風薫葛[ノ]裏葉
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- 歌川國信畫
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- 2026-08-17T19:23:18.081Z
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- 2026-08-17T19:23:18.081Z
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- 場所: 江戸
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- 歌川國信畫
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- 日本語
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- 森屋治兵衞
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- カゼカオルクズノウラハ
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- 東北大学
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
二十一日
狩衣
二月
}
裏葉
前
編
大男
孝子武吉
一同十七里
上里
三寸
五貫目
掌大
壹
尺
二寸
一足心壱尺三寸五分
前編
裏葉
風薫葛の
板治森
意馬六塵の街に馳ては馬士の力に止らず心猿五欲の枝に飛べは
猿曳の手に及びがたし。萬境に移りて迷ふ人心楊朱が白糸を見て悲み
しは只その染り易きが為也黒閨飛佳が岐道を見てうち泣しば迷ばん事を
思へばなり。朱に交るものは赤くなり。囲炭屋の傭工黒くなる。されば情の
渡るを色といひ道に暗きを迷ひといふ。人の心は向ふの辻番で聞ても正
路に出る事難けれど観音薩埵の開帳に普く衆生を利益の
参詣帰路を促す。金龍山下の骨董古おろひ得たりし小冊を。書女等
に開く折から。隣家で語る玉屋新兵衛。向ふに引出す菌蝶此草。此名
を仮りて。柳に梅とつぎ穂の鉢植。迷ふといふ字を顕にて。桜木とも見そ
なはし。先此小冊を書肆にあた人。梓にちりばめんど。示云ことをしるす百己
文政十一戊子年春正月新鐫志満山人述
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
鎌倉雪の下の町人玉屋新兵衞
あら玉や
は秋の
気
毛を
たはね
髪
八樹菴
麦翁
一大磯都瑠賀屋の遊女
小女郎
むつ
ましき
一合鏡や若みとり
おなしく
一月廿一日
小女郎
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
白糸の
瀧も
濁る類
五月
五月
た
揚柳斉
春里
都瑠賀屋の
女房於和歌一
朝桜
うつて
かはりし
日さし
かな
小村菴
梅暁女
こぢよらうばんたうしんぞう
小女郎が番頭新造
几帳
一同廿五文
小女郎
四月廿一日
不機嫌な
かほへ
那布里川の町人
出村新兵衛
坂
け
の
なびきけり
八千代菴
小女郎が新造此糸
瓊枝
したれ
ては
もの
おもは
する
柳かな
英山亭
北鵞
太鞁持乱蝶
実は乱面屋蝶六
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
小女
かまくらのまん中から二三丁わきに
のきをならべしゆきの下町に
〽あいとひやにて人にもつやの
玉やがみせおなじ▼
雪の下田丁
〽おさまりやす
はつやま〳〵
せうめんは大てんぐ
小てんぐ
四
なかまに小うりする
らんめんやてふ六と
いへるきがるもの見せ
新
〽ソリヤアさつそく
おやしきがたへいつく
はなして見や
なら
さだめし
玉も上もの
二
一
さきにこしうちかけだんなべ
こんどのあいはいつものよりで
ちつとさうばも引あがつて
をりますがどうぞいつ
ものねにして下さり
ましトいふにあるじの
しん兵へが〽マアよく
しん兵へが〽マアよく
ものを見るがいゝ
いつものくち
いつゆのくち
とは大ちが
いだそんな
にのう
けたがらずにマア
はなしなぜへコレ子とも
あつてみんなかしあげにいき
やしたさしあひなしだからちつゝ
おもしろいはなしでもしな
せへ〽イ申だんなおめへさん
こそつるが屋におもしろい
ことがあるとうけたまはり
ましたがどうでござります
〽イヤまだしみていつたと
いふでもないが〽つぎへ
おちやをくめらしんとへがせじのことばに
てふ六はあたり見まはし〽みせのしゆうは
どこへいかれました子〽今ついた荷が
全監問屋
玉屋新兵衛
やさの下町
金あい問屋
玉屋新兵衛
だらう
平
此あいだ
七里がはまの
つなうちばに
かみがたから
きた
しん
子が
あつ
也
とんだ
●はやる
さう
おつな
もんで
ござり
やれ
ねへ
小幸
〽ゞきおやしきのおかたへつきあひでよんどころなくなじみに
なはたがよく〳〵きけば出むらとかいふのがひざしくくるといふ
ことだが又今はこねへといふさたもあるがおぼつかねへものさじ
きらててふ六一いかさまソりやアよくきいてごらうしませ
さればわつちも此うちいくならよく〳〵ねをほつて
あらつて見ようとくふうさいちうさナ下
あらつて見ようとくふうさいちうさく
いちどつきあはねへか〽どうもあすこの
うちには
おもしろ
そうな
〽とんだことを
やどろのを
しんがねへ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いふかべのほうの
