娘金平昔絵草紙
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- 歌川國貞畫
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- 2026-08-17T19:23:18.240Z
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- 2026-08-17T19:23:18.240Z
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- 場所: 江戸
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- CC0
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- 歌川國貞畫
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- 日本語
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- 鶴屋喜右衞門
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- ムスメキンピラムカシエゾウシ
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- 東北大学
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
文政
辛巳
嶋田の黒本
春
金
行
世
鷹野
信信
一一
娘金
金平の
於金
種彦作
公ひら物がたりする所
柳亭種彦作
歌川国貞画
貞享元禄ノ頃専流布セシ和泉丹波ガ
浄瑠璃ニ傚ヒ号テ娘金平ト云
シ和泉丹波ガ
全施六冊
仝松鶴堂梓
嶋田之黒本
前垂之赤本へ
むすめきんひら
□□□□□□□□
末謹草繪草紙
行園
文政辛巳新彫刻
種彦作
止
国
貞
前編
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
御誑詔をもつて世に知られたる神忠_レ知は通稱
長三郎といひ。昌雲軒春清が門人なり。
鹿驚集晴小袖等の俳書に秀吟
あまた見えたり。就中。ゆき
白炭や焼ぬむかしの雪の枝
貞徳老人
といふ名句を
吐てより。
人稱
で
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
白炭
の忠知といふ。
しかるに此句良保が
撰し。破枕集に載て作者
種友とあり。又重頼が撰集
小夜中山には神野忠知と
して。彼白炭の勺ありともに
寛文の印本なれど。忠友こそ先ならめと。
はさんじん
京伝子の巴山人なら
巴之丞にえんがあつて
のまからうがおれがつらは
六角ばつてわりい〳〵
こんなゑぐみはかいたことが
ないがこれが此ほんの
しゆかうだから
しかたがない
かねて考へおきたるが。頃既に刊行なしたる随庸諸話に
此説あれば可止み。可止みと独ごつゝ。火鉢の裡へ
なげこめば。書ぬむかしの雪の白紙。白灰と
なつてぞ消うせける。不思議や煙ともろともに
ひとりの老人あらはれ出。范爾としていつて曰。
むかし話にあらねども。うち散る灰の奇特に
よつてふたび梢に花さきの翁とよばれし
貞徳とは。まろがまいとにてあるぞとよ。汝原来
あゝどうぞ
及ぶつ
さまが
めんどう
がらずず
よんで
さまが
くたされ
よい
俳道を知らずして。やゝもすれば故人の句を
論ずる事尤すぢなし。いらざるお世話といふ
ものなり。幹のことをば断屋にまかせ。是等を
○本箱の
うはがき
けさゝ
しやなどの
見たこともない
趣向の種として例の草紙を編る社
身の相応にてあんなれと。告ると
近松作幸加藤本
唐本の名を
かつておとし
くれゝ
おもへば夢さめたり。嗚呼あやま
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
てりあやまてりと宝井其角が
雑談集に。忠知は腹きつて死たりと
見えたるを。附会なしたる根なしごと。譬は何人の句にもせよ。今の世までも白炭となしと
名をのこしくは忠知が
面目といはざら
めや
女
白炭や
忠知
焼ぬ
の
ゆき
ええ
右は松江重頼が
元分こし
小夜中山集に
見えたり
干野蝶三郎
白炭は焼ぬむかしの
ゆきのえだ
種友
右は良保がえらみし破枕集に
見えたり〽や「はたゞ一字たかへり
干野屋
蝶三郎
てふざふらうにようばうを
蝶三郎女房小浜
初名浜路
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
前頭を以上・〇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
似た
物が
貞徳
女侠金平の於金
女夫
に
なる
や
二星
此句重頼撰
○懐子に見えたり
浅草出火の爆火消毒ありて、其外にて、ことなり
女夫に
似く
なるや二星初知
ものが
此句
立以撰
○烏帽
子
箱に
見え
たり
女侠弁慶の於弁
てふ三郎
たゞとも
しよへ
ろよひ
おや
の
かん
だうを
此ことはほつたんの
二にあり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
○つゆし
くせものに
ほつたんの
一なり
うんにく
かに川市兵衛
川市兵衛門
しなへの
たちあひ
蝶左衛門
うち
まける
これ
ほつたん
二にあり
おもちなきされやうすをきかせはくだきり
ほつたんの
さはいせん〽ませしもおこれもつれば目をなるへんつきはなんとしもつれはたまつれんとなるへきことを
おうえいのころし
やう元似のころしよいろべきてくれたけふ誠有
きやうとさんでう
京都三条小ばしの
かたはらに金命利屋古助と
いふものありある日さがの
とげつきやうのほとりなるあきくさの
むら〳〵とおひしげりしそのなかにさも
くるしげに人のうめくこゑきこえければ
あらころえずとたちよりてちやう
ちんにすかし見ればこれ古助が
ほんだなのしゆじんなる
すがゐや房蔵といふもの也
あまたふかでをかうむりて
いまやいきもたえなん
ありさまなれば大に
あれてはしりより
〽おもひがけなき此おすかた
○もうし古助でござります
だんなさまつゆ蔵さまと
よびいくればものいひたけに
見かへりろがらたのづるゝ血し
ほにむせびつゝごんせつ
さらにわからねは古助は
おろ〳〵なみだをかくし
〽きうしよをはづせし
あさでお心たしかに
古助が
ませといたきおこせば目を見ひらき〽ヲゝ古に
一の金をあつめんとの
忘わし身るのさむとせし身にせしわるのさむとならよよよよよよがあしくをあくく也ぬきあはせし
つけきたりことばもかけずだましうち
おもむき夜にいりてかへるさはたらけどもとのに
大井川にそひてきたりしが
○は九郎しゆじんの
うたるゝをとほく
よりてけんぶつ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
文政
いふのりありありゆさかのつけきたりことばもかけずたましうち
へんにゑよようありてわれもひとこしたばさめばぬきあはせて
いききうだ
ふりでをおび
ぬきあはせしわきざまで
ありてわれもひとこしたばさめばさあはせて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
よわあわしうへなればなりの
もつでたまかべきこれこのごとく
ふかでをおびかい□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ばいとられしときい□
古助はいよ〳〵おどかんき
〽してそのおわき
ざしのこしらへは
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
〴〵しつて
ゐる周
きん
にひきじゝ
つばはしやくどう
もつこうがた
むめい
なれども
せきの
まごろく
〽なるほど
ぞんじて
をりま
それを
する
しよう
こに
の巻へ
つゞ
権
おべんさまをもりそだて古助はなみだを
かたきはみごとうたせますトのみ十いみ〳〵
きいてつゆ蔵かぶりを
ふり〽あゝ。その心ざしは
ますな
一の米より一かたきをたきをもうそちもかならずないてくりなん
おちいさけれどおむすめごなといまをかぎりのくつうのてい
うれしいがかたきを
今さら
うつとはぶしのこと
申におよばねども
もしやこちらがわたくしめは十の年から
かへりうちけがでも
あつてはちすぢが
たえるたゞふびん
むすめのおべんとしよに
三つのくわんぜなし母は
さんこに世をさりぬ
わがなきあとは
ほんのみなしご
うばもろ
ともにそち
へひきとり
かへりうちけがでもあなたのおやごつゆ右衛門
あつてはちすちがさまへでつちぼうこう
たえるたゞおびんなはねんきをしゆびよく
つとめまして
三つのくわんぜなし母はたゞいまではごべつけぶん。さうおうな
あきんどになりましたのもお家のおかけ
ごおんはさら〳〵わすれませぬわたくしの
むすめおきんはおべんさまとおないどし
わか子のあいにくらべましても
みぢんもそまつにいたしませぬ
ゑもわたくしといたし
せいじんの
たことが
のち。むまい
とつて家をたつるが
われへのほうこう
それよりほかにのぞみは
ないかたきはうちすて
おくとてもあくじがつもは
おくとてもあくじが法もれ
てんのあみおしつけか高は
しれたことこゝでしぬるも
さだまるごふいんおれもなげかぬ
○つ物蔵が
むすめおべんがうばおそな
古助が女ばうとなる
良金
やあなたがおゑにはなきる
まいし。さ。さゞきずぐちへ
かぜがしみてはむづかしく
なるとやらわたくが
おふふいまうして
おやどへかへつて
じやうじやう
おきをはつて
ござり
まら
としくれ
ばはは
こほり
いつのまに
かはことされ
たりやや
もうだんな
にやじいりんじう
はつとばかり
しりゐにたをも
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
てぞゐたり
○かくてあるべきことならねば
つゆ蔵がしがいをねんごろ
にとりをさめゆいじんに
まかせつゆ蔵がむすめ
おばんをおそなといふうば
もろとも古助がかたへつきへ
つゞきひきとりしが此古助の女ばう
三つになるおきんといふむすめを
のこしちかごろみよかりて
ねやさびしきをりなれば
つひにかのうばおそなを
古助がのちのつまとなし
ふうふなりよくくらせしに
ふたりのむすめが十三といふ
年のくれかのおそなも又
つゞきひきとりしが此太助の女はうもとかんのゝ家をたやすべしとてふ三郎が
十八の年のくれつびにかんどうじたりけれは
十八の年のくれつひにかんといふむすめを
てふ女郎はせんかたなくすご〳〵くにをたちのきかり
ゆかくてゆめのまに三四年すぎてのち女ばうなきさ
ねやさびしきをりなればけいかくてゆめのしたいにこほしたいにやまひおまひおもつにやまひおもつか
風のこゝちとうちふしけるがしだひにやまひおもりつ
いまはやうじやうかなひがたく見えければかんだう
なしたるわが子のことをくれ〳〵もおつとにたのみ
なしたる日が子のことをくれくもおつとにたのみ
つひにはかなくなりにけり○かゝるなけきの
そのうへにてふ左衛門もがんびやうになやまされ
みまかりぬ古助は
いれうをつくせどぢしがたくまうもくとなりける
いかゞおもひけんしゆ
じんのむすめおべん
をば五でうのはしの
あたりなるりんばう
屋といふあきうどへ
ことは
やうぢよにやり
じつのむすめ
おきんをばいよ〳〵
ちようあい
したりけり
これより十いゝのゑとき
〽ほつたんの二
こゝに又きうしうのたんだい大うちたらの助
