廣惠濟急方 3巻
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- 多紀元悳編, 多紀元簡校
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- 場所: 江戸
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- 多紀元悳編, 多紀元簡校
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- 日本語
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- 英大助等
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- 10010000024556
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- コウケイサイキュウホウ
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- 東北大学
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- コウケイサイキュウホウ
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
序
例言
卒倒之類
広恵済急方
寛政元年開鐫
広恵済急方
躋寿館蔵版
序
「荒井泰潟印ノ歌謡を
以テ購入セル竹蘭博士
「狛野亭吉氏藩蔵
狩野氏図書記
濟急方刻成ル安元謂レテ余ニ曰此ハ是レ此ハ是レ
先大君仁民ノ之一事獨リ序二シ此ノ書一ニ者ハ非二レハ足一
下一ニ不可ト。余駭テ而問レリ故ヲ。乃徐々ニ語レ余ニ曰。距ルヲ
レ今ニ十數年矣
先大君一日召レシテ而問テ曰仄ニ聞民間民間疾
同十八月
疫方二テ其ノ急遽ノ之際ニ無レクレクレ請レ請レ医ニ或僻達ス
之ヲ醫ニ雖雖レ請ト途遥ク或ニ夜間若クハ阻レフ事ニ而不一
レ來。遂ニ至レル不レ不レ可レ救フ者ノ往ニ住而有リ是レ憫二
矣。豈ニ無レトトシヿ有ヤト救急ノ之方一。可二以テ備二不虞一ニ者二
歟。臣不二敢テ妄リニ對一。退テ而思レテ而思レ之ヲ蓋救濟ノ方
法非レ無一ニ其其一書一。但ス山野ノ小民モ亦能ク可レク蓄フ
可レク。其ノ可二以當二
上一旨一ニ者ハ未二ルヿ之有一也於レテ是ニ日夜渉二猟スル諸ノ
方書一ヲ隨レテ得ニ而抄録ニ而抄錄ト夷蠻ノ之奇。與二夫ノ俗一
間ノ所レ傳ス亦皆采擇ノ不レ遺モ衰テ而成レハ春ノ春ヲ因テ
施二ル諸ク行事一ニ而シテ歷二試スル其ノ功驗一テ亦有二ル年所
已ニ五ルヿ更ニテ其ノ稿一ヲ而シテ。未レ成レ書テ爾後
洲倉方片
先大君燕間時〱召二テ侍醫一ヲ而間二ルトス民間ノ疾疫一
元悳モ亦在レハ末ニ則五内爲レニ之ヲ如シ。如レ煩ヲ思一。
奉職ノ無状ニテ而無二ルク副二スヿ仁民ノ之
台慮ニ憤悶將疾矣既ナ矣既而
先大君溘リ指二ヲ萬民一ニ。元惠慟哭シ。不レル能レハ起テ者ノ
數日矣然ルル日夜督二ク兒元簡等ヲ就二ト事ニ竟ニ竟ニ竟ニ
至二テ今春一ニ而シテ書始テ脫レハ稿ヲ焉足下久ク陪侍シテ陪侍シテ一
帷幄而與聞其
明命一ヲ矣。是ノ故ニ敢テ需二ルモ一言一言一ヲ焉爾義行受テ
而未レシテ閉レク巻テ湫然テ酸鼻。亦將一ニ働キ矣。於乎。
先大君深仁廣德無二トスルヿヲ得リ而稱一哉安元能ク
覚悟シ
同療医療医療法
涙急ナ片
上旨一ニ。而テ盡二シ力ヲ其ノ職一ヲ永テ輔二ク其一ノ仁ヲ於下一ニ焉。
誰レテ不二モ嘉賞セン乎。余雖二不敏一ト。豈ニ可二不文ヲ爲
解蔽二テ其ノ忠誠一テ哉乃錄二テ其ノ語ヲ以テ爲二之ヲ爲二之ヲ序二
若シ夫ル其ノ書ノ之精選ハ。何レ。何ノ缺一シ。余カ言フ四
民得レハ之ヲ則安ノ一ヲ不レレハ得卽苦ス譬レハ譬レ之ヲ非二ル大旱ノ
之膏雨ニ則中流ノ一壺ト雖二欲レ不トコト貴ヒ得ルヿ乎
欲レ使二山野ノ小民常讀スルニ而熟知レ。故俚語
以二國字ヲ云安元其ノ氏ノ氏ノ氏ハ多紀令嗣字ハ安
長亦爲二二通家一久シ矣。
寛政紀元歲次己酉十一月冬至日
肥前守從五位下佐野義行撰
声兵丁
湯久八十
同盟
それひとの世にあるおりにふれてやま
ひなきことあたはすされはわか神代より
して医療のみち今につたはりもろこし
のひしりも百草をなめてそのうれへを
のそくのをしへかたみによゝにたえすみな
生育のことはりにして人主仁愛の体
とはなしたまふなるへしそも安永の比
東の御めくみひろくもらし給はぬあま
沸急方序
り民のやまひあらんことをうれへ給ひて
それをのそきえさせんことのおほし
をきてにつねに侍医をめしてはやめる
ものゝ多少よにをこなはるゝことのある
なまをとはせ給ふそのひのとのとりの
春多紀元悳に仰下されしはをよそ世
に急症のあつしきにのそみて医を
こふまな〳〵遠きさかひにくすしの
まれなるあたりはさらなりまして窮
巷なとにはほとこすへき術をもしらす
いたつらにいのちをおとすたくひもす
くなからしさる時にいたりそれに用ひ
すくふへき経験の方を筆し日ろく
さつく興きよしうち〳〵ことよさし
たまふ元のりつゝしみてうせたまはる
されとそのことのやすからぬをおもひ
伝兵衛
沸急方序
めくらしつゝかゝるかしこさをあまねく
世にしらしめんはもとよりねかふところ
なれはなへてわか部の家々につたふる
ところをよひもろこしはたえひすの
国まてをも遠くもとめひろてあつめ
すくれたるをあけ茸れるをぬきて
書なりぬ実に天明七年の春になん
名つけて済急方といふさるかしこき
御めくみをもてかく世のたからとなり
ふへきはもとのりか伊老ほしなり
かなしいかな天台に雲かくれたまひて
此まきを御覧にそなへさりしことゝ
泣血快にそゝく然るに今あらたに
御世つかせおはしましてかゝることゝも
うちをかせ給はすかの
おほん徳を世にあらはしかつはたみの
伝兵衛
済急加序
生育をおほしめして此書を世に
しめすへきよし命下れりけに慈
氏の御まつりことをいやつきにあふま
奉りぬこれかはしめ仰ことうけ給はり
つたへたるは三嶋但馬守政喜なり清翰
そのはしめ終を問しれはあらましを
しるすへく元のりかこふにまかせて
つかみしかき筆をとることしかなりと
いふ
寛政元年秋八月
中埜監物藤原清翰謹識
将急行序
浦急州序
例言
一凡人疾病あらば医師に療理を請こと
古今の法にして病を慎の道なり然れ
ども暴病あるに臨くは海隅山陬の民は
勿論通邑大都といへども折あしければ
一医を邀て来らず他医を引とも至らず
此時に当りては智者も謀を設べき地
なく勇者も断べき処なく白刃も踏み
同断同所
渡急方例言
一爵禄は辞するとも此一事においくは
一胸中感乱して収拾する処なく人世
中あるまじき事の俄に起りしがことく
婦人女子と一般に狼狽周章忠肝孝心
の士も亦祈請誠を尽し身を以て代り
てん程に思ふ迄にて病の虚実をしらず
一薬剤の避就を弁ぜず妄りに円丸艾灸を
施し虚なるを瀉し実なるを補ひ遂に
活べき人をして異物とならしむるに
至る療理法のことくして死は命なり誤
一薬にて殺は横天なり実に可嘆〳〵故に
一服の薬一壮の灸も大なる誤なく生を
万一に望しめんとす是此篇の撰ある
所以なり
一経伝子史の宝典といへども読ざれば其
用瓦礫に劣れり本編旧綴るに漢文を
同二十二日
浅急力例言
以す今改く国字とするは病家の人を
して読で其義を暁しめんが為なり済
生に志あらん人は預熟読して其大意
を解釈し更日常一通を座右にして
急に臨て遺忘に備べし予熟読して
其大意を得ざれば事に臨必ず誤ること
一多く彼渇して井を穿るが如くなるべし
一凡人疾病ありて療理を施さんとせば先
其病證を視定べし病證を認たるうへに
て鍼灸薬等の相対すべき理法を施す
一事にして古人も百方の薬を探索するは
一病證を認にしかずといへり総人の病に
一病因病證といふことあり病因とは病の根
本なり草木の根あるがことし病證とは病
の状外にあらはれたるをいふ草木の枝葉
あるがことし病内にありといへども其證外
内藤田源利
沸急方依二同
にあらはれざれば何れの病たるを知るべ
からず猶草木の秋冬に枯凋て枝葉なき
ときは何れの草木たるをしるべからざる
がことし春夏枝葉生に依て其物を識得と
一般にして人の病も其證外に見る故何れ
の病たるを弁別すべきなり此故に斯編各
門の首に病證を載て其大略を見し後
一に方術を挙たり毫髪の見誤は人を瞬息
の間に斃すとあれば最戦兢を加へて忽諸
にすべからず
一通編の諸論皆古人の成説中に於最精覈に
して今に試て符合する者を撰採て毫
釐も無稽の億説をまじへず方薬は古今
華夷を論ぜず藪澤中の方といへども尽
諸家の方書并に本草に照し考へ数試て
数験を奏する者にして病家倉卒の用
喜左衛副
に便なる者を撰たり故に其方二三味
に過ず採索るに易に取れるなり
一病名古今同じからず且正名あり謬名あり
一大抵古名を穏当とす仮令卒倒人事を不
一省の證を後世卒中風と称す素問と云る
古き書物には撃仆と謂七情鬱結して慨
とは憂思喜怒
昏冒なるを素問に気厥とい
悲驚恐を云
許叔徴と言る人の本
へり後世これを中気
事方と言書に始めて
此名
出す
をと名づく中とは外来の邪物に中を
いふ中風中毒の類是なり内七情の過極
たるより発たる病を中と稱するは謬り
なるべし卒倒の證原一様ならず然るを
一概に卒中風といへるも名と実と当ら
ざるに似たり撃仆気厥の正名にして
穏当なるにしかざるなり然れども本
編各門の病名は皆古今正謬を論ぜず沿
伝馬方列言
習久しくして世人の聞覚たる者に従
へり亦唯俗便に取るなり
一其用を識ざれば奇薬霊剤も病を治す
一類に益なし獲難の薬も亦其時に用
一をなさず其能を識ときは眼前物とし
て良薬ならざるなし且急に臨く最
其用をなすに足今編中用所の薬品
は病家倉猝の際探索に便なる物を択
く獲がたきの品を載せず大抵味噌塩
酢酒或は蔬菜魚類其他人家日用の品に
て有合すべき物を撰用たり己ことを
一得ざるに至りて薬鋪鬻所の物を用ゆ必
一細書して薬店にありと註し置たり生
草木も亦人家園庭中に栽ある物或は道
一傍原野に在所の品を撰用て採摘こと一
一易に取れり且地方異なれば産物殊なり
伝馬伝兵衛
時移ば物亦易此に有て彼に無物あり若
一木に縁て魚を求め海に入て玉を索ば
一獲べからざるに極る此故に本編中一
一病證にして数方を臚列するは其地方に
に就て用をなさしめんか為なり敢て
博に驚るにはあらず
一凡生草木の形状を本草といへる書に説
一ところは皆他の艸木の枝葉花実の能相
似たる物を以て比諭すもの多し此編は
医家の設ならず此学に心会なき人に
一指示とするなれば其比べき草木も亦
識ざる人多く地方異なれば名も殊なる
故今直に其形像を図して略其説を載せ
たり図は春夏秋三時の形状を写して其
一態度をしらしむ然れども土地に沃土
一痳土山陵卑湿の同じからざるあり又陽
伝兵衛伝兵衛
地陰地の別あり其産する所の地に因て
形状色相頗異同あるものあれば亦必如
此と言がたし此に写所は東都の人家
園庭に栽物或は近郊に産する所の物
を採て真写にせしなれば恐らくは開
一西或は南北方土の地に産する物と違へるも
あらんなれば観者心を用て仔細に辨
最疑しきは頭其師に就て研究すべし
一凡薬物は其證に依て効験を奏すること
にして有毒の故にあしきにあらず無毒
の故によきにもあらず證と対すれば皆効
あり対せざれば倶害あり仮令磁石よく鍼
を引ども芥を拾ことあたはず琥珀よく芥
を拾ども鍼を引ことあたはず是等の
事を見て解釈すべし物類の相感するな
れば誣べからざる所なり然れども其病
一喜兵方
を認ることは老医といへども誤るまじと
一言難し古人の詩にも老医迷旧疾と言
句あり況病家の人の視定べきにあら
ざれば此編毎用の薬品可成丈は緩剤を
一用て峻劑撃劑を用ず仮令吐剤の如も
一塩湯齏汁の類を用て瓜蒂藜蘆の類を
一用ず如何なれば若誤用たらんにも緩剤
は害をなすも亦緩やかなれば遅しとも
醫師來らば手段もあるべし峻烈の薬に
して誤用ば害も亦はげしければ手を
一下すべきの地なきに至る凡峻剤を用と
不用とは医師の手眼にあることなるを手
眼なき郷鄙の人に峻薬を授用しむるは
暗室中に集会して一人剣を抜く舞が
ことく人を傷ざるもの幾希なるべし
