう
がいかれがわずれぬ
ためこと楠のきといふ
一字師をば二
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一字口にわかち
てそのまゝに
南木崎と名
さへ給はりし
よにありがたき
しゆくんのおほ
せにをつと
将監焼もろ
ともになみだな
がらにおんかけして
そのときわづかに
当歳寿にて
ましますわぎとを
いだきまゐらせ
小さくらをさへ
ひきつれて
なれにし
里をつきへ
いゞきしあとに見つちとのしる
べをこゝつあてにやゝとうごくに
おちとゞまりかの五百両の
かねをもてあまたの荒地あれ
をかひもとめところのものに
いひつけて茶のをうゆることを
おしへしにおもふにましたる
りじゆんありて世にあしくぼ
茶門ともてはやされめい
ぶつとさへなりにたるそれ
さへあるにせうげんは
をつとながらもぶじゆつ
をつとながらもぶじゆつ
のたつじん身のいとま
あるをりふしはちかき
あたりのわがものどのに
太刀ぬくすべなどおしへしに
いまみだれ世のならひにて
たみ百せうとてそれ〳〵に
ぶげいをはげむのじせつ
ゆへわれも〳〵とたづねきて
まなびたきよしこひ
もとむるにぞよんどころ
なくへいほうのけいこ
ばをさへとりもうけ
日ごとにしなんをし
たかしにとうしよの
れかしゆうきしま
どのゝいつのほどにか
いたへきかれをつとの
わざをしたはれてや
しはんをめいぜられて
よりをつとはたちまち
あしくぼのごうしと
ひとにうやまいれ
ひとにうやまはれ
なにふそくなき
身となれば思ひ
のまゝにわぎみ
をもはごくみ
やしなひまい
らするうち
ほのかにきけば
われ〳〵ふうふが
われ〳〵ふうふが
こきやうを
さりてほども
な
おん
ちゝぎみ
にはみまり
給ひ正かつ正
もとおんふた
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
大
いへもつひに
めつぼうと
きゝかなし
さは
それ
のみなら
で三と
いぜん
にも
金五十一
かたもゆみをれ
いきほひきは
まりておんうち
じにのその
のちはめいつ
ときこへし
くすの
きの
大
をつと
せうが
うき
二十一
しま
とのゝ
やかた
より
かへる
とちう
でにはか
のひやうし
あやしく
思へど
さしあた
りしやう
こなけれ
ばすべも
なくそれ
よりのちは
ふつよなわら
はがをつとの
あとをつぎしに
うきしまどのには
ひたすらにへいほう
ひだすらにへいほう
おうぎの一くわん
をてんじゆせよとの
わかなきこんもう
されどもおうぎの
ひしよといふにおん父
ぎみよりあづかりし
かの一くわんにて
あるものをたにん
につたへんやうも
なくこときら
くだんの一くわんは
ふうふがあづかり
まいらせしより
ふかへひめおへもの
なればひとのしる
べきことならぬを
うきしまどのゝはやく
〽もしりてひたすら
こんもうせらるゝこと
こゝろえがたしと思ひし
ゆへたゞよきほどにいひ
まぎらし期にをのばし
つゝおきたりしにきのふ
やかたにわらはをめさ
れなほもおうぎ
の一チくわんをさま〴〵
こんもうせられし
うへいよ〳〵こば
みてうけひかれ
ずばわれもいふ
べきことのあり
そなたのせがれ
たづわか事じづしなりとは
いはるれどもまことは
玄甫許
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つゞきくすのき正
のりがわれがたみ
□□□□□□□□
ととくよりしる
とうじあしかゞしやう
ぐんより南朝珍ん
よるいのとあがら
をせんぎきびし
きをりなるに
わけてくすのき
いつけと見ば
さつそくうつ
たへいでよと
あるおふせは
おふせは
かねてありな
がらもそなた
のをつとせう
げんとはかり
そめならぬ
していのなか
そのうへなら
ずたづわかは
こゝろざまおろ
かにてものゝ
〇十一
たつものなら
ねばこのまゝ
にしてさしおく
ともことを
しいだす
べくもあらね
ばしらずがほ
にてすごせし
かどのぞみ
かゝりし一チくわ
をあくまで
いなみてつたへ
られずば
していのちな
みもありて
えきなし
われまた
はからふべきむね
ありトいわれてさては
とおどろきしがこと
あらだてなばいちだい
じとかいてんめんきよ
なすべきよしをかりに
うけひきたちかへりしが
それにつきてもなさけ
なきは日ごろあなたの
おろかしさこれもわら
はがおそだてがらの
あしきゆへかこと身を
くやみかみにほとけに
ぐわんがけもなにとぞ
あなたを人なみ〳〵に
なさしめ給へといのりたる
そのしるしさへあらざるに
うきしまどのゝ手づめ
のなんだい一ツときのが
れもはやかなはねば
ひそかにあなたの
おともしてこのちを
さらんとおもひしに
それもかなはぬこの
ふかでトいひつゝもろ
はだおしぬけばいく
ゑかまきしはら
おびにそみいだし
たるちしほのくれ
ないみな木は手
きずに手をあてゝ
〽さくややかたのかへり
がけしづはた山の
ふもとにてたれかはしらねど
□□□□□□□
丁水米不一斗
大のりものを
めづいて
うちし
うちし
てつぼう
にひはら
をしたゝか
うちやぶら
れしがさい
はひにして
きらしよ
にあらねば
ともの
ものにも
くちどめして
くつうを
しのびて
たりしも
あなたのおん身を思ふがゆへ
されどもふかでのかなし
さはとてもこよひはすご
されずいきある
うちにわが
きみよりとし
ごろあづ
かりまゐらせし
かの一チくわんと
もろこもにごゆい
げんをもしか〳〵と
あなたにおつたへ
まうさんとおもへば
こよひのまへりにこと
よせやうちにつかふ
下女頭下男知まで
百病走ませまとて
いとまをやりしにさい
はひにして小ざくら
はんにして小さくら
さへこゝちわろし
とおへのまへ
よひのほど
より引こもり
いまはあたりに
さまたげなし
いひつゝおうぎの
一チくわんをうや〳〵し
げにとりいだし
〽さいぜんじようしの
へんとうに一七日の
ものいみによそへて
ゑじつをのばしおけば
わぎみはそのまに
これをたづさへ
ひそかにこのやを
おち給へたとひいの
ちをおとすともこん
はゝかげみにつきそひまい
らせおんみにつゝがはあらすまじ
かのいちくわんともろともにろようの
かゆさへさしいだせどこなたはつぎへ
久田詞
つゞきしゞううつかりと
あたりうろ〳〵見まはして
〽かゝさまおまへのいはしやる
ことはちんぶんかんできつ
ぱりわからぬ見れば
こゝらにしめうち
まはしわしに
万ざい見る
やうなこう
したものを
きせたのは
こりや正
月が
きたの
より
わし
や
ひだる
いト
ぐわん
ぜなく
じやな
どうり
であそ
に
もち
ある
ぬよこどりされてはとしころの
のぞみたらずとしあんを
のそみたらずとしあんは
さだめしづはた山の
このまよりなんぢがかへり
をまちうけて
くもつ
にそな
へしさん
ぼうの
もちを
ひきよせむづしや
いれんとおもふ
ゆへなんぢがをつとせう
むしやあまりのことに
きやうさめてさすが
のみな木もあきれ
はてまたいふよしも
げんにしは〳〵たのみいるゝと
いへどもなか〳〵もつてしやう
いへどもなか〳〵もつてしやう
いんせずさりとてわれも
ぶしなるをいつたん
なきをりしもおもひ
がけなきびやうぶの
かげよりいぜんの
のぞみをかけ
たる一くわん
手にいれずして
つゞらをおしあけて
うちよりいづる
ひとりのさむらひ
しらはをかた手に
ゑしやくもなくおどり
かゝりしありさまに
おくべきかとひそ
かにやかたへおびき
よせ毒酒どゝを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あたへてせうげんを
三とせいぜんに
おどり三とせいせ
おしかたづけその
〽アレなうこわやト
さづわかはかたへに
ありあふさいぜんの
ありあふさいぜんの
きよにつけ
いり一くわんを
うばひとらん
獅子法のかしらをひつ
かぶり身をちゞまし
つゝかくるればもいに
とはかりしに
女にまれなる
なんぢがたましい
どうぜぬみな木さへ
あなどりがたく
ともにおどろききつて
ともにおどろききつこと
見て〽たれかとおもへば
おもふゆへ手を
くださずしてじせつ
れうしゆのごしやてい
あなたはとこやみ蔵人たら
さまといふかほつく〴〵かの
さふらひはうち見やりつゝゑせ
わらひ〽いかにもわれはくらうづ
をまちしにきのふ
なんぢがやかたにおいてわが
あにうきしまはるかげへ
かいでんめんきよなすべきむね
まうせしよしをきゝしゆ
なりかねてこのやにひめおくところの
へいほうおうぎの一チくわんをわが手に
たとへあにでもかくまでに
こゝろをかけし一チくわんを成
□ねらひ上ま
せし一つだま
たしかに
手ごたへなし
たれどやう
すをきけば
けふまで
もなほ
つゝが
なきよし
なれば
がてん
ゆかさ
と思ひ
しゆへ
かのとろ六
らをかた
らひて
これなる
つゞらに
身を
ひそめ
けんくわ
にこと
よせもち
こませて
さいぜんより
のいちぶし
じうをあれ
にてのこらず
かれきいたり
さアとのうへは
いそみのいち
くわんすべよく
わたきばむくひ
にはしにそこ
ないのなん
ちはもと
よりいきて
かひなき
あほうものゝ
あのたづ
わかをもわが
手にかけ
この世の
いとまを
とら
えさ
せん
しやれ
トふてき
のぞう
ごん
きへ
みな本は
つぎん
□□□□□□□
つゞきはがみをなし〽ひきやう
ばかりかをつとまでかゝるひごうの
さいごをとぐるもさてはなんぢの
しわざよなふかではおへど
をつとのあだやはかそのまゝ
おくべきぞトよういのくわい
けんぬきはなしくらうづ
めがけてきりかゝるをひつ
はつしつゝあざわらひ
〽しにものぐるひをなせば
とてとてもおよばぬはもの
ざんまいうでだてせずと
そのいちくわんきり〳〵わたせ
〽イヤならぬしたがひにしばし
}
はあらそひしがをとこまざり
みれんの□やみくらうづわがみ
よばれたるみな木ながらも
身のうちにうけしふかでに
いたみをはつしてしんたいじゆう
なるしゝのかしらをはねのけて
あらばれいでたるたづわか
まる口ころのあほうに
ひきりへて
春水作
国貞画
なら
ざるをえたりと
さるをえたりと
つけいるくらうづが
たゞひとうちとふり
あげしやいばのしたにあはや
いまみな木はいのちをおとす
かと見るまもあらせずとなた
めあつぱれ
やしき身
のこなし
〽ヱイトこゑ
かけうち
だすしゆ
けん
ねらひ
たがはず
くらうづが右
のかいなにうち
あてたるこゝに
いたりてたづわかゞ
やゝほんしんを
あかすにいたる
このだんいまだなが
けれどもてつ
すうこゝにかぎり
あればそは
第二編の
はじめに
つゞりひきつゞきて
しゆつぱんなす
べしまづこの
まきはめて
たし〳〵
〳〵
萬
何時次郎
明鴉黒土画廼神
両浦里
三亭春馬作
梅蝶楼国貞画
初編ゟ五編まで当年出板
年
二
延
初論は時次郎浦里が未生以前の話説にしてそが伯父胸田の次郎瓊連を慕ふのあれり
暗碁の苦計を設け不事行して却而身を亡すの話且古純麗に戀慕の奇怪
将不測莫已に殺さるゝの一叚是は二國へ続く救亡籬迄の霧場に冷しく時次郎浦中に
相成長迄を説八編よりは花潮半開香を薫ずるに至るされば亦例の長編物と推し給へ
辛
西
陽
春
童謡妙々車
十二編ゟ
十五編迄
出板
春馬作
五編種清作
恋車淀翠翠
六編国貞画
国貞画
板國貞画
廿六編同
廿六編同作
四十二編柳亭録
八犬傳犬の艸紙
大晦日曙草紙
廿七編国綱画
四十二編国綱画
開
板
標
同
四
花封莟玉章
四編同
七編春水作
四編一
五編
同作
八編
薄俤幻日記以
六編国貞画
九編国貞画
六編
九編国・
地本草紙問屋
十六日
南伝馬町壱丁目
蔦屋吉藏板
一
府内閣
おひかぎ
こしにつき
篇
紅英堂
菊吉
一酉永春永作
海漆楼国貞右衛門
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□
薄
二編上
本
無水作
ゐえい
堂梓
国貞遍
上の巻
薄餅まぼろ
につき二編
一時
上
六月
落の分解らぬ落剰と。種の知れた手品ほど。
面白からぬ物はあらじ。尓ば今這幻日記も素より知れし。
種なるを一寸暗ます品玉は。咄家で所謂考へ落。汗処
等にお目が止りなば。前座の鬮のまぐれ当り。又是
春の景物と思ひつくえを高座に擬へ先哲の物真
似声色入硯の墨の薄ドロ〳〵で。怪談もどきの画組さへ。一
寫しながらも蒸篭から。出せし鳩ほどばつとした。飛はなれて。
たる伎にもあらぬを願ふは四方の看官お目まだるいは
御承知で。御退屈まで視させ玉ひね。
戊午
孟春
為永春水記
駿河
国引
司
浮島
晴景
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□
橘中仙
に摸擬
す幻中
の二少
未九
葉末
鶏妓
若枝
婦
画映画
由利
朝雪
十五国辺
母里
老意仙
花井谷五郎
春方
侍婦
折羽
遊君
狭衣
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□
□□□□□□□□
初篇のつゞき」そのとき常暗艶蔵人珍らは爰なが政なから下直ちにいのちばしさのゆへなきはら
しよぢせしおうぎの一十くわんかばひとゝはんとなしつゝも
もつたる太刀をふりあげてたゞ丁うちになさんとせし
とき思ひがけなきたづわる丸がヤツト
のみならずさきにもいへるせうげんが
いともあやしきにはかのびやうしこれらの
わけをさぐるにも人に心をゆるさする
なきそら
だはけざれ
ども文武妙
のたしなみ
きゝ
きゝ
手をうたれて
たまりえず
こゑかけうつ
しゆりけん
に
あほうになるにしくは
なしとしあんのほど
かためしかば心にも
なくては
名を上ケ
いへをも
太刀もろともに
るこき
二ヶくわんを
れず
もとり
おと世
がさす
がは
くらう
つたつ
たる
しゆり
けん引
ぬきて
うち
ながめつゝ
いぶかしげに〽こりや
これいつぞやしづはた
山にてわれをさゝゆるくせものにわが
うちかけしおぼへの小づるこれをしよぢ
なすのみならず日ごろのあほうに引かへて
たづわか九がこのていはトことばのうちにたづわかは
つら〳〵よつてくらうづがおとせし一チくわんひろい
とりうちながめ又見かへりて〽ヤァおろかなり
南蛮王
蔵
する
すぢにめを
つけおき夜
つけおき夜
にいつよし
にいりふし
どをぬけ
いでては
とこやみくらうづわれいやしくも楠家焼の
ばつようおろかものにはやはあるべきしか
るをこれまでなんぢらはじめ人めつくらふ
そらあほうもふかきしよぞんのありての
}
ことさらばしさいをいひきかさんみな木も
ともにきゝねかしわれいとけなくてちゝに
わかれめのとふうふに中なはれてやもも
ごゝろのつきしころこの身のすぜうをきゝしより
ひとりつく〴〵思ふやう南朝説一二のちうしんと
よばれしめいかのすゑなるもゆみをれいき
ほひきはまりてかくまでれいらくなせる
こと又ぜひもなきことながらわれ
はまさしく正成情の血ち
十七ぢをわけしまごなるを
すぢをわけしまごなるを
ちゆうは祖文ふにおよば
ずともこゝろざしはおとる
まじ今よりこゝろをはげま
して名をあげいへをおこさず
ば人とうまれしかひあらじとその
とき思ひさだめしにおやとも
思ひし将監岸はにはかのやまひに
世をさりしそのていたらくもあやし
きにそのころわがあに正元暁が
みやこをさづかしたるによりかの身は
とくすのき一かけのよるいといへばわけてせんぎも
きびしきよしわがみはすでにおとゝゆへもし
またぞひのとがをかうぶりあたら
いのちをおとせしがそれにかたんのものやあらん
いのちをおめ〳〵とおとさんも又今
〽おろか也と
思ひついたるそらあほうさはさり
すでに
じとゝの
しづはた山に
わけのぼり
あるひはたち
水をあいて
となししゝ
ざるなん
どをおひ
めぐらし
又は野うま
にうち
またがりては
そのかけ
ひきをみづ
からこゝろ
みすべて
ふじゆつは
ならず
がくは人しれず
かのせうげんが
たゝはへおき
じゆしよはもと
よりへいしに
をもそらんじず
といふことはあらゆ
どいまだむに
あきたらねば
なほも夜ごとに
山にかよひてつぎへ
の巻ゟ見れども
かはりしやうすもなく
されどもかれが
いきづかひ
たちゐふる
まひなにと
やらむがゝりに
思ひしにこよひ
わが身にしか
〴〵とこゝろの
ひみつを上
うちあけ
てはじめて
あらはす
てつぽう
きずつる
ふかでを
かろむり
ながらいろ
にもわせ
ぬたましいは
女ながら
も大ぜう
ぶさすが
はわが父
また
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
もつてそれがし
のものとにさ
おのめのとにさ
れたるほど
ありとかんじ
のりが
めがら
を
つゞきしゆぎやうにたじもなかりしによんへ
はからずしづはたの山にいたりしかへるがけ
みをつらぬくてつぼうのおとにおど
ろきしのびよりをざゝの
かげに身をかくしやうすいつ
にとうかゞふにくらき夜
なればめんていのそれと
まてとよびかけつゝとらへてせんぎを
なさんとせしにあんやのことゆへとり
にがしいとくちをしくは思へどもその
たしかにしれねとも
しのびすがたのふたりの
くせものあのあのあしくぼの
こうしつをのりものごし
に二ツだまたしかに手ごた
へしたりしとくちばしりしに
又おどろきなむさんみな
木はうたれしかと思へば
しばしもためらはずくせもの
ときうけししゆりけんを
のちのしやうな
こととりかへり
それとはなし
水が
ていを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
われは
又思ひ
こんだる
しよいち
ねんおやとも
たのみしせう
げんがいとも
あやしきさいごの
もとだていままた
みな木がつぎへ
つゞきあだを
さへきゝいだす
にはどこまても
あほうでとほす
にしくはなしトかれが
にしくはなし下かせか
いまはも見かへらず
ふかくもつゝみしわが
ほんしんそのかひ
二月廿一日
ありて
ありて
くらうづがわれをうつけと
思ひあなどりみな木をうちしことは
もとよりたづねもせざる
にせうげんをどく
さつなしたることまで
をくちばしりしを
きゝよりも今は
かうよト思ひし
ゆへうちかへし
たるしゆりけん
はなんぢに
いでとなん
ぢにかへる
てんばつ思ひた
ふうふがあだかたき
あたりしかめのと
さアじんじやうにせうぶせよ
せうぶ〳〵トつめかくれば
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
じやうな
らざるに
そし
だいゝ
同
四つ
たて
はや
かなはじ
とや
すきを
□□□□□□□□
こなたに
てはりし
えんさき
ありあふまつが
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
えに身をおどらせ
よりかな
たに成
つゝとびのぼりたちまちへい
をのりこへてすがたも
九
へず
なりに
けりこは
くちをし
下たづわ
かもつゞいて
にはにをり
〽さてはわこにはたばかり
にふかきみこゝろまし
〳〵てのつくりごと
にてありつるか
よろこぶ
みな木おどろくくらうづいか
れるまなじかさかだつまでに
はをくひしばかつにらまへて
〽ヤア小ざかしきかたきよばゝりあ
ほうとあなどり一まだんじをきかれし
らへはぜひがないなんぢもともにやつぱの
さびかくごいたせトいひつゝもふたびやへば
をとりなほしてたゞ一ト
ぬいづれに
おろかはあら
うちときつてかゝ
おろかはあら
事をたづわか
ねまたづ
わか丸はこの
としどろいつ
しんこつたる
のいなづまてう〳〵はつしときりむすぶぬ
ひらかと身を
かはしぬきあはせたるやいば
じたく
のはや
わざ
こなたは
それに引
かへてさきに
かたれししゆか
けんのかひなの
手きずにいたみ
をおぼへてはた▼
たちつゝなほ
うちとめんと
するをりしも思ひ
かけなきまより
〽ヤア〳〵くすのきまさし
一のつがわすれがたみ
□□□□□□□
一のたづわつ丸に浮島
晴景弘解けんざん
せんとよばるこゑと
もろともにうしろのふす
まをおしあらればとうしよ
のれうしゆはるかげのかたへ
にひかへしきよみよも作その
ほかきんじゆのわかざむらひ
みなはれぎぬを身に
さいぞあらんとためらへばはるかけ
まとひれつをたゞして
〽ゐならびたるうしろのかた
には小ざくらざへふるへはな
なきひかへゐるこのありさまにたづ
わかは又くらうづをおひかねて黒
ふたゝびこゑふりたて〽なんぢ
孤独その身をもつて
いまやときめくあしかゞの
てんかに心をかけんとする
ねざしはすでにあらはれる
身ふしやうなれどもうき
しまはるかげ天下のために
かんぞくの今ねをたつて〽つぎへし
五郎
五日記二
つゞきはをからす矢さきをうけよトよば
一つつゝきんじゆにもたせしゆみに矢をつが
ゆるまもなくひきかためねらひすまして
ゆるまもなくひきかためねらひすまして
ひやうとゐるこのありさまをたづ
わかは見れどもさらにおめたる
ていなくひとりにつことうち
ゑみて〽十二それしきのへろ〳〵矢
手どりにせんトいひつゝも
やいばをさやに
おさむる
まもなく
とびくる矢
さきに
かはし右
手でにしつ
とり
とむれば
矢つぎばやなる
はるかげがはなつ
おとやをゆんでに
とり又もやゐかくる
三の矢の
きたるを
かほを
そむけて
やりすご
のなかをくち
おもてそ
ねらふて
とび
にくはへとゞめし
きじん
ふしぎの
はや
になふ
おもび
けんはる
かげは五
ゆみをからり
となげすてて
〽おもふにましたる
あつぱれはやかぎ
このうへははるかげが
こゝろのきみつうちに
ぬあけてひそかにいふべきしさはありこん〳〵ト
さしまねけばたづわか丸はおくするいろなく
とつたる三すぢの矢をたづさんしづ〳〵として
ざにのぼればはるかげはゑましげに〽おやは
なくとも子はそだつとまさのりこの世をさら
れしのちはまさかつまさもとゝかちじにしてさし
もめいかときこへたるくすのき氏も今ははや
みたへはてたらんと思ひしにあはれゆゝしき
わどのゝおひたちすゑたのもしきこゝちぞする
もつともそれがしかねてよりあしかゞどの
おふせをゝりけくすのきいつけのざん
とうをより〳〵せんぎなすをりから
みな木がおつとせうげんことすぎし
ころよりとのちにきたりぶじゆつの
しなんをなせるよし
いかなるぶしの
はやなるかと
かくしや
めつけを
いきおきてひそか
にやうすを
さゞらせしに
かれはくすのき
まさのりがふだい
のけちいなりしと
いふことほのかに
さぐりいだせし
のみかそのうへせが
〽のなにとやらしゆじんのごと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
わが子とひろうは
〽なしぬれどもあつかひぶり
きところありときゝにがてんの
ゆかざればかのせうけんを
やかたにまねぎぐんがくのしはん
こなしけいとに
ことませやう
文を見るに
われもとし
ごろきゝいた
へしくすの
きかかの
ぐんがく
なるにぞ
さてはと
田
思ひさだめし
がさるにて
もそのい
ぜんくすのきいつけの
めつぼうせしときいへにて
いたはるさくら井の
まきとなづけし
ひしよの一チ〽つぎへ
つゞきくわんゆくゑしれずときゝおよびしがもしその
まきをせうげんがしよぢもやすると思ひしゆへ
おうぎのひしよをめんきよせよとひたすら
こんもうしつるうちかのせうげんは世をさりしに
おつとにおとらぬみな木がたまじいへいほう
ぶじゆつにたんれんせしよしきくと
そのまゝめしいだして又わがし
はんを申つけがいでんめん
きよふすべきむね
をかれにもしば
のぞみしに一子さう
でんなりなどいふに
ゆるさゞるほどいぶ
かしくきのふやかたに
よびよせてたづわか
丸の身のうんはわれかねてよりしり
ながらもそのこゝろざまおろかにてものゝ
ようにもたつべきならねばそのまゝにして
さしおきしがわがこれほどまでのぞみをかけし
おうぎのひしよをでんじゆなさずばかれが身も
をせんさくしてたちまちうきめを見すべきぞ
を先さくしてたちまちうきめを見すべきそ
とのつぴきさせぬなんだいにみな木もせんかた
なかりけんしぶ〳〵ながらうけひきてそのよ
やかたをかへりがけなにものゝしわざにやのり
ものどしにてつぽうにてたしかにうたれしてい
なるがもきずをうけたるやうすを見へぬは
心えがたく候ト又かのかくしめつけよりひそかに
うつたへいでしかばまづそのやうすを
見とゞけさせんとこゝろきゝたる
よも作をじようし
となしつゝつかはせし
にみな
木へかは
事も
なく一七日の
ものいみして
われにかい
でんなさんと
いふことばの
うちに
なにと
くつらの
のばしことをはかるとおぼへ
たりとよも作はやくも
たりとよも作はやくも
すいせしゆへむすめが
こひぢをさいはひに
しのぶとふみにしたゝめつ
小ざくらが手にわたしおきやかたに
かへりてしか〴〵とひそつにわれに
つげしかばさらばかしこにおもむきて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
太ぶをたゞ
さんとよも作はじめふくしんの皮
をたへしのびものいみなんはゝぜを
みづからじつ
……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
ていのあらはれしかはきてはいたで
フリ巳二
国
ぬきんじゆのものにいひふくめしのびすがた
にいでたゝせわがのりものにしたがへつんとの
やにきたりてにはぐちのきかどをほと〳〵
おとなへばかのこざくらはよも作がしのび
きつるとこゝろえてあくるをおそしとひつ
とらへかむをつはせずいましめのこゑ
たてさせじとさるぐつわ
むたいに一トまへあん
ないさせさいぜん
よりの
いちぶし
じうのこ
らずこれ
にてもれ
きやく
ひだかの
ていた
らく
やるす
とも
べき
おと
ながら
もくろかね
つはわがなき
父の愛子あい
ためにかれをやこ〳〵
にて父がいま
わのゆいげん
にもくれ〴〵たの
むといはれしを今
めのまへにてわどのゝ
うたせては父へのふ孝
ふたつにはあしかゞ上の
よりさたありしくその
き氏のよるいとしか
そのまゝすておくべきに
あらねばなのりかけつゝ
二すぢまではなせし矢
さきをのがれしはわず
のうんめいつきざるとと
ろわが心さしはいだし
たりかゝるしざいもある
なればおとゝがあやうき一めいも
このばば見のがし給はらばわれ又
一わとのを見のがして此ばをおとし
まいらせんかくいへばあしかゞのおゆ
きおふせをよそにしてわがわたくし
をたつるににたれどこゝは戦場せん
ならざるをふくろのうちなるねづし
みのごときわどのをうつとも手づら
にあらず今にもわどのがときをし
えてぎへいをあぐるときく一つきへ
ともいつ
たんすくひ
えさせしにて
きやうだいの
ぎはたて
たるもの
をはや
このうへは□
〽つゞきならばそれがしうつてをこひうつてをこひうけてそのときかうべは
○うけとるべし又わがおとゝくろうづもいつたん
このばをのかるゝとものち又
〽わどのにめぐりあはゞめのとふか
ふがあだなるをしよせんのがれぬ
かれがあゝきやくその
ときやいばに
□□□□□□□□
の世にたぐひ
なき不孝万義せめて
いのちをすてるのが身の
いひわけの百ぶ一チはなして
しなしてくださりませじ
もがくをはるかげちづ
ともゆるめずきんじや
にいひつけくわいけんそ
もぎとらせつゝ〽やよ小
きくらそなさの
かくごもむり
ならねと
さりとて
今さら
しぬる
におよ
ばぬ
よも
作これ
へト見かへ
ればはつと
こたへてさし
入ぜひも
なしなさけ
はなさけ
あだはあだこゝ
に心のいかれ
なばとく〳〵このばを
おちられよトむねの
きみつをうち
あけてまこと
あらはすはるき人
かげがことはにかんし
ずるたづわか丸とかくのごたへもあら
ぎるうちうしろにありてさいぜんより
ふゝしづとたるこぎくらが〽なむあみだ
ぶつととなへもあへずくわいけんすらりト
ぬきはなしすでにじがいと見ゆるにぞ
はるかげあはやトおしとゞめ〽こはなにゆへの
せうがいぞトいふかほつく〳〵うちまもり〽なん
ゆへにしぬとはきよくがないかやのゆる
さぬいたづらからこよひしのぶといふ
さぬいたづらからこよひしのぶといふ
ふみに心そゞろにうきたちて母のもう
ふかでもつゆしらずよも作さま〳〵
と思ひつめあなたをこのやに引
いれたわが身の心一トツよりてゝごのかたき
○まへとこゝの
画のうちにみな木を
はじめひと〴〵のあまたある
べきはづなれど画のこみいれ
ばすべてはりやくしつかゝるよう
くろうつどのを見のがすやうになりゆくとは思
しやはのちにもあらん
わるひとよろしく
さつし給へ
よるをはる
かげほとか
によびち
かづけ〽そ
のほろかねて
それがしへかいでんめん
きよのことおはら
ば身のいとまをト
ねがひしがわが
かいでんをのぞみし
もたづわつ
左が身の
うへをさゞ
しる
へきてだそ
ゆへ
のぞみ
たへたる
からは
よにをしむ
へきわつ
ものなれと
がひのまに
こまをやるその
いどまをやるその
かどいでのせんべつにわがなか
だちして小ざくらをなんぢが
つまになすべきほどに今より
かれにちからをそへおやの次へ
〽つゞきかたきをうたせなばなんぢもほんい
であるべきがトいはれてはつとよも作が
ひたいをたみにすりつけて〽さすがはきとき
わがきみさまさてはせつしやがしんてい
をとくよりしろしめしつるか今はつゝむ
につゝまれぬむねぐるしさをうち
あげて申いだすもはゞかりながら
のよるいなりともつゆしらず
師とたのみつゝかよふ
ほどにすくせの
えんやふつかり
けんわがみをじつ
おやにはやくわつれほかによるべも
なかりしにかのせうげんをくすのき
それがしことはおさなきころふた
の子のごとくめで
いつくしむのみなら
ずぶじゆつはもと
よつぶんがくをも
おしへられつゝひとゝ
なりおやにもま
さりしだいおんは
わすれがたなく思へ
るにあるときせつ
しやをせうげんが
しやをせうばんが
ちかくまねきてさゝやくやう
そなたはいとけなきころより
ひめことながら
わがひざもとに引つけて心だて
をもしるゆへにひとにはつゝむしさいあかわづき
ひそかにたのむ
しさいあかわづ
國貞画
春水作
○まへよりこゝに見わた
せしこの画のわけは
下のまきにくわし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
じつはおのれが子に
あらず今はあらはに
いひがたけれどよにたい
せつなる身のうへ
なればもしかれ
が身にわざ
はひのふりかゝ
るべきことあらば
ともにちからを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ちなみをむすばんさいはひにして
むすめ小さくら
□□□□□□□
いは
るゝことばの
いだしがたさ
こにやうすはな
にかぞんぜねど
われらがちからの
およばんほどはとも
かくもしてまいらせんと
いふにせうげんよろこ
おびて今のいちごんをきく
うへは今よりいつけの
新編蝸牛譚
初編ゟ五編迄近刻
三亭春馬著作
梅蝶楼國貞画
趣向は新渡
製本は錦土・
皿邸噛怪異
同同
西同
同
二十一月
本家
實母散冷
私方実母さんの義は中ばし南でんま町一丁目西がは
にて年来売弘メ来り候処店手せまに付此たび同所
向東側へ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
中橋南傳馬町一丁目東がは
さんぜんさんご婦人ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
●御免疝積湯せんしやくつかへによし
せんきの妙薬
御用薬師
信州上田東山堂製綱
無類えりおしろい
ぱつちり四十八銅
包
四十八銅
一
無るゐながしおしろい
廿四銅
さくら香
春水作
貞布
相寄
宇須伊まぼ
足しにつき
第二篇下の巻
ため候処水作
く木貞通紅英堂梓
上の巻よりよみつゞきかれが
十三になりもけない
十五になりもせば御身のつま
にまゐらすべしさすればむこ
なりしうとなりゆへすゑ
までもたのもしくわれらが心
やすからんといふをそれさへ
いなみかねてそのごにいたらばともかくも
おほせにしたがひ候はんトかたくことばを
かはせしにいくほどもなくせうげんはにく
かのやまひに世をさりしそのていたらくを
にぞもしどくきつ
それがしもこゝろえがたく思ふ
ぬとうわくたづわかどのゝ身のうへは
世になきししやうのたのみに
よりかたくけいやくなし
おほせに
したがへば
ちかひし
たるを今またきみの
おほせとてすぜうをせんと
さくなさんこといな
まばたちまちきみ
へのふちうさりとて
ことば
の間
たち
かたくしん
たいとゝ
にきは
まり
たる
申
わけ
国は
ぷく
などせられし
ならひそ
かにじつ
ふをきゝ
いだし
ししやう
ししやう
四六
のあだを
のあだを
むくはんとおもふ
のみにて手がらも
なくむなしく月日を
おくるほどにいつぞやきみの
おほせにはみな木のせがれたづ
わか丸かれはまさしくくすのきの
よるいならんとさつせしゆへかい
でんめんきよにことよせてかれが
すせうをさぐれどもみな木も
なか〳〵さるものゆへ一トすじなわ
では
ゆきがたしなんぢはかれがでしなれば
なほもしたしくゆきかよひ
なほもしたしくゆきかよひ
かしこのやうすをさぐり見
よ□うけ給はりしせつしや□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□でに
かくごん
つかまつれ
どまた
つつくぎ
しあんを
なすに
つまわれ
こゝにいのち
をおとさば
一わが一ナぶんはたつ
にもせにたづわかし
とのをすくはずば
かくてもちかひしことは
たつまで
たつまじおほじ
おのを
いのちをすつる
ならしゆつぎへ
つゞきくんのおふせにしたがひてたづわか
どのゝ身のうへをあくまでせんぎをとげ
たるうへいよ〳〵それとことあらはれいのちを
めさるゝときにいたらばわがしんていをしか
〴〵とあからざまに申あげそのをりに
をからひつもいもへをかへて
こそわがいちめいにかへてもすくびまゐら
せんトそこにしあんをさだめしかばかいでんめん
きよのことはてなば身のおんいとまを給はれ
とねがひおきしもかねてよりししやうのために
それがしがいのちはとてもなきものとすで
がたなみだもろともになほふししづむへ
ばかりなるそのときたづわかかたち
をあらため〽はるかげぬしの
なさけと
たゞかんるいにむせかへりつゝひれふせば
小ざくら今はしぬにもしなれすあり
にかくごをきはめしゆへさればこそあれ
ゆゑしかるをきみのくわんじんたいど
たづわかどのをゆるされし
にてせつしやがのぞみは
たりたるにいま身のいと
まを給はりてししやうの
小ざくらとかりそめならぬなかとなり
かれが手びきでこよひのありさまこはふ玉
にしてふぎならぬおやのゆるしのあれば
あだをうてとありとも
かたきはきみのおとゝぎみ
いかでかやいばのむけらる
べきトいふをはるかげきゝあへす
〽くらうづことはなか〳〵にいけおき
がたきくせものなれどわれいつ
たんの義によりてこのばは見のがし
つかはしたれどかれこのかにを
たちのくうへははやおとゝにして
おとゝにあらずなんぢも
いひよも
作どのゝちう
しんぎ
しんかん
ずるになほ
あまりあり
われはめのことが
心をつくせしちゝのかた
みの一チくわんにじとくの
わざを引あはせ名を一尺に
かゞやかさんあなよろこばしか
うれしやトいさみたつたる
ありさまにはるかげ
につことうち
ゑみて
田
ゆゝしきわどの
のはやわざ
わがゐかけし
矢を三すじまで
うけられしにて
しりたれどこと
わざにもいふゆ
だんはたいてきふい
をうたるゝこと
あらばトこゝろ
ありげにとひ
かくればはやく
もそのきを
さとりし
さとりし
たづわか
〽たとひ
ゆだんを
じとく
の手のうち
まつこのとふり上
いふよりはやく
おぼへ
かたへにありあふ
二ほんの矢をとる事
も見せず右左りに
ヤツトこゑかけうち
いとまをつか
はせばもはや
しゆうぐ
ならざる
をわれへ
のゑん
りよはむよう
なりがてんが
いたら小
ぎくらも
はやり
たること
いたすな
トことを
わけたる
一チごんに
よも作は
TIYIYATEE
□□□□□□□
〽あつぱ
れ
四
□□□
つくればあなたに
たつたるまつがえ
とかなたにしげりし
ものかげよりかの
まつ六とめ九郎が
てつほうこなたへさし
むけてねらひかためし
むないたへこれけれ
づけら
れあつ
かけ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□
〽さきへまろ
びいでつゝ
しつてんばつ
とうしゆ
しやにおど
ろくひと
のそれがなる
にゆかなしは
たゞこのとき
までもさしかづ
むきさらにことばもなかりしがつぎへ
文庫計一
つゞきしづかにあたりを見
れしこの身ゆゑ
れうしゆの
ごぜんも
はゞかり
まはして〽ちしほにけが
あるに
和子わの
ほん
おろに
なら
ぬを見たて
まつりし
うれしさに心のはりのゆるみしか
いろにも見せじとたへしのびし手
いろにも見せじとたへしのびし手
きずのにはかにいたみほだして
〳〵きずのにはかにいたみいだしてこゝち
しぬべく思ふにぞものいふことの
わづらはしくくつらをしの
びてかたぐのおんもの
がたりをきくのみか
二度までわこの
お手のうちなみ〳〵
ならぬを見る
からはこの世に思ひ
おくことなしそれに
総
つきても小ざくらをよも作
どのにめあはせんとおつとのけいやく
せられしをわらはゝいさゝかしらねども
このほどよりしてふたりがそぶりしれども
しらぬおもゝちせしはとうじしゆつとう
だいゝちとひともしつたるよも作どのへ
むすめをゑばに手なづけおかば
わこのおん身にいちだいじのある
べきときのためにもとおもひし
太
こともあだならで
□□
よも作どのゝ
なつ
だち
とはめう
ごしんていを
きくのみ
ならず
がなき
世にも
まれなる
これろ
しゆ
の大
むすめが
しあはせこの
うへたのむはよも
作どのすてそだて
なるふつゝかもの
ながく
ゆくすゑ
めを
かげて
トいふ
にうな
づゝよも作より成
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
をむすめはかれし
くさしよつて〽めんぼくなさに
かゝさんのふかでときけど身
をはぢておそばへよらば
おしかりのありもやせんと
あやぶみしに身にあまり
たるそのおことば母さまゆる
してくださりませトすがり
つきつゝなきしづむをみな木は
見かへりて〽めで
たきわこのかどいでにめろ
〳〵なくはいまはしいいはふて
ひとさしまひまうさんと
ふかでながらもごうきの
らうぢよあふきおつ
とりたちあがりかどで
をしゆくす小うた
ひにむかしわす
れぬまひの
四手やてうし
につれてあら
どりのみだれかゝ
るをふみしづめ
じになし
つゝさいぜん
よりやうす
うかゞふとろ
六め九郎
むねにたつ
矢をかな
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一おの〳〵やい
ばをぬき
つれて一たづ
わかかくごときりかるを
ちつともさはがず身をかはし
さきにすゝみしとろ六がゑり
がみつかんでなげいだしつゞ
いてかゝるめ九郎がしら
はをたちまちうばひ
とりほそくびはつしと
▼手きずに
まなこや
せば又
けんたづ
ならん
びと見
たがへてみな
▽
かゝれば
しつれも
めいどの
〽はしおなじく
やいばをもぎとりて
みづもたまらず〽つぎん
咎記二
しられなりしられなばしられなさけぬしのなさけも
三合同同
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つゞき
からたけわり
へたばるところ
をふみ
またがり
かへす
かたなを
われとわがゆんで
のはらにつきたつれば
あなやとかけよる
かなづき
〽なごりはこゝ
につきねども
このことたにんに
しられなばはるかげぬしのなさけも
ださはいへふびんなみな木がさいこ
めのとはおやにことならずとちゝの
ことばもあるなれば今よりめのと
が性いをつぎ由利助孝門之助の勢
朝雪ゆきとなのりてしよこゝむしや
しゆぎやうときえてはたをあぐるなら
又さいくわいはせんじやうにてけふのなさ
けもてきみかたまづそれまでははる
かげぬし〽ゆりたもんの助ともゆきどの
わぬしのかうべはそのとき
いきはたへにけり
までわぬしにあづけおく
べきぞトゆゝしきふたりが
もんどうをきくにみな木
くはやこれまでとおもふ
もいさましくはやこれまでとおもふ
にぞやいばをめてに引まはしにつこ
とわらふをなごりにてそのまゝ
ところも浅間焼の
おくのゐんなる
とりゐまへ
こだちひま
なくおひ
しげり
□□□
だも
くらき
こした
やみた
よも作小ざくらとゞ
めかねたるはる
かげがあふ
ぎをさつと
おしびら
き〽ヲヽ
はな〴〵
しきさいごの
ふるまひ二のうへは
たづわかどのよも作ふう
ふもながゐはむやくさらば
〳〵トいそがすれば
たづわか九は
うち
〆三丁
もんの助は
はるかげの
ふかきなさ
けに身を
のがれたび
のようい
もそこ〳〵に
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
よも作
ふうふに
れてかのあしくぼ
をたちいせしが
さるにても手
よりはゆくゑ
さだめぬたび
のそう日ごろ
しん書せん
げんの中ろに
もうでた
ゆくさきの
ふじをばい
のりまゐら
せんとこの
おくのゐんに
さんけいなししばし
きねんをこらしつゝかたへ
にありあふすぎのふの
にありあふすぎのふの
みきをわづかにおし
けづりやたてのつぎへ
智記二
ひたゝれを
きずんば
ふたゝ
び▲
ちかつて
つゞきふでにすみをみやしろにさんけいなさじトいふもん
そめ。それがしにしきのごんをかきしるさんトするをりしも思ひ
がけなきうしろよりうつゞひよつたるふため
くみこ〽とつたとこゑかけくみてをくまれ
ながらにちつともさはがずふりほどきつゝ
けたふしてひざにふみしきうごかせずあと
よりかるひとりのきゝうでゆんでにしつかと
ねるはあげつゝそのまゝふでをはしらせてくだんの
ねぢあげつゝそのまゝふでをはしらせてくだんの
もんじをかきをはりわがせいめいをしるす
ときよう〳〵にして両人はもぎはなしつゝすり
ぬけてふたゝびじつてをひらめかしうち
すくめんとたちかゝるをこな
たはひらりと身をかはし
両手にふたりのゑり
くびをひづとらへつゝきつと
見て一なにもの
なれば
それがしへしさいものべず
このらうぜきそも〳〵
わいらはたがくみした
たれのさしづだそれぬ
かせトちからにまかせ
一てしめづくればふたりは
くつうにたへかねて〽アヽコレ
ゆるめてくださりませ
のどがつまつてものがいは
れぬなにをかくそう
われ〳〵はとこやみどのゝくみ
あしがろわれらがしゆじん
くらうづどのはこのちにゐら
れぬわけあつてひとまづ
かげをかくされしがそこもと
さまのふところにしよぢ
いたさるゝおうぎの一チくわん
うばひとらせんそのために
あとにのこりしわがとも
がらにしか〴〵せよトいひ
つけられゆくさき〴〵に手
わけしてすべよく御身
をひつとらへかの一
くわんをものせん
とおもひの
ほかに
わねへが
かへつた
とし人られ
たるも
みな
これ
しゆじん
のさゝづ
ゆへいの
のくみこのものにてありいるかして又
しゆじんくらうづがひとまづかげを
かくせしとはいづくにひそみ
かくれしぞらせわしくとは
れて両人がそれはと
つゞきいからし〽さてはわいらはとこやみ
くち
ごもる
なた
は
いよ〳〵せきたちて〽いはすばかうしていは
するじふたりがかゝらを両の手につかみし
まゝにうちあはせばちからあまりて両人が
かしらはたちまちうちくだかれのう
みそいだしていきたへたるこれにぞ
おどろくたもんの助が
□□□□□□□□□□□□
きうち
におもふ
やうわれ
いづたんのいかりにま
かせこぶしにちからのいか
すぎけんかれらふたりを
ころしてはかげをかくせし
らうづがせんぎのいるをうし
なふのみかいともかしこきせん
げんのかみのみまへをけが
せし事こはわれながら
あやまちぬところくはい
すれどもすべな
さにふたりが
しがいを
ぬけおと
してあとを
きよめつしづ
〳〵としりぞき
かたへなる
谷にへその
まゝ
さらんとするをりしも一天
にはかにかきくもり雨風ある
はげしくふき
}
四の巻へ
仁
三の
巻が
あれ
そ
}
□□□□□□□□
}
こゝろざすにさながら
あんやにことなら
おど
ろく
ろく
なるいかづち
のものす
さましく
ねばいづれを
みちともわき
まへぬをさぐり
きこゆる
にぞ
たもんは
ふたゝびうち
おどろき一今
ときならぬ
このていはち
しほに社前部
かみのいか
らせ給へる
をけがせしを
かたゞごと
さぐりて
たとるほどに
おほよそ半
ときば
かりに
にてはよも
あらじすこし
もはやくこの山を
くだらんものじしあん
してよういのあま
ぎぬ身にまとひかさを
かしらにいたゞきてもときしかたへと
れ
かぜ
も
おさ
まりて
あめも小
ぶりになりし
かばはじめて
かばはじめて
わが身を
見かへるにあま
ぐもかさもふきとら
れ身はつぶぬれに
なりたるにあしにまか
せてはしりしゆへとゝをいづ
ことわきまへずさすが
のたもんも
}
…………………………………………………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………………………………………
あきれはや
ぼうぜんとしてゐた
一りしがかくてはつ
べきことならねば人
すむかたにおもむ
きてみちのあないを
たづねんトそことも
わかずゆくほどに
はたしてびとつの
くさのやありひろ
くもあらぬいへ
ながらいとふうわう
につくりなしたるあるじも
一ざこそとおもはるゝにたもんの
助はあはたゞしきときにて一つぎへ
名話
つゞきあればそれ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
▼かこむごをうちながめつゝゐたりしかわづか
いつてのうちやうにてかのめのわらは
らのことにこゝろを
とむべきやうもなく
この
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
がおほきないしを
まづのきしたにたち
ころされんと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
よりてぬれたるきぬを
しぼりなどしつ見れば
をり戸のかた〳〵あき
するきはに
ゆかぬ
その
しになふ
ごゝろなく
うちに
いりみち
の一
□□□□□□□
九十七日
しる
べをたづねんと
ふたこゑみこゑ
おとなへ
うちには
…
二
……
いたり
たもんは
わきより
みながらも
そのあやうき
ことかぎりなく
あゝあのいしを
かううてばたす
かるものをト
きをもむうち
かのめの
わらはゝ
はね
かけて
われをわ
すれて
のびあがる
こゑに□
かはおど
ろきてた
もんとひと
しくかほ
見あは
ふせつ
さらに
なくさせて
あき
いへにては
あるまじき
にトにわの
かたをばさし
のぞけばゑん
さきに盤[を
すへ十六七の
ふりそでと十二
才のめのわら
はが碁がをかこ
みつゝゐるていに
たもんの助は
いんぎんに
〽われらは
しよこくしゆ
ぎやうのもの
たゞいまの
あめかぜに
ぬかいどうへ
いづるべき
みちをおし
えて給はり
たしトいへどもふた
りはごにうちいりて
みゝにもかけぬあり
さまにたもんの助は
こまりはてしが
たもんもおさなき
ころよりして
みちふみま
うつことをこのみし
よひてなんぎ
ゆゑかきのこなたにたゝづ
しごくほんの
たるまゝおぼへずふたりが▼
の
もすは
ぬすびとゝ
たちさはゞを
さま〴〵に
くふうを
こらせだ
その石の
たすかる
こなたはうろたへ
おしとゞめ〽まつ
たくもつてそれ
がしはあやしまる
べきものなら
手をば○
かんがへ
いださず
しぬ手を
いちもくうたんと
するにたもんの
助はこらへかね
ゆへしばしかゝこ
ずぶじゆつ
しゆぎやうの
身のうへなる
がにはかの
あめにみちふみ
まよひこのやを見
かけてさいぜんより
みちのあないを
とはんとするに
こはんとするに
ごにうちいりてか
おん身らがさら
にこたへのあらざる
にたゝずみ〽つぎへ
十一
ぬかたへにありあふはないけのさくらのひと
つゞきしにわれらもこのむみちなれば
えだとるよりはやくまつかうめがけてうち
きやうにじようじておぼへずもそこつの
ことばをいだせしゆへうたがはるゝも
かゝるこのあかさまに
さることながらみなこれせつ
たもんの助はおど
ようしやをたのみいるト
いふにこなたのふか
そでが〽なるほど
おまへがぬす
びとでない
しやがぶてうほうひたすら
ろき
ならない
たもんはひらかと
身をかはしよはごし
てうとけたふし
てよろめく
ゑりがみ
ひつつかみ
ひざに
ひきすへ
うごかせ
ずかゝる
をつしも
にもして
おこうが
わたしがとつた
と見きつたいしを
すみへいちもくはね
かければたすかるやうに
いはしやんしたおまへ
のぢよごんがきにくは
ぬ見ごとこのどがいきる
ならいまからわたしを
あいてにしてその手を
うつて見やしやんせ
葉未麦そなたは
そこをのきやさア〳〵
こゝへトさしまねかれ
たもんはこまりしひたい
をなで〽よしなき
くちをすべらして
ながらも
ちつとも
さはかず
とはこゝろ
えぬらう
ぜきとあち
こちしばし
やりちがはし
もつたるあふぎをさしつけてきつと
そなへし身のかためにうちこむすき
のあらざればこなたはいよ〳〵せき
たちて〽はずゑそなたもうつかりと
□□□□□□□□
をもち
すけ太刀を
あなた
なるふす
まをしづ
かにおゝ
かにおく
あけてあら
はれいで
たるひとり
のたをやめ
それと
見るよりさし
よつて〽これは
したりふたりの
ものおぶげに
たいしてぶれい
せんばんちと
たしなみやとし
かりつけたもんに
かりつけたもんに
むかひてかたちをあら
さだめておきにも
さはらんがたとへにも
さはらんかたとへにも
いふおかめはもくその
ことばかりはゆるしてトいふ
をもきかずとく
よそに見てゐる
ことはないほう
ばいの
〳〵トわらじぬぐ
まもまたばこそ
わかなくひと
まにひきあけ
しやじいらだてばかの
ため一おもひがけ
めのわらはももろともに
はなのひと
えだ手にとりて
うしろのかたより
うちかゝるを
なきことより
してふたりの
ものゝぶてう
ほうかれ
らはわか
えはずへ
といふめし
つかひのふつゝ
られたもんの助は
そのふるまひを
とゝろにくしと思ふ
にぞこのうへはわが手
なみをもつておもひの
まゝにうちすゝめこら
してくれんトごばんにむかひ
かのめのわらはがうちかけし
あとになほりてうつほどにはさして
たもんがくふうのごとくとられんとせし
いしはいきかへつとあいての石までも
かたのごとくにうちころせしかば
かちとおもひしごにまけて
いとくちをしくやおもひけんかの
ふりそではせきたちて〽いまのは
わたしの見おとしゆへかちつめたごを
まけにしたもう一にはんとのぞまれに
にくしとおもへばちつともいなまずそれ
よりつゞけてうつほどにたもんが手なみの
まさりけつたつ石もなく三ばんまで
うち
まかされてふり
そではまけばらだちし
くやしさにごばんの石をき
さかきちらし
〽もうこのうへ
〽はごではゆかぬ
手なみを見
せんトいひつゝも
かものわたくしに
めんじられ
ごめんなされて
くださりませ
といふにたもん
はおもてを
やはらげ一これ
はまたあらた
まつたごあい
さつてはいた
みいるもとは
といへば
せつゝや
がそこつ
それ
四郎
つぎん
□□□□□□□
らにおいては
いひぶんなし
見うけます
ればなにと
やらどふう
りうなるお
すゐぶり
おもひやら
れておくゆ
かしいつきて
とひまゐ
らせたきは
さきにも
申いれ
たるごとく
われらは
しよこへ
しゆ
ぎやう
の身のうへ
さいぜんの雨
風にておもはず
みちをふみま
よひはなはだもつて
とうわへいたす
そも〳〵こゝはいづと
にて二のところより
ほんかいどうへいづ
いつまでもゆるやか
いつまでもゆるやか
にうちかたらはせ
給はんこそねがは
まほしとしと
やかなること
ばをうち
きくたもん
の助が
矢はらの
うちにおもふ
やうさてはうばさに
きゝおよぶかれはうかれめ
なりけるか
それと
しり
なばぬ
いたら
ずばしゆ
ぎやうの
ほんいに
あるべから
すこゝより
こくぶに
とほから
すとうけ
給はれ
へほん
ごろにわかれをいげつゝたちあがる
べきみちのあん
ないをなに
あづかり
とぞおしへに
いふに
くだんの
たをやめ
はかほ
めづうち
〽まうし
いだすも
はづかしながら
こゝはするがの国府
〽入このいへに
はじめよりしてたちよるまじを
らたてきことをしたりしと思ひながら
ぶよりほどとをからぬ
一山里にて地名欲を釜め
の段いといふわらはゝもとより〳〵
もせんすべなくしりぞくにしくことは
なしトしあんをしつゝさりげる
〽おこゝろざしのあさから
このいへのあるじとよばるゝもの
ならずこゝよりわづかに西にに
あたりし弥勒願の里のあそびめ
にて名を空色則といふものなるが
びやうきによりていつぞやよりこの山荘雲
にでようぜうわかゑはずゑとよばれたる
これなるしんぞうかむろのほかにとひ
なぐさむるものもなくいとつれ〴〵なる
をりからにはからずあなたのおんいりはをひ
ねがふてもなき身のさいはひなほなりま
ぬはよろこばしさの
かぎりなれども
かぎりなれど
われとてさき
をいそぐ
身の
まだ日の
くるゝにま
もあるべき
をひと里
なりとも
をあはてふためきからいろがかたなの
こじりを引とゞめ〽そりやきこへませぬ
たづわかさまおんなをつゝませ給へども
きみはまさしく楠家蚊のしよりう
まさのり公のわすれがたみ下
はんぶんいはせずたもんの助はうち
おどろきつゝ〽己女中めつたなこと
をいはるゝなわれらはなか〳〵
さるものならずゆり
さりんの物とも
たもんの助とも
▼かしらを
うちふり〽イヱヽ
〽それはみづくさい
あなたはつね〴〵せんげん
さまへあのあしくぼ
から月まゐり
みろくの辺をお
とほりのそのたびく
に見かはすおかほ
やきとてすせう
いやしきちう
にんものそう
なことをトたし
なむれど
こなたは
きかず
いとしらしいとをてな
ぎに思ひそめては
わすられず
いかなるおかた
とへつてに
しくやう
だん〳〵やう
すをうつ
がへばふし
ぎにつぎへ
四十七丁
二十一
つゞきしれし御身のすぜうじつは
かう〳〵しか〴〵ときくにおもひはいや
ませどなんけのしよりうとある
ものをいやしき身ではなか〳〵におよ
びがたしといくたびかおもひたへてか
あやにくにそのおもかげがめに
そひてつひにはおもるぶら〳〵やま
ひこのさんさうへきてのぢも
わするゝ
ひまはなかり
しによう
かほみせて
くださんした
どうぞ
およひは
とよびは
こゝにねて
せめて一
夜よの
おなさけ
をじいひ
つゝひしと
とりつけば
はずゑの
両人もはじ
めにかは
なれ〳〵
しくとも
にとゞ
めてやま
ざるにに
たもん
八里
同ヨ巳二
□□□□□□□□
これにもこまりはて身をのがれんとさま〴〵
にだましすかせどきゝいれねばおどして
くれんとけしきをかへ〽わけをいふても
なくあく
まで
しぶとい
ゑせれんぼ
〽われもいつこの
ぶしなるをけいせい
いうぢよにたら
されてたぐみの
わなにかゝらんや
かくてもわれに
せまるとならめ
せまるとならめ
にものみせんト
いふよりはやく
かたなをすらりと
ぬきはなせどから
いろはなほ
おめたる
いろなく
〽をか
○ごの
○くち
いはせて
おきいろ
もかもなき
ふらくれ
粟
にあはぬ
なまくら
はがねわが
たてゝみ
たゝば
やとあく
までのゝしる
ぞうごんにさすが
をばたちまちふつとふきかく〽つぎへ
たもんもけつきのわか
ものゆるしがたしと思ふ
にぞおどしに
ぬきし一ツとうを
そのまゝとつてふり
かぶりたゞひとうちと
きりつくるやいばのしたに
からいろはおちつきはらつて
からいろはおちつきはらつて
う〳〵とくゆらすたばこのけぶり
つゞきればけぶりはさながらほのほ
のごとくおもてをむくべきやうも
なきにごたいすくみてうごか
なきにごたいすくみてうごか
れずこれにぞおどろく
たもんの助が〽さてはえう
たもんの助が〽さてい
くわいござんなれ
まじゆつを
もつてそれづし
をとり
しばらんとしたればとてなにほど
のことあるべきからすくむ
手あらをふみのばし
おどりかゝりてきりいく
ればにはかにおこるはや
ちかぜばつとちりくるこの
はのうちに女のすがたは
はのうちに女のすがたは
きへうせつゝかたへのごばん
きへうせつゝかたへのごばん
をきりわればなか
より
いづる
まきものは
なんげに
つたはるけいづ
の一チくわん
(二月二一
これはと
ためんはまた
おどろきしばし
あきれてゐたりける
朝
一包
魚
十一月十九百銅
第一ひゐを補ひじん
せいをます妙薬なれば
○そもからいろとよば
るゝをんなは神か人か
えうくわいかみにくわ
しくときがたし第三べん
を見てしらん
めでたし〳〵〳〵
一きよじやくの常に用ひ
対効
屋敷
下やさみせんぼり
染崎氏製
爲永春水作
一寿斎國貞画
萬
何時次郎
両浦里
三亭春馬作三十一
明鴉墨画廼裲襠
梅蝶楼国貞画亭
初編ゟ五編まで当年出板
延
二
年
切論は蒋次郎浦里が未生以前の話説にしてそが伯父明田の次郎奏連を裏上のあまり
諸基の書計を設け不奉行して却而身を亡すの諸且古蛇麓に恋慕の奇権一
勢の海奥弓に殺たるもの一段是は三崎へ続く救は趣近は裁端に先に比しく時次郎浦里の
本成長達を設入施しよりき地漸半開香を薫するに至るされば亦例の長綿物推し給へ
辛
西
童謡妙々車
匁十二編ゟ
十二編ゟ
十五編迄
春馬作
国貞画
出板
五編種清作
恋車淀翠翠
六編国貞画
陽
春
板
開
標
同
四
廿六編同作
四十二編柳亭録
八犬傳犬の艸紙
大晦日曙草紙
廿七編国綱画
四十二編国綱画
四編
花封莟玉章
五編
六編
同作
国貞画
七編春水作
八編
薄俤幻日記
九編国貞画
地本草紙問屋
南傳馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
四月廿一日
狩
12625
21冊
直水作
三篇、
薄洋
まぼ有し日記
27日
介題曲互成画
三編上
紅典堂
寿梓
薄おもかげ
まぼ号し日記
為永春水作
梅蝶楼国貞画
三編上巻
へ河州国府に述き釜の段といへる所に諸明神の神木とて年経る一株の檣あり
虚洞の裡最広く畳八牧も敷るべし好事の旅客は立寄りて親しく見しも
ありなんか夫も猫是もまた楠氏のうへを祭にたて怒り採る冊子なれば
文字の因に空色がかの術譲りの一場の赴向に虚洞の裡をば引用ひし
かど樹坑よりも物のなき作者の腹にて做す事ゆへ具眼の客の
叱言あらば五遁の術を巻には出せど遁るゝ術はあらならみなる
鳴呼拙いかな為永春水焉
因久直年
●・・
●●●●●
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
如日記三
雑理を
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
二端のへゞき
ふたゝびとくたもんの助は
ふたゝびとくたもんの助は
かのからいろがふるまひをえう
くわひならんとおもふにぞたゞひと
うちときりつけし日ごろしゆれんのきつ
さきにたしかに手ごたへしたりしとおもひの
ほかにからいろがすがたはたちまちきへ
うせつはすにきつたるごばんのうち
よりまろびいでたる一ツのまきもの
やしみながら手にとりてはじめおはりを
あやしみながら手にとりてはじめおはりを
よみくだせばおもひがけなきわが
いゑのけいづのいちくはんなりし
かばこはそもいかにとうちおどろき
ふたゝびあたりを見まはせば今まで
かたへにありしとおもひしわかえはず
ゑのふたりはさらなりくざのいほりと
見へつるもかきけすごとくうせはてゝ
たゝみ八じやうばかりもしくべきいと
おほきなるくすの木の朽木多きの
虚穴にうかにてありしかばさすがの
たもんもむねつぶれゆめにゆめ
見しこゝちしつあきれてすべも
あらざるおりしもたちまち
かたへにこゑありて〽勇士がうかな
らずいぶかり給ふなさいぜんぜんげんの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
もりにおいてにはかのふうゝをおこ
させしもおんみをこゝへいざな
ひてそのいちくはんをわた
□□
さんため下いふはまさしく
からいろがこゑにてあるをとたも
給
同
○みの
ちゝぎみ
⑥
十左日
なかなるを
なかなる
そのおこゝ
ろをひるがへさずわら
はがためにもうらみ
あるあしかゞいつけを
ほろぼさんとなくおん
みにさづくるじゆつこ
みにさづくるじゆつこそ
あれこはこれ陰形をやう
五千道ご先のじゆつの
麦
ときこえ
たる木道
じゆつ
すな
五とんのじゆつ
といふは第一を
もくとんといふこは木の
うちに舟を
かくしまた
木によりて
身をのがる
んの助がかたへを
きつと見かへれば
くち木の
ごがてんゆく
ゆ
まさのりぬしより
かのさくら井のいち
同断
うちに
にて
もうろうと
かげかかたちか
まじさらば
しさいをものがた
らんそも〳〵
らんそも
わがみはにんげん
くはんとともにそれなる
けいづをもひそかにあづけ
おかれしをやうちに
おきて方が一たにん
いろがすがたにこな
たはためらふのみ
しばしことばも
四
四
うなづき〽かう
□□□□□□□□
さこそとうち
まぼろしにたち
ならず千歳光を
あらはれたるから
ふるくすのきのま
ことはせいれいなり
けるぞやもとより
に見らるゝことあらば
たちまちおんみのうへ
ならんととほくはかりて
あらざるを
あなたは
これは女夫木めうとぎにて
はじめはこゝに女木めざ
男木をぎのふた木のくすのき
ありつるをなさけなや足利あしかが
義□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
みぎりかくまでとしふるくすの
みきりかくまでとしふるくすの
きの男力木[キのかたをばきりとられ
ひとりのこりしわらはがかなしさ
おのれやれあつとのあだおもひしらせて
此木のうろに人しれず
ひめおきつときいたりなば
とりいだしわぎみに
わたしまいらすべき
ふかきしよぞんで
ありぬべきに
かればはからず
そのかればはからず
くらうづにどくさつ
されつゝしせしゆへ
此ことのみはみな木も
※
したごゝ
ろにくはだてらるゝ
としるゆへに
いでやおんみの
ちからをかりてぬ
わがうらみをも
むくはんとこの木の
うろにはさそひいれ
しがなほもためして
見んものとみろくの
里さとのあそびめに
ときめくあしかゞのいせいに
えさせんとこゝろはやたけにはやれども
うぜうひぜうとへだゝればたとひ
すこしの霊れいはありとも今や
ときめくあしかゞのいせいに
はむかふちからあらねば
むねんの月日をおくるうち
おんみのためにはめの
とをなりやしなひおや
なる由利やりせうげんが
しらねばたれあつてその
いちくはんをおんみにわたち
ものとてもなくむなし
こゝにくちはてんをよそに
見るさへいとをしきにこら
さらおんみのこゝろざま
文祖して三代のちゆうにも
おさ〳〵おとり給はぬのみ
今あしかゞの天下
すがたをかへつゝさま〴〵と
わりなきこひぢを
いひかけしにいろに
おぼれぬだいぜうぶい
にことかうよとおもひしや
見るさへいとをしきにことかうよとおもひしゆへその
いちくはんをわたせしなり
おんみもわれもくこ
のきのいんあり
おさ〳〵おとり給はぬのみか
ゑんある吉
おん●
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
をばくつがへさんと□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
第二をば火消二部
とて火のうちに
みをかくす第
五巻
土造
とてつち
のうちに
みを
かくす
第五
第五
ば
水道すふ
とて
水の
に
つぎへ
父甘計三
ゞきすべてしのびのびのびのびのびのびのびのびのびのびのじゆつ
なるがわらはゝもとこれ木の精
せいにてみづからみたるじゆ
つなれば人につたへん
やうはあらねど
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
だいじをたのみし
おんみゆへわがたま
しゐをその
まゝにたゞいま
さづけまいら
すべしとて
じゆもんをとなへいんを
むすぶのひみつをくわしく
つたふるにぞたもんのすけはよろ
こびつまたとうとみつつくしんで
をしへをゑと
くなすほどに
かたちを
あらため
手をさ
げて〽いゑの
けいづをわた
されたるさへ
ひとかた
ならぬめ
ぐみなる
じゆつを
つたへられたる
をいま
この
よろこびなにか
これにすぐべきおふせ
これにすぐべきおふせ
一六
ユタ
なくともあしかゞは君父
かめのあだにてあるものを
おんみのうらみもこゝろにこめ
じせつをまつてほんいをとげん
かならず
かならず
きづかひし
給ふなと
いふによろ
こぶからい
ろが〽をく
たのもしきその
いちごんたとへわが
みはこのまゝに
かれ木とな
りてくちる
ともせいこんおん
みのかげみにそ
ひてともにちか
らをあはすべし
いふべきことも
これまでしり
さらばと
ばかり
○
しもあま
いひ
ゆるが
たのつはもの
ごとくから
かのたいぼ
いろのすが
たはふたゝび
うせにけり
かゝるおり上の助いづれにをるつぎへし
くのくすのきを
くのくすのきを
おつとりかこみかく
よばゝるやう〽ゆりたり
八日記二日
三三
ことにて
こずゑまで
よぢのぼりつゝ
たもんの助にくまんとかゝ
るをよせつけずそのみはこず
ゑにありながらへいちにあるに
ことならずじざいにも
あしをはたらかして
あるひはけおとしなげ
おとすいき
ほひあたり
かたかる
そらに
たちおほひ
どつとふり
くるつぶて
あめの
しや
ぢくを
ながす
ばかりなればさしも
さかんにもへあがりし
さいます
しば火をたちまち
うちげされあとはあや
なきうばたまのやみに▼
やうわれ
大
妻
ま
ぎれて
たもんの
助がすが
たは見へず
なりしかば手な
みにこりしつは
ものどもまた
このあめにうち
おどろきみな
ちりぐ
にぞにげ
うせける
さればまた
たもんの
すけはかの
もくとんの
じゆつに
なん
のばを
のがれ
同
うへ
みかたを
かたゝはん
にもへの
ころを
うばはん
にはきた
いのじゆ
つをあらは
してふし
ぎを見す
るにしく
はなしと
かねて
左道きさかに
こゝろをかくれど
まなぶたよりもなかり
しにおもはずえたる
このいちじゆつなほも
しよこくをへめぐりて
五とんのじゆつをのこり
いふゆくゑさだめぬたび
なくならひおぼゆるもの
ならばこれこそこゝろやす
からんとはいへいづくをあてと
なるをいづれをさし
てかおもむかんと
しばししあんを
めぐらせしが
やまとのくには南
帝ないのござ
どころにて
ましくつれば
まづかのちまで
おもむきてなぼ
ゆくさきをさだめん
とすでにしよぞんと
きはめしゆへいそ防へし
つゞき
がぬたび
もちそ
がれつ
日に
あゆみ
よに
やどり
する
がも
こへて
こへて
▼
とほつ
かみ池
田いけだの
しゆくと
中泉
なりいづみ
のあ
ひの
野のみちへ
かゝり
に
いつの
ほど
にか日は
くれたり
んの
助は
かたへ
なるぢ
ざうどうの
ゑんさきに
こしうち
かけつやす
らひて
〽まだ
〽まだ
日は▼
▼たかしと
おもひ
しに
こゝらで
くれるとしる
ならばあとのみ
にてとまらんもの
をなついづみまで
いたらんとても
むさぼりぬト
なきみちを
ひとりごちつくゐる
おりしもあなた
おりしもあなた
のみちよりあり
ものいつてうは
ぢやうちんにみち
をてらさせ
ありげなる
ともづれしたるが
こなたをさして
くるありさまをたもんの
助はきつと見てかれは
とうしよのやく
にんならんひとり
たびとてあやし
まれ名をとはれなばうち
めんどうトそのまく
どうのうちにいりほど
やりすご
さんと
なくかき
くるくだの
のりもの
やくつぢ
んとするところを
かたへにしげりしやぶ
かげよりあらり
いでたるふたりの
さむらひほう
かぶりにておも
てをかくし
おのし
とりをば
とほり
しら
はをぬきつれしが
しもべがともせし
ちやうちんをこゑをも
かけずばつさりと
きりおとさ
れておどろ
くまびと
くともびと
すはらうぜきと
いふまもなく
すおとしの
やいばにのぼへ
いぜんのにたりが
ぶりまは
ゞ
ぎやふ
七
いひ
がひも
なき
しもべ
ども
かごを
そのまゝ
うちすて
つゝくもを
かすみとにげ
ゆくにぞ
そのとき
くだんの
のりものを
うちより
てうと
けひゝきて
たち五
あらはれたる
そのひとはいそ
ぢにちかきよしある
ものふべさては
くせもの
かたなの
つかに手を
かけたるその
ときおそき
このときは
やきたちま
どうとたふれ
いふししばしばしばしばしばしばしばしばしばしばしは
ち天ひとつ
ゑびきた
りてあば
らにはつしとつき
たつにぞきう
しよのいたでに
たまりえず
しりゐに
おきもえざり
けり下の長みへし
春水作國貞画
新編蝸牛譚
初編ゟ五編迄近刻
三亭春馬著作
梅蝶楼國貞画
趣向は新渡
製本は錦手
皿邸噌恠異
同同
西同
同画
本家
私方実母さんの義は中ばし南でんま町一丁目西がは
にて年来売弘メ来り候処店手世匁に付此たび同所
向東側へ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
敬実母散入
中橋南伝馬町一丁目東がは
さんぜんさんご婦人ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
施御免疝積湯せんしやくつかへによし
○御免症積湯
○せんきの妙薬
御用薬師
信州上田東山堂製造
無類えりおしろい一包
ぱつちり四十八銅
無るゐながしおしろい一包
さくらける廿四銅
ゆまぼろし
壱水汁
梅蝶楼
くに貞
たい堂
十八条
三編下
今春お嵐影
間ぼろし
につき
第三篇
下のまき
ため永しゆん水さく
楳てふ楼国さだしがく
十一
〽つゞきしおりしもあな
きにおひしげりし小ざゝをさいうにおしわけて
あらわれいでたるひとりのさむらひしのび
づきんにおもて紙つゝみはをりのばかる
大小もいかめしげなるいでたちせしがゆん
でにゆみ矢をたつさへつゝめてにさけたるがん
どうぢやうちんみちをてらしてしづ〳〵とこなく
てあゆみくるをいぜんのふだりはすかし見て〽あなたはや
浜名はまな
武連にて
まへそういふ
ふたりは頓平
文六原助
はらす
りや吉助膳
かぜんめはびと
矢にて〽ど
うやらご
ねてし
まつた
やうす
〽イヤ手
ごたへは
したれ
どもなつ
めどほりへひきいだ
せしいはれて〽つぎへ
つゞきしはつらはら助
とん平たふれふしたる
さむらひがみぎひだり
より手ををつて
ひきおこさんとする
ところをたふれ
ながらに手を
はたらかして
ふたりをさいうに
なげまろばし
たちまちむつ
くとおきあが
りむねにたつ
矢をぬ
きすて
つゝくるし
きいきを
ほつとつき
なにものなれば
こゑをもかけずだまし
うちとはひきやうせんばん
身ふしやうなれど花井
かぜんたとひふかではおふと
ても手をむなしくしてうた
れんやあひてはたれぞ色をなの
れじやいばをすらりとぬきはなし
よらばきらんとくのがまへたることばく
ゆゝしくきこゆれども手ぎずに
くるしきいきづかひをこなたは見つゝ
あざわらひ〽をゝだれでもないたけ
つらさまだひかれものゝ小うたとやらん
もの〳〵しげにほさけどもいたでに
まなこのはや見へずやこゝにまし
くごそんたいをこゝろをさだめて
三ぱいせよトあくまでのゝしる
ふてきのいちごんかぜんはきつと
みかへりて〽そのたけつらがなに
ゆへにとぼ矢にかけてそれがし
〽をゝころしたにはわけがある
とてもかなはぬなんぢが
いのちめいどのみや
げになにもかも
いふてきか
せるよく
きけよ
そも
く
とろ
しよ
の
中泉
いかは邦利宗は
いめるそのとしそれの
月足利あしも直久々たゞふゆ
むほんのきざみうつてのやくを
めいぜられしにくにとしさきてに▼
みむかびて
ほどもあら
せずたゞ
ふゆを
一日記三
◑せめなやましつうちとりて
かれがとしごろひめおく
ところの玄成けんのかゞ
一探題印の硯土蔵後の
ほうけんをぶんどりなしべく
たてまつりしそのこうに
ありくにとしをとほ〳〵
みのかみににんぜられぶん
どりなしたるかの
三しなをもおあづけ
ありしのみならず
義満よ引こうの
いもとぎみ笹蟹
さけにごぜんと
よばれ給ふを
おくかたに
たまはりしかむ
までも
それがしは
よしみつ
こうのじき
しんなりしを
さゝがにごぜんの
つけびとゝして
とうけにつかは
されてより今は
はやくにとしが
けらいにひと
しくせらるゝこと
それさへこゝろよから
やにわれはもと
よりたゞふゆに
いさゝかゆかり
あづけおかるゝくだんの三
あるものなれば
あるものなれは
くにとしをなき
くにとしをなき
ものことしこのなる
ものとしこのなる
いづみのいゑくにを
おうれうなさんと
かねてよりおもにおり
からさいわひにおく
がたさゝがにごぜんには
しつとのこゝろいとふ
かくせんさいばらにうぶれ
たるまゝむすめ栗姫さゝめを
いたくにくませ給ふにぞ
そのきよにかけこみさま〴〵
とわるぢゑかふてくに
としへせうくんげふり
しなのそのうちにて
げんむのかゞみはおく
がたにひそかにぬすませ
わがたにひそかにぬすませ
おくのみかわれもこのほど
はながたみのかのほうけんを
ひとしれずうばひとりつゝ
ひめおけばなほこのうへに
たんだいの印らんだにぬすみ〽いん
それがしをさゝがにごぜんの
それがしをさゝがにごぜんの
こうけんとまうしこしらへ
このいゑくにをこゝろのまゝに
なすべきたくみそれにつけ
ても日ごろから忠義あり
だてする花井はまかぜん
〽わきとるときは三しなのたからふん山せしいひわけ
なさにくにとしはじめつせんことうたがひなし
しかしてのちにわが手よりみたからせんぎしいだせ
しとてさしあぐるものならばそれをこうに
なんぢをいけお〳〵その
ときはことのさはりと
おもふゆへとほ矢に
かけて人しれず
うつてとらんず
こよびの手はず
なんときもがつぶ
れつらんしゆじん
なんぢがたのむくにとしも
やがてあとからやるほどに
〳〵とたいせつそうに
さんづの川の
せぶみを
してぢ
ごくの
かまの
こまでも
つきしたがふ
てちゆう
ぎをばつくし
そこらし
たいなら
つくしをれ
しめなざまト
あざけりつゝたちけに
まざいりつゝたちけに
はたとけたをせばかぜんは
しやうち
しゞうむゆんのはがみ
〽さてはおいゑにあだ
かの
ほうけんさへ
うばひしとかたとひ
手きずはおふとても
いつしんこつたるちゆうぎの
ねんりきなんぢがしよぢなす
ほうけんをとりかへさずしておく
ほうけんをとりかへさずしておく
べきかしよろめきながらもたち
あがりきいてかゝるを身をかはし
〽ヱヽめんどうなしにそこないめ
たゝんでしまへトいひつくれば
こゝろえたりとはらすけとん平
さゝえとゞめつきりむすぶすきを
見すましたけつらがひきぬくやい
ばにうしろけざさいどのふかでに
たまりえずさすがのかぜんもうつ
ぶしにたをるゝところを三にんが
よつてたかつてずだ〳〵ぎりはや
これまでしたけつらがとゞめのかた
なをさすところへこなたをさして
いつさんにはせくるうまのひづめのおとに
なにものやらんと三にんが
身をかくさんとするまもなく
のりつけきたりしさむらひが
ばじやうながらにきつと見て
〽それにたゝずみたまへるはたけ
つらどのにはおはさずやといひつく
うまよりおりたつをこなたもそれと
すかし見て〽おんみは引馬候に付在門
すかし見て〽おんみは引馬ひゝま新左ヱ門
しんざぬいとあはたゞしきそのていはトいふに
ひゝまはすゝみより〽われかねてより
ひくまはすゝみより一われかねてより
そこもとさまのおんくはだてをしるゆへに
いちみなさんとのぞめどもふかくうた
がひ給へるにやなか〳〵にうけつけたま
はずさいさんざいしにおよびしとき
さらばかぜんがくびうつてひそかに
しさんなすならばそのこへにてしん
ていのいちだいじをばうちあけんとのた
まふことばのたのもしくかれがゆだんを
ろかゞふてうつてとらんとねらひしに
いまやかたよりさがりがけはなゐがしも
へのあはたゞしくにげはしなるにゆきあひて
しさい我とへばとちうにてたれるはしら
ねどくせものがしゆじんにらうぜきなす
といふしさいはつぶさにわからねどさつする
ところそこもとさまがわがうちえつゞき
ゝ
まじき
こともや
あらんと
さきへまは
つてかぜんをば
うつてとらんと
せらるゝかなには
ともあれ
こぶしたるものがいつたん
ことばをつかへしを
たにんにかなを
うたせては
ししやが
いちぶんたち
がたしと
さま
まに
うち
また
がりちうを
とばしてきて見れば
あんにたがはぬこの
ばのやうすして〳〵はな
一ゐはいつゞせしトせは
しくとは承てにつこと
わらひ〽いるにも
かれがくびうちてよト
わどのにまうし
おきつれど
こよひはつ
らずであひし
ゆへわがてにかけて
うちとめししが
いはあれにト
いはあれにト
さししめせば
〽なむさん
かぜんは
□□□□□□□
うたれ
しかこは
しなし
たりと
こゝろ
には◑
同日化三
○うち
おど
にも
見せ
しが
ぐうち
ながめ〽はな
ゐはすご
ふじゆつのたつ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
じんなまなか
なることしいだ
してもし
しそんじ
なばいちだい
じとあまり
こゝろをもちひすぎ
おんみにさきをこざれし
ことかへす〴〵もむゆん
なりすべこそあれとは
ながみへやたてのふどにて
さら〳〵となに
ごとやらんかき
したゝめ〽これ
見そなは
せトさし
いだすを
たけつら
とつて
うちなが
むるその
かきつけ
のぶんてい
には○さし
おきがたきいこ
んによりぶしの
おいて
はな井
かぜんをうち
おも
けんも
のはいで
あひしだい
なんどき
にてもつぎへ
はたし候うへ
ひとまづこの
しゆつこく
しゆつこく
なすもの
なりわな
をかた
きとげ
十四
わきせうぶをけつす
べきためにかきのこすべ
でうくだんのごはいし
でうくだんのごとし
ひくましんざゑもん忠
鹿ただね判はんト
よみおはり
つゝまゆねを
ひそめ〽わが
手に
かけし
かぜん
どりがたかるにそのおとゝなる谷五郎たふうせおんこの
おんこのしわざと
十六才の小うでなれどもぶじゆつにおいてはちゝにしりかに
しりかのきやう
だいも
せんすべな
かとらずこよひのことはこの
だいがそこもと
おんみはいよく
ばぎり又はしらじとおぼし
さまをおやの
ふじならんせつ
めさんがもしもゆ
かたきとつけ
きとつけ
しやがしよぞん
ねらはゝゆゝ
はかくのとほり
しきだい
じに候は
かくてはなづ
からかぜんをば
すや
うちしにひと
て候はずやと
をばわど
のゝしわ
ざと
□
公せられ
たるしよ
ぞんはいか
にじとひ
かへされしん
ざへもんはかた
こへもんばかた
ちをあら
ため〽すでに
さきにもいへるごと
くかぜんをせつしやがうち
とるべきかたきけいやく
なしつるをおんみにさき
をこされてはなにを
いふにたいつら
うなづきて
わざはひをそれがしが
身にひきうけしこのかき
おきしばらくたこくに
かくれしのばゞかのきやう
〽さすがは
ひくましん
さまもん
しんてい見へて
いわたのもし
いまより
このちをたち
のくとならば
せんべつせんト
ひつゝもゆだんを
いひつゝもゆだんを
見すましぬき
うちにまつかう
めがけてきり
つくるをひくまは
ひわりと身を
かはしやいばを
もつたるたけつらが
こぶしをしつかと
もつてかわがしんていを
あらはすことのなる
べきかたとひわが手は
おろさずともかくの
ごとくにかきのこししが
いのほとりにさしそへ
おかばまさしくわが手に
かけしもどうぜんこれぞ
すなはちそこもとさまの
おんみをおもふわがせい
しんそのゆへを◑
ぜんに
男女
九才
ありあねの
なるが
名を深見ふみ女ににけ
とてことしはなきぶげいやさへあな
にぎりとめ
かたへにあり
あふちやうちん
にてしらはを
きつとうち
見やり〽こりや
これまさしく
つらがとられ
はながたみ〽それ
しられたらトたけ
かひなをふり
はなし
ふたゝび
きらんと
ふりかぶり
やいばのした
をしんざゑ
もんはとび
もんはとびし
さりつゝこゑ
ふりたてこは
りぶじんなり
はま名くじ
かくまでこゝ
ろをつくしても
なほもせつ
しやがしん
ていを
うたがひ
給ふはな
さけなし
いまよりわがつまよそほひを
州田調子
〽つきしおんじつ
べきほどにさゝがにごぜんの
おんこしもとにさしおか
れてたまはらばこれぞまさ
しくひとじちどうぜん
かくてもうたがひ
なほわが
のぞみの
かなはずば
はれずして
しんざゑもん
がいのちはこれ
までおんみ
とこのばでさし
ちがへともに
いのちを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一家之儀十九丁目本所
同断廿四日廿一日
九十九丁五十九丁
一二月一日
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おと
さんのみふた
つにひとつの
ごへんとううけたまはらんとかく
ごのめんていづく〴〵見つゝたを
いめんていつく〴〵見つゝたけ
つらはおぼへずよこでを
}
はたと
〽きづかひめさ
るなひくま
うじごしんていは
見へまうした
西の美山
三の巻ゟかねて
わどのはくにとしが
こゝうとたのむちゆう
しんゆへわれに
するは
かたんをなさんと
はんかん
くにくのはかり
ごとゝあやぶみし
ゆへうけ
づけざりしが
ほんしん
わどのが
それがしへ成
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
※いちみせらるゝ
ものならばひやく
まん人のみかたをば
えたるにまして
ふりのほうけんは
いつぞやぬすみ
半寸
とりてより
しばしも
はなさねども
はなさねとも
われにぎねんのあらざるしる
しきしをつくあづけまいらず
しにしばらくあづけまいらす
しにしばらくあづけまいらす
べしわどのこのちをにげ
さるともちかきあたりに
フームニ
れてことを
おこすの
ときにいたり
わがかたかぎへし
大坂をちやう
つうなすをかならずともに
またれよかしだいもうぜう
じゆずるうへはこの中いづみのいゑ
くにはわどのとわれらがまゝならん
をかへす〴〵もことなるまでは
なほざりならずこゝろえ
あづけおかれんとはよろこびなにかこの
給へトいひつらざんのひとふり
をわたすを着ておしいたゞき
〽のぞみかなひしのみならず
〽のぞみかなひしのみならず
このほうけんさへそれがしにしばらく
うへあらんおんみやかたのうちに
みならばおふせにしたがひそれがしは
ちかきあたりにしのびゐてをもり
手はずをしめしあはさんそれ
にはとせんかくせんトさゝ
やきかたらふおりこそあ
れはるかに見ゆるちやう
ちんのひかりにひと〴〵
ありてみつじをないつうあらんと
おどろきて〽見と
がめられぬその
がめられぬその
うちにひと
うちにひた
まづ此ばを
はせたらんと
しんざゑい
もんがかき
おきをしがい
のうへにざし
おきつはや
くもかげを
かくしけるかゝる
ところへきかゝり
がのちやうちんはべつ
にんならずかぜんのせがれたに
五郎があねのふかこともろともに
同七三
※玄稔也
のこの
日に
世をさめ
しなき
おほの
いつしう
さとて
たのみの
□□□□□□□□□□□□□
おもむ
きしに
ぢうぢに
ながくは
なしつけ
られこゝろ
ならずも
ときをうつ
してかへさは
すでに日のくれ
すてに巨のくれ
たればともに
つれたる益平
ゑきとよばり
しもべにちやう
ちんてらさせ
ちゝのまち
わび給はんと
しきりにいそ
ぐよるのみち
玉川のどばし
をわたらんとして思
はず見おろす川水
にかはかみよりして
おびたゝしくちし
ほのながなきたるにぞ
こはそもいかにと三人が
しばしたゝづむ
かたはらの
やなぎのこず
ゑになき
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つれてむら
だちさはゞ
よがらすの
よからすの
こゑさへこゝつ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
名東十五日
からぬに
にはかあ
ゆうちさは
むねの
けはふつみは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おとゝにうち
むかひ一日の
くれぬまに
はゝさまのおはかまいか
したいゆへまだとしさまがおや
かたからおさがりのないそ
かたからしさがりのないそ
のうちにそなたと
ともにうちをつた
がいまでおもへば
こゝろがくやくついへ
こゝろがゝり
つきことゝきことゝはおもはれ
ねどゆだんのならぬこのじせつ
とちうできよじでもあるまい
かとあんじすごせばこの
〽ちしほさへどうやらむねに
こたゆるにながるくもとは
〽かるべしどはおもはねど
ながるゝちしほの
きにかゝりしきりに
むねのうちさはざ
しもむしが色
この川かみとほくもあら
この川かみとほく
ぬこのじせつ〽かゝるべしとはおもはねと
のじせつ〽かゝるべしとはおもはねど
ずばたづねゆき
いかべきことゝはおもはれ
ちしほのもたが
見きはめたい
そなたは
なんとおも
やる
ぞト
ぞ
あね
ことば
にうち
うなづき
〽せつしやも
さこそばん
ずるなれさらば
だへ此川かみをたつぬべし
ゑき平ぬかるなこゝろう
よしいはれてはつとき
てんのしもべちやう
ちんてらして
はしほのあとをたん
さきにたち
かはべにそひ
ものなるかさる
にてもなにものゝかくやみ
〳〵とは手にかげしぞおもくばむねん
くちをしいトなみだちばしるいこんの
まなじりげにことはりとゑき平も
しもべににげなきしゆうおもひともに
こぶしをかためたるそれがなかにもたに
五郎はしあり
かたきの手が
ことしは
なか
く
ひと
わざ
とは見へ
ぬあま
たのかせ
一つ宮六町
ちすじを
したふて
ゆくほどに
たちまち
はたとゑき
へいがつまづく
へいがつまつく
しがいにおど
かきて〽そりやこそ
人がきられてトいふに
きやうだいはせよつて
つく〴〵見ればむざ
んやなたけつらはじめ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
三人にいく太刀たち
ともなくきら
れしゆへそう
しんすべて
からくれ
ないのち
ほにまみ
れてめんていさへ
それとさだかに
見へわかゆどちゝ
をいかでかみま
がふべき〽こはとゝ
さまか〽ちゝかへかト
きやうだいしがいにいだ
きつきよべどさけべどうつ
せみのこたへもさらに
なきがらのかはりはて
なきからのかはりはて
同十四三
もやこれまさ
しくかれがじひつ
かたきばひくまであり
つるかいまだとほくは
はしるまじいでおつゝ
いてちゝのあだと
いふにゑきへい小おどり
望のあり
もや日
いをひきつれきたり
やみうちにするほ
どのものがかた
きはわれぞと此
やうにかきのこす
べきやうもなし
これにはなにつ
わけあらんを
きらばころくりまへ
はやらばこうくわひ
あるべきぞとあねの
ことばのことはりなる
こうづき見
〽まはすしがいの
かたはらにのこし
かたはらにのこし
おきたるいぜんの
いつゝろおしひゝき
つゝよみくだし
さてはひくましん
ざゑもんがいこんに
よつてわがちゝを
うつてこのばを
たちの
いふ
にはやりさつたる
たに五郎もあら
そひかねつたち
もどりしがさり
とてすべもあら
ざればふたゝび
しがいにとりつい
またさめぐと
なきいたるそれ
よりさきに
たもんの助は
かぜんがおで
やりすごさんと
やして〽げらうも
ともにといひつゝも
両人ひとしくかけいだすを
ふかみはきうにおしとゞめ
〽こゝろのせくはもつとも
なれどひくまどのにかぎりゆおもひけん
一づいかりそめ
につぢどう
のくちに
かくれてかつ
がひしに
六日記二
つゝきがけなき
此ばのしまづ
きくとはなし
にもれきゝつ
よその香はれも
身につまされて
たんそくのほいなかり
しがさるにてもふぼんない
しがさるにてもふびんなは
▼桃井はなゐとやらがふたりの
きやうだいことさらしゆう
かにかゝはるべきいちだいじ
にてあるものをきゝいる
まゝをかれらにかたりて
かたきもうたせちゆうぎ
かふぢどうの戸をおしひら
きはしりいでしがまてしばし
われいまかねらきやうだいにま
ことをもつてつぐるともまさしい
しやうこのあらざれば
かへつてかれらにうたが
これ身のわざはひをひき
いださんかそれもまた
はかりがたしわれは天下
をもともにたてさせえさせん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
もうある身をかろ
もうあるく
こぐとかゝるしよう
じにかゝはらんはわがみ
ながらももつたいなしかれに
あだなくこれにまたさせる
よしみもあらざるをひとの
うれひを身に
ひきうけて
よしなく
おも
はん
よ
り
身をしり
ぞくるに
しくはなし
トしあんしか
へてそのまゝに
はしりさらんと
する
ろを
ゑきへい
はやくもそ
れと見て
〽あれになに
やらくせも
あがじいふに
さてはじきやうだいがねことば
いきほひに
たもんの
なま
たゝかひめん
はしりかゝらんたゝかひめ
かゝらんたゝかひめん
どうと山いし
をひろふて
うちつくるさそ
うちつくるさそ
このつぶてにちやう
なかに
ちんのあかりはきへて
しんのやみ
されども
こなた
の三人には
かたきの
いと
おもふ
にぞう
かゞひより
つゝたに
五郎
がたもんの
助のこし
がたなの
こじりを
てかと
とりとむるをこしをひね
すけがこしにさげたるいんらうの
すけがこしにさけたるいんらうの
さはるを着てひきとむればさまたげ
つてふりはなせばまた
こなたよりぬらひたる
ふかみが手さきへたもの
すなといへばゑにいはぬ
たがひの
やみじあひ
また守を
深
ひねつて
ふりき
ればおび
をはづれて
いんちうは
そのまゝ
ふかみの手に
のこるをとも
しらざればたも
んのすけこの
いたいこの
むあらそひ
ならざるゆへあち
こちしばしやりちが
はしすきを見すましかたへなる小ざゝ
のなかへまぎれいりはやくもかけを
かくすにぞてきをあが
して三人はひやうしと
ともにちからぬけ
おひとゞめんにもくら
きよのまたせんかたも
同五月一日
なきところへさいぜんこゝをにげちりし
かぜんがとものしもべらがこはく
ながらおひ〳〵にとづてかへしつ
おちあひしかばかのきやうだいは
いそがはしくことのしさいをたづ
ぬればしもべはつゝむにつまれず〽へ
〽ワきしさきにふたりの
くせものがやいばを
ぬいてあらはれいで
まづちやうちんをきり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おとされあなやとおど
ろくひもなくしき
ろくひまもなくしき
りにしらはをひらめ
かすいきほひてきしがた
ければだんなのかごをうち
すてゝひとまづこのばを
にげちりしがさりとてこゝろ
ならざるゆゑしてかへ
せしこのしあわせふかくの
つみはいくゑにもごめん
〳〵トもろこゑに
かしらをつちにすり
つけてわぶることばの
ひとつとしてしよう
こになるべきことの
あらねばまたあな
がちにしかりもこら
さずかたへにありあふ
のりものへちゝのしが
いをうちのせつゝはせ
あつまりししもべ
らにかきになは
せつたちかへりて
のべのおくりのこと
のべのおくりのこと
なんど見ぐるし
からずなしてのち
きやうだいひざを
つきあはせてなく
よりほかはなかり
しがかくてははてじと
たに五郎はあまに
むかひてさゝやくやう
のこの日ははゝうへにあへ
なくおくれたてまつり
ゆめかとばかりひとめ
ぐりのその日も
かはらずちみへの
かなしきわかれに
なりしとはいかなる
すくせのいんぐわ
ぞやいまはきやう
だいふたりがほかに
たのむかたなき
身のうへなればおん
みのおふせはなに
ごともそむきは
ごともそむきは
せじとおもひしゆへ
すでにあのばでかたき
をばおひとゞめんとしたり
しをしんざゑもんにかぎ
りてはまさなきことを
するものならずなにか
やうすのあるべしと
おんこのおふせもいちり
あるにわれまたつく〴〵
しあんをなすに▼
焼出家両二百五十一
▼ひくまはもと
これちゝうへの
ぶじゆつのでし
にてある
ものをいか
なるい
こんある
かはしら
ねどやみ
うちに
する
さしづをすべきにあら
ねど三とせこのかた若
ひめぎみのおんそはちく
めしつかはれやかたの
そつすにころを
やうすにこゝろを
つくるにゆだんの
ならぬこのしせつ
ならぬこのじせつ
おやのかたきを
かたんとのみたゞ
ひとすじに
おもひこみおい
ゑのだいじを見へ
らずばまたこれ
ふちやうのものと
いはれんいまより
ふたりがひきわかれ
そなたはこゝをたち
のいてかたきの
いは
ゆくゑをたづねよ
れはなし
かしわらはゝ
トおも
あとにとゞまりて
ゆへに
もだ
おいゑにことの
あらんときおよ
はぬまでもちか
せしが
から
見へぬが
ひとごゝろ
しかものこ
らをつくさば
ちゆうかう
まつたき子
ならんかさり
とてことを
いそぐべからず
せしかきおきあるをかれが
ゆくゑをたつねいだし
とらへてせんぎを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
御呼寄九十二日
わらはゝこの
ほどはゝさまに
ほどはゝさまの
はかもうでを
なしたさに
三夜をんやのおいとま
たまはりしにこう
したことになりし
ゆへこのまゝこゝに
こもりゐてふたりが
いみのはてしのち
ひとたびしゆつし
せしかへにて
〽かたきうちの
ねがひをいだし
みゆるしうけて
しゆつたつせよ
それまでになほ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しあんせばよき
ふんべつもいづべきか
それにつきてもす
なす
ぎしよにかのつぢ
にあら
すばしさいをしる
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
よしなからんかごしよぞん
いかにトとひかくればふかみは
しば〳〵うなづきて〽わら
かゝもとよりあさく
しきおなごの身にて
あるものをふかきおとこの
一ちゑのうみそなたに大
どうよりいてたるくせ
ものくらきよなれば
とりにがせしがこし
につけたるいんろうの
ふしぎにわらはがてに
のこりしを見れば
ながれには重要説
をぬりいだしたる
たかまきゑ
〽わきしかれはかたきのむれ
なるかさはあらざるかしらぬ
どものちのしようことおも
ひしゆへすてもおかれずとり
かへりしがそなたがしよぢ
なしあるならばもしやかた
きをたづぬるの手ぐるとなる
よしありもやせんまづ見よし
かし□とりいだす越たに
五郎はうけいたゞき〽のこる
かたなきあねうへのごきやう
くんのおもむきはちくいち
しようちつかまつるさらば
きやうだいところをかへて
ちゆうとかうとのふたみちを
かならずまつたくなしまう
さんといふにふかみもあんどせしが
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
〽さるにてもちゝのあだ
朝
魚魚
十一年牛牛肉九一也百銅
第一ひゐをおぎなひ
じんせいをます妙
薬なればきよじやく
の人常に用ひてよし
かほのおし
□いさくら□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
わらはもともにとおもへども
まかせぬものはみくづかへの
れがたきはしゆう〴〵の三世の
おんこそぜひなけれとほろ
りとこぞ
すいつて
きの
なみだ
にま
あら
はれて
いとあ
われにぞ
見へに
ける
○これ
より
たい四
へんに
つゞく
廿四せん
めでたし
おんゑりおしろい
く
○おんゑりおしろい
ばつちり四十八せん両品とも
はんのとつた吉にて売勘申ひ
対州
屋敷
下谷さみせんぼり
一同月十五日
為永春水作
楳蝶楼國貞画
萬
何時次郎
阿浦里
三亭春馬作
明鴉黒土画廼裲襠
梅蝶楼国貞画亭
初編ゟ五編まで当年出板
年
二
延
初輪は時次耶浦里が未生以前の話説にしてそが伯父晦田の次郎規理を慕上のあまり
諸基の学計を設け不畢行して却而身を亡すの諸旦古紀浦に応碁の奇怪
将不測莫己に殺たらくの一段是は巨難へ続く按亡経造は落場に対しく曰く曰く
利成長迄を説入編よりき他漸半開香を薫するに至るされば亦例の長編物推し給へ
辛
西
陽
板
春
開
標
同
□
童謡妙々車
十二編ゟ
十五編迄
出板
春馬作
国貞画
五編種清作
恋車淀翠翠
六編国貞画
大晦日曙草紙
廿六編同作
四十二編柳亭録
八犬傳犬の艸紙
廿七編国綱画
四十二編国綱画
花封莟玉章
四編
五編
六編
七編
同作
国貞画
八編
薄俤幻日記
春水作
国貞画
九編
地本草紙問屋
南傳馬町壹丁目
蔦屋吉藏板
二十二年
薄
柿
さほろし
につき
一春水作
貞直
四篇
薄
ろし
につ
四編上
四筋
薄仏幻日記
上の巻春水作
国貞直
紅英堂梓
夫考の十論に。文章を評して。譬はゞ艶昼の千束なるも。思ふといふ所
一字の外はなしとて。只思ふ〳〵と許り。百枚書ておくりたりとも人の
心は一毫動くまじきを。浅芽が宿に立忍び。雲井の余所に思ひ。
やりてとは。人を動かす言葉のあやにて。浅芽も雲井も何用ありや。
是則文章なり。尓は俳諧の一句だも文章なきは鄙かて。甚く拙きもの
一ぞとよ。矧て一部の菓子をや。詞に花のあやならば見るにも堪ぬものなる
を。予が毎年に綴れる冊子は。文も雅もなき俗中の俗をならべしいろは文字
浅茅が宿よりなほ住狭き。机の下に筆を立て。雲井の余所の看官に西
一想はれんとのみ祈るになん。
安政六稔
為永春水誌図
未の陽春
椿園書公
邦利の次女
黒姫
中泉家の内室
蜘蛛御前
曲豆国連
貞住
曲豆画画
侍女
深見
菊媛
▽正言四
四篇よみはじめし中泉家なるが
のひろにわさきとうけのつけ
びとはまな武連ひけつゞいて
菊川きゝに隼太社はとてとしわり
なれどらうしんのれつにつらなる
きりやうものをくでんさしてしづく
とうちとほらんと
するおりしも〽ご
りやうしよしばし
下よびとめつゝ
あとよりはせ
くるたに五郎
ちかづく
かたきはまさしく
われなりとかき
のこせしをおめく
と見のがしおかば
ものゝふの
子と
まゝにひざ
まづき〽それは
がしたゞ今おつて
めしよへまかり
いでしにおの〳〵には
おんにわづたひにをく
でんへとうけたまはりて
とりあへずこれまですい
きんつかまつりしはこれもつて
よのぎにあらずかねてもまうしあげ
つるごとく父かぜんにはすぎ
し夜にひと手にかゝりて
あへなきさいごかたきは
あふなきさいこかたきは
ひくましん左衛門とじひつに
のこせしいつつうにてまさしく
それとしるゆへに五十日のいみ
だにあけなばかたきうちごしや
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
めんをねがひいでんとせしところ文
の中陰鳴はつる日におもひがけ
なくめしいだされはな井のかとくそう
いなくそれがしへたまはるとある世に
ありがたきおふせをばかうぶりし身が
なか〳〵にねがひいづるはおそれあれど
ともにてんをいたゞかぬかたきをうたで
やはおかんとおもひしゆへにさしなかず右の
しだいをねがひいでしにきみにはいかなる
こゝろにやおんとりあげも
さらになくぐわんしよは
そのまゝさしかへされ
今まれ
たるかひあらじふたく
びねがひたてまつるは
びねがひたてまつるは
おもきがうへに
いとおもき
つみにし
三日
あれど
それが
こゝろの
みはうし
なひ
かどさる
にてもしん
左衛門
七日記四
◑うちをすい
もやうあらば
なにとぞもつて
ごりやうしよ
よりごぜん
…
ぐわん
しよいつ
つうとりいだすを
たいつらは見かへりて
〽またしてもかなはぬ
ねがひいつたい
そちが父か
ぜんはとの
をはじめ
なに
おとり
なしひと
へにねが
ひたてま
つるよいひ
つゝ手ば
やく
くわい
かちう
いつか
ちうへ
けん
じゆつを
ごしなん
ばんを
かうぶり
ながら
たとへ
やみうち
なれば
とてあい
てひとり
もしとめ
えずいぬ
じになせし
ふかくもの
ちぎやうを
めしあげつぎん
□
のふたゝび
さしだす
いぜんの
ぐわん
しよ
つゞき
らるべきをかくべつの
おじひをもつてゆへなく
かとゝをたまはりしはうへ
なきごおんとおもひは
せでいつたんならぬ
ときしとめられしを
おしてねがふはふとゞき
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
さぞ
かしおまち
〽あだめん
どうなじたけつらがぐわん
しよをとるとそのまゝ
かねかやうな
にかたへにありあふ
ものにはおか
まひなくきく川うぢ
まひなくきゝ川うぢ
にももろともにてサ
おくでんへトいひつゝも
ゆかんとするを
せんすゐ
のみづ
のふか
みへ
しごくきり〳〵そのばを
たせばよしさなくば身のうへなる
べきぞトいふを小ばや太おしなだめ
ぎないはれぞたけつらどの今たに
五郎がねがふところしんちう
さぞとさつしいるぶしのなさ
たに五郎が
なほもた
もとに
とりすがり
〽さやうあつ
てはそれがしの
までも今ひとたびとのゝ
ごぜんをわれ〳〵がト
いふをについてたに
五郎が〽ひらに〳〵ト
けはあいみたがひかなはぬ
ぶしのいちぶん
たちがたしなさけに
ねがひのおもむきを
いつつうを
ふたりが
まへにさし
いだすを
たけつら
見つゝまな
こをいからし
〽ヱヽあだひつ
こいねがひだて
よしや百たび
ねがふともかな
はぬことをよし
おくにわにてごしゆゑん
のおんもようしわれ〳〵
なきくりことこんにいた
ふたりもそのおんせきへ
たゞ今めさるゝおりなる
をむやくのことにてざんじ
のひまいりきみにも
いれたる
ぼうじやく
ない
ありさまにけつきにはや
ぶじんの
るたに五郎まなこちば
しるいかりのめんしよく
しるいかりのめんしよく
はやこれまでとやお
もひけんこしにおびたる
わきさしにやく手をかけんと
するていをそれとさつして
小ばや太がはやくもなかを
おしへだておりがわるいといふこと
をめをもてそれとさししめし
さきにたちたるたけつらが
あとにつきつゝしづくといぎへ
おくでん
さしておもむ
きけるたに
五郎はぼう
ぜんとしばし
見おくるうしろかげむねんのなみだ
もろともににぎるこぶしもくだくる
ばかりにらみつめつゝゐたりしが
おもひなほしてすごくとしり
ぞきさらんとするおりしも〽まう
し〳〵じよぶこゑにうちおどろき
つゝ見かへればいつのほどにか
うしろのかたにしよん
ぼりたゝづむひとりの
むをもない
むすめかほ
見あはせ
てまた
びつくり
たれかと
そこもと
には小ばや太どのゝ
いもとごにてきくひめ
ぎみのおこし
もとをおつとめ
なさる折羽あり
どのトいふかほ
つく〴〵
一の巻よ
あしらい
きこへ
ませぬ
けふは
おきりどがあいて
おりよく
おくごてんで
おくごてんで
今おさかもりの
まづさいちう
あのおくにわの
ゐたをさいわひにもし
やおまへのおかほでも見
られることもあらうかとたゞ
なつかしさがいつぱいにしげき
とめのせきをさへそつとしのんできて
見ればたけからさまとあにさんへ
かたきをうちたいおまへのおねがひ
やうすはあれできゝましたそう
さんせいとしいおつとをいきしにの
うみやまとほくたびだゝせあとに
一のこつて身ひとつのうきにやるせが
いふおまへのおこゝろならわたしの
ためにもしうとのあだおな
ためにもしうとのあだおな
ごでこそあれぶしのむすめ
こでこそあれぶしのむすめ
あしてまどひであらう
こもいつしよにつれてくだ
ともいつしよにつれてくだ
フー巳ヨ
左よりしとくらめし
げにうちまもり
つゝさしよりて
〽てもものがたい
おつしやりやう
あらためいふ
にはおよばねと
おまへとわたしは
おさないから
おやの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□
□□□□□□□
さね
どほん
のめう
とじや
ござん
せぬか
それに
おまへはよそ〳〵
しいたにん二の巻へ
〽ござんせうか
わたしもともに下
とりついてはな
れがたなきあり
さまに
もてあま
したる
たに五郎
いらへ
かね
ゐたり
しがしば
らくあつ
てかたち
をあら
ため
〽いはるゝ
ところ
ひとつとして
むりとは
さら〳〵おも
はねどもさいぜんわれら
がたけつらどのにいひつることもいはれ
しこともきゝしとならば今さらにいは
てもおほかたすいし給はんおやのかたき
のうちたさにさげしくわんしよはさし
かへされさりとてやむべきことならねば
ふたゝびねがひいでたるをとりあげ
られねばすべもなしのとよりつきへ
つゞき
きみに
さゝげし
身のうへ
今はしも
あだうち
のしよ
ぞんはおも
ひたへたれば
ひたへたれば
父のぶく
だにはれ
たらんには
小ばや太
どのに
まうし
いれ
おん
を
久
む焼
とるべきに
こゝろのど
けくまち
いくまち
ゐへかう
いふうちも
ひとめ
あり
あやし
まれては
たがひ
の身
のうへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
文日上記四
冊
ちつともはやくおく
でんへイザとく〳〵トすかされて
りはつなれどもおぼこぎに
まことゝおもへばうれしさに
いふべきこともいひはてず
〽そんならきつとあにさんに
〽そりやこゝろえてゐるほどに
さはりのないうちさアはやう
トおひたてられてふりかへり
見かへりながら又もとのおく
にわざしてもどりゆくあとに
こなたはほつといき
こなたはほつといき
ひとりつく〴〵
おもふやう
さるにてもわが□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
世にあじきなきものはある
まじかねてきやうだいしめ
しあはせ忠義のために
あねうへには孝をすてゝやかへ
たにとゞまりわれは孝ゆへ
ちうぎをすてておやの
かたきをうたんとせしこゝ
ろはひとつふたみちに
わかれてともに忠孝を
まつたふせんとおもひしに
ねがひいでたるあだうち
をみゆるしなきを
いかにぜん今も
おりはがわりなき
ことばせまらばいの
ちをすてもやせん
とあやぶみしゆゑ
しか〴〵といひこし
らへてはもどせし
かどわれも
またおのこなり
父をうたれ
ておめ〳〵と
あだをむく
はでやは
おかんこは
なにとして
よからんと
ひとり手を
くみやくしば
ししあん
にて
ときを
うつせし
がむねに
うかみしことやありけんうちうなづき
つゝいそがはしくこしなるやたてをとりいだし
ふみさら〳〵とかきしたゝめ〽みち
ふみさら〳〵とかきしたゝめ〽みち
ならねどもおやのためいのちを
まとにをゝそれとかいたる
ふみをくわいちう
なしさいぜんおり
はがいでいりせしきりど
ぐちよりおくにわへあたり
見まはししのびいりこだ
ちのひまに身をかくしてよき
しゆびもやとうかどふほどにとかく
するうち日はくれたりしかれども
よひのまはとうけのおくがた
さゝがにごぜんのすまはせ給ふ
おくでんにてなほもしゆゑんのはて
ざるにやわらひざゝめくこゑなどきこへて吹へ
ます
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
左ゟ
ふき
そふ
かぜ
にも
こゝろ
づたひ
して
つゞき
ひとの
たへざり
しよや
すぐるころ
一六ぬゐにあたりし
しんごてんとかねて
うはざにきゝつれば
あのことのねこそひめぎみの
すさみ給へるにぞあらん
あれをしるべにたづね
ゆかばほんいをとぐる
こともやとしあんを
しつゝこかげをたち
いでことのしら
べをこゝろ
あてにも
にや
まぢ
ろく
しのび
よりけん手に
とるごときことの
ねのてうしも
さへていとたへ
なりかゝるおり
しもかたへ
なるおり
戸をひ
そかに
おしあけ
てぼん
しづまりてはるかに
しつまりてはるかに
いぬゐのかたともおぼしくことのねかす
いぬゐのかたともおぼしくことのねかす
かにきこへけりおくでんのあんないはおの
このたちいるところにあらねばたに
五郎もよくはしらねどきくひめ
のまします
かたは
しのぶに
たよりよひやみ
をくらからぬ
身もさぐりあ
身もさぐりあし
くさ木に
そよと右へ
一一
にこしもと
ふかみ
こなたに
たゝずむたに
五郎をくせ
ものなりと
やおもひ
けんおど
ろくはづ
みにゆり
けすぼん
ぼりこは
あやまち
ぬとおもへ
どもつぎへ
五円計四
つゞきおとこまさりと
おとこまざりとこせねぢまろばさんとする
よばれたるふかみは
はづみにふかみはおもはずたに
ちつともためら
五郎がふところにせしいぜんのふみ
はずうかびより
をこゝろともなくひきいだせば
つくたに五郎が
こしにさしたる
それやつてはじたに
五郎がとりかへ
わきざしの
こじりをとら
へてひき
とむれば
かねてかく
ごのたに五郎
さんとあらそひし
ふたりがちから
のあまり
◆
もあいてを
あねとしらざればこしを
ひねいてふりはなすをおとゝ
としらねばつけいるふかみ
たがひにかひなをとり
すまひて
印へ
ふみははる
かにはが
あがり
てうし
ろに
ありあふ
小ざしき
のうちへ
そのまゝ
とびいれ
ばうち
より
もるゝ
とも
らびの
ひかりに
こなたの
両合
はじめ
てかほを
見あは
せて〽おん
みはあね
うへ〽そな
たはおとゝ
これは
したり
と又
なきおり
からひと
まのこち
よりこゑ
たかく
〽此おく
でんへ
ふげて
しのび
いつ
たる
くせ
ものを
こゝもと
ふよみが
とらへし
とかそれへ
まいつて
ふ花のせい
ばい手づ
からいた
してとら
せんと
女ニヒ訓
たちまちかたへにかいやりつゝ
たちまちかたへにかいやりい
いでゐの戸帳おみをはね
あげてあらはれいづる
そのひとはとうけの
あるじ邦利謀なる
にぞ〽こはわがきみ
にてましませしか
つゞきしらべかけたまつまごとを
はつとばかりにきやう
だいがおそれうやまひ
ひれふしたるなかにも
しらざれば
○しらざれば
かれはこゝろの
ふかみは
たに五郎が
おきて
みだれしかこはなに
を
としてよからんと
むねうちさはげ
どしゆくんの
やぶりて
しのびきし
ことのこゝろ
を
ごぜんとり
なしせん
にもなか
なかに
手づから
とらへ
おとゝ
の身
のうへ
又今
さらにすべも
なくひとりこゝろを
ちためゐるくにとら
なししのびあはんがそのため
此ふみにおりはどのへたに五郎
とまさしくあて名をしるせし
からはかねておりめとみつう
にこゝへはまぎれいりたるならん
これにはにもかけずたに五郎
をきつとにらまへ〽なんぢも
われにほうとうなせばいゑの
めぎてはしかつらんおとこの身
にてはあしぶみならぬ此おく
でんへしのびいりたることのしさいは
あれなるひとまへ今なげこみし
せつしや
があねなる
此ふかみも
ものがたきうまれ
ゆへきみより
おいとまいでざる
うちはことわた
くしになし
がたし
ふ義はやかたのきびしきはつと
さすればおりはもつみは
どうやうかれをもこゝにひき
いだしわが手にかけてせいばいなさん
かくてもちんずるむねあり
やトねめつけられてもたに
五郎はちつともおくせず
ひざまづき〽かくあら
われしうへからはなにをか
つみたてまつらんおんこし
もとのおりはことはおざなき
ころよりそれがしとはおやの
ゆるせしいひなづけいもせの
まじかくて
ぞこゝろ
をなぐ
さむる
いふに
のぞみは
うしなひしが
やるかたもなき
むねのくるしさ
むねのくるしさ
せめてはおりは
にふみをもて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
わがまごゝろを
いげしらさば
なかをひきわけられておんみや
づかへをさするものうさひと日も
はやくこんいんをとりむすばゞやと
ぞんずれどかれがあに小ばや太も
かれとても
かれとても
さばやり
につれなき
へんじは
同日記四
○こともやあらんとぞん
ぜしゆへそれなるふみに
こま〴〵とおもひのたけは
したゝめしがひとづてには
わたされずいかにやせん
とおもひしにけふはさい
わひおくでんにてごしゆ
えんのおんもようしあの
おきり戸のあきたるはつき
ぬゑにしとよろこびておん
にわにしのびいりおりよく
かれにいであはゞ手わたし
なさんとまつほどに
おもふひとには
あひもせで
日のくれかゝるに
すべもなく
たちかへらんと
きて見れば
もとのきり
戸おちや
しまりて
もどらんと
するにみちも
なとゝ
ありてゝとに
かくことしあん
にむねあさだ
まらざりしが
すべなきまゝ
におもふやう
とてもかく
ても此おく
にわへはつ
とをやぶ
しのび
いかたる
いみある
身にて
ある
ものを
しめ
こまれ
たら
やぶれ
かぶれ
おりはが
へやに
しのび
ゆき
おもひを
はらせら
そのかへは
きみのかん
めをかすめたる
まうしわけには
はらきつて
しぬるのほかに
しよぞんはわざへ
五月二日
つゞきなしもしそれまでに
いたらずしてとらへられなば
それまでとかくどはすれど
おもひきやひともあらうに
げんざいのあねにとりとめ
けんさてのあねにとりとめ
られんとはこれものがれぬ
てんのみやうばつかゝるわけ
にて候へばおりははいさゝか
にていつとかりはいさゝる
ぞんせぬことたゞ此うへは
それがしをイザごぞんぶんに
あそばされよトにつこと
わらふてわろびれぬ
かくごのていにくにとしが
〽いふにやおよぶしたちかゝり
まくらがたなをぬきはな
せばあなやとばかりかど
ろくふかみ身をきらるゝ
よりひやまさるおとゝが
いのちはあはやいまきへや
はつると見るまもなく
〽くわんねんせよトいふ
よりはやくうち
おろしたるやいばの
いなづまたに五郎
がかうべのうへに
ひらめきかると
おもひのほかなに
おもひけんくにとしは
かたへにありあふ
つくしことをなかよりて
▼はつしときかおとし
〽ふ義のせいばいあいすんだ
しがいのうちよりいでたる
ふたしなそはたに五郎が
なきたまにとらせえさ
するもてまいれトいふに
ふたゝびおどろくきやう
だいきつたることのなかより
してあらわれいでしふた
しなをこれかれひとしく
手にとりて〽こりやこれ
ろようとしるせしおかね
〽此いつつうはわがきみ
よりあだうちめんきよの
下の者
貞画
新編蝸牛譚
初編ゟ五編迄近刻
三亭春馬著作
梅蝶楼國貞画
趣向は新渡
製本は錦手
皿邸噌恠異
同
西同
同
十一日
杉本家内
〃本家ヲ
私方実母さんの義は中ばし南でんま町一丁目西がは
にて三朱売駒来り候処店手世両ニ付此たび同所
教実母散入
向東側へ引をつり申候間千相替御用向奉願上候
中橋南傳馬町一丁目東がは
たんぜんさんざんご婦人ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
一総御免厄越湯せんしやくつかへによし
せんきの妙薬
御用薬師
上田東山堂東
無類元里おしろい
一
ぱつちり
四十八銅
無るゐながしおしろい
さとつらねぬ
一包
廿四銅
清水清
味崎因貞尽
四編下
宇次第まぼろし日記四
四けん
下の巻
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
春水作国さだ画
□□□□□□□
紅英堂梓
上の巻ゟ
おすみ
つきさて
もの
なるにわが
ためにもぶじゆつ
はせつしやの
しんていをト
のしはんかれよわう
しときくしときは
いふにうなづく
おやにわかれし
くにとしが
こゝちせしをその
あだうちをねが
あたり見まはし
ことばをひそめ
ひしとてゆるさ
ざるべきこと
〽そちが父かぜん
ことは忠しんむにの
十九日
このしのび
此間者
の事は
後の本
文に具
なり
つゞきかく
いはゞ
くにとしを
いひがひなし
とおもはん
がわがいゑ
にして
わが
まゝ
五日記四
事
らひ
がたき
わけ
さへあるに
かたきはひくま
しんたゝつときゝ
てはいさゝかは
外
「左より」しんていさこそと
さつせしがさるにて
此ぐわんしよ
のいかにして
かせんすゐへ
ながれ
てこゝには
きたり
つらんと
あん
ずれ
ども
あん
に
あた
はずをり
からあた
らにのと
風
のをら
ねば
おしま
ろめて
くわい
ちう
せしが
なほ
うた
がひの
とけ
いぶか
しくおもふ
むねふと
ありしゆゑ
しばじせつ
を見あはさせん
とひとたびくわん
しよはさしいへせしに
けふはわが
とく
がにのまね
きによりて
をくでんにて
しゆゑんに
ときをうつす
ほどにしばらく
ゑひをさまさんと
ひとりていぜんに
たちいでつゝよもの
けしきをながむるをりかち
けしきをながむるをりから
ほとりちかきせんすゐへながれ
よつたるかきつけひとひらなに
にかあらんと手にとりてぬれ
たるまゝにひらき見れはそちが
ふたゝびあだうちめんきよをす
ゆへ
ねがはんといふ
ぐわんしよにておもひ
いつたるぶんていに因へ
かねて
きく川
小ばや太
はこゝろ
しかたる
ものなれ
ばひそか
にかれを
めしよせて
ことのやうを
いひきかせ
しよせん
いかにも
□□□□□□□
女巨言四ト
のごきたつねしにかのもの
こたへていへるやうおん
たづねにあづかりては
今はつくまんやうもなし
じついかう〳〵しかぐ
さきになんじがぐわんしよをば
とりつぎくれよとたのみしを
たけつらこばみてとり
あはずはてはぐわんしよを
せんすゐになげいれたりし
おもむきをものがたりつゝ又
いふやうそのときすでに
「左よりし見しかへ
われにはからふ
むねもあれば
まづそのまゝに
すておけとて
小ばや太をしり
ぞかせおくのしゆ
ゑんのはつる
とそのまゝの
たに五郎がいかりに
たへずやたけ
つらをうつて
すつべき
いきほひ
なりしを
めかほで
しづめ
おきたり
さり
とて
←
ろ
やすからねば
今ごしゆゑんのさいちう
ながらおりを見あはせゆぎみ
さまのごぜんをしばらくすべり
おこの
小さしきに
きたりつゝこしもとは
みなとほざけたゞ此
いでかれがやうすを見んとせしに
かのものいかなるしよ
ぞんにや此おくにわに
まぎれいり今もの
かげにしのびしていを
とほめにちらと見
うけしゆへせつしやが
おどろきおほかた
ならずひとめに
かゝらぬそのうちに
いけんをくわへて
しりぞかせんとおもふ
おりからきみのおめし
よぎなくかれをすて
おきてこれまでさんじやう
つかまつりぬといふにわれ
またおどろきしがさる
にてもたに五郎が此をく
にわにしのびいりしはふかき
やうすのあるならんかれが
なすべきやうを
ふかみひとり
にはおもふしさ
いのあるゆへに
おり〳〵にわを
たちまはり
こゝろをつけ
よとそれと
なくいひつけ
おきしは
そのほう
がこゝらへ
しのび
きたりしとき
たにんに見とが
めさせざるため
しかしてのちに
われはまたつくし
ごとをかき
ならし
て◑
右へ
二十二
同日己四
さよの
ふくるは
ふくるを
まつほど
にはた
してなん
ぢら
きやう
きやか
一
□□□□□□□
が
もたが
ひにあね
ともおとゝ
とも
しみで
あら
そふ
てい
くら
さて
はと
しきへあやまつて
なげこむいつそう
手にとり見れば
おりはへおくるなん
ぢがたまつさこゝ
につく〴〵しあ
んをなすに
かたきをうた
んとかくま
でにおもひ
こんだるそ
のほうが
女にこゝ
ろを
かく
べき
なら
ば
とて
ねが
の
かな
はぬ
こへいその
みにふ義
のおめいを
うけ身の
つぎん
文言口
ときあだをうたんといふそちが
しよぞんとさつせしゆへ
ことのこゝにはおよびし
ことのこゝにはおよびし
つきいとまともなるならばその
なりいかにやいか
にしくにとしが
ほらをさしたる
いちごんに
はつとひれ
ふすたに
五郎が
たも
とを
かほ
①
ありがた
なみだしばしいらへ
もならざりしがやくあつて
かたちをあらため〽さすがは
さときわがきみさまかくまで
せつしやがしんていをしろしめしたる
うへからは今はいゝむにつゝまれず
おふせのとふりたけつらにさいどの
ねがひをさゝへられそこにのぞみは
うしなひしがぐぶさいてんの父のあだ
此まゝにしてやははてんかくまうさば
とろようのかねをおしいたゞき
やくくわいちうにおさむるにぞ
かたへぎゝせしふかみ
さへはじめてあんどの
おろひをしいおと
おもひをしつおとゝの
ためによろこびを
きこへあげなど
する
月より小やくにんをまうしつけく
おくうゑ松はら助あれ
なる松をあししろにへいを
のりこへ此小ざしきへひそか
にうなひよらんとせしことの
にうなひよらんとせしこと
こゝろもおほかたはわれ
はやすいりやうなしたるにいま
たに五郎が此やかたを
しのびいでんといたす
にはくつきやうのくろ
にはくつきやうのくろ
にそくつとやうのこと
しやうぞくかれが
しやうぞくかれが
いしやうをうばひとり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そちが身につけとく
おちよしのこるかた
おりしも
こなたに
ありあふ
松が元より
ねぐら
なきしゆうめいに
たに五郎はよろ
こびつ又かしこみつ
さしよつてはら助
が身にまとひし
しのびしやう
しのびしやう
しのびしやう
ぞくはぎとり
つくしがいは
手ばやく
かたへの井戸へ
おもしを
つけてなげ
女
はなれて
此はら助は
すぎし
廣に
なにとやらきみをはかりたて
まつるににてつみいとおもき
ことながら此おくにわにしのび
いりわれふものようといふ
いりわれふ義ものとならんには
くわんじんたいどのわがきこさま
いのちをめさるしまでにはいたらし
此つきによりごかんきをおふせ
のけられめしはなされなば
ともない
それこそわがこののぞむところ
もしそれともにおかかりつよく
おんねうちになどならんには
わがうんめいのつたなきなるを
おもひあきらもしなんのみ
おもひあきらにしなんのみ
いゑをすて名をけがすも
ひとへに父のおんてきを
うちたきばかりのぶしの
いちねん今さらゆよする
ことかはトおもひさだめてしのび
いりしにふ哥のせうこにせんために
くわいちうなせしかのふみのはや
たちさわぐ
とりのはおとに
見かへるくにとし
〽あれになにやらあやしき
ひとかげ○ソレたに五郎ト
さゝしめせば〽かしこ
まつたトいふよりはやく
小いしをつかんでさそくの
つぶてに松のこずゑに
よじのぼりてこなたを
うかゞふくせものゝ
みけんをうたれて
たまりえず
あつとさけびてさか
さまにおつるをすか
さずかけよるふかみ
おきへてなわを
かけんとする
につよく
みけんを
くもおん手にいりしよりおそれ
おほくもそれがしがこゝろを
さつし給はりてこせいばいに
ことよせられあだうちめん
きよのおんすみつきろようの
かねさへ給はりしぢう〳〵あつき
おんめぐみ九ツの世はかはるとも
いかてがわすれたてまつらんト
いひつゝめんきよのかきつけと
ともにさいふにおさめたるを
うたれけん
はやいきたへし
ありさまに
〽こははやまりぬト
たに五郎がそこつを
わぶればくにとしはおもて
をつみしくせものがづきんを
とらしつきつと見て〽なにもの
やらんとおもひしにこはこれまさしく
おくたゝがにのすまゐづきの事臣
同十己日
これ
天のなす
ところかともしら
ざれどたに五郎六郎かたき
ざれどたに五郎は今かたき
うちのほつそくにさいさき
よしといさみたつすきを
見すましくにとしがヤツト
かけたるこゑもろともに次へ
五日吉四
おしあけて
たちいでんと
するその
つゞき手にたづさへしひとしなを
おもてをめがけてうちつくるを
身をかはしつゝたち
まちにもの
おりから
〽アレなや
しばしと
よびかけ
られこなた
はおどろき
見かへりて
午年によります
記記書記記記記載
〽たれかと
おもへば
おりは
どの
さては
われ
のが
此をく
にわへ
しのび
いりたる
やかす
をば
〽しらいで
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
地震之哉
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
○
いとふ
ごひあと
にころは
のこれども
なんと
いたし
ませう
さいぜん
あなた
のことば
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
胡米
あさから
ぬトおしいたゞ
うちゑみて〽とび
けばうちゑみて〽とび
どうぐにもゆだん
めてに
うけとめきつ
と見て〽こりやおく
にわのきり戸のかぎ
なにからなにまで
せぬそのはや
十二斗五升
わざではきづ
にかゝらぬそのうちにちつ
かひないひとめ
ともはやくトいそがすれば
はつとばかりにたに五郎
はつとはかりにたに五郎
なみだながらにしゆくん
にもあねにもつぐる
七日紀四
そのまゝ
のはし
おやこの
かたきを
うつことは
①
おもひきつた
といはしやんすを
がてんゆかずと
おもひしがその
まゝにして
すごくと
おわかれ
まうせし
そのゝちも
こゝろに
かゝる
お身の
うへあんじ
わづらふ
おりも
おり
二よひ
らず
○〃
わがきみ
さまの
あれ
なる
つゞき
ひとまへ
わたらせ
られふか
みどのゝ
そのほかは
みなしか
ぞけ
おふ
わた
され
・
もしや
あなたの
お身のうへに
かゝることには
あらざるかとたち
ぎゝするは四のまきへ
三の巻ゟつみふらき
ことゝはしれどしのび
よりありしやうすを
なほして
しのんでゐたこゝろ
のうちをさつしてたべ
いせるものは
ひそかにほつそくときい
てはよそに見らるべきか
さきにもくれ〴〵
いふとほりわたしの
いふとほりわたしの
ためにもしうとの
もれきくあやうさ
われをわすれていく
たびかはしり
今はおまへのねがひもかなひこよひ
いでんと
したり
しを
おも
かたきともにうたせて
くださんせそれも
かなはぬことならば
いつそころして〳〵ト
いつそころしてくト
すがりつきつゝなきしづ
むを岩木ならねばたに
五郎もふびんとおもへど
ことばをあらげ〽こは
きゝわけなきそのいち
ごんいひなづけはしたりとも
まだこんいんもなさゞるを
つれてはしるはこれふ義
なりわれおくにわへしの
びいりふぎのをめいは
かうぶるとてもまことの
ふぎをいかでかなすべき
おもひおもふてうどん
げのはなまちつぎへ
つゞき
えたる
かど
いでに
さま
たげ
なさ
はぜひ
もなし
ふうふ
のゑんも
これまで
ぞら
しより
つけても
きゝいれ
す〽たとひ
なにほど
のたまふ
ともおもひ
つめたる
いちねんと
しなずは
はなれ
じ〳〵ト
しなずば一
この
ときへ
まで
もたに
五郎
が小
わき
にかゝ
助が
くろ
しやう
ぞくに
とりつひ
てなみだ
おしまず
むせかへる
そのこゑ
よそへもれ
もやせんと
むねを
いたむる
たに五郎
はてし
なければ
いら
たちて
たちげ
にはた
とけたを
せはあつ
とひとこゑ
うつぶしに
たをれて
いきはたへ
ながらも
すがりつい
たるくろしやう
ぞくはひきうごかせど
はなさねばめんどう
なりとたに五郎はすてゝ
そのまゝはしりゆくぶしの
いぢこそぜひもなき
あとにおりははいきふき
かへし〽ヱヽきこへませぬ
たに五郎さんよしやつれ
なくせらるゝとも此身
のためにはだいじのおつと
いづくまでもトいひ
かけて手にのこり
つゝきつと見て〽こりやこれ
たしかにしのびのしやうぞく
たるくろしやう
ぞくにこゝろづき
これを身につけをゝそれと
手ばやくとつてうちはをり
しつかとむすぶしごきおび
づきんまぶろにかぶりつゝあと
をしたふてはしりゆくつぎへし
関
つゞきかくてその
夜もやふけつ
ねのこくふれる
ひやうしぎも
うちおさ
めたる
うらもん
ぐちへ
をりしも
きゝ川
小ばや
太はしよ
ようあり
びとは
さきへ
もどしつた
ひとりやしたを
いづるうしろより
ひそ〳〵つけくるあや
しきくせもの身を
ひそましつゝかたわきを
かけぬけんとするあり
さまにがてんゆかねば
小ばや太が〽まてト
こゑかけたちまちに
ゑりがみつかんでひき
もどせば〽あにさんなさ
けに見のがしてトいふかほ
つく〴〵ちやうちんの火かげ
に見ればこはいかにげん
ざいのいもとおりはで
ありしかばこれはトばかり
おどろきがなにおもひ
おどろきしがなにおもひ
そんちやうちんのあかり
をふつとふきけして
〽くせものなるかとおもひ
しにさては大心にてあり
つるか犬とおもへどにしよ
ぞんせんばん男犬がいの事
なれと
さまで
におも
ひつめ
たるを
見のがし
くれるも
わがなさけ
ぼうにあたら
ぬようこんに
これもてゆけト
くわいちうなるはな
がみぶくろをとりいだし
こしにたいせしわき
ざしにさげををもつて
くゝりつけそのまゝ
ぬいてなげあたふ
ればはつと
ばかりに
ありがた
なみだこゑ
あとを
したはん
とてだい
おんうけた
ごしゆくんをすてゝ
はしるたわけもの
大でなくば
こそださ
ね手を
あはせ
ふしおがむ
のほか
たじもなし
そのとき
こなたの
つぢばん
しよよ
ときまは
りの中
げんが此
ものをとに
めをさまし
けん戸を
おしあけて
ねぼけはん
ぶん〽くせもの
なるかト
たちいづる
をあは
ゑは
かきうめい
なすべきはづの
十八
をど
ろく
小ばや
太郎
かほえ
□□□
つゞき「めんどうとゑりくびつがんで
なげいだすしゆれんのやはらにたま〳〵
えずとんぼがへりつのたうつてたふ
るゝはづみに手にもちしつぢばん
大ばちをあたまからすつぽり
あびてはいまぶれめくちもあき
えずうごめくにぞ此まに
はやくといへばえにいはぬ
こゝろを手まねにて
あにがしめせば
うなづくいもと
いとまごひさへ
□□□□□□□
あねともおもはぬ
からにきずひきまゝに
ふるまひしが此日も
にわにせ
せたちいでてかひ猫山のてふ〳〵にたはぶれ
あそぶをうちながめてこしもともと
もろともにわらひざゝめきゐるをりからへ
きくひめのかひ
ねこのかせを
こへつゝこなた
のにわへくると
見るよりこな
たのねこは
にげんとするを
とびかゝり
つげあへず右と
左もへきやう
だいがわかれ〳〵
本郷
かたち
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
にはせ
さりけり
こゝのゑとき
もこゝろ
ばへもあね
にはいたく
こその母
さゝがにごぜんと
そも中
いづみくに
としにきやう
だいふたりの
むすめあり
あねの名を
きくひめとて
おとり
いふはすでにまへ
にもしるせしごとく
せうぐんあしかゞ
よしみつ公のいもと
ぎみにてましますに
そのこゝろざますゞなら
ねばつねにせうぐんけの
とし十七才なるが
こはせんさい
のはらに
うまれて
その母は二
いをかりてよろづにつけてわが
まゝなるにぞくにとしもおろか
ならねどみやこのきこへ
をはゞかりておもふほど
にはいひもこらさずされば
くろひめを
おほかたなら
ずいつく
しめばくろひめも又
母ににてあねを
した
へと
かみ
あふ
あり
さま
くろ
こめ
はじめ
こしもと
も「あれ
なふ
かわいや
きしねこ
がトたち
さはげども
おなごとも
ねこのいき
わがまゝぞうちやう
してまくむすめ
「
きくひめをいみにくむ
ことはなはだしくわづ
かのことをのゝしりなどして
かのことをいゝしりなどして
うへつがたにはにあはしから
ずいとはしたなきふるまひ
なるがそれにはひきかへ
ほひ
はやみまか
うたり
又いもと
の名を
黒姫いか
とて
十四
代
に
なり
あるが
これは
これ今のをくがた
さゝがにごぜんのはらに
うまれてそのかほ中へ
すさま
じきに
おそ
れて
ものもなき
そのなかに
おほひとよばるく
ひとりのこしもと
がありあふ
石をなげ
などして
おひはな
さんと
する
ぞ
にかの
きゝ
ひめの
つぎん
北田計四
つゞきかひねこは
やう〳〵にして
はなれつゝ
もときしかたへ
にげゆきしが
こなたの
ねこはあち
こちをかみ
やぶら
れしと
おぼしくてちに
まみれつゝはひ
まはるのみ
こしうちぬか
してたちも
えぬをそれ
と見るより
くろひめは
あはてふためき
かきいだき
そのまゝ
母のまへ
母のまへ
下つたりでと。
にいたりてこゑ
ををしまず
うちなくにそ
さなきだに
さゝがにごぜんは
ひとにすぐれ
てめでいつくしむ
むすめが
同
のぶちめが
そこへかけ
てきて
これ
中山
あの
きく
こめ
のかひ
ねこ
めが
こな
たへ
きて
だいしな
きじを
かみおつた
かわしが
しやうが
あるほどに
きげんなほ
る時
しやんせ
此やう
にむご
たら
しい
めに
あはせ
たぞへ
かたきを
とつてくださんせト
いだきしねこを見する
してもう
なき
それ
つき
ても
こし
もと
どもおほ
ぜいそばに
ありながら
けろりと見てゐる
かゝるあり
さまにうち
おどろきつゝ
さしよつて〽くろ
ひめなにをむづ
かりやるぞさては
れいのこしもとどよ
がわるそばへ
などしをつ
たるそな
たの
こゝ
ろに
かなはぬ
ものはわら
はがきつと
しかたが
あるたれ
がなか
せたそれ
いやト
せなか
をなで
〽はゝさまくやしいくち
をしいわらはが日ごろ
かひなれただいじの
□□□□□□□
あま
やかせば
安全
くろひめ
なみだ
一丁目
をすゝり
あげ
にぞさゝがには
けしき
をかへ
〽そん
なら
友へ
うづそりごとも
なぜきを
つけぬト
ねめまは
せばけんいに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おそれてあま
たのこしもと
たゞあと
じさりする
ばかりかへす
ことばもなき
なかにかの
よそほひ
はすゝみ
いで〽その
おしか
りは
S
だい
じの此
きじが
おほわ
にでて
おとな
しう
あそん
でゐやる
そのところを
あのあねうへの
ことはり
なが
ら
まア
ごぜん
さまおきゝ
あそばせ
あのにく
ていなぶち
がきてこな
たのきじとかみあふ
やうすおのれ
やれつぎへ
つゝきぶちねこめきずでもつけて
とらせんとおもへど手ごろのぼうも
なし石をなげてももしひよつとだい
のきじにあだらふかとかげんをいだ
しておふたゆへぶちめはにがして
しまひましたがそのときあちら
◑さゝがにごぜん〽それゝ
きいてはなほのこと
しばしも
すてゝはおきがたしよそほひ
そちはかしこにいたりきく
ひめをたつた今わらはが
まへに
のおにわにはきくひめさまとおとし
もとのわたくしとはいぬとさる
もとのわたくしとはいぬとさ
なかのわるいふかみめがよい
ことしたと手をうつて
わらふやうすをちら
りと見うけましたこれ
はてつきりあぢらから
わざとねこをばおひいれたもの
ではないかとおもはれる。なうみな
さんト見よへればそこに
なみゐる
なみゐる
同所本文文文文
こちとが
こしもとが
つれてきや
はやく〳〵ト
れいのせい
きう〽こゝろ
えました
トよそ
ほひが
身を
おこぎん
とする
おりしも
おもひ
がけなき
つぎの
まより
〽はや
朝
魚
牛肉丸百銅
第一ひいをおぎなひ
じんせいをまて妙
某なればきよじやく
その身
のおちどを
かくさんとおひげ
のなりをとうぐにつて
のちりをとり〴〵に〽わた
のちりをとり〴〵にわた
しも見ました〽わたくしもたしか
にそうとおもはれるトたき木に
あぶらのつげぐちにいよくせきたつね
なそれかし
がまうし
あげたき
しさいありまづしばらくと
たけつらがしづ〳〵としてすゝみゐる
此だんいまだながければなほだい
五へんにつぶさにとゝじめでたしく
対州
屋敷
の人常に用ひてよし
下谷さみせんぼり
染崎氏製
爲永春水作
梅蝶楼國貞画
萬
何時次郎
両浦里
三亭春馬作
明鴉墨画廼裲襠
梅蝶楼国貞画亭
初編ゟ五編まで当年出板
年
二
延
勿論は時天川浦里が未生以前の話説にしてその俗久暗田の次郎髪連を慕ふのあれに
備碁の心計を設け不事行して却而身を亡すの話且古城麓に戀慕の哥恠
第二十一号に殺たるもの一段是は二種へ続く扨く地の没布に考慮
神成長並を説八編」よりは他漸半開者を薫し給ゝ
辛
西
陽
春
板
開
標
同
□
童謡妙々車
十二編ゟ
十五編迄
出坂
出板国貞画
出板
春馬作
五編種清作
恋車淀罪翠
国貞画
六編国貞画
廿六編同作
四十二編柳亭録
八犬傳犬の艸紙
大晦日曙草紙
廿七編国綱画
四十二編国綱画
花封莟玉章
四編
五病
五編
六編
同作
七編
国貞画
八編
薄俤幻日記
春水作
九編国貞画
地本草紙問屋
金襴
南伝馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
府中郡
ぬ黄金
小題なりに崩る上国畠
五編上
薄おも
かげまぼ
足し
春れ作
日記
国貞画
五篇の
紅葉堂上
寿梓
毎歳に予が著す冊子は。縡倉卒の間に綴れば。何れか麁漏ならぬは
なきに。去稔は殊更繁業て。這前四編の草稿の。早晩よりも最後れ
しに。書賈は頻に発兌を急けば。予が校訂を径ざる間に売出しつと
听しかば。うち駭きつゝ閲するに。果して誤写あり落字あり。画も又これに
準ひて。かの粧ひと喚るゝ女の。口画と文下とその顔異なり。這は口画を
もて本とすべき。僕が画稿なりけるを。はや製本のうへなれば。復いかに
とも詮術なし。遮莫うち捐おくべきならねば。画様は直すに巨きをもて
そが侭にして閣もせんが。本文の誤りは。再刷の日に改正べければ。後に
摺出す巻を見て。疑ひを解き給ひねと。爰に演るも遅蒔の業
さへ青き蕃椒辛くも編し五篇の端に言訳たら〳〵筆を投す
安政七庚申稔湯春水誌為永春水誌図
鶴田玄湖書
山賤
鉞六
曲る図画
多門之助
朝雪
山賤
鉄八
西王湖画
也
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
後醍醐天皇
四日
文と言主
れよトせき
⑭
とく〳〵
こゝへ
きくひめを
つれきた
大のほしになになりとおん
なぐさみをおすゝめまうしや
はやく〳〵トおひたつればよそ
ほひはじめこしもとゞも〽さア
く〳〵おひめさま〳〵おゐまへまい
こゝへつていつものとほりかひあは
きくひめをせしてあそびませうさま〳〵
つれきたおたちトくち〴〵にそゝりたて
られくろひめはなほねこの
ことぶつ〳〵とつぶやき
たつおりしも
〽まづしばらくト
ながらこしもとにいざな
つぎのまよりすみ
いでたるたけつらが
そのまゝそこに手を
つかへ〽いちぶしじうの
ごやうすはあれにてちく
はれつくたつてゆく
あと見おくりてさく
がにごぜんたけ
つらをちかく
すゝませ〽わ
すゝませ一わら
ちゝすゝませ
いちうけたまはるおん
はどにかくき
いきどほりはさることながら
せつしやにはからふむねも
ありなほうちぎみにみつ〳〵
にてまうしあげたき
こともあればこしもと
たちはこのばを
くひめがにく
うでくならぬ
うでくならぬ
ゆへなにがな
おちどをはい
だそうとおもふに
さいわひけふの
はづしくろひめ
しまつあの子を
こえよびつけて
さまのおとも
かみたをされ
いぢめてやらんとおもふ
なほしになになりとおんといぢめてやらんとおもふ
たをそなたがとゞむるのみ
ならずわらはにみつ〳〵
はなしがあるとてあたり
のものまでとほざけさは
しさいぞあらんいひきか
しやトとひかけられて
ことばをひそめ〽ねこが
ことばをひそめ〽ねこが
わづかにけがをせし
とてきくひめさまを
いぢめやうとはさり
とはちいさいおぼし
めしつきかね
てもまうし
あげたるとほ
りしゆくん
ながらもくにとし
ぎみはとにかく
あなたをきらはせ
たまひすぎゆかれ
たるおくさまをのみ
たるおくさまをのみ
いとなつかしくおぼする
かそのおんはらに
うまれたまひしきく
ひめさまをいつく
しみておなじおこでも
してごきげん
たこのねこを
まどふてかへせ
下なんだい給はずそれのみなら
たまトなんだい
いひかけ
くろひめさまには
さらにおんめもかけ
給はずそれのみなら
でみやこなる日西北の
四へんの
つぎ
ふたゝび
とくさく
がにごぜん
はわづう立
の子のくろ
ひめがちや
うあい
ふかき手
がひの
ねこを
にくしと
おもふ
まゝ
むすめ
かのきく
ひめが
かひねこに
かみたを
されしと
きくより
もその
いきどほ
かにたへ
やらずも
こしもと
よそほひに
いひつけての
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
中納言ふる
きやうの御木男熊をは
まうしくだしきくひめぎみに
めあはせてとうけの
かとくにたて給はんとすでに
ねがひをいだされたれば
ちかきにねがひをゆるさ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
るゝ上使し御門のしめ
らいあるべきはづそれ
につけてはすぎしとし
とうけにあづけおう
るゝところの
探題さんの印心げん
むのかみ花がたみ
のほうけんをその
せきにかざりたて
上使のないけんに
そなへよとあるむろ
町どのよりかねての内命
めいもゝもこのこととゝのひ
てきくひめぎみごふうふの
とうけのあとめにたち
給はゞくろひめさまは日かけの
おんとおんいたはしくおもふにば
このさまたげをなさんには三しな
また花がたみのほうけんはせつしやがつぎへ
のたからをひとしれずかくし
おくにしくはなしといつぞやまうし
あげたるゆへげんむのかごこはさき
だつてあなたのおん手にうばひ給ひ
つゞき
をき
かの
たれど
たん
だいの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
同はやくさげたるねこ
まちぐさとさしつら
のむなさきをたち
ぬけばこれはと
おどろく
さみにごぜん
おぼへず
そこへたち
いでゝ〽たけ
つらきばし
ちがふたか
あのくろびめ
があさゆふに
ちやうあい
ふりき
その
ねこを
なに
ゆゑ
あつて
その
やうにト
せはしく
とはれて
につこ
とわらひ
〽イヤ
おき
つかひ
なされ
のみは
くにとし
ぎみの
かた
ときも
ほたりを
はなし
給は
ねば手に
いれんこと
はなはだ
かたし
よつて
せんすべ
ありそのけい
りやくはトいひ
つゝもそのとき
までもかたはらに
いぜんの
ねこの道
うづくまりゐし
し
あん
を
めぐ
らす
にくだん
の上使のきた
らぬさきににせ
上使をこしらへて
上使をこしらへて
たんだいのいんをうばゝ
せんといふ手だては
あらましいたしたれど
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そのときかゞみた
ほうけんのぬす
びとをこしらへねば
こちらのみぶんがはな
はだあやうし内ぎみさまの◑
◑みころにきく
ひめさまをさほどまで
にくしとおぼしめさるゝ
ならせつしやにおいて▼
ますな
これぞ
手だ
の
ごく
ゐにて
かごこ
とつる
ぎを
ぬすん
づ
つみ
をきく
ひめ
どのに
ゑり
くびつかん
でちうに
ひつさげ
そのまゝ
ぬり
つける
しやだん
はかう〳〵
しつ〴〵と
格.
