婚禮集 2卷

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不明
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コンレイシュウ
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東北大学
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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 狩も明日 □□ □□□□□□□□ 婚礼集 覚 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ いの 御よめ入の次第 一御姫様御出たち御装束の事御はたに白 むく〳〵其上に幸菱の白小袖御帯まても 白きなりねりの白き御小袖を御はおり候てし 一かやうに御装束あそはし御二人の御おや様 たちへ御いとまこひ御さかつき有此時の 御しやくはわかれ酌にとるへし 一御いときこひ過て御むねのまもり御かけ候 て御こしにめしつ朱戸より出給ふ此時は 御こしをきやくにつま戸ゟ出しきいらせてよし の 一御供の女房たちもみな〳〵白装束なりさり なから是はさゐわいひしにてはなし 一御こし出しまいらせて御あとにてすなわち 御さしきをと〳〵くはきいたし御門にては 大坂恋火をたかせ申也是みなかへらぬ道をほんとする故也 一道の次第は御こしの先は御かいそ人の女房御こし のあとは小上ろう其頃は御つほね大かた此 ふんなるへし 一御こし入まいらせ候事御姫殿の御位により二の 一間まくも入まいらせたふん三の間にて御こし よりおろしまいらせ申なり 一殿様は三の間まて御出むかい候て御こしに そと御てをかけ給ふなり 一御かい下人の女房は御すへにてこしよりおり 候かく二三の間にて御こしをまちうけ御姫様 を御こしよりおろしまいらせ御装束をかい つくろい御けしやうの間へ御とも申御けし やうをなをしまいらせ申なり 一御待上ろうはたかいの位によりゑんまても 二の間まても御むかいに出給ふ是はてしよく にらうそくをともしもたせ候て御しんそうほ を御。けしやうのまへあんないしやし給ふへ 一御しんそうほ御けしやうなをし給ふ内に 御かいそへは七しゆの御みやけ物をひろふたに つみてみちやうたひくちのゑんのあたりに おくへしおなしく御いろなをしの御小袖 をもひろふたにすへ是はみちやうたい口 におくへし 一御しんさうほ御けしやう御なをし候はゝ御かい 御人御ともにて御しゆてんへ出給ふそのとき 御待上ろうさしきをたちこなたへとし やうし給なり 一御しんそう後御しと年に御なをり候は御てかけを まいらするなり御待上ろう御かいそへに向ひ てよろしきあいさつ有へし殿様も 御じぶんよきよきよし御さるへし 一殿様御狩装束白小袖にかちんの御上下にて 一御しゆてんへ入給ふ此時御待上ろう又さし きをたちこなたへとしやうし御 しとねになをし御ふうふ御けんさんさせ 申なり 一御かいそへは御しんさうすをわき〳〵よりみへ ぬ様にすゝみ出御しんさうすをおふひかく し申様にし給ふへし 一御ふうふ御けんさんの時は御かいそへすこしし さりて御奉人をうかかい申ふせいして座 しきをたちせしゆの御みやけをもち 出殿様へ御めにかけへし此時御待上ろう よろしき御あいさつはさて都様 御つほねに納かなり 一七しゆの御みやけものゝ事御小袖一重 一御長上下御堂とう紙御帯御ちいさま 御扇子是せしゆの御みやけなり御小袖は のしめ一つかたに子もちすしあり 御上下はきつかうこもんに御家の御もん かたに子持筋有 一御みやけ納てのちおとなしき女房 たち二人おかさりたるへいしをとり てばつだへさかりへいしをならへて おきすなわちそこにいべし是を酒 改の役人といふ次に御しやくとり二人 出かさりたる御てうしひさけを とりばつだへさかりへいしのそはへ ならへかくおき御しやく御かりは御次の間へし 入へし御酒後の事へいしのくちに さしたるめてふをとりてあをむけて をきへいしの酒をひさけにうつし 又男蛙をとりてめてふの上にうつむけ ておく是もへいしの酒をひさけに うつしひさけの酒をてふしに うつし御しやくにわたすへし 一かやうに御酒を改る内に御ふうふへ御引 わたしをすへやかて御すてかわらけを 御しやくたつて御待上ろうの御さし法を うかかふなり 一御ひきわたしすえはゝ御かいそへ手を左へ候 て御しんさうほの御まへになをすへし御すて かわらけまいり候ゝ是も御かいそへとりて 御膳のきわにおくへし是は御酒まいり候 