一凡病の見たる證ちよと見受たる所は同様
喜兵衛
なるに似て虚実の同じからざるあり寒
一熱の遍に違る者あり若混殺するときは
利害掌を翻の間にあり仔細に辨別せずん
ばあるべからず此故に医家には診法多端
なることなり其法病人の顔色眼中の精彩
を望声音を聞病情を問脈の至数動静
を切且胃腹背脊より四末を模索めて邪
物の有無を責其他種々の診法を以て彼
一此参伍く異同互に證し其隠微なるを
捜く何れの病と決断することなり矧病
一痘の中に真寒仮熱仮寒真熱とて似て
一非なるものありて良医も失診すること
あり然るに今医事をしらざる人をして
紙上の説に依其證を辨ぜしめんことを望
は最得べからざるに必せり本編聊医事の
一大体を失ざるに似たれども其診法を悉
同秀島方副言
尽こと能はず是故に医師来なば速に
一委付て此編の論説に拘泥べからず
一脈は医家四診の一にして病を視定るに
一は闕べからざる所なり然るに晋の王叔
和と云人心中明にし易く指下は了にし
一難しと言り心を潜思を覃して習熟
一せざれば得難わざなればなり唐の孫
一思題と云人も脈は医の大業也と云るも
ことはりなり然るを今病家の人に暁し
めんとするは絶てならさる事に極れり
故に編中脈法を言及さず
一凡灸穴を取の法諸書載る所の説を参考
て古を準とし今を酌く正穴を得せし
め且捷径にして病家の人の極く暁し
易き法を採て舉とすれども二ながら
一全く得がたし故に今紙上の文字に就て
正穴を得べき法を取て捷法といへども
一口授なくしては当らざるの法を載ず
一凡孔穴を点して灸するの法其人立て点
したるは立て灸し坐して点したるは坐し
て灸すべし臥て点したるも同じ総て人
の皮膚筋骨ともに坐臥に随ひ申縮ある
者なれば坐臥に依て体たがひ穴所も亦
たがふゆへなりこれに由て旧灸の痕あり
とも若卒倒して側臥或は偃臥さば灸痕自
たがふ事あらんなれば改て正穴に点して
一灸すべし編中灸穴の図説を載といへども
一言は意を尽さざれば少く齟齬するに似た
類もあらんなれど此意を以て斟酌して其
一穴を取んには大なる誤なきに庶幾か
るべし
一凡医方の原を考究むるも亦一大業と言
同同所十三丁
へし近来諸家編集の方書を閲するに
一往々謬誤あり況管見蠡識にして倉卒に
論定すべきにあらず且此編撰用ゆる所の
者は一方といへども必諸家の方書に参て
同異を攻最歴試の方中に於て病家所用
に便宜ものを採れり故に姑く救急易方
一危證簡便験方等の例に従て方の出所を
附載せず
例言畢
広恵済急方上巻目録
卒倒之類一
人俄にたをるゝ病
の類を茲に集む
気をうしなひ半身手脚きかず
中風十一丁
目くちゆがむ證なり
元気俄に脱て気をうしなふなり又大に
脱陽十五丁
し大に吐て後昏憤になる證を附録す
男子交合時氣をうしなふなり走陽とて
交接昏迷
男子交合のとき精もれてやまざるを附す
にはかに気ふさぎ
中気十二丁
たをるゝなり
痰胸膈に壅て気を
痰厥二十四丁
うしなふなり
暑に中り倒れ
中暑二十六丁
死するなり
医士一本目録
背井窖中の内に入て悪気
入井悶冒二九丁
に中てたをるゝなり
食とゞこほりて
食厥三二丁
倒るゝなり
ものおどろきにて
驚怖卒死二十二丁
めをまはすなり
卒に心腹甚く疼痛大に苦病なり此證二ツあり
霍乱三十五丁
吐瀉して苦と吐瀉なくて苦となり詳に本條に載ス
疔の出来る初に何ともしらず俄に気を失
疔毒昏慣四九丁
一を言并疔の理法すし疔の理法を附たり
脚氣の毒脚より腹に入
脚気衝心六十一
むなさきへつきあぐるを言
積気上へつきあげ氣をうしなふなり
積気暈倒六十七丁
病氣にて衝逆あるのも茲に附す
癲癇十丁
しんかんにて卒に
をるゝなり
をるゝなり
血厥十二丁
人卒に死人のことくになるなり
婦人におほし
波也宇知加太十四丁
はりして目を
鍼暈七十七丁
まはすなり
入浴暈倒七十七丁
なり
湯気に中る
ふねにゑふなり
西舟八丁
かこにゑひ山にゑひしを附す
齊急方番上
目録
し
一
廣惠濟急方上巻
法眼侍医多紀安元丹波元悳編輯
男安長元簡校
卒倒之類
人卒にたをるゝ病の
類をこゝに載
中風
閉脱の二証あり閉は實
記なり脱は虚証なり
〖閉證病状〗人卒に倒奄忽人をしらず歯をくひし
め拳を握り痰潮ごとく喘息し眼口ゆがみ半身
かなわず眼を見つめ或上竄するは中風の閉證
汐急ヲ巻ー
なる者是也
凡卒倒れて口ひらき手撒眼を合大便又は小
一便をもらし鼻声鼾の如くなるは脱證にて虚
一候とす別に療法あり後条に載たり実証にも
一目瞑大小便をもらす者ありといへども其口
一噤手を握るを以て実候とす虚候は口も手も
ともに開く是其証候おのづから同じからざ
一る所なり若視あやまつときは療法も亦大に
誤る心を用ひて診すべし
〖療法〗卒然昏倒れば先扶して煖なる室に入て噴
嚔を出す法を用ゆ可し其方は梍莢細辛等分末
四味共に薬舗
となし又は天南星半夏」
の末を鼻
に有購べし
の孔の内へ吹入る可し右之薬なきときは胡椒
の粉を吹入てよし急に胡椒もなくは煙草の粉
を吹入てもよし尤薬末鼻の内へ吹入て直に頭
髪を提げてひき起す可し其時嚏出るはよきし
渡急方書
大地震にあくしよぼくと云木あり此
るしなり
木の葉を揉て嗅ばよく嚏出す其地方
の人は此
を可用
右の薬は筆の管様の竹六七寸許に切り其端
をはすに削り薬末を抄て病人の鼻孔の中程
へ吹込べし余り奥へ吹入るれは却而嚏出兼
るあり又紙を引裂紙撚を作り此端へ右の末
を傅て鼻孔へよき程に入るも亦よし
次に手の大指の爪にて病人の人中の穴をしか
人中の穴後に
と拍付瓜あとの付程にしてよし
図あり考べし
又急に病人の両手両足を上より先の方までな
でおろす可し尤しつかりと撫おろすをよしと
す痰気を散す一助なり○又火のよくおこり
たる火盆の中へ醋一杯を傾入醋の気を病人の
閉証に用てよし
中風に限らず一切卒倒の
国民
二十一日
鼻の中へ入る様にして嗅すべし良久して醒飩
〖痰壅不省は慰薬〗をよしとす葱白細に切たるを
齊岳行底二
中風
河ノ心ノ巻
糠を用ゆ
粉を用ゆ
三合小麦麩三合
塩二合よく和匂貳包
るもよし
にわけ炒熱して絹にても木綿にても包み病人
の臍のうへを慰べし
痰壅不省服薬生姜汁を白湯に撹用ゆべし白礬
薬店に
あり
あり加へ服さしめて最良○又方童便と生姜
汁を等分よくませ服しめてよし○又方竹瀝酸
淡
竹
を長サ一尺許に截二つに割火の上に架炙ば截口
まり汁出るものなり其汁を茶碗様の物に承取
り用ゆ是を竹瀝といふ淡竹なきは
を多く灌ぎの
ときは呉竹にてもかへ用ゆべし
ませて良○又方香油に姜汁を冲撹用ゆ又よし
二味共に薬
きざみ
◯又方天南星木香
剉く等分水に
店にあり
薬店にあり
煎し用ゆべし◯又方梍莢
蘿蔔子等
図説後に出
分剉て煎じ服せば痰を吐
口噤を開薬を灌法〗凡人の牙歯おほくは上歯と
下歯くひちがひたる所ある者なり其くひちが
若新しき烟管な
ひたる所へ新しき烟管の吹口
きときは烟管の
吹口の様なる
物を用ゆ
をさし込介保人の口ゑ薬をふく
《題:《題:《題:《題:《題:《題:《振り仮名:《題:《題:《題:《題:《題:《題:-----------------------
同年二月
みて其吹口の管よりふき込飲しむべし○又法
病人の鼻の孔ゑ竹の管をさし込此管
筆のぢく
様の物よ
しより薬を吹込べし○又法鼻をしかと撮めば
軽き症には
息止りて口自らひらくものあり
此法よし
又法
介保人壱人にて
口噤たる病人の
口開かせ薬をのません
とならば介保人の左の
大指と中指と中指と中指と中指との頭にて
病人の歯のはんとまりの
所の歯なく空なる所を
しかと按定ば歯自らひ
らく此時右の手にて薬
を灌のますべし爪人の
歯のはへとまりの所は両方
ともに歯一枚許あきて空あり其空
大指
手は介
保人の
手なり
後の法と違あれ
一処の手法
皆同じ
なる処ゑ大指と中指の頭を入てつよく按ば自ら開くものなり
又法
先病人を扶起
し背後へまはり
両手四本の指をのべ
面は仰たるが
よしうつむき
病人の頤をしかと押へ
人按指を下唇の承漿
の処へあて押さげな
がら両手の大指にて
病人の歯のはへ止りの
空なる処を力を極て
てはよろし
からず
拏指にては
あこを下へ
おしさぐ
べし
緊しくおすべし歯自ら
開く病人の頭は後の
所にしかとしたる物
或は介保人の胸か膝
頭をあてうごかぬ様
豆をあてうごかぬ
にして置べし
口也
〇此処
承漿の穴
なり別に
図あり
医療医療医
中風
凍急月九
又開口噤揩歯方白梅の肉を以て牙関を揩こと
数遍すべし白礬を加よく和て擦付てよし○又
方天南星の未五分龍脳に
薬店に
あり
少し入研和中指
の頭へ燕噤たる歯を指こと数次して口自ひら
くものなり
又開口噤薫方巴豆を研爛紙に包圧て油を其紙
にうつし取て此紙にて撚を作り火を点て吹滅
し其烟病人の鼻の中又は口中へ入薫て涎を多
てべし爪口ひらきて薬を灌のませたらば病人の
瓜口ひらきて薬を灌のませたらば病人の
出すべし
喉より胸を摩おろすべし
灸法〗病人の咽中痰声ありて鋸を曳がごとくな
るは湯も薬もおさまらざるものなり気海開元
に灸すべし多く灸するをよしとす○口噤て不
開は聴会頬車に灸すべし又人中頬車百会承漿
合谷翳風最よし○凡卒中涎塞不省は隠白百會
人中絶骨章門風市気海三里地倉大椎皆灸すべ
諸穴後に図あり風市
の穴は脚氣に出ス
◯又何れにても臍中へ
沸急ヲ九
塩を填其うへに灸する事三百壮許なるべし或
は炒たる塩を臍の中へ実しめ置其うへに生姜
一へぎ厚く片たるを置て灸するもよし又山椒
を臍内へ填しめ置て其うへに灸するもよしい
づれも百壮以上灸してよし
百會
羽の穴は頭上にあり此穴を挨には先髪の際
を定べし其法稻桿にて大椎より骰と瀧の
眩暈を厭は眉の心までの間を量此稲稈を十
八に折壱尺八寸と定此稲稈の端を眉心に当
一夫より後の方へまはし眉心より三寸を前の
髪の際として仮点を付此点より五寸五分に
点すべし是百会の穴也
此処豆許の
凹あり
此穴を取には面を
正直にしてとるべし
項頭は屈伸のある
処なれば若うつ
むくときは頂の
びて寸尺もまた
修なる故正穴
を求がたし且
稲稈を肉に貼
て取るべし
眉心より前髪
際迠三寸後暖際
より大椎まで
三寸也六寸に前
後髪際の間
此処に
仮点を
すべし
壱尺二寸あはせて
一尺八寸なり
骨は頭を
動してもうごかす
眉心とは此処なり両眉
一の最中を云此処又仮点
すべし
幽意方倦止
中風
一大椎骨是也
肩
大椎は如此かたを
平にしてかたの高
と平直なり此
骨のうへのみま
りに点して量
るちのり
濾急用裡
人中
の穴は鼻の下に在鼻柱と唇の尖たる処との最中に
点すべし此所に竪に溝あり此中に付べきなり図を
考べし
側面より見たる図也
唇の尖とは是也
□□□□□□□
人中の穴是也
鼻柱のとまりとは是也
十八
是人中の穴也
一人中の穴人の質にて凸
き人あり凹たる人あり
一何れにても鼻柱と唇
一巻の最中に点すべし
承漿
一の穴は下唇の稜の下に在下唇の稜の下に在下唇の最中の通おれめの
処是なり図を考べし
し筵承漿の穴也
側面より見たる図也
此通也
第一
伝急方儀止
おれめとは是也
是承漿の穴也
沸熱沸騰‼
頬車
の穴は耳のつけねと其下曲たる骨の角の尖りとの
最中にて二分許前の方へよせて点すべし是穴なり
口を聞ば此処に穴あり口を閉はなし口を開て取べし
自試て自得すべし病人も其心を以て正穴を取得べき
なり
耳のつけねとは此処也
頬車の穴是也
曲たる角とは是也
聴会
按
の穴は耳前に在目の前に高く起たる肉ありこれを
耳珠といふ此耳珠の下の闕たる処の前に指頭にて
一按て口を開ば空ある処是なり図を考べし
耳也
此処聴会の穴なり按て試むべし
此高く起たる肉の下のかた闕たる処の前
なり此肉を俗に小みゝといふ
病急方倦止
沸急ノ裡
翳風
の穴は耳の後に在耳朶の止め通横に後の方髪のは
際にて耳の後に圓き骨の下鹿の陥なる処是なり
指頭を以て按ば耳中ゑ引て痛是正穴なり
し如是髪の際に在
翳風の穴是也
此耳朶の下際と平直也
地倉
一の穴は口吻の傍に在此穴口吻を去こと四分許に点
すべし是穴なり扨手の人撥指と大指とを以て内外
より撮見れば脈ある処正穴なり寸法は面の両顴骨の
一尖と尖との間を藁にて量七ツに折七寸と定たる内の
四分也
地倉之穴是也
此間四分許
地倉の穴の処
此ほう骨のかどの処
を顴骨と云