しつてゐるだ
らう〽なる
ほどあい
つはいゝね
トはなしの
折から
けん長寺
のかねに
てふ六が
〽ありやァ
九つだ
そうだ
○つるがやのにかいざしきは
あをやぎのすしうる
丁ゑもとほざかりあん
まのふえもしだいに
たえていともしづけき
びやうぶのそとおと
つれるものはたれならん
あぶらつぎたれわかい
ものき介が
なんどきだ
いうそとへ
あしおときゝ
つけてひやう
ぶのうちより
しんぞうちと
〽きすけせん
おいらんはざし
きにゐさしつ
たかへ〽いま
きてうさん
といつしよ
したへ
だしきへばりな
いか
しつけト
いひす
ていで
ゆけば
それじやァ
こうしては
ゐられぬ
だんなそん
ならアノしろ
もいはかうして
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おくんなせへト
そろばんを
上しし
ぱち〳〵といは
せて見せれば
〽なるほどそん
なら今の所へ
つきやふなら
すりやァどうとも
いたしやす〽ナ二
うそをつくその
ばになつたら
はづすだら
一ナア二きつと
つきあひます
チヨン〳〵を
〽そんならまけて
そふしてさへおくんな
やれト二人して手を打
まけでやらう〽そりやァ
AA
此いとは
きやく
らんてふ
が〽此いと
さんおめへ
小女郎
さんに
いさいの
わけを
はなしてくれた
どつこいくなむめう
〽ヲヤ〳〵それとご
じやアねへ今火が
きえかゝづて来た所だ
ふほうれんだ〽うそをおつきなんし
なつたしやれの折からつきへ
らうの〽さうやい
したがきやくじんだ
からまを見て今に
おいでなんせう
「そんならそのうちたばこ
にでもしやうじ火
入れの中をきせるの
がんくびでさがして
きえかゝづて来た所だし見て〽ヲヤ〳〵こりやア
どつこい〳〵なむめうひがねとりかへなほし
だ二うそをおつきなんし
こんなにありんすものを
〽ほんにこりやア火ありかづ
ざとなりまめに花とは
此ことだらうじらんてふが
しやれの折からつぎへ
ぞうの
きてう
をつれて
に
きたれば
らんてよは
それと
見るより
「イヨウ
おいらん
じやァおき
ずはなる
めへ〽アレサ
ようぎん
すはな
〳〵
ぶしはかたふ
きもやすきやくじんだそうだによくきておくんなむ
十一
までいろ〳〵あつく小女郎
さんのことはせわずも
この
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
やうすがなんでもたゞ
いゝやうすじやァねへと
はなすからわたしがいふ
にやアおまへさんもこれ
しなすつ
□□□□□□□□
さんぬしはから
出むらわた
さんのしが
おつかひおい
ばかりでらん
おいて
なんしたあつて
のかへいづれ
此あいだはき
〽出物も
つい
しん心の
ぼうではれる
まじめにやうにして
たつてあげやうと
なつて
つてきや
ゐるもいつてきや
おめへの
おいらん
おめへ
すつたかんじんのおめへさんにあはねへでかへつ
ちやァこんたつまらぬゑんこうのおさる
さまだトきいて小女郎はわらひなから
〽おめへさんは出村さんとおころやすう
さんすそうだ子まアとうなんしたん〽イヤモ
うつりかはるは世のならひとはいひなから
むかしのぜんせいに引かへて今では大のしん
ぼうにんになりやしたトきいて
ばんたうしんぞうきてうへ
〽そりやアようなす
ねへ多力どうぞつれ
わ
て来てあげて
おくんなんし〽なる
ほどつれてもこやうし
たうにもずいぶん
くるきでもあるが
こしに一かへんなが
ありやす此あいだせう
ばいづくのゑかまさんとわいが
ありやしたがそのせきぞのはなしに
王やのしんすへといふものがおめへさんのとこ
ろへなじんでくるそうだといふことをきくと
出むらさんもおほきがもめでわたしをよびに
よこしてよう〳〵いふはなしをきいたがとうしたら
よからうとのさうだんさそれからわたしが
よからうとのさうだんさそれからわたしが
そんなことをたがいひやしたときいたところが□
わたしも
おめにかくてくはしいおは
いつておくんなんし
そんなら
はやく
つれを
つれ申て
きておあげ
なんせん
ふみはあげんせうがいづれ
なしをいたしんせうと
きたいさんも
といふ何も
心いきゑん
山さねへ
思ふ所を
には
はる
らう
あへから
〽なる程
わつちが
ところへ玉
れ
どうしの中だからつぎへ
新さんといふ
人がきなんすが
此ごろのきやくじんで
おすものをぞんなら
出村さんをつれて
こいといひなさるの
かへそうすればしつた
□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
〽なんだかしかねへが
きのもめるばんだのふ
しいそんなことがふみにかゝれるものかなじさいて
わきぜひかたくは
きれてしまはねへけ
りやアことがおさまら
ねへがせうちかへトいは
れて小女郎はなんのいらへ
もなきうちにきてうが
さしいで〽ソリヤアもに玉しん
さんはやう〳〵此ごろのきやく
じん也いつたんせわになつた
出村さんをよび申て玉しん
さんのほうはどうともなりい
すはな〽そうなめへがいひ
なすつてもかんじんのおい
らんがふせうちでは〽かゝヱ
あもひいなんで
何もおいらんでふせうちな
ことはおざんせんそして玉しん
さんゆへに出村さんをよびなん
せんではないしよのめへもすみん
せん〽なる程そふいふことなら
せてばかりはなしやつてはわる
らぬからわたゝもあとでかれ
これがあつてはいひわけが
しないからちよつと一トにでかいて
やつておくんなせへ〽そんならにやらざんふみにいさ
いのわけをかいでおあげなんし〽おまへもばから
らんてにそんならふみはやられねへのかへ〽〽すいゞふん