みに
くちよせ
さゝやけば
にわにおり
たちつくこし
なるたん
とりぬく
より
ともに
うち
ゑむ
さゝがに
ごぜん
つぎへ
つゞき
きす
がは
たけ
でかせ
な
さらば
はゝ
その
つも
にて
ろがば
へを
する
ほどに
そな
たもばん
じぬけ
めなく
〽そり
やのた
二合
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
まふし
□□□□□□□□
な
それがしが
むね二
□□□□□□□□
いた
すことおろ
かゞあつて
なりませうとは
いふものゝだいじの
ひめことかならず
けどられ▼
なが
いもとぎみ
◑うまれ
なれは日ごろ
にてまし
ませばくにとし
はじめかちうのめん〳〵
なほざりならずおもふ
よりしてま
はゝのじや
けんのつへの
したをくら
にぞいしやよくすり
りておや
とたちさはぐ
それがなかにも
きくひめは
をしたへる
孝心かうゆへ
も孝心かりゆ
こたびのやま
ころやさ
□□
ひをきゝ
よりもうち
おど
給ふな
□□□□□□□□
としめ
あはせてたけつらは
やがてごぜんをしかぞき
けるその夜よりしてさくがにごぜんは
おり〳〵むねにさしこみのやまひ
おこりてたへがたしともだへくるしむあり
さまに此おくがたはむろ町どのゝり
かぎ
く母の
ふし
に
三の春也
一の巻
おもむ
きて
やまひの
やうす
をとはんと
すれば
こしもとども
がおゝへだて
〽内ぎみさまには
どにかくにひとに
おあひあそばす
ことをきつうおき
らひあそばせば
ごたいめんはかない
ますまいさア〳〵
おかへりあそば
せトすげなく
いはれてせんすべ
なくすごくと
してもどりしが
さりとてうち
すておくべき
ならねばきよ
らうなるひの
きぢうにひぐは
しむらぐわしいろ〳〵
にいとうつくしくつめ
□□□□□□□
あはせしをこしもと
ふかみにもたせ
つゝはゝうへのご
◎したりよそほひさま
きくひめさまには母きみの
きくひめさまには母きみの
ようだいをくわ
しゝろらひ
まいれよ
おんいたつきをおあんじあそ
ばしごようだいをうかゞひ
はんとおぼしめせども
なにやへにやご
たい
すま
はせ
給ふ
その
をく
でんへつかはす
にぞふかみはい
さいかしこまり
をも
ゆるしたまはず
これによつて
わたくしにごやうす
くわしくうかゞふて
まいれよとある
おふせつけられ
又このおくわらは
おそまつ
おそまつ
ながらおりから
のおんなぐ
さみにしん
ぜられ
たきよし
なれば
此むね
やがてかゝこに
おもむき
琉球
つゝよ
ほひに
たいめん
して口上の
おもむきを
かやう〳〵とのへ
つゝもぢさんのくわしをさし
いだせどよそほひはそら
うそぶききかぬふりしてゐる
ほどにふかみもむつとはしたれ
どもむねをしづめておしかへし〽これは
おとり
べき
ひと
へに
ます
トふた
いへ
五月記五
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
同日巳五
打
つゞきよそほひはしり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
めにじろりとうち
みやり〽さいぜんからつべ
こべとみゝのはだでかしま
しいわたしがだまつてきいて
ゐればきくひめさまが
ませうとかへつて
つゞきよそほひはしり
まうしあげたがよい
それをおもへば此
おくわしもおそろ
しいどくやくが
しこんであらうも
はかられぬよし
ゆぎみさまをきつう
これまでにはあら
おあんじかそばずとへ
ずともさゝあげた
まことにくちはちやうほう
なものなんであんじる
ところかへおほかたこんどの
ごびやうきでそれぎり
おかくれあそばしたらさぞ
おうれしいことであらうが
とておくさまの
とてもぎよゐ
にはかなはぬおくわ
しとつとくもつて
ゆかしやんせ見る也
おきのどくだがきのふより
けふはめつきりおり
け□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ころよいおちから
どうやらいま
やしいトいびつゝ
つつと身を
おとしでござい
おこすはづみ
にはそにて
ひのきぢうの
だいをはつ
しをけかへ
せばむす
ひゝみづ
ひき
たちま
ちとけて
きらも
見ごとに
つめあは
しのあた
りへそびちる
をおどろきもせで
よそほひが〽これは
そゝうといひすてつゝ
そのまくおくへいら
んとするにぞ
ふかみはむね
にすへかねて
〽よそほひ
まちやト
よびかけ
つくお
いに
手を
かけひきと
むれば〽こりや
そなたなんと
する〽なんと
するとはしれた
こときくひめさま
のおんうへをあしさまに
いふのみならずしんぜられ
のおくわしのうちにどくが
しこんであらうなどゞは
きゝすてならぬそのいち
ざんそれのみにてもゆるゝ
がたきにたいせづなるおひ
のきぢうをすそに〽次へ
五月廿一日
〽かけてけかへす
つゞきかけてけかへす
とはあまりといへば
ほうぐわいしごく
そなたのおりと
しん左衛門はわらは
が父をうつたる
かたきさすれば
そちもかたきの
おこしもとにめしをかるゝに
ちからなくむねをさすつてみの
よしおけばはぶりのよいをはなにかけ
いはふやうなきぶれいのかずくこの
身のうらみはさておいてやくめのおちが
かくごしやトいひつゝきつとつめかくれば
〽こしやくなことを下よそほひもまけぬ
〽こしやくなことをじよそほひに
きせうのおなごどしたがひに
かたはれいけをく
やつにあら
ねども
今うち
ことばつのにだちすで
にこうよと見へたる
おりしもおもひがけ
なきおもてのかた
ぎみ
上使のおいり
の
トよはゞる
こゑにこれは
とおどろく
づみを小わきにかへぎり
戸をおしあけひそ〳〵とうちへ
はいりてひとりごと〽おらが
おだんながせんさまは
ひとでにかゝづておはて
なさる又わか
五郎さまはこのお屋かたて
こしゆじんのお手うちに
なられたとも又はその
だんなたに
はこのおやかたて
ばをちく
てんして
ゆきがた
●しれぬともとり〳〵の
手づみを小わきにかへぎり
うはさにてさつぱりわけが
わからねめへふかみさま
におめにからきいたら
しさいがしれやうと此
おくごてんへきはきても
げらうの身ではそれも
かなはずどうしたものにと
しあんさいちうちらりと
きけばみやこからにはかに
上使のじゆらいとやら
なにとももつてがてんが
ゆかぬ此おくにわへきた
こそさいわひしのんで
やうすをおゝそれと
ひとりかなづきゑき平は
あしをつまだてものかげへ
りやうにん
みをひそましつたち
ぶしばし
しのぶかゝるときしも
ためらい
ゐたり
けり
資金は
げんくわんよりけいしつ
のこゑもろ
ともにいり
鳥上使の
いやたちは
だいもんに
たてゑび
をいと
いかめしく
めしらに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いたゞき
ひとくせ
●
こくの
ゑとき
おりから
ふりつむ
雪物のをくにわ
花井のしもべ
ゑき平がふろしき事
こちらざる。
しいにあたり
じろ〳〵見ま
はしながら
とほれば
あるし
くに
しははま
なたけつら
きく川小
はやたつぎへ
五日記五
「つゞきその
ほかむねと
のめん〳〵を
あとにひき
くれたち
いでつゝ
それと
見るより
ゑしやく
して
〽これば〳〵
御上使に
いゑん
るの
ところ
ごく
らう
せん
かね
て□
さたは
うけ
はれど
すみ
やか
なる
こじゆ
らい
おもひ
けぬ
なれば
おん
でむか
びさへ
つかま
つらぬ
ぶれい
こめんじ
さぐれば
上使も
これに
ゑしやく
はわどの
して〽さても
がくにとし
どのよな
かくまう
すそれ
がしはむ
ろ町どの
じつきん
のさむら公
鬼柳やき
弾
□□□□□□
もの
めな
れば
しよう
さいたす
ゆるし
めされ
ト上使の
いい
もうけの
つぎん
夕日記王
つゞきせきにざをしむれば
くにとしかざにひざまづき
●おもへばひとりきをもみて
〽ヱヘン〳〵トせきばらひ
〽おやくめとはまうしながら
みやこよりしてこのちまでゑん
ろのごげかうおそれいるして
御上使のおもむきはしかしらを
さぐればかたちをからため〽じよく
いのおもむきべつぎにあらず
さきだつてそのもとより日の
にし中なごんこれやすきやうの
ごばつなんをようしとしてどう
けのそくぢよきくひめにめあ
はせたきとのねがひのおもむき
むろ町どのゝじようぶんに
とつてはわるいと
めつきくちつき
しかたでそれと
しらすれば
これは
したり
ときの
つて
たつしすなはちかみのごさたと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
してねがひ御めんのみぎやうしよを
上使をもつて給はるのでうそういある
べきことなられどそれにつきてはすぎし
わしとうけにあづけおかるく
ところのたんだいのいんげん
むのかゞみ花がたみのほう
けんをひとまにかざりあるべ
ければけんぶんいたしてたちかへれ
よどのおふせをからむりきたり
しに三種別のたからはなに
ゆへにこ舟はかざりおかれぬぞ
しさいをかけたまはらざる
うちは此みぎやうしよもわたし
がたしそのゆへいかにとびかへ
せばくにとしはつとへいふくなし
たに手をひいて
上使
手もちぶさ
〽イヤけつこうなおもて
なしさつそくちやうだいいた
そうトサもうしたらよりらう
が此だんじやうはいひもうさぬ
かりそめならぬ上使へたいし見ぐる
ひらにごよう
しやくトなほゆ
たみに手を
さぐれば上役は
わづかにおも
てをやはらげ
〽わどのゝさしづの
とゞかぬゆへと
それほどまでに
わびらるくなら
ぶれいはようしやゆ
いたそうがさい
ぜんから見る
ところ三くさの
たからはちまもつて
かざりつけのやうすも
なくかれこれとして
此まどらするは
はなはだもつていぶ
かしいときおくれては
やくめのおちどとく〳〵
けんぶんつかまつとんじ
いふにくにとしいらへ
かねてさしかつむきつゝ
ゐたりしがしばらく
あつてかしらを
のたげ〽上使にたいし
たてまつりかやう
まうさばたちまちに
身のはめつ
〽まづもつてねがひのおもむき
しゆびよくおふせつけらるゝの
むねみぎやうしよをたまはる
のだん此身にとりてたいけい
しごくつきてはかねておんあづ
かりの三くさのたかちを御けん
かりの二くさのたからを御けん
ぶんにいれたてまつるはづなれど
なにをまうすもにからごじゆらん
そのよういとてもつかまつらねば
かざりつけをいたすのあいだ
しばしのごゆうよくださるべしト
いひつゝあとべを見かへりて〽されか
ある御上使へまうしつけたる
おもてなしいそいでこれへトいふ
ほどにことばのしたよりこしもとが
たかまきゑせした心きに小判に心
つぶをうづだかくもりこぼるゝまで
つみのせしを手にたづさへつゝしと
やかに上使のまへにさしいだせば
上使は見るよりびつくりして
にがりきつたるじうめんも
しい此もてなしとつとゝもつてたち
おらうトいひまぎらしつゝたつきに
あしをふみかけけとばせは
かねはこぼれて山ぶきの
はなをちらすにことなら
ぬ此ありさまにくにとしは
あはたゞしげにすみ
より〽ソレこしもとめ御上伏
のぎよいにかなはぬそのおくわし
いそいでつぎへもつてたて
これとまう
すまそれ
かしがまつたく
さじつの
とゞかぬゆへ
ぶれい
のだんは
いくへにも
とこへかうせてにこ〳〵とはな
たころうせてそことはな
ひこつかせつうちゑみて
〽これはないよりこうぶつな
けつこうなるおもてなし
さつそくちやうだいつかまつ
らうト手をいださんと
するほどにそれと見る
よりたけつらはしくみし
手くだのやぶれやせんとの
とはぞんずれど
一今はつゝむに
今はつゝむに
つゝまれぬ
つゝまれぬ
くだんの
三くさのその
うちにて
たんだいの
いんはとり
わけて
天下の
ぢうほう
なるゆへ
につねに
此身に
おけば
いま
なほ
つゝが
なけ
三
ども
区
げんむ
のかゞみと花
がたみのほうけんは
ちかきころふんしつなしてゆき
がたしれず此ことせけんへ
るふするときはいゑのかきんと
ぞんぜしゆへけらいどもにもいまだ
しらせず此そかにせんぎをつぎへし
幼日謙五
つゝさなしつゝあればとほからず
してせんぎしいだしそれがし
みやこへぢさんしてこない
はにかるべきあいだなに
けんにいるべきあいだなに
とぞわどのくおんとりなし
にてせんぎなすまで
百日の日のべをねがひ
たてまつるトいはせも
あへずまなこを
いからし〽おもひもよらぬ
そのいちごんたいせつ
なるふたしなをふん
じつさせつくいま
までもあんかん
までもあんかん
としてゐらるゝ
とはさりとては
おろかせんばん百日はさて
おいて一日へんしもゆうよはかな
はぬやくめのおもて此とほりたち
かへりてまらしあげんのちのごさたを小
春水作
国貞画
あいまたれにト
けしきをかへ
いゝそのまゝに
たち久ら
んと
○一寸ごひろう
はんもと
見世にて
うりひろめ
ます極上々
むるいおん
ほのくすり
おしろい
さくら香代廿四
むるいこくせい
おんゑりおしろい
ぱつちりば四十の
いづれもあらず
おんもと
めのほど
ねがひ上
まうしい
する
ほとに
かたへに
此ことば三の巻へつゞく
新編蝸牛譚
初編ゟ五編迄近刻
三亭春馬著作
梅蝶楼國貞画
趣向は新渡
製本は錦手
皿邸噌恠異
同
西同
同同
同同
同
同
弥本家十六才
私方実母さんの義は中ばし南でんま町一丁目西がは
にて年来売弘メ参り候処店手せまに付此たび同所
向東側へ引かつり候間に不相替御用向奉願上候
教実母散入
中橋当伝馬町一丁自東がは
さんぜんさんご婦人ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
御免死横湯せんしやくつかへによし
務御免厄積湯
○せんきの妙薬
一御用薬所信州上田東山堂製造所
十一月廿一日
無類元里おしろい
ぱつちり
包
四十八銅
無るゐながしおしろい
一包
廿四銅
さくら香
如日謙五
つこ□なしつゝあればとほからず
つゞきなしつゝあれはとほか
してせんぎしいだしそれがし
みやこへぢさんしてこない
けんにいるべきあいだなに
とぞわどのゝおんとりなし
にてせんぎなすまべく
百日の日のべをねがひ
たてまつるトいはせも
あへずまなこを
いからし〽おもひもよらぬ
そのいちごんたいせつ
なるふたしなをふん
じつきせつくいま
じつさせつくいま
までもあんかん
としてゐらるゝ
とはさりとては
おろかせんばん百日はさて
おいて一日へんしもゆうよはかな
はぬやくめのおもて此とほりたち
かへりてまらしあげんのちのごさたをゆ
春水作
國貞画
小あいまたれにト
けしきをかへ
いゝそのまゝに
たちかへら
んと
○一寸ごひろう
はんもと
見世にて
うりころめ
ます極上に
むるいおん
かほのくすり
おしろい
さくら香代廿四
むるいこくせい
おんゑりおしろい
ぱつちり代四十
八せん
いづれもあらず
おんもと
めのほど
ねがひ上
まうしい
する
ほとに
かたへに
此ことば三の巻へつゞは
新編蝸牛譚
初編より五編迄近刻
三亭春馬著作
梅蝶楼國貞画
趣向は新渡
皿邸噌恠異
製本は錦手
同
同
同
西同
私方実母さんの義は中ばし南でんま町一丁目西がは
本家一寸
にて年来売弘参り候処処店手せまに付此たび同所
向東側へ引うつり候間不相替御用向奉願上候
第六亥母状況
奴實母散入
中橋南傳馬町一丁自東がは
さんぜんさんご婦人ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
十一
せんしやくつかへによし
総御免疝積湯
○せんきの妙薬
御用薬師
御用薬師信州上田東山堂製造
無類元里おしろい
ぱつちり
無るゐながしおしろい
さくら香
包
四十八銅
一包
廿四銅
春
しが
五編下
うすつ
子ぼろし
かき五組のう
春水さく
くに貞直
紅蕪堂はむ
なにを
まうすも
このばの
このばの
手づめして
ふたらな
のとうぞく
のみこゝろあて
三の巻よりひかへし
ためらがあは
てしさまにてすみこ
いで〽御上使しばらく
おひかへくだされ
それがしこともむかつ
町どのゝ御じきさん
には候へどもさゝがに
ごせんのおんつけびとを
おふせつけられたるうへは
とうけのかしんにひとしき
せつしやかゝるなんぎの
ばしよにいたりよそに
見るべきやうもなしいさ
さかぞんずるむねも
あればまづしばらく
とひきとめつゝくにとしに
うちむかひ〽はじめてきくし
たからのふんじつとく
よりそれとおふせあらば
又せんかたもあるべきに
又せんかたもあるべきにはうごせうがいありしとて▼それにて
フト巳三
でも□□
とはれてくに
としといきを
つき〽まだ手がゝりも
あらねどもだいじを
よそへもらさじとつゝみ
すごしてそちたちにさへつげ
しらせぬはわがあやまり上使の
おふせもことはりなれば
日のべかなはぬうへからはくにとし
がぜつたいぜつめいまうし
つきにはせつぷくいたをたけ
わけにはせつぷくいたすだけ
つらかいしやくつかまつれト
いふよりはやくさしぞへにて
はらをきらんとするあり
さまにしすましたりと
たけやらはこゝろのうち
にはよろこべどいよ〳〵
あめてしおもくちにてやいご
あはてしおもゝちにてやいば
をもつ手をとりとゞめ
〽こはものにばしくるひ給ふか
今ごせうがいありしとて▼それにて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たからの
いづるに
あらねば
おいゑは
たいてんつかま
いらんそれがし
ぐあんをめぐらす
にかのふたしな
をぬすみとりしは
よそよりはいりし
よそよりはいりし
とうぞくならで
おいゑをうかごふ
くせものゝやかたに
ありてふたしな
ありてふたしな
をもひそかに
かくせしもの
ならんか
それにて
おもひ
あは
すれば
こゝろ
えがたき
ことこそ
あれ
此ほど
よりして
おんにわ
さきなる
かしこの松の
木のもとへ
あまたの
一鳥かずつぎへ
必正言ヱ
つゝきむら
ぶりていとかな
しげになき
さはぐことはや
二三日におよ
ぶべし
あれ見
そなはせ
今もなほ
かくのごとく
にむれ
ゐる
五〇ひそめてけんぶつ
なすにぞそのひまに
とん平はありあふ鍬を
おつとりてふりつむゆき
おつとりてふりつむゆき
をふみわけ〳〵
松のねもとに
四
こと
たゞこと
にては
候まし
からすは
もとより
吉事きちを
つげ凶事情
しめすといふなる
にかくのごとくにむれ
なくはもしやかしこの
松のねにかのみたから
をなにものかうづめ
おきしにあらざるかこは
すいりやうのさたながら
手づめとなりし此ばの
なんぎものはためしぞ
猪鼻和部頭平嶺あの
松のねをほりうがち
もしものあらば
もちまいれト
いいれてはつとしも
いはれてはつとしも
おも
むきつゝ
むらがるから
すをおひ
のけ〳〵こゝ
ぞと
ざよりすみいでたる
とん平がはかまのすそ
をたかもだちにわへ
ひらりとおりたてはくに
としはじめいちざの
めん〳〵がてんゆかずと
おもへども見れば
まさこくにわさきに
まさしくにわさきに
あまたのからすうち
さはぐはもしやそれかと
うたよひのまゆを□
おもふ
あたり
をば三尺ばかり
ほりうがてば
はたしてひとつの
しら木のはこ
をぼりあて
同丁巳年
たるをひきいた
いちをはらぶて
しすましがほに
たけつらのまへ
にさしいだせば
〽きてこそあや
しきはこの
うちひらいて
くぎじめに
見よトたけ
つらがさしつ
にとん平
にとん平
ここつえて
せしはこの
ふたをこじ
はなし
つなかを
見て
〽こりや
みた
からと
おもひ
のほか
あや
次第
当日諸王
つゞき
ふたつの
わらにん
ぎやうに
すきも
なくくぎ
をうち
たるくぎ
のあな
より
なまく
しきち
ほの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とらせ給へしよぐわん
ぜうじゆのうへにては
げんむのかみを
神鏡まけ身となしたて
まつらんとかきしたゝめ
世にふたつとなき
しそのすゑに
願主がんからよもぎと
しるしてある
にぞ此ありさまに
まんざのひとぐ
たれとてまゆをひそめぬも
なきそれがなかにも
なきそれがなかにも
とらせ給へしよぐわん
ぐわんしよといひ
わらにんぎやうさへ
かくのごとく
なしたる
はいはず
ながれ
いでたる
たけつらはうちおどろける○
としれゝ
咒詛しめ
はふし
ぎ〳〵ト
ちよろ
ぶくこれ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かごみも此くせものが
うばひとりしにうたがひなし
ものならんおの〳〵
にてもこころ
あいたてまつらんとまさしく
したゝめあるからはげんむの
とはおもへどもぐわん
しゆの名まへから
よもぎとはなに
のうちたれ
あたりのもの
あらば今ぞ
おいゑの
いちだいじ
ゑんかよに
およばぬ
まうきれ
さしよす
るを
たけ
つら
とつてこと
にておも
へば四五日
あとより
内ぎみ
ながめ
〽これに
そへたる
そへたる
ぐわんしよ
いつつう
これにぞ
さまのなに
となきに
おり〳〵むねのさし
あり〳〵すねいさし
こみてもだへくる
しみ給へるもかゝる
ゆへにてあり
よしざち
うをきつ
と見まは
せどたれ
とてこたふる
ものもなき
そのとき
までもいぜんの
上使はのく
ねんとして
ゐたりしがひと
りなにやう
しざいは
けるかそれのみ
さことりえがほ
あるならん
トおしひら
きつくよみ
くだせば
さゝがにご
ぜんとくろ
とめの
の一
心のちを
七日の
あい
なかでこの
ぐわんしよに
しよぐわん
にうちかな
のにうちうに
づきつゝ小ひざ
をすゝめ
せうじゆの
〽それがしやく
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
めのおもてを
げんむの
もつてたち
かごみを
かゞみすかへらんとしたり
しがたけつらが
とうけをおもふ
そのまごゝろも
すてがたくしば
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
同時代表店
ゆかよそしたり
しに今手がゝ
りを見いだし
ながらべん〳〵
としてある
べきならず
それがし
ぐあんを
めぐらす
にから
よもぎ
つぎへ
一、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
外日記五
〽つゞきかきたるはかならず
ぐわんしゆのかくし名
にて菊きといふことなる
べきかそのゆへは案徳と
いふ字をやまとがなにて
くんずるときはすなはち
からよもぎともよみ
となにとぞおまかせ
くださるやう
ひとへにねがひあげ
ますとの御口上
でござりますと
いふに上使は
うちあんじ
又かはらをはぎともよむ
なほ此ほかによはひぐさ
□□□□□□□□□□□□□
おきなぐさなどさまじに
きくの異名初うはいとおほし
さればこれらのたくみをせ
はきくといふ名のものなる
ことかゞみにかけてあきら
けし上使の身にてかく
いはんはいらざるじよ
ごんににたれどもかゞこを
ぬすみしとうぞくならば
天下にかゝはる大ざいにんそれがし
とても見のがしがたしおの〳〵しあんは
いかにそやトはなひこつかせて
ときほこれば〽さてはむすめ
きくひめがわざにてあるかト
くにとしがおどろくていにたけ
つらさしより〽御上使のごめいさつ
かけたまはつておどろきいる
とうけにあまたの人はあれども
きくといふ字を名にもちひしは
きくひめどのゝほかになし
ことさらこれなるぐわんしよの
三郎
やさしき
ことを
のたまふ
ものかな
その身の
いのちを
のろはれし
をうらみとも
おもはれず
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
からなる
めん〳〵も
ぜんあく
わかたぬ
その
うちは
一人ン
たり
とも
この
せき
を
左ゟ
さらば
さらば
しばらくきく
ひめのせんぎを
を
かたく
ゆる
さずつか
かきぶりまさしくおなごの
しゆせきなればいたはしながら
ひめうへをトいはせもあへず
上使はいらだち〽たとひひめでも
天下のざいにんとう〳〵二人ひき
いだしきうめいあれトいそが
すればたり
すればくにとしはじめ
いちざのめん〳〵それ
はとばかりあらそひ
かねてむねをいた
むるそのおりしもつぎ
のまよりしてこしもと
なほきくひめ
をかばは事とはひとのおよばぬ
みころざしなみ〳〵のなく
がたなら天下にかゝはる
つみびとをふじんに逢
おまかせまうす
べければひめごぜなり
とてだいじのつみびと
ゆるかせならず
せめさいなみてきつと
はくでういたされよ
そのおとづれを
ひの女中は
おくがたに
これらの
よゝを
とく〳〵ト
いはれて
よいはき
よそほひ
それがしも
しすまし
こゝにひかへて
まつべき
がほに
ほどに
よそほひすゝみかでて
手をつかん〽おくがたさく
がにごぜんより御上使
さまへひとつのおねがひ
只今やうすをうけ
たまはればきくひめに
つみあるゆへごきう
めいありとのこと
ごもつともには
ござりますれど
さすがにかれもひめ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ごせなるをあらをの
この手にかけてせめさいなま
すもふびんのいたり此せんぎの
やくめをばわらはにおふせつけられ
なばものやはらかにまうしきけかの身に
つみのあるなしをたゞしておめにかけ
ますればしばしのあいだきくひめを▼
コヨ巳三
太夫
まかせん
□□□□□□□
やうはあらねど
むろ町どのゝいもとぎみ
にてましますからはあながちに
おふせをそむきもいたされまじ中へ
ゑしや
くを
しつゝ
しりぞき
ける
日記よりつぎの名とき
いよくふり
つむしらゆきの
なかにあはれやきく
ひめは身はつぎへし
外日記五
〽つゞきかきたるはかならず
ぐわんしゆのかくし名
にて菊きといふことなる
べきかそのゆへは案任と
いふ字をやまとがなにて
くんずるときはすなはち
からよもぎともよみ
又かはらをはぎともよむ
なほ此ほかによはひぐさ
となにとぞおまかせ
くださるやう
ひとへにねがひあげ
ますとの御口上
ますとの御口
□す□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
でござりますと
いふに上使は
うちあんじ
□□□□□□□□□□□□□
おきなぐさなどさまぐに
きくの異名初うはいとおほし
さればこれらのたくみをせし
はきくといふ名のものなる
ことかゞみにかけてあぎら
けし上使の身にてかく
いはんはいらざるじよ
ごんににたれどもかみを
ぬすみしとうぞくならば
天下にかゝはる大ざいにんそれがし
とても見のがしがたしおのくしあんは
いかにそやトはなひこつかせて
ときほこれば〽さてはむすめ
きくひめがわざにてあるかト
くにとしがおどろくていにたけ
つらさしより〽御上使のごめいさつ
かけたまはつておどろきいる
とうけにあまたの人はあれども
きくといふ字を名にもちこしは
きくひめどのゝほかになし
きくひめどのゝほかになし
ことさらこれなるぐわんしよの
▼
やさしき
ことを
のたまふ
ものかな
その身の
いのちを
のろはれし
をうらみとも
おもはれず
このざに
つみなる
めん〳〵も
ぜんあく
わかたぬ
その
うちは
一人ン
この
せき
を
左ゟ
さらば
さらば
しばらくきゝ
ひめのせんぎを
たち
さる
こと
を
かたく
ゆる
さずつか
上使はいらだち〽たとひひめでも
天下のざいにんとう〳〵こへひき
いだしきうめいあれトいそが
すけいあれトいそ
すればくにとしはじめ
いちざのめん〳〵それ
はとばかりあらそひ
かねてむねをいた
むるそのおりしもつぎ
のまよりしてこしもと
よそほひすゝみいでて
手をつかん〽おくがたさく
がにごぜんより御上使
さまへひとつのおねがひ
只今やうすをうけ
しゆせきなればいたはしながら
ひめうへをトいはせもあへず
かきぶりまさしくおなごの
たまはればきくひめにの
つみあるゆへごきう
めいありとのこと
なほきくひめ
をかばは事とはひとのおよばぬ
みころざしなみ〳〵のなく
がたなら天下にかゝはる
つみびとをふじんにも
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おまかせまうす
べければひめごぜなり
とてだいじのつみびと
ゆるかせならず
せめさいなみてきつと
せめさいなみてきつと
はくでういたされよ
そのおとづれを
それがしも
こゝにひかへて
まつべき
ほどに
〆
ひの女中は
おくがたに
おくがた
これらの
よゝを
とく〳〵ト
いはれて
よそほひ
しすまし
がほに
ごもつともには
ござりますれど
さすがにかれもひめ
ごせなるをあらをの
この手にかけてせめさいなま
すもふびんのいたり此せんぎの
やくめをばわらはにおふせつけられ
なばものやはらかにまうしきけかの身に
つみのあるなしをたゞしておめにかけ
ますればしばしのあいだきくひめを▼
一日巳三
まかせん
やうはあらねど
むろ町どのゝいもとぎみ
にてましますからはあながちに
おふせをそむきもいたされまじ中へ
ゑしや
くを
しつゝ
しりぞき
ける
是よりつぎの鬼とき
いよ〳〵ふり
つむしらゆきの
なかにあはれやきく
ひめは身はつぎへし
女正高王
つゞきいましめのなさけなき
かしやくのおにかよそほひが
わりだけふりあげたち
かうきかきくひめさま
もうかなはぬ内ぎみ
さまやくろ
ひめさまを
じゆ
そ
ちよ
ぶく
をなさ
れたわけ
もまた
ふたらなのみた
からをぬすんだこと
もなにもかもいたい
めやつめたいめを
めやつめたいめを
なされぬうちに
いつておしまひ
かごこはどこへかくし
なさんした又はな
がたみのほうけんはいづ
こへうづめておか
しやんしたこれほど
くちをすくしても
せかぶりを
ふるははく
でうを
まだなさ
るのが
おいや
かへ
いはぬ
とあれ
は○●
一
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
コロ
〇●ぜひが
ない内ぎみ
さまの
おふせつけ
おふせつけ
られかう
にてはく
でうさせ
ますぞと
しもとを
もつてつゞけ
うちに
せめさいな
まれて
きくひめは
かほにみだるゝ
くろかみを
ふりはらひ
つくくるゝ
六十一ちを
げに〽よそ
ほひあま
りになさけ
おんにも
ないかみの
やしなひ
いやまさる
おやのはゝ
ぎみを
なにが
ふそくで
おそろ
同
つゞき
なす
べきぞ
それ
さへ
あるを
かゞみと
ほうけん
とやら
ゆめに
だもみし
ことも
なき
ふたしな
をわが
はが
なんと
なす
べき
ぞ
しら
ぬと
いふに
いつ
いり
はり
なき
きよき
こゝろ
は四の巻へ
三の巻ゟ
秋葉あき
なる神こそ
しろしめす
るらめなほ
へいに
とりつき
のびあが
りても
うちの
此うへにも
やうすの
うたがひのはれ
見へやら
ずとならば
ねばもん
ひとおもひに
のとびら
いつそしに
もくだ
たいころされ
くるまで
たいじいふうちに
にうち
たいといふうちににう
やく身もこゞへなみ
たゝきつゝ
だのうへにふり
こゑふり
かるゆきより
たて〽なう
さきへたまのを
内ぎみ
のきへもはてなん
さまおなさ
ふぜいなるそれより
けない
さきにこしもとふか
きくひめ
みはふつてわいたる
きゝひめのなんぎを
さまのかね
てのごき
いかですくはんとおもふに
しつあな
かひなくよそほひにさゝへ
られつゝにわぐちのもん
よりそとへおしいだされにわの
うちにてきくひめがせめ
さいなまれてくるしむこゑのことは
こなたにもれてきこゆる
にぞふかみはそのみをうたるみ
にぞふかみはそのみをうたると
よりむねのくるしざいちばいにて▼
たのことを
ひなくよそほひにさゝへたのこと
つゆほども
よりそとへおしいだされにわの
そりやくに
おぼしめさぬ
ことははゞ
かりなから
ふろみが
つきへ
水
象
※
器
金
糸
卯日記五
はくでう
さへして
しまへばそこ
かへばそこ
はわらはが
とりなしで
そなたの
わるいやうには
せぬよい
子じやほどに
男ぬすんだ
とさへいへば
よいもゝそれ
ともにぜう
をはりいはぬ
とならば此
ほうも上使へ
たいして
いちぶんたゝ
ぬわらにん
ぎやうへ
うつたほど
うつたほど
そなたの
なま
身へ
五寸
ぐぎ
うち
こん
でも
うけ給ふともあなたにも
ぎりあるひめぎみあま
りといへばきびしいごせんぎ
あらきかぜにもあたらぬ
五身が此おほゆきにふり
をあてられてはよもおいのちは
つゞくまいせめいでならぬことなら
はわらはをかはりにせめてなり
ともきくひめさまをたすけてたい
コレなう〳〵ト身をもがきなきつ
くどきつうちわぶれどさゝがに
ごぜんはみくにもかけずゑんの
ほとりにしきもうけたるしと
ねのうへにさをしめつゝ今
こゝちよげにうち見やり〽きく
ひめおもひあたつたかよにおそろ
しいのろいごとわらにんぎやうから
ちのでるほどうつたるくぎの
しるしにかわらはばかりかくろひめ
さへ此ほどからのむねのさしこみくるしい
おもひをさせおつたむくひは
てきめんかりそのざまさぞくる
からうふびんやなううらみは
あれどおやこのよしみどうぞ
たすけてやりたいとおもひなが
らもたいせつなかのふたしなにの
つゞきせかにんよからぬひとの
たくみにておんみにうたがひ
うづめられかしやくのしもと
きくひめがくるしむていをいと
かけ
てはわた
くらなら
ぬだいぎい
にんまだしゆ
ひと屋のくるしみ
をさせてやらぬが
わらはのなさけ
とてもかなはね
まつすぐにぬすみ
まゝたと
いふて
しまや
ハ二ノ
フームミ
しつ
とひ
かくれど
な
たは
なんと
へん
とうも
なく
より
ほかの
ことぞなき
はてゝなけ
ればさく
がにごぜん
いらだつ
こゑをふり
しぼり
〽ことばあまきに
つけあがり
幼日記五
木辻の花街に多門之助
似非侠客等をこらす
縡は次の篇に是に見ゆ
左の一日ゟ
せんと
おもひし
ものをきく
ひめをまだ
はくでうも
五〇
□□□□□□□□
つゝき
さりとは
わせぬうちに
わせぬうちに
せめころしてはせまいもの
おつとの手まへ
わらはもいひとはもろい
わけたちがた
わけたちがたし
さればとていま此うへのし
あんには
さらにわらはが
あなたが
うちも
せまいもの
をさり
いひつけうた
かねてごしよ
せしことゆへそなたが
そこつをしかりも
ぢあそばす
されぬこりや
なんとしてよからうぞ
げんむの
かごこをわた
しあんがあらば
かしてたもトいふによそ
に
ほひうちあんじ〽これと
しつたら
わた
くらも
つよくは
おあづけ
くだ
さらば
きくひめ
さまの
なきがら
をつぐ
らへいれて
わたくしが
せをふて
こゝを
たちのき
ませう
しぶといこん
ぜうぼねたゝき
ひしいがくいはせてくれう
よそほひ手ぬるひ
とく〳〵トせきたてられて
ここつえがほにかしこ
まつたしよそほひが
ちからに
まかせて
うつわり
だけに
きく
さみする
ときは
こし
もと
みが
あと
おつかけてくるは
びつじやう
そのときふら
みをとちうで
ひめ
き
うを
しよべ
やうた
うちとりきく
こめさまの
なきがらは
あたりの
川へしづめに
れけん
あつと
ひとこゑ
さけびも
あへばその
まゝいきはたへに
けり〽なむさん
これはトおどろて
よそほひだいたんふて
きのきくがにも此
ありさまにあきれ
ありさまにあきれ
はてしばししあんの
ていなりしが〽よそほひ
これへト
ちかくよびよせ〽そなたも
かねてしるとほりねこの
しがいをたねにして此きく
ひめにうたがひうけさせ
わらはが手にてせんぎをなさば
そのくるしさにたへかねて身に◑
かけさてたち
かけさてたち
かへりてまうさう
手おぼ
へなきことにても
かのふたしなを
ぬすみしとかれが
くちからいひさへ
すればそのいち
すればそのいち
ごんでつみはきはまる
そうしたうへではわが
うみの子のくろ
こめにむことつて
●とうけのあとめをあとめを
にはきくひめ
さまをせんぎの
ちこまをうかごひ
うちこまをうかゞひ
こしもとふかみが
かのひめぎみをぬすみ
だしそのばをちく
てんなせしゆへわたくしが
あとをふてふかみをば
うちとりしがそのひまに
きくひめさまは
かたへの川へとび
六いりてそこのいぎん
松日記五
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
給へばいかにとも
せんすべなく
ふかみが
□□
しがい
をあら
ため見らに
かのものゝふところ
にひとつのかゞみを
しよぢせしゆへ
せかこの
ためにくび
うちをとし
「左衛門ゑきなきかごみ
さらばそなたに
あづくるあいだすい
ぶんともにぬか
らぬやう
あのふか
みめを
うつてとれ
わらは
上使の
まへに
いで
□□□□□□□
め
がち
てん
せし
ことを
な
よく
いふて
おくべき
ぞこゝ
ろへたる
りなことともに
ごことともに
そのくびをぢさん
そのゝつこをおさん
せしとてさしいだきば
上使はもとよりどう
ぶくちうあなたの
おちどにならぬやう
そのばのおさまる
のみならずかごをを
ぬすみしことあら
はれいひわけなさに
じやすゐ
きくひめさまの
ありしと
こときはまらばおの
ぞみとほりくろひめさまに
おんむこぎみはさだまるどうり
かくてはいかゞござりませうトいふに
うなづくさゝがにごぜん〽さすがは
よそほひあつぱれふんべつきくひめ
だになきときはわが手にあつて右へ
いのつゝも
はだみ
はなさ
ずふと
ころにかく
しもつたる
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
げんむのかゞみ
んむのろゞみ
をこそかに
いだして
わたすにぞ
よそほひ
手ばやく
うけとりて
内ぶところ
にしかと
おさめなん
どにあり
あふきぬ
つゞらに
たをれふし
たるきく
ひめがしが
いをおさ
めてうち
せをひ
いとまごひ
さへそこくに
にわのちう
もんつぎへ
五日一号前日記
五日高王
つごきおしひらきはしり
いでんとするをりしも
もんのあなたにたゝずむ
ふかみ〽あやしいつゞらト
いひつゝもさえとむるを
ふりはらひ〽ヱヽ又しても
あだひつこいつゞらのうち
にはきくのかれえだすてに
ゆくのだじやますわなト
ものかげよりおどりいで
たるゐのはなとん平
たちまちこゑをふりたてて
〽見つけたぞ〳〵こうした
〽見つけたぞ〳〵こうした
こともあらうかと内ぎみさまの
おふせをうけ見へがくれに
あとをつけかゝこてやうすを
ころへばせめころしたる
きくひめがつだちの
つきはなしつゝいちや
もくさんあらを
はやめてはせさる
にぞふかみも今は
ひつしのいきほひ
小づまかいとり
かひばしく
ふりつむゆき
卅
をふみわけ
ふみわけあと
越したふて
おひゆく
ほどにかの
中いづみの
○ひらめくしらはの
〇〇らめくしらはの
いなづまいきほひ
こんだるとん平が
かたさきふかく
きりさげられ
あつとひとこゑ
さけびもあへず
とんぼがへりに
たをれたるとたんに
こもをはねあげて
半しんあらはす
こつじきのかほ
見ても
のいふにいはれぬ
このばの
ありさましさい
あらんと
さらひかへ
しばしため
らひゐたり
らひゐたり
ける
○此だんいまだ
ならねば
つぶさ
ぜんあく
じやしやう
判然せん
たるその
くり
しきを
しらんと
ならば弟
六ぺんの
はゞめを
見るべし
めで
やかたより
一里いち
ふかみは
またびつ
くり〽そな
たはひくま
はな
れしなが
なかにまめ
そくさい
しんざゑ
もんおやの
なわてみち
をうしなふ
こればかりでも
おほめきに
ひとのゆきゝはたへ
たれどしゆじんをおも
ふいつせうげんめいふかみ
はぶたゝびよそほひにはゝり
つきつゝひきとゞめ〽さいぜん
つきつゝひきとゞめ〽さいぜん
そちがいやるにはつゞらの
うちにはきくのかれえだ
すてにゆくとはきくひめ
さまをもつたいなくも
せめころしおんなきうら
かそほひ
よそほひ
よそほひ
めがふたごゝろ
はしれてゐる
此うへはたい
せつなかゞみを
わたしてなわ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かゝれとと
からんとする
ときしもうしろに
あやしきこも
だれのうち
より
をひとしれずすてに
ゆらうとなしおるのか
さすればまさしくしゆじんの
かたきやいばをうけよト
いひつゝもよういのいつとう
ぬきはなしきつてかゝらん
ありさまに〽アレはやまら
れなふかみさまこれには
ふろいやうすがある
せかずとしばしトよそ
ほひがせおひしつゞらをかたはらに
おくまゆまたとずいらだつふかみ又つき
かゝるを身をかはし〽そのはらだちはむり
ならねどこれ見てうたがひはらしてト
つゞいをあくればきくひめがつゝがもあらぬ
ありさまにこれはとばかりふかみがぎやう
てんあきれてことばもなきをりしもおもひがけなき
かたきと
いへばえに
○第六ぺんひき
つゞきしゆつぱん
あいかはらず
おんもとめのほど
ひとへにねがひ
あげたてまつり
あげたてまつり候
いたし候あいだ
春水作
あつゞいてしゆつ
ぱんいたし候
このさうしは
さくしや
國貞画
春馬
花封莟玉章
初篇二へん三べん
とくわこう国貞
たんせいをつくし
また
12月10000
一月廿一日
ほん
とうに
いたる
まで
ねんを
いれ
申候間
これ
またおん
もとめの
うへ御高評
ひとへに
こひねかふに
なん
年
二
延
萬
何時次郎
両浦里
三亭春馬作
明鴉黒土画廼裲襠
梅蝶楼国貞画亭
初編ゟ五編まで当年出板
初論は時次郎浦里が未生以前の話説にしてそが信父稲田の次郎実連を慕ふのあまり
賭碁の苦計を設け不事行して却而身を亡すの論且古蛇建に戀慕の奇怪
將不測真弓に殺たるゝの一段是に三越へ続く秘立畢迄は厳帝に均して時次郎肩里の
衛成長地を教へは縮」よりは花瀬半開香を薫するに至るされば亦外の災婦物と推し給へ
辛
西
陽
春
開
板
標
同
1
十二編ゟ
十五編迄
童謡妙々車
出板
春馬作
五編種清作
恋車淀翠翠
国貞画
六編国貞画
廿六編同作
四十二編柳亭録
八犬傳犬の艸紙
大晦日曙草紙
廿七編国綱画
四十三編国綱画
花封莟玉章
四編
五編
六編国貞画
六編
七編
同作
国貞画
七編春水作
薄俤幻日記
九編国貞画
地本草紙問屋
金銀金金銀
南伝馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
春水作
いつがひてしゆつ
ぱんいたし候
このさうしは
さくしや
國貞画
春馬
花封莟玉章
初篇二へん三べん
じとくわこそ国貞
たんせいをつくし
また
同月月一日
ほん
とうに
いたる
まで
ねんを
いれ
申候間
これ
またおん
もとめの
うへ御高評
ひとへに
こひねかふに
なん
萬
何時次郎
両浦里
明鴉黒土画廼裲襠
三亭春馬作
梅蝶楼國貞画亭
初編ゟ五編まで当年出板
年
二
延
初編は將次郎。浦里が未生以前の話説にしてそが伯父明田の次郎授連を慕ふのあまり
諸具なり苦計を設け不事行して却而身を亡すの論且古蛇建に悪慕の奇怪
閉不測貞弓に殺さるゝの一段是上三越へ続く秘密に均しく森城に均しく呼火邸宿里之
漸風長並を設は鉱」よりは他漸半開香を薫するに至るに至るされば水刎の其婦物と称し給へ
辛
西
陽
春
開
板
標
同
回
十二編ゟ
十五編迄
童謡妙々車
出板
春馬作
五編種清作
恋車淀翠翠
國貞画
六編国貞画
廿六編同作
四十二編柳亭録
八大傳犬の艸紙
大晦日曙草紙
廿七編国綱画
四十二編国綱画
花封莟玉章
四編
五編
六編国貞画
七編
同作
国貞画
春水作
八編
薄俤幻日記
九編国貞画
地本草紙問屋
南伝馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
いろ
十一日
ろし
春水作
同貞光
伊
六編上
薄僧
まぼろし
日記
春水作
六経の
国貞盛
国貞安上
紅茗堂梓
〽画は文の彩色なれば先本文を熟読して。後にその画を見るときは
文意いよ〳〵詳にして。当時の人情世態を。寫し螫すを知るに
いたらん。余るを近屬世にもてはやる。合巻といへるもの。基これ婦幼の
狸印
玩具にて。画様に趣きあらざれば。そが作風を見ざるさきに。興なしとして
手にさもふれず。仍て画藁に案を凝し。作意を後にする事多かり。這は
予が真面目ならねど。是非をはなれし戯墨のうへには。速く時候につれば。
老悖にきと言れやせん。とばかりにして余も又はや流行におくれ咲色香も
一早晩か薄俤を復桜木に彫春の替らぬ春に遇ふ事しかり
庚申陽春
爲永春水記ヲ
鶴田玄湖書
豊国画
盗賊の首領
茨木童女
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
豊国画
小姓美目之助
小姓顔世之丞
内言丁
五篇のよみつゞきはしばら
おきてさても中いづみ
の屋かたにてはしきりに
いらだつ上使のせいきう
くにとしをきつと見かへり
〽さきにもまうせし
ことながらきでん
のおくがたさゝ
がにごぜんは
むろ
町
どの
いも
とぎみ
ゆゑうた
がひかゝりしきくひめを
のぞみにまかせてうち
まかせしがべん〳〵だらりと
ながせんぎじこくがのびれば
やくめのおちど此うへはきくひめ
をこれなるにわへひきいだし
わがめどほりにてきうめい
わかめどほりにてきうめい
せんとく〳〵よういいたされよよ
いはれてはつとくにとしがいら
へはすれどむすめの身のうへ
まくしきはくのさゝがにくせめ
むかけて
そだてしゆへ
はらこそ
いためね
しんじつの
むすめにかは
さするさへむねぐるしきに
●今めのまへでごうもんをさる
らずおもふゆへ身の
ためわろくなす
くろ
ひめに
とうけの
あとめを
〇
るをいかに見られんとしばし
たゆだふそのおりしも〽イヤ
きくひめのごへんとうそれへ
まじこひと
まのうちへ
よびちか
まいつていたしませうト
づけだましたり
ひとまのうちよりさゝがに
すかしたり
さま〴〵にたづね
ごぜんしづ〳〵としてたち
いづれば上使はすこしおも
てをやはらげ〽してへんとう
トいはるゝはトとひかへされて
ざゝがにはなにおもひけん
しにさすがは
としはのゆか
ぬむすめ
とひ
くわいけんをぬくよりはやくたち
まちにじがいなさんとするあり
さまにひと〴〵これはとおどろけば
たけつらすかさず
はせ
よつて
やいば
もつ
手をとり
とゞめ〽こは
なにゆへに
内ぎみには
かくあさましき
おんふるまひしさい
をおふせきけられよし
せはしくとはれてたんそくなし
〽いふもおもなきことながらあの
きくひめはおさないより手しほには
御つめ
られていへるやう
まことはふかみがすく
めにてもしもいもとの
〇とられてはあねと
うまれたかひなさに
わらはおやこを
てうぶくなし又ふたしなの
たからをもひそかに
ぬすみおきしといふよに
おそろしいたくみ
おそついたく
ごとによもやと
おもふたわらはが
きやうてんこれと
いふのもこしもと
のふかみが
いれぢゑせし
ことにて
あのこの
こころ
ひとつ
にては
できることなら
ねばまづ
ふたしなを
とりかへし
すべよくこの
ばをおさ
めんとおもひし
ゆへにことばを
やはらげあのふた
しなをぬす
みしとはかろ
からぬこと
ながらけふ
御上使の
ごじゆらいも
そなたの
ために
むこがねを
むかへんと
むかへんと
いふねがひをばみゆるし
ありとのことなるに
今かのふたしななきこき
は此えんぐみもかなはぬ
どうりたとひぬすみし
とがはありともそは
またわらはがつぎへ
一文化言フ
〽つゞきともかくも
よきにとりなしをく
べきにすこしもはやく
ふたしなをわらはに
わたしやしいふほどに
きくひめはしあんも
さそひいだし
ちくてんなしたる
ものならんかト
かれがいへるにうち
おどろき
ほどもねへ
なくそれほどまでに
わたくしのため
をおもふて
くだ
さる
かへは
かくし
おいへ
たる
ふたしなをたゞ今もつて
まいりませうしばしこれに
しいひすてゝそのみのへやに
益
いたりしかばよもいつはかは
あら
あるましとまてどもまて
どもおとづれなくあまりの
ことのいぶかしさによそほひ
せずよそほひに
かのとん干をさし
そへておつ手に
つかはし
にいひつけて見てまいれ
よとつかはせしに
あはてふた
おき
めきたち
かへりかし
こへまいり
てたづねし
かどきくひめ
さまはいふにおよばず
ふかみもさらに
ゆきがたしれず
おもふにふかみがはからひ
にてきくひめさまを
たればこゝろきゝ
たるものども
ゆへ今にもひき
たてかへらんとは
おもひながらも
上使のごぜん
おや子のあいに
ほだされて
あまきしおき
をしたりし
かとおんさげ
すみを
むり
ては
わらは
がいち
ぶん
たちがた
しそれ
じや
によつ
いひつゝ
もふた
たび
やいばを
とり
のほし
又も
じがいと
見ゆるにぞたけ
つらはなほその手を
とゞめはらの
うちにおもふやうむり
わかぜうにもきゝ
ひめにはくでうさせし
そのうへはつみに
とつておとさんと
いふかねての手
ぢやつにての
はづでありけるを
そのきく
ひめがつぎへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つゞきちくてんをせしとはまことり
そらごとかやうすをくわしくきゝ
たいにもまんざのなかゆへこゝろに
まかせずさりとて
やむべきことならねば
のふたしな
のふたしな
をぬすは
みとり
うちおどろけるおも
もちにて〽さてはくだん
とき
ひめさまのみづ
からはくでうし給ひ
しをとりにがされ
しはあなたのごゆ
だんおふせひらきのなき
まゝにおんみをやいばにかけ
給はんとはごもつともなる
ことながらあなたは名に
あふおんこのうへもしものこと
のあるときはおんつけびとの
わたくしがしすともいちぶん
たちがたし此うへねがふは御上使
のおんなさけあるおとりはか
らひひとへにあふぎたてまつる
トいひつゝめかほでしらすれば
それとはやくものみこむ上使〽いか
さまこれはさもあらんそのぬす▼
の巻ゟ
つ
し
そん
ずるには
さいわひに
してたんだいの
ゐんのふんじつ
なき
十六
ある
よゝなれば
しばらく
われらが
あづかりて
ひとまづ
みやこにたち
かへらんしか
してのちに
ふたしなの
つゝがもなと
のどりなば
わが屋しき
までぢさん
あるべし三しな
あるべし三しな
そろひしその
軍
▼びとのしるゝうへはとほ
からずしてふたしな
のありかもさだかなる
べけれどからそめならぬ
上使のやくめその
ふたしなのもどるまで
こゝにながゐはなし
がたしさればとてたち
かへりこれらのよしを
ごんじやうせば
とかけはたち
まち
せん
それも
まただん〳〵のやう
すをきけ
ばきの
どくなり
よつて
二のまきへ
やかんにて
いづれも
そうい
なきむね
をとくと
けんぶん
せしうへ
にて
こめんの
みぎやう
しよこと
ともに三しな
もかへしまう
さんこはそれがしが
やくめをはづせし
とうけをおもふすん
しなるをくにとし
どのゝごしよぞんは
いかゞでござる
見かなれば〽さァその
義はトくゆとしが
しあんにかうべを
かたぶけていらへかねたる
そのおりからおもひがけなき
そのおりからおもひがけなき
にわさきより〽イヤたいせつ
なるたんだいのいんわたす
ことはあいならぬ上つぎん
文日記六
つゞき
よばはる
こゑと
もろと
のに
おどり
いで
九
る
しも
べゑき平
ゑしやくも
なさでづかへ
とひとまの
うちにすみ
いるを〽こはらうぜき
□□□
たまぎれもの
とさむらひどもさゝへ
とむるをふりはらひかぶりし
かさともろともにうへなるかつ
友をとりのくればしたにはのしめ
そのにせ上伏
のばけのかわ
ひきむき
くれん
なが上下のあたりをはらひしいで
96
たちはげらうのすがたひきかへて
いとゆくしげに見ゆるにぞこと〴〵
これはと又ごかくりあきれはてたる
ばかりなるなかに上使はまなさを
いからし〽わがめどほりをもはゞからず
かくご
せよしいふに
すいさんなしたるげすやつこなん
こなたはうち
ぢはかならずきちがひならん
とく〳〵たつてゆけばよしゆかずば
めにもの見すべきぞトかたな
のつかに手をかくれどゑき平
さはがずあざわらひ〽げす
おどろきなむさん
ぼうとにげんとする
をゑりくびつかんで
ひきもどしかぶ
かしゑぼしを
かしゑほしを
やつことはことおかしやかくいふ
われをたれとかおもふむろ
まちどのゝちつきんたる
うちおとしちや
くせしだい
もんはぎとれば
鬼柳やなまだんじやうの
ちう益盛群といふもの
いがぐりあたまに
やれごろも
のふなるをわが名を
こじきぼうづ
にことなら
かたるなんぢこそいはずゝ
より
ぬを〽ソレいま
しめよトつき
や事にぞ〽かしこ
まつたト小ばや
太がおさへて
なわをぞ
かけたりける
それと見るより
▼ものなる
これさへこゝ
ろえがた
かるに花井
かぜんに
ほうこう
せしざかり
つかみの
ゑき平が
かる
すがたに
□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□
みたけつら
はことのやぶ
れとおもふ
にぞすみ
いでつくきつ
として「
ことの上使と
おもひしは
かくのごとく
のくせ丁
次第二巻
いで
同日己女
つゞき
だんじやう
●●湯湯湯湯一一九一九一八一巻一▼
には春の一つとり
第二一
ある
ある
さな
くば
なん
ぢも
まぎ
れ
もの
きつ
と
きう
めい
めい
なすべき
八粟一八一米一八一米
嘉
にはかねてより
しのびの
ものをいれ
おかれ
とうけの
やうす
をきかせ
給ふに
おくがた
さゝがに
ごぜん
には
しつと
のこゝろ
いと
ふろく
まゝ
むす
めきく
ひめを
いたく
にくめるよし
なるにそのきよ
につけこみ
たけつらがよからぬ
くはだてありとのこと
ゆへ今きくひめにむこ
ようしのねがひをゆへ
ぞトいはせも
あへず
まりてもりは
から〳〵と
うちわら
ひ〽おろか
なり浜
名はまたけ
つらそのみ
〽のあくじを
つゝまん
ためこの
ますもり
をも
まぎれ
ものといひ
くろめんと
したれば
とてなん
ぢが
怪我
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たくわ
はあら
はれし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そさら
はしさ
いかを
□□□□□□□□
いひ
きかね
なくゆるすときはかならず
ゆゝしきだいしにいたらんまづ
かの屋かたにまぎれいりとくと
じつぶをたゞせし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
はかれ
トはつく
のおふせを
さへにかう
ぶりしかば
花井
かぜんが
しもべ
となり
◑さん
とうけのそくぢよ
きゝひめへむこようしのねがひをば
ますもり
の名を
かりに
ゑき平と
なのりつゝひそ
かにやうす
をうかゞふに
かのふた
しなのふん
じつといひ
じつといひ
な井かぜんが
はな井かせんが
さいごのあかさまこゝろえ
みゆるしあるべき上使のやくをそれ
がたしとおもふをりから
かしにめいじられしがむろ町どの
にはかに上使のじゆゑと次
一七七
女日記す
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かゝる
たくみ
はせし
ならん
び
国
の
ますへ
陶
□□□□□□□□□
□□□□□□□□
きゝいよ〳〵
がてんゆう
いでひつとらへてひとせんぎ
とはやるこゝろをおししづめ
なほもやうすをうかゞ
へば今たいせつなるたんだい
のいんをかたりとらんと
するていにうち
すてがたくたち
こかかま
しん左衛門
また左り
なるひとま
よりふかみ
よそほひ
両人がきく
ひめの手
をたすけ
ひきつゝ
しづく
もいで
てからめ
とつたる
だんらくぼうを一
此ばにおいて
として
たち
いづれば
さすが
のたけ
つら
がうもんなさば
かうもんなさば
たけつらなんぢがたくみは
げんぜんかくてもいまだあら
がふかさア〳〵なんとト
とひつめてもたけつら
すうしもとうずるいろ
さるをさも
こそあらめ
としんざへ
十一
ざれば此おく
にわへしのび
いりものゝひま
よりうろだひ
見ればわが名
をかたりし
にせ上使は
みやこ六
はらのかた
ほたり
なる
ちま
たへの
一〇一
}
十二月二
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
同二十二年
日ごとに
たちいで
つゝみづから
その名を弾等坊
とふてぶとに
かきしるせしひとつ
ののぼりをかた
へにたてをき
いとあやし
なるさみせんに
えしれぬ経論
をうたひあはせて
ゆきゝのひとに
なくなほあらそはんと
するおかからあなた
こなたのひとまより〽イヤ
がうもんにもおよび
もんはあぎ
わらひ
つきし
よつて
ますまいたしかな
しようこゝに
ありトへだての
ふすま
おしひら
きの
〽たけつう
おもひあたり
しかわれほん
しんよりなん
ぢろがあく
じにかだん
なすべき
ならねど
かのふた
しなの
ふんじつも
たしかに
なんぢが
しかぎ
ぞと
はや
くも
ぜに
をこふ
〽こじきぼうづであり
しらばさてはわが名を
はやくもしりて御む
こゝ
ろ
かど
あろ
つぎへ
如古詩六
つゞき
たてゝ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
せば
二十二十二十二十二十二月二十二十二月二十二十二月二十二十二
内きみ
さまの
おん名
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
もいでゝ
むろ町
ごしよへ
のきこへ
よからず
よつて
一さまのおんこしもとにめし
一さまのおんこしもとには
いちいち
つかはるゝをさいわひ
にあくまでぎよ
いにかなひしうへかの
みかゞみをとり
えんときくひめ
さまの
なんぢが
いちみと
見せかけ
かぜんを
うちても
わがわざ
}
なりとかきがし
をきを
さへしたゝ
めしかば
なんぢも
ついにかた
がはずかの
花かたみ
のみつる
ぎをまん
まとわれに
わたせし
ゆへまづ
こと
しな
□□
◑
手にを
いりしが
手にをなし
げんむの
かゞみは
内ぎみの
おん手に
おん手に
かくしあるよし
なればつま
よそほひに
いひふくめ
われはしばらく
ちくてんせしてい
にもてなしゐた
うしにしいふを
うけつぎよそ
ほひが〽わらはも
かねておつとの
いひつけ内ぎみ
□□
同日記六
}
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□おんうへをあしさまにまうしあげ
わけてさいぜんゆきぜめのときもつ
たいなくもひめぎみをむち
うつやくをのぞみまいらせつひに
そのばでひめうへをせめころ
しまいらせ
たるていに
もてなしたれ
ばこそ内ぎみ
さまより
みかだこを
わらはに
あづけ給ひ
しゆへひめ
うへを
つだらに
おさめ
まづ
おつ
との
かくれ
がまで
おとも
なさんと
したるとき
ふかみが
あとを
おひ
きたり
しれば
そこ
にて
ふう
なが
ほん
およびし
あら
し
かれに
いひき
かせ
さてふた
しなの
そろひら
うへはふつ
みととも
に三人ン
にてまた
ひめうへの
おんともなし
ふたらび屋かた
にたちかへり
ことのこゝには
しふうふ右よりつぎん
此由諸式
つゞき左よりしさいつぶさにもの
がたりかのふたしなをさしいだせば
さらにこぜんはびつくりぎやうてん
〽さてはわらはがふくしんとこゝろを
春水作
国貞画
ゆるせしよそほひがトけしきをかゆれば
きくこめがおそる〳〵さしよつて〽母うへを
あざむくはつみいとふかきことながら
もとよりしらぬむしつのせめ
これにをるよそほひがつよ
くむちうつていをせばしし
たるふりをせよかしと
たるふりをせよかしと
かねてしめせしこと
なればいはるゝまゝ
にはなしたれど
此うへともにはゝ
うへのおんみに
□□すなはち御教書ときやう
こゝにありそれに
つきてははまな
たけつらかる
□しようこの
あるからは
もはやのが
れぬてんのあみ
なせしあくじ
をはく
でかして
とう〳〵
つみに
ふくき
きよじの
ないやうに
ないやうに
それのみねがふて
をかますると
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たにごらう
いひつゝ
なみださしくめば
しゞうをうちきく
ますもりが〽でかしたりしんたみつなんぢら
ふうふがはたらきにて
○谷五郎が身の
うへの事は後に
いたりて具にす
ふたしなそろひし
うへからはむこようし
ごしやめんの日
ずやし
ふたゝ
いはれて
たけつらは
まなこさか
だつふん
ぬのいき
ほひ
いかれる
此ことは下の
巻へづゞく
新編蝸牛譚
初編より五編迄近刻
三亭春馬著作
梅蝶楼國貞画
趣向は新渡
製本は錦手
皿邸噛怪異
同
同
同同
同
西同
私方実母さんの義は中ばし南でんま町一丁目西がは
にて年来売弘メ来り候処店手せまに付此たび同所
教実母散入
向東側へ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
中橋南傳馬町一丁目東がは
さんぜんさんご婦人ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
御免疝積湯せんしやくつかへによし
せんきの妙薬
御用薬所信州上田東山堂製類行
無類えりおしろい
ぱつちり
包
四十八銅
無事ゐながしおしろい
さくらねぬ
一包
廿四銅
然由諸国
つゞき左よりしさいつぶさにもの
がたりかのふたしなをさしいだせば
さゝがにこぜんはごつくりぎやうてん
〽さてはわらはがふくしんとこゝろを
春水作
國貞画
ゆるせしよそほひがトけしきをかゆれば
きくひめがおそる〳〵さしよつて〽母うへを
あざむくはつみいとふかきことながら
もとよりしらぬむしつのせめ
これにをるよそほひがつよ
くむちうつていをせばしし
たるふりをせよかしと
かねてしめせしこと
かねてしめせしこと
なればいはるゝまゝ
にはなしたれど
此うへともにはゝ
□□すなはち御教書ときやう
こゝにありそれに
つきてははまな
たけつらかる
9
〇◑しようこの
あるからは
もはやのが
れぬてんのあみ
なせしあくじ
をはく
でかして
とう〳〵
つみに
ふくさ
うへのおんみに
きよじの
ないやうに
それのみねがふて
をりますると
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いひつゝ
なみださしくめば
しどうをうちきく
ますもりが〽でかしたりしんたみつなんぢら
○谷五郎が身の
うへの事は後に
いたりて具にす
ふうふがはたらきにて
ふたしなそろひし
うへからはむこようし
ごしやめんの日
ずやト
ふたび
いはれて
たけつらは
まなこさか
だつふん
ぬのいき
ほひ
いかれる
此ことは下の
巻へつゞく
新編蝸牛譚
初編より五編迄近刻
三亭春馬著作
梅蝶楼國貞画
趣向は新渡
皿邸噛怪異
製本は錦手
同
同同
同
西同
私方実母さんの義は中ばし南でんま町一丁目西がは
にて年来売弘メ来り候処店手せまに付此たび同所
向東側へ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
叡實母散入
中橋南傳馬町一丁目東がは
さんぜんさんご婦人ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
御免疝積湯せんしやくつかへによし
せんきの妙薬
御用薬所
□御用薬所信州上田東山堂製□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
無類えりおしろい
ぱつちり
包
四十八銅
一包
無事ゐながしおしろい
廿四銅
さくらねぬ廿四銅
け
国貞堂
紅笠堂
寿梓
新尚一
六編下
外題並国書
上の米よりこゑをふり
たてて〽さんねんやくち
をしやわれ
おくがたを
そゝのかし
かのふため
なは
ぬすみ
とりしがたんだいの
ゐん手にいらねば
こじきぼうづのだんらく
ぼうがだのたんふてきの
たましひをかねてあい
しることなればにせ
上使にこしらへて
たんだいのゐんを
かたりとらせそれ
かたりとらせそれ
のみならですぎし日に
さしころしたる猫頭の
しがいをかしこの松の
木のもとにめだゝぬ
やかにすておきしに
おりからゆきのふり
つゞき餌原かつれ
たるむらがらすの
これを見つけて
むれあつまりしを
あやしきさまにの
紅茗堂
うす寿梓
おもかげ
春水
さらく
さだ
まぼろし
春水白記
さく六篇の
さだい
しがく
下いこなしつくほりいださせし
じゆそちやうぶくのわらにん
ゆるさずひそかに
やうすをうかゞひ
ぎやうよりしたゝりしなまち
と見せしもねこのぢしほ
かくまではかりてきくひめ
をつみにとつておとしなば
ゐしにますもりどのゝ
ちりやくといひひくま
ふこふが忠義により
てたけつらがかんけい
ほどもあらせずみやこより
まことの上使じめらいのとき
あらはれふたしなゆへ
なくもとりしからは
たんだいのゐんはにせ上使に
かたりとられてゆきがたしれず
又ふたしなはきゝひめがぬす
みてありかのしれざればいひ
わけなさにくにとしがせつぶく
たんだいのゐんはばれがし
がみづからしゆごして
こゝにありこれにて
ぬすこゝにありこれに
おもへばすきし日のかぜん
がさいごもいぬじに
なすはしれたことそのゝち三しなは
わが手よりせんぎせしとてさし
ならずよつてたけつら
しなはならずよつてたけつ
せいばつのやくめを
ふかみにまうしつくべし
いだせば此いゑくにはわづものと
そちがためには父の
ふかくもはかりしたいもうを
そちがためには父の
あだ女ながらも日ご
ますもりに見あらはされその
ろよりたしなみおける
うへならずしんざへもんに手だ
ぶじゆつをもつてしゆび
てのからをかれしからははや
よくかれをうちおふせよ
たけつちがせつたいぜつめい
もしそれともにあやうく
うぬらよつたらかたばしから
見ばしん左みつとにはや太
しびとの山だかくでせよし
両人すけだちいたせ
やいばをすらりとひきぬき
こゝろえたかトいは
つゝひはしをきはめしあり
さまにくにとしにつことうち
かしこまつたるその
わらひ〽われもさこそとおもひかしこまつたるその
なかにもつきへ
しゆへはじめよりしてこゝろをゆなかにも〽つき人
つゞきふよみはわけて
いさみ
たち
おや
のかた
きのた
つら
うち
とる
めい
じら
れしは
とう
ざの
めん
ぼく
身の人
ほて
い□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
よろ
こば
しきに
つきて
またのこり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
にける
○ひつきやう
こゝにてたけ
つらとふか
みがせうぶ
いかならん
此だん
いまだ
つぶさ
ならねど
のちに
をしきは
たに五郎かゝる
ことゝもしらず
してたびぢに
さまよひゐる
ならん今わが
かたきをうち
とりしとのちに
きゝなばほいなか
らんなつかしの
おとうとやとく
もどれかし
もどれかし
たに五郎とこゝ
ろのうちにはおもへ
ども今めのまへに
あだをおきことさら
きみのげんめいなる
をしばしもゆかよ
なしがたくよういの
くわいけんわきばさみ
〽だけつらかくごト
よばはりつく
きつとにら
みしいきほひは
女にまれ
なる身の
こなしいと
めざま
はかめるしゆかうも
あればしば
どもゆきは中いづみの松ばら
にて花井かぜんがうたるゝとき
らくもの
のつちどうのうちにありて
がたりふた
つにわかる
しゞうのやうすをもれきゝ
いゝよそのあはれも身にやま
されば
また
由利加
されてたんそくのほか
なかりしをおもひなほして
つぢどうを
たもんの
すけ
しりぞきさらんと
したりしに又たに五本ち
きやうだいにあやし
まれつくどりかこまれ
しばし
あちこちあし
らひしがたいもうある身
はあらそひをこのむへき
にあらざればすきを
見すましかたへなるおざゝ
のなかへとびいりてはやくも
かげをかくしつゝやがて
小みちをはせめぐりて
その夜ははま松にかどり
をもとめかくて伊勢路
かせへおもむくほどにさしも
いそがぬたび
けんぶつなし
なればやに
きこへたる
二日沖につたみ
宇治が山田アリ
めいしよ
二せきま
の両宮館へもあゆ
みをはこびてゆくすへ
のぶうんを
いのりたてまつりさて大和路やまづ
へといたるにぞ後醍醐ござい天
わうのみさゝきはよし野の
おくにこそとかねて
きゝつることも
あればまづ
みさゞぎを
おがみ
い□まい
らせ
わが
乙父祖
私はいふも
さら
めいよの
忠しんのゆめの
あとをも
とはばやトよし
野のおくに
わけつぎへ
松田言一
つゞき
のぼるに
あんないしら
ぬ山みちなれば
おぼへずみちに
ふみまよひこととはん
にも此あたりはじん
せきたへたるところにや
人ひとりにさへいで
あはずさりとてせんすべ
あらざればあしにまか
せてゆくほどにたち
まちみちのかたはらに
ふたりの樵夫きやす
らひゐてたば
こくゆらし
など
する
給ふなら
かゝこのたに
を右へくだり
左りのみねに
よぢのぼれば
如黄輪寺
かやといふ
ふるでら
□□□□□□
せいに
たもんの
すけはよろ
こびてほと
りちかく
すみより
〽われらは此ち
のめいしよこせ
きをたづね
めぐれるものなる
が此山おくに
◑ありそのてら
のうしろの山にぞ
かのみさきは
おはしますその
みちすじは
かやう
くと
南帝院のみさゝき
ありとかきゝおよぶ○
□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しらるゝ
ならば
おゝへて
おしへて
よしとは
れてこなたの
両人はたが
ひにかほを
見あはせ
つなにか
さゝやく
ていなり
しがひとり
のきこりが
見かへりて〽たづねらるく
みさゝきに
ゆかんと
おもひ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一日記』、
□□□□□□□
しめせばかな
づきてかた
じけなきよし
いらへを
しつおしへに
まかせてゆく
ほどにおほよそ
一里半あまり
二里もやあゆみ
つらんとおもふに
はたしてひとつの
ふるぜら
あり山門焼
にすここいり
あないを
こはんとおと
なへどもさらに
庫裡かにも
ほんどうに山人のをる
べきていもなくその
さまあきでらのごとく
なり
なほ
あち
こち
と
みめ
くわす
にちつ
き
ころ
まで
この
てらに
すむ
ものあり
おぼし
くそ
まだあたら
とき阿迦
手桶あん
と竹帚
そうき
一で
など
こゝからこに
ありしかば御垣
のうちと
がきのうちをきよむる
にこれさいわひとおもふにぞ
手おけとはうきをもろ
手にたづさへきこりのことばを
しるべにしてうしろの山へとつぎへ
玖田諸六
つゞきよぢのぼるに
玉垣たねをゆひめぐらしたる
うちにひとつのどまんぢう
ありこれかとばかり見たて
もたにのみづおとばかりにて
あわれはいとゞまさかけり
そのときすでにたもん
のすけははらのうちに
まつればくわいきうのなみだ
おもふやうわれも
さしくみておぼへずそでを
ぬらせしがかくてあるべき
ことならねばたづさへきたりし
名にあふくすの
きのそのばつよう
にてありながら
手おけにてかたへのしみづを
くみとりつゝちりをはらひ
うまるゝ
ときのおそ
みまへをきよめその
かりしゆへ
身もともにくちそゝぎて
也
そのまゝそこにぬかづき
つゝときうつるまでらい
はいなしこうつの内の大
もうをひそかに
したへたてまつ
れどこたふる
ものは
松のかぜ
○南朝
ちやうの
ちやうの
おんために
ちからを
つくす
ことを
えず
今とき
ありて
此おん
やまに
もうで
こそ
松田諦六
ミンハ
つゞき
さいわひなれ
せめてこよひは
夜とともに
下升兵まへ
によりて
そん
れいに
みやづかへなしたて
まつらんとひとり
しあんをさだめつく
かねてよう
いのほしいひを
いふ
とかいだしつく水にひた
してわづかにみへたる
十一日
をつころひ
かたへにしげりしやな
ぎのもとにくさおり
しきつざをしめ
てねんずる
ところはあはれ今あしかゞ
の天下をくつがへしみたまを
なぐさめたてまつらんと
たゞなきさまにぞ
見へにけるとかく
するうち日はくれ
て夜もやくしだい
にふくるにぞ
二日だにさびしき
おく山の友はことさらに
ものすでけれどぶゆう
すぐれゝわかものなれば
ちつともおそるゝ
だ
上ゟ
けしき
なく
やう
ぜんと
して
あるほ
どにひるの
つかれの
いでたるか
しきりに
ねむけを
もよろして
われにも
あらで
とろ〳〵と
まどろみ
しよと
おもふまに
五つぎぬにひの
はかまきし
いとあてやか
なるひとり
一の上臈じやう
こつぜんとして
あらはれ
いで手にたづ
さへたるひ
田を
ひらき
つゝさしまね
きつぎへ
〽のすけしすでにかんざり給へどもかたらひてたいもうぜう
つゞきよきかな〳〵たもんのすけ
あしかゞたいぢのごしうじやく
そのほうめいかのすゑにうまれ
智勇勢も父祖公におとらねど
にて御霊族はほろ
はゝめいにしてこゝつざしを
びうせ給はず
いまだのぶるのところ
今そちが男
なくわづかにめのとに
なくわつろにそいたい
中なはれてやく
ひとゝなることを
のぼるに
およびて
えつ今
元
此山に
▽
こゝろのうち
なるたいもうを
なるたいもうを
此みさゝきにつげ
たてまつるしんてい
さこそと
さろしいる
そも〳〵ござい
ごまわう
にはいぬる
たましひのなみ〳〵
ならぬをしろし
延元光光
それの
めしいとだのもしく
おぼするにぞ
すなはちあしかゞたい
くもかたらひてたいもうぜう
じゆのときを
るともことをなし
えるとなしえざ
まてもつか
るとは時運行
にあればもしこと
ならぬそのとき
はかろたへたるふるまひ
などして南帝のおん
名までけがさゞるやう
ころえよとある
すなはちみかどのちよ
くでうなりかくいふ
わらはゝぎよくたいの
おんそばちかくめしつか
はるゝ菖蒲の内侍
ないといふものぞや
いふべきことはなほ
あれどいま
そのほかの
身のうへ
にふりかう
へるつき
はひありその
わざはひは
ぢの義をなんぢにめい
じらるくのあいだたとひ
としつきへぬるとも
こゝろざしをひるがへ
さずより〳〵みかたを
さいわひにさ
のちによろ
こぶことあら
んがはやく
の巻
三の巻ゟ
ねむりの
ゆめを
さまして
今まの
あたり
ゆそなたの
いのち
いと
あやかし
とく〳〵
さめよ
ふせが
ずば
9
たもん
の助と
鉄
いはるゝ
こゑに
おどろき
てねむり
さめつく
めを見
ひら
けば
その
ときはやき
此ときおそき
さいぜんとち
うでみちをおし
たしふたりのきこ
かがうかどひ
よりもつたる
まさかりふり
あげて右左り
よりすでに
いまみ
ぢんに
なれと
かつて
かゝらし
いきほび
のがれん
やかな
ねごとしんぺん
幼田誠六
つゞきふし
ぎのはや
わざをじとくなし
たるたもんのすけ
ちつともさはぎしていも
なく今うちおろすまさ
かりのしたをくゞりて身をし
かはし右よりかゝる
くせものをつきのめらせ
つゝけたをしてそつ
かにしるとふみ
すゆればほども
あらせず
左りより
又うちこむを
もひつぱづし
もつたるあふぎを
さしのべてかたさきてうと
おしすへつくひとりにつこし
とうちわらひ〽八丁みかど
よりまざ〳〵とあしかゞ
たいぢのちよくでう
をかうむりたりと
おもひしにさては
ゆめにてありつる
かうつにも
せよゆめにも
せよさるちよ
ならざること
くめいをえしうへは
あしかゞけへゆみ
ひくともまつたくむ
ほんといふにあらね
ばことをはかるにいさぎ
よしこれぞとしごろ
ねがふところあらよろ
こばしやトにおどり
なしつゝいさみたつ
すきを
うかゞひ両人
が又こり
ずまに
きつて
かるをあち
こちしば□
しやかちが
はし〽めんどう
なりくいふ
よりはやくふたり
がもちし友ごへし
フ日巳マ
左の上旬まさかりをこれ
かれひとしくうばひ
とりもろ手にもち
つゝふりあげて「ヱヽ
小うるさきはいむし
めらわいらは
さいぜんと
ちかにて
みちを
たづねし
ふたりのき
こりさては
こりさては
此身を
ひとり
たび
おも
ム
あな
りおび
やかしろようの
かねをうば
はんと
するさん
ぞくひはぎ
のたぐひなり
か今うち
しか今うち
ころすはやすけれ
どまさしきゆめの
つげといひおもひ
あはすることさへあれば
まづなんぢらが
身のうへをつゝまず
こゝにてはくでう
せよさす
ればいの
いつ
りかざ
はりかざ
ちをたす
けもせん
らば此まさ
もゝつゆ
ばかりも
かりにてなんぢ
三丁
らがごたいはみ
ぢんになるべきぞト
●
いひつゝきつとにらまへ
たるいともするどき
ゆうしのいきほひ手なみ
におそれし
両人はあは
てしこゑを
ふるはして
〽おだんなかならずはやり
給ふゑかくなるうへは
なにをかつゝまんもとより
われ〳〵両人はその名を
銭六百文銭八ぱきといふ
小ぬすびとにて候がこよひ
おんみをがいせんとつぎへし
五日記式
こるうくるにぞかの
つゞきせしもわれ〳〵
手にあま
るものと
いばら木はこころおご
ふたりがこゝろのみ
たりがこゝろのみいばら木はこゝろおご下
りてこゝよりほども
見ばはやく
にてなしたることに
候はずちかきころとほからぬ南帝へいの
こなたへ
より此山にひとりのふるごしよをそのまく
つげしらせ
女とうぞくすみて
女とうぞくすみておのれがすみかとなし
あだ名をみめよきわからゆを
童女郎とよばれふたかまでわがこしもと
としまだはたちににはぐらしてふじとの
とぎをもさするよし
たらねどもその
こゝろざま女に
かくまでおこりをきはむれ
よなかまの
ものを
つかは
して
ふたりに
ちからを
にずちからあく
ずちからあくどもなほあきたらずや
までつよくして
ぶゆうもまた
どもなほあきたらずや
おもひけんちかごろこれ
なるによいりんじの
あはさす
べしとかねて
しとかねて
いひつけおかれ
ひとにすゞれし
かばわがともがら
僧そどもをおひしり
ぞけこゝにわれ〳〵
しゆへつねにき
こりのすが
のかしらとうや
まひかれが
さしが
する
ふたりをすま
はせもしふもとより
たびゝとなんどの
のぼりくることあらん
には此山ふかく
おびきいれろよ
たをなし
うのかねを
うばひとれ
もら
こと
はい
くわいして
おほくの
りよじんを
おびやか
せしかば
ちかごろよし
野の山おくに
あまたのおに
のこもり
さと
にて
いてひと
きたれ
ばとり
さたする
よきる
くらふ
などふも
からにけふ
もまたれいの
とのへ
きこりにいで
たちつく
よきとり
もがなと
まつとこ
ろへおんみの
きた
り給ひ
玄明記六
つゞきうち見るところ
かほかたちの女にしても
見まほしきやさわかしゆ
にはくおはするにふと
ころもいとおもげ
なればそれを
しゆびよくうばひ
とりふたりが手が
らになさんとおも
へばかしらにも
つげしらせずかの
みさゝきへゆく
みちを
おしへしまゝ
にあと
おふて
見へがく
れに
つけて
きつ
ひそる
にやう
うつて
とらん
になに
ほどの
ことあるべき
と夜の
やくるを
ふくるを
ばまつほど
にたびの
つかれか
すやくと
ねぶり給ふ
を見すま
してじぶん
はよしとおもふ
にぞねらひ
よりつゝひと
すを
うろごふ
にける
みや
まゝ
うちと
おもひの
ほかなる
おんみのはや
わざかへつて
ふたりが
一品いま
このざま
これもかしらの
いひつけなる
をいのちばかりは
たすけてトわび
つくどきつ
三郎も
せず
のじゆ
くを
せらるゝ
やうす
うでにおぼへ
のあるもの
ならずばなか〳〵
にながたからん
とおもひながら
もあいては
ひとりこなた
はふたりで
はふたりて
あるものを
ゆだんを
見す
まし
四
手を
あはせ
なる
ぬばかりに
てば
つくぐきいて
くぐきいて
つぎん
ゆへ□□□
名古市
□□□□□□□
七
□□□□□□□
□
ト賊婦。賊婦。賊のすみかへともなひゆけころえたる
かいかにぞやトいはれていな
まんやうもなく〽いのち
だにたすけぬはゞ
おふせはそむき
申まじいざこな
たへじさきに
たてばあと
につきつく
たもんの
助はゆく
こといま
つゞき
たもんの
助はしん
じろいろ
りをふく
むといへ
どもわざ
とにつて
とうち
わらは
〽ふたりが
ことばに
いつはり
なくば
その
いばら
木とか
よばるゝは
いるかせ
ならぬ
くせもの
なり
●なんぢらさまでに丁
いのちをしくば今
それがしをあんないして
ばゝ
ならぬ
にいかさま
ごともの
あとゝもおぼ
よさいと
おほき
なるとの
きたり
くり
あり
そのもん
ぜんに
ときふた
かは何と
べを見
かへりて
〽こゝぞ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かしらのす
みかなれど
おんみをゆへ
なくともなはゞ
なかまの
ものゝあや
しまんいか
がはるら
ひまうす
べきやト
いふをこなたはきく
あへず〽さらばなん
ちらふたりのうち一人には
うちにいりてかやう〳〵トつげ
しらせぞくふにでむかご次へし
上報告書
文日記六
つゞきいたさせよもし此よへにも
こゝろまどひてわれをあざむき
うたんとていく百人のにてとりかこ
むともけころさんことてまひまいら
ぬ此むねしかとこゝろえよといは
れてこれさへいなむによしなく
よき八はあとにとゞ
まりおの六ひとり
うちにいたりこれ
らのよしをつげ
たりけんまつ
こと半とき
ばかりにして
〇ぜんごにわかれてたち
ふさがりやりのほさきを
きつくれとたもんの助は
ちつとも
為永春水作
□きはかずあざわらひづゝ
しづ〳〵とおくをさし
てぞあめみふく〇こゝに
いたりて
いばら木
とたもん
のすけ
がたい
めんの
ふたゝびそこにいできたり
まつこなたへとしるべを
ゑしや
なすにぞたもんの助は
くもなさで
うなづきてよき八を
ざにとほりながらうかとも
さへひきつれつく
同
一牛肉丸百孔
鮮
第一ひゐを補ひ
じんせいをます
妙菜なればきよ
じやくの人常に
おぼしきころをゆきす
ぎんとするそのおりしもなしら
におにのめんおちたゞき
あやしきでたちのくせものが
おの〳〵手やりをたづさへつゝ十人
ばかりあらはれいで〽きやくじんこゝから
われ〳〵がいざあんないしてしんぜうト
〽用ひてよし
しなさみせんぼり
対州
屋敷
染崎氏制議
楳蝶樓國貞画
全
○第七へん
引つゞきしゆつはん
一仕候間御求かゝ下〳〵
そのおも
むきは
いかならん
一画ぐみは
すでに
いだせし
かどことは
あまりて
てうすか
たらずなほ
くわしきを
しらんとならば
第七へんに
つゞるを見るべし
めべたら〳〵〳〵
萬
何時次郎
明鴉黒土画廼裲襠
両浦里
三亭春馬作
梅蝶楼国貞画
同十一日より五編まで当年出版
延
二
年
初端は時次郎浦里が未生以前の話説にしてそが伯父昭田の次郎渡達を基本とのあるるに
路碁の苦計を設け不事行して却両身を亡すの話且古地速に恋慕の奇怪
二路碁の苦計を設け不事行して
様不測貞已に殺さるゝの一叚是は三崎へ続く秘ば籬迠は渡端に対しく時次郎浦里が
府風長迄を説八編よりは花漸半開香を薫するに至るされば亦例の長編物と推し給へ
辛
西
陽
春
童謡妙々車
十二編ゟ
十五編迄
出板
春馬作
国貞画
五編種清作
恋車淀翠
六編国貞画
廿六編同作
四十二編柳亭録
八犬傳犬の艸紙
大晦日曙草紙
四十二編国綱画
廿七編国綱画
標
同
日
四編
五編
花封莟玉章
六編
同作
うすおもかげまぼろしにつき七
薄俤幻日記八
七編
八編
春水作
九編国貞画
国貞画
九編
地本草紙問屋
南伝馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
上瀬市一
文日記六
つゞきいたさせよもし此こへにも
こゝろまとひてわれをあざむき
うたんとていく百人のにてとりかこ
むともけころさんことてまひまいら
ぬ此むねしかところえよといは
れてこれさへいなむによしなく
よき八はあとにとゞ
まりおの六ひとり
うちにいたりこれ
あのまし
らのよしをつげ
たりけんまつ
こと半とき
ばかりにして
〇ぜんごにわかれてたち
ふさがりやりのほさきを
きつくれどたもんの助は
ちつとも
為永春水作
しさはかずあざわらひづゝ
しづ〳〵とおくをさし
てぞあめみゆく〇こゝに
いたりて
いばら木
とたもん
のすけ
がたい
めんの
ふたゝびそこにいできたり
〽まつこなたへとしるべを
ゑしや
なすにぞたもんの助は
くもなさで
うなづきてよき八を
ざにとほりながらうかとも
さへひきつれつく
同
一牛肉丸百孔
鮮
第一ひゐを補ひ
じんせいをます
妙薬なればきよ
妙薬なればきよ
じやくの人常に
おぼしきみろをゆきす
ぎんとするそのおりしもちら
におにのめんおちたゞき
あやしきでたちのくせものが
おの〳〵手やりをたづさへつゝ十人
ばかりあらはれいで〽きやくじんこゝから
われ〳〵がいざあんないしてしんぜうト
〽用ひてよし
なさみせんぼり
対州
屋敷
染崎氏制分
楳蝶樓國貞画
屋
〇第七へん
引つゞきしゆつはん
一仕候間い求かゝも〳〵
そのおも
むきは
いかならん
一画ぐみは
すでに
いだせし
かどことは
あまりて
てうすか
たらずなほ
くわしきを
しらんとならば
第七へんに
ぐるを見るべし
めべたら〳〵〳〵
萬
何時次郎
両浦里
明鴉黒土画廼裲襠
三亭春馬作
梅蝶楼国貞画亭
初編ゟ五編まで当年出板
二
延
年
切編は時次郎浦里が未生以前の話説にしてそが伯父胸田の次郎渡浦を基本しのより
諾基の苦計を設け不事行して却両身を亡すの話且古紀速に恋慕の奇怪
将不測真弓に殺さるゝの一叚是は三輪へ続く杉本編迄は發端に均しく時次郎浦里を
相成長迄を説入編」よりは花漸半開香を薫するに至るされば亦刎の長編物と准した
辛
西
陽
春
童謡妙々車
十二編ゟ
十五編迄
出板
五編種清作
春馬作
国貞画
板国貞画
恋車淀翠翠
六編国貞画
廿六編同作
八犬傳犬の艸紙
大晦日曙草紙
廿七編国綱画
四十二編柳亭録
四十二編国綱画
標
同
三
四編
五編
花封莟玉章
六編
うすおもかげまぼろしにつき七倍
同作
薄俤幻日記ハ
七編
八編
国貞画
九編
春水作
九編国貞画
地本草紙問屋
南伝馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
南北
三十二日
宿内
宇垣悌
了保公志
仁津喜
春水作
国は宿
第七通
上下下
須
おも
かげ
ぼ
口つゝ
七編上
薄柿
第七筋
上の巻
○し母昼夜
仁津春
春水作
国御だ
しがく
紅芙堂
寿梓
ー………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
欠
六篇のつゞき
しきみてしきりにあらをはやめつゝくだんのひと
まにおもむけばかけわたしたるみ十一のひまより
ざれば又たもんの
助はよし野の山の
えもいはれざる香かのかほりのあや
おくふかきかの
しきまでにほひこぼれて
さんぞくの
さながら
すみかに
○はなを
いたりにぬす
びとらが手
やりをもつてぜんと
ざいうをとり
かこむをものゝ
かずともおも
はずして
かれらに
そのまゝ
しるべを
させ
ながき
らうかを
しづくとおくほし
のぞみてゆくほどに
はるかあなたのひと
まのうちにてたれやら
琴とをかきならすねいろ
やさしくきこゆるにぞこれぞぞくふが
ゐどころならんとおもへばいよ〳〵こゝろ
同日記七
つが
どき
そのとき
ざいうの
小ぬす
びとらが
たちまち
こゑをふり
たてゝ玉座
きよくまぢかく
なりたるにたち
はだかりて
ぶれいなり
かしらを
さげよ下
たしなむれば
たもんの助は
あざわらひつぎへ
つゞき〽ぐにんどもをおびやかしものを
ぬすみて世をわたるぞくふがねおきを
するところをぎよくざなぞとはことおかしや
わがきたりしときくならばとくせむかひでは
なすべきをかしこにあるとはくわんたい
しごくあれなるみすをふみやぶりて
ぞくふをこれへひきずりだせトいふに
がひがかしらの
まへともはゞからぬ
まへともはらぬ
くちにまかせし
こなたの小ぬすびとらはおの〳〵まな
こをいからして〽いはせておけば此きち
ぞうごんくわごん
それほどいの
ちがすて
たくばいで
われ〳〵がト
いひづゝも
もつ
たる
手や
りを
とり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
の
べて右左りより
ついてかゝるを
たもん助はもの
ともせず身を
▼やはらのはやわざたゞ此
ひとりのはたらきに十人に
あまりの小ぬすびと
かはしつゝつけ
いつてとつては
なげるに
二十五日
ばらよりつきかねて
見へたるおりしもひと
まのみすをまき
あげてあらはれ
いでたるひとりの
たをやめそのかほ
かたちの
あてやかなる
うち見る
のやうにもおもは
〽ものごとも
れぬがしとねの
うへにざをしめ
しらべしことの
ひきやじ
こゑ
をかくれば
ねをとめ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
はつと
ばかりに
小ぬすごとは
やりを
ひき
つゝ
そこ
いへに
おの□
そのば
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ぞくにぞ
あとにくだ
んのたを
やめは
此ことなたに
たらずむ
たもんの助の
かほつくぐと
□□□
うちながめ〽ても
うつくしい
アおわかしゆ
きんおま
へはわた
にあはたい
とてこの
十五兵
とこ
ろは
なる
くに
とうぞく
なんどの
ごきんし
さるもの
山の上は
にては
あるべき
□□
如日記七
つゞきさいぜんしらせ
さだめてわだしの手下
にたにでもなりたいといふ
ことであらうそりやねがふ
たりかなふたりおまへの
やうなおわかしゆなら今
からすぐににしようにして
ねまのときをばさせやう
ほどにこん〳〵トさしまね
けばたもんの助はまなこを
いからし〽とはびらうなるぞく
ふがいちごんなんぢ女の身を
もちながらさんぞくなすさへ
ころにくきにごゝは南帝院の
ふる御所によなるを
ぬすひとのぶんざいにてわがもの
がほにすみかとなし此ござどこ
ろをけがすことみかとをおそれぬ
いたしかたそのつみいうでかまぬかる
べきそれのみならでそれがしを
べきそれのみならでそれがしを
ねやのとぎにせんなどゝは
きくもなか〳〵みゝけが
らはしきおもふにまさりし
だいたんものそも〳〵
なんぢはなにもの
なれば女の身にて
かくまでにあまたの
手したのかしらとあを
手したのかしらとあを
がれかゝるわざをばなし
がれかゝるわざをばなし
ねるぞそのみのすぜうを
あかせしうへ今よりこゝろを
あらためて此山をたいさん
せば見のがしてくれることも
あらんもしわがこと
ばをもちひ
ずして
なほも□つ
あく
じを
なさ
んと
ならば
天ばつ
おもひ
しら
せて
くれん
いか
にやへ
いか
にトの事
□□□□□□□
四廿四日
かせめとへどこなたは
さらにおめたるいろなく
〽今このよし野の山おく
にていばらきどうぢよとよばれ
てはおにかみなりとうはさして
ひともおそるゝわらはにむかひことも
おかしき今のいちどんきゝずて
ならぬことながらどう見なほ
してもうつくしいいまをさか
りのまへがみすがたころして
しまふはおしいもの▼
三
よし
なきこと
同
をいはず
ともわら
はのこゝろに
したがふておび
ひもといてだる
れてねやさすれば
そちが身のために
わるいやうにはして
やらぬこれほどまでに
ことばをつくしなさけを
かくるをあだにして
きゝいれなくばぜひが
ないかわいさあま
つてにくさがひやく
ばいそちがへつれん
つゞき
いのちは
たつた今
風のまへ
なるとも
しゆへどう
ぜんこれ
でもこゝ
ろにした
がはぬるト
かたへに
あり
あふ
手ば
この
かちへ
より
か
ねて
よう
いの
たねが
しまを
五日記七
とりいだす
よと見るまもなく火ぶたを
はらつてさしむくれどたもんの
助もおどろくていなくから
〳〵とうちわらひ〽ナニそれしきの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
五一
へろ〳〵でつほうきんてつ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
よりもなほかたくきたい
ともにあはや今
あげたるわがからだにあた
たもんの助のわき
るといふともとほらんや
ばらをうちぬき
ばかなことをト
いらんと見る
あざければか
ほどにそのとき
おそき此ときはやき
かいばらき
おもてにいか
かをあら
をあら
たもんの助はたち
まちまちやうしろの松戸江戸
に身をよせつゝくちに
じゆもんをとなふれば
し「それほど
こつぜんとしてすぎどの
いのちが
うちにさながらけむ
りのきゆるがごとく
なみを
見よト
いひつゝも
ねらひ
すまして
□□□□□□□□
すがたをかくす木道
おのきたい
ふぶきのめう
じゆつにき
しもねら
ひはたがは
ねどいば
らきどう
ぢよがうち
かけしかの
てつ
七つとかは
の春よりあだとなりこれはと
ばかりおどろくところへたも
んの助はかたちをあらはし
おどりかゝつていばらきがもつ
たる七つぽううばひとりはつ
たとにらんでこゑふりたて
〽ぞくふめおもひしつたるか
ころすもむやくのこと
ながらいけおく
ときはしよ
一九
にんの
}
さはさか
ながらなん
ぢらごときいぬちく
せうにもひとしきものに
やいでをけがすもころよ
やいばをけがすよとゝろよう
らずたゝきころしておもひしらせん
くわんねんせよトいふよりそやく
くだんのてつぽうふりあげて
たゞひとうちになさんと
するにぞいばらきすかさず身をかは
せしがたちまちこゑをふりたてゝ〽やれまち給へ
そのもとにまうしいれたきこともありとひまいらせたき
きやうの
ふる
まひ
とても
かな
はぬかくと
せよト又ふりあげてうつてつ
ぽうのしたをくゞりてその
手をとゞめ〽まつたくもつて
ひきやうにあらずおん
みの手なみをためせし
わかへともにいちみがつ
たいなし南朝なんのおん
わけ
さへ
あるに
まづしば
ためにうらみをむく
はんわがしんていいつはり
ならぬしようこと
いふは今うちかけし
らくト
手をあげて
てつぽうこそ
たまをこめざる
とむるも
からでつぼうと
きかずかしらを
うちふり〽この▼
おんみはこゝろ
づかれぬかト吹へし
つゞき
いふを
うちきく
たま
んの
助は
一五日記七
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
みわかる
さくらす
文政一月
三十壱匁十分
笠葉之殿
次
わづ
かにおも
て老女はら
げて〽いかさま
われもてつぽうに
たまをこめて
かぜの
こゝちと
うちふせ
しより
しだいに
ざんと
たく
みて
なせる
こと
なれば
かく
ては
たはや
なん
ちやうのなりいで
給はんやうもなく
われ此ことをむねんに
おもひらうにんなし
とげおはんぬ
そのときわがみは
十三才人父がかくごの
せつぷくをとゞ
たるそのうへにておよ
ておよめんとす
めんとするに
ばぬまでもよしみつす
かひもなくこの
ひとたちなりともうら
うへはしゆくんの
みんとおもふにかひなき
あだ父のかたきの
このたいびやうしよせん
あらかゞよしみつ
ぞんめいおもひもよらぬ
うらみをはらさで
おさなけれどもそのほうは
今より父のむねんをうけ
おくべきかとこゝろ
ざしをはげまして
うだざるをこゝ
ろえがたくおもひ
しがそも〳〵なんぢは
なにものなれば
われをなんちやうの
よるいとしりともに
うらみをむくし
はんなどゝかゝる
はんなどゝかゝる
ことをばいひいだ
せるぞしさいを
のべよいかにぞやト
いふにいばらきかた
ちをあらため〽その
おもきやま
おもきやま
ひとなりたのみ
すくなくなりし
ころあるとき
わがみを
ちろく
つぎいかにもなしてあし
やかくせめてうらみの矢
ひとすじもいかけて
いこんをはらさせよし
いこんをはらさせよし
くれ〴〵もゆひげんなく
つひにじさつを
ひたすらふじゆ
つにこうろをかた
むけねらひうたんと
おもひしが又つく
ぐとしあんを
なすにてきは
なにあふ天下の
ぶしやう身ひとつ
にてはなか〳〵に
ほんいをとぐる
ことかなはじ
今なんちや
うのよるいの
ごふしんはことはりながら
もとよりわがみは女にあらず
さらばすぎよしものがたりを
まづひととほりまうしいださんこと
ながくともきこしめせもとそれがしが
父といふはなんちやうにつかへたる北面額の
さむらひにて芳田よし宇内にないといふもの
□□□
□□□□□□□□
成友
なりしが千田北後の両朝かぼりおんわぼくのとゝ
のひたるそのころよりおもふしさいのあれば
這画は茨木童女が
身しり
ぞきつゝ
物語に合せ看るべし
らうにん
なしほそき
けぶりをたつるうち父中内にはかりそめにゐは
ものこゝから
こにしのび
ゐてじせ
つをうき
がふやろ
まねぎそれ
がゝことはなん
ちやうよりとしごろ
らもあら
んにそれらの
ものをかた
らひてぎへいを
あぐるに
ごおんをうけたるものしかるに
しくはなし
ちかごろ北朝朝をうとおんわぼく
とゝのひしもまつたくあしかゞ
よしみつべかなんちやうにあると二あたりぐん
ろのさんじゆのじんきをとりかへ
それにつき
てもさし
あたりぐん
ようづきへ
つゞき一きんの
ともしくばことに
のぞみて
ふべんか
ならん
松田記七
いたして
後醍醐帝
な
後村上帝
一
主主
□□□□□□□□
長慶帝
後亀山帝
□□□□□□□□
のそむくに
にたれどもわれ
とうぞくのかし
らとならば
きん〴〵はいふにおよばずみか
たのものもおいづとあつまり
ことをはかるのちかみちならんと
わがほんせいはよし田にて名をし
辰丸おとよばるれどその
じつみやうをしばらくかくし
いばら木どうぢよと▼
同日記七
□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
をつくり
名して
かりに
女の
すが
必たと
なり
いこの
ふるこしよを
すみかと
してもし
ふもとより
南帝あんの
おんあとを
しもしたひつゝ
のぼりくるもの
あるときは
きりやうをためし
見しかへにて
みかたにせしもの
すくなからす
そのなかにとりわけて
みめの助かほよの
西とよばるゝふたりの
〽少年のおのはとしこそ
いまだおさな
けれものゝ
ようにも
たつべき
ものゆへ
かりに小しやう
となしつゝも
わが手に
おくほどに
さいぜん
手したの
へおの六が
おんみの
へことをしつ
ぐとつぐる
によりて
おもひ
まは
すに
こだ
いこ
ていの
四
まさしく
つぎて
八日記日三書記録
つゞき三かたのよるい
おの六よき八両人をかしこに
ならんことさらにわが此
すみかへ討ひとつにして
すみかへ身ひとつにして
おきてひたすらにたびとを
なやますことそもくなん
なやますことそもくなん
きたらんとはぶしゆつすぐ
のいはれぞやこれにも
れしものならずばなか〳〵に
なしがたかるべしためして
いひわけあることかト
とひかへされてちつとも
みんとしあんをさだめから
どうせず
でつぼうをうちかけしにその
〽すりや
つゝさきをのがれんとてすぎ
おんみ
戸のうちに身をかくされし
ふしぎのじゆつにかんじいり
ねは
かゝるひとをばみかたとなし
ともにだいじをはかりなば
たいもうじようじゆうた
たいもうじようじゆうた
がひなしとおもひしゆへに
わがみのすぜうこゝろの
うちのひめことまでまうし
小くすのき氏の
わすれがたみで
いだせしうへからははやうた
がひもはれ給はんねがふはおん
おはせしかいか
にもこれなる
名をなのらせ給へトいふを
ふるごしよを
うちきくたもんの助はうち
うなづきつゝことばをあら
ため〽さてはさるひとなり
けるかものかず
ならねどそれ
わがものがほに
すみかとなす
をなじり給ふも
ことはりながら
がしはくすのき
まさのりのわすれ
がたみかやう〳〵のことにより
たてそれがしこれをしゆこなす
ていにて此ふるごしよにかくてあれど
とうぞく此はぎをなすものが
おんもくぞうの
みづからたつて
かみのかたなる
ふすまをさい
うにおしあく
みほとり
ればげにいはらきが
ちかくたち
ことばのごとくならべ
よらんもはゞ
たてたるおんもく
かりあれば
ぞうのいけるが
かりあればぞうのいけ
によいもんじの
ごときみすがたに
そうどもを
はつとばかりに
じつはとう
たもんの助はおそれ
しよによび
つゝしみやしばし
よせつゝくも
かうべをさげつゝ
つゝくもかうべをさげつゝ
つを
いたりしが「あつ
ばれ見あげたおん
みのはからひ此うへは
それがしも今より
いちみがつたいして
いちみかつたいして
なんていのおんために
うらみをむくひたて
まつらんトいふにいば
さぐる
こと
なん
どを
かの
らぎよろこびて〽その
おことばを
きゝからは
せつしやが
たい
けい
この
めのとのみやうじをみづから
なのりてゆりたもんの助とも
ゆきとよばれひそかにたい
義をくはだつるそのかど
いでにせんていのまづみざゝ
きをおがまんと此よしの
山にわけのぼりかしこに
それ
がしみか
たをあつむる
にもこれぞと
ひと夜をあかせしにふし
ぎのゆめのおんつげあり
よつてこれなる山塞ぎに
きたりはからずわど〳〵
のゝすじやうをきゝ
みかたをえたる
よろこびはわれに
おいてもたいけいなれど
さほどなんちやうの
おんためにこゝろを
つくすそのもとが
このふる
ごゑ
いへ事しるし
なくてはひとの
こみつのさそひ
□□□□□□□□
□□□□□□□□
よを
はゞ
かりもなく
□□□□□□□
なし
ぐん
よう
きん
を
あつ
むる
ため
ひとを
まで
のとも
がらに
まかする
のみまつたく
お
なご
のす
がたは
した
おのがすみかと
もつてかのてらを
れど
なすのみかかのみざゝぎを
まもりのためになんちやうにて
公がたさにごだいご
おひしりぞけしと
いふにはあらずうたがは
しくばまのあたり
ていをはじめとしてごかめ山ていにしていにしくい
こんりうありし如意輪寺惣臣のそうていをはじめとしてごかめ山ていに
どもをいつのほどにかおひしりえけを▼いたるまでのしんもくそうをつくり田ごらんにいれんトいひつも
おもへば
□□□
次
後日記七
つゞきことなるゆへいまより
いぜんにたちかへりその名も
よし田たつ右みつ長晴
ながとなのるべし
とてたけに
のばせしくろ
平端
かみを
たちまち
ふつたと
きりすて
つゝみめの
助とかほよの丞を
やがてそのざへよびいだし
がねてよういのさけさか
なをところせきまでおき
ならべさせてたもんの助を
もてなさせそのみはしばらく
ひきしりぞきてかみのかたち
いふくまで男すがたにあら
ためつゝふたゝびそこにいで
きたりともにさかづきを
すゝめなどせしことのついでに
さぶじゆ
〽まつをしゆ
ぎやうなし
さやうなし
こゝろざし
あるともがら
をより〳〵みか
たにひきつけおき
じせつをまつてことを
はかるのかねてのしよ
▼これはあやまちぬ
さらばわれらも
そのかくごにて
ゑほ
雨みか
たを
かり
あつめしばらく
じせつを
まつへきか
それにつき
てもその
もとには
ゆくゑ
さだめず
くに
ぐを
有
四丁
たつゑもんはたもんの助にむか
ひていふやう〽それがしこれまで
こゝろをつくしてあつめし
みかたも百人あまりぐんよう
ぞんで候へばはやり
たることし給はで
ときのいたるを
まちゐへト
〽むしや
しゆぎやう□
きんもあまたあればこれより
いはれてうな
みやこにらんにうしてあしかゞの
づくたつゑ
なら給ふと
ならばいそがせ
十一日
もん〽いかさまいかさまへ
やかたへうつていらんか又はみやこにもん〽いかさまふたびにも
おはしますごかめ山のみろごと
をばひそかにぬすみたて
まつりこれなるごしよに
うつしまいらせこゝに
義へいをあぐべきか
おんみのふんべついかに
ぞやトいふにこなたは
うちあんじて〽わど
のゝことばもさること
ながらそれがし
つく〴〵かんがふ
るにときいまだ
そこにいたらず
なまじいなること
しいだしてのぞ
三もとげず
いのちをはた
さば世のものわら
ひになりぬべし
まづそれがしは
此まゝに
しばらく
しよこくを
へめぐりて
なほも
十一
あるまじおりから
やよひのはじめ
にていま
しばらく
しばらく御
せば山
くの
さく
らも
さか
りになりぬ
べしその
ころまでは
こゝにありてたびのつか
れをなぐさめ給へトとゞめ
らるゝにたもんの助も
おとにきこへしみよし野の
はなを見すてゝたちさらんも
こゝろなきことなるにあるじのことばも
ふりすてがたさに千日ばかりも
とうりうするうちはなもさかりに
なりしかばたつゑもんはたもんの
助をこゝかしことしるべをなすにぞ
あかぬながめにたもんの助はおぼ
あかぬながめにたもんの助はおぼ
へず日かずをすごせしがかくてある
べきことならねばある日つぎへ
十一日
つゞき
たつゑ
もんにむか
ひていふやう
〽きゝしにまさる
ながめをば
よきおり
からに
きあは
せてあく
まで
したる
のみ
ならず
日ごと
くの
おん
たびの
○
むうさをば
わすれたりされば
とていつまでか
かくてあるべき
わがみにあらねば
なごりおしくはおもへ
どもあすはほりそく
なさんとおもへば身の
いとまをばたまはるべし
トいふにおどろくたつ忠秀が
〽それはあまりにせいきう
なり此ほどおんみのまいら
れてよりぐんがくぶじゆつの
おんものがたりをうけたま
はつてそれがしの身にとくをえし
ことおほしなほ今しばらく
とうりうありておんおしへをば
かうむりたしいふにこなたは
かうべをうちふり〽いは事ことこ
ろは身にとりてもかたじけなくは
おもへどもかのいちだいじをかゝへし
身にてはあだに日かずはすごし
がたしわれはこれより中國ちめくを
へてきう
しうまでおし
わたりかへさに
國貞画
春水作
みやこに
たちより
ても指
此ことば下の
巻へつゞく
新編蝸牛譚
初編ゟ五編迄近刻
趣向は新渡
皿邸噌恠異
製本は錦干
三亭春馬著作
梅蝶楼國貞画
同同
同画
西同
本家
實母散入
私方実母さんの義は中ばし南でんま町一丁目西がは
にて三来売駒来り候処店手せせまに付此たび同所
向東側へ引参り申候間不相替御用向奉願上候
中橋南傳馬町一丁目東がは
さんぜんきんど婦八ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
御免疝積湯せんしやくつかへによし
せんきの妙薬
御用薬師
周
包
無類元里おしろい
はつちり四十八銅
無寺ゐながしおしろい
さくらねる廿四銅
つゞき
たつゑ
もんにむか
ひていふやう
〽きゝしにまさる
ながめをば
よきいり
よきおり
からに
きあは
せてあく
まで
したる
のみ
ならず
日ごと
くの
おん
なし
にて
たびの
○
もうさをば
わすれたりされば
とていつまでか
かくてあるべき
わづみにあらねば
なごりおしくはおもへ
どもあすはほつそく
なさんとおもへば身の
いとまをばたまはるべし
トいふにおどろくたつ右ゑが
〽それはあまりにせいきう
なり此ほどおんみのまいら
れてよりぐんがくぶじゆつの
おんものがたりをうけたま
はつてそれがしの身にとくをえし
ことおほしなほ今しばらく
とうりうありておんおしへをば
かうむりたしいふにこなたは
かうべをうちふり〽いは事ことこ
ろは身にとりてもかたじけなくは
おもへどもかのいちだいじをかへし
身にてはあだに日かずはすごし
がたしわれはこれより中國ちめくを
へてきう
しうまでおし
わたりかへさに
國貞画
春水作
みやこに
たちより
ても指
此ことば下の
巻へつだく
新編蝸牛譚
初編ゟ五編迄近刻
三亭春馬著作
梅蝶楼國貞画
趣向は新渡
皿邸噌恠異
製本は錦干
同同
同画
西同
教實母散入
私方実母さんの義は中ばし南でんま町一丁目西がは
にて三来売駒来り候処店手世度に付此たび同所
向東側へ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
中橋南傳馬町一丁目東がは
さんぜんさんど婦心ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
○御免疝積湯せんしやくつかへによし
○せんきの妙薬
[御用薬所信州上田東山堂製造
無類元里おしろい
ぱつちり四十八銅
包
四十八銅
一包
無るゐながしおしろい
さくらねる廿四銅
万英香
さゝく
国
七編下
宇次猶蒙
可夏子母
足志仁得喜
第七編画被
春水佐久
御上るゑがく
紅黄堂
森林
の巻よりかのちのさま
をもけんぶつなし両三
ねんのそのうちにはかま
くらにおもむきつゝかしこに
あしをとめんとおもへば
わどのもすでにぐんよう
きんのことたるほどに
なりたらんにはとう
ぞくのわざをやめ手
したのものもそれ〳〵に
世わたりのみちをおしへて