口をひらけば
口也
ひくし口をと
づれば少し
たかし
此間四分許
地倉之穴是也
伝意方惨止
中風
顴骨也此処を指
頭にて按し見ば
少陥なる処あり
浅草町
隠白
の穴は足の大指の内の方爪のはへぎはの角に在
其角を一分許はなして点すべし
足の内かたとは
図のこときを云
隠白の穴是也
大拇趾
おゝゆび
内の方
隠白の穴如此
爪の角より一
分許はなし
て点すべし
合谷
の穴は手の大拇指と人援指との間岐に成たる骨の
中央に在此穴を取には両指の岐より腕の横紋の処
までを藁にて量此わらを二ツに折たる最中に点す是
穴なり
合谷是也
此処に横に
一円竹を握たる形状になせば
此穴所ひきくなるを目的
とす
紋あり此紋
を限とす
此処ひきくなるとは
是なり
赤白の
八刀とは是也
一凡人々皮膚の色相内外同からず此処も
内外の際故赤と白との分あり此より量べし
同月十一日
中風
下此処の肉は高く
なるなり
沸急月熱日
此処を指頭にて按視ば
気海
横たはりたる骨あり此
此穴臍の下に在
を横骨と云
是を挨の法は臍
の最中より下横
骨の上際までを
藁にて度り此藁
を五に折五寸と
定て臍より下一
寸五分に点すべ
中臍
一寸五八
し横骨とは陰毛
気海の穴
の中指頭にて按ば
横たはりたる骨
是なり
あり此骨の上際
よりはかるなり
陰
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
三
□□
大椎
の穴は脊の第一上の背骨の上に在此穴を俟には此
骨の上に小圓骨あり是を項骨と言三ツ見ゆる者あ
り二つ見ゆる者あり一つ見ゆる者あり一ッも見えざ
る者あり扨此骨三ッある人にても頭を動せば項骨は
一随て動といへども大椎の骨は何様に首を動しても
うごかず是大椎骨の證据なり
大椎の穴なり
此骨は大椎骨なり
大椎骨ハ脊骨
の最上のとまり
にして下の脊
骨より大なり
と認べし
沸急方巻四
章門
〖〗は脇肋の季の小肋骨の端に在此穴を挨には其人側
臥たるまゝにて下になりたる足を伸上になりし
足を屈れば肋骨あらはれて見易し扨肋骨の季の小肋
骨の端に仮りに点すべし此点より前の方へ一寸五分
に点す是章門の穴なり○分寸を定るには腰の囲四尺
弐寸の寸にて挨るべし寸法図説天枢の條にあり
此点は仮点なり小助骨端の下際点べし
此間一寸五分也
□□□□□□□
横に臥たる態如此
章門の穴是也
二
三里
此穴を挨には先膝の後膕の横紋の頭より外踝の
尖の最上までを藁にて量此藁を十六に折壱尺六寸
と定む
外踝の尖の
最中迄とは
この処なり
三里の穴是也
此処くぼし是より下三寸に点す
一扨膝頭の外の方の側に凹たる処を
一膝眼と云此所の最中に假に点を
一付置其仮点より下ゑ右の寸にて
三寸に点す是穴なり
此処脈あり三里の穴
を按ば脈たえうたず
按ても脈動は三里の
正穴にあらず
警急断巻止
中風
淸急ノ港
絶骨
此穴を取には膝膕横紋頭より外踝の
尖上までを量壱尺六寸として此寸に
く踝を除踝の上際より上の方へ三寸に
点すべし是穴なり
一此処を按摸て視れば図のことく骨の
解めあり其前に在
絶骨の穴是也
右灸穴済生に志あらん人は常に取覚急卒の
用に備べし以下諸穴皆しかり
梍莢
和名さいかち
又さいかし
実の色黒紫なり
刺の図
此樹極高大なり枝間に
一刺おほし葉は槐のことく
一夏黄の花を開き実を結
莢をなす状図のことし莢を
葉の図
薬とす
又猪牙梍莢といふあり状
一猪の牙の如にして小なり
猪牙梍莢の図
一気味最厚し此邦になし唐より渡る薬店にあり
《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題《書《書《《《書《《《書《書《題《書《書:
中風
〖脱證病状〗凡人卒に倒れ奄忽人をしらず痰潮喘
息眼口ゆがみ半身かなはず其上前の閉證に比
れば口開眼合手撒等の証あるを中風の脱證と
する也
〖療法〗後の脱陽の條に出す
脱陽
大ニ吐大ニ瀉たる後の陽脱を附ス
〖病状〗卒に倒れ無性になり口を開手をひろげ大
便又は小便をもらし或は汗出て流るがごとく
或は汗いでず惣身手足ともに温に目を合鼻息
麁鼾の如く或は痰咽にぜり〳〵といへる音あ
り或は痰の音なく或は面赤又はうす黒く又は
顔色粧がごとき是脱陽也
○凡霍乱等にて吐瀉やまず又は夥しく吐瀉し
脱陽
たる後元気ともしく手足冷あがりひや汗出
て陰嚢しゞみ上り手足播し面くろく息づかひ
せはしく或は手足の筋引つまり漸々に無性に
成ル者あり皆陽脱の候とす
○或は常々喘息もちとて短気つよく左の乳の
下の動気つよき人遽に脱陽することおほし又
暴瀉後或は厠の内或は厠より出て卒に倒るゝ
あり是等皆脱陽なれば療法皆同じ
〖療法〗早速に神闕気海開元に灸すること二三百壮
人参貮匁
すべし大剤にして独参湯を用ゆべし
水中茶椀
に貳杯入一杯
半に煎じ用ゆ
又羶中の穴に灸すべし扨隠白百
六穴共図説
に灸
会人中絶骨章門風市等の諸穴に
中風に出ス
人参壹匁生姜壹匁也
すべし痰強きは参姜湯
煎じ様は独参湯同じ
四支
人参一銭
厥冷には参附湯
煎服汗多出バ人参黄
附子一銭
茲
各壱
匁
煎服す或は芒附湯汲
附子黄莨
煎し服す○
各一匁
薬店にあり
又方桂枝
買求べし
壱両判之好酒にてせんじ
脱陽
飲しむ可し若桂枝も無きときは葱の白根其侭
廿本許を剉み好酒にて濃せんじ飲しめてよし
或は生姜を擦て一両其侭酒にて煎じ用ゆ又
効あり
〖吐瀉の後〗腹〗脱陽の証嘔気やまず薬も受ざる者あ
り此証には半夏壱匁附子壱匁煎じ服すべし嘔
気やみて後参附湯又汗おほきは莨附湯の類を
用ゆべし且気海天枢中脘に多く灸して其上に
塩を炒り紙に幾重も裹み病人の胸腹背中を絶
一薬店にあり
間なく熨べし扨て炒たる塩に呉茱萸
買求可し
を剉等分にして攪て臍下気海陰交の次を是又
絶ずのすべし或は葱の白根を一握ほど索にて
しかとくゝり根と葉とを切捨て其切口を烈火
にて燃し熱たる所を病人の臍下に着置き其上
より火熨に火を盛り熨すべし
神関の穴は臍の最中に在
擊患場麒麟
の三穴は臍の下小腹の中行に在
気海陰文関元
是を挨の法は先寸を定べし其法
陰毛の中陰器の上に横たはりたる骨あり此
一骨の上際より臍の最中までを藁にて量取此
一藁を五ツに折て五寸と定此寸にて臍の最中
より下へ一寸を陰交の穴とす亦一寸五分を
一気海の穴とす赤臍より三寸下を開元の穴と
す左に図するがことし
神闕是也臍の最中
横骨とは是也
情
此間を
〽五寸とす
藁
神闕陰友
開元
陰毛の中
度
四寸五寸八三寸
臍
図也
此穴処は両の乳の最中に在図のことし
羶中
男子は知易し
女子は乳房大く垂て分別
がたし図説
を後に
載す考
挨て灸
すべし
やし乳也
羶中の穴是也
乳也
転意術巻止
脱陽
俗に云
一婦人の羶中の穴を挨には盛の結喉
ほとけて
の下胸の上の
一最中に)如此状の骨ありて其骨の上に凹処あり此処よ
り下臍の最中までを藁にて量り此藁を十七に折壱尺七
一寸として此寸を用て右溢と胸との間凹なる処より下江
六寸八分に点すべし是羶中の穴なり
羶中の穴是也
中脘
の穴は臆前岐骨の下四寸臍上よりも
四寸に在り岐骨と臍中との間だを
一藁にて量り八ツに折りて八寸と定たる
一寸法の中間に点す是穴也岐骨とは
臆の水おちの処
中脘の穴是也
へ如此なる骨の
事なり
病慙怖悲止
脱陽
一岐骨是也
是臍なり臍の孔の最
一中より量り取べし
此穴は臍の両傍に在
天枢
此穴を取には先両の乳の開を藁にて量り八に折て
八寸と定め此寸を用て臍の両方へ開こと二寸づゝに
点すべし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
此間二寸
此間二寸
天枢
●天枢
一婦人は乳房大く垂て準となし
がたし別に検法あり左に出せり
一婦人の天枢の穴を按には腰の囲にて取べし其法前は臍
側は監骨のうへ背は十四椎より十六椎までの間にてよ
如く平直なる処にて縄をぐるりと引繞ひて剪断此縄を四
一尺弐寸と定此寸にて臍の最中より両方へ二寸ツヽ開て点
すべし是天枢の穴なり
若婦人腰を見難き
ときは中指の頭より
ときは中指の頭より
腕の約紋までを
十六椎迄の
背は十四椎より
一尺として此
間也
寸を用べし
尤病人手に
て量るべし
此監骨也
此間二寸
腹は臍の処にて量るべし
天枢の穴是也
擊急筋巻止
脱陽
一男子交合の時気をうしのふなり又走
交接昏迷
陽とて交合の時精もれやまざるを附す
〖病状〗男子媾合過度婦人の身の上にて気をうし
のふことありて往々死する者あり
療法婦人其侭緊と抱住て息を男子の口中ゑ嘘
若其婦人驚
込てやめざるときは少頃して自省
て身を開き
手を放せば必
省後食塩を炒熱し布か紙に包先
死す不可救
臍下一寸五
人参附子壱匁
気海
を熨し参附湯
分図前にあり
づゝ煎じ用
を
煎じ灌き服しむべし
転懸防魅上
交接昏迷
走陽久曠の男子又は縦慾の人女子と交合し精
泄出て止ざるなり救ざればかならず死す早く
理法を施すへし
〖療法〗其婦人緊と抱定て其陰茎を陰戸より出さ
ず動かさず其侭にて婦人の息を男子の口中へ
陰嚢と肛門との
呵入てやめず且会陰
間の最中なり
を指にて
緊と捻住て放すべからず精自止其以後巫にな
を又童女に命て息を口中へ断ず呵込せ扨て独
人参貳匁水を茶碗に二
を灌のませてよし
参湯
杯入一杯半に煎じ用ゆる
○婦人気を吹て男子の口中へ吹込には口をす
ばめて吹ば冷しき気出てあしく口をすばめず
に吹込べし仮令冬月寒気つよき節凍たる手に
氣吹かけてあたゝむるがごとく呵々と吹べし
○此法方をしらずして婦人驚愕て身を離れ
手を放或は心つかで療理あくれて死を遂る
人あり凡人の妻妾には此法方ある事を説活
聞せてしらせ置べきことなり多慾ならぬ人
にもあるまじとはいゝがたければなり○右
交接昏迷と走陽の二組は俱に原脱陽に属す
然れども理法不全
故別に表章す
第十二月二十二
交接昏迷
中気
病状〗卒に気をうしなひ歯をくひしばり目をに
らみつめ且其身冷て咽に痰の声なし
此証大抵中風の閉證と同しければ前の中風
の所と合せ見るべし然ながら中風は身温也
中気は身冷し脈も又中風は浮也中気は沈也
一大抵此證の起る前に心気を労し又は大きに
怒事あり或は怒をこらへ又は思案すること
一同二十二冊
一ありて気の鬱し時に発する証なり元皆七情
一の過極りたるより起る世に中気中風を一ツ
に心会たる人多し初は大抵理法も似たる様
なれども後に至りては大に同じからず
〖療法〗先初に鼻に胡椒の末又は烟草の粉を吹込
嚏をさせ後に酢を火盆の内へ傾け入れて酢の
図説中風
図説雀乱
気を病人に嗅せ且隠白
にあり
湧泉
にあり
の次に灸してよし生姜の絞り汁を湯にて拌
薬店に
飲てよし○又方木香
○壱匁煎じて飲し
あり
薬店にあり
むべし○又方香附子の末壱匁辰砂糖
水飛は雑物
あり薬店にて砂利又は大々と云ものを
新たに研細末となして用をよしとす
五分白湯に
て服すべし
{
同同二十二冊
中気
此條は中風痰壅の証と参へ
痰厥
考べし理法も略同じ
病状此病は中気と同じ惟初に眩暈ありて卒倒
れ声いてず咽に痰の声ありて潮の湧かごとく
咽につまり歯をくひしめ目を見つえ息麁し
此證と中風には痰の声あり
中氣の證には痰の声なし
方は中風に
を用て嚏を取べし
療法先摘鼻薬
見へたり
其次に塩湯に生姜のしぼり汁を入れて用ゆ尤
竹瀝取様
よろし竹瀝をかるもよろし
又甘草一
中風出
同同将急一巻
痰咳
味剉て濃煎じ多く飲しむべし痰を吐て愈なり
二味薬店
等分煎し服す◯又
にあり
○又方半夏茯苓一
薬店に
に末となし生姜の自然汁にて調へ
方白礬
あり
薬店に
十四粒梍莢
あり
服すべし○又方大なる半夏を
薬店にもあり図一
説中風に出ス
一条剉て水二鍾入て一鍾に煎し
生姜汁を入温め服すべし○又方香油一盞を喉
中へ灌入へし須臾に痰涎を逐出して愈
中暑
暑に中り昏
倒るゝなり
病状頭痛大熱惣身を捫て見るに肌膚烙がことく
大に渇き水を飲とし汗甚しく泄出て漸々に
無性に成るに至る尤喘満熱をいやかるなり
一凡暑気中と称る病に二ツの分あり人暑を避
として涼処に露坐又は夜臥失覆して陰寒を
うけ惣身の陽気暢越ことなくして病を得
るあり古の人是を中暑と云其証大抵頭痛悪
寒肢節変痛心煩汗出ることなし若此證にし