ふみはあげんせふがいざいの事はかめにかしておは
なし申んせうとおせわきがらいつておくん
ほれてゐなんすよおたの
なんしふみはのちにもたせて
あげんせうおやすみなん
いひすてゝたつてゆくきてう
があとに〽モみらんてうさん
ふしには此いとさんがいつて
しみざんすねへトいひつゝ
いでゝゆくあとはらん
てやとさしむかひなる
此いとが〽申らんてふ
さんぬしは出村さん
一の用でばかりおいで
なんしたのかへそん
ならあんまりかはい
そうざんすからちつ
よりいつぱいのんでぐつとねやうじやアねへか木イ
〽それ見なんしよはむしころ〳〵だじいふ折からつぎへ
とねかしてあげんせう
そういぶものかねねへ
やうにするがいゝ一そん
ならねたものははなへし
ごよりがようおつせう〽そん
なふみくさいことをしやう
〽ゝきかむろがふみをもちきたり〽おせわ
さんながらとゞけておくんなんしとおいらんでも
ひなんしたじわたせばらんてにうけとつて
〽よし〳〵おいらんに此いたさんがいつそ
〽よし〳〵おいらんにたんかいへそ
わるくしますからむかにさけでも
まいらずはこんや
よがすごされ
ませんから
なんぞうま
いものを下
さりましと
いつてくりやじ
いふを此いと
うちけして
〽たまつてゐや
そうてはない
によらいへど
かむろがァイの
へんじもながらう
八ツのひやうし木と
●大いそのくるわ
のひるはせじにうるし
さくなかの丁に
男きれすくなく
けんばんにげい
しやのひるねおほし
かきころはくひばかり
〽ソリヤアなんだふみかごうぎに
おほきなつたみの
ふみだの
ちくせうめ
〽おめへ
此ぢう
やくそくはした
ほうぐきは
どうした
だますのふこれかこりやア
おいらんのとこへきたふみサへ
できてあつさを
しのぐまくり手
女郎やのにかい
女郎やのにかい
大ぜいよつてむだ
口々まぶのうは
さをとりませに
はなすなかにも
しんぞう此いと
〽ヱヱおいらん玉は
さんはこのごろ
せんねへ〽アイサ
わつちも此あいだ
からいくたびかし
ふみをやつても
へんじもなくぜび
にまぶをあらはす
さつはりおいでなん
あはないけりやアならない
けれどいつそ人にばかりきを
もませへすよ〽そんならおいらん
もませへすよそんならおいらん
じやア土村さんのことでおまちなん
すのかへそしてまア出むらさんが
すのかへそしてま申出むらさんが
きなんしたら玉新さんのほうはどう
なんせうと思ひなんすへ〽さうサぬし
きなんせんうちに玉しんさんにあひ
たらおす心むらさんは久しくおいで
なりたことざんすからほんの一つぎへ一
かやら
〽ひるは仲の町なぞで大どう
うすのこめをついてゐる
にはなんぶんおそ
〽ヲイ〳〵らうや〳〵
あとのこうしで
二月廿一日
よばァごうぎう
みてのこほい
金襴
こくむかふへとつて
もそんば
さんと出村さんとひとつになりいす
ものぎんすかしうはざのなかへかむこつ
みどりが〽今なかの丁へちよつといきん
したらやませのきんさんが此ふみを
おいらんにとゞけてくれろとよごし
なんしたしふみをいだせば小女郎が
〽ヲヤ玉しんさんのところからへん
じがきいしたまはなんだらうのふ
つひぞこんなに大きいふみはおよ
こしなんせんのにめづらしうおすじ
いひながらふうをきり〽アヤ〳〵ふみ
てはなくつてこんなほんがきいしたよまア
此いとさん見なんしな〽ほんにこりやァいまはやか
くさぞうしの本にくらへたのでおざんすよ
□し□□□□□□た□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なにふみがいてあつてあつてあつてあつて
ゑた子玉新さんばゑもよくかき
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
なんすといふ事はきゝいしたがかんしんだ
ねへゑはまへのとよくにのでしだつたさうけ
れへゑはまんのとりとにてしたつたさうけ
□□このいとさんはじめ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そんならりしちがよみいせう子十二〳〵
日ましあつさもつゝかにおぼへなしようぞや
一御たづねほかならすおうれしく且此ほどは御げん
くゞきしきうにつまつてよびいしたから今さと
くるなともいはれずそしてきてうさんが
れいのいちわるをいひすからふみはやらん
しんがま□どうにたらよからうち玉しん
のちにゆるりとはなしも
けるかいに
あるがあいにくこんやは
きやくでわるいノウ小だか
〽マアそりやァようおすが
ぬしはやつぱりあさひなの
ぬしはやつぱりあさひなの
きりとほしのかゝへやしきに
おいでなんすのかへじ
よむをこのいとが
加へやきに
まはやる
〽よく此やうに
せんじいふに出むらも
〽ワリやおれもおなじこと
こんなうれしいことはおざん
〽ゆたりゟねんがとゞきいしたそうで
〽まことに此ほんはよく
できんしたねへ
はじめの□□□□
こうしの
くさぞうじの
いつものじよの
くちりになつて
それからこゝ
ませが□平
とやういふ
ものでゑの
い
できあん
ばいがまことに
きめうで
おさりいすが
此ゑもやつぱり
〽出しんさんがおかき
なんしたのかねへ
そして此玉と
いふじのかいてある
ひとのかほはよで
こんないやなかほ
入してそして出むらさんの
でおざんせうねへ
いりやア玉しん
さんがじぶんのかほだかふ
わざとそんなにかきなん
もたへりしく共ひぐわけれねば又思ひ出るまもなにうたゝねの
ひまさはゆるさでむすびしゆめのはとくるしくねあせしたゝる
ことのおかしさおもひあたれはきもあらんとそのまゝにれいの
そうしにつゞりおんめにかけ候ふつゝかのことのみおほかれどたゞ
きみの見やすからんことをとしかもの