みやこちかきにしのばせおき
おんとはかまくらにきたり
給へかのちにおいてさいくわい
一・・・
一里あまりもつき
そひきたりふもとへ
いづるみちのあないを
くわしくゆびさしおしへ
なしいよ〳〵たいぎをだんかう
いたすべしトおもひこんだるいち
ごんにたつゑもんもとゞめかねて
つみにたもとをわかち
しがなほそのうへにも
たつゑもん▼
その夜はわけてさけさかななど
こみつをもちひてもてなしつゝ
つぎの日のあさまだきにたも
んの助はわかれをつげてほつそく
なさんとするほどにたつゑもんは
なごりをおしみてかほよの丞
みめの助そのほかおの六よき八らの
手したのものさへひきつれてふもとの
さとまでおくらんとするをかくてはひとの
めにたちてかへつてうしろやすからじとたもんの
助がかたくいなめばそれさへりひにあらそひかねて
せたもんの
助はその
日よしのこ
山をくだ
りてふも
との里に
いたり
しが
のこりおしくや
おもひけん
小だかき
ところにたゝ
やまとは
みかたの
旧北きちなるを
忠義専の
ためにほろ
びしひとの
ゆめのあとをも
とはばやとかねて
おもひしこと
なるを見も
はてずしてこの
まゝにたこくへ
ゆかんはのこり
ずみてたも
おしとてある
んの助が
ひは笠木かきの
あゆみゆく
山にのぼり
あゆみゆく
山にのぼり
あるひは楠氏なん
かげ見ゆる
あるひは楠氏なん
のしろあと
のしろあと
まで見を
くりける
など見るにつけ
さればまた女きくにつけ
一女正正博士
みめの助
たつほこつ
かほうの丞
もんぜんの
かたはらに
めいぶつ
大ぶつ
つゞき
いとゞむか
しのしの
ばれてさき
だつものは
なみだのみとかく
してさらんの曲い
してたもんの助は
おもふくまなく
見つくし
つゝ日
ならず
奈良
に
いた
かば
に
きこ
へし
大
仏殿だいぶつにし
さんけい
なしたるかへりがけ
じもちといふかんばんをいだし
たるいこひどころありしかば
しばらくあしをやすめて
ゆかんとくだんのもち
屋にたちよりいゝ
みせの
しよう
ぎに
こし
うちかけ
もち
など
とりて
うち
くひ
ながら
おも
この
ゆきゝの
ひとの
くちぐに
かたを
なが
むれ
ば□
〽それ〳〵むか
ふへ見へるやうす
はやくけんぶつ
しにゆけと
みなあしばやに
はせゆくありさま
ことあるていに
見へしかばちやを
くむ女を見か
へりて〽われ
らはたびの
ものなれば
こゝらの
やうすは
しらねども
おほくの
ひとの
たち
きは
ぐは
なにか
しさいの
あること
ならん
いかなるゆへ
ぞトとひかこ
ればくだんの
女はうちゑみて
〽なるほどたこ
〽なるほどたこ
なるほとたこ
くのおかたとあれば
ごぞんじないも
ごもつともこゝ
よりほどもとほ
からぬ木辻きの次へ
四
云日二記七
▼もすこしおやすみなされてごけんぶつ
をばなさるがよいといひつゝ
あなたをうち見やりて〽とかく
いふうちむかふからあれ〳〵
かごか見へまするとはなし
なかばへどや〳〵と
くるわのものがつき
そひていとうつくしく
かざりたてたるはな
かごいつてうかつぎ
つゞき
くるわの
しをもち屋のかどに
かきすゆればあるじをはじめ
かないのものどものこらず見せへ
とんでいで〽これは〳〵太夫さま
にはおもひしよりもおはやい
おかへりあいかはりませず
わたくし見せへおたちよりくだ
さりましてぐわいぶんかたぐ
あそび屋より
としごとの
やよひにはおの〳
かへのあそび
めをいとはでやうに
いでたゝせはなみを
かけて春日かせのみやへ
さんけいさせるが
此やうなありがたい義は
ござりませぬソレ
おちやあげろおたばこ
ぼんトかないがよつてほんそう
なせばかごのうちなる
あやことはあるじにゑ
あやことはあるじに而
しやくをなす
□□□□
ばかりうち
あがりたる
あがりたる
けんしきは
大佛主ち
出し
令続狂年
にやといふ
とうしぜん
せいならび
なき
太夫
さんの
かする
もうで
そのいで
たちも
たいそう
ところの
ならひけふは
とりわけ
かのくるわ
にて浮寝屋
ねやの
ゆへそれを
けんぶつ
なさんとて
こたらきん
じよはおほ
さはぎいつも
かへりは此見せで
おほかたやすんで
ゆかれますればも
○おい
そぎでないなどば
あなたも▼
四月九日
さすがに
松のくら
ひを日
ふむ
くるわになだかき
ぜんせいとはいは
ぜんせいとはいは
ねどそれとあらはれ
たるがあたりを
しづかに見まは十七
とておがほへず見せの
かたすみにさいぜん
よりしてきうそく
せしたもんの助の
わかしゆすがたを
ひとめ見るより
なにとやらこゝろ
ありげにやしばし
かほうちまも
なす
やらんと
かごの
うちをば
さしのぞけば
そのかほかた
そのかほかゝ
ちのうつくし
さはものに
りてゐたるにぞ
たとへん
やうもなく
たもんの助も
げにけい
ちやくみ女が
うはざにきゝ
こくのよそ
うはざにきゝし
ほひあれば
あやことと
ものいろをこの
いかなるもの
にてさば
にてさばまぬこゝろ
にもかゝる
かりにいま
ぜんせいを
公日記七
つゞきひじんの又ある
ものかと見とるゝ
ばかりぼう
ぜんと
われを
わす
れて
□□□□□□□
ほどに
つき
そひきた
りしくる
わのものは
あるひは
もの
ちやを
にゆかねを
もらひし
のみもちを
くひまたは
よろこびと
わかれを
たづさへ
きたりたる
つぐるあい
さけの
さつなど
さけのさつな
さつなど
のこりしを
がやくと
ちやわんに
していと
からまし
ついでうち
のみなど
あとはさな
がらおほ
しつおの〳〵
ほどよく
かぜの
きうそく
ふいたる図
なせばその
しつ身を
おこすとて
見かへれば
いつの
まに
やら左りのたもとに
一笑ひをぬひとめたるが
そのかんざしになにやらん
むすび
そへ
たる
かきつけ
あり
まさ
これは
かたむき
たれば
こよひのとまりへ
いそがんとてもちの
あたひをはらひ
一介今見たる
あやことと
あやことと
いふあそび
めのかしらに
させしかん
ざらなるが
いかなる
うちにて
かしらだち
しがかねて
よういの
つみがねを
もち屋の
あるらに
とうせ
づゝ
〽さア〳〵
おたち下
いふほどに
つきそふひとゞ
こゝつえてまた
もやかごをかき
あぐればあや
ことはなほのこり
おしげにたも
んの助を見か
あとに
ことなら
ねばたもん
ねばたもんの
助もおも
はぬこと
にてひさ
しくあしを
とゞめし
へり〳〵かごに
ことゆへ日も
つられていで
ゆくにぞある
じをはじめ
じをはじめ
かないの
ものも半町
はやにしにの
□□□□□□□□
あまり見五くり
ゆきてあやこと
はじめつきそふ
などや
同四十四丁
同壱巻
わが
そでに上
うちおど
ろきしが
おりも
よくかな
いのものは
あやこと
らを
見おくらん
とてで
はらひ
答
あと
へには
ちや
くみ
女が
そこらを
かたづけ
などする
ていにも
あらざればたも
のみきの
つく
んの助はかのかん
さしを舟ばやく
ないてくわいちう
ぬいてくわいちう
ならさあらぬ
ていにてたち
いでしがさる
にてもそれ
がらはとしごろ
ぶじゆつの
しゆぎやうを
つみおもひ
がけなきところ
よりたとへ
とびどうぐを
うちかくる
ともやはか此身に
かくべきと
かりにも
ゆだんせざり
しにかの
あや
ことが
かほ
かたち
たが
ひまれにる
ゑんしよ
くにつぎへ
《《名仮名仮名:
つゞきおぼへず
見とれしそのきよを
つけこみいつのほどにか
かんざしをわれにうち
つけたるものかそれ
がしこれ
までひと
たびも
おくれをとりしこと
なかりしにわづかひと
りのうかれめにわがたま
しひを見すかされしは
かへすぐもふかくなり
きなくば意歌にてもかき
したゝめてあるべきに
一無土のいちじをばしるせし
ことなにとも
それにつきてもあやことが
わがきよをはやくも
つけこみていつのひま
にかかんざしをうち
つけたりしかれが
手のうちうかれめ
ごときのわざとはおぼへず
ことさらくだんのかんざしに
いたびそへさる人と
むすびそへたるひと
□□□□□□
しなはいかなることをか
もつて
がてん
かきつらんとおもへばひと
なきところにいたり
ゆかずわれは
くわいちうなしたる
かんざしにむすびし
かみをひらき見れば
もとよりいろまち
なんどへたちいることは
このまねど此うた
女がいふやう〽この
ごろ木
つぢのくる
わへうへた
さくらもてうど
今がさかりおきやく
たまにも花けん
さまにも花けん
ぶつにおいであぞ
ばすおこゝろなら
ごあんないをば
いたしませうトうち
ゑみながらそゝの
かすところがら
とてめゝつかひの
女までが
ぬからぬ
ことばを
これさい
わひとたも
んの助は
ものゝ
やうすを
くわしく
きくならば
ぎねんをはらす
うちうな
づきつゝゑま
しげに〽なにさま
それはおもしろ
からんがついでに
とひたきことの
ありその
木つぢのくるわ
べにふでをもてあざ
やうに興むの一字かさじ
をばかきてありさす
がにきりやうすぐれ
たるだもんの助もその
いをえねばひとり
がひをはらさず
してたこくへゆかんも
のこりおしよしや
かれにはたいめん
かれきはたいふ
せずともよそ
ながらもかの
つく〴〵
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おもふやう
おもふやう
かのうられ
めがそれ
がらを
手くだに
かけて
たぶらか
さんとおもふ
さんとめもふ
こゝろであもならば
むすびそへたる
このかみに
ゑんじよ
かま
こともやことはら
のうちにしあんを
きだめふたゞひみちを
とつてかへして
その日の七つ
すぐるころ木つぢのくる
わにほどちかきさる
はたごやにやどりを
もとめまづ湯を
つかひ
など
せしのち
やしよくの
ぜんに
〇
かゑ
名大井もち
むかふ
とき
きうじに
いでし同
同十四丁
にてうきね
やとかいふ
こゑのかゝ
へにあや
ことといふ
うられめ
ありて
とうじ
ぜんせい
ならび
なき
よし
▼
云日記七、
(三貫
三の
巻ゟ
かく
ひやう
いひすがたと
いひどこにひとつの
いひぶんもなくきつい
くるわでたれあつてならぶ
日ものはござんせぬがそのかはり
にはわがまゝものでなみたいていの
おきやくではあいてになられぬ
たかいけやしきそれほどあつてうかれ
めのいやしいつとめはしてゐれど▼
ばんをとる
やらんそなたは
▼ぶじゆつはのこらず
おうぎをきはめうた
さだめてこゝに
あればかれがやう
すもしりつらん
はいかいはいふにおよ
ば出て油需弗しんじゆの
ばず神仏儒仏
きかせてくれよし
たづねかくれば
きうじの女はうち
ゑみて〽そのあや
ことといふ太夫
さんはきりやうと
◇日記七
三道
どうと
やら
むづか
しいと
までも
つゞきくにもと
までもうはさ
きこへてその名を
しらぬものとても
なしかれはいかなる
女ならば四のまきへ
そのみのこゝろに
このひとならばとおもふ
おきやくのそのほかは
たとへいくたびかよひきて
なじみになじみをかさ
ねるとも
かならず
はだみは
ゆるさぬと
いふひやう
ばんがたかく
なりかねさへ
あればじゆ
うになる
ねこのやうな
ぢよらう
より
はりが
あつ
て
おも
よむねに
たゝんでゐさ
んす
れば
十六
ろい
ひとは
とも
あれ
おれ
こそは次へ
つゞきあやことをかひこなしほん
ねをださせてあそばんとわれも
〳〵とかよふほどにおきやくの
たへまはなはとのうはさわたくしも
あの太夫さんにはたび〳〵なめに
かゝりしがおなごが見て
さへぼれ〴〵すれば
さへほれ〴〵すれ
とのがたが
ごらうじては
やうつを
おぬかしなさ
るもどうり
それではあなたも
それではあなたも〳〵
あやことさんにおきが
あるのと見へますトわら
へばこなたもうちわらひ
〽なか〳〵
さう
いふけん
しきの
たかい
太夫と
うけ
給はつ
てはわれ
らのやう
ないなか
ものが
といふに女はまがほになり〽おざしき
ぎりとおつしやつてもほかの
かたとちがひましてなだいの太夫
さんなればおさだまりのあげ
だいきん六十分はでますで
あらうさうして
見るとそのおざ
しきにげいこ
さんもなけ
れば
なら
ぜ
かゝりおざしきの
おもしろさは
おくにもと
へのおみや
げにずいぶん
なるでござり
ませうと
はなし
なかばへ
らうかより
ひとりの
女がたちいでて
〽たゞ今木つぢの
うきねやからめや
ことさんのおつかひ
とてこのつみ
をばおきやく
さまへあげて
くれろとまうし
ましたとおほぶろ
しきにつゝみしものを
かえきたりてさしいだ
せばたもんの助はまゆ
あいてに
なられる
ことでは
なけれど
くにもとへ
みやげの
ためかほ
ばかりでも
見てゆき
たし酒の
あいてに
ざしきまで
ちよつこと
よぶには
どの
やうなし
ことに
したらば
できやうか
ふあん
ないの
それ
がしゆへ
そこ
らの
はな
しもきゝ
たいと▼
かく
●その
ほか
ごしゆ
やおさ
かなで
おほ
かたいり
めが百五十匁と
ひよつと
したらば
二百匁
ぢかく
かゝり
ませうも
うちひそめ〽われらがかたへあや
ことよりつかひをうけるおぼへはない
それはおほかたまちがひならんよく
きゝたゞしてよそほかへもつていつたが
よからうといふを
女はきゝあへず〽わた
くしもまちがひがあつては
ならぬとぞんじまして
ねんをおしてきゝましたら
しをおしてこゝ
そのつかひのまうし
ますにはお名
まへはしらねども
おとしかつこうおかほつき
おめしものもかう〳〵いふ
おきやくがほとまりなす
つたはづ此つみをばあげて
くれゝばなかにおふみが
はいつてゆるゆへそれでおわ
かりなさるといふことたみに
□□
しれ
ませぬその
かはりにはあげ屋のかい
おわたしまうして。なろと
いひおいてかへりましたが
あなたにちがひないやうに
おもはれますゆへうけ
とつてまいりましたト
いふによりたもんの助は
おどろきしがさいぜん
われにかんざしをうち
つけるほどのいたづらもの
つゞきかやうの
つかひをおくる
まじきもの
にてもあら
ざればきらいて
見んとおもふ
にぞくだんの
女にいひつけて
ふろしきづた
みをとかせて
見るにいと
はでやかに
したてあげ
たるにそで
ありはをり
ありそへ
たる
ふみの
うは
がきに
ゆか
しき
きみへ
無むの
字じより
としるし
あるを
手に
とりて
さてはと
おもひに
ひらき
見ればさい
ぜんはからず
とちうにて
おんめゆじの
そのおりから
あまりゆか
しくおもひら
ゆへおそでに
とめしひと
しなをおん
とりすても
あそばさず
こよひはちかき
そのあたりへおん
とまりのよし
うけたまはり
あまりおもひの
やるせなさにさし
つけながらふでに
しめしておどろかし
なくいやしき
ものとおん見すて
なくせめてひと
夜のおはこびをも
四
同同日巳一
またもんの助はひとりしあんを
めくらすれどあやことがこゝろの
うちのいかにもがてんゆきがたく
わればかものと
十一
くれ〳〵
ねがひまい
らすなど
かきしるし
たる
その
かまでも
すゑに此しな
あらくしけれどもおり
からのおわらひぐさに
まいらするとぞしたゝめ
たるふでのはゝりも
たゞならぬをつら〳〵
よんで
かに
おぼれ
だに
せずば
ひとたび
くるわに
おもむ
きてかれが
しよぞんを
さぐり
見るとも
しさいあらじとおもふ
にぞくだんのふみをおし
にぞくだんのふみをあし
いだゞきよろこぶ
ていを見する
にぞさいぜん
よりして
かたはらに
あきれて
見てゐし
きうじの
男女がにこ〳〵
三日記廿一日記
つだき〽コレまうし
おきやくさま
あなたは
まことに
手のわるい
あやこと
さんから
千七百二十二
□□□□□□
此やうなつ
おつかひなどの
くるほどのふかい
おなかでありながら
おなかでありながら
いなかものゆへなに
ごともやうすがしれ
ぬとわたくらにあげ
だいきんのことまでも
とり
だすくらばこ
〽さア〳〵こゝへト
いふほどにたも
んの助はいな
みもされず
〽われ
らはじつに
いなか
ものにて
あやと
いはせておあそび
なさるとはあん
なぞから
此やうな
まりにくいなされ
ものを
ゆうそのかはり
もらはふ
にはわたくしが
こよひあち
わけはなけ
れどまち
らへおとも
してなん
でもおも
いれ
がひにも
ぜよつかひ
の日
太夫
さんに
かれいを
いふてもら
はねば此うめくさは
でき
ませぬ
もうかれこれとの
きたは
わがみにとつて
おもはぬしあ
はせそれに至
●いりあひ
すぎじ
ぶんはてうど
よけれども
あやことさんのいろ
きやくといはれておいで
なさるにはおぐしがだいぶ
みだれてゐるよくはできねと
わたくしがちよつとゆふて
あげませうととりもちぶりに
コヨ巳一ニ
五ついては
いろ〳〵と
そなたの
あつい
せはに
なり
おくりたるにそではその
□いふうち
とりひろげてたもんの助に
うちきせつらくだんの女が
かみもゆひおは
ればかのあや
あないにたちてくるわを
かんさしてぞいそぎゆく
ことより
こゝとつぎのゑとき
おりからやよひの
なかばすぎ
さくらも
いまを
さかり
なる
花の
くる
の
仲の
戸ぐちに
ならべさる
しようぎに
こしをうち
なせる
いたづら
ものおなし
しよう
ぎに
かけしはおとこ
だてとかたて
しゆとかみづ
からなのつて
くる
わの
うちを
わう
ぎやう
うちかけし
ちかけし
あやことの
ま
しんぞうの
そばへさしより
〽コレ五十三葉
いとおら
がなり
まの
ヲ図
やなに
とも
きのどく
なせんばんト
おやかたと
ひともしつたる
鳴橋先生なる先し
あのあやことを
手にいれんと
かよへど今に
うちとけず
いつもつれなく
するとのこと
それをつぎんし
十乙
つゞき
おぬしも
みならふ
てかおれが
ぞつこん
ほれぬいて
くどけどいつも
びんしやんと
うけつけ
ぬとは
つれない
しかた
おれを
だれだと
おもつて
ゐ
▼くださんす〽おこゝろざしが
うれしさにそんならいろになり
ませうと
いつたら
とう
●どうだ〳〵ト
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
せいの子
ぶんのうち
でもゆび
おりの
その名も
雷づち
怒ど
いひつくも
いだきつかれて
こなたはうちゑ
こなたはうちゑみ
〽わたしのやうな
たらはぬものを
それほどまでに
しん
せつに
やさしく
いつて▼
おとに
ひゞいた
男の
ちやき
〳〵いろに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
はぢ
では
ある
まいの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おまへはよか
らふかわたしはいやで
ござんすト
いふよりはやく
のみかけし
たばこを
ふづとふき
かくればけむりに
むせてどゝん太が
くるしむひまにこと
いとはそのばを
ちやつとにげてゆく
おりしもかたへに
たゝずみし
おなじなかまの
おとこだて
風神かぞのみ
吹六ふかくと
あだ名を
とつたいた
づらものが
それと見る
よりうち
わらひ
〽どゝん太
やめに
したが
よい
おぬ
しの
かほで
ぬれ
ごととは
ちと
うけ
にくい
やく
まはり
できも
せぬことしよう
かりおやかたの見へるには
まだもうすこしあいだが
あらうそのひまにひと
あらうそのひまにひと
まはりそこらあたりを
うろついておいらたちの
手にあふやうなあんまり
つよくなさそうなあい
つよくなさそうなあい
てがきたらけんくわを
しかけ手なみを
見せてくれ
べいといふにどゝ
ん太にがわがひ
してやがてしよう
ぎをたちはなれ
なにさまそれはし
よいなぐさみつきへ
一日記談
なり
なり
かつこうは
りつぱだがつひぞこゝ
らで見なれぬさむかひ
どんなやつだかけびいて
見やうトさゝやき
あひつゝまつとこ
ろへたもんの助は
はたご屋の女を
しるべにしづくと
くるわのはなを
ながめながら
とほりかるを
つゞきさいわひ
あれ〳〵むかふ
からふかあみ
がさにこしまき
ばをり▼
両人は
うかゞひよりつゝあみ
大包金二朱
朝
鮮
竈金二朱
牛肉丸
がさのうちをじろ〳〵さしのぞき
〽わかいのまつたトいひながら右と
小包百銅
第一ひゐを補ひじん
せいをます妙薬
なればさよじやくの人
左りにたちふさがりみちをさへぎる
けんくわのいとぐちこゝにいたりてたもんの助が舅
かの両人をなにとりするそは八篇のはじめにとくべし
めでたし〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵
常に用ひてよし
下谷さみせんぼり
対州
染崎氏製
屋敷
為永春水作梅蝶楼国貞画
萬
何時次郎
両浦里
明鴉黒土画廼裲襠
三亭春馬作
梅蝶楼国貞画亭
初編ゟ五編まで当年出版
年
二
延
一初輪六時次郎浦里が未生以前の話説にしてそが伯父昭田の次郎渡浦を慕ふのあまり
諸基の苦計を設け不事行して却而身を亡すの話且古地麓に恋慕の奇恠
将不測貞弓を殺さるの一段是に二輪へ続く長士経迄の設場に均し時次郎胤堂と
清成長地を説入編より花術半開香を費するに至るされ亦例の長編物と推し給へ
辛
西
童謡妙々車
十二編ゟ
十五編迄
出板
春馬作
五編種清作
恋車淀翠
六編国貞画
国貞画
陽
春
廿六編同作
四十二編柳亭録
八大傳犬の艸紙
大晦日曙草紙
廿七編国編画
四十二編国綱画
開
板
花封莟玉章
四編
五編
六編
同作
うすおもかげまぼろしにつき
六編
春水作
1編
薄俤幻日記
国貞画
薄俤幻日記九編国貞
九編国貞画
標
同
地本草紙問屋
金銀
南傳馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
一日記談
なり
かつこうは
りつぱだがつひぞこゝ
らで見なれぬさむかひ
どんなやつだかけびいて
見やうじさゝやき
あひつゝまつとこ
ろへたもんの助は
はたご屋の女を
しるべにしづくと
くるわのはなを
ながめながら
とほりかるを
つゞきさいわひ
あれ〳〵むかふ
からふかあみ
がさにこしまき
ばをり
両人は
うかゞひよりつゝあみ
朝
大包金三朱
中包金朱
牛肉丸
鮮。
小包百銅
第一ひゐを補ひじん
せいをます妙薬
なればきよじやくの人
かさのうちをじろ〳〵さしのぞき
「わかいのまつたトいひながら右と
お左りにたちふさがりみちをさ
左りにたちふさがりみちをさへぎる
けんくわのいとぐちこゝにいたりてたもんの助が
かの両人をなにとかするそは八篇のはじめにとくべし
めでたしく〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳
常に用ひてよし
下谷さみせんぼり
対見
染崎氏製
屋敷
爲永春水作梅蝶楼國貞画
萬
二
延
年
何時次郎
明鴉黒土画廼裲窟
両浦里
三亭春馬作画
梅蝶楼国貞画亭
初編ゟ五編まで当年出版
初齢は蒋次郎浦里が未生以前の話説にしてそが伯父明田の次郎実連を慕ふのこのこのこのこと
諸其の苦計を設け不事行して却両身を亡すの話且古地連に恋慕の竒惟一
将不測貞己に移さるもの一段是三編へ続く翌も七銭迄は厳常に均しく時の郎間宅え
相成長地を説入趣より祐術半開省を書するに至るされば亦例の長編物と推し給
辛
西
湯
春
童謡妙々車
十二編ゟ
十五編迄
出板
出板同
春馬作
五編種清作
恋車淀翠翠
国貞画
六編国貞画
廿六編同同
四十二編柳亭録
八大傳犬の艸紙
大晦日曙草紙
廿七編国編画
四十二編国編画
開
板
標
同
□
花封莟玉章
四編
四編曰
五編
六編
六編
春水作
同作
六編春水作
八編
薄俤幻日記
九編団貞画
国貞画
《題:地本草紙問屋
南傳馬町壹丁目
蔦屋吉藏板
丁次郎
謹計
磨保呂
五日記
八篇一
国貞物
同弐匁弐分九厘
(
伊
足
介題曲笠団連
八編上
御
薄柿
初日記
第八篇
上画
巻
Q
○
▽
為永春水作
梅蜍楼国貞画
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○●○
幇間が羽織の裾にて。踵を拂ひしその時代には合巻の
作風も。辞短く縡尠く。婦女子のために耳にも眼にも。
觸易きをもて要とせしに。今の世はうらうへにて。羽折の夫は
短くなれと。合巻は最長く。さればお女中方までが。作の巧拙
趣向の美悪。爰は恁でもあるまいに。何を読でも力が薄い。
些随筆でも見やうかなどゝ。段々固じて来る世の中は。迂闊に。
筆頭も採れぬを。おしつけ所爲の下手我慢相も替らず夢の
やうなる。事を綴りて表顕の幻日記の嗣輯に備ふ。
萬延二稔酉陽春
為永春水記焉
椿園玄湖書
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
○
独り寝はなかきならひの秋の夜を
あかしかねてや鹿も啼くらん
妙薫尼
花園雅楽介。
光盛
明石瀉
浪之助
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
※栄※※※※※※※※
女房
阿須磨
かくてこそ鯰に死なれねはつ松魚
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そへんのつゞき
ふたゝびとく
ふく六
とゞん太りやう
にんはむかふ
よりくるたまん
のすけをあみ
がさごしにさし
のぞけばとしは
やう〳〵十七八
にておんなに
してもみま
ほしき
わかしゆ
すがたの
やさかた
なるにぞ
こいつは
おほかた
〽よわむし
ならんをだ
してくれんとりやう
にんが〽わかいのまつたト
こゑかけつゝ
つゞきおほでをひろげて
たちふさがるをたもんのすけは
みるよりもはらのうちにはあざ
わらへどおもふしさいのあるゆへに
ちおどろきたるていにもて
なしあないにつれたる女の
うしろにみをちゞまして
かくるゝにぞくだんの女も
かねてよりかれらが
一ことはしるゆへにわるい
やつらにいであふた上
おもへばわざとにこ
やろに〽アレまアおまへ
さんがたもごじよう
だんもしなに
よる此おかたは
わたしのとこへ
おとまりなさ
れたおきやく
れたおきやく
さまでこのくる
わへはこよひはじ
めてもしまち
がひでもでき
ましてはなに
ぶんすまぬ
わけなればト
はんぶんいは
せずまなこを
いからせ〽女の
くせにつべ
こべとうぬ
らが
しつ
こと
では
ない
のい
ゐを
れト
ねめ
つけつゝ
ふく六
たもんのすけをなかに
とりこめともにどすごゑ
とゞん太
両にんが
ふりたてゝ〽おのれはとこの
うまのほねかうしのほねかは
しらねどもこしまきばなりにふる
あみがさはでなでたちでこの
さとへはいりこむならその
やうにまづこちとちへ
ひとゝほりおたのみまう
すとあいさつがなくてはこゝ
へはいりこまれぬかういふふたりを
だれだとおもふとうじなるはし次へし
つゞきせんせいとおとに
きこへたおやかたのこぶんの
水のほとけこゝろで
せいとおとに八つほとけこゝろでふく六がおなじくしりを
とほしてもやりも
ひきまくるをこれもいな
うちでもはゞのきくいかづち
しやうがそのかはり
まずくゞりでゝちり
どゝん太かぜのかみふく六と
よばれてはこゝらでなだいの
おとこだてくるわのなかは
ここをくつてとほり
をれとしりひきまく
つてたちはだかればた
うちはらひそのまゝ
うちはらびそのまゝに
ゆかんとするを両にん
が〽さむらひまてと
わがうちどうぜんそれを
うぬらにさたもなく
かつてなことをせられては
こつちのなかまのかほが
もんのすけはちつともよびとめつゝおほ
いなまず
□□□□□□□□□
ぐちあいてうち
わらひ
すたるそれともこつちをへ
ふみつけにしてとほら
れるならうでづくで
とほつてみやれとそう
ほめよりがみつく
やうにのしればた
もんのすけはおそるゝ
さまにてふたりがまへに
両手をつきわたくしへ
ことはおんごくよりはじ
〽イヤもう
めてこのちへまいりしゆへ
くるわのやうすもおな
またをくゞ
かまのことをもさらに
ぞんじまうさずそれ
ゆへにひとことのごあいさつ
をもいたしませぬはわた
くしのぢう〳〵あやまり
つてなりとすべよく
おとほしくださるならば
おとほしくださるならば
此うくもないわれちが真
此うへもないわれらがし
あはせさらばおふせにした
あはせさらばおふせにした
がひませうごめんなされ上
かやうにおわびをいたす
いひつゝも身をちゞませて
き□〽よの
なかによはひやつも
ずいぶんたんとあるもの
だがあぬしのやうなおくびやう
※まさつたおほ
ごしぬけみかけ
ばかりのこしのもの
ならさゝせて
おいても
やくには
たつまい
いまから
ふつつつ
さむらひを
やめるしよう
こにふたこ
しをおいて
ゆくなら
ゆるして
やらうかう
いはれるのが
くやしいなら
くやしいなら
かたなを
ぬいてあい
てになれ
きらぬかつか
ぬかころさぬか
さりとてはまた
はりあひのない
みろけだけしの
ほねなしめ
あつたらくちに
からはゆへなくおとほし
くださるやうひとへにねがひあげ
まするといへばそばからやど
やの女が〽アレあのやうに
此おかたがあやまつて
ゐなさんすゆへこな
さんたちもどうぞこの
ばはかんべんしてトこと
ばをそへてとりな
せばいよくづにのる
どゝん太がふく六と
めをみあはせつゝ
〽ヱヽじやますなト
かの女をはらひのけて
すみより〽さむらひ
おのれは
この
の
さと
や
とゞん太のまたをくゞりて
はひいづれば一おれのも
うす
をし
らぬ〽おんごく
ものにこれまでであつた
ことがないやくそくなれ
ば此まゝにゆるしても
かぜひかせしのごの
いふもめんどうな
此うへはそのふた
てこしをいざこの
ほうへトいひながら
八日とほ
ふたりかゝつてりふ
そうがこゝにさしたる
じんにたもんの
ふたふりのそのうを
すけのこしがた
ぐらはなんのため
なをうばひとら
かういふばしよに
んとするおりしも
のぞんだときやくに
いつのほどにか
たてやうばかりの
うしろにありて
ことそのふたこゝを
やうすうかごふ
さしながらひと
あやことがすゝみ
あやことがすここ
だちおほい
いづるとみるまも
この▼
なく手ごめになさんと
たちかゝるきゝうでとつて
しのし両にんを右と
ひだりへなげ
のけつゝ
たもんの
すけをこく
ろにかこひにつこりわら
ものゆへおいら
たちのなかまのものへ
あいさつをしないのを
あやまりいるとわびるなら
なりにくいかんべんなれども
ふてたちふさがればふ
▼くるわで
いをうたれてなげいだ
たとへくゞれといへば
されしふく六もどゞん太も
とてひとのまたをばおめくと〳〵と〳〵
くゞれるぎりでもあるまいにおもふよ□ろき〽だれかとおもへばかへ
おきなほりつゝうちおど
ろきだれかとおもへば次へ
同日巳之
つゞきあやこと太夫
わめけどこなた
でしやばつて
でいりをしか
金
けたそのさむ
らひの
ちつともさはがず〽ヱヽそうじしいしづ
かにおしこゝにござんすこのおかたはわた
しのだいじのおきやくゆへけがでもあつ
てはわるいとおもひさえにでたのがどう
したへけんくわもときのはづみものでき
まいわけではあらねども田
か手ごめにかけいはゞ
ものどりどうやうな
そんなさもしいことを
してそれでもおとこと
いはれるかへもうよい
かげんにふざけたら
なんで
おぬ
しが
かたを
もち
大の
おと
こを
てまり
のや一
あいてがこんな
おとなしいおかたと
おもひみくびつて
こしのものまで
はやくかへつて
ねなさんせそれとも
もちつとなげられ
たくばわたしが
あいてださア
おいでし女に
にあはぬふて
きのいちごん
きのいちごん
こなたのふた
りはたまり
かね
に
ころ
かねて一いわ
せておけば
りと
こゝへ
なげ
れでは
る
つけあがり
われ〳〵
ふたりを
ぬすびとた
いわぬ
二の巻へ
一の巻よりばつ〳〵
りのいまのいひぶん
まづさむらひはさて
おいてうぬからさきへ
ゆるしておかれぬけん
くわのそばづへうたれ
やたもんの
すけの
みづから
てをひき
しづくとあげやの
かたへゆくほどに
たくばこれでもくらへと
のひながらにぎりこぶ
いひながらにぎりこぶ
しをふりあげてさいう
ひとしくうつてかゝるを
あやことさはがずみをかし
ふたりがゑりくびひづつん
みてあなたこなたへ
こなたのふたし
りははが□
みをなせ
どかれが手な
みにこりはてゝ
ふたらびあとを
おひもせず
つきのめらすればふく
六はこしのほねどゞん
ことさら
図
太はまたはな
ばたちをした
たかうつて
おきもえず
うごめく
ていにあや
とが〽さりとては
とかきりとては
くちほどもなきて
手にもたらない
よはむしにかまつて
ゐたとてはじまらぬ
わたしといつしよにおわつて
しゆざんさアござんせト
こゝは
くるわのまん
なかけんくわときいて
はせあつまりしけんぶつどもの
ちぐにわらひはやすもめんぼくなくなく手づからとつてきせなどする次へ
くちぐたにわらひはやすもめんぼくなく
なた
りは
こそく
をき
あがり
にぐるが
ごとく
はせ
たりける
つぎの
田かねて
なじみの
画とき
されば
あげやにいたり
おくふかき小ざ
しきへたもんの
すけをともなひ
また
あやことは
たもんの
すけの
つゝあないのために
つきそひきたりしかの
手を
ひき
はたごやの女にはものなど
て田
とらせてこゝよりかへし
たもんのすけの小そでのすそに
さいぜんまたをくゞるとてつち
などつきてよごれしをしんぞ
うのこといとにこゝろこんさせてかは
ぎをぬがぜゆこうにかけてほさ
するほどに〽おさむからうトあや
ことがかたへにありあふかいまきを
手づからとつてきせなどする
なを
ひとまの
うちへ
もち
きた
るを
おき
なら
ぶるを
あや
ことは
につ
ゑみ
なが
あふまいが
なには
たも
なくとも
さゝひとつト
んのすけは
だす
ちよ
くを
いたゞきつゝかたちをあら
ため〽それがしいかなるさい
わひありてかさきには
いろよきにそでを
おくられさらにゆめ
こもうつとも
わきまへがたく
おもひらが
うつこにも
せよゆめ
にもせよかく
まであつき
おこゝろざしを
たゞひとことの
れいをさへ
いはで
やむべき
ことなら
ねばいなか
そだちの
いぶこつ
ものが
やう
すも
しらぬ
くるわの
うちへ
たわぐ
ながら
いりこみ
しにわる
ものども
にさゝへ
られ
てごめに
あはんと
せしとこ
ろをはか
らずおんこに
すくはれて
いままたかゝる
もてなしに
あづかることは
かたゞけなけれど
ついにこれ
までこも
までこも
なれぬわが
みにたいして
かくまでに
いとねん
ごろにせら
ることなに
とももつて
こころえずと
あつたも
いふをあやこときゝ
あへず〽アレまア一つぎへ
もの
がたい
四かく
四めん
な
きり
口上は
高
わで
とんと
はや
らぬ
こと春
日すが
ゆう
でのかへり
がけ大ぶつ
まへで
こな
さんの
しゆすがたを
みそめたときぞつと
するほどこひかぜの
みにしみ〴〵とほれ
こんでやるせなきまで
ゆかしさにこゝろの
だけをかんざゝに
むすびそへつゝ
ひそやかに
みやしやんしたら
うちあけて今さら
それといはず
ともわたしの
むねはしつ
てゞあらふ
これほど
おもふ田
□□□□□□□□
わたし
のこころふび
んとおも
※しんじつか田するばかりでたましい
はづかしさへもみにそはぬつねには
ながらもちびぬさけなれどせつ
それがしはかくのおこゝろざしいつこん
ほそのをてうだいつかまつらうとうけ
きつてたるちよくになみ〳〵と酒を
此とし
つがせてのみ
まぜ女
子にした
しくもの
なんどいは
れたことの
あら
ほせばあや
ことはなほ
ゑまし
げに
きう
うちとけ
てくださん
すりや
それでわたしも
おちついたおま
への土名はしら
ねどもくるわの
うちではまことの名を
いはねがおほいゆへ
おまへのお名
ゆへなにと〳〵
へんじをへ
ていたしてよいか
てよいか〳〵たゝ
をもかりそめ
になにといふ
たらよからう
むねがどき〳
かトすこしかん
がへをくそれ〳〵
つもるおもひも
ふて
くだ
きんすなら
すゑの
二よひからうち
とけるといふこゝろにておまへの
たことを雪もさんといふから
そのきでござんせトゑみつゝ
○いへばこなたもうちゑみ
〽イヤゆきとでもあめと
でもそちらのつがふの
しよひやうに
なんとなり
ともなのらふが
ともなのらふる
ゆきもあめも
づれふりものふる
とはきやくのきん
くとりうけたま
はつたことも
あればどうぞ
われらはふら
より
金十郎
までみすて
ずに
かわや
そへばたもんの
すけはうれし
げに「それは
まことり
がつてト
れぬやうに
したいものだト
うちわらへば
そばにきある
こといとが「イユ〳〵
これはできました
かたいおかたと
おもひのほかその
くちあひではすみ
へはおか
れぬつぎへ
つゞきもひ
とつおかさね
なさり
ませとて
しをとつて
つぎにかゝれば
〽イヤもう
われらは
きつうよ
うたこれは
そなたに
おあひを
たのもふ
〽イヱ〳〵
まづくおて
もとらさし
つさゝれつ
さかもかさい
ちうおりしも
あなたのらうか
より〽もしこといと
さんくトよぶはたし
かに仲居かのこゑと
はやくもきゝとるあや
はせともきゝとるあや
ことがかほをしかめつ
にごゑにて〽又いつ
ものがはらを
たちわたしを
よびにきたので
あらうこよひは
きあひがわる
いといふてよう
ことわつてくださん
せしいふにこといと
こたつえてらう
かへいづれば
ひとりのなる
ゐがそばへ
さしより
きのどく
そうに〽さいぜん
からしてなるはし
さんがおもてざし
きにきてござん
すれどよびから
いちども太夫
さんがかほ
だしもしな
さんせぬ
ゆへいつもの
ことゝておほはら
だちこまるものは
わたしらばかりとは
いふものゝ太夫さんの
きしつもつねから
しつてゐればも
琴
らきで
ちよつと
なりとも
ざしき
までかほを
みせてくだ
さんすやう
いひこしらへて
くださることは
できますまい
かほにて〽わたしの
かよひたす
らにたのめば
こといとこまつた
ちからでゆくことなら
どうにもいふてみま
せうが今も今とて
太夫さんがおまへの
こゑをきゝつけると
こよひはきあひが
わるいといふてあち
らのざしきはこと
はれどまた
してもれい
のわがまゝ
そのうへ
こよ
ひは
なに
ゆへに
□□□□□□□□
これ
までついしか
おきやくに
むかひほれたふり
たといふとしのいかない
おきやくをばしんそこ
ほれでもしたやうにこゝ
ないおとこぎら
ひの太夫さんがはじ
めてくるわへき
ろをつけての〽つぎへ
をもしたことの
つゞきもでなしぶり
つねのときでもきに
くはぬかきやくと
みると
ふりつけて
だれがなんと
いはふとも
きゝいれぬ
かたいぢ
ものこよ
ひはわけて
あのやう
なこつちに
わけが
あつて
みると
わたし
ぐらひが
いふたとこ
ろがてこ
でもうご
きはせま
いなれど
それほど
おまへが
めいわく
をする
こと
ならば
とも〴〵
にと
ばを
そへて
すゝ
めて
やう
こう
ござん
せト
さきに
たてば
なか
ゐは
まに
まづくはくひてこへ
綾
一口さしよつて〽たゞ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
今らうかでこといと
さんにだんじ▼
がたゝせて
かへしましては
わたくし
ともまで
すみ
ませねば
おきの
どくでは
ござります
れどざしきの
くちまで
ついちよつ
上トたの
めばそばから
がひ
まう
した
ところ
こよひは
おこゝろ
わるい
ゆへほかの
ざしきは
ことはつて
こといともと
もにことばを
そゆるにぞ
あやことははやほろ
ゑひきげんたもんの
すけによりそひ
つこひざに
もたれて
ゐたりしが
琴
ゆき
さん
こん
なに
なか
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ゐ
ことを
わけて
いはしやん
〽すがどうした
ものでござん
せうトおと
このかほを
じつとみれば
だもんのすけは
ひたいをなで〽どう
したがよいものやら
われらにはわから
ねどあれなる女
ねどこそなる女
一やがあのやうに
とのこと
こまるとならは
こまら
こまらぬやうにして
なれどなる
はしさんが
やるほ
れいの
うが
ゑやく
はら
を図
よさ
そうなし
いへばあやと
つぎんし
五百言ノ
つゞきうちゑみて
〽おまへがそんなに
おいひならきに
そまぬざしきだが
ちよつとやかずは
なるまいかじいひ
かけてこといとに
なにことやらんさら
やけばそれとこゝろえ
こといとが小つぶひと
つをかみにつみて
〽これはあれなるおきやく
きんからおまへにあげ
てといふことゆへトくだんの
なか西のてにわたせば
なる雨はすべよくあや
ことかあちらのざしきへ
ゆかふといふをよろこんで
ゐるそのうへにしうぎの
かねまでもらふたるおもひ
がけなき者あはせにもら
ひしかねをうけいだゞきたもんの
すけにもあやことにもこのよろ
こびをかにかくとついしやう▼
國貞画
春水作
一たらく
いふうちに
こといとがてば
やくきせる
うちかけを
あや
ことは
きて
みを
おこし
〽そんなら
ゆきさんちつと
のうちまつて
ゐてくださんせ
こといとさんはこゝに
てぬしのきびし
ゐてぬしのさびしく
ないやうに下の巻へ
新編蝸牛譚
初編ゟ五編迄近刻
三亭春馬著作
梅蝶楼國貞画
麺向は新渡
一梨本ハ錦二・
皿邸噛怪異
同同
一同
同画
本家
私方関母さんの義は中ばし南でんま町一丁目西がは
にて三朱売駒来る所延店手せまに付此たび同所
實母散炎
向東側へ引をつり申候間不相替御用向奉願上候
中橋南傳馬町一丁目東がは
さんぜんきんご孫八ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
●御免疝積湯せんしやくつかへによし
せんきの妙薬
御用薬所信州上田東山堂製造所
恩
無類元里おしろい
ぱつちり四十八銅
一包
四十八銅
一包
無寺ゐながしおしろい
さくら香
廿四銅
名西ノ
つゞきうちゑみて
〽おまへがそんなに
おいひならきに
そまぬざしきだが
ちよつとゆかずは
なるまいかじいひ
かけてこといとに
なにことやらんさて
やけばそれとこゝろえ
こといとが小つぶひと
いをかみにつみて
〽これはあれなるおきやく
きんからおまへにあげ
てといふことゆへトくだんの
なか雨のてにわたせば
なる雨はすべよくあや
として
ことがあちらのざしきへ
ゆかふといふをよろこんで
ゐるそのうへにしうぎの
かねまでもらふたるおもひ
がけなきしあはせにもら
ひしかねをうけいたゞきたもんの
すけにもあやことにもこのよろ
こびをかにかくとついしやう▼
國貞画
春水作
たたく
いふうちに
こといとがてば
やくきせる
うちかけを
あや
ことは
きて
みを
おこし
そんなら
ゆきさんちつと
のうちまつて
ゐてくださんせ
こといとさんはこゝに
こといとさんはこゝに
ゐてぬしのさびしく
ないやうに下の巻へ
新編蝸牛譚
初編十五編迄近刻
三亭春馬著作
梅蝶楼國貞画
趣向は新渡
皿邸噌恠異
一梨本ハ錦二・
同
同同
同
西同
本家
私方関母さんの義は中ばし南でんま町一丁目西がは
にて三朱売約メ来る所処店手せまに付此たび同所
不實母散炎ハ
向東側へ引をつか申候間不相替御用向奉願上候
中橋南伝馬町一丁目東がは
さんぜんきんば妹八ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
一御免疝積湯せんしやくつかへによし
○せんきの妙薬
御用薬所信州上田東山堂製造
無類元里おしろい
ぱつちり四十八銅
一包
四十八銅
一包
無事ゐながしおしろい
廿四銅
さくらける廿四銅
一貫貫
寿梓
貞盛
八編下
宇後猶老
佳夏真保露志
日記第八篇廼ら
為永春水作
梅蝶楼国貞画
紅茎堂梓
十一日
哥巻ゟりきをつけてよトいひおきつ
くだんのなかゐにうちつれだちおもて
きしきへいたりけるされはかき
ざしきへいたりける○さればおもて
ざしきにはその名を鳴橋なり
周弥歌とてもとこれ新田次の
いかよへどもいまだ
ひとよもうち
とけてまくらを
ならぶると
よるいにてみちのくの
うまれなるがちから
あくまでつよくして
ぶじゆつにおいては
なにひとつならひ
なかにも鎗少に
めうをえて鳴
橋流なる北といち
りうをひろ
むるほどの
えざるといふことなき
たつじん
なるが
なほも
づから
しよこくを
いりこむ
□□ともなくいつも
つれなくかへせども
しう弥はなほも
おもひとまらず
かりそめながら
こともなくいつも
○いぢこよひもこうへ
かよひきてげいこ
たいこをよびあつめ
うたひつまひつおほ
ざかもりによもはや
さむらひがいつ
しだいにふくれどもと
すごぐと
なびかせ
ずして
たんこゝろを
かけたる女を
あとへも
よひは
へんれきして
ことになり
しゆぎやうなさんとおもふ
より此やまとぢへきたりしに
ところのあふれものどもに
ひたすらそんきやうせられし
かばしばらくこのちにあしを
とゞめおとこだてのおやかたとたてら
けるがふと
ひきしと
したことより
いはれてはと
をうきねやの
かのあやこと
ぶんのてま
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
をおもひ
そめあめのよゆきの
るたみになりしよりくるわなどへもいともいとはでひたすらすらず
ぶんわるくわが
いちぶんもたち
がたしとていよくつの
とひの事
つゞきよからずはらだち
まぎれにおほさかづき
にてさけをのめども
ここつのうかねばいち
さをきつとみまは
して〽ヨレげいこども
さみせんやめへ
くるわではらを
たつやつをやぼの
かぎりといふゆへにこれ
まではきをながくかよ
へばいよくつけあがりアノ
あやとがわがまゝ
かゝされ
いまだに
むねが
きまゝかねでかは
れたみをもち
ながらざゝきへ
かほさへ
だしを
らずの
きやく
のかほをばふみ
せぬ
つけにするあまりと
いへばよつくい女めこひもなさけも
さめはてたればもう此うへはみれんは
のこさぬわが此むねのはるゝほどいひ
のこさぬわが此むねのはるゝほど
たいこともかずくあれどたからし
ひとりのくされ
ぢよらういふも
そのしさ
いはかう〳〵ト
たもんの助
くだんのさむ是日ごろはおとこのゑりこの
●もだは
をしてそのみがかうとおもひ
ゆるさぬ
こんだきやくでなければ
せるさめを
なぞと
なみ〳〵の
ひとに
男にゆ
うはさを
させな
手を
ひいてこれ
なるあげやへ
はいつたやう
がてん
ゆかず
とおも
こゝゆへ
〽からわれく
ふたりが
またのし
たをくぶる
ほどの
しれ
ものを
此うへも
ないおと
このやうに
ぞわれ〳〵
ふたりもあとより
あがりおくのひと
まにおもむき
つゝしのんで
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
にもにぬ
かれがあり
さま今なか
ゐどもがあや
だいじに
かけて
もてなす
こはさりと
てはきの
ことをさまぐに
らひこしらへつれて
くるやうすなれば
しれた
おも
□□□□□□□□
きやつが成
今きらおと
なげなけ
れば此まゝ
にしてたち
かへるこのへん
ぽうがあるか
ないかあとで
こうくわいせぬ
やうにしあのあやこと
めにいふておけトかほいろ
かへてたゝんとするをげいこ
たいこがくち〴〵に〽それはあま
里におきがみじかい今なかゐ
しゆが太まさんのむかひに
いりてゞござりますれば
おつつけと人みへませう
今しばがくと
今しばらくト
とゞむれども
しらねはさ
らにきゝちれなく
がたりつら
又いふやう
〽そのとき
たちかへちんとする
ところへどゞん太ふく六
両にんがひとまのうちへ
いりきたり〽おやかたおはらの
たつもどうりわしらもじつは
こんたのみゝへもいれなんだがさいぜんくる
わのまんなかであのあやことめにはぢを▼
ぐわいぶんのあまりよくないことなれば
かの
ふし
まつの
おもむ
きをへ
もの
百やうすを
うかへば
かのさむ
らひにより
きたなら
おもひの
まに
田
十一
□そ
ふて
だき
つくやら
ひづつくやら
みるもにむねの
四
なぶ
つて
わるいやうなそれは
いや
みな
なり
ともせんせい
はゞめわれ
しうち
□□□
くふた
りが手ご
めにあふた
しよへ
して
はら
を
いんじ
いふに
〽しう
労は
ぎへ
つゞき
こゝろの
うちには
ぞつこん
ほれた
あや
ことがあだし
男とうち
とけて
かたらふ
やう
□
きく
よりも
ねたまし
くも又
はら
だゞしく
むねは
わきたつ
ばかり
なれども
さすがに
めとのみる
めをいと
ひてから
くとうち
無
わい
らはなんと
きいてゐる
それにも
わらび
〽此しれ
ものが
ふたりまで
そろひも
そろつて
ありながら
そんなこし
ぬけざむ
らひをあひ
てにするさへ
おとなげ
なきにたかの
しれたるはした
ぢよらうに
てごめにされて
おめくと
みのがす
とはなんのざまは
いつたいおとこを
みがくものはよわ
きをたすけつよふ
きをくじきたたへ
ひのなる水のそこへ
とびいるとても
いとふなと日
ごろおしへて
をやきが
おきたるを
□□□□
万某
けひつきてもあの
日つきたやつなればどんなきやくをば
とらうともかまつたすじはあらね
どもおれの子ぶんとしりながら
いち
□□□□□□□
ぶん
手ごめにしたるのみならず
つらあてらしくそのさむ
「らひをきやく
たらぬ
今にも
〽きやつが
にされては必
きたならば
おれがうし
□□□□□□□
□□□□□□□□
へてゐる
ゆへわいら
ふだりが
はらいせに
いつてやり
たいことが
あらば
おもひの
まゝにいふが
よいさはさり
ながらきや
つもさるものめつたな
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あいつにあげあしを
とられぬやうにこゝろ
えよしめしめしあは
山するそのをり
まからなかゐに
つれだちあや
〽ことゟひとまの
うちへいりきたり
しう弥をしり
めにみたるのみ
ゑうやくもな
さぞざに
つけばふう
六ととゞん
太はたが
ひに
めと
めを
み
よつて
かた
そがへ
ろ〳〵の
あやこともはやふつく
こつちからあひその日
こゑふりたて
〽コレ太夫どんさいぜんは
仲の丁のまんなかで
ようひどいめに
あはしやつたな次ん
つゞきそのときの
こんたの手のうち
大のおとこをてだ
まのやうになげ
だしたあんばいは
まことにみことな
はたらきでなげ
られながらも
よんしんしたがそれ
ほどりつぱなお太
まさまがだいどう
なかへはひつくばひ
ひとのまたをばくゞつた
やつをきけばこんたが
ぎやくにしてたいそう
きやくにしてたいそこ
だいじにするとの
うはさひとも
あらうにすき
このんであん
西
なこし
ぬけざむ
らひを
きやくに
するとは
あつぱれ
お手がら
あきれて
おへそが
ちやを
一わかすさか
とはしようし
せんばんト
おほぐち
あいて
うち
わら
へど
き
かぬ
て
はらのうちには
ひきどほれどつかみ
かゝりてくれんにも
ちふらづくでは
およびがたき
さきのてなヱ
ヱみにこり
はて手
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あざけりもかへりみず
もちぶさ
夜へとぐにかよひきて
たにみゆる
これまでこうつ
にぞしう
琴は
○
をつくせども
なさけを
□□□□□□□
なん
もむねに
すへるねて
すみより
つゝ〽ヤイ
あや
こ
こひ
□□
□□□□□□
□□□□□□□□
嘉太次
□□□□□□□□
いぢ
それ
さても
たゞきと
すゞに
われに
つれなき
のみならば
おもひたへても
やみなんが
あれなるふく大
とゝん太を此
みの子ぶんと
ゑり大のがら
なげこらす
さへこゝろえ
たきにけんくわ
のあひてのさむ
らいをこれ
みよがゝに
つれこみて
われへつら
あてどう
やうに
きやくに
するとは
それが
しをあま
りといへば
ふみつけ
にした
いかにも
にくきなん
ぢがしかた
げたのだへんとう
なにゆへ
あつてわが
あつてわか
子ぶんを手
ごめにかけてな
せよしつめろく
れば此ときま
でもあやことは
そらうそぶいて
ゐたりしがうち
ゑこながら見
かへりておまへも
たてしゆのあいし
かたといはれる関
つゞきなか
たのやう
にもない
ぎやう
さんらしい
そのおこ
ばさいぜん
みれば
仲の丁で
かわゆ
らしい
おわか
しゆ
さんに
あの
あの
おふ
たりが
けん
くわを
しかけ
わび
ても
きか
あり
なん
だい
關紙
一
國
騎
〽きみるめが
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ちよつと
ひさえに曰
四日巳八
□□たばかり□まちがひよしやどういふはつ
それをなげみでかわたしになげられた
たのほうにもせよかくしておけばかとも
られたのとしらぬに男だてとかたてしゆ
心はしやんすとかくるわでひとにこわがら
のはおほし〆れるこなさんたちがふ
きな
たりしてわづかひとりの
×
らかれめに手ごめに
あつだとえらしく
いはれたぎりでも
ござんすまいこ
りやどこまでも
まちがひとわたしが
いふたらまちが
ひにしておく
ほうがおふた
ものかへつて
おためで
ござんせう
又あのときの
おさむら
ひをきや
一くにした
心のをつら
あてかと
いはしや
んす
のも
きこへぬ
おことば
ふつと
見そめ
たその
ときから
しんそこほれたおわ
かしゆさんひとの
またをくゞる
やうなたとへこし
ぬけざむらひ
でもほれたこゝ
ろにいとひは
ないこんなとこ
ろにながゐをして
にくまれてゐやう
よりかわいひ男の
かほをみてうさ
でもはらしてきま
せう下いまつたずつと
たちあがればしう弥は
たちあがればしう弥は
いよくせきたちて
〽あやことまてトいひな
がらかたなのこじりで
うちかけのすそをしつかに
おさゆるを〽こどいわれ
なとふりきつてその
まゝらうかへいでゝゆく吹し
五日書ハ
火之用心
志の要慎
三の番ゟ
なほも
やうすをうか
がひ見んと
いたくゑひ
たるていに
もてなしあり
あふまくらを
ひきよせて
そらねいり
してゐる御
二
●うちに
かのしん
ぞうのこといとも
いつのまにやら
いでゝゆきけんそばに
つきそふものもあらねばおき
あがりつゝあたりを見まはし
〽これはまた手のわるいわれら
ひとりをねこからにして太夫
どのもしんぞうどのもどこへいた
やらいつかうみえぬゑひざめでのどが
かはくゆなと水なともらひたいトわざと
つぶやくひとりごとおりからあなたの
らうかよりかのこといとがはせきたり
〽ゆきさんおめがさめましたかい斗□
同日巳
□□□□□□□□
あつて
のやけ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
十一
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
○されば又たもんの
すけはなか為の
むかひにあやこと
がいでゆきたる
そのあとはしん
ぞうのこといとが
そばにはゐれど
これとてもは
なくあいてに
なるもの
ならねば
ごとり
しあん
をめぐ
らすに
いかに
しても
あや
ことが
此みを
あつく
もてな
辻ま
さまこゝ
ろのうち
のがてん
ゆかねば
四のまき也
太夫さんがいは
しやんすとには
こゝのざしきは
おくふかけれど
二かいゆへにもの
さはがしくしん
みりとしたおは
なしをするには
どうやらおち
つかぬさいわひし
たのはなれざし
きのあいてゐる
のをかりうけて
とこもまはして
おいたればおきや
くさまにわけ
いふておつれ
まうしてこいとの
ことさァござん
さすと
せしいざなへば
たもんの
すけはいち
ぎにおよ
はず〽どこへ
なりともなき
どのゝいはなく
ことならすまゆ
るであらう次へ
〽つゞき
ごくらう
ながら
あんない
をたのみ
まする
下置を
おこせば
こといとは
さきに
たち
うら
ばしご
より
とも
なひ
つ
なる
にわぜ
の子
あな
九
なる
きに盃や
おも
廿一日廿一日廿一日廿一日廿一日
とんとやうすがわからぬとまかさへしづかにくわんれんのまなとを
□□□□□□□□□
やうにもある
どのが
ひきかへてとしにま
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
どうすればよいことかなれには手にひとすじのほつすをたん
らせおるトいひとぢてざぜんのゆかにあるごとく
ながらあたじやくぜんとしてゐたるにそこれはと
うをうろ〳〵ばかりたもんの助はおどろきなが
こまはしてらもこなたもさるものはらをか
こゝにへてうちわらひ〽とりやなにごとのたは
びやうむれにや女だるまをみるやうなかほ
ぶをにああはぬそのいでたちむだをせず
たてまはとも太まどのわれらははやくとなさん
したこのとねてしんじつのはなしがしたいこれは
なかにしたりトよりそふてゆりうざかせども
太夫あやことはさながら五たいをたゝみの
〽うへにつくりつけたるごとくにてみうご
きもせぬありさまにたもんの助は
小つく〴〵とはらのうちにてしあん
をなすにさいぜんかれがわがそ
ちとはづかしい
でにぬひとゞめたるかんざゝに無む
〽のいちじをばむすびそへしをこゝに
あらういたりておもひまはせばかれは悟道
なれどうをえしものゆへわれをさるもの
あけてなりとゑりてはじめにはかの一字
まいるも
なにとやらいざなひ今またかるいでたちを
こはづかしいしてこたつをさぐりみるならん
もあるさもあらばあれわれとてもぶ
むくにぞ
こといとは
みかへりて
びやう
ぶのか
ちに太夫
きんがさい
ぜんよりして
しまへを
四月廿一日廿一日
まちかね
はやくあそ
こへゆかしやん
してしつぼり
おしげり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なさんせトにつ
とかわらふてをし
やりつゝしやうじ
ひきたていで
ゆけばあと
にはひとり
たもんの助が
〽これはしたり
しんぞうどの
われらをこへ
おしられてその
まゝいつてしま
はれてはかつての
しれぬことなれば
といふていつまでじゆつにおいては此としころならひ
たつてもゐられぬららめてひとたびもおくれをと
ひきつて此なかへけりしこともあはぬをたるのしな
たるうふれめがこ
しやくなることしたり
ともなにほどのこと
あるべきかこの
うへはわが手
なみをあら
はしきもを
ひやしてえさ
せんトやいば
をすらり
とぬきは
なしおほ
上だんに
ふり
かぶり
れと
かつて
きあ
くりやうト
きを
ひとりごとびやうぶの
あは
はしに手をかけてこせ
ぐながらおしあくれば
するに
あやこと
うちにはひとりあやこと
はなほふくねん
ととぢたるま
がなまめかしたるあそ
ひめのうちかけすがたになこを次へ
つゞき
ひらきも
□□□□□□□
せず阿吽
身のいきは
さなが
らに
天地妖と
くらひを
おなじうして
ちつとも
どう
………
ずる
けしき
なければ
ふり
かぶり
たる
いつと
うをうち
こむす
きもみへ
ざれども
うでにおぼ
一一
へのさまんの
助ヤツト
こゑかけ
むねうちに
かうべをのぞ
んてかつてかゝかし
いともするどき
やいばの
したに
あやこと
はやくも
みをかは
せばたと
かけつゝ
又ひと
太刀うちに
こむつる
ぎをかひ
くゞり又
ふりあ
ぐるその
ひまに
みにまとひ
たるけさ
ころもを
ぬく手も
みせず
たまん
の助が
こぶし
をめが
けてうち
つけつゝ
さしよつて
〽おもふに
ましたるおん
みのはやわざ
きいぜんとちう
ぜわがそでに
びつのほどにか
かんざしをぬひとめで
られしてのうちにおど
ろきながら
でもたかゞ
するとはいへど父はよしある
おんかたにみやづかへせしまのと
にてふかく悟道ずにこゝろを
よせたる禅僧ぞうにいで
あふてまことのみちを田
えしものなるがしゆそのこと
くんのために
いまだ
おもひおこせし
ならざる
うちにやま
ひにおかされ
世をさりしかば
おなごでこそ
あれわらは
もまた父の
おしえを
うけつぎて
かくうかれめ
とはなりなが
らもよにすぐれ
につゆく〵うかれめ
たるひとゝ見ば
こゝろのきみづは
うちあけて
こりわらふてなにほどのことあるべきといま
みかへりたるまでおもひあなどりしにがまん
ひちやうのごときのつのもおれはてたりそも〳〵
みのこなしにさすおんみのていたらくぶじゆつのつけゐたり
がのたもんもがをおらぎをきはめしか悟道
おりてそのまゝしらずをえられしひともと
いちだいじをば
みたらはんと
かねてこゝろを
つけゐたりしにさい
ぜんはからずその
もとさまのおかほを
はをさやうにおさめなるかわれはこれはじめて見しところたい
かたちをあらためヱまでぶとうにぎをくはだて給ふべきぞう
のみひた
ぎをくはだて給ふべきそう
うおもてにあらはれ給へば
のかんざらをうちかけて
おんみのこたつをうたがはせ
やがてこのやへいざなひつゝ
やうすをうぐひ見る
ところおんみもわらはの
こゝろのうちをさ
ぐり給ふと見かけし
ゆへさまぐになし
つゝもことのこゝに
およびしに
てつかれかめ
ごときと
いやしめ
給はず
□□□□□□□
はにおし
香をこけ
四つくせどもいまだまことのごく
いにいたらずねがふはおしへに
あづかりたしトいふにこな
たもことばをあらため
〽わらはたもとこれうかれ
めのいやしきつとめを
たゝと
下聞身を
はぢめ
がんみのたい
りやうそれでこそ
あしかゞの天下に
ゆみをひろるゝとも
なにはづとき次へ
茲ニ記
つゞきしことあら
じよいふに
いよくた
もんの助はうち
おどろきつゝ
にひざを
すめ〽さ
これてはし
□□□□□□□□
此み
の口
きやう
ちうをとく
よりおんみは
見ぬかれしか
せんねん
それがし
するがの
くにゝ
女工色いなと
いふうかれめに
かほう〳〵のことにより
かやう〳〵のことにより
二五とんのじゆつの
ひとつなる木道
身のじゆつをさ
づけられしが
かれはまことの
にんげんならず
もいちじこそめうのめう無むにあらず
たるところにてかならず有無を
ふかきいみあらんねがふははなれしところ
くわしくしめされよとにこそま
いふにあやことうなづきてことのめかはある
〽とはるゝところまこと
によしされども
れずとくにとか
無おもまた
〽れずいはゆる大心
心伝心ばんをこゝで
あらはに
ならがたゝ
なにかのことは
ねやのうちかうござんせと
手をとりてひやうぶの
ちにともなひしは
いかなることをかたらふやらん
しものたくてありけりけり
しるものたへてなかりける
こゝとつぎのゑときくるわの
さはぎにひきかへてこゝは
さびしきからたんぼその
まことはとしふる
くすのきのその
せいれのにてあり
けるにおんみは
それにひきかへて
てこのしよぞん
をうけつぎ給ひ
おなごのみにて
かくまでにおと
こもおよばぬさいち
はつめのこときらが
われにいちだいじを
かたらはんとはみに
とりてさいわひある
べきことながら
まづなによりも
とひたきはそれがゝ
これまでしゆく
ゑんなくして
佛智がいふしぎの
めうありとはつたへ
きゝたることあれど
めうのめうたる
いはれをしらず
しかるをさい
ぜんかんざしに
むすび給ひし
無本の道
江戸
一日
夜もいつかふけわたり
つきのひかりもかた
ぶきてあたり
五にぐらき
そのおりから
一あとさき
見まはしうそ
くときかる
ふく六どゞんなが
たがひに
かほを
見あはせて
〽たれかとおも
へばかぜのかみ
おぬらは
さだめて
さいぜんから
おれのくる
のをまつたで
あらうそうへ
してなるはら
せんせいはト
いふにふく六
さしよつて
〽とゞん太おぬ
しもしる
とふり
さい
ぜんあげ
やであや
ことをなぶ
つてやらうと
おもひの
ほかこちとら
ばかりか
せんせいまで
いひこめられて
いつくもいです
そのときすぐに
あやとをたゞ
ひとうちとせん
せいがかたなの
つかに手は
ゆかけられしが
わづかひと
りのこかれ
めでも高
わのうちで
ころしてはことの
すむべきわけ
にもあらず
そのうへかれが
日ごろのてなみ
もししそん
ずることあらば
世のものわら
世のものわら
ひになりなんと
むねをさす
つてあげやから
ゆへなくかへりは
かへられしかど
せんせいの
こゝろ
にも
※
くち
をしさかぎり
なくそれに
つけてもきやくの
さむらひつぎんし
文下言ノ
つゞきしとよひはじめてくるわのうちへはいつたやうに
見せかくれどまことはふかきなじみにてかるいろ
きやくあるゆへにわれをつれなくもてなせ
しかそうないところがこひの
あだきやつがかへりを
〽なげきを
まちうけてばらして
かけるもはらいせと
しまへばあや
ことめに同
〽おぬしをあとへのこしおき
〽おゐらはせんせいもろともに
此みちすじにがん
ばつておぬ
山しのくる
のをまつ
□□□□□□□□
うちに
又せんせいが
いは事には
かのさむら
ひがけんくわの
ものこゝ
ろ
ときわいらが
あふておもふ
またを
ぞんぶんやつて
くゞつた
をはぢ
とも
見よあやうき
ときはそれ
がしがこし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ろへまは
はぬてい
つてたゞ
たる
から
さし
しめし
からこに
かくれて
ゐらるれば
おがたらくもしだい
ぶのたま
じやう
ぶのたま
しいあるもの
のふならんも
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとつき
られずさある
ときには此ほう
にも手だて
なくては
かなふ
まじわれはしばらく
ものかげにかくれてやう
べければ
さがの
すをうかごふ
さむ
らひと
見るならば
なんぢらふたりがい
われらに
幻日記八
一
おいても
こころづよし
してまた
くるわの
やうすはト
とはれてどゝん
をうちうな
づき〽おゐらは
かゝらのいひ
つけゆへあ
とへのこつて
かのさむらひの
かへるをいか
にとうかだひ
しに今あげ
やからかごに
のり此みち
すゞへくる
やうすを
たしかにそれと
見たゆへに
さきへかけぬけ
はゝつてきたト
いふ
いのつゝうしろを
見かへりて
〽アレ〳〵あすこへ
くる色はめじ
るしつけた
おぼへの
ちやうちん
かならず
ぬか事な
〽がつてんト
しにしあは
せてまつ
所へいき
せきかけ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
くる四ツ手
かごそれと
見るより両人が
やいばをすら
りとぬき
はなしちやう
ちんばつきり
きりおと
せばきゆを
いつぶせしかご
かきども〽ヤレ人
ごろしおひはぎ上
よばはりながら
いちもくさん
かごをその
またうちすてゝ
くまをかす
みとにげて
ゆくつぎへ
訴訟
つゞき此だんいまだなが
けれどもれいのてう
すうかぎりに
いたれば
そは
第九篇に
くはしく
とくべし
めでたし
爲永春水作梅蝶楼國貞画
問
何時次郎
両浦里
三亭春馬作
一明鴉黒土画迺福満
梅蝶楼国貞画
初編ゟ五編まで当年出版
年
二
延
ノ初葉春秋太耶浦里が未生以前の話説にしてそる信久時田の次郎美進を表上のあまり
晦春の苦計を設け大奉行して却而身を亡すの諸且古地麓に悲慕の奇怪
程不残臭己の粉さうのゝの一段是は巨廰へ続く無大地地迄は幾端に於てハ此浦里と
花風夢並を読入赭」よりの作物を薫するに去るに至るに至例と長編初といふ
辛
四
童謡妙々車
十二編ゟ
十五編迄
出板
五編種清作
春馬作
恋車淀翠翠
六編国貞画
国貞画
陽
春
四十二編柳亭録
廿六編同作
大晦日曙草紙
八犬傳犬の艸紙
四十二編国
廿七編国綱画
板
開
標
同
花封莟玉章
五編
四編同作
七海春水作
薄俤幻日記
六統国貞画
六編
国貞画
九編国貞画
●
地本草紙問屋
南傳馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
氏ト記ノ
つゞき此だんいまだなが
けれどもれいのてう
すうかぎりに
いたれば
そは
第九篇に
くはしく
とくべし
めでたし
為永春水作梅蝶楼国貞画
問
三亭春馬作
何時次郎
偏浦里
明鴉黒土画迺福福
梅螺楼国貞画
初編ゟ五編まで当年出版
年
二
延
ノ初葉春春次郎浦里が未生以前の話説にしてその信久昭田の次郎漫進を慕ふのあまり
時の音計を設けす大事行して却而身を亡すの諸旦由の麓に悪暴の奇怪
利不利臭己の粉きうの一段是は巨廰へ輸へ続く無土迄の農地の農港に於ては都浦里より
石灰鼻並を読すりの他熱半開者を薫するに至るに至るに至るこ火例と准し置
辛
西
童謡妙々車
十二編ゟ
十五編迄
出板
五編種清作
春馬作
恋車淀羽翠
六編国貞画
国貞画
陽
春
廿六編同作
四十二編柳亭録
八犬傳犬の艸紙
大晦日曙草紙
四十二編国
廿七編国綱画
板
開
花封莟玉章
五編
六編
四編同作
七幡春水作
薄俤幻日記
九編国貞画
国貞画
標
一
㈱地本草紙問屋
南傳馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
同氏
十七日
狩
薄湯智記
第九編
為永春水作
梅蝶桜国貞盛
紅英堂
寿梓
四日
九編上
つた
とつし
□□□□□□
おもひかけ
梓
まつひし
異
日夜
同同
○日夜
さく
九浦
なかく九本
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
放鷹は
最古くより
ある事にて。
問せたまふに。対て言らく。百済に此鳥多し。よく
一人皇十七代
衆鳥を撃る。と因て酒の君に命じて。これを飼しむ。
仁徳帝の
御宇。依綱
阿弭古
と▼
いまだ日数を経ずして。宜く馴たり。酒の君。條に
十一鈴をつけ。臂に居てたてまつる帝
百舌鳥野に猟して試み給ふに。多く雉を
獲たりとなん日本記に見ゆ。這は是无用の
辨に似たれど。いさゝか本文の因もあれば。
婦幼のために筆記して。端文に換るにこそ
文久二稔
戍孟春
為永春水記かゆ
路
三十一日
片鞠氏幾
且小新吾
玄知
一日
女児
阿屋女
全我興の遺子
新田荒千代
メト言フ
篇のつゞき
さてもく
ふく六どゝん
太がきりおとし
たるちやうちんに
かごかき
どもは
びつ
くりして
□□□□□□
すて
ことに
ふたりば
しすまし
がほに
かごの
ほとりへ
さしより
しが仲の
町
ヱまんなかで
またをくゞつた
ほどのしれ
□□□□□□□
なみ
もの□□□
はしれ
てゐる
〽ものをひき
ずりいだして
おもふまゝさいなみ
くれんとさゝやき
くれんとさゝやき
あひかごのたれをば
はねあげてひきいだ
さんとそうほうより
あなどりかゝりし
両にんをかごのうち
なるさむらひがきゝ
なさうでしつかととり
とめてたちまちさい
うへなげいだせば〽そりや
こそかしらのいはれた
とほりさつきの手な
みとちがふたぞかな
らずぬかるな〽がつ
てんとおきあがり
たるどゝん太ふく六
おの〳〵やいばを
ひらめかして両にん
ひとしくきつてかゝ
りしこのひまにかの
さむらひはかごより
ひらりとたちいで
つたうちこむふた
一りがだんびらを
右と左りにみを
かはしやりちがはし
つしば
らくはあし
らひゐたる
ていなりしが
めん
どう
なりとや
おもひけん
ひきぬくしら
はにどゝん太がかう
べをちうにきつて
おとせばあなやと
ばかりおどろきて
〳〵〳〵
ひるむこなた
のふゝ六を
いかへすかた
なりて
なによこ
なぐりこしの
たりける
つがひをきり
このとき
はなせば同
つゞきうしろの
芦間刻より
ヤヅトこゑ
かけ
つきいだ
巻
A
いとも
するどき
やりさきに
ぶじゆつに
たけし
●さむ
らひなれど
ふいをうた
れし
こと
なれば
みをかはす
べきいとまも
なくわき
ばらふかく
さしつら
ぬかれウントいひ
いゝそのまゝに
しりゐに
どうと
九日
たを
□るれば
やりつき
すてゝ
あま
よりあらはれ
いでたるなる
はし
しう弥かぶりし
あみがさ▼
四日巳乙
▼はねのけ
つゝあたり
さまはし
しまし
がほにひと
りにつこと
うちゑみて
手おひの
そばへ
あゆみより
〽をゝくる
しいろさま
あらん
なんぢに
させる
うらみは
あらねど
われに
われに
あくまで
つらろりし
あのあや
ことのいろ
きやくときい
てはおのれも
こひのあだ
うぬをころ
してあやこと
めになげきを
かけるをはら
いせとふた
りのてしたに
いひつけておし
○かたづけんと
したりしに
心おもふに
まゝたる
しやくな
○手のうち
かへつてかなん
ぢにきかまへ
られかれらは
いのちをおと
せしかどわが
やりさきは
のがれられ
まい此うへの
手ついでに
このよのいと
まをとらせて
まをとわせて
くれんくわんねん
せよ下のこりつゝ
やりをひきぬき
またひとつきのん
どをめがけて
さゝんとかそるを
手おひながらも
かのさむらびは
みをかはしつゝ
又臣言ヲ
うきたちまちにやりは
しほくびしつかりとかぎりにぐればあやと
とめつゝおきなほりこれのふくるしきこゑ
ちをおとさんそのためにかねて
かくごのこのいでたちそれに
義興ましさまの
おわすれがた
みの荒千代あり
しばしまつてたべしいふは
まさしく女のこゑゆへこれはなさるなわが
いかにとためらふしう弥きみさま
このまに手おひはかぶり
さま下いふに
つきてはたゞいちごんまうしあげたき
ことあるにしばしくつそをゆるして下
おもひいつたるかれがことでにしう弥はがてん
しう酢はまた
おどろきて
〽わがおさな
ゆかねどもふみにじらんとふみかけしあらをはづ〽わがおさな
たるづきんをとつてなけ
しつきつとみて〽こゝろえがたきことばのはしわれを
名まで
のくるを月のあかりに
しゆじんこと
よく
つく〴〵みればおもひ
がけなきあや
ことゆへさす
がのしう
弥もあきれ
はてしばし
ことばも同
一一
しつたる
そもまた
なんぢは
なにものぞトとひかへ
されてはら〳〵と
されてはら〳〵と
おつるなみだをふり
はらひ〽おたづねに
あづ
なかり
かりてまうしいだすも
しが
ゑみを
くちをしくかなしき
むかしものがたり
ふくみつ
さしよりて
「われはなんぢがいろ
きやくなるさむらひとのみおもひしにそち
いふのみか
わがてにかゝりてしなんといふかね
てのうくごなんどとはそも〳〵いうなる
おきゝなされて
くだきりませ
もと一わたくしの
ておやは
にてありしはもつけのさいわひつもるうらみ
いはれぞやわれはつやくこゝろをえねどさりとて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いはずともさだめてむねにおぼたがあらんこの
きかぬものこりをしいふことあらばとくまうせいか
にくトとひかけられくるしきいきをほつとつき〽たぶん
まゝにころしてはまだ〳〵はらがあきたらぬ
をはゞかることながらこゝは母中野のことなれば
ころうをさするがせめてのはらいせわれに
ほかにきゝてもござんすまいあなたは新田河の
あくまでつらかりしむくひをおもひしりたるか
よしをき
さまの
ふだいの
ごけらい
二の巻也
一の間につてつてわさは方子エント
一の巻ゟその名を一旦那覇を一旦那吾江戸と
●あらはるこをおどろきながらもつらく
よばれしものにてはべりしがいぬる正平
それのとしよしをきさまにはあへなくも
みればまさしくしゆくんよしをきぎみの
みすがたなるにまたおどろきてとはわが
竹沢龍がためにたばかられ矢昇ら
わたりでふりよのごさいごそのとき父の
小しん吾にはゆへあつておともにおくれ
ごせんどをさへみたてまつらず
きみにてましますかしわれをわすれて
よらんとするをおしとゞめつゝのたまふ
やう〽われは世よになきゆうれい
しなるをかならずともに
くちおゝきことかぎりあらねば
すぐにおひばらつかまつらんと
おもはざるにあらねども
しにおくれたる
こんにおく
こへくらはいま
さらいぬじに
なすべきやうなし
おのれやれしゆ
よるべからず
くんのあだうつてその
ばでせつふくなしめい
わがたけざ
どでおひつきたてまつ
らんところざしを
わにたばかられ
むねんのさいご
はげましつゝやぐちの
をとげしときゝ
わたりをうぢわたり
みひとつにして
かいたけざわをうたん
そのほうがかれに
〽やどうしづが
日やどりしづが
ふせ屋にたち
よりしにそこに
ひとりのおとめ
ありその
日かやを
夢路場と
よばれつら
ひなにまれ
なるかやかたち
にたはぶれ
国よりつより
そめのまくら
かはせしその
のちもおりに
ふれてはしのび
ゆきむすぶ
なさけのあだ
ならでくわいたい
せうにうち
おどろき
いちぞく
どもへの
きこへも
あれば
おもて
だち
とて小ぶねにひとりさほ
とて小ぶねにひとりさほうらみをむくはんと
するこゝろざしはくわぶん
さしてや川中までいたり
なれどもわれまたほかにその
ときにはかに一天身かき
くゆりおどろ〳〵となるいかほうにたのみおきたきことのあり
そのしさいはほかならずわがほん
づちのいとものすごくきこへつゝあんそのしさいはほかならずわがほん
やにひとしくなるよトおもへばふねのごくにありしとき鷹狩方なぜし
くさきにもうらうトあやきすがたのもかへりがけふとむがさめのあまの
ては
なきに
わが子と
よぶべき
やうも
なら
つぎへ
同日記帳
つゞき一まづせいちやうをなすまではしのばせ
おくにしくはなしとかねてわがみがひそうせし
菊一文字乾洛のたんとうにかねひとつゝみを
とりそへてひそかにゆめぢにわたしつゝわが
おとづれをなすまではいづれのさとにも
おもむきてぶじにその子をうみおとし
じせつをまてとときさとしあらぬ
じせつをまてとをきさとしあらて
わかれをしたりしにほどへて
うぜのたよりにきけばゆめ
ぢもいまはみちのくなる
なるはゝむらといへ
るにいたりそこ
にてなんしを
にてなんしを
うみ
一
おたし
を
あら
千代と
つけたる
よしつきへ
五日記ヲ
つゞき
ときいたり
なばよび
むかへおやこの
なのりをせん
ものとおもふに
かひなきわが
みのなりゆき
まさしくわが
子であるものを
どみんの子として
やみ〳〵とせう
がいくちはて
させんこと
こゝろのこりは
たゞこれ
のみなんぢ
いまよりみち
のくのなるはし
むらにたづね
ゆきかのあら
千代をもりそ
だてものゝよう
にもたつべくは
ぶしのかずにも
なしくれよ
くれ〴〵たのむ
小しん五口トの
おふせに
母親
はゞめあだせし
ほどにあと
ものをみなうち
にてきけば
ころしたまふのみか
よしおき
なほごおん
さまの
ごむねん
りやうの
あれまは
こつたる
ごいちねん
いかづちと
なりたまひ
竹ざわじ
りてたゝ
りをなさ
しめ給ひし
かばそのみた
まをばしづ
「めんため矢
口のほとりへ
ほこらを
たてその
まゝ新田
につだいみやう
じんとあがめ
たてまつりしと
なんこはこれのちの
ものがたりにて
それよりさきに
小しん吾はなる
はし村にたづねゆき
ゆめぢにたいめん
ならつゝもごゆい
一げんのおもむきを
かやう〳〵とつげしら
せしにかれがなげき
はつと
ひれ
ふして
きよ
いの
おもむき
こゝろえたり
それがしみに
かへいの
ちにかへても
あら千代
ぎみにゆり
かしづきへ
一拾六文
たて
まへ
つらんこと
もちろんなれ
どげんざいへ
あだゝる竹
ざわをしいふをふた
たびおしとめたまひ〽それ
にはなんぢが手はかりぬししても
にはなんぢが手はかりぬししても
うせぬわがおんもやうみよ〳〵いまに
●ごとく
うせ
たまへば
たけざわはゞめわれにあだせし
父小しん五口は
おんあとを
おんあとを
やつぱらをあんをんにしておくべきか
またみおくりてぼうぜんと
いふべきこともこれまでなりたのむは
わが子のうへのみぞさらば〳〵トのた
あだをうたんとひとすじにはやるこゝ
まふかとおもへばたちまちくろくもの
うちにかくれてみすがたのかきけすもろをとりなほしみちのくさして八〇
してゐたりしがごゆいげんのおもければ
同日巳乙
ひとかたならずもと
このゆめぢにふたおや
ありしにこぞとことしにふた
おやながらうちもつゞきて世をさり
たるなみだもいまだかはかぬうち今
またしゆくんのごさいごときくに
ちからもぬけはてゝおなごごく
ろのおもひにせまりおもきやま
ひとなりしより
くすりのしる
しもさらに
しもさらに
なくつひに
むなしくなり
しかばとかわへ
いはんかた
なけれどなほ
さいわひに
わかぎみ
のみいざゝか
つゝがましまさず
はや三才になり
たまへば乳かゝあら
ずとてともかくも
してもりそだてん
ことかたからしと
おもひながらも
手ひとつにては
とゞかねことのみ
おほかりしかば次へし
つゞきよんどころなくなかだちをたのみて
おぼしめさばみこゝろ
つまをめとりしにこゝろだてもいとやさしくおりつむ
ぎのわざにもたけてせたいのたすけとなることおほく
ざゝをはげまされ
いまやときめくあし
ことさらにわかぎみをなほざりならずもりそだつる
かゞのてんかをひと
にぞ小しん五口もあんどしてやゝとしつきをおくるほどに
たびくつがへしおん名をあけが
ふうふのなかにむすめをもうけて名をばあやめとなが
させたまはぬかとある
たるあやめはすなはちわらはなりされども父の小しん
ひは日
五口はわが子にはめをかけずたゞわかぎこ
のみたいせつとおもふこゝろのたへざれば
いまだおさなくましますころより
ぶんがくぶげいをおしへまゐらせひた
すらころをつくすほどにあらし
千代さまにはおさなき
千代させにはおさなき
より手な
より手なし
らひがく
もんを
めつはげま
しつことばを
つくらてまうしあげしにあら
みちびきまゐら
するうちいかにや
なしけん小しん五口は
あしにひとつの
腫物焼をはつ
してそのいたみ
はなはだしく
ところのい
しやをたのみ
つみすりを
もちひなど
せらばいた
みはしだいに
とれしかども
それよりあしの
すじつまりていゑ
きらはせ
給ひぶじゆつ
ばかりを
このませたまへば
おのづとみこゝろあら〳〵
しくたゞそれのみにあらず
しておんとし十四五才の
ころよりむらのうち
なるあふれものゝ
よからぬともとまじ
はりたまひさけに
千代きみにもおどろきたま
ひてやゝごころくわいのいろみへ
つゝそれよりあしきおんみも
のうちさへじゆう
にはあゆむことの
なりがたくこまり
ちもなくおほよそはんとしあま
はてたるその
りのほどはたゞぶじゆつにのみかた
ぶきてさらに夜あそびなんどにはいで千代
させたまふていもあらねばいひがひ
なかにてあら
千代さま
には
あり赤しん五口へ上
ある
もすこしはむねを
やすめつゝ
そのみの
ふけりあるときは
けんくわかうろんなど
○
□□□□□□□
かに
あそばしてあいてに
きずつけたまふこと
などしば〴〵におよべども
小しん五世はこのとしごろだい
じをとりてわかぎみをよしおき
さまのおん子といはずおそれ
おほくもわが子としてこれまで
そだてまいらすればよからぬ
ことのあるときはことばをつくして
さま〴〵といさにさとしまいら
するのみむちうちこらすへうも
あらねばあら千代さまには
なかくに父のことでをもちひたま
らのらせたまふばかり
はずしだいによからぬおんしるまひの
なれば小しん五日ふかく
うれいかなしみ此うへは
おんみのうへをいつそ
うちあけまうしあげなば
みづからはぢてみこたつのあら
たまることありもやせんとひとり
しあんをめぐらしつゝあるとき
せんくんよしおきさまのごゆいけんの
おもむきなどかやう〳〵しかぐと
ます是をやう〳〵と
くわしくきみあげたるうへ〽きみは
まさしくげんじのちやくりうにつ田うぢの
みたねにしておん父よしおきぎみをはしめごいち
ぞくにいたるまであしかゞのためにうちほろぼされ
あるにかひなきいまのありさまごむねんとも
いゑを
ぬけ
いで
たま
ひておん
ゆくゑ
さらに
しれず
ならひうかめし
じゆつはおうぎを
おしまずうち
こはそも
いかにと
おどろきしが
あかして
おらへ▼
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おんかきおきのありしをこいだし
おしひらきてよみくだすよわれは
これまでそのほうがたご子と
これまでそのふとくがたゝにと
ばかりおもひしにまことのちくは
しか〴〵とつたへしめされたる
よりしてこゝろにはづることおほく
ごとさらにあふばまさしくくん
ぷのあだなるをおめ〳〵としてある
べきやうなしゆつともとしごろ
そちがよういくぶんかくぶしゆ
つもひとなみにおしへ
みちびきくれたること
なほざりにはおもはね
どもたいぎをおもなくわ
だてんにはかちかたいな
かにのみありてつぎへ
つゞきせけんを
しらずばこと
はざにいふかの
井のうちの
かはづなるべし
さればわが
名もいま
よりはこの
村名をかた
どりてなる
はししう弥
貞念と
なのりあま
ねくしよ
こくを
むしや
しゆぎやう
してなほも
ぶじゆつを
たんれんなし
おほよそ
十ねんばか
りもへば
ふたゝば
みにたち
かへりまた
そのほうに
めんくわい
して
ともに
だいじを
はかる
べければ
まづそれ
まではわが
あとをおひ
とめんなど
いたしなば
かへりてほん
いにそむく
べく▼
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とまた女まひにもさはるべし
かへすぐもそのほうのやま
ひをみすてゝいでゆくこと
こくつなきに
にたれども
つきそひ
あり
とて回
髪
〽おもぎ
おふせを
かうむりて
これまで
いもりさて
まいら
せしその
かひありて
いちごんの
いさめを
もちひごふ
ぎやうせきを
あらためられし
のみならず
たいぎをくわ
だてたまはんため
とてむしやしゆ
ぎやうをばあそ
ばされんとは
はされんとは
あつぱれゆくしき
ひやうの
みこゝろぎしさあ
なるべき
らばわれもおんあとしたひいづくいか
われにあら
なるところまでも
ざるにおもひ
たちてはなか〳〵にしば
しもとゞまりがたければわかれもつけず
おそばにつきそひ
たてまつらず
してかなひ
いでゆくをうらみとなおもひそなど
いとねんごろにかきおきたまひし
おふでのあとをみるよりも父は
もとよりとしもまだおさなきわら
はにいたるまでなみだにくるゝばか
がたきみなれ
どもなにを
いふにも
あしのやまひ
いゑのほかは
いつすんも
あゆむこと
さへかなはぬ
ことはいかなる
いんぐわぞ
なさけない
ありてかひ
なきみなり
とていま
さらせつ
五ふくしたり
ともどの
母つらさげて
めいどにて
すべもあらざるにぞ
しゆくんに
まみへたて
まつらるべきとも
父はしば〳〵たんそく
かくもしていまひと
して〽われすぎし
たびあしのやまひを
とし
ほんぶくさせあとより
おひつきわかぎみの
おんともなすよりほかは
なしとそれよりいよ〳〵
手をつくしていぎへし
春水作
さま〴〵
こゝろをつく
せどとても
せどとても
かくても
つゞきれうぢに
わがあしのほん
こゝろをもちゆと
いへどもつりたるすゞは
さらにのびずつひに
あしなへどうぜんとなりて
たつことさへもかなはぬに
かてゝくわへてはゝ
おやはついかりそめ
のことよりしてには
かにおもき
やまひとなり
ぶくなす
べき
OA
やむこと三日
ばかりにして
あへなくこの
よをさりしかば
ちゝはあしなへわら
はゝまたそのとし
よう〳〵十一ゆへなにせんすべも
あらばこそとうわくかぎり
なかりしをきんじよのひとの
なさけにてのべのおくりはなせし
なりされどもちゝの小しん吾は
あしこそたゝねみにとりてほかに
やまひのあるにあらねばあるとき
わらはにうちむかひ〽これまでかる
のやうも
なし
そなたが
おとこで
あるなとば
いふま
でも
なき
ことながら
たとひおな
こであればとて
わがこだろ
ざしをうけ
つぎておよぶ
かぎりはわつ
ぎみのちか
らとなりて
まいらせくれよ
いきてはぶ
じゆ
こゝ
ごつえ
なくして
かなふ
べきを
なら
ざるを
いまより
おしへ
みちびく
べしこつを
とめて三の巻へし
國貞画
濡衣霧雨草紙
一名霧太郎初編ゟ五編春出板
柳亭梅彦作
梅蝶楼國貞画
東譚話宇津山芭
一名馬子殺し初篇ゟ五篇まで出板
柳亭種彦作
梅蝶楼國貞画
}
本家一サ十一丁
私方実母さんの義は中ばし南てんま町一丁目西がは
本家
にて年来売弘メ来り候処店手ぜまに付此たび同所
向東側へ引うづり申候間不相替御用向奉願上候
實母散天
さんぜんさんご婦人ちのみち一切の妙薬
中橋南傳馬町一丁目東がは
千葉堂孝輔製
御用薬所
御免病積湯せんしやくつかへによし
せんきの妙薬
御用薬所信州上田東山堂製築
無類元里おしろい
はつちり四十八銅
無るゐながしおしろい
さくら香廿四銅
一包
四十八銅
公正宣言
春水作
さま〴〵
こゝろをつく
せどとても
かくても
つゞきれうぢに
わがあしのほん
こゝろをもちゆと
ぶなす
いへどもつりたるすゞは
べき
さらにのびずつひに
9
あしなへどうぜんとなりて
たつことさへもかなはぬに
かてゝくわへてはゝ
あやはついかりそめ
のことよりしてには
かにおもき
やまひとなり
やむこと三日
ばかりにして
あへなくこの
よをさり
よをざりしかば
ちゝはあしなへわら
はゝまたそのとし
はゝまたそのとし
よう〳〵十一ゆへなにせんすべも
あらばこそとうわくかぎり
なかりしをきんじよのひとの
なさけにてのべのおくりはなせし
なりされどもちゝの小しん吾は
あしこそたゝねみにとりてほかに
やまひのあるにあらねばあるとき
わらはにうちむかひ〽これまでかつ
のやうも
なし
そなたが
なたが
おとこで
あるならば
いふま
でも
なき
←ことながら
たとひおな
こであればとて
わがこだろ
ざしをうけ
つぎておよぶ
かぎりはわつ
ぎみのちか
らとなりて
まいらせくれよ
いきてはぶ
じゆ
ごつえ
なくして
かなふ
べきを
なら
ざるを
いまより
おしへ
みちびく
べしこつを
とめて三の巻へ
國貞画
濡衣霧雨草紙
一名霧太郎初編ゟ五編春出板
柳亭梅彦作
梅蝶楼國貞画
東譚話宇津山芭
一名馬子殺し初篇ゟ五篇まで出板
柳亭種彦作
梅蝶楼國貞画
十九月十一日
本家アザ
私方実母さんの義は中ばし南てんま町一丁目西がは
本家一丁
にて年来売弘メ来り候処店手ぜまに付此たび同所
休実母散天皇子
関東側へ引うづり申候間不相替御用向奉願上候
実母散人
さんぜんさんご婦人ちのみち一切の妙薬
中橋南伝馬町一丁目東がは
千葉堂孝輔製
御用薬所
御免病積湯せんしやくつかへによし
せんきの妙薬
御用薬所信州上田東山堂製図
無類えりおしろい
はつちり四十八銅
無るゐながしおしろい一包
さくら香廿四銅
女正正次
大通
外題曲フユー
奥堂
一度
九編下
第三陸軍隊
たすおかけ
なほろし御記
の葉
為永春水作
梅蝶楼園貞
通水英堂梓
廿四両
のまきゟまなべよとてふげいは
もとより小しん吾はとしごろ
もとより小しん吾はとしごろ
悟置前をふかくしんじて
感悟也なしたることのあり
しをそれさへつたへしめさ
まだみどころのなきに
あらずいまそれがしが
こゝろいつぱいもやうぢを
なさばこのとしごろあしの
すじのつまるまでのびること
るにぞわらはもかたちは
にもいたるべしされども
おなごなれこゝろざしはいかで
かはおのこにおとることあら
じとおさなごゝろにおもひ
こみてはよるひるともにおこ
たらずたじなくならひおぼ
ゆるほどにとかくしてわら
はもはやそのとゝ十五になりし
ころちゝはにはかにほかねつ
してさらに入事じつをわき
これをなほさんにはあたい
たかきくすりならねば
なら〳〵ぜんくわいいたしがた
もとよりわれらはやさんの
ためにこのみちのくへきし
ものなればしやれいなどは
いきゝかもまうしうけるに
およばねばたゞそのくすりを
やくしゆやよりもとめて
まへずくわきうにいしやを
たのまんにもかたいなかのこと
なればそれさへたづねかね
たるおりしもわらはがはゝの
おとゝにて名を陀良助が国と
いへるものひとりのちしやを
一つれきたりて〽このおかたはみやと
て名だかきおいしやでおはするが
このたびまつしまごけんぶつとてしの
びてふんいでありつるをおりよく
ねかふてきたりしといふにわらはゝ
よろこびてちあびやうきをみせ
たりしにくだんのあしやがいへるやう
〽こはなほざりのようだもならぬど
われらにわたされよ
ゆしそのくすりが手にいら
ずばこんどがわかれである
べきぞしいはることばの
かなしさにしてその
くすりはなにほどの
あたいでとあへらる
べきととへば百両なり
とのことゆへいまさし
あたりそのかゆなとゝ
のひかたぎにとうわくして
いかにすべきとかたらへば
かのだらすけがいへる
やう〽なにさま一つぎ
□□□□
ちゞき
こま
つたわけ
なれど
おやごの
いのちの
たす
な
のみか
これ
まで
なやんだ
あし
までが
なほる
しかたの
ありと
きみす
りものま
せず
やみ〳〵と
みごろ
しにする
ほうは
ある
まい
そこで
わらが
おもふには
こなさんの
からだをば
まづしち
いれの
つもりに
してかねを
かりたち
百両ぐらひ
できぬ
ことは
ありは
せまい
おやの
ため
には
には
きみ
けい
せいに
かへの
もの
さへ
メト言フ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ほとりほとけに
ぐわんがけの
そのかひも
そのかひも
なきこんどの
ごびやうき
そうなること
かとおもひ
しになほ
しにつほ
すくす
りのあり
ときゝ
てはこの
みの
いの
ちを
うゆ
と
ても
さら
有
つもりてたとへかねを
ことかはと
たらひと
すじに
おもひ
つめては
はやあと
かりたりともてゝごる
ほんぶくせられたらとも
かくもしてかねをとゝのへ
うけもどさるゝはしれたこと
そのうへてゝごのかんびやうを
せらるゝうちはさきへゆかず
このまゝうちにゐられる
やうなどうから
さきの
しあんにおよ
ばずばんじよろ
しくはからひ
てよとたのめば
だら助うな
づきていかに
なしてかいひ
こゝらへけん
やがてひとりの
一金主きんをば
つれきたりつゝ
わらはをみせ
しにたちまち
だんかうとゝ
あじよのそうだんのできぬ
こともありはせまい
これよりほかにかねとら
のへるしゆだんはべつに
のひていつ
つうの
しよう
もんに
ち小しん
吾のいん
ぎやうと
あるまじといはれて
あるまじしいはれて
わらはに
つくじしあんをなすに
つめいん
とゝさまのあしのおいたみおさ
おさせ
つゝかね
どうぞもいちどほんぶくつゝか
させかねてのほんいをとけ百両を
させてあげましたいとわたされ
このとしごろかみにはんしかば
つゝき
すぐさま
それを
いしやうに
わたして
いそぎ
くすり
をとゝ
のへさせ
ひた
すら
ちに
のま
せら
かど
つゆばか
□□□□□□□□
しるし
なく
しだい
くに
やまひ
おも
りて
つひに
むくやしく
なりしかば
かなしさ
いはんかたも
後日記書記録
▼しれ
しれ
ざるにぞ
さては
かれらに
たば
から
するうちはすこしのひまを
くれろとあるゆへこれませ
ゆうよはしておいたがおや
ごがゐねばそのかねのかへし
やうはありもせまいやく
そくなればさァきやれと
いはれてわらはもだら
日ころ
よりして
すけにたばかられ
たることのやうすを
いへどもさらに
きゝいれず
〽だらすけどのは
ともかくもこの
ひとを
たのみて
かのだらすけをよびに
やりしにだらすけばか
りかくだんのいしや
さへいつのほど
にかちくてん
してさらに
しようもんには
てゝごのはんと
だら
すけは
こうつたでの
よからぬ
ものとてちく
きらふてよせ
つけざりしが
げんざいはゝの
おとゝにてわらはが
ためにはおぢ
なるをかるとき
にはそのやうなる
あしきこゝつも
あしきこゝろも
あるまじとあまき
そなたがおした
つめいんあれば
ほかのことはいふ
にはおよばぬゆく
のがいやなら百
両にりそくを
そへていまかへすが
一一郎がござい
それができずば
つれてゆくと
いはることばに
むりあらねば
たとひだまされたる
にもせよしよう
もんわたしてかね
なくそれに
つきても
かのい
しやが
たし
かに
みど
ころ
ある
てい
にて
わが
みを
しちに
百両と
いふ
あたひ
とう
とき
くす
りを
かはせ
のませ
たるうへ
からは
よしや
ほんぶく
せぬまでもすこしはきゝめのあるべきに
しかしもなきはなにごとぞとふじんはれねば
ゆくゑの
図
ことばにうか
ことばにうか
くとだまされ
たるかくちを
しいとうやめど
せんすべあら
うけとりしをいま
さらほごにも
さらほごにも
なしがたくよんどこ
ろなきぎりづく
にてみをかは
ざればまたきん
たけにしづめし
じよなるひとを
よりつひに
たのみすこしの
このちにながれ
きるい
五ツ
きてうかれめ
とはなりはべり
これといふのも
まつたくは
わらはがおもひ
たらざる
よりなに
このしよ
どうぐを
うりしろなして
よう〳〵とのべのおくりは
したりしにそのなかへかの
かしかたのおとこがきたりて
いへるやう〽おやごのかんびやう
とぞちを
いまひと
たびほん
ぶくさせて
としころ
のほん
いをとげ
させ
しみ
かもふ
よりて
あざし
かれかん
つぎく
つゞきかごの
とりとなる
からはちゝの
ことばに
わかぎみの
ちからに
なりてまい
らせよと
いはれしこと
さへあだと
なりてくち
をしきこと
かぎり
あらねど
よしや
いやしき
うふれ
めに
なる
とも
いうで
こみつ
さしの
たゆむ
べきに
あら
されば
あま
たの
メ日言フ
名のり
せずわざと
つれなく
も一さの
せしにきみ
まがふ
かたなき
ひたいのおほ
くろさてはたづ
ぬるわかぎみかと
をびたつやう
□
にはひたすら
わらはをば
いどみたま
十四
へるみありさまいと
なげかはしくおもふ
にぞおりもあらば身に
かへていさめはげましまい
らせんとしあんにむねを
いたむるおりしもけふはから
ずもだいぶつまへなるもち
らるみせにてみかけしさむ
らひとしこそゆかねこれ
まさしくたいぎをおもひ
くわだつべきにんそう
おもてにあらはれしかば
かやう〳〵にはからひつ
またしか〴〵になしつゝも
こよひわらはがきやくに
してかれがこたつを
さぐりみゝにあつぱれ
ゆゝしきだいぜうぶ
そのうへならずかの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとはまことくす
のきまさのりの
きやく
のその
うちには
もしわか
ぎみの
おも〳〵
ゑを
金
ハ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□
しら
やうすを
きけば
このあたり
わすれがたみで
おはするよし
きくにいよく
たのもしくなに
とぞいたしてかの
おひとをあな
たのたすけに
金
しるもの
もやとこら
ろをつけしに
すぎしころ
はから
ずもよば
れしおきやくは
あなたにて
おんゑを
きけば
きけば
しか〴〵と
なのらせ
たまふに
おどろきて
おかほをつく
みたてまつれば
おさなごろに
みおぼへある所印へ
にて男
だてとは
名のみ
にてほう
とうぶら
いのいた
なさばやとこゝ
ろのまことうち
あけてあなたのおんみ
をたのみしかばかのおかた
にもよろこびたまひて
ともにたいぎをくわだ
づらものたかし
らとあふがれ
てんとあるそのおこと
ばにあんどせらがさる
よふよしにてもちか小
にてもちゝ小しん吾は
ゐたまふよし
さすれば
よしおききまのみたま
むかしのみこ
よりおもきおぼせを
ころうせず
かうむりながちやま
ひのゆへとはまうし
よからぬ
ものとのみながらつひにほん
まじはりて
をとげずしてこの
ましはりてゐをやけずしてこの
おいゑを世をさりしのみならず
そのこゝろざしをうけ
おこさせ
おこさせそのこゝろざしをうけ
つぐべきわらはも
たまふべきつくべきわらはも
おぼしめしもかひなきいまの
身のうへよしや
あらざるかため
さることあらず
して見んとぞんぜし
かばそれとうちあけへ
かばそれとうちあけともけるつき
六日記九
つゞきたいぎを
くわだて
たまふに
おなごの
ちからを
かりたまふ
てはひとの
そしりも
うしろ
めだしおや
こがかひ
なきまうし
わけには
お手にかゝりし
そのうへにてせめ
てはあなたのみこ
ころをなにとぞ
はげましまいら
せんとおもひし
ゆへの
このいで
たち
たち
いまより
みこたつ
あらため
られよか
らぬものと
まじはり
たまはず
わらはが
たのみし
おんかたと
よみ
を
一金むすびたまはらば
につ田くすのきかやう
けのわかぎみいち
みがつたいこそば
して我兵ざを
あげさせたま
ふといふ世の
きこへさへ
はづかし
からず
みかたも
図
※
今
廿五日
▼おのづとあつ
まりはべらん
かへすぐも
おんちた
ぎみより
さへおふ
せのごゆい
げんに
かならず
そむかせ
たまふなト
くるしき
いきのした
よりもふか
でにくつせぬ
ながもの
がたりを
しう弥は
つくぐうち
きゝて〽おもふに
ましたる
そちがしん
ていわが
ふるさとを
たちさる
ときは
まだおさな
くてありし
ゆへうた
てやかほを
みわす
れて
わりなき
れんぼにせまかし
こといまさらに
めんぼくなしわれ
とても小しん
五口がことばを
われれ
やうも
あらねばこ
までしよこくを
むしやしゆぎやう
してやりにおいては
なるはしりうのいつ
ぱをおこすほど
にはなりしがちか
ごろこのちにきた
りゝより男だて
らにうやまはれ
とゞめてはなち
やらざるにこと
さらそちがよう
しよくのわすれ
がたきにさりかね
てかよへどいつも
られなきしかた
あまりの
五日記略
〽つゞきことのくち
をしさにこひの
あだるいろ
きやくを
ころして
もの
を
金
□□□□
おもはせ
くれんと
ひきやうみれんな
このばのしだら
そちが手まへもはづ
してはい
かしくいひわけなさん
ことばもなしさうした
こゝろとつゆほども
しらばやみ〳〵手に
しらばやみ〳〵手に
かけまじをはや
りしことをいた
せしなりその
ちにしてその子
あるそちたち
三の巻ゟ一さいぜん
よりしてこゝにあから
かたへにたちたる
いなむらの
かげよりいづる
たまんの助
しづくそして
すみより
だんくとの
ながもの
がたり
うけたまへ
はつてかんじ
いるたとひ
おんみの
○
それかしはにつ田
よしおきの
せがれ
にて
たのみなく
ともにつ田
どのみし
そくならばねがふ
てもなきよき
かたふどいかでか
そりやくにぞんず
べき下ひひかけてとなた
なるしう西にむかひて
ゑしやくをなせばしう弥も
にはかにかたちをあらため
ヌ
〽さてはおんみがあやことのうはさに
よりてうけたまはるくすのきどのゝ
ごしそくよなものかずならねども
同十把
□ふたりがまごこつを
いひおもふべき
いかでかあだ
いまよりこゝろを
にも
はげましてそな
まつ
たがたのみしくすの
きのわすれがたみに
きのわすれがたみに
きのわすれがたみに
なのりあひともにだいじを
はかるべければこゝろのこ
さずじようぶつせよと
いふによろこぶあやことが
くつうをわすれてうちほく
ゑみ〽そのおことばかみら
いへみやげそれにつきてもうの
おかためづれにおはします
ことぞいまはに
どうぞわか
ぎみといちみ
がつたいした
まふをせめ
てはひため
みま
ほしト
いひつゝ
しづかに
のびあがり
あたりしばく
みまはすおり
みまはすおり
しも〽きづかひ
あるなそれ
がしは四の巻也
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なるはししう
弥とよばる
ものいごはなに
とぞへだてなくよし
みをむすびたま
はるやうぬとへに
たのみまいら
するト同
いふに
こなたも
ことぞを
たゞし〽かねて
きでんの
それがしも
くすのき
うぢのしよ
りうにて
由利ゆか
たもんの助
ともゆきト
雨のり
かけんとする
おりしも
にはかに
あたりさは
がしく〽らう
ぜきものを
うちたをし
かけおちものを
からめすれ候
よばはる
おんうへはこの
こゑぐおび
たゞしく
くるわの
かたより
あやことの
ちやうちんを
ともしつれ
ものがたりにて
すゑたのもしく
ぞんぜしにこゝにはゞめて
おんめにかゝりともにだいじを
はからんことよろこびこれに
つゝはせくる
ていにこれ
はとおとろく
そのなかに
ますことなしおこがましけれどの
□□□□□□□□
幼吉諸才
〽つゞきあやことはやくも
みかへりて〽さてはわら
はのかごのものゝにげ
かへりつゝつげ
たるにて
たるにて
わらはが
くるわを
ぬけいでたる
ことさへしれて
ことさへしれて
このやうにおつての
ものをいだせしならん
よしやかけおちしたり
よしやかけおちしたり
ともわらはが
身にてこの
としごこ
おほくの
かねをおやかたに
もうけさせたる
ことなれば
させる不義女子も
させる不義ふさせる不義
あるまじきにことさらこれは
しゆくんのおため身のいひ
といふといふ
わけにじがいしてししたる
ていにもて
なさばほかに
せんすぐなかる
▼さらにきゝいれず
むたいにふたりをとりかこみ
うちひしぐべきいきほひの
さへがたきに
さへかたきに
たもんのすけも
しう弥もいまは
これま
でと
※
〽ヤトなげのけつきのけ
やがてひとつのろく
しやくぼうを
うばひとりつゝ
なぎたつれば
ぶじゆつに
うとき
ものども
ゆへいま
との
ふた
り
の
え
※
おもひ
ながらもこや
つらをきつて
きに
つ
す
べき
ものに
あらねども
たせいを
たのみに
ちつとも
ひるまず
めつた
むしやうに
きそび
うちすてつゝ
しりぞき
さらんとする
おりしも
たちまち
まじされば
とてあなた
がたのこゝ
すてんはむやくの
せつしやういざゝか
こらしてたち
かたれば
ふたりは
ひとつとこ
らにおいであそ
ばしてはらうぜきものとあや
しまれておん身のなんぎに
ふたりはかた
なりもやせんとく〳〵とゝをおち
たまへたちさりたま
へトいひつゝもかねて
よういのひとふりを
ぬくよりはやくわれと
なに手を
かけずかやう
かけずりやう
のこぶしを
はたらかして
ちかよる
わがはら一もんじに
かききりてかへすかた
なにふへさしとほしいぜんの
やつらを
□□□□□□□□□□□□□
さらんと
ろにありて
さゝへがたさに
おぼへずも
しだいになか
をへだて
られはるかに
とほざかるほど
にたもんの
すけはとり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
わけてこゝろ
しきりに
かごにまろびいりてその
いがだてば
まゝいきはたへにけりおなごに
まれなるけなげなさいごにふたりはほとく
かんじいりしがともにだいじをかゝへしものが
こゝらにありてうなくと身のあや
うきをまつべきならねばひとまづ
うきをまつべきならねばひとま
をたちさりたるうへしよぞん
うちあけかたらはんと
こゝつなら
ねどあやことの
おの〳〵ぼうを
□□□□□□□
ひらめかして
くるおつてのものども
うつてかゝるをりやう
しがいを
あとに
〽そりやこそこゝにゐおつたぞ
にんがすべよくいひ
うてよくゝれトよばはりつゝずぬけのがれんとすれどもを
同日記九
十七
つぎちかより
まのべもつくされず
かゝるやつばらを
めをおどろかす
からしまります
さいうぜんごに
ばかりなるをみるに
うちなやまし
つけきくにつけいこんの
わづかにすきを
なみだむねにみちて
えたりしかば身を
おのれやれあしかゞ
ひるかへしで五六町
よしみつわれいま
よう〳〵にしてにげ
にもあれとき
のびつうしろをきつ
一いたらばたちまち
みかへればわれを
おもひしら
おひくるものはあら
せんこといかる
ねどなほかしこにては
ここつを
おほぜいがもんちやく
なせるていなるにまた
おも
てに
11月刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊刊版
11週間別別
THIIINIINIINHINHINHINHINHIINI
二三十四日
月上旬より用材材料費用用
中田田用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用
191919191919191919
日同曜朝日
自動用用用法別
1.3441911119
1、3番組合理科目
くるわにてははやびやう
し木をうちならしつゝ
ひとをあつめてなほも
にんずをくりいだすべき
そうどうおほかたならざる
にぞはらのうちにおもふ
やうわれいましう弥を
すくはずしてこのまゝみす
てゝはしらんことまこと
なきににたれども
かれもすこぶる
ぶじゆつ
いださず
わりなほあちこちと
はせめぐりて北白川したかはの
ほとりにきたりみればみちの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かたはらにひとあまたたちに
よりてなにやらけんぶつ
なすていゆへこゝろともなく
あゆみよりひとのうしろにたゝづみて
なにごとやらんとさしのぞけばとしごろ
むぞぢあまりにて異様
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たるらうじん
三十二丁
一二一一一一一一一十
四十一月
たつじん
たとひくる
わのやつ
わのやつ
ばらかなん十人
にてとりかこむ
ともあや
まち
2.