て吐瀉腹痛甚しきは即霍乱なり各療法同し
からず此条に記す所は炎天を侵して往来し
又は農夫等日中に労役して天熱に中り気を
閉塞たるを救方を載たり前に言る中暑とは
暑を避
んとて
〖病因療法一病因療法一病因療法に異なり
得たるは因り緩病なり故に此に載ず霍乱は
一急証なりくわしく別条に記しをけり
〖療法〗凡天の炎熱に傷れたる人に冷気をあて冷
水等をあたふべからずあたふれば必ず死す炎
熱の毒外へ漏出る事あたはざるゆへなり急日
陰の所へ臥しめ途中道傍の熱土塊を堀り取く
だき病人のむね又は臍の上に積み置き最中に
窩を作り其中へ他人をして多く小便をさせ
て熱気を透しむ可し○又衣類或は手拭等の
物を熱湯之内へ薬し臍或は気海の辺を熨し追
追熱湯を其上に淋かけて漸々に醒べし若湯な
齊應防送上中暑
きときは道傍の熱土を掬ひ臍の上に積置き冷
れば取換へて幾度も熨すべし○又方既に死と
するは新汲水少し鼻の孔へ入て扇にてあふく
べし至極重き病人ならば日のあたらざる地
を一尺あまりほりて其中へ水を入て攪し其水
を鼻の孔へ入べし少にても惟水ばかりはのま
しむべからず
服薬大蒜一大瓣を嚼み水に送り下す若嚼こと
ならすんば水にて研汁を灌ぎ飲しめてよし○
又方急に生姜一大塊を嚼爛にし冷水にて送下
食料にする
べし◯又方食蓼
茎葉共に其侭煮て其
ものなり
汁を灌飲しむべし○又方大蒜多少にからはゝず
研砕道傍の熱土を取り一所に水にかきたて置
上のすみたる水を灌飲しむべし◯又方或は肚
痛忍がたく或は行人倒臥て道上にあるに藕を
搗汁を取灌下すべし
井に入て悪き気に
入井悶冒城
中昏なり倒るゝなり
春夏の際或は夏秋の省害中智井の中皆陰毒の
気あり又山中深谷の間或は金銀銅坑の中往々
震気蒸騰す若人此気に中るときは悶絶する事
あり久不省を救はざれば死す
一凡春夏々秋の際害中智井久しく蓋仕込たる
一井戸に入らんとする時は燈火を入見るべし
火消ば毒あり入べからず又鳥の毛を其内口
投いれ見るに直に下へ落るは毒氣なし若其
毛旋舞て降らざるは毒氣あり入べからず若
入ねばならぬ事あらば酒或は醋数升を井に
ても窖にても四辺の畔へそゝぎかけて少し
停て入るべし又醋を熱く沸て右のことく灑
ぎ入るもよしとす
療法若し其気に中らば速に其井中の水を汲み
て其面に洒かけ且其水を飲しめ亦頭及ひ惣身
へ灌かけてよし○又方他の井の水を汲み惣身
へ洒かけ置事しばらくにしく醒るなり○又法
急に病人の衣類を解裸体にし扶て湿気ある地
面の土間に偃臥せしめ醸醋或は冷水を其面に
噴け湿気ある草薦を厚く覆ひかけ置事半
時許にして甦るなり○又法先冷水を取て其面
三十五年の薬店にあり鷄冠石は雄黄の
に巽かけ次に雄黄
上品なり用てもつともよし
末を一二匁冷水に匂のませてよし此證転筋め
同急行参上入井悶冒
其上腹痛甚しき者あり男子四人を揃え病人の
手足を壱人ツゝして捉住動ぬ様にして天枢の穴
図説中風
にあり
瓜の左の方ばかりに灸し生姜を壱両剉
酒にて濃く煎じ頓にのましむべし又衣類にて
も綿絮にても醋にてよく煮て熱くなりたると
き手にても足にても転筋所を湿し裹扨又濃き
塩湯に病人の手足を浸し胸と脇と脇と脇と脇との邉を薫
洗てよし
食滞して卒に
食厥
倒るゝなり
病状卒に眩痺して仆口噤て手足動かす或は
手足躁擾満悶く漸に昏冒して無性となる全
く中風の閉証のごとく見ゆれども口目ゆがむ
事なく痰の声なし扨腹を按しみるに心下は
りて下腹空軟にして右の天枢の辺或は中脘の
次に塊あり是を按ば顔を顰いたみある様子
に見えて兎角に胸の中を苦むていあり
浦急方省
凡中風中気等の証にも心下痞滿て邪物ある
証あり故に古方に多く吐方を用ひたり此證
尤心下痞満ゆへ吐あればよしとす皆閉證な
れはなり虚證にも又卒倒たる初に心下痞満
一者あれども漸々に空軟になり空軟なるに随
ひてます〳〵昏冒なる也閉證の痞満は吐ざる
内は軟ならず物を吐きて後漸〳〵に軟に成
空軟になるに随て稍〳〵と気もたしかに成
べし若此分別をしらず妄に食厥として理法
を施さば其害甚しきなり故に卒倒の病者
あらば食前食後の時刻を考へ尚知得がたく
は傍人にも問求めて食後間もなきか又は前
一日にも大食せしことありや否を聞心下并に
二穴ともに
中脘天枢
脱陽に出ス
の次をおして見るに痞
滞塊積あらば食厥と知るべし
中風の條
療法急に開禁法
をもつくくちを
に出す
食厥
流急方卷
開き濃せんじたる塩湯に生姜の紋汁を入ぬる
ま湯にして多くのませなをそのうへに鳥の毛
又は紙撚にて咽を探り吐すべし○又方齏汁か糠
味噌のうは水をぬるまに沸して飲しむべし吐
くものなり○吐て後紫蘇葉煎じ服す生姜を入
煎し服す亦可○又方霍香。
薬店に
あり
陳皮
蜜柑の皮
を用べし
九年母の皮亦よし
等分煎服す最よし
二味薬店にもあり
◯此證最鍼刺をよしとす
驚怖卒死
ものにをどろきて
めをまはすなり
凡人夕暮又は夜中溷に登或は郊野へいで或は
空冷屋室に遊ひ又はしらざる所の地に行忽異
形の物を見て口鼻の内へ邪悪の気を吸入驀然
地に倒れ手足厥冷両手を握り面色青黒或は口
鼻より清血を流す事あり
凡卒に倒れて無性に成し病人は声を立ること
なき者なり惟小児の驚風並に大人の癲癇驚
驚怖卒死
沈急ノ者
怖して気絶するとの三證は叫声をあぐる也
是を其證拠とす
〖療法〗病人を外へ移し動かすべからず其所に置
薬店に
て親戚衆人囲繞て火を焚き安息香麝香
あり
の類香ある薬を焼き人々覚少〻出るを待て動
すべし先急に半夏の末を鼻孔中へ管にて吹込
或は梍莢
猪牙梍莢よし薬店にあり無きときは
常の梍莢にてもよし図説中風にあり
の末両鼻中に吹入るよし
薬店に
服薬雄黄
あり
あり
を姜汁醇酒等分に撹ぜ煎じ沸
一
こと数度にして飲しむべし○又方麝香五分研
て醋一合に和勺てのませてよし◯又方韭汁を
石菖の根也人
取りて口鼻へ灌入る○又方菖蒲
家多我もの也
搗て汁を取りそゝき飲しむ○又方温酒を灌入
てよし○又方醋少許を病人の鼻中へ吹入その
図霍乱に
うへに水分之穴
いだす
に灸する事七壮陰交
図脱陽
の穴
に灸する事三壮なるべし○又方辰
にあそ
驚怖卒死
沈急万物一
砂の末
あり
参店に
監定の法積氣
五分ツヽ白湯に
熊膽
暈倒に出ス
解きまぜ用ゆ辰砂一味にてもよし
霍乱
此病乾湿の二ッあり湿霍乱は吐瀉し
て腹痛甚しきなり乾霍乱は吐もせず
瀉もせず惟心腹纏統大に苦悶を言なり
一何れも危急なる證にて種々の変化一条
一に載がたし療法も亦変化あり
一今十中の二三を記すのみ
〖湿霍乱病状〗病発に頭痛痃痺ある者あり又頭痛
痃痺なく初より先吐して後に瀉者あり先瀉し
て後に吐するあり吐瀉の前より腹痛甚しきあ
り吐瀉ありて後に腹痛甚しきあり何れも腹中
疔痛まざるはなし扨吐して吐やまず瀉して瀉
霍乱
沸急功雑工
やまず或は吐瀉ともにやまず湯も薬も口に入
らず或は口乾て水を飲んとし或は悪寒甚しく
或は熱を発し喘急しく手足共に厥冷戦掉軽き
は両脚轉筋重きは惣身転筋冷汗出脣舌動かず
漸々に昏倦なるなり
〖療法〗忽然心腹病痛て吐瀉するは先塩を炒熱し
或は熱灰又は糠或は塩を炒紙に裹心腹并に臍
下気海脊の十一椎十二椎の次と腰を熨あたゝ
めてよし又は生姜を擦り汁を絞り去て滓を炒
熱し紙に畏み右の所を慰すべし又は食蓼食料
にす
にす
るもの
なりを多くあつき湯の中へ揉入て腰湯をす
るをよしとす
〖服薬〗胡椒十四五粒嚼て白湯にて飲み下す又は
研て藁豆等分に加へ煎じ服す○又方呉茱萸乾
姜二味等分に煎じ服さしむ一
二味共に薬
○又方
店にあり
二味薬店
扁豆香葡
にあり
各壱匁水に煎じ服すべし
霍乱
沸急ノ熱山
薬店に
一味煎じ生姜
嘔吐并ニ乾嘔不已ハ半夏
あり
の絞り汁を入服す前の呉茱萸乾姜の二味もよ
中脘の穴図
し且中脘に灸すべし
中風にあり
間使之穴
図説
爰に
後に
図説下巻諸
あり
ありに灸するもよろし○又方小蒜
物入耳にあり
煮て汁を服し臍中に七壮灸す○又方手足冷る
ハ生半夏一匁生附子一匁
にあり
二味薬店
生姜三片水
二杯を一杯半に煎じ用ゆ○又方芥子擣て末と
なし糊にまぜ紙に攤臍中に貼べし吐不己は巨
闕の穴に灸すべし喩やまざるは大陵の穴に灸
すべし
二穴共に図
下にあり
熨薬の方は前におなじ
二穴とも
下利不己は天枢并に灸すべし
に岡後に
り吐下やまず手足厥冷元気つゞかず冷汗出
て煩悶してもの言事ならず無性にならんと
人参一匁附子一匁
するは参附湯
等分煎じ服す
姜附湯
乾姜壺
文附子
壱匁煎
じ服す
〖療法医療法又は附子を煎じ塩一撮を入れ撹て服す
薬店に
べし◯又方桂枝
あり
壱両剉て好酒に煎服す
励急九巻=
○又方連鬚葱白七茎酒にて濃煎じ服す或は白
図説中風
凡
薬店に
あり
あり
一匁沸湯に拌用ゆ○気沸湯に拌用ゆ○気海
の條に出
に灸する事数十壮其外慰薬みな前法によろし
吐利不己は建里の穴水筋の穴承筋の穴承筋の穴承山の
穴に灸すべし
にあり
四穴図後
○臍を遶て痛は開元の
穴に灸すべし
図中風の
部に出す
服薬は前の姜附湯
参附湯の類を用てよし
〖已死腹中猶有暖気〗ば臍中に塩を填て其上に灸
す或は気海の穴俱に数百壮又効なきは先大椎
中風に
図あり
に灸し尚又承筋に灸すべし。
又灸穴あり
下に図す
手足転筋〗は塩を臍中に填て其上に灸すべし○
後に図
の実を搗片の実を搗碎又は食蓼
転筋する所は王瓜の
説あり
食料にする
ものなり
を木綿に包み湯にひたして痛む所
をむし又すりつけてあらひてよし○又方大蒜
を研泥の様になして足のうら土ふまずに貼付
べし○服薬は前に同じ湧泉の穴又は外踝の尖
測急力巻
の上七壮又は大指の爪甲際又は大指の本節の
何れも詳に後
上に灸すべし
に図を出せり
吐下後渇湯水を飲んとするは粳米を水を入れ
竹瀝を取る法
研く其汁を温め中へ竹瀝
中風にあり
と姜汁
を入撹てのませてよし粟黍の類何も水に煮て
汁を取服さしむべし又糯米油温服すべし
吐瀉後〗凡瘧乱吐瀉ともに止たる時早く粒食ふ
べからす仮令稀粥と云とも一呷も咽に入れば
立どころに死す吐瀉やみて半日許過て饑甚し
きとき粥清を飲しめ後に稀粥を少々与へ漸々
に消息て軟飯を与ふべし熱湯熱酒を飲こと堅
く無用なり病家の人は病人に飲食を勧度もの
なれども病にもよるべし霍乱後早く飲食を勧
て大成害ありし者おほし慎べし
大陵間使
一俱に掌後に在大陵は掌後と腕との間約紋の
最中にて此処に縦に二筋のすじあり其間に
一点すへし間使は大陵の後三寸に点すべし両筋の最
中に取べし扨此寸は直に大陵の次より肘の約文までを
霍乱
湯急リ糖
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
量り十二半に折て壱尺二寸五分
と定たる三寸を用ゆべし
此筋を目じるしに量べし
掌後約紋とは是なり
腕矢
此間三寸
肘の約紋とは
此処のすじ
を言
大陵の穴也
の穴は外踝の最中尖たる
外踝尖上
一文に点してよし
一の穴は足の大指の爪甲と肉との
足大趾爪甲際
肉とは瓜のはへ
間に点すべし
ぎはの肉なり
の穴は足の大指のつけきはのふしの
足の大指の本節
処に太き筋あり此処に点すべし
此処に点すべし
丁本節の穴とは
是なり
○
爪の甲の際の穴如此
に点すべし
霍乱
大都
の穴は足の大指の内の方拇のつけね指を局れば
約紋はきと見ゆる其約紋の止りに点すべし此処
骨と骨との間なり
圖ブる1村
図
指を
かたる
大指を少し局れば
すじの止りよく見
ゆるなり
此処如此骨あり骨と骨の
縫め奉り約文の止に点すべし
湧泉
の穴は足心に在此穴を取には足の大指の次指の際より
○踵の端まてを藁にて量此わらを三に折て中指の
方上より一折めに点すべし此処凹にして見へ易き処也
一足の指を巻れば此穴のくぼみよくあらはれ見ゆ凹の
正中の所是なり
此折めに点すべし
大指の次指
大指
湧泉の穴是なり
大指の次の指の際とは此所なり
霍乱
連
濟急方卷
承筋承山
の穴は〗の穴は足の濫腸の中と其下とにあり此穴を
取には足の膕の中に約紋あり此最中より内
一踝と外踝との尖の位までを稲桿にて量此わらを十六
に折壱尺六寸と定踝の下際より七寸上に当るは承山
一なり踝の上際より七寸上に当るは承筋なり
此図は脚
を後より
見たる状
なり
此横筋の最中より量べし
此筋は膕の中にあり
