三都集

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一立齋廣重畫
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2026-08-17T19:23:18.401Z
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三京連
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サントシュウ
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東北大学
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2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
書名 所蔵者 甲 (備考) 函号 撮影 都集 1冊 特別 三都集全 南八品 古今 TELLEL 蔵社 □□□□□□□ 荒井恭姫氏ノ哥城泉ヲ ちにもことに賑はゝし 京江戸難波の三ところは皇国のうちにもことに賑はゝしく かゝる所はから国にもあらすとなるいまし道よりいふめよ こゝに恋の梅の門江戸の天の門往波の雪の門この 三人のぬしはおのかとちの物するきれ類に堪能にて 〇近ころの哥合にはまつこの人々をかそへいさゝめてかくつ かへる事にそありけるこのこはその門にあそふ人々雪て 一顔の題をいたしてこゝらの歌をつとへ三人の字このしらみ をこひめてたきしふさちをそつくられたるその類のえらみ さまを見てもこのゝ人々のかとある事はしらまゝにしらむ そも〳〵このしふの名を三都としもたゝへられたる江戸を 一東都とよはむはむかし鎌倉を東都とよひける例になら 道類とるはやう物しり人のあけつらひもありこれに難波を くはへて三都としはいへ早はいつのころより何人のいひいてける もしはから国なる蜀の三都なといへるにならひたるたゝへ 名にやそはとまれかくまれ此さうしのはしに一ことをとこは 一なゝをゐなかうこの身にはおふけいけれとおもふよしかい しるしてはしことはにかふるそしこそ 文久二年十月 みちのくへ よ柳亭のあるし 錦織綾彦 三郎集 撰春 大阪雪乃門春見 同波戸天乃門龍竜 京摂乃門答兄 兼題花月雲 十二十三 あめにつけ 風に つけても うゑすはと 花に とかつきを もとめ てそ見る 常に宇崎 式堂社 チン 千証度 十五七七 おちたきつ 瀧にきそひて さくらはな ひとなちりそ いろまかふとも 天の門 十〇十五 ものゝふに 都龍 たくふ御くらよ ためらはす まとはす ちるややまと たましひ アツタ も一団 十五十三十二 ふくろふの 寺けるそとたの 木かけのみ よるかと思ふ 月のさやけさ ママ 台星谷 十三十五 草も木も わらさぬ 露のかけみれは 月にうれしき よひのたかな 十二ハ 雪の門 ○同十二 又さらに むかへは袖の ぬるゝかな 雨のはれまの 月を まちえて 十五七十 たねしあれは まつも猶ふるを あやしくも いはほに雪の はな咲にけり 下野野方 樗舎邦明 十二十二十二十二十二十二十二十二十二十二十二十二十二十二十二十二十二 木々に至 さかする雪の ふるみれは おとなき あめにならひ けるかな 奥木はう 六樹岡一種 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ つもりにし まつのこすゑに 風あれて はれての後も 雪はふりけり シハタ 春草園真香 一十二十二十二十二十二 ナニハ 梅一 春ことにをしむは人のならひそと こゝろつよくもはなのちるらむ 十二十二十三 清カリヤ 月屋 月屋 折人ととかむる人とさくら花 めつる心はいつれてされり 十三十三十三 十二ハ 珍案国主隆 木のもとに残る心もひとえたに まとめてかへるはこの家つと 十壱主 奥マシクロ 年修高竹春 得瀬山花にあらしの鮮きけは うき夕暮のかねはものかは 十二八十二 天作誌 空々庵 和すられぬ心にみゆるしらさくら 風にしられぬ花も有けり 十十三十一 極ばし 美代 手ことの桜に心つくせとも こゝろにたりて花はみぬかな 十二八十二 八丁目 百舌鳥の屋 ゑひしれて顔になしく順風も あふさきるさの花のりとかな 十三十 筑前 暁月新浦付 とへかしなひとらみ山の家さくら ちきらぬ友も花をしるへに 十十三 下サ助崎 東川高中院 あらしあらしに花の咲ぬるは さくらにましる異木成はり 八十二十三 常北らラ 山本春樹 露なからしるへる萩にかけふけて ひかりをこほす月のさやそさ エト 月の門 十十三 月みつゝねぬ人おほき秋の夜は まくらや闇の友となるらへ 金 絵馬屋 八十三十三 塒口そく烏に響のいろなくは くるゝもしらし雪の夕暮 花 十三十二 双マツ台屋閣 瀧川にさかりいそかぬかけみえて はや瀬も花のことは有万千史 代ナマツ空々庵 十三十十 十三十八 立かくす霞はらひてやまのはの はなにうれしき風もありけり斎く 西カ夕樽舎 をよれは見おとりすなるならはしに もれてめてたき山さて尤部明 十二は天保仙 山さくらおほふ雲のみちうせて かせにさかりの花をみる哉百丸 十三八 候小由月在吉 ちる事のなくはをしましされはこそ もろきは花のほまれなりけれ梅垣 ホハラ小松園 はれゆかは風やふかんとはなゆゑに 雨さへいまはをしまる哉和米 八十三 仙台柳麻堂 もろこしの文の林はつくすとも かゝる御くらのはなは匂はし綾尚 シハタ五常園 風おこすとらなき国と神の代に かゝる桜をうゑはしめけん道雄 十 十三十二 をしまれて花のちるこそるひとの 心に残るにほひなりけれ香寿の よし原尾州様長浜 花かめにをりさゝれたる一枝は あらしにちらぬさくらなりけ 