ある
べき
やうも
ひざの
ほと
りへ
土を
あつめて
ひとつの
壺谷をこし
らへながら
及わわ
なほおもふ
しさいもあれば
ひとまづこゝにて
たちわかれまたきい
くわいをなすべし
むねにしあんをさだめつゝ
はやくもそのばをたちきりける
こゝとつぎの画ときさればまた
たもんのすけはやまとのくにも
おほかたはまはりつくせしこへ
なるゆへこれよりみやとにおも
むきてあしかゞのやうすれば
よそながらもうかゞひみんと
ことゆへやがてみやこに
おもむきつゝこゝかしこと
けんぶつなすにおとに
きこへしはなのみやこは
そのにぎはひもひとかた
ならずなかにもわけて
めざましきむろまち
かねてしよぞんをきだめし
およそんをきだめしごしよのけつこうはことばに田ねばしぬるといふことあるもしらずてんちと〽さら
はせあつ
まりしけん
ぶつにうち
むかひつゝいへるやう〽われらは名も
なくおやもなくうまれしといふことをしら
ねばしぬるといふことあるをしらずてんちとうぎ
又日計ヲ
つゞきわれと
どうたいなり
されども
むのうむさいに
してわがみに
えたるじゆつも
あらねば
たがつちを
もてつぼを
つくり
これをば
おのれが
世わたり
どゝまた
いゑとなし
ふしどゝす
かたちあひの
ごけんぶつ
なぐさみの
ため一銭おぢゝ
あたくらるゝもの
ならばつくり
たてなるつぼの
うちにいまとび
いりてみせまう
さんじふたゝび
みたびいふほど
みたびいふほどに
たちつどひたる
けんぶつのいと
ちいさなるつぼの
うちへだいのおとこが
とびいるとはふし
ぎことおもへどきやう
あることゆへおのく
ぜにをなげあとふるを
くだんのいじんはひろい
あつめみなふところに
おさめつた
金
またけん
ぶつにうち
ぶつにうち
むかひ〽やく
そくなれば
いぼのなかへ
たゞいまとび
いりみせ
なんがたゞはいり
たるばかり
にてふたゝびいで
ずはきやうなか
らんわが
いぼの
うちにいり
たること
にてまたいつ
せんづくなげたま
はゞかならず
いでたみせまう
さんまづそれ
がしがとびいる
ていをこれ
みられよトいふ
斎
よりはやく
身をおとら
するとみる
ほどにいま
いちをもてこし
ちをもてこし
らへたるわづかに
ちいさきつぼのうちに
はいりてかたちのみへ
ざるにぞみるもの
おのくしたをまき
きもをつぶさぬ
ものもなくしばし
あきれてゐたりしが
またもやひとぐ
ぜにをなげて〽らう
じんはやくいでゝ
じんはやくいでゝ
みせよいでよくと
くち〴〵にいへば
いじんはつぼのうち
にていづれも
つぎへ
HINIER
一十四日
河川川信用
昭和4科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科
科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科科
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
女古言フ
つきせにを
なげつくせしと
おもふころを
かんがへてや
ふたゝびつぼ
よりおどりいで
たるそのてい
たらくのふしき
さにけんぶつ
なしたるひと
びとのきめう
きめうといひ
つもみな
ちりだに
たちさる
にぞとかく
するうち
すでに
はや日も
ゆふぐれに
ちかづけば
くだんのいじんは
あたりを
かたづけしり
ぞきさらんと
するていに
このときまでも
たもんのすけは
なほもかたへに
たゞつみてたちも
えさらでゐたり
しがいじんの
そばへさしよりて
〽さいぜんよりして
そのもとのせらるゝ
ところをつくぐと
これにてけんぶついた
せしにいかにもふし
ぎのめうじゆつなり
もしそれがしにその
じゆつをひそろにつたへ
たまはらばつゝしんでみで
しとならんいかでまな
はせたまはんやトいふに
いじんはあざわらひ〽ななく
もつておんみらのまなばる
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
べきじゆつならねども
さまでおしへがうけ
たくばわれらと
ともにこのつぼの
うちにとびいり
みらるゝやと
いはれてこな
たはちつとも
おくせず〽いか
にもおんみに
ともなはれて
はいらるゝつぎへ
三十二丁
二十一
○第十ぺんひきつゞき
しゆつぱんつかまつり
候のあひだおんもよりの
ゑざうしみせにておん
爲永春水作
もとめごかうらんの
つゞきものならばせつ
しやにおいてはたいけい
しごくいざとく〳〵ト
いふほどにかのらう
かばせつふしんはれざるた
金ふしんはれざるたもんの
すけをくだんのいじんは
ともなひてながらうかとも
おぼしき
じんはうなづきて
ところへさし
ほどをひとへにねがひ
あげたてまつり候つぎに
わたくしみせにてねんらい
うりひろめ申候ごぞんじ
おんかくほの
〽しからはともなひ
かゝりたる
くすり
えさすべしこなたへ
そのおり
※
こよといひづゝもたもんの
しも〽たゞ
すけをゑしやくも
いまかへら
なく小わきにしかと
く小わきにしかとせ
かきいだきまたもや
せたまひし
かとこしもと
つぼにとびいるにぞその
つぼのうちいとひろく
こなたにさくらのはな
さけばあなたのやまには
もみぢいろこくながれに
さけるかきつばたまがきに
みだるゝしらぎくなど
四季におり〳〵のながめをば
いちどきにみるこゝちして
ふたりがでむかひける
ふたりがでむかひける
○そもこのいじんは
なにものにて
たもんのすけを
こゝへともなひまた
いかなることをか
なすそはつぎの
一篇をみてしらん
めでたしをて
おしろいさくつら香代二十四銅
またむるいごくせいおんゑり
おしろいパツチリ代四十八銅
みぎりやうしなともちごろ
しよはうよりおんたづねしげく
ござ候まくいよくねんを
いれせいほふぎんみいだし
さしあげ候間ほかくの
しなとあんつかひ
くらべのうへ
おんもとめ
ごひやうはん
ねがひたて
まつり候
板元
紅英堂
欽
白
梅蝶楼國貞画
年
二
久
文
弘法大師
筆海四國聞書
旧跡新話
初編ゟ五編まで当年出板
柳亭種彦作
梅蝶楼國貞画
権現堂
仮名情談恋畦倉
堤復讐
初編ゟ五編まで当年出板は
瀬川如皐作
梅蝶楼国貞画
戊
戍
陽
春
開
板
漂
目
四
何時次郎
両浦里
明鴉墨画山徳徳
一四滴ゟ七編まで当年出板
二亭春馬
合作
柳亭種彦
梅蝶楼國貞画
四端ゟ七編にて当年出板栂蝶楼国貞画
童謡妙々車
十四編ゟ
十六編迄
一板国貞画
出板
種彦作
六編種彦作
花封莟玉章
国貞画
七編国貞画
九編
十編
薄傍幻日記
十一編
四十三編
春水作
国貞画
四十四編
八大傳犬の艸紙
四十五編
柳亭録
国綱画
地本草紙問屋
南傳馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
爲永春水作
○第十ぺんひきつゞき
しゆつぱんつかまつり
候のあひだおんもよりの
ゑざうしみせにておん
もとめごかうらんの
つゞきものならばせつ
しやにおいてはたいけい
しごくいざとくト
いふほどにかのらう
じんはうなづきて
やふしんはれざるたもんの
すけをくだんのいじんは
ともなひてながらうかとも
おぼしき
ところへさし
ほどをひとへにねがひ
あげたてまつり候つぎに
わたくしみせにてねんらい
うりひろめ申候ごぞんじ
おんかくほの
〽しからはともなひ
かりたる
くすり
えさすべしこなたへ
そのおり
※
こよといひつゝもたもんの
しも〽たゞ
すけをゑしやくも
いまかへら
なく小わきにしかと
せたまひし
かきいだきまたもや
かしこしもと
つぼにとびいるにぞその
つぼのうちいとひろく
こなたにさくらのはな
さけばあなたのやまには
もみぢいろこくながれに
さけるかきつばたまがきに
みだるゝしらぎくなど
四季しきおり〳〵のながめをば
いちどきにみるこゝちして
ふたりがでむかひける
○そもこのいじんは
なにものにて
たもんのすけを
こゝへともなひまた
いかなることをか
なすそはつぎの
葛をみてしらん
めでたしをて
おしろいさくつら香代二十四銅
またむるいごくせいおんゑり
おしろいパツチリ代四十八朝
みぎりやうしなともちごろ
しよはうよりおんたづねしげく
ござ候まゝいよくねんを
いれせいほふぎんみちだし
さしあげ候間ほかくの
しなとおんつかひ
くらべのうへ
おんもとめ
ごひやうはん
ねがひたて
まつり候
板元
紅英堂
欽
白
梅蝶楼國貞画
年
二
久
文
弘法大師
筆海四國聞書
旧跡新話
初編ゟ五編まで当年出板
柳亭種彦作
梅鰈楼国貞画
権現堂
假名情談恋畦倉
堤復讐
初編ゟ五編まで当年出板は
瀬川如皐作
梅蝶楼国貞画
戊
戍
陽
春
開
板
標
目
四日
何時次郎
仙浦里
明鴉墨画玉徳徳
四編ゟ七編まで当年出板
三亭春馬
合作
柳亭種彦
梅蝶楼國貞画
童謡妙々車
十四編ゟ
十六編迄
出板
種彦作
国貞画
出板国貞玉
六編種彦作
花封答五章
七編国貞画
九編
十編
薄俤幻日記
十一編
春水作
国貞画
一編国貞画
四十三編
四十四編
八大傳犬の艸紙
四十五編
柳亭録
国綱画
地本草紙問屋
南傳馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
同幸吉
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
十七日
同断
けれ
くにきら
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
十編上
ためなかす水のさく
薄縁刻御記奉畏
梅こふ楼くにさたゑかく
十四
漢に倭の史のうへにも。おほかた美人を花にたとへ。顔ばせは芝蘭芙蓉の如く。
丹花の唇。柳の眉。姿は海棠に似たりなど。最しほらしく言ひ做しを。今
卑俗の言ひならはしとて。人の體を器財に譬へ。頭の少しひらめなるを。
或は木槌天窓といひ。凡たるを薬鑵と号け。しやくれた顔を投子と笑ひ。
疲た手足を火箸のやうじやの。肥うしを見ては四斗樽に。菰を巻たるなど誹る。
然ば言語は美しそ。都て言ひたきものなれど。予が年毎に著す冊子も。又かの
単語の慄ひにて。板元足を擂木にして。櫛の歯を挽く催促に。みやびし
事のみ綴りては。間にも時にも合ざれば。鍋炭よりも薄墨に。棒のやうなる筆を
ひたし。文字もさながら鐵釘の。曲り形にこじつけたるを。復此策子の嗣輯とす。
戌陽春吉辰
為永春水記かる
椿園玄湖書
○摩耶嶽
雲右エ門
小觚
茶臼
挽蔵
○兵庫柳原
一仮名屋の娼妓一文字
壺中仙人
同同門之助
朝雪
九篇のつゞき
ふたゝびとく
たもんの
すけは
かの
らう
じんの
なす
ところ
いともあや
しくおもひしかば
ためしてみばやと
しあんしつかれが
まに〳〵いだかれて
くだんのつぼにとび
いりしにわづかに
との
さしづを
なせばこし
ちいさくおもひ
つるそのつぼの
うちくわうだい
にしてめのおよぶ
べきかぎりを
しらずことさら
よものふうけいは
ゑにかける山水さんに
四季しきのながめを
そへたるごとくまたこれ
ひとつのべつせかいなるに
きん〴〵しゆぎよくをちり
ばめたるいとたいそうなる
づくり
ありかの
らうじんの
あないにつれてその
あないにつれてその
まゝうちにすみいりなが
らうかともおぼしきところへ
あゆみかれはたちまちに
もとがはつと
ばかりに
手をつかへ
つぎへ
ふたりのこしもとはしりきて
いでむかふるをみるよりもくだんの
いじんはあとべをゆびさし〽けふは
これなるきやくじんをはからず
う〳〵いたしたりなほざりならずころ
えてよろしくもてなしまいらせよト▼
えてよろしくもてなしまいらせよト▼
同日記十
つゞき〽まづこなたへトさきに
たちともにしるべをなしつゝも
いくまともなくへだゝりたる
おくのざしきへともなひゆけば
こゝにもあまたの
びじんありみな
かのいじんがめし
つかふおなごどもと
おぼしくていづれも
そこへむかへいである
ひはきげんをきくもありまたは
いふくをもちはこびてぬぎかへさせ
などするていにたもんのすけはうた
がひとけずゆめにゆめみしこゝちは
すれどだいたんふてきのわか
ものゆへさらにおめたる
けしきをみせずほど
よきところにざを
しむればまたかの
ひとりのこしもとが
きんまきゑせし
ひろぶたにいろ
よき小そでをうち
のせきたりたもんの
すけのほと
りにさし
おき〽イザ
おめしろへ
あぞばせトいひつゝ
市下ゟさけひとつ
イサどくみ
してまいら
せんと
やゝさか
つきを
とり
あげつゝ
ひとつ
ほして
さす
ほだに
たせんの
すけは
これず
さへ
いなむ
べきに
うけいたゞきつゝかたちを
あらざれば
あらため〽それがしなん
このとくあればこの
おんすみかへともなはれて
このもてなしにはあづ
かるやらんそれにつき
てもとはまほしきは
さいぜんわれらがかき
いだかれてとびいり
たるはさゝやかなる
たゞつぼとのみぞん
ぜしにかくけつこうを
つくしたるいゑ
ゐをかまへられ
たるのみかさいうに
たるのこかさいうに
あまたのびじんを
おかれかゝるちんみを
そなへられしはいかなる
ぬぎかへさせんと
するをたもんの
すけは三かへりて
〽イヤそれがしは
しゆぎやうのみの
うへあかじみたり
ともきなれたる
このふるぎねにて
ことたりぬかれ
これおかまひくだ
さるとかへつてめい
わくつかまつるト
いなむをなほも
五
さしづに
こしもと
ここつえてかねてよう
いをなせしとおぼ
しくかず〳〵のさかな
をばところせき
までとりいだ
すをみれば
あやしきしな
にもあらで
みな山海さいの
ちんみなるを
こしもとが〽ハテ
ごゑんりよには
およびませぬ
せつかくもつて
まいつたものを
ちよつとなり
ともめしませと
もりたるうつわも
しきりにすゝめて
やまざるをかのらう
じんがおしとゞめ〽イヤ
きかへじとあるならばしひて
まうすはかへつてぶしつけおこ
ころまかせにするがよいなにはさし
おききやぐじんにもさぞものほしく
おはすべしよういがよくばさけさか
なをとく〳〵これへもてまいれといひ
ならねば
たもんのすけは
こころのうちいよく
がてんゆかざるをらう
じんはみて
ゑま
ゑまし
げに〽きやく
じんこゝ
ろなおき
たまひそ
たまさかこれ
までともなふ
たれどうき
世よをはな
れしすみか
れしすみ
なれば
なに
がなもてなし
m
まいらせんと
おもひながらも
こゝろにまかせず
おくちにあふべきもの
ならねどなにはなことも
同日巳十
めうじゆつありてのことぞ
そも〳〵あるじはなにびとにて
おん名をなにとかなのらせ給ふ
くわしくおふせ
きけられ
よしとは
れてゐじんは
うちわらひ
「霊中に
天地てん吉
坤財あり
なんぞ
せらぬを
いに□そ
かはる
べきをも
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
との
まだ
おほきく
みればてんち
ばんほうちい
さくとれば
このつぼの
うちにて
あるをさと
く
しゆ
きやうの
たらぬ
ゆへすでに
さきにも
いふごとく
らずして
あや
われらは
もとよりおやゆ
しま
なくまたな
事は□
のるべきつぎ
図書記録
こんいたし〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵といてこちでこちで
つゞいひに
あら
ねどい
ひと
みな壺中よう
仙人せんことめで
るまこにおうと
こたへておのづと
名とはなりしなり
それらのことはさし
それらのことはさし
おいてまづくさけを
すごされよめ
おなごどもおさかなに
いつもの楽がをかなで
ずやトさしづのしたに
こしもとども太皷たち
弱皷白菊法腐筆
雁のたぐひをそれく
もちはこび
もちはこび
おの〳〵そこに
ざをつらねては
ざをつらねてしが
かにしらぶる
めうおんはかりやう
びんがのさへづりも
かくやとおもふ
ばかりにてかんに
たへたる
たもんの
すけが
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□
▼さけをすゝむるにぞ日
きやうにまる
せておぼへずも
さかづきの
かずかさ
ぬるほどに
はやけし
にひとのまなこをくら
こといへとのごをくる
まするまたこれ
えうじゆつなるべきか
いま
ゆく
ぜん
に
たゞ
みん
には
わが
このとし
ころ
。
ここつを
ほかの
ゑひのこころ
うかれて
そのおもし
ろさたと
□□□□
へんかたなら
げに仙境
きうのあそ
びにも
かゝるたの
しみあるものかと
われをわすれて
ぼうぜんとしばし
きゝとれゐたりしが
つくし
ならひ
こかめし
ひじゆつの
太刀かぜいで
ものみせてらう
じんのきもを
ひしいでくれ
なんトしあんを
しつくこなたを
あらんに出て
みかへり〽さておゆし
ろきがくのしらへ
されどもこれに
舞まなくばはなに
かほりのなきがごとし
○○
金主を
かたむけ
きゝ
ゐた
るゝ
禁式式に
ゆまた
そばよりは
こしもとの
しきかに▼
たちまち
ふつゞかなから
それがしが
うでにおほ
へのつるぎの
まひごらんに
いれんト
いふより
こう
をとり
なほして
はらのうちに
おもふやう
こはわれながら
はやくがた
なをすら
りとぬき
はなし
右劔左劔
うち
ふりつゝ
いつしん
ふどうの
くらひを
そごろにもものゝ
そごろにもものゝ
おいろにたま
一同月年一月廿一日
しひをちば
はれたるこそふ
かくなれかの
ものまことの
神仙しはならば
あまたのびじんを
ほとりにちかづけ
ほとりにちかつけ
かくけがれたるおこなびを
もつてひほうを
あらはす太刀の
きどくにふし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ぎやあまたの
びじんとみへ
しもいとけつ
しもちとけつ
こうなるとの
づくりも
けむりの
ごとくきへ
なすべきことゝもおもはれず
なすいとことゝもなどはれる
まさしくかれはくせものにてや
うせてたが
かのつぎへ
紐印計一
つゞき商市を
せんにんのみ
いとたいらか
なるいわの
うへに
たちもえざ
らずざを
しめたるを
しめたるを
それとみるより
たもんのすけ〽さて
こそおもふに
ちがひなき
おのれくせ
ものごさんなれ
たとへ
いかなるえう
じゆつにてしば
しはまな
こをくら
ますとも
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いやけて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
日ごろしゆれんのわが太刀
さきをのがれられなばのが
れてみよしよばはりながら
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●ふりかぶりてまつこりみぢんと
うつてかるをいじんはさらにどう
ずるていなくしづかにあちこち
みをかはし手にたづさへしばせう
ばのうちわをもつてざゝ
ゆるありさま
〽しやもの
もの
しと
四
つゝまたまやうち
いらだち
こむたもんのすけが
するどき太刀をかひくゞか
もつたるれいのうちわ
にてやいばをしつかと
二のまきへ
〽一のまきへ
おしすゆ
るをぬぎ
はな
さんと
たあん
のす
ちからを
きはめて
きはめて
すれどにかわを
もつてつけたるごとく
さらにちつともうご
かねばこれはいかにと
あきれはてにらみ
つめたるばかり
のにてまたせん
すべもあらざるを
うちゑみつぎへし
ゐじんはこつまつこと
必日言十
つゞき〽いかに
わかものわが
めうじゆつを
もはやこゝろに
えとくしつ
らんおんみ
天下をくつ
がへすの
とゝろざしは
さること
ながら
それ
しきの
手なみ
にては
まだ〳〵
しゆ
ぎやうが
あをいく
なま
びやう
ほうは
おほ
きず
のもと
いといふを
おもひあた
らばもそつと
けいこいたされ
よトいひつゝ
うちわをとり
のくればこなたは
おどろきかつはぢて
手ばやくやいばを
さやにおさめ
そのまゝそこに
ひざまづきて
〽それがしまなこ
ありながら
おんみのじゆつを
うたがひてそら
ろにぶれいを
なせしこといま
さらいひとくこと
ばもならさめしの
とほりそれがしは
天下をうかだふ
たいもうあれど
ひとにすぐれし
じゆつをえざれば
なか〳〵みかたを
かたらひがたし
ねがふはそこつを
ゆるされて
ゆるされて
みじゆくのせつ
みしゆくのせつ
しやにひとことの
おしへをほどこし
たまはらば
一われ
らに
とつて
うへ
なき
たい
けい又
この
ほかや
候べき
トおもひ
いりたる
けしき
にて
身を
へり
くだ
りて
いへる
にぞ
ゐじんは
しば
うなつきて
〽おんみを
もとより
くすの
き氏の
しそくで
おはし
ますこ
とも
こゝつに
たいもう
まします
ことも
わがつう
りきにて
とくしり
たれば
ことをもう
けてこゝに
いざなひ
やうすをためし
みしところいさ
さかものに
おくするてい
なきだいたん
ふてきのその
たましひそれで
こそあらなの
天下にゆみは
ひかるべけれど
としなほ
わかくまし
ませば
いまだたら
ざるところ
ありさればつぎ
云曰記十一
おんみの
もとめに
まかせ
⑥
おしていふべきやうも
ならざらばこれより
きうしうへとこゝろざしつゝたづね
ゆきおしへの
ごとく
□□□□□□□□
わが
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
まなび
えしひとつの
じゆつをつたへんことは
やすけれどもときいまだ
いたらねばおしへがたきところ
ありおんみいまよりくに
いせんに
たよりて
まなびまうす
ぐにをしゆぎやうせらる
ことのついでに九州に
べしそれにつき
てもとひたきは
おもむかれなばひぜんのくに
天草駿へんに母堂も老意仙
峠とよばれつゝしんぺんふし
ぎのじゆつをえたるまことに
きたいのらうじんありこは
われらさへおよびがたくて
それがしさいぜん
つぼのうちにとび
つぼのうちにとも
いかたりとおぼ
しきときのあり
さまとはことかはり
山また山におく
師しとたのみたるものなれば
かのらうじんのもとにいたり
ふもとへ
くだるみち
たよりておしへをうけたまへ
われそのもとのぶれいを
とがめじゆつをおしみて
つたへぬならずこれ
みなおんみのため
なんどありや
なしやもおほ
つかなし
なるをかならず
あしくなきかれ
そトいふをうち
きくたもんの
すけはたち
まちのぞ
みをうし
なふていと
ほいなげにいへるやう〽それがし
たまさかそのもとにおんめにかゝりし
かひもなくたゞいちごんのおし
へもうけずこのまゝにしてたち
わかれんことのこりをゝきかぎり
なれどものたまふところもことはりなれば
わらひ
つきん
同四十一日
つゞきらうじんはいか
なるじゆつをえしもの
ならんわれにおしみて
つたへぬはまたしさい
あることかわれきう
しうにおもむきてらう
いせんとかいふものにめぐ
りもあはゞたちまちに
うたがひをとくことも
あるべしみやこのうちは
くまもなくはやけんぶつを
せしことゆへこれよりすぐに
なにはにいたり中國路ごく
をへてきうしうにおしわたへ
らんとしあんをさだめ
やがてみやこをたちはなれ
おとよきこへしなに
はづもほどよくあち
こちいうらんなし
さてあまがさき
かいどうより
かいとうより
ちうごくぢへと
こゝろざしあしに
まうせてゆく
ほどにやまとの
くにをたちらで
しは山まひの土品
ゑはやよひのすゑと
おもひしにこゝかしこ
とうりうせしかばなつも
なかばをすぎつゝもあつ
さにみちをゆきなやむにぞ
なみうちぎわのまつかけに
ぢぞうぼさつのあるをみてその
臺点にこらうちかけしばし
きうそくなすほどになみかぜ
すゞしくさそひきてあつさを
わするゝばかりなるにしきりに
ねむけをもようしてたびのつかれか
うと〳〵とわれをわすれてまど
ろむおりしもさいぜんよりしてひとりの
くせものたもんのすけのかさのうちを
いくたびとなくさしのぞきじがかれが
ねむれるていをみてなにかしきかに
うなづきつゝちそうぼさめのうしろより
そかり〳〵とはひのぼりひそかにやいばを
ぬきはなしこゑをもかけずひとつきに
さしころさんとするときしもおどろき
さめたまたもんのすけやいばのひかりを
みるよりもたちまちかたへに身を
かはせばこはしそんじぬとまたひとつき
さらんとするをひつぱづしそのまゝ
くだんのくぜものゝきゝうでとつてひき
おろしやにはにどうとなげいだせし
はづみにかれがふところよりとり
おとしたる手がみいつつう〽なにやら
あやしきかきものとたもんのすけが
ひろいとるをそれやつてはとくせものが
おきあがりつゝとらんとするをとらせ給ふ
あへず
またけた
をして
そつ
かに
○しろと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ふみすへ
こすへ
すそのぶん
ながら
しづかに
めんのあら
ましには
くだんの
かねてそな
いつつうを
たもしるこ
おしひら
きて
とくとか
けのわか
との
うたの
すけを
ばかものに
したて
あげやか
幸
たをかけ
おちさせ
たれ
ども
かれを
あのまた
いけしい
ては
ねざめ
らぬ
わけ
あれば
みあ
たり
しだい
ちきへ
正田計一
つゞきひとしれずなきものにして
くれるならばほうびはのぞみに
まかすべしとあるすなはち
みつしよにてあて名をみれば
毒歳どゝとのへ馬印かまより卜
毒蔵頭とのへ馬中後よりト
したゝめたるをたもんのすけは
くりかへしよめどもさみにげしがた
はらのうちにおもふやうこのぶん
めんのやうすではうたのすけとか
金
いふものをころしてくれよとこの
さればまた
ものにたのみしていにおもは事を
たなんの上げは
たもんのすけは
たもんのすけは
われをひそかにがいせんとなしたる
よしやわるものなれば
こそいとふしんなれとにもかくにも
このくせものをたゝかばまことを
はくでうなさんとしあんをしつゝ
ふみすへたるかのこせものをひき
おこしみればいつしかいきたへたり
きてはさいぜんわきばらをあまりに
つよくけたりしゆへそのときいきはたへ
たるかトおもへどいまさらせんすべなく
おりからゆきゝのひともあらねばしが
いはそのまゝかたへなるうみにざんぶり
とてしさいもたゞさで
けころしたることきすかに
けころしたることさすかに
こゝろよからねばまさ
かのときのためにとて
かの手がみをばくわい
ちうなししがいをうみに
なげこみたるまゝあしを
はやめてゆくほどにとかく
してつのくになるみなと
がはにぞいたりつきぬその
なげこみつゝちりうちはらひしづ〳〵と
あとをもみずしてたちさりける
かみ延元既のたゝかひに
祖父瑶くすのきまさしげの
ぬしの
うちじに
ありしもこゝぞと
おもへばくわい
きうのなみだ
むねにみち
しばしたゝづみ
ゐたりしがこの
かはのかた
ほとりに
春水作國貞画
そのなきがらを
うづめたるおき
つちありといふことは
かねてきゝたることあれば
なほもあたりのこの文三のまきへつゞく
濡衣霧雨草紙
一名霧太郎初編ゟ五編豆画板
柳亭梅彦作
梅蝶樓國貞画
東譚話宇津山芭
一名馬子数初篇ゟ二篇まぞ出板
柳亭種彦作
梅蝶楼國貞画
日本家又同
本家
實母散へ
}
私方実母さんの義は中ばし南てんま町一丁目西がは
にて年来売弘め来り候処店手ぜまに付此たび同所
向東側へ引とへり申候間に不相替御用向奉願上候
中橋南伝馬町一丁白東がは
さんやんさんごふしはちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
●御免疝積湯せんしやくつかへによし
のせんきの妙薬
御用薬所信州上田東山堂製筆
無るゐな也おしろい
無類見りおしろい
一包
はつちり四十八銅
一包
さくら香
さくら香廿四銅
五月計一
つゞきひとしれずなきものにして
くれるならばほうびはのぞみに
まかすべしとあるすなはち
みつしよにてあて名をみれば
毒蔵だらとのへ馬中かほより卜
したゝめたるをたもんのすけは
くりかへしよめどもさらにげらがた
はらのうちにおもふやうこのぶん
めんのやうすではうたのすけとか
金
いふものをみつしてくれよとこの
さればまた
されはまた
ものにたのみしていにおもは事を
たもんのすけは
われをひそかにがいせんとなしたる
こそいとふしんなれとにもかくにも
よしやうな
よしやわるものなれば
よしやわるものなれば
とてしさいもたゞさで
このくせものをたゝかばまことを
はくでうなさんとしあんをしつゝ
ふみすへたるかのくせものをひき
おこしみればいつしかいきたへたり
きてはさいぜんときばらをあまりに
つよくけたりしゆへそのときいきはたへ
たるかトおもへどいまさらせんすべなく
ふりからゆきゝのひともあらねばしが
いはそのまゝかたへなるうみにざんぶり
なげこみつゝちかうちはらひしづ〳〵と
あとをもみずしてたちさりける
けころしたることきすがに
ころよからねばまさ
かのときのためにとて
かの手がみをばくわい
ちうなししがいをうみに
なげこみたるまゝあしを
はやめてゆくほどにとかく
してつのくになるみなと
がはにぞいたりつきぬその
かみ延元元財のたゝかひに
祖父舜くすのきまさしげ
ぬしの
うちじに
ありしもこゝぞと
おもへばくわい
きうのなみだ
むねにみち
しばしたゝづみ
ゐたりしがこの
かはのかた
ほとりに
ほとりに
春水作國貞画
そのなきがらを
うづめたるおき
つちありといふことは
かねてきたることあれば
なほもあたりのこの文三のまきへつゞく
濡衣霧雨草紙
一名霧太郎初編ゟ五編豆画板一
柳亭梅彦作
梅蝶楼園貞画
東譚話宇津山芭
一名馬子数
一名馬子数初倉ゟ五篇半毛出板
柳亭種彦作
梅蝶楼國貞画
本家
私方実母さんの義は中ばし南てんま町一丁目西がは
にて年来売弘メ来り候処店手ぜまに付此たび同所
向東側へ引とへり申候間不相替御用向奉願上候
實母散入
中橋南傳馬町一丁目東がは
さんやんさんごね八ちのみち一切の妙薬
千葉堂孝輔製
●湯御免病積湯せんしやくつかへによし
んせんきの妙薬
御用薬所信州上田東山堂製□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
〽無類見りおしろい
一包
はつちり四十八銅
無事ゐな也おしろい
一包
さくら香
廿四銅
おもかけ
すほ是
音水
│[井道喜一箱曲有之
十編下
○十
集
東
廿七日
まほろこ
日記
梓
ゐ永春
助
水嵩
絵
十一月
一けづられず
はかじるしさへ
れい〳〵とあた
りにしげる
なつくさにうづ
なつくさにうづ
もれもせでのこりしに
たがたむけしか青椀栗をの
なほかれやらでさしたるを
みるにつけおもふにつけ
さきだつものはなみだのみ
はかのほとりにひれ
二のまきより
きとびとにくわしく
たづねとひなどして
やゝそのところにいたりて
みるにいまあしかゞの世とは
なれどちうしんの名は
ふしてねんずるところは
やまとなる後醍醐帝
みさゝきにねん
じし一とといさゝかたが
はずあはれあしかゞの
天下をばいかでひとたび
くつがへしみたまを□□
一日四十
もなぐさめたて
まつらんとこゝ
ろのうちにくり
かへしいへるのほかに
たじもなくとき
うつるまではかの
もとをたちも
えさらでゐたり
しがひとのあや
しむこともやと
おもひなほしに
身をおこし
なごりをし
げにみか
へり〳〵やう
みなと川を
うちわたりて
兵庫ひやうの
まちにさしかた
りしに日も
いまだたか
ければやど
とらんには
すこゝはやし
しばらくそへ
にてきうそくなし
さきのしゆくまでのりこ
さんとかたへのちやみせに
こしうちかけつぎへし
一文正記十
つゞき
あしをやすめて
ゐるほど
に
□□□□
みれば
とう
しよの
ちんじゆなどの
さいれいかとおぼ
しくていゑごとののき
さきにちやうちん
あるひはとうらう
なんどおもひくに
かけたるに
ひとの
ゆきゝも
いろすけ
おのづからいとにぎは
しきそのな
どのわらにあは
ふといわるゝはあとがねのことで
かに
あらうがわしもあすははれの
□
すまらでいろ〳〵こゝろが
とりこめばとほうらぬ
身のたけ六しやく
あまりにてこへふとり
たるおやわかしゆはひとめ
みるよりせきとりといはねど
しれしすまうとりが〽あねさん
うちこのほう
からとはん
ぶんきかず
いろすけは
ひたいをなでつ
どうだしいひながらくだんのちや
みせにこしうちかけるをちやくみの
手をもみて
〽なるほど
の女はみるよりもにこほやし
つゝちやをくみいだしてしき
つゝちやをくわいだしてしま
りにもてなしなどする
おりしもあたりきよろ〳〵
ひとりの町入〽こゝだ〳〵と
いひつゝもかのすまうとりの
やすみたもおなじしようぎに
こしうちかけ〽せきとり
こゝにごんしたかこん
たのおやどへいつた
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ところがまへりの
ばしよといふことゆへ
しよといふことゆへ
いつぺんとたづね
まゝたヤレ〳〵あつや下
渡之儀供中
手ぬぐひにてひたいの
あせをおしぬぐふをかのね
やせきとりはみかくりて〽たれかと
おもへば柳原や磯のかくな屋のわかいしゆ
それはこなさんの
ほうにもいろ〳〵
とりこんだことも
あらうがひと
とほりわしがこと
ばもきいてくだ
かくれてゐる
ところもそれと
しつてはゐる
なれどこなさんが
いは事にはあの
ひともじの身の
さいいまならべたて
しろもまたうた
いふではないが
一わしがうちの
かへのおやま
一文字軽さんへ
さまのあげだいの
とゞこほりをも
すつぱりとおれが
かんじやうする
いつぞやから
ほどになにごとも
ないぶんにとりおさ
めておいてくれろもつ
○あの
雅楽うた
さまが
おかよひ
な
さ
れた
あげ
だい
きんの
也
ともこゝでそのかねを
のこらずわたして
やりたけれどいまさし
かゝりて手まはらねば
身のしろきん二百西の
うちをはんきんわたして
同五十二日
おけばあとは二三日
まつてくれろとよん
どころなき
こんたのおた
こんたのおた
のみこれがよ
じんである
ならばしよう
ちの
ござる
わけではないがおとに
きこへたせきとりの
こなさんがそれうど
までたのまれるを
いやとも
いはれず
しづは
こんたの
おとこに
八〇とゞ
たいし
こほりも
おやかたが
よほどのこ
つてゐるのみる
かぶりを
ふるをわしが
あげくのはてに
いろ〳〵いひ
こしらへはん
ひともじさんが
さん百両うけとつて
十日いぜんに
そのばはそれで
くるわをかけ
すませしがその
おちたい
のち三日が五日
てい
たつてもあとがねの
たもなくさいそく
さたもなくさいそく
すればいつとてももす
こしまてとおなじあい
さつはじめよりして
ひともじさんの
身うけをしたいと
いふおきやくが
ほかにもひとり
あるところを吹へ
しておいてはしや
かたへわしが
「つゞきべん〳〵だらりと
すまぬけふは
ぜひともその
さるならばよしそれが
できずはおきのとく
だがおもてむきに
わけをつけてくだ
もちだしてしかみの
▼もちだされてはうたのすけさまの
お名もでることともかくもして
こよひぢらにかねのくめんを
するほどに
る
「それほどたし
かにいはれるからは
おやかたはなんと
いはふかしらね
どわしがのみ
こんでこよひは
まつてしんぜ
ませうはじ
めからして
こなさんの
かほにめん
じてまつた
かねいまさら
まはしをしち
あすの
すまうの
やぐらだいこを
うちいだすまで
まつてくだせへ
それもたゞは
こゞはくださりませトいは
またせない
もつにもつて
かへるもゐなもの
なれどおやかた
へのいひわけにさらば
しばらくそのしな
をわしにあづけて
くださりませトいは
れてよこぶなみの
すけ〽それでわしも
あんどしたといひつゝ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とるに
ちやくみ女をよびて
すゞりとりよせさら〳〵と
手がみいつゆうかきした
ため〽わしはまだこのきん
じよにちとさりがたい
ござたをねがふがちか
みちきアどつちとも
おせきとりへんじを
きかせてくだせへトのつ
ごきさせぬいちごんに
一同二十一人
いはれてはすまうなかまで
浪之助なすかと
すまうなかまで
小くちもきくものいつたん
こうとやくそくしたをまち
なくてかなはぬわしが
まはしをこなさんに
こよひひとばんあづけて
よくりじもあれはこくらう
なからいろすけどの
この手がみなばわしの
おこうやぐらだいこの
なるまでにかねこしらへて
うちへもつていつて
くだされ
こなたはしあんのてい
なりしがむねをさだめて
うちうなづき〽なるほど
ごなさんのいふところ
いち〳〵もつてむり
とはおもはぬわしも
がへるきはあらねどもわき
かたからとりいれるかねが
うけもどさねばあすの
どひやうへあがられぬといふ
いまだにはいらぬゆへ
おもはずゑんいんいたしたが
へんがいならぬしようこの
しちもつ二もではいない
しちもつこれではいなは
さればといふてこのことを
おもてさたに
あるまいトいふにいろすけ
うちあんじ
なばつぎへ
これでも明石辱
あかし
同同
つゞきにようぼうおすまが
しゆくにおやごのだいからすまは事
こゝろえてまはしをわた
あかし屋といふはたごやにていまは
してしんぜるやうに
これにひとふで
かいておいた
しかしながら
にようぼう
にはこれらの
わけは
ない
しよ
ゆへ
その
きで
なに
ぶん
たのみ
ます
いひつゝ
手が
きを
わた
すにぞ
いろ助は
うちにおもふ
やうかれらが
廿世をさられあの
おひとがだんななるが
すまうがたいそう
つよいゆへせきとり
さんにならしやん
してあらしがたなこの
すけといふては
しらぬものもない
それにつれ
そふゆ
あせはまつ
りのほう
のうとやらに
そのまやがた
けとあかし
がたがにゝと
ひがしのおほ
〽せきですま
うがあることの
ひやうばん
なればあな
たもとう
しよに
おかみ
さんのあに
さんもまた
さんもまた
すまうとりで
名を摩耶
山獄たけ
□□□□□□□
雲
右エ門
□□□□□□□□□□□□□
おとまり
ならば
あす
一日はごとう
りうなさ
れてけんぶつ
あそばせト
いへば
たもんも
うちゑみて
それは
さだめて
おもしろ
てこれも
ならん
ちからが
つよい
しなに
よつたら
のみこみて
〽そこに
じよ
きいは
ござり
ませぬ
そんなら
せきとり
くれ
いまのはなしの
うちにうたの
すけとかいひ
いるはもしや
さいぜん手に
いりしみつしよ
のうちにしる
せしとおなしひと
にはあら
ぐれも
あま
秋とまり宿
この
あかしや
な
るをあいづにまはうとかねを
ひきかへに〽ハテサテねんには
およばぬわいそれではわしも
でかけやうあねごおせわに
てろけやうすねごおほわに
なりましたトいろすけ
もろともしようぎを
はなれみぎとひだりへ
わかれゆくこのときまでも
たもんの
さまるト
すけはうし
ろのしよう
ぎにこしうち
かげかれらが
はなしをきゝ
ゐたりしが倉
/1日
うち
ゑみて
〽あのおひと
はこの
同七七
こゝろづき
てはすてもおか
れずちや
みせのも
〽うちむかひ
あれはいかなる
止まう
とりぞ
トとへば
女は
うはさ
くにもとへ
※
みやげに
けんぶつして
ゆこう
せわであつたト
いひつゝもちや
いこと
だいをとらせて
これもまたくだん
のちやみせを
たちいでける
ここと次の画とき
あかし屋と
いふ女どやの
かどぐち
かのなみの
すけのでし
なるべし
小ずまう
したりが
ふたりが
たちはた
らきそう
ぢなどして
ゐたりしが
〽さア〳〵
これで
ようも
すんだ
ゆでも
つぎへ
云ヒ記十
つぐき
つかつて
おとこを二つ
みがき
まつりの
ばしよを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ぶらつ
こうト
ふたり
うちつれ
ゆくあと
にはこの
やのによう
ぼう
おすまと
いふが
〽ぬひかけた
いそぎの
しごと
このまに
ぬふて
しま
はうト
見せと
かつての
なかの
まにて
ぬひしご
として
印迄しし
こんだ
おいらの
こころは
いはずとも
日ごろ
めかほで
しらせる
のであ
十四
◎こんたり
さだ
めて
やしよ
うちで
あらう
見る
けは
こんな
やらう
だがいろの
手どりの
ちやうす
山つねから
えてのはら
やぐらぢどりを
いちばんやうが
そうといだき
つくをばつき
はなし〽ヱまた
してもじやら
くらとわる
てんごうは
おかしやんぜ
あすの
さまう
にきぜて
だすぬしの
ばしよぎを
このやうに
やつきとなつて
したてたゆるを
ゐる
ところへ
これも
またなみの
すけがでしの
うちでののらくら
もの名を介戸山らや
挽蔵群とよばるらひとりの▼
コ日巳十
じやましな
さんすと
足このとほり
ぬしがかへ
るとつげる
ぞんトはね
つけられても
けふは
まつ
りの
よみやとて
となりきん
じよもあの
ちつともひる
まずさま
あにきに
つげられ
やうが
ちつとも
やうにおどり
□はいことは
きはいで
ないぬしある
よはりしこと
女にまおと
ゐるなか
こをしかける
とはきが
からにはおきだ
しれぬ
まりの七両二分は
あに
まへせんにあに
きへとうから
きを
はゞめ
わたしをある
あぶなげの
まうがあたりうそく
みまはしながらかどから
うちのやつ
らがいま
ではらつて
しまつたのを
はいりておすまのそばへ
さかぬいて
づつとさしより〽コウあねごの
こうして本印へ
ないましと
こはまたと
ほかには
ありは
せぬ
つぜさへ
十五
公長訓一
つゞきこれでもいやかト
よりそへば〽ヲヤまアおまへも
たいていにでほうだいをも
いはしやんせどこのくにゝか
くびだいのまへせんとつて
やなぎわらのかな昼のかくの
おやまにてひともじといふうつく
しいぼつとりものを
身かけしてどこにか
かこつて
まおとこをさせるていしゆが
あるものでばか〴〵しいと
あるものでばか〴〵しいと
つんとしていへどこなたは
らんとしていへどこなたは
まゞめにて〽こところが
あるからふらぎだらう
まへせんだしたちはれいんゑん
いふてきかせるまづきかしやれ
こんどまつりのすまうに
つきあにきを
はゞめわしども
までせわもと
からきうきんを
みなそれ〳〵に
わたされたを
あにきがひと
りでちやく
ぶくしておいら
たちにはいま
もつてびたいち
もんもわけくち
くれぬそ
れをどうは
いふわけると
いふわけると
いへばそのきうきんて●
あるとのことその
とせぬにようぼう
きうきんをけふが
とよめをいび
日までおいらが
らぬしうとめは
さいそくしない
せけんにたんとは
のはこんたにぞつ
ありはせぬやぼを
こんきがあるゆへ
いはずトコレ
まさかのときの
あねごとしよ
くびだいにさづ
うちをするがいひ
しきかん
どうだくトまた
じやうする
よりそふを〽しらぬ
つもう
わいなトきはな
そんな
うはきな
ていしゆ
せどひきぞうは
なほきこれず
〽ぢやといはふが
をば
だいじ
これまでにいり
かゝつてはあとへは
ひかれぬもうたま
らぬといひながら
身をちゞませて
にげんとする
しすまをむりに
だきすくめ
手ごめに
なさんとする
おもしもうら
一五そうにまもつて
やるとはよつぽどはなげの
のびすぎたおこゝろよし
にもほどがあるまおとこを
ぐちあけてしづくと
たちかへりくるなみの
すけこのあり
さまを一四の巻へ
の者よりもことの
るすのまにだれもたづねて
ちくせうがトひきぞうの
ゑりくびつかんでひきはなし
そのまゝどうとなげいだ
せばかたへにありあふたば
とぼんにあたまをした
たかうちあてたるはづみに
大いれがひつくりかへりかほも
からだもはいまぶれ〽こりや
なにひろぐトひきぞうが
めをこれりつゝみうへれば
おもひがけなきなみのすけ
きはせぬかととへばおすまは
うなづきて〽ほんにおまへに
いふことをさつぱりわすれて
おりましたこのあいだから
あり〳〵みへるいろすけきんとか
いふひとがおまへのてがみを
もつてきたゆへ〽まはしを
わたしてやつたのか
それはいひが
みせさきに
わらじが
○日せつしやもすきの
みちなればよきふり
からゆへとうりうして
けんぶつがいたしたきに
ごやつかいになりに
まいつたなにぶん
よしなにたのみいるト
いふかほつくぐ
なみのゆ
ゆへはじめのいきほひどこへ
やらいづくもいでずとそ〳〵と
あたまかえてにげてゆく
あとみおくりてなみのわけ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
〽おほへらぼうめとうち
わらくばおすまはそばへさし
よつて〽をよいところへ
こちのひとやう〳〵むねが
おちついたそれはそうと
こなさんはさぞあつかつたで
ござんせうあせになつた
そのかたびらきかへさんせト
いきながらゆかたをとりだ
ぬぎかへさせいまうちかへ
したたばこぼんのそうぢなど
してゐるにようぼうをなみの
すけはみかへりて〽おすまこれの人
いつそくぬので
あるはもしやとま
りのきやくじん
でもとふたゝびとは
れて〽をゝそれ〳〵
としのわかいおさむ
らひのたびごとさんがト
いふおりしものれんおし
わけおくのまより
しづ〳〵としてたもんの
わねあゆみいでつゝ
ゑしやくして〽さては
おんみがあるじよな
おんころすまじよな
それがしことはあづまぢより
きうしうすじへとこゝろぎしはま〴〵
してゐるにようぼうをなみのたびをいたすものうけたまはれば
すけはみかへりておすましれの□このちにてあれはすまうのありとやら
のすけはうちまもりしが
なにやらんめとりひそかに
うちうなづきにつこりわら
ふてかたちをあらため
〽これは〳〵おきやくさまには
ようこそおとまり山ださり
ましたたかのしれ
たいなかずまう
おなぐさみ
にはなり
さり
まで
れば
ありが
たい
ごらんの
とほりこんにて
ちはとうしよ
のちんじゆの
よみやゆへのぎへ
つゞき女どに
おるやらう
どもおなご
どもにも□
ひまを
つかはし
あそび
あるひて
じり
ます
れば
五日記
にかい
よいつもの
きやくざし
きはわう
らいへちかい
ゆへきん
じよの
きはぎで
ふち〳〵とおや
すみなさる
こともできまい
さいわひしくの
はなれざしきあれへ
あなたをおつれ
まうしやとこものべて
あげるがいひト
いへばおすまは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
きあひが
わるいやら
つねとちが
ふたおかほ
つきさらでも
ひとくちあが
らぬかまゝは
まだかじより
そふを
そふな
やかま
しいはと
つきとば
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
三日朝
三百丁
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
二十二軒二十丁
□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
されおす
まはびつくり
うなづきてなる
ほどそれがようござんす
さアおきやくさまこち
らへしたもんのすけをいざ
なひつゝおくのひとまへ
たつてゆくあとにはひとり
なみのすけが手をくみ
かゝらをかたむけてむねに
しあんのそのおりしもしくしもしもしもしもしもしもしもしく
よりいでくるにようぼうが
おつとのかほをさしのぞき
かほうち
まゆか〽いつに
ないおまへの
はらだち
なにがおきに
さはつたやら
こりやなに
こりやなに
ごとでござん
すといへばしつ
とはめにかど
たて〽もなん
でもないりべか
したきりく
とでうせ
}
六三十
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
十一十二十二月二日
同一
五金五分
おらうト
いはれで
おすまは
また
びつ
〽コレまうし
こちの
ひとおま
へはきでも
ちがひは
せぬか
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
さつ
ま
ごち
おろそか
なれど
そこどこ
ろはなに
ぶんにも
ごかんべん
をばくだ
さりませ
おすま
ちはしやん
れは
どういふ
とがあつ
てのわせやわた
しやきられにおぼ
へはないそのわけ
きかせてくだ
さんせトいふにし
なみだのおろ〳〵
こゑひざすり
よせるをしめし
つけてつみの次へ
つゞき一しだいを
いふこときは
おとこのすたる
こがある
いはぬは
まだしも
おのれが
しあはせ
しのごの
いは
ずと
ゆき
なれト
とつ
てもつか
れぬ
けんま
くにあき
れて
すべも
なかり
しが
おもひ
あはする
ことやあり
けんおすまは
きつと
ひざたて
なほし
〽おまへは
なく
わたしが
なんにも
しる
まいと
おもふ
てはぐ
あらう
けれど
しやしつて
ま
あすの
すまうの
すまうの
きうきんをでしたちには
ちつともわたきず
かなしかな道とやらのかくへ
おやまひともしとかを
うけだしてどこにか
かこつてあるとの
うはさそれをうちへ
かれたいにもわた
しがゐてはじや
までゆへなんぞれ
かぞれ名をつけて
おひだす
つもりや
ござんしよ
うが
もうぬをおひだす
そのしさいきゝたゝば
いふてきかせる
ひとりたびの
きやくじんは
なりさけ
とめぬやうに
せよといふた
さい
ぜんおれの
ことばを
とりもち
るすのまに
あのひき
ぞうめを
ひきこんで
わりやまゑ
とこをしろ
ひすおれに
しらせず
やどからた
うねが
こみを
さかする
いだなそれのみ
におと
ならずいまの
との
さむらひ
かねておれ
めか
がいひ
つけて
□□□□□□□
やれ
夜ふ
そりや
あん
まりに
どう
よくな
おとこが
たゝぬと
いはしやんす
わけがある
ならこうくと
いふてきか
せてくださん
しのび
ゆきすへ
ぜんふる
まふつ
もりだな
さういふ
ふらちな
りやうけん
ゆへりべつ
しやうと
いふたのが
なんとむり
せそれ
きかぬその
うちはしん
でもこゝはうごきは
せぬトいふにいよく
せきたちて〽ことばの
あまいにつけあがり
女のくちからですぎた
いちごんおれがおや
ではある
ないト
〽おもひがけ
なきかたがひに
おすまはなみ
だのこゑ
ふるはし〽それは
おまへのみな
まはりぎ
まをかけだそうとも
あれがかつてでする
ひとりたび
はばうつかり
ことをうねがおま
いになるものかけい
ととめたはわた
しがのきへし
つきわる
けれどうは
きなこゝ
ろがなんで
まアつゆ
いきらかも
ござん
しやうぞ
またその
うへに
ひ
いてう
づらが
わた
しを
とらへて
むたいの
れんぼ
おりよく
しまへが
かへらきん
して手ご
やめにあは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しいと
よろこんで
ゐるわたし
をばふぎ
まおと
終日記十
こといはれ
てはわた
じもおな
ごのいち
ぶんたゝぬ
それには
なんぞ
しようこ
でもあつ
てのことか
こちの
ひと
あるなら
いふでみな
さんせ下
いふを
こなたは
きゝあへず
〽このごに
およびて
しようこ
よばはり
げんざい
こゝで
ひきぞうと
だきつい
たり此つ
ついたりした
のをしかとの
同日旧十
かみら
とけ
たが
なにより
たしかなふぎの
しようこそれとも
ふぎをせぬといふおのれがほうにも
□
←
かど
ぐちへ
つきいだ
きんとする
ところを
おもてに
たらずむ
しよ
すまう
也
とりが
うこが
わがこの
あるか
〽たァ
しようこ
あり
さまを
見る
とてはなけれ
どもかみさま
よりも
へき
かけてつゆほ
だす
かけてつゆほ
どもおぼへの
おすまを
ないがこのみの
べいふたのみの
けつばく一にや
つきもどし
くやその
そのまゝ
それではうたがひ
うちへ
はれぬなには
しづくと
ともあれ
はい事を
かくもあれ
おとこの
おすまは
みてごつくり
〽をゝおまへは
〽○くちから
あにさんか
よいとこ
ぜていけと
ろへきて
いふたこと
くださん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ばはこと
へはむか
れぬきり
したわた
しに
とがも
きりたつて
物けばよく
ゆかずば
ない
ものを
さつた
おとこの
むどくしん
かうだじ
いひながら
ゑりくびつかんで
わたじや
さられる
おぼへは
ないこの
せねつけて下
ひきたてつゝ
なきいだ
うむをいはせずせせば
せば〽きへ
一九
つゞき〽ヱゝめろ〳〵とかしま
しいだまつてゐろトしり
めにかけしづかにひとまへ
うちとほるをなみの
すけはきつとみてたれ
かとおもへばまやがたけ
なんとおもつてでかけて
きた〽をゝほかでもない
あかしがたおぬしといも
とのふうふのゑんを
たつたつまきりにきた
たつたいまぎりにきた
トサろうばかりではわかる
まい日ごろからしてきの
あはぬおぬしにいもとを
ところもおぼつかに
なくことさら
あすのはれ
そはせておいてはすゑの
ずまうたとへ
かたうがまけ
やうがいもとの
ゑんでくもゑもんが
きたないしよう
ぶをしたなどゝ
いはれてはくち
をしくいつその
ことにたにんになり
おもふぞんぶんはら
いつはいのしようぶを
しやうとおもふたゆへ
ゑんきりにきてうど
ぐちから
やうすを
きけば
うちのもん
ちやくいも
とにおつな
名をつけて
おひだされる
とておいそれと
ひきとつてゆく
すゞはなけれど
こつちもてうど
のぞむところさいわひ
さめがほにあにのほとかへ
さしよつて〽あにさん
それはなにごとぞわた
しやいつたんこのうちへ
よめいりをしてきた
こゝへきあはせたあにがしつかり
うけとつたじいふにおすまはきやう
からはしなずばいでじと
このとしごろおもひざだめて
ゐるものをおひだされるを
したりがほにわけもたゞ
さずれきとるとはおまへの
こゝろがげしませぬたとへ
わたしにとがはなくとも
会
おつとに
かてぬがおなごの
ならひおまへも
ともぐわびこと
しておつとの日
七日記十
□□□
ろをなだ
めてたへ
◎⑨
⑨
あらうと
このうちをさられる
ことはわしやいや
じやいもとふびんと
おもふてならどうぞ
いひかけて
また
たをむかひ
きてあかし
がたきく
とほり
おれが
いもとを
ひきとつ
わびして〳〵ト
なみだ
かくまい
たらよもや
つおぬしにいひ
ぶんは〽なに
さまおれが
おひだした
にようぼう
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なればあにの
なが
らにかき
くどけど
やくひき
とるはあたり
まへいひぶん
つけてださぬ
のをかたじけ
ねへとおもふ
ならきり
つれてかへるが
いひトいへば
こなたは
くもゑ
もんは
きゝいれず
〽ヱヽくど〳〵と
なにぬかす
われがためにも
わろてなく
おれがかほも
たつやうな
しゆだんはむねに
たゝんでゐるあにこ
あざわらひ
あざわらひ
〽イヤめつた
にはかへる
めへそつちに
それでいひ
ぶんなくば
こつちに
ちつといひ
ぶんがある
○コレや
らうども
まかせてゐたがよいト
二十
浅草目
大包金二朱
一中包金一朱
十二年午内丸
鮮
小包百銅
第一ひるを痛ひじん
第一ひゐを補ひじん
春水作
せいをます妙薬なれば
きよじやくの人つねに
用ひてよし
下谷三味せん堀
対州
染崎氏製
屋敷
屋敷
つゞきゑんりよは
ねへそろつて
こゝへあがりこめト
ことばのしたより
うらぐちの
かうしとぐわ
らりとおゝ
あけつゝ
かのひき
ぞうを
さきに
たて
あらし
がたの
□□□□□□
でしともが
●そはつぎの篇をみて
しるべしめでたしく〳〵
〇第十一編ひきつゞき
うりいだしまうし候間
おんもとめごろうらん
ごひやうばんすねがひ
ごひやうばんをねがひ
たてまつるになん
三人うちつれ
いりきたるこの
おさまりはいかならん
○吉例このところ
ごひらうはんえ
つた吉みせにて
ねんらいうり
ひろめ申候
おんかほの
くすり
おしろい
さくら香
代二十
四せん
また
むるい
ごく
せいおん
えりおしろい
バッチリ
みぎの両品とも
きんらいしよほうより
おんたづねしげくござ
候あひだいよくせい
ほふにねんをいれ
さしあげ候へばほか
さしあげ候へばほか
ほかのしなと御つかひ
くらべおんもとめ下されべく候
國貞画
文
久
二
年
戊
成
陽
春
関
板
標
百
四
弘法大師
筆海四国聞書
旧跡新話
初編ゟ五編まで当年出版
柳亭種彦作
梅祭楼国貞画
権現堂
仮名情談恋畦倉
堤復讐
初編ゟ五編まで当年出版に
瀬川加阜作
梅祭楼国貞画
三亭春馬
両時次郎
両浦里
明鴉墨画山迺徳
四浦十七編まで当年出板也
柳亭種彦
梅楽楼國貞画
合作
童謡妙々車
はなふかゆる
十四編ゟ
種彦作
十六編迠
出板
国貞画
花封莟五章
六編種彦作
七号国貞画
春木作
四十三編
九編
十編
薄俤幻日記
四十四編
八大傳犬の艸紙
国貞画
四十五編
柳亭録
重綱昌
十一編
地本草紙問屋
錦
南伝馬町壹
蔦屋吉蔵板
ヤ
鶏牛肉丸
刻午
大包金二朱
中包金
金一朱
小包百銅
百銅
春水作
第一ひゐを補ひじん
せいをます妙薬なれば
きよじやくの人つねに
用ひてよし
一下谷三味せん堀
対州
染崎氏製
屋敷
つゞきゑんりよは
ねへそろつて
こゝへあがりこめト
ことばのしたより
うらぐちの
かうしどぐわ
らりとおく
あけつゝ
かのひき
ぞうを
さきに
○そはつぎの篇をみて
しるべしめでたしく〳〵
〇第十一編ひきつゞき
うりいだしまうし候間
おんもとめごろうらん
ごひやうばんをねがひ
たてまつるになん
たて
あらし
がたの
でゝともが
三人うちつれ
いりきたるこの
おさまりはいかならん
○吉例このところ
ごひらうはんえ
つた吉みせにて
ねんらいうり
ひかつめ申候
おんかほの
くすり
おしろい
さくら香
代二十
四せん
また
むるい
ごく
せいおん
えりおしろい
バッチリ
みぎの両品とも
きんらいしよほうより
おんたづねしげくござ
候あひだいよくせい
ほふにねんをいれ
さしあげ候へばほか
ほかのしなと御つかひ
くらべおんもとめ下されべく候
國貞画
文
久
二
年
戊
戍
陽
春
関
板
標
一
四
弘法大師
筆海四国聞書
旧跡新話
初編ゟ五編まで当年出版
柳亭種彦作
梅祭楼国貞画
権現堂
仮名情談恋畦倉
堤復讐
初滴ゟ五編まで当年出帆に
瀬川加阜作
梅蝶楼国貞画
三亭春馬
何時次郎
両浦里
明鴉墨画迺柄福
四浦十七編まで当年出板
柳亭種彦
○梅蝶楼國貞画
合作
十四編ゟ
童謡妙々車
十六編迄
出板
はなふうしなみのたまつた
種産作
六編種彦作
国貞画
花封莟五章
七号国貞画
九編三
四十五編
九編
十編
薄俤幻日記
十一編
春木作
国貞画
四十四編
十五號
八大傳犬の艸紙一
四十五編
柳亭録
京橋昌
四十五編
地本草紙問屋
●
南伝馬町壱丁
蔦屋吉蔵板
一
同壱冊
一、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、〇〇
狩衣
うすおきかけ
板亭作
梅蜃楼
ゑゝ
窓かく
うすおきかけ十一陣
まほろつ日記
十一陣
五兵衛
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
堂崎
十一編上
おだむ
米
格てさく
あらふ楼絵
日記
まほろ
かもの
薄物の手の
十一冊
四十一
世間で煤掃も
餅搗く頃机に独頬杖
突て又来る春の新作ざんまい
他見には最閑暇らしからんが作者の意は
煤掃同然腹から吐出すがらくたを筆に受つゝ
並べ立れど胸に畳の狭ければ敲けど更に塵程も
新な工風の出ざれども見廻に貰ふた蕎麦のやうに伸たら
よいと捨も閤れず憶ひも届かぬ屋根裏の煤けた
趣向を取交て復這嗣輯に備えしは鳴呼に
我ながら草稿を餅に搗たる故にぞありける
癸亥新春發市
為永春水記にゆ
玄湖書
○花園兵庫介の
息女薄薄
後薙髪して
妙薫禅尼
奸臣
馬渕玄蕃
曲海
神田記十一
十篇のつゞきひきざう
はじめあまた
のO
日ねめつけ
られても
ひるまぬ
ひきざう
「メーヤサー
①
でし◯
どもかと
よりどや〳〵
いりきたり
しがそ
ばにかた
もつまや
がたけが
ひかへゐ
たるに
ちから
をえて
さきにすゝみし
ひきざうがあるじか
まへにのさばりいで
〽おやかた○イヤサあかし
かたこれまでこんたの
てしではゐたがふつ〳〵
ししやうをみかぎつて
てしのほうからはもんに
きた。トサにういふには
〽おやかた○イヤサあかしでしともが〽をゝ
でしともが〽をゝ
さうだとも〳〵今
ひきざうがいふ
とほりでしのきう
きんこすねたしらやうかた
ときもつては有られぬゆへまやが
九〇めつたにはかへられぬはやん
されたらぎりもなきあかの
たにんのあらしがたおちらた
ちのきうきんをたゞつかは
せてはおかれないみゝをそろ
へてたつたいまこゝへたしてもら
はふかへといへどこなたはそら
うそぶきたばこくゆらしとり
あはねば
ねばしかひき
さう
はじめ
かほをみあ
はすのみみち
ではたつしやに
わめけども
日ごろより
してなみの
すけのてな
三はしりたる
ことなる
ゆへこわさに
そばへはより
しさいがあるいはれらん
たけのせきとりにでしになさ
そんこぶらいれきいつて
きかせるまアきかしやれ
れてくだされとこなうちそづ
ふてたのんだらあかしがたの
めら
せわがひもない
こんどまつりのすまうに
ほうをだにわけをつけて
つきみなそれ〳〵にせわ
きたならばずいじんでしに
もとからきうきんうつたを
こなざんがでしのぶんまで
してやらうといはるゝゆへに
でかけてきた今からこんたの
やつばらをでしにしたとて
やくにはたゝぬのぞみのとほ
やくにはたゝぬのぞみのとほり
はもんしたきり〳〵たつてうせ
おらうと
くすねここひた一文もあて
でしぜはないときつとつがへて
がはれずそれでもししやうと
いはれるかそのまたかねのゆき
おきますぞトがなり
たつれどなみのすけは
みちもやうすをきけばおつな
ちつともきはがずあざ
とりさたそんなしやうをもつて
わらひ雪やかましい
ゐてはあげくのはてにはこちとら
はいむし
までまきぞひせられてもしひよつ
くびになわでもかるもしれぬ
あぶないところにゐやうより
かねて手を
やしくして
ためらふを
さいぜんより
してかたはらに
つなしたるくも
ゑもんがまとみ
いでつゝ
かちわらひ
なかくしぶ
といあかし
がたわいら
たちの
てぎは
では
よういに
ししやうのくらがへするつもりで
今でしなかまがそうだんして
かううちそろつてきたからは
きやうごのまちにこなさんの
でしといふてはひとりもないこの
のちどこであはふともおほ
きなつらをさせてはおかぬ
まアそうおもつてもらひ
やせうトさいぜんおすまに
はねつけられそのうへ手い
たくなげられてひたいにきず
をかうむりしいこんをねにもち
なりわめけばことばのをにつく▼
かねは
わたしをる
まいおれが
かはつて
ともかくも
はな
しを
あやるほどに
わいらはこのまゝ
さき人かへりむかひの
かごをがてんかじめで
しらすればのみこんで「そん
ならせきとりなにごともつぎへ
第十一一
十篇のつゞき
はじめあまた
のO
日ねめつけ
られても
ひるまぬ
ひきざう
「メーヤサー
①
でし
どもかと
よりどや〳〵
いりきたり
しがそ
ばにかた
もつまや
がたけが
ひかへゐ
一たるに
ちから
をえて
さきにすゝみし
ひきざうがあるじの
まへにのさばりいで
〽おやかた○イヤサあらし
かたこれまでこんたの
てしではゐたがふつ〳〵
ししやうをみかぎつて
てしのほうからはもんに
きた。トサ有ういふには
でしともが〽をゝ
さうだとも〳〵今
ひきざうがいふ
とほりでしのきう
きんくすねたしらやうかた
ときもつては有られぬゆへまやが
御〇めつたにはかへられぬはやん
されたらぎりもなきあるの
たにんのあらしがたおちらた
ちのきうきんをたゞつかは
せてはおかれないみゝをそろ
へてたつたいまこゝへたしてもら
はふかへトいへどこなたはそら
うそぶきたばこくゆらしとり
あはねば
あはねばしかひき
ひき
ざう
はじめ
でし
かほをみあ
はすのみこち
ではたつしやに
わめけども
日ごろより
してなみの
すけのてな
みはしりたる
ことなる
ゆへこわさに
そばへはより
しさいがあるいはれいん
ゑんこじらいれきいつて
だけのせきとりにでしになさ
れてくだされとこなうちそづ
めら
きかせるまアきかしやれ
ふてたのんだらあかしがたの
せわがひもない
こんどまつりのすまうに
ほうをだにわけをつけて
つきみなそれくにせわ
きたならばずいぶんでしに
もとからきうきんうつたを
こなさんがでしのぶんまで
くすねここびた一文もあて
がはれずそれでもししやうと
してやらうといは事ゆへに
でかけてきた今からこんたの
でしぜはないときつとつがへて
おきますぞトがなり
いはれるかそのまたかねのゆき
みちもやうすをきけばおつな
たつれどなみのすけは
ちつともさはがずあざ
とりさたそんなししやうをもつて
わらひ雲やかましい
ゐてはあげくのはてにはこちとら
はいむし
やつぱらをでしにしたとて
やくにはたゝぬのぞみのとほり
はもんしたきり〳〵たつてうせ
おらうト
までまきぞひせられてもしひよ
くびになわでもかるもしれぬ
あぶないところにゐやうより
ししやうのくらがへするつもりで
今でしなかまがそうだんして
かううちそろつてきたからは
ひやうごのまちにこなさんの
でしといふてはひことりもないこの
のちどこであはふともおほ
きなつらをさせてはおかぬ
かねて手を
やしくして
ためらふを
さいぜんより
してかたはらに
つなしたるくも
ゑもんがすみ
いでつゝ
うちわらひ
〽なかやしぶ
といあかし
がたわいら
たちの
てぎは
では
よういに
かねは
わたしをる
まいおれが
かはつて
ともかくも
はな
しを
まアそうおもつてもらひ
やせうトさいぜんおすまに
はねつけられそのうへ手い
たくなげられてひたいにきず
をかうむりしいこんをねにもち
なりわめけばことばのをにつく▼
あやるほどに
わいらはこのまゝ
さき人かへりむかひの
かごをがてんかトめで
しらすればのみこんで〽そん
ならせきとりなにごともつきへ
名目言一
つゞきばんじ
こんたにたのんだ
ぞへさア〳〵
ゆかうとでし
ずまうを又
ひきつれつゝ
ひきざうは
ふたゝび
しらやうにむかひ
はもんを
日のぞむ
のみならず
きゝずて
ならぬ
ぞう
ごんくわ
ごんいけて
あのまゝかへし
たがま
だし
きや
〽つらの
しあはせ
なるを
そのうへ
かねまで
とらうとは
あんまう
おしがつよ
からうと
いはせも
あへずまやが
たけから〳〵と
うちわらひ
〽そりや
おぬし
にもにあ
にもにあ
はぬいち
ごん
今どよりいでゝゆくあと
とおくりてくもゑもんが〽コレ
あかしがたはなしがある
ちよつとこゝまででゝもら
はふトいふをこなたはみかへ
りて〽あらたまつたそのいひ
やうはなしがあるならそこからいん
ぎやうさんらしいととりあはね
かほをのぞいてまやがたけ
〽おつなしうちでおしつけし
てもやらうども
ならしらぬて
こと
この
く
ゑ
もん
はそれ
では
さほどりつ
ばにいふほど
てかならわたすも
のをわたしておき
ししやうにくわごん
をいつたやつなぜぞん
ぶんにはしをらぬのだ
これといふのもまつ
たくはとにかくかねを
だすまいといふおねしが
きたないこんじやうゆへ
とはいへしうかねをださ
せねばでし
へのやつらに
うけあつた
このまやがた
けのつらがたゝ
ぬゆしこのうへにも
わたさずばせわ
ゆかね
今も
おぬし
がきく
とほりよん
どころなく
たのまれて
おぬしのはもんを
したでしをおれのへ
でしにしたからはの
もとへかけあつて
いやおういはせず
とつてみせるしかし
●さゝ
おぬしもさうされ
あたつ
てのあすの
すまうきうきんうた
ねばばしよくもだされぬ
〽イヤあのかねはわたきれぬ
〽とはまたなぜに〽まアきゝやれ
おれがこれまでほねをおりとりたてた
しなればきうきんやらうがやるまいが
たらおとこのすたる
ことにもならう
さりとてつかつた
かねならばだせよ
そのかねおれがうけとらうト
手をさしいだせどびくともせずやいはんやまうさんやでしのみことして□まいそこで
いはゞこつちのこゝろまかせところを
いはんやまうさんやでしのみとして
いふてもだされ
いふてもたさみ
まいそこで吹へし
文書訓十一
〽かき〽ひとろのはなしがあるかねのかはりにおほしが事しなは〽ヤほうでもない
いつぞやからおぬしがふかくかくして
たつた今おれののぞみのそのしなを
おくあのうたのすけとひともじを
こゝへだしてもらひたいとむねにいち
〽ヤ〽さアびつくりもするだらうが
もつありがほなるをさてはと
おもへどなみのすけはそし
じやのみちはへびとからとくよりかぎ
らぬていにてうちわらひつけしへ
つけしつてゐるうたのすけめはおたづね
らぬていにてうちわらひ
〽やぶからぼうにだせ〳〵と
ものくびうつてさしいだせばほうびの
さうして
かねはのぞみしだい又ひともじはかねて
おぬしの
より御家老比分馬渕まぶち玄蕃がたに
さまがこゝろをかけてござる
まれ
まれ
たれば
ゆへみうけのせわをして
くれろとの
これも
また
二の巻へ一
新五十五丁目の前
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
爰の画後にわかる
一の巻ゟ
ずつしり
かねのもう
かるしろ
ものとても
おぬらが
このうへに
かくまひだて
をしたところが
しりがわれたらのが
れはあるまいよし
ないことをしやう
よりおれにわたせば
かくまつたおねしの
かくまつたおぬしの
つみもそれできへ
くすねたでしのきう
きんもさしひきつぎへ
外ニ計十
つゞきうんじやうしてやらう
これほどうまいそう
だんではよもや
ださ
〽おかれ
ずばせも
あへずあざ
わらひ〽こりやねとぼ
けてなにねかすもつ
ともうたのすけさま
にはごひいきうけた
こともあるゆへあの
ひともじをみうけの
ことではくちをき
いたこともあれどその
うちふたりでどこへ
やらかけおちなされて
今にてはおゆくへさへも
しれざるをかく
まつておくなん
ぞとはおれは
ぞとはおれは
しらねへ
おぼへはない
〽イヤしらぬ
とはわう
どうもの
もらひかゝ
つたふた
りのやつ
ぜひとも
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ほかをごせんぎなさりませ
ともじもろともよしをそにんあつてふんほかをごせんぎなきりませ
かみやうなればかしとらん
いはせもあへずまなこを
ためむかふたる
いからし〽おもふにまし
われを
たるふてきのたましひ
なんぢなに
ほどちん
ずるとも
四そのかく
してあるところ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
※
苦
じてむかひしそれ
〽がしことばたくかひむやく
なりものどもはやく
なりものどもはやく
され
やさがしせよとさし
とかおもへるぞげんばどのゝ
づにはつとくみ
したやくにんその名も今丁
締しめ苦九郎義とてとりて
このめんくおくを
めがけてゆかんと
がしらをつとむるもの
するを〽ヤレゑば
もはやかなはねふたり
らくじなみの助
ともすべよくわれに
がさゝへとめつゝこと
わたせばよしさなくば
ばをたゞし〽あば
なんぢもひつくりともに
ら屋なれども
ひきたてゆくべきぞ
へんとういかにト
われらが
ぢうたくやさ
つめかくれど
がらされたと
たちかふ
るをざうはならぬとそうをうがたが
ひにことばのつのめだつをそばにおす
まは□もよもあられとおぼへずなかへ
わつていれどあいてはおつとこなたはあに
なにとなだめんことでさへなくより
ほうのことぞなぎかりしもかどこちもかどこち
より〽ものどもすゝめといふ
より〽ものどもすゝめといふ
こゑにあつとこたへて
あまたの言こゑ
しいうもなさで
おどりちりはや
ことを
なみの
すけ
おつとり
かこむに
おどろきて
ごとはなにゆへの
らかぜきぞトいふまもあら
せずくみこのなかよりこの
手のかしらとおぼしきさむ
らひぢとはかめしげにあらはれいで
まな□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なにゆへとはだいたんものちうてんなしたる
いはれてはおと
こをきがく
このみの
名おれ
それにつき
てもおや
こかにん
きま
あの
うたの助
されと
いふは
はな
その
けの
わるとの
なれば
あな
がたにも
なみの
すけはおめたる
ていなく〽こはまたおも
まさしく
こしゆじん
たとひ
ひがけもなきしんうた
がひをかうむるも
のきな
なさ
兄さやうな
おほへがつてなしやし
われらに
これらに
おいていさ
きかち足
□□□□□□□□□□□□
第一
つたきなんごんこごせんぎもあでき●うへはそれがらがみづ
はづをいかめしくめしとらんなど
はづをいかめしくめしとらんなど
あつしやるはわれらにおいてその
とき
□のれんものどもこや
をとりかこみ身う
いをえすこれには
しさいのあること
かトとひかへされて
く九郎はますく
いかれるこゑ
ふりたて〽ほら
ふりたて計ら
ざることを
たづねだて
なれども
さほどとひ
たくはいさゝめ
まうしきかすべし
もとうたのすけは
みやこよりとう
けへ養子ようの
みをもち
ながら
ながら
ぎり
ある
母ぎみ
効やしに
ぜんにのみこ
ころにだいゝち
かなはずそれ
のみならでやなぎ
はらなるかな蛙あそび
はらなるかな蛙にそび
□それのみな
らずあらだて
なばとてものが
れぬところ
ふとおもひ
かのたい
せつなる
しきゝ
をは
はき
やく
など
あそば
さん
には
おいゑに
かゝはるいち
だいじそこ
のこところ
をおぼし
めゝわれ
らにしば
らくかま
かせ
あら
ばd
せう
ろい
ひともしにうへたをねかしあまつさへかなはぬ
女をぬすとてちててんせしことはなごうん
そのけのわかとのとなか〳〵もつていはしめいのが
れぬぎやうせきたゞそればかりの
ことにてもいるかせならぬすしなるに□いままでは
やくたをいづにそのときにあしかゞ
ふき
どのよりはなぞのけへとしごろ
あづけおかるゝところの
ぶつこみて▼
定家姑のしきを
ほうぞうより
うばひとつて
ちくてんなせば
とりもなほ
すゝめ
生させなと
まいらせ
こよひを
すごさず
おんくび
をあとな
よばはり
たま
つ主かたちあがるを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひきとゞめ〽さほどにあふせ
たし
あるからはもはやら
まう
すべし
なほこのうへにも
〽きゝいれなうたつてやさ
さずぬすびと
どうぜんからめ
とらんといひ
つるが
よも
あや
まり
ではある
まいが
とかくいふ
うちかれ
これとゑんにん
してはやうめの
おちどかく
てもいまだ
あらがはゞこの
がしなさんとならばなみの
すけもおとこなりやいばのめく
ぎのつゞしまでとなるこなた
のようしやなくきりじにいた
すのほかはなしなんとでござると
きつとしてかくごきはめし
ありさまにさす
ゐたれどもまことは
われらがきるかたへ
苦九郎いき
ひそかにしのばせ
ひそかにしのばせ
おきたるなりきれはとて
やさらにあなたへおわたし
まうしてはいつさんかくまひ
ほひくしけてしばじしあんの
ていなりしがうちうなつきつゝ
おもてをやはらけ〽さまでたら
かふまうすならばしはらくなんぢに
まいみせたる
わたくしのぎがたゝず
まかせつうはすされ〽ともらびをうけ
まかせつかはすされどもらびをうけ
わたくしのぎがたらずもとるまではせうち〳〵へはれがしがしがつきは
あま
たの
にんす
をてう
ばりして
きつと
はりばん
なし
あけば
ありの
はひ、
ぜるにと
ろもなきを
もしうろ
たへてうたの
すけをおと
さんとなど
するならば
かへつてこう
きわいなす
へきぞそれに
つきても
くもゑ
もん
ちも
いもと
の一
ゑし
ある
ゆへいるなり
しよそんと
おもひらに
ふうふの
なかを
ききさく
のみかさい
ぜんこれ
にてなみ
のすけと
もんどう
なせるてい
たらくを
かどにてつぶ
さにたち
ぎゝせらに
たのみがひ
あるそちが
たましひ
げんばどの
にもまんぞく
せられんな
ほもばんじに
ぬけめなく
ふたりの
ものを
ものとりにがきぬやうここつをつけよト
さししめせばまやがたけはうちゑみて
ぞりやおきづかひなされまかすなあの
やうにまわろしてもそこいのしれぬます
やうに斗かろしてもそこいのしれぬあかし
がたそこはわれらがのみこんでのゝからすことど
ござりませぬ〽をゝそれきいてあんどした
しからばきつとなみのすけ
○とりにがきねやうこころをつけよトはういがあるし
そういがあると
さししめせばまやがたけはうちゑみてゆるされぞものども
ゆるさねぞものども
〽りすあきづかひなされまかすなあのきたれと苦九郎は
きたれと苦九郎は
ことばをつかへごと
おしてくみこひき
つれたちかへれば
しじうのやらす
にきをもむ
おすま〽きなば
きくほとおつ
とのみのうへ
たすけやう
とはしもせいて
ともによしなき
せんぎだてあよ
さんそれはあん
よりなトとりつき
なげらをみにも
かけにそ〽なんの女の小さし
てたうねらがしつた
ことせはないき
り〳〵うせう
下いひなから
なみの助には
ふしやくもせす
かごへひき
かごへひき
たてたち
いつれば
おりよくそこへ
むかひのかご
すゞさま
たれをはね
あげてのこゝじと
あせるおすま
をばむりに
なみのすけは
ちのせそのまたに
かごをいそ
がせはせ
ゆきける
ほつとひといき
むねなせおろし
あとみお
くりて
くちからでしたい
いひこためまづかへしては
やつたものこれからあと
のおきまりがかは二丁なんを
したものであらうト
しばししあんのてい
なりしがおもひなほ
してあたりをみ
まはし〽アゝなる
やうにはなるもの
をこつてはかへつ
てしあんもは
でねとかくいふ
うち日は
くれたけふは
かれこれ
きへ
つゞきもん
ちやくにて
おふたり
さまの
ごき
げんをこに
まぎれて
うろでは
なんだ
さいわい
いまは
ひと
めも
なし
この
ま
に
九
トいひ
ながら
ろどの
ひつ
しやり十人
たてまはし
ねばささ
や□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
}
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
同断同所
はるか
さがつて手
会
日ろの
ひともじも
ゆろ
したに
くゝつれ
しのびし
もろともに
おもはゆげに
たちいづるを
しようざに
うたの助日
なほなみ
の助は
世とで
やきにて
花ぞの
けのわか
とのさま
ともあら
うおん
之を
ことの
ち
たてる
たみの
したを
ござどこ
ろとかりそ
めながら
いたせし
こともつ
たい
なくも
めうが
なけ
れど
せん
もす
あん
どうを
}
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一二二二二二二二二
さげ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なん
どに
一一二十一
いたり
たみ
三十二日
将
いち
じやう
はねあげて
〽さぞおき
づまりで
ござりま
せうかな
いはのこ
らずおひ
だした
れば
↓
たれに
ゑんりよ
もござり
ませぬまづくこれ
へトさしまねけば
あたりうかごの
なき世のなりゆき
それもしばしのほど
なれば今すこしらまの次へ
爲永春水作梅蝶樓國貞画
挽
○此画は未に出す
べきを引上て爰にあらはす
一看官前後を合せ見るべし
ごしん
やう
か
らす
きな
く
おぼし
めさず
じせつを
おまちあそ
ばされよト
ちからをつけ
つゝなぐさむ
れはうたの
せけは
うち〳〵
じほれ
なにとこと
ばもなりしが
しばらくあつて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
うちうなづき〽今にはじ
めぬそのほうが
だん〳〵あつき
同断同疝積湯
御用薬所
●御免疝積湯せんしやくつかへによし
○せんきの妙薬
信州上田東山堂製篇外
無類えりおしろい
ぱつちり
無事ゐながしおしろい
四
さくら香
一包
四十八銅
一包
廿四銅
本家
實母散美
んぜんさんごふじんちのみち一切の妙薬
私方実母さんの義は中ばし南てんま町一丁目西がは
にて年来売弘め来り候処店手ぜまに付此たび同所
向東がはへ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
中橋南傳馬町一丁目東がは
千葉堂孝輔製
濡衣霧雨双紙
初篇ゟ追々出板
伊達關戯場取組
初篇ゟ三篇まで
室まち
けんじ
胡蝶巻
名
馬切
初篇ゟ追々出板
柳亭梅彦作
梅蝶楼國貞画
河原崎権十郎作
梅蝶楼國貞画
柳亭種彦作
梅蝶楼國貞画
十一
うすおかけまほろし
同記十一編下巻
柳こる主人のさく
妻そふ梅
かくにさたのゑ
水恵いまゝ事
調
のまきゟりこゝろづくしわすれはおかね
●そのばへおどりいできやつを手にかけ
二のまきゟこゝろづくしことそれはおらは
われもまたせつふくなさんとしたりし
かたじけないとはいふものわがみの
かどさうするときはなみの助がつくす
うんめいつき
ふしよぞん今もいまとて苦けらが
きられずむねんをもある
こらへてゐたりしがとて
まこともみづのあわまづくまつてト
げんざいけらいのみをもちながらわが
はてたるわが
名をさしてぬすびとよばはりこのゆか
したにてもれきしつやしさすぐにも
したにてもれきしくやしきすぐにもふりさすがむげにもふり
ひともじがなきつくどきつとゞむるを
をしげに。
ながらへてこのうへ
いきはぢさらさん
よりしぬとかくご
をきはめしぞや
ちはたのみ
なきこの
ひともじが
こともしろ
みのうへ
のみよきに
はからひたの
むぞかし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
豊岡画
同断
鎌倉穣二
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひともじ
ばかりかなみの
助も
いひすてゝすでにじがいと
みゆるにぞあなやとおど
ろきすがり
あはて
ふためき
だきとゞめ〽こはものに
ばしくるはぜ給ふか
あなたのおんみ
およばぬそちがしんていそのま
日きよじあらせし
とおもふばかりに
〽わたくしがつくす
こゝろをあだにして
九郎がさいぜんまうせし
おんなさけなきみあり
さまそれのみならで苦
式紙しきとやらんくわしき
ことはぞんぜねどよもや
あなたがそのしなをご
しよぢなされはいたします
まいこれもかれらがたくみと
おもふを今ごせうがいあそばし
なばおんみにおぼへぬねすびとの
をめいをなんですゝがせたまふぞ
かくまでまうせどきゝはれなく
かくまでまうせどきゝいれなく
死しをのみいそがせ給ふとならば
われらがおさきへはらかつさばき
しでの山ぢのおんみちしるべさんづの
川のせぶみをせんじともにかくごの
ていなるにぞうたの助はたんそくして
〽きけばきくほどたのもしきぶしも
ごころはしりながらはじめ
よりしてうちあけてだいじ
をそちにつげざるゆへたゞ
あなたのおんみ
ひとすじにそれがしがこの
ひともじのいろかにまよひ
にも
いゑでなせしと
つゞき
ことをいふまでと
しばしゆう
よはなしたれど
しにおくれ
てはいとゞなほ
たいたゝ
ふかくのうへの
ふかくなり
しゝたる
あと
にて
わが
たへ
ぢ
さん
なす
なら
はそち
には
なんぎ
のかゝ
まじ
さらば上
ばかり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おもはんがまことは
ぎりあるはゝ
うへのあくじを
よそへもらさじと
こころしりたる
そちにまで
ふかくつみて
ゐたりしかど
いのちを
すてゝ
それがしが
をめ
いを
すか
がせ
くれん
といふ
かくまで
まことある
ものにつげ
ねはかへつて
つみふかし
さらばしさ
いをいひきゝ
さんといひいが
るそのおも
むきはそも
とうしよの
れうしゆとつぎん
女正言十一
つゞきいふははな
ぞの兵庫介のすけ
とよばれ足利
神のばつかに
おいて名たゝる
だいみやうなり
けるがひようごの
すけはとしおひ
たるに世を
ゆづるべきおの
こ子あらず
わづかにむす
めひとりを
もちて名を
薄氷うすと
よびたるに
さるかたより
むこをとりて
ひようごの
介はいん
きよせし
にいゝ
ほども川
なくその
むこの
ちに
さきだち
びやうし
せしかば
父はも
とより
うす
らいは
しう
しやつ
大かた
なら
ざる
より
みと
りの
かみを
のそりすてゝたち
まちほとけの
みでしとなり
妙薫禅尼
めうくんとよばれ
つゝたゞひとす
じに世を
さりしおつと
のぼだいを
とむらひ
けるがかく
てあるべき
ことならね
ばそのころ
みやこの公卿
きやうがたにて
左少弁されやう光
世みつどのゝ次男
じめにておはし
ますうたの助を
ようしとなし花
ぞのゝかとくそう
ぞくさせしがいん
きよながらも
ひようごのすけが
いゑのせいじをつかさ
とればうたの助をばわか
とのとひとみなとなへ
たりとなんしか
もごともひよう
れどもひよう
ごの助はしだい
にとしもおひ
たるにわけて
ちかごろ
たびやうに
なりてたのみ
いずくなくおも
ひけんある日かたへ
にひとなきとこ
ろへうだの助を
まゆきていふ
やう〽われその
ほうをもらひ
うけしにいまだ
しやくはいなりといへ
どもぶんぶのみち
にもくらからず
かみをうやまひ
てしもをあはれむ
ここつばへさへ
あこはれたれば
今わがいのち
おはることもか
めいにおい
てはきづ
かひなけ
ねどこゝ
ろにかた
るはむす
めがこと
つぎへ
上上
女日記十一
つゞきかれは
おつとのわかし
れをかなしこと
みづからかざり
をそりすてゝあけ
てもくれてもほと
けざんまいわれ
にはひとりの子
なるゆへいとゞふ
びんのいやます
なりそち川
がためにもぎり
ある母わがなきのちは
こゝろをつけせうがはやすくおくらせ
くれよ又かの馬洲船ちげんばとはま
ことはわがみの甥女なればよつうしとなして
いゑくにをゆべりたりともあしからぬ
すじめたゞしきものなれどそのひとゝ
なりよろしからずめがねにかなはぬ
ところあれば臣下落のれつにはくわへ
おけどもさるすじめあるものなれば
そちもめをかけとらせよとあとのこと
などいひおきしがこれよりしだいに
やまひおもりてつひにはかなく
なりしかばめうくんにのなげきは
さらなりうたの助はとりわけて
ちかごろようしにきたりしこの
たのみとあもひし養祖父静を
うしなひしことなればさながら
あんやにともし火のぎへたる
ごときこゝちしてたゞほうぜん
たるはよりなりしがらてやむ
べきことならねばのべのおくりも
ねんごろにかたのごとくぞほう
むかけるさる太郎にめうくん
にはおつとにわかれそのこへに
にはおつとにわかれそのうへに
五人をとゆへ
ここつぼそさの
たとへんかた
なくうきことつもるゝ
そのなかにかの
うたの助がおも
白化十一
世になき
つまにどこ
やらん
にたかと
おもふ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
日ことろよりかれがす
やがたをみるだひにお
つとのことをおもひだし
なみだのたえま
あらざるにぞなま
やゑひやうたの内に
ありて日ごとにおも
て手あはするゆ
へに此ぼんのうも
おこるらめひと
里はなれし山
おくにいぼり
をむすびて
あいせをおくらば
おのづとこゝ
ろもしつ
まりて
九〇
こほだい
のみちを
ひとすじに
一ねがふ
たよ
せず
あそ
□□
●なりもやせんと
おん
れよ
とての
おもふことつをとたの
助にそれとうちあけ
いはねどもたゞ山ずま
のぞみとこと
そこにまか
ばをつくしていさめ
てもおもひ
ひならたきよしを
いふにおどろくうたの
助がそはけしからぬの
こみたるていなるゆへ今は布引
のたきの
しひてもとゞめがたく
さらはしばしのそのあいだ
つきかた
十一丁
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ほとりへくきの長屋の
いほりをむ
すびつく
うたの助の
しよぞんにては
かねてあまたの
かゝづきをも
したがは
せんとしたゝ
めしをめう
くんにがかたく
いなみてこゝ
もとふたりと
しもおのこ
ひとりのほかは
めしつれず
やが一三だんの
いほりにう
つりおこなひ
すまして
くらせしが
同断
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
にあらじ
ちくるい
でさへ
あの
やうに
つまこふ
こころは
かは
ぬ
をお
もふ
おつ
とに
しに
わかれ
かる
山がにや
此ごろは
やかたの内に
ありておほくのひとに
うやまはれしみを
われからすて□ず
みのひるのあいだは
おちこちのめなれ
ぬけしきをうち
ながめてはこみつを
なぐさむたよりも
あれ夜はことさらに
ものさびしけれど
□
などがほと
りにありて
うきせめく
はなしなときくも
はなしなどき
かへつてこゝやかましさに
かれらはいつもはやく
やすませそのみもふし
どにいりながらもおもは
じとするこしかたのむねに
うかみてねられぬにみねに
つまこふしかのこゑよはのあら
しにさよひきていとゞあはれに
きこゆとにぞめうくんにはつくじ
おもびまはせば此立ほどはかなき
ヤ
みの
はてた
むねに
なみだの
やつせなく
ひとりたも
とをぬら
一せしがおもひ
つかれておぼ
へずやうと
てまどろ
むゆめの内
にいつのほど
にからたの
助がひそかに
ふじとへゑのび
きてわりなく
まくらをかは
ぜふとおもへび
たちまちゆめ
さめたりこはあさ
飛
がらず
いゞきおも
ざしにたり
と日ごろ
よりおもふ
こころの
あるゆへに
うたてや
ゆめのうち
なりとて
かれと
そひねを
なせしこと
すぎゆき
給ひし
わがつま
に心のみ
さほたちに
がたくこと
さら今は
すみぞ
めのかる
すがたに
にもやらね
われにも
あらぬ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
二八二八
一一二一一一一一一一一二
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ぼんぶしん
ゆるさせ
たまへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とけとめ
□□□□□□□
□□□□□□
けばたゞ
まぼ
とちこころを
しつめつゝしばしねん
じてまなこを
四
○三の春より
そひておもひすてゝも
わすられずねぶればたちまちゆめに
あらはれさむればすがたのうつゝにもはなる
ひまのあらざれはつひにやまひのたねとなり
うくらくとわつらひけるさらぬだにうたの
助はめうくんにの出ずこそ忠もとなく
おもふにぞ日どに
つかひをはしらせて
きげんをとはずと
いふこともなくおかに
なれてはそのみも又
みづからいほりへたづねきた
りてとひなぐさめなどした
りしが此ほどよりしてめうくんには
ころわろしときうよりもともびと
わづかめしつれてやがていほりにいたりつゝ
かくとあないをなさほどに曲海ゆが直
野すぐとよばれたるふたりの
こしもとたちいでむかへ
いれつゝざにとほせばこの
日はいさゝかめうくんには
たちよしとて▼
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あさのほどより
ふしどをはなれてゐたりしかばしづ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
き
十一才
とこ
ろを
ゆが
こころ
ばしと
ひき
とゞめ
うねで
あなたの
おわつ
らいに
とみつを
つけてみ
まする
文ヒ記十一
一五五
出火
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しゆひを
とりはこしあとて
ちよくおほし
めしてもたゞ
こびやうきにきはるばかりおむねのはれる
ことはあるまのこゝのよはくてできねがむけどつねよかはりてなにとやら
こひぢなんでもかまはずありあつかましくおもはめければあいざつもことば
さきがらいやといはれねやうおもずくなにのぶるにぞうたのすけは
いれくどいてごらうしませとはいへかたちをあらため〽それがしこれ
すぐのがおりましてはばんじにつけてまぜひとづてにのみどようだいを
しやまなゆへさいわひおともの
人たちにさよをあげろといひゆへおんみまひのためまかりこたが
つけてほだいどころへかれをはづ今これにておんこしもとのすくのが
させひとまへたれもまいらぬはなしにうけたまはればけふは云くへつ
やうわたくしがこゝにゐてきつと
やうわたくしがことにゐてきつとおころよきよしきやうゑつしば
はりばんいたしますればおきづ
はりばんいたしますればおきが
かひはちつともないあのうたの
ひはちつともないあのうたのうちゑみて〽でもものがたい
助さまとてもまだおくさまの
助さまとてもまだおくさまのきりこうじやうそれでは
ながら
あるではなしおとしのわかいに
まではなしおとしのわかいにあまりたにんむき
あなた
やつはりひとりねおなごこひ
わらはをおもふて
しきおりなればいひだされ
しきおりなればいひだされたもるならかた
は母ぎみ
おやこの
たらいなぶねのいなとはさゞ
はさだぎをやめてうち
あいだに
めておかしやるまいなんで
とけてトしりめ
あらうとてんぼのかはまさ
にしつとうち
へたてはあら
ねどあまり
やりかけてごらうじませト
わるちゑかはれてかうくんに
みやればうた
のすけは
したしくうち
へとけてはよその
こゝろもいつかだらくしてまよひ
いよく
きこへもなにと
つめたるおりからなればわた
手を
やうといふをもき
りにふねとおもへどもさすか
さげ
かずかしらをうち
女のはづろしさまたゞもじくと
ふり「あんそのやうに
してゐるをさア〳〵はやくと
ゑてゐるをさア〳〵はやくと
せりたてられ「そんなら
おとをたのむほどにかなら
母〳〵となんぞのはしには
いびやるつそなたのとし
とくらべてみやめうとに
ところ
せつにの
さまは
いつ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
まにる
おもひ
そめての
きひやみ
とはだかり
ながら
わたくしは
とうかく
して
さつして
おりまする
さいわひの
けふのおいり
ついろう〳〵と
うちあけて
おもひをはら
しておもらひ
あそばせきうするときはご
ひやうきについごほんぶくなされど
ませうトいはれてはつとかほ
新
あかうめしばしいらへもなかりしが
〽見ゆがみなにいひやるねしがころに
そのやうな〽イエくおかくしあそばすな
ようばんじておりますぞへたとひふぎ
でもいたづらでもほいのちにはかたられ
ねをいひだしにくいのはづらしいのとけり
□□□□□□□□
ずひとにもらしやんなに
うれしきこわさ
なつてもよいほどのわら
はであるをなさけ
ないそなたのこゝろ
ぞやいつたいわら
はが此わづら云や
まひのもちはそ
ちなるをまだ
まア心がつかねの
かトいはれておどろし
くうたの助尹にこび
やつきのもとゝいふは
せつしやゆへとは
そりやなにごと
〽さァそちゆへ
といふわけ
はとかたへに
ありあふ
たんざくに
ふでき
き
かき
しゝ
みて
たまに
ぶてうほうのせつしや
ゆへまかせしことのみこゝろにさはらば
きし
いだま
をつぎへ
ごようしやくださるべしさはさり
云日記十一
つゝきいふかし
ながらうたの
助が手にとり
あげてよみ
くだせば
○つまこふる
しかなく
ときになり
にけり
わが
ひとり
ねをたれに
きかせん
〽こり
忠見跡がよまし
れし古哥にして
此こたをなに
ゆへに〽そなたへ
みせたはうち
つけにくちで
いはれぬ
ここつの
なぞつまこふ
しかもうらやま
しきわがひとり
ねのさびしさを
すいりやうなさは
うたの助つねの
なさけをかけ
おこ
めにや
のこそ
○写一色
てよ下はつかは
しげによりそへば
はつとばかりに
又おどろくうたの
助はそのまゝに
さえたちきがんと
したりしがおやに
ちゑ
也
を
五日
三も
さま
がに
こみ
よから
ねば
さま
てい
にて
わらひ
こはござ
きやうら
ぞんぜねご
さやうに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
日記十一
つく〴〵うちまもり
〽おなごのみこといひこと
さらにぼだいのみち
のおふせくだされては
ごへんとうにとうわく
いたす此のちはたはぶれ
にもいりたるものが
ついたはぶれにこの
やうなはしたない
にもみだりがはしきおん
こといはりやうかかね
ことはなにぶんごよ
ことはなにぶんこよ
てそなたのおもぎしが
うしやくだされ
おつとににたことおもふ
たらいふの
かほ月
よりまよひそめ
たるぼんぶしん
おなじやうたの
うちにありて
はわするゝひ
まもあるま
じとわれから
のぞみて山ず
みのこれなる
いほりに
世をす
こゝも
夜
ねの
むつごとの
さめても
めさきに
おもかげの
のこりておもひたへ
がたしよしやほとけの
おしへにそむきしゝ
てならくにおちなば
おちよ今はなにをか
いとふべきいつはりなら
ぬしようこにはこれ
みてたもトいひつゝも
もつたるじゆぎをふつ
つりとちぎりてかたへ
になけすつればあき
はれはてたるうたの助
かなにとこばもならねが
がなにとことばもなかりしが
しばらくあつてがたち
をあらため〽こはあさましきおんふる
まひおんとしばへはそれがしとかはる
せ給ふことなしともいつたんかや子と
なりたるものがさるけがらはしきこと
ありてはひとゝうまれしかひもなし
いかなるてんまがみいれしか〽つぎへ
十八
べき日ころにかはりてなさけなき
●こたんりよせこさり
みこゝろざしこそかなしけれ久すぐも
ませうわたくしも
よしもなきまよひをはらさせた給へ
などなみだをながしていさめしがなが
ゐはおそれとおもふにぞふたゝびこゑと
ひそませて〽かくいふうちにもおんこゝ
おつぎからやうすを
たちぎらたし
ましたが
あのやうな
もとのもしあやしまばおんためよう
らじ又もやうらぐひたてまつらんね
トあいさつさんもそこくにこゝろけ
ならねどひとまをたちいでともび
くどきやう
ではおと
このま
とめしづれやうたへトしあんたらく
かへりゆくあとにはひとりめうらん
にがことばたゞしきうたの助のつらへ
にはぢて今さらにとりつてしま
もあらざればそいなきていに
てさしうつむきとおくりもせで
ゐたりしがなにおもひけんたち
まちにすつくとたつて
かけいだしにわなる
井戸にとびちりて
みをしづめんと
するていをさい
ぜんよりしてうかゞひ
ゐたるゆがみはみる
よりもろともにはしり
いてつくだきとゞめ〽ヨリヤなに
ことでござりますしいへとこなた
はみをふるはし〽ヱヽなにゆへとは
きよくがないおなこのくち
からはづかしいことのかぎりを
いふたるをきらいれなき二
〽いきてふた
とておめて上
たび
か
むよ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ことに
なんと
おもてが
本多
あはされ
やうぞそれじやによつてトいひ
しつゝも又もしなんとこをもがくを
なほもしつ
いだきとめ
夕日記十一
▼こゝろはとけませ
ぬもそつとてづよく
おつしやれはトはが
ゆいやうにおもふで
ゐたさはいへこゝで
おいのちをあな
たがふよでなき
たがおすてなさ
りしとてなんの
やくにもたち
つぎへ
ますまいしぬ
ほどおぼしめす
ならばおふみで
なりと今ちち
いふてあけて
つぎへ
つゞき
ごらうじ
ませ
日そのおつかひ
にはわたくしが
おやうたへま
いりましての
した三ずんを
はたらかしこゝろいつ
ばいはらいつぱい
くどきたてたら
あのやうにものがたふは
一みへましてもまだおとしわかの
ことなればつひにはいろよい
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ますまいまアなにごともわたくしに
まかせてたんきをなされます
なじいはれてさすがしぬにも
しなれずもしやとおもへば
ひとまにかへりおもひのた
けをこま〴〵とふ
でにいはせし
でにいはせし
一たまづさを
ひそかに
わたせば
かうけとり
ゆがみは
のうけとり
〽さやう
ならばひとはしり
今からいつてまい
りますればかなら
ずすぐのに此ことをけど
あそばせトことばのこしてそのまゝにともびと
さへもめしつれずでふもとのかたへとゆくおり
しもおもひがけなきうしろより〽ゆがみまし
ひとりの
たさむらひ
〽ゆがみはかほを
ちやれトいふこゑにうちおどろきつゝ
みかへればかたへにたちしつぢどうのとび
らをうちよりおしあけてはんしんあらはす
みあはせて〽あな
たはまぶちげんば
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あ
たの
きへト
いふにこ
なたはう
ながきて
〽さだめて
みどもも
きあらん
こぞんぜし
ゆへによびとめたり
まづくこれへトつぢ
どうへまねきよせつゝ
ことばをひそめ
〽今あらためていふ
〽にはあらねどわれは
まさしく花ぞのけの
かとくもつらへきつぎへ
五日記十一
かゝきをもちながらしんかの
れつにせうれしくやしさおりを
みあはせいゑくにをわう
ねうなさんとかねてより
してくしゆびはいかにそやじとはれて
ゆがみがしか〴〵といひいづるそのおも
むきをこゝにつぶさに
國貞画
とくべきなれど
おもふにつけてもめうらん
にはるこのかざりはそり
すてたれどみめ
もれいのそうすうつき
たればこけんぶつのその
うちにはおむねにを
かたちさへみにく
ちぬこともあるべしす
からぬをひと
べてこのばのおさまり
りねさするも
よりかの
をらきゆへ
かれを
ひそかね
にわが
手にられ
それより一とを
はかりなば女でこそ
あれとうけよおいてそりやくに
ならねみのうへなればこれにまゝ
ならぬみのうへなればこれにましたる
かたう迄なしとおもひしゆへにさぎたつてそちに
なかだちしてられよとひぞかにたのみおきたれ
どもかのめうこんにはうたの助にふかくこゝろを
かくるようさよらんにはなまじひにわが主の
ことをいひだすともなら〳〵とくゑんすべくもあら
ねばかやう〳〵にたばかれと手だてをそちにいひう
のやうすいか
にとこゝろに
かゝればわれも
かくれはわれも
めしにおりから
こゝまでしのび
けふはうたの助が
きてそのほうが
かしこのいほりへ
おとづれをさい
春水作
せんよりしてまち
いたりしよしゆへ●
たりしよしゆへのべせんよりしてまちゐたる
ゆへのべせんよりしてまちゐたり
うの
ぜん
じやしやうたもんのすけがちやう
のことなど第十二篇十二べんに
のことなど第十二篇十三んに
つゞりならつゝ一としのうちにいづ
れもしゆつばん仕れはいよく
高評をねがふになんめてたしく〳〵
1
文
久
三
年
弘法大師
筆海四國聞書
旧跡新話
四編ゟ六編まで当年出板
柳亭種彦作
梅蝶楼國貞画
こひのあぜくら
権現堂
假名情談戀畦倉
堤復讐
初編ゟ五編まで当年出板
瀬川如皐作
梅蝶楼國貞画
癸
亥
陽
春
開
板
標
同
両時次郎
明鴉黒土画廼裲襠
両浦里
六編ゟ八編まで当年出板
三亭春馬
柳亭種彦
合作
梅蝶楼國貞画
童謡妙々車
十五編ゟ
十七編迄
一板国貞画
出板
種彦作
花封莟玉章
国貞画
七編種彦作
八編国貞画
薄俤幻日記
十編
十一編
春水作
国貞画
十二編
十二編
四十五編柳亭録
八犬傳犬の双紙
四十六編国綱画
地本双紙問屋
南伝馬町壱丁目
蔦屋吉蔵板
五日記十一
うき主をもちながらしんかの
ものは
れつにせうれしくやしさおりを
みあはせいゑくにをわう
れうなさんとかねてより
してくしゆびはいかにそやじとはれて
ゆがみがしか〴〵といひいづるそのおも
むきをこゝにつぶさに
國貞画
とくべきなれど
おもふにつけてもめうらん
けられいのそうすうつき
にはるみのかざりはそり
すてたれどみめ
かたちさへみにく
からぬをぬと
りねさまるる
をらきゆへ
たればこけんぶつのその
うちにはおむねにを
ちぬこともあるべしす
べてこのばのおさまり
よりかの
かれを
ひそか
にわが
手にられ
それよりことを
それよりことを
はかりなば女でこそ
あれとうけにおいてそりやくに
ならぬみのうへなればこれにましたる
かたう迄なしとおもひしゆへにさぎたつてそちに
なかだちしてられよとひぞかにたのみおきたれ
どもかのめうらんにはうたの助にふかくこゝろを
かくるようさあらんにはなまじひにわがみの
ことをいひだすともなら〳〵とくゑんすべてもあら
ねばかやう〳〵にたばかれと手だてをそちにいひ
のやうすいか
にとこゝろに
かゝればわれも
一めしにおりから
けふはうたの助が
かしこのいほりへ
春水作
いたりしよしゆへ●
いたりしよしゆへのべせんよりしてまちゐたり
こゝまでしのび
きてそのほうが
おとづれをさい
●ぜんよりしてまちゐたり
すま
うの
ぜん
じやしやうたもんのすけがちやう
のことなど第十二篇十二べんに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つゞりならつゝことらのうちにいづ
れもしゆつばん仕れはいよく
高評をねがふになんめてたしく〳〵
1
文
久
三
年
弘法大師
筆海四國聞書
旧跡新話
四編ゟ六編まで当年出板
柳亭種彦作
梅蝶楼國貞画
こひのあぜくら
権現堂
假名情談戀畦倉
堤復讐
初編ゟ五編まで当年出板
瀬川如皐作
梅蝶楼國貞画
癸
亥
陽
何時次郎
明鴉黒土画迺徳福
両浦里
六編ゟ八編まで当年出板
三亭春馬
柳亭種彦
合作
梅蝶楼國貞画
十五編ゟ
種彦作
七編種彦作
十七編迄
春
童謡妙々車
花封含玉章
春童謡妙々車荘
国貞画
出板
八編国貞画
開
板
標
同
十編
十一編
薄俤幻日記
十二編
春水作
国貞画
地本双紙問屋
四十五編柳亭録
八犬傳犬の双紙
四十六編国綱画
南伝馬町壱丁目
蔦屋吉蔵板
十一日
宿内郡
為永にて水仙
梅螺楼国直東
十三神
八
薄野かける津呂
四月
承り御座候事
□□□□□□□□
十二編上
十二編
十二編新英板
迄
まほ
ろし
日記
春水作
国貞次
あるである。
大約稗史のうへに出せる人物のその中には或は幹あり
枝葉あり謂所多門之助朝雪は本伝の幹にしてその
餘はすべて枝葉なり尓は朝雪の一期の事を縮次ずるを
十一十二日
貫目とすれば今花園家の一段の如き央よりして説出し
一雅楽之介が話語の裡に僅に往事を言はするなど恁る
属は九三雙紙に例多かる事ながら十一編より当編まで
第二十一條)ヲ得ス(次)ヲ得ス(條)
跨がる程の長談なれば宜しく前後を合せ看給へ
甲子孟春吉且
為永春水記かつ
)
女モ言十一
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
房門之助朝雪
同一一二十二
妖婦渕瀬
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
此辺雅楽介が明石瀉に往事を報知る
後興長物語の編残せしより説出す
十篇つゞき
そのとき
ゆがみはつぢ
どうのほと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おもひの
さしよりつゝ
たけを
あたりみまはし