内くろぶし
内外の踝
の尖の処
までをは
かるべし
外くろぶし
此図は脚の側より承筋承山の二穴の
肉相の様子を記たり扨此処は下の跟
の方より撫揚れば自掌の停ところ
なり
下踝の上際とは是也
下踝の下際とは是也
一七六一一二一
此処縦に筋あり此筋の
上に一穴を点すべし
十六五四三二
承筋{
承筋也
霍乱
巨闕
の穴は臆前岐骨の下一寸五分臍上より六寸五分の所に
在り岐骨と臍中との間を藁にて量り八ツに折りく
八寸と定たる寸法にて臍中より上六寸五分に点す是穴也
岐骨とは臆の水おちの文
へ如此なる骨の事なり
岐骨とは是なり
此骨の最中よりはかる
べし○岐骨の
間巨闕の上に
尤此の如くなる
小骨あり鳩
尾と言長短
人に同しからず
又全くなきもの
あり脆き骨なれば漫に
一重按べからず岐骨を模索とき
此心会あるべし
同六二六五四四三二
臍中
巨闕の穴是なり
水分建里
此二穴は臍の上に在
前の巨闕を取如く
岐骨と臍との間を蒙
にて量り八ッに折
八寸と定たる
寸を用ひ臍
上一寸を水
分の穴とす
又臍上三寸
を建里の穴とす
図とあわせ見べし
水分穴是
一
建里の穴
是也
霍鼠
已に死たるといへども腹中に猶煖気ある者は左の
肘尖とは此処なり
の処に灸すべし
縄を此処にて切べし
其人を覆に臥しめ雨の
手を伸両の肘の尖と
尖との間へ縄を引
其縄の下に当たる
背骨の最中より
両方へひらき脊骨の
一両傍のきはへすり付て
二穴を点し灸数百壮
すべし
此処灸穴
なり
此処久火火火久火災
まり
同断
王瓜
玉づさ
からすふり
和名
やからすふり
ちうちこぶ
きつねのまくら
臍急防倦止
霍乱
一人家垣墻の間或は原野処々に右
三月苗を生じ蔓に鬚多し葉
の狀図のごとくにて面の色深
一緑背は淡緑し満て光沢なく
毛あり六七月
花を開き実を
結其状上円下
尖て長し霜を
経て熟して赤し
殻中に子あり形ち
蟷螂の頭のごとく又
玉づさを
結びたるがことし故に玉づきと言
〖霍乱病状〗忽然心下痞鞭腹肚満疫痛堪がたく
漸々に煩躁擾乱吐んとして吐ず瀉さんとして
瀉さず手足逆冷冷汗出胸膈かたく起りふさが
り頃刻に命危證なり
一凡霍乱は腹中に宿食留飲等の邪物あるゆへ
なれば吐瀉すべき筈なるを乾霍乱は吐瀉せ
ざるに因て擾乱益劇なり吐か瀉かせざれば
遂に死に到る扨て此證は吐瀉せしむる薬を
用ゆべき事なれども其邪物の所在を知らざ
れば理法を誤て害少からず故に其大意を載一
たり此證中脘に邪物閉塞てある故に吐瀉な
し其邪物上脘のかたに多く聚たるあり又下
一脘に多く聚たるあり是を看る法は先手を
以て病人の腹を摸索り按すに中脘より上
のかた格別に緊満あるか又は堅き聚塊あり
て按ときは痛甚しく手を近よせざるは邪物
上のかたに多しとす若中脘より下のかたに
堅き塊ありて按せば痛甚しく手を近づけ
ざるは邪物下の方に多しとす邪物の所在
を見定めんとならは先人の腹部之分界を弁
知べし胸前脇骨の正中にへ如此骨あり岐骨
といふ此骨と臍との最中を中脘とす図の如
中脘は前の中風の條に詳なり岐骨
は此條の前巨闕の所に詳かなり
腹部分界図
病初の時は塊物の形有無在所も
見わけらるゝものなり故に早く
心を用て見るべし
後には腹内一円に
膨脹
ゆへ
塊物
の在
処矢
ざる者なり
天枢
上脘中脘下脘
天枢
右
此骨を鼎顕といふつよく按べからず俗に子もち骨と早
岐骨とは是なり臍迄の間三段なり
扨右邪物の所在を能々見定たる上にて上にて上にて上に
在ば吐方を用ひ下にあらば下剤を用べし
吐を発すれば瀉も付瀉せば吐も発するも
のなり又瀉して吐かず吐て瀉さゞるものあ
り別に療法あり右療法如是然るに若中脘以
下に邪物ある者に誤て駿烈の吐剤を用れば
一徒に其気ばかり升提て但乾嘔甚しく漸々
に肚腹膨脹水漿咽に下らず冷汗出悶乱みて
死す中脘以上にある者を誤て下剤を施せば
上達元気を壅遏ぐ故又悶乱し遂に元気接
一続かずして死す懼るべし此證危急なる事
風前の燭の如し病発に理を失へば後に適当
の薬ありとも効なし
〖療法〗先心下いたみ悪心或は乾嘔などし心下に
邪物ありて按て痛むは頓至極鹹き塩湯一茶鍾
を飲しめ指を咽に挿て或は紙撚又は鳥の羽を
咽に入れ探りて邪物を吐出してよし若夫にて
も吐ざるは再び一杯を飲しめ前のごとく探り
吐せてよし○又方濃塩湯の中へ童子の小便と
生姜の絞汁を加へて頓に服するもよし◯又方
毆酢を微温めて飲咽を探り吐てよし妙塩熱灰
を紙に裏胸腹を熨べし
前の食厥の條と
参へ看るべし
心腹共に痛これを按ば心下中脘の辺共塊ある
は先塩湯ぬるくして飲て咽を探吐すべし吐ば
薬店
後必大便も通べし若大便せざるは檳榔子に
にあり
二匁童便茶甌に半分水茶歐に一杯入八分目に
煎て服さしむべし○脹満吐下せざるは生紫蘇
を搗汁を取飲しむべし乾紫蘇は煮汁を飲し
めてよし○臍中へ塩を填て多灸すべし
中脘以下小腹えかけ絞るが如痛甚是を按は中
脘より下腹の方に塊物ある者は厚朴あり
あり
生姜の汁を付炙研末となし白湯にて二匁許を
用ゆ或は厚朴剉炙煎姜汁を入拌用ゆ或は肉桂
二味薬店
枳実
にあり
店をくはふ○右の諸方を用て後檳
榔子童便少加へ水に煎じ用べし○痛強く死な
薬店
皮を去少く炒研爛唐大
んとするは巴豆は
あり
二味共に薬
黄乾姜
店にあり
五十九条の末各一匁蜜にませ大豆許
を三ッ四ツ程煖水にて用ゆべし暫して吐下
ありて愈
疔の毒にて気をとり失なり
疔毒昏潰
附疔瘡紅絲疔
〖病状〗凡人平居無事にしく暴に死る者あり何故
なる事をしるべからざるは撚紙に火を点し死
人の遍身を見るべし若小瘡あらば是疔毒内に
疔瘡の状委し
入たるなり
く下に記す
面部等の顕たる所に
生たるは見易き故に知易し身体手脚の隠たる
所に生じたるは見えがたきゆへ知かたし故に
往々見誤る事あり又は其初発に憎寒壮熱
ありて傷寒と会て療理し救はざるに至る者
あり此證急に救はざれば半日に死す死て後其
屍に紫黒の点あるべし疔毒なり故に此證緩
にすべからず
疔瘡妄に灸すべから
す然れども昏憤
療法先小瘡の上に灸すべし
薬店に
たるものは灸
一味末とな
あり
甦て後に雄黄
するを良とす
し酒にて服すべし麝香薬店に少許を入る
あり
し酒にて服すべし麝香
薬店に
少許を入る最
薬店
薬店に
藁豆粉辰砂
にあり
よしとす○又方甘草
あり
各等分細末にして白湯にて二三匁を用ゆべし
閣説下
◯又方蒼耳
にあり
一握生姜三匁一つに搗爛て
泥のことくし生頭酒一椀を入和勺て絞り渣を
去て熱酒にて服し汗大に出るをよしとす○
図説下
又方藁豆と野菊花
にあり
を搗和て熱酒に入
酔ほど飲べし疔瘡へは蒼耳の根苗茎葉共に
染家にある藍
焼灰となし醋或は米油或は綻出
ふ
甕の濃水なり
此外塗薬附薬下
調疔の上に塗べし毒根出て愈
の條と考べし
疔毒氏慣
〖疔瘡〗の状初発は僅に粟粒許の小瘡にして痛み
なし或は衣類其外何物にても物に觸て忽疼痛
を発するあり或は惟微痒を覚るに就て狐破と
ひとしく忽疼痛を発するあり然しなから尋
常の小瘡に比れば四畔の堆核強し紫色を帯其
辺麻れ痛も常の小瘡と自異なり其上悪寒発熱
四肢沈重心悸頭疼頭眩等の証あり此證種々の
変態定りなし疔の生する所も亦定なし頭面耳
鼻口目の辺并に手足骨節の間惣而肉薄き所
生ずるものなり急に理療せざれば毒気内攻し
て死に至るなり
〖療法〗急に針にて疔の頭の処を刺し悪血を擦し
出し又は人をして吹出さしむる尤よし疔の処
針は三稜針
は肉強く針しても痛ざるものなり
をよしとす
無ときは物縫に
針したる跡へ後の傅薬并に服
針にてもよし
薬を用ゆべし然し針は手練なくては事を誤る
疔毒昏潰
事あるものなれば成へき丈は外科を邀て任
すべし○拳螺
あり
図説後に
の圧を焼灰にして末と
なし醋に和て疔の囲二三分四方を除あけて
四畔の堆核ある処へ塗乾ば疔の頭より黄水出
て愈若疔の頭まで塗ば毒を擁て大害あり○
図説後に
あり
針を刺たる鍼孔の内へは蝸牛
殻共に
搗爛泥のごとくして貼敷てよし○又方園庭
に栽ある菊花若花なき時は茎葉又は根にても
搗絞汁を温酒に和て飲べし其渣を鍼孔の辺
に貼てよし○又方益母草
図説下に
あり
の葉搗て
薬店に
塗べし◯又方明礬
あり
三匁葱白七本搗爛
七塊に分一塊を服る毎に酒一杯にて送下し衣
被を厚く蓋ひ汗をとるべし若汗出ざるは再葱
白煎汁一鍾を服し少頃して汗出ば従容と蓋た
る衣類を減すべし○又方稀蒼草五葉草大薊艸
三
種
共下に図
あり
あり
大蒜
にく
和名にん
分擂爛て熱酒一椀を入
転急方幽止
疔毒昏潰
絞て汁を取り服す汗出て効あり豬蒼一味熱
国説下に
あり
酒に調服亦よし○又方蔵菜」
あり
搗爛付
てよし痛甚に最よし付たる当分甚痛とも取去
べからず○又方蒲公英
図説下に
あり
の白汁を取多
塗てよし
此外前の疔毒昏潰の服
一薬互に用てよし
〖紅絲疔〗疔瘡脚に生たるは必紅絲を引て臍に至
る手に生たるは紅絲を引て胸に至り唇面口内
に生たるは紅絲を引て喉に入る臍に至り心に
至り喉に至る者は嘔逆迷悶になりて死す故に
速に療法を用ゆべし
〖療法〗凡手足面部等に黄泡或は紫黒色の泡を生
じ夫より紅線一条引上らば其線至り昼処より
三分ほどのこし紅線の上深二三分ほど鍼を以
て刺線の両方より指頭にて悪血を摘出すべし
其跡へ前の疔瘡の傅薬を塗てよし服薬の方
し此さきの方よりはすじの本かたへおしもとすべし
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
も前方を用べし
すしの本
一延二匁五匁五分五分五厘
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
”急防衛士
疔毒昏慣
凡疔瘡に限らず手指の小瘡疥瘡の類にても
一生じたる時手を振て歩行すれば其腫物より
して紅絲を引て上るものなり疔瘡にあらず
とも右の法を以て針して悪血を出すべし
蒼耳
和名をなもみ
地方によりて
めなもみと言
此草春初て
苗を生じ
夏に至て高さ
四五尺許になる
菫圓く
き班点あり
七八月のころ
葉の間の枝に
叉を生じ梢
に実を結ぶ
其実
桑椹
にくら
ふれば短小
して刺あり
人の衣類に
粘てとれざる
ものなり
葉の図
転急方巻上
疔毒昏慣
実の図
五十四
希蒼
和名めなもみ
地方により
てをなもみ
と言
茎に毛あり
此草春の初に
苗を生じ夏に
至て高さ四五尺に至る
葉相対し其
状は蒼耳に
類す槎牙深
して薄軟
なり秋に至て
葉の間より枝
を生じ花
攅簇いでゝ
黄色なり
葉の図
花の図
転急方巻止
疔毒昏憤
五十五
五葉草
花の図
やひとはな
和名きじむしろ
やぶからし
びんぼうづる
ひさごづる
一春の初苗を生じ
夏に至り蔓延て原
野或人家鶏援の
間に多し藤は桑に
て紫赤色に直稜
あり葉は疎歯あり
て五葉づゝ茎端に
あり七八月淡黄
花簇り開大さ粟
粒のことし四出なり
秋の末実を結ぶ
生は青く熟すれば
紫黒色なり根は
白く大さ指の
ことくなるあり
茎円くして
赤紫なり
一世六巻
疔毒昏慣
五十六
益母
和名
めはじき
俗に
にがよもぎ
と云
春の初苗を生
し夏に入て高
さ三四尺其葉
艾に似て葉の
背青し茎は
方にして稜
あり
此図は春初苗を
生じたる状なり
此図は夏の
初の状なり
此草茎に一寸許間ありて節あり
節に相対して葉を生す四五月の
頃毎節に穂を生じ紅色の花を生ず
大学方巻上
疔毒昏潰
蔵菜
和名どくだみ十薬ぢごくそは
一入道ぐさぼうぞくさ
入道ぐさ
山陰山谷湮地に在
春苗を生ず茎
赤紫にて栗の
形蕎麦の
葉に似
く厚く面
花の色白し
青く背紫なり茎葉ともに
甚臭気あり多く陰地に生て薬茂するものなり
拳螺
和名さゞゑ
又さゞい
又靨に毛なき
あり佐州にて
めくらさがいと云
一状辛螺に似て図に
殻青白にて尾盤起り
殻に尖たる角数本
あり靨は亦甚厚く
堅くして円なり高
く起て凹に其肌は絞
皮のごとく色白し
亦旋紋あり肉は一
端は黒く一端は黄
なり四国九州海中に産するは
快まるくして角なし然れ
とも功用はおなじ用ゆべし
疔毒昏慣
驚急方遂上
圧の状如是薬に
用処也
靨
面
色は白して淡
一緑き処あり
暦
色は茶褐なり
五十八
野菊花
和名
のぎく
状形芬芳全く
菊のことし惟花
葉共に小細なり
秋の末に花を
開く亦菊に似