二十三 チン千証庵 月 物かけはくらきならひを照月の かつらのもとはことにさやそに松 十二 上七十三 同廿二千柳亭 同廿一千柳亭 岩代のまつをはなれててる月に たひねの夢はたれかむすはん綾彦 十 高マツ雁の屋 飛鳥風あすなこむともこよひふけ なにいたつらと月におもはむ棹好 にクラ文の門 同十二八 十二十二十二 露むすふ信田の杜そ汁やかなる つきのかくらも千枝にわかれて梅良 十二ハ朝日園 朝顔の露にこほるたはあけの つきのかけさへはかなかりけり光一 双マツ台星閣 由や 吹さそふ枝にみとりの色見えて かせのあとある雪の松かえ千丈 世をいとひ奢をはふく住かにも花の錦はうとまれぬかな月の門 ちり斗咲とみつるを日をつきてさなから花の山と成けり歌寿丸 うき事のなか世く花は秋下ふらんまめくる人も恵むまて便々館 一谷院の桜ちるなりしのふらしのひてかふ風ならん千極て いそきではあやまちありと花を待いられ心も思ひかへしつ樹好 雪に似は戸下となにてきえよで前行そのかきみせんより焼来国 さくを待かな身をしはし花にして老に侍るゝ我身ともかな磐根 咲花の雲をかさねて寺か〳〵に晴行雨のなこりをかしも千代詣 雪とみる花の感いそよとふく風も身にしむ心ちこそすれ梅れ 枝かはす花にあてしとあらそふる松に鮮ある春の山風梅雪図 月かけになへる花の白雲はたえまなきこそれしかられ雲ゐ国 一花さかり十夕雨はのかれても冬の風はいかにしてまし尚古堂 御ためある齢下てはやあすしらぬ人にならはて死は咲らん月の門 駒鳥の声をしをににさくはどの雪をな行春の山ふみ桐丸 日の烏梢はなるゝかけみれはほから〳〵といにそはのめく磐根 山けとは春どわかねは梅花またすしてみる人そおほり都龍 けるゝさへうれしき物を春雨のなこかえならぬ花のち こゝの国かしこの山とふりなし心まとむか庭の一花泉山 御舟山花戸ちりなん朝北の吹こぬ先に行てはやみん雪の門 手ことにさくぞなから手毎にかはらぬ色のめつこしき哉茂極 のとけくてちるや桜のひみれはおかみのしらぬ雲内はけり みしかよはは元なしとてかかく斗なかき夜待て月の照らん千柳亭 光りをはあますさひてむしけんいろうすれ行明きの時鎮杖 秋のよの月の光のきよみかた影とゝむらん院の関寺峰秀 一露深きまのゝ萱原を行は風なきよはも月そ乱るゝ雪の門 入かたはわきてさやけしそひとて月や光をつくする也台星谷 よしとでもそむきはあへし哀そふ月も山より散と思へは春樹 おもちせぬ月の枕もひと時雨しくれしあとの照それる表たる とことはに見んよしもかな照月のかへらを松のやとりおにて雪の門 かけうくる月をしみれは滝つせに立かなき水も清そはる哉同 月影の桂の花は雲はらふ嵐よりを咲初にけれ雪の門 夕つくる入その後は月影を白くあらへるなこの浦泥都然 露なからなひくをはなの影みれは嵐に宿る月も有けり松子 花ならはなからやきを中とにちるを感の木々の白雪邪明 花もかく物思ひなくてそゝき哉ちるを感の木々の白字梅香園 音ありしきのふの姿ふりかへて雪にしつけの霰松原白川 一なに一ツかれてなき望を心にて心むきなく雪は降らし白主 急にうゝる鳥あはれ也見わたせは春のきさかの雪にしるを好文 つゝしみてはこらぬ人の類にかもしらぬ夜かまの雪の雪の曙好 白たへの雪のあさ衣あさかしてまくり手ならぬ木曽根同 花 おのかしゝ家を出てもうちつとふ心はおなし花のかけかな まちえたる人もまたれてさくにもともにしまひをつくる給ふ哉 まちえたる人もまたれてさく花もともにゑまひをつくるけふ哉 咲そむる雪のおもわにおた露はわらふに出るなみたなるらん ちり初る梢をみれは真さかりの花の雲より風おこるら人 ちるといふうき世のさかはうさしらぬみ山さくらものかれさりけり めてをしむ我にそむきていとふへきあらしをしたふ花やまなり 白雲に色をならへて山のはにうこかぬかたやさくらなならん こその冬雪にゆをこゝろみてとすゑたわゝに花のさくらん 滝つせとみえてとしふる条さくらさきのさかりは黒き筋なし まてといへととましてちるかさくらきをしむも酒のゑひなきとみて 風をのみあたなすものゝ名にたてゝえたをる人をしやにくまん 天トウ 女子 淡スモト 金 ナニ、 一梅香園 備後一仁道 月江 さくらこちらぬきのふとちるけふはおなし春とも思はれぬかな いたつしにさかりはすきぬみわ川ににしきあらひし花のふほひも さくらにいまをはそとみる人のめつる心もさかりなならん よしの山松もうもれてさく花にましるみとりは露なりけり 夕月の出てえならしさらすともかへさゝゆたふ花のこゑに 風なきて霞の海もさほしろくさわかぬ浪を赤にみるかな みぬ親のために手折てつとにせんかゝる老木も真はさきめと から人のしらぬ歎きはちる花をやまと心にをしむなりけり 八十二十 さく花の色にまかへるしらゝとのかせらはいかにうれしからまし 右は爰に置はうつゝにしのはれて前に心のひまなかりけり まちをしむ心を前につくすかななにをかうきをさくらなるらん 八十一 秋よりもおとろかれけりさくらきさをむる春に風のたつるは マユで 一章成 アツタ チヽフ 高松 さはかりに人なとかめそ関守まちりゆく花はえもとめすして わかこかを風におほせて山さくらさまはれかほに等のちるらん わか物とみれはあかるらならはゝをひとりもれたる庭さくらかな 價なき花のつほみの国のみはわるゝにつけてたふとまれけり 世をそむく心ならぬもよしの山家にふみゆく岩のかけ道 ちらすへき風なすそと露ならぬ心を支のうへし置つく またれてもとにかく花のいそかぬはのとけき春の心なるらん ちりゆかんててをみんよりさくらなさきのさかりをいさたをらまし 母のうさをわすれかてらに来てみれは前にもつらき春風そふく みる人のをしとをみぬをみぬ人のためにをらるゝ我もありけり 身をつくすかひなく花のちるはなそなれこし我にうきをみせつゝ うつせみのよの人ことにめてみれて花もうれしき春にあふらん 