よしきよがかちうにかんのてふ左衛門といふもの
ありその一子てふ三郎忠幼はうまれだちりは
にしてぶんぶのみちにくらからずつとめの
いとまあるをり〳〵は春きよといふものゝでゝ
となりはいかなのみちにこゝろざしぐ
○しらすみややかぬむかしのゆきのえだ
といふきたいの句をなしてより人よんで
○おもひもよらずしきりに
わが子なつかしくおもひ
ければかつは女ばうの
ゆゐごんといひてふ三
郎がかんきをゆるし
かとくをゆづる
みてよからめ
と此よし
とく
〽しゆじんに
きこえあげ
しらすみのたゞともとぞいひけるしかるにかのてふ三郎
ふとともだちにいざなはれしものせきいなりまちのゆうやみに
かよひたいしやにふけりしやうねをみだし父母のいけんを
もちひねばもとよりものがたきてふ左衛門かくふしよ
もちひねばもとよりものがたきてふ左衛門かくふしよ
ぞんなるせがれめをそのまゝにさしおきなば▼
かまく
らうにんたてゝし
ゐるよしを
□かねてつたへき□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しかはははる〴〵とかの
ちにくだりさま〴〵
にたづぬれどもその
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
せんかたなくとつくとつて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ねんとさんほかぎるまで
しきはかり元宿より
つかれをはらしけり
よみはじめ○てふ三郎がをさなきときより
いのなつけせし女あり十いれはあふみのしが
ごほりゆゑあるぶしのむすめにて
その名をはまへ
ぢとよびけるが
▼ゆひなふを
とりかはし
やくそくかためじ
ばかりにて
あひも見もせぬ
今さらほか〳〵へよめいりすべき
心はなくあるみやがたへ
ほうこうして此とし月
そのうちにてふ三郎が
みもちはうらつかんだう
せしとのしらせのふみとあつて
をすが
せしに
てふ
ゆくへを
たづねかん
きしや
めんの
その
めんぼくもない
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
かんだうしたを
しらせてやる
ふみが□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
さるじやうがはり
かくなるうへはぜひ
もなしいづくへなく
はまぢし□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
えんづけめきに
いふてやつたに
此ごろになきよろこびがほ
此ごろになきよろこひかほ
はまぢはしばしさしうつむき
ながのとし月
ようまつてゐて
下されたたにん
のなかゞくすりと
なりあくしよぐる
ひの大びやうが
ほんぶくしててふ三
郎はもとの人に
なつたときゝとのさまへ
ねがひをたて此ごろ
ゆくへをせんぎさいちう
めでたくめをとにしませうじ
ゐたりしが
ものもえいはず
ために
あたり
さんぼん
きにかつり
ずます
してゐ
雨よし
□□□□□□□□□□□□□□□□□へも
あるやなしひそかにりよしゆくへたづねきたり
つもることどもこま〴〵とものかたりなし
ければてふ左衛門うちおどろき
〽しよつうばかやまのいひやくそくで
つひぞあひはいたさねども
そなたのおやごはむかしのどうけ
それぢやによつてはる〴〵のうみやまこえ
ての此えんくみちつともはやくひきとつて
それからかうしてあらしてとたのしんでゐる中に
おしやう〳〵に
かほをあげ
あなた
□□
いひなづりもの
うらは世だんなんかは
てのわたしが
おつことずいかん
だうときつたとき
ほんにみもにもつたへし
さいてよろこぶかひもなうあつてこいなたはかくごまア〳〵まつたト
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□に□□□□□□□り□
やから又もろみだにくれければなきいだし〽なにゆゑとは
〽あなさけなさかならず
なげいてくださるなそのしれやせんあすはたよりが
まことからからからかみや
ほとけのめぐみでもめぐりわがつまはひよんなことにて
あはいでなんとせうごしやうがいれがいれがしな
○ま□せがれがことはずにをられませうかとめ
さしおいてそろたはずところしてくださり
はやくおいとまねがひませとすがりつくをつき
よめよおやよとのけて〽ゆうりにかよひ
よびりはしかう〳〵たいしゆにふけりにつくい
にさへしてたもればやつめとはらたつまゝかん
やつはりてふざが
かへつた十いゝろあんどときからりはつものなか〳〵
させてくだされとわづかな金にめをくれ。とう
むかしはふたうをみがきしぞくすべきせがれでない今
とやまはしなきにけり
かゝるをりからおもてのかたどのこのさにいりとりとりあげられてうへみぬごとの
六じやうじゆつくにはすくには
おいゑをかしうんさのつさ〳〵とうちけんをはきちらすそのにくさくさゝさ。てんしうが
となればおもひかけろきてふ左衛門をるならはさやつめにくちはあかせぬものことともへ
なにかはしらねど。はつと手をつきどもそれもかひなくあるときかとじかんじかん
身がとしはおいたりめるいはきたりしうん六めはてふ三郎を
そくさいでおいで。あそばす。おもひけん立になによつてしよつてしうとのきしよ
とるよりはやくはなんしてみやつるへ
やう〳〵ぶつきげんなとをりしやうす〽やれはやまるまいはまちどのろには
見えず心もよはるひさぶしをかんどうせしその年にやう〳〵とかへ
ふみしめてさぐりより手をられたしんざんものよこしまひどうの
とやまはしなきにけりねいじゆ魚おもねりへつらひしやらんた
さまでござり
ます
ゆるぬかに川うんばのつさ〳〵とうちげんをはきちらすそのにくさゝさ。ゑりてゟ三郎かん
やれ〳〵ようとめて
〽やれ〳〵ようとめて
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
〽は□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
くないはふ
ぢごとの
きをおち
つけてきが
いふこ
廿一月
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いはれて
ふつこ
みかへ
見かへ
れれ
いろしつ
目のう
目のうち
わが名をよび
さへつひぞ
見もせぬ
りつぱのさむらひ
くださつたゝそれはさう
まァあなたはとなた
としもふし
まァあなたはとなた
ぎの一つと
はまぢは
さらにがてん
ゆかずうつかり
としてゐたり
けりてふ左衛門は
両手をあげ
かんだうなしたるなんぢがことこはおもひながら
せがれてふ三郎といふ
ふとゞきやつさいつよつごぜんにおいてあし
さうしうかまくら
なめり川のほとりのぶつてふちのめせし
ちや屋にてあるそれをかね〴〵いこんに
もさ屋にてあな
さむらひのはながみおもひろく〳〵しよう
ぶくろをぬすみとりともないことに
ことあらはれておひれをつけて
せんかたなくはらざんげんをかまへ
きつたとはたのはしれてある
おもてむきまづかまくらのやうす
かのさむらひにをもとつくりと
きつてかられ
とらへられ
なぶりごろしにしぬはいつでも
みじめのさいでしなれるトことわけ
わが子がぬすいへどいとほそき
しらずからくのぢはさらにきゝいれず
ねがひをさしあげしは〽しやうじのしれぬ
しれ夢なんぢがおちたゞともさま
これななんぢがおちたゞともさま
どとあつて十いんにちまり
なくたみけたてゝたちかへれば
みをひろぐと
つゝしんごとよくきかれよりあゝとしよりのいらざる
うやまふほどなをつけあがりめとぶくたうのことをいひつのりろんよりしよう
〽わたへしならぬとのゝおほせしるへのたちあひとのさまへねがひをあげ
どとあつて十いんにちよりわたしは三らいそだつねませう
ごつゐはうおしてくにへあなたはおみをたいせつに此よを
はるられずそのむねきつとさしぞへをうばひとつてぬかんとす
こゝろへられよといひすてゝゑゑや〳〵も〽あれよといへどめは見えずもてよ
松の
かへされたらしばりくびもさがしてくださんせしつひにしうとの
ろ々たゝさけたてゝたちかへれば
なくたみけたそゝたちかへれば
てに左衛門はばうせん上手をこまぬれさいといとのくりのしよひすつとよつとよつてよつてある
いふてふ
三郎とめる
〽ゆれ〳〵どなたか
ぞんぜねどよい
所へきてくださ
れたさだめて
それなるはまぢ
どのゝお身う
ちでござらう
とへとへど
□□□□□□□□
あらざれば
こくひをかたけが
しあんして
○それ〳〵
○おゝそれ〳〵
此ごろから
ねんごろ
つぎへ
せきしゆぼねしゆ
すかしあふき
いうまんあふき
新製五郎同地
松しま半弥
古歌もやう
呼ふ
まへのつゞきさつしやらぬはさやうでも
ないさうなどうもおもひいだされぬ
□さ。どなたどがいざるどなたど
ござるトとひつめられおもひきつて
手をつかへ〽ちかごろおめはございふじ
ゆうなりわたくしも
大びやうをわづ
らふでから
こゑかはり
こざらぬはづ
ごんどううけました
ごかんどううけました
てふ三郎めでござります
おきゝしりも
きかゝりてきくとも
しらずむしつのあく
みやうあとぼつかけて
かけ出すをよひとゞめ
〽やれまてせがれいふこと
あり〽いやさ此みはとも
〽なにせがれかやれ〳〵女いつゐはうなにさ〳〵
になにせつれ〳〵
ひさしやそちがゆくざんげんの雲きりが
へをせんぎさいちうおほはゞおほへ
まァなにからはな心の月にくもりが
さうやらちかう〳〵となければ又もとの
うれしきにもなみだひかりをはなつことも
さきだつおいのくぜあらうは〽ぢやといふて此まゝに
はまぢはうろ〳〵〽ハこはむしつをうけしせんぎと
たつつゐつ
いひなしわりやうん
六をたゞひとうち
〽そんなら
あるたがてふみ
〽白い〽たやうちわる
〽ゑ〽さ。ゑ〽さる
さまさうとは
しよぞんで
しらいで
すでのことおゝ
○あゝわかい〳〵
あらう
の
はつかしと
びんかゞみ
なみだのちよもきあは
づゆもせてたにん
まゆはきまぜずのおくで
びんかゞみさいはひよめ
せてたにん
にふりさゝごとさァ〳〵
かはりきやれとうちくつろぎ
たるよろつもることども
こびがほ
にはかに
しよて御
つくろふを
でふ三郎は
めもかけず
〽なにかのことは
さしおい□てもちくきは
さしおいてにつくきは
かに川うん六それがしおもてに
にはかに
しよてい
もとよりたくはへともしからねば
はなやかなるあふぎ見世をいだし
あきうどゝなりはまぢもしゆ
さしおいてにつくきは
かに川うん六それがしおもてに
みやうじをそのまゝかんのまゝかんのやといふし
あきうどゝなりはまぢもしゆ
良介
あふ
きの
はん
よめのり
かう〳〵に
つかへけるにぞ
こや左衛門は
心やすんかみを
おろして閑草と
あらためてふ
三郎も町人に
たゞともといふ
名はにあはし
からずと
たね両と
はいみやう
をよびかへ
しやう
ばい
いとま
には
なされ
女人
つきむかしにかはらずふうりうのみちにあそひ此ころまでは
つきむからにかはらずふうりうのみちかにあそひする
人のむつかざりしぬのめぢといふあふぎをたんざくの
かみよりしいだしいよ〳〵はんじやう
したりけり
これよりこゝのゑとき
〽ほんもんのはゞめ
とんばうぐみのそのなかどつるかけの
きね作と人にしられたおとこだてた
〽ほみほのほみほのほのほ此おきんは
つかしかきも
せぬおかたどうやら
あしがひよろ
〳〵とこし
のよりはれ
茶はたつみ酒は名におふ
いろどころ花ともみ
ぢはひがし山やう〳〵
ふゆもはしのりやう
さけのかんせいしづる
なをたのしむこだる
小さけぢう日ものん
どりとうらかに
きゞはさくらのかへ
りざきさながら
春にあふぎやの