て小なり心も
一辨も皆黄色なり
処々野辺に生ず
○鶏腸児花も又和に
野菊と呼花の色
一淡紫に碧花にし
て絶て菊の気なし
一常の菊より葉の色浅青なり
此外野菊と称するもの二
三品あり皆菊の香なし名
に依て採誤るべからず
和名
かたつちり
かたつむり
蝸牛
和名くちな
たんぼゝ
竹林池沼の岸に生ず
一竹林池沼の岸に生ず
蒲公英
雨の後最多し大小あり
大なるを用へし殻あるは
かたつむり也殻なきはな
めくじり也
かたつむり
なき萌
ハ代用
くぢなくち〳〵奉
一又和名てんこぼう
たいり
たい〳〵むし
あい〳〵おのだむし
田野園中共に有り苗高サ
三四寸春二三月の頃一茎に
黄花を開く小き菊の花の
ことし又白き花のものあり
白たんぽと言葉小さき萵
苣のことくなるあり又は状図せる
一ことくなるあり茎葉とも折ば白き
汁出菜となして食もの是なり
疔毒昏慣
鷲葉万歳二
又大栗の
者あり高
七八寸より
一尺許に
至る功
能になる
ものに
同じ
一五十九
大輔
和名やまあざみ
又をにあざみ
一苗高さ三四尺秋かれて
一冬生じ春栄て花を開
花の状女子の眉拂のごとく
にして淡紫色也茎に
一五稜あり葉は縮皺あり
て刺多し此草大小
二種あり爰に
用ゆる処は
大なる者
なり
其小なるは高さ尺余にして葉に
刺あれども皺なし
大菊なき
〽ときは代
用ゆべし
脚気衝心
一脚気足より腹に入りむな
もとへつき上るなり
〖病状〗凡此證最初に脚膝弱或は頑麻或は疫痛或
は転筋拘急或は踵跟足心等隠隠痛或は脛脚に
腑腫ある等の証ありて或は小腹麻痺卒に嘔吐
を発し上衝強く肩にて息をなし喘息して白
汗出乍寒乍熱煩悶やまず或は精神漸々に恍惚
となり或は譫語を発し遂に無性となる是脚気
の衝心にて九死一生なり急に理法を施すべし
一一脚氣衝心
湧急す著
又其初憎寒壮熱いで全く傷寒のごとくなる有
見誤るべからず
衝心の節に至りて病發に右の如く脚に疾あ
る事を知ざれば理療に違ひあり病人も心付
ず別の事と思ひ告語らず事を誤ることあり
よく〳〵心を用て問べし
療法檳榔子
あり
薬店に
末にして二匁童子の小便に
て用ゆべし生姜汁を加るも亦よし○又方呉茱
唐木瓜を用ゆへし味酔き
萸一匁木瓜一匁」
ものよし二味共薬店にあり
水にて煎
薬店に
じ服すべし犀角
あり
屑
鋳又は鮫の皮に
おろすべし
五六
分右煎薬の内へ入攪飲最よし○又方半夏
薬
店
にあ
はあ二匁水煎じ生姜汁多く入服すべし○又方
黒豆一合水三合を一合五勺に煎じて飲べし甘
草を加へ煎て服す最よし○又方鉄粉刀
刀鍛冶
の劇く
づ針の銹くづ何も用ゆへし
六七匁水茶碗に
一銭なきものをよしとす
二杯入一杯に煎し飲べし○又方鹿角汁
地方に
よりて
脚気衝心
湧急丈巻
かのしゝといふ
又しらといふ
末となし多く白湯にて服すべし
何も鏡
し象牙もよし又牛角鯨牙皆用てよし
又ハ鮫
の皮にて屑
にすべし
○又方枇杷葉又は蜜柑の葉水にて
野菜の
煎じ用ゆ又牛蒡の根
酒に浸し飲又忍冬
品なり
下に図説
あり
の葉或は花末となし酒にて飲べし
凡人大抵気力等は常のごとくなれば心付ね
ども卒爾起ば脚膝がくつきてよはて魔倒
或は脚膝足跟より小腹杯へかけて頑麻を覚
へば早く医師に理を請て預め衝心の患を
防ぐべし何れにも前に云脚疾を覚へば急
に風市三里の穴に灸すべし或は先風市に灸
し次に伏兎次に犢鼻次に三里次に上廉次に
下廉次に絶骨の穴に灸すべし三日の間に灸
すること都合百壮づゝすべし皆能毒気を
瀉す
以上八処の灸穴図
説下に附け出す
脚気衝心
濟急力卷1
すいかづら
忍冬和名
恩冬和名すいかづら
又ぼさつかづら
此草園庭原野共にあり
一凡諸のかづらは右にまとふ
只此忍冬は左にまとふ故に
一左纒藤と言四月の頃花を開く
色白し開て二三日も経ば黄色になり
一黄と白と雑く開く故に金銀花と
云一帯に両花二弁一は大古小半邉
のことし長蕋芬芳愛べし
一冬より春の初頃までの間
桑の形如此
花の状図
夏秋の際は葉の
状如此
茎は微紫に節に
対して葉を生ず
葉は図のことく毛あり
て渋る冬を経て凋
まず樹に繞て蔓延こるなり
一種花莟のとき紅にて
開は白なるあり是また
日を経れば黄色になる
されどもぢくの処あかし
西国におほし
脚気衝心
左にまとふとは
如此なるを
いへり
六十三
湧急方巻=
八処灸穴
此灸穴の法は千金方といへる書に載たるにて一家
の法なり殊更伏兎の穴抔は常の法とは違り其外
の穴法も皆〻少々の違ひあれば必脚気にのみ此法を用ゆ
べし風市の一穴は何れの病にも此法にて取てよし
風市
此穴を取には病人を起せ身を平にして両臂を
垂手の十指を舒両の髀に掩着て手の中指の
一頭に当体の大筋の上に点是穴なり
風市の穴是也
□□□
此肩を平にして穴処を取るべし
若肩たかければ穴所も高くなりひくければ
穴処もひくゝなる故正穴を得がたし
此穴を取には先其人の跌を
伏兎
一累て端坐せしめ病人の一手
の指四本を伸節をそろへて膝の上に
置に指の側を曲たる膝頭とひとしくし
上の人指の側の中央に点す是穴なり
「膝頭と小指の側
と斉くすとは縄
を言なり
伏兎の穴
此処に点す
是は一家の伏兎にて
脚氣にのみ用ゆべし
脚気衝心
跌を累てとは
如此するを言
なり
六十四
湧急方程=
犢鼻
の穴は膝頭の外側に在膝蓋骨の下際の通の外側也
見たる所は平なる様にて指頭にて按視れば両傍骨
にて侠解たる様なる形引如是処の最中に点すべし
□□□□□□
犢鼻の穴是なり
膝蓋骨の下際とは此処を言
一此穴は膝蓋骨の下両傍に陥なる処あり其最中に
膝眼
一点すべし是穴なり二穴づゝ両脚にて四穴なり
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
膝眼の穴是也
しつがん
膝眼の穴是也
齊急可松上
脚気衝心
漏急加糧止
三里
一此穴は手指四本を節をそろへて仲膝頭の骨の下際
一外の方の膝眼の穴より下へ置其下になりたる小指の
一傍に点すべし是穴なり
膝眼是也
三里是也
病人の手なり
の二穴は三里の下にあり挨法は手の指四本を
上廉下廉
伸て三里の穴より下の方にならべ掩て下に
一なりたる指の傍に点すべし是上廉の穴なり又上
一廉の穴より下の方へ又四本の指をならべ布て下
になりたる指の傍へ点す是下廉の穴なり
病人の手なり
〃〃
上廉の穴也
三里
脚気衝心
下処の穴也
上廉
六十六
浦急方程川
絶骨
此穴は手指四本を節を
そろへて伸脚の外踝の
一上際に置て上の方の指の側
一外踝の直上に点す是穴なり
是も病人の手なり
絶骨の穴
是なり
しやくおこりてめをまはす
積気暈倒
疝気衝逆冷気入嚢を防す
病状此證初発に頭痛身熱或は憎寒後に大に熱
を発し小腹痛を作て胸と脇肋に引疼甚し
きは咬牙ふるへて反張冷汗出て流るゝがことく
にしく死なんとするあり又咬牙反張なくしく
卒然に暈倒ものあり或は大小便閉るあり又積
気厥逆て心腹共に膨脹て背声に引痛嘔吐乾
嘔或は痰沫を吐き或は心胸に湊或は脇肋へ筑
清急州港山
て腹中刺がことく痛或は遂に厥逆あがり死せん
とするものあり
薬店に
療法木香
末となし熱酒にて調服す○
あり
又方赤小豆煮汁多く服す○又方香附子
薬店に
あり
末となし白湯にて服す或は縮砂の末甘艸
二品
共に
薬店に
あり
の末少し加へ服す○又方紫蘇の葉水
にて煎じ服す急なる時は熱湯にて攪出し
用ゆ木香末少許を入て良○又方熊胆少許温
熊膽偽物多きもの
水にてとき灌のましむべし
なり白盞中に浄水
を汲熊胆胡麻の大ほどを入るゝに飛旋こと迅。疾
もの真なり遅きものは偽なり又堅炭にて火を
能をこし其上ゑ罌粟粒許を載て見るべし火の
上にて湧上り漸〳〵に炭の内へ滲込て跡なく硫黄
黄の香をりする物真なり湧揚泡たるまゝにて
灰となり唯焦臭きは偽物なり又少許を舌の上
へ置に苦き味舌の心へ透るもの真なり苦味薄
きは偽物なり大抵是等にて弁知るべし
◯又方半夏一味煎じ服さしめてよし乾嘔ある
に最よし○衝逆むちうに成しは火盆に醋を
灌入て其気を嗅しむへし○又方辰砂
薬店に
あり
積気暈倒
沸急川巻=
二三分水にて用へし或は熊胆のとき汁にて用
ゆるも最よしとす
〖疝気衝逆〗逆〗素より陰嚢腫痛事有か又腰少腹な
ど拘急もの此證あり又左もなくして忽然起る
一者あり其證少腹より胸膈まで衝上引疼て前
の積気と同證を見すなり
薬店に
療法韮を擣て汁を取て飲○又方檳榔子杓
あり
末を温なる酒にて服す○又方唐木瓜*
薬店に
あり
の
薬店に
末酒にて服す○又方呉茱萸は
の末を温酒
あり
にて服す○又方小蔵香杏仁に
二味薬店
にあり
末にし
葱白少々入温酒にて服す○又方甘草末白湯に
て服す○又方衝逆強く痰塩に塞は香附子の末
薬店に
海より出る者用ゆべし山より出る
浮石
あり
焼石なり薬に入べからず薬店に入べからず薬店に
あり嘗て見るに塩
けある者を用ゆ
の末等分にして白湯に生
薑の絞り汁を拌て服す○又方衝心さし込ある
に杉の木の節を煎じ用ゆ小木はよろしから
積気暈倒
沙汰
ず一尺まはり程より以上のものよし若節なく
ば根に近き所の木の中心の赤き所を用べし
〖冷気〗入嚢〗て痛強く陰嚢縮入て腹急痛絶入と
するあり甚しきは死に至るなり
療法山椒を木綿の袋に入て陰嚢を包むべし
◯又方葱の白根を剉て炒り熱き所を木綿切に
薬店に
包み陰嚢を蒸すべし乳香
の来加る最
あり
薬店に
よし又茴香
を何て用るもよし○又
あり
禾に椿の字用
或は生にて嚼食ひ
方白花山茶実
ゆるものなり
又は干きたるは煎じ服てよし○又方地膚子
草箒にするもの
百四十四日の炒て末となし酒にて服すべし
の実なり
此外服薬方は前の疝気衝逆
の方と同し参考へ用ゆべし
右同断
積気暈倒
沸急月九
てんかんの病にて
癲癇卒倒
俄にたおれたる也
病状今迄無事なるに似て忽わつと声を發して
仆者多し又穀なくして倒るゝ者あり何れも證
目直視或は上竄て白沫を吐手足播搦目潤動或
は偏引揺頭振身咬牙或は息絶脈も絶たるがご
とく口開身軟にして死人の如なる者あり然れ
どもながきは一時又は半時短は暫時にして舊
のごとし醒れば夢のことし是癲癇の證候なり
一同病毒
癲癇卒倒
沸急方各
図説中風の
煎たる汁を鼻孔の
〖療法〗先梍莢
條にあり
内へ灌入るべし涕唾おほく出て甦若
梍莢なき時は冷水をおほく鼻へ灌入べし
取嚏法は前の中
或は先取嚏法を用べし
風の條にあり
或ハ石
を焼醋の中へ酔て其気を嗅しむべし勿論頭髪
を製嚏を出さすべし○服薬は熊膽小豆許を
薬
白湯にてとき灌下さしむべし○又方釣藤釣店
にあ甘草一匁つゝ水に煎じ服さしむべし○又
り
薬店に
方白礬
あり
一五十五匁五分煎じたる
茶にて服すべし○又方辰砂
薬店に
あり
二三分水に
て灌下す或は熊胆のとき汁にて用るも亦最よし
図説中風
○百會
に灸すべし壮数に拘は
そあり
らず甦て止べし
一梍莢汁を灌入て甦て後涕唾出てやまざるは
塩湯をおほくのみてよし
一病気汚穢
癲癇卒倒
同同
沸急方巻り
血厥
又鬱胃といふ
病状人平居疾なし忽死人のごとくにて動揺か
ず黙々人をしらず婦人に尤此證多し
薬店にあり猪牙梍莢と
〖療法〗半夏の末或は梍莢の末或は梍莢
いふを用ゆべし常梍の
莢乾たるもよし図
の末を鼻に吹込嚏を取醋を
説中風の條に出ス
火盆に傾け入れて烟を鼻中に冲入しめてよし
○梅の実の熟したる肉を口中へすり入るべし
梅実のなき時は塩梅の肉にてもよし○辰砂
一同病意打巻
沸急方雑工
の末湯にて五六分用てよし○又方川芎香附
子の末
二味薬店
にあり
等分白湯にて用ゆべし
一先輩青筋と云病のよし言説
波也宇知加太
あれ共穏ならず故に俗称を挙
病状平居無事にして初は肩背微し痛悶を覚へ
後俄に肩張痛堅満て面色青惨唇黒手足厥冷
或は悶乱し或は黒々として精神恍惚となる速
に救ざれば死す
〖療法〗急に肩背の堅く凝たる所を小刀様の刃物
にて割き破り悪血を出すべし血多く出人心付
たる後に刺たる痛へ馬糞汁を塗ておくべし
斉急方巻上
湯泉月表
〖服薬〗青松葉を煎じ用べし急なる時は青
松葉を嚼く病人の口をあけて其汁を吹込
のましむべし○又方刀豆の実を末にして
白湯にて灌ぎのますべし急なる時は刮く
用ゆ○又方胡椒の末温酒にて服す
○又一證あり人俄に腹疹痛漸々に胸膈へ攻て
煩躁悶亂し顔色青惨或は点黒唇の色黒なり
昏憤して死す