玉川 是心 タラ林 ホマキ 常達谷 信飯山 ハ丁メ 百古鳥のや ウツノ宮 作かも 碑〻 さゝまゝに花はすくなくなりにけり高嶺のみ雪消てなけれは 淫みぢてひとまありともたやすくはうつろふへくもみえぬにかな 杣人も枝なをりそととかめけり家にはおのか業もわすれて 露なからちりしてみれはをしまるゝなみた数そふ木のうへかな 遠方の峯のさくらやさきぬらんよそになひかぬ雲そにほへる 十二八 あはれぬるおもふきかへてかすむらん月は光りを花にゆつりて エト 一不知瀬 スモト 一鎗無固 讃黒淵 作馬形 双松 六星閣 柴人のかよふ外にも此ころははなに道ある春の山ふみ を春のとの花の匂ひをさそひ来て風にたらぬをりも有けり 朝もかけほのめき出る山のはににほへる雲はさくらなりけり ナニハ 見たるへてちらぬ前にもおとろきつこすゑはなるゝ蝶の姿に 一みたれちる花のす雪のをしまれてつもらぬ袖もしめりこそすれ台陸 兵ヱ みぬ人をおことになしてさくらき手をもにけるなあ名あまりに 吹たひに枝をはなれはちるをみれは是や岸をしたひゆくらん まきれなく亦としられつふく風にところをさらぬ客の国雲 またとはぬ人のためにも庭さくらさかりの花にましる莟は をしまめや千々の価もこかね井の前にはしかし春の一時 よしの川桜の花にあくかれて岩もとさらぬ人もみえけり くれにけり分こし山のさくらき月をはまちて又やたつねん きくらこそ老木なからにめてみるれわか此の春もかゝらましかは あふきみる高嶺のさくら咲にけりうへなき花といはぬはかりに 心から敷にしむも愛のあまりとかをあらしにおほせつるかな 高しともおもはぬやも花さけいつねに雲ぬる峯となりけり 手をえれん事をうしとてさくらきたゆたひをりてきき出ぬかも 見つゝ行車の牛のあゆみさへはやしとおもふ花のかけかな 人工 柳はし 十八 美代 一六碗固 シハタ 道雄 下野 トナラ トナラ 小彦 金 オカシマ 御庭 太平 光村 十三 つさくら崩ふく風に手をそへて春をふもとへくたす山川 おとろかず秋はものかは亦ちらす風のさやかにみえてかなしも ごと〳〵になかめありけりさくらきさくもさかめもちるもちらぬも 雨をいとひ風をうらみて空のみる花にこゝろも曇るころかな しはらくも下におかすていまくはあらしも花のちかやをしめる 咲みたはいかにかあらんまいらなるはつぎたにもかゝる色かを 木のもとをたゝまくもをし折もをし花にやとかせちるまてはみん 八千くさの花にやとれる影みれはこと〳〵をかしあきのよの月 大ゐ川前の下かけゆくほとは水のこゝろもいそかさるらん 朝ほらけなひく霞の絶間よりほのかに匂ふ山さくらはな ことしより咲はしめたる心ちしてまつ一乗のめつらしきな 一老はつる身のなくさめにさくら酒最木をえりて庭に植生し │常北浦 薫 淡小田 梅垣 高サキ 薄尾 仏フ 千柳亭 双松 一吾星客 羽 天トウ 栄寿 上毛 ヌマタ ヌマタ 滝のへ チヽフ 千燈庵 アツタ 一梅高ツキ 天地のいつれの種におひいてゝ雲にさくらのかくまかふらん 時めきし朝もかくとおもふまて花ににきいふみよしの山 立おほふ雲をあらしのはらはすはいかてか峯の花をみましや 壱村 さくら咲その高山もおとひも花の匂ひにへたてやはある あすは又風にやならん花さけはあやにたつも夜いにはれつゝ むかしたれうゑし木種や白雲のかゝる色かの花とさくらん ねたる木は老ぬれと春ことの花あたらしき山さくらかな 此ころは心うれしな野に山にへたてぬ友と家に馴たり にきわしく花さくころはうらうへに都をうつすしほかまのうら よしの山しけきさ枝におほはれて花ゆゑさかぬ花もありけり うらのなき花の錦は千早振神代よりこそおりはしめけめ 花さかぬ松ははえなしおもひねの夢にさくらよ腹におひなん 河原 シハタ 太極園 うつろへる花は月をもたのむらん供をかことにちりはてんとて ちるときのうきを思へはまつほとのさかぬも我のなさけなりけり 咲をまち敷ををしみて春はたゝ家ゆゑものゝおもはるゝかな さひしさの秋をしらねはいつもかくにきはふ女とや花のおもはん 一重すら七日はさくをやへさくらおなし日数にうつろふはなそ あたならん物とはしらて山さくら月もつ雲とまかひてそさく よしの山嶺立おほふしら雲のうこかぬかたやさくらなるらん 女のうきはみえぬ山ちのさくら持花の雫に袖はぬるとも ごとのはをこをりになしてさくらなきもろこしとも花や匂はん なにはつの妹をよそにてさくら花みまゝほり江に舟よそひしつ 世の中にちらて千代もとお給ふよりさらぬわかれのをしき花かな 椎をのみまきてしおかはむかつをにかゝるさくらの花はみましや 三九久平 □□□□□□□□ 百目木 百村 羽天トウ と子 作鯰 空々庵 アツタ 至一困 よそに見てあかすくへきかつらきや高間のさくら匂ふかきりは 咲みてる花も雪とやちりなまし身にしむものは花はの山風 さきそめてうれしと見てし枝さへもわかぬはかりの花さかな あらし山あらしはたえてけふといへは我世の春とぎのさくらん 我のみか蝶もなこもやをしむらんちか行花をしたひてそとふ 中とにあたなるものときやみん木のもとことにうつる心を 花ゆゑに其ひならはぬ捻ねしつ煮のむしろの露もはらはて とく俣はとくちるものとなか〳〵にいそかぬ花もなさけるらん よしの山とくまかひにし白雲もおほふはかりのきさかりかな 山里にかへさ忘れて此ころは岩をまくらの家の下ふし あらし山ふかぬあらしに都まてちりゆくつとの花のいく枝 わか物と老はおもひし庭の木もをらんすへなき前さかりだ 位小河内 梅寿 星下り 星仁子 オカシマ ウサキ 敷島庵 常北ウン ホハラ エー 雲井園 百月木 天トウ 一下サ助サキ 縁松園 サノ 奥シノフ 御かりこそ七日なりけれさくら花をしむかきりやいくかなるらん 安永 ミラシカモ さく花はそをさかりのよしの山こゝろもよそにちらぬ也けり長和 くるゝをも花にわすれて思はすもまたぬ梢の月をみるかな