をとしかものしうし
ふみに
たまより
小女郎門御もとへ
これからがほんもんのはじまりで
ありいす〽そんならわつちが
ありいす〽そんならわつちが
よみいせうら小やかが
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かほはやまと屋の
にがほめかしてかき
なんして申にくら
しい人ざんすのふ
ゐなんす事を
しつてゞおざもいす
ねへ〽ソウヱアみんな
黒ちがうち
引とつてよみいだす
あけてはなしの
〽今はむかしかまくらにほど
ちかき大いそならぬ小
したからさ
それはそうこ
いそなるみうらやのにかい
ざしきはわだのよしもりいち
此小だると
いふのはわつ
もんのおほさかもりに引かへて
ちの名か
となりざしさのそのきやくはたぬきのる
角兵へたねがしまの哥とよみをむすべ
おなしなかまの玉八がざしきもなかばすみし
ころしんぞうあはたゝしくかけきたりあひ
かたのおいらんにだかをとびいだし〽ぬしの
うれしかんなんすことがありいすよほかのことじやア
おいせんが出むらさんがゑなんしたよ〽ヲやうそ
〽うそならどうともしなんじあらそにうちに
出むらはちややがあんないにおもてさしきへきたれはこの
出むらはちややがあくないにおもてさしき大きたれはこしなんずいつてまゐりませうとこ
もだかはさもうれしそうにさう〳〵きたり〽モシイ
出むらさんうはさばつかりしてをりんした
〽アくきてうさんのいつ
ものいぢわをいひなん
すからこみにおも
はぬふみをかいて
あげんしたがそれにつけ
てもむしんさんのほう
からこんなことを
こしらへておよ
こしなんす
のもやづはり
きにかりいす
ねへいやな
かやだのふ
まアちつと
あとをおよ
みよそんなら
わつちがよみい
せうかへやき
においでなんすかへと此うち
をならどうとりしなんじう
人めもあればざしたることもなくまア
出むらはちや底があんなのにおかてさしたふうちにはやこらへておう人めのあればたしたよとも
いつてまゐりませうとこれより
玉六がざしさへゆきにけり
これよりすへ三のまぎへつゞく
□□□□□□□□
雪下亭
玉新
さめてから
あたり見まはす
玉新
夢の汗
国信画
児手拍
しらが
染薬
美言香
一京橋稲荷新道坂本御座候間
御調可被下候
玉やしん兵へより小女郎へおくりし合巻に
こしらへたるふさほんのくきぞうしのびやうしを
こゝにいだせりこれよりすへ三丁はなりの
〽ところをかけりその心して見給ふべし
『製作業店印画開会ヲ
以テ購入セル竹蘭博士
狩野亭吉氏藩蔵書
10330
狩上
同所
孝子は
編後
編伐
大男
の
武士
文政十一子巻藤左衛門
錦森君
志満山人作
一陽斎国信画
校合山東京山
全四冊
玉屋新兵衛
葛籠裏葉後編
出村新兵衛
文政戊子之春錦森堂梓行
三
かくて小女には左二が
ざしきもそこ
くにして
出むらが
ほう来たり
〽さぞおさみしう
ありんしたらう
此ところは玉やより
此ところは玉やより
□□□
かくりし本の
うちなり亭
松茸松
はらがたつてなりんせんか
一ヶ座もありいすもんだ
からやつと今までしほう
わるゝしやれいするら
てをりんしたその
かはりにもう
いきんせんやう
にしてめへりん
したトきいて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
こんやのさやくは
だれだ〽四国や
のた二とつ
いふ人
いふ人
さんす
〽なるほと
うはさに
うはざに
きのたたじ
かとふりで
手めへが
さへるとおもつたトいはれて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いはれるおぼへはおつせん一いはねへでどうする
もんたそういふ手女への心とはしらずしてあつ
ちにゐれば今ごろはとうまたりしれがことを順へ
一金ないかおれがやうに久しくねへ
一金ないかおれがやうに久しくこねへ
でゐるものをばかならおとなしく
してゐやうがましてつとめのみの
うへではかはるまくらのかずのうち
〽ふしもいゝかげんなことをいひ
なんしかたしろでもあることかなん
ぞのやうに人をしら
ゑりもとりかせのはいるものを
いやなきやくもできねへでどうする
ものださら〳〵むりとは思はねへ
ぞのやうに人をしら
たずとまア久し
ぶりでおいでなんした
からちつとはやさ
しくいつてもばちも
あたりいすめへに
ほんにそう思ひ
なんすなら
一ぎりもてめへ
ともいりを
せん
ゆつき
だて
つゞき苦にしてわづらひでも
しはせぬかとそんなことを思ふと
めしもこゝろよくはくはれぬ人の
心もおれがやうにしんじつだと
おもつたはおれかいきすきから
ことはきゝたく
おこつたこと人にとがはねへと
あきらめてゐるトいふに手くだ
いふを
が〽人のきもしかなんせんでまし
こそあさひなのきりどほしへおいて
うち
なんしてからきよねんのはるたつた
いちどふみをおよこしなんしたばかり
て「そんなに
それといふも大かたほかにいゝおたのしみ
がござんしておもしろくおくらしなんした
いひなんせずと
いひろんせすと
でありんせうにさうとはしらすわつち
こそぬしのことばつかりいつてをりいしたから
みんながわつちのやうにぜうのあるものはない
そのねんりきで大かたおいでなんせうといはれるは
ちからにくらしてをりいすものをそしてぬしのおいでなんす
じぶんはでうぶであるいしたがこのころじやァいつそひやう
しんになりいしたこれもふしゆへのことざんすにそんな
ことをいひなんすとくやしくつてなりいせん〽何がくや
しいぞんなことは左二がところへいつていやきうあしをちかく
くるものにはかくべつらそうがいゝと見へるといはれててくだが
むつとがほ一たがそんなことをいひしたへ〽みがいつてもいらではぬ