いき御盃の露をしため給ふため也 一待上らう御しやくまいれと有時しやく たちて三つ盃を御しんさう役へもちて まいる御かいそ人三ほうなからうけとり御 かわらけをとりて御しんそう後へわたす くわへて三度まいり御かわらけをまた かいそへうけ取露をしたりもとのことく 重ねて御酌にわたす是を会様へ 持て参一こんきいる所へ御むねの守かい そへ取て御しやくに渡候これを御酌取て 殿様へもち之候東殿様そと御手を掛 させられ候て加へて二こんまいるなり 盃二の下に重ねてもとの所へなをし 御酌御ちやうしひさけ又へいしの きわにおき御次へたつへし御守は とこはしらのおりくるにかけてお くへし 一次にうちみを御ふうふへすゆる此時もかい そへ手をそへ候て御膳を御しんさう後の御 右のかたに二の膳のことくになをすへしや かて御酌出て御待上らう御酌をいれと 有時御盃殿様へ残てまいりくわへて 〇三こんきこしめしめし御さかつき御しんそらす まいる此とき大むすひのしやく有大緒 いうは殿様のまいりたる御さかつ事を従 しんさらぬに持て行にばつざへむかいて立を いふなりさうしくしやくにむすひ を。とくといふことわかれかしらおもひ かへりといふ事有しらけんにはむす ひしやくおもひかへりをほんとするなり 常には結ひしやくいむなり 一二こんめは御しんさう後にておさまる此時も 三ほうなからかいそへうけとりかわらけ を御しんさうすへわたすくわへて三こんまい りにるゝ又かわしりいけへうけへうけ取二つの 下に重ねて御三ほう御しやくにわたす 御酌うけとりもとの所になをし御てうし ひさけへいしのきわにおき御しやくとり つきへし 一次にわたいりを御ふうふへずゆる是もかいそ人 手をそへて御しんさう後の御ひたりへ三の膳の ことくになをすへしやにて御酌出御待 上らう御酌まいれと有時御盃御しん御うねに 残てまいる是も三ほうなからかいそへうけ とり御かわらけとりて御しんさうけとりて御しん御国へ渡す くわへて三こんまいり候そかわらけかい そへまたとりて露をしため上にかさねて 御しやくにわたすへし此盃を殿様持て まいりくわへて三こんきこしめし御盃 納る御酌もとのことくに御盃も御てうし 一ひさけもかさりて御勝手へ入へし 一御酒改る事三こんなからおなしや得なり御 一盃をまわり候はゝへいしもとのことく にかさりておくへし 一右三こんの御いわけ過て左様ゟ御しん御らねに 御いつなをしの御小袖をきいらせ給ふへし かいそ人うけとりみてふたいへへべ 其まゝ御しゆてんにおく事も有 一御いろなをしの御小袖納て殿様は御表へ くつろき給ふそのあとにて御吸物一こん いたし御しんそうほの御番をまち上らう御 つほねなとへ下さるゝなり是は三盃にては なし御かわらけ一ツ也御しん御う後の御まへ の事よろすかいそへこゝろへし 一御盃事過候はゝ御待上らうさしきを たちいろなをし給ふへし御しんさ う江はみてふるひ入給ひて御いろを なをしたまふへし御ともの女房 たちも廟様かたの女房たちも一度 にいろをなおしたまふへしなるほと てまわしはやくいろをなをすもの なり 一御いろなをり御しんさうほ御しゆてんへなを 一り給はゝ殿様も御みやけの七しゆにて 御装束を御なをし候て御しゆてんへ入給ふ 一此時御いろなおしの御そうにすゆる御盃は めん〳〵にかわらけ壱つつゝ三ほうにすへ 出すなり御しゆはかんをして御勝手より一 いて御しやくまいり候はゝ御まち上らう御酌 まいれと有へし御しんそう後へまいる御前 のとりつき御さかつきのとりあつかいか わる事なしめん〳〵くわへて三こんつゝまい るへし 一頃に御吸物すゆる是もかいそへとりあつかい かわる事なしたゝし是は御さうにの 一御膳にひきかまるなりかいそへこゝろへし さて御しやくまいりめん〳〵にてくわへ て三こんつゝまいるへし 一次に御すいもの出る是もさいせんの御せんにひき かゆるかいそへこゝろへし 一御酌まいり是もくわへて三こんまいらせへし いつれもやうたいまへのことしかいそへ心得へし 一次に七五三出るかいそ人心得へし御はしをそと 御とり上まいるよじをあいはしさてめん〳〵 に御さかつきを三ほうにすへ出す御すて器も 出る扨添こゝろへへし御ちう酒かんをして 御てうしにて御かつて出るかいそ人御武器 を取御しんそうほへわたす一こんまいるへしさ て御吸物出るかいそ人御かわらけを取御しん さうねへわたす一こんまいるへしさて吸 ものをとりて御しんさうほえまいらせそから 御くちを付られへしまた御酌まいり 一こんつゝまいらせるかいそ人心得へし此後 しまたひの御かわらけおさへのものおし の物御さかなかす〳〵出る御てうし幾度も めくるへしさて殿様の御土器御しんさらぬ にうく納る御しんさう様の御かわらけ殿様にて