アハ黒羽 うつろはむ日数もおもひすこされて咲そろふさへをしき甚ぐ桃庵 あすありと思ふ心の出こたりをわれにいためてちるさくらかな梅松 白浪のこゆとはかりに花そちるをしめと春は末の松山 三九久平 けふや咲あすやさかんと詩わふる心の花は枝にみちつゝ ちる花ををしめるけふにくらふれは待にしうさはかさならぬ哉 ちる事はよしわするとも無ことに老木の花よ咲なおくれそ 守人もあらぬ山ちの花なから手折かねけり空のあまりに いかなれは心いられにちる亦そ春日のとかにさきしには似す不知瀬 一 一時つくる鐘はうつみてすみた川くるゝもしらぬ花の下かけ 常スカツ びたふるに月はいとへと風もまためてゝや花にうかれ出けん 武道子 いつくしむちこをみること物いはてわらふさくらの国そうしき梅喜 さくらき咲とみしまふちりにけりよきか末には歎きあるせそ直海 いましめのよしやこともめつるわる心の程は家につなかん都龍 さかぬ間は雲にしのひしさくらきちりての後のなくさめもかな 青句のそたてし花におやならぬ我も心をやしなはれけり さく前に心とゝめておもからぬあしもひまとる春の旅人桐丸 手ふさたにとゝかぬ峯のきくらさみてのみ人にかたれとやさく真道 したとと何まとひけんかはかりに色かめてたき山のさくらを妙々 ちると見し花はかすみのよそめにて風に色そふごさくらかな 先たゝぬ上いの八千たひなけくは見残す東の風にちる日は梅松 よるへなくまことの雲やまよふらん花にふたかるみよしのゝ さきぬれと世のいとなさに尋みぬ身のおこたりを花やはかめへ 太平 清藤周 ちかめやとおとろかれてはとふ蝶の羽風も花にいとはるたな また咲ぬ梢やあるとこゝかしと見まはす迄の花の真さかり 同光 ちると見し夢もうれし千さめてくさふたゝひ花の咲く心ちして 春風にとはれすもかな山かけのかすみの霊の花のかくれか よしの山なもとのさくら一日つゝ日ことにわけて見んよしもかな 下サ助サキ まとぶへき色かならねは花よさけ雲ゐる嶺に心おかすて ちる花ををしむ心にくらふれはまちし日あそすきよかりける 高松 雨はれておくもかゝるよしの山峯にや花の御きそろひけん さくらきちることしらぬみとり子に心かへなはうれしからまし きくにまさりみるにあまりてよしの山花の盛はいふへくもなし 滝つせもみえぬはかりに咲みちて家に声あるみよしのゝ山 ナニハ たれさめしをすのひまもる処のかは月よりも□にうれしかりけり かきりなき人の思ひにくらへみてにほへきくらよさかん日数を 述よとは月にいひしもよれかしと花にはおもふ春の山のは むかつその松のひまもるしら雲いうら〳〵匂ふさくらなりけり 物おもふ袖にはあらてぬるめるもうれしかりけり花の夕露 常に見しよしのゝ山のしら雲もめつらしけなる花のころかな くらへては秋の月夜も春にさく花の雲にはおほてれなまし うき風もかくてはかれしいとさくらちゝにみたれてはえまさりつゝ 愛あかぬ其に心ををられけりかけ立ならしとはにめつれは たつね入しをりとなりてかに匂ふ風にくからぬ花のごふみ まち〳〵し山ちのさくらさきにけり花もや今は人をまつしに あくかれてくるたもしらすみる花に月さへてりをそへにけるかな あくかるゝ心の花をこたろにて恩やうれしき亀をみすらん ふりけんとみゆるさくらの花咲てまことの雪は根にかへりけり ちきり置し妹かりゆかて此ころは花の木かけに寝さる夜もにし ちるうさの物にうかひて咲うてる花をしみれはしつ心なし めてあかぬ花のちりしく夕くれは風のおとにも袖ぬらしけり 一枝を手をらんとせし梢よりおつる雫は花のなみたか 玉ふ柴に花をりそへて山海より春をふもとへくたす賎のを けふも又さかりの花をめつるかなよへは岸のふかずや有けん さゝさ匂ふ花の梢はめかれぬを心つよくも吹あらしかな 夢の世の夢とおもへとみてしより心にさめぬ花の色かな 世のうさい前にわすれてすまの浦しほたれ衣昏やほすらん さかぬ間は雨をたのみしこゝろにも露さへいとふ花となりけり 一 エト 不知瀬 十二ハ 武カサヌヒ 筑前 駿本市は むら女 二に 十二ハ 元住 作今東家 尾張古渡 松寿 駿上云 呉龍 ちらしとを恨もやらてふく方へ風をしたひてゆく花やなそ さなからに雲にさくらは似たるかな花のさかりは日かけもらさて さくまての日折かそへてなか〳〵に花にもゆひの恋そをしるゝ よしの川水にさくらの影うきてあゆさへ春は花にあそへり 滝つ瀬の音はかすみに埋れて雲よりおつる花のしら浪 ねたじとば思へと風の花ふゝき袖につもれよなつとにせん 山の名のあらしすさひて大ゐ川ゐせきをこゆる花のしら治 けふこすは花はちりなん飛鳥川ふち瀬とかはる世のならひにて 霊山のさくらさそひて里人に花をみさする谷川の水 のかれすむかひもありけり山寺はうき世を花の雲にへたてゝ 年月をふるの山へのさくらきいく春こめて更に匂ふらん もろこしにあらぬさくらの花の色はやまと綿といふへかりけり サカミ サアト 星仁子 太極岡 浅苗田 三大学 一仝千リフ 一仝岩等り 一仝梅十坪 松和 十八」 せはなへて色かにそみてのとかなる春の心や花にみゆらん さくらなみぬまも月はいとはれつさかは散んの思ひ過しに さくらなさそふはかりか見る人の心もちらす入相のね 一重つゝちりなはならの八重さくら七日にあまる後もなかめん なほのかき世のかれて山さくら梢のとけき花さかりかな 雲とみえ雪とふりしく迄もみんたぐひあらしの山さくらす 山さくらあまきる雲と言これはおく夕露の雨とふりつゝ ことさらに春八日なかしよしの山花より明て花にくれぬは 月ならぬ前にも老は来にけらし世のなりはひも物忘れしつ とてみる心いひとしさくら犬やへに一重とへたてあれとも 玉川の水のほかにも高野山花のさかりは風そ毒なる 〽いかならむちからかありてさくるゆきゝの人を引とむらん レハタ 一 一伊小河内 秋法 上毛沼田 同狭守 異二子 