まアだまつておきゝへんし
あとをよむ●つきだしてほめに
かけいすしきいて出むらが〽な人の手
かにいはずしきいて出むらが一な人の手
めへがつきだしえるものかトあらそふ折から
ざしぎのきやく左二はまちあかしてもこぬ
ゆへ大ぎにぢれが来て夜のふけたるにも
かまはすしきかにわかいものをよひたつ
るゆへ手くだはふせう〴〵にゆきてもしへ
なんざんす用があるならしづかにいひ
なんし〽ナ二しづかにしろといつたつてもかう
手をたゝいてさへこねへものがゑんりよし
してゐて見たがいゝだれもかまうものは次へ
小女
しておくんなんしみなんにもいふにはおよばねへまたれ
たけはまつてゐたもうかへるからとめまいぞじ
いひつゝたちあがれば〽とめはしいせんがまアトタ
においでなんしいふことがありいすぬじは
しりなんすまいがこんやのきやくじんは
久くきさづしやま人さんすしことに
一とほりならずせわにもなりい
すおかたてましのこともよくしつく
ゐてぬしかきなんしては来にくいと
いひなんすからとにもいつたんせわに
ないたき女くしんをつぎだしてぬしを
よび申てはきりもたゝずないしよの
手まへもすみいせんからきのどく
ざんするどにもこれからぬしをばよひ
にくうざんすじいはれて左二はせきとう
かへりいしたはなその
かはりほかの女少し
しゆをおよびなんし
じいはれてはいと思ふ
といちどにめがきめ
ねあせひつしより
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
つゞきありやアしめへ〽それでもわつちのやうな
ものでもおきやくの五ちあふこともありいすからふせ
〽そんならそのきやくをよんでくんねへちきう
あつてとやともかたをつけやう〽なにサもう
□□□□□□□
此いとさんしんにくろうへ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
になりいすよ〽さらサ
ねへ夕べのことがしれい
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たかねへごとう
さんすかしれ
少しいす
めへが手おゝ
れにならぬ
うちはやく
はなしておき
たうおすもし
ほかからしれ
でもしいす
となほ
気を
わるく
トたゝみ
さんを
めでたし〳〵〳〵〳〵トよみをはれは小女郎はといきつき〽すし
こんなことを
かいてよこ
しいしたのふ
いつて気に
かりいす
ゐる折から
かむろ来
たり〽アノウ
おいらんへうら
なひのぼん
さんがきい
しだよ
○此ところも
玉やよりおく
りし本の
うちなり
○はこね八里は
一るでもこすがと
かたいゆきのまご
うたやゆくもかへるも此道は
四りののぼりに下りも四りば
げにかいだう一のなんじよ
なりそれをいとはぬたつしや
のたけ作馬人よせて
十人まへのことひ屋もの
かるくせおひし大りきは
おやこう〳〵のとゝゆへに
せけんへひ〴〵大をとこ
ふじの山ほどにもつを
かつぎかたねにきず
かつぎかた手にさげ
かごの中から母は吹へ
小兵衛
十一日
かゞき□こゑかけ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
うちにゐるのもたいくつじやといへばこのやうに
かこに入れてつれあるいてくれるゆへ気もはれ
〳〵とわうらいしながらすを
うんだりあへちこつちを
見あるくといふは
此やうなの
山なりはけふちばの介たね長か山かりの大
さはぎぞう女どもが二三人こなたの山をはるかに
見て〽ア〳〵あれが此あいだからはきのあつたたから
村のこう〳〵ものゝたけ作といふ男しやがチント大きみ
をとこではないか今おいらがふきたてだ見のねや
かねのおとにおどろいたと見えてア〳〵うしが
とたにそこへおちかゝつた所を
かた手で引あけたかナント
たいそう
なちから
てはない
かといへは
つぎん
武作
がはゝ
かごの下
にて芋
ばう兵で
いる
とわつ
しや
はせきことはござらぬ
これをおもへはすぎゆかれた
そなたのてとがゐられたなら
かんなじやうに右ときりの両はうの
手にさけらるしてあらうじいへはそば
からたひ人か〽これ〳〵おふくろそんなふそくは
いへぬがよいそんならそこな大きなをと
こはころたのむすこかさても〳〵大きな
をみじやせいのたかさはどれほどある
たつねにたけ作わしがせいは七尺五寸も
ありませうトきいてみなく〽ミテその
にいつはとこからどこへかついでゆくのじや
にもつはとこからどこへかへいでゆくのじや
〽このにははこねのしゆくからをだはらへ
かついで下るにもつじやはいの〽それでは
さだめしちんせんもいゝぜにをとる
ことだらうノもまごどんトいへはこな
たの馬かたか〽なるほど左やうサア
にもつのうちにはわしどもがうまには
つかまにもつがござりやすなんにしろつない
ちからもあるものじやトいふにたけ候
〽ナニにもつはよけいかつぎますがやけん
せにののぞみはござらぬゆゑとひやから
あてがひしだいもらふておきますト母の
かごさけたどりゆく
ふきたてうちたてさはがしくこくうにひゞく
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一サテ〳〵大きな
こう〳〵むす
このたけ組
といふのた
な
〽だんみしまいさん
江戸へ
お下り
一なら
京ばし
□□□□
一丁三丁めいなり
しん道の坂本氏の
仙女香をかつて
かみやけになさい
やしかほの薬おしろい
では日本一だと鳴やし
代は四十八文だ
さうさ
右
つゞきひとりが
〽なるほどこりやア
めつほうけへな
ちからだあやいふ
ものをとの
さまがおかゝへ
なさる
と
こりやァ
又てんかのかゞみ
ともいひそうな