おさまるへしさて御湯まいる是は御めし のかさにてうけ候てヲいるへしきやうの せんのこときは湯かわらけとてへちに 御かわらけ出る七五三には御めしにかさを して出るゆへにへちにゆかわらけをいた さぬなり 一御ひきわたしうちみわたいり是をしき 三こけと申也御はしにそと手をかけ給ふ はかりなり又手をかけられさるもよし 是はほんしきのひきわたし三こんなり 一御いろなをしの御さうにより三こんまても 御はしを恐々取あけ給ふはかりなりそらし て高盛の時はいつれも〳〵御はしをそいことり あけ給ふはかりなりそうしてまいるよ 〳〵をし給ふまての事なりかいそへ 心得へし 一そうにのひき渡しと申はなしこんふうち こり次に吸物なり 一かやうの時も雑奕吸物高盛にて汁なし に土器に盛たる時は器をそととりあけま いるよしをし給ふかよし又椀にもりて汁 をしためたるつゝきはそとまいるへし 一七五三も御湯つけの時はまいるへし此時は御 膳すへてやりてまいるへしそと御と御食をはし にておしくつろけ御湯をそと御うけ 御みあわせ候とまいるへしさて御はちま いる是もそとうけ御湯を待給ふへし屋 かて御湯まいる又御湯そと御うけ候て参ル なるへし扨見合箸を置給ふ也 一此時も御盃めん〳〵に出御中酒参り御吸物御肴 御てうしい〳〵たひもめくりさて御湯ま いるへしよろすさいせんの七五三の作法の もし 一大はんの七五三をもかさにそとわけそ まいらする事なり 一御湯つけにても大はんにても七五三参 給ふにはあつめ汁のみをそとまいるへし さいはてしほのかうのものはかり参るへし 一五々三の時は御めしをかさにそとわけ 後拾遺集雑候てまいらするなり是はかいそへし 御待上らう御つほねなとの御返ひしゆ わけ申なり 一御食わけはつんもりの食をは二の膳 へなをし御かさのめしをは本膳になをすへし 御はちも出るなりそと御さいしんをもうけ 給ふかいそ人心ゆへし御汁は本膳の集汁 にて参るへしさいはめしあけられさ るかよしさりなからまいり能様にもりた るさいをはそと参てよし御中酒其外 七五三とおなし事なり 七五三にても五々三にても御膳さけ候て御 菓子十二組も九組も或はも組五組にても 御楊枝を組添て縁高にてめん〳〵に出る かいそ人心得へし何そ御菓子に御手をつけ 給ふへし口伝 一いろ御やうしをとりて参らすへし頃に 御茶をたいにて参らする妙添取て其屋 なから参すへし 一七五三過てやかて御引番の御膳おる事有こ れは御かけはんにてもつねのことく仕立 参すへしかやうの御膳参り様の事 御かわらけを御とり候てさきを御汁にて そとしめし御めしのさはを少し御取とて 御手もとのむかふのすみに意御めしをひと はし参り御汁をそと御吸御汁のみを 少し参り又御めしを一器も二はしも参 御汁御吸候て汁のみを参りさいを少し まいるへしさいもあへませかなますを少し まいるへしさうして御食一口に御汁もさい も一いろつゝまいるものなり一度にさいかす まいる人からす御汁も一色つゝ参もなり本膳の さいをまいるときは二三の膳のさいをまいるまし きなり御めしに御汁をかけて後は汁の みまいるへからす 物喰のおほへ 一にしみ喰とは御食を参るにも御汁を参り 給ふにもむかふを御らんする事なり 一も芽喰とは御器につきたる御食を口にて おとすことなり是は食椀のふちにてお としたるかよし こみはしとは口より出るものをはしにて おしこむもなり是は口をちいさく明て喰 物を大器にくふゆへなり是はくちをおふき 〳〵明喰物を少しつゝ喰給ふかよし 一うつり器とは一度にさい数二いろも三色も 喰給ふもなり 一膳鼓とは二の計をひたりにて取上或は右の かたに有菜を左にて取食事なり二のし るにうくも又は右の菜をくふにも右の手にて 取ひたりの手へ取うつし喰給ふへし器 趣ともいふ也 ▢一袖戴とは三の汁を右にて取左の菜を石にて 取をいふなりそうしてひたりに有ものは ひたりにてとり給ふへし 一人痘一横器とは食に汁をかけ申にはしを横にして 汁の実をおさへる事をいふなり御めしに しるをかけ給ふには御はしにておさへて かけたまふへしさらして御はしをろ 〳〵に持給ふへし 一さんしやうこせうわさひ惣してからき物 まいるましきなり 一焼物まいるへからす口伝 一硫貝すこむしかいさうして参りにくき ものまいるへからす 一英鳥のほねまらるへからす 一餅まいるにはくい切たるあとのきつかいかんやう なり口伝 一湯茶参る時は参るたひ〳〵御口を明さき はなにていきをつき給ふへし口にて 息をつき候へはおとたかくしてきゝにく 〳〵右大かたかやうの御心持肝要なり是は つねに御膳参り給ふにも御気をいふし たまふかよし取わきかいそへ心得へし 一御いわゐしこと〳〵くすみ候て御夫婦様御寝 