わかとのへ
〽こゑひそませ〽まづ
おつしゆる
およろこびなさりませやうにしま
かねてあな
かたのあた
のみゆへ
したところ
救助あんにたがはず
わまがたいわかとのなれば
一はねつけられてめんぼくなしと
〽おにわの井戸へみをしづめんとい
なされしをわたくしがいだき
とめ又しかだにいひなして
さいぜん
うたの助
これこのやうにおゝろみ
までかゝせてもつてま
さまのおゝ
さまのおんいりましたトありしやうすを
さまのおりましたトありしやうすを
いりありしをものがたりひとつのふばこを
さいわひにきしいだすをげんばは手ば
かやうくにいひやくふたとりのけてなかなる
こしちへあまま
こしちへあまきみこふみをしひらきくりかへし
さまをそゝのかしても
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なまぬる
けたふみ
のぶんてい
これと
いふのも
そちが
はた
ひは
おつて
とら
すで
あらう
さらば
こよひ
をすご
さす
して
かれを
しゆび
わが
手に
いれる
しゆ
しだんはいは
ずとし
ようちで
あろう
かならず
てはずの
ちがはぬ
やうト
やうト
いへば
ゆがみ
はうな
つきて
そかや
ころ
□□□
とよひ
四ツのおと
けり
ます
る
けいのなるをあい
けいのなる
づにおにわから〽ひそかにし
のんでねやのうちそのときそ
ちがよいやうにきつとてびき
をしてくれるか〽そこにぬけ
めはないほどにすいぶんこな
たもこころしてさとられぬ
しやうあそばせしつぎん
五日記十一一
つゞきしめし
あはせてわかれ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とていにゆが
みは
けるかくてゆが
みはそのゆふぐれに
さあらぬていにて
いほりにかへれば
めうくんにはまち
かねてひとまの
うちへよび
ちかづけ〽しゆ
びはいかにと
たづぬればの
ぬり
らぬ
かほにて
ゆが立は
さより
されば
おきゝ
あそ
ばし
十一
わたくらが
曲
やうち
ゑみ
きァ
おはなし〳〵
しかしながら
ほねをおりましたに
なんぞすこしはごほう
がトねだりかけがれとりち
びがしねだりかけられうち
うなづき〽なるほどこれは
きがつかなんだそちがつねぐ
ほめてゐるむらさきのもん
ちりめんあれをやる
からそのさきをは
やくきかしてたもりやれと
いふにゆがみはにこくして〽あの
むからさきのお小そでをくだされ
ますとおつしやるのかそれは
まア〳〵おうれしや
きてたら今もまうすとほり
わたくしがさま〴〵とことばをみ
つくらましたるところ
わかとのさまにも
がは
やしばしごく
しき
ふうあそばす
ことあり
ていなりしが
ほどかりそめ
ながらおやと
てはみちに
そむきし
ごとなれどわが
いひ子といふ
なかにて
とくしんをなさ
ざるときはすぐ
ざるときはすぐ
そのや
うな
にもおかくごあそ
は十七ときいてはその
四
まうちもおかれぬ
かずならぬそれがしを
さほどにおぼしめさるゝ
おやかたへまい
つたところてつがうよく
かのあるたにおめにか
られすゝにおふみは
さゝあげたれどさらに
お手にもふれ給はず
これは此まゝ母うへに
なかへしまうじやとつき
もどされとつても
つかれぬあいさつ
なれど
きやうならばと
□□□□□□□
かへつてはせつかくまいつた
せんもなしとなほもおそばへ
れりよつてごもつともではござり
ますれどさいぜんあなたがふり
きつておかへりなされたそのあとで
すでにおよわの井戸のなかへ主を
しづめんとあそばしたをわたくしが
よう〳〵とおとめまうして此あつかく
もしもいろよいおへんじがなければ
すぐにあま
おて
とりもなほ
さず母ぎ
みのおいのち
きみには
おかくご
あそばす
しげほしめし
さうなる
とるもおなじことつれない
ばかりがこちでもあるまいたとひふきでもいたつ
でもふいのちあつてのものだねなるをせめて
ひと夜のおなさけをトサまだまるこんなこと
ではな□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たきには
あなたのや
ことばをつくし里遠かしてくちをすくして
〽まかしたらやつとのことにわかとのさまがも
コに己上
とならとよひのそかに
ふねまのう
ちへひと
しれず
しのび
ゆきおも
ひをはら
させまの
らせんが
おやと
いふやつの
ある
おゝる
〽あの
とくしん
をしやつ
たかじ
よろ
こぶ
をを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
せては子と
してまさ
なきふる
まひの
なるべき
やうも
あら
ざれば
会
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□
火をおねまにお
かずたがひにものも
いひあはずばゆめ
みらこゝろでと
かくもそちのことはに
したがはんとのごへん
とうでござります
これほどまでにわた
くしがやつとのことでして
とつたに此お小そで
ひとつではト
ふそくの
ていに
こなたは
うなづきも
八二
も一そりやとゝろ
こそゐるわいめう
かみのかさ
りはそり
三金
れてもしま
ごのみのたし
なみと
今も手
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とほりは
もつて
ゐるくら
ろうぐい
あれをみな
あれをそな
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ほどにこよひは
きつとあはれる
やうかならず
しゆびしてたも
りやれト
うれしさ
おもてに
あらはし
つき
とともに
いしやう
がいをも
ひそうに
いだして
とら
する
にぞ
してやつたりとよろ
こぶゆがみかのしな
たこをいくたびかおしいた
だきつうちゑみて〽そ
りやおきづかひなされ
ますなこよひ四ツのおま
くらどけいのなりをあい
べにおにわかぐしのんで
おいであそばすやうそくし
とはいへどうやらしきふ
ではあなたがおまが
わるからうとぞんじた
ゆへにわたくしがそれ
とはなしにすやのに
いひつけさゝのづきへ
亥、月記十二
つゞきよういをさせましたれば
おひとつおすごしあそばせじ
いふによろとぶめうくんにが
〽なわからなにまでぬけめ
なきそちのはからひうれ
しいぞやうかはしたこの
しなですぐのがみては
あしからう
ないしよで
へやにもつて
ゆきやト
さししめさ
□□□□□□□□□
のかんぎやう
おこたり
事こふゆがみは
こころえありあふ
ふくさにおしつみ
ひとまづつぎへたつて
ゆくとかうするとち
日もくれたればゆが
みがさしづにかつて
より十七ぐのがはこぶ
なくこころを
つけてたもるゆへ
三三三三三三四四
さけさかなをめう
くんにはみてゑまし
げに〽けふはいつより
きあひもよければ
ひさしぶりにてさゝ
公とつたべてとる
きになつたのも
日ごろからして
そちたちが
一の巻より「もり
つぶされつひにはせき
にもたへかねけんつきの
まさして十そべりいで
しがそのまゝそこへ
たをれふらぜんども
しらずねぶりしか
いびきのこゑのみ
たかかりけりとの
ていたもくに
こなたにはして
やりがほなる
ふたりがさしより
じやまをはら
へばゑんりよも
なくしのぶおと
このうはさして
なほさかつきを
めぐらすほどに
まつよはながておぼへ
しもいつのほどにか
さよふけてうたへにき
しるまくらずとけいを
かぞふればはや四となる
にぞすせにじこくと
ゆがみはこたろえさけさり
なをばとりかたづけふし
〽どをもうけなどするうちに
かねてのあいづとおぼしくての
をよひはわらめがゆるす
ほどにふたりともそこで
たべやれといふ
したごたつは
そばにゐて
じやまになる
すぐのゆへゑは
してはやくねか
ざんとするてだ
てとおもへばゆがみもぬか
らずもとよりおのれ
はのむくちゆへうきよ
ばならをくち
がるにおとと
まゞりに
らひなし
つめう
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
すでのにも
しきりに
さけをすゝ
むるにぞ
すぐのはちつ
たいげこなるに
いやといはさぬ
しひじやうづ
のゆがみが
しやくに
二の巻へ
女
Lのそ
とより
ひそう
にねや
い戸を
はたと
うちたる
つぶての
おとに
さてはと
□□□□□□□□□□□□
せめうくんには
られしき
いなかにも今
さらに上
ろくむねの
ろくむねの
おさまらぬ
をゆがとこは
なほも此かへの
手はつをさゝ
やきしめし
ちゝびやう
ぶき
たて
□□□□□□□□
火には
ありあふ
きやを
つぎん
幻用記廿一
はゞきうちきせなどして
ひそかにいでゝにわだちなる
おり戸をそつとおらあく
ればげんばはそこにまち
うけて〽しゆびはいかにト
ひそやうにとへばゆがみは
うちゑみて〽もしおよろ
とびなされませまん
まとしゆびよくいひ
としらへおねまの内に
あまぎみがおまち
なされてござり
ますればすぐに
お手びきいたし
ませういざこな
たへじさきにたち
しるべをなせば
よろこぶげんば
あとにつきつゝ
ぬく〳〵とふし
どのうちに
しのびいれば
かるたく
立とつゆ
しらぬ
めうくん
には
こと
に
日ごか
□が
れし
うたの
助と
おもへば
ちつとも
うたが
はぜ
はづかは
しき
千里
そふ
げんばが
手を
とらへ
ちの
ま□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
のしはあさまし
やうりしことなりけり
ゆがみはことみならず
ましてやくへぎのまにも
いたりてみるに
いたりてみつとふ
すぐのはなほもゑひ
ふしてせうたいもなきてい
でなるにぞこれもまた
ころやすしと
かいまき
なんと
□□□□□□□□
き
せて
めを
廿九日
ね
やに
こ
いれ
a
さま
ざる
やうに
もてなし
さいぜん
もらひし
くしろうぶいと小
そでをひそかに
あんどんのほとり
ちかくへとり
いだしいとうれ
しけにひらきみて
〽くちさきばかりのはたら
きでにそでばかりかこの
やうなたいまいのくし
ろうがいかねめにしても
よほどのものなほ此
うへにしゆびよく
ゆけばげんばさま
からいつかどのこ
ほうびがあるは
ひつじやううま
いくトいひつゝもおくの
やうすをうかゞへども
ものおとさへもきこ
へねばもはやきづ
かふこともなきに
いつまでかうして
おきてもゐら
れぬまや
らをあい
にこつ
四ちらも
御ゆめでも
みやうト
つぶやき
ながらやがて
ふどにいり
にけるされば
又めうくんには読へ
つきよひに
ゆがみにしひ
られてつねより
さけをすこせし
うへにこひしき
おとことおもふ
まゝそひねなし
たるうれしさに
こころゆるみて
ぐつすりと
われにもあらでまど
ろみしが夜もはや
すでにしらむころ
ふどめをさましてかた
へをみればむ
ざんやまくらを
ならべしはうたの
助にはあらず
してげんばで
あるにうちおご
ろきあなやと
ばかりとびおきて
ふしどのそとへ
いでんとするを
げんばもすか
さずおきあがり
いだきとゞめて
うごかせず
〽さはぎ給ふな
あまぎみさま
としごろ日
ごろそれ
がしが
あなた
のことを
おもひ
そめわす
られぬほどこがれ
てもおよばぬことゝ
おもふうちせんとの
さまには世をさり
給ひぬしなきおんみに
なられしゆへいつぞは
しゆびよく
いひよりて
こゝろの
ほどを
つげまう
さんとおも
へどおんみは
ひとす
じにわか
とのうたの
助どのを
したひ
たまへる
よし
なるゆへ▼
□□□□□□
るいとねた
ましくお
もひの
とゝ
□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
のしに
それには
卅
この
ひきかへわか
ことを
とのにはおん
みをいたく
きらはれて
ゆがみのはなしに
きゝしゆへさらばわが
みをわかとのゝつも
いのちに
りにめひなし
一あまぎみの
ダ島諸工
つゞきふしどへひそかにしいばせふ
よとかれをたのみてこよひのこん
たんおびひもといてしつぽりとともに
そひねをせしうへは今さらなにと
なるべきでもそれともにそれがしを
なるべきぞもしそれともにそれがしを
にくしとおぼしめさるゝならばきり
なりとつきなりとごぞんぶんにあそば
されよもとよりいのちはなげだして
こゝろぶとくもしのびいりほんいを
とげしうへからはおもひかくことさらに
なしとはいふものゝそれがしも今は
しんかとなりさがれどじつは
おんみといとこどしさのみいやしき
ものにもあらぬをとにもかゝ
にもわるがたきあのうたの助に
にもわるかたきすのうたの助
おもひかへかてまでしたふそれ
がしにこみつをうつさせ給ふと
ならばともしらがまでみす
てはせまじぬれぬたきこそ
つゆをもいとへはやかう
なつだうへなるをやぼを
いはずとわあまぎみ
ひそきこすまきこ
とくとごしあんなされませと
ひきよせられて今さらにひと
ちがへともつゆしらせはだみを
まかせしうへなるをなにといら
へんことばもなくせんすべなさに
つく〴〵とおとこのかほをうち
まもればうたの助にはおよば
ねどにかみばしりてい
ねどにかみばしりていやみ
なきおとこぶりさへ
くず川
ねに
ひと
夜なが
らも
あだ
まくら
うけ
なき
けの一
わ
すがれ
せざりけん
さすがに
ふりも
すてかねて
おぼへず
もわかれをつげてたち
かへるをゆがみははや
くもあきいでゝにわの
くちませみあくりしが
又たちもどりてひとまに
いたり〽もしあまぎみさま
わたくしがさくばんのことり
はからひまんざらめは
らもたちます
まいトわら
へばこなたも
うちゑみ
て今と
なつては
ひおかしい
やら又
うれしい
やらわから
ねどそれ
につけ
につ
ことうち
わらひ
さほどに
おも
たもるのが
ふや
いよくしん
じつほんまならわらはも
けつてうれしいそぬかならず
も
きの
ふの
ふ
たては
そな
たは
かはつてたもりやるなといふに
うた
げんばはしすましたりと
おもひながらも
すせに□
の助に
とゞけてはたもらぬ
のか下とはれて
ゆがみはハイト
□□
ばかり此へんとうに
さゝつかへしがさす
がはさるものちつ
ともどうぜずアヱ
あのあふみはうた
さまへさしあげは
あげたれどお手
にもふれはなげ
かへされなにと
いふてもいつこうに
いふてもいつこうに
とりあげたまはねごひしらず
さればとてしかじとかへつていはゞ
そのときこそすぐにもあなたが
そのときこそすぐにもあなたが
あかくこをあそばすはしれた
ことさいわひにげんばさまが
□はや夜も
しうくとあけ
たるにひとめに
かみちばあしからんと
又のあふ夜をちぎりつた
かねぐあなたにこひこがれ
ねくあなたかここと
なかだちしてとのおたのみ
あればわかとのさまの
ていにもてなしあゝした
わけにいたしましたも
どうがなあなたのおい
のちをたすけたい
ばかりのことこひもなき
けもわきまへぬ〽つぎへ
うたきあのうたさまのことなどはもう〳〵ふつ
つりおもひきり百ばいましてまことあるげんば
つりおもひきり百ばいましてまことあるけんば
さまにあそばしませかにのなにごともわた
くしがわるいやうにはいたしませぬトいひ
くろおればめうくんにはかへつてゆがみの
とりはからひをほむれとさらにうら
みもせずこれよりのちもゆがみがてび
きにげんばはおり〳〵しのびきてふし
どをともにする夜もあり又
あるときはおもてむきめう
ありときはおもてすき
くんにのきげんをばうか
がふていにいひなしつゝ
さけさかななど
さけさかななど
たづさへきたり
しゆゑんを
もうくると
きもあり
そのおり
にはいつ
とても
れいのすぐ
のにさけをゑひてかれをゑひ
つぶさせたるのちはたれはだから
ずうちたはむるゝを又うへもなき
たのしみとすされどもこゝは山
ずみのすぐのほかにはとし
おひたるひとりの
しもべのみなるを
くれにものこりし
さけなんど
ゆがみが
ひそかに
のませつゝ
げんばが
こゝへくる
よらを
金
かならず
ひとに
ひこにきた
ひとにさたこしられんかとひそ
すなとくち
かかにこゝろもいため
どめをなす
こめをなすつれのちにははづるけしきも
ほどにさけなくおなじことならてうちはれて
ほとにさけ
のまさるゝ
うれしさにたのしきことならんとおもふやうすの
かれもつゝみで
いはざりしか
しるもの
たへてなかに
りしとぞ
下の巻の
百とぎもと
すぐればあつ
さをわすると
世のことわざに
もれざりけん
はじめのほどこそ
めうくんにはげん
ばとおり〳〵しのび
あふをもしもや
せあらはるゝをげんばは
はやくもみてとりてらせられしを日ごろむねんに
もとよりかれはおもひしにそれにはひきかへうたの
むねのうちに
ふかきたくみ
あること
なれば
じやぶん
おはよし
いふといへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いもとやうこん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とき
さゝ
やき
おもひしにそれにはひきかへうたの
助はさしやうべん光世に命といふびん
ほう公家女の次男じめにうまれ
いさゝかのゆかりよりとうけの
あとめをそうぞくせしを
ありがたいとはおもばずして
母と名のつてあなたを
さへあるかなしかのとり
あつかい今かのものだに
なきならばせつしやが
すぐさまあとになほ
りおんみとふうふに
なるべきにしきを
もたすればたん
そくして〽それはわら
はもかねてよりおも
はぬにてはあらね
つぞや
もまうす
とほりわれ
らはしんみと
どゝにて
とうけの
かとくをつゞ
べきみなるを
□□□□□□□□□
どもかとくとさだまる
うたの助をおちども
なきに今さらにおひ
しりぞけるすべとてはト
いふをげんばはおしかへし
いよくさうした
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おここつにて
かれだになくば
それがしをあと
めにたてゝくだ
いとこ
〽ゆへにやせつ
いかなる
□や□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
されんとなら
手だてをもつて
うたの助を
つみにとつておと
さんとする
はかりごとは
いくらも
ありわれ
らにおま
かせある
ならばよきに
はからひまう
一すべしトいは
れてもとより
めうくんには
さるあくしんの
あるものなら
ねどかれが
手くだに
たらし
こま
れて
まよ
に
まよ
いしあり
から
なれば
つぎへ
夕日計十二
つゞき」ゑあんもなさでうかくと
けんばがことばにまかせしはげにあり
ましきふるまひなりけるげんはは
かくまでめうくんにをおもひの
まゝにいひ
こしらへて
ある日うたの
助のきん
じゆを
つとむる
中挫うし
建蔵さそ
〃旅粗中四郎
ずながとよば事
しながとよは事
ふたりのわか
ぎむらひをかの
ゆうくんにのいほりへ
よびよせたいめんなし
つゝげんばがいふやう〽今日
わどの今両にんをわざく
これまでまねきしはあま
ぎみさまよりみつくにおん
たのみのすじあるゆへなりもつともの
春水作
これはたぶんをはじ
のこれはたぶんをはゞ
かるいちだいじのことなれば彦巻へ
国貞画
信州御免疝積湯
せんきの妙薬
御用薬所
信州上田東山堂製造
無類えりおしろい
ぱつちり
無事ゐながしおしろい
けらつら香
一包
四十八銅
一包
廿四銅
實母散爽
さんぜんさんどふじんちのみち一切の妙薬
私方実母さんの義は中ばし南てんま町一丁目西がは
て年来売弘と来り候処古手ぜまに付六たび同所
にて年来売弘と来り候処古手ぜまに付此たび同所
向東がはへ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
中橋南伝馬町一丁目東がは
千葉堂孝輔製
自初編到五編当子冬売出し
七ふしぎ葛飾譚
種彦作國貞画
六篇以下引読売出し申候
本所に言伝る怪談奇聞を採択長物語に綴なし年々編を重ねんと年久しき一
者の搆思當年はじめて筆に露れ鶴本既に百張成ぬ浅草の孝女貴人に擧
られ片葉の葦に少年等の意恨継母盲児を惨する又兄弟中の哀情の功なる
実に過て涙落べく花を添て目を悦ばする件もありて珎らるなれはいづれも
様にも御覧のほどこひねがひ参らせ侍り
紅英堂敬白
二十一冊
十二編下
うす功もかけまほろ
一日記
香水地十二筋
国貞達
まね
の巻よりけつしておふせにかへいのちにかへいのちにかへ
だかふまじく又たごん本に
だかふまじく又たごんをもてもならずいはいもつかまつ
せまじといふまづせい
ごんがきゝたしトおもひ
がいなきいちごんに
なかとどやらんとおど
ちつきしが今代ぞのゝ
いゑにおいてうたの助さへ
うやまひたうとむめう
くんにのたのみとあるに
とりつぐひとはたれあらう
とうしいきほひならびなき
げんばであればいちぎにおよ
ばず〽いかなることかはぞんぜねども
四日記上
はたごんをもいた
さじとあらゆる
神をちかひに
たて両にんひと
しくこたふる
にぞげんばはにつ
ごとうちゑみて
〽こはたのもしきその
いちごんさらばしさ
いをまうしきかさん
いつたいうたの助どのは
とうけにちすじもなき
ひとなるをみやこよりして
ことなるをこと
よびむかへごようしになさ
れしことはゞかりながらせん
このさまのおんあやまちにて
とのさまのおんあやまちにて
あるべきかそれゆへにや母うへと
おん名のつきしあまぎみをうはべはそ
もやうにせぬていなれどしたごゝろには
いぶせくおもひつれなくせらること
などあればやかたのうちにゐたまふを
ものうきことにおぼしめしかゝるこやまに
すまはせ給ふもこれもなに見わか
とのゝおこゝろだてのよからぬゆへ
今はしゆくんといふものゝじつは他性
のひとのためにおちすじたじき
あまぎみの世をせばめ給へること
おんこゝろねをおもひやりてはいたは
しくも又くちをしからずやつきへ
女日計二
つゞきさいわひにして
わどのらは今に
うたどのゝ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そば
ちかて
めしつかは
るゝことなれば手
だてをもつてかのひとを
あほうものにしたて
あげなばそれをおち
どにおひしりぞけ余人心を
もつて花ぞのゝおいゑを
そうぞくなさしめ
なばあまぎみ
さまのごむねんも
たちまち
はるゝことならん
さすればうへなき
忠節声なるゆへ
わどのらふたりも
いつかどにおんとり
たてもありぬへし
これみなおいゑの
これみなおいゑの
おしためなるをつと
めてちうぎをたて
給へそのはかりごとは
しなぐとわるだくみ
はばさゝやきじめせば
なか四郎もたてぞうも
げんばのこゝろをおほ
かたはそれとすいりやう
したれどもりよくの
ためにはどうりをわす
るゝ又これおこのしれ
ものなればしゆつせの
小ぐちとよろこびつゝと
ろえはてしりぞきける
しかれどもうたの助は
みのおこなひたゞしくして
づねよひとまにとぢこもり
和漢紀のしよもつをそらん
するのみうきたるけしきの
さらにあらねばふたりは
どうがなそゝのかさんとおもひ
ながらもとにかくにいひだきて
じほもなかりしがかくてははて
しとはらをさだめでふたりは
しゆじんのまへにいて〽きみにはいつもたれとめて
ごがくもんのみあそばすゆへかおんかほのおいろ
つやもなにとやらんようしからずもしごびやうきの
右曰記十二
たちおいでの
ごさたなどあり
それ
とても
おも
てはしぢとうさま
のおとほりとてご
れうぶんの百せう
町にんみなそれくの
かぎやうをやすみ
なおみてしもの
みちゆくひときへゆき
なんきに
およばんか
これまたへ
しよ
せんひと
めにたゝ
ざるやう
しのび
やか
なる
□□□
のり
もの
にて
おと
もは
われ
両にんの
ほかには
わづかに
しもべ
のみめし
きみ。
のみころ
なるまじ
第四號
つれられて
いでさせ
給はゞかへつては
おんなぐさみに
なるべきことも
候はんとおた
めごかしに
あくどうへ
そろ〳〵すゝめ
こまんと
するにぞ
それより
さきにめう
くんにの
かのこし
もとを
つとむる
すぐのは
こゝろきゝ
たるうま
とおつき〴〵の
れゆへ
めんくがしん
ゆがみの
ばいいたさね
そぶりを
ものもなら
をおりてはごゆさんにあん
ちとおりくはごゆさんにおん
いであるきなどあらば
おんみのくすりで候はんト
なか四郎がいひいづれば
そのをについてたてぞうがかにせうすを次へ
あやしく
あやしく
おもひいつ
とてもさけをしひ
られゑひつぶれ
たるていをしてひそ
たるていましてと
かにせかすを次へ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つゞき□か
がひしゆへ
はしめゆが
みのとりもち
にてげんばを
いほりへ
しのび
いらせ
それより
つびに
めこくん
には
かれと
みつほう
なせる
おのむき
それのみ
ならで
うたの助
におち
だをこし
らへおひのぞ
けてげんばが
あとへなほらん
ためになか四とがと
たてぞうをまねきて
みついをいひふくめ
ふぎやう
せんせんじやういはんしんしんしんしんしや
すめんと
するそれ
らのわけまで
もれきしかばしゆ
じんのだいじとおもふ
より迄によそへて
やうたべいたりひとなき
ところでうたの助にかやう
かやうのことありしトきゝつる
まうにものがたればうたの
助はおどろきうれいてひとり
つくくおもふやうわれはもと
よりようしのみのうへことさら養
祖父十郎ひやうごの助どのいつぞやわれ
らにのたまかにはめうこんにはわがために
家老
うけがへもなきひとりのむすめわけてふびんにお
おもふなればせうがいやすくくらさせくれよなしたゝ
又げんばことは此いゑをそうぞくさすともはづ
かしからぬすじめたゞしきものなれどもこゝろか
}
かなはねところあればしんかのれつにはなし
なしたり
しになほ
あまぎみとみつつう
あきたらでや
かけどほらのけらいと一とかはればそのことつして
めうつか
めうつか
へといとねん
ごろなるおふ
せもあるゆへめう
くんにのふんうへは
われいさゝかも
とりやうもにせず又
げんばをもとりたてよ
幻旧記十二
川やいゑくにをわう
れうなさんとはかる
こといはふやうなきだい
あくにんとはおも
へども此ことを今
おもてたちてせん
ぎにおよはぎか
ある母のあく
みやうをせけんへ
しらすりふかう
のつみありさり
とて此まとうち
すてあかば
いかなる
ふかきこと
またくみて
わがみを
おとしいれんと
せんかれらは
たうけに
ちすじの
ものわれは
ようしのみ
ぶんなる
一を
卅三分
二二二二二
一大七十一日
公よし世のひとのばかものとわら
はゞわらへぜひもなしぎりある
母のしよそんをたて手だてに
のりしていにもてなしこをもち
くづして此いゑを
くつして此いゑを
かれらのじ
ゆかにさせる
よりほかに
せんすべ
なかるべし
とす
でに
次
廿仁
〽きしあんを
□□□□□□
のほり
から
かのなか四郎と
たてぞうがす
□□□□□□□□
めにさてはとかにもへ
ども
あらぬ胃
ていにてうちうなづき
〽なにさまふたりがいひやる
とほりわれちかごろは
とほりわれちかごろは
なにとやらおりや
□□□□□□□
こみつのむすぼ
事はまつたしき
す
うつのため
ならん
しのび
やうにいせ
たちてそだつ
じいと恐まし
げにうな
づきて〽そは
ひ上
しほ
のなぐ
さみ
ならん
これ
より
す
ま
いる
べければ
なんぢら
よろしく
とりはか
らへじいふに
えたりと
両にんは
やがてくだん
のくるわに
こともなひ
つねず
▼内かくなさん
なしみの
あげ
とはもとより
やにいたりて
かくこのうへなればおかくのげい
あるきをいたしてみんなん
しぢらよきにてからへとのこと
ばにふたりは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ばにふたりは
一
しすましたりととも
まはりのようちを
なしおりしも女よ
ひのことなればいく
田のもりのさくら
よりまづみそない
よりまづみそなは
せとそゝりたてこゝかし
ことともなふほどにその
日もくれてよひ月の
こをよび
あつめぎつ
きのしゆ
ゑんにおよ
ぶほど
におん
あひかたは
たれにか
せんこと
ござはめき
なが
いともさやけうさし
のぼるころやなぎ
はらのくる
わにちかき
建
ふどのより
へおろす
ほそなわへき
てまで
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
くるわのにぎはひつゝみ
したには
あまたの
きか
たいこをうちまぜてうたひ
さゞめくありさまの手にとり
あそびか
おのくきら
ごとくきこゆるにぞたてぞうは
きみにもひそ
われおとらしとねり
をかざりいゝ
うたの助のきげんをみすまし
さしよりてうちゑみながらかなた
ゆびさし〽あのものふとをきこしめさ
ずやかしこはとうしよに名もたかき
やなきはらなけいせい町にであまたの
びじんいろをあらそひきやくをもて
なをありさまはまたたぐひなきたくみにくざもにくしとなか四郎がとり
ふぜいありおんなぐきみのひとつのうたの助はおもひながらも□もちがほにつき
かにかのさとへいた
きたるをそれかこれ
さしよりてうちゑこみながらはんみとらせ給はんみころきたるをそれかこれ
かとみるなかにわけて
ゆびさし〽あのものほとをさこしめきあらばわれ〳〵両にんかとみるなかにわけて
ひときはめにたちし
山やかしこはどうしよに有もたかきまうしあはせよきにひときはめにたちし
かなやのか人ひと
のはからひまいらせんト
もしをかれはいかにと
いふはかれらがかねての
なか四郎がとり
たく立にくきもにくしと
同三十一丁
くち
なし
きを
なぎ
なく
これ
いふ
のも
うたの
助と
ふかく
かた
らひ
たる
ゆへ
なら
んの
あさあらげまづ
うたの助を
すこしもはやく
おひしりぞけ
そのゝち
かれを手に
いるべしきり
ながらひと
ゆはとうじぜん
せいならびなき
もしかれこれとひま
どるうちほかのきやく
からみうけされなば
いよくもつてざんねん
ふなりとしあんをしいた
八日ころよりめをかけて
やうまやがたけ
にない〳〵三郎
けをたのみし
とぞそれは
さてなきうたの
助はみにあくみや
助はみにあくみや
うをうくるとも母の
しよぞんなたてさ
せんとこみろにもなき
ふぎやうせきこの夜も
れいのあげやにいたりしゆ
ゑんもはてゞひともじと
平もに西のまきへ
三の巻より
ふしどにいり
たるおりしもひと
りのなかゐが
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たちいでゝ
〽うたさま
おめがさめて
ならあなたに
ないくあい
たいとまつて
ゐなんす
ひとがある
おく二かいまで
づいちよつとトいふ
こゑきうけうたの
助がつそれはいづくの
なにものぞと
おきなほれば
なかゐはうなづき
〽ほんにわすれて
おりましたこの
かければ
名を□
じなをおめに
のはず
ともわ
ふくさをばトふと
ころよりしてとり
□□□□□□□
かるとて
ゴレこの
やうな
いだわたすを
○いだしわたすを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とつてこなたも
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そんならちよつことあつ
てこようあな
いかをしやト
いひづゝも
やがてふし
此どをたち
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
の二かいへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
けばなか
ゐははづ
てたりて
ゆくひと
まのうちには
こゝもとすぐの
〽わかことのさまトさし
よれはうたの
助はことぞを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ぞやそちに
□□□□□□□
つき
なる
ほど
一つくはしたる
これなるふく
さをしよぢ
せうゆへそち
ならんとは
さつせしが
五〇
おなごのみ
として次へ
○甲記仁
つゞき
なに
ゆへ
に
夜
みち
をも
おかし
此里
ヘト
いふかみ
つくぐ
うち
まもり
〽なにしに
きだとは
わるとの
さまあな
たはおき
でもち
がふたか
さき
り
わた
くしが
あま
きみ
さまと
当日記一
けんぞ
さまい
よが
らぬ
くは
たて
ある
これ
きゝ
つる
まに
かう〳〵と
おしらせ
まうした
かひもなく
手だてにのせ
られあなた
には日ごとにつめる
ごふぎやうせき
げんばさまには
ときをえてすな
たのことをさま〴〵と
わるいがこへにもを
ひれをつけてみやこへ
あふせつかはされそれ
のみならでくるわより
こよひおかへりこそば
さばあなたをすゝ
さしきらうへとらへても
□
おしこめ
まいら
せんと
おやか
たロ
にては
ようい
とり〳〵この
ことおしらせ
まうさんにも
ひとづて
にてはおほ
つかなく
されはと
いふて
では
ひと
めにたつ
ゆへくろの
をとかに
かくづきんおとて
すがたにいで
たちてこれなる
二日いへまぎれ
いりつぎへ
如日記十二
つらきなか
右をたの
みてよう
〳〵とおめ
にはかゝり
ましたれだ
かういふ
うちもなん
みのだいじ
おなこの
あざいこまつ
ではとうして
よいからに
あんもいでぬ
とうぞこの
ばきのがるゝ
やうなよい
ごくふうを
あそばし
ませ
めほいき
ついて
ものがた
れどうたの
町はさはぎしてい
ましまします
なく〽今にはじめぬ
ことろざしわすれはなかぬ
かたじけないさはさりながら
はじめよりさうなりゆくは
かくむの文今さらおど
ろくことはないわがばか
ものとなりたるも
ものとなりたるも
ぎりある母の
ぞんねんをし
たてまいら川
せんとなもふ
ゆへわが此ほどの
ふぎやうせきを
みやこへまうし
おくりしとなら
此みにしよ一
ぞんあつ川
てのことら
しろしめさ
れぬぐうへの
さぞやいか
らせのろんかと
おもへば
いとも
かしこくてふかうの
りこのかろ
からねど
ぎりといふ
宗にしが也
まれ
てはみを
すてるより
ほかはなし
二日巳十二
にさらばこれより
やかたへもどり
ようい道
の
なしたる
さきちうへ
いだはいらんと
こをおはせば
すぐのはたち
まちきやう
さめがほに▼
あきれ
まどひつ
ながら
わかとの
さまそりやおぼし
めしがちがひませう
たとひぎりある母ぎみ
にもせよたゞしき日
〽まらおそろしいたくみごどあなた
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
をせなにかけんとするてだてにのりて
おみくとおんみをすてさせ
給はんとはあまりといへばよし
なきぎかだてたがそれのみに
あらずしておくゑのみた
からていかいしきしをげん
おどのが人しれずうばひ
とつておきながらみく
らのうちにてふんじつ
せしはこれもまさしく
わかとのがあげだい
きんにさしつかへぬすこ
いだしていづくへかしち
られなされしなど
いひふうしてもつたい
なくもねずびとの
すめは遠しはせまいら
するだいあくぶどうの
くせものにだいじのおい
ゑをわうれうせられ
あなたはほんいとおほし
めすかわきまへも
なきおなこでさへ
むねんにはべり
しいひつよ
はをくね
〽しばかへ
くちをし
なみた
うたの助も
まていづのほどにか
はつことおどろき
〽きそは朱宗
しのしきし
うばひおきそれ
さへわがみがぬす
みしなどあと
なきことをちひ
ふらせしとか
わざふんべつの
たらざるより
十一
なら
とも
かくもの
かくまで
しかきたく
みとしらず
たゞは□
うへを
たてんと
のみ
関
同十二
つきおもふこゝろのひとすゞに
よしなきぎりをたてたること
いまさらおもへばおろかなりよし
このこへはやかたへかへり余事はは
さらおきしきしをばねす
まねといふけつばくは
たてねばおろしけし
きをかゆればすぐのは
なほもさしよりて〽そりや
めどうりでござります
れどあなたのおんみに
此やうなごふぎやう
せきがないならば
おふせひらきも
たちま
せうぎ
今おやかたの
ひとくはこの
おふみもちを
いひたてに
げんばどのよ
くろめられ
いちみ
がつたい
いたして
ければ
あなたが
なにほど
おつしやる
とも
たせいに
ぶせいとても
およばしさある
ときにはおや
かたへとにかく
おかへりあそばし
てはおんみのをめ
いはそゝがれぬ
このうへはわたくしが
しぎしのありかを
みいだすかさなき
ところがげんば
どのうばはれ
しといふしよう
こをはたしかに
きゝだすそのあいだ
いづくへなりとおんこと
をばかくさせ給ふに
しくはなしさいわひ
にしてわらはがあに
あかしがたなみの
すけはあなたも
おんめをかけさせ
給はるすまう
とりの今ではせき
とりの今ではせき
とりおとこを
みがくもの
なれば御門
〽かけてもあなた
をばかならずかく
まひまいらぜんばんじは
わらはきやうだいにおま
かぜありてしばしのうち
して〽この
に
および
みを
かくさんと
ほんいには
おもはね
どもそちが
ちうぎの
こゝろ
さゝを今
さらあだ
にならがた
ければしき
しのいひ
わけできる
までかけを
かくして
ゑせつをまたん
なほ此こへにも
ことのことよきに
おんみをしのばせたまはれに
ことばれつくしていさし
むるにぞや
はからひえさ
せよといふに
すぐのはよろ
こびて〽さ
あらばたて
ぞうなか
四郎らが
こゝろつか
ざるそのうちに
ちつともはやく
このさとを
いそうしたつれば
うなづきて
みごしらへ
するそのおり
かがらうかの
しようじなし
あけてあは
たゞしげに
ひともじが
はしかいりつた
とりついて〽やう
すはあれでき也
またいつぞやから
してげんばづらがわた
しのもとへかよへどもと
しのもとへかよへどもこと
ばもかはさずふうつけ
たをなほこりもせず
ない〳〵でわたしのみうけを返し
十九
文田調査
「つゞきするとのやうすそれも
あなたがこのさとへおかよひ
あそばすそのうちは
おやかたさんに
わけいふて
ことはりやうも
ござんすけれど
日かげのおみとなら
しやんしてはそれも
かなはずやみくと
おもはぬひとに
みうけされ
なに
たの
しみに
なから
へん
をうぞわし
どうぞわた
しももろ
ともにつれて
はしつてくださり
まけトなみだながら
にかきくどきはなれがた
なくみゆるにぞもをにまし
たるうたの助がなに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おもひけんうなづきて
〽さまでにいふを
てふりすてゝ
つれなくも
ゆかるまし
すぐのが
手まへははづかはし
たび世のなかにたちまじ一
けれどとてもふた
はるべきみにもあらねばそちか
のぞみにまかせてえさせん
のならばとも〴〵にトいふによろこと
ひともしよりすぐのはこみろのうちに
てはよしなきことゝおもへどもとゞめ
かねつゝうなづきて〽さほどにおぼし
めさるゝならばおつれなさるもよか
らんがひとめにたちてはおんみのさま
たげこゝにわらはのはおりづきん
これをこのまゝひとめしさんおま
へのみにつけどうがなしてくる
わをしのびでなさんせトわた
せばとつておしいたゞき〽だん〳〵
あついおぼしめしおれ
いはこれでござんすト
手をあはするを
うちけして〽そのやうな
こといふてまではやく
よういをしな
さんせわう
はゝこれ
かくるわを
すべよく
しのび
いづる
すべ
ある
□□□□□□□□
うたの
すけに
いと
まを
つげ
こみ
のこして
たちかへ
れば
あことに
ひと
もじ
かびぐしく
きんはとおりに
すがたをやつし
もしもの
ときの
ようい
也にト
かみ
そり
いつてう
くわい
ちう
□□□□□
うたの
助と
もろともに
みこしのまつを
あししろにつぎへし
幼日記十二
つゞきうらてのへいを
●こなたにおどろく両
のりこへつゝくるわの
にんをたすけいたはりいそ
うちをよう〳〵と
いのちからじしのび
いで手に手をとつて
がはしくわがやへともなひ
かくまひける○さて
これまではうたの
はせゆくおりしもはや
ぐもそれとかぎしり
けんことよりつけくる
くるわのめあかし〽かけ
おちものをみつけたし
すけがあかし
がたにもの
がたるすぎ
こしかたの
はなし
いふよりはやくひともじを
ゑしやくもなげにひつ
にてこれ
よりいよく
とらへひきたてゆかんと
うたのすけが
するありさまにあきれ
こよひにつゞまる
まどひしうたの助が
なんぎはばト
かたなのつかに手は
かけしがいまはひか
げのみのうへなれば
させがしらはもぬき
かねてほとくなん
ぎにみへ
たる
ところへ
おりよく
きかる
なみのすけが
此ていたらくをみるよりも
やにはにふたりのめあかしを
ちうらにまかせておひちらしの
あらしかたがほりすりにねんをいれ仕
さくはんとて
たてはすたらぬげんじを
さまじこたつを
かたとりふうりうびれい
くだくのわけより
のしんくふうちかき
たもんのすけの
うちにひきつゞきすへん
ちゆうによりて
うりいだし候へばうみやま
ぎやくしんげんばを
おもしめあそばすやう
とりひしぐといふ
かねてねがひあけ候
またいちだんのものがたりは
つぎの篇にくわしく
作者
板元
敬白
とくべしめでたし〳〵
大包金二朱
むろまち
げんじ
中包金一朱
十一年牛肉丸
胡蝶巻
小児百銅
一名馬きり
種彦作
国貞画
このさうしはあしかゞけのひめぎみ
ゆゑありて伊賀の山にせいちやう
あるにはじまりてすゑにいたり
まごをころしこがねをえたる女
だてのいさぎよきものかたりあり
第一ひいを補ひしん
せいをます妙薬なれば
用ひてよし
きよじやくの人常に
下谷さみせんぼり
対州
屋敷
染崎氏製
為永春水作
梅蝶楼國貞画
二
二
治
年
室町源氏胡蝶巻
五編より
八編まで出板
一名馬切およし
柳亭種彦作
梅蝶楼國貞画
新編九尾伝
為永春水作
ふでのかみしこくのきゝがき
入編
筆海四国聞書九
梅蝶楼蝶楼貞演
九編
近刻
編
種彦作
国貞画
五
陽
春
板
開
標
同
同
九編
三編如皐作
明鴉墨画迺裲襠
一仮名情炎感睦倉
仮名情談戀畦倉
四編国貞画
十編
十一編
種彦作
国貞画
はなふうじつぼみのたまづさ
十八編種多作
童謡妙々車
花封莟五章
九編種彦作
十九編国貞画
十編國貞画
十三編春水作
薄俤幻日記
十四編国貞画
四十七編柳亭録
八犬傳犬の双紙
四十八編国綱画
地本双紙問屋
南伝馬町屋丁目
蔦屋吉蔵板
同断同右同右同
木そ水図
同村
藤浦伊勢
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
十三篇
これ矢堂梓
のあり大火堂楼
いみ
い雁
十三編上
薄おも可
介満保呂志
日記十三筋
上
ため水作
かくに貞
ゑかく
計るくと思ひの外。かへつてわいらに
計られしかとは。常例の敵役が。大結にての
せりふなるが。今這策子も既にはや。花
園家の一叚の。大結になん及ぼさんと。作
者の腹に量りおきしに舞台もせまき
文机に。幕数よりも紙員の。尠なき冊
子の事にしあれば。思ひのほうに言葉
あまりて。此篇中に果し得ず。仍て這処し
にて幕を切れど。つい引返す筆拍子木
第十四編の首巻にいたりて。是なる一場の
局を結び。夫より朝雪筑紫へわたり。
老意仙より奇術を授るのおもむきを
左少辨光世
綴るべし。其ため口序尓いふ。
乙丑初春之為永春水記可ゆ
曲海
一色嘉京
馬淵玄蕃
腰元直野
十二篇のつゞき
さるほどに
うたの助は
その
みが
け
ふぎ
やう
せきを
なし
つる
ことの
もと
すゑを
かやう〳〵
しかぐと
もの
がたり
つまた
いふやう
〽われはかく
このうへながら
そちがいもと
すぐのか
ちうせつ
ことには
しき
のぬす
びと
□□
つゞきわがみなりと
いはれてはしゝてののち
までいこんとおもひさい
わひにしてそのほうに
たすけられしをその
まゝにこのやにかく
まひめかれしかど
もはやのがれぬわが
うんめいなまなかに
いきながらへまこと
あるそちたちに
このうへなんぎを
かけんよりせつ
ぷくなぜしわが
らびをそのほう
やかたにたづさへ
ゆきわがあね
うへにたてまつ
らばあねの
のぞみもたつ
すべくそち
においても
たゝりは
ある
まじ
これ
みな
わが
みが
おいつか
よりなし
つること
あきらめ
なばひとを
やうも
なし
これ
まで
うけし
そち
▲
ム
きやう
だいのなさ
けはことばに
つくされず
れいはらいせで
なすべきぞとて
すでにかくごの
ていなるにそなみ
の助はうちおどろき
〽又してもわるい
あなたを
しなして
ますます
わたくしが
かたときいきておられ
〽ませうかおすらひ申す
手だてをもきつといたて
おきましたればはやまつ
たことなされますな
さりながらゑんのした
はあのひきざうめが
けどつたやうすさすれば
こゝへはしのばせられぬ
ごきうくつではござり
ませうがなんどの
うちの長もちへ
すこしのあいだ
こしあん今だんぐ
のおものかたりきけば
きゝほどはらのたつ
おふたりさま
かくれておいで
なさりませ
げんばどのゝなされかた◎それもつきへ
つゞきこよひのやはんすぎ
までそのうちきつとくふうを
いたしいづらへなりとわたくしが
おともいたしてはしりま
せうといひつゝなんどへともな
ゆくにぞうたの助もまた
さらにかれがこゝろのせつ
さらにかれがこゝろのせつ
なるをさすがにあだにもか
いひこゝからはひこんで
しのんでやう
すをうかごふ
ところ
●なしかねて
またひと
もともろ
ともにいはるゝ
まゝになが
もちのなかへ
はいればなみ
の助がぴんと
日しのばせておいたれど今また
うへにひきあげてなんどのうちの
ながもちへいれたやうすをゆかしや
からのこらずたちぎゝしたゆへに
そこでそろ〳〵はひだしたトいふに
ひきざううなべきて〽さすがは
ふたりでかした〳〵おれも
おほうたそのやうなことで
あらうとおもつたから
わいうにいひつけ
しのばせたが
あんにたがわざ
なんどのうちの
ながもちへふたり
のやつらをいれた
ときけばこつ
ちのしごとが
なほしいゝ
さいわひ
よみやのたいこの
おとであたりきん
じよがにぎやうゆへ
さはぎにまぎれて
うらぐちからわいら
ふたりはなんどへはいり
かのながもちをかつぎ
だしちつともはやく
げんばさまのやくき人
おろせし
じようまへと
しようまへと
ともにむねをば
なでおろしため
いきついてぞ
ゐたりける
○その夜も
すでにしよや
すぎごろあたり
小ぐらきにわ
さきへしのび
いりたるひき
ざうがそこら
やうろくみまはす
おりしもゑんの
したよりそろ〳〵と
はひでるふたりの
ぜらずまふが〽ひたき
ざうさんかといふこゑを
〽コレトとゞめてあたりを
三まはし〽してうたの
助とひともじの
ありしよをしかと
みとめたかしいふに
ふたりはうなづきて
〽こんたがらふにはふたり
の御いひのも
のやつはこのゆかしたと
きいたゆへさいぜんけた
一三二
はじめは
ふたりを
ゑんの
したへ□
内
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
九日
給つてゆくがいゝなれは
小かげにしやつ
かゞみもしなみの
助がきがついてさま
たげだてをする
ならばうかゞひよつて
うしろからこゑをも
かけずたゞめとつき
さすればいかななみの
助のちからもやく
にはたちをるまい
それにはあゝ
してかう
してト
しめし
あは
する
わる
もの
ども
同十三
つゞきあらん
とはかみならぬ
みのなここの助は
まづながもちへ
両にんをしの
ばせたるに
あんどしてひとり
こなたのひと
まへたちいで
といきつきつゝ
ひとりごと
〽世のせいすい
とはいひながら
たれあらう
花ぞのゝかと
くとさだまる
おんかたを□
ろもあらうに
ゆかしたやあの
ながもちを
ござどころ
たゞそれ
のみのこと
ならでこよひに
つゞまるおんみの
ごなんぎいかに
なさんとおもふ
やさきへさいぜんの
の巻よかじこく
うつらばく九郎が
またきたらんも
はかられねば
このまにそう
じやししあんを
さだめ
かねて
おぼへの
ひとふ
り杢戸
だなの
うちより
とりいだく
ねたばあは
せつそのまゝ
にこゝにぶつ
こみ身を
おこしめくを
めがけてぬき
あしさしあし
しのびよりや
うかぶふにあん
どんの火もきへ
たりけんまつ
くらがりにて
みへわかねど
扨しづまりしか
のとまつたおくの
〇たにんのさる事か
しらねどもあのうた
さまにいきうつし
ひとめみるよりおそ
がはりとはやくもこころの
ついたのかこなたはさい
わひきやつがふうんつみ
なきまのを手にかし
馬はなき
二月廿一日
しらぬわざ
なれどうたねば
ならぬこよひの
せつやきやつを
ころしたその
うへでだいじの
おかたのおこの
うへのあかり
がたちし
そのときは
われも
そのばて
はらかき
きりあの
世へゆきて
らひわけ
せんとかく
いふうち夜も
ふけたんよみ
やのたつこも
しつまりたれ
ばかのきやく
じんもおほ
かたはたびの
つかれで
ねいりし
ならん
三の巻人
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
会
おとも
なし
ねへだ
せの
ふす
おりこそ
よけれと
なみの
まに
手を
かけて
そろりと
助は
ひきあけ内に
いりさぐるにさ
きにさはりし
ねすがたしす
ましたりと
うちゑみて
やいばをさとちり
とひきぬきしが
さるにてもこの
わかしゆがかくこゝろ
よくねいりしをだましうちに
せんことはいかにもひきやう
のいたりなりめをさま
させてとくしんさせいの
ちのむしんをいはんかと
ゆりおこさんとしたり
しが又よくおもへば
チヤ〳〵とくはゆか
ねどかれもさむ
らひ手をつかね
ことはいのちもつぎへ
つゞきくれ
まじもし
しそんじて
とりにがさば
こうくわい
するとも
せんなか
らんひぎ
ひどり
とはおもへ
ども
だいじな
おことにや
かへられぬと
われからこゝ
ろをおよゝして
ふとんのうへに
のりかゝればわれ
よりさきにひと
まのうちへしのび
いりたるくせものあり
これすなはちべりにん
ならずかのくもゑもん
なりけるがいかなるゆへ
にやこれもまたねいり
すませしたもんの助の
ほとりへそろくさぐり
よりひそかにやいばを
ぬきはなしさしころ
さんとするていを
くらき夜なればこな
たもしらずかなたも
それとしらざり
けんそうほういち
どにのりかゝりぐさ
とさしたるふたりの
やいばにむねの
あたりをつらぬ
かれけんあつと
ばかりにたまぎる
ばかりにたまきる
ひとこゑおりしも
くもをもる月の
いちまいあぎし
しようしのひまより
さしこむかけに
かほみにはせおもひ
がけなしまやがたけ
〽さういふおぬしは
あかしがた〽これはいか
にト両にんがともに
おどろくそのなかへ
よぎはねのけておき
あがる手おひをみれば
こはいかにたもんの助に
浪
押ヒ
いゐんと少して
壱匁
北
切
あらずしてひきぎうなるにまたおどろきてしばしばしことばも
あらざりしがそれがなかにもなみの助はがてんゆかねば
ゆだんせず
やいばをかたてに
みがまへ
□□□□□□□□
〽こゝろえがたしまやが
はやいばをすてゝかたちをあら
たけなんぢいかなる
しよぞんにてこの
ござゝきへしのび
いりかゝることにはおよびし
ぞしいふにうなづくくもゑもん
ため〽がてんのゆがぬはもつとも
しこくこのくもゑもんはおさ
ないときふたおやともによを
さりてあしてまとひの
いもとゝともにみなしごと
□□□□
なりたるをおんみのてゝ
ごのなさけにて人となり
印紙
たるゑんに
よりいも
とをこん
たに
めあは
せていつ
けも
〽なァ
しん
りや
くに
おもはふ
はづは
なけれど
こんたにしろ
わしにしろ
すきからざんく
とりおぼへた
すまふが
いまでは
にしと
がひに
ひがらの
せきとかと次へし
なり
なり
「つゞきたがひに
はりあふおとこの
いきぢこゝろに
かはりはあらね
どもなかをへだてる
せけんのあだくち
ところでこのほど
げんばどのから
あのひともじの
みうけをば
くちをきい
てとわし
へのたのみ
おとこと
みかけ
てたの
まれ
たら
あとへ
ひかれぬ
きせう
ゆへやす
うけあひ
にのみ
こんで
あとで
だん〳〵
やうす
を全
二
かきけば
そのひと
もじは二七
もじは
花その
けのわか
とのと
かけおち
したを
こん
たがめ
十二
●かくまひおくとのはなしそれと
しよてからしるならばやすうけあひは
せまいものとおもんごといまは
せんかたなくまたつく〴〵と
しあんをなすにあのじや
ちぶかいげんばどのこんたが
なにほどかくまふともきび
しくせんぎをせられたら
いひとくみちはなかるべしむかし
のおんぎをかへすは
このときなほかた
きやくのつもかに
みせ
すくふ
手だても
あらんと
ろげへ
まはつて
こなし
さんのなん
ぎを
やうす
みながら
なにげなく
さいぜん
かどまで
きて
みれば
まへがみ
だちの
□□□□□□□□□□□□□
十一月十一日
やさむ
らひが
この屋へ
やどを
もとむるやうす
なにごゝろなく
かほをみれば
あのわつとのに
いきうつしまさかの
ときは※
※この
くびをとおもへば
そのまゝうちへ
はいらずなほ□□□
やう
すを
うかだふ
おりしも
ひききう
はゞめ
こん
たの
でしが
三にん
そろつて
いできたり
わしのゐるのを
みるよりも
あすのすまふ
のきうきんを
つかひこま
れたのみ
ならずあた
まをつぎへ
つゞきうちこはされたればこれからわしの
でしにしてしかへしをしてくれとのたのみ
よしなきこととはおもへどもあくまでかた
きとなりおほせ
かれらがたのみも
しようちして
うちへはいれば
こなさんが
いもと
おすまへ
むた
いを
いひ
かけ
あひ
のくだんのわかしゆのくび
うつてまへがみをだにそり
おとさばかんていにたるくびなり
ゆへよもこがはりとはおもはじと
ゆへよもこがはりとはおもはじ
しのびよりつゝたゞひと
つきにさしづらぬき
つきにさしつらぬき
しはいかにぞや
おもふわか
しゆにあら
□□□□
この
ひき
ざうめで
あらんとは
ゆへと
いだ
さんと
せら
るゝやう
すさては
くだんのまへ
がみをおんみが
はりになさんにも
あら
めとうなづけ
つゝいたでにくるしむひきざう
がゑりがみつかんでひきおこ
がゑりがみつかんでひきおこし
とわけありて
かゝるなわめを
〽なんぢ
いもとがゐては
さまたけとおもふ
こゝろとさつせしゆへ
こちからりゑんをいひ
かけてひきとつてはかへつく
かうむる
のみかこゝに●
うちふしゐたりしぞ
またよくおもへばけんばどのも
ひとすじなわではゆかぬしろ
ものおんこすりなまなかおみがは
りのくびをもつてゆかれたとて
もしにせくびであらうかとうた
がはれてはせんないことわしが
ひそうにくびうつてげんばどのへ
さしあぐればいかにじやらある
ひとにもせよこんたとなかのわるい
ことをみせておいてのしごとゆへ
うたがはることよもあるまじ
さうしたうへでこなさんにわしの
むねをばあかさんとおもふて
しのびいつたるにわかしゆに
あらでひきざうがしばりあげ
あらでひきざうがしばりあげ
あらでひきざうがしばりあげ
られさるぐつわよぎにくるまり
しさいつぶさにいへばよし
さなきにおいては此うへに
なほもくつうをさす
べきぞト五〇
ねているとはさら〳〵もつてその心を
えずトいふにおどろくなみの助が
まづあんどんにひをともしかたくに
おきつゝことばをあらため〽おど
ろきいつたる
ごしんていとも
はませしさる
ぐつわをとき
しらずして
いまゝでも
あだとおもひら
おろかさよ
さろしのとほり
かつてかるます
われらもまたの
めつ
せめ
とへば〽おやかた
ひきざうどうぞゆるして
くるしきのくだせへわらは▼
門日記十三
江
たに
きう
きんを
つかはれ
たのを
ねにもつ
てつぎへ
つゞきふたりの
でしをそゝの
めしなんごとの
うちのなが
もちへあの
わかとのと
ひともじを
からしたこと
までたちぎら
させふたりに
いひつけ
ながもちを
なんどの
うちから
ぬすみ
ださせ
げんばさまへ
さしあげて
ほうびの
かねをせく
めるこんたん
わしはこな
たの小かげに
かゝつれもし
こなさんが
みとが
めておつ
かけて
〇一はづにてうぐふおりしもさいぜんとま
しのんざ
つたわかしゆのさむらひ
もところを
おんみら
やうすを
うしろのかきねのあいだより
ふたりの
手をさしいだとひつつかみ
やいばに
かゝりおもひ
がけないこの
ふうでたす
かるすべもあるな
らばいのちをたす
けてくトいふこゑも
けて〳〵トいふこゑも
はやしはがれて者だ
いによはるしくはつく
こくにおどろくなみの
きゝにおどろくなみの
三郎
るゝとほり
も
あしも
うごけ
ぬやうに
しばり
あげさる
ぐつわさへ
はめたるを
てけが〽してまたなんどの
ながもちはいかゞせし
ぞトとひかへせどこた
へもならでひきざう
はくちをうごうす
ばかりなりしがたち
まち
いきは
たへに
けり
このあり
このにざし
きへつれて
きてねどこのなかへ
になみの
助は
むりに
こみ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一同十二三歩九四斗三升二合二
十五十五分かつけ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
みうごきなさば
たちまちにいの
ちはないぞといひ
すてゝあんどん
ふきけしかのわる
□□□
同一二十一一一七七七斗七升五合
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しゆはいづくとも
なくいでゆきたる
あとはさながら
ゆめみしこゝち
たよりも
あら
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ともあれ
ねば
図
なんどにいたり
やうすをみんと
たちあがれば
くもゑもんもうなづき
『同時代』
どうなること
てありあふてしよく
に火をともらともに
かとおもへども
うごかばたちなんどへいたりてみるに
まちいのちが
まちいのちがかのながもちのあら
ないといはれしざるにぞ〽さては
ことばのわづかのゆだんより
おそろしきにしたいせつなるおふた
おめくとかたをでしずまう
おれ〳〵とかたをでしきまう
してねてらにうばはれしかと
ゐるきようきのごとく
ゐ
なみの助がうろたへ
さはげばくもゑなんもとも
にきもをばうちつぶして
あとおひとめんと両にんが
はしりいでんとするありしも
〽ヤレなみのすけつぎへ
つゞきづかひすなふたりはこよよしいひながら
かたへにありあふおしいれの戸をおしあけて
うたの助ひともじもろともたち
いづればこなたのふたりはまた
びつくりそれがなかにもなみ
のすけはむねなでおろしさし
よつて〽さてはあなたの
おんみにはつゝがもなくて
おはせしかそれにつけ
てもこころえぬはなにゆへ
あつてあしいれんトいふに
うなづくうたの助が〽ふしんに
おもふはもつともしごくわれ
さへゆめのこゝちぞうしさきに
いぜんのながもちへいれられら
よりほどもなくまへどこだちの
さむらひがなんどのうちへいり
きたりながもちのふたおしあけて
せつしやはしよこくむしやしゆ
ぎやうするゆりたもんのすけとの
いふものなり
こよひこの屋にとまり
あはせてひそかにやうすを
春水作
ことさらこの
しめしあは三を
屋のでしずまふ
もれきゝしゆへ
ひきざうとやらを
かのひきざう
はゞめとして
三にんの成
をひつとらへ
わがふうどへは
いま〳〵めおき
たりわれ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
このながもちを
ぬすみだしげん
ばとやらんに
わたさん
こと
らはもと
より
おんみら
にいさゝか
やかり
のある
もの
なら
ねば
ことに
あづ
か
べき
に
あら
ねど
三の
國貞画
もれきくに
あるじがなん
ぎのていたらく
巻へ
湯御免疵潰湯
御用薬所
せんきの妙薬
信州上田東山堂製の事
無類えりおしろい
ぱつちり
無るゐながしおしろい
せとつら香
包
四十八銅
包一
廿四錦
實母散幾
さんぜんさんごふじんちのみち一切の妙薬
私方実母さんの義は中ばし南てんま町一小目西がは
にて年来売弘め来り候処古手ぜまに付此たび同所
南東がはへ引うづり申候間不相替御用向奉願上候
一丁目東がは
千橋関傳馬町一
葉堂孝輔製
七ふしぎ葛飾譚
自初編到五編当子参書出し
種産作国貞書
六篇以下弥読売こし申候
古来本所に言伝る怪談奇聞を採揮長物語に凝なし年々編を重めんと牽久しか
作者の構忍当年はじめて筆に露れ稿本既に百隈成ぬ浅草の孝女売人に乗
られ片葉の葦に少年等の意恨縄母盲児を惨する又兄弟中の哀情の功なり。
実に過て底落べく花を添て目を蛻はする件もありて珍らかなれんあづれ〳〵
様にも御覧のほどこひねがひ参らせ侍り
紅英堂敬台
同西神情部二丁
春
に
十三編下
ゑかく
国さた
春水作
十三篇
下巻
日記
まほろし
二の巻よりしかゝる
なんぎとしり
ながらは親ぎを
のあんどなしつたまち
たまへとかくいふうち
ふたりのやつがこゝへ
みてせざるはいさみ
なければそれがし
きてはこととゝのはず
はやく〳〵と日
おんみになりかはり
このながもちの
なかにはいり
わざとやかたへ
かつがれゆき
げんばにたい
めんなす
ならばそれがし
いそがすにぞここつ
かいさゝやき
かれをとき
ふせておんみを
もとなくおもへども
まごゝろおもてに
つゝしのびあしして
いでゆきたりされば
すくひまいら
せんとおもふばかりの
あらはれていつはり
ならずきこゆるを
これらのおもむき
をはやくそな
わざなればうたがひ
いまさらいなまんやうと
たにしらせたく
たまはでおんみらは
このおしいれのなかに
なくかれがことばに
おもへどいでゝ
まかせつゝこのおしいれに
よからんや
かくれもしなみの助が
みをかくせばかれはみづ
あしからんやをはかりかね
からながもちのなかに
こゝへきてながもちなきに
にからながもちのなかになほそのまにかくに
なほそのまゝにかくれ
おどろかばそのときいでゝ
二しか〴〵としさいつぶさに
はいりしていなりしがはたして
ゐたるにいまその
ふたりのでしずまふがいく
ほうがこえきて
おふせきけられ屋かたへ
ほどもなくいりきたりかの
ながもちなきに
るに
ますく
なみの
いたりてそれがしがやがて
ながもちをひつかたげ
おどろくていゆへかくは
しあはせよしと尋
心きつさうおしらせまうす
かせまうすをめしあはせよしと
あらはれいでたるなり
ARELELELLELULILER
undunurniondundundiniiiiuudandinniandinn andundondinnonondiniiunoundundund nn
助うちおど
ろきつつぎ
IIELIIIIILILIIIIIIIIILELELELELILELELELILILELILELILILILILILILILILILILILILILILILILILILILILILILOLILIULI
一同一三
つゞきよろこびつおもひよけなきたもんのすけが
ぎしんをふかくかんじつゝさるまこと
あるひとともしらずねくびを
かゝんとしたりしをこゝろにはづ
れどつゝむによしなくひとまの
うちにてひきざうを除が
さしとろしたるまち
がひよりくもゑもんが
しんてい
をも
やう
くと
もの
がたり
あらためて
くもゑもんをうたの
すけにひきあはするにぞ
うたのすけもまことあるかれ
らがこころをよろこびしやして
すこしはあんどしたりけりとかく
するうちなつの夜のはやあけ
ちかくなりにけんたちまちうち
だすやぐらのたいこむねに
こたへてなみのすけが〽ひとつ
よければまたひとつと
ひともじさんの
みうけの
みうけの
やつた
ものなら
こよひすべよくわか
とのゝあんみのなんぎは
ゆものがたりしにおつとの
ためになることなら
くがいもものゝかず
ならずちつともはやく
かねとゝの人おつとに
ゆうつころ
までに
まはしと
ねんき
じよう
一
あんどさせ
てよといもと
ながらもいさぎ
よきかれがこと
ばにはげま▼
一
もんを
あかしがたに
わたしてと
たのんで
わくは
さきへ
きたと
されてすぐ
さまこれなる
めろすけどのゝ
もとへいたりて
いふをに
ついて
いろ助が
〽よんどこ
だんかうせしに
ろない
さつそくさう
せきとり
だんとゝのひ
のあたのみ
たれば
やぐら
ゆへにおやかた
のてまへ
だいこ
をいろ
也
□□□□□□□□□
あとがね
やぐらの
たいこを
うつま
でとあの
いろすけに
やくそくをし
いふときかどより
いりくるいろすけ〽まづおめで
すくふとも
ひともら
たふござりますひともじさんのみうけの
あとがねたゞいまいたゞきましたればおあづ
さんの
みこりげ
かりのまはしとともにあのおこざんのねんき
すましまは
じようもんたしかにおわたしまうしますトいひつゝ
だせばいぶかしけにがてんのゆかぬおぬしのことば
そのあとがねをもらひしとはどこの
しをこつ
ちへ
たれからもらはれしぞトとひかへ
されていろすけがそれはとばかり
いひかねこやしきりにひたいを
なでまはせばかたへにひかへしくもゑも
いひ
こしらへ
が〽イヤそのしさいわしがはなさう
さいぜんいもとをつれかへりだん〳〵
かへ
さすば
やうすをきいたところあすの
すまふにしめてでるまはしを
すまふにしめてでるまはしを
こんたのおとこは
たちがたからんとしは
これなるいろすけさんにわたして
やつたといもとがはなしさては
みうけのあとがねのくふうが
すこしたけたれどいろ
かのさめぬいもとおすま
かれをくがいにしづめたら
まづしち
いれの
つもりにておうち
かたをばあづかつ
たればいつでも
もとがね百一両で
おかへしまうすで
つかねばせんかたな〳〵いつすん
あとがね百両ぐらひにはなりもや
ござりませうすこしのうちでも
せんかたな〳〵いつすんことがね百両ぐらひにはなりもやござりませうませうちでも
のがれにまはしをばわたして
せんとおもひしゆへおすまにかくとゆわかれは
わかれはおなじなごりにつぎへ
かしをばわたして六せんとしもひしゆへおすなにかくとゆわかれはおなじなごりにつぶ
同日記十三
名東部十
〽つゞきひとめトいひながら
〽おまへさまをいまとなりくる
かどにまたせしかごの
わへかへすくらひならこのしん
うちよりおすまを
ぱいはいたしませぬによう
ともなひいりきたれば
ぼうのこゝろざしをむにして
なみのすけはことばを
やつてくださるなトいはれて
あらため〽あにきの
かへすことばもなくうたの
ぎしんそちがていせつ
なんにもいはぬかたじけ
ないトいへばおすまは
おんなぎにうるむ
めもとをおしねぐひ
〽さいぜんさらるゝ
すけはとりわけてみのあや
まりをくやむのみさし
うつむきてゐたるにぞ
いろすけあたりをみまは
して〽とかくいふうちひがしが
しらむ夜があけきつては
そのときにはむたいな
おつとどうよくなあに
せけんの手まへさアゆき
ませうトおすまをば
さんとのみおもひしに
ふたゝびかごにうち
おふたりさんのおこゝろを
のらせくるわを
きいてはうらみもうせ
さしていそぎゆく
はてゝわたしやくがいのつとめ
をもいさんでするきてござんすト
をもいさんでするきてござんすト
いふにひと〴〵しかんじいるそれがなり
にもひともじは〽わたしゆへにこなさんに
いまさらつとめをさせましてはおんを
あだにてかへすもどうぜんこりやもう
つぎの雨とき花ぞのゝ
屋かたなるおくにわ
づたひにひそくと
しのびあしして
こしもとゆがみ
手にたづさへし
いつそわたしの
しなも
みをもとの
くるわへ
ぼんぼりをそでに
かくしてたゝずむ
ところへまたかなた
いろ助
ごとんト
いふを
おしとへ
めなみの
すけか
ひとりのさむ
らひこれもおな
らひこれもおなし
じくぬきあしさしあし
ちかよるまゝにかほみあわせ
〽ゆがみであるか〽げんばさまして
わたいしへのごようとはトいふに
げんばはうなづきつゝあたり
みまはしさしよつて〽まづは
そなたのはたらきでめうろん
にをば手にいれたるより
うたのすけをばあのとほり
のばかものにしたてあげ
いゑでなしたることまでもみや
こへまうしおくりしところむろ町
どのゝさたとしてごよひにはかに
上使ばうのじゆらいかねてごし
たることなるゆへきんぐをもて
こびへつらはゞこのいゑくにを
わがものにまうしうけんも
やすけれどかのうたの
すけがちこときこへし
左小弁護り光世以と
いふものいちぞくたるのわけに
よりじやうしにつきそひくる
とのことゆへふんじつなしたる
定家居のしきしをきびしくつぎへ
公日記十二
つゞき
せん
さく
なさんも
しれずくだんの
しきしはすぎし
ころひそかにわづ
手にうばひとり
はだみはな
さず
しよぢ
なせどせんぎの
ばしよにてわがふと
ころにかくしおかんはこゝろ
よからずしばよく
そちにあづくるあいだかな
らずひとにしられぬやう
たいせつにしてしゆごいたせと
ひそかにおのれがふと
ころよりしきしのはこを
とりあだしわたすを
ゆがみがうけとりて
〽おきづかひなされ
ますなわたしがそつと
かくしておけばひとの
きのつくことでは
ないそのかはりには
げんばさましゆびよく
いつたそのうへでは
〽ほうびはのぞみに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
まかせてやるかならず
ぬかるな〽がてん
しやトしめく
あはするほど
こそあれじやう
しのおいりト
よびこむ
こゑにげんばは
あはてゝたち
わかれ
ゑもん
つくろひへ
る
日紀十三
五〇
いそがは
して
らうか
さきまで
いでむかふ
ればしづて
として
ながらう
かをいり
くるじよう
しはむろ
まちどのた
じつきんの
ちにていつしき
そのうちにていつしき
かきやうとよば事
さむらひあとに
つゞいてさしやうべん
みつせもともにいぎ
たゞしく
げんばに
ゑしかくを
なしつゝも
もうけの
せきに
ざを
しむ
れば
げん
ばは
はる
かに
へい
ふくして
〽ごじようしと
していつしき
さまみつ世さま
にもごくらう
せんばんして
ごじようゐの
おもむきは上つきへ
十一日
つゞきいふにかきやうは
もいつのほどにか
かたちをあらため
れんぼしてくどけど
〽じよういのおもむき
さらにしたがはねば
よのぎにあらず
とうけのあるじ
いかりにまかせめうくん
にをぬのびきのたきの
このいゑくにをつぶさ
れんこといかにもむねん
に候へばうたの助の
みぶんのぎは
いかやうにも
うたのすけこと
ほとりなるいぶせき
おふせつけられ
いほりへおひしりぞけ
いちぞくの
はゝにつかへて孝公
ならずそのうへ
そのみはにちやくるわに
ものゝうちより
ならずそのうへそのみはにちやくるわにもの
みもちふぎやう
かよひていろとさけとに
この花ぞのゝ
せきにていんしゆに
せうねをうしなひ
ふけりあまつさへ
あげたいきんにさし
つかへしとてあるべき
いやしきゆうぢよを
めしつれていゑで
ことかたいせつなにてい
なせしとみやこまで
かのしきしをしちいれなしなほ
そのうはさかゝいれ
それにてもことたらざりけんゆう
なければむろまち
ぢよをぬすみてちくてんいたし
どのゝおきゝにたつし
ひそみかくれてありとの
日たて
まつる上
ことば
たくみに
いひ
こし
らゆる
おも
ては
ぎ成
やう
なれぬ
おんいきどほりひと
ことごんごに
たへたるしゆ
かたならずとくとじつ
じんのふる
ふをたゞせしうへいよく
うはさにさうゐなくば
まひみつよ
うたのすけをからめとり
さまにたいして
たちかへれよとのすなはち
はちとはがり
げんめいまたふたつにはすぎし
あることながら
ころとうけへたまはるているの
ようしの
しきしふんじつなせしととり
さたありこれをもぎんみせよ
きたありこれをもぎんみせよ
あるおふせのおもむきかくの
みたる
うたの
すけにゆ
十七
かめいをば
ゆへなくさう
どくいたすやう
ごじようしさまの
おとりなし
ごころ
としるや
しらずや
ひとへに
ねがひ
いつしきかきやう
}
つくじきいてうち
うなづき〽ねがひ
のおもむききゝ
とゞけしが
ごとくトのぶれはみつ世も
小ひざをすゝめ〽おもひ
よらざるせがれが
ふしだらまこと
うはさにたがはずは
ひと手をからん
までもなくおやが
てづからなわうつてさし
いださんとぞんぜうゆへむろ
まちどのにこひまいらせて
じようしにつきそひまいりし
なりしさいつぶさにいひ
きかせよトとはれてげんばい
しすましたりとおもふこゝ
ろをいろにもみせず
〽けらいのみとしてしゆ
じんのおちどをまう
すはみち
に
たがへ
ども
むろ
まち
どのゝおんきゝにまで
たつせしうへはぜひに
およばぬまことやしゆじん
うたのわけはいかなるてんまがみられ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しかはゝと名のつくめうくんにゝけ○
そはまたおつ
てのさたに
およばん
まづそれ
よりも
こたの
すけこと
2
てん
なして
いづれ
にかひそみ
かくれて
ありとのようそは
いづかたにかられしぞ
とく〳〵これへめしつれず
やトことばのしたより
にわぐちからいきせき
かきこむひとつのつぎへ
図書:書記書記書
つゞきながもちあとにつき
そふく九郎がすゝこいでつゝ
かしらをさげ〽わかとの
うたのすけ
どのこと
あらしがた
なみのすけ
バインチングス
十月廿一日
ひそかに
かくまひ
なくよしを
かれが
はくぜう
なせしゆへこよひ
ふたらびおしよせて
せひともひきたて
まい
らん
とはせ
むかふ
たる
こちう
にて
なみの
助の
でゝ
すも
ふが
三のばか
おし
あく
れば
その
おも
きゝは
にたれ
ども
うたの
すけ
には
あら
ずして
まへがみだちのさむ
らひなるにぞこれはと
おどろくく九郎の
ゑりがみつよんでなげ
いだせばげんばもともに
おどろきてこはふうせきと
いふまもなくひらりとひと
まへおどりあがりてげんばの
ほとりへむづとざし〽ぎやくしん
げんばとよばるゝはそのほうのこと
なるべしわれはしよこくをむしや
しゆぎやうするゆりたもんのすけと
こくかをおうれうなさんとするふかきたくみか片
いふものなるがなんぢしゆじんをおしたをし
●ししやうの
あくじをみか
ぎりすて
うたの助どの
ひともじを
かくしおいたる
ながもちを
ひそうにうばひ
とりたりとて
かつぎきたるに
ゆきあひしかば
そのまゝめしつれ
まいりしトいふにげん
ばはよろこびて〽でか
したく九郎この
うへはとくなが
もちのふたを
あけふたりを
こえひき
いだせト
きしづに
はつと
〃九郎が
ふた
に
手を
かけ
西のまきへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とのこと
われは
もとより
はな
ぞのけに
いさゝか
ゆかり
あるもの
ならねど
よはきを
たすけ
つよきを
くじくが
すなはち
ぎしやの
なす
ところ
こゝにきたりてその
ほうをとりひし
がんとおもふ
ゆへこのなが
もちのうち
にはいりて
わざ〳〵これまできた
わざ〳〵これまできた
りゝなりトことばすゞしく
いひいでたるすがたはぎやしや
にみゆれども「つぎへし
日記十三
つゞきたゞものならず
おもはるゝをげんばも
くせものさはぎしてい
なく〽なんぢいづて
のふらうにん
のふらうにん
やらしゆつしよ
もさだかなら
ぎる
みにてじようしの
こぜんもはゞからず
われへたいして
ぶれいのいちごん
おもふになんぢは
きちがひならん
きか〳〵こゝを
たゝばよしざなくば
めにものみすべき
ぞトけんいをもつて
おどしてもちつとも
ひるまずあざわらひ
〽きちがひごかゑに
いひなしておひしりぞ
けんとしたりとてなんでう
このさをたちさるべきすれに
おはするおんかたがじようしと
あればなほのことじようしの
□□□□
うたどのが
きかるゝおんまへにてなんぢに
はごのこと
われとたいけつなすべし
そも〳〵なんぢがあたじと
いつぱこしもとゆがみを
なかだちとしてめうくん
をあまりに
おもひすごされて
そのみのはめつを
まねかれしあや
にとみつつうなしそれ
のみならできんじゆの
まりとは
いひながら
さむらひうかしたてざう
これみな
そたなか四郎とよばるゝ
ふたりにまうしつけ
ものがたきうたの
すけどの
にあく
しよが
よきを
すゝむる
よしこともと
すぐのがもれ
きゝてうたの
すけどのに
すけどのに
つけだれど
はたごのほんいを
たてさせんため
てだことしり
つゝうわだてに
のりてみもちをあしくせられしとぞ目ゆ
十六
ゆなんぢがわる
だくみのわなに
しゆじんを
かけたるなり
へんとうありやに
つめかくれば
さてはこな
たの
みつじをば
あのすぐのめ
がしやべりしか
とおどろき
ながらもざり
げなく一おも
ひもよらぬ
そのなんだい
しゆつけ
けんごのめう
くんにとわれ
いかでかはころつう
なすべきことざら
ふたりのきん
じゆにいひ
つけあく
しよ
□□□
がよひ
をすゝめし
などゝは
あと
かたに
なき
こし
らへこと
ねもなき
ことを
いひ
いだ
して
この
いゑ
く
を
ただ
さんと
するなん
ひつくらいて
きうめいなす
そこうごくなし
〽ぢはてきの
かんじや
なるべし
ねめつくればから〳〵こと
の
うちわらひ〽なんぎなにほど
あらがふともげんざいしゆじんを
がいせんとせしこのいちじにて
ものがるましいはせも
あへずまなこをいからし
〽こちがよこにさけたり
とてでるまゝのそのいひ
かけたとへだじやくのしゆ
じんなりとてがいせんとまで
なすべきらそれにはなんぞ
しようこやあるうろんの
へんとうなすにおいては
手はみすまじとつぎへ
云ビ詔十二
つゞき
つめ
よれば
〽このごに
およし
びて
しよ
うこへ
よははり
さあらば
みすべき
ひとしな
ありそれがしとう
しよへきかるとちう
なみうちぎわの
ぢざうに
こしうち
かけて
同
四十七文文の
みし
おりから
こゑをも
かけず
うしろより
きつてかゝりし
くせものあり
みをかはしつゝ〽つぎへ
つゞきふみころせしそのくせものゝふところ
よりとりおとしたるあやしきころしよ
ひろいとりてよみくだせばうたのすけをば
ばかものと
なしとう
けをかけ
おちさせ
たれども
いけおくときは
ねざめよか
らずよつて
かれをば
ひとしれ
ずなき
ものにして
くれるならば
ほうびは
のぞみに
まかすべし
どくざうどのへ
うまじるし
よりとかいたる
名あての
うまじる
しとある
うまはすな
はちなん
ぢが□□
将
じの馬渕
まのいち
じを
かきたる
なるべし
うたがは
しくば
これを
みよ
上
得
ぜん
の
みつ
しよ
を
とり
いだし
つゝなし
ひらき
めさきへ
ぐつと
ぐつと
さゝつく
れば
きそ
がのげんばも
ぎよつとして〽それはト
おぼへず手をさしのべ▼
同日記十三
▼とらんと
するをたもん
のすけ
がどつ
ぬと
なる
ほど
ほからん
たゞそれ
のみに
あらず
してとう
けの
ちやう
ほう
すへ
十九
つゞき
ていかの
しきし
もなんぢが
ぬすみおき
ながらこれをも
しゆじんのしわざ
といひなしひとを
あぎむくだいざい
いさめも
なさで
おめくと
みつくしゆじん
にあくみやうを
おはするはこれ
ふちうにあら
ずやへんとう
いかにトとひ
かへ
にんかくてもいひ
とくすべありやと
せめつめられ
てもひるまぬ
げんば〽イヽヤ
しらぬおぼへは
ないそれなる
みつしよも
こしらへもの
こしらへもの
またかのしき
しはうたのすけが
あげだいきんにさし
つかへしちいれなせうに
さういないといふを
こなたはきゝあへず
〽してそのしきしは
うたどのがいづ
れのしちやに
あづけられ
しぞよしまた
さやうのふるまい
ありともなんぢ
しんたるみを
もちながら
され
五〇
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
げんばは
かへすことば
なくそれ
はとばかりくちごもかし
かゝるおりしもにわさき
より〽それなるしき
しはこれにありとしきし
のはこゝをたづさへて
はしかいでたるこしもと
すぐの〽それやつ
てはトこゑかけ
つゝあとおひ
きたりてとゞ
きたりてとゞ
むるゆがみ
○日記十三
たがひにやらじ
もどさじと
しばしが
ほどは
もみあひしが
としはゆかねど
さそくのすぐ
のゆがみが
小がひな
かいつかみ
ねぢたをゝ
つゝおゝ
しきて
たもん
〇五
のすけ
うち
に
むかひ
〇
〽わらはゝ
すぐのと
よば事
こしゐと
さいぜん
ゆがみへげんば
どのがこれ
なるしき
●
しをひそ
あづけ
やかに
らるゝを
ものかげ
よりそれと
みつよりつけ
とり
百文十四丁文部七百七十七十七丁
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
同十三丁文十二丁
金子店へ
ねらひて
よう〳〵
うばひ
▼
まゝた
トいふに
よろこぶたもんの助
〽でうしたすぐのこのうへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
十二国にて
はげんばにおいても
いひわけあるまじ
たくみのだんじ
なわかゝれト
いへれてげんばも
いはれてげんばも
はくでうして
ゆがみせつ
ともの
いまははやもんどう
にてはなかくにかなひ
がたしとおもひけん
一
ふりたて
たちまち
こゑを
四
〽われに
いちみの
かちうのめんく
このくせものをとり
かこみとびいどうぐ
にてうちとれと
ことばのしたより
あまたのさむらひ
おのくてつぽうたづ
さへきたりてたもんの
すけを
つぎん
文言三
つゞき
おつ
とりこめ
われ
うち
とら
んと
図
十一一一
▼ひしめき
たるこの
ばのおさまり
いかならん
三丁
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
十四へんの
はじめに
つゞりひき
つゞきて
⑤
土ぱん
なす
べしや
朝
大包金二朱
中包金一朱
牛肉丸
鮮
小包百銅
第一ひゐを補ひ
じんせいをます妙
薬なればきよじやくの
人常に用ひてよし
やめで
たゝく
也
薩州
屋敷
下谷さみせんぼり
下谷さみせんぼり
染崎氏製
成貞画
爲永春水作梅蝶楼國貞画
二
治
二
年
室町源氏胡蝶巻
五編より
柳亭種彦作
八編まで出版
梅蝶楼園貞画
名馬切およし
新編九尾傳
高永春水作
筆海四国聞書
一梅蝶楼成貞画
九圖
近刻
種彦作
国貞画
かなせいだんこひのあやくら
種彦作
乙
五
三編如皐作
明鴉墨画廼福橋
国貞画
仮名情談戀畦倉一
四編国貞画
十一錠
陽
春
十八編種彦作
童謡妙々車
十九編国貞画
九編種彦作
花封莟五章
十編国貞画
関
板
十三編春水作
八大傳犬の双紙
薄保幻日記
十四編国上貞画
四十八福國國
一四十七編梅亭編
南傳馬町
同
円
蔦屋吉蔵板
地本双紙問屋
21冊
うすおもかせ
まほ口にし也
市浦
春水作国貞直
十四編上
薄悌幻日記
十四角
為水呑水
作
梅葉楼園
貞匠
AVAVIS WAYAYAY
VEOWAYAV
一新しくて宜いものは。障子畳に女房とは。古く言なす俚語
なるが。尚新らしき其うへにも。又新らしきを変るものは。新板の
草双紙なり歳々年々人おなじからず。綴り出せる新作の。筆に
巧みをつくせるも。古板になれば看人四十なり。然ども新奇妙案は。
至り尽せるうへなれば。多くは古人の糟粕にて。媒びた障子を
張擦て。裏を返せし青畳。歯茎の黒みし女房の。鉄漿をはが
して引眉毛。させても弁処を新らしく。見するを作者の手柄
とは。押つけがましき事ながら又是春のお笑ひ。と相も
替らず嗣輯に序す。
乙丑
孟春
為永春水記焉
COIVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAV
坂上の
草賊
勇僧
禅秀
室積
式の比較的
対比増の積
名、本詞十四、
げんばにいちみのものどもに
けんばにいちみのものどもに
てつほうをもてとりかこ
十三篇のつゞきふたゝびとくたもんの助は
まれなみ〳〵のもの
ならんにはのがれはつ
べきやうもあらねど
たもんの助はちつともさは
がずたちまちこゑを
ふりたてゝ「おの〳〵りやうに
しめさるゝなそれがく
つらくおんみらのこゝろの
うちをさつするにみな
このげんばにときまど
はされてようしのみと
してうたどのがふぎやう
せきなるふるまひの
あるゆへかくては
とうけのめつぼう
せんことまたゝくうちとおもはるゝ
よりうたのすけどのをふかく
にくみげんばにいちみせられし
ならんさなきもいきほひやむ
ことをえずくみせしやからも
ありぬべしさすればげんばにつみは
ありともおの〳〵たちにはさせるとが
なしいまよりこゝろをあらためてとう
けにちうぎをたてんとならばそれがし
身にかへいのちにかへてもほん
谿
まうしいでたりおのく
いつたんのまよひよりほん
さげ〽われ〳〵
まなこあり
ぎやくにんの
ながらぜひを
あくみやう
を図
みわけること
かなはずげん
はがために
あざむかれ
のこすはさのみ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ほんいであるまじ
とくとしあんをいた
されよトことばのうちに
じついをあらはしみは
つききにありながら
いさゝかおそるゝけしきもの
なくゆうきをふくんで
のぶるにぞひとぐ日し
いちみがつたい
つかまつりしに
をいたいまそのあ
いまそのあく
じのあらはれ
たればとても
かなはぬいの
ちとおもひ
わぎみに
手むかひ
いたせしが
たゞいまのおふせ
にてねむりのゆめの
さめたるごとしおかせし
つみだにゆるしたまはゞ
おふせはそむきたてまつらじ
トいふにうなづくたもんの
すけ〽さてはせつしやがいち
こんにておの〳〵ゑとくせら
れしかゆうしのことばは
きんてつどうぜんせつしやが
ちかつておんみらの
れうあんどいたさすべしもし
それともにまよひはれず
われをうたんと
せうるゝとてそれ
しきのへろく
でつほういち
どにはなし
かくるとも
そのつきき
をのがれん
ことはわれに
おいておぼへ
ありさある
ときには
おの〳〵の
つみを
なだむる
ことも
かなはず
よしなき
ことに
たにん
ずの
いの
ちをひ
の
やみ〳〵
おとさん
ことしの
がたくおもふゆへ
寸志悦のいちごん
フヨ巳トヨ
おち
どは
あが
ない
まい
らす
べし
しかれ
ども
その
うち
さな
がらゑくるがごとく
たがひに
にてく九郎
たてざう
なか四郎は
あるひは
しゆじんを
ゆうりへ
いざなひ
あるひはから
めとらんと
せし
ならざりしが
ばにこと
もつたる
てつぽうゆおくくだん
ならねば
おのくくだん
なげすて
の三人を
その
〽めとめを
つゝおの〳〵
だいぢに
とらへてこゝへ
さしいだされなば
そのよは〽つぎへし
みあはせてしばしいらへにもかしらを
外世話一巳
つゞきすべてつみなしト
ゞきすべてつみなしとうちうちうちうなづきつゝ
いはれてはつとひとく
なかにまじりてうろ
なしトさもこそとうちうなづきつゝ
こなたをみかへり〽げんばが
こなたをみかへり一つ
せつぷくせしうへは
たへさはぐかの三人を
三人の四つばらをも
ひつとうへたちまち
おの〳〵くびをうち
なわをかくるにぞ
おとされよわけて
さすがのげんばも
ゆがみはあくしの
あきれはてもう
ねおこしすゞ
これまでとやおもひ
けんやいばをすらりと
聖しよにん
のみせ
ぬきはなしたもんのすけに
しめに
きつてかくるをみをかはしつゝ
なぶり
かひくゞりもつたるあふぎを
ごろしにして
とりなほしてしらはをはつしと
うちおもし〽とはなきやうなり
くれよトいふに
すゞのは
まぶちげんばなんぢも
ともにからめとり
しばりくびにも
なすべき
なれどなん
ぢはとうけ
のいち
そくにて
養父よう
ひやう
ごのすけ
どのゝゆひ
かげん
ことはをまもり
すごしてめうくん
にのぞんねん
をたてさ
せんとせく
こととく
きけばこれ
ほんしんの
ほうらつ
ならず
ふしのぞ
むらくは
うたの助に
とうけの
そうぞく
つこがなく
おふせ
つけられ
くださる
やう御上使
さまの
くわんじん
おな
さけ
たいとのおんとりはからひ
にて
ひとへにねがひたてまつ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
るトつしんでのぶる
にぞいつしきかきやうは
うちうなづき〽さいぜん
と◎
よりしてみるとこ
ろさらもの
こころえて
おどろきさは
ゆがみをばいてかたな
⑧
となくきりさいなみ
つれにとゞめをさす
うた
ほどにまたこなたなる
どのにも
なほざりならず
めんくはく九郎ら三人の
くびうちおとせし
せらるゝよしゆへ
のみならずこの
それがしもまたよう
しやをくはへんせめて
さいごはいさぎよく
さむられらしきせつぶく
してしよはぢなりと
さらすなトいふをげんばい
うちきゝつゝあまたび
たんそくして〽まことになん
こときまでもにげ
おくれてにわの小かげに
かゞみゐたりしかのあらし
がたのでしずまふさへ
とらへてくびをおとせし
とぞこゝにいたりて
たもんの助はじようしの
たもんの助はじようしの
まへにすゝみいで
ぢはぎしやなりけりこの
うへはかゝたごのせつぷく
うやうしくてをさげて
〽せつしやがいまの
みおきてもちのをほんに
いたしかたですぎし
せよしいふよりめやくもろ
はだぬきおちたるやいばを
ひろいとりてはら十もんじに
わざともおぼしめさ
れんがひとのなんぎを
みるにしのびぬまことに
かきさばきふゑかききりて
いへきたゆればたもんのすけは
いきたやればたもんのすけはまごめんくださるべしうたの助がもせきよ
よぎなきことなればぶれいは
けはくださるべしうたの助がゆせい
ごめんくださるべしうたの助がもせきもようふの
●ふぎやう
せきもようふのや
げんばを
とりひ
そのうへ
かちうのおほ
ぜいをいちごんの
したにときいぎへ
フー巳一日
つぎ
ふせ
くつ
ぷく
させ
たる
き
もやうはつめいひとのおよばぬ
ところにてかきやうほと〳〵かんじ
いるうたの助がほうらつもほんしん
よりせしことならずばそれがし
みやとへたちかへりむろ町どのゝゆ
コー己仁男
□□しゆじんをぞうくいた
すべしといふにすぐのは
こころえていそがはしげに
はせゆけばたもんのすけは
かちかのものゝかごみゐたるを
みろへりて〽おも〳〵たちはなにを
うつかりしゆじんのこれへまい
らるゝまでごじようしにも
ごたいくつおんもてなしのよう
いあれト心はれてきのつく
かちうのめん〳〵あづけにとら
れてゐたりしがにはかにひとく
たちはたらきてじようしはもとより
みつ世をもべつざしきへともなひ
つゝちやうしさかづきもちはこびて
ふたりをもてなしなどするほどに
とかくするうち夜はあけたり
かゝるおりしもうたの助はすぐ野
がしらせにとりあへずすべさま
やかたへたちかへりたもんの助に
たいめんして身のよろこびを
のべたるうへやがていふくをあら
ためつゝたもんのすけともろ
ともにじようしのまへには
おんまへは
たちいでゝも身のあやまり
よくなにとり
にはぢいりてはかく
なしまうすべししくはものさへいはず
なしまうすべし
しくはものさへいはず
それよつきても
かうべをたれてさし
かたの助はいづれにひらや
うたの助はいづれに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひそみゐることそたり
ひらゆるを父のみつ
世はみまよりも
めんなさではあるべ
まなこをいからし
からずトいふによろこぶ
こゑふりたて
たもんのすけが一ごたいめん
なんぢがここつ
くだされんとなら
おろかなる
すぐさま
よりよう
なきことに
ぎりを
たて
かりにも
よからぬ
みもちを
なして
これへ
むかへ
まう
さん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
す
野
そな
たはあらし
がたのいゑにいたりて
しかじとこなたの
しゆびをもの
がたり五
養家
かに
きず
を
つけ
んを
せし
つゞきふしよぞんものじようし
のまへもめんぼくなしトもつ
たる笏俵をふりあげて
たる芸をふりあけ
うちこらさんとする
ところをかきやう
がきうにおしとゞめ
〽おんみのいか
りはひと
すゞに
金
全
よう
かを
だいじ
におもはへ
れての
サチヤノサン
少ソント
九百六ツク
一の谷よりなこだの
めをしばたゝき
じようしのてまへちゝうへのおんこゝろ
をはくみわけてはおもこをあぐるも
をはくみわけてはおもてをあぐるも
〽いつしきうぢの
なさけのいちげん
めんぼくなけれどかたぐの
なさけにてゆへなくかめい
ほねみにこたへて
そうぞくなれこと
かたじけなしことに
しすとも
かたじけなし一とにはしん
たもんのすけと
ごあんはわす
やらんわどの也
るまじいつ
たすけなかりせば
しきどの
たすけなかりせばしき
いろでかせがれが
にはごぜん
つゝがなくいゑ
ていよしなに
そうぞくをいたすに
たのみまいら
いたらんうたのすけは
めうがものいつしき
するといふに
かきやうはかな
どのとゆりうぢのおんぎを
つきて〽それらのことは
しんしんしんし
かならずわす事なし
きづかひあるなもはや
おやのことばにうたのすけは
やくめもあはりしうへは
よう〳〵にしてかしらをもたげ
いとままうすと
おそれいつたるこのみのふしだら●身をおこせば〽さあらばいた
フー巳トヨ
のせつかんにてあるべきがたもんの
すけのはからひにてぜんあく
じやしやうもあらはれたれば
はやちやうちやくにはおよぶ
まじまづくいかりを
しづめたまへトおしなだ
めつゝこなたをみかへり
うたのすけどのしんぱい
あるなせつゑやが
ばんじしようちいた
せばかならずあし
くははからふまじ
なほこのうへにも
いゑのせいじ
ゆだんなきやう
いたされよト
いはれてはつと
うたのすけは
たみにひた
いをすりつけて
しやするに
ことばも
なきあり
さまに
わけてみつ
世はおや
ごたつおぼ
へずこのまきへ
五〇
とゞめかね
たるうたの
すけがなほと
にかくと
じようし
にもちこ
にも
わかれの
ことばを
のべて
はし
ぢかく
まで
立おく
りつゝ
ふた
〃
代
もと
の
ひと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ろも
ごどう
くトみつ
世もともに
ざをだつを
きた
りて
たもん
のすけを
しようざし
なほしつぎへ
つゞきそのみはそこに手をさげて
〽たゞいまちゝもまうせしとほり
おんみがなくばいかにしてこの
なんぎをばまぬかるべきその
よろこびにつきてまたちかこづ
わりなきのぞみなれどとうけ
ふだいのけらいはみなげんばに
いちみせしものなりもつとも
おんみのいちごんにてこゝろを
あらためたりとはきけども
なほそれがしが
ふくしんとたのむ
べきものひとりも
なしおんみわれらが
おろかなるをなほ
すてたまふこゝろ
なくばそれ
がしがしよ
ぢのれう
ちの三つが
ひとつを
わけあたへん
に御
五〇
とう
けに
□□□□
五かたじけなけれど
それがしふかき志願して
ありてかくむしや
しゆきやう
よ
〇なすものなれはひさしく
あしをとゞめがたしきみは
いふを
ふくしんのいゑの
うち
こをかゝへたまはん
きゝ
みこゝろならば
さいわひの
ものこそ
候へかの
あらし
がた
なみの
みそろならば
うたの
すけは
たちまち
のそみを
うしなひしが
すべなき
まゝにうち
すけは
うなづき〽しか
あ
いはるゝをあな
がちにおしても
をゞめまいらせ
□□□□□□□
がたし
あつ
かれらふたりの
いちびと
とはいひ
ながら
)
ぱれ
ぎしん
あるもの
なるに
さいぜん
ことはしもおし
へのごとくいた
さんがおんみ
いそきのたび
なりともなほ
すぐ野に
しばらくはとう
うけたまはれば
しよにありて
□□
まやがたけ
くもゑ
もんも
たびのつかれを
やすめたまへト
いとねん
きみに
ごろに
なろく
あしを
とゝめて
われを
たす
けて
たま
いら
雲
ト
また
たじも
なく
のぞまれて
たもんの
すけは
うち
あんし
かず
ならぬ
それ
がゑを
さほど
おふせ
くださる
だんこのみに
とつて
同日巳十四日
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□
□□□□□□□□
かするよし
さすればくだん
のりやうにんをいま
よりぶしにとりたてゝ
おんめしかゝへあらんには
とこゝろづよく候はんトロ
いはるゝ
をそれ
さへいな
まんこと
ばも
ならて
よろこびを
のべなど
する
おりしも
おくの
ひと
まの
もの
さはが
して
そりや
ごたん
りよ
な
あま
きみ
さま
まア
つぎへ
と
むるは
にもと
すぐ
野が
こゑに
してアや〳〵
はなして
しなしてト
いふは
まざらく
めうくん
にのこゑ
にてあるに
おどろ
きて
と
の助は
いそ
がは
して
へだて
のふす
まを
なし
ればたん
とうさかて
にめうくん
にがすでに
じがいを
なさんとする
そのてはたら
くにまたおどろくと
うたのすけはたち
まちにはしりかゝりて
たんとうをもぎはなし
つゝかたるにさしおき〽はら
かへものにくるはせ給ふか
なにゆゑあつて此やうなと
いひつゝとむればめうくんには
たるとをかほにおしあてつゝ
なみだにこゑをうるませて
なにゆへしぬとはきよくがない
ほとけにいかゆる身をもち
ながらふとしたこゝろのまよひ
よりいゑのみだれをひきいだ
せしをいまよりおもへばめんぼく
なくいきあるうちはなか〳〵
にそなたにかほはあはされぬ
それじやによつて申いひながら
又たんとうをとらんとするをなほもとゞ
めてことばをはげまし〽あなたをだいしと
思ひすごしてふかくをとりしわたくしなるを
コー巳一日
□□□□□□□
今さらおんみに
きよじあらせては
いゑさう
ぞくを
したり
とも
世をざり
たまひし
おちゝうへ
そへ
も
いき
め
はげ
まし
なぐ
さめ
ける
それは
さておき
なみのわけ
くもゑもんの
りやうにんは
なにと
いひわけ
候べきなほ
このうへにも
わたくしを
ふかうものと
すゞ野が
きたりて
うたの助を
やかたへ
むかへ
ゆかんと
するとき
いはするが
あなたは
ほんいで
すぐ野の
はなしに
たもんの助が
ござります
るかおな
さけなし
り此めいはゝ
なるはからひ
にてげんばは
なげ
けば
すでにせつぶく
なしうたの助
のみのうへに
一
さ
ては
しぬ
にも
しなれぬか
こりやなんと
せうとめうくん
にがかこち
なげくをうたの
すけたもんの
すけさへもろこともにかの
いさゝか
つゝがなき
ようをふた
てはきいて
あんどなし
このうへは
われくが
やろたへ
つきそひ
ゆくにも
およばじ
もはや
辻まふの
はじまる
とて
ばしよ
より
〽むか
ひも
たひ〳〵
なるを
つぎへ
公官計十
つきゆかずは
かへつてうたさまの
おん名のいづること
もやあらんとふたりは
だんかちなしつゝも
うたのすけをばすじ
のにまかせすまふの
ばちよへおもむくにぞ
やう小すまふ
よりはじまり
てしだいく
にとりあげ
つゝすばせん
ばんにいち
ばんなる
むすべ
のすま
ふは名にし
あふひがしの
かたはあらしがた
にしのくたやは
まやがたけこれぞ
みものとしよけん
ぶつがかたつをのんで
ひかゆればぎやうじも
だいじのせうぶゆへたがひのし
ときうをかんがへて
うちわをひくと
そのまうむづと
ひつくむふたり
のせきとり
なみのすけは
かねてより
ぎりをたて
ねうまやが
たけに
かちをゆづ
りてげんざい
のいもとをくが
いにしづめたる
むくいをなさんと
こゝろざせばこなたも
おなしくもゑもんが
つねはともあれはれの
せうぶこゝにてかれに
名をあげさするが
むかしうけたるめんがへし
とはいへわれも名とり
のせきとり手もなく
感
あかしがた
五
かれに
なげ
られ
□□□□□□□
ふつて
やつ
たと
おも
はれて
かたせ
たか
とて
てがらに
ならじ
となめふ
こゝろは
たがめに
かはらず
はらず
はじめのほどは
もみあひしが
かたぶと
おもふて
}
とつてさへ
いづれおと
らぬりきし
ゆへなかく
せうぶの
つきかね
るをたが
ひにどうぞ
まける
やうにと
とること
なれば
はてしも
なく
つぎへ
まやがたけ
文同計十四
つゞきべきやうじはもとより
けんぶつもあきれて
ながめゐるおりしも
おほくのひとのうしろ
よりたちまちひぶ
よりたちまちひゞく
こゑたからかに〽れか
しゆのおふせを
五かけたまはりゆり
たもんのすけとも
ゆきがそれなる
すまふはあづかつた
せうぶはひき
わけ〳〵ト
いふに
おれ
ろく
しよけんぶの
なかにも
ぎやうじ
としより
らは
れか
しゆの
おふせと
きくよりも
ゆへこそあらめと
おもふにぞやがて
いふくをみにまとひ
ふたりうちつれす給ふ
ばを
すぐさまふたりを
ひきわけたるこれを
この日の
うちだしと
ちだしと
してむら
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かりゐたるけん
ぶつなと
ぶつもみなち□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ゆけばなみのすけとくもゑ
もんはおもひしことのあだと
なりしをいとほいなくは▼
おもへ
ども
たもん
の助と
こゑ
かけ
たるは
出しりそき
さらんとする
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
奉納
連名
上村貞義
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
高畠五分㊞
くらさ
此度繁
三匁九分九匁
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
同十七日
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一口かたへのちや
みせにとしうち
かけてまち
もうけたる
たもんの助が
ふたりを
よびとめ
ほとりへ
きて
あつ
ばれ
なる
今の
たち
あひ
せうぶの
つかぬ
おふたりの
ころのうちが
おくゆかしくちろも
かもあるとり
くちにせつしや
もほとんど
かんしんいたした
すなはぢ
すとなはぢ
すまふのはなと
あつてうたどのより
してたまはるところ
てうだいあれとくわい
ちうより二つうのかきつけ
とりいだしさいうに
わけてあたふる
にてふたりは
はつとおし
いたゞき
ひらき
みるその
ぶん
ていには
新地しん
百五十石
あは
あた
にて
まはりに
まうし
つくれば
しかそんぐ
のすゑまでも
どうけのからん
たるがしつぎん
春水作
春水作國貞画
●見ぐるしからずたのむと
どの
なりなほこのうへに
おふたりへ
つゞきとあるうたのすけの
すみつきにてりやうにん
ひとしきもんごんなれば
うちおどろきつよろこ
びつふたりはそこにぬか
づきて〽すまふのはなと
つきて一すまふのはなと
おもひのほかわれ〳〵
かきさぐりてかね二百両とり
いだしなみのすけにわたして
いふやう〽このかねのうち
百両はおんみのうちかた
おすまどのみがいをたす
くるみのしろにてのこりし
かねはうたどのがあげだい
ふたりをごけらいに
きんのふそくせしなど
おんめしか人くだされん
とはぢうく
あつき
おんめぐみ
これと
これにてよきに
はらひかたを○
まうしいる
へきことのありあかし
がたのしいもと
すぐ野
どのは
まうすも
そのもと
九〇
さまの
おんとりなしにて
候はんなほもよろしく
おんれいをひとへに
ねがひたてまつると
ことばひとらくのぶる
にぞたもんのすけは
うなづきつゝまたくわいちうを
も女にまれなるちうき
ものにてわけてていかの
しきらをばとりかへしたるは
とりかへしたるはたらきなどのも
たまひ
この
たび
しゆ
じんの
なか
だちにて
くもゑ
もんに
めあは
さんと
なり両人
ともにとく
しんならば
こよひすぐ
さまこんいん
とゝのへ両人とも
にみやうにちは
つまをめしつれ
まいるべしやうた
においてしゆう
じゆうのめどほり
けんとある一下の巻へ
御用薬所
御免疝積湯せんしやくつかへによし
せんきの妙薬
信州上田東山堂製造
無類えりおしろい
ぱつちり
無るゐながしおしろい
さゝつら香
一包
四十八銅
一包
廿四銅
本家
第實母散美
私方実母さんの義は中ばし南てんま町一丁目西がは
にて年来売弘メ来り候処店手ぜまに付此たび同所
向東がはへ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
さんぜんさんどふじんちのみち一切の妙薬
中橋南伝馬町一丁目東がは
千葉堂孝輔製
七ふしぎ葛飾譚
自初編到五編當子冬賣出し
種彦作国貞画
六篇以下引読売出し申候
古来本所に言伝る怪談竒聞を採択長物語に綴なし年々編を重めんと年久しき
作者の搆思當年はじめて筆に露れ稿本既に百張成ぬ浅草の孝女貴人に舉
られ片葉の葦に少年等の意恨縮母盲児を惨する又兄弟中の哀情の功なる
実に逼て涙落べく花を添て目を悦ばする件もありて珎らみなれはいづれも
様にも御覧のほどこひねがひ参らせ侍り
紅英堂敬白
おもかけ
すほそ
日記
天日の
作
十四編下
うすおもかけま
下
ほろじ日記十四筋
春水化
国貞通
新英堂梓
□□□□□□□
上の谷よりすなはち
しゆじんのおふせなり
のけふはゑよほの三人がありしことどもかたり
あひあんどのおもひを
これらのことはうたどの
なすところへまた
よりすべてわれらに
そうだんありてかくの
ごとくにはからひたれば
はなぞのゝやうた
よりすぐのを
りつぱな
のりものに
いなまでおんうけせられと
のこるうたなきたもんの
のせともびと
すけのことはにふたりは
よろこびてかさねくし
よろこびてかさねくし
きこのめぐみをありが
さしそひ
たきむねことうけなせば
たもんのすけもあんど
仝
さす
るが
べん
いろ
よし
とて
には
に
こん
れい
の
よう
して〽さこらばこのよし
うたとのへまうしあげんト
うたとのへまうしあけんト
いひつゝもたもんのすけはやか
いひつゝもたもんのすけはやか
□□□□□□□□
たへとわかれをつげてたちかへれば
なみのすけはとりあへずかのいろ
すけがもとへいたりにようぼう
おすまのみのしろとうたのすけが
あげだいのことゞこほりをもかんじやう
おくり
きたれば
voco o
なしまたいろすけにもこのたびの
すなはち
ほねおりしろまでとらせしかば
しゆじんのおふせ
□□□□□□□□
いを
なすにぞなみの
すけもくもゑ
もんもはやはな
ぞのけにかゝへ
られてぶしに
なりたるうへ
からはひたいがみ
もにあはしから
ずとふたりが
よろこぶことかぎりなくおすまを
にしたがひくもゑ
きうにけんぶく
やがてかごにのらせてなみのすけ
もんとすぐのをば
かたへおくりもとせばくもゑもんも
こよひこんいんさするにもまやが
するや郎すぐのが
かみをなほす
たけはひとりみにておとこぜたいのこと
こゝへきてふうふきやうだいうち
くきてふうふきやうだいうちたけはひとりみにておとこせたいのこと
やらおほさはぎを
そろひきのふのなみだひきかへて●
なればあかしがたのもとにおいてしうげん