療法速に下唇を反して鍼にて刺し又は小刀様の
物を以て割て黒血を出すべし血一合余も出れ
ば忽に愈るなり若一ヶ処割て血出ざる者は二ヶ
所も割て血を出すをよしとす
此病海浜の漁人舟子なと往々患るものあり
一山陵に居る人此を患たるを聞ず北国海浜にて
は此病を波伊と名づけ能其療法を知者多し
他邦には知ざる処もありて死る人もあるよし聞及
波也宇知加太
同十十
湯急方省
ぬ異国の方書に言る沙病の中の紋腸沙なるべし
一鍼暈はりして目をまはす事なり
鍼暈
凡人鍼して暈倒ものあり鍼の上工にもある
ことなれども其法ありて再鍼して速に甦者也
至て初心のときは驚愕きて処置を失ふもの
なれば聊か救法の大意を載のみ
療法」袖を以て病人の口鼻を掩へば息気をふき
回すものなり其時あつき湯を興飲しむべし
前法の如して気回さゞるは手の三里に鍼べし
○若肩井等上部に鍼して暈倒れば足の三里
足の三里図説
に鍼してよし
前の中風にあり
手三里
此穴は肘の約文の止より手さきの方へ二寸に点すべし
是穴なり此所を指頭にて按ば肉高く起
三里の穴
十一日
腕の約文是也
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
此間をう二半に折取べし
鯛の物の物
此穴を狭には腕の約文より肘の約文までの間を藁にて度り
一十二半に折一尺二寸半と定て此寸にて取べし
入谷暈到湯気にあたるなり
入浴暈倒
一人湯を浴て時を移し又は熱き湯に入て湯氣
に中遂に眩暈して倒仆し人事をわきまへず
或は衂血やまざるあり
〖療法〗〖療法先冷水を其面に噴くべし或は
澆かけてもよし其上にて塩水を飲しむべし又
酢を一杯程のましめてよし
中巻衂血の
條考べし
一同同同十入眩暈剤
湯急方程
西舟
船に酔なり
○轎に酢山に酔を附
人船に乗て眩暈或は嘔吐或は瀉頭痛煩悶へ
る事あり
一凡船に注たる人渇ありとも水を与飲しむ
べからずのましむれば死に至ることあり
〖療法〗急に童子の小便を飲しめてよし若童便
なき時は自己の尿を飲べし○又方厳醋を一
口飲てよし○嘔吐止ざるは半夏陳皮茯苓の
一同七未二酉船
海急州雑日
三味等分せんじ飲てよし○又方生蘿蔔を擦
喫ふべし○又方梅肉を含てよし○又方硫黄
黄
発燭に用ゆる
ものなり
を嗅べし
◯人轎に乗漸々に風雲中に坐するがことく頭痛
甚しく悪心くなり最甚は暈倒に至る
〖療法〗療法速に熱湯の中に生姜の絞汁を入拌飲しめ
てよし又半夏一味煎じ服す○又方辰砂
薬店に
あり
凡此證冷水を
少許舌上に置白湯にて送下
飲べから共
◯人終日嶮岨なる山中を経歴するとき忽恍惚
として眩暈し顔色青惨人心地なく遂に倒
れて人事を知ず無性となる俗人山の神の譴
など言もの是なり
〖療法〗療法一療法速に酒を爆して酔ほど喫て
一時許にして精神旧に復す○又方酢を飲て
安臥しめくよし
○人の斬れたるか又は怪我して血など大に出
一同所医士方兵士
ガ急リ
一たるを傍より見て面色青くなり暈倒するも
あり前の方を用て甦るなり
□□□□□□□□□
廣惠濟急方上巻
4038
狩り
卒暴諸證
外傷之類
一広恵済急方
廣惠濟急方中巻目録
狩野氏図書記
卒暴諸證
一人平居無事にして忽に
発る病の類を茲に集む
吐血十
一忽血を吐なり○此證一様ならず
故に七ヶ條に分たり
鼻の孔より
衂血十一丁
血出るなり
はより血出るなり
歯衂舌衂一
したより血出るなり
小便より血
小便血十二丁
出す
出るなり
衂血吐血下血金瘡等総て血多出る
諸失血眩暈二十四丁
病皆めまひしてむちうになるを載
のんと俄にはれふさがるなり
急喉痺二十丁
◯肺絶を附す
齊急行隊中
目録
万八升
槍食風
口中にはかに黒色の
物腫起るなり
真頭痛三十一丁
頭大にいたみ手足
ひえあがるなり
心腹卒痛
むねはら俄に
いたむなり
俄に総身黄色に
急黄三十七丁
なる病なり
卒痘号令
俄にものいふこと
ならぬなり
懸壅垂長四丁
咽のひこ俄に
腫るゝなり
指さき俄に
指頭卒痛
いたむなり
無名腫毒
名もしれざる腫物
出来たるなり
卒聾四十二丁
耳にはかにきこへ
ざるなり
耳中卒痛四十四丁
なり
俄に耳痛
舌にはかに腫大
舌卒腫大四九丁
になるなり
小便急閉四十六丁
小便俄に通せず
小腹満るなり
あごのはづれ
脱頷四十八丁
たるなり
卒然牙関緊急
俄に口ひらか
ざるなり
たつこう出て
脱痘不収十四丁人
入ざるなり
肛門より長き蟲
長蟲下出廿二丁
出てつきざるなり
喜兵衛
目録
同同
外傷之類
怪我の類を
茲に集む
金創五十二丁
刃にて怪我
せしなり
舌をきり
舌斷四十九丁
たるなり
すりこはし
擦壊
なり
損撲
うたれ
たる也
堕落
高きより
おちたる也
壓倒
おしにうた
れたるなり
閃挫
ひきくじき
たるなり
むまよりおち
落馬
たるなり
眼為物傷六十丁
つき目うち
目なり
目の玉とび
眼晴突出六十丁
出るなり
湯にてのやけど
湯盪火焼六十
火にてのやけど
凍指欲墮十二丁
冬月指こらへて
おちんとするなり
ひとにかま
人咬傷十四丁
るゝなり
諸の蟲にかみやぶらるゝなり蟲ざしの
諸蟲咬傷十四丁
類を載◯蛇人の身に纏を附ス
毛ものにかみやぶら
諸獣噛傷八十四丁
るゝなり
一目録
湧急方著川
広恵済急方中巻
法眼侍醫多紀安元丹波元悳編輯
男安長元簡校
人平居無事にして忽に
卒暴諸證
発る病をこゝに載す
吐血
一此證一様ならされば療法亦同じから
ず故に七條に分く大略を知らしむ
吐瘡血人忽血を吐其血の色或は黯黒或は紫黒
色にしく或は凝て切鰌のごとく或は豆羹汁の
ごとくなる者あり此時に当ては或は煩悶或は
湯急丁智川
身体清涼くして気息微に面白きはかねて停
積結聚し瘀血を吐出せるなり此證は血多く
出たりとも妨なし然れども一時に多く出れは
元気接ざる者なれば療法を施すべし
根葉ともに用ゆ
療法一山漆一
を自嚼飯の取湯にく
図説後に在り
薬店に
末となし二匁
逆下すべし○又方香附子薬店に未となし二匁
許童子の小便にて送下を良とす○又方茯苓閤
痞
にあ
り
あの末に香附子の末一匁許宛を米飲にて
用ゆべし◯又方花蕋石
薬店に
あり
末にして白湯に
あり
て服す○又方生藕擦り絞りて汁を取童便に和
て服すべし○又方韮を搗て汁を取り三四盞を
服すべし胸中悶といへども後に必す愈○又方
黒豆一合紫蘇一匁水煎服すべし
虚損吐血其人いつとなく気怯形色憔悴或は胸
懐鬱然飲食ともに風味なく腹は饑ながら食す
ることは不欲にて且物に驚き易く夜快寝ざる
伝兵方参戸吐血
湯倉一朱口
等の證其以前にありて後に忽吐血者あり又は
其以前に数度嘔吐の證或は度々泄瀉の證有た
る後に卒然吐血或は下血事有者あり是を虚
損吐血とす血の色鮮紅かるべし
竈の下正中の焼土なり
療法伏龍肝
胡極て古きをよしとす
末となし
新汲水の中へ入拌淘汰て後よく澄て其上水に
蜜を加和匂あわせ服して後粥を啜をよしとす
釜の臍に着たる墨なり農家
◯又方百草霜
雑草を焚たる墨よし
末と
なし糯米を煮たる取湯にて二匁許を服して
羅の蓋に飛て
唐墨の
京墨
良なり○又方飛羅麺
著たる麺なり
上品を
用ゆべし無ときは和墨
のよきを用ゆべし
の磨汁にて二匁許を服
すべし○又方人参焙側栢葉焙四
閤説後に
荊芥穂
あり
薬店に
あり
黒焼にして等分何れも末となし飛び
羅麺少許を入新汲水にて和匂て稀糊の如して
服す
虚熱吐血患人面赤滑澤甚しく或は躁
流意ノ箱中
息して手足厥冷或は小便清澄大便もやはらか
に通し又は泄瀉し遂に吐血て不止は虚陽の浮
一泛たるなり血色鮮紅なり尤大切の證なり
薬店に
黒く炒末となし童子小便に
療法乾姜
あり
薬店に
一味末となし方寸也
調服す○又方肉桂
あり
許を服す○又方人尿に生姜の絞り汁を入和匂
薬
方ハ上巻脱
にて辰の
て服す◯又方独参湯
陽の條にあり
店
にあ
にあ
り
ああ未五六分を送下べし○又方人参黄茂
薬
店
了
あり各一匁水に煎童子小便を加て頻々服し
てよし○又方手足厥逆強きは参附湯方
方は
中風
に出
前に
し出
前に
に伏龍肝
同方には、気末となし服する時点攪用
せり
見ゆ
ゆ最良
実熱吐血吐血吐血口渇て水を飲事を好み或は
咽痛躁煩大便靭或は閉て通ぜず小便の色赤
くして熱く或は頭痛する者は実熱吐血と
するなり
同百六十六日吐血
沸急力雑中
薬店に
療法黄連
一匁水一杯を半分に煎服す
あり
一納豆なり塩の入へ
或ハ豆
を二十粒許加入煎用又よし
たるは用へからず
薬店に
○又方黄芩
一匁剉水一杯を半分に煎
あり
薬店に
粉末となし白湯にて
じ服す◯又方鬱金
あり
六分許用ゆ○又方山茶花に
ばきなり
庭園にあるつ
末とな
其まゝ煎
し白湯にて服す
服又よし
薬店にあ
◯又方青黛
り絵の具
に用ゆるあいろう
を用てよし
二錢新汲水にて服すべし
◯又方黄丹
絵の具に用る品なり薬店にてたん
といふ光明たん長吉たん長吉たん長吉たんみなよし
一味新汲水にて一銭を服す○又方馬勃洲
後に図
説あり
末となし砂糖にて枇杷核大に丸し冷水にて化
倭名しこのへい
一両水に煎
て服す○又方黄栢子
薬店にあり
薬店に
し服す○又方大黄は
あり
一匁末となし生地黄
し服す○又方火黄菓店に一匁末となし生地共
大和筑前の辺にては多く作る
の絞り汁一合許
一ゆへ汁を用ゆへし若生の根無処
にては薬店にて生乾地
黄を求め一匁入べし
水を五夕許
若乾地黄を
用ハ水壱合
五夕入
べし
五勺入弗煮十を服す○辣茄などの類辛熱の
○沸煮汁を服す○辣茄子○辣茄子○辣茄子○辣茄子○辣茄子○辣茄子
物を多く食ひ吐血するは紅棗核ともにむし
一同六十一十四
沸影力巻中
薬店にあり和
十丁浅米飲
焼に黒く焼き阿煎薬
名さるぼう
にて服す
〖大怒吐血〗人大に怒る事ありて後煩熱を発
吐血する者あり或は胸脇の次痛満悶あり
〖療法〗南京。法〗南京瓷器を砕き末にして梍莢子仁/能
にあり図説
○煎湯にて二銭許を服す○又方青
中風に見ゆ
黛
説まへ
にあり
二匁新汲水に調服すべし○又方童子
小便にて香附子
あり
薬店にも
の末を調て服す◯又
薬店にあり
方栢葉
図後にあり
の末となし米飲にて服す
憂恚煩満胸中疼痛ある者に最よし
〖療法〗傷酒を常に好む人或は連日大飲をなし
或は甚酩酊して後大に吐血する者あり
図説後
療法生葛根
搗て汁を取頓に服す立に効
にあり
薬店に
あり○又方天南星は
あり
一両剉て豆の大さの
ごとくし炉灰汁に浸し洗焙て研末となし毎服
薬店に
に一銭自然銅
を酒にて磨り調て服す
沸氣所幾中
◯又方菜服自然汁に塩少許を入て服す尤よし
◯又方赤小豆花せんじ服す最妙
「中暑吐血〗夏炎熱の節旅行などして終に暑毒
に中りて吐血する者あり其証気怯体倦息微に
或は熱し渇つよく煩悶て吐血するあり
〖療法〗鍋底墨を研細にして井華水にて服す連進
二三度飲て良◯又方生麦門冬同
図説下
にあり
一両許搗
て汁を取り蜜一合を入拌て二度に服すべし○
水辺に
又方蘆荻
外の皮を焼灰にし白くならざ
生もの也
蚌は田貝なり焼く
る様に焼て末にし蚌粉少許
粉とす図後に出す
薬店にもあり
を入れ研白麦門冬
図説後にあり
煎湯にて一二
二味共に薬
介を服す○又方黄連香菊
店にあり
一匁宛水
に煎じ服す
凡何れの吐血にても暴に血を吐て湧が如くな
る者或は一口二口よりして一二合漸に一升
より数斗に至り気血脱て危こと頃刻にあり此
沸意加巻中
際に至りては何れの證にても下に載る所の通
理の方を用ゆべし
通理方急に人参一二匁細末となし飛羅麺一分
温水或は井華水其病人の好処に随ひて和匂く
稀糊のことくして徐々と服すべし或は人参二
匁を濃煎じて用ゆ○又方何れの吐血にても
乱髪よく〳〵油を洗去て焼灰し醋にて服す
べし温水にてもよしとす○又方諸薬用ひて
何れの吐
効なきは其病人吐出したる血の凝をは
血にても
血にても
多く吐しばらく
は火にて焙乾再炒黒し末となし
すれば凝ものなり
三分許を麦門冬の煎し汁にて服すべし◯又
図説金
方烏賊骨
瘡に出
を末となし飯の取り湯にて
一瘡に出ち
図説後
服すべし◯又方茜草
に出す
の根干たるもの
は末にして二条を服す生なるは水煎服○又
方柿漆をのみてよし百草霜を柿漆に攪用ゆ
亦よし◯又方泊夫藍
参店に
あり
一二匁沸湯に撹
齊垂丁未戸
和名しらんと云乾たる
出し用最良○又方白芝之