一所取様の事御枕もと北枕本ンなり御ね少々 ころとり候て御ふうふぬ御座に御なをり候 時御いわゐ是をござうつりの御いわわゐ とも申なりおなしくねまの御いわけとも 申御土器一つ三ほうにすへのしにてもかすのこ にても御さんほうの上に御盃のきわに 置て御夫婦様の間に置へし御酒はかんおし てすゝ一つにて御酌まいり殿様まいり御盃 御しんさう殿へ参ル御加かて三こんまいり殿様へ 又御盃参りおさまるへし取分かいそへ心得 へし口伝第一なり 一御しんさうねゟ御家中の男女へくたさるゝ給 みやけの事二つ目に下されてよし 一御しゆてん御とこのかさり物二つ目のひる時分 にとらせたるかよし其子細はみつし黒 たな其外いろ〳〵かさり物三つめに こと〳〵くかさりたて候事一度になら さるまゝ二つ目のひるよりかさりたるかよし みすしくろたな三つめのかさりなりかい そへ心得へし 一御婦夫様へすわりたる七五三の御膳御床のかさり 物こと〳〵く長持に入御樽肴をそへて御しうと 様へ殿様ゟ参らせ給ふへし 一五百八十の餅御袴肴拾人候て三つ目の朝曇 御とりかわせ有へし 一三つ目の御いわゐの時は御しんさう様めしつ れられたる女房たち御酌に参るへし たふん御抄添の役に仰付らるゝ事有 一三つめの御引渡しよりまへにもち一重ねつゝ さんほうにすへ候てめん〳〵に一膳つゝ参らすへし 是は御色直しの餅と申なりむかしは三つめ にいろなをしたるゆへにかくのことくたうたい ばその夜にいろなをし候まゝ此餅いたし候は てもくるしからす口伝 御輿入申時御役人のおほへ 一御里ふる哉御家に御座候間古法のこと露縷払 に御幕箱慕こし等参候はゝ請取役人可被 仰付候別に請取渡の品は無御座候是は 表向の御道具候間奥へ御入候事御無用御座候 又御里の水松明参候哉御聞合可被成候目出度御事 一かゝけ銭或は金箱鑓なと御輿より先へ参る 御事も可有之候役人え被仰付御納可被成候何も 古法にて御入候 一御厨子黒棚になひ唐櫃台皮籠ヶ様の類も 行列の先に参候はゝ役人被仰付請取奥に御入可被成候 一上さしの袋衣桁簾台なと参候はゝ請取同く 御門御入可被成候 ▢一御貝桶は御輿より先に請取もの御座候間廿間も 先江参候様御申合可然候然は御輿の請取渡 仕舞よく御座候 一御召替の御輿に天児かつ子乗や参候かつは 明の日あなたの序御座敷に餝事御座候間 奥へ可被遣候 一御輿の先へ御傘御長刀挟箱御弓引妻可参候 みな〳〵奥え御入可被成候此時弓引妻をもたせら れ候事第一路頭の悪難を払其上御代継 一様御誕生の時宿直蟇目可被仰付御祝ひに御座候 一御輿の左丸に御刀脇差参候是はあなたにて 歴々時被参候間此方にも請取被申訳を御 ゑしみか然に然ともあなたの御輿すへ 直に御聞えの間迄被持行あなたの女中に 被渡候事も御座候 表 一御こし請取渡の場所は玄関の前能可有御 御座候御輿立候所には畳を御敷せ御輿台を 置てこしを立申候渡かたにも賞翫の人 小笠綿流はこしの左に付申候然とも先様伊勢 流にて輿の右にあなたの一老衆供被致候と 此方にも左様にから成候 一請取渡相済申候はゝ此方の御輿出て舁 申候間是には打かけを着申様に可被成候 請取過候はゝ輿台貝桶臺早々取申候 一御輿入候事は奥の御玄関能御座候其入口の 外の左右にて庭の松明可被仰付候是 異なる目出度口伝御座候火をしめす時 書申文字はともす役人え可申候 一奥の御玄関の左右にて打合の餅とて女 一洞男臼を左に立男女四人に立男女四人にてつき其 間を御輿返し申候是は兼而御台所にて つきをきたる餅を御こし入時分入候てつ かせ申候か能御座候様躰役人え可申候 一御末まては御輿舁申役人御家古硯末男衆 舁可被申候其奥へは女中かた舁被申候 一しそ〳〵さしの役人は妻戸の口にて能御座候 蝋燭を施し御輿を廻し跡にてしんと 〳〵を合火を留申候是は御家古き侍衆え一つ 被仰付候 一言葉一御輿よりおりさせられ候所へ殿御年頃に よりて御立向御手を御つけ被成候伝も候へ共 御無用に御座候 一御見送りの慰候様御出可被遊候間表御 千葉集恋広間に数の熨計おかせられかせら 一御輿二三の間迄入らせられ候折から御待上 らう様殿様の御局まて御迎に御出遊し 能御入候御こしよりおり給ふ所には御すかた 下座人あら〳〵とみへ申さぬ様に御屏風を 立申候か作法にて御座候此時待寄なとは 御無用に御座候目出度絵様の屏風能御 御座候御おり被遊候はゝ御けしへ申の間へ 御同道極し御道のくたひれをも御やすめ 御けしやうなとをも御直し被遊此時に 一餅おきたる数のし御くちいわなし申 か能御座候扨御時分よき時御祝の御座へ御出 遊し候御座配は御新達様は主居に御直りあ 候はし候殿様御出不被遊内は御待上ららす御向 庄行御座被成御挨拶程はしよろしくさゝさゝ 一殿様の御座は客居にて御座候御待上らう 