ことだてんなら
二人しておいら
たちのおかし
たちのおかし
らへさうのつて
見やうと
うちつれ
たちてゆきに
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
たの山
たの山
には牛
かたが
とのきを
つき〽イヤモウゝおまへ
さんのふかずでう
もわたもいのちを
それに引かへけふはめづらしくたき木
こりかへ〽なるほどけふはよんどころ
たすかりました
おまへは人もしつて
ゐるたから村のたけ
さくどのいつもはかい
だうへでゝにもつを
かつくがおまへのせうばい
なく内にたき
木もつきたし
女じや人は
ちつと内にいる
もかつてじやと
いはしやうゆへ
それを
さいはひの
たきゞ
とり
イヤモウ
おまへの図
〽アヽあぶない〳〵
ところを
あやうい
たすかり
ます
たにそこへ
おちんと
ずるを
たけさく
ける一所
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
さいはひより
たけ作が左かへりたるつきへし
わたしがさいはひ
○おまくなりやこそ
此だいなんをす
うて下さるありがたヲ
おれいは申やうもござり
ませぬ時に今のさはぎで
〽モウてんとうさまも山へ
おさがりなされますこつちも
山をさがりましよしともに
つれ立下る折から多がらす内ア〳〵
つれ立下る折から多がらす内ア〳〵
●身にしみるさむさいとはず
大ゆきをくにもせずして
たけれが左かへりたる
さそさむかつたであらうゆもわかしぜんもこしらへてあるこれ〳〵まつく
ゐやゆりしかとつてやうませうじやがてたらいに
ゐやゆはわしがとつてやりませうじやがてたらいに
ゆをもちいで〽ドレ〳〵あしもあらうてやりましよ
しおいのちがらもほそき手にてたけさくが
あしをあらひながらワレ〳〵そなたがあしを
のゞきにわがやのかど母はそれと見るよりも〽たけ作かはやよつたの
第二十二
いそることゆが
一ぼれき位一一二十七分にて一九一
こぼれます
じやといふてくわいこくのしゆぎやうしやどのがふたり
づれでとめてくれとのよぎないたのみたれしも此
ゆぎにはなん花であらうと思ふてとめてしんぜ
また〽それは〳〵よいことをなされたしいひ
また〽それは〳〵よいことをなされたしいひ
右へわれし小ひやうぶのうちをのぞけは
ふたりはさいぜんよりのやうすを
ひそかにはでゐしがそした
かほのたかいびき一おふたり
ともに道のつかれやらして
ようねてこざるしかしこの
大ゆぎにきせ申候ものも
りによぎうちきせいごりのはたに
立よれは母がそばからけふもゆきゆへ
さぞくたびれだであらうそこへ
ろくなしつゞれのよぎでふたりの
しやまにあはせて下されとねたるふた
そしてちからをいれるとたらいのそこがぬけるそへじ
いくつになつても子どものやうにおもふは母のつねなりさ
あしをあらふて母おやが〽けふは此大ゆきになん義
〽これは
ぎり
ます
□□□□□□□□
よこになるがよい
こしうつてやにませう
じいふにたけさく
〽さやうならごめん
なざれて下さり
きゝしこう子
ませとするにその
まゝひぢまくら
母がこしうつその
うちにいつかその
まゝたかいびき
かいまきひとつを
母がきせその身
もいろりのはたに
ねいりけるおく
一の六ぶは二人
のこふは二人
ともしゞうを
見てうはさに
のたけさく
まことせ上で
二申人とぼりか
四の是はへ
四十一
れとしゆじん
ちばどのゝ
さゝへに
よつてかく
すがたを
かへて入こみ
三の巻ゟしいつはり
なるか見とゞけきた
しにうはさ
とはうつて
かはつた
さけ作が
ぎやうせう
なほも
やうすを
うかゞはんと
ふだりは
うなづき
うかゞひ
いるかく
たけ作が
母のねいき
をうが
がひて
とはしま
ひそかに
おきて
わがきたるかいまきを
はゝにきせそのうへにじぶ
んのきたるいるいもぬきて
母にきせあかはだかとなり
手をあはせ女がねすがた
うち
おがみ
ひる程はかれこれ
とおころつかひ
あらまであらうて
下さるとはもつたい
ないともおそれ
おほいともしかつゝ
じたいをすれはやつ
ぱり母さまのこき
けんにさからふもおなじ
ことじつとつぎへ
□□□□□□□□
つゞき
しんぼう
してあらうて
下さるをまつてゐる心のせつなさ
一ごめんなされて下さりませまだ
そのうへにかいまきもかけて下さる
をまつてゐたもあなたのおやすみ
その内はわたくしははだかとなりてあなたの
こう〳〵トふしおがみつゝ男なき二人の六ぶはこの
やうすを見てはじめてかれがまことのこう
しんあつきをかんじ何事にても母のことばし
をそむかぬはこれぞまことのかう〳〵ならん
となみだをながし夜をあかしつぎの
あさははやくいとまをつげてこゝをたち
さりちばどのへことのおもむきいさ
いに申上ければちばの介どのたけ
さくがこうしんのほどかんしんまし〳〵
ことに大りきなることもかね〴〵きこし
めされければこう子たけ作母もろ共
なさるをまたうばつかりせめておよつた
かまくらへめされその名を四かいにあげにけり
さむきをしのぐたすけとなるがすこしは此身の
たけ作ははじめてかまくらにいではんぜうなることをつぎへし
よりたけ作はけんぶつにゆき大いそのくるわは
へつせかいなることをたけさゝに見せけるゆへ大し
いそのくるわ中にてもこう子たけ飢の十
ひやうばんことにたかゝりける
それと見るよりらんてふが〽まア
それと見るよりらんてふが〽まア
用があるとておみちよりそれ
ゆへさきへかけぬけてちつとも
はやくとおほきにいそぎやしたト
はなしの折からしんぞう
此いともぎたりければ
それと見るよりらん
てふが〽そしておいらんへ
とかく此いとさんがわたしを
かべにしてなりやせんと
きいて此いと〽ヲヤぬし