女ばうをはまは
けふ十つゝへゆさんがてら
の寺まゐり花見る人は花よりも
かほりたばこのくもとなるさくらに
よねんなりけりをりからむかふに人おし
してそれけんくわよとよばはるゑ
みなもこちへと小ざしきのしやうじ
ほそめにうち見やればをはまが
○とのごの
はだはしらつかや
みぢんもいやみ
なしぢのいんろう
とをめに見ればわか
しゆとも又むすめとも
しゆとも又むすめとも
しうと閑夢とはひごろなりよき
金いりや古助がむすめおきん
とてもてあましたるおてんば
ものまだ十七のぶんきんわげ
うたがひのやのじむすびの
しゆすのおびむかしわたりの
金いりや古助がむすめおきん
ぬめりなきあついをだての
ばらをのざうりろつはう
が望にあゆみくるひとりのわるもの
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
大手をひろげ
たちふさがり
〽此ばつなだいの
むすめのたてしゆ
きんひらのおきんさんだいぶ
ちからがつよいげなちかづき
がてらにかうしてトさしこむ
手さきをちやつとおさへ
〽ゑゝ。女にむかつてぶゑん
りよなまァおまへはたれさんと
〽なにおれかにおりやりや倅
やなぎのこしにてふざめも
くだりころ
くほりもちを
くき○化さん
はこれさゝわが
射まはし
心されに
しても人
さんがうま
いとほめも
さんすまい
そこのか
しやんせと
つきとばす
○どつこい
さうはと
ふみとゞ
まり又
くみつくみ
女にまれ
なる
三の巻へる
おきあがり〽田刀は
きねなり女はうす
ひつぱつしてつばもとおさへ
やきばかないろとつくと見
〽おにのこはがるあかいわしで
きんひらはきれやんせぬ
さァはやういなんせと
なげつけられて
きねさくはやう〳〵に
おきあがり〽田刀は
きねなり女はうす
わらでむすんだ
なまこどり身は
ぐんにやりと水もちにて
おくれをとりこのすな
まぶれはぢとあたまを
かきもちとくち
あひいふて
にげてゆく
またもかなたに
人おとしてりん
ばうやのむすめの
おべんこれもおと
らずはなやかに
おびはきんじやの
なごやうちせつかい
そでのゆきみじか
なつどうぐのそめ
○もうこれまでときねさくが
も二の巻よりおきんがはたらき▼あみがさにてかほをかくせし
わきさしひかりとぬきうちをちうにひつたてゆらり
ひつぱつしてつばもとおさへあゆみくるおきんはそれと
見るよりも〽おやおべん
さん。だいぶ
おまへは
もやうゆきのすあしにみつばのこまげた
いさんでちらすひざくらのまへだれけひらき
あぢなとりを〽されば心べんけいの
きいてくださんせ此ちざ
きいてくださんせ此ちざ
ふきがらすめがわた
ふきがらすめがわた
しにとんとつきあたり
おきんが
あいさつもせず
いもう
とばうとははしより
きもがふとじるし
もの五でうのはしを
ふみならし名の
とぶん
手なみ
を見
せて
とゞろいたりん
ばうやな
やり
やん
せう下
ふりまは
いちごんの
こたへも
なければ
おきんが
たちより
〽十いれ。きをれ
とうふのにほん
あやまりましたとしやつかゞんで
いふかいはぬかわたしが手りやけり
まアはすつぱをとあみがさをつぎへし
見るはこなたのそん
くひたらぬ
でんがくさん
すゐとは見
えぬあを
ざんせう
からいめ
〽つゝきとつてすつれば
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□の□
おや古助〽やァおまへは
両人がにげいだすをいたづらづくりゐのくま
りやうてにとらへ
〽なんとかざふき□かみつけたはたれぢやおきん
〽なんとかざふき
がらすのしやうたい
手をすらせたは
見てちつとはきもが手をすがせたは
たれぢやおきん
つぶりようがぎをんたれぢやおきる
とうふの二ほんざしぢやきくたび
とうふの二ほんざし
くちにあはずと〳〵におれが
くちにあはずと
げんざいのおやのくらうさ此ころも
いけんぢやふたりともすけろくの
いけんぢやふたりと
まァしたにゐてきやうげん見て
わがみのうつに
ききやいの上
ひきくらべ
いはれてかほも
あをなにしほ〳〵
あをなにしほ〳〵
ひよんなときに
〽あねさん〽おべんさん
〽此よわむしにつる
まつてじゆうに
なるははじめうら
がてんがゆかぬと
おもふたれど
〽とゝさんであらう
とは〽しれぬやうに
大小はかまかふき
やくしやぢやあるまいし
あみがさかぶつて
ろつはうかゞりおりや
きはつとしたわけあつてちつとしたわけあつて
どもふたりのやつらが
どもふたりのやつらが
ばかつくすてつしようをいもうとにしてそだ
かなしくなり
おもはずなみだを
こぼしたはいのこちらの
しろざけうりこどのも
おんなじやうにあぢなすがた
がてんがゆかぬとおんなじやうにあぢなすかた
ぎおんのちや屋ではあるまいし
あかまへだれにふさつけおびの
これだまつてゐてはことが
ひぬおべんもまァこちら
むけるいまさらいふにおよ
やくしやぢやあるまいしむけるいま
ばねどもわがみはおれが
やくじつのむすめ。ではないが
ちつとしたわけあつて
たい〴〵の〳〵あのおきんが
をいもうとにしてそだ
きんひらむすめの
いたづらづくりゐのくま一
どをりどひとくちに
みつけたはたれぢやおきん
▼それを又めづらしさうに
□□□□□□□□□
なんぼやぼでも
おやはおやすゐ
とは見えぬ
あをざんしよ
のたにんなら
かげてそしつ
て目の
まへでは
こつぶでから
□□
□□□□
やなぎと
やうにあしらふわい
ざァあやまつたり
どどどうぢや
□□みみ
まじつれの
くどきこときこと
ふたりは
なんといひ
わけも
なげくび
したるうし
ろのしやう
じおしあ
けてたち
でるをはま
古助はちやつと
かほいろなほし
〽おゝつちれは
あふぎやの
おいへさんこゝへは
どうして
いつのまに
さいな寺
まゐり
もどつ
かけ
やうすは
あそま
できゝま
見たうへでとつくりいふててあげ日ごろからころ
きかせたさ。これおきん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
どのへやうぢよにやつたは四年
とのへやうぢよにやつたは四年
ときから
かしこい
いぜんじつのむすめもおよば
ぬほどかわいかつてくれられ
うま
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
れどけふこのごろの
身もちでは
しゆ
七
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あいそが也
き
は
よし
うたも
よむ
はいかいの
ほつくとやらもなか〳〵
あぢをやらかすとおりや
もんもうでしらねども人さまが
おほめなさるそのうへに
きりやうはよしなんでも
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
りつはなむことつてと
おりやかほがあはせ
たのしんでゐたものが
四五ねんさきからけんじゆつにくいなぜまんそくにみをもつて
いふやうな
やはらかくしてけいこするやうすおきんにいけんしてくれぬいろごとて
なァもうし
なんでもおぼえてそんはゆるぬとにけはしりおやにくらうを
おふたりさん
あれあれあのやうつぶいて
すてゝおいたがあたとなつてその
ゐさんすはおまへのいけんが
なりはなほどぢや女ににあはぬ
もてあますはまたとひとりは
とつくりとむねにおちたに
いんろうわきざしくさざうしにさへ
ちがひはないれがつからなるの
ないわいやいこれからはとほ
ちがひはない日ごろからなるの
しやく八さしていちまつがたのきりもの
ぐちへもでますまいとしやつ
よいわたしにまかせてまァ
きた女だてといふものはりうかうに
おまへば〽ほんになるほど次へし
かくれださうと此ころはさつぱりないにげんていふるいはぬかおれがおまへはおんなん
木
御印下よりなぜはやう
いはしやんせぬわたしら
ふうふがなかうど
して今ごろはもう
いはたおび。といふ
たところがその
おかたのありし
はしよがしれねば
ぜひもなく
ひよんなことにはな
しがうつて
しがうつつて
しがうつつて
やつぱり心の
もめるたね
これからは
これからは
おまへがたのすきな
ほつくのむだがきして次へつく
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
国〽人にあだなは
〽つゝきわかれ身
○あい。つけられ
ではりきみが
やせん〽ざうきつ
あるかもしれ
ませぬそんなら
おまへよいやうてはとんと手の
つけはがない。おゝ
にいふてきか
それ〳〵いろごとで
せてくださり
ませトかねてくらうをかける
よういのふろ
いゝらもあると
しきへ大小
はかまひつ古助さんのいふかく
はかまひつ
つみうちなればまァおゆるしが
だもどうせん
かたげてぞでたもどうせん
たちかへるおふたりながらむこ
たちかへる
○おきんはさんをどうせとら
○おきんは
あとをうちねはならぬお身
ながめん〳〵
しろうもないのすいた男を
ながだんぎで見たてるをたの
ほつとたいくつしみになさんし
したわいの
くちなをしの心やすめさういふ
につよさうなこゝろはござんせぬ
男がきたらかといはれておきん
つつ五はかほうちあかめ
〽さァわたしぢやと
いふてきたけでは
なしおもはくのじ
あといひかねるを
あすぼぢやおべんがひつとり
あるまいか
あるまいか〽ほんにそれ〳〵
といへるがたして。ことくして。ことくして。
おしとゞめ〽いや
〽それがよかおきんさんはけんじゆつ
ろとおべんもけいこのどうじやう
ともにおび
しめあけてらうにんしゆう
みづくろひほんのお名をばしら
をはまはねどもしらすみさん
おどろき□といふおかた〽あゝもし
おしとゞめ〽いや
しつかにいふで
くださんせかう
なるからはしかた
がない三つから
はくじやう
しやんせうどう
いふこんんやうその
れぬわいな
あれほど
までにとゝさんの
〽あけんをつひきく
お人をとやかう
おもへどわたしは
十五さきのお
かたは男ざかり
ほとならばきん
びらぢやのべん
けいぢやのと国
子どものやうに
おぎんばう〳〵と
いはしやんす
あるならば上へ
ところへかうとも
いひそびもうか
〳〵するそのうちに
けいこばへもござん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
づねようにもほんの
もをつかむとやらトなみ
だくめばなはまが
さしより〽さういふことか
〽きあそふにはさにはさきなにおもけ申た所うでもあり此む宮しつてそのうちに
ある半ぶんたらす
〽ちうもんのこうけたへんの
あふぎか田本しるも遠慮の者そにはさうせいかうせいとする心も大かたる間をらうと思ふし
しやうさんぞかはしくゑんせト
重だすなりよとあまさまさに〽おくんねいのおきんばうところがおまへにほれこんらうにんもの
〽なんのいな半
でといふをうちけし〽あゝ
かほをくせらうにんぢすめになつたゆゑおれはでといふをうちやをうちけしあと〽あくしんのいるす
やまでらのはるのゆふとんと見わすれたトかさぬき
しれ〳〵おなぶりの
ぶんはさておいて
すつるかほうちまもり
ぐれきて見れば
うたひうたふてたゝすむをはまはそれぞと
にぞ〽どれ手のうちを心にをさめ〽今もいま
あげませうトをはまがとてあなたのおうはさ
とりだすしいぎんちやくとばかり成
とゝさんとも
いひさうな男にほれ
るもそ十いがえんづくおやごは
なだいのしんしやうよしおゝと
さへおつしやればおみのおため
ぜにはいつせんにせの
によさそなことし
えんあがりくち
忠
いふにらう
よりうらやま
にんこゑ
あらゝげ
しげにさしのぞ
くには心もつか
〽それぢや
によつて
ずあふぎを
のこらず
ふとくしん
としも
ひらき
〽春は
〽春は
はな
ゆかぬ
むすめ
娘もたをた
あきは