いせさくら神もめつらんぬるひまに夜はの嵐よひか事なせそ 野に山にうかるゝ春はおもひぬの夢ちにさへも亦咲にけり 久らしと月をわきへに使して七日はあかす花にやとらん 此上のうれしさやあるあさ露のゑみこほれたる花をみる日は 唐人はさくらみてんとなか〳〵にちるうさよりもますなけきせん あたなりと花やうらみん行かへり木かけをかふる人の心を かにかくにおこたりやすき世の中とうとみて花の友いぞくら ことならは花まつけふを冬の日の日かけになしてはこゝたゝせてん さかぬ間は雨にたちぬれ待しかと花ふくにかいとゝしき袖 雨のよひ風のあしたもこにねけりつゝきそはちの花はいかにと 春山のしなひさかえてさく花に色なつかしき人もみゆめり 花のかけ心はこゝにあるものをみれともみえすくれにけるかな エー 一寿 よし原 屋敷楼 仏フ 子洞亭 桜はし □□□□□□□□ ナコヤ 白雲のけちめそ春はなかりけるさくらにうつむみよしのゝ山 花とみえはをられん事のうさありと雲にまかへる桜ならまし 来る人もあら山中のさくら花うしや月のみ日こととひつゝ にきはへる都の春を山さとにうつすは花の力なりけり 新らしきものをこのめる世にかへて老木の桜めてられにけり みよしのゝ山はさくらの白雲にかくれたるよりあらはれにけり 山の名のあらしいたえて朧間なくかゝるさいらの花のしら雲 山つとにもらひし花をさし置て一とによしのかさかりをそみる 遠近の山のさくらや咲ぬらんこすゑはなれぬ峯のしら雲 さよ衣かへす〳〵もしのはれて花さく比は夢にみえつゝ 夜にいらは前のくしきも馳ぬへしくるゝわひしきかつらきの山 一十八 夢にさきうつゝにちりて夜童のあはれを園につくす春な エト 清荷堂 信ヨコ子 花成 常浮兵 千歳 一房長 よし原 平泉 勢船坂 此友 上毛境町 信人 霊法水町 五百代 十二は をしめともちり行花にかゝみ山春の心のうつりゆく哉 老かぐす物ときらしをさくらなかさせはかみそほくかはれる ひえの山花さく比は三井寺へかへりし鐘も命なりけり さく前の雪にまよひてかへるさを心の駒もしらぬなりけり 春なれやはゆま使もさく花ををりかさしつゝ召いそくめり 世のちりをいとへる身にも人みなの愛ぬる處はめてすやはある よしの山なへてさくらになりにけり空ゆく雲も花にかそへて ける人もをらぬもなへてさくらきめつるはおなし心なるへし きゝなれしかねの響も花さけはおとろかれけりしかの山寺 初さくらさるあまりにことのはの花さへ枝にさきそはりつゝ 山さくらつにやらんはあたらしと枝うそ手をれ心なとかめそ 人とはぬみ山のおくのさくらきあはれことしも咲かひのなき 武金子 奥山サキ 浅緑庵 大和松浦様 高松 棹好 作加茂 一 めてあかぬ遠山さくらいかてかくへたつるゝ雲の色にさくらん ときはなる松のみとりをぬけ出て匂ふさくらそまふ色なき 雨につけ風に心をおく山の花のあるしもいとまなきかな 折ゆひも寐つおきつして待わひし日ほとおきたき山桜はな さくら花めつる心のふかき夜はめにこそえぬ猶みえにけり 白雲の棚引山のさくらむさきてかひなき心ちはすれ 文をよむ雪とつもらは惣明てよるもめてまし庭さくらな かきりある山のさくらを立かくすかすみやなにの心なるらん 春風のけふはよきなとおもふまて梢しつけき花さかりかな ねへてもものゝあせゆくならしにもれて色ます山さくらかな 正さくらちるをおもへは立かくすかすみも心ありけなるかな あかぬあまりさくらかもとにめる夜はゝ露の敷さへおとろかれつゝ 信七岡 久清 常北ウラ 前守 二ト 雲井園 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 一古哥 仲の町 信長岡 一全小河内 下毛とカタ 月明 さくら花手折をみれはあらしより人の心そはけしかりける かきりあるものとおもへとうさはれて嬉しき花もかなしかりけり 風ふけは梢はなるゝ前よりもをしむ心や先みたるらむ 咲出る岨のさくらに丸木はし花に心をたれかかけらん あらし山松をあらしのかくれかにうゑましへけん花のためとて 日をつみてまたれし花い咲にしを心にくきは峯の松野 人こゝろうこかすやなぞ咲初る花はあらしの愛ならねとも さけはみつみれは匂ひつあひにあひて花とことはなれやすきかな ちるうさをおもへは庭のさくら木のさかぬうちをや花といふへき すみた川今戸はいまゝしらけれとほの〳〵しらむ西のここと雲 見さるまにちらはかひなしと思ふより立さりかたき花のかけかな 同 常小ノ 一桟重 与太田 流傷園 異二子 森主 一下総銚子 釜樽 みれは又出るなみたにさへられて月とそ月の隈となりけれ よしやわかあた名たつともてる月にくまなす門の板きらまし 露なからなひて夕の薄はら風にもやとる月をみるかな 此よゝに千夜もありたしてる月のかつらを松のやとり木にして よき光りもたる露とや思ふらんなかけとしも月はしらすて 二本松 一台星 小クラ いく度かすくひあけてもいつみ川月も底よりわくかとそ思ふ めてはやすうちにも老や来りけん月のてる夜はねられさりけり にはたつみ月のうつろふ鞠の坪なとかはしかむ鋸のくつ 仙丁 松のかけ地につくみれは秋のよの月の雪にもおもみあるらん 風にちる露をしみれは月かけのひかりあまりて敷にそ思ふ 同みつゝぞかれてわくるむさし野はあけ行雲そかきりなりける和平 しとの浦や吾人さへに影うつる月の真玉はえかたかならん 朝日園 ふく風に所さためぬむら雲はなかるゝ月の水のうき草 秋のしの子夜を一夜になせりとも月にあかねは夏のみしか夜 まてゆしとめをふたきてもみゆる哉月や心の水にやとりし 月やとる露の萩原わけゆかん袖をかつらの花すりにして さよ欠てさやけく照す月みれはさゝらの小野に露や置らん ひるのなきにたにあるを夜かなからよるとしもなき月のさやけさ やとるへきすゝの篠屋はあれぬれとあるしかほにも月そもりくる ともすれはとこそ空をおほひけれ月のおはつや雨をこふらん