こそいつそにくらしいよし
○うつてかはるつるがやのあんどうに
つめられて〽ヲツト
あやまり〳〵かういふつけ
のわるいときは小べん
たちまちひかりをてらすちやうちんを
さきにたててはごト〳〵小女郎を
おいらんはきやくじんでなくつてきやうゑつ
〳〵出村さんをつれてまゐりやしたがし
〽つゞきしりけんぶつの為まいにち〳〵かまくらのまち〳〵
をあるきけるゆへこう子のたけ作のひやうばんまち中に
ひゞき大いそへも家中のわるとのばらのすゝめに
でもしてきやせう
とゆくあとに小女郎が
うかぬかほつき此
いとが〽おいらんちつと
さけでもあがつてお見
女郎が
気がはれんせう
気がはれんせう
〽こんやはおいでなんせう
かと心まちをしてゐた
にモウよつでも
ありんせうに
いつそじれつ
たうおすじ
なんしそうしいとこと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いふに此
いとも
次へ
小兵郎
ござり
金襴
らうかをばた〳〵とかけきたるばん
とうしんぞうきてうがそれとみる
より〽玉しんさん本はよく
できいしたねへ〽マア
きいてくんなせへ此
間のばんあんまり
ながいゆめを見やした
から書てよこしたがあァ
おもふやさきへこんなものを
ひろひやしたトくわいちう
よりふみをいだし〽出村
さままいる小女郎より
の此ふみおほかたてめへの
だらうトなにくはぬ
かほにて小に女郎の
まへゝおけばこれを
見てあたりもびつくり
するに小女郎が〽この
いふゆめはよくあたるものだと
ことであひたくつてたび〳〵
□□□□□□□□
よびにあげいしてもへんじさへ
夜はねぬ
つゞくろうになるやうすにて〽やうすにてへどう
しなんすかとおもへばいつそあんじられてなりいせんト
うはさなかばへ玉屋しん兵へちや屋をさきにたてて
ぎしきへとほれば小女郎もすぐにきたり〽モウ〳〵はなしが
あるからあれほどよびにあけんしたにナゼきてはおくる
なんせんたいていまつたことじやァおつせんといふ折から
たてをかた〴〵なのれ共引なんとにぜ上使は
きつからう子トきくより小女郎〽そのやうに
なしたつたひとりでうき世をわたるらんめんや
長六ちよつと手いれのまいやつこうまくばけ
たるたいこもちサアじんぜうにいろをとこのゆく
たくんできれやうとしなんすことは
おざんせんトわつとばかりになき
いだせば玉しんが〽ナンダくやしん
ぼうでなくのか何もなくことは
ねへト
にはたん
〳〵わけ
のあること
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しなん
たを
ざんす
まァ
よく
〽わけを
きゝわけ
ておあげ
かいておよこしなんして
みんながをかしがつて
わらつてゐても
わつちやァ大かた
これにはなんぞぬし
のたゝみのあることゝ
がけしてざしきはまんまと
のりとつたりまづ〳〵
あれへといふところへ
およこしなんせんであげくの
はてにはアノやうなほんを
心でこゝろをさぐつてゐいした
トいひわけまじりの折からに
らんてふきたり〽ヤ申だんなあいづの
すゞともろともに用をあざむく
此家のあかりまづいちばんにさき
なんしくなるほと
非
たら
大かた
ばけが
あら
はれる
だらう
〽そりやアぬしのいひなんすことだが
このはいとがりやうけんにもそれじやう
うはべのはらたちでしんそこの小女郎
さんのりやうけんはどういふ
気だかしれいすめへといふに
小女郎
なみだ
ながら
此いともきたり
〽そんならみんな
こしらへことでありい
したのかアしら〴〵
ちやつて
おいておかへん
なんじげん
しいかほでよくうそ
てへいやに
をおつきなんしたにくら
しいらんてふさん〽ヤァおろか
此やうなことをしなんすのでおすはなしいやにてふ
〳〵やくはらひではなけれども何もだんなのいひつけで
六が〽モすだんなおいらんがたもこゝろありげにいひな
六が〽モシだんなおいらんがたもこゝろありけにいひな
いぬにはいつたきらんてふせうこの一つう手にいるからは
さるから心しづかにまアあらつてごらうしまし
もはやかなはぬよくごしてあさぎづきんをぬいだ〳〵かくいふ
〽おこなたのきものじやァあるめへしいゝどつぎんし
われはおやもなければ女ぼもなし女ぼなければ子はなほど
同八匁
一
つゞきあらはれるものか〽こゝでそれを
いつてわたしにはぢをかゝせずとも
いつてわたしにはぢをかゝせずとも久〽ア二きれるのきれねへのとひにんかたきゆ
いたとサそれじやアわたしばかりわる
ことそれしやアわたしばかりわるうちのどぞはじやアあるめトそかな
ものになるやうだ〳ウ此いとさん
〽さうサあんまりおしやべりなんす
まゝになるとてもたゞはおかねへ
からだまふちつとだまつて
こつちのこゞろ〽そりやアうたがひ
おいでなんしそしておいらんが
さへばれることならどふされんす
あれほどにおもひつめ
ともいとひはいたしいせん此ふみ
なんしたもむりては
も此とほりすこしもいやみらしい
おつせんちつとは
はおつせんどうで又ぬしの手くだ
さつしてもゐな
にはかないゝせんそれに出むらさんを
んせうがア〳〵
つきださうとすればきそう
ふみは小女郎
さんがとやかくいひなんして
つゞきあらはれるものか〽こでそれを
そのやうにきやうげんをかきなんしたの
かへ〽ナ二きれるのきれねへのとひにんかたき
うちのどてばじやァあるめへしそかな
せりふはこつちにはねへことサたとへとの
なんのとむづかしく
いひなんしてむり
に出むら
さんをよぶ
まいと
いつてさへ
ぜんたい
いぢの
わるい
きやう
さんゆへ
さんの心
から出て
おやんなん
でも□□
でもおつ
せんのサ
ねへきてう
さん一アイヤ
わづち
らが
よくしつて
ゐることざんす
からどふぞきを