もみぢふゆのゆきはよけれどもざつと
ひとはけさみだれともいふべきあめに
かたつぶりこれにはとんとしゆかうがない
とにあふぎは四本なり三人よつてこの
いつぽんあまつたあふぎをたれぞ
にトおりむくこなたに
いせんのらうにん
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
あのしんだいを
してやつたといはれては
男のなをれ今こそかやうな
まゐりますまい
よいくらうなばらまア
すがたなれいぜんは大うち
ちやつとトいちらへきと
よしよしきよがかちうにて
かんのてふ三郎たごともと
くださんせとそでを
いひしきむらひゑらす兵と
ひかれてふゑんながら
いひしさむらひえらすみと
○これより
すゑは
てふ三郎が
ものがたりの
ゑにて
すぎし
ことなり
かだ平しゆ
んの
きものを
きかへる
良金
さんわたくしがいたし
ませう〽これは
はゞかりながらあふぎの□にはさきにたちいでゝ〽つひぞ
ちかづきでもないおかた
してせつしやめ
よかろとすが
にはなんの田
ばこさしだす
ふでをの
ふてをの
いふほつく
をして
しら
すみと
あだ
なに
よば
れ
人に
●とるよりはやく
つのふたつあるをば
いかにかたつぶり
田ごようで
これでもほつくに
なるものでござり
〽あゝそのやうに
三つゆひではおはなしが
ますかトさしおくを
しにくうござんす
おきんがつく〴〵うちながめ
まァかいつまんで
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
〽どうやらおぼえの此しゆ
はせきじかさのうちをさし
のぞき ̄ヤァおやごもとんさんさ
ほんにようきてくださんしたト
いはうならあれあの
子のきんひらに
おやごもとんと
こまりはて
いはれてしばしうちあんじ
どうではやう
きにいつた
〽さうおつしやればなにとやら
しられしもの
心までそで
ごひになり
りはいたさぬけ
きいてをはまが
びつくりしつぎへし
十四
つゞき」〽ふうそれほどのおさむらひがどういふわけで
此ごるらう〽されはさかたるもせんなきことながら
わかげのいたりにゆうりにかよひものがたい
おやびとにかんだううけてせんかたなく
したにてけんじゆつしなんをうきよわたり
そのうちに又もやさいなんころはみなづき
なかばのころなめり川のほとりの
ちや屋へかた平といふやつこをつれ
ある夜すゞみにおもむきて日ごろ
このめるひとよぎりを月にうかれて
ふきすさみはるかむかふのざしきより
ちや屋の女をつかひとしてどなたかは
そんせねどかんにたえたるふえのねいろ
おちかづきになりたいほどにりよぐわい
ながらこゝもとへちよつとおこしくだ
されよといはれていなともいひ
がたくともにつれたるかた平めを
ちかくへよびよせ見るとをりかた
くろしいむかふはふしのよりあひ
なりおれはゆくのがめんどう
ぢや手まへおれかすがたになり
よいやうにいふてこいと
さうしうにしるべあればかまくらのゆきの
あたへにつこらし
げにこしらへたれば
きやつめはすぐにて
むかふへおもむき
しられ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□
あいさつ
してその
してばの
ばをばくろめしが
さきではじつの
用心せずまいちらはげらうの
さむよひ
ことおもへばなんの
かなしさはふつとおこりし
一かれがあくしんなかにて
とうやうおもさうなはな
がみふくろをぬすみとり
にげゆくところをとらへ
られつやれかんのめがと
られがやれかんのめがとし
ぞくしたとうをしたへと大さきぞ
ぞくしたとうふをしたへと火されおし
てふ三郎はそれがしなりと安いつと
ていてくあくみやうをきをせんとしん
とよひしがしもべをもつてさむ
らひをなにゆゑあつとあぎむし
きしとせんぎされてはいひわけ
なくでるにもでられずぬる
〽にもゐられず
妙金
つゝきためらふ
うちに年かさ
なるさむらひ
つつとすみ
いでかだ平に
国貞画
□□
種彦作
わきざしを
ぬきもたせて
手をもちそへ
むりにきやつめて
はらきらせやれ
かた〴〵さはがれな
ぬすみししない
とりもどす
かんのはせつふく
なしたりと
そのまみね
おひを川へけ
おとしやうやく
ことはしづまりぬ
それがしすぐさま
川へとびよりまづ
かだ平をたすけに
〽心がらとはいひなが
はづかのかねにて
ふびんのさい十い
いひおくことのある
ならばきゝおいて
あゝおもひまはせば
かやうになるべきからぐ
しあはせそのむかし
みやこのあきうど
なにがしがてだいにて
かんのはせつふく
なしとめしとあとあだ名せし
なしたりとこすゞめとあだ名せし
そのま手ぶだうのやつをかたらひて
おひを川へけ大ゐ川にてしゆじん
をころさせその
ことはしづまりぬかねをふたつに
わけ此かまくら
へすぐにしゆつ
川へとびよりまづ
かだ平をたすけあげほん手はおろ
さねどげん
さねどげん
〽心がらとはいひながらさねどげん
ざいのしゆじん
をこのろすもおな
じこと又ぞやこよひ
えさせんととふに
くるしきめを見ひらき
くるしきめを見んひらき
からすの意にしはすしゆつといといとかうすはんにしくははかうをはさせ候はいの
君のとおしかりもある見ゑにやまたいれはてたえてたりかすかすしのちにたゝ上まは此
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□た□た□□□□□た□
もつはらとりさたみにくもりはなけれ
手をもちそへ
又もみやこにひつかへしさまよひ
あるくもおやのばちと
たらせやれいまゝでいきたはまだ
こうくわいなみだに
むせびけり
これらのことをさゝつたへ
/宝井キ角がざふだん
しふにて
おいりしあくねんてんばつ
たちまち今此ざますなし
□させんととふに□□□□□もやせんとむやくのざんけもの
しらす□
ときこえたんたん
たゞともは
はらきつて
しゝたり
しるせ
なるべし
こうへんへ
城
筆耕
仲道
な
浪
分
前垂の赤本
維
第十
全地
弁慶の
於弁
かた
国貞
柳亭種彦作
歌川国貞画
紅隔靴
むすめぎんひらむかしゑざうし
娘金子昔絵草紙
文政辛巳新彫
徳鶴堂梓
二
止
後
後
たゞともがものがたりに
をはまがおどろき
大かたならず〽はてよつててふくらががかんきをゆ
大かたならず〽はて
がてんのゆかぬ。その
てふ三郎たゞともさまはたづねんためのきやうとの
をさないときからおすまひわたしもまゐつて
いひなづけづきせぬお目にかゝりつもるおは
えんとてめぐりあひなしするうちにみるから
今げんざいにわたしがいぢのわるさうなかに
をつとみやうじを
そのまゝかんの屋ことのゝおほせとじやう
ちやうにんになつたれば
たゞともがものがたりにもおくらやしらねどもおくにのおくにのおくにのおやご
をはまがおどろきてふ左衛門さまがおとしよられ
よつててふ三郎ががんきをゆる
かとくをゆづかとおゆくへを
はたづねんためのきやうとの
おすまひわたしもまゐつて
お目にかゝりつもるおは
いぢのわるさうな。かに
川うんろくといふさむらひ
このゝおほせとじやう
ざにとをり。なん
ぢがせがれ●
たゞともをたねともと
あらためはさしやんしたれど
つねの名はてふ三郎
それにおまへも
やつぱりその上
てふ左衛門さまがおとしよられたに
あるにもあられぬかなしさ
ともがものがたりにやしらねどもおくにのおやごし
じがいとかくごした
ときにいまの丞
いひかけてかほ
うちまもれば
こなたもさらにふしん
はれず〽ふう●此たゞの
ともとをさなきとき
よりいびなづけしたと
あるからはあふみのくに
のがうしのむすめ
ゐさんすからはそんならあなたが
そふてゐる〽さればでござんす。どちらがほ
そなたははまぢといふた
であらう〽あい。それしつて
ほん〴〵の〽はてなんのいつはりいふものぢや
してそちらのてふ三郎とはどうしたわけで
●てふ三郎なめ
り川にてとうぞく
なし見とがめられて
せんかたなくはらきつ
せんだなくをはらうとつうとつうとつうとつうとつうとつ
たりとたしかのちうゑん
子のつみおやにかゝるがおきて
そふてゐる〽四れは大ざんすごとろかゟほんのかやこんにちよりとりいつい
おやごさんまでごらう〳〵わたしは
おつとの
てふみさん
をりよくも
もどう
しやんして
おやごさん
のかんきも
ゆり
ふうふと
なつてむつ
ましし
それは〳〵
いたいけに
おやごさんへ
ごかう〳〵なみたい
ではござんせぬ
じきいて
たゞとも
なさ
風の
たよりに
きいたれどおなじ
みやこにちゝうへがつきへし
へくきおいでなさるときくはじめをとりかへいまこるたのしんじつのむすめとか
まつごそくさいでひとつのあんどゐるおきんどのがつゆ蔵どのゝ血をわけた
がてんのゆかぬはそれがしが名をおべんどの父にこちのうちへもがひうけた
おべんがもとはがきんと。とはいへ
それほどおや人にかう〳〵つくしてこなたのむすめ五十両そへるほどに
どうでもらるればわがかんとうを
ごじやめんあつてつるへまうすもかねほしうはなけれども
おなじことはまぢもかならずあゝたつたつたひとりのしづつの
その人をにせものぢやと
子をてばなして人にくれ
しゆじんのむすめにたにん
おもはずにたいじにかけるかしゆじんのむすめにたにん
ていちよのみち。さらばトがうをいらせぬためにどこ
いひすてゆかんとす
〽これまァまつてとせてそだてるといふこなたの
おきんがかけよりじつしんそれにほれてもらひ
とりすがるをうけずゐぶんともにかわいがつて
つきのけて.あれもおれがきにそむかずおや子
〽花見にやなかようじて
もつやきゐるをいまかへせ
めじのもどせとはなにが
ふそくぢやきに
ひだるくいらぬさァそれ
なければきかうとはら
世はごくらくたちごゑ古助
子をてばなして人にくれ
ゐるおきんどのがつゆ蔵どのゝ血をわけた
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
にてい
同
仲庵
〽いづくらくのしやう
ごんもこれには
三風を□
○とつくりいつて
へ□□□□□□□□□ははじめ□□□□□□□□□たのしんじつのむすめ上人がおもふ
きかせたれどふたり
ながらのちひばなぞ
あのやうなあば
ものをこちにア
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
〽はてわない
おれも
かねは
いるませぬ
栄吉
ました
それも
もとは
こちの
おきん
ちからの
つよいと
やつとう
を
けいこ
のが
のつ
いかでまさるべき
かへつ
うたひうたふて
あしばやにいづく
みの
ともなく
たちさりけり
あだ
女に
これよりつみんばこうやのゑとき
子ゆゑのやみに道すぢも
たどりかねたる小ぢやうちん
むかしごもんのうづあられ
はをりのたけもみじか
夜はいま日がくれてはや
ごやのかぬいり底のあるじ
の古助くつたくがほにて
りんばう屋のかどぐちを
さしのぞき〽けい右衛門どのは
みやどにでござりますか
にあはぬ
けんくわこうへ
ろんじつはわしも
もてあまし。あまし
あれから見れば
おれがむすめは
〽おふたり
おとなしうて
かう〳〵でと
はじめはじめはじめはじめは
くださん
ほめてゐた
れども
しゆにまじは
〽これは〳〵こすけさまさみ
しいをりからようぞ〳〵
さァ〳〵こちへとうちつれて
おくそこもなきおくのまに
心へたてぬひざとひざ〽こよひ
わざ〳〵きましたはほかでも
ないあのおべんをどうぞもど
してくだされといはれて。こな
たはがてんゆかず〽これこすけ
どの。こなたのこしゆうすが
ゐ屋のつゆ蔵どのが大井川
にてふりよのわうしそのむすめ
のおべんどのをこなたのうちへ
ひきとるときしゆじんの
むすめをいさゝかもそまつ
にしてはならぬといふて。こな
たのむすめのあのおきんと
おないどしをさいはひに