は千くさの露に玉しくかけそへてあらりも月の都とそなる ふた方に物おもはれつ生田川空と水とに月をみる夜は 山川のなかれに月のかけすみて早瀬によとむ水もありけり まくらする人はあらしな月やとるなかれによしや口すゝくとも アヽ 蒲月 一 ナニハ スモト 硯春園 いつかまりかたふくことのをしまれてそをのみくまの秋のこの月 さくらなす雲もれ出て月のすむ空や花なき松の色なる こん秋を月みて友にちきるな老となりなん事も忘れて 逃よとはいはねと遠き山のはやあはれ月みるむさしのゝ原 売作鯰 空々庵 エト 筑前 武金子 かつき女はなちにかへる夕くれに浪わけいつる月をみるかな 見るからに袖こそぬるれ月やさは出る泪のたえぬみなかみ 夕空のあはれにぬる袖をしもとはれにけりな月のなさけに 老となる月のこよひは遠山のまゆねもいつかなくなりけり みち〳〵て夕しほ高きたの夜は月の前水のさしやそふらん 焼失国 エト 後の世をねかふ身なから今宵みる月には西のあらすしもかな 露すて月のやとりもゆるさぬる江口のりの夜はのあき風 絵馬屋 仲の町 下毛西方 さやかなる月にはかゝる雲もなしいかて泪のうちしくらら 月みれは泪そすゝむさはかりに老くちはてし身にもあらねど 鼻か子のひろはぬ玉をえつるかなうらわの月を袖にうつして チヽノ わかつきの雲にあへるをうち山のうき世の中と月はおもはん こよびとて月の都にもろ人のこゝろの駒もひかれてそゆく 月かけのうつるをみれは滝川の子瀬をのほる水もありけり おほかたの露にはなれし月かけも総物の袖はあやとやとふ ともし火をけたせむら雲はらはせて風のあとより月いてにけり かく山の草木の露にかけやとる月もこよひやあもりつくらん 仝 あつい エト シノフ 黄草舎 身に老はよしつもるとも門さしてこよひの月にねらるへしやは この比は萍の庭も玉しきぬ月のみやこを露にうつして 今更のやうにおほえて月をまつこよひは山の高くみえけり 一瀧川のはかしき水のなかれにもしつかにやとる月のかけかむ クマカヤ 一向主 ウサキ 敷島庵 崎高つキ 春明 二十三 うき事のあるもあらぬも諸ともに空そみらるゝ月のこよひは くもる夜はさもあらすしてきやかなる月そなみたの雨をりよほす 身のうさも月にわすれてみる物を秋をかなしとなにならん みる人に老をゆつりておもかけのかいらぬ薬月やもつらん 読さへみしとかき世はそむきても月にはわれとうちむかひつゝ 大空にみちたらひぬる月かけを草のはつかの露にみるかな こよびみるまとゐの友のこゝろさへさやかなりけり雲の夜の月 うちよせてぬるゝいはほに月かけをのこして汁にかへるしら浪 天の原うしはく月をかたみて星い露にやこ上たりける なほさりにかねてはみしを月ゆゑにいたくも雲をにくみける哉 山のはになかれ落けり月の水めつることろは空によとむを ことの葉の玉もひろはんいせの海月の光りをしるへかはして 兵庫 仙台 空々庵 同時山 喜久成 下毛青銀 磐根 あゆみつゝ月かけめてゝつまつくはあしもとよりや老はしむらは 烏かはわれさへつはなれけり月きよき夜はそうあるきに 夕浪にかけをうかへてたゆたへる月のみにやいつちゆくらん 笹川にくたけておつる月かけをまとめてみするよともわけり かけしつむ月のかゝみにいにしへのおもかけみゆるすみよしの濁 宮城野の月はこ笠もきさりけり木の下露は雨とふれとも ふる雨にわひにし軒のやれまさりうれしてもなゝ月のかけかな くまなきをうちみるよりは山松の葉こしの月の影そよろしき 月ゆゑに怠るものを文札のちりをみせたる影はつれなし 雲はらふ風をめてけりてる月のかつらの花のこかりなる夜は かけみれは袖こそぬなれ照月のかつらの露やおちてちるらん いうにしてをすのうちには入にけむ月いみきりの松をさそひて 金丸 仲の町 金 □□ 高松 三千店 化壱野 三ヶ村 スンフ クマカヤ 八丁メ 百舌鳥のや 二十四丁 そこ。こゝとかたゝかへして月をみんこよひはあきの中川の君 秋萩よそをなまちそ露の上に月のやとれる宮雨野の原 をしと見し月は心に残りけりおもかけのみは雲もかくさて 雲はらふのみかい影もかくれぬのぬなはをわくる月の夕風 山のはに品はしたゆたふ月みれは空にもよとひ水はありけり たまあひて露おける野の露学にうつりやすくもやとる月かけ 八千草の露にやとれるかけみれは月のはやしとははなりにけり むとゝてい空になひきてすとなき風さへみゆる秋の夜の月 ふくる声は物しつかなるかけさしてねさめかひある秋のよの月 一みさふらひみかさなさして宮木はらの月をしみはや露にめるとも わかねのよるといさらにおもほえすわかのうらわの月のかしきに 真葛原禁わけの月にちるゝ露をあたる物と月やうらみん 常太田 緑学園 一仝小野 一仝スカフ 草成 一奥清水川 高松 一柱登へ 仏フ 千柳亭 エト 一中吉 ナニハ 雪のい ひさこもてくまはみたれん此まゝにみはやせかゐの水の月かけ いとはれし酉のなこりの露すらも月の光りにもれぬ。猶はかな 我のみの袖のなみたとかこつかないたりいたらぬ月ならねとも 一新しめでむくらの露にやとりぬる月もうき世をのかれかほめる 月八わか心のみにやとるらん雲はおほへとかけのみゆるは てる月の浪になかるゝかけかかれは水の上ゆく水もありけり 花ならぬ雲はちらしてこよひてる月にさはらぬ風そうれしき 露にそむもみちのうへに世の秋をかさねて月のこりまさるらん たゝにさへかなしき月の雲ふかくかくれて物をおもはするかな ゆくは行とまれは影もとまりけりしたしきなや秋のよの月 むらゝとはらひてこよひ照月のみやこもまもれひえの山風 月かけはうみ山里にじきみちぬ星はいつくのくまにかくるゝ 常カサマ シハタ 沼田 一下毛本沢 いねてけりけり小野のつうり月きよき夜はひまありけにて ちふねの桐の一葉はちり過て月おもしろきむさしのゝ原 文学ふ股のきりより月かけのいたくさす夜はねられさりけり 