みぢかくしなんせずにおい
ないせうのめへが
すまねへの
ことをこし
らへて
ぬしに
ものいりを
かけたうへで
又まちがひ
でもできやう
かもしれぬと
おもふから
おもふから
それもぬし
にあふて
そうだんの
うへ心の
らんのこゝろいきをおたゞじなんして
もし又ぬらびたゝねへことでもあるは
すならわつちらがことうとも
なりんせうねへらんてふさん
〽なるほどみんなもアノやうに
せわをやきなきるしおいらんも
しんじつをあらはして気をもみ
なさるやうすわたしもよしねへかた
なりやせんわたしにほねをおらせたほう
しほによつてたかつて玉しん小女郎をむりに
ことこへつれゆきよきほどにあひさつしてみな
それ〳〵に引とりけるあとには二人さしむかひ
にて小女郎はうらみらしく〽此ふみをぬしは
見なんだらう〽ナ二人のこんたんの
きやくをしたと思へば今さらきのとくで
ひにこんやはとまつておくんなせへといふにみな〳〵これを
ふみをみるもいか
見ておくんなん
せばいゝに
せばいゝに
〽なるほど
人の心も
わからぬ
うちは
いろ〳〵に手を
〽とてものことに
まはして心も
引て見るやうな
▼ものゝ
わかつたうへは
ぎにがあつたとて
かまふものか〽そんならかまひなんせんつもりでそれでゆで
八兵衛
すむやう
にしたう
おすこの
うへはほん
とうにぬしの
うたぐりの
はれる
やうに
〽そん
二十
で下さんせ
ト小女郎か
さしだす
うでの入れ
ほたつに
たがひに
ふかき中
とぞ
なりに
ける
是よりすゑ出村
玉やのくる
わのたて引
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
土手のいし
うち二人が
新兵衛の
なりゆきは
黒舟亭
一雄写
来世の春
しんばんに
国信画
志満山人著
〽此やうなられしい
ことはおざんせん
はし御らんにいれ
奉るひめてたし
〳〵
一仙女丹のほぜ引下が
おろひおちつく薬代四十八文
一仙寿丸きうの人代百文
一神仙子さけのゑひを
代三十二文
五そうの
一髪生薬
くすりなり
一たんせきのねり薬
小川丁表さるがく丁
山田池龍契
やよすがし火けしやしき
片岡仲
兵次所
よしず大坂や往蔵
てつほう丁
あふみや次兵へ
一其外所々にこれあり
の
工人
攻
十一
年
無
(鋳物語
いまどみやげ
曲亭馬琴作
関亭傳笑作
全六冊
御産池罷女利益全六冊
今戸土産女西行
五度亭国貞画
哥川国兼画
小菊
判兵衛
山東京山作方言
同哥川国安画
絵図自慢芸者容果全六冊
修行、
行金の草鞋十八編
此管棚はゑつ中立山記行にしてわきて興ある名佃也
梅花開
一万株
五渡亭国貞画
市川三升作
ゆきのぶり
先彫目録
返舎一九作
○初編吉見物○二編東海道○三編伊勢京大坂
財銀世界雪振袖全六冊
北尾重政画
○四編四国長崎○五編木曽海道○六編道理画院
○七編奥州松よ○八編越後藤九編西国領礼
山東京山作
○十編坂東◯上編ちゝぶ○土編才のぶ山
あづましくだりきたいのせきとり
○十三編艶朝○古編四国辺路○十五編江戸八十八十八十八丁
東来俄関取全四冊
○十六編廿四はい○十七編村種○右不残出板仕候
小女郎
御かほの介様
北尾重政画
志満山人作
おしろい
ろれに大奥仙女郎吉原ばし西伝馬守様
こうのうつゝみがみにくはし御らんの上御もとめ下さるべく候
那国薫葛裏乗全四冊
新兵衛
歌川国信画
江戸馬喰町二丁目南側と
《題地本問屋
森屋治兵衞板元
十一
是よりすゑ出村
玉やのくる
玉やのくる
わのたて引
土手のいし
国信画
志満山人著
うち二人が
新兵衛の
なりゆきは
来世の春
黒舟亭
一雄写
〽此やうなられしい
ことはおざんせん
めで
しんぱんに
書ある
はし御らんにいれ
奉かひとてたし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
〳〵
所位
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
一仙女丹のほぜ引下が
てしちつく薬代四十八文
一仙寿丸きうつの人代百文
一神仙子
一神仙子さけのゑひを
不化子さけのゑび
さましどくけし
代三十二文
五そうの
一髪生薬
くすりなり
一たんせきのねり薬
やよすがし火けしやしき
小川丁表さるがく丁
山田池龍契
かし火けしやしき
片岡仲
夜所
大坂や往蔵
七つほう
あんみや次兵へ
其外所々にこれあり
エ
□□□□□□□
痢病者
工人
十八年土政文
の
曲亭馬琴作
関亭傳笑作
いまどみやげ
全六冊
御産池罷女利益全六冊
今戸土産女西行
五度亭国貞画
哥川國兼画
山東京山作方言
哥川國安画
小菊
絵図自慢芸者容永全六冊
判兵衛
修行
小金の草鞋十八編
十八編全六冊
此篇はゑつ中立山記行にしてわきて興ある筥棚ん
てわきて興ある名補也
五渡亭国貞画
先彫目録
同十一年十一年
梅花開
一万株
銀世界雪振袖全六冊
市川三升作
○初編営見物○二編東海道事三編伊勢京大坂
○四編四国長崎○五編大曽海道の六編道陸奥州
北尾重政画
○七編には松よ○八編越し後の九編西国領礼
○十編坂東◯上編ちゝぶ○土編身のぶ山
山東京山作
あづまくだりきたいのせきとり
万士三編公正二十四編山辺路〇十五編江戸八十八ヶ所
あづまくだりきたいくのせきとり
小みなと
全四冊
〇十七編小兵衛と〇右不残
〇十六編廿四はい〇十七編
○右不残出板仕候
東来俄関取全四冊
〇十六編廿四はい〇十七編座焼〇右不残出板仕候
小女郎
北尾重政画
志満山人作
御上同東様
市ばし南伝馬丁
おしろい美艶仙女杏に
坂本氏製
こうのうつゝみがみ有くはし御らんの上御もとめ下さるべく候
新兵衛
風薫葛裏葉全四冊
歌川国信画
仝州本問屋
江戸馬喰町二丁目南側
森屋治兵衞板元