いどしをさいはひにあされてござらうになぜいけんしてはくだ
三つの年から名までを開
つの年かゞ名までを□□□れぬいつそでもはしのりやうでいていてそんぶんにしまする十一万一
とこく□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しばだゝき
さんとうらめしい此ごろのあいろのあいつがみもちさだめし
たのむすゐのあのおさんとうらめしい此ごろのあいつがみもちさだめし
〽あゝもつたいないこなたのしうち
にけちりんほどもきにいらぬ
ことはなけれどしんじつのむすめといふても
にしてはならぬといふて。こなしおよばぬほどかわいがつてくださるがわしはけつく
いふて。こな
くだされぬこれからうちへつれ
ていてぞんぶんにしまするト次へ
五十両
かへしたぞ
むすめは
かへさぬ
ほどに
れはあかまへ
だれいつい
そろふた
なけしまだ
まけずおとらぬ
きんひらべんけい
おちついて
ゐい
一ま●どのやうな
みもちでもおきん
はおんあるおや
かたのむすめなれば
ぜひがない。はて。
おべんはげんざいわしが
むすめとくしんづくで
一そこもとへやりきつ
たればぎりはいらぬ
くちでいふてきいい
ずはなぜくゝしあげては
かけゆくをけい右衛門は
〽ひきとゞめ〽これ。そつ
たちのおきんがおや
かたのむすめなりや
こつちのおべんも
もとは人の子だいじに
おもふはおなじこと
させますももとはと
つゞきおくを目がげて川あらそふこゑの
かけゆくをけい右衛門はなんどのうちへ
もれきこえて
おべんはたまらず
〽まァ〳〵まつてト
かけいだしおしへだ
てゝなみだにくれ
そのあらそひを
しきがねもつた
むことつてはあれが
かたみがすぼるで
あらうとよくとく
いはずに人を見へて
そのときの入用にと
いへばわたしがわるさ此こと
ばかりはしぬまでも
いふまいとおもへども
いはねばならぬ此ばの
てづめおふたりながら
とつくりとやうすを
手もつけずに
ぢさんのかね
五十両は
こゝにある
此かねがをしく
なりおべんを
さいてくださんせなんぼ
くましやんしてもいれ
へ子といふことはひたり
がしればふたりが
しりおきんさんの
みもちのわるさを
つれにござつれ
方ならかねはかへして
やりませうが
だいじのむすめは
せけんの人がくち
〴〵に。あれ古助
がところのきんぴら
はじつはこしゆう
かへされぬじたんすの
うちより
のむすめぢやげな
さだめしうちでも
かねとり
もてあましし
いだしさし
つけられて
古助はたま
けがでもして死
かしにおほかた
おもふてぬるで
おもふてゐるで
下ゟ必ほかにはなんにも
じりはせずはいのゆぎりを
ちからもないものがしつたおへんを
ずゐふんすがたのなんともどさりよう
にるやうにかたひぢしはらのたつまゝいふたことが
きにあたつはら古助どの
おもしろさうにりやうけんしてくだされや
見するのが
いくえいはいの□いくえにもあやまらねば
なきいだせばならぬわけいまゝでにかはりな
古助はせなを
ますじたがひに
なでさずり
〽おゝあやまつた心とけあふて
かんにんせい
はなしにこき
をぞうつゝ
介すぎなされた
ける
おやかたへのおんおく○おもてに
りとあのおきんを
だいじにかけれど
のとうぞく
そこまではおりやじぶんよしとや
こゝろがつかなんだト
めんぼくなげに見え
ければけいはゝつも
あんどのおもひ
〽それほどまでに□
ゆぎりを
うかがふいぜん
しつたおへんを
なんともどさりよう
じぶんよしとや
ならぬわけいまゝでにかはりなく
らず〽これなんぼ
はらからのあきんどでも
そんなむさい心はないかう
なるからはこつちも
いぢづくかねはいらぬ
おべんをかへせトさいふを
とつてなげつくる〽かねは
こぼるゝこばんのみゝよりな
おとをきゝつけ四五人の
てゑたをつれたるぬす
ひとがおもてにうかゞひ
きくともしらずいよ〳〵
ふたりがこはだかに此
かへすがむすめはやらぬと
○又ひつかんでなげいたせば
つゝみほどけてさら〳〵と
此みにうけておきんさんを
らず〽これなんぼ
わんればりんばう
屋へやうぢよに
やつたはおとならいずゑ
〴〵はあのおへんを
とりかへしてむごとらずは
かねいり屋はたつまいと
いはるゝたびにわたしが
くるしさいけんしたとて
つゆほどももちひては
くださんせずいっその
くされとおなじやうに
あばれあるくはあくみやうを
なるたけわるういはさぬ
ため。あなたはちからの
あるうへに
じゆつは
きゝ
女はらは
わたしは
もの思ひ
手な
らひ
こゝろがつかなんだトおもひけんばら〳〵とこみいつたり
より
めんぼくなげに見え
ければけい右衛門ものやれぬす人のいつたるもであへ〳〵とよばははればねほれがほなる
んとのおもひ
〽それほどまでにに□□とともせす人にぬす人がしびるつてけいしのもつたるかねをくらんとすつき
上へ▼
古金
をりよくきかゝるぎん
かけよつてかのぬすびとの
うでくびをとるより
はやくぐつとねぢあげ
〽おもひがけなき
こよひのさうどう
むしがしらせて
とゝさんのもどりの
おそいがきにかゝり
ひとりでむかひに
きずゐもの
わざはいも
ようにたつ
たるちからだて
こんなやつらの
五人にや三人
さんねんおけば
つゞきしこれやつてはとうばひあ
すでにあやうきかどのくち
ひらおきんかくと見るより
ときまはりにときまはりに
みつけられじと
みつけられじと
これも又いちあし
いだしてにげてゆく
つぎにひかへし
大男はかしらと
見えておち
つきがほね
うでにたりねど
これもなぐさみ
わたしにまかせて
みなさんはけがせぬ
やうにさァはやうじ
しのばせ手を
うちかへして
つでんどう
もんどりうた
せてとりいだす
目さきでをしへなんどへ
□□□ほどちからの
あればとて女にしまける
いひがひなしはもの
いひがひなしはもの
ざんまいおとなげ
ない。手どりに
だんびらものゝのべぎせる
たばこくゆらせゆう〳〵と
日んかへりもせずいたりしは
ふてきに見えてかれやらし
ぬすびとどもはがうはら
せんとくみ
にやし〽ゆびでもくびでも
きりしだいしんぢうものゝ
おきんさんしそれでは
うでにほるいのち
しらずで
いふより
はやくきり
つくればひらりと
はづしてつるもとを
なんのくもなく
ふみおとしあたまへ
ばた〳〵ひざらのあてみ
やけづらかゝへてにげいだす
すかさずさゆう
あらうが
いつときにうつて
すそをはらへば
をどりこえ
えりくび
つかんで
かゝるをみをかはし
あたまと
あたま
かつちるち
〳〵九ツの
ひやうしぎ
うつた
良金
ふりほどけば又つけいる
とるてひらくてあうんのこきう
しばしがほどはあらそひしが
おきんがちがらやまさりけん
かのぬす人をとつておさへし
〽むすめのあそびに
〽むすめのあそびに
さうおうな
もぐに手がるい
ほうづきくび
おしつけいん
ぐわが
まはやも
どうろう
そのとき
かなしほ
ねを
たしてん
つゞきいひつゝおもてへつきいだし
くわんぬきおろして見まはせば
こにはのすみにつつくりと
あんじすがたにたゝずむ
ひとかげ〽ゑゝこゝにも
まだひとりのこつてゐた
見るからちからの
▼これにこりてうでだては
やめにしたのがよからうトひ
おこしてちりうちはらひ
かへらんとするそでをひかへ
〽ごしんせつないまのでいたん
〽ごゑんせつないまのごいけん
ありがたうござります
そのおれいには又おまへに
なささうなは
ならひでの
ぬすびとさうな
ひどいめ見す
ひきまはし
いけんをせねばならぬわけ
〽や。なんと〽とつくりきいて
くださんせトむなぐらとつて
ひきまはし
るもほんの
○ゑくおまへはな。
せつしやう
たとへびんくに
さァでゝゆけと
せめられて
ひき
かたさきを
ちよつと
つまんでひつ
二
たつれどびくとも
せねばころえ
せねばころえ
ずと両手を
かけておせども
つけども見かけに
にあはぬだい
くせものごさめれと
しんのあてみを
ひつぱずされ
ちからあまつて
よろ〳〵〳〵よろめく
ばんじつやくさてあそ
とこいろをとつてねぢすゑ
〽おきんばうあぢな所で
あふたな下かぶるとし
手ぬぐひかなぐりすつ
〽やァおまへはたゞともさま
十いゝへはどうして〽はて。
それはまァおつて
イヤおきんちから
ぢまんがまだやまぬな
もつともこよひは
よきないこととは
すればわたしがちからに
いひながらさすがも
もたずおほぜいを
あひてにするとは
あんまりなかるはづみ
けりやう今のやつらめが
手がきかねはこそよけれ
おれほどなものでも
あるとあのやうに
□□えてしぬとも
よこしまな心を
もたぬがさむらひと
くちくちくちくちくせにいふてゞあつた
そのおまへがあさましい
なぜぬすびとにはならしやん
したかういふわけでかねが
いるとひとふでかいてくださん
女ぼのやくとこちらでばかり
おもふてゐてもおまへは
なんともおもはんせず
なんともおもはんせす
○やれおきんばうの
なんのてゝ。もう
子どもではござんせぬ
うまうは
およぶたけおみつぎまうすが
ゆかぬ
同
ゆこれからぬひもの
せいだして
人をなげたり
ほなつたり
たてひき
やめてせたい
みんごと
くらして
やんす
おまへも
どうぞ
わるい
くださんせと
おもひ
心を
とまつて
なみだまじ
りのくどきごと
たゞともは
うちうなづき
なにをいふ
にもをりは
ぬす人に
なつたかと
うたがふも
みなもつ
とも
よう
しんみ
いふてくれた
まづれいは
いふかたじ
けない
さてこよひ
はいつた
とうぞくは
今こすゞ
めといふ
くせもの
もと
それれ
それが
はうばい
にてしさいあつて
ゐしゆあるやつ
とし月たてば
わがめんていつきへ
やつをしもがはらへ
よびあつめ。かんの
屋のてふ三郎は
みかけににあはぬ
つゞき見わすれしやうすをさいはひ此ごろ
よりつけまはすを今こすゞめは
大がねもち
ゆめにもしらずけふゆふぐれに手したの
こよひおし
いりせんとの
さうだん
たの
○すべて
たゞともの
ほつてはふるき
はいかいの
によよ
えりいだし
だるなり
わたくしに
つくりたる
つくれを
にはあら
きいたとき
ず
のわがきやう
てんおやぢ
ざまは
ごらうねん
ゑさいはしらねど
おほ戸は
あいてあるくも
われにかはりかう〳〵
つくすふう婦のものに
けがあつてはとしあんをおれもうか〳〵
さだめにつこうしげに
うそいふてまんまとかれが
なくおしこむ
そのあとから
おれもうか〳〵
ついてきてあん
めざましさにながめてゐたト
まりそなたのはたらきが
手したとなりあとより
ついてきたりしはまさかの
ときはぬすびとめをいち〳〵に
ときはぬすびとめをいち〳〵に
きつてすてひと〴〵をすくはん
ためしかるに此かどさきを
とをるときざらりとなげだす
小ばんのおとしやうばいむき
とてきやつがきゝつけもとより
とてきやつがきゝつけもとより
きいてすこしは心とけ〽そんなら
いよ〳〵とうぞくではないといふ
ごせいじんを〽はて。なんのそれに
およばうぞそなたをばとつておさへる
ほかにさゝへるものはなし家うちをさらへて
ゆかうとまゝそれをとらぬが何より
しようこ〽ほんにさうでござんした
又あらためてあのおまへに竹
もの
はねはねば
ならぬその
わけは
かんの屋の
をはま
さんが
はしの
の
りやう
での
おもの
かたり
きいてから
なんとやらきに
かつてならぬ
といふてわた
しがはう〴〵
あるくゆゑどこぞでし
あなたにあふたとき五巻
□□□□□□□□
豆
権
四の巻より」お手わたしたたゑてゑてくれとあづけ
さんした此はこのはおすぎなきれた
しんしつのはゝごさんのおこつにて
ごかいみやうはしゆんげつしんによ
せがれたゞとももどつたうへかれが
てつからくろだにへをさめさせて
くれとあるいまはのときのじゆゐ
ごんじわたせばたゞともとびしさり
〽ふかうのせがれをかくまでに
したひたまはるおやのゑび
音たひたまはるおやの思ひ