御位により上座へも下座へも御なをり 遊候事に御座候 一殿様御新生様と御対座に御座なされ候事 はよろしからす少し殿様の御座上座の 方よ〳〵御座候 一此時小笠流には御口祝の数のしを御二方様へ 出し候門共此度は御器初の台出し間数 の熨斗は出し不申候御はし初のけつり のしをはさみとりて御二方様へ上ケ候 しつけも御座候へとも此度は御座に かさり置申かよく御座候 一御座配定り候て御酌とり御加の女中上 座に餝たる御銚子を下座へ持さかり給 時御姫様へ引わたしをすへ扨殿様御待上ら うへすへ申候て御したかわらけ御ふたり江に 出し申候此時酌取出姫様へ御盃をもち行 三の御盃にて御かへともに三こん聞召御した を土器へ入給ひその御盃殿様へまいり候是 も御加へともに三こんきこしめし其盃を 御酌一したにかさね下座へさかり居申候時 通ひの取雑煎の御膳をもり出御三人道へ 一人候てさいせんの御引わたしをとり申候 した〳〵はひきかへ不申候つ共此度はひきかへに 申合候ゆへ如此扨御酌御盃を殿様へ残行 右のとほり三こんきこしめし御姫様へ しんせられ候此時は御酌中の結ひとて 御待上ららのかたへむかひ座を立候て御盃を 御新先様へもち行なり扨御姫様御姫のことく 加へとも三こんきこし召と御かいけへ御盃を 又にかさね御酌に渡す御酌下座にひかへ申候 また御吸物の御膳を持出御雑奕の御膳に 引替申候扨御盃を御姫様へ持行御加人共に 三度きこし古殿様へしんせられ三こん聞召 納申候是を三々九度の御盃と申候扨御酌下 座にひかへ上座を窺候時に宮仕御下器ひれ の吸物をさけ申を見て御しやく御しやく 立なり此時に御くわへ出むかい大むすひと いふも御座候惣別御あひ盃は御二所様に十させ の御縁をむすはせられ候御ことふきふに御座候へは 跡へ御盃かへり申さぬをほんといたし申候 一御床黒瓶子に本式は酒を入てききて其酒を てうしへつき候て御盃事遊はす物に御座候へ とも此度は木にて仕候間其沙汰御座なく候 につきてうしひさけにかねて御酒を入置 申候是を代りのならはしに御座候 一此時の酔一此時のなみにむすふを本とす御盃も 土器三つにて三度つゝきこしめし候ゆへ 女中かたに酒を九らんと申事此故にて御入候 〇一他流には御待上臈様へもおさめなとを 被遊候と申候へとも小笠には其沙汰なし 御二人様へはかり御盃も遊し候故御何ひ盃 とは申候御待上らうへは三こんの御膳計すへ 申込に御座候 一三こん出次第本式は一度〳〵に三膳を出三 すへならへくとも御座むつかしく御座合 此度は引替に致させ申候 一御あい盃の内に木乞敬の御守を殿様へしんせ らるゝ御時分のこと御姫様初献を御はしめ 殿様へしんせられ候て御かへの時に御介左へ 御守をとり御待上らへまいらせ候御受取極 はし殿様へも御みせよろしき御挨拶 候て折釘にかけさせらるゝものなり又かい そへゐなから御守をとり御酌へわたすを 御酌うけ取られ御待上らうぬ人あけ申 時よろしき御ことは有て御酌へ渡し給ふ 一を折いきにかけ申事も御座候是は御待 上らうす御位高時の事なり此時守の すへ物は時分により扇うちわの類又は 硯ふたなとくいひ伝へひといにしへはとの 様御年頃により御ゑりにかけ初させら れそのゝち折釘にかけ置候と申伝も御さゝ 此御守御床の折釘に七十五日かけ置申伝も 御座候又あなたの御局御厨子のつしに 籠置とも申ならはし候とかくあなたの御か いそ人の心次第に御座候 一自然御輿よりおりさせられ候時あなたの御なたの御局 御守をとりてこなたの御序へわたされ候事も 御座候此時は御二人様御座人つかせられ候時 此方の御局殿様へ御目にかけ候様に御座敷候 もち行折釘にかけられかよく御座候 此時も御待上らうぬ御あひさつ被遊置也 一御何ひ盃相すみ居様御表へ出させられお姫 様も御くつろぎ候て御吸物御とり肴を 出し御待上らう御局かたへ御盃も有へし 一御あい盃相済殿様御奥へいらせられ候時御祝 の七五三を出し候なり此時御膳の御膳の御飯大はん とてかさ高にして出すなり其飯を あなたの御局わけ御かさへ入殿様へつかわし 又殿様ゟも御きうし少わけ御姫様へ遣は され候事も御座候是を御わけのおはんと 申候又御二人様の御器をとりかへ申伝も久とも 此段いらさるものに御座候されともあなた のかいそへ左様にもめされはこなたにても 御宮仕左様に可被成候七五三は何にてもめし 上らるへき物御座なく候まゝ御二人様御待上 らうほにも御膳を御すわり被成候而御はし にて大はんの上にてほうしゆをむすひ 言もをとらせられ御膳の右のかわらけの内へ おせられ候是はかほとの龍樓を先むすふの 一御神人御供し遊す御心得候へとも今ほとは 左様になされさる御方も御座候 一御湯の七五三は少めし上られ候へともいらさる 