西にのみ月のなかるゝ天の川かけをとゝむるしかしみもかな さよみてみれはこみまし秋なからみ空は月の霜やおくらん ふはの山車かへしといにしへもこゝろにゆる月のかけかな 空の海雲の切戸をもれ出て月すみわたる天のはし立 いく秋もかはらて照す月かけはくもりなきよのためしなるらん 雪ならぬ月の光りも一いろにかふるや野への露の百草 くまとなる雲はるゝ夜の影みれはこれそ疵なき玉つの月 八千草の露のしら玉残りなくみかく八月の光りなりけり なへて此の秋のあはれもあらぬかな友とみきりの月のまとゐに 柳はし エト 金 作力モ 一白〃 第松坂 三寺部 沼田 金 干潟関戸 鳥文 常山田 霊杉沢 光直 仙フ 〃〃 たしなきをめつるならひか入方はことにともしき山のはの月 月なから結ひかへけりうれしくも真萩か露を袖にうつして その夜ふりその氷消けりみな月の不二にはあらぬ月の白雪 雲林にぞこたつの駒もひかれぬるこよひの月にあふ坂の関 三十八 心なきいはきの山の杣人も月にくまなす枝おろすらん 空しきの秋のなみたの袖のうへにうれしき月のかけそやとれる 秋のよの子花をとよひにつくすともつきぬなかめや月に残らし 世を捨て我も入たき山をしもなくはと月にこよひいとひつ なかむれはみぬよの事もしのはれつ月にむかしの影やそふらん 老せさる松の木かけにまとゐせんふけ行月をめつるこよひは うへすめば下もにこらぬことわりをしれとやめにうつる月かけ 世の中を何にしるらん月かけに笠をもとらてたてるそほつは 仙一 雑倭文 十二は ふかハナ 波羅宝台 武金子 エト 一夜宴 柳はし きん 二十六 をしと思ふ人の心のしからみにかゝりて月のなかれすもかな よしの山かたふく月のかけみれは花のちり行心ちこそすれ 苫をあらみかりほの庵に露よりも月のもる右の袖にぬれぬる おほへとも雲の衣をなほもれて月のかゝやく玉つしま山 入におそくいつるに写しこれその月のすむへきむさしのゝ原 ことならは石山の高ねに家ろして春よりうへの月をみてしか 月かけをみめつる夜はゝ何となく涙もいてゝうれしかりけり かけうかふ堀江の声をふく風に月の声きく浪のうへかな 大空の海につゝくとみゆはかり月のくしきの広沢の池 かつなけきかつたのしみて世の中のそのあらましも月にしられの あくがれてをしむか心やときなん明ゆく空に月の残るは もしほ焼煙かを穴になひかして月のくまなす御や何なり □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 梅芳 エト □□□□□□ 一下毛板本 三千リフ 一仙吉 白萩のさけるかきねはくれて又その色みゆる露の月かけ わか座はむくらの露をよすかにて月のみ秋ととはぬ夜もなし かマカヤ 一英竹社 をみなへしさき野の露にやとりぬる月人をとこねたくも有哉 金 世をさけてすまふゝな身も久かたの月のみやこはしたはしきかな 大かたの星をあつめてかく迄にさやけくてねる月のかけうも 曇りなはしらさらましを山のはにかけしらみゆく月着なり 会 武金子 月をみて過こしかたをおもふ時あと一声を出す夜からす ことゝなく落るなみたの水上は天の川瀬の月にさりける 花のみるこれもふしきのよしの山もみちをわくる秋のまの月 八千草の露にやとりてむき〳〵に色をわかてる月のかけかな 秋の夜のなかきになとりあし曳の山のはさしていそく月かけ 新らしきものならねともしかすかにこよひの月のめつらしき哉 化器 金 春和 助サキ 一呉竹園 関コマヤ ○ナコマヤ 道守 よと川やよとめる月のかけめてんとゝろしてひけあきの舟人 枕かちいかにかけてか雲あらき空の波路を月はゆくらへ 風わたる野への薄のほの〳〵とひかりもなひく夕月のかけ むきし野や草の上てらす月ゆゑに露はみなから老なりけり 千山にいるををしめる人心しりてや月のしはしいきよふ よる浪にかけこそあれめしかの浦むかしなからの月の都も むさし冬や月のかつらの一本に露出てはあはれとそみる 金丸 高松 常山田 黒河尻 寸吉 常福ゆ 七夫 やや ふる雪をちりかふ家とかつみてもにほはぬ袖のめつらしきな 一ほうらいにあらぬあたりもさかねの木となみたてりやつもる日は龍竹 かつしかやまゝのてこなりはたへなす雪も入江の水にはかなし あとつけぬ心の駒をあゆませてみはや野山の雪のそきを ナ二ハ 梅香園 シハタ 一おとろくか枝をる雪は声たてつあまりに花とたくみ過して 又さらにけふはきのふの久しきをもおのれふるして雪のふりつむ ふりつみてたそかれれし雪のいはひまゆく待やなつむるからへ 前ならぬ。木々をみなから前にして雪とはみえぬ雪のあるほの 下を札にひゝきしよひの音よりも郷さこそゝ雪におとろかれ給れ をつの勝人にありせは雪つもる松王六かに雲けからまし 筑波山桑の木すゑにうつゆふのこもるとみえて雪降参り おもしろのけしきや雪のふるまゝに来むら升むら国になも行 をるとのみ思ひしものをなか〳〵にえたふもつくる松のしら雪 ホハラ 仏フ 千枚高 二本松 助サキ 人をまつふかき心にならはすやうすかふりしく座のはつ雪 ふりつみてやろたえし雪の日はみぬ此の人そ友となりぬる 遠方の雪の中ゆくしら鷺はみのぬき捨て家に入けり マユミ 香保留 太平 一さむ郷さにつるなくねさめてたとり行夢路も箱はの雪に籠けり かくす物あらはれやすき習りもうもるゝ雪にめたつむら山 ものなへて色かへなからものなへてかたちはかへすつもる雪かな もみち葉のなこりをみせて冬かれの梢にさわく雪の朝鳥 雲はやきあらしの空の薄月花をやとし雪の又やふからん 木々にさく雪の花にはさし登る朝日のかけやあらしなならん 雪をれの松のひゝきにさよ中の声もくたけてちるにけるかな 此まとにきえすかをらはいかならんさらても赤にすかふに白雪 一其かゝさる石も瓦も土これも玉とひかれる雪はめてたし あふさりの山をさやけみ白紙の雪に明ぬと鳥やつくらけ ふりつみて物のほめもわからさる雪はやみよりあやなかりけり ふ計るゝをさこそつらしと思ふらめゆきゝとゝめて雪そつもれる 兵庫 マユミ キカシマ 仲の町 筑前 ナク 大江戸崎 米住 ごり出ける黒木もいまはわかぬまてそまた白く雪そふりける 貢物はこひつくしてみたからはたのしく豊の雪やみるらん 奥小浜 くらふれはいつれか情深からん雪にとふ人あとつけぬ人 野も山もみわかぬ雪に遠かたの里のしるへとたつけふりかな 春をまつ心なくさにふる雪の匂はぬ花もなかめられけり 衣をしもきせし路とみにけり雪ふりつもるをつの松かえ たをやめのはらはぬほとを命にてかさせる袖につもる雪うな 俳諧 おとつれし松の岸もうつもれて雪にしつけき山の下いほ凹成 おとつれし松の岸もうつもれて雪にしつけき山の下いほ 雪ふれは枕ともなる朴の木の枝をれふせり栗島の山 木にもあらす学にもあらぬく水竹に匂はぬ雪の花そ咲ける さひしさはうつもるゝほとあらはれつならの都の雪のふるさと ふもづみて風の声さへかれあしの汀しつけき雪のなには江 やく 二十カ 口なしの色なす空ゆふる雪に千々の草木もこと聞にけり クロフラ 秋光 マシ林 来る山つもる光りにともし火のかすもはえなき雪のよはかな 小河内 〽木園やいつこなるらん見わたせは雪おもしろきしかのふるさと 朝鳥のねくらはなるゝいえたはみとりにかへる雪の山松 ウサキ ふりつもる雪に飛かふほとより身の色こほす明ほの鳥 エト 信上田 これも又波にやうゑけん立まよふ片をか山の雪のむら鳥 クマカヤ 斧のおとのたえていくかも降雪に枝をれしけきに生の杣山 一染善 野村板板 しはらくは汁にきえて池水の氷なかたよりつもるこら雪 軽数 「淡カリヤ 土なきし野へもいろなく降しきてきのふのうきはうつむ雪かな 同屋 クマカヤ ちまたみなそつまん雪はあらかねの土のいろなる空よりそふる しらね山雪ふりつもるあしたにはうつもれて名のあらはれにけり あたらしと行もかへるもふみわひて雪子とゝまるあふ坂の実 金 うちみれば花もみちにもまさりけりうらの苫屋の雪の夕くれ かへらんとおもふ心の駒のみは道をわすれてめつるゝかな やみかたきよしやあるらん時雨にもつれなき松の雪にそまるは まとの外に雪ふもつみぬいとはすに求さらまなはん鳥のあしき 黒木まて雪にうつみてあさけたくけふも色ある大はらのり 八八 まろはして雪に達摩をつくるなり尻のくさりしわら学殿もて ごさとは行かふ人もなく鳥のこゑさへきかぬ雪のあけほの 春をまつ人のこゝろをなくさめつ梢まはらの雪のはつき 湖の鏡を見てやおとろかん雪にましろき黒かみの山 雪ふかきそれとわかねと遠近にけふるやたみのすみかならん 遠山をちかくもてきてめなれたる野はなか〳〵にみせぬ雪な わかの浦あしへも雪にうつもれて鶴のおりぬるかたやなからん クロフチ 三九久平 黛 シハタ 石雄 助サキ 一呉竹園 作平 安々 柿松坂 灸魚 山津山 喜久成 惣行国 有利 シノフ 安軽 仏フ 染ぬ 奥田尻 清気 サカヒ町 住人 三十 売本は街にさえて行かひの袖おもしろき雪の朝市 雪のをふりつむみれはみ山木の松もかしはもさくらなりけり 残りなく萩のにしきはかれはてゝ雪に袖する宮木野の原 ふり初る雪まはらなりたしなきを世には愛ぬるならすしからし よしの川さくらちるもはきの海の浪につもれる雪をみる哉 あまたゝひふりつむゝ雪に世にかよふこゝろもうつむ山の下庵 すまの浦沖つ浪路八雲はれて雪に残れるあはち嶋山 一寸めるものほりてなれるみみよりくたれるゝ雪はきよらなりけり 水の上につもるをみれはうき草のかれ契や雪の命なるらん 声たてしをのへの松もうつもれぬ風のうへにも雪やつもりし むしききのをつくはねろもちゝふねもなへて田地の雪の明ほの ひたふるに春そまたるゝ蝶く飛花とちりかふ雪のけはひに 十一八 雪の門 閨にさへふるかとはかり理火に白くさえゆく雪の明かた 山城ウチ 若丸 ナニハ なとしもゝくみすこして口をしときけふる雪の下をれの枝松子 み山路に雪はつもれりゆきかひのしけききをはえあらしとや ゆきかひの舟路たゆるは立浪の上にも雪の降やつもれる こはくある松の木すゑはうつもれてちりもみえさる雪の陰 吹すさふ花はのあらしやさそひけんあしたの原につもる白雪 大原めの黒木につもる雪みれはをりさす国は冬もありけり もみち葉の錦にかへてたつた玉ふりおもしろくつもる雪な さゝの葉もうもるゝ雪の夕くれは野山おしなみ音なかりけり 一 三九久平 黛 佐長岡 仝サク 花垣 太平 御簾園 サカヒ町 武カサヌヒ あかぬかなたちまち暮は消はてつ花は七日のさかりありしを 雪つもる庭のさくら木風もなし花のさりもかゝらましかは 朝臣に木々の木すゑはふゝかれてきのふの雪のけふさへそふる 好文 ナ二ハ 子らか手をもみちにそめてとはやす雪やしくれのなこりならん ふる雪ゆきとたゆれと哥に詩にみやひの道はうつまさりけり 此朝け遠山のはも庭の面も雪より外にみる色そなき 猶つもれ我すむ庵にふる雪ようき世に出る道もなきと やけき 高松 冬かれの野山は道もしら雪にうつもれはてゝさひしかわけり 枝かはす松の梢をのこしおきてつもるとみゆる花のしし雪 下サ作子 エト かきつめし前をこめてうつむるは多くて見よき炎塚の雪松妻 一関守や心ゆるまむ旅人の雪にとゝまるあふさりの山柵々 薬人のそりをひさ来り戸きえてかへるさしるき雪の夕山清良 一松を折るもあまりて冬の日のくれ引のはす雪の夕はえ梅一 拾遺 十八十一 天トウ むつましなみぬよの友の俤もたちましはれる月のまとゐは専明 中々に老はかくれし照月のかくらの花は夜ことかさせと秋光 暁によびの雨雲やゝはれて西に出けり望のよの月 千又庵 庭さくらとくちるみれは音風をもとめて植し心ちはすれ玻金 瀬落四千六百七十余是 詠人三百七十余三都連蔵梓 文久二歳戌中冬彫成 一両一立斎重一 瀬江川錦こ江 三部集終 5182