ひさしぶりにて
母うへにおめにかゝるも
おなじこといさゐ
しようちいたし
たとをはまへ
よしなにつたへて
くれと男なきにぞ
なきにける〽だいじの〳〵
あづかりものおわたしまう
してわたしもあんどしたが
それをうけとつたしようこに
なんでなうけとつたしようこに
なんぞおまへのお手でともちあは
せたるべにふでにはながみそへてさし
いだせばれいのほつくをさうりとかき
にはにさいたるちやのはなをひとえだ
をりて手にわたせば
一茶の花やたてゝもにてもたむけかなト
おきんがぎんするうしろのかたたちもどつたる
ひとりのぬすびときつてかゝるをもとくびおさへ
かほつく〴〵とうちまもふも〽十いつはいつはいつやか
ゆひがし山でわたしを
なぶつるかけきねばき
しんぢうものゝおきん
さんとさいぜんに
名をよんだが
やう
これで
わかつたト
いふまにふつと
におまへはこれから
おまへはこれなら
ちつともはやく
〽おく。よそながら
うるひみんして又
おきんそいつめは〽ちつと
きゝたいことがあればかうして
おいてとおびぐるまさなだ
ゑごいてぐる〳〵まき〽そんなら
たゞともは哥
おきん〽たゞ
ともさん
○うしろに
やうすけ
きゝゐる
おいん
ふたりが
なかへ
さし
だす
ぼれ
心づいて
たちあがり
にげかへったる志を
〽にげかへったるこすゞめが
いれよりすぐにかんのやに
おしいりせんもはかりがたし
〽ほんにそれもしれやんせぬや
○ふつと
ふきけし
あとくら
ませ
いゝ
いだして
はらり
○うん六
ゑんやの
かちうと
いつはる
○にしくろだにゝきこえたる
大に当寺のげんくわんさき
ともびとあまたつれたる
さむらひあんないこはせて
うちとなり□さつしいや
うちとばり〽せつしつやことば
ゑんやのかちうはらがみ
右衛門と申ものごぼだい
しよにはさふらはねが
たう寺をはなはだ
きんとござつて
かねてのしんぐわんすなはち
ぢさんいたしてござる
ながくごゑかうくだ
さるやうひとへにたのみ
たてまつるトいんぎんへ
にのべければなにかは
しらねどこなたへと
しよゐんへとを
してにはかのもて
なしうへをしたへと
かへしけり○げんくわか
かへしけり○げんくわん
さきにともまちする
へやりもちがうろ〳〵と
そこらを見まはし
年ばえなるどうじゆくを
こかげへまねき〽しさいござつて
かくのごとくあさましきすが
かくのごとくあさましきすがたと
させうながらきんす
千両しどうきんとして
◑くせものところものそでを
まくりあげかほうちまのれば
たゞともも大かたならずうち
おどろき〽ふう。さてはいひなづけの
女ばうがわがみのひんをころがん
ためかねといふてはとるまいと
母のこつといつはつてひそかにおく
りしものならんとはいへ此かね身に
つけては今のをつとへきりたゝず
これよりすぐにかんの屋へ
しのびゆきて
こうしつよりほうのふすべき
すへし候
かねとりあつ
むるうしろ
のかたさう
つかつ
になつたる
ぬすひと
しゞう
とつくと
うつゞひ
だにたまはらばそのおれいにはさし
あたる左うなのさいなんつげまう
さんじといふはほかにあらずわがつき
さんじといふはほかにあらずわかつき
きたりしあのさむらひゑんやの
かちうはまつかないつはりまことは
きやつもらうにんものいまにすゞめ
なれどせつしやまことはかんの
てふ三郎とまうすらうにんもの
おみかけまうしておたのみありと
手づからはうむり候へとおやもとに
まかりあるいひなづけの女より
ひそかにおくりこしたれども
くのみの心にまかせずなにとぞ
きそうのはからひにてはうむりて
といふぬすびと▼
一 ̄ツのはこをとりいだし○此はこのうち
なるはわがしんじつのはゝのゆゐまいつ
▼とものやつらはみな
手したに両ばこのうちなは
どうみやく此おてらのふうきをしつて心を
ゆるさせまことのかねとすりかへんかれがてだて
ごゆだんあるなトいひければかのそうはぎやうてんし
又かくいふもぬすびとのはかりことかとなかばは
うたがひ〽さいふことなら此こつはねんごろにゑかう
してはうむらんこといとやすしさりながら
こつばことはおもはれざる此つくり
こつぱことはおもはれさる此つくり
それのみならずにんげんのこつに
してはおのさもおもしなかあらためて
うけとらんとふたこぢはなせばばら〳〵
内よりおつるあまたの小ばんいよ〳〵こやつも○市の日ゟうり出し申候
蓬莱異本花紅葉黒船町
右二種例年之通浅草
市の日ゟうり出し申候
ちよつと御ひろう
柳亭所駒道新願御義せる
○こつばこの
うちより
金いづる
〽やァきいた〳〵
おかしらの
そにんして
なかまだをしの
しんまいめその
るねわた
村田
小兵衛
くわん
ねんしろ
トきつて
かゝるを
かゝろを
こととと
せずすぐ
にげたをし
にけたをし
さんじやく手
ぬぐひたうざの
はやなはたかてこて
くゝしあぐればくだんの
そう。これにてやう
うたがひはれ〽の
きたやつらは三郎は
ぬすびとやりもち
どのはたゞの
あとをはしん
小兵衛うちのめせト
うちのゆせト次へ
こゝろえたりとしも男あた
りの百しやううちまじり
それにがすなと大ぜいが四はう
八はうとりまけばなにかは
もつてたまるべきともにやつ
のがれえずみな〳〵からめ
とられしはこゝちよくこそ
見えにけれ○さすが手な
れし今にすゞめかねてあないや
きゝおきけんさはぎにまぎ
れてかねぐらへゑのびこむより
いちはやくまことのかねばこ
いちはやくまことのかねばこ
ひんだかへみこしの松にのぼ
らんと身づくろひするその
ところへちうをとんでかけくる
たゞとも〽ヤア〳〵にすゞめ
いぜんの名はかに川うん六
なんぢせんねん大うちけへ
めしかゝへられたるその年に
ほどなくくにをたちのきたれば
めんていは見わすれつらん
かんのてふ左衛門がせがれてふ三郎
たゞともとはそれがしがことにて
ありほのかにきけばわが父に
しなへのだちあひ手ひ
どくうちまけそれを
かね〴〵いこんに
おもひかまくら
にてそれかしが
せしぬすびとはたゞいちにんも
つゞき大ごゑあげでたちさはゞ
とうぞくしてはら
きりしと世のふうぜつを
いしかはら
をこめたる
はこい
もつてかへら
やうはなし
さつするといろ
いつの間にかすり
かへたるそのかねをてらへ
もどしてぢつんじやうに
しようぶをとげよととゞ
むるを小すゞめはふりきつ
てついぢをこえんとくだんの
まつへひらりとあがれは
たゞとももつゞいてこずゑに
よぢのぼりかのかねばこへ
手をかけてひきもとせば
手をかけてひきもこせば
うん六はみをのがれんと
まへゝひくたがひにまけじの
これみなおのれがざんげんゆゑいん
ぐわてきめんきうあくあらはれ
なんぢもほどなくつゐはうせがれ
ぬすびとゝなつたるよしは手したの
やつらをたらしこみちくいちにきゝおき
たりわざとしたがふていにもてなし
此ところへきたりしは大ぜいの
でをかりてぬす人をからめ
させじやまをはらふて
なのりかけうち
はたさんかね
てのけい
ちからあしいつときにふみすべり
たゞともはくだんのかねばかいひきたくつて
ついぢのうちへまろびおつればうん六はついぢの
そとへぞおろたりけるたゞとも心におもふやう
ふたゝびついぢをこえたりともそのひまには
うん六がにげさらんはひつじやうなりそれよりは
さしあたる此かねをすておきてふんじつなしたる
そのときにわれもおなじとうかで〳〵とおもはれんは
くちをしくとまづそのかねをてらへもどしさて
とのへいひあげおや人までもおんいとま
ついぢの
ぞとへ
たち
まはりて
見てあれは
あやしむ
べしなに
ものゝ
しわざにか
ものゝ
みこどに
六を
大小まで
うばひとり
あけにそみたる
むくろのみ
たをれふしてぞ
ゐたりける
通
やいや
同
一男一ツヽ一ツ一
四廿一日一日一日一日一日一日一十一日一日一日一日一日一日一日一日一日一月一日一日
○こゝにしにせてかん
の屋がうきよあふ
ぎともてはやされ
とくいをまねくかん
ばんにゆふ日まば
ゆくかゞやきてつま
くれなゐことみえい
だうみせはほねさ
すあつらへの地がみ
ものきもをりまはし
じつけんぐちのかど
やしきいそがはしげ
のとさしまへおもてへ
たつてうろ〳〵と
うちをのぞつて
たゝずむはせたい
だうぐをあみがさ
でうき世をやすく
ふるつゞみやぶれあふ
ぎもおやぼねに
はんぢよが
ねやのかこちぐ
さわが身のため
にくるあきと
おもふもおろか
なりけるよし
うたひうたふを
うたひうたふを
男ども〽ゑゝやか
ましいこつちの
うちはあふきや
でもゆふざりと
いふたいふはない
とをりや〳〵じ
くちさがろくいへ
どもなにかよう
ありげにゆきつ
もどりつのき
したにうつかり
たつて
ゐたりけり
○女ばうをは
まばさいつころ
のち女子のみち
をそむきしと
おもへばいとゞきも
むすぼれをつと
にこゝろつぎや
きといひてひてひき
こもりものおもふ
みはとりわけて
心もめいるいり
いつゞきおくのびやう
あひどきそら
ながめして小
にはよりおも
てを見やる
きりどくち
たがひに見
かはす
かほとかほ〽やァたゞとも
さまかといひかけて
あたりを見まはし
こごゑになり。こゝ
ではなんのはなしも
ならぬまァ〳〵こちへと
母わけたあなたこふじゆうを
させましてどうまァ見すてゝ
をられませうたとへおかへしなさ
るゝとも此かねぢきにうけとつては
おきんさんへもたちませぬと
又つきもどすおくの間より
にはぐちよりそつとしの
ばすこざしきのえん
ばなにこしうちかけ
〽いせんはともあれ
れつきとしたいまでは
をつとのあるそなた
ことにはごかんきかふ
むりしおやひとの
このすまひへこられた
きりではあけれども
こねばならぬそのしさいは
そなたのむねにおぼえが
あらうかねいり屋のおきん
▼いつてまゐ
けなるをつとの
こゑおどろくをは
またゞともぞ
からうけとつたはゝ人
たゝぬそれゆゑわぎ〳〵
かへしにきたトさしいだ
せばをはまがすりより
〽なんのこれがいろこひ
みのいたづらでよそほかの
人におくつたがねではなし
とはいへそんなおぎり
あひもあらうことゝ
おもふたゆゑおなじみふかい
からうけとつたはゝ人見つけられじと
のこつばこのうちにはふところへくだんの
のこつばこのうちにはふところへくたんの
かね。いつせんなりとつかふかねぢ
てはいまのをつとへきりがこんでえんの
たゝぬそれゆゑわぎ〳〵したへぞかくれ
かへしにきたトさしいだけるてふ三郎は
たちいで
〽なんのこれがいろこひや〽これをはま
からず丸まで
ゆくほどにおやき
ほくほどにおやま
ぢさまはおくの間で
うと〳〵おしつまるやうす
おこたつではおのぼ
なさら
なさらう
つぎへ
〆
おきんさん
をひそかに
たのんで
はゝさまの
おこつといつ
はりあけた金ちつ
ともうづゑんりよ
あそばさずおつかひなき
れてくださりませこれ
まではゆめいさゝかしらぬ
ことならぜひもなしわたしの
えんはさしおいておやにも
まさるかんむさまそのにくしんを岡
良金
つゞきたんぼへゆをついで□きずゐのきのじなり〽され
あきや。あれきりとがびやうきのもよは
あいてある又れいの
しろいぬがえんの
したにゐはせぬか
ゐたならはやう
おひだしやトなに
ごゝろなくいふことも
もしやそぶりを
見られたかと心の
わたしがびやうきのもとは
しつてのとをりかたつぶりの
ほつくのぬしがきにかゝり
もしやそれがほんなれ
もしやそれるそんなれ
ばよしないまくらを
かはしまの水もら
さじとちぎりたる
いまのをつとの身の
うへもといひかゝるをおべんが
ひきとり〽はてさだとへさう
を
うちにきみわる〳〵
〽そんならばよのふけや
うちはやうもどつて
くださんせトかどおくり
してたちもどりほつと
といきをつくところへ
ひつちがへてりんばう
屋のおべんがないの
はですがたゑんりよ
もないしやうしつたどし
つか〳〵とうちにいり〽をは
まさん此ごろはきあいが