してしゆびよくも加へし
つぎその夜こん
いんとゝのひしろば
これまでせけんを
ひろくせしあらし
がたとまやが
たけのかくる
ちは
めでたきよし
あるようを
しらせはせねど
もろびとがつたへ
きゝかたりつぎて
あるひいも
あるひはもく
まじがいをとゞまりしが
ふかくせんぴをくやみし
よりやゝほんしんにたち
かへりゆめのさめたるけね
か○ごとくなるにぞなにをがなうたの
けりことくなるにぞなにをがなうたの
すけにわれゆへこれませうきめを
のこれよりしゆへ
これよりしそ
ゑんをもよか
みせしむくひをせばやとおもふ
とつてまつゆうぐ
してしゆうじ
よりかのひともしを
ひきあげて
ひきあげて
ともにうち
くつろぎ
ま
へだて
なきまで
さかづきを
うちめや
らせる
ときに
いたりて
ろくたる
さかなを
おもひくに
もちこんで
みなよろこびをのぶる
にぞ世にいふありがためい
わくなれどさすがそれ
しやのおすまゆへきやく
良
おもてむき
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
うたの助は
なみの
すけら
ふかふ
四人に
うち
むかひて
さてこのほど
あしらひにいそがじきかほをも
なさではたらきけりさてつぎの
日はかねてよりしゆくんのおふせ
めうくんによりうたの
すけのそばめにと
おくりしていにしたりし
らひにてたれ
はゞからずそば
めにしたれば
よりあさからざりしこゝろ
ざしのよろこびをあら
ためていひいでつゝなほ
ありたることゆへなみのすけ
くもゑもんはおのくつまを
かばうたのすけもいま
さらにはなれがたなく
この日もそのみの
ほとりにあり
ほとりにあり
そのおりのあやふかりし
ことなどたがひにもの
ともなひつたうちつれやかたへ
いたるにそうたのすけはよろこ
おもひあふたるひともじが
ことなれどそばへおかんは
たもんのすけも
たもんのすけちがく
がたりしことのついでに
そのざにあれば
なみのすけがたもん
びてさつそくめどほりまうし
なにとやらゑんりよのやう
ようたのすけは
のすけにうち
つけこゝにてしゆう〴〵のけ
やくをなしあらし
かたをばあらためて
あらしなみの助と
なのらせまやが
たけをも
あらた
めて
まや
くも
ゑ
あんと
なのらせ
つゝやくそく
どほり百五十石に
いゑへしきさへ
それ〳〵にそへて
ふたりにたまはり
ふたりにたまはり
しろばりやうにん
はつとぬかづきて
ありがたきむね
おんうけしつこのきみ
ゆへにはいのちをも
おしまじものと
おもふなるべしそれ
よりさきにめうくん
にはうたのすけに
なだめられつねに
おもひしにすいなるはゝの
きげんよくの
同日巳一曰
むかひ〽これと
まうすもその
もとさまの
おんはたらき
ゆへなるが
そのうちに
こころえ
がたきは
かのひき
ざうを
しばり
から
げて
おんみの
ふしとへ
られ
おかれ
しは
いか
なる
ゆへ
にて
候ぞト
とへば
につこと
うち
わらひ
つぎへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
十一
六日
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
バルコン
つゞき
〽わが
めん
ていの
うたさ
まに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
多
あり
とておんみ
がはりに
せらる
へ
かくのごとくは
なぜしなりト
いふにこなたは
ひたいをなでゝ
さては
われ
らが
おん
みが
はり
てだてと
はやくも
さつせし
の
手
だて
を
ゆへおなじ
ことなら
なが
もちへ
おんみ
がはりに
かはりに
いりかはり
おやくに
たつにしくは
なしとおも
ひしろごとも
しり
て
おは
せしろ
いまと
なり
ては
めん
ぼく
なら
いひいゝ
このことを
どつとうちわらへばみなく
あからさまに
わらひをもようしける
いふとてもすぜうもかくてしゆゑんも
ども
やら
にた
るとこ
ろま
口ヨ巳一四
しれぬそれがらゆへ
なほうたがはるゝこと
あらんきでんのために
あだとなるかの
ひきざうをわが
みがはりに
ふらどへ
いれて
おくならば
わがやしん
なきしん
ていをはやく
しらるゝこと
もやと
はてしかばなみの助
くもゑもんらはみな
身のいとまをたま
はりてこんにちあらた
にてうだいせしやし
きへ
ひき
とる
なるべし
きる
ほどに
たもん
の助は
いそぎ
九しう
におも
むきて
らうい
せんに
めぐり
あひ
きじや
つを
ならひ
□□□□□□□
うかべんと
おもふごゝろのいそ
がるればしばく
いとまをこふとつぎ
いゞ
き
いへ
ども
うたの
すけは
なご
りを
おし
みも
すら
かぜの
たつ
ころ
まで
はと
ひき
とめ
らるゝ
にすべ
なくて
なつ
も
すぎ
あきも
はやのちの
同十四
●もうけたもんのすけ
をしやうきやくとして
同一八九、一、、一九、、、、一、一、一
れいのふうふ四人をも
みなそのせきにつら
ならせ▼
路
▼さけたけ
なはになりし
ころうたの
すけが
いへるやう
〽たもんどのには
日ことし
いちねん
けのせつしやがかつてぶ
候トいふにおしても
いひかねたるうたの
すけはひともじを
してかね三つみを
とりいださせたもん
のすけの
まへに
おかしめ
〽さあらば
おくりの
ひとの
ことは
あふせに
まかせて
とゞまるべし
こはいさら
かのきん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
すなれ
どもろよう
のたしにも
なしたま
はらば
われ
らが
こほん
いこの
うへ
つき
み七
ころ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
に
いたれば
たもん
のすけ
はせき
たちて
いまは
とゞ
まつ
けしき
なき
を
うた
の助
給ひき
とめ
か
ねて
ある
日せん
べつの
しゆ
ゑん
をの
コー巳一四
なりともとめ
まいらせたく
まいらせたく
おもへごとものぞみある
みといそがるればとむるに
ゑといそがるれはとむるに
ほんいをうしなふことゆへ
やなごりとはなりしなり
はやなごりとはなりしなり
よつておちつき
□おんれいを
たまふかたまで
いかになす
ひなみのすけをして
なみのすけをして
ともたる
べきなら
おくらせまうさん
かれを○
ねばせめ
ては□
もなし下
いとねん
ごろにすら
むる
□□
四
のす
けは
かたちを
あら
ため
道
●めくつ
たまふべしじきく
にたもんは手を
さげて〽そのおぼし
めしはかたじけなけ
れどもとよりいづくを
あてとなきしゆきやう
の身のうへなるゆへに
おくりのひとなどあらん
ことかへつてわづらはしこの
まはなしやらるゝが
終日訓十四
つゞきぢうぐあつき
おぼしめしはしやし
たてまつるにことば
なしなれどもさき
にもいへるごとく
しよこくしゆきやう
をいたすみは野に
ふしやまをやどゝ
するゆへこしに
ろようのおほ
からぬを
かへつてこゝろ
やすしとす
しかりとて
こと〴〵くいなむは
ぎよいをもどくに
にたれば三つみのうち
ひとつみをてうだい
おふせつけらるべし
かくてもぶんにすぎ
たりとてうぢひと
つみをうけおさむる
にぞうたのすけもいまは
はやすゝめがたしとのこりし
かねはまたひともしに
おさめさせそれより
なほもさかづきをいく
たびとなくめくらす
ほどにこの日はつね
よりたもんのすけが
いとこゝろよけに
のみしらばおもひの
ほかにいたくゑひて
せきにもたへざる
ていなりしかば
はやこれまでと
じしわかれて
そのみのりよしゆくへ
たちかへりそれ
より三日ほど
ずきて
すで
に
ほつ
そく
な
さん
とするにぞ
うたのすけは
りよしゆくまで
ともびことわづかめし
つれつゝみづから
きたりてわかれをつぐれば
たもんのすけはかたじけ
なさの身にあまるよしよろ
こびしやしてやがてしゆつたつ
同ヨ巳十四
なすほどになみの
すけとくもゑもんは
せめてこよひのとまりまで
もとことにつきつゝおくり
きたるをしばくじせども
きゝいれねば
つひにその
みち三里
ばかりも
きつらんと
おもふころたもんの
すけがこれまで
とてかたくふたりに
ことはりつみに
たもとを
うちける
さてそれ
よりは身
ひとつの
いくろひも
なき
きさん
じは
いそぐと
いへど
さして
つゞき
かな
はぬ
たび
にも
あら
ねば
おとに
きこ
へし
すま
あかし
たかさこ
のうち
そねの
まつ
まひと
のはま
などけん
ぶつしつ
はりまぢ
すぎて
吉備将の
みやきのふと
あゆみ
けふとゆきて
あきのくに
までも○
公日記
いつくしま
もりたどりしにこゝらはすべてやまの
とうごくいちのなんじよあり
たもんのすけはすでにして
くだんのさかにさしかくり
しにこの日はそらの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
よくはれてよもの
よくはれてよもの
けしきもひとしほなるに
ことさらかねてきゝ
びしいつくしまの
およびしいつくしまの
べんざいてんもつい
おほきにとりわけ四十八坂分とて
めのしたにみわた
さるゝにぞかゝる
なんじよもくに
ならでおぼへず
あしのすみしが
おりしもさかの
ふもとのみ
ちよりきか
かるひとりの
たびそうあり
ゆきちがはんと
したるときかの
たびそうはこゑかけて
〽イヤなにたびのおさむらひ
ごらんのとほりはだかみゆへ
さむさがしみて
たへがたしろようの四の巻へ
ぜんしう
三の巻ゟ
いもおはする
ならさけ
二三じやう
のまるゝほど
ぐそうに
めぐみたま
はれトいふに
おどろく
たもんの
すけがかの
たびそうの
ていをみるに
あんぎや
ぶくろを
くびにかけ
手にしやく
じやうは
たづさへ
たれど
いゝ
さま
ころもひとつもきぬあら
はだかではありながら
仁王即うのごとくこへふとりて
身のたけおよそ七しやくばかり
ひとくせあるべきつらだましひ
ゆへこやつかならずあらそうにて
おもへどさあらぬおもゝちにて
〽そうけしところごしゆつけには
いかなるぎやうかしらねども
このさむそうにはだかみでは
このさむそらにはだかみでは
わがふところのろようをばうばひとらんと
おもふがゆへにかくいひかけしものならんと
さむさもひとしほなるべきが
われもろようはしよぢなせと
たもんの助
つぎん
つゞきながきたび
ねをするものなれば
ゆへなくひとにほど
こしがたしといへばたび
そううちわらひて
〽いなくそうとても
はだかにてしゆ
ぎやうをいたす
もの
なら
ず
おの
世わたりなるを
われそのさけ
をむさぼりて
たゞとほらん
はみちならじ
さりとてとら
せんぜにも
なけれど
□□□□□□□
名は祝秀ぜい
とてしよこく
あんきやを
するものなるか
いまきかゝりしさか
みちにて十にんばかり
のぬすびとがたきびを
なかにとりまいてさけ
うちのみつゝゐるていの
いとうらやましくおも
ひしかばわれにもいつぱい
のませよとてなかへわり
こみちやわんにてさけ五六
ぱいかたむけしにぬすびと
どもはおほきにいかりて
▼きいわひ
さけをのみたる
にて身うちが
しごくあたゝまりたれば
はだかになりてもゆかる
べしとしらみだらけな
ころもいちまいぬいだる
まゝになげあたへ
あとをもみずして
とほりすぎしが
さけがさめたら
わがともがらがあみを
はりよきとりもがなと
まつところへおそれげも
なくたちよるのみか
さけまでのむとはわう
どことなくさむさが
しみてきたるゆへ
しんみにむしんはいふたる
なりトはだか
にされしを
ちやくものなんぢも
はぢともせず
すこしのろようは
あるべし身ぐるみ
ぬいでおいてゆけと
いはれてつくじ
いちぶしじうを
ものがたりし
その□□
おもふやう
いかさま
かれらは
たびごとの
いるいを
はゞが
会
いふところ
なかくに
いつはり
ならず
きこゆる
にぞ
たあ
んの
すけ
も
四
うち
ゑみて
は
さこそ
がに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
けなり
もと
より
慈善
ぜんを
むいと
する
が
ほと
けの
おしへ
なり
べけれ
ども
あく
を
こら
して
ぜん
次へ
一つゞきすくふ
もまた
これ
あと
④
ほとけ
のみこゝ
に
つき
つゝ
ろなる
べし
とうぞくは
あいあらを
はやめて
やがてかしこへ
おもむくほどに
る
くにのさま
みればくだんの
ぬすびとが
いづくよりか
たげもしやさやうな
ばしよにいたらば
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とらへきに
ひとりものこらず
けん
二八ばかり
のたを
□□□□□□□
じやめをてどり
あらどりしら
ころばして
さきをあら
そひあらをの
こらがみだりがは
しきふるまひをす
でになさんとするてい
なるにぞくだんの
たびそうぜんしう
はいかれるこゑ
をふりたて
一ぬすびと
までトよび
かけたるその
こゑらいの
ごとくなる
にぞかれらは
おどろき
ところへり
〽たるなかにも
かしら
だち
たるが
それ
七
□□□□□□□□
より
なげころしてゆきゝの
ひとのわざはひを
なにとてはらひたまは
ざる弥陀上にも
ごうまのりけん
あるをおめ〳〵
としてはだか
になる
とは
あまりといへば
じひすぎたりこと
わざにいふぬす
びことにうせを
あたへしものに
にたりさはあら
ずやしたはぶれ
にときさとさ
れてたひそうは
げにことはかとや
おもひけんひたいを
なでつうなづきて
〽まことにこれはいはれ
たりさらばいまより
とつてうへし十にんばかりの
ねはごとを手だまにとつて
あそびなばすこしはさむさをわするべし
しんうはてうどやかるゝみちすじともにうし
●よきなく
さみとたもんの助け
こへおもむきてけんぶつあれしさきにたてば●
なと
おもふだら
又さいぜんの
こじきぼうづ
あくまで
さけを
くらひし
うへにてしら
みだらけな
きものを
ぬぎてやつ
かいものを
のこしゆけ
どもしやつ
けとおもひ
ゆるしおき
しにまた
もやつぎ
つぎきたりてわが
ともがらのしごとの
じやまなすづく
にうめたゝきのめ
○きつてかるを
ぜんしうさは
がず身をかは
してもつたる
すそかくごせよ下
じやくじやう
いはせもあへずあざ
とりのべいゝ
はせもあへずあざとりの
わらひ〽さきには
あらを
ほとけごゝろ
はらへば
にてころもを
ぬつておぎたる
が又よくおもへば一
たまりえず
たちまち
ふたりの
なんぢらは
▽
つみなき
りよ先に
わざは
ひなす
あくま
げどうに
ひことしきもの
ゆへひとりも
のこらずのねりくる
ころしてあのよへいんどうわたして
くれんとだちかへりつゝみる
ところみめよきおとめを
ひつとうへむたいにてごめに
なすべきありさまかくては
いよくようしやしがたしひとり
つゝではめんどうなりいつしよに
きたれしもひつゝもかたねに
しやくじやうつきたてゝ
だいどうせましと
たちはだかれば
〽にくきぼうづが
くわうげん
かなたたんで
じまへ下
二三人
山がたな
れば
ける
ぬき
ひら
めかして
右ひだり
より
▼ぬすひとがたを
もたにそこへまつさかさまに
れんとして
まろびおつればこれはとおと
ふみすべ
らしちひろに
ろく今一人のゑりくびとつて
ひきよせつゝめよりもたかく
あまる
□□□□
さしあげておなじたにへと
なげおとすにぞこりやでばき
いとのこりのぬれびといぜんの
むすめはうちすてあきておの〳〵
やいばをぬきはなしおほぜい
いちどにきつてけるをぜん
しうさうにとゝもせず
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
径
ろしちかよるものをつらんでは
つぶてのごとくなげつくれは
たゞこのひとりのはたらきに
十人あまりのぬすびとゞも
いちにんとしてのがるもの
なくまくらをなとへて
いきたへたるしよいを
のこらずたにへけこ
みてさいぜんぬいだるわが
みてさいぜんぬいだるわが
ころものかたへにあるを
みいだしてうちふるひ
つゝ身にまとひなほ
ぬすひとののみのこしたる
さけをちやわんになみ
ネハ廿一
つぎてしたうちしはらむ
つぎてしたうちしはらむ
ありさまをたもんのすねは
ゆかゝる
ものをば
てにつけ
2/
こなたにありて
つく
みつゝ
おもつやう
かれはまこ
とにくわ
ありよ
なりの
□□□□□□□□
ときの
ものゝ
にも
たつね
あらん
なほも
ためして
みんも
の下
おど
ろき
いつ
しあ
んを
しつゝ
たる
つかく
たち
はた
らきちか
らにつぎん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なかくに
にんげんわざ
とはおも
はれねど
ぶじゆへ
つはみ
じやく
と
にも
もそ
つと
しゆる
ぎやう
ある
においか
ては
あつぱれ手しやとも
なり給はんちふに
ぜんしうおほきに
いかりて「さいぜんより
してみるところまだ
まへがみのぶんざいを
してくちごうしや
にもしやべるやつかな
われかく種衣都は身に
まとへどあさなきころより
ぶじゆつをこのめばこれまで
しよこくをへめぐるうち
しよこくをはめぐるうち
おりにふれてはぶへんしやと
しゆひをなせしこともあれどもひとりもわれに
てきするものなしなんぢもくちをたらから
にはすこしはうぜにおぼへあるべしいざ
同十一日
このところにてせうぶせよなんぢに
}
とうらみはあらねどもあまりにくちがにくき
ゆへかのぬすびとのしようばんさせほねかり
ついでにうちころしてともにいんどうわたして
くれんトめはせもあへずあざわらひ〽われも
かやうにくにじをむしやしゆぎやうする
ものなればおぼんなきこといふべきかさあらば
なんぢとしあひをなしわれあやまつてまける
ならばこのばにおいてやしらをまるめ
ながくなんぢがでしとならんもしまた
なんぢがまくるならばいかゞなすやと
たづぬればぜんしうにつことうちわらひ〽とは
おもしろし〳〵まんにいとつもそのほうがわれに
うちかつでしとなりて
ことあらば
せうがいおしへを
それこそ
そむくまじしか
しんのめい
らばきたれトいひ
じんなれば
ばこながらなほぜん
われまた
しうがこゝろ
なれ
どもたかゞ
なんぢの
にはわが
りきりやう
をみせつけて
とりひしがんと
おもふにぞかたへに
たちたるてごろの松を
これさいわひとねぢ
おつてたゞひとうちと
ふりあぐれどたもん
の助はちつともさはが
ずこしなるあふぎを
しづかにぬきとり
いきほひこんだるぜん
しうがめさきへつけて
身をかたむればたもん
のすけが五しやくのからだは
たゞこのあふぎのうちに
かくれてうつべき
きまのすと
しもみへねば
しよみえねば
さすがの
ぜんしう
あふぎ
ぼん
おどろき
てこやつなかく
さるものなり
つてうつ
ならばうち
ひしがれん
ことあみじ
まじこゑ
かけせうち
こむま
たもんの
助はひつ
ぱがしよこに
はらへばおどり
こへまへかと
みればうし
ろへまはる
飛鳥
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ごとき
はやわざ
にぜんしう
□□□□□□□□
ほとくせい
ろをたもんの
助がてうとうつ
あふぎのさへに
こんつか
らしすこし
たやみて
ぜんしうが「夜へし
みへたる日
つゞきもつたる松のたいぼくを
たちまちはたとうちおと
なしそれにつきてはそれ
されあきれはてたるぜん
がしもなほかたらふべき
かしもなほかたらふべき
しうがそのまゝだいぢに
しさいあれどもこゝは
ひれふして〽それがしまなこ
ありながらかくまでぶじゆやどりをともにして
ありながらかくまでぶじゆ
とちうのことなればこよひ
おどりをともにして
つにたけたまひしあんかた
たがひにいちうを
なりともしうずしていたゝ
つくすべしそれは
ぶれいをつかまつりしだん
ともあれさいぜんの
まつぴらごようしやくだ
おとめはいかゞ
さるべしこのうへはかくせし
せうならんト
ごとくきみのみでしにあい
なりてながくおしんを
見えるこなたに
ふるへゐるむすめの
かうむりたしといふに
たもんもかたちをあら
ため〽いはるゝところに
そばへさしよりて
〽そなたにけがは
なかりしかちかき
そういなくばたいけいの
大包金二朱
朝
中包金一朱
牛肉丸
野牛肉奴
鮮
小包百銅
第一ひいを補ひじん
せいをます妙薬
なればきよじやくの人
常に用ひてよし
んだに笑ひてよし
あたりのもの
あたりのもの
ならばおくりとゞ
けてえざすべし
しさいをかたれと
両人にてものやは
らかにとひかくれば
おとめはなみだともろ
ともにたゞ手をあはせてけり
出火
屋敷
下谷さみせんぼり
染崎氏製
春水作國貞画
も
ふし
おがむ
のみ
もの
いはん
にも
うち
ふるへ
て
なほも
はのねは
あはざりけり
ひつきやう
これなるおと
めはたそ次の
篇をみてしらん
めでたし
二
治
二
年
柳亭種彦作
五編より
室町源氏胡蝶巻
八編まで出板
梅蝶楼國貞画
一名馬切およし
新編九尾伝
為永春水作
九編
筆海四国聞書
八編種彦作
国貞画
十編国貞画
梅蝶楼玄国貞画
十編
近刻
乙
丑
三編如皐作
四編国貞画
仮名情談恋畦倉
九編種彦作
明鴉墨画廼福橋
十編
十一編
国貞画
十一編
陽
春
十八編種彦作
九編種彦作
童謡妙々車
十九編国貞画
花封莟五章
十編国貞画
開
標
板
十三編春水作
十四編国貞画
薄俤幻日記
同
回
地本双紙問屋
四十七編柳亭録
八犬傳犬の双紙
四十八編国綱画
南伝馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
日記
十五条
さま国
来春新板
為永春水作
新局九尾伝
當秋ト
追々出板
梅蝶楼國貞画
初篇より五篇迠
這は尾形尾崎などいふ九個の兇雄世に現れて世界を魔國に
做んと計るの趣向にて縡は妖婦玉藻の前の悪霊より起れど
世に普通たる条ならて新奇を尽せし草紙物語になん
十五編上
まほけて
日記十五
集と
春にさく
かへに貞
はかく
き
きち
夫梓
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
戯作の赴向は何様積りても。算盤で割詰た。やうにはへ
ゆかぬ山陽道を。多門之助が九州下り。当初は作九が一足
論
飛に。余車を加へぬ心なりしも。途中に出したき條の浮みて。
六八四十八坂なる。那禅秀との出合の一段安芸よりさきに
看官の。倦もや来んとあやぶみながらも。語引て猶も語
残るゆへ筆の序に染色の周防の話説も添つれば今や
三五の十五編にも。割余るまで綴り伸しつ。介せしかへには這
菓子の。結局編にいたらん迄画者割医の手をあけず続りて
発行なすべければ。宜しく叱覧を願ふになん。
乙丑新春
為永春水記焉
ンチングログ
}太小堀
○冠利の
渾家裾萩
のだ。
○冠利片刀齋
(日)なのであるこ
一名ト言一王
十四へんのつゞき「さればおとめはなん
きのばしよをたすけられ
たるぜんしうとたもんの
助のていをみるに
わるものならんと
おもはるゝにまして
わがすむも
○
いゑ
までも
おくりとゞけて
やらんといふことばに
すこしはあん
こゝより
とほくも
あらぬ
宝積なる
からあそ
びめ
にて
名をさご
ろもと
まうすもの
とばうりいはゞ
その
きとを
かけ
おち
したるいた
づらものとおん
しうよ
うち
むかひ
あな
にくしともはべ
らんがこれには
らんがこれには
ふかきわけあれば
ことながくとも
きいてたべもと
わらはが身のうへは
たが
とほ〳〵みの山になか
おいであそば
いづみけのこしもとを
さずばこのみは
つとめましてまことは
すでにわるものゝ
打羽むりとよばれしもの
手ごめにあはんと
おなじかちうのその
せしところをおこ
うちにてはな井たに
くはなされてくだ
五郎こといふものこといひ
さりしおれいはことばに
なづけせしなかなりしに
つくされずわらはゝむそのたに五郎は父をうたれに
そのたに五郎は父をうたれ
●いでゆくやうすまだしう
げんはいたさねどわらはがため
にもしうとのあだともに
ゆかんとのぞめともなか〳〵
ゆかんとのぞめともなか〳〵
ゆるすけしきもなくうち
すてられしくちをしさたとひ
かひなきおなごなりとて
おもひこんだるいちねんうき
ゆるされずとももろともに
ひとたちなりとすけだち
せんとそのまゝおつとのあと
おふてかなたこなたと
さまよへど
つひにゆく
ゑを
あそび
屋へそれ
ことも
しらず
うりこまれ
みはうかれ
めれなり
たるを
せけんを
日たづね
えずたゞい
それのみの
ことならで
かどはかし
しらぬ
一おろかさは
のちにきとりし
くちをしさ
ざりとて
てぶしのつま
なるをよしや
とかひとかひ
とうよばるゝ
いのちはすつる
ともきやくに
ひとりの
はだをばけがさ
わゆ
れじとこゝろに
もの
にて
みきほはたつれ
どもそのあにびし
屋のあるじと
いふは名を角八
わちことよばれつゝ
なさけを
しらぬどう
よくもの
〽かねにうへ
たるほう
こうにんに
わがまゝ
らしいとを
かに
しゆ
じんの、
ゆるゝ
しを
あざ
むかれ
つゝいざな
うけて
はれてかのむかつて
かたきを
づみのみなと
かたきを
たづねに○鬼琴屋海ぶといふ
されては
此ゑんだい
がたち
やうぬ
とて
日ごとく
のせめ
せつかん
なまみ
にたてる
つぎへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一名目記十五
つき小がたなばりもじつとこらへてゐたれ
どもとてもかくてもこのまゝにゆるさるべし
ともおもはれねをこゝでせめころ
されんよりかなはぬ
までものがれいで
なばまんにひとつも
にげのびておつ
とにあふせの
あり
もや一
せん
一言三言
その同三二三三三三三三二
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
STE三三三三三三三三三三三
ただ四四三三三二三三三三三三三三
同三二二二二二二
同二二二二二三二
もの
らに
とらへ
られ
すし
でに
あや
その
とこ
あな
なにかたとへんやうもなしなほ
〽ヤヤレまておとめ
このうへのおなさけにはおつてのものゝ
いふことあり
かゝらぬうちすこしもはやくはしらせてト今そのと
いひかけてはや
ほうがことばに
みをおこし
つきおもひまは
せばすぎしころ
そのたに五郎の
父なる人のうた
れしばしよへゆきあはせはか
らずやうすをきゝたることあり
われそのときはやまことぢへと
こゝろせうるゝおりからゆへついよそ
ごとおもひすでゝそのまゝ
そこをたちさりしが
今またそちにはか
らずあふてその
ものがたりをきゝし
ことふかきゑにしの
あればなる
一べし田
田なれ
ともそち
はおなごの
ことゆへやく
ゑもしれぬおつとを
ばたづ
卯十二日
ねんと
してさまよひあるかば
又わるものにいであふて
いかなるなんきを
なさんもしれずとゝに
なことつのてだ
□□□□□□□□□□□□□
さらんと
するていに
をありわれ〳〵
ふたりが
そのほうを
まづむろ
しゞうをきらし
づみへおくり
しらをきゝしづみは
ぜんしうが
ゆきて
とゞめ
かやら
にいひ
ぢごくで
ほとけ
とまう
さうか
□□□□□□□□
つゝためらへば
かたへにひかへし
たもんの助がなにか
しあんのていなりしが
□□□
らへそのつの八
とかいふものを
おどしてそちを
あづけおかば
ごうよくひどう
のものなり
ともおそれて
そちをせつ
かんなす
まじき
てはいうに
トつぎん
<割書:書割書割書割書割書割書割書題書割書割書題書題書割書記書:書記載書記載書
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
NHINIT
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
同六月一日の
)
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□
十一月十一日
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
振立
つゞきひそやかにそのはかりごとをとき
つくきのそやかにそのはかりごとをとき
しめせばぜんしうきいてにつこと
しめせばぜんしうきいてにつこと
わらひ〽こりやおもしろし〳〵それにはあら
してううしてトしめしあはせて身を
おこせばさごろもはなほあやぶみなら
らもいなむによしのあらざればつひに
ふたりにともなはれむろづみのくるわへ
いたりらのおにびしやのかごとにきて〽こゝ
にてはべりトさごろもがゆびさししめ
せばうなづきてかねて手はづをさだめし
ことゆへまづぜんしうがさきにたちてのれんの
も○まいりしものなりひとまへあん
ないいたせといふそのこゑらいの
ごとくなるにぞていしゆつの八きゝ
つけていそがはしげにたちいせ
みればくもつく〽ときおほにう
どうとまだまだまへがみのびしやう
ねんがかけおちなせしさごろも
をおくりきたるによろこびて
すゞさまひとまへ
いざなひつゝその
秀
みもそこに手を
ついて「わたくしことは
このゝやのあるじつの八
とよばるゝもの
かけおちいたした
ほうこうにんを
わざ〳〵おわいりくだ
されしとはありが
たいぎでござり
たいきでござり
ますトいはせもあへず
ぜんしうがまなこを
いかうしこゑふりたて
〽なんぢをあるじつの八
とはそのほうよりして
なのらずともわが
つかりきにてとく
しつたりかねてなん
ぢがごうよくひどう
●おゝ
わけ
わけてこれなるさごろ
もをむごくせつかん
一なしたるおもむきにく
むにたへたるわるものゆへしよにんへの
みせしめになんぢがごたいをひき
みせしめになんぢがごたいをなき
さきうれんとこれまできたりしわれ〳〵
はくらまのおくのだいてんぐそう
じやうぼうのみでしにてわが名を
太郎房公卿といひこれなるわかしゆは
にしやうにて金かしわかといは
にゝものなりくわんねんせよ
トいふより
はやくかた
てをのば
しての
八のゑり
がみつかんで
ひきよす
ればきも
うちに
いり
〽われくは
このやの
かゝへ
さごろもを
ごとう〳〵して
□□□□□□□
せし
法のはが
こりや
ためら
ぬと
身を
わざくこれ
までの
せがけべ
つぎへ
文田記十五
つゞき
わしにとうれし
小とりのごとくうご
きもならぬそのうへに
のごとさへつまりていで
かねるこゑをわづかに
ふりしぼり〽なうおてん
ぐさまおゆるしくだされ
これからきつとあら
ためてわるいこゝろはだし
ませぬごめん〳〵ト手を
あはせなみだにまじる
はなみづをすゝり
ながらに●
のうちわぶれ
ばはらのうち
には
ぜんしうがふきだしたきほど
おかしきをわらひをしのびて
又いふやう〽なんぢいのちのおしき
まゝに今はざやうにまう
すともこれかならずいつ
はりなるべしもしそれともに
しんじつ
〽いよ〳〵こゝ
より
ろをあら
ためんとならけふ
はたすけて
えさせんが
二の巻人
おもひしならん
百月月一日
しかれどもこのものを
ながくわがすむやま
おくにかくまひ
がたきわけある
ゆへふたゝび
なき
やう
やとなひ
おくりかへせし
おうばなん
なればなんぢ今より
このざごろもをしゆちもその
まゝに
じんのごとく
うやまひてしば
そりや
▽四
一の者ゟ
それにつき
てはこれなる
さごろも
かれはおつ
とのあるみ
なるをわる
ものゝために
かごとはうされ
も
ふくうかれ
めとはなりへ
たれどきやくに
ていし
をふびんにおもひまことは
ひそうにわがともがらがかみ
はだみをけがされ
じとするその事
がくしにはしたりしなりともしら
ざればなんぢらはかけおちせしとゆ
●あづけおくべきなり
へんとうせよとおどされて
つの八はだいまいのかねにてらひしつぎへ
一五日記十五
つゞきほうこうにんをつとめもさせず
あまつさへしゆじんのごとくとりあつ
に○くださらば
さごろもさまの
おんうへはこら
かへとはつまらぬわけとはおもへども
ろのおよび
わがいのちとのつりがへゆへしあんに
たいせつにして
およりでずうのをついて〽なにかがさてたいぜつにして
かならず
いのちだにおたすけなされてかならず
やう
なひ
会
今ま
いら
せん
いふに
ぜんしう
おもてを
やはらげ
〽さあらば
すぐさまさご
ろもはそちに田
田もどして
つかはすべけれ
ばいたはりて
つれゆくべし
又われ〳〵両人も
こよひはこの屋をやどゝ
なせばなほざりならず
もてなせトいひかけて又かた
へをみよへり〽たごろもそちは
きゝとほりあるじがこゝろを
あらためたればもはやつぎへ
文部十
つゞき
きづかふ
ことはない
われら
が山へ
□□□□□□□□
さら
らまする
式
ゆき
たる
この川
ときの
ありさまは
かならず
ひとに
ゆ
の
が
たる
なと
つ
八に
きけ
がしに
十一
ものあり
さうに
しめしつゝ
ひそよにめを
にて
こし
ろえし
さすれば
それとさつ
してさごろ
もゝきぬけの
したるていに
もてなしひとり
しきりにうなづき
ゐたるをあるじは
手をとり
たすけ
ひきてや
これまで
かれが
さだ
めら▼
▼ひとまのうちにともなふにぞ
こゝちわるしとさごろもはよぎなき
かぶりてうちふしけるこはかねて
よりたもんの助がおしへおきたる
ゆへなるべしこれをみかれをとるに
づけてもつの八はうすぎみわる也
よしなきものをつれかへられてわが
やつかいをもとめしのみかによひ入た
りのてんぐどもがこの屋を
やどゝなさんとはめいわく
しごくのことながらぶち
そうなさばふたくびいろ
りて又ひきさかんといふ
なるべしトいそぎうつてへ
いひつけてさけさかなをば
とりいださせそのみもいぜん
のぎしきへいたりてこは〴〵
ながら両にんの
きげんとり〳〵
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
もてなすにぞ
ぜんしうはうち
わらひて〽かば
かりのさけにて
はわれらが
くちにはのみ
たらぬたるの
まゝにてもち
まいれトいは
れてはつとある
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
じはこゝろえこも
かぶりの四斗此だるを
おとこどもに
になはせ
きたるを
ぜんしうかた
手にひつさげ
てのみぐち
はらひ
どく〳〵と
おほさか
づきへ
手づから
つぎて
一
いと
こゝち
よげに
うちのむ
ていにつの八はじめ
きうじのおなごもその
りきりやうにしたを
まきてなにさまこれは
てんぐならんといよく
おそれうやまふにぞ
おそれ
しすましたりとぜん
しうはいくはいとなと
おほさかづきをつぎへし
茲日記廿五
〽つゞきひとりしきりにかたむくれば
たもんのすけはさばかりにふかくは
さけをもちひざるゆへ小さかづき
にてほどよくうちのみ飯をいだ
せといふによりつの八は
またさしがしてふたり
にやしよくをはむ
□
この
うへは
われ
はも
はや
ふし
どに
○神
いらんと
おもへばいづれ
にてもあれかけ
はなれたるひと
まをふたりに
かくわたしかならず
ともにそのざしきへ
ひとをつかはきこと
なかれもしわれ〳〵が
ねすがたをみるもの
あらばたちまちにきも
をつぶしてたへいるべし
よくこころえよトさゝしめ
せばなにごとにてもおはるゝ
むねをそむかばからきめ
むるほどに
なほさま〴〵の
ちんみをつくして
みせられんとおもへばつの
八かしこまりてやがておく
なるはなれざしきへ
いとていねへに
ふたりのふしどをまうけ
もてなせしは
させこゝにあないを
二月廿一日
なすほどにいまは
わらふにたへたる
両にんさしむきの
ことなりけりかたり
りかたりし両にんさしむきの
ほかにゑんりよも
ほどにぜんしうは
あらざればぜんしう
さけをもめし
をもあく
たまらずふき
までに
いだし〽まづはおん
みのけいりやく
にてかくまで
うへにて用にてかくまで
あるじをおど
せしうへはさご
ろものみにきづ
かひあるまじ
うまれてかゝる
たはむれを
なしたることは
はじめて
ゆへさい
ぜんより
しておる
しさを
こらへた
一人をいついやうにおいていたんといふ
かはしませんといふならんといふ
いらんといふいへんだんだんでいないといふ
うちの
あるしに
むかひ
おもふにましたる
ちそうにてはからず
〇ゑひをつくしたり
くるしさは
なにたと
へんかたもなし
といひつゝ
つぎ人
つゞきなほも
うち
わら
へば
の
助
うち
ゑみて
「それがし
ことははじめ
よりたゞ
いちごん
もこと
はを
いださず
おんみに
まかせ
かきつるが
あつぱれ
できたてんぐ
ぶりをまことと
おもひつの八がかやうに
おそれうやまふとは
きくほどもなき忘れ
ものなりそはとまれ
かくもあれさきには
とちうのことなるゆへおんみの〳〵
うへをもわがうへをもとはず
かたらずうちすぎしが
そも〳〵おんみはいづくのひと
にてかくあんぎやをばせら
るゝぞしとはれてせんしう
小ひざをすゝめ「われらは
因幡様のうまれなるよし
おさなきときにちくに
おくれはらのふるさとなれ
ばとて丹波説の山よくとも
なはれしがはゝひとりの
手にやしなひかねてやわが〽
みをしゆつけになさん
とてとし七ツ八ツの
ころよりしてさるやま
でらへつかはされかし
らをまろめられ
たるがとにかく手
たるがとにかく手
ならひがくもんなんどの
きのつまりたることを
きらひひとなきときには
ほんどうなる木魚きよを
うまになぞこへて
あるひはいく
さのまねことをなし又は田
同十巳三
ゆちくとうをこしらへてはしらをあい
てにたちうちのあそびなんどをなす
ほどにわがはゝの名をは
よばれちかきあたり
にすまひしゆへ
あり〳〵くだんのぞらへ
くどきつしからるゝゆへはに
きたりわるあがき
きたりわるあがき
するていをそなきつ
いはれしとうざばよりはすこし
こゝろをもちゆれども
うまれつきにやなかく
にほうしになるべき
みもちならぬをはゝは
つね〴〵なげきしがわがとし
十才んばかりの
ころある
いときはたが
てらへ
きたりておりからあた
りにきとのをらねば
口がみをひさの
わがみをひざの
ほとりへよびつけ
〽これまではまだ
おさなきゆへ
すぜうも
あらきか
せざりしが
せう
ふやう
あす
をも
しれぬ
いのち
なるを
いはでわら
はが世を
さらばたれか
そなたの
すぜうをばいひきか
すべきものもなく
せうがいてごのお名を
さへしらずはつき人
〽アヽきゝいやしくおもはんかと今いひきかす●すかしよのてをおはれしかば
ことのおもむきこたつをとめてよくきけかしつきよじさつをなしたま
そも〳〵そちがてゝごといふはいなばのくら
輪立記のぜうしゆあしかゞさまのかみ
朝すかさいせうしゆましからき世のかみ
直文はがぬしのこゝうといはれしいゑ
のこかりて勇ね端源太げん道典楼と
禅
人もしつたるものゝふなりしがその
ごしゆくんたゞふゆあそんの
ごむほんのいろあらはれしかば
むろ町けよりたちまちに
うつてのぐんぜいむかふといへ
四
□□□□□□□□□□□□□
どもおとにきこへしたいせうゆへ
しばくよせてをおひらづされしが
てきはたいぐんみかたは小ぜいゆみおれ
いきほひきはまりてつひにしろをも
せめおとされごしゆくんにもごせうがい
てゝごもすてにわがきみのごせんどをみし
うへかとはこれまでなりとやおもはれけん
むらがるなかへきつていりてぎあまたうち
こられしがそのみ
□□□□□□□□
日わら
はもとも
にその
ばにて
じがいなさん
とおもひら
しかどかねても
もいてゝごのおふせには
そなたは此ばをおち
のびていににもなして
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かさなきせがれをもり
そだてよとのおことばを
あだになさじとごゝろを
はげましてごのさいごを
よそにみてすごくとして
そのばをたちのきふるさと
なれば
こえ
すべあら
ざるゆへ
せめては
きて
もほか
に四
そなたを
しゆつけさせ
なきこしゆ
くんやと
さまの
ながて
ぼだいを
とはせんとおも
春水作
ひしものを
そのやうな
あけても
距四百四
國貞画
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
くれても
わるきばつて
かり一丁の番へ
御用薬所
同同同同断同同
せんきの妙薬
御用薬所信州上田東山堂製台所
無類えりおしろい
ぱつちり
一包
四十八銅
無事ゐながしろい
さゝへら香
一包
包一
廿四銅
本家五十一丁
本家
實母散事
さんぜんさんごふじんちのみち一切の妙薬
私方実母さんの義は中ばし南てんま町一丁目西がは
にて牛来売弘メ来り候所店手せまに付此たび同所
向東がはへ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
中橋南伝馬町一丁目東かは
千葉堂孝輔製
当年之内
当年之内爲永春水作
自初編至五編
梅蝶楼國貞画
新局九尾傳
自初編至五編梅蝶楼國貞画
「初篇」は鎌倉の管須持氏朝臣那須野に狩倉するに起り妖婦玉面が色香に
溺れ二人の愛妾操臺を亡はんと計るなど尚種々の物語あり「篇は持氏
乱行の余り玉面がすゝめに謀反を企執事憲売の直諫をも用ひざるの趣き
三篇)は結城氏朝千葉貞胤等玉面の妖怪なるを瞻りて一箭に射となれば
其疵口より黒東立昇り九尾士の出現なすべき萌を爰に見するにはじまり這
編中にて尾性の兇雄一個生れいづるに至る四篇五篇も引続て出校なすべし
如日記十五
〽アヽきかいやしくおもはんかと今いひきかすゆするしよのてをなはれしかばへ
ことのおもむきこたつをとめてよくきけかしつひにじさつをなしたま
このおもむきこたつをとめてよくきけかしつひにしさつをなしたした
そも〳〵そちがてごといふはいなばのら
輪在記のぜうしゆあしかゞさまのかみ
直文はがぬしのこゝうといはれしいゑ
のこにて勇山さ端源太げん道典族と
人もしつたるものゝふなりしがその
さしゆくんたゞふゆあそんの
ごむほんのいろあらはれしかば
むろ町けよりたちまちに
うつてのぐんぜいむかふといへ
どもおとにきこへしたいせうゆへ
一
しばくよせてをおひらづされしが
てきはたいぐんみかたは小ぜいゆみおれ
いきほひきはまりてつひにしろし
いきほひきはまりてつひにしろをも
せめおとされごしゆくんにもごせうがい
てゝごもすてにわがきみのごせんどをみ
てゝごもすてにわがきみのごせんどをみし
うへからはこれまでなりとやおもはれけ
うへからはこれまでなりとやおもはれけん
むらがるなかへきつていりてきあまだうち
こられしがそのみ
日わら
はもとも
にその
ばにて
じがいなさん
とおもひゝ
かどかねてく
もひてゝごのおふせよは
そなたは此ばをおち
のびていかにもなして
かさなきせがれをもり
そだてよとのおことばを
あだになさじとごゝろを
はげましてごのさいごを
よそにみてすごくとして
そのばをたちのきふるさと
せん
なれば
こえ
すべあら
ざるゆへ
きて
もほか
せめては
に四
そなたを
しゆつけさせ
なきこしゆ
くんやとゝ
さまの
ながく
ぼだいを
とはせんとおも
春水作
ひしものを
そのやうな
あけても
甲斐
國貞画
二十一月廿一日
くれても
わるきばへへ
かり百貫
御用薬所
同同断断断同
せんきの妙薬
一御用薬所信州上田東山堂製薬
無類えりおしろい
ぱつちり
一包
四十八銅
一
無事ゐながしおしろい
一包
さゝへら香
廿四銅
實母散
さんぜんさんどふじんぢのみち一切の妙薬
私方実母さんの義は中ばし南てんま町一丁目西がは
にて年来売弘メ来り候所店手せまに付此たび同所
向東がはへ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
中橋南伝馬町一丁目東かは
千葉堂孝輔製
当年之内爲永春水作
自初編至五編
梅蝶楼國貞画
新局九尾傳
自初編至五編梅蝶楼國貞画
初篇」は鎌倉の管領村氏朝臣那須野に狩倉するに起り妖婦玉面が色香に
溺れ二人の愛妾操臺を亡はんと計るなど尚種々の物語あり一篇は持氏
乱行の余り玉面かすゝめに謀反を企執事憲寶の直諫をも用ひざるの趣き
三篇は結城氏朝千葉貞胤等玉面の妖怪なるを瞻りて一箭に射となれば
其疵口より黒東立昇り九尾士の出現なすべき萌を爰に見するにはじまり這
編中にて尾性の兇雄一個生れいづるに至る四篇五篇」も引續て出板なすべし
同村間地
十五編下
三つおもかけ
まほ昌し
日記十五の
まき丁
たふなかす水法の
持亭の楼くに貞絵
上の巻より
今このはゝが
いひしことこゝ
大にゑとく
したならば
わるあがきをば
ふつつりやめて
手ならひがく
もんせいをだし
めいそうちし
きのかずにいり
なきおんかたの
ごせをもとはゞ
おやへのかう〳〵
きみへのちうぎ
はゝもいかほど
うれしからん
つとめよかしと
ねんごろに
なみだなが
らにいはれ
しがこれ
なんむしがしら
せしなりけん
それよりいく
ほどなら
ざるにはゝは
にはかに
二十一
八
ゆびやうき
づきやむと
わづか三日
にして
さす
がの
いたづら
いたつら
ものながら
はゝのわかれ
のかなしさに
□□□
文江言十五
のゞきそのゝちは身を
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
五ツとせばかりはもの
入だきそのゝちは身をつゝしみて
れらがみのうへばなし
よむことと手ならふ
なれどもおんみを
わざをはげみしか
師ともおも
とし十五六のころ
にいたりて
へるまゝに
しさい
ひとりつらく
おもふやう
つま
はゝはおなご
のことなれば
たゞひとすじ
にのち
のよ
のこ
とを
おそ
るゝゆへ
しゆつけ
させんとせら
させんとせら
るれども父のこゝろはさはある
まじわがみもぶしの子であるを
かたりしなり
さてまたの
ほと
けのみ
まへにつか
●わぎみの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
わがためにもまさしくくんぷの
あだなるを今より心をいつに
してしのびくにみかたを
かたらひ義夫をあげんは
いかにぞやかくうちあけて
いふからはおんみにぎねんこ
あるまじけれど此ひとしなを
□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いとてた
びぶろへ
しきを
おし
□□□□□□
けいづの
いち
くはん
とり
一同ひら
いてさししめ
いだし
さつ
と同
せばぜんしうはさしよつて
はじみおはりをよみくだせし
がなにおもひけんたちまちに
とびしさつてさいはいなし
〽さてはわぎみは正儀清公の
わすれがたみでましませ
しかともしらずしてこれ
までのぶれい
へてせうがい
をおくらんことおとことうまれほんいに
あらずさりとてはゝがのぞみにてそり
まろめたるあたまなるを今さらけん
ぞく心さんにはおやのほんいをそむく
のつみありよしくかたちはほうしにて
心はぶしのおこなひをなしあつぱれ
はしゆるし
たまはるべし
今のおふせ
はわがため
にものぞ
むところの
おんくわ
ぶめいを世にのこさんとこゝにしあんを
さだめてはもとよりきらひのきやう
もんなんどひとくだりもよむことなく
だてちかつて
おみかたつかへ
まつれば
ふもとのさかやへいたりてはさけをのみ
よくをいらひはてはけんくわをしいだして
おのがちからのあるにまかせあまたの人を
てうちやくなすらんぼうかぎりなかりしかば
住僧号ももてあましてはじめのほどは
さまぐといけんをくわへられなどせしがいづく
田おんうへは
いづくいかなる
わがもちひざるをみかぎりてとし十七に
なりしころつひにてらをばおひいだされしを
けつくおのれはよろこびてはゝをみゆくりまはらずつぶさにおふせ
ししやうにもみはなされたもうへからはきけこれよトいふにうなづく
せけんにおそるゝものなしとそれよりしよたもんの助が〽さてはおんみのあや
こゝをあんぎやなせどもぶじゆつあるひはごといふはおとにきこへしたゝふめ
ちからわぎのことのみひたすらしゆぎやうしてぬしのみうちひとにておはせしかとはれてか
ほとけのみちには心もとめずあまつさへ逃がましけれどせつしやはもとこれ楠葉のばつ
ぎよにてをくらひよからねかこなひのみようゆりたもんの助ともゆきこをしよとくをかやうに
きよふにくをくらひよからねおこゑひのみようゆりたもんの助ともゆきとてしよこくをちやうも
なせとはかにそむかぬいひわけにはたへてへんれきなすもふかきのぞみのありてなりそのゆへは
女をほとりへよせずかくてあることはや五ツしきくとわがみのうんのあるましをもあがたりつゝ又いふ
とせにてことしは廿一才なりこは今の世にたいしてはやうさすればあらなざよしみつはなくのためにも
おんかたなるぞおん
名もいまだうけた
りまはらずつぶさにおふせ
たもんの助が〽さてはおんみのおや
こがましけれどせつしやはもとこれ楠氏臣のばつ
ようゆりたもんの助ともゆきとてしよこくをかやうに
たとへうつ
ともま
鳥も
せうし
をき
みと
ともに
せんトい
さめば
よろ
こぶたもんの
つぎへ
五日記十五
四また
もやはらを
たゝれぬ
つぎ
いち
ごんいご
たのもしく
おもになり
なれども
ときのいたらぬ
ざきにことやぶれ
てはいちだいじ
おんみもそこらに
こゝろしてあなかし
こかりそめにも
人にさたばし
せらるゝな
もはやこよひ
もふけたが
きげ
んを
とはんと
たちいづ
ればさご
ろもゝまた
いできたりぬ
そのときける
にせんゑうちははやたびだちのようい男のようい▼ひたいをすりつけ
けいとぞにせんじうちははやさびたちのようい
〽たとひいうよき
なしたるなかにもたあんはなるしにむらひ
おやどをせしとて
あなたがたから
おかねなどまうし
うくべきおぼへなし
こはいたゞきしも
どうぜんとうぜんとうぜんともどす
をきかずおし
かへして〽われく
十九
よりして
西を
さま〴〵にもてなしたるさしいだすを
だん六わぶんなりこはきみわろければ
だん六わぶんなりこは
手にだも
いさゝかのらねなれど
やどせしむくひ
ふれずあるこは
にとうする
たみ
とてかね
する
もの
いども
なれば
いかで
んにまづ
ものがたり
はこれまで
にして
同
□□□
ぢうがしゆ
しよくを
むさぼりくら
はんおわがとら
するをうけ
ざるはかへ
ちてぶれ
いなる
べきぞし
いはれて
又もや
つの
日たびのつかれをやすめんじ
いふにせんしううなづきて
〽しかあらばもろともにしし
まうけたるふしどにいり
てよぎひきかぶり
まどろみしがゆめむ
すぶまに夜のあけ
たればふたりはやがて
おきいでゝてをうち
ならしおなごをよび
てまづあさいひを
したゝめなどする
そのうちにつの八は日
おこ
られん
のがおそろしさに
□くだんのかねをおし
いたゞきめうがに山
あまりてあり
がたきなどつい
しやうたら〴〵に
十五日記十五
つゞきおさむるにぞ
そのひまにせんしうはきかせずおしとゞめ
ひそかにさごろものそのまたつてぜん
ほとりによりて〽さくやしうが〽つの八
きたれトいひ
あるしがそなたをば
いかゞもてなし
ながら□□
たるぞトとへば
〽ゆふべはよひより
よぎひきかぶりてこゝ
ちわろしことうちふせしに
あるじがたび〳〵たづね
きたりてくすりをあたへ
しよくをすゝめしもて
なし日ごろに
かはりしトいふ
にぜんしう
一
しう〳〵
うちゑみて
かくては
もはや
□
きにわへ
ひらりと
をかたてばなに
ことならんとつの延
やわれ〳〵
しよこくを
へめぐる
いついで
にて
おどろき▼
たづね
めぐりも
あはゞ
すぐ
きましらせ
おん
みの
おつ
たに
まうすべし
ゆくへを
それたのしみに
くらせなどいとねんごろ
になぐさむればさごろ
もゝまたかにかくと
みのよろこびをのべんとい
▼ながらもいなまん
やうなくつゞいてにわに
とびおりればぜんしうは
かたへなるふりたる枕の
ほとりへいたりこなたを
きつとみかへりて〽なんぢ
心をあらためしとくちの
同日記右
さきではいふなれごとなほいぶか
しきところありわがたちさり
たるそのあとにて
もしさごろもに
〽つらくあたみば
たちまちに
たちまちに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ごたいをかくのごとく
になすべき
ぞトいふより
はやくたち
かゝりてねも
とよりしてふたま
たになりたる松に
もろてをかけ
たちまちふたつ
にひきさくにぞ
あまりのことにつの
八はきも
を
のけ
さまにたを
つぶ
一主はづみにこし
うちぬかしてたゝんと
するにおきもえず
たゞ手をあはせて
おがむのみふるへて
くちさへきゝかぬ事を
さもこそあらめトぜんしうは
たもんの助とうちつれだち
さらばゆかんとたちいづれば
ともにおどろくかないの
ものどもおのくだいぢに
ひれふしておそれわなくき
みおくるのみかしらをあげ
えるものさへあらぬを
たもんの助もぜんしうも
たがひに
めとめな
みあはせて
あざわらひ
つゝ此やをいでゝ
やゝむろづみの
くるわをは
十町ばかりも
ではなれしころ
ぜんしうあたりを
みまはして〽われらは
おんみにつきしたがひて
いづくにもあれおんとも
をつかまつるべくおも
へるがまづわぎみには
いづれへとおもむきなに
みころぞじとはねて
うなづくたもんの助が
〽せつしやはこれより〽ぎへ
五月十一日
つゞききうしうにいたり
もか
らう
せんこと
いふものゝ
もとをたづ
ねん心なりおんみもどう〴〵なすべき
なれどもみちづれなんどあるときは
ことのさはりになるべきゝかしばしのなご
りもおしけれどおんみはなほも
まはりのこせしくよ〴〵あらばへめ
ぐりてのちかまくらにあしをとゞ
めてせつしやがかのちにおもむく
をかしこにおいてまち給へつがひし
ことばはきんてつどうぜんいさゝか
そういあるまじトいふにぜんしう
ほいなくおもんごとすべなき
まうようなづきて〽われら
があんともつかまつりて
ことのさはりになると
ありてはやしても
ねがひまいらせがたし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しかあらばかまうらへ
いたらせ
給ふを
まつ
べしと
なほさい
いわいを
四
ちぎり
つゝこゝ
にてたも
もとうしよはことに
はんくわの地ちにて
はんくわの地ちにてひかりにおど
ろきながらも
天神比といふ
身をかはして
きらびや
みればとしごろ
かなるやしろ
みそぢあまり
ありこゝちに
のいやしからざる
ありこゝちにのいやしか
まれなる
たいしや
女なるがはじめ
のひとたちきり
そんじてうろたへ
たるかあはせかへ
めつたやたらに
なるに
つきかくるを
りやくもいち
てやくもいちこなたはあち
じるしきよし
こちやりちがはし
なればまづこの
もつたるおふ
ろにさんけいなし
ぎをふり
みのゆくすゑを
あげてやい
いのりつゝふたゝび
るとのしゆくばに
もとのしゆくばに
ばをはつし
とうち
いでしに日もはや
にしにかたぶき
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
にやどをとらんかた
さきのしゆくまで
ゆかんかトしあんなが
おとせば
女はむねん
におもひ
けんおち
たるやい
ばをたち
まちに
ひろひ
らにあゆみゆくおもひ
とをわかちしと
がけなきうしろより
〽おつとのかたきよよ
びかけつきつ
とらんとする
ところを
とうせもあへ
ずたもんの助
があしにしつ
かとふみとめて
〽いづれの女中か
しらねどもわれ
はこれまでたれ
あつて人をがい
ぜしことのあら
松
ねばかたきと
よば馬ゝおほへ
なしことちがへ
にはあら
ざるか心を
しづめて
とつくりと
まづその
しさいを
べさる
ほどに
まうされよ
トいはれて
たよはんの助は
女はつく〴〵と
ぜんしうに
たもんの助の
わかれてよりふたゝびもと
かほうちみ
のかいどうにいせゝにしを
やりうちおど
さしつゝゆくほどにすはうのくに
宮市旅といへるところにいたりつきぬかちにてつきん
十三
づゞきあきれはてたるていなりしがしばらくあつておもじどうしやうの
なげに〽こはおぞましやめんぼくなやおつとのわかれにきつぱに
とりのぼせわらはがまなこのあらみしかうしろすがたのやつ
にたるゆへまさしてかたきとみちがへたるそこつを手へ
きつばにて
やつゝわたし
さらなにとせんわらはが名は裾萩羅とておつとは
とうごく山づちのぜうしゆ大内錦どのゝみうちびと
冠利伯府刀有龍とよばれてけんじゆつのごしなん
ばん三百石をたまはるみなるどちかごろこれ
なるみや市へあらたにどうじやうをとり
ひらきおほくのでしをとりたてのため
日ごとにけいこをなすほどにけふひる
ごろのことなりしその名をはな井たに
五郎といふおんみにひとしきまへがみ
だちのむしやしゆぎやうのさむら
ひがかのどうじやうにいりきたり
おつとにしあひをのぞみしにかれが
としなほじやくはいなるをおつとが
心にあなどりけんしあひはなさでさま〴〵に
心にあなとらんしんじ
ちやうろうなせくをいきどほりてホ刀御引
にてのしあひがならずばいで
しんけんにてまいらんと
やいでをすらりとひき
ぬくにぞこしやくな
わつぱとおつとも
いかりてともに
しらはをぬき
あはせ□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
きゝつけしかばこゝろもとなく思ふが
ゆへにからかみのすきまよりおつと
のふじをいのりつゝめをもはなた
ずさしのぞきにかのたに
五郎といへるもの
おつとの
ふうんかたさき
よりちのした
までからたけわり
にきりさけられ
たちまち
たちまち
いきは
たゆるにぞ
そのばに
にあはぬはや
わざにてうち
こむたちを
ゐあはす
ぜしどもが
ししやうの
あやまつて
うけそんじ
かたきと
かたきと
ぬきつれて
たがむ
きつてから
事をもの
ともせず
七八人にてを
おはせすこし
ひるみし男春
さの者ゟ一すきを
このゆめふしそくきを
みてそのまだ
そこをはしり
いでいづく
ともなくにげ
うせしを
げんざい
わらはが
めらまへに
みたる
むねん
さ
くち
つゞき女ながらも
ふしのつまかな
はぬまでもおひ
とめてひとたち
なりとうら
みんとわきざし
たづさへかけ
いでゝあなた
こなたとたがすてゞゆかんとするをすそ
ぬるありからはぎがいそがはしげにひき
かれによくにたとゞめ〽わらはがおもはぬ
あなたのおすがた
それぞとおもひきりるしくだされんとは
かけたるそこつは世にありがたきおん
ごめんくださりませトなさけこゝでおれ
いとなが〳〵しきいひいはつくされぬ
わけをつく〴〵きいて
たもんの助が
やどりをもとめの
はらのうちにやどりをもとめの
思ふやう
世ににたる
名はおほ
けれども
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
そのたに
おうといへる
ものみやう
じをはな
井といふのみ
の給ふならんにせめては
それとみて
おやどなりともしここの
おくさまこれに
うへおわびもいたし
たしわらはがし
かはせしかへ
それがしことも
やどはこの
たに五郎が
しゆくなか
ゆくへを
にてこゝより
ほども
とほ
あちこち
つく〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵
たづねしかど
さらにゆき
がた
二しれ
ざる
□□□
あいのゝふ
りよ
の
ゆへ
あなた
のおんみ
をいかゞと
あんじおた
づねまう
しており
まし
しるべをばけね
ごさいと
さぞとり
こみても
あられん
にそれらし
までがそのなか
にてごやつかいに
すてはき
ならず
まへがみ
だちの
ものゝ
ものと
あればし
かのさご
ろもの
おつと
ならん川
かそは
とまれ
かくも
あれよし
なき
ものに
いで
あふて
やざゝ
ことの
おくれしと
おくれしと
おもひながらも
より
さりげなく〽そは
はからざるちんじにて
す。
しろしやう
しらしやう
さこそとさつしいる
人ちがへとてわびらるれば
せつしやにおいてしさいなし
やどりへいそぐものなれば
フリ巳上
みかへりて
ならんことはあまりといへば
〽じまん太どの
ここつなしたゞうちすてゝ
ゆき給へトいなむをな下もかごくらう〳〵
おしかへししきりに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一トすゝむるをたもんの
助はきゝあへず〽おこゝろ
助はきゝあへすお
ざしはかたじけ
なけれど
すめてやまざる
おりしもはかまのこゝへきたりてこの
もゝだち
おかたにかゝるそこつ
をいたせしをおゆるし
ありしありがたさにせめ
てものおわびにはこよひ
とりて
のおやどをいたさんと
あやき
おすゝめまうしてゐる
ところおんみもすゝめ
すき
せし
まいくせてよとありし
やうすをものがたれば
ひとり
のわか
かのわかものはおどろき
てたもんの助のまへに
六、
ものはしり
いで手をさげかたちを
きたりつあらためて〽それがし
ことはへんとう
さいのいゑに
きしゆくの
内でしにて
面根絵自
源太郎と
よばるゝものひとかたならぬいゑぎみの
そこつのだんをうけたまはりてはわびたて
まつらんことばもなきをゆへなくつぎへ
つゞきみゆる
給はりしとはせつ
しやにおいても
かたじけなし
つきてこよひの
おんやどをと
ふじんが
かくまで
まう
きなゝ川
をまげ
てひと
よを
あか
させ給へと
いへば
またすそ
はぎも
ことばを
つくして
すむる
にぞいなみ川
かねたるたもんの助が
やがてふたりにうち
むかひわが名をなのり
れいをかへしてつひにその
いにしたがふにぞ〳〵
ふたりはふかくよろ
なほ
ざり
ならぬ
にぞ日
日それがしかへつてこゝろ
ぐるしおかまひなくてなき
ひとのとりかたづけこそ
かんようならめトいふを
すそはぎきゝあへず〽いな
そのことはきづかひあるなわらはがいゑにひさ
しくつかへし真目助鶴といふ老僕経あり
しくつかへし真目助隷といふ老僕馳あり
わらはがかへりきたらぬさきにおつとのしが
いをとりおさめてかれがまわりてはんべれば
それらにみこゝろいため給はでせめてはごしゆ
なとすごされてつかれをやすめたまはれト
めつたやたらにゑひつけらるゝをたもんの助
もいなむによしなくよろこびうけて一二はい
かたむけながらおもふやうこのすそはぎと
かいへる女さいぜんかたきをうたんとせしその
ありさまとはひきうへてはやしうしやう
のていもなくげんざいおつ
とのなきがらさへけら
いまかせになしおく
のみかゑみをふくみて
日たもんの
助はかたち
をあらため〽どしゆじんの中
もてなすやうすかれ
心なりゆきなせどさあらぬ
がしんていがてんゆうず
ゆだんならじとしあんは
なせどさあらぬ
にてさぞこと
ていにもせなしてさし
しげくおは
つさゝれつするほどに
さんにせつしや
にはたゞふしどを
はやよきころと
たもんの助がいたく
こびてさきにたちつゝあな
いをなすゆへたもんの助は
あとにつきてやそのいゑに
二、
いたりてみるにも
みぐるし
からぬ
もんがまへ
してざし
きも
のみかし給はらば
ことたりなんをかやう
にもてなしたま
ゑひたるていをして
「それがしさけはこの
みてのめどふかくは
ありては
もちひえざりしを
おんもてなしのあさ
からざるゆへおぼへ
ずぶんをすごし
たりもはやこれ
まで〳〵こへども
ふた
まか
みま
□□
□□□□□□□
也
しき
かに
あり
そ
の
そのかみ
のまとも
おぼきところへ
たもんの助をとも
なひてすそはぎは
月
はこ
び
いだす
をすそ
はぎが
を
とり
もち
など
じまん太になにごとやらんさゝ
やきしめせばさしこゝろえてしり
ぞくにぞすそはぎは又くりかへして
うけとりて
たもんの
助にすゝ
する
もて
なし
さいぜんのわびをもいひれいをも
むればじまん
のべなどするうちにかのじまんながよういや
なしけんいくほどもなくかつてよりさけさかなし〳〵そこにいでゝも
太もまた
そこにいでゝ五〇
橋
きかぬすそは
ぎじまん太
御両人右より
ひだりより
なほかに
かくとこと
ばをまう
けてひた
すらす
むる
「日巳トユ
十八
文書記書
じよう
づに又
五六
はい
をかた
むけ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たへぬべきやうに
か。
ぬる
までゑひ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たる
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
やうすを
みするにぞ
〽さあらば
いひを
さ手なみではうちえんことは
おもひもよらずそれには
いたすことも
ひきかへあなたのおてなみ
あらんがさだ
たに五郎にもいやます
やうみうけしときよりたのもしくおも
ひしゆへにこのいゑにじつはともなひまいら
せぬこのさんぼうにのせたるはすなはちおつと
めてこれませ
せんせいの
ごもんていも
あるか
あまたあらんに
へんとかさいがりうぎのおくぎをしる
せしいちくわんこれをあなたに
せしいちくわんこれをあなたに
おりうぎの
いちくわんを
まいらすべければしよこくを
せつしやがまうし
おまはりあそばすついでに
うけんことなら〳〵
もしたに五郎にいであひ給はゞ
おつとのうらみをむくひてたべし
このことごゑようちくださらば
わらはゝすぐさまかしらを
もつてあたりがたしト
いふをすそはぎ
きゝあへず〽なるほど
でしもはべりしがおつとが
まろめあまともなりてなき
ひとのぼだいをとむらひ
はべりたしいかで〳〵したじもなくこひ
もとむるをうちきゝてたもんの助はかたち
をあらため〽こはまたおもひよらざる
あへなくうたれしを
ふがいなしとてみうぎりし
かたれひとりとしてより
つかずさすればかれらは
たのもしからず
おふせば我きによつてはかたきうちの事
ねがふは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
図
あなた
たゞおひ
とり
ひらに
くよこひ
もとむる
もんどう
はてく
まいらせんを
とてさか
づきを
さげせん
をいだ
すを
たにん
の助はよろとび
しやしてやがてちひ
をもくれおはればじぬんとは
あいたるぜんをとりかたづけ
などするひまにすそはぎは
おたにいたり身にかいどりをまとひ
おくにいたり身にかいどりをまとひ
つゝなによあらんさんぼうへまきもの
いちくわんのせたるをうや〳〵しゆにたづ
さへきたりてたもんの助のまへにさしおき
すこしさがりて手をつかへ〽さしつけがましき
ことながらあなたにひとつのねがひがある
おつとのさいこおのれやれ
そのわけはほかならずおもひがげなき
たに五郎と
おつかけ
いでもゆき
がたしれず
上之文うれを
おひとめし
おことねう
とてなかく
わらはの▼
一日巳十三日
あら
ざれば
せん
すべ
なき
に
うち
う
な
つき
〽さま
でに
おふせ
あるならば
あらは
そはともかくも
いたさんが
鼈に
てはあん
まきもの
をはいけん
なさんも
おそれあり
まづあす
まではこの
ひまに
出し
〽おんみのもとに
かへして
おきたまへ下
つぎへ
いふをすそはき日
十九
つゝきふしかへして〽たとへたゞ今みそなは
さずともうけおさめさせ給はねばたせんの助はいらへをするのみねぶ
わらはのこゝろのおちつかね下しきりにもをもようすていなるゆへ〽哥に
すゝめてやまざればぜひなくとつてさまつかれもましまさんにこたつ
おしいたゞきやくわいちうをなすをづかずトすそはだがやがてふしだを
みてすそはぎはいとうれしげにけりもうくるにぞたもんの助は
のことさへあればおつとが
さいぐをとけたのも
ふたりがためにはさい
わひなれどかたきもうた
でちくはんには三百をあく
一であらんには三百石をめし
あげられていゑだんぜつは
しれたことそこをおもつて
たに五郎のあとをしたふて
ぶれ
いを
わびて
はしりいでうかゞひよつてうしろ
かうたざひとうちとおもひの
ほかひとちがひにてあるのみか
わたしのやいばをうちおとされ
おぼへずふかくは
ひよろ
とりたれどまたよく
つき
ながら
おもへばかれがいで
たちかほこそ
□をおこし
ねまへ
はい
ると
その
まゝに
裾
ちがへなり
ふうぞくは
かのたに
五郎にすん
ぶん
□□□□□□□
ち
ぢ
はず
かれを
だまして
たかいび
きして
ねいりし
ていをうか
がひすまして
すそはきが
米米
さしころし
〽かたきをうち
しとひらう
せばいゑには
いさゝかきずは
つくまじさうした
かつてのよたへしりぞくを
かのじまん太がまちうけて
〽おくざましゆびはトとひ
かくればうちゑみし
ながらさし
よつて〽今あらし
ためていふでは
ないがおまへと
わたしはかねでより
いひかはしたるの
うへておまへをは
ようしのつも
りであとへ
なほさば
おもてむきは
□□□□□□□
おやこでも
ないしよは
ふうふに
なつたも
どうぜん
きやいは
おもいれ
おもいれ
よはせた
うへにかのいちくわん
までわたしたからは
こゝろをゆるして
ゐるはいつじやう
一今がさいわひ
ねいりばな
このまにはや
くトいひな
がらてばやく
むすぶあや
だすきなけ
しにかけたる
やりなりとれば
こゝろえたりと
じまん太も介ん
一秋同十画
を手づからついで二三
ばい〽此いきほひでト
〽ゞきのみのこしあるちやうしの酒
いさみたちともにみが
るくいでたちておぼへのいつ
とうぬきはなしたもんの助の
ふじとへわ両にんし
ひことしくしのびゆきなほも
ねいきをうくゞひつゝ
じぶんはよしとすその
しぶんはよしとすそ
はぎがもつたるやりを
とりなほびやうぶい
ごしにぞつきこみ
たる此おさまりはなにとか
なるらんそは
なてやらんぞを
次のへんをみて
しるべし五〇
朝
大包金三朱
巻金一朱
中包金一朱
牛肉丸
鮮
巻百銅
□□□□□□□
第一ひゐを補ひ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
じんせいをます妙
薬なればきよじやく
の人常に用ひてよし
屋敷
下谷さみせんぼり
対州
屋敷際崎氏製
屋敷
春水作國貞画
二
慶
応
二
年
五編より柳亭種彦作
七ふしぎ葛飾譚一
八編まで梅蝶楼国貞画
八篇
室町源氏胡蝶巻
九篇
十篇一
十一篇
種彦作
国貞画
種彦作
十一編
筆海四国間書
国貞画
十二編
十一篇
丙
寅
四編如皐作
同白真信濃国四両番
段白青炎貮畦倉
明鴉墨画廼福福
十二編
十二編
仮名情談恋味倉
大尾国貞画
十一編種彦作
国貞画
十三編
陽
春
開
板
標
目標板開春
童謡妙々車
廿編種彦
廿一編種彦作
廿一編
国貞画
廿二編
十編種彦作
花封莟五章
大尾国貞画
十五編
十六編
薄俤幻日記
十七編
十五編春水作
同四十八編柳亭録
八犬傳大の双紙
国貞画
四十九編国綱画
地本双紙問屋
南傳馬町壹丁目
蔦屋吉蔵板
一日記十丑
を手づからついで二三
ばい〽此いきほひでト
つゞきのみのこしあるちやうしの酒
いさみたちともにみが
るくいでたちておぼへのいつ
ふじとへわ両にんし
とうぬきはなしたもんの助の
ひことしくしのびゆきなほも
ねいきをうろゞひつゝ
じぶんはよしとすその
はぎがもつたるやりを
とりなほびやうぶ
ごしにぞつきこみ
たる此おさまりはなにとか
なるらんそは
次のへんをみて
次のへんをみて
しるべし五〇
朝
大包金二朱
同十一年午亥丸
牛肉丸と
雹金一朱
巻百銅
魚
□□□□□□□
第一ひゐを補ひ
□□□□□□□□□□□□
じんせいをます妙
薬なればきよじやく
の人常に用ひてよし
下谷さみせんぼり
対州
屋敷
染崎氏製
込
春水作國貞画
同
慶
応
二
年
五編より柳亭種彦作
七ふしぎ葛飾譚
八編まで梅蝶楼国貞画
八篇
種彦作
室町源氏胡蝶巻
九篇
十篇
十一編種彦作
十一編
筆海四国間書
国貞画
同十二編国貞画
十一篇
丙
寅
四編如皐作
十一編種彦作
段白青炎試佳倉
明鴉墨画画画画画
十二編
仮名:仮名仮名仮名仮名仮名仮名仮名仮名仮名仮名:仮名:仮名仮名仮名仮名仮名:
大尾国貞画
十三編国貞画
陽
春
童謡初々車
種彦作
十編種彦作
廿編
廿一編
花封莟五章
国貞画
大尾国貞画
廿二編
開
板
十五編
十六編
薄身幻日記
春水作
国貞画
十七編
標
地本双紙問屋
四十八編柳亭録
八大傳大の双紙
四十九編国綱画
南傳馬町壹丁
蔦屋吉藏板
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
三十一
つおも
かけ
まほ水し
記
十六筋
鳥永春水作
妻蝶梅玉吹く
12625
泉祠通夜譚
種彦作國貞画
寅秋より売出し
自初編到五編
信州鼠の里なる加乗山増と云少年鎌倉殿の昵近三浦二階堂其餘
諸大家にて計界の財戦を盗み名を高くせし物語耳新しき奇聞あるを
和利山辺氏の魚廃の事蹟に綴合せたるなり預高計を希たてまつる
十六篇上
春水作
浅草画
まほ口口
日記
十六巻
壹
備
那大津絵の端唄なる。塗笠
娼妓は偖閣て。鷹は据ねど
お少年の。左に右流行草双紙。多門之助と
谷五郎が出会の場まで編つけたれは。爰等で
作者も発起して。短く局を結ぶべきを。福禄寿
天窓の最長く。楷子を架ても及びなき上の上の上まで
考て。思ふた的へすつぱりと中る積りの矢の根五郎も。
締くゝりなき座頭の犢鼻褌只ぬらくらと瓢簟で
鯰を押へたやうなる事を。記してもつて嗣輯とす
丁卯春新鐫
為永春水為
文正言十一ノ
蒙古の船将はんぶん
范文
北条時宗
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
次正詞一才
怪の少女
淵瀬
十五
へんの
つゞき
□□□□□□□
それ
より
さきに
たもんの助は
ふしどの内に
いりしかどすそ
はぎのてい
はぎのてい
たらく
がてんゆかし
ずとおもふ
にぞまくらに
つけどもねむ
りもやらず
ひとりこし
かた
ゆく
す
ゑを
うち
あんじ
つゝ
ゐる
おり
おり
しも
○
もかつてのかたよりたれやらん
いよ〳〵ふしんはれざればひとり
ひそかにおきあがりかたへに身がまへ
なしながらもなほそらいびきを
たかくしてねいりしていにもて
なせしをそれともしらて
すそはぎがびやうぶを
しのびあししてくるものおとに
金きつてかゝるを
あちこちしばし
やりちがはし
すきをみす
まじけた
ましけた
をしてそつ
かにしかと
ふみすへつゝ
へだてゝつきこむ
いかれる
やりさきさてはト
こゑをふり
うなづくたもん
たてゝ〽われを
の助やりのしほ
くびにぎりとめ
とゞめてゆだん
させだましうちに
ちからにまかせて
つよくひけば
たをるゝびやう
なさんとはそも〳〵
いかなるらうぜき
ぞやつぶさにはく
ぶともろともに
でうなせば
まろびかたりし
よしき
すそはぎの
なくば
ゑりかみつかんで
ひきすゆれば
□□□
きびしく
あなやトさけぶ
こゑより
さきにともに
おどろく
じまん太が
なむさん
ぼうと
□□□□□□□□
○せめ
さいなみて
しさいをつぎへ
以上言一〆
つゞきいはする
つゞきいはする
いかにぞやト
ふみにじらるゝに
なさんをはかりわれを
ひそかにさしこかつしかたきを
うちしといひこしらへ
じまん太はたへずや
あとでふたりが
くるしきこゑふり
うま〳〵とふうふに
しぼり〽われらは
もとよりこなさまに
ならんたくみなる
べしせんすべ
あだもうらみも
あらねどもすけ
だちせよといゑ
ぎみのたのみに
ありトうなづきつゝ
すそはきがこし
おびをとくよと
ゑおびをとくよう
みへしが両にんを
ぜひなきこの
しあはせいのち
ひとつにしば
りてかたはら
ばかりはたすけてト
となるはし
いふをすそはぎうら
めしげに〽そりやじまん太
どの水くさいおまへとわたしは
かねてよりいひかはしたるなか
なるゆへかたきににたるこの
おひとをひそかにふたりが
手にかけてかたきをうちしと
おかみへいひたておまへに
この屋のあとしきをどうぞ
つがせてあげたいとおもふ
わたしをそでにしていのち
おしげになにもかもわたし
ひとりにねりつけて身を
のがれんとはきこへぬトいふを
じまん太きゝあへず〽おま
へとふぎをはたらいたも
いやがるわしにそちら
からしかけられたる
ゆへのこといまはぎり
よりなさけよりいの
ちがをしいゆるじてト
ざけぶをうちきゝ
たもんの助がから〳〵と
うちわらひ〽いふに
おちねどかたるに
おちるとさては
なんぢら両にんは
ししやうと
おづとの
めをぬすこ
みそか
して
ゐる
のみ
なら
さ
今また
かたきを
うち
とりえざは
此屋のだんぜつ
フーヨー、
さま
ももさながら
しように
をば▼
▼とりあつ
かふにことなられば
さすがのふたりも
手だしもならず
おめ〳〵としていま
しめられしをたもん
の助はうちみやりて〽この
屋になんじふたりかほか
なほめしつかひの
いくばくあり
やトとひ
かけられて
すそ
はぎが
〽めしつか
ひと同
まうし
てはまめ
助と
いふ
おや
*
米
ほめ
には
たれも
をら
ずと
いふ
にぞ
ま
め
助
▽
を
□□□□□□□
四
▼よび
いだす
にかの
まめ助は
さいぜん
より棺きを
まもりて
たゞひとり
ねんぶつ
となへて
ゐたり
しがおく
ざしき
にて
なに
やらん
つぎへ
□甘調十六
つゞきものさは
がしきをいぶ
かれど
たちも
あがら
で
金
ゐる
おり
から
よびいだ
さるゝを
あやみ
ながら
くだんの
ひとまに
いたりて
みるに
すそはぎも
じまん太も
ぐるく
まきに
しばり
つけられ
きうごき
ならぬてい
たらくに
きもをつぶ
してうち
ふるうのみ
あきれてすべも
なきありさまを
さもこそあら
めとたもんの助は
よびちかづけ
つゝおも
てをやはらげ
〽そちはそのさが
りちぎにてひとり
しゆじんのなき
がらをいとたい
せつにじゆこなす
ようそのこゝろ
ばへをしるゆへに
しようにんのため
よびよせたり
しばらくそこに
ひかへゐてわが
はからひを
けんぶつせよと
いひかけて口
□□□□□□□
あつつい
またこな
たをみか
へり〽すそ
はぎいまは
のがるたみち
なし此まめ
助がきくまへ
にてちつとも
つゝますはく
でうせよもし
つゆばかりも
いつはり
かざみば
みをそぎ
はなをおとし
こつうを
さませるが
いろに
ぞやト
やいばを
すらりとぬきはなし
めさきへぐつとさしつく
ればすそはぎもいま
さらにつみはつべき
やうもあらねばかねて
おつとのめをしのびじまん
太とふぎせしことよりかた
きをうたぬそのときは三百石
こと
めに
なほ
し
おくのて
あげられん
ことをおそれとしかつこうの
にたるゆへたもんの物をさ
にたるゆへたもんの物をさし
むきは
おやこ
にて
ない
しよは
ころしかたきをうちうを
しうふの
いひたてにじまん
太を
かたら
ひをな
さんと
〽かりしことの
おもむき
せひなく
つぶさに
はくでう
なすにぞ
さこそ
山とうな
べて
たもんの
助がまた
まめ助に
いちむかひ次ん
五日記十六日記十六
つきいま
すそはぎが
いひつる
おもむき
なんしま
こゝろにしかと
おぼへてことのぜん
ぎにおよびし
ときまうしひら
きをいたすべし
さてまたふたりの
淫婦歟姦夫身を
このまゝにしていけおくときは
いかなることをかしいだしてひとの
なんぎをなさんもしれずおつとゝ
ししやうのちんぎもおもはず人す
ししやうのおんぎもおもはず人を
がいして身のためになさんとはかりし
ふぎのせいばい天ばつ思ひしらせて
くれんとふたゝびやいばをとりなほ
せばあなやとさけぶすそはぎと
せはあなやとさけぶすそはぎと
ともにおどろくじまん太のふたりが
くびはたちまちに水もたまらず
くびはたちまちに水もたまらず
おちたりけりこはそもいろにとおど
ろきてうろた人さはじまめ助を
のきかかわがしゆつたつ
せしそのあとにてゆり
たもんの助ともゆきと
いふものかやう〳〵の
わけによりふたりを
うつてたちのきらとし
かのすそはぎが
はくでうせし
しさいつぶさに
うつたへなば
うつたへなば
そのほうの
身におちとは
あるまし
こは□
おししづめつゝゑんがわの
あま戸四五まいくりあけ
させちにそむやいばを
ひつさげて水をかけよ
しさししめすをいな
しさししめすをいな
まばともにきられん
ながら
さし
よつて
かけるも
ぶる〳〵ものたもんの
助はしづぐとしら
はをさはうふねぐひ
おさめてはやたび
だちのいふくをあら
ため又まめ助に
〽うちむかひわれは
ゆくてをいそぐもの
ゆへこれらのことに
かゝはりてながくあし
をばとゞめがたし〽〽ア
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
われにあたへしへんとう
さいがりうぎにおいて
おうぎのいちくわん
なりとやらんこれをも
そちにもどすほどに
がよきにはからひまうす
しとていぜんのいちくわん
とりいだしまめ初のてにわたす
にぞいなまばなにとか
せられんかとこわ
さにかへすこと
ばもなくかの
まきものをも
一二月一日
うけおさ
むればたもん
の助はあんど
してなほ
五日記十六日
つゞきのこし
などしつゝ
やがてその
屋をたち
いづればはや
あらつきの
かねも
ひゞきて
八こゑの
とりも
つくるなるべし
さるほどに
たゝもんの
助は思ひ
がけなき
ことよりして
よしなき
つみを
つくりし
ことさす
がにこゝろよから
ねばしきりにみちを
いそぐほどにとかく
もかくれがを
しらくならば
するうち九刀にわたりしらくな
おしへてトいふを
いつぞや森中せんにんの
はなしにきゝしをこゝろあて候
おとめはみかへりて
ひぜんのくに天草練なるさん
〽きてはおんみに
山中此部にわけのぼりかの
いづるきみやと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
さだめてたづね
まいるべきがこれ
なる川をわたり
かねてみちにさま
よひゐるならんしば
かへるさにゆくかへるさこ
こたちあたりにまち
うけでともなひ
ごよとのいひつけ
ゆへさきより
まつており
ましたさア
ござんせト
さきにたては
んの助はよろ
こびてあと
につき
三つゝゆく
医ほどに
はたしてひとすじの
川ありてそのながれの
はやきことうづ
まくばかりの
〽ありさまに
たもんの助は
たちとまりて
〽このはや
川をわた
老意仙陰のかくれがをそこか
こゝかとたづねつゝ山また
山にわけいれば木こりの
かよふみちもたへて
にてこちう
ことをふ人にもあは
ざればいかゞすべきと
ためらひしがさりとて
やむべきことならねば
なほおくふかくたづね
ゆきしに毛のゆくての
かたはらにとしごろ二入
おしへられ
ばかりなるみめうるはしき
ひとりのおとめがせをひゝ
はまじ
たづねて
まいられし
しばのかたやすめんとや
ありあふ石にこしうちかけ
ゆりたもんの
いろこきもみぢのひとえだに
ふくべひとつをくゝりさげしみ
助さまなるかト
ほしをされしいち
おんみの
たづね
むすびそんたる大なわにて
たばとくやらしゐるありさまは
かゝるみやまをことともせま
ごんにたもんの助は
一九九二一九・一八
おどろきてたゞもの
ならじと思ふにぞう
たまふ
のかのらうい
せんにめしつか
つねになれたるていなるゆへ
ほゝゑみつみゑみゑみつみゑみゑみゑくゑみつみたちを
はれかしきの
わざのたすけを
あらため〽思ふにましたる
たもんの助はすゝみより
〽われらはたびのものなるが
もりらういせんといふひとに
らういせんのおつ
たづねあはんと山よのほりうんをかくまでもつまびうらういせんのおつ
みちふみまよふてなんぎ
いたすおんみはこゝらのひとゝこなたもうちほゝゑみ〽しうの助といふかやう〳〵
みゆるがもしそのひとのひとのいでなんといたしませうわらはゝの
する淵類蜂と名をば
よばるゝものけふ
しやるにはやりたもん
の助といふかやう〳〵
らんこと
ふねあり
とても
おぼ
つか
なき
にまし
てや
かち
にてわた
らんには
そこの
ふかさ
もはかり
しられず
こは
なに
と
して
いふをおとめは
きゝあへず〽この
川ひとつとゆる
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とてなんのし
てまひまつき
名田詰十六
文政諸年ノ
ゞきをうぐなしてまいり三三三三
つゞきをう〴〵なしてまいり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つらんとく〳〵これへト
川田田田川県郡
いそがすにぞおとめは
いらへをなしながら
たも也の功ともろともに
たもんの助ともろともに
ひとしくきしにのぼり
つゝふくべに手をかけ
ひきあぐればもとの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
どくにちいさく
なりしをかたに
うちかけしる
べをしてかゝの
くざの屋におも
むくよぞいじんはみる
よりまぢかねがほに
これへ〳〵トさしまねけば
ゑしやくをしつゝ
たもんの
助がひと
まの
女也
うちへ
すみいり
いじんのていを
づく〴〵みるに
あにはからんや
すぎしころの
〽みやこに
おいてたい
めんせしこちう
そのおりからにわが心得女をつたへん
ことはやすけれど思ふしさいのありしゆへ
らういせんといふものゝ此きよしうに
あるやうにいひこしらへてまねぎし
にとほきみちをもいとひなくはんぎ
これまでまいられしだんよろこび
これにおかすものなしトいひつゝかた
へすみかへりを〽ふちせはなにをいた
してをるさいぜんこれなるゝながれ
にてわがつりおきしうをのあり
それを手ばやくあんばいして酒
ひとつまいらせよトいふをうち
きゝたもんの助かたちをあら
ため手をさげて〽かならずおか
まひくださるなまづもつてらう
いせんとはおんみのことにてあらん
とはさら〳〵こゝろづかねどもみや
こをたつてはなじ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
トこれまでたづね
まいりしもおしへを
うけんためなるを
おんみなりせば
なほもつてよろ
こび思ふところ
なりねがふは
鱸茅川のちな
みをむすび
おふせをりか
せんにんなりし
かばこはそも
いかにとおど
ろくをいじん
はさこそと
うちゑみ
ながら
〽きやくじん
居る
あや
ことなかれ
それがし
□□□□□□□
せんにん
がひまいらせ
たしト身をへり
くだりてのぶる
にぞらうい
せんはうな
づきて「そは
いはどず
とも
こゝろ
まごとは
となのり
母里氏より
にて名をらう
いせんとよばるゝ
ものいつ
つぼを
つくり
だそやみや
こにあそ
びし
世に
たはむ
れゝに
る
いぶせき
くさの屋
なれど
まづゆる
〳〵ととう
とき
かりに
こちう
はからず
わどのに
りうあるべし
そのあいだには
たいめんそれがしがこゝろの
せしゆへにかぎりうちあけて
ひみつをつたへまい
らせんトはなしのうちに
らせんトはなしのうちに
かつてよりふちせは酒を
あたゝめたるにいじんが
つりしといひたる鯉葉をし
あつものにして「つぎへ
つゞきたづさへきたりしやくをとり
つゝすゝむればらういせんはゑまゝ
げにやさかづきをとりあげて
さあらば師弟引のかためをせんと
いつぱいのんでさまさかづきを
たもんの助はぬかづきてうやく
しげにうけいたゞきとり
かはすとみたびにおよびし
あとはたがひにうちとけて
しばらくしゆゑんに
ときをうつすに
きやくもあるじも
げこならざればはや
ほろゑひになるまた
にいじんはことにきげん
よく〽酒は礼吐にはじ
まりて乱心におはると
古人比もいひしが
げにこればかりは
みだり
かたくろしう
のんぜゐてはきも
には
はれぬわどの
はとしまだ
わかければ
あしを
いれへき
こころは
しよこくし
ぎやうの
あらねど□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ありにふれ
てはいろざと
などへも
たちよら
れつ
らん
なにか
かはりし
はなしも
あらば
かたり給へト
声
たは
むれとんば
たもんの助も
うちわらひて
それがし
ひとつの
大山わり
あれば
いろざ
となん
どへの
コーユー
にいつぞややまとをへんときなすとき
木つぢの里のうかれめにて名をあや
ことといへるものゝしんていいかにもいぶ
かしさにひとたびくるわにいたりし
にかやう〳〵のことありしトかのふく工は
とどゞん太のまたをくゞりしことより
してあやことにしまかされかれが
おしへをうけたることなどおのれが
手がらをせしことはいさゝかも
ほこりていはずたぶそのはぢを
かきたりしおかしきはなしをひろい
あつめてなほおかし
げにものがたれば
げにものがたれば
らういせんはほく〳〵
かちゑと〽なにさまこれ
はさぞありつらん
その
あや
ことが
九〇
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
年父とか
いへる
わたり
一小しんごといふものは
われもそのかみゆへ
あつておもてをあはせし閉へ
如日記十六
つゞきことありしが
ぶじゆつにたん
れんせしのみ
ならずふかく
禅味ぜんをあぢ
はふて悟道とに
たつせし
ものなりしが
そのむすめ
たるあやことも
父のおしへをうけついで
きたんれんせし天文だん
小ざかしきことせしならん
四銭のじゆつは
それにつけてもわどの也
もとより人のまなこを
きりやうけいせいごとき
おどろかす
きりやうけいせいごときおどろか
ものにまでおしへをかけんときじゆ
へりくだりて身のしもぎやうつを
へりくだりて身いしめぎやうつは
をばせうるゝだんだいじやうぶおしへ
なるこゝろざしいよ〳〵もつてしめす
すゑたのもし師弟引のゑんをべしまづ
むすびしうへはわが此としごろなこれをみらも
しめす
べしまづ
これをみよ下
〇らん
いひながら
春水作
あり
かたへにほじりよる
よとみる
ほどに
あふ
國貞画
▼アツトひとこへ
さけぶとひと
しく今あつ
ものにてくふ
たる鯉を
そのまた
くちより
はきいだ
すにふし
ぎやその
鯉いき
かへりて
したをなが
るゝはや川に
およぎあれべる
ていたら
たもんの助は
きつとみてはら
のうちに思ふ
やうこれなる
いじんがなす
ところしん
じゆつなりと
一トの巻之
御用薬所
御免疵類湯
せんきの妙薬
信州上田東山堂製造
無類えりおしろは
ばつちり
無馬ゐながしおしろい
才くら香
同
六十四銅
但
三十二銅
實母散女
しんちのみち一切の妙薬
松方実母さんの義は中ばし両てんま町二丁目曲がは
にて年来売弘め来り候所片手に付いたび同所
向東がめへ引うつりじ候間に相替御用向手願上候
中橋南伝馬町
工業堂孝輔製
当年之内
當年之内爲永春水作
自初編至五編
梅螺楼國貞画
新局九尾傳
自初縮玉五編梅螺楼國貞画
初篇は鎌倉の菅須持氏朝臣那須野に狩倉するに紀り妖婦玉面が色香に
溺れ二人の変安保臺を亡はんと計るなど尚種かの物語あり一篇は行い。一
如行の余り土面がすゝめに遷久を企粧事恵貴の自体を用ひざるの趣に
三篇は結成氏朝十歳貞胤等上面の妖怪なるを遮り通にて箭に胸に射と尤左
其疵口より黒気立昇り九尾士の出現なすべき萌を爰に見するにはじなり
編中にて尾性の児雄脳生れいづるに至る四篇五篇も引続て出換なすべし
小麦四斗一
十六編下
国貞絵
十一丁
定すおもかな
まほろ
日花
ためなかつゝ
妻蝶楼恵かく
十六巻下
伊藤ようくちにはいへどたゞ
これまなこをくらま
する邪法験なることうた
がひならよしや妖術えう
なればとてしていの
ちなみをむすびしからは
今さらいなまんやうも
なくそのうへ天文うんき
をばくはしくならびうかめなはぎへいを
あぐるときにのぞみてこれにうへ
こすたすけはあるまじまな
ぶにしかしとしあんをさだめ
いよ〳〵いじんをそんきやうして
しんじつきふくのいろを
しんじつきふくのいろを
みすればらういせんも
よろこびてこれよりしばらく
とうりうなさしめもつぱら
天もんうんきをしるの
そのおもむきを
つたへみちびきその
あいだにはさま〴〵なる
ふらぎのじゆつをおこなふ
べき児文儲をさづけ法師を
おしへていとねんごろにしめすにそし
たもんの助もおこたりなくちうやを
かけてまなぶほどにこゝにあることいく
ばくならでのこるかたなくえとくせし
かばある日らういせんはあらためて「つぎへし
つゞきたもんの助にうちむかひ〽わどの香ゆつせい
おこたらねばはやそれがしがむねのきみく
つをのこらずつたへつくせうなりいつぞや
みやこでいてあひしときすでにわれらが
さつせしごとくおんとはまさらくくす
のき氏のわすれがたみでおはするのみか
くんふのためにはたあげして
ひとたびあしかゞの天下をば
くつごへさんとせう
くつがへさんとせう
るたとあつぱれ
ゆゝしき思ひたち
にておんこの
きりやうはつ
めいなるに今わが
じゆつをえられし
からはたいもうぜうじゆ
なさんことうたかひあるべき
はづはあらねどひとには
さだまる里今あり
つら〳〵おんとを相はする
ところ此こと十が八九に
してたちまちことの
やぶれをせうじむな
そのうへめん
しくいのちをおとさる
みのぶじゆつ
一べしされどもその
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
へてなきのち
までもかゞやくべし
にては一まん
よにんのでし
をもちて
ふうきはなどぶ
たる
のしそれともに
ものあらしごの
いたいもうを
ふたつの
ふつゝりおもひ
たんられなば
うちいづれ
をかおんここは
じゆみやうは
のぞみ給へるぞ上
十よさいをとはれてこなたは
八十よさいを
とはれてこなたは
たもちめにつことわらひわか
一丁めくすのきまさしげも
ちゆうはひとにおとらねど
そのはかりごともちひられず
みなと川なるつゆとはきゆ
れど忠しんの名はいまもくち
せずそれがしそれにはおよば
ねどもこころざしはいかでか
おとらんくんぶのためにたいぎを
くはだてこととゝいはでやぶれにいた
くはだてこととゝのはでやぶれにいた
らばたゞいさぎよくしなん
のみなんぞいのちをむさぼりて
ふうきをもとむることをせんじ
いふをうちきくらういせんは
〽きんぜんとしてうちほしゑみ〽あつ
ばれゆゝしきそのいちごん今は
なにをかつゝむべきわれは
この世にあるものならず
まことは柴守まの松将せん
まことは栄寺崎の船將せん
にて名を荒文乾とよばなし
ものなりそのかこ北条の時宗馨の
ためにわがみはもとよりいちぞく
同年記仁
一つゞきらうどう船女もろ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ともにうちとられその
むねんやみがたくこん
ばくこのどにとゞ
まりていかでうらみ
をむく見といく
とら月を
おくる
うち
おん
このそふ
たるまさ
しげ
どのゝ
ちりや
くに
つまいか
や
およつてたちまちにほう
でういつけをほろぼされ
しなくさん
しが又あしろゞの
きやくいに
より◎
くす
のき
氏の
あとたへしに
ひとりおんみが
けなげなる
こゝろざしを
しるゆへに
なりにらうい
せんとすが
たをあらはら世に
かりしときなく
おぼへしわが
きじゆつをば
つたへしもほう
でういつけを
ほろぼされし
功にむく
見わがすんし
今ほんしんを
あかせしこへは
この世におもひ
おくことならわが
おはりをばしめす
くれみられよ
トいふよりはやく
かたへにひか
へしふちせ
をばこぶらを
もつてはたと
うてばおと
めのすが
たはたち
かちうせて
ひとつのふくべと
なりたるがなかより
ふたつにうちれど
たりときにふしぎや
くだけたるふくべの
なかよりこつぜんと一朶
路のしらくも立のほり
らういせんのすがたをば
おしつゝむよと見る
ほどにありしすがたは
たちまちにひとつの
白骨談となりつゝも
うごめくていにみへけるが
さつとふきくる山かぜに
けむりのごとくきへうせて
かげもとゞめずなりにけり
此ありさまをみるよりも
すがのたまんの助ながら次へ
つゞき身の
けだつ
までうち
おどろき
しばし
あきれて
ゐたりしが
こゝろを
しづめて
あたりを
みれば
今まで
ありつる
くさの屋も
なくぞふく
かぜと水
おとの
公正記十六
ありあふしみろに
これをかしきてたき火の
ろくにうちろけつたに
うんにうちかけつた手づ
からかゆをこしらへたるにて
わづかにうへをしのぎなど
せしとかくするうち夜も
ふけわたればしはじつかれを
四すめんとうのつぢどうの
うちにいりカをひきたせつら
かたはらのはしかにもたれて
まどろみしがなにものやらん
とのかたにひとの
きたりしけわひせし
かばおどろきさめつゝ
みをおこしきつねどうしの
あいだよりそとのやうなを
さしのぞくにわがみとおろじ
としごろなるみめうるはしき
ひとりのわかしゆがひとつの
くびをたづさへきたり
ゑんさきにそなへおきて
くちのうち
あふと山
にてなに
やらん
みちにゆきくれ
しきりに
ねんじて
ゐるあり
さまをいと
いくにら
思ふ
にぞ
まな
こ
さだめて
つく〴〵
と月の
あかりに
田ほう
すかし
にはものも
あらざりし
かばさては
いじんとみへ
めい
しよ
もど
からんにも
ひこと里なく
みる
にあに
はからんや
いからすべきと此わうしゆはかのたに
つるは世になき
ひとのれいなりしか
こせきをも
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
けんぶつなさんと
たどるうちゆくてに五郎でありしかば
はらのうちに
ひとつのつぢどうありはらのうちに
われいやしくもくすの
思ふにぞあなた
思ふやうかれは
のきばかたぶきかべ
きのちすじとうまれし
こなたとはせ
おちて月もるばかりの
かたきをたづ
ねんとてしよ
身をもつてかゝるたいぎを
をもつてかゝるたのぎをめぐりて丸ねけの地にもありさまなれどこゝをねんとてしよ
こくをへめぐる
らはだせんとするに異邦賀の
おほうたはのこるくまこゝ
らはだてんとするに異邦勢のおほかたはのこるくまこよらの女とらせばのじゆくこくをへめぐる
ものなるよし
ひとのあやしきじゆつをつたへ
ひとのこやしきじゆつをつたへなくじゆんれきなすするにはましならんトものなるよし
しめされたりしことわがほんい
あたりにおちゝるかれ木しかるにくびを
にはそむけどものぞみのたりし
にはそむけどものぞみのたりしじやうにいたりやうをばひろいあつめて火をたづさへきた
ときよいたりすてるはやすき
ときよいたりすてるはやすきけんじゆつのしあひをたきつけたびつゝみをばりて此つぢ
ことなるを今さらはだかること
ことなるを今さらはだかることなすにひとたびとしておしめらきてかうときのどうにねん
ためにとてよういなしずるあり
かはトひとりしあんをなしつゝもおくれをとりしことあらずためにとてよういなしすかあり
ひとり小をはくだりしがこれまでかくて四国計におしわたりたるのとへのなぐにたくさまたき
きたりしとめついでにこのちのや又あちこちとへめぐりしにはへもちこめをめれな
同日記十六
二十五錢
一九二、、〇
くびとも
おもはれずため
してみんトうなづき
つゝほそめにあきし
つぢどうの戸のあいだ
より手をさしいだしそなへし
くびをとらんとすれば
くだんのわかしゆはおどろきて金
御用記集
てを
かけ
ひき
あふはづ
みにきつね
どうしの
おのづと
あけて
半しん
あらはす
たもんの助と
かほみあは
せて又おどろ
わかしゆは
こゑをふ
こゑをふり
たてたおのこれ
くせものいかなれば
わがたづさへし此くびを
ちばひそくんとな
うばひとらんとなし
いつるぞトいはせも
あへずあざわらひ
〽くせものよばはりこと
おかしやわれはしよこくを
へんれきしてむしや
しゆきやうなすものなるをなんぢは
それにひきかへてゑしれぬくびを
たづさへつゝ夜ふけてかゝるつぢどよへ
身ひとつにしてきたることぬすびとなる
ことうたがひなしトいふにわかじゆはおほ
らにいかり〽ぬすびとなとゝはすいさんせん
ばんわれもしよこくをへんれきしてつぎん
きぶじゆつのしゆぎやうを
こなたはにつことわらひ
われもしゆぎやうの
なすものなりなんじもうでに
おぼへあらばわれとじよう
ぶをけつするやトいはれて
身なるゆへそれ
こそのぞむ
ところなるが
たがひに○
つゞきふじゆつのしめぎやうを
なすものなりなんじもうでにおらしろからずわれあやまつてうちまけ
なりなんじもうでにおらしろからずわれあやまつてうちまけこゝにもしかけ
おぼへあらばわれとしようなば今よりなんしのぜしとなるべしなんじが
はわれとしようなば今よりなんじのでしとなるべしなんじがあとがのこと
ぶをけつするやトいはれでまけにおよびなばわれを誦としてつかへるや
するやトいはれてまけにおよびなばわれを助としてつかへるやトあかりにたちあはんト
こなはにつことわらひいへばわかしやもうちわらわらねて〽こはおもしもしろ〳〵
夕にひとつもわがじゆづのなんとにおよばざること
あらばおしへをうけてまなばんことしゆぎやうの
四身にてははづべきやうなししからばなんじ
手のうちのわれにおよばぬことあらば
ちかつてでしになりぬるかトいふにこなたは
かきしぶしめつのしめぎやうを○しようぶをけんするともそれのみにては日二ごんはいはいはねさいわひ一
こゝにもしかけたき火の
おほへあらばわれとしようなば今ようなりなんじかしとなるべしなんじがあとがのこつてゆるこれを
あとがのこつてゐるこれを
あかりにたちあはん下
らひいへばわかしやもうちわらひて〽こはおもしろし〳〵
いへばわかしやもうちわらひて〽こはおもしろし〳〵いふにわかしやもうゝ
いふにわかしやもうな
万にひとつもわどじゆつのなんじにおよばざることづきてともにくれ火も
づきてともにかれ木を
あらばおしへをうけてまかなばんことしゆぎやうのひろいあつめやらも
ひろいあつめやゝも人
あがるたき火のもとに
両わんざいうにたち
わかれこれかれひとしく
又うちゑみて
〽さて〳〵ねんの
もへさしの手ごろの
小えだをゑらみとり
いつたること
一上一下宿残りとうち
われもさむら
あふたるたがひに
八日の
おとらぬきよく
じつく半ときばか
りもたゝかへど
さらにしよう
てぶはわかざる
〽思ふにまし
たるなんじかねの
にぞこなたの
わかしゆがこへ
うちわれもほと〳〵ふりたてま
〽つかれたればしばしきう
そくなすべしトいふにうなづくたもんの
助がうちあはせたる手をほどきかの
つぢどうのゑんさきに両にん
●こしをかちかくればくだんの
わかしゆはうちゑみて四のまきへ
フカ巳仁
三の春よりし〽われ此とうごろしまなたしかに
ことくをめぐりおほくのものとわれらが
しあひせしかどなんぢが
かち
ごとき手なみを
みずなれども
いふ
一今のしよう
ぶには
しるし
を
つけて
おきたれば
もはやふたらび
たちあはずとも
やくそくどほり
でしとなりわれを
師としてつかへより
いふにこなたは
あざわらひ〽なん
ぢがしるしをつけし
ことはわが此頃だ
りの
こその
もへさし
にて三
そせ
の
はしに
すじほどしんじの
すじをつけたるから
いふにわかしゆは
おどろきて〽さすがは
くせものよくしつた所へ
十一、
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つゞきもへさしなれば
三すじまでたゝすみの
あとをつけしのみ
しんけん
なればたち
まちどう
ぎりかく
てもいまだ
あらがふ
やトほこ
りていふを
きゝあへず
〽わづかのしるじ
をつけたり
とてぎやう
さんらしいその
ちひぶんわれも
しるをつけしき
しるじをつけおき
しになんじが
ゑりをさぐりて
みよしいはれて
わかしゆはいぶかり
ながらゑりのあた
りをかきさぐるに筆声を
もて三はりまでねひとめ
あるにおどろきてなに思ひ
けんたちまちにゑんより
したにとびおりつゝ身を
へりくだりてへいふくなし〽おそれ
いつたるきでんのおてなみ
わがこのゑりをかうがい
にて三はりぬはるゝすき
まあらばいくたびにても
きうるべきをそれ
ともしらずいさゝか
のしるじをつけしを
ほこりがにいふ
たることのおもな
さよかゝるみ
じゆくのそれ
がしをすて給は
ずばたゞ今より
あらためてみで
しとなりおん
おしんをばかう
むりたしちかせ〳〵ト
こひもとむるを
たもんの助はきく
よりもともにうたちを
あらためて〽そのみの
がまんにいさゝかつの
らずわれにおしへを
うけんとはあつぱれ
みあげたごしんていさす
がははな井たに五郎どのト
いはれてわれやは又びつくりあり
フヨ已上、
「わが
名をしりし
そのもとは
そのもとは
〽ふしんは
もつと
一口すぎしころ
とほ〳〵みの
くになかいづ
みにて
○おんみのてゝごかぜん
どのこかたれし
ばしよへゆきから
いどこも
せあらそふ
くらまぎれこしに
さげたるいん
ろうをはか
らずうばひ
とうれしが
さだめて
一おん
みの
のこり
いまも
わすれは
し給ふ
まし下
いふにます〳〵おど
ろきて〽さてはその
夜のくせもの
なりしか
さすれば
▼たのまん
なんしも
とは思ひしかど
父のうらみは又かく
かたき
のよるい
べついざたちあがりて次郎と
上一
せよと
かたな
ぬき
かけ廿
てゝごをうちたるものが
○這画は
かくあからさまにいふべきか
それがしことはするがのぢうにん
下の
ゆりたもんの助とよばるゝもの
いつぞやみちにゆきくれて
いつぞやみちに悪きくれ
しばしかしこの
つぢどうに
あらをやす
・めてゐたる
ほんもん
本文に
合せ見る
べし
ときはか
らずみたる
あの夜の
そうどう
おんみの
てゝごを
うち
とめしは
はま
かくごの
身がまへ
こなたは
さはがずおし
とゞめ「その
かた
がひは
なりけるが
そのばへひくま
しんざゑもん
とかよばるゝ
〽ものがかけつけ
つゝろやう〳〵の
わけによりかの
かきおきをした
ためてそのみがころせ
ていにもてなし又
しかぐ
に四
その
ところへ
たづ
ね
き
たり
おやごの
しがいに
とりつきて
なげき
かなしみ給へる
ありさまはじめ
より
さること
ながら
おんみの
いひ
なしつゝ
花がたここと
いふひとふり
をたけ
つら心い
よりしてあづかりし
にやがておんみら
きやうだいがる
コー己トレ、
おはりまで
かのつぢどうへ
にてたちぎた
なしよその
あはれにそで
ぬれをともに
むねんにおも
ひしかばその
ばへいでゝ
しか〴〵といひ
きかせんとは
したれども
ゑんもゆかり
もなき
人によし
なきことを
の
いひいだし〳〵
身にうたがひを
うけしとき
しようこなけ
ればいひとく
すべなししり
ぞくにしくこと
あらしとたちさらん
としてはからずも
おんみらにみと
がめられよぎ
なくいどみあら
そひぬじありしこと
どもものがたれば
たに五郎はあきれ
はてさては
そうした
ことで
ありしか
もと
くま
しん
〽ざゑもんは父が
ぶじゆつのぜし
なるのころ忠しん
□□□
□□□□
きものなるゆへ
いかなるいこんの
あればとてやみ
うちにすること
あらじこれには
わけのあることかト
あねにいさめ〽次へ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つゞきせつしやもおもへど
しんざゑもんをたづね
いだしきうめいするに
あらざりせばことのじつ
ぶはしりがたしと
しよ〳〵ほうじ
をへめぐれ
どもさ
ら
に
あ
かの
ざるゆへ天地妖の
かみにきせいをたてかた
きをしゆびよくうたんが
ために一国路にひとつづゝ
□あやまつて
うたるゝか
首塚屋をきづかんとよししようぶは
なきことを思ひたちこよひもはかり
ことりのりよじんをころしがた
みらるゝとほりのくびをければ
たづさへごゝらへつかをなほさい
きづかんとしてはからずくわいはごし
きでんのおんものがたりにがたしたとへし
はじめてきゝしかたきの
ほんにんはま名たけ世をかゆるまでわする
つらならんにはやかたにまじはやおさらばし
しようぶは
おいてうちとるべきをいひすてゝたゝんとするを
それともしらでしよひきとゞめ〽きのせか事は
こくをめぐりかのくびもつともながらはま名はし
つかをきづかんとてよしあるものゝふにて
むやくのせつしやうかれにかたんを▼
したること
かへすく
お
あたりや
ろか
なり
とう
のかた
きを
しるうへ
御泊宿
はしばしも
ゆうよ
なしがたし
もはや夜
あけにほど
あらねば
われらは
すぐさま
ほつそく
せんにうんへ
よくかた
きをうち
とるか
とせしものもあまたあらんとおもは
るゝにおんみひとりでゆかれんことは
はかりごとのなきににたりいちじゆの
かげにやどるさへたしやうのゑんと
きゝつるにかくまでこゝろとけ
あふてはなほすて
がたき思ひありこと
さらわどの身に
とりてひとこといひ
とりてひとこといひ
たきしさいも
あればおんみと
ともに
五
かの
ながら
あだうちの
うしろみ
をもつぎん
つゞきいたすべくそのみちすがら
それがしが思ふむねをもものがたらんト
いふによろこぶたに五郎が〽ごしんせつ
なるそのおふせきでんがうしろみなし
給はらばかたき何十人ありともものゝ
かずとも思ふまじことにはわれらが
身にとりていふべきことのありと
ならばいかでかいはいつかまつらん
さあらばおんともいたさんが
それにつけてもこれなるきり
くび此まゝすてゝもゆきがたし
せめてはほうむりえさせんと
いひつゝたつてかたはらなる
つちをわづかにほりおこし
いぜんのくびをうめ
などするうち夜は
ほの〴〵とあけしかば身つく
ろひせし両にんがそつぢとうを
たちいでつゝみちをもとめて
ゆくほどにその日は十重ばかり
あゆみていよのらに今治敬まで
日くれてたどりつきしかばその夜は
こゝにやどとりてともにつかれを
やすむるほどにおりしもあたりに
人もをうねばたもんの助がいへる
やう〽さいぜんおんみに
はなすべきことのありとは
いひつれどみちのほどは
なにとやらゆきゝの人に
はゞかりていはでこゝまで
うちすぎしそのしさいは
かう〳〵トいつぞや四十八
さかにてかのさごろもを
たすけしにかれはほんみやう
おりはとてたに五郎とはいひ
なづけの
つまにて
ありしことのおも
むきよつて
福秀せんとはる
らひてむろ
づみのさとに
いたりてんぐの
まねしてかり
はをば
めし
こに
あづ
おきしこと
又みや市
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
の町において
たに五郎と
みちがへられ
へんとう
さいの
○その夜かれがいゑにやどり
つひにすそはきじまん太
つひにすそはきじまん太
らをせつがいなしたるまでの
しさいつぶさにものがた
ればたに五郎はおどろ
きて〽それがし
ぶどうのいぢに
よりへんとう
さいを手に
かけしがおん
みのためにその
つまさへともに
やいばにかたりしか
それさへことの
ふしぎなるに
いひなづけせし
おりことものうへ
おりはが身のうへ
つま
すそはぎに
きりかけ
られ
こと
よりして
さてはわれらがあと
をしたひてさる
なんぎをばなしつるか
おんみのたすけ
なかりせばとてもいき
てはあるまじきにかさね
がさねし大おんはいつのとき
にかほうぜんじ手をさげ
かたちをあらためてその
よろこびをのぶるおりしも
おもひがけなき
らうかより
へだての
しようじ
おしあけて
〽のうなつ
かしや
たに五郎
ぶじで
ありしか
うれしや
といふかほ
といふかほ
きつと
みかへれば
あねの
ふかみで
ありし
かばこは
そもいかにと
ぎやうてんなし
あきれはてぞ
ゐたりける
○このだん
いまだ
つぶさなら
ねどれい
のてう
すう
つぎん
つゝき
つきたれば
そはつぎの
そはつぎの
へんの
はじめに
あこはし
ひき
つゞきて
しゆつばん
なすべし
めでたし〳〵〳〵
朝
魚
大包金二朱
中包金朱
牛肉丸
鮮牛肉丸
小包百銅
第一ひゐを補ひじん
せいをます妙薬
なればきよじやくの人
常に用ひてよし
下谷さみせんぼり
おき
染崎氏制衣
屋敷
屋敷
國貞画
春水作
二
慶
應
年
丙
有
五帖より柳亭種彦作
七ふしぎ葛飾譚
八編まで梅蝶楼国貞画
福
種彦作
同種彦作
九篇
室町源氏胡蝶巻
筆海四国間書
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
国自
国貞画
上一
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
四編加卓作
明輯墨画廼福福
同国貞貞
大尾国貞画
仮名情談怠唯倉
場
春
童謡妙々車
廿一日
廿一編
国貞画
廿一編
花封答五章
一編雑音行
大正国
開
板
十六株
薄梯幻日記比
春水作
国貞画
四十八端柳亭録
八大傳大の双紙
四十九編同四十九編
十壱編
標
同
●地本双紙問屋
同同同
鳥屋吉蔵板
重
まほ治
水
つゝる
日記
2625
厚化粧萬年ノ嶋田
初編より遅滞なく早々出板仕候
爲永春水作
梅蝶楼國貞画
這は世に普く沙汰せらるゝ妲己阿百か傳にして是に和尚魚の惡霊黄蘇
芦田の家に仇做んとす爰に中心臣孝女ありて渠が毒手に苦みなどする
哀れにして化やかなる宜く理のつみし草双紙になん
板元紅英堂謹言
十七扁上
貞右衛門
ます
まほろ
日記
十七日照
春水作
国貞
書
昨日とすぎ今日と暮してあすか川流れて早き浮世とは。
いにしへ人の秀吟にて流行変化の速かなるを連ねし
詠歌なるべきか然ば奇を好む人心。夫が中にも別てなほ。
十九日
目前の変るをむねとするが。斯る草紙の類なれは。
所謂怪力乱神は。聖も言はずと宣へど。時としては綴に
ものしてドロン〳〵の鳴物にて。幕を切る場も尠からず。曰
余る中に這冊子は。いさゝか基く所あるを筆に写せし
薄俤も。憶へばよしなき遊みにて只幻の所為にぞありける。
丁卯新春
為永春水記焉
女正言十七
山岐
嘉藤石左門基方
女房濡葉
十六篇のつゞき
ふたゝびとく
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たに五郎は思ひ
がけなくらうか
よりいりくる
ひとゝかほみあれ
すればあねの
ふろみでありし
かばそのうれ
しさとふぎ
さにこは
そもゆめには
あらざる
かとしばし
あきれて
ゐるうちに
ふかみは
ふかみは
しづかに
ひとまへ
とほり
たもんの
助にゑ
しやく
して
これまで
おちか
つきも
なきあなたへ
たいして
なにと
やらぶし
つけがま
しきこと
ながら
おとゝの
こゑを
きくよりも
あまりのこと
のなつらし
さにわれを
わすれておざしきへ
あんないもなくふみ
こみしぶれいのほどは
いくゑにもおゆる
されてしうちわぶれは
たもんの助も
いんぎんに
いこへをならなご
するうちにたに
五郎はこゝろを
しづめてまづ
あねうへのつゝが
なきおかほを
はいしたてまつりし
よろこびこれに
ますものなし
ほんごくのこと
なにやかや
同日記十七
めすべ
とひたきことは○いそぐとちうにて思ひ
くさぐあれどもうけぬふしぎのたい
おんみもさだめてめんしてたけつらはほん
わがみのうへをごくに今なほぶじにて候か
とひたくおぼしそれにつけてもこゝろえねは
おんみおなごのいかにして
ければ
くにをはなれてはる〴〵
こなた
とこゝへはきたり
給ひしトことばせわ
しくとひかくれば
それはとばかり
もの
がたらん
とてその
みのうへ
をも
よりて
たもんの
助のうへをも
たけつらが
しわざと同
いひかねてくち
ごもりつゝゐたり
がしばらくあつて
たんそくなし〽今
此ことをいひきか
さばさぞやほい
なくおもはんがいはで
やむべきことならねば
あねがことばのひと
とほり心を
しづめて
からは
たに五郎
きいて
おもひを
くわしくものがたり
又あらためて
しばしも
やうよ
はらせよ
からその
たもんの助を
あねのふかみに
なしがたく
しさいは
今ほんこうへ
かう〳〵とてその
ひきあはすれば
ふかみは
おとゝがひとかた
ならぬめぐみをうけし
よろこびなど
たがひの
あいきつ
さぞある
べけれど
くだく
しければ
りやくしていはず
みる
入との
おもむかんと
はじめたけ
つらがさらがに
しきりに□
ごぜんをそゝの
かしげんむの
かゞみを
うちぎみに
ぬすませ
又はながたみ
のほうけんは
おのれが
奴子をこ
おきながら
そのふた
しなを
ぬすみし
つみを
きゝ
目
むかひ〽わ
なみは
かた
き
を
よろしく
しん
さつす
左衛門と
ねこ
べしその
べしその皿
おもふてしよのちし
ことはてゝたに五郎はこくをたづねしにはからすほを
工ふたゝびあねにとたもんの助どのゝおしくにのき人
名主諸一冊
ちゝきたねにして
ゆきぜめにしたりし
ことさてきくひめの
なきがらをつゞらに
いれしをよそほくひが
せをふてゆくをおひ
かけゆきしにせめころ
せしとはいつはりにて
ひめにはつゝがなき
のみかこゝにいたりて
よそほひとしんざゑ
もんのほんしんをはじ
めてあらすをうち
きけばかたきははまな
たけつらなることさそ
又しもべゑき平こと
まことはおに
かなぎ
だんじやうとて
むろ丁どのこ
おふぜをうけ
かくしめつけに
いりたる
ものゆへ
にせ上夜にまうをば
みあらはせしまで
すべてありつるおも
むきをものがたりつゝ
又いふやう〽そのとき
すでにたけつらが
かねての
たくみ
あらはれし
かばあやの
かたきと
しろしめし
わらはに
おふせつけ
おふせつけ
られでうつて
とれとの
きみの
げんめい
かね
けれそのありがたき
うれし
きは
とび
九
つ
やう
にありし
かどのこりの
コーロー
ゆおし
かし
きは
会
そなたのこと
かくとも
しらで
くに
米、
おふ
せを
なしがた
ければ
はやこれ
までと
ろう
むりてはば
む
すべ
しば
も
も
なく
こと
たづね
めくりて
いるならん
き
むす
びしに
さしも
名だゝる
たけつら
なれど
いつしん
こつたる
太刀さき
するとく
いひにしゆ
びよく
わせうちとりて
ゆへそこにほん
いをとげし
なりよろこ
びはたゝこれ
のみならで三
しなのたうら
そろひしうへは
日西妙ちうな
ヨタ
ごんさまよりの
なりし
かばきくひめ
さま
ごようしのおね
がひもつゞかなく
みゆるしありて
ほどもあらせ
のわらはが
かたきをうち
とりしとのちに
きゝなばいか
からんさりとて
まへにおきながら
さまとの
かたのごとくに
ばかりむねんに
あらんくちをし
たびそれらのおんよろ
こびにわらはをみや
いづくにありとも
しれぬをかたきを
ずみやこより
さまとの
ごしうげんも
ごしうげんもおんのり
かたのごとくにこみに
とゝのひしゆへこの
こへおつかひにつかは
さるゝといふにつけ
かねてそなたの
ゆくゑをば
しよ〳〵ほうで
とたづね
させしに
中国禅
かきへ
しらぜてやらん
一証書一冊
つゞき
四国引の
あいだ
にてみ
なけし
ものゝ
ありと
いふ
かぜの
たわかり
を
せめぐりあはさせ
給へとしばらく
たのみにして
ゐへとしばらく
きねんをこらしつゝそこはかと
むなくたづね
〽しにこんなら
さまのごりやく
にやはからず
めぐりあひしことよろ
こばしさにつきて
またそなたの心を
さつすればのこり
をしさもさぞ
ならんとおもへば
それがいたましいト
それかいたましいト
すぎこしかたの
ものがたりを
きくたびごとに
たに五郎はある
ひはおどろきかつ
よろこびて
なほゆめ
なり
しが
なに
○這画は
深水が
物語に
合せ見る
べしへ
ゆへ采頭山がさいが
こんひらへしんぐさん
あるよしまうしたて
みやこのおつか
うつゝの
さらひを
しらず
思ひ
けん
もろ
あきれ
はだ
はて
たる
△
ぬぎ
やいばを
すらり
とぬき
はなしは
らかき
きらんと
〽するあり
さまに
ふかみは
さらなり
たもんの
助も
あはて
した
めき出し
とゞめ
こゝめ
〽こはもの
にばし
くるへる
かなにゆへ
あつての
日はてる
とずぐに
まづこの
四こくへおし
わたりこんひらへ
さんけいしてそなたに廿身ひとつにてかたきをつぎへ
わたりこんぴらん〳〵〳〵手をはなさず〽さてはわらはが
しようがいぞと
いふかほつく〴〵うち
みあげ〽なにゆへ
しぬとはあもじや
ひとはやたに五郎が
ぶしはすたつたそれじや
によつてとふりはなし
此ふたゝびはらをきらんと
もがくをふかみはとゞめし
終日記「
つゞきうちしをむねんに
思ひあねにあてつけ
はらきつてしなんとか
かくこなしつるかと
いふをこなたはきゝ
あへず〽もつたいない
あへず〽もつたいない
ことのたまふなよしやおん
この手ひとつなりとて
文のうらみをむくふたる
そのよろこびはかぎり
あらねどそれがしそのばに
をりあはさずあだに
しよこくをへめぐりしは
よく〳〵ぶうんにつき
たるなれば今おめ〳〵と
ほんごくへどのつらさげて
みのいひわけに
せつぶくなして
父うへにはあの
かんらるべきふがいなき
世へゆきておわび
をせんかへす〴〵に
あねうへをうらみ
あねうへをうらみて
しぬるゆへならねば
さきだつふかうはいく
さきだつふかうはいく
ゑにもゆなしてくだされあね
じやひとしなみだながらにかき
くどくをげにことはりともいひかね
たるふかみはなにとけり
●うけたまはりて
きつしいるふらみ
どのが身ひとつ
□□□□□□□□□□□□
たる此ときまでも手しとめ給ひしも
たる此ときまでも□しとめ給ひしも
にてかたきを
もひしとめ給ひしも
まことによぎなき
手づめにてほんいは
とげてもおとゝこの
そのばにゐ
あはせ
給は
ねを
さこそ
ほいなく
おもはれ
つらん又
はらに
いたもん
の助は
たゞかた
たに五郎
どのとても
たにんのうち
しといふにも
あらねばこの
けむ一とばもなく
ともになみだに
かへゐた
るがひとり
うなづきさしうちえずおめ〳
よつて〽ごきやうとしてたちかん
だいのごしんちう●りては二郎巻也
まゝにほんごく人
たちかたちれ
たちかたちれ
たればとてしさい
あるべきことなら
ねどおとこの
身にてかたきも
うちえずおめ〳〵
うとしてたちかん
の友より
ひとに
おもての
むけ
がたし
との
金毘羅
○いはるゝもまた
むりならずるじ
わらはにおいてはこの
うへのほかにしあんも
はんだらずそなたの
しよぞんはいかに
ぞやトいひつゝ
かたへを見よへ
ればたに五郎はかた
ちをあらため〽あね
●さればとて今さらに
うへのおふせといひわ
げてたもんの助どのがかさ
せつぶくなしてはて水ふとも
ねぐのごしんせつかず
あの世人いたりてなきあやびとのねぐのごしんせつかず
よろこばれんやうもなくそれのみならねそれがしよきやう
だいの義をむすばれて
やらでふかこどのにがんぜんぜんなげきをかけだいの義をむすがけだいの義をむすが
せうがいくらくをともに
給はんことこれだいゝちのふかうなりさすればせうがいくらくをともに
まこにいぬ者ににてたれかはぶらのほんいとせんとはいとたのもしく
いふべき今しゑいのちをながらへてせろしやにかたじけなし今はこの
そのみをまかせ給はゞきやうがだいの義を世にのぞともなくいきて
むすびせうがい苦楽がゝをともになすべし
むすびせうがい苦楽をともになすべしかひなきいのちなれど
ふかみどのにはほいなからんが今せうがいをおふせをそむきせつ
せられしと思ひあきらめたまひなばせつしやにとくしてふかうに
まかせ給ふともしにわかれにはますよしあらんふかうをかさねん
「治できやうたいのごしよぞんはなにとかおほしたまことおのれががは
へるぞトしんじつおもてにあらはれたるたもんの助のにつあるにあた
いちこんにふかみはしばしうちあんじ〽としんせつなるればさあらば
そのおふせはる〳〵こゝまでたづねまいるもおとゝをたわんの助どの
心に人づれかへりはな井のいゑをそうぞくさせんとにわかみをまか
川思ふばかりではべりしかとぶしかとぶしかとぶしのいきぢをたてまつらん
〽しなんとかくせなしたるも又むりならぬところあればあゆうかには
たに五郎だにとくしんして今せつゝぶくをとゞまりなばきなほさらに次へ
ならねそれがしときやう
かゝきほいなく
思ひ給はんが
世になき
ものとおぼし
あきら
め
はな
の
いゑ川口
ハ川
二
かく
もし
おん
みの
たてさせ
ふやうひと
まゐら
するじはらをさだ
めしいちこんにふかうは
一ほんいにあらねども
しをとゞまりしをよろ
こべばいひがひありとたもんの
助もともにあんどのおもひを
なしてなほも
つきせぬもの
がたりに
まどろみ
もせず
夜を
あらし
さて
つぎの
日になりしかば
ふろみはふた
りにうち
むかひ〽こゝで
はからず
めぐりあひし
いもまつたく
こんびらだい
ごんげんのりやくと
思ひたてまつれば
わらはがふたゝびかしこにいたり
おれいまいりをなすべく思へば
おんみらはいづくへとこゝろざゝらる
ことかはしらねどせめては浪花県まで
なりともどう〳〵なしてまいりたしトいふせ
きのふもおはなしまうしたるさごろもどのゝ身の事
うちきくたもんの助が「そはせつかくのことなれど
もうへのことむろ
〽づみの
あそび星子
手だてを
もつてあづけ
おきうがその
まゝにしてうち
すてがた
□□
さいわひにたに
おうどのに
めぐりあひたる
うへからは
もろともにめし
こにいたり
それ
なかだち
してふうふになさん
とぞんずるなりさり
ながら此やどにておんみに
わかれまいらせんはこきやう
たいのおこゝろをおもひ
たいのおこゝろをおもひ
やらざるものにあたれば
さぬきのらにまで
どう〳〵ならともにこん
びらへさんけいそ
そこにてたも
とをわかつ
べし下いふを
うちきくたに
五郎が今の身と
なりつまを
めとりて
なにくらせん
トうけがは
ざるをふか
ちけして
〽まことにおり
こゝにだんかうとゝ
はのさごろもは
いのちにかけて
おつとをしたひ
おつとをしたひ
いゑでなしたるもの
なるをすてるはなさ
なるをすてみなさ
けをしらぬにひとし
ばんじはたもんの助
さまのおんはうらひ
しにまうせよとて
のひしかばおの〳〵やど
はたちいで
つゝ日
ならず
さぬき
「日記「
丸亀侯までうだりしに
おりからなにわへ
びんせんあり
とて人みな
ふねにのる
ていなれば
ふろとば
なごり
つはこんごんのうへさんけいして三つちにひたいたいをこわりつけしきりに内ためらふうちにかの
亀羽までうだりしに
きちがひと
きいてははら
もたち
かねて
らうにんがふたくびそふり
にすなをふみかけはじめの
ごとくけからればけつきさかん
のたに五郎はやかんにんの
なりかねけんいかれるこゑを
ふりたてゝ〽よしやきちがひ
なればとていちどならず
二どまでもぶしのおもてを
はつき
ねども
はやこれ
までと思ひ
さだめてわかれに
のぞむときにいたり
ろようのたにとてたに五郎に
かねひとつゝみをあたへつゝたもん
の助にはおとゝのうへをなほ
かにかくとたのみきこへて
こゝろぼそげにふねにのれば
おりしもおひてのことなれば
悦ほを十ぶんにまきあげ
つゝなにわをさしてはせ
ゆくふねをきしべにたちて
たに五郎がぼうぜんとして
けがされては
もはやようか
もはやよう
しやの
なり
がたし
ながらとびかゝらん
くわんねん
せよトいひ
せよトいひ
とするありさまに
そのときまでも
そのときまでも
かたへにありて
けんぶつなしたる
たもんの助が〽ヤレ
またれよたに五郎
さいぜんよりして
つらくみるにかの
さむらひのすがた
かつこうかれはまさ
みおらりたる今きやう
だいのこゝろのうちさこそ
かなしくあるべきとともにみおし
たもんの助もひそかにそでを
かなしくあるべきとともにみおくる●わつていり
そのまゝだいぢに
あざむ
きつれ
しく女なるを
らうにんていに
こしらへて
ひとめを
うるほすなるべしかくてあるべき
ことならねばしたりはふかみをみを
はてゝ又中国訪へわたるべきふねの
たよりをもとむるにおりからかぜの
ソ此ばのちうぜきおはらのし
おたちなされ
ますはでもつ
あしければむかふへわたるでぶねなし
ともとも
おをふり
ぜひなくあたりのめいしよこせきを
こゝかしこけんぶつなしさる水茶やにともおわ
ともおわびを
こしうちかけしばしきうそくなすいたすことばは
おりしもふうあみがさにおもてをあらねどかれは
かくせしらうにんていのさむらひがまつたくきちがひ
かくせしらうにんていのさむらひがまつたくきちがく
つか〳〵そばへあゆみよりぞうりににてよんどころ
すなをふみかけてものをもいはずなくわたくしが
たに五郎のおもてをめがけてけ
くにへゆ
かくるにぞきもをつぶせしたに
五郎がそでにて
つてま
いる
手をつきて〽おもひがけなき
すなを
とちか
あるくそのおとて
こそらせものならめわれ
さむらひのせう
たいをみあらは
してえさせんに
わどのはそれなる
くせものを
かならずにがし
給ふなトいひつゝ
やがてみをおこし
つかくよつて
さむらひの
かぶりし
かき
はらひ
ながら
〽こは
なに
ゆへの
らう
ぜきぞト
がたなの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つかに手をかけつゝしよう
此やうなぶてうほうをひたし
ぎをはなれてたちかゝればかの
よしてまことにおそれいりますれど
すつれば
にをまうすもひとさまのみさかひも
ちうにんのつれなるかともびとなるらなにをまうすもひとさまのみさかひも
しらねども町人ていのひとりのほとこがなききちがひゆへわたくしにめんじられなにとぞ
此ありさまをみるよりもあはてふためきもおじひのごはんべんをひとたにおねがひまうしますト云
はたして
さば大
あらためみるにさごろものくちのなかへ
針をわたにてつゝみしものをほうばらくや
せつゝおきたればいたみてものをいふ
ことかなはずそれのみならで両のてを
ふところのうちにしばりてある
ゆへいそがはしくなわをとき
らちのうちなるものをいだせば
さごろもは手をあはせ〽うれ一
しやものがいはるゝろても
きやつかのいたがさま
おなつかしのおふたりさま
下あといひざしてふし
しづめはげにことはりと
たもんの助はなぐさめ
ながら〽さごろもどのわれ
おんみをあづけおきたりしが
ながら〽さでうもどもわれ
ぜんしうともろともにかの
あそび屋のあるじをおどして
つゞきみめよきおとめなるゆへさてはト思ひそのめん
ていをよく〳〵みればこはいかにかのむろづみにのこしや
おきたるさごろもなるにおどろきて思ひがけざるたい
わんゆへしさいをいかに下たづぬればものいひたげと
さごろもはしきりにうちをうごかせどいふことかなはぬ
ていなるゆへたもんの助はあやしみてそばへさしより〽
一もしひとうちにせら
ることもおなじいのちを
四おとすなら
▼けんくわをしかけ
こゝではからずたいめんせしには
日ながれのさとにしづみて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
事よし
たもん
たへん
どのた
おはなし
にてう
けたま
はりて
ゐたりし
にふしぎ
の
かならずふかきゆへあらん五
しざいはいかにトとひくくれば
よう〳〵にしてなみだを
はらひあのときあなたの
おはからひをあるじが
おつとの
やいばに
かたらんものとかのらう
ぜきにおよびしにさとくも
身をすり
ぬけてにげんと
きなう
おそ
れし
か
それ
より
のちも
わらはをば
なほざり
ならずもて
なせらに
それなる男が
わるだくみ
よりあるじを
なにととき
さとせしか
わらはを四
こくのあそび
屋へいざなひゆき
女とこきはめ給ひしあなたの
おかげで今のよろこびかさね〴〵
だいおんのおれいはことばにつくされは
ありしことどもものがたるをこなたに
明きゝゐるくせものが
ことのやぶれと
思ふにぞも
二万ノ
するを〽そうはならぬト
トものなんぢ
たに五郎がありあふ
しようぎをもたせ
かけそつかにしかと
もとこれなに
ものなればかの
あそび屋のある
ふみすへつゝ
〽おりは日に
じをすらして此
きころもをくるゝ
さころもをくるし
ぶらにて
ありつるか
今は
図
どのを四こくへともなひ
めたるしさいつぶ
さにはゝせう
さにはゝせう
せよトせめとはれ
てもひるまぬくせもの
〽われらはあるじつの八が
さゝづによりてさころも
まいりしのみ
ふかきしざいは
ぞんじませねば
なにぶん
ごよろしや
よろしや〳〵
トいふを
つゝうるとのことにてくちのうち
にははりをふくませ手をふと
ころのうちにいましめてさむ
らひていにいでたらせつれてゆか
らひていにいでたらせつれてゆか
るゝくやしさつらさざりとてゆる
さるべきにあらねばすきもあらば
ふち川へみをしづめんとかくごして
かれがことばにさからはず日をへてこゝま
きたりしに思ひがけなき此ちやみせに
おんみばかりかなつかしとおもふおつとのの
ゐた
まふゆへとび
かれがことばにさからはず日をへてこゝまでたつやうに思へども
てまでたつやうに思へども
きたりしに思ひがけなき此ちやみせにいひよらんにもものはらんトちやみせにありあふ
なんみばかりかなつらしとおもふおつとの●いはれずよんどころなく▼かまのしたなるもへ口の閉
うちきく
たまんの助
が〽たに五郎
どの手ぬる
しくそやつを
こへひきたて
給へわれらが
どうもんいたして
みんじやみせにありあふ
同四十一日
つゞき
まきぬき
とりつ
いま
□
さご
ろもと
いふ
しよう
にんあれば
いはずと
いふとて
のがさんや
のがさんや
たほ
五郎が
ひきたて
きたりて
めどほか
ちろくおゝ
すへたる
かのくせ
ものを
にら
まへ
なんぢ
なに
ほど
ちん
ずるとも
かくてもはく
でうなさゞるか
トけむるなま
木のめへさを
にさ
きべ
▼さらに
かなはず
くるしき
まゝにこゑ
ふりたて
〽はくぜう
するから
ゆるしてトさけ
ぶをうちきく
たもんの助が
さもこそ
あらめと
もんさしの
せんで
くるしむ
くせもの
たき木を
りき
ひけば
といきを
へをつき
とりし
たにつゝむ
にげんと
五郎につゝ
おらすへ
られゝ
原
ことなれば
きうとき
さへも▼
ヲメ
▼すの八とも
うとからず
ちかころかしとに
おもむきてうちの
う
する
みる
とこ
ろ
さご
ろも
〽とのにせ
せつとめ
もさせず
しゆじんの
ごとく
うや
まひ
おくを
いか
なるわけぞと
たづねしにかやう〳〵の
たづねしにかやう〳〵の
わけによりてんぐに
あづけられしといふ
ゆへやつがれしきりに
おかしくおもひおほ
ぐちあいてうち
わらひ
こは
おんみにも
にあはしからず
ゆ
世にてんぐといふものは
ありともたゞゑにかけ
るを見たるのみおんみ
のもとへきたりしといふ
その大ぼうづとさむらひ
十一け
つよき
をくじ也
おとこぎの
あるもの
なれば
かの
さごろもを
ふびんに思ひ
わどのを
さま〴〵こは
がらせて
あづけ
あづけ
おき
たる
もの
女を
なこん
がどわかしあなた
それら
がれは
しよ
こくを
へめぐり
立めよき
こなたへうりつけるを
のやがく
にあぎ
身のなりわひとするものゆへに
むかれ
人喰馬き娘の腮六までとせけんであ
くりあだなをよばるゝものなりざるだいま
みめよき事からにむろづみなるほの▼いの次
國貞画
春水作國貞画
つゞきかねを
あぐきかねをの手ま
だしか人こんだひまいらぬ
ほうこうにんそうしたうへ
に此せつのにて身のしろを
ゆることありともさこ
ろもどのは大せつに
とりあつかひて
おきたりしになにが
たらい
こゝろにかなはぬ
を
にやすぎし
たら
くはせ
ておく
あほうがあらう
する
もの
ならば
やつかひ
ばらひを
するのみ
ならず
おんみも
□かねに
ありつくべて
ころいゑ
でして
すぐ
さま
おつ
手を
いだ
せし
かど
ゆ
か此屋でつとめを
させたなら又めと
どうなこともある
べしわれらに
われらも
おろげで
おろげで
一まうがに
べしさて
まかせ給ひなば
その
あのこを
あとへ
たこくへつれ
たこくへつれて
ゆきうりこかさんことの
かのともがらが
たづねきたりし▼
つひにゆく
ひにせ〳〵
ゑのしれずと
いはゞかれ
らもせんすべ
なからんと
いへどあるじは
なほあや
ぶみてしばし
いらへを
しかねらを
われらが
さま〳〵いま
こしらへて
つひにとくしん
させしかばさて
此お子をとも
なひゆくにも
たちうにおいで
かのひとぐに
みつけられては
とゆづる□□ちの
ことむづかしとくちの
なかへはりをふく
ませごらんのとほ
りのいでたちさせて
こゝまでしゆびよく
つれきたりしに
あなたがたにみ
あらはされことのやう
れとなりましたも「く
私方実母さんの義は中ばし南てんま町一丁目西がは
本家
にて年来売弘め来り候所店手せまに付此たび同所
向東がはへ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
實母散美
さんぜんさんどふじんちのみち一切の妙薬
中橋南伝馬町一丁目東がは
同三十一月十一年
鼠祠通夜譚一
八編まで
四編より
出板仕候
柳亭種彦作
梅蝶楼國貞画
厚化粧萬年嶋田
初篇より
追々出板
辰春新はん
為永春水作
梅蝶楼國貞画
這は世に普く沙汰せうるゝ蛆已阿百が伝にして是に和尚魚の悪霊
黄緑芦田の家に仇做んとす爰に忠臣孝女ありて渠が毒手に苦み
などする哀れにして花やかなる宜く理のつみし草双紙になんと
山中浦二十四
まほ
十七編下
春
業
戌
国貞
薄おも
ゑ
かけ
まほは
従
春に
日記
水
かく
つゝめ
十七編
いれ
御休処
上の大よりてんとう
がめこれと
さまのこなおと
まうすも
やつがれが
ほんの
とうざの
でき
ごゝろ
いのち
ばかりは
たす
けてト
ほへづら
つくりて
はくでう
なせば
たもん
の助は
うち
うなづき
〽いのちを
とるともへ
せこの
まに
はなち
やらん
もざん
ねんなり
ぜんすべ
あり上
いひつくに
かたはらの
田にひき
わたしたる
えさせん
かさればとて
なるこのなわを
ひきちぎりぼん
でんとかとなん
たる幣物を
たてたるぼうの
ありしをこれ
をもおなじく
ぬきとり
きたりて
くだんの
ぼうにあご
そうにあご
あき
六をたかてこてに
たらぬにてむ
べきのくせもの
なればいのちは●ものきうあゝあるうへに四
しばりつけやたてのふで
をとりいだしてはだをぬが
なれどころすもせしむねよりはらんかき
やいばのけがれしるすそのふんめんには此
謹言一七
つごきさるおと
めをかどわかし
うきめをみせ
たるとがによつて
かくのごとくにはか
らにものなりたれにても
かくるともがらは天のとがめを
かうむるべしよつてしつたつ
くだんのごとしくらま山の太郎
ぼうらうけたまはるト
かきしたゝむるをたに
五郎はみるよりもてを
うつてうちわらひ
〽こりやおもしろしく
ついでにうれがめんていをも
あれこのくせものになさけを
そめてくれんじたはむれながら
ちやみせにありあふふるぢや
わんにろまのしたなる
なべずみをしたゝ
かにとき
たてたる
にていましめ
られしあご大が
かつを日
まだら
にぬり
まはし
ものくちよりいだ
せしまわたにはりをつくみしものを
そのまゝくちにほうばらすれば
ものにおくせぬくせものなれど
くちはきかれず手はうごかず
はたらくものはあしのみなるを
たもんの助はうちみやりて〽しれ
もの思ひあたりしかかのつの八は
われくのことばをまもりて
あづかりゐたるをかへつてなん
じがときまどはし此さころもを
くるしめたるつみのむくひは
てきめんにてたちまちなんじが
身におよべりわが師芳裂のまし
まさば五たりをひきさきける
フロ四十一
ながらせな
かを
だくみおりよくこゝぜいであは
よたてトよばはり
二ツ四ツくりちなやせは
こけつまろびつあこ
大はいのちからぐ
にげてゆくあとみ
おくりてたもんの助
〽さてもあやうき
ことなりしわれぜん
しうともろともに
あくまでおどして
つの八にあづけ
おきたることなれば
しさいあらじとおもひ
しにあのあご大がわる
ずはさころもどいゝ身の
うへに
なる
きよじや
ありつらん
こはわれながら
はかりごとの
はかりごとの
つたなかり
いひつとも
おひたて給はずやトさし
つにうなづてたに五郎が
〽こたいを
なでれば
たに五郎
が「こは
にくさもにくしと思ふにが
たづさへもちしてつ
せんにて〽くせもの
にくきもにくしと思ふにぞのたまふみ
のたまふな
たもんごとの
こゝであは
ずばむろ
ずみまで
はるじゆろんと
たるにむだぼね
おつてあご上はめが
こゝまでおくり
きたりしはもつ
けのさいわひ
なら
ずやト
いへば
こな
たも
うな
づきて
おぼへず
どつとぞ
わらひ
けるその
なかにさごろ
□□□□□□□□
らるべけれ
ど今此ばしよに
おはさねがまことに
そちがしあはせなり
たに五郎どのこやつをばゆめごゝろの〽きた
もはふたらび
たもんの助にうち
むかひて身の
よろこびは
のぶれどもおと
めごころのつぎ
十二
いだき
はづかは
しさに
たに五郎
には
〆吉一
のわかれたる
かのあろし
がたなみ
の助が▼
やかたにて
つれなく
うちすて
ゆかれたる
そのうらみを
さへいひかねて
わづかにゑ
しやくをなせる一
のみころにおもふ
ひやくぶいちくちにいで
ぬもことはりにてたに五郎さへたもんの
助の手まへをかねてかりそめにもなれて
しくはことばもかけずよそ〳〵しげにもて
なすもおぼこらしうてかくゆかしたもんの
助はふたりがそぶりをさこそとおもへど
さりげなくたに無にうちむかひ
〽かねてはわれ〳〵むろづみへのふねの
たよりをまたんとせしがかしこへゆくにも
およばぬからはこれよりすぐになに
わへわたらばあはよくばふかみどのに
ふたゝびあはるゝこともあるべしいざとて
ちやだいをはらひなどしておの〳〵
そこをたちいづれはちやみせの
ばゝはさいぜんよりきもをつぶして
みてゐたりしが今ひと〴〵のいでゆく
にぞはじめてほつといきをつき
ほどにたもんの助らはふたゝびふな
ばにおもむきてびんせんをもとむるに
又さいわひにでふねあるゆへ三にん
それにうちかりしになほもおひ
てのふきつゝきしかばそのつぎの
日につゝがなくなにわのうらん
のりつけたりおの〳〵よろこび
いがにあがりてふかみはなほも
此あたりにおりもやすると
たづねめぐれどじこくのおくれし
たづねめぐれどしこくのおくれし
ゆへにやありけんつひに又いで
あはず此うへたづぬるあてもあく
ればいづれになりとやどかりて
なほゆくさきのだんかうせんじ
なにわの町をこゝかしこやどやを
さがしもとむるおりしも町家性の
うちなるごうし戸をたちまち
からりとおしあけてとうの
ころは二十四五なるいとはでやか
なるにようぼうが〽たもんの助
しばしみおくりゐたりけるさる
さす由利助さまとよびとめら
るゝにおどろきてわが名を
よぶはたれならんとあやしみ
ながらみかへればひようごにてゆ
同日巳十一日
たもんの助
たに五郎
さごろも
ヱつま
のおすまで
ありしかば
これはく
おど
ろきし
あんとの
たもんの
助はた
ちもど
りて
□□□□□□□□□□□□
めづらしや
おすまどの
おんみはひよう
このはなぞのけの
やかたのうちに
今もなほゐら
るゝこと思ひ
しにこゝでの
▲
たいめんいぶかし
トいふをおすまは
きゝあへず〽これ
にはわけもあること
おき
なき
より
いひ
ながらなにをまうすも
こゝははしぢかなみの助も
やどにおればおつれさまも
ごいつしよにまづ〳〵うちへト
いざなはれたもんの助はいな
ともにひとまへうちとほれば
なみの助もたちいでゝいちべつ
いらいのたいめんにたがひのあいさつ
なりしがしさいあつてらうにんせられとうしろ
われらがあづかりておとえぶんにはなしたる
なり又このおとめはおりはとよばれてたは五郎とは
まんやうなくたに五郎さごろもと
なづけ
せら
なかなるが
おつとの
あとをしたひ
いでゝひとに
だまされ
むろづみなる
くるわに
しづみて
ことおはりてのちたもんの助はたに五郎とし
さころもの両にんをなみの助ふうふの
いまの
ものにひきあはせつゝきていふやう〽こなたは
はな井たに五郎とてなかいづみけのこけらいさき
たは
いいさぎ
ろもと
ろもと
肉
図書一十一
めて
すま
ゐ
全
わた一
くしが
この
すも
やう
あり
あたりに
ちゑを
こ
な
れば
おんものがたり
もいたしたく
又わきみらの
おんうへはとも
とひまいらせ
たきことあれど
さそ
おつくれ
堀
なり
まし
にも
●
かなご
の身と
して此やう
なるぶしの
いでたちなし
たるをさぞ
いぶらしくおも
はれんがかやう
かやうのわけなり
なほ
とてすべてさころもの身の
さいわひに
うへのそのあらましをものがたれば
わぎみらの
きくことくたにふうふのものはおどろ
たすけをえさせ給ひしは
きつ又よろこびつしきりにかんじてゐたりしがますをてらすかみほとけの
まことをてらすかみほとけの
なみの助がいへるやう〽さてもあやうきことなりしが●とりやくにもや候はんま
フリ巳一二
十四
らんにさいわひ
ふろのわきてあれば
まづ〳〵おふろに
まつ〳〵おふろに
めさせられ
おんみをくつ
ろげられて
のちゆる〳〵おは
なしまうさんト
いへばおすまも
うちゑみて「ほん
にさやうでこ
ざりますさころへ
もさまはわきてなほ
おなごの出身でその
やうなおとこつぎ
外日記一七
ちも
やら
国な
もの
一日あるじに
むかひ〽それ
○ひ
よう
ご
せいた
}
きつうみだ
れてければ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
まし
ついでに
ゆふ
冬
□□
本書、
あげま
せうトおくそこもなき
ふうふがことばにたもんの助らは小
下よろ
こびて
たちて
はか
きうしう
らず
におしわたり
たに
それより
五郎に
四こくにもいであふのみか
又さごろものことに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つきむろづこへゆかんと
せしもそれさへゆくに
およばずなりてふな
おすまは
そのみの
あた
ら
き
きぬ
ひと
かさね
ひとまには
たもんの助
が日
おの〳〵
ふろに
いりしまへは
いりしまへば
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
みだれし
かみをもとり
あげて身じまひ
までにきをつけ
などするおなと
どうしはしたらみ
おのこにまして
はやかり
ける
さて
こなた
なる
が日
もに
これを
きせ
しめ
ろ
ちをこのちにきたりしゆへ
こたびはひようこへたち
よらすうたの助どのを
はじめとしてくもゑもん
ふうふにもさだめて
つゝがなかるべしそれに
つきてもこゝろえぬは
なんらのゆへにわどの
なんらのゆへにわどの
らは此ちにぢうきよ
せうるゝぞととひかけ
られてなみの助は
ひたいをなでつら
うちゑみて〽されば
とよそのことなり
しゆじんうたの御
どのにはわぎみの
たすけをかう
むりていゑそう
ぞくをせられら
のちはいつたん
玄蕃枡にいちこせし
かちうのしよしもこゝろを
あらためみな忠きんを
はげむゆへそのぎはみこ
ころやすかるべしさて
わたくしとくもゑもんは
いつぞやぶらにとり
たてうれありがたき
ことはかぎりあらねど次
十五
以上言一七
まで
なれぬ
大小
はかま
又かた
くるし
いい
か
ちう
のつき
あひそれ
のみならず
此とうごろ
ちからわざをば
しつけたものが
あそんでばかり
くらすゆへから
だがうんでなに
とやらやまひがで
そうに思ふおりから
ちかころなに
わにすもう
とりのこれ
はとおもふが
すらなければ
まやが
三の巻より
かはりあふ
やくそく
にてことしは
われらが
じゆんばん
ゆへちか
ころ此ち
にうへり
すみしに
いなか
ずもうも
ときの
ひようり
十日が十日まけを
とらねば思ひの
ほかにひいきも
つきて今では此ちの
せきとりかぶそれに
つきてもわぎ
このおんうへ
きうしうへ
とておもむ
かれしが
今はいづくに
ゐうわやらと
いつもふうか
ふでおうは
さをまうし
同日記十一一
またけとわたくしにみぢなるにしつ〳〵からだに
せめてひとばしよ
もちあつかへばそのよししゆくん
にねがひいでし下しゆ
じんも
よぎ
なき
ごとに
おも
はれ
くも
づゝなり
ともなに
ぶんにも
つどうして
すけて◑
くれ
ろとなにわなる
ゑ
もん
上
かはり
に
一ねんは
ひようご
よつとめ
くわん
わん一
一ねんは又
じんもと
ふり
なにわに
いたりて
かつてに
の手
すもう
をいた
をいた
せといふ
がみこな
みゆるしを
たは
すき
な
かうむりしゆへ
まやがたけと
一ねんづゝ
多
くらして
ゐるおり
からさいぜん
あな
たが
此まへ
をお
日はやくも
みつけしと
はしり
とほり
なさる
おすがたを
おすま
われ
とめし
ふうふが
日ごろから
思ひらねんの
とゞきしかと
なごぎしかと
よろこびこれに十五
よろこびこれにます
ものなしといへばまた
ホルモノ
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
松井井宗
*****************************************
たもんの助もそのしん
せつのよろこびをのべ
たるうへにてふたゝび
いふやう〽すでにさき
にもまうせしとほり
あのさごろもはたに
五郎のあとをしたひて
くにをたちいでせん
しんばんくのかひ
ありてめぐりあふたる
うへからはわがあら
ためてなかだちとなりふうふの
ためてなかだちとなりふうふの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かためをさせんと思へどたびにて
あればこゝろにまかせず〽ぎん
十六
ころ
わり
なき
よひ
この
やで
両人に
こん
いんの
さか
つきを
とり
かはさ
せては
山は
らず
やト
いふに
うな
つく」
なみ
の助
のこ
へも
たず
かたはら
よりたに五郎が
うちけしてわが
みにとりても
〽わどのゝ
身のうんはわれらに
まかせ給ひし
ならずや
ためわろ
かれとは
はからはねば
たらうちまかせて
おき給へトいはれてかへす
ことばもなく一しかあらば
しともかくもといふによろ
こぶたもんの助よりなみの
助はなほゑましげに〽それは
めでたきおんことにてねがふ
てもなきよろこびなりおす
ま〳〵ト女ぼうをよびいだし
つゝしか〴〵とふたりがこよひ
こんいんのことのしだいをいひ
きかすればおすまもともに
よろこびて〽さきほどからの
おはなしにてさごろもさまの
おこゝろをさこそとさつして
おこゝろをさこそとさつして
をりましたにこよひこのやで
ごしうげんとはさぞあの
おともおうれしからう
おぐしもてうどゆひ
あげて今おつくりの
さいちうゆへおよめ
〇
ふう
ふの
かためも
にあはし
からず身が
おちつかばとも
かくも今とていそ
こさんのしたくは
よいがにはかのことゆへ
こしうぎのした
くがなにもとた
のはぬなには
なくともしま
だいとてふ
はながたの
おちやうしを
一トいそがし
そうに
たちきは
ぐを
たもん
の助
とゞめ
〽イヤその
やうな
きは
□□□□□□いなむを
かた
きかずかうべをうち
なけれどゆくゑふり〽それはよしなきゑん
さだめぬわれ〳〵がりよなるべしことさらも
いらぬ
たゞさか
つきだに
とりかは
さすれば
それに
てことは
すむなる
によけいのしんばい
ごむようトいへばつぎへ
必ト言一十
とりてむりにふたりを
ひきたてつゝおくのひとまへありそのしさいは
ともなひゆくことにはほうでもなしあのたに
あるじとたもんの
五郎ふう
助もなほよも
ふのみの
やまのものがたりして
うへわれ
さいりおさへつ
かまくらへ
さかもりさい
ともな
ちうおすまは
にこくたち
ひゆき
いゑを
もたせて
つゞき又なみの助も「ものに
つゞき又なみの助も一ものに
かまはぬだんながた此うへははま
ぐりのおすひものにもおよぶ
まいさごろもさまのおした
たくしだいできあひ
のおさかなでおさ
かづきをば
かづきをば
まづ
ごあんしんあそばし
ませおふたりさま
にごせんも
あげてはづ
かしがつておいで
なさるをゑん
□□□□□□□
やつと
おと
やらんと
思へどそれ
がしかねて
くに〳〵をむしや
しゆぎやう
してへめぐ
らんと思ひた
ちたるねん
ぐわんも今
こゝにしてなか
おうしうへとゆかんと
ばにいたらず
これより北陲
道路ろくをへて出羽匹
するにわかきふう
ふもともなひがたく
さればとて此まゝに
さればとて此まゝに
あづまへゆかんも
だしかれト
いふに
五十七
まは
こゝ
ろえて
さごろも
にもしか
ぐとこよ
ひのやうすを
さゝやきしめし
ひとまのうちにとも
たちはたらきてさけさかな
つきもたがひにめでたくことりかは
せばたに女郎もさごろ
もゝまだうらわか
き身なるゆへいま
またふうふと
なひきたればなみの助さへ
をばもちはこびさてこんいんのさか
あらたまりては
そのざにゐるもな
にとやうはづかはし
げなるふぜいゆへおすまは
げなるふぜいゆへおすまは
はやくもきてんをきかしてさけも
ほどよくめぐりしころ〽さアおふたり
さま〳〵これからおとこさうづきがごしうげんの
かんじんかなめまづあちうへトおどけはんぶん
すゝめたてゝもうぢ〳〵となほたちかぬるにて
このな
かへ
しやび
よく
めさめて
まいり
また
わら
ひ
ながら
おもの
のこりおほしせつ
しやがしよこくを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
へめぐりてかま
らふうふ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
くらに
おちつく
までかれ
に一一両ねんもゆ
Q
がた
れば
の□
たもん
ゆとゞめおきたし
いづれになりと
しやく屋をさ
せてすまはせ
おきては給は
らずやトいふ
をうち
きくな
みの
助も
助が
うちゑみ
て〽なに
いちぎ
におよ
かうなに
ばずうか
までその
つきてあら
もとの
たまつたる
いかいおせ
そのおことばわた
わになり
わになり
くしのしんてい
〽ましたとてものことのおせわではあなたさるは
すゝめたてともうぢ〳〵となほたちかぬるにこを上ついでにごろうふに心ひとつもをも此とちへぬ
五日記十七
つゞきしとめまい
らせたくぞん
ぜしものを
せしものを
あのご
かやう〳〵トものがた
トものがた
るを日
○たに五郎はきゝあへずのな
此ほどわどのゝおふせにはさん
とわどのゝおふせにはさんと
くらくをともに
ふうふの
一とならば
いつまで
おせわを
いたす
ともト
いふを
おすま
がひき
とつて〽わたくし
もさごろも
さまをこよひはじ
めておめにかゝつた
おかたのやうにおも
はれずわかれに
ならばなにとせん
と今から
たにこゝに
しばらくご
くらうになりまし
とうりうとは
こんなうれしい
ことはないいつぞやのごおん
かへしにふうふのものが身に
かへても
のぎ
むすびしならずや
しかるを
一わどのは
近くにぐ
をしゆ
ぎやう
な
さ
んと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
へめぐらん
こともとよ
きつと
介したがひがたしト
いふをこなたはおし
かへして〽しういはる
るもことはりながら
わどのをこのちに
のこしおくにはしより
ぞんありてのこと
なればおん
みなにわに
とうりうの
にの
ぼ
町ごしよの
ありさまをも
ころをつけ又この
あたりの
地理の
おせわをいたします
せらるゝをわれあん
おこゝろ
やすくおぼし
かんと此ちにて
めせト
ふたりが
まあらんやあし
てまとひの
いくいへに
さご
たもんの助はならめならずろもは
よろこびつゝ又さかづきをこの
めぐらすほどにきやくも屈
屋之
この
あるじもゑひをつくして
あの〳〵ふしどにいるなる
たの
みそ
そんじゃ
さてつぎの口
たもんの助は
たに五郎に
うちむかひ
さく夜あるじにたの
みしおもむき
のこしおく
ともせつ
しやは
とも
に
ほうがく
のぞ
むと
ころ
なり此
ことばかりい
なにと
ありても
をもとくと
みきはめおき
給へふかいしさいは
かさねてのめん
くわいのとき
かたるべしこれ
らがしよこくを
へめぐるも二三
ねんにはすゞ
まじければ
つぎ
なかく
おふせ
に
くに
ぐを
おんみに
したがひの
つゞき五斗さくらん身をおち
つけしだいさつそくさたをなみの助がせめて四
けしたいさつそくさたをなみの助がせめて四五日
なすべきあいだそのたよりとうりうありて
までまち殿へト
たびのつかれを
ひそうにさゝやき
〽四寸め有之
しめすにそ
しきりに
つくぐきいて
たに五郎が
とゞめて
さてはこの
あんをさだめて
は天下をくつがへさん
ことのむほんのきざし
あるにやトひとたびは
おどろきしがし
たもんの助には
うちうなづき
さほどにおふ
一せあるからは
此うへはせん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
竹いろ
にも
とうし
よに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
まりておふせの
ごとくはからはんと
いふ
十九
おやまさればぜひなく二日
とうりかなしだい三日めの
あさまだきによろこびを
のべわかれをつげてはやしゆ
つたつのよういをせしかば今は
とゞめんことばもなくなみの助
〽とたに五郎はみち五里ばかり
みおくりてつひにたもとをわか
ちけるさるからにたもんの助は
ほくろ也どうんとここるざしやくしな
のぢもうちこへて
からのくに大しよう
寺より
わき
みちへ
はかりし
にふとやま
みちにふ
人男は
なく日も
みすよひ
ゆけども
く口
口すでにいりはてたれば
〽こよひはこゝらにのじゆく
んかとなほこゝかしここまは
〽すにはるかあなたのもりの
うちに火のひかりかすかに
みゆればまづかしこまで
御いたりてみんと火かげを
しるべにたどりゆきしにこ
だちしけりし山ふところに
いとあやしげなるひとつ
屋ありのきばかたぶき
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かべおちて人すむてい
とも思はれねごと内に
いととるおとのせしろば
やがて戸ぐちへたち
よりて〽これはしよこくを
へんれきなしむしやしゆ
ぎやうするものなるが此山
みちにゆきくれてほとくなんぎ
つかまつるいちやのやどをゝるし
給へトいふこゑ
うちにきこへ
ま
てやはたち
あまりの
あまりの
によう
ぼう
さあらいい
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
身ごし
らへを
ほつんと□
なさん
せんとて
私日言一十
〽とき見にくからねどつゞれのきぬを身に
けだき見にてからねどつだれのき水をうに
まよひしがしそくをともしてたちいでつた
たもんの助のやうすをばつく〴〵みつゝ
うちほゝゑみ〽そはごなんぎではべらんが
ごらんのとほりいぶせき
ひとつ屋まいらするもの
とてもなしこゝより三里
ふもとへくだれはやど
かすいゑもはんべればそこ
ませたどりゆき給へト
おしかへし
〽いな〳〵
いふをこなたは
夜みち
にいたく
つかれて
○こよひはおつとの
べしまたせ
るすなれどべしまたせ
給へトいひ
母さまだにとく給へトいひ
しんならいか
にもおふせか
かけてその
まゝにう
ちにいり
なにかさた
やくていなりし
がいそがはし
けにふたらび
たちいでいぶ
せきを
だにいと
はれずば
いかにもおや
こどをいたし
はべらんいざ
はや
ひとあしも
あゆみがたし
こなたへとしる
べをなすにぞ
しゆぎやうの
みゆへ食柑鶏は
それがしこうに
しよぢなしたれば
まげてひと夜を
したもんの助は
よろこびて
あとにつきつゝ
いりにける○ひつ
きやう此屋に
あかさせ給へと
やだかりて又
〽いかなるもの
しきりにこふて
がたりかあるそは
やまざればかの
にようぼうは
國貞画
うちあんじも
春水作
火の篇のはじめに
とくべしめてたしく
四
慶
應
四
年
戊
辰
為永春水作
七編より
十一編まで梅蝶楼國貞画
新局九尾伝
十二篇種彦作
十三篇
宝町源氏胡蝶巻
十四篇
十二編
十一編種彦作
国貞画
筆の海四国聞書
国貞画
十三編
十五篇
四編如皐作
仮名情談恋畦倉
大尾国貞画
明鴉黒画迺柄福
同十三編種彦作
十四編
十五編国貞画
陽
春
開
板
標
同
四
童謡妙々車
十編種彦作
廿二編種彦作
廿三編
廿四編
廿四編
国貞画
花封莟玉章
大尾國貞画
十七編春水作
十八編
薄俤幻日記
十九編
十九編国貞画
八大傳犬の双紙
四十九編
柳亭録
五十編
国政画
五十一編
七ふしき葛飾譚
丸編種彦作
十編
十一編国貞画
南伝馬町壱丁目
蔦屋吉蔵板
21冊
宿川
春水作
国貞画
江英堂坂
十八篇上
まほろゝし日記
為永作
松蝶楼画
十八角
鬼も十八山茶も出花と世の俚語に言ふなるが草双紙も
又是に斎く十月ばかりも作者の腹にやどせし種を産出せし
●湯
初編は更に赤子にて二編と育ち三編と智恵づき十六
十七編に到れバ自と脚色に花香もありて味みも出る
ものなるが本伝既に今稔ははや所謂鬼も十八編の盛りの
場には及べども素より山茶の煮古しを煎じ返せし條なるゆへ
色香も失せし薄俤を又一帙口茶して時の出花とする事しかり」
慶応第四戊辰孟春尚永春水記る
隼人の妻
長代秀
〽二日「三五
氏氏氏
□□□□□□□□□
子ニ鈴木一方
新織
綾次郎
必世訓一ノ
10000000000000000000000000000
十七高の
つゞき
一つゞき
ふたゝび
とくたもん
の助はやま
また山に
ゆきくれ
つゝかの
ひとつ屋に
やどをこひ
しにはじめの
ほどはいなみ
しもちう〳〵
にしてゆるせし
かばよろこぶ
ことかぎりなく
かのにようぼうに
いざなはれて
しづかにアぐちへ
すゝみいりうちの
やうすをうかばひ
みるにそとより
みしよりなほ
いぶせくすの
このうへにむし
ろをしきしに
としのころむそぢ
あまりの母といは
しきひとりのもい
宇都宮家の
剣学者
旗山隼人
ア
□
老女房が
く
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あら
ひて
糸と
とり
いた
かその
かたはらに
五才ばかりの
おさなご
ひとり
あそびて
ありその
ときらう
にて
いとと
りやめ
つゝこな
たをむかひ
たをむかは
じしやくして
「せつかくの
おたのみゆり
まげておやどは
いたせしがごらんの
とほりもぶせきくさの
屋まいらするかぎん
つゞきものことてもなし木紙あらば▼おくそこもなきおやと子が
だし給人か物にたかせてまいらとりつくろはぬもてなしぶりのきせられしのみ
せんトいふをうちきくたもんの助なかにれいぎはそなはりて心なればかぐ
かたちをあらため手をさげてことばづかひもいやしからぬは
〽それがしやまぢにふみまよひやまがのひことにはにはにあはし
ほとくなんぎいたせしゆへ
ほとしなんぎいたせしゆへ
わりなくごむしんなうせしにるゝにそたもんの助も
おきゝいれくだされていち
やをあかざせ給はること
よろこびこれにますもの
なししゆぎやうの身なれば
ふじゆうはいさゝらいとひ
候はずこめもよういを
いたしてをればみづから
いたしてをればみづから
かしきまうすべしトいへば
くだんのにようぼうが〽ハテ
やをあらざせ給はることのへなどしつゝなほよも
やまのものがたりに
よろこびこれにますものやまのものがたり
なししゆぎやうの身なればしばらくときを
うつすうちほど
のゝかゆもでき
をしなしかゆもでき
たりとてすゝめ
らるゝによろ
こびしやして
ごゑんりよにはおよびませぬ
わらはがたきてまいらせんに
おこめをこえといひながら
するうちたもん
かしきおけをばさしいだせば
の助はくだんの
かゆをすゝり
たもんの助もいなむに上なく
しまへば
ぎあらばよしなにたのみいる
これにぞうへを
しつでなるべしとかく
とてかねてよういのたびづゝみ
よりこめをいだしてわた
らうによし
□□
すにぞかのあようほうは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
こゝろえがほにこめを
あらひてなべにうつすを
そばにみてゐしおさな
ごが〽かゝさまそれは
やぶれを
もるかぜの
身に
しみわた
つてねむ
られ
ず
のみならい
このやのあると
夜ふかになる
までたちがへら
ぬはもします
びとのたぐひ
一なるかゆだん
ならずと
思ふにぞ扨もやら
ずしてゐるほどに
ましかならすぎ
とも思ふころうど
とも思ふころうど
おしあけていり
くるものあり
母ははやくも
こゑよけて
〽せがれか
こよひは
なになるぞしいぶ
よりとへばによう
ぼうがきのどく
そうに小ごゑにて
〽これはおこめといふ
ものぞトいひつゝかほを
あからむればこなたの
らうによはうちゑみて
〽のうめきやくさまきかせ
あやにく
のうおきやくさまきかせ
給へ世にはづかしきことなが
いつよりも
かく山ぶかくすまゐを
せがれが
もどりの
なせばまいにちのしよく
ふたゝびうち
ゑみて〽こよひは
もつにあわひへさへも心におそいゆへ
まかせずましてこめなじ
まかせずましてこめなどおなごども
いふものはかにみることも
あらざるゆへまごめが
いぶかりたづねしなりト
いひつゝわらへばたらんの助の
きのどくながらにがわらひしてかれでもはべりなん
なにさまへんびの山おくにてはよるのものとてよう
さこそあらんと思ふなるべしいはあらねどなんどへ
こそあらんとめやなるべしいはあらねどなんどへどへ
そのうちに水のにようぼうはゆきておすまれよトいへば
くだんのなべをいろりにかけそばよりにようぼうが
しきうにそだをおりくべながら〽いざごあんないトいふほどに
〽もしおきやくざま〳〵おやかがは〽さまらばおやせにしたかめて
わけて吉さむもつよしごちそうはおさきへごめんしたもんの由が
たゞたき大ばかりころりのはたへやがてなんどへおもむき
おみあしをおのべなされてゆめくりとつゝまくらにはつき
つかれをおやすめあそばしませト上たれどあやしきほとんも
所
とにはやまぢをさま
おそ
かりし
わらは
よめも
さいぜん
なら
よなべ
しと
我
・・
かれ
ものほしく
けね
はやくたさずやしいふ
をこなたにちぎへ
五日前一ノ
ごだき
きよ
ながら
つなし
いり
う
おほおと
こゝが□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
大臣君
ヨメ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ゆきら給へこよひは
はなはだしあはせ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
わろくせさるえものも
はたへざを
しめて
御つきれば
⑧
なかりしトいひつくこしに
むすびたるいとだての
ごときものよりうまれて
ほどもあらじとみゆる
ほどもあらじとみゆる
赤子崎を三つ四つとりだし
たりたもんの助はなんどに
ありてあるしがもどりしていをきみ
つけいかなるものか見てくれんと
まくらのもとにたこまはし
たるむしろびようぶをあしやり
つゝふすまのうげよりさしのぞけば
あるじはくだんのいとだてよりとり
いだしたるあかごそばひとつくに
くしにさしいろりのたき火に
おしろざしけるやきになしたるを
はゝとつまとにわけまたへその
みもや丁もにうち
みもともにうちくふほどに
により
はゝはさらなりにようぼうも
ぼうも
〽ちかごろになきよき
くちは
あぢにてうまし〳〵ト
□□□□□□□□
いひながらまたまより
の
の
してうち
くらへば
たち
ね
やう
上
さけ
あぶり
二十二才
をを
玉足辺
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
三
まな
この
ひかりす
さましく
べんのけま
でもおのづ
からさかだつ
やうにみゆる
にぞさわが
ふてきの
たもんの助も
くのけだろまで
おどろかれて
こはこれおにう
ばけものかにん
一げんにてはよも
あらじといふ
かりながらも
ちつともさは
がずめをさぬ
たるていに
もてなら
しはぶき
三つ四つ十七日
ほどにあるしは
へはやくもきゝ
つけて〽あの
しばぶきは上
みかへればつきん
つゞきはゝはそば
よりさしよつて
〽まだそなたには
つけざりしがさい
ぜんたびのさむ
らひがこのやま
みちにゆき
られたれば
いちやのかど
をとこはれし
ゆへあるじが
るすとていな
みらかどしき
りにこふて
やまざるゆへ
なんどをかして
ねかせしが
めをさまされし
ものならんト
いふにあるじは
うなづきつゝ
なんとのかたへ
うちむかひて
二の巻よく
ともに
おどろく
にようほう
か〽さてはいまのを
みられしか
はづかはしやと
いひながら
ふたりがくちを
おしねぐへばみゝ
までさけしと
いてたら、いろいろいろいか
みへたるはちしほの
かほにつきたる
にてあやしき
ていもあとざり
ナリ一ノ一ツ
けりそのとき
あるじはうち
わらひて
〽きやくしん
さのみあや
しみ給ふな
われ〳〵とても
にんけんなるをいか
でかあかごをくらふ
べきあれは遠きのはら
ごもりにてかゝるやまがの
くひものにては弥味せんと
いたすところなれどみや
こびとのおくちにはなか〳〵
コー己七
一金〽きやくじん
〽あるしがもど
つよさに
▼よろ
ねつかれずば
こびを
りしなり
夜さむ
いろりにあたり
いはずやトいふを
いべたる
うへ
一の内
うちきくたもんの助は〽そ
ひらへをしつたなんどより
しづくとたちいでゝあるじに
むかひあらためてこよひのやどをめ
それがが
さき
より
めを
ゆるされたるその▼
さま
せし
ゆへ
くちさび
しくて
たへがたし
もの
あらば
らはせ
いふをらうによは
給へト□
きゝあへず〽さいぜんもいふとふり
まいらするものとてはなにもよういの
はんべらずものほしくおぼしなばこめをいたして
たらせ給へトいふにこなたはうちゑみて〽からし
玉ふなそれがしがは丁ものかけよりうかゞひ
みしにごしゆじんのえものなりとてみな
うちよりてくはれしならずやわれ此とし
とろしよこくをめぐりてめづらしきものも
ろふたれどいまだあかごのあぢをしらず
はなしのたねにそれがしにもいさゝかわかちて
ふるまひ給へトいふをうちきく母おやと云善人
●もつて日うたがはしくば
あひがく
みたまへとて
から
かのゆ
七日
やいとたて
のなかを
ひくき
のこりて
ありたるを
とりいだし
つゝさし
しにせば
たもんの
すけは
つら〳〵
みるに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
さるの
かたちて
あり
かば
よこ
手を
うちわらひ
それがしまなこあり
ながらかゝるものとも
みきはめずまさしく
あかごを
くはるゝ
ならば
一つゞきにんげんにては御た又よろこびつ小ひざを
あるまじと思ひし
すゝめさては
ことのおらしさよそれに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つきてもこしゆじんの
じんびんといひこつから
といひかゝるへんびにおひ
たゝれしく人とも思はれずうきよを
いとふ陰女子路かほかにごしよぞん
ありてのことかものかずならねど
それくしはゆりたもんの助
わきみは
まさのりぬしの
わすれ
●おやどいたせしはいまだ日そのかみ
わらはか
ぶうんにつきぎるわらは
せがれおやこの
先帝號に
〽とろこび此うたなし
おみやづか
へをいた
せらころ
みでおは
酒
ゆへ
あつて
せしか
たま
はりし
ともゆきとよばれいつしよへ
ふぢうのらう人なれど
ときいたりなばせに候でゝ
いゑをも名をもおてさんと
思ふ心のなきにもあらずつゝまし
からずばそのもとのおん名をあり
給はずやトいはれてあるじはひたいを
なであたづねにあづかりて名□や
のるもむかしはづかしけれど
もとそれがしが人といふは吉野水がたし
にみやづかへせし
といふものなりしが世をあらき
なく思ふ
よりつま
こをつれて
たいしん
ならかく山
ずとことは
なりしなりそれ
御六八兵衛
が一寸ほの
ふたしな
をかゝる
やまかに
おちぶれ
てもなほ
しらざれば
たいせつに
これまでのぶれいは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
太ゆるし給はるべしト
いひつゝかた
へをみかへりて
へをみかへりて
〽よろこび給へはじや
ひととしごろおもひに
思ふたるだいぐわん
せうじゆの
しゆごなしつ
きみにつかふるこゝろにてあさ
ゆふはいしたてまつりぬコレ
みそなはせといひ
つゝもぶつだんめきし
ところよりかのふた
しなをうば〳〵しく
一とりいだしつえする
にぞはつとばかりに
たもんの物ははるか
さがつて手をつかへ
がしが名は瓦ゑもん
はゝの名は全
日ときいたりぬトいふを
うちきくはゝおやの
やまきはいともうれしげに
すみこいでつたかたちをあらため
〽さきよりあなたのごやうすを
おそる〳〵ふたしなをはい
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
けんなしつゝさていふやう
〽それがしたいぎをおもひ
たちむしやしゆきやう
なすことのはじめにやまとの
くにおもむきつゝ南帝
たらびことならじとそんぜしがまさの
のみぎわぎかかによめに
金
山崎運と
いひつまの
名を濡莱編と
いひせがれを市松類とはよば
るゝかしよいふをうちきくたるんの
ずけが〽さてこそおもふにたゞはざりし
そのものがたりをきくからはやみそ
しかせそれがしはまことくすのきまさ
のりがわすれがたみせ候なりかく
くる〴〵をくめぐるもあはれ同志
法のものをかたらひくんぶのあだ
なるあらね人ひとたびゆみをひて
べきしよぞんわどのたでも
よしのがたにおみやづかへを
し給ひしそのおゆかりもあるもいを
あたらさかりの身をもちながら
あたらさかりの身をもちながらすみとなりけるがいくほとも
かゝるみやまにくちはてんよりそれが
かゝるみやまにらちはてんよりそれがしとなく身まかりぬせめてはせかれ
こゝろはあは世ともにたはぎをくはたて
こゝろはまゆはせともにたいきまくはくはだていしゑもんに父のむねんをはらさせ
給はゞ今のつゞれもたちまちににしきと
かはるじせつもあらんごしよぞんいかに
とひかくればいしゑもんはおどろきつも
とひかくればいしゑもんはおどろきつうしはてなんかと思ふありからときありて少なたのゆへ
さまのおんことはさら〳〵思ひもつか
ざりしわらはもとしまだしそつき
こかつはかしこくも後醍醐帝とかう
おんすばちかくめしつかはれし
女官鶏のひとりではべりしが
こかど崩御驚まし〳〵てのち
かとうのいゑにゑんありて
うぎやう次のつまとなり
此いしゑもんはもうけしなり
しかるに南朝院のごうん
つたなくつひにあらなよし
みつに世をせばあられ給ひ
しをおつとはむねんにしへども
そのみ病無御呼なるゆんに
いかにともちからおよばず
世をうきことに思ふよりかく山
ざみとなりけるがいくほとも
給はで今のつゞももたちまかちににしきとたくとしごろおやこかこころをつてせざし
がらと
可為して
おもひ
おこせし
ぞん
ねんを
まはるゑせろもあらんごしよぞんいかにトみちたをかたらふちから手なく此まみづなれ
はてなんかと思ふありからときありこふなたの▼次へ
夕日
〽ゝきあやめの内侍僧あらはれいで
おほけなくもせんていよりせつしやに
あしかゞついとうのちよくめいをいだし
給へばそれよりいよ〳〵しよぞんをかため
あまねくしよこくをへめぐりてよりて
みかたをかたらひたりわれらがすぜう
ろこるにあらねどすなは千楠家児の
ちやくとうたるけいづのいちくわん
これにありおんうたがひをとく
までにぐらんにいれんト
くわいちうよりしよちの
いちくわんどりいだしへ
おしひらきつきし
しあまをいし鳥
もんはすゝみより
つくじみつた
につことわらひ
〽かくいさましき
おんものがたりを
うけたまはりし
のみならず
まさしくおいゑのごけいづ
まではいけんいたせううへからは
なにとてぎねんの候べきもとよりのぞむし
ぎへいのくわだて今しりきみにした
がふて大馬越のらうをつくすべしト
いふによろこぶたもんの助がくさいちうに
よういせしかね十両をとりいだし〽かやうに
しよぞんをうちあけていちみがつたいし
としうへはひと日もはやくほんもうを
ろしたきこともちろんなれどそれ
しきうしうにいたりしとき
もりそういけんといふものに
天文既運曳声をまなびし
つらく
かんがへ
みるに
ときいまだ
いたりがた
そのうへ
ならずそれ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
くだんの
たにへ
一もそれと
つきおと
せば日
こはなに
ごとぞと
たにへ
まろび
おちしが
琴
こゝらはきの
ねいわかどもなく
あらしてきかせ
なばそのことろえ
にてあるべきにわけ
まか
をもいはずだらぬけに
せて
きおとしたりしゆへあたら
きおとしたりしゆへあたら
きもをばつぶせうとつぶ
ひがしの
かたへ
やきながら身をおとしは
かにみねをみあぐれば
うへにはくだんの
いしゑもんが
なほもそのばを
たちさらずひかし
のか
□□□□
のかたを
さして
ゆびさして
みちをおし
ゆるていなる
ゆへたも介
一助はうち
おちばを
ふみわけゆく
ほどにたちまち
ふもとのせにはいでは
一らもとの里にはいでけり
さるほどにたもんの助は
さるほどにたもんの助は
いらゑもんのおしへに
まかせふもとの里に
いたりしかばこゝ
にてあさいひの
したくとゝのへ
それよりは
また
〽あらに
まかせて
〽あなたこなたと
へめぐるほどに
うなづき
すでに
おしへにまし
つねにみね
よりふき
〆
おろすおち
ばのしぜんとたま
ばのしぜんとたま
か〳〵てさながら
わたをひきたる
ごとく
い上
やはゝ
かに
つもりゐた
ればいさゝか
手にしを
そこなふ
ことなくこれに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一の助はひとり
しばしばしうちゑみて
さてはかれらがしよ
ようありてこねより
ふもとにいたるには
これなるたにへ
まろび
おつるを
もてちか
みちとは
ならぬる
ならん
しか
あらば
はじめ
よりた
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
北陸道ほくも
はや
おほか
たは
ある
畢
兵
じゆん
れき
しつ
かねて
法
□□□
なとに
名をはら
大こくと
ひとゝきて
きゝおよびし
貞羽代ノ丙ごくに
おもむくにぞ
ときはたち
より
しあひを
ゆくさき〴〵にて
釼掌者づけて
のぞみ
つぎへ
フーコー
つゞき又七のじゆつをろんじみるに
わが手にたりるものは
まれにしてそのうちにも
これはと思ふはひそかに
みつじをさゝやきしめし
三かたに
さそ
八
い
るゝも
あり
とぞ
□□□□□□
ひかゝりしほどにてわおうしうものこるちまなく
かくりつくしとかくしてしもつけのうづのみや
のじようがにいたるにこゝはうつのみやしも
つけのろみ氏編抄のきよぎようなる
ゆへ町もおのづとにぎはひてはんじやう
いはんかたもなきその町なかにいかめ
しきかぶき
もんにこうし
まどうちにはあま
たの門弟に人がしないを
とつてうちあふもの
おととはでもしれし
けんじゆつのどうじやう
給ふ
ならんと
思ふにぞ
たもんの助はたち
とゞまりいかなる
りうきをしなん
するやらみたく
おもへば
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
春水作國貞画
実母散
さんぜんさんごふじんちのみち一切の妙薬
私方實母さんの義は中ばし南てんま町一丁目西がは
にて年来売弘に来り候所店手せまに付此度同所
向東がはへ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
中橋南伝馬町一丁目東がは
千葉堂孝輔製
厚化粧万年嶋田
五篇より
九編まで
為永春水作
梅蝶楼國貞画
柳蔭月朝妻
初篇より
追々出板
午春新はん
山々亭有人作
梅蝶楼国貞画
這は一蝶が名にしかふ朝妻舩の唱歌にもとづき彼の呂利義教が
さばかり堅固の性なるを廣澤与太郎といへるもの女色を以て心迷わし
一時出顔なしたりしも賢才英智の勝元と智を争ふの長譚其他
祈願所真海が身を亡ぼすの淫楽ばなしあわれにおかしき肺色
多ければ被仰合初編より御高説のほど伏而奉希候
十八篇下
十八万上
すおもかけ
まほろし日記
春水作国貞画
〽なんじいづくのものなれば此けいこばを
のぞきみするやぶれはならんト
とがむればたもんの助はいそがは
しくかぶりしかさをとりのけつゝ
かたちをあらため手を
さげて〽せつしやはしよ
こくへんれきいたす
むしやしゆぎやうの
うのしまがこれなる十七の
ものなるがこれなるまどの
ところへけいこどうくをひつかつきてぎかゝるひとりは
ところへげいこどうくをひつかつきてきかゝるひと
さむらひがそれとみるよりこゑふりたて
ところへけいこどうくをひつかつきてきからのとりの
〽今歳やくながらも
しぬぎやうの
ことゆへなにとぞ
きでんのお手
びきにて
きへし
上の谷ゟ
つまだつて
こうしまどの
うちにおいてたちうち
てのおときこへしゆへ
こうしまどのこのむみちとてそゞろ
あいだより
にもさしのぞかんと
さしのぞ
いたしたるぶれいは
ごようしや
すると
くださるべし
こまりけし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
従是東
従是東
宇都宮領
宇都宮領
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一●その
もとには
ごもんていにて候はん
つゞきひと手なりともせんせいに□いはるゝならとりつぎ
いたしてえさせんじ
お手あはせをばねがひたしていたしてえさせんじ
いふにこなたはにつ
いふをくだんのさむらひがきゝもいふにこなたはにつ
あはらずあざわらひ〽わとのも
じめぎやうのひとゝあればさだめておふせには候へ
どもそれらし
おとにもきかれつらんそも〳〵これ
なるせんせつはその名を籏山繁隼人喰とても
よばれしゆくんをはじめいつか
いきこよは
ことわらひ〽こは
このうでにおぼへの
なきにあとねば
まづせんせいと
お手あはせして
見ごとせつしやが
うちまけなばいか
にもごもんていとなり
ごしなんにも
ちうフしなんばんをばいたさるゝ
将
あづかるべし
でにおぼへのゆならんいはれ臣下
ひと手なりともせんせつにゆいはるゝならとりつぎ御うぜにおほへのゆならんいはれなして
いふをうちきくかの
さむらひがこしやくな
やつとはらはたてども
りのとうぜんゆへあら
そひかねて〽さあらば
いはるゝおもむきを
まづせんせいにまうして
みんしばらくひかへ候へ
とていそ
おほよそしも
つけいつう
こくにつ
あたを
ならぶる
ものもなき
大せんせいにて
玉はするをなまで
いのない
じやくははのぶん
ぎつでお手あはせ
とはことばがすぎる
それともいまし
からでしと
なかけはこ
なさんと
がはし
げに内に
いるその
ときうちなるけい
こばにはしはん
やくのはたやま
はいとそのほかもん
ていゐならびて
たゞ今けは
こさいちうへ
かのさむらひ
ことひ
はすゝみいり
いかなる大せん
せいでもまだ
はいとにいち
れいのべたるのち〽さればせんせい
お手なみも
はいけんせず
おでし
おきゝくだされそれがしこゝへきか
けんせずかりにとしのころははたちに
たらぬまへがみだちのたびのさむ
らひこうしまとよりけいこばを
たしのぞかんといたすゆへかやう〳〵に
まうせしところ又しか〳〵といひかへして
たちさるけしぎも候はずあまりといへば
にくさもにくしせんせいのおめるじあらば
此けいごばへよびいれて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
われ〳〵ともがよつてたかり
うつて〳〵うちこらしたゝき
いだして
つかはす
べし此義は
〽いろゞ候はん下
いふにはいとは
い
いはれ
なりまだ
うちあんじて
一そはそのもとに
にあひからぬ
よみなき
まへがみもはち
はぬにむしやしぬぎやう
するほどならばひと
きりやうあるもの
ならんさればとて
それがしにしあひそ
のぞみかけられて
いなむもおくし
たるににたり
ずいぶんこと
ばをてはねへ
にそりやく
なきやう
つきへ
一つゞき
よび
られ
なへト
いふに
よろ
こぶかの
さむらひが
ほうばいの
でしどもに
なにことやらん
さゝやぎつゝ
そのみはことり
もんぜんへすと云
ちでつきし
よつて〽たゞ
今きでんの
かはれし
おもむき
はぶさに
ししやうへ
まうしいれ
しにさば
かりにご
しうしん
なわまづ
ともかくも
けいこばへを
よびいれ
よとのこと
なればせつ
しやがあん
ないつか
まつらん
いざこな
たへとしる
べをなせば
たもんの
十一
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
こびしやして
あとにもむ
米
米
※
□□
おひつきつきつきつきつきつきつきつきつきつきつきつきつき
げんくわんの
〽かたわきにて
わらんじをとき
日うへにあがるを
かのさむらひはみ
かへりて
〽あのか
らかみを
あけて
はいればかしこが
すなはちけい
こばなりわれ
らはこゝにしよ
ようあればわ
どのはさきへ
ゆき給へトいひ
つゝかたへにたゝ
ずむにぞふしん
に思へどいなまん
やうなくおしへの
ごとくからかみを
そとよりしづ
かにおしあけて
なにこゝつなく
すゝみいるその
ときおそき
此ときはやきかの
からかみの右ひだり
からかみのしひだり
にすつたちあがりし
ふたりのもんてい
そうほうしないを
ふりかぶりしかやつと
かけたるこめもろ
ともにみぢんに
なれとうちおろす
ふいをうつたる
しないのしたを
かいくゞつたるふし
ぎのはやわざ
こはしぞんじめしうろ
たへさはきて又もや
うたんと
なす両人の
きゝうで
しつるととり
とゞめ〽これは
でむかひごくらうと
ふたりをさいうに
つきおりつみかへり
もせすうちとほれば
さてこなたなるけいとば
のしようめんには
はた山はいとつゞいて
めんきよかいせんの
もんていしだいに
ざをつらね
こぶらをにき
一りてひうへしなかへ
たもんのすけは
おめたるていなし
しづくとしてつぎへし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
もんていどもに
もんていどもにともなるそのおふせに入貰ひたる
めしやくしてほど
どなたなりとも
ほしやくしてほど
よきところにざを
あひてはゑらまね
たもんの助どのとめと
よきところにだをあひてはゑらまねたもんの助とのとめと
しむればはいとは
ことはごよういあれと
ごようはあれと
しあひしてみら
とはごよういあれとしあは
十七こしせんを聞かた
いひながらけいこの
十一こしせいひながらけい
札よら
みてこれは〳〵おきやくばしよへ
ばしよへ
じんうけたまわればおりたて
あんみにはむしやしゆとはいちざを
ぎやうのおひとなる
おりたてばはい
とはいちざを
みわたして
てくだんの
三にんは今
〽アンともいせ
とりつきち
あがればにくきわよ
しゆがこうげん
かなそのぎなら
〽はトにらん太郎もつて
たるしないをふり
かぶり
ただ
ようか
らずぶさ
ほうなき
二のこう
ていと□
けいこば
のいり
くち
やうにとで
どもにいま
しめおき
しにたゞ
今あれ
にてわる
にてふいを
うつたる
しないの
したを
かひ
*
ものご
○
いた
せし
やう
すもと
よりせつ
しやが○
しら
いたさ
みなそれは
みなそれは
〽おきあさへら
となそれは
けつして
ざるところ
けつしてたづさへられざるは
〇しつねんにてもせら
れしかちかごろしようし
〽あまりにはしぢかし
なりまづとなたへト
せんばんトあざみわらへばにつこと
うちゑみ〽イヤしつねんもいたさねが
三
きたり
てたち
まち
もも
てつせん
にて
どい〽まいつ
あいさつなせばたもん
の助も手をさげて「せんせいのし
そんめいはごもんていより
うけたまはるせつしやは
ものかずならねども
ゆりたもんの助とつでなれば
よはれたるしら
みなしほ
めをおどろ
なれば
こくしゆぎやう
のものなるもと〴〵ゆづりころしが
ごうがくのためいちばんでし
ありうぎをは
きをはいゆへにらん太郎
ごみして
りあひしが
ためいちばんでし
ゆへにらん太郎
けんなしたく
ぜひ
ねがひしとこ
なし
ろさつそく
ごしようち
くださりだん
かたじけなしと
くゞりたる
かせうこと
はやわざに
それうしこれませしあひをなすに
べつにえものをもちひしことなくたゞ
いつぽんのあふぎにて五しやくの
たりとてひき
しりぞく
つゞいて
いやからだをふせぐにたれば
ごしんしやくなくどをなりとし
おこみづまかせに
うち給へト
そしにさしたる
かきは
〽せむ四郎
がいり
かはり
てはたちへ
〆
むかふ
に此
おろ
手にて
四人
ふたうち
一
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
うちあは
せずあまり
わけ
なく
いちれいのぶれば
はいともともに
ます
かばあ
れいをかへして〽さて
とに
おのぞみとある皃に
ひよ
すぐさまおあいてなす
べきなれどすべて他語より
らでいざ
でしども
のしあいにはまづもんていとたちまいらんトいひ
はたがひに
あはせいたすがすなはちりうぎの
たほうゆへざふそくながらもんていのたちむかへばたもんの助は
うち両三にんをさらいだなばかれららとしろいももたもちが〳〵とみかへりを〽おろく〵やあいなて
うち両三にんをさしいだせばかれらとしらいももももたずしづ〳〵とこみかへりて〽やおやおひなさ
このと手なさるゝをこれにてはのけんしてむかひあふをあらんとはれぬかひとりづくはめどうなれば
いたきんといふにこなたはいちやちにこんとがめておとがめておもひを三五人七人いちどきにさがくおいで上聞
めとめをみあはれのみあきれ
はてたるばかりなる老たもんの助は
「日記」
嘉永
隼
のたのみしもんてい
どもはしきりに
もんちやくする
のみにてどう
うちするも
すくなからず
たもんの助は
よきほどに
つからかし
つゝかたはし
よりある
ひはうち
ひはうち
〇
つゞき
さしまね
かれあまり
むねんと思ひ
けん十人ばかり
いちどきに
しないおつとり
ぜんごよりうち
ぜんごよりうち
すくめんときそひ
かゝるをたもんの助は
ことともせずしないの
したをかひくゞりては
こゝにあらはれかしこに
かくるゝひてうのごとき
はたらきにたせいをゆ
四また
たくひまに
十人ばかり
ひとしくそこに
して〽みじゆくながらもおふぜに▼きん
へたばりてしばし
はおきもえざ
をおうし
りけりされば
はいとはさい
ぜんよりかれがふし
ぎの手のうちに
したはまきつゝ
けんぶつせしがたのみと
思ひしでゝどもがみな
うちまけしうへからは
われとてもおぼつかなしと
思ひながらも今さらにたち
あはぬともいひかねてぜむなく
そこへすみちせ〽おとろきいつ
たるめてのうちほと〳〵かんし
いたしたり此うへはそれがしがいざ
お手あはせつかまつらんト木だちを
とつてたちむかへばたもんの助はゑしやく
文日記一ノ
つき
まかか
さあらば
おあいて
いたさんとて
れいのてつせん
たづさへつゝ
そうほうしばらく
にらみあひてたがひに
こぎうをうかがふ
ほどにたもんの助の
一身以はもつたるあふ
ぎのうちにかくれて
さらにうちこむ
すきもあらねば
いよ〳〵おどろき
ますくあきれて
なほにためらひ
ゐるほどにたもんの
助もはいとが身がまへ
もんていどもにははるかに
まさりてあなどりがたく
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
みゆれどもさればとて
いつとうにうちひしがんも
やすからんがなにしをふ此人は
とうけのしなんばんにして▼
▼いつかちうのせんせい
いつかちうのせんせんせい
ならんを手もなく
まけをとらせてはぢこんの
ほどもはかりがたくことには
思ふしさいもあればまづ
よきほどにあしらひ
くれんとわが身がまへを
すこしくづしてすきをみ
すれば
たち
たち
まちに
はいとは
えたりと
こひとみきた
りてまつ
日ひらりと
かうみぢんと
かはす
うつたちを日
さそくの
はやわざはいともさまがはしゆ
れんのものうちすきまもあらず
うちこみきたるをしへとびこへ
ひだりへくゞりまんにあるかとみる
うちにいつしかうしろにたちゆら
はるればこなたに被じゆつをつく
せどもめにはみゆれどかげらふの
手にもとられぬありさまにつひ
にはそうしんつかれはてすこしこぶし
かみだるゝところをはやよきころ
とたもんの助は四里蔵
五〇てつせんにて
木だちをはつし
とうちおとゝ
〽しようないか
一にトこゑろく
ればはいとは
そこにへいふく
して〽おそれ
いつたるきでん
のお手なみ
七気がしごとき
みじゆくの
ものたなか〳〵
およぶ
ところに
あらずさい
ぜんよりして
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ぶれあはごようしや
くださるべしといへばあま
たのでしどもがおの〳
そこへすとこいでおそれ
うやまひうちきぶ
ればたもんの助はいそ
がはしくともにそのばへ
まうづいと〽とていまい
ぬうづきて〽ごていあい
なるおふせにてはそれ
がしかへつていたみ
いるせつしやがのぞみ次へ
九日記十八
大太郎右衛門
〽わきかなひしうへはも
はや
おい
とま
つかまつ
らんごゑんもござ
らば又かさねて
いひつゝしり
ぞきさらんと
するをはい
とはきうに
ひきとゞめ
〽それはあま
□て□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
りにせいきう
なりかゝるめい
よのおんかたに
はからず
いで
のなにほどの
ことあるべきと
だいたん
ふてきの
たましひ
同
おそ
いかつ
なく
かた
ちを
あら
ため
きま
でに
でに
ある
れ
おがほし
めしを
しつれい
いふにはれ
なれば
さあらばこよひ
とはよろ
のあやどをば
こびて
おくのひと
おふせにあまへて
ねがはんかと
くのひとねがはんから
まにともなひ
つゝにはかに
まいらせし
ことまことにえが
たきさいわひなるを
此斗かわかれ
まうさんこと
いかにとも
のこり
おほし
ゆさかなの
よういして
たもんの
助をもて
なす
ほどに
にらん
太
かき八
せむ四郎
ぜめてはこよ
なおやど
ちもとも
にそのざを
とりもつなるへしそのとき
はいとはつぎのまより
いたして
きかなをここびてたち
友とともに
いづるつまとむすめを
ゆる〳〵とおんもの
ゆびさして〽きやくじん
がたりをうけたま
これはわがつまにて
はらばこうがくとその名をば正女の名をば正女
なることもあるべしまづ
なることもあるべしまづよびおれはまたむすゆへ
ともかくもおくのまへトにて名をば鯰子世がと
しきりにとゞめてやまよべるなりはつぐしき
ざるにぞたはんの助はあんかたにつまこを
思ふやう此ひとしあひにあはせまいらするは
うちまけたるをむねんになれ〳〵しきしかた
おもふげしきもあらねばなれどうちくつの
われをとゞめてたばかり
われをとゞめてたばかりろぎていつこんを
よりころさんといふしよぞんもすゝめまいら
あるまじたとひ憲心がいあればとて●せたき取へ
つゞきゆへなればごとうりうのその
あいだはみこゝろやすくかのものどもに
ごようをおふせつけられよとひき
あはすればたもんの助ははからず
こよひのやどをめぐまれ
あつきもてなしにあつか
れるそのよろこびを
のぶるにぞつまも
むすめも
もてなしの
囲
□□□□□□□□
図
おろそか
なるを
うちわび
などして
しやくを
とりさかなを
はさみてしきりに
酒をすゝむるほどに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
はいとはしばしひた
いをなてゝ〽たゞいま
かれらがまうす
ごとくこゝらははま
べにとほければ
なまうをとては
▼せつ
しやへ
まれなるゆへ
ごちそうなら
たまさかの
まれ人に
これにてぶんに
すぎたれど
□□
しほざか
さばかりたいを
あれ
なのみ
まいら
すること
ほんい
のぞみ給はゞ
せつしやが□
なるおにわの
池加よりたいを
池州よりたいを
つりあげまうさん
かトいへばはいとも
うちわらひて〽きやく
じんなにをたはむれ
給ふぞあれしきの
もふ
いけのなかより
たるゝ
にぞはいとをはじめ
いちざのめんく
いはらのうちには
あざわらへど
けんぶつ
せよ
せいは
事ゆへ
みなゑん
さきへ
たちいで
ならねど
たしつり給ふとも
なか〳〵に小ぶな
つたのに
する
やらん
せんすべ
ひとづもおぼつかなしと
なくあはれ
あはれ〳〵
いひかけて又うち
なまの鯛は
もなりといち
まのあらば
らんに
わらふをたもんの
助はきゝあへず
助はきゝあへず
〽いなつりあぐる
おぼへ
こよ
とみる
ほどに
たち
まち
ひと
つの
とくりかへし
あれば
つゝいへるにぞ
つゝいへるにぞなぐさみ
たもんの助は
うちわらひてにわへおりたちつゝかたへにありあふ
ごしやじんともどろのたけをあしきりてつかざほとしやこれをすゐちうにやつりあげしかば〽つかば〽つたへ
りを
おほだいを
日
よりていと
いけのなかよりつりあげ
なしかのせんすゐのたりこれはふしぎといふ
ほとりにいたりてまもなくつゞけて二まい
つゞき
にらんは
そのよの
両人は
おぼへず
にわへ
とんており
五日計十八
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あげて
はね
まはる
たいをよろ〳〵
とりおさへて
ゑんさき
ちかくもち
きたるをみな
さしよりて
つら〳〵
みるに
まことの
たいにの
●もとよりあれ
なるいけのうち
たい
のある
へき
いはれ
ぎれし
なければ
きめう〳〵とてをへ
うつて□とし
きやうたんする
ばかりあきれてこと
ばもなかりける
そのうちにたもん
の助はかのつり
ねど
それがし
おほし
▼しゆつ
あるゆへ
常陸部の
水戸此なる
一うみより
一していま
とりよせし
たいなれ
ばうたが
はしき
ものに
ほを
なげすて
づゝもとのざし
あらず
かりこへ
おかつてへ
めいせられ
りく〳〵かやう
りなし給へト
□□□□□□□□
いふに
はいとは
にすく
きに
たち
いおどろきさせは
さやうのめうじゆつ
もど
ありてはる〳〵ことの
りて
うみよりしてとりよせ
〽おの〳〵かならず
おの〳〵かならずられしたいなるかこたらはかゝるへん
あやしとなふなわびゆへかやうにいきたるたいなどは須へ
つゝきみることさへも
かなはねをはかげで
鮮魚せんをえし
からははやく
しようくわん
いたきんトいへば
にらんはかき
八らは〽われ〳〵
もやうり
つかまつらん
とてやがて
かつてに
もちゆきが
ほども
あらせず
二まいの
たいを
さま〳〵
にあん
ばい
して
7
うつわに
もりつゝ
さしいだすを
きやくも
あるじも
うちくひ
みるに
その
あじ
はひも
かく
うつ
なる
ゆへ
これ
にて
い上
さけも
すみ
おの〱ゑひをつく
せしかばたもんの助も
今ははやせきにも
すでにたへ
がたらとて
しば〳〵さか
〽づきをいなむ
ほどに
はいとも
むすめを
よびちかづけ
たもんの助
のうはさ
をばいひ
いだしつこ
又いふやう
〽〽これかの
ひとゝたち
あひみしに
しんべんふし
ぎのふじゆつ
はやわざわれ
らかおよぶと
ころにあらず
ことさらきたいの
じゆつあることは
そちたちもみる
ところなりむす
めすごとくら
ぶるときはとゝの
ころもにあはし
一ければわれかの
人をむことなし
なば名をあげいゑ
をおこさんことうた
又ゆふぜんを
すゝむるにぞ
がひあらじとおもへ
どもたもんの助の
きりやうにては
のみは
すめ
かねて
とがくするこそ
一日もくれたれは
やがてふしどを
からしきのしん
だけはかならず
ふそく原思ふへ
もうけつたもん
の助をふさしむれは
ければむこに
せんともいひだし
にらん太らたれ
かれもよろこひを
のべわかれをつけて
がたくおやのくちへ
くちいひにてけれ
くちいひにたけれ
どよくめかしら
かた
づきを
戸ぐちをいづる
ちどりあら
おさめさせ
ぬがすゝこの
かほだち十人
なとにもすぐれ
てみゆればまだ
とらわかきたもん
の助ゆへこゝろを
うごかすことも
あらんかそこ
らのわけ
やよりかの
ひとを
すべよく
むこに
する
ならば
これに
うへこ
すよろ
ひよろ
こびあらし
つきながらかへりゆくあとに
はいとはふだんじよへつまと竹
あすは
つぎへ
つゞきかならず
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たもんの助か
ほつそく
なさんといふ
ならんがわれ
いかにともこと
ばをもうけて
□□□□□□□□
しばらくひき
とめおくべき
あいだそち
たちも
なほ
ならず
もてなせと
いはれて
つまは
いちぎにおよ
はずともに
よろこぶ
ていなるが
むすめは
ふかくおどろ
きてこゝろの
うちに人しれず
もだへかなしむ
ことのありその
おもむきを
しらんと
ならばす
ならば身
朝
大包金二朱
中包金一朱
新牛肉丸
小包百銅
比菜年水相記候処
此菜年来相弘候処
近頃紛らはしき薬
御座候間よく〳〵名前
此人
物の
事も
次の編に
委し
めでたしく
十九へんに
つゞるを
こるべし
まづ此へんは
○十九篇
ひきつゝいて
出板仕れば
いよ〳〵
御吟味の上承らるべし
べきやん
下谷さみせんぼり
一行深崎氏製
梅蝶楼國貞画
本画木
為永春水作
三馬弾の
ほとひとへに
奉願上る
吸毛雀白
家
実母散と
さんぜんさんごふじんちのみち一切の妙薬
私方實母さんの義は中ばし南てんま町二丁目西がは
にて年来売弘メ来り候所店手せまに付此度同所
向東がはへ引うつり申候間不相替御用向奉願上候
中橋南傳馬町一丁目東がは
輔製
二切の妙薬
千葉堂孝輔製
厚化粧万年嶋田
五篇より
九編まで
爲永春水作
梅蝶楼國貞画
柳蔭月朝妻
初篇より
追々出板
一午春新はん
山〻亭有人作
梅蝶楼国貞画
這は一蝶が名にし給ふ朝妻舩の唱歌にもとづき彼の呂利義教が
さばかり堅固の性なるを広沢与太郎といへるもの女色を以て心迷わし
一時出現なしたりしも賢才英智の勝元と智を争ふの長譚其他
祈願所真海が身を亡ぼすの淫楽ばなしあわれにおかしき肺色
多ければ被仰合初編より御高説のほど伏る奉希候
Q
Q
○
〇
Q
。
あらんで
かまする
柳蔭月朝妻
初篇より
追々出板
午春秋はん
山〻亭有人作
梅蝶楼國貞画
タ
ければ被
痘は一蝶が名にしかふ朝妾舩の唱歌にもとづき彼の足利義教が
さばかり堅固の性なるを広。沢与太郎といへるもの女色を以て心迷わし
一時出張りたりしも賢者英智の勝元と智を争ふの長譚其他
祈願所真海が身を亡ぼすの陰楽ばなしあわれにおかしき肺色
けれバ被仰合初編より御高説のほど伏而奉希候
□□□□
香永作
安
十九篇上
春水つゝる
まほろし日記十九上
くにさくし
ゑかく
如日記十九編之叙ハ
戯場へ往て幕の永き。
臨
と草双紙の次編の遅きは。最待遠きものなりと世間の婦女子の
言へるとなん。然は思ひ知りながら。作者の楽屋に透間もなきに
画工の振附書工の本読彫師摺師の道具方。と舞台の飾に
手の掛れば初日の標報を張る迄にはなか〳〵に日の重るゆへ何時とても
看官から。御催促のお手が鳴るとて。紅燕堂よりして急がすにぞ
一寸しらせの木の替りに。チヨン〳〵拍子に序文を綴り。第十九編の
幕明とはしつ
己己新春吉且
為永春水記焉
云言一ノ
十八へんのつゞき
さればまた
たもんの助
ははいとが
もとに
やどせら
れてこゝにひと
夜をあかしつゝ
つぎの日はやく
おきいでゝ
やほつ
そくのよう
いなすを
はいとは
それと
みる
よりも
よりも
いそがは
しげにおゝ
とゞめ
〽おんみ
これより
いづくへ
おも
むか
るゝかは
しら
ねども
ごしゆ
四
かはり
の
みと
ある
からは
さのみ
いそがせ
給ふに
あるまじ
それらし
とうけつ
しはん
ばんを
まうし
つけ
られては
あれど
ごらんの
ごとく三
じゆく
にてゆき
とゞかざる
ことのみ
多
なれば□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おんみ
しばら
くとう
りう
もありてわがもんていの
めん〳〵人ごしなん
なされくださ
らばたいけい
これにま
すものなし
いかで〳〵
名ある
諸奏諸諸
がたを
かたらひ
いれなば
みかたに
とつふ
つよ
みな
らんと
おもひ
ながらも
こひ
もとむる
まごゝ
おもてに
あらは
しん
じつ
きふく
8
いち
だいじゆへ
こかいわづ
にこう
くわいなし
がたければ
まだひと
本木
かしらもかた
らひえずうつへ
てい
なるにぞ
たもんの助は
おもふやう
かねての
のみやけは
名家惣ゆへ
のぞむところの
みかたなりこれ
にかたらひよらん
にはまづ此はいとが
む
たのみをさいわひ
かちうのもの
より手なつけて
そのゝちしゆ
そのゝちまい
じん氏つなを
ときすむる
にしてはなし上
はやくも
しあんをさだ
めしかばうち
ほゝゑみつゝ
かたちを
あらため
〽ものかず
ならぬ
それがしを
かくねん
ごろに
のたまふ
こといたみ
いつたる
しあは
せな
がら
□
たい
ぎをくわ
だてしよりなにとぞ
□□
しゆ
卅
やう
にも
なること
ゆへつき
つゞき
九
あら
云言一ヲ
おふ
せに
した
がひ
七一
しば
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ごやつ
かひ
にの
一
なり
せつしやが
ならひ
おぼへしほどは
ごそうだんをも
いたさんから
いふにはいとは
よろこびて
〽さつそくの
ごしようち
にて
せつこやに
おいても
まんぞく
せりたびの
つかれも
コーロー
ましますべければひとまより
ゆなしと此やにありて
まのまさ
かれらにごし
なん
五
めがたち
いぜゝ
らし
おきやく
さまみ
ますれ
かつたい
ばなが
きたび
ねをなさ
れしゆへか
しつれい
ながら
おめしものも
きつう
よごれて
みへまする
むすめに
いひつけせん
たくさせしたて
なほしてあげ
ますほどにおそ
まつながらこの
くだ
さるべしト
いふとき
小そでと
おきうへ
なされて
つぎ
の
つかはさ
れよと
あたらしき
きねひと
かさゆ
もちきたり
つきしいだ
せばたもんの
助はかたちを
あらため
〽おもひ
がけなき
此たま
もの
おこゝろ
ざしは
かた
な
けれど
たびから
たびを
へめぐる身のうへあかづきし
とてくるしからねばつぎへ
九日記十九
いなむをなほもおしかへして
いなむをなほともおしかへし
ふうふひとしくすゝめつこ
ふひとしふひとしくすゝめつか
はてはむりやりたもんの助
はことはむりありたたんの助
におびをとらせてぬぎらへ
いなむをなほねおしかへして
かいふときに雪物でもくはゞ
さぞこゝちよきこと
つねへたゞうちすてゝおきたまへしかきて〽此あつさにてはななくに日いひつゝどつとうちわき
なむをなほねおしかへしてひや水にてもあせははいらぬかうふをそばにきゝゐるたるも也
ふをそばにきゝゐるたも
い助がうちゑみならみ
かへりて「おの〳〵がたが
さほどまでゆきを
させ六日もしゆゑんを
ごしよもうなさるゝ
もようしてき
もそは
ならせつしやが
のふ
にも
なほ
いや
ます
まで
ひとねん
ごろにもてなしける
さればはいとがもん
ていどもは
たもんの助が
ぶじゆつはや
わざことにはふし
ぎのめうじゆつ
あるにきもをけし
つたゐたりしにしばらく
このちにとうりうして
はいとがそうだんあい
〽もならんト
〽ひとりがいへばかた
はらより〽まことに
わどのゝちはるゝ
とほりゆきとい
きいてははなし
でもみうちが
すゞしく
てになりしなんなすよし
きゝおよびもんていどもは
よろこびておの〳〵あさへ
よりつめかくればこれ
女
ごちそうまう
さんからいふに
ひとじきやう
ひとしきやう
をえても
なに
よりの
ておんこと
なり
ひらに
おねがひ
しいふに
うなづく
たもんの助が
もんてい
どもに
〽いひつけて
さん
ぼう
ひとつ
とりよせさせ
かのけいこ
ばのゑん
ざきにうや〳〵
しげにさし
おきつゝはる
かにそらを
らのはなしをきゝあら
たにごしになるもおほく
これがためにはいとが
けいこば日にましはんじやう
するほどにたもんの助も
さるものゆへそのみのげいを
うちばに身をへりくだりて
しよしんのもの
をもいやしめず
立こしもほこらずばんじ
そのおしへかだの
ねんごろなるにぞ
もんていどものうけも
よくいづ
やうなれど
いかなちゑでもさい
かくでもをようなか
ばのゑんてんに
ゆきを
ふらせる
れも
はげ
ぐふうは
みて
しゆ
つせい
せしかば
たもんの助は
おぼへずも
こゝにとうりう
日かずをつもりて
四月のはじめきた
りしもはやみな月の
なかばになりぬおりから〳〵
あつさのさかりなればけいこに
きたるひと〴〵のいづれもたまのあせを
一
うちみやり
くちにじやもんをと
なへつゝあふぎをもつて
さしまねけばこつ
ぜんとしてながぞら
□□□□
いち
かへも
まひ
かの
さんぼうをおし
つみてくもゐ
はるかにたち
のぼればこれ
はふくぎと
もろびとが
うちおど
うちおど
ろきづた
ある
てほどに
しばらく
あつてくう
あつてくう
ちうより
ふたゝび
さがるくものうちに
ひとうつくしきつぎ
つきひとりの山権競手にたづさへし三ぼうにうづもいつめたきこといはんかた
だかきまでゆきはをもりしをかのゑんさきにさしおきなくはのねにしみる遠にそをつけてらび一
つゝにつこと□とらふとそのまゝにくもにうちのり山ばかりなるにそたもんのふらせばかちういつ
びめのすがたはみへずなりにけり此ありさまん又おと助のめうじゆつをたればいのひようばん一
ろきしもんていどもはゑゝ寺がごとくたゞやうぜんことけんとそかんしんせざるもとなりのちにはしゆ
ふつするのみあきれそとぞもあらざるをたもんの助はなくいよ〳〵おそれて
みかへりて〽かたじしよもうにまうせはる〴〵量ふ
うやまひける
となりのちにはしや
くん氏つなのみゝ
くん氏つなのみゝ
にさへいりしかば
たかねよりこれなるゆきをとりよせたりかの山
さればこれ
さほどめいよの
びめとみへたるこみやまのがみのつかはしめ
らのとり
ものならば
給ふすなはち鶴おのせいれい
さたを
そのげは
なりうたがはしくばそれし
さきから
じゆつ
がしがまづどくみして
をみたし
まいらせんトいひ
つゝゆきをこし
とて
ない〳〵
くひて〽いざとけ
それ
ぬまにおの〳〵
はらの
がたしようくはんし
あれ下すゝめ
おも
むき
られもんてい
どもはよろ
こびしやして
を
おふせ
いづれも
これを
うち
くらふ
にもの
○
いだ
され
たかし
とぞ
をゝのゑとき
はた山はい
とがむす
めなるす
こは二の巻へ
ゆたがひに
かほを
みあは
〽の春よか一へやにたゞひとり
かたへに螺やはたれて
あれどまだふしば
にもいりやらず
ねまきすがたの
しどけならねやの
ともしびかきたて
つゝひざにひろ
げしたまづさを
くりかへしみてひとり
とりは
ごと〽まつよひにふけ
ものかは
ゆうつねをかぞふれば
トゑいぜしうたも
あらぬわかれの
今ぞしるこよひしのゝ
ぶこといふふみにとびたつ
なが
めつ
ゐる
おりしも
はるか
あなたのにわ
ぐちよりばつ
せてあや
次郎さま
〽すゞこ
どの上
いふも
あたり
を
しのぶ
たりおとして
うちつくる〽まち
をゑ
くる「まち
あいづのかねまし
あいづの
のかねまし
つぶてのきこゆる
るたしてを
ぶてのきこゆるた
にぞきてはと
とりて
ばかりむね
ひとまの
ばかりむねひと
むねひとまの
とゞろき
うちへいざ
なひつその
二十二二十一一一一一七
十二年二月二
ばかり
うれしくてよひよりませど一
八うものなか
おとづれのなきはいかなるゆへならん
今なるかねははやまよながほんにしんきな
ごとわいの下のびあがりては戸のかたをと
とんにありあふきぬを
うちきすればほども
聞あらせず
しにわづたひに
しのびよつたるひとりのわるもの○はか〴〵しき夜へ
まゝそばへ
さゝよつて
〽此あいだ
からいろく
とはなさ
にやならぬ
ことあるゆへ
たび〳〵ふみを
あげたれど
公官訓ヲ
十一月十一年
つゞきおへんじ
なきはまさし
もなにごと
ほかにます
ぞトとひかへ
はなありて
されてといき
此みはいづかつきさァそのことで
すてをぶね
こがるゝかひも
あらざるかト
こがるゝかひもへもおほかたひと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
思ひこしつゝゐる
さにきい
おふみゆへ日ごろの
りらみがこへやらいさんで
うらみどこへやらいさんで
まつてをりましたに
ところへこよひあふとの
て方
せて
●今まで
んす
ことは
ことは
おもはせぶりも
ほどがあるト
いふをこなたはきゝ
あへずうらみらるゝ
こといりながらいんみの中に
ことはりながらおんみのやしきと
わがやしきはとなりあはせと
いふものゝそこにひとめの
せきあればあふてはな
しのきゝたきことは
しのきゝたきことは
わがこゝろとても
かはらねどまゝならへ
ねをばいかにせんぞう
してわがみにはなし
たきことのありとはせ
もゐなさん
いせうがむしやしゆ
ぎやうのさむらねにて
ゆりたもんの助とよば
ふぎしかたひと
とゝ
さんの
いはしやん
すには
われも
なかく
および
がたきたもん
の助のぶ
じゆつはや
わざかやう
のひとを
むこにして
いゑそうぞくを
いたさせなば
いちゑをも名をも
おこさんがめの人のき
おこさんがかの人のき
りやうにてはこれしきの
しんだいはかならずへだ
ふそくにめふべければ
そちたち
ふたりの
ぞや
から
して
此屋
へきりうん
にもなて
かの人が
此へに
つぎん
五日割十九
〽つゞきあしのとゞまし
いつぱいもてなれば
〽つゞきしあしのとゞまかるやうこと
とて
はた
きん
とは
わたし
とに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
から
へや
にひき
こもり
おまへに
三三三三三三あふを
まつてゐたこりやなん
ことしてよからうやら
しあんして
みてくだ
きんせし
綾
めうがあやご
つがむこに
なきん
とならばわれらが
ことはおもひすて
たもんの由とすゑ
ながてふうふのちぎ
なしたがよいトいふをすぐ
こはきゝあへず
〽そりやどうよ
くなあや次郎
きまたがひに
いふを
てうちきくあや
次郎はてをくみ
しばしうち
あんじて
われも
たもんの
助と