事にゝまく書のせ不申候 一七五三の時も御したかわくけ出し候まゝ御不思 の露を御しため嬉したるか能御座候 一七五三の上の御酒は殿様より聞召御姫殿へ つかわされ候ものに候へとも御あひ盃すみ候まゝ 面〳〵にきこしめされ候様に遊しみても能々 一七五三過御二人様御待上らう様御しやうそく召かへ られ御色直しのかちん聞召よく御座候 爰にても御盃事御座候又最前の御 盃のことく面々にも聞召能御座候 一いろなれしの事むかしは三つ目にて御 一理人とも今程は一夜の直しと申候て七五 三のまへになりとも又後に成とも御色直し 能御座候是はあなたの御為と被仰合能合能御座候 一御色直しも過よでそ人御膳出人とも式々のことく いたし候へは御座長〳〵候ゆへ此度は指置候 一七しゆ御みやけ出候時分は御姫様初こんをき こし古殿様へしんせられ御盃とり上の じふん七種を広ふたに入御かいそへか御つほね かた持出殿様の御目にかゝり候様に出し候也 扨七しゆは此かたの御序かた御表のかたへ納入 給ふものなり又故様かたより御色直しの 小袖一重ね広ふたに入まいらせられ候事も ひれの物出御盃殿様にて納り御座を清 立被成候まへかたに出したるか能御座候その 一御小袖納たる時分御座を御立よく御座候 一此時御姫様へしんせられ候御色小袖に帯は 添ぬ北々いへる事も有又済候仍も御座候御添 被そらゝかたむすひ又ははたむすひと申 目出度むすひやじ御座候 一殿様ゟしんせられ候御小袖にて御色直し候 まゝこなたの御女中にもいろ有小袖をて ちかくにおき候て一度に直したるか能御入候 一御祝ひ過御とことらせられ候事北御枕の時は 殿様御床ひかしお姫殿は西御床にて御座候 ひかし御枕の時はとの様はみなみ御床お姫は 北御床にて御座候御床とり様又藤ねのふす まよろす目出度事女中々可申候 一御寝間にて御座うつりの御盃事御座候様に 一帯躾に申ならわし候へともつねはともか 具もか様の夜は御枕のほとりに御盃銚子 ほしらいの台を置心得たる女中間の御戸 を立られ候こせん御ね間に火なとおかせら れはたんけいに袖火をかゝけ御置蔵候 一御母被様御見参の事遠近により三つ目 五つ目七ツ目に候へとも今程は大かた其夜に 御なたも御見参のかた多く御座候間御機嫌 したひに御座候 一御床の錺物御祝ひ過て明の日前の所に直し 置其跡人御局かた御厨子黒棚餝申され候 御床のかさりは三ツ目の朝御樽肴なと被添 御里へつかわされ候ものに御座候よろす事 多候まく失念の事も御座有へく候段々 跡ゟ可申上候 〆 水嶋ト也 之成 伊藤甚右衛門 幸氏 同隼太 幸太郎 同将曹洞 幸賢 岡隼太 幸服 松岡平治郎 辰方 坂田段治 能賢 同段段 能直 □□□□□□□□ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 十一月廿一日 狩弓 婚礼里出之書 集 金 の へん〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵〳〵 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 婚礼里出之次第 〆 □□ 里出之次第 一婚礼の事幕合を本とす是陽行陰来る時なり 倭漢此礼に随ふ故婚礼といゑり 私に言近代専画の祝言を用事且は美麗を 思ひ且は規式にはやく為可仕舞歟 一嫌月の事三月四月五月七月此月に婚礼よろ しからす日限は聟の方ゟ定ものなり 私に云三月は桜さめとて世話に不用四月はこと 葉の気味悪敷五月はさみたれの詞七月霊 祭る月なれは不用是世話の習なり 一嫁入の朝聟の方より迎使者を遺事定法なり此 使者に昔は小袖持て嫁へせす例有迎小袖と 言へり他国の時は日物を積り里を出る日行に すへし 私に迎小袖をしたる時は男の方にていろ 直しの小袖不出事有といゑり是よろし からさるか師伝に近代は迎の使志に不及 大形媒の人嫁のかたへ万事言合有此 儀宜事なり 一嫁の新輿乗初る事上古は当家吉例有之 かつら女といへとも中頃ゟ奥方の供御乗 初例有白出立にかつらをさけ腰巻又は かいとりし飯ひつを白張にして祝言 一の給ひ終に書中へ米を入拝輿に 乗ひかしにむかひ 一師伝に住吉秘歌三反唱屋敷を三度順に 廻り納なり是家伝の例なり自余も 用へし秘歌条々口伝 私に縁女の房新輿に乗初氏神へ社参し 夫婦愛敬を祈るとも言り是又禮に叶 よろしきか 一嫁出立の事肌に白小袖帯て白幸菅上に 綾の白小袖をかひとりに着なり数は時に より不定かいとりの外は数はともひとつ 襟に重るなり袷より帷子の頃も麻の 単計はよろしからす肌に生絹の単 を着て腰巻なり四季共小練の荷絹を かつくへし此時は尺のかもしをさけ 年比眉の作様有其外供の女房まても 秋秋秋秋秋秋秋白に雪し男の女房も同 