わるいときいたゆゑちよつと
見まひにきやんしたとやめぬ
〽そんならばよのふけぬ□にもせよ心からしつたぶぎではなし
ことにあねさんおきんさんにやうすを
うちあけたゞとも
さんのごふじゆうの
ないやうにおみつぎ
まうしてすゑ〴〵は
おまへのなこどであねさん
とふうふのさかづき
させやうと心づかひを
なさんすはようわた
しがしつてゐるおまへに
じよさいのないことは
じよさいのないことも
およばずながらおへんが
しようにんいま又
おきんさんにはつのふたつ
あるをばいかにかたつぶり
なたゞともさんでも
あれほどにほれこん
でゐさんすをよもや
いやともいわんす
まいとうちわらへば
こなたはしほれさア
こつちはそのきでゐる
けれど又あつちでは
此かねをとつてはすま
ぬとぎりをたてくらう
してごさんせうあの
かねはごほうごうまうし
たときにいたゞいたこの
をはまがものなれば
ちつともゑんりよは
ござん
せぬと
あゝどど
▼ひよんな
心がでゝいへ〳〵
わたしがいひな
づけとおまへが
いふてみやしやんせ●
ぞして
たゝとも
さんに
いふて
おき
がせ
申候
たい
したや人
それと
六の巻へ
南映画一
戸をおしひらき○もうろうゐんか
こまりはてるがおいのくせなつかしげに父のかほさしのぞき
そればさうとよめぢよはさしのぞけばあはれむかしに
□□□□□□□□□□□□□□□てかしらのゆきはそりおと
〽さればいなさつきにから
おべんさんがきてぢやゆゑ
〽おゝけいべゑどのゝおむすめご
〽あい。かんむさまさつぱり
お目にかゝりませぬ
〽いやもうあさばん
〽いやもうあさばん
五の森よりしらせのことばしゆんげつしんげつしやうとうとうごくくとく
をりからひとまをたちでるなむあみだぶ〳〵ともくきよのおと
かんむ目しゐのうへにとしやみのしたやにゑのぶたゞともはひさし
たつあしさへもよわ〳〵しくぶりなるおやのこゑむねにこたえて
〽やれ〳〵つひとろ〳〵とやらかしてたまられずわれをわすれて
のちにはかへつてねぶられずそろ〳〵とえんがはにはひあがり
せどまゆげにのこるおいの者も
おん目もしゐてこれほどに
よわりはて給ひしをけふ
まで見ずにくらせしふかう
まで見ずにくらせしふかう
れといふもわかげのあやまり
今の心が十年はやくばか高なげ
きはあるまいものとりわけ
いつしよにゐるよめぢよ
さへわしが目にはさつぱり
かゝらぬ。はみ。これ。おれが
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□れ□□れ
へやににばなもできて
くわしだんすもだしてある
まァ〳〵おくへつれまうして
ゆつくりとはなすがよい
はやう〳〵としうとのことば
心のこれどせんかたもきゝつけ〽なにやがこゝでぐし〳〵
なんどのうちへつれているいふ。されぞこい〳〵といふにおど
○かんむはあとにたゞひとりろきたゞともはにげいだせ
あゝ女ばうど女ばうどものあすはしがどをうしがどをうつ〳〵
始めいにちどれゑかうをするまに男どもばらどもばらどもばらと
しませうかトぶつだんの
戸をおしひよき○もうろうゐんぶつみで何やらがさつく
はゝのりんじうにあはで
たこゝにさまよひしは
なんたるごふかあさまし
やとゐはいのまへにひれ
ふしてむねまでみちくる
まあしてむねまでみちくる
なみだをばのみこみ〳〵者の
はやう〳〵としうとのことば
さゝつけ〽なにやうこゝでぐし〳〵
いふ。たれぞこい〳〵といふにおど
ろきたゞともはにげいだせ
しがどをうしなひうろ〳〵
するまに男どもばら〳〵と
かけきたり〽それにはのうえ
ごみで何やらがさつくつさつく
つきおとがするちやうちん
ともせとたろさはぎくともしらつかのかたろぬき
つひに見つけてひきもちたゞともが目さきとおぼしき
いだしやれぬす人めと□ところへつきつけ〽さァ
うちすゆるたゞともはぬす人いま手にかくる
りやう手をあげ
まつたいましめのなはづん〴〵に
〽やれまァまつた
きりほどけば忠ともは
いふことありと
ふせがんとする
ふところより
ばら〳〵おつるたかたゞし又
ばら〳〵おつる
いぜんのかね
ふせがんとするふしんはれず
〽お手がそれ
たかたゞし又
ふかいごじ
ふしんはれず
男どもは
いよ〳〵
いよ〳
いかり
〽こいつは
あんあつ
このことか
なぜごせい
ばいなさ
あんあつ
さつき
れぬとつめ
たゞどもてあつたかと
しれどもそれどもそれぬ
しぎ手うちにするといつ
はつて人をよけたはとつくりと
つもるはなしがえたきゆゑこれ
此やうにとしはよるもう此世
すごし給はんはづも
なしなんぞやうすの
あつてのことり〽おゝさ
〳〵にせものといふ
ことははじめてあふた
そのときからおれは
はあはれまいとくちへは
ではあはれまいとくちへば
ださねどこゝろではないて
ばつかりいたはいやいと
ようしつてゐる
きいてをはまは
あるにもあられ
ずしうとの
さしぞへ
ぬきみつて
じがいろで
んとなし
けれれ
おべんは
ひとま
かどへきた
ほろりとなき
うたひうたひの
らう人め見かけ
こんなざまをしてくひてげんざいの
ゐながらもつてゐやうおやにうたれて
はつがないいつのまにしぬかくごさす
とりおつたえばれくゝがはわが子でかした〳〵
れとばうづくめ〽なうひさしぶりぢや。てふ
〽とうぞくの
らう人安見かけあくみやう
からうさんくさいとをうけしも
おもふにちがはぬ
まァまつてトかけでる
三郎だいじない十い人こい
あまたの小ばん
をはまかゝぐりよつて
〽ゑ ̄ゑ〽此かたなおぼえて
むねにせきくる
ぢびやうのたん
ものゑゝ
なみだまじりに
むせかへれば
みやうが
いだきかゝへて
ないおんおほせ
せななで
今さらいふべき
さすり
ことばもなし此みのふかうのおん
わびはゆる〳〵とつかまつらんがまづ
さしあたつてこゝろえぬはたぐひとよ
にてたゞともとしろしめすほど
ならば此やのあるじてふくらをわが
子とおもふてこん日で
をまろ
びいで
まどひてすがり
あはて
つゝ。たゞともも
うちおど
ろきまづ
けがさせじ
とくだんの
さしぞへ
やう〳〵に
もぎとるにぞ
かんむはそばへ
にぢりより
かんむがおしとめ「といれはしたりゐるか〽おほせまでも
女のしつたことではないけが候はずこれこそたし
かにせんじゆゐん〽おゝ
せぬやうにしてゐやれと
なんどへおしこみ戸をひつしやりよし〳〵此かたなは
たゞともはなにとぞして
たゞともはなにとぞして
のがれいでんと身をあせ
のがれいでんと身をあせはのおやざとよりもち
れどつみなきものにけがきたりしひさうの
させじとおもへば日ごろの一とこしこれをゑつて
ちからもぬけよわるところをゐるからはうたがひもない
大ぜいがをりかさなつてしばり
まことのせがれ
ゐるか〽おほせまでも
候はずこれこそたし
とりあつめ
あげくだんのかねを
よしさはなくとも
かんむにわた
なきごゑはきゝおほえ□
せばにつこと
せき風ふこと
うちゑみ
うちゑみ
〽なにどろ
てうるいでさへわが子どりの
ぱうはから
めしとなによし
〳〵せがれ
〽こりや
よめぢよ
なんで
そなたは
しがい
するこ
いはれて
わつと
なきいだし
〽なんでしぬ
きこえ
ませぬ
いひなづ
てふ三
さまは
これほど
てふ三郎がるす
をめかけしのび
こんだる大ぬす
人.目こそ見えねその
むかしは大内のかちうにてはが
ねをならした此かんむかたないきれあぢ
ためしてくれうその松のきへくゝりつけ
男どもはつぎへたてはやく〳〵〳〵とおつたてやり
人をとをさけたんすより大小とりだし
あらにぼつこみしづ〳〵にはにおりたつにぞ
をはまもそつとたちいでゝやうすいかにと▼
○ゑを
はごくんで
そだつるもの
ましてにんげん
たとへ十ねん廿ねん
あはずにゐたとてわが
子のこゑきゝわすれよう
はづはないありやうはそのこゑが
男どもにとりまかれ。やれまァまつた
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
きゝたうてならなんださいぜんに此にはで
ほんぐの
たゞともさまと
こゝろえてまくらかは
した此とし月ひがし
やまでのおものがたり
きくとつぎへし
つゞきかくごはゑながらもしや
さうでないときはしんだうふでの
わらはれぐさとけふまでながらへもてあましたるおもて
をりましたかう〳〵したわあつてよりたれとはしれず
わたしがあげたかねゆゑにたゞともかけのりてしらはを
さまにはあくみやうつけ又此うへにもぎとりとゞむるやう
今のつれあひてふ三さまにも
うたがひをうけまいものでもかんどうせし
こざんせぬいんぐわな
ものはわしひとり
はなしてころしてかれが
なりとの
かれが
くださんせト
たた
くどきたつ
れはこゑ
あらゝげ
〽にせもの
にもせよ
ころえず
とはおもひ
ながらさて
はさう
かとまこと
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
此かれむが
らと
見せかけ
しんじつの
子といふて
たはこの
たはこの
をはまづ
そはせたれは
けちりんもあや
けちりんもあや
いのちを
たすけん
まりのないからだ
なんのじかいにおよばうぞ
まつたそれなるたゞともへ
とうざのがれふつとそれが
えんとなりつひそれ
なりにおやとよび子と
ひそかにみつぎし此かねを
おぎゆゑおくりしなんどとて
うたがふべきてふ三でない。ていぢよを
そむかぬそなたの心は此しうとが
しつてゐることばをつくしてばううれしからうぞと
いひろして此とし月
そのかう〳〵さしんじつさ
あゝほんのせるれめがあの
やうにしてくれるならなん
ほどなくきうあくあらはれてくにを
たちのきとうちのすまひかやう〳〵の
しさいにてざんけんされたるゐしゆ
をのべま
つとおもひの
ほかついぢ
のやねを
ふみすべり
ふみすべり
むねんなが
らもうち
そんじ
そのゝち見
れば何ものか
きやつを見
ごとにきつて
すてくびを
ばいとり
たちのき
たりわれに
かはりて
あだを
うちわれ
にかはりて
かう〳〵
つくす
それも
これも
ものとしりながらわが子と
なしてけふまでもうか〳〵
ともにきいてくれ。六ねん
ひきつゞいてこのがんびやう
それゆゑなんぢを
よびもどしかとくを
つがせんねがひをたて
とうごくにゐるよしをいひなけの此せがれに
かぜのたよりにきいたるゆう
かまくらへくだりしところ
てふ三郎たゞともはとうぞく
なせしことあらはれはら
きつてしゝたりとたれいふ
となくちまたのとりさた
よもやとおもへどそのじつぶを
たづねさがさんしゆだんも
なくそれよりみやこに
おしなだめにのやなにせがれにせおもふほどにいつとなくおれも
ものとえりながらわるかにと
なしてけりぞぞととなどもしならからからからからからからから
なしてけふまでもうか〳〵それをわすれぐさしかるに
くらせしひととをりをはまも此ごろわけあつてなめり
ともにきいてくれ。六ねん川でのとうぞくはすちがけらい
いぜんに女ぼをさきだてであつたるよしはじめてきいて
ひきつゞいてこのがんびやう
ゐるであらうと心のうちで
よびもどしかとくをたづねてゐた。これよめぢよめぢよ
今いふとをりのわけなれば
いひなづけの此せがれに
そはせぬはおれがとが
てちがていぢよは
たつてあるト
やうすつぶさに
かたりけり
たゞともはひざ
すりよせ
〽わが名を
かたつてそれほど
までかう〳〵つくして
たちもどりさんぼんぎに
しばしのかりぞみこれなる
をはまがたづねきたり
なにかのはなしするうちに
かねてゐしゆあるかに川うん六
じやうしとしていりきたり
せがれたゞともとうぞくせし
おちどゝあつてわれもつゐばう
くれらるゝ此やの
あるじてふ三郎いか
なる人といふことは
さらにぐあんにおちやら
ず。又/今おや人のおほせ
ありしそのかに川うん六
めは今小すがめといふぬす
じつからかわゆうなりせめては
それをわすれぐさしかるに