おもひあひ
ぼれのねんが
とゞひてこの
やうにうれ
酒やしいなかに
からがくぶ
なつたのを
じゆつにたけ
じゆつにたけたる太郎おもひ
のみならずふし
あきらめて
きのじゆつをおこほかのとのごと
なめよしも人のうはつれそへとは
さにきゝおよびぬわたしにあきが
かゝるめいよのさぎたゆへにこれを
むらひをおつ
もつけのさい
とにするは
わひにおまへ
おな
はわかれる
ふぎせよ
といはぬ
ばかりの
むたいな
いひつけ
おまへと
わけある
身でなくば
そはとも
かくもなに
すべきが
おまへを
のけて又
ほかに
あだしとの
ではもつまで
ごはもつまし
と神にぢかひを
たてたるをおやの
いひつけなればとて
そのもて
なしが
なるべきか
さりとて
いなまん
いなまん
ことばも
あらねば
こゝちわかつし
といひこし
らへてこれなるを
この
●
おこわつか
それはきこ
へぬあん
まりな
上くどき
たてつた
なきしづ
むかほ
さしのぞき
あや次郎が
〽さほどに
わがみと
はなるゝを
つらしを
おもふが
しんじつ
ならわれ
とても
おとこ
なりいの
ちにかけ
今それに
つきてはた
てもみ
すては
もんの助こと
すまじ
そのべけいじゆつの
すぐれしことをわが
きみいつしかきこしめ
されちかきにかれが手
なみをばごらんありたき
日とゞまり
〽給ふべし
いよ〳〵かれ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
がげいじゆつ
をしようらん
あるにことき
はまりなば
それがしひそか
にちゝのてまへは
よきやうにいひ
こしらへかれを
このちにとゞめさ
せずすべよくこと
せずすべよくこゝ
をおひはらはする
いといはらは
しゆだんはわれら
のむねにありかな
らずきづかひ給ふな
トいふにすゞこはけび
つゞきごさたありかれ
もしきみのごぜんに
おいてめざましきわざを
おいてめさましきわざを
なしきよいにかなはゞ
たちまちにおんめしか人も
あるべきかさあるとき
には一丁
ふたりが
なかの
もづてきまたげなり
〇よつてしあんをめぐら
〽すにわがちゝ新蔵様
十一日
地大夫
とうけの
しつけんしよく
なればたとへ
なればたとへ
しゆくんがたも
んの助をめしかた
へんことのだまふとも
ちゝがこばみてさし
とめなばかならず
一日巳十乙
三十二丁
よろ
たびて
をそれ
きいて
おち
ついたひさし
ぶりなる
こよひの
あふせ
それにおまへ
へはうたくろ
いそのおわき
ざしもおはかまも
しがちやつと
トいひながら
むりにてをかけ
とらすれば
あや次郎は七もち
なくうろ〳〵するを
そのまゝにともなひいなら
かやのなかいかなるつぎへ
つゞき高めをやむすぶなるべしとかくする
うちつけわたる
うちつけわたる
はやきぬ〴〵の
かねのねにおど
ろきさめたる
あや次郎したく
とゝいへいそがはしと
たちかへらんと
するほどにすだ
こもなごりは
つきねども
とゞめかねつゝ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとつを
なかにへだてゝ
ほどとほ
からぬことこ
ろなりしが
にわさきなる
おり戸のもと
までおくり
いで又のあふ
せをちぎり
つゝすゞこは
うちへあや
次郎はとの
かたさして
しのびゆく
さればまた
すごの
へやとたも
の助ぢ此
ほどよりへ
とうりう
なせる
ざしき
とは
国□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
守
四日
三
四日
あや次郎はすゞ
こにおくられ
つぎ人
そのよ
なにやら
にわさき
をしのび
あるける
あしおと
せりもと
よりものに
ゆだんせぬ
たもんの
助のことな
れば
さと
しかゝつも
これを
きうけて
がてん
ゆかずと
思ふにぞ
しづかに
ふしどを
おきいで
つゝあかり
まどの
すきま
よりひそ
かににわ
をさし
のぞけば
此とき
同
一女七百十九
つゞきにわ木戸より金つね小船
たちかへらんとするみなれし
おりからにて
此屋のねこ
はやあけちかき
ごろなるゆへ
そのめんていの
ふたりとも
おぼろげなが
いとなが〳〵しき
ふみがら
らみわかりし
かばさては
むすめに
みそかを
ありてひそ
かにしのび
あへるにてぬす
びとにてはなかりし
かじうちわらひつゝ
そのまゝにふたゝび
もとのふしどにいりしが
つぎの日れいのひとま
なるゑんさきにたちいでゝ
づれ〴〵なるまゝたゞけね
春水作
一、
もひとり
ものゝほん
などうち
国貞画
ながめかぜにふかれてゐるところ人
ひつくわへつゝはせきたり
ひざのまはりをあちこち
たりしがふみをそのまゝ
とじやれまはりつゝゐ
うちすてゝ
いづこともなく
はせさりたる
あとにのこりし
ふみがらを
手にとりてはじめ
こゝろこともなく
とりとりても
おはりを
よみくだ
すにかの
あや
次郎より
すごのもとへ
おくりしふみと
おぼしくてこよひ
しのぶといふことをいと
こま〴〵としたゝめたる
にぞさては
さく夜のみそ
めにつらはしたるたま
かをがこの
かながこの
かながつこの
屋のむす
屋のむす
つざなるかとうちわら
ひしがすてもおかれずその
つゝにまきおざめつゝ下のまきん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
}
本家
實母散
私方実田さんの義は中ばし南てん中へ丁目山かは
にて年来売吾は来り候所店手せまに付此夜同行
拝置がはへ引うつり申候間不苦替御用無之趣
向東がはへ引うつり申候間不相替御手形之哉
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
中橋南傳馬町
○神製
一葉堂考制嵐
さんぜんさんごふしんちのみち一切の妙薬
鼠祠通夜譚
四輪より
八幡まで
出帆仕候
柳早秋茂作
梅略植國貞画
喬永春水作
初番より
追々代板
梅傑楼園貞画
厚化粧萬年嶋田
春新はん
這は世に普く沙汰せらるゝ祖己阿音が伝にし且和尚貞の悪霊
寅禄芦田の家に死做んとす爰に忠臣孝士にて。と唱は毒年に苦み
などよる哀れにして花やくなる重く世の法よし事双紙になん
日記
十九筋下
まほろし日記
十九角下
ためなかつゝる
梅てふ橋ゑかく
舘
上の森より
ゐるおり
しも〽との
さまよりの
おつかひと
まうしいれつゝ
げんぐわんより
しづくひりくる
すがめにらん太
なにごとやらんと
あるじはいとは
とゝぢろくまで
いでむかへひとまの
うちにいざなひつゝ
〽おもひがけなき
にらんなどのしていの
同日巳七日
なかはわたくしごとおんつかひとおんむねはトとは
あるからはいだまづあれへとれでにらん太かた
かみくらにおしなほらせつゝちをあらさめ〽きよ
手をさげて〽しておつし
いのおもむき
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
べつぎに
あらずそう
けにたもんの
助どのゝひさ
しくとうりう
せらるゝことを
わがきみいつ
のほどにか
きこし
めざれ
也かのお人の
ぶじゆつの
ほどをごらん
ありたきあん
むねなればわ
どのみかうにち
とう〳〵ありておや
かたのおんひろにわ
までまかりいで
ねのことなればいる
られしかるべし
つひてはたび
いのよういもいかゞ
とありていふく
かみしもひとかさね〽そん
つゞきもく
ろくのとほり
くだしたまはる
このぎもよく
なにわどのより
たもんの助へ
ひらうホれとの
ぎよいの
あかもむ
きかくの
とほりといひ
つよういの
もくろうを
くわい
ちう
よりして
とりいだし
とりいだし
わたすを
はいとはうけ
いたゞき〽こは
めうがなき
おんあふせ
たまんの助に
まうしきけなば
さぞありがた
同様
がりまうすべし
おんうけのぎは
それがしよりのち
ほどまうしあぐ
ある
四たもんの助はいさゝかわざにほこ
ることなくものごとうちばにする
ひとなればおふせのむねをつたへ
とてすぐさまおうけなすべきか
そのほどもはかられねばごく
らうながらそのもともわれ
らとともしことばをそへすゝめて
みてはたまはらずやといふに
ごにらん太いちぎにおよばず
しようちのよしをこたふるにぞ
いふのはいとはつまにいひつけてた
フラレヘカ
ふせつもんの助をよばするほどに
しばらくありせたもんの
しばらくあつてたもんの
助はきやくざしきにいで
れ
きたりにらん太郎もはい
ま
とにもいちれいなしつゝ
ざにつくをはいとは
ころゝゑましげにけふ
にらん太をおんつかひと
してとのよりおふせこき
れたるいちぶゑじうを
ものがたりたまはりものゝ
日ごろの
しゆれんを
あらはさばとの
にもかんじおぼし
めされておんめしかゝへに
なるはひつじやうさす
もくろくをさへとりいだし
つゝみするにぞたもんの助
はかねてより氏つなにめん
くわいなしこれをいちみに
ひきいれなばみかたに
とつこひといのつま
とつてひとつのつよみと
思ひもうけしことなれば
がきあいだおついで
よろしと
たのみ
いると
いふを
うちきく
にらんなは
ゑしやく
をなしつゝ
そのまゝに
はるか
さがつて手
をつかへ
〽さてこれ
まではやく
めのおもて
まづもつて
けふの
まいたし
ごさた
たしと
さぞせん
いぞんぜア
せいにも
ゆへじつは
此ほどせつ
ごまんぞく
われくとても
日ごろよりまじ
しやども
よりた
はりふかきたもんもんどのゝ
の助どのどうがなげいじゆつのす
いたしてとうおやぐれしよくを
かたにながくあしをまうあげとのが
とめら□や□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
コーヨーム
よきさいわひとはらのうち
ればながくわれ〳〵もまじ
はりをむすばんことたいけい
これにますものなしトい
はいともよろこびて〽それがし
とてもたもんの助をたけへ
にはよろこびながらもさり
げなくうちおどろきたる
おもゝちして〽おもひようざる
そのおふせたとひ
ほうこう
げんめいなればとて
じやくはいものゝ
□□□□
みじゆくのげは
じゆつきにんの
ごらんにいれん
ことははぢかゞや
かしきわざに
ひしてたにんの
そしりもうし
ろめだし
かふせを
そむくはかし
こけれど
あたら
もこのぎに
手にいる
くにのたか
おいてはわ
ごのより
よらなに
らをたにん
にとらるゝ
いない
しやらんへ
おんことはりを
こゝちすればなに
とぞひきとめおかんものと
日ごろこゝろをつくすおりからくださるべし
わどのらのおとりなしにてかゝる
おふせをかうむりしことこれにうへ
こすよろこびなししかれども□
おふせたてられ
くくださるべし十
いなむを
はいとは
うち消ん
女亡計十九
つゞききゝていまだいらへも
なさざるをにらん太こらへず
すとこいで〽こはたもんどのゝ
ぎよいともあぼへずおほ
ぎよいともおぼへずおほ
よそきでんのぶじゆつに
たけたるはいとどのだに
手をおかるゝをその
ほかかちうのしよ
さむらひたれか
ひはんにおよぶべき
きとおんうけ
あるにおいてははいと
どのはいふにおよばず
つかひにたちし
それがしさへおもこを
おこすことなるを
ひげし給ふも
ときにぞよる
もしまたじた
いにおよばれ
なばせつしやは
ともあれ
はいとどの
にもしゆ
びに
かゝ
はる
かゝ
会
なれ
ばま
うけ
ひき
拾八枚山
いへば
はいともゆ
ゆもろともあ
しき
り
に
壱
す
めて
やま
ざるにぞ囚
せまいらせがたしいとふつだかなる
わざながらおふせに
したがひまう
すべしといふに
よろこぶ
西にんの
なかに
廿1
ゆますものなしもく
ろくのしなぐはあと
よりおくりまいる人
ければよろしくこ
じゆのうくださる
べしとていとまを
つけつたちかへれば
はいともいふくを
はいともいふくを
あらためてたももの
あらためてたもんの
助がゑようちのおも
助か友ようちのおも
山むきおんうけまうし
あげんとてやうたへ
しゆつししたりける
次のゑときとなりやし
にとい
太き
ゑつ
に
をば
うけ
たま
きのあや次郎はすゞこと
ふかくなれそめて
一よりそのおもかげの
めにそひてわするゝ
ひまはあらねどもさか
ひの母心にへだてられ
しのびあふよもまれな
ればせめてはかれがこゑなりと
きいてこゝろをなぐさめんと
思ひにあまりてたゞめとり
ひそかににわへおりたちつゝ
へいのほとりにたらずみてとな
へいのほとりにたらすみてとな
りのやうすをうかゞふおりしも
おなじおもひにすゞこも又けふ
にらん太がつかひとしてきたりし
それ
がしがやく
めもたちたい
けいこれにゆ
□□□□□□□□
ことをもれきくよりこれらの
やうすをあや火らにとく
しらせんと
おもへども
ふみを
おくらん
つても
なくざり
とてその
まゝ
うち
すぎ
がた
さに
もう
よつて
とよう〳〵にして
うちうなづき
〽せつしやがいはいは
たよ
りも
あら
んかと
三あは
へせてしのん
でのぼるだん
ばしごひそかに
うち
との
めつま
を
のまうすにつきて
おの〳〵がたのおふしゆ
びにあいなることとうけ
たまはりてはおしてもいなみ
二かいのうすりより
となりやしきを
みおろすとており
よくこなたの一つぎへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ア
し
国や
次郎
とたが
ひに
をねば
あはせて
とびたつ
ほどの
のものいひ
たさはやま〳〵
なれどさすが
ひとめのはゞ
かりあれば
おもふ
うれしさに
□□□□□□□□□□□□□
そくしつゝ
ゐるとこ
ろへあや
次郎は
たちいでゝ
きげんを
ろぐひ
などせし
のちに
ほとり
ちかく
すゝ
三
より
有
ことばとも
いひかねてや
手ばやく
さししめす
おりしも
したの
それ
しが〳〵
ぬきとる
かんざしに
かねて
した
ため
おき
たりな
ふき
みを
しつか
とむすび
とすそび
そへとな
りを
のぞんで
へいごしに
なげやる
ふみを
あや次郎が
〽すゞこは
とこへゆき
たるぞわづ
らふてゐる
からだにて
かぜにあた
らばあし
からんと
いふは
がたし
たし
ほのかに
うけ
したま
したま
はれば
ゆりたもんの
〽助とやらん
よばからものゝ
げいじゆつを
しようらん
ありとのとり
さたまり▼
ひろいとりいゝ
ひらきみるに
かのにらんなが
かに
はよのこゑ
見とがめ
きたりしやうすを
したゝめあるに
うなづきて手まねで
られじと
うちおどろき
すごは
それといらへを
したへあや次郎も
すればこなたも
おなじくめかほ画
こゝろのうちをもひ
わかれてにわを
たちさりける
さればまた▼
とまとのことにて候
やトとはれてぢます
〽さればなりなに
▼あや
ものゝまうしあげしか
次郎がちゝときこへし
にいおりぢ太夫とよば馬は
とうけのしつけんなるをもて
日ごとにやうたへしゆつしなしいま
たちかへりてひとまのうちに
かれがぶげいにたけたる
ことをわがきみのきこ
めされさほどめいよの
とうけのしつけんなるをもてめされさほどめいよの
ものならばその手の
うちを見たしとつぎへし
同百四十九
ヱニ
□□□□□□□□
□□□□□□□
他□諸一十九
つゞき
あるゆへ
ほかの
たわけしわざ
を
ごらん
あるとは
ことちが
ひの
●おもふにまさ
おにわへめさるゝ
はづなればこう
して出来丼込ん
かくのためそのほう
のじやほ
しやつしいたして
なることうた
はいけんせよト
がひなし肥穫
いふをうちきゝ
一宗門建借は
あや次郎が
てんかのたいきを
なほしもにひざを
ことさらしやつ
すませて四
しよもさだか
ならねふらう
にてあるものをと
ぜんへめさせ給はん
ことはよろしき
すじともおぼへ
まうさず
じやくばいものゝ
それがしが
まうすは
はゞかり
おほけれども
ごしあんあつて
しかるべきか上
父うへ
いふにぢ太夫
のぎよいとも
うちあんじ〽なん
おぼへずそれ
じがいけんまこ
がしひそかに
うけたまはるに
とによしありそれ
がしはたゞかのものゝ
たもんの助といへる
ものぶじゆつはたんれん
ぶじゆつにたけ
たることのみきゝて
せしといへどもかれに
あやしきじゆつありて
ぶじゆつを
しようらん
ひとのまなこをくら
まするふしぎの
わざをなせる
あそばさ
れん
こと
くる
に
から
ぞんぜし
ゆへおふせ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つけらに
つけられ
しかるべしと
おんうけを
まうせしかば御〇
けのあすは
くだんのたもん
の助を
さるえうじゆつを
おこなふことはしらで
おうけをなし
たるなりされ
ごともいつたん
しがくと
おふせいで
られたる
ことをいま
さらとゞめ
まいらせ
がたし
みやうにちへ
しよう
らんのとき
にいたり
いよ〳〵
かれが
なま
ところ
じやほう
なるに
ごときは
まり
一つきん
つゞき
われに
おいて
むね
はからふ
そち
名モ詳大ナ
三の巻ゟなりも
せばわがむこに
ねがひとりかめい
そうぞくなさ
しめんには
これにまし
たるよろこび
なうトたもんの助がゆにれいふくをも
一なし下たもんの助がゆ
●あその
したくをはい
とがしきりに
きをもみてようい
ばんたんとゝのふほどに
つぎの日さだめの
こくげんにども
にれいふくをも
□□□□□□□
同十日巳乙
○そのば人しゆつしして
よく〳〵めをつげみきは
めよトいふにこなたは
しすましたりとおもふ
けしきをいろにもこせず
なほかに
かくと
たもん
の助を
あら
さま
に
いひなし
つゝその
身の
へ屋に
しり
きける
それには
ひきかへ
はた山かた
にはたもんの
助があすのおめしかの
ひとの手なみにては
ごぜんのぎよいに
かなふはひつ
じやうおんめし
かゝへに
のまき
饗
わの身に
まとひ
たもんの助を
どうくして
はいとはやうたへ
しゆつし
ならかの
ひろにわへ
うちとほり
もうけの
ばしよにひか
ゆれば又かなた
なるひろざら
きにはうつの
みやけの
じようもん
つきたる
むらさきの
まくしぼり
まくしほり
あげかみ
くらには
しゆじん
氏つな
つゞいて
しつけん
にい
おり
ぢ太夫
つぎ
十二月一
ふくろへ
ごふんをつめて
くちを
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
十二
つゞき
その
ほか
きん
じゆ
と一ゆ
ぎま
今
□□□□□□□□□□□□□
の
めん
かたをならべてひかへたる
そのときひとりのさむし
らのがはい
とらが
ひかへたる
ほとり
ち
かて
はせ
きたり
たゞいま
しゆらんの
おふせには
おふせに□
たもんの助どのゝ
ぶげいはやわざもつ
これを
つぶてと
なら
つゝも
わかもの
どもに
まうし
つけ
みぎ
ひだり
より
やうちつけ
さすれば
小太刀
あるひは
やりな
ぎなた
もはいとどのさへ
手をおかれしと
きこしめされし
うへからはあいてに
いたさんもの
とてもなく
よつてしゆ
くんのごしゆ
かうには
ちいきへ
なる
ぬのゝま
◑にて
てみせ
らる
まつてその
白つぶての身
はうちにあたるそのとき
にはごふんのあとい
るい〳〵
につく
べし
その
こゝろえ
にてあや
まぢなき
やうじゆ
れんの
つきへ
〽つき見せられよとなる
げんめいかくのごとしト
いふにぞはいとはきいて
うちおどろきこれは
もうちへあまたの
つぶてをいれたるを
小わきに
しかと
しごくのごなんだいいかに
はやわざなればことて未計
たのつぶてをあやまち
なくいかでか小太刀で
○一
〇
かゝへしが
〽いざまい
うけはらはれんとあや
ぶみながらもせんすべなく
たもんの助にかくとつぐれば
ちつともおくするけしきなく
かしこまりぬトいらへをなす
にぞ〽さあらばこなたへまい
られよトかのさむらひがあな
いにしたがひたもんの助はしづくと
ごぜんまぢかくすみいづればふた
たびくだんのさむらひが小太刀ひと
ふりもちきたりわたすをとつて
おしいたゞき〽ごよういよくばいへ
らんトいふ
よりはやく
手に〳〵
とつて
うち
金
〇
○
〇
なんどきなりと
つぶでをうちかけ
らるべし下たいぜん
としてひかへたる
すがたかたちは
やさしけれど
いきよう
たるあり
さまはこつ
つくるを
たもんの助は
ことともせず
あふぎを
○さらにひとつも身にあた
らねは氏つなをはじめと
してひとみなかん
○○
たんせざるはなく
このうへは馬上えう
にてやりなぎなた
のわざを
いたら
のちに
射町じやうを
みせらるべし
とて
乗馬
じやう
いつひき
○○
むれゆらしきわかものと
さつとおし
まだそのわぎをみざる
うちよりほめずと
いふものあらざり
けるかゝる
おりしももの
かげより
十人ばかり
ざむ
らひ
が
むら
く
と
ひらきしを
ゆんでにとりつゝ
たてとなし
めてに○
〇
◎
小太刀を
うちふりて
とびくる
つぶてをうち
はらふひちやうの
図
かさに
ごときみのこならに
たゞひとつとして
うちあてえねば
ころ○
かゝつてうち
つくるつぶ
てはさながら
あめあられの
▼をゝと
わかざむ
らひらが□
身にふりかゝる
ごとぐなれども
たもんの助は
ひき
いださすれば
たもん
の助は
ちつとも
ゆよせす
うまにひらり
とうちのりて
ぢみち
三べんじ
あら
はれいで
たぎと
ひ雁
だも
りに
たち
ちつとも
さはがず
あるひはとびこへ
かひくゞりまたは
さいうにうけ
はらひてつひに
あまたの
な
らび
おのゝ
手ごろの
ざるのも
かみな
ことじくなげ
つくせし
かどる
つゞきのりまは
ればじぶんは
よしとわけ
ざむらひが
れいのつふてを
うちつくるを
はじめはやり
にてうけはらひ
のちにはまた
なきなたにて
とびらるつぶ
てをひつかけ
てはさいうぜん
ごになぎはら
へばはらめうち
だちなるとき
さへうちあて
がたきつぶて
なるを
五郎
うまは
いちもつ
のりては
たつしや
矢をいる
やうに
のりはしら
すれば
わかざむ
らひらが
八ぽう
よりうち
して
つけんと
おひ
まは
れど
な
げる
会
とゞき
かねて
あだに
おつるも
おほかりしかば
こたびも
ひとつも
身にあたら
ねばさあらば
めらぶてを
そらへも
しばしはなり□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
やまさりけり
なれば
しばらく
まづ
あつて
氏つなは
きうそくを
なしたる
はいとをちかく
めさせられ
うへにて
ひわつ
〽たもんの助が
ふたつ
みするやう
しゆれんの
そのほう
はやわざ
よりして
きゝしにまして
さらしにましてよりして
いひきけ
あつぱれなり
よじおふ
ことのついでに
せにはいとは
かのものがおこ
なふところの
たもんの
けんぶつ
めうじゆつを
すけの
じよう
したく
しゆび
□
なるを
よろ
こびゐたること
なればなほも
しやらんの
ぎよいにかな
はゞそのみの
ねがひもぜう
じゆせんとおもへば
やがて
ごぜんを
もなぐれば
夫をもて
これを
たもんの
ゐとめよ
助にうち
とてゆみやを
いだしてあたふるを
たもんの助はうけ
とりてふたゝび
うまをのりいだせば
これはことさらはれ
わざゆへおのく
小ひざをすゝませつゝ
小ひざをすゝませつ
めもはなさずして
けんぶつなすにぞ
又もやれいの
わかざむらひが
いぜんのつぶてを
たづさへいでゝり
●ころう
はるかに
はるゝつね
なげあぐる
をそれと
見るより
たもんの助が
手ばやくゆきに
矢をつがへひき
しぼりつゝひやうに
ゐるねらひたが
はずなげあげ
たるつぶてを
てうとゐおとす
にぞほどもあら
せずまたひとつ
なぐるつゞふてを乙矢煙と
にてこれもひとりく
したりこのきにんのしよう
ゐおとしたりこの
ありさまに氏つな
ゐたりやゐたりとほむるこゑ
はじめそこに
ゐならぶひとじが
おぼへずこゑをふりたてゝ
むかひかの
はやわざを
ほめもしつ
又そのつか
れをねざ
らひなど
してさて
氏つなの
いはれしおも
むきかやう〳〵
とつぐる
にぞたもんの
助はうち
ゑみて〽かねて
ぜつしやが
なせるじゆつは
もとこれつた
なぎわざられ
にてなかく
きにんのしようへ
らんにいるべき
ことにはあらね
どもおのぞみ
あるをかたく
いなむもつぎへ
つゞきかへつて
はゞかりおほけ
ればおわらひ
ぐさになにを
がないたして
ごらんにいる
べしトいふに
はいとは
よろこびて
ふたゝび
ごぜんに
おきつゝ
ことしかぐこときこへ
あぐれば氏つなも
又よろこびていか
べし
なるじゆつをみする
やらんトかたづをのんでひかへ
ゐたるにおりしもなつのなかば
すぎあをばしけりし
すきあをばしけりし
にわ木のうめに
こつぜんとうて
はなさき
いづればさく
らも
ともに
さき
いでゝ
らんまん
たるいろを見すれば
ながれにあやめかきつ
ばたらわ
だんに
ぼたんの
花さけば
まがきの
きく
の
いろ
なるなかに
まじりてあさ
がほのいろ
うつくしくさき
いづればき
なへしこずへは
しこずへは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
きやうかるかやおみ
なしてあき
かと思へば
たち
まちに
たそら
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□
乙未
たゝく
ひまに
にわいち
ゆき
のみなしろ
さへと
かは馬
四本丁村
おり〳〵
のつぎへ
つきて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つゞき
ひと〳〵おどろきかんじたる
ながめをば
みないち
どきに
みする
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そのなかに氏つなは
ふたゝびはいとをみか
へりて〽げにおもしろき
かれがめうじゆつめを
おどろかすばかり
なれどもこれは
とうざのながめのみ
われはうまれて
このとしまでこわ
しと思ひし
ことを
しらず
なにがな
朝
大包金二朱
中包金一朱
牛肉丸
鮮
小包銀一匁
右のくすり年来
きものつぶるゝ
やうなるじゆつ
あらば今ひとつ
しよもう
いたして
まいるべし
いはれて
相弘候処近比類名
そのざをたち
たもんの助が
ほとりにいた
りておふせの
ごとくつたふる
にぞたもんの
助はいちぎに
およばずらし
こまりぬと
いらへして
又もやひとつの
じゆつを
じゆつを
おこなふそは
またいかなる
めうじゆつ
ならん
次のへんに
つゞりいだし
ひきつゞきて
しゆつはん
なすべし
めでたし
〳〵
の薬所々御座候間
名前前味のうへ
対州
屋敷
求らるべし
深崎氏製
梅蝶樓國貞画
為永春水作
木垂木巨
○編より腐永春水作
十一編まで梅標楼図貞画
新局九尾傳氏
年
二
〃〃〃〃〃〃
十七宿徳彦作
雲母四国間書
室町源氏胡蝶巻
十三編国貞画
十九宿国貞画
十六輪種彦作
四編加泉作
十四編
明鴉黒画通柄福
ート編成ニ貝画
俊名情詠恋姓舎
大黒国貞画
春
十編種麦作
種家作
花封莟五章
大尾國貞画
童謡妙々車謡
国貞画
開
板
四十九日御事録
うせおもほんに
春水作
八大傳犬の双紙
同五十一冊
薄像幻目記
北錦園貞画
標
同
九幡種産作
七ぬき葛飾譚
十一株國貞画
南伝馬町吉丁
蔦屋吉蔵板
神社
薄柿
第七筋
真母尽し
仁津喜
紅箕堂
早淵村
寿梓
さぼ
薄おも可
介衛保呂志
日記
う一
ため水作
かくに貞
ゑかく
鶴
かくしていてしているこ
往時の草双紙は紙員僅に五枚をもて一巻となしつるを
後に十枚を緘合せて一冊となしたるゆへ合巻物の本と
いゝに其頃は序言もなく及長編の続物なし尓を近世の
習風とていづれの策子も長編なるに編毎に自序なきを
得されば綴る詞も奈末與民の肱に頬を持せても拙手の
考へ休むに似て暮遅きてゝふ春の日も金鳥翅を揚て
西山に飛び玉鬼浪を走りて東窓に来れバ燈火を
一乗らんも累はしさに探り書して机をおさめつ
壬申晩春稿成
癸酉孟春發兌
戯墨堂主人識焉
なくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくなくかく
幻目記廾
術中の妖妓
宇都宮氏網
入なくなくなくなくなくなくなくかくかくかくかくなくなくなくなく
兵衛
云ト言フ
十九編つゞきふたゝびとく
氏つなははいとをもつて
たもんの助になにがな
きものつぶるゝやうない
じゆかあらばいたして
みせよとのぞまれ
たるをいちぎにおよ
ばずかしこまりぬと
いらへをせしかば氏づな
はじめかちうのめん〳〵
こたびはいかなることをか
みするとかたづを
のんでひかゆるおりしも
こつぜんとしてそら
かきくもう日かげを
おほふと思ふうち
さながらあやめも
みへわかぬ
同
暗夜あんにひと
しくなりしかば
これはいかにと
ひと〴〵がうち
おどろきつゝ
ためらへば
しばらく
あつて
●ざしきの
うちにひと
つの陰火龍に
もゆると
ひとしく
その火の
かげに
もうろう
とあや
しき
女の
たち
あら
は
つきがほこそ
つらにくけれ
いで此うへは
いのちをとりて
ともにぢごくの
くるしみを
みしらせ
みしらせ
くれんとよば
はりつゝ今まで
やさしきたを
やめとみへたる
すがたたち
まちに身の
たけ一丈世う
あまりなる
さながら
鬼女地のかた
ちとへんじ
ゑしやくも
あらず氏つな
のゑりがみ
つろんでくう
ぢうへひき
あげんとする
いきほひに
けつきさかんの
たいせうゆへ氏づな
おどろきかついかりて
やいばをすらりと
ぬきはなしきり
はらはんとあせれども
かひなしびれてじゆう
をえぬをかのえうくわ
いはさもこそといはぬ
ばかりのおもゝちにて
やゝくうちうへひきあぐる
にぞこれとみるより
かちうのめん〳〵すはわが
きみのおんだいじおのれ
えうくわいのがさじとかた
なのつかに手はかくれど
ごたいすくみてうごき
えずあれよ〳〵トいふ
ばかりすくふにすべも
あらざれば氏づな今は
たへかねたりけんくるじき
こゑをふりたてゝ〽はいとは
それにおらざるかたもん
の助にはやくつたへてとくく
じゆつをやめさせよト
いふにはいとはかしこまり
身をおこさんとするまも
なくだもんの助ははやくも
しりてむすびしも
●ひとしく
みへたるも
ぬぐふがごとく
はれわたりて
夕日なゝめに
さしいるゝ
にぞ
そこになみゐる
めん〳〵ははじめて
ゆめのさめたる
ごとくたがひに
かほをみあはす
のみあきれて
ことばもなかり
けりそのなかに氏つなは
ぢ太夫をちかくめきれ
〽なんじもさだめておどろ
きつらん思ふにましたる
たもんの助がぶじゆつと
いひきじゆつといひ
かゝるめいよのわかも
のをめしかゝへおかんには
りんごくまでもその
名きこへてとうけの
めんぼく此うへあらじ
そちのふんべついかに
ぞやトとはれてぢ太夫
おもてをたゞし〽こは
おふせともおぼへまう
さずきみにはかれが
おこなふじゆつをなに
とかこさせ給ひつるこは
まつたくきりしたんにて
ひとのまなこをしら
まする邪法袋なること
うたがひなしさす
ればたまをうぢ
はらひあるひは
矢をもていとめ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とはふじゆつに
たけたるな
らで手づま
いかひのた
ぐひならは
わらふに
たへたるわ
ぎなるを
まことの
じゆつと
これをしん
じておんめし
してしん
かえある
ときは世の
じゆつ
ものわらひ
をほど
きけん
いともあや
しきえうくわい
のすがたはたちまち
けへうせつあんやに●あんじて次へし
に候はずや
よがく
げにいひやぶ
れは氏つな
しばしうち
処下諸方
つゞき
〽そちが
いけん
もさる
ことな
がら
かれ
がき
じゆ
つは
左道
どう
にも
せよ
ぶげいに
おいては
はいと
さへ手を
おくほどの
はやわざ
なればめし
かゝゆるとも
かえぬとも
それらはおつ
てのさたにして
しばらくとう
しよにも
もとゞめおきいつかちうのわかざむ
らひらのしなんをかれにいたさせ
なばあしきすじともおもはれず
これによつてたもんの助にまづ
さかづきを
の巻より
べしたれかある
よういせよト
いふをぢ太夫かく
いふをぢ太夫おし
ことゞめ〽かれがおこなふ
えうじゆつを左道部と
おふせあるからはおん
さかづきをたまはらん
ことはなはだもつてよろし
からずそのゆへをいかんと
ならば耶蘇やしうもんは
天下のたいきんそれとしり
つゝとゞめおかれかれをしん
ずるともがらがかのえうじゆつを
まなびなどせばうつのみやの
かちうにはじやしうもんのひろ
いを
なせしと
おぼしく
しら木の
だいへ
つゝみ
ぎんを
うち
のせ
まりことかまららおもてへきこ
さすが
たる
へやせんさあるときにはおいゑの
だいじもしおんとがめのあらんにはあらば
おふせとかるゝすべあらじその
わざはひをもとめんよりひきでばにまかせん
ものをたまはりてそれとはなしによきにはからひ
此くにをおひしりぞくるにしくはまうすべしおふ
なしごけんかにいかゞおぼしめすぞトせにぢ太夫かしこ
はゝかるいろなくのぶるにぞ氏つなはまりせがれあや
にて〽さ
あらば
たづ
さへ
いでゝ
ゑんさき
ちかく
たもんの
助をまねきよせつゝゑ
はゝかるいろなくのふるもぞ氏つなはまりせがれあや
はらのうちにはほいなきこと思へども次郎をよびちかづけてしやくそ〽あつそれゆた
しききでんのつぎへ
老職程たりのいさめをばもちひざらんもことしろ〳〵トさゝやき●しききでんのつぎへし
タニ記ス
つゞきぶじゆつはいけん
いたして氏つなにも
ほとく
しんいたされ
たりなほゆる〳〵と
おんめにかたり
おしへをうけたき
こともあれど
しよこく
しゆぎやう
のよしな
るをながく
とうしよに
とゞめおかんは
こゝろなき
ものににた
れば一両日も
きうそく
ありて
ありて
かつて
しだいに
ほつそく
あるべし
つきて
人馬越
のいり
よう
左よりおくらるごじゆのうあつて
しかるべし下たづさへきたり
むかひ〽身ふしよ
うのそれがしを
つみぎんをいざトばかりにさし
いだせばあんにそういは
したれどもたもんの
助はさりげなくかた
助はさりげなくかた
ちをあら
はからず
はらす
ごぜんへめさ
せらればんじ
しゆびよく
あひすみ
たることひと
へにおんみの
□□□□□□□□
さけて
〽つたなき
わざ
おとりなし
ゆへことさら
おもきぎよ
ひをかうむり
ひきでもの
さへたまはりし
ことめうがに
あまりてかたじけ
なけれどもと
よりしゆぎや
うのみのうへ
ごらん
にいれしにかく
まであつきぎよいを
かうむりたまものにさへ
なれば人馬都の
かたをろう
するほどの
一にもつとても
しよぢいた
さずそのうへ
あらば氏
のなの
かやう
ぶん
だけし
をまうし
のくべきあいだかならず
ゑんりよいたされなした
がつて銀ば三十まいけり
あづかること
此身にとりて
あたりがたし
おんうけのぎは
野にふし山にふし
ゆくゑさためぬ
たびねには
ろようの
ろようの
かねのおほ
くらんは
かへつて
六
はい
路次区の
さまたげ
なれど
と
きにんの
どのまで
たまはる
ごゝくまうし
いれべき
あいだごぜん
はなむけを
いなむははだ
びなむははだ
かりあること
よろしくおとり
ゆへごぜんに
はな
むけ
として
あい
右へ
なしひとへにたのみ
おいてはてうだいなせと
おんうけのぎはそのも
ぎんすをおしいたゞきとへとまうしのこして
いちれいなしてしりぞくおきたるからは
にぞはいともやがてごぜんをせつしやがほつ
さがりたもんの助とどう〳〵そくなしたる
してすご〳〵わが屋にたちあとにてしつ
かへるをみるよりまさにはれいながらき
いでむかへてけふのしやつしをでんよりよし
ねぎらひつゝちやをすゝめなに返上長頭
などするほどにたもんの助はゆたのみあて
つゞき
いるト
いひ
つゝ
いぜん
のつみ
がねをい
はい
はい
との
八日記
まへに
さしいだ
せば此とき
までも
もくねんと
手をこま
ねきつた
ぬきつゝ
ゐたりしがはいとは
しば〳〵たんそくして
〽おんみのこゝろも
しらずして今さら
うちあけまうさんは
おんきゝとりもいかゞ
なれどかねてせつしやが
ぞんねんはけふの上覧袴
しゆびよくすまば
しゆひよくすまば
きでんをとうけへにし
かゝへんとおふせあるは
おもはるゝみな
忠しんよりいづ
るところまこ
ことにかくこそ
ありたけれ
ことさらせつ
しやはくに
ぐをしゆ
ぎやう
なかばの
ことなれば
おんにしかゝ
へあらん
とて
すゞ
さま
おん
このげ
いたし
がたく
また
月
ひつじやうなりきある
ときにはそれがしが
むすめをきでんに
まいらせてながく
よしみをむすばんと
思ふにたがはずしゆ
じん氏つなめしかゝへんと
まうされしをにいおり
ぢ太夫といへるもの
しつけん
しよくをし
かさに
きてか
やうくに
いひやぶりし
かばいひに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そのこととらのはず
とのすいたり
とのこゝにいたりしこと
こそく
のこりおしくはおもへ
ども氏つなでさへぢ太夫
がことばをかへし給はねを
全くだ
われ〳〵ごときがなか〳〵に
いひあらそふべきこともかなはすおめ〳〵と
してひきとりたることきでんにたいしてめん
ぼくなしトいちぶしじうをものがたれば
ほとくなしトいちぶしじうをものがたればたいけいなれど
たもんの助はかたちをあらため〽まづぢ太夫どのゝいはるゝ
もつてそれがしをかくまでおぼしところもくにのだいじを
いてそれがしをかくまでおぼし
ぢ太夫どのゝいはるゝ
さるだん
身に
あまりたる
たいけいなれど
ぢよ
をたま
はらんとて
きでんの
こういに
した
かひが
たしつぎへ
玄蕃ヲ
つゞきはやおんいと
まのひでたるうへは
明日とうしよを
ほつそくと心を
けつせしそれがしが
わどのへひとづの
ねがひといふは
せつしやにくだし
おかれんと
いふごそく
ぢよのすゞ
こどのへよき
むこがねを
なか
だち
いたさん
にがわらひして〽おんたはむれかは
しらねどもけふぢ太夫が
いちごんにてこと
のやぶれと
なりたる
をいと
くち
をしく
おも
入
その
せが
れ
たる
も
此こと
きゝずこ
給はら
んや
ト思ひ
がけなき
いちごんを
いゝぶより
ながらも
うちうな
づき〽ふつゞか
わがむす
なる
なる
同五十一
めをおなかだち
くだされんとは
ちかころもつて
かたじけなし
してそのむ
こはたれびと
ぞトとひ
かへされて●
一介三三
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●
うち
ほゝゑみ
〽むこと
此まうすは
よじんに
あらず
しつけん
此にいおり
ぢ太
まへの
せがれ
あや次郎
主
●
にて候
女はトいふに
はいとは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あや次郎
になに
とてむ
すめを内
あた
へんや
しこばむ
をなほも
おしかへ
して〽き
てんの
おふせはな
はだたが
へりつぎへ
五日記ナ
つゞきけふ地
太夫がまうせ
しはしゆうか
を思ふりのとうぜん
かゝる忠義のさむ
らひのせかれを
むこにいたされん
ことあらきすゞ
とも思はれず
し⑤
一
もし此ことばを
おもちひなくばこうくわいせらるゝ
ことあらんとくとこしあんなされ
よトこゝろありげなたもんの助のこと
ばにしばゝうちあんして
〽さほどにおふせある
からはかない
のものにも
まうしきけ
そのうへおそ
けもつかまつ
らんがそれは
ともあれわどの
には明日ほつ
ほくし給はん
とはあまらは
ほいなきこと
ならずや
タズ目
まだきにたもんの助ははいと
ふうふにながらくせわにあづ
うなりしよろこびをのべわかれを
つげてたちいぜんとする
しくときにいたりふたゝびはいと
にうちむかひきのふくれ〳〵
まうしいれたるごそくぢよのゑん
だんのことまだおへんじはうけたまは
らねごとせひにごしようちくだ
さるべしそれにつきてはそれがしが
さるべしそれにつきてはそれがしが
へやの内なるつくへの
上にのこしあきたる
ひとしなあり
せつしやがほつそく
せしあとにてくだ
むのしなをみた
まはだかたがひを
へかと
東京都市町
一今しばらくト
とゞむれども
こなたはきかず
こなたはきかず
かうべをうち
ふり〽それ
がしいつぞや
身のいと
まをたま
はらんとまか
せしをわりなく
とゞめ給ひしゆへ
けふまでおせわに
けぶまでおせわに
あづかりたれ
どかまくら
にていであはん
と友にやくせし
こともあれはさのみ
ながくはとゞまりがたし
はやほつそくとけつ世
うへは此まゝはなちやり
給へとてとゞまるけしきも
あらさるにぞはいとも今は
せんすべなくこよひかき
りのなごりとて酒さらなの
ようほをなせばにらん太
かき八せむ四郎そのほか
かちうのわかものどもの
○旧記十
の助
よりおし
へをうけしはいとま
ごひとてたづね
きたりみな
それ〳〵につゝみ
かねをはなゆ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あらんト
かへすぐ
○いひおきていとま
ごひしつたちいづる
をはいとふうふは
かどまでみかくり
ゆらん太らたれ
かれはぜうかはづ
れへおくりゆきて
たがひになご
りをおしみ
つゝつひに
むけに
とておく
れども
氏つなより
たまはりし
さへんじやう
たもとを
わかちゝ
こぞされば
はいとは哥
もんの助を
おくりいだ
せしそのあと
なせしほどなれは
にて日ころ
そのよはなほさら
かれにかし
おきてへや
かたくいなみてうけ
となづけし
ざるにぞそのけつ
ばくをおのくかんじてひとまに
その夜はしゆゑんにいたりみ
ときをうつしさて
つぎの日のあさ廿つくえの次へ
しりてわ
れにゑん
だんをす
すむる
いみな
此ゑん
じよ
さへ
つ
つ
うへ
にて
たく
ふうじたふみいつつうあり
はじめおはりをよみくだせは
いふかりながらおしひらき
春水作
かのあや次郎がもとよりして
すこへおくるたまづさにて
こゝかひしのぶといふことをいとこま〳〵
こよひしのゝんといふことをいところ
やかにしたゝめたるそのしゆせきにさへ
みおぼへあればこれはいかにとぎやうてんして
ひそかにつまをよびちかつけくだんのふその
国政画
あとさきをよみきかせつゝたんぞくして〽おやの
ゆだんといひながらむすめにかぎりみそかをの
ありとはこゝろつかざりしをたもんの助ははやくもか
ひそ
かに
おく
りて
むす
めのふ
ぎを
たへもら
さじと
こころを
つけし
みのまきへ
実及散働
さんせんさんご巾橋南伝馬町東側
ふじんちのみち
一切の妙薬
千葉堂孝輔製
柳蔭月朝妻
十編
大尾
藪黄鵬八幡不知
十編
大尾
山々亭有人作
梅朝楼國貞画
山々亭有人作
錦朝楼芳虎画
阿玉ケ池櫛月形
五編
大尾
山々亭有人作
一陽斉豊国画
地本綿絵団扇問屋
地本綿繪團扇問屋紅英堂蔦吉
外部
につ
ます
国さ
春水作
かし
下巻
日記
まほろし
の春ゟうれが
しんせつ今
あらはれて
かたじけなし
しらずばむす
われいつまでもこれを
めがせまりて
いゑでを
なすかさも
なきところが
せけんにて
ゆみそかをの
むすめがうきなを
あるゆへかされば
たてられなどせば
ふびんながらも
ぶしのいぢいけて
おかれぬこともあらんをなりてはせん
かへす〴〵もたもんの助はなからん
ぼんにんにてはあるまじとさら
そんにんにてはすとし
かたればまさめもおどふうふ
ろぎて〽これにて思ひのその
めぐらせはいつぞやなかにかけ
たもんの助どのをがへもないひとつぶ
むこにしたしとだねあの子をふびんと
のたまひしよりおぼしめさばあなたの
すゞこはやまひと
いひなしてひとまのごろそくにそはせてやつてくたさりませし
内をいでぎりしはこの○むすめにあまきはゝおやと思ひはしなし廿一
とて今ぎらにむす
めをせつかんなさるゝ
ともはやかう
らこはやまひとおきにはそむまいがぢ太夫とのう
同日記汁
もおやごゝろはいとも
つびにこゝろとけて
すごのふぎをさ
らにとがめずとかく
するうちさるかた
よりほかになか
だちするもの
ありてすゞこを
あや次々の
四つまとなし
又ち太夫の
もらひてはいとの
○次男第を
ようしにしたりし
かばはじめはこゝろ
よからぬなかも
かさなるゑんに
両家あまうとも
いとむつましく
なりしとぞ
きればすゞとは
たもんの助
ほつそくつぎへし
つゝきなせるまへの日に
わがみのうへをしろ〴〵
と父にすめしやうす
をばものかげにてたち
〽とわけあることをたもんの
助にしられし
かと思へばさすが
ぎゝなしさてはあや次郎
にめんぼく
なくて
かれに
う
でんは
たゞ○
せかたきにこゝち
わろしといひなしつゝ
ほつそくの日もふしどをいで
ねはみおくりもせでうちすぎし
かほどもあらせずあや次郎とこん
いんをなすときにいたりてかやう
〳〵とさゝやきしをあや次郎はうち
の助がふしゆびになるやうあしさまにいひ
きゝてかくしついあるものともしらず多門
なせしことこゝろで心のはつかしとてともにこう
くわいしたりとなん○はいとをはじめうつの
みやけのこと此しもにものがたりなし
みやけのこと此しもにものがたりなし
はなし二ツにわかるへさるほどにたもんの助がはい
とがかたをたちいづるときにいたりひとり
つくじ思ふやうわれ氏つなをみかたにな
さんと心をつくせしかひもなくぢ太夫に
しことみな天あいのしからしむるところいかん
ともせんすべなしこれまでにつぽん六十
よしうはやおほかだはめぐりつくせばこの
うへはかまくらにいたりかねてうはさに
きゝおよびし楠鮮右伝別のもとにたよ
りてかれが手なみをためしたるうへまた
はからふべきむねありとこゝにしあんを
さだめしかば一がりてかまくらへおもむき
つとゝのめいしよかしこのこせき
とけんぶつなせることのついでに
くすのきうでんのひようばんを
それとはなしにさぐりきけば
さまたげせられつひにのぞみをうしなひ
をうじ宝珠町越鳶といへるところにいとおほきなるとう
ぜうをかまへ軍学堂ぎ兵法懇のしなんをなしもんていおよそ
千人ばかりそのうちには大名を高家鳴のれき〳〵なるも
てしにありて天下にその名をとゞろかすこときゝしにまさりし
ありさやなればたづねゆきてずいしんなしおしくをうくるは
やすけれども思ふしさいのあるゆへに日ごとにほうじゆまちの
ほとりにいたりうでんがしよほうのやしきがたへいでゆく
とちうをうかゞひつゝよきおりもがなどまつところにある日
文目記升
○ひとりなが
がつぱにたかあし
だをはきおり
からふりくる
むらさめに
はげしきかぜ
さへふきよく
ればあらし
にかさを
とうれじと
とほりかたりし
はしの
うへげた
のはな
ををふみ
きりて
あな
やと
ゆ
よろめく
はづみに
つきへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つきはるかにけたの
とびちつたりそ
ぞんぜね
のときまでも
たもんの助はほと
うちかくうなひ
ゐたるが
それと
みる
より
かけ
よつて
きれたる
〽ひろいとり
げたをも
かたなにつけ
こしに
両とうをもつ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
まなほして
下さるさへ
あるにしな
もあらう
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
給はり
給はりしは
それがしを
らうゆんと
にさげを
をきりて
はな
いたわり
ひて
せられ
とひ
こひぬし
□しか
かけら
□□□□□□□□□□□
れにご
□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ダン
門あつ
の五七か
助乙
ぢへ
■総務機関連盟協会社会社会社会
たばさみ
手
を
つき
〽せつ西
しやは
諸国に司
むしや
しゆぎやう
●さげをのはしを
四五寸ばかりおし
きりたるにて
土手ばやくげたの
はなををすげ〽いざ
めし給へトさしいだせし
此ていたらくをつく〳〵と
めもはなさずして
ながめゐたりしうでんは
やをらゑしやくして
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
虫を
屋長兵衛
そくる
みさはゝ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
マンヱ
八石瓦
マニユ
エそ・
所ヱ土
給ふいやし
からざる
〇
なすゆり
たもんの助と
おんみにて
それがしが
どろ
げたを
▼
雷名館は
らに〴〵を
へめぐるうち
よばるゝもの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
せんせいのま
よりみゝにとゞろき
ゐたりしに此たびとう
ゐたりしに此たびとう
しよへきたりしからは
なにとぞおんこの
げんざんにいりおし
へをうけたくそんす
れどもつてをもと
むることをえねば日ご
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
とにこゝらをはい
くわいしてよき
おりもがなとあい
まちしに今せん
せいのおんげたを
ふみかへされしに
たよりをえて
黄石公艶こうに
黄石心荒こうに
くつをさゝげし
一己喬い
一児橋きやうのむか
しもかくやと
おもへばわれ
張良ちやうには
およばずともつぎへし
以下詳ナ
つゞきこゝろざしはおとらじとたて
まつりたるおんげたのぎよいに○
0mmmmmmmmmmm
○さはらばせんすべなけれど
もしそれがしがしんていをふびん
山とおぼしめされなば今より
きみが奴僕なくと
おして
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
のおう
へをうけさせ
ウ人かし大馬村の
らうもい
とふまじ下
身をへり
くだりてのぶるにぞ右
でんはにつことうちわらひ〽いはるゝ
ところもおくゆかしきにことさらわどのゝめ
じんびんこつがらみどころありてすゑふうふがもんてい
たのもしみじゆくながらもせつしやがどもにぐんがくへい
へいほうさまでこんもうあるからはしよをおしゆるをその
こゝろのうぎりつたへまうさんこれよりみはあほうのふりを
はぐさまどう〳〵あれとてたもんの助をしながらこゝろのうちに
すぐさまどう〳〵あれとてたもんの助をしながらこゝろのうちに
ともなひてやがてわが尾へかへりけるあじはひてじとくせしこと
そも此くすのきうでんといふはとしはおほかりしにかのさくらゐの
むそぢのさかをこへてつまもなく
いちくわんをゆづられたるを
せがれもなくいゑにひとりのむす
せがれもなくいゑにひとりのむすめしよぢなしてあけくれ
ありその名を浚子まとよばれつゝ
としまだ二八ばかりとみゆるが父のうでんがおしんを
かへりときくよりもうすちやいつうくるにいたりて
これをそらんじたれば
うでんがおしへを
うくるにいたりて
おほかりしにかのさくらゐの
ぶくたづさへいでしをほとりちかく
すへおきてたもんの助にひきあはせ
とちうにおいてゆくりなくいであひ
たりしことのおもむきそのあらまを
いひきかすればことばすくなくたもんの
助にしよたいめんのあいさつなどして
そのまゝおく人しりぞくなるべし
ぶくたづさへいでしをほとりちかくはつめいする
ことなきに
とちうにおいてゆくりなくいであひあらねどや
さるからにうでんがいゑにはうちに
でしわかとういへばさらなりげ
ぢよげなんもあまたあるにたもん
の助は此日よりかれらがなかにうち
まじりてあるひは火をたきみづを
□□□□□□□□
あたらしき
くみかつ手のたすけをなすうちもこととては百こときいて
ばんじひとよりひうへめにしてさらにひとことなれば日ごとに
ですぎしことをせずこれによりてがくもんしようだろしてわづか
けぢよはしたまでたもんの助を半としたゝざるうちにおさ〳〵
ほめざるはなくとかくして此いゑにししやうにおとらしともんてい
夕月あまりもゐるうちにうぜんはどもゝうはさしていくどもししや
ぐんがくへいほうを日ごとにおしへことろうのまへにでゝきゝにくき
むるに一をきいて十をしるさいちすぐれしことあるときはたもんの助に
のみならずそのかみするがにありしときたづぬればいとむづかしき日
五日計
つゞきひとにわかるやうねんごろにへんとう
せしかばおのづからうやまひてかりそめの
かげごとあしさまにいふものゝあらぬを
かげごとにもあしさまにいふものゝあらぬを
うでんもいつしかもれきゝてわがかたうでを
かたんにさしおき〽この
いちくわんはその
むかしわが父
くすのき
えたりとてよろこぶことかぎり
まさしけ
なくことにうでんはとしおひて
なくことにうでんはとしおひ
あまたあるもんていに
よりつの
くに
おしゆることのとゞき
かぬればちかごろにては
◎
たもんの助に
だいげいこを
いたさするに
おしへかたのていねい
なること手をとつてひくがごとく
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
わけてしよしんのもんていなどには
よくそのひとのはらにいるやういと
ねんごろにみちびくほどに
のちには大みやうかうけへも
うでんがかれをどう〳〵して
これはせつしやがでし
なれどしか〴〵の
なれどしかぐ
ものなれば
それがしと
どうやうに
おんめをたま
はり候へとうでんが
ひろうにおよぶ
さくら〳
井のしゆくにおいて
しそく正行発に
しそく正行誠に
さづけられたるりくとう
三りやくのひしよにして
世にさくらゐの
まきといふものへ
すなはちこれ
なりもとより
子以そうでんにてたにんに
みすべきものにあらねどわれに
男子院のあらざるゆへ歌沢かた
わが
もうやく
いゑに
水次郎といへるものをむこ
むかへとらね
うや〳〵ようしよはしたれどもむかへと
どゆく〳〵はむす
しげにとりかれは家業きうの
しげにとりかれは家業業のどゆく〳〵はむす
めにめあはせ
おろしおしいたぐんがくより
だきつゝふ
とうけをゆづる
地衛どゆりをふかく
にそいづれのやしきへ
いたりてもたもんの助の
ひようはんよくらう
たいのせんせいが
はる〳〵おいであらん
よりたもんの助たに
つかはされなばたい
けつこにてしうふん
かいつるよりたもんの助を
みやうたいにいたすをのそむも
おほかりしとそさればうでんの
なりとてかへつてししやう
一けいこははたもんの助のきたりし
よりいやましにはんしやうして
したいにてしもふへしかば
ある日うてんはたもんの
ある日うてんはたもんの
助にれいふくをちや
くさしめそのみもいふくを
あらためておくのひとまへ
いさなひつゝ〽わとのこの屋へ
まいられしよりまだいく
ほともあらさるにあつはれ
しようたついたされしたん
おとろきおもふところなり
よつてこんにちそのもとへ皆伝
弘めんきよいたすのあいだつゝ
このみていま
そのしゆ
ぎやうを
もつはらに
すれはまた
やくそくなれど
それがしが
なき
のち
にては
水次郎
いちにん
にてあまた
あるもん
ていを
とりたて
んことは
おぼつか
なしなに
とぞいま
より水介
郎をおんみ
のおとゝと
おもはれて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
くすのきりうの
くんかくのゆく
すゑなかくおこ
すゑなかくおこ
りうのおうき
をばかやう〳〵しか〴〵し
なはるゝやうちか
なはるゝやうちか
いをそへてたま
いをそへてたま
からはしこと
こるくまなくつたへしうへにて
このまのしようめんにたんぼうへうちもそひおく
しんてうけたまはれとてくすのきやのせてかさりおきたるかちくわんをひき
○日記廿
十五
□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つゞき
よつてこれ
なるいち
くわんを
おんみに
三の巻ゟ
かの小
さい次
にはあくは
ざるかと
はやくも
こゝろづき
こゝろづきし
かどさあらぬ
ていにてかた
ちをあらため
みふしやうの
それがしへ世
にもまれなる
いちくわんを
はいけんおふせ
つけらるゝだん
めうがにあまりて
かたじけならそれに
つきてせんせいになほ
うかゞひたきことのあり
さいぜんおふせのうちに
父まさしげとのたまひ
しがまさしげぬしにはまさ
つらまさのりふたりのおんこし
あるのみとうけたまはり
およびしがこはそれがしが
きゝちがへしかこうがくのため
○日巳十
いたゞきつゝおしひらきはじめより
ばかりない〳〵にてはいけんをゆるすべし
こゝろしづかにみ給へとてかのまきものを
さしいだすにぞがてんゆかずとおもひ
ながらもたもんの助はさりげなくうけ
おはりまでまなこをさだめてよみ
くだすにそのみがかねてしよぢ
なすところのさくらゐのいち
くわんにいつてんのそういもあら
ねどもんじのひつせいゆきつま
りてすみいろも又おだやかなら
ぬは原書製のうへにおしあてゝ
すきうつしにせしものににたれば
はらのうちにおもふやうわが
おさなくてするがにあるころ
めのとせうげんがものがたりに
そのかみわがおぢまさつらの
そばちかくめしつかはれし
早走さば小戈次障といへるもの
かのさくらゐのいちくわんを
ひそかにうつしとりけるがそのこと
つひにあらはれてつみせられん
としたりしを小さい次はやくも
さとりけんまさつらぬしのひそう
の短刀計ふどうまるをぬすみ
とりてたちまちちくてんしたるよし
おもふにこれなるうでんことは四の巻へ
○ひととふりおふせ
きけられくだされよト
とはれてにつこと
とはれてにつこと
わらひ
も
湯殿ものを
つとむるはし
ためにて
その名を
あさぢ
ことよば
三文
るゝ
ものに
ふとせし
ことより
うち
たは
むれ
かりに
□□□□□□□□
〽なさけ
をかけ
〽その
うたがひは
たまひし
にいて
むりならず
ほども
さらばしさいを
ものがたらん
なく身
ごもうて
もとよりわが父はやいつ月のいわた
まさしげはもの
おびをむすぶときいて
がたきうまれにておどろきたまひあさ
女色御代にふけりしぢをちかくまねき
よせ〽かくいはゞ
すぐせのゑにしやありけん▼
つぎへ
文語ヲ
つゞき
それ
がしを
つれ
なき
ものと
もうら
こんが
そち
に手
をつけ
みご
もらせ
正成
こと
うちとの
ものに
しられては
さすかに
はづるとこ
ろあり
よつていと
まをとら
するあいだ
ざいしよに
いたりてうみ
おとしもしおの
こゝにてあらん
にはしゆつけに□
なりと
もつ
朝路
五
けのいたさせくれよ
こはそのほうへのせん
べつなりとて〽つぎん
這處と次の
画は右傳が
物語を摸す
つゝきふどう丸のたんとうにかねひとつみとりそへて
ひそかにとらせ給ひしかばあさぢはなみだにくれ
ながらも又せんすべもあらざればかれがざい
しよときこへたるやまとのくによく野の
ふもとへたちかへりつゝ
異人
ほどもなくうみおと
せしはそれがしにて名を虎苦号と
まうぜしがかくて
やたつ
うちに
あさぢも
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いつしか
世をさりつほの
かにきけばわが
父にもみな
と川にて
金崎
虎若
うち
じに
そのゝち
あにのまさ
いらにも◎
ヨ巳十
十七
世に
なき
人となら
れしよし
かぜのたよ
りのたび〳〵
にはらわ
たをたつわ
おもひは
しつれど
われは
ゆかん
かくしご
なるゆへ
に日
たよりも
なしさればとて
おめ〳〵とほうしに
ならんもくちをしく
此うへはしよこくを
ためぐりぐん
がくへいほうの
しゆぎやうを
つみびんぎも
あらばあに
まさのりに
なのりあはんと
思ひしゆへそれ
よりにつぽん
一よしうのこ
るかたなく
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
へんれきしつ
ひたすらしゆ
きやうに心を
つくし又たち
かへりてやまと
のくにおほ
わけいり
〽しにはからず
いじんにいせ
あひ此いちくわんは
えたりしなりトいふを
うちきく夢門の助が一つきへ
十八
文部ナ
一つゞき〽さてはさること候
ひしかしかるときには
せんせいはまさしく楠家
ぬんのしようとうなるが
なほうかゞひ
たきことのあり
すぎしとし
正元性さぬしのみやこを
さはがせ給ひしにより
くすのきのよるい
はをからさん
とせんぎ
といへばねをたつて
きびしき
おもむきを
つたへきゝたる
ことのあり今ははやときすぎ
たればついどうのさたなしといへ
どもくす
のき氏と
あから
さまになのり給ふは
はゞかりあらんを
そのことなきはいかだ
にぞやトなじり
とはれてうちうな
つき〽さすがは
わとのほど
ありて
いは
とこ
ろこと
はり
ない
れは
れ
ど
らの
じん
なき
にも
あら
すかの
おほ
みね
にて
いで
あひし
いしん
のわ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
幻日記廿
しめせしには
ばや南朝なんも
ごうんのすゑ
ゆへいかほど
天下をくつがへ
さんとはかりし
とてもおよび
がたし
日すいさんしてことのしだいを
まうしいれわがふたごゝろなき
むねを神にちかひてうつたへしかば
あしかゞどのにもうたがひはれ
けんかまひなぎおもむきのみゆ
るしをかうむりしかばあからさまに
氏をなのりてぐんがく
しはんはいたせるなり
といふをうち
きくたもの
助がさては
思ふにたがめ
なきこやつは
小才次なり
さきには
さくうゐの
まきを
ふどう丸のたん
うつし
〽とうをぬすみ
どうをぬすみ
しかりとてこれが
とりたるつみさへ
ためにくすのきりうの
あるをまさしげ
ぐんがくのたへはてんこといふ
一ぬしのかくしこ
おしければ此いちくわんを
ざづくるなりたとひ
あしかゞにずいじう
なんどゝせけん
することも此いちりう
のたくざらんにはいゑ
のめ〳〵
此間の
あらじ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かへす
ぐも
とき
しめせしかば
そのゝちおりを
みあはせて
室町新ち
ごし
けが
す
不忠
ふきこは
なみ〳〵
のくせ
もの
なら
ずか
れが
かう
べを
やち
おとら
ぜんその
はぢをきよめん
か十ひとたびはいきど
か下ひとたびはいきど
ほりしがだいじのまへの
しようしなるをすべ
おこそあらめとつぎへ
十九
一同一
つゞきむねをしつめてとうり
しこくトいらへしづかのいち
くわんをうでんにもどし
わかれてその
ざをゑりぞきける
まへとこゝのゑとき
くすのき
うでんの
むすめ
あはこは
そのみの
へ屋にたゞ
ひとり
かねてひ
そうの
にんぎやう
に今ぬご
あげし
きものをば
きせては
ながめ
ぬがせては
又きかへ
させなど
よつく
よねんも
あらで
ゐるとこ
ろへ此屋
のわか
とう鵜野の
黒平路がし
それと
みるより
すみよりわが
ふところをかき
さぐりてびいどろ
かみをとりいたし
ゑもんつくろひ
びんかきなでゝ
そろり〳〵とあゆみ
よりうしろのかた
よりあはこのかほを
さしのそきつゝ
ゐたりしが〽もう
たまらぬト
いひながら
いだきつかれて
うちおとろき
〽たれじや〳〵ト
〽たれじや〳〵ト
身をもがき
にげんとするを
うごかせず
いだきすくめて
コー己十
おゐてもだいし
ないさいわい
けふはだんなも
はなし
〽ヱヽ入しても
わるこんどう
わるてんごう
おるすほかに
ひとめのせきも
ないこのまに
はやくトすり
よるをあわこは
りよぐわい
しやると
とゝさまに
〽これをいわ
れてなるものか
しかしおまへ
は水次郎と
いふむこ
さまにぎり
をたてそう
いはしや事も
むりではないが
あの永次郎は
こなさん
をとり
から
きら
ふて
里
ゐま
す
そへ
その
しよう
こには
①
かほ
すり
此うちへ
十日も
廿日も
かほたしを
せぬので
よせ
三右衛門か
〽此ぼつ
とりと
やわく
しれて
ゐるその
やりな
したおろほに
ほれてほれぬいて
おもひのたけの
かす〴〵をあさばん
水くさい
おとこに
きりをたて
やうより
めかほでしらせても
永次郎に
わしのこころかつうし
くらべては
ぬかおまんはいつもしらず
かほもつともこれまでおとこへ
そばへよつたことがないゆへに
おまへはあじをしるまいか
わしかおしへてあけること
くろ平
だけにちと
かほのひろは
くろいやう
なきと
おまへかそこにたいてゐるにんかだゝぬ
きやうよりはかわゆらしいいきてとくよう
ものいふにんきやうをついこし
らへてやるほどにいろよいおまへゆへ
へんじをしなさんせそれとも
へんじかはつかしくはたまつて▼
すなほになつてゐなさんすとこれの
めだらぬ
とくよう
むき
おまへゆへ
なら
つぎへ
為永春水作
つゞき
いのちでも
トあしだを
はいて
くびつ
たけほれ
こんで
ゐるこの
はなに
ウント
のくれたが
よいとう
じや〳〵ト
いひつゝも
にくるを
おつかけ
おひまはし
ひつ
とら
へんと
する
おり
いふて◑
朝
大包金二朱
中包金一朱
牛肉丸
鮮二十亥丸
小包銀一匁
小包銀一
鮮
め
うごくなよよば
第一ひいを補ひじん
はるこゑともろ
せいをます妙薬
ともにふすまおし
なればきよじやくの人
なれはきよじやくの人
常に用ひてよし
下谷さみせんぼり
対州
屋敷
染埼氏製
あけいりくるうでん
しいも
〽こりやよいとこへト
よろこぶむすめ〽なむ
梅堂國政画
さんぼうトおどろく
くろ平このおざまりはいかならん
次の編をみてしるべしめでたしく
二
片編春水作
明厚化粧萬年嶋田
大尾国貞画
治
廿編春水作
新局九尾傳
大尾
国貞画
七
三十編種彦作
乙室町源氏胡蝶香
年
大尾国貞画
十五編種彦作
筆海四国聞書
大尾国貞画
甲
戍
陽
春
鼠祠通夜譚
十編種彦作
廿編種彦作
明鴉墨画廼補襠
大尾国貞画
大尾國貞画
三十編種彦作
花封莟玉章
童謡妙々車
大尾
十編種彦作
大尾国貞画
大尾国貞画
栗
目
回
三十編春水作
薄俤幼日記
大尾國貞画
探し
五種彦作
七ふき葛飾譚
大尾國貞雨
六十柳亭作
八犬傳大の双紙。
大尾国政画
南伝馬町壹丁同
蔦屋吉蔵板
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
夜中の男
第
かけ
二十一編上
薄おも可
介満保呂志
日記
上
ため水作
かへにより
ゑかく
利を好む者には財珍を與えてこれを迷はし色を好む者には美女を與えて
これを惑はすと命ば君子も道をもてせば欺かるゝ事もあらんを況て小人なる者
をや既に本編に著す処の鵜埜黒平が哄誘されて右伝父子を計るの一段
淫慾利欲を離るゝ事なし原より右伝は小才次たる時犯せる罪の
あるにもせよ娘子水次郎は罪なくて命を隕し名を汚すは佛家に
所謂宿業か遮莫渠にも又罪あり多門之助を公然と討得ることの
かたきを知り暗殺做んとしたるより終に養父を害ふにいたる実に
一已に出たるもの已に復らざる事なし何と群児等合炎歟〳〵
壬申春稿成
丙子冬稲笑允
為永春水誌のの
宝斎傭書
フヨ巳十一
一〇〇、〇
楠右傳正鄰
若党
鴉野黒平
女兒淡子
二十編のつぎふたゞひとく
くろ平はいやがるあわこをひづ
とらへうちたはむれてゐる
ところへおもひかけふき
あるじうでんがふすま
あしあけいりきたるにぞ
きへもいりたくおもへども
にげんとするにみちも
なくいひわけすべき
ことばもあらねば
こをうしないて
うろ〳〵とあわて
まどひてゐると
ころをゑりくび
つかんでひきよせ
たるうでんはいかれ
たるうでんはいつれる
こゑふりたて〽此しれ
ものがわうどうにも
わづるすなるをつけこ
みてげんざいしゆじんの
むすめにてむこさへ
さだまりあるものを
手ごめになさんとたち
さはきみだりがはしき
ふるまいはいわふやう
なきだいたんふてき
手うちになすべき
やつなれといぬにつぎへ
□□□□□□□
歌瀉水次郎
第六十一
**********************************
つゞきひとしきにんび
にんをわが手にかけるは
かたなのけがれかくても
おもひあたらずやトもつ
たるあふぎもくだる
ばかりてう〳〵はづし
とうちすへたる
此もの
おと
をや
きつけ
たりけん
たもんの助
はゑんさき
よりあはて
ふためきはしりいりまづ
しばゝくトさゝゆるをうでんは
きかずかうべをうちふり〽もう
此うへはかんべんなら
ぬとく〳〵このや
をでとうせろじ
たちげには
たとけたを
せしがなを
あきたら
でやのりかゝり
千三にしらんとす
ふみにしらんとする
ところをたもんの助は
ところをたえの助は
よう〳〵にすがりとゞ
めてかたちをあらため
〽おんはうだちはさることに
がら此くろ平がほんしんにて
ごそくぢよさまにいかでかは
うちたわむるゝことのあるべきかれは
せんこくいづれよりか酒に忍ひて
もどりしがのんだるさけにこゝろみだれ
て此ふじだらはしいだしたるかかれは
さけだにのまぬときはひとにすぐれて
ものがたくしようじきしようろのもの
なることはせんせいにもしろしめされん
こんにちよりはせつしやがひきうけきつと
きんしゆをいたさせますればかくのごとく
にくろ平もあや
まりいつて
候ことゆへそ
れがしにめん
じられこの
ばのことは
これぎかに
ごようしや
なされくだ
さらばたいけい
これにます
ものなし下
ことばをつくして
なだむる
四十一
米
米
米
米
五本ゟにぞうでんもす
こしはいきごほりのやは
らぎたりけんうふづ
きて〽わとのゝいちご
んなかりせばゆるす
べきやつぶられど
もことをわけての
とりなしゆへ
そのもこの
ことさにめで
てけふの
ところはゆるし
えさせん
此のちき
つと酒
をつゝ
して
ふたゝ
びかやう
のふ□
まひ
なき
やう
きつと
つゝしみ
ほうこう
せよと
にが〳〵しげ
にいひす
ててあわ
こをともな
ひしづ〳〵
とおくの
まさして
おもむく
にぞた
もん助も
くろ
平を
その
みのへ
やにつれ
ゆきて
しほも
いけんを
くり
※
*
*
あざ
わらひつぎへ
つぎ〽そのもと
さまのごしんせつは
かたじけなくぞん
ずれどももとより
うでんはしゆじんに
あらずじつはうで
んのなきつまのわれ
らは甥にて候ひ
らは甥いにて候ひ
しがいろと酒とに
身をもちくづし
おやのいゑをも
つかひつぶして
せんすべのなき
まゝにつひに
此屋のやつ
かいとなり
今はわかとう
どうやうに
おひつかはれ
てはゐる
ものゝま
ことをいへ
ばあわこ
とはいと
ことしにて
あるものを
しゆじん
のむすめと
●書籍
にたはむれし
とていぬちく
せうとはぢ
しめてわれを
そくかにかけ
たるだんいかに
してもざんねん
しごくいとまを
だすといは
れたからははや
此いゑにぎりも
なしはぢしめ
られしへんぼう
にはうでんめが
身にとりてひとに
いはれぬいちだいじを
せけんのものにふれ
しらせはぢをかゝせて
はらをいんはやおさらばト
いひつゝもたゝんとするを
たもんの助はひきとゞめツゝ
ことばをひそめ〽そのもの
がたりをうけ給はりてはしか
おもはるゝもことはりしがら
今此いゑをいでられてうでん
せんせいのいちだいじこやらせ
せんせいのいちだいじこやらせけん
ふいちやうせられなばいこんのはるゝ
ことかはしらねどたゞそれまでのことにして
カーコル
◑どのゝのうへに
ひとにいわれぬひめ
ことゝはそも〳〵いか
なるしさいぞやト
とひかけられて
うちうなづき
〽さればとよきゝ
されはとよきゝ
ゐへうでんがくす
のき氏をなのり
われはまさじげ
のかくしごなりと
世をもひとをも
あざむけども
これまつたく
いつはりにて
いゑのひしよ
とてうやまひ
たつとぶかの
山さくらゐの
まきと
いふも
にせものへ
なりと
いふ上を
それがし
ひこゝに
しるといへ
しゆといへ
どもむねに
十
おん
みのために
なるにも
甲浦
あらじそれがし
此屋へまいりて
よりわどのゝ
おせはになることおほく
よりわどのゝ
きやうだいよりもたのもし
おもふおんみがさばかりにおもひ
つめたることならばしなによつ
たらわれとてもちからを
そゆることもあらんがうでん●
おさめてこの
こしごろたき
こしごろたに
んにもらせら
ことはあらねど
かうなる
からはやぶれ
かぶれ
からでしだい
いひふらし
けふの
いこんを
はらさんト
いふをうち
きくたもん
の助が
はらの
うちに
おもふやう
さてはこの
ほどさつ
せしとほり
此屋のあるじ
うでんと
いふはかの
小さい次に
まぎれなし
しかるをこ
れなからぎへし
一五日報十一
つゞきくろ平がいこんを
ふくむはもづけのさいわひ
こやつをうま〳〵そゝのかして
こやつをうま〳〵そゝのかして
ことをはかるにしくはなしと
はやくもしあんをしたりし
かどさあらぬていにて
うちほゝゑみ〽こはわどの
にもにあはしからぬいと
あさはかなる手だて
なりそのゆへをいかにと
なりそのゆへをいかにと
いはゞ今かまくらにとき
めくこころのくすのき
りうの大せんせいを
にせものなりといはるゝ
とも十人にしていち
にんもまことゝするは
まれにしておんこがたう
けをおひいだされしを
うらみにおもひしか〴〵
とさかしらするなど
おやわれなばこれも
いよ〳〵わどのがけふの
いこんをはらさんと
いふしんてい
ならば二の巻へ
せんなきことならずや
一の巻より
ぜんあく
ともにそれ
がしのことばに
したがひ給ふ
ヤトいは
れて
くろ平
ちぎに
およばず
〽さいち
すぐれし
そのもと
さまが
ちからを
そへて此
いこんはら
させて給は
らんとなら
いのちもさらに
おしむまじねが
おはまじかか
ふはおふせの
おもむきを
ごく〳〵きか
せゐはれト云いる
いふに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
此間敷方
いふに□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
**
三十一
□□□□□□□
くろ平が
おしひらき
見てうち
おどろき
〽ユリヤ
これ
まさ
楠家丸
のけいづト
いふこえ
たかしと
しづめ
〽まこと
せつしやは
まざのりの
わすれ
がたみの
たづわか
丸にてかの
さくらゐの
いちくわんも
いづりうけ
いゝしよぢ
なせしを
此ほどうでん
がはれを
またきかい
でんめんぎよの
せきにおいて
ひけんさせたる
いちわんや
おなしさくらもの
まきながら
にせもの
なること
あきらが
なりやるべしやうべん
なれ
ども▼
たもんの助がはだみ
はなさずくわい
ちうせしまきものを
とりいだし〽これ見ら
れよしさししめすを
いぶかしながら
▼なをも
じつぶを
たぎんと
さあらぬ
ていにて
ゐたりしに
今そのもと
のものがたりし
にて一つぎん
此日請廿一
つゞきくすぬき氏の名をかたる
くせものなることうたらひあらねば
くせものなることうたがひあらねば
ひ。つくつてきうめいなしせんぞの
はぢをきよめんことこはもちろんの
ことなれどそれがしとても日かげの
身ゆへ又めうならぬところあり
よつてひとつの手だくゝをめぐらし
うでんめをなきものとしむすめし
あわこをそのもとのつまと
なすべきはかり
ことありおんこの
しよぞん
〇左よりさらにわからぬもじをかみのけてに
しためつゝわたすをとつておしいたゞき
なをみつだんにおよぶほどにとかく
するうち日もくれかゝれば▼
いかにぞやト
ふたびとはれて
ひたいをなで
ひたきなで
〽はづかしながらあの
おとめはぞつこんしうしん
いたしをれどなびくけしきの
あらざればトなかばいはせず
うちわらひ〽そは水次郎と
よばれたるむこのさだまり
あればなりかやう〳〵の手
だてをもなく水二郎をもなき
ものとせばほかにたよりもなき
身ゆへかれがかたよりなびかん
ことかゞみにかけてあきらけし
そのはかりことはしか〴〵トさやき
つぐればうなづくのみなほうたがひの
▼いとまを
つげてくろ平は
おのれがへやにたち
かへりこよひはあわこの
たましひのぎたる也
いなやとあやぶみ
ながしもさす
〽がにこゝろの
ときめけば
よいのほど
よりふし
どをまふけ
□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
△
□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ちわがて
はれざるていゆへたもんの助はさしよりて
〽わどのかくてもあやぶみ給はゞあわこが
こゝろをまのあたりためし見るべきしかた
ありこはそれがしがくに〴〵をへんれきなせる
そのおりからさるいじんよりならひおぼへし
松親符誰□といふめうじゆつなりたとへは
おもふ女あるときいちまいの符にをなき
たるをまくらのしたにしきおきておもふ
女の名ことしをこゝろのうちにねんする
ときはゆめともなくうつともなく女のたま
しひすがたをあらはしめしもいかれる
ていならばかなはぬこひとあきらむべく又
その女のうちゑむならばかならずなび
くにうたがひなしわどのもあわこの
たもんの助の
おしへのごとく
符ふなりと
いふて
したゝめ
くれしを
まくらの
したに
し
しき
つゝねな
がら
・
こゝろのうちをためし見んとおもはれなば
その符ふをかぎてまいらせんかトいふに
くろ平
よろごひて
〽たるめう
じゆつの
あらんには
さづけゐへ
トこひもと
むるにぞ
たもんの助は
ふでをとり
てなにとも
右へ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
もあわこの名と
としをくちのうち
にてとなへつゝ
今か〳〵と
まつほど
にはや
まよ
なかに
なかし
かど
きら
に
しる
し
あら
ざれば
おもひ
くかれを
とろ〳〵と
ねぶりたらん
すがたこつ
とおもふ
ほどにゆめ
にやあらん
まぼろし
にやあらん
あわこの
ぜんとわが
まくらべにたち
あらはれくろ平
がかほつく〴〵と
いとはづかしげに
うち見やりにづ
こりわらひし
うつくしさにわれを
わすれてくろ平
わすれてくろ平
がふとんはね
のけおきあがり
やにはにあわこの
手をとりていたき
つかんとするにも
なくけむりの
ごとくきへ
うせてたゞ
まくらべの
ともしひつぎへ
つゞきのみいと
おぼろげにのこり
しかばくろ平は
ぼうぜんこゑゝるが
ごとくさむるがことへ
ひとごゝちさへあら
ざりしがむねを
しづめておもふ
やうたもんの助
女こんの身
がおしへにも
女のすがた
あらはれて
うちゑむ
ときは
そのこひ
のかなふ
しるしとし
いひ
つるが
今の御
あわ
こが
てい
にては
水次
郎と
いふ
むこ
ある
ゆへうは
べはつれ
なくもて
なせど
ろの
そこ
では
この
くろ
平に
なびく
けしきの
見へたる
からは
のぞみたりぬと
よろこびつゝよの
あくるのをまち
かねてたもんの助の
へ屋にゆき
かやう〳〵
しか〴〵
ありしやうすを
五右へ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
同日己十一
○□□
ものがたれば
たもんの助ははらのうち
にてはをかしくおゆへど
さりげなく〽かゝるしる
しを見給ふからは
はやうたがはるゝ
ことはあるまじことなる
うへはあわこをば
わどのゝつまになす
べきほどにこの
くすのきのみやう
せきはそのもとが
とりなしてせつすやに
そうぞくさせゐへと
いふにくろ平
うなづきて
〽そのことならば
きづかひあること
われらがいつ
にもことばを
つくしおのぞみ
ごほりとり
こほとり
はからはん
此うへは
水次郎より
手だての
ごとくたば
かるべし
□□□□□□
いふにうな
づくだもん助
が〽けふは
さいわひ
さくやより
ゆきふり
つありて
いとさむ
ければ
くすりを
かねてよう
いだせしを
くだんの
いをなし
おきいとて
酒のなかに
酒ひとますも
いりしとおぼしき
ひたしこれを
とくりをひそか
くろ平にわたし
にとりいだし
つゝかやう〳〵に
にとりいだし
又かたはらの
なしゐへトその
手ぶんこより
はかりとを
たどうづみの
さゝやきしめせば
うちに
くろ平しきかにうちに
おさめし
うなづきつゝしたく
あやしさ
こゝのへいでゆきけるあやしさ
さればまたうでんが
むことさだまりたる
うたかた水次郎とよば
るゝはことし十八才なるが
ほうじゆつしゆぎやうの
そのためにさるかたのつぎへ
一同同十一
つゞき
うち
でしと
なり
けいこに
おこたり
なかりが
此日は
ゆき
のふり
たるゆへ
そのこの
へ屋とさだめ
おかるゝひとまの
うちにててつ
ぼうのつゝを
みがきてゐる
ところへ
つねぐ
かつてを
しり
たる
こと
ゆへ
つぎ
もなく
くろ
平はくだんのひとまへ
いりきたりまづ
かんだんのあい
さつをのべたる
うへにてかた
ちをあら
ため〽けふ
やつかれが◑
〇
まいか
しはおや
だんなの
おつかひ
にて御口上
のおもむきは
すきのみち
とて水次郎には
さむさもいと
はぬ日ごとの
しゆぎやう
けふはとりはけ
此ゆきにてこと
さらさむさも
つよければ
かんきをしのがん
そのために
あられ酒
ひととくり
しんぜらる
そのおん
ことなり
とて
ぢさん
ぢさん
なし
たる
か○とくりをば
いざとばかり
にさしいだせば
水次郎はいそ
がはしくかけ
いたゝきつく
ことばをたゞし
〽わがかたより
こそ父うへの
ごきげんを
うかゞふべきを
さむさをしの
げとみころに
かけられての
此たまもの
女え説十一
つきめうがにあまりてかたじけなしけふは
けいこもやすみにてさいわひわれもとぜんの
おりから此たまものをひらくべしそなたも
ともにてうざいせよとて此屋の下女をよび
ちかづけさかなのよういをさせんとするを
くろ平きうにおしとゞめ此湯につきみつ〳〵
にてまうしあげたきことあればそのぎは
ひらにトとゞむるにぞふしんながらも
水次郎はくだんの下女をしりぞかせて
ほとりちかくすみより〽かてんの
ゆかぬ今のいちごん父より
くださる此
汝にしさい
ありとはなに
ゆへぞトせは
しくとはれて
たんそくなし
〽此ことうち
あけまうさん一
ことは身をきら
るゝよりくるし
けれどいはで
かなはぬおん
しんざいじ
みのだいじ
あなたもごぞんじしらるゝとほり
ゆりたもんの助とよばるゝやついつぞや
おいゑにまいりてよりぐんがくへいほう
せうだつして今にてはおやざんなの
おだいげいこをするまでにへのぼ
たるよりあくしんきざしあの
くすのきのかめいをばおの
れがものになすやじとおもふに
つけてもさしあたりじやまに
なるあなたゆへそれとは
なしにあなたのことを
あしさまにいひなす
にぞかれが
ことばに
たぶら
かさ
れて
だんなにも
いつしかにあな
たをうたてく
おぼしめされ
だもんの助を
むこにしてかめいを
ゆづらんここゝろにたち
まちへんじ給ひしにやけさ
やつがれをあやだんなのおそばし
ちかく少し給ひかれてはかたかた
水次郎をむこになさんと
したりしがかれはせうとく
ぶきようにてへいほう
ぐんがくみじゆくつぎへ
切日巳十一
□□□□□□□□
云〻云〻
女ト言十一
つゝきなるゆへわが此かめいはゆづりがたし
それのみならずかれがしんていよからぬ
たくこをなせるよしきゝおよびたることさへ
あれどあからさまにせんさくなさばちで
ちをあらうはぢあるゆへ酒のうちにごくを
おもふなればなんじこれなるこくりの酒を水次郎かたへ
ぢさんなしかやう〳〵にいひこしらへてしゆびよく
かれにのませなばほうびはのぞみにまかす
べしとおふせありしにおどろきしがなま
じいいさめまいらせたりとも
もちひられざるのみならず
よじんをもつてこの
八
おつかひをおふせ
つけられたらん
かしこまりぬとおんうけしてことの
こゝにはおよびしなりなをうたがは
しくおぼしめさばこれ見給へト
いひつゝもかたへにありあふ
しこみかれにあたへてひとしれずうしなはんと
うぐひすのかごを手
ばやく□□
にはわぎみを
すへわんすべ
なしとぞん
ぜしゆへに
いちぎに
およば
又たゑんさきなる
ず囚
とびちしのうへに
おきとくりの酒を
そゝきかくれば
国愛尽
春水作國要畫
いままでさしも
けんきよく
三の巻へつゞ
実刄散→
さんせやうちやける馬馬町東側
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いたづづ
千葉布草川丁
柳蔭月朝妻
一
小松
山口町
山口町有人□
住朝模国貞助
藪黄鴨八幡不知一
五十四丁
山々町そん伴
四十一
錦郭博芳庵社
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
門上ヶ池櫛月形輪
一十弐枚
山々事有人作
一一二、〇
琉本拝絵団扇問屋
音に
一二
ゑ
二十一編下
ゑかく
国さた
春水作
下巻
日記
まほろし
二の巻
とびめぐりゐし
うぐひすの
はをちゞめつゝ
たちまちに
たをれて
いきのたゆる
にぞ水次郎
くろ平がかの
ものがたりを
きくのみか
今また
かゝる
十一
ていを
見てした
をまき
つおどろ
きしが
天をあをい
でたんそく
一刀キ己十一
□なし〽いか
なれば
水次郎は
父にだいして
つやほどや
みかたがひ
うくべき
ことは
あらぬを
よしなき
ひとの
さかしら
さかしら
よりつみ
ならぬ
つみを
身にうけて
身にうけて
たとひ
つぎへ
つゞきしいのちをめさるゝともおやのおふせと
あるからはそはぜひもなきことながら
よからぬたくみをなせるなどおふせ
ありしを此まゝにあかりもたてずいのち
をおとさばししてのうらみ此うへ
なし今より父のごぜんにいで
身のあやまりのちくいちをとく
とうけたまはりたるうへもし
いひわけのたゝざりせばその
なすかさあらずば父のおん手に
かゝらんのみくろ平われを
どう〳〵せよとく〳〵せずやと
せきたつをおしなだめづく
ことばをひそめ〽しかのた
ゐふもことはりながら今より
あなたのおともしておやだんなの
ごぜんにいでとのやぶれにおよび
ばにおいていさぎよくせつぷく
なばいちだいじをばもちしたるわれらもつみは
のがれがたしそれとてもわかだんなのおん
みのあかりたつことならばやつがれが身はいと
はねどたもんの助がおそばにありてことを
たくむにおよびてはあなたのおふせはつひに
たくむにおよびてはあなたのおふせはつひに
だらずそこにいたりていぬじにをあそば此
されんもくちをしからずやこのうへはひと
しれずたもんの助をうつてとるごしあん
あつてしかるべきかトいふにこなたはうち
あんじ〳〵〽そちがことばもいちりあれども
かれはすこぶるぶしゆつのたつじんわが
ちからにてたやすくはトなかばいわせず
うちわらひ〽それにこそよきてだて
あれこんにちはさるかたのしけいこ日
には候へども此おほゆきゆへたもんの助
をごみやうだいにつかはさるゝよしもど
りはだんなとどうやうにかごにていつ
もおくらるればもどるとちうをコレ
かうとみくにくちよせさゝやくを
ふかきたくみとゆめにだにしる
よしもなき水次郎はときまどは
されてうちうなげきつひにその
ぎにしたがひしかばしすまし
たりとくろ平がはらのうちには
よろこばまをさはらぬていに
もてなつゝなをも手はづをかに
かくとしめしあはせてわかれける
まへとこゝのゑとき
まへとこゝのゑとき
下ゟ
なりしかば
とびたつほどの
うれしさにだつさへ
きたりしてつぽうにて
ねらびすませうつぎへ
そのよもすでにしよやす
ぎころいよ〳〵ゆきはぶり
つもりて人あしまれなる
みちのべのかたへにしげりし
やぶかげに身をひそめたる水二郎
がたもんの助のもどりくるを今や
おそしとまつところへとふりかうし
のりものいつてうしもべがてらす
てうちんのしるしもかねておぼへ
あるいる心のじようもん
つゞきしゆれんのつゝ
さきどうとひゞきし
おともろともに
かごのい
一九郎一あらじとおもへども
かれがおもてをせ
いたゞなか
うちぬか
れて
には
あづと
たまぎる
ひとこゑ
つき
そふしも
べはぎやう
てんじて
かごを
そのまゝうち
すてつくもを
かすみと
にげゆくにぞ
して
まし
四
たりと
水次郎は
かのやぶ
かげを
たちちで
てしづかに
あたりを
見まはしつゝ
〽たしかに
手ごたへせし
うへはしざい右へし
見しうへにて
うらみのやい
ばをあて
ざればわが
うつふんは
はれがたしト
ひとりでち
つゝたち
るいやく
もあ
らず
のり
ものゝ
まちに
一同一六一
なしつゝもゆきのあかりにおもてを
してまさしくようふのうでん
ゆへこれそもいかにとおどろけ
どもふたつたまのつよぐすり
にてきうしよをうちあて
たることゆへはやときれて
すべなさにあきれ
はてつゝけるおりも
さいぜんよりして
ものかげにやうす
うつゞふたもんの
助が〽しやうの
かたきかくこ
二ゞきしがいに手をかけひきいだし
むねのあたりをひとかたなさしつらぬかんと
見ればための助にはあらず
左の上ゟ
よろめくとこ
ろを又ひとたち
あびせかけつゝけた
をしてむなさき
ぐさをさしつら
ぬけばあわ
れむべし
せよとよば
はりながら
よろめくとこ
おどりいで
きつてかゝりし
いきほひに
ふたゝびおどろく
水次郎がさては
くろ平といひ
あはせわれを
手だてにのせたる
かこはくちをしと
おもひながらも
水次郎は
むねん〳〵といひつゝも
こくうをつかんでいき
たへけりかゝるとこ
いろへあなたのみち
よりかのくろ平
より□の□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
をはじめ
くわきうのばしよ
ゆへなか〳〵もん
どうなす
べきいとまも
あらねばその
まゝしらはをうち
あわせしばしがほどは
たもんの助が
たちかぜにいか
でかてきすること
をえんいらつて
うちこむはげ
しきつる
ぎを
水次郎は
うけてん
じてかた
さきふ
かく□
きりむすびしかど
さ
五
□□□
げ。
げら
れ
右衛門
◑トしてうち
でしわかとう
十人□あまりてにく
えものをたづさへたる〳〵
一かたねにてうちんふり
てちしてわれおとらじと
はせきたりたやんの
助のていを
見るより
さきにた
ちたるくろ
平がたち
まちこゑをふりたて
〽それにござるはゆり此なら
ずや今おほだんなのおともに
たちししるべどもがはせかへり
かやう〳〵どまうせしゆへとる
ものもとりあへずおの〳〵うち
つれまいりしがだんなにおげ
がはなかりしかトせわしくとはれて
たもんの助はあまたたんそくなし
〽われせんせいのおんのりものに
つきしたがひつゝかへるとちう
ゆきみちにわらじをふみきか
はきなをすまに半丁ばかり
あかごにおくれていそぐおり
からみゝをつらぬくめゝおとに
がてんゆかずとおもふにぞ
あしをはやめてきて見れは
あやしきひとりのくせものが
ちしほにそまりしせんせいの
おんなきがらをのりものより
ひきいだしつゝなさけなくも
とゞめをさゝんとするつぎへ
七日記十一
一つゞきていゆへあはて
ふためきとびかゝり
ししやうのかたきと
よばはりつゝしばらく
かれとたゝかひしが
いまだぶうんのつき
ざるところかたゞ
一今かたきはうち
とめたりトいふを
のちにかたきのしがいを見るに水次郎にては
ありしかばひと〴〵これはトおどろく
なかにもたやんの助はこりわけて
いきとほりしかど今さらせんすべあら
ざればおも〳〵うでんのしがいをあらため
うちきくくろ平らははがみをなして
きもをつぶせしおもくちして
〽此ひとはじめはづきん
にておもてをつゝこし
のみならずくらき
よなれば
めんていの
さだかには
見へわかねど
ししやうのあだとひと
すじにおもひつめてはゆうよ
しかたく火ばなをちらしく
たゝかひしが今のいままで
このくせものをわが
左より
きずに
そういなく
又水次郎の
くわいちうに
たまぐすりを
しよじせしからは
まつたくかれが
しわざにて
たもんの助があだを
うちしにまぎれあら
ざるおもむきにてしがい
さるおもはきにてしかい
はこのまゝうださりしかば
やがてうでんのなきがらは
なの
がたには
与ひの
つゞきで
候へばいち
ごんまうしいれ
たきことあり
今この
いゑに
なみ〳〵の
ようしを
あらび
うへる
とも
せんせいであらん
とはさら〳〵
こゝろつか
めん
ぼく
さりしト
なげに
いひいづるを
くろ平はきゝ
あへず〽アイヤわか
だんななればとて
けんざいようふをてに
かけしとうのかたきである
ところの長悲うつたへいで公裁考
をまつほがはなしとて
長さのやくしよへ
ゆくもありうでんが
いゑにたちかへりて
そのほりしよほうのもん
あわこにもつげしらせ
ものをそのばもさらずあだを
うちしはあつぱれおんみのお手
ていにもさきからさきへふれ
がらなりなにはともあれ此よしを
しらするなどそうどうおほかた
ならざりしがそのつぎのあさ検使況
きたりてふたりのしがいをけんぶんなせしに
うでんはまさしくてつぽうにあたりし出右へ
見ぐるしからずいゑにひきとり
さてもんていごやうちよりてそう
だんにおよぶにもようしとさだまる
水次郎が此ふるまひにおよびし
うへはまづさしあたりくすのき氏の
のとめそうぞくするものゝあらずして
かなひがたししかれどもうでんには
ちかしきしんぞくとてもあらねば
こはいかにしてよろしからんと
ひようきまち〳〵なるところへ
くろ平こゝぞと
すみいで
堺
高弟公
どもにむか
ひていふやう
ひていふやう
〽われらはいまこそ
わかとうなれじつは
きりやう
なへば
さらに
せんなき
ことならん
しるを
たやんの助
どのはだん
なの世に
まだまし
ますころより
おだいけい
こをいた
さるゝに
かへつては
だいせん
せいより
おしへかた
のよろしき
ときた
するむきも
ありと
やらんそれ
のみならで
まのあたり
かたきを
うたれし
つぎん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あればこの
ひとをもく
くすのきの
かとくと
さため
ゐひなば
くさば
のかげ
にておや
だんなの
さこそ
よろこび
ゐはん
三の巻ゟ
のぶるにぞ
もんてい
どもゝ
いち
どうに
〽なに
さま
をたづ
ねん
四
たやん
の助
こそ
よろし
からめト
びようぎ
いつけつ
したりしかば
たもんの助を
よびいだして
とうけのそう
ぞくたるべきよしを
ことしか〴〵といひきかすれば
こゝろのうちではしす母たりと
よろこびながらゐたもんの助は
うちおどろきたるおもゝちして右へ
カー巳十一
に
のがるゝみちのあらざる
ていにてしぶく
左ゟ〽なが〳〵こじゆくぶてう
ほうなるせつしやをもつて
此いゑのそうぞくなどは
おもひもよらずこのぎ
ばかりはいくゑにもかたく
いなみてうけしかざるを
ゆんていどもいちどう
にてことばをつくして
すゝむることふたゝび
みたびにおよびしかば
ながら
ながら
しようち
しようち
せしかばいち
ざのめん〳〵
あんどして
たやんの助を
せしゆに
たてやがて
うでんの
なきがらを
かたのごとく
にほうむる
にぞ水次郎の
しがいをや
たやんの助が
もらひうげて
ひこかに
ぼうむり
たりとなん
かゝるうれ
いのその
なかにも
わけ也
あわれを
きはめ
その夜より
たゞなきあかし
なきからして
せうたいも
せうたいも
なく見へけるがうでんの
そうしきはくらたるのち
たもんの助のまへにいで
父が
わう
の
なも
むきを
つたへ
きゝ
たま
〽おんみ此屋のそうぞく
をうけ給ひしときくからは
わらはにひとつのねがひあり
しらるゝとほり父うへにはつぎへ
此日記廿一
「つゞきしこのたびのへ
ふりよのごさい
ごかたきといふ
七日
はなさけなや
しうげんこそ
せねいひなづ
けの水次郎にてあるからは
いづれを見てもおやおつと
なかにたつ身のわらはが
なり父のぼだい
ふたつにはあく
くるしさ此うへはあまとし
にんながら
水次郎の
二世あんらふ
をねがひ
だし此こと
みゆるしゐは
らばわらは
をなにと
ぞあま
でらへおくり
とゞけみたま
はれかしとおもひ
いりたるいちごんに
たもんの助はかんじは
〽孝貞結ふたつに
からまれて身をあじきなく
二月二日
みてと
罪
同大坂
ぼうずにせらるゝとはおんみの
ごしよぞんこゝろえがたしおもふに
われらをたまにつかひぬ〳〵此
屋をわうれうせんしたごとつ
へんとうしだ
いで此ばはたゝ
せぬいかに〳〵ト
きめつけつゝこい
ぐちくつろげたち
かゝれどちつとも
さはかずうちゑみて
〽さてははどのはすぎし
日にぜんあくともにそれ
がしがまうすことをばそむ
かじこちかひしことばを
わすれしかもとより
われは楠家妓のしよりう
ときいたらばぎへいをあげ
あしかゞの天下をばくつがへ
さんどこゝろのうちにふかき
たいもうあるものをこれ
しきのかとくなんごを
こゝろにかくべきやうも
あらねどもんてい
あまた
手なづ
けおきて
いざと
いふ目の
みかたに
せんト
おもひ
おもはせたまひほうしにならんと
のたまふを今さらとゞめんことばも
なしせうがひふじゆうなきやうに
せつしやがまかなひまいらすべければ
しゆけとくどうしゐへトいふにあわこは
よろこびつよういのくわいけんぬきはな
よろこびつゝよういのくわいけんぬきはなし
そのばにおいてくろかみとともに小そでの
あそでをきりはらひつゝたちまちに
ばだいのみちにいりしかばそのつぎの
日にあまでらへ手あつくおくりつかは
せしとぞそれにはひきかへ
くろ平はことぜうじゆせしうへ
にてあるべけれどもおめ〳〵
おさきにつかはれて
あほうになつて
いられんや
からはあわこはもはやわがものと
おもひしことはそらだのめにて
しゆつけなしつゝあまでらへいたりし
やうすをきくよりもはらべこしきこと
かぎりなくある日ひとなきおりを
うかゞひたやんの助にうちむかひて
かねての手だてしゆびよくゆかばかの
同十一日
○かやう〳〵といれし
ゆへにわれらがさま〴〵いひなして
おんみを此屋のかとくとしたればやくそく
どほりあわこをばつまにとりもちくれ
らるべきをかれがのぞみをすこしもこばまず
つぼみのはなともいふべきものをくり〳〵
一丁一丁一丁
なしたる
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なりされば
あわこをわどのゝ
つまにとりもたん
もちろんなれと
もふけし
ことある
ゆへうし
かつぐらき
ことゝは
しれど
世に
たい
きいを
かへり
みんと
ひそかに
わどのを
かたらひて
かの
はかり
一武ト言十一
つゞきおやおつとの
ほだいのためほうへ
しにならんと
おもひつめたる
かれがみき
ほもやぶらせ
がたきに
のぞみにまかせ
ていはつさせしを
やくにそむくと
いわるれども世に
だいぜうぶたらんものが
たゞ一婦人欲のゆへを
もてこゝろざしをひる
がへさんこといとくち
をしきことならずや
おんみいよ〳〵それ
がしにこゝろざしを
かたむけていちみ
かつたいなし
ゐはゞ
たち
まち
とも
かこひおきて
あそびどこ
こつとなし
図
しゐふ
よりかへつ
てまさる
たまはゞ
あわこを
つまに
図
よしあらんか
かくてもやくにそむ
きしとせつしやを
なじり給ふやといわ
れてくろ平しゆんも
なくうちゑみつまた
うなづきて一だん〳〵の
ある
じ
と
なら
ん
たやす
からんを
あわこが
ことはなき
ゑんと
ふつ〳〵
おもひ
たへゐへ
しかあらば
そのもとの
すこしく
こゝろを
なぐさむる
ためうでんが
たくはへおく
ところの
五百両まい
つまで
らすべければ
これをもつて
たれにもあれ
おんみのこゝろに
かなひし女を
いつれになり
おんものがたりをうけ
給はりてはひたすらに
給はりてはびたすらに
あわこごときにこゝろを
ひかされだいじを
よそになし
たること
今さらにめんぼくなし此うへは
ひとわゞじにこゝろざしをかたむけて
きみにおみかたつかまつらんじ
いふによろこぶたもんの助が
やくそくどほり五百両の
かねをこりだしわたせし
がもしめざましくこれを
つかひてたにんにあや
しまるゝことあらばだいじの
まへのしようじゆへ
よく〳〵〳〵こゝろ
かく〳〵こゝろ
をもちひ
ゐへじねん
ごろにきと
せしかばはじ
めのほどは
くろ平がそら
じぎしつゝ
うけざりしが
いろとよくとの
ふたみちに
はもとより
めのなき
しれもの
ゆへしば〳〵
いわれて
うけい
たゞき
かがて
ひとりの
たをやめを
さるかたに
□□
かこひおき
おり〳〵こに
かよひしとぞ
の助はうでんが
あとめを
あとめを
かくてのちたゆん
つぎてより
朝望ともと
いふなのりを
そのまゝゆり
南雪
せつ
れつゝ
ぐんがく
へいほういへば
さらなりぎ
なにげい
にてものぞみや
まかせてしなん
つぎへ
一考え言十一
かゞきなすよしふでぶとにしるしたる
かんばんをいだせしかば日ごと〳〵に
もんていましてちやうせつがどう
ぜうはいよ〳〵はんしやうしたりける
○ものがたりふたつにわかる
さればまたなるはし周弥守は木辻鈴の
くるわのうちたんぼにてあまたのおつね
にとりかこまれしがたかのしれたるはい
むしどもたゝきひしぎてとほらんと
はじめのほどはあなどりしが
ぎともつともに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おび〳〵はせくる
おつてのたに
んず四ほう
んず四ほう
八めんをとり
くりだすはやびやうし
くるわのうちにてにんずを
かこみのかすな
やるなとわめき
たつればさすがの
しうやももてあまし
ころすはむやくの
せつせうとおもひ
はながらもすべなさに
やいばをすらりこ
ぬきはなしちか
よるものを
五六にん
めぐりあふ日の
なからすやはト
はやくもしあんを
ざだめしかは夜の
あけぬまにその
ちをたちさり
やがてみやこへおも
むきつゝひたすら
たづねもとめし
かどたゞくす
のきのわす
れがたみと
きうる
のみの
ことにし
てすぎし
夜かれが
せいめいを
なのり
かけんと
するおり
からおつ
手のさは
ぎにおよ
びしこと
ゆへ名を
だにきがて
わかれては
またて
ひまに
きりたをし
ひるむところへ
おどりいり
あたるにまる
せてなぎたつ
れば此いきほひに
へきゑきして
さいうへぱつと
にげちるにぞ
よふ〳〵此ばを
きりぬけて
ひといきほつと
つきながらあたり
をきつと見まは
をきつと見まは
せどもはやおひ
くるものもあらねば
はじめてこゝろは
おちつきたれご
さるにても川
くすのきのわす
れかたみといひ
れかたみといひ
つるひともわれとひと
しくとりかこまれはなれ〴〵に
しくとりかこまれはなれ〴〵に
なりしことこゝろにかゝらざるにあらねどかれも
ぶじゆつたけたるものゆへからめとらるゝことは
あるましわれはあけくれくるわにかよひて
刀曰巳廿一
たづねあふ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
へきたよりも
へきたよりも
あらねどかのあやことが
いまわのいちごんあだに
なさじとおもふにぞ
なをくに〴〵をたづね
めぐりてつひにかま
くらへきたりしに
ながのとし月たび
ぢにありて
ろようのかねを
くかひはたし
さすがの
しうやも
とほうに
くれしが
こゝに
千葉田で
兵衛ゑ
ひとにおもてをしられしものゆへ
此ちにあしはとゞめかたし此まゝこゝを
たちさるともかのひとも又くに〴〵を
むしやしゆぎやうぐるものときけば◑
軍慮がんは
一舞信介張良部
にもおさ〳〵おとる
にもおさ〳〵おとる
まじきといふきこへを
とりし秀才声ありしが
しうやとはかねてより
しうやとはかねてより
まじはりふかくせしもの
ゆへくだんの一つぎへ
道場をひらかせなるはしもうの鎗術
しなんをはじめさせけるにもとより
しうやがやりにおいてはおよそ
天下にてきなしといはるゝ
ほどのめいじんなればいく
いゝき一ひやうゑがすめにてしうやにひとつの
ほどもなくでしも
ふへて二百分に
およびしほどに
又かのも
囲碁筋などうちかこむにさのみ
一本
一身にひきうけてのせわなるゆへいなむべき
ことばもなくことにはもんていあまたになりてへの
でいりもしげしきにおとこぜたいであらん
にはばんじにつけてふじゆうゆへつひには
かれをめとりしとぞさるからにちば田
ひやう君はおり〳〵しうやがかたへぎたりて
今むかしのものがたりもしつあるひは
囲碁必などうちかこむにさのみ
じやうずといふにはあらねどたが
ひにまけずおとらずのよき
ひにまけずおとらずのよき
あいてにてありしかば此日も
ひとまのうちにありてしばら
くせうぶにおよびしが碁ご
もはてゝのちしうやがいふ
やう〽ちば田どのにも
しられつらん
由利加
朝雪せら
ぬけ
いはとも
かくも
やりに
□□□□□□□□
はそれ
がしが右
にいづ
べきもの
とては
とかいへる
ものくす
のきうでん
のあとを
つぎぐんがく
へいほうを
おしゆるのみ
かぶじゆつ
ぶんがく
なににても
六十よ
しうを
へんれき
すれど
も
ぼしやく
じんの
久ク次
〽ひようゑがなかだちして
その名を真袖袖ごとよばれ
たるつまをさへめとらせたり
さればしうやがしんていにはたづ
ぬるひとにさいくわいなしともに
たいぎをくはだてんといふのぞみ
あるみはなまなかにあしてまとひ
なりぬ
一べきつまあることを
このまねどひようゑ
がいともしんせつに□
あるみはなまなかにあしてまとひと申がいともしんぜつて
内ヨ巳十一
のそこに
まかせて
しなんなす
とのきらび
やかなるかん
ばんを
もんの
ほとりに
いだせし
よしかた
はらいた
きこと
ならずや
ほかの□
つゞきふるまひこのまゝにして
うちすておかれずかのどうぜうへ
にはたいめんもしゐはぬ
こそよろしからめトはな
ちやうせつを日ごろ
たつぬるひともしらず
おもむきてちやうせつともあわせ
しのうらににようぼう
なをはらたちの
なしわがやりしたにつきふせなば
ぐにんをまどはすかんばんをそづかに
かけてふみくだきしよにんのねむりを
まこでが酒さかなをばもち
いでてなにはなくともおひとつじ
いふをひようゑはよきしほと
やまざりけん
さまさすべしおんこもへいほうぐんがくは
はなしをよそへまぎ
世にならびなくおはしますをかれのみ
ぐんがくしやのごとくひとにほこるをその
まゝにうちすておかるゝことやはある
われとどう〳〵なしゐへちやうせつれが
らしけるされば
しうやは
たかぶるはなをたちまちひしいて
やるべきにトいふにひようゑは
うちゑみて〽こはそのもとにも
にあわぬおふせかればかれなり
これはわれなりすておくとても
わがとも
大包金二朱
朝
魚
牛肉丸
中包金一朱
がらの名おれと
なるべきことはあらず
巻銀二匁
ひようゑをだし
ぬき身ひとつにて
それのみならでちやう
ちやうせつかたへ
第一ひいを補ひじん
いたるといふ
せつはむねにいちもつある
せいをます妙やく
そのおもむきは
ものとせづしやはとくより
なればきよじやくの
ぞんずればかやうなもの※次編にくわしく
人つねにもちひてよし
次編にくわしく◑
□□□□□□□
芸州
屋鋪
下谷さみせんぼり
染崎氏製
為永春水作
梅堂国政画
昭和十四年七月
同じ
十一巻
厚化粧万年嶋田
新昌九通信
十九回目曲
赤瓢箪笥一帖
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
室町源氏胡蝶巻
十二日朝二戌十一日
廿三種麻布
年後四国
出板国貞画
出松栄三郎
一同一
鼠祠通夜譚
大輔植彦作
十一日
明嶋一幡所
出板国貞膳
撮影式一
二月十一日
二十五十九軒
ナリカナリ
一重油妙々車
名司各王章
寅丙戌戌年
同断同同
弐斗五升五合
廿四巻十弐
薄仏幼=記
出板四日
一月廿一日
十一
八十代大のほか
一
一十七軒
七ふき葛飾
一
一同一七升
鷲原亮職板
見せ