事なり 一伝嫁出立腰巻仕様縫帯結様かも し結目其外の作法女中書を考へし 一装束して父母へ帰請の時数熨計にて 口祝せ拝式三献にて盃事有へしも 後姫の房かいそへなと人も盃給るもの也 此時の酌口伝祝過て姫の領愛敬の 守をかけさすへし 師伝に弐三献雑宝三こんにて三々九度 の盃斗有へし略儀ならは五献にて 納へし 一暇公過輿添に乗所まて舁入るゝ作法先を先 ゑ入て乗所にて順に直し置次に無子替 を直し置へし扨れとなしき女房乗 けへ御伽の天児又は俸子か御伽の犬其外 ○結雑等をも入なり本輿には男への 土産刀其外手廻りの道具を入へし遠 語の御義はまつなとを入事有姫乗にそ 乗皆より輿添次第に出すへし 師伝に輿寄とは家久敷殿殿殿役なり 二三の間にて御輿に被召御末まて出給ふ と輿添請取広敷へ舁出て輿舁渡ス をいふ 秋秋集秋秋秋秋にの上下昔は唐櫃に入と いへとも当世は先へ行女中支度有 てよしまた挟箱に入行事も有 一輿舁其外道具かつくもの装束の事 弐々には烏帽子に青襖四別袴かちん色 紋に四つ目結剣は黒年髪は茶せん 髪半物草をはくなり中頃より其例 を略し輿歌貝桶長刀はさみんこ傘 扇に子持筋付てよし 弓蟇目侍の役計小袴に四判袴を着せきたる 一郷判袴の事前後二別つゝ長は膝の節へ掛る程 にして白色又は浅黄にもする裾に括り有 一供の侍式々は烏帽子青袴なり近代は大形 子持筋の熨計目長上下に勤るなり小 袖数有ともひとり領を用へし染に 千葉集恋二重染力に算なし鞘さや黒岸の扇子 返し股立此等の類を嫌ふなり 私に腰けりの熨斗目海なしのくら 不用又雑さやを禁する事さやは刀の 家なり家さめるとて世に嫌ふなり 十行刻の次第中門にて立へし一先に乗 けに天児頃に大上臈次に中老扨本輿 跡は供乗物也次第別書にみへたり えは一先の露払にかつら人拾代人白出立に 大口を着打物を着打物を着打物をかつき露 熊をかつきたる例も有輿の門口出る と其身は裏門口入近代か様なしまた 甘露霜霜霞払に幕籠せたらけ銭せたる 事有 今集雑録持する事国隔たる事国蕩たる祝言 路頭の用事を調ため又は幕は輿 渡す所にて用るなり 一嫁諸道具の事昔は其日行先へ順々に 一のり信行なり中頃ゟ一国の祝言なる故道具 の多少により二三日も前ゟ長持に 入組長敷侍を添けふなり 私に当世道具遺時天気能時も合 羽傘菅笠わくに入先に跡に持行也 師伝に道具持参の役人覚書持参 し段々に並置引渡へし調様有へし 其外衣桁手拭かけの装束絵様行 器の緒足包様に故実有へし 一轡虫一輿住家を出るといなへ散来し 一門の左右に松明を燃す事有伝有へし 一輿渡請取事元は郷里を演昏礼有 故互に中途迄出向ひ渡し請取なり中 比より大形幕下の婚礼なるゆへ屋形〳〵の 玄関箭又は妻戸の前にて渡すへし 法様はこしより先に貝桶を渡すへし 本輿渡す内に供乗物は先へ行舞の 局又待女房御方へ目見へしてとも〳〵 嫁待法宜なり 一貝桶渡様の次第拾添に持せ出輿を後に 一せさる様にして双方出合某渡すよし を言貝の出方を言貝の出緒を解黄を解黄を解黄を解黄を解黄を解蓄を 明ゆを相手に見せ本のことくにして そ味事は頃に合方を置渡すへし相手は合方の 蓋をとり内を見る事同前参詣は 申候于秋万歳目出度由互に伸出貝 を臍添に渡へしあい方は自身格添 居たる所へ持行出を先へ合方を諸並お き輿の入を待なり又略法は畜を明るに 不及出貝より前へ出し合方をたしの 上へ越せ出貝を越せ渡す是を結と名 に付請取方も品同前渡方左にて下を 抱へ右にて上を持出す請取かたは 左にて上をとり右にて下をもち 請取事陰陽なり然れとも近代は 大かたを不用と見へたり役人は双方 家老又は旧老の役なり当世はわくに 入置渡す請取なり此時は桶並へ様わく す法手の体陰陽の習有凡そ婚礼に 陰陽の貝を第一と用事目出度祝有古伝 一貝桶仕立拾八角又は六角にも蓋は合口内 は金又は紋紗にても張なり又利子地 砂子紙にても張なり秋は梨の地に して源氏四季の体又は鶴亀松竹を 書間〳〵に家の有右是まて内の身 なり外家も内形にして打着せ蓋 或々は梨子地家の紋台も同し明儀は 黒塗蒔絵なり台の縁高三寸足十文字 に打なり近代は家を略しむかしの 身計台に居る時代に随ふへし 一緒は紅八つ打足より通すへし先に 大房有有長さ桶に依へし大形壱丈五尺 計押通しのすなり結様出貝男精出貝男精 合貝女精疑なり口伝 一覆の事唐紙地紋織菱又は亀甲の絵様 何れも家の紋を附へし裏は白又紅を 用へし 一貝数三百六十耳の白大成を用内張をして 一男貝金女貝銀を置郷季又は源氏の体を 書また出方には君か代はちよにやちよの 歌合方にはいわほとなりてこけの 一むすまての歌を尾行木立に書へし 一入様の事かた〳〵に出貝をうつむけ片々 に合方をあをのけ何も頭を内へして 