もの薬店にあり
末
として二三分童子の小便にて用ゆ
馬勃
和名みらつぶれ又けむだし
又てんぐのへだま
けむりこけ
一大き鞠のことくにして甚軽く
やわらかなること綿にすぎ
たりたゝけば津こり出つ
初生の時はしろし後に
内外ともに黄褐になる林
の中又は山の崖なと瀑ある
所に生ず古人苦の類とも
菌の類なりとも言り
このてかしは
側柏
此樹ひの木に似枝側
一生ず人家園庭に多
栽るものなり去ながら
其枝根の本より四
方に叢生して其
木振は側す真の
一側柏は一体の樹振
偏側なり和に真
の側栢稀なれば
このてがしわを
以て代用ゆ功能
は同じ
警察官参口
沸急力春中
山漆
和名も
さんしちと言
広三七とは別種なり
葉のかたち
かくのことし
一葉は艾のことくして大に
一夏秋の間花を開き其色黄なり莖の高サ二尺に及べり
今人家多く栽る所の物なり
花の状かくの
ことし
同月十二日
吐血
葛花
俗名くずの花
家園に
あり山野
にも多し
其藤蔓
延長きは
五六丈に
して淡紫色
なり取収て
布袴と
なす者
是なり葉は
大豆又は椒の葉に
似て青し背淡青
色なり初秋穂を
なして莟累に綴て粉紫色の
花を開く状豌豆花に似たり
又淡黄色のものあり紫
薬に用ゆ
秋の末莢をなし実
を結梍莢の如にして
其子緑にて扁なり
嚼ば腥気あり其根外
一紫にして内白長者は八九
尺に至る冬月掘採て搗爛
葛粉を造者是なり
伝急方隊中
吐血
和名からす貝
どぶ貝
虫哇
一処々溝渠水田の内
に生ず大き図の
ことくなるより
七八寸に至る
色黒し海には
絶てなし
一真珠母又蛙と言
此と同じからず
此草大概
小葉の二種あり
四時ともに
□□□□□□□□□
枯ず林の
下又父
家雷陸
に
植置もの
なり
十一日
和名
麦門冬
りうがひげ
根に玉あり
是を用ゆ
五月花を開く色
浅紫なり実は
秋熟す色紫黒なり
湧急方巻中
和名
苗艸
あかねづる
根の図也皆赤し
此草原野に生ず状
図のことく茎葉ともに
一粒温七八月小白花を
開根の色くろ赤く
其根を取て絳を
染るものなり
茎方にして
苗延蔓となる
一同一四十十吐血
湧急十朱日
十一
はなぢなり
衂血
〖病状〗人卒に鼻孔中より血出て数升に至る者あ
り或は湧が如く出るあり或は点滴出るあり或
は鮮血或は敗絮如くかたまりたるあり
〖療法石榴花一
図説後
にあり
の弁を鼻の孔に塞べし
◯又方蘿蔔の絞汁を鼻孔の中に滴入てよし
◯又方藕を搗砕汁を絞り取て鼻孔中へ滴入
べし○又方墻頭苔蘚を採鼻孔中に塞て良
同決ニ命司
又方車前草
あり
図説後に
の葉を揉汁を絞り取り
鼻孔の中へ滴入るゝをよしとす○又方燈心艸
を鼻孔の中へ填塞てよし○又方蓮房四
図説後
にあり
を火に焼末にして鼻孔の中へ管にて吹込べし
◯又方大蒜一枚細に研餅の如くならしめ銭の
大のことくにして右の鼻より出るは右の足心
に貼左の鼻より出るは左の足心に貼べし両の
鼻より出るは両の足心に貼べし血止ば水にて
洗去べし○又方何れの紙にても火にやきて其
にほひを鼻へ入るやうにしてかきてよしむせ
てもかまはずにかぐへし○軽證は足のさきを
冷水にてひやすべし左の鼻より出るは左の足
のさきを冷水をかけ右より出るは右の足をひ
やす○又方百薬効なき者は病人の手の中指の
節の処を線を用て緊紮るべし若左の鼻孔より
血出るは右の手指を札右の鼻孔より血出るは
流急力巻中
左の手中指を札若左右共に出るは左右の手
の中指を札るべし
此処を禁べし
足心湧泉の穴也詳に霍乱の條に見へたり
中指
俗につばなのほと
◯又方茅花
を煎じて多く服
云図説後にあり
薬店にあり図
てよし◯又方山梔子
説後にあり
妙黒し末と
なし。管にて鼻孔の中へ吹込置外よりは紙を
水に濡て鼻上に搭てよし○又方鍋煤を水に
調飲てよし○又方鼻衂多く出て湧が如くに
して止ざる者は何にても大白紙一張或は二張
いくへにも摺て十余層となし厚くして井華水二
にて湿し其紙能く湿り透たるを病人の髪を分
て頂心中に貼置其上より熨斗に火盛て当て熨
べし熨斗なくんば温石にて熨べし暫くして衂
止なり○又方山梔子一味せんじ服す○又方荊
沸急方卷中一
芥煎じ服すべし○又方代赫石ああかりに末となし
少許を舌上に置べし○又方柳潔をのみてよし
◯又方衂血過多出て昏迷気つかれたるは生地
黄搗て汁を取連飲べし若汁を取て遅ば其侭
喫ひ汁を呷且其滓を鼻内へ填塞くべし若生地
薬舗に
黄無き所にては薬舗の生地黄を用べしさし
ある生
地黄は干たる物にてなま
の地黄にはあらず
○衂血多出て元気脱
の地黄にはあらず○衂血多出て元気脱
して危きは前の吐血通理の服薬を用ゆべし
◯衂血多く出止ざるは項後髪際に灸すること三壮
二穴下に
すべし又上星に灸すること七壮すべし
図あり
酒後衂血〗出く止ざるは胡椒の末少許温酒に入
攪服すべし此外前の傷酒吐血の薬用べし
入浴衂血〗出る事あり辰砂
薬店に
あり
あり
の末一二分白湯
にく服すべし紫蘇子煎じ服す亦良
撲堕落馬後衂血出るは瘀血上に衝上故なり明礬
一塊其侭病人に嚼て飲すべし
臍橋右衛衛
沸急方巻門
楊より薄して色も亦淡緑なり
五月の頃より花を開く
色赤し夏秋に
至り
不絶
花あり
秋
実を
処か庭
団にあり
木高大なる
結実綻
て恐死
開き
ものなし
又数種あり
大抵地より
叢生て小枝
甚多し葉は楊に似て短く
石橘
和名
じやくろ
花に千弁のものあり
又軍辨のものあら
花実並て
生す実霜を
経て折裂中に
数子あり味酸もの
薬に入れ用ゆ
車前草
和名をばこ
文をんばこ
一此草人家并に
一路辺に春初より
生ず巣は匙のことく
三四寸より尺余に至るもの
あり
同断同
実の図
花の岡
ないのものははり
茎数本出で図のとく
なる花を開き八九月
一実を結路辺に地に
附て生ずるなり
齊急方様一
衂血
濟急力巻門
和名
山梔子
くちなし
一山中に多し人家園庭
にも亦多し掴大なるは
高一丈許葉の状恒山に
似て厚く両々相対す
四五月の頃枝頭に
白き花を開弁
厚し六出なり
花衰く黄色に
続す芬芳あり
状図のことし
実の状かくのことし
秋に至て実熟状図のことし
黄丹色なり五六種のある
ものあり又七八稜のある
ものあり柴家にて
黄色をそ第なす
みのなり
白菜和名
花を
つばなと言
春芽を出す針のことし
つはなといふ後に白き花を
生ず薬は薄に似て
一小なり根花共に
蓮房
一薬に用ゆ処々原
野に多し小児
好で玩ぶもの是
なり
はすのみのからなり
軸付より茎を去房ばかりを
用ゆ
同診病医療医療医療医療治療医療医療医療医療医療医療医療医療治療治療医療治療治療医療治療治療治療医療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治療治治治
衂血
沸急刀徹門
一一一、、、、、、〇一、〇一〇一、〇〇一、〇〇一、〇〇、〇、、、、、、、、、、、〇〇
かな下めうしろうしろうしろか
頂後髪際穴
此穴は項の後髪の
はへ際両筋の正中
陥所にあり後の
髪の際を定むる法
前巻中風百會の
條に出
しやうせぬ
十星
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
此穴は前髪際の上
一寸にあり此寸を
定る法并に前の
一髪際を定法皆中
一風百會の穴の処に
委作せり
前髪際是也
し上星の穴是なり
項後髪際の代
是なり
歯衂舌衂
はよりちいづるなり
したよりちくゝなり
歯衂歯縫齦との間より血出るなり
池沼に生ずる蒲の穂に有る黄色な
療法付薬は蒲黄
る粉なり薬店にもあり図説
同様
図
後の金創の
條にあり
炒焦末となし付べし○又方槐花
下にあり薬
茶店
店にもあり
少未にし付べし○又方香附子あり少
黒し末にして措べし○又方菜蔔汁に塩を鹹きは
ど入て漱べし嚥てもよし○又方髪の毛を焼灰と
なし一銭許醋に調て服し且付てよし○又方
歯衂舌衂
沸急力卷川
唐禾茶店に
唐味
虫酉
あり
末にして紙撚の端に少許を伝て
あり
蟾酥は帆に
血出る処を見定按付べし立止
入へからず
凡人口より血出て吐血か歯衂か分ち難は涼水
に嗽べし血頃止は歯衂也止ざるは吐血也
舌衂舌より血出て縷のことくなるなり
薬店に
を研爛て
あり
療法大抵前に同じ◯又巴豆卅
紙に圧碾り油を取其紙にて撚子を作り燈を
付て吹滅其煙にて舌の上下を薫ぶべし自
然と止なり
歯を抜て血出て不止療法歯衂に同じ
槐花
和名ゑにす今の俗ゑんじゆと云
一大葉小葉の二種あり葉は梍の葉のとくに
して深緑色木は甚高く大なるものあり
夏淡黄色の花を開く花の
状紅豆に似て細く簇
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
開く事図のことし此花
一を取て用ゆべし
花の図
実の図
一水は器に作て用をなす者是なり
臍懸方彎
歯衂舌衂
二十一
沸電力篭出
小便血
小へんにち
イエ一
くだるなり
病状小便忽に鮮血出る事あり
図説下
汁を取少蜜を加へて水
療法螺暦草
に出す
図説ハ前巻
にて飲下すべし◯又方益母草
疔毒にあり
搗て汁を取一合許を服すべし○又方欝金
末
薬店に
あり
一匁葱白三茎水二杯を一杯半に煎し
図説前の衂
用ゆべし○又方車前草
搗汁一合
血にあり
薬店に
末となし燈心
を服すべし○又方琥珀苔
一あり
《題:《振り
小便血
の煎汁にて二匁を飲べし○又方髪灰は
頭髪を
焼て灰
となしたるなり
第二匁白湯に醋少許を入て送り
油気無様洗べし
薬店にありすき透る物
下すべし◯又方皮膠
を用べし櫛手と云もの
最も
丸炙て水に煎じ服すべし
よし
黒天甲斐和名まめつる
一圧州
虫屑を又まめこけ
一処々陰の石上又は樹上に附く生ずる
一蔓草なり葉は貝の圧のことく
大豆を二ッに割たる状に似て
其色も青豆の色の如く
にして滑沢あり
諸失血眩暈
吐血下血鼻衂舌衂歯損血出で金創など血
出ること過多ければ皆眩暈して昏迷にな
る事あり
前にある白
〖療法〗茅根〗
を焼烟の中へ醋を灑て
茅の根なり
其臭を病人の鼻に嗅すべし且冷水を病人の
面に喫て驚しむべし○又方辰砂の末あり
薬店に
あり
二三分白湯にて用ゆべし○又方石を焼き
諸失血眩暈
赤くして酢を盆内に盛置其中へ右の石を
入砕き其気を嗅せてよし○又方好墨の濃
く磨たるを口に灌のませくよし○又方荊
芥
薬店に
●毒をなし白湯にて送下す○醒来後
あり
竈の下の
材末となし湯に拌て飲む
速に伏龍肝
焼土なり
二品共に薬
水に煎
べし○当帰川芎二味各一匁に
店にあり
じて飲むべし○出血殊過多命危は急に人
参一味濃煎じ用ゆべし或は人参一二匁細か
なる末となし飛羅麺一銭温水に和勺稀糊の
ことくならしめ徐々飲しむべし○泊夫藍
一薬店に
あり
一味煎じ服す急ぐときは攪出し用
てよし凡失血の證通用て良此外前の吐血
通理の條と参考べし
安府県府県中
諸失血眩暈
二十四
肺絶を附す
急喉痺
〖病状〗暴に咽喉腫痛て閉塞水漿通らず言語
ならず或は牙関噤急是なり早く理療せざれは死
〖療法一療法一黴喉〖法〗療法〗療瘡〗黴瘡黴〗黴毒をおぼへば急く黴硝〗
を口中に含て後通口嚥下べし或は数含嗽
するときは痰涎を吐出て愈るなり酢なき
節は冷水にて含嗽するもよし○又方商
圭図説後
数多少にかゝはらず剉酢にて濃煎し
にあり
急喉痺
つめて喉の外へ塗傅べし○又方莱蔔の絞
汁を徐々と嚥下て良也○又方枯礬礬ヲ
薬店に
あり
を
末となし鶏子清に調匂喉中へ灌入て妙なり
図説下
の殻を槌砕殻を去て
◯又方菓麻子
にあり
中の仁ばかりを取研て末となし紙に捲て筒
のごとくし焼て烟を病人鼻孔より吸入しむ
中のみをとり
薬店に
の附
の油
べし◯又方巴豆
あり
壓碎バ油出ス
たる撚子紙に火を付吹滅て其烟にて病人の
鼻を薫ること一時許にして口鼻より涎を流
し牙関自ひらくべし○又方甘草の末一匁許
管にて咽に吹入てよし○又方芒硝
薬店に
あり
の
未少々つゝ吹入もよし○又方姫万両
下に図
説あり
の
根を水に煎じ服すべし○又方喉俄に腫塞りて
危殆に至は巴豆一粒皮殻を砕去て針を以て糸
を右の巴豆につけ病人に呑にせしむへし巴豆
咽に入を覚は急に糸を牽て出す如是する時
は塞腫といへども咽通ざるには至らざるべし
○鍼薬共に効なきは乾漆を焼て烟を管にて
鼻より吸入しむべし乾漆なきときは何にて