それをきいてとりのぼせ
をはまがちやうど今のやうに
びといつたんは大うちげの
ふちにんとなつたれども
おもふほどにいつとなくおれも
候べき
ふしんは
はれ
ざり
けり
○もど
り
かつつ
さい
せん
きき
ゐる
てふ三郎
〽たとへ
にもせよ
たゞともその手をしつかととらへ次へ
かみほとけのけしん
などゝはもつたいない
まぎれものゝてふ三郎
それへまゐつても
いひわけせんじ
ずつとはいつて
これも又
おちたるわき
ざしとりあげてせつ
ぶくなさんずかくごのてい
つゝきし〽しなでかなはぬすぢあらば
やうすとつくりきいたうへせつしやが
かいしやくつかまつらんかならずともに
はやまられなトいはれてはつと
りやうてをつき〽せつしやまことは
きやうけのさむらひたなかはもん
たねともと申すものきでんの名を
いつはりしもとはといへばをはま
ゆゑはづかしながらきいてたべある
としのやよひなかば花のさかりを
ながめんとせいかんじへおもむき
しがきせんくんじゆのそのなかに
ひときは目だつごいゑよもやう
かつぎのうちの心にくゝゆきすきて
さしのぞくをりからふきくる山
おろし風はさくらのあだならで
此みのあだとしらゆきもはつる
ばかりのはなのかほてもさても
うつくしやとうつかり見とれて
たゝずめどなにといひよるよす
がもなくあとにしたがひかへるさを
とつくりと見とゞめおきたよりを
もとめてやうすをきけばあふみの
くにのがうしのむすめそのころの
名ははまちをさなきときより
大内のかちうかんのてふ三郎たゞ
ともといふものといひなづけのなる
ときゝのぞみをうしなひそのゝち
はなにとやらんこゝちもすぐれず●
し●ねつおきつしてすごせしが
さんぼんぎのかしざしきにかんの
てふ左衛門といふやどふだよには
にた名もあるものと又さま〴〵と
てすぢをこしらへおん目のしゐ
たるそのゆゑにかんどうなされし
たゞともどのゝゆくへせんぎのかり
たくといふことをしさゐにきゝ
あはれそれがしそのたゞともに
なりすまさば心よくかのはま
ぢとふうふとなるはいとやすし
とまい日〳〵おもてへたちそのびん
ぎをうかゞふところかんむどのゝ
おほせのとをりをはまがしがいと
かくごのていわれをわすれてうちに
いりおしとゞめしそのときになに
ものなりとのおんたづねおもひ
きつてすぎつるとしごかんどう
かうむりしてふ三郎に候と申せし
ときにふしんもたてずさては
さうかとおんよろこびまんまと
たばかりおふせしとけふまで
おもつてゐたおろかささァまことの
てふぎどのたいはうのめがたき
うちぞんぶんにしたまへし
くびさしのべてかくすいのていたゞ
ともはうちわらひ〽こんれいなして
一日なりとそふたうへならぜひも
なくあひも見もせぬいひなづけ
ことにげんざい父うへがごとくしんの
うへなればふぎににてふぎにあらず
そのうへながの此とし月われにかはつ
てかう〳〵をつくしたまひしたねとも
どのれいこそはいへゑんもつてうらみん
心はさら〳〵なしとかへつてあんどの
けしきなり〽いや〳〵そればかりて
ないまだほかにめんぼくのないその
ゑさいははいかいのくわいせきにて
かのゑらすみの句をかいてと。たび
〳〵人にしよもうされさすがに
いなともいひかねできでんの句は
しらすみやとぎんじられしを
一字とりかへしらすみはやかぬむる
しのゆきのえだと人にかいて
おくりしがりやうほがえらみし
はちんしふにわが句としてのせ
てありぬしある句をぬすみし
ざいにんいひわけもなきしだい
やトきいてたゞとも〽ちにさ〳〵
やトきいてたゞとも〽なにさ〳〵
○にたものがめうとになるやふたつ
ぼし。はいそとよばれし
ていとくがほつなりとはたれも
しるそれをさへはつともがさくと
なしたるしふもありまつたこの
たゞともが。しらすみや。といひかけ
しはこれいはゆるながめのやにて
いつなのいきほひこゝにありし
それをわざと。はの字に上へ
とりかへしよりかへしらべをつたなく
かゝおしはそれがしへのいひわけ
ならんきでんのようじんかん
ゑんせりイヤそれはかくへつ此やに
うか〳〵ゐるときはをはまが心も
よかるまじなをこのうへにも
たねともどの父へのかう〳〵たのみ
いるとゆかんとするをとゞむる三人
かんむほく〳〵うちうなづき〽今
までのおんをおもひふうふのもの
にぎりをたてかんどうのわびも
せずたちかへらんとはさすがに
ぶしはうびくりようトさし
ぶしはうびくりようトさし
だすいつつうぱット手にとりおし
ひらき〽こりやこれこしう
大うちけへめしかへされんゆるしぶみ
〽おゝふしんはもつともそれがしが
こはうばいにゆきえださおりの
すけといふものあり大うちの
ひめぎみおと川家へごこんれいの
つき人となりかまくらへくだりしは
ふたむかしにもはやなりなんしか
るにこれなるおべんがおやけい兵へ
はさおりのすけがもとけらいその
えんにより此ころよりりんばうや
にとうりうちうふと此かんむと
たいめんとげいにしへのよしみを
わすれずわれがおやねにつみ
なきことどもおほうち家へ同
しゆきこえありそのゆるしぶみは
えたれどもかんじんのせがれは
にせものめんていしつたるものも
あればうかつにつれてゆきがたく
ひとり心をいためしところ今
なんぢがもどりしはねがふても
ないさいはひとことばのうちにけい
へゑ古すけりやうにんをあない
にしてさおりの助はいりきたり
〽やうすはあらましあれにてきく
かんむどのゝいはるゝごとくおと川の
かちうとなりしは廿ねんいぜん
なればたゞともどのにはそれがしが
めんていはみしられま〴〵せん
なめり川のちや屋においてひそかに
たいめんとけてのちおやごに
かんきのわびせんとふえにこと
よせまねきしところみやう
だいとしてけらいをよこされ
ふりよのさうどういかしおい
てはむづかしとはらきらせしも
わがしわざみぎのだん〳〵に
こしゆうへうつたへむしつのつみ
はそゝいだり心やすくきこくあれと
ことこまやかにかたりけり
○おくよりおきんがこゑとして
〽ごきさんかなひしおかどいでおは
なむけをいたしませうじうん六が
くびひつさげてたちいづれば浴し
※ふりかへりすりやゆふべくろ
だににてそやつをうつたはおきん
であつたか〽あい。そのわけはまァ
あとで。これとゝさんこれごらう
じてくださりましトさしだす
わきざし古助は手にとり〽しやく
どうのもつかうつば目ぬきは
きんの二ひきじゝ〽むめいなれども
せきのまごろく此おきんがゑつ
のおやすがゐやのつゆ蔵さま
人にうたれてむざんのごさいご
そのときにかねもろともぬすま
れ給ひし一 ̄トこしになんとちがひは
ござんすまい〽それをそなたが
どうしてしつて〽さァちいさい
ときにかゝさんとおもふてゐた
うばおそながいまはのときに
くはしいはなしかたきをうつな
のごゆいじんはそむくもやつぱり
かう〳〵とちからのあるをさい
はひにならひにならひおぼえしゆ
つやはらけんくわするのもどうがで
してそのわきざしをみださう
ためこいつがおしいりしたときに
ちよりこと見たるこのさし有へ
ぢてんもとなんとてこのきたのきもさん
がてんゆかずと手したのきねあり
からめおいてせめとへばあんの
ぢやうむかしから今小すゞめと
いふぬす人は九郎とつぎへ
うつたることいつたんふしに
なつたるときたゞとも
さんおやこゞをざん
けんしたことまでも
□□じやうを
したゆゑに
つゝきしめしあはせとゝさんを
きねさくが
いのちをたす
けほつたい
すゝめてわたしは
それから男でたちに
すがたをやつし
うん六がありかを
たづねだいどうじの
たかへいよりおつる
ところへゆきかゝり
ほんもうを
とけやんした
ひとりのかたきの
は九郎はたゞとも
さんのすがたとなり
あるうん六はわたしがうつ
ほんにおもへばふしぎのえん
ついでにもひとつふしぎな
えんがありそな
ものでござんすト
つよいやうにてなま
又ぬすみして人手にかゝり
たゞともさんのうらみの
さしいだせば
こくひを
かたぶけ
〽かたちは
あふき
みえいたうは
ありきたりし
もんじなり
のきばに
かけて
みるときは
〽のきばもや
あふぎだる
ぎと
みえい
だう
はづかし
六字で
いつ身
の
れんぞく
きゝ
しに
まさる
あつ
ばれ
きさい
の
めかし〽あれほど
おもふてこざんすを
をはまさんぢやと
おぼしめしてトせわ
しいなかでおへんが
とりもち〽ヲゝさいの
うへはともかく
もとうなづく
たゞともかんむも
よろこび〽ていせつ
ぎしんのにたものが
めうとになるやふたつぼし
さくえやもふたりふうふもいつゐ
かんのみやうじはたねとものてふ三郎に
ゆづりあたへなんぢはおきんがなきおやの
すがゐやをみやうじとしわが名を
ついでこんにちよりてふ左衛門と
あらためてさいはひをはまが
こゝろざしを
ろようと
なしてくだる
べしといぜん
のかねにいふく
大小とりそろへ
てぞとらせける
○たねともはすゝりを
もちいで〽なごりに
ひとふでとんさくをト
のぞまれてたゞともはありあふ扇のかんばんひきよせ
みぎのかたへ。もや。とかきひだりのかたへ。たるきと。しるして
良令
いふに
ありあふ
ひとく
さくしや
しや
ても
うちつれ立いさみすゝんでかへりけるとぞ
はやつげわたる
よはのかねのかねのかねの
又いさみすゝんでかへりけるとて
ごひしてたゞともはさおりの助と
歌川国貞画
柳亭種彦作
かくてのちたゞとのはちゝのことはに
したがひすがゐやてふ左衛門と
あらためおきんとこんれい
しゆびよくとゝのひちうぎ
むにゝつかへければしだいに
うぞうをたまいりいへゆたか
にぞをさまりける
○たねともはうんのてふ三郎と
名のりきやうとにとゞまり
しがこれも大うちけへ
めしいだされ
おぺんにはしかる
べきむこを
とりいづれも
ふうふうふか
むつましく
おやにかうを
つくしけるにぞ
めでたきことのみ
熊井や忠知
今朝立や
日本家最上此句加友が
此句が友上
日本最上此句加友がえらみし
伊せをとりに見えたり
神の春
元日や何にたとへん
あさぼらけ
忠矢
出所未考
俳諧古桜に
あり
□□
かさなりかんむも
あるめいいのりやう
ぢにてふたゝひ
りやうがんあきらかに
なり何ふそくなく世を
やすくすぐしけり
めてたし〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵
はる
祗役が
発狂
集に
忠知に
みつ
たり
今朝
ます
とはこれ
らの
句を
賞せし
なるべし
傭筆千形仲道
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宮戸河三社綱船全六冊
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滑稽旅賀羅寿二編全六冊
歌川豊国画
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源氏山小金軍配全六冊
不残出板売出
申候御求御高覧
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渓斎英泉画
同作
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一代記
同
鶴屋
喜居清左衛門
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柳屋が紅塩
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柳原紅葉雪善久堂米久生金谷金州柳亭種彦根彦作
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歌川国貞画
柳亭種彦作
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