三百六十を二にわけ入るなり 師伝に入様秘事 ○一輿請取場式法は新菰十二枚の上人布十弐反 を三通に敷輿台を直し請取といへとも 近代は布を略し莚を敷こし直す所へ畳 を敷なり輿舁前は右へ披跡は左へ披露 ひらくへし扨渡かた両人また壱人も両人の 時は左は賞翫の家老なり相手も是に 准して左右共に渡す方輿の跡角の 方へ寄左役人は右手をあをのけ右は 左の手を何をのけ輿へかけ某の御輿 渡候之千秋万歳目出度と云時銀取かた 両人左右を見合同しことくに出前渡り なく輿の前寄時両人の渡したる方向の居 たる跡へ外の方より行滝なり是を結と 言涙取役人左は右手をうつむけ上より こしへかけ右は左の手をあをのけてかり 扨少シ退乗請候互に千秋万歳目出度と 申述一礼するなり作法終て知耳方の ものお舁へし装束同前なり 上古は長柄輿なるゆへ介手の緒を解結 渡取礼有といへとも中頃より大かた 楊輿断絶す然といへとも近代に至 ても高位の方は長柄たるへし文繁 ゆへゆへゆ 師伝に乗替の輿は請取渡すに不及供乗 物と一所に先へ遺すへし 一請取渡過本輿より貝桶を妻戸入へし其 外の道具それ〳〵の役人請取納へし 一輿渡の役人貝桶渡役人は表書院へ請へし 親類衆出合馳走有へし 師供に手拭熨計を出しいわゝせ舞 被出盃の時は精吸物とり肴盃の上 にて引出物有へし 一こし台の事高サ足共に壱尺上の広さ六寸 長三尺六寸厚サ三寸足四ツ両端ゟ四寸置打也 下の広サ八寸如斯可拵なり 師伝に是は長柄の輿台なり近代は 長尺三寸横弐尺二三寸四ツ足高サ七寸程に 真な板のことくじたるか宜なり 一輿妻戸へ入門の左右に家久敷中間上下にて 陰陽の明松を燃しこしを返し跡にて左の 青河を右へ渡し火を合留へし 私に近代大略昼の婚礼なれとも松 明を用へし是法なり脂燭利も准之 師伝にもし嫁の里故実を用行列に 千遺集一里の水為持来る時は口伝は口伝 一松明す法の事ひて松または愛吉の木長さ 一陽は二尺七寸又壱尺五寸銅は三尺 六寸又壱尺六寸八寸廻りは壱尺弐三寸口得 結目廿七十五七三十六八何も子寄にて 結なり然時は胴木又は股木にもたせ燃へ し火を留る時書字は兼而書置 たるもよろしきなり 一打合の誤の事妻戸左右に陰陽の臼を 居る久しきもの男女四人男は上下女房は 勤輿を通し跡にて男臼の餅を女臼の 中へ入つき納るなり口伝 かいとり又腰巻にて何もさけ髪にて 私に此餅は兼て法義置たるをいれ輿 の返し跡にて一つにて一つにて一つき女 弐人は手取の役なり其餅は役人え給ル ものなり師伝に女房近代はこし 巻かいとり不及役人は足軽分かまた 台所方の役人用へし 一奥玄関輿入時弐人出御まて輿を舁入退へ し此役人家久敷旧老勤へし其以後は 半下女の役なり口伝 一脂燭刺の事妻戸の左右に銀の蝋燭紙包 左の役は左に持右の役は右に残居輿を返し 跡にて右の脂燭を請取しんを合しめすなり 役人は二親は家の子を用へし 一師伝に二親不持共子孫繁昌の老人宜し かるへし二親持共壮年はめ何なり 行連之次第 ●家老●足軽之小以 ○番頭 ○番頭●中間之頭 ◯者頭●足軽 ●給人 ●給人●中間 ○中小性○又若党 ○歩行○又中間 田村一 ●● 病症病症病症 ● の ○○ ○ 同〇 ● ● ・・ ・・ ● 上 の ―――――――――――― □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ の の ○〇 ○〇 の ○〇 目 ○ の の の の の 十 十二 一 ● ―――――――――――――――――――――――――――――――― 本 ● 内蔵 説説 国の ○ 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 一十 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 三 ふ 湯湯湯湯● 湯傷湯● ○ の の ○ □□ ○○○ 一 ○□〇〇 ● ●● ● 海端 影 第二 二 ●一つ ●一 ●咳湯 ● ● ○〇 ● にて 人 ● ● の □□□□□□□□ 〇 ● 鎗 二 をと ● ●やけ ●やけ ◑ ● 二十一日 ○同同 ○ 同 の の 筆 同同 同 同 同 の 同 の 同 ●五 供 巻 風 二 ● ● ● の ● の ● □□ 一右腰烟行連は大家小家の分限に随ひて多 少有へしといへとも大方をもつて記み 図を以能々勘へし條々口伝 輿台図事 貝桶図事 輿台之図 貝桶籬之圖 同 高弐尺八寸 横弐尺三寸 下高縁一尺三寸 大師伝右師伝伝るなり 〇 水嶋卜也 之成 伊藤甚右衛門 幸氏 同隼太 幸究 同将曹 幸斎 岡隼太 幸殿 一御奉行事 辰方 坂田段治 能賢 同段治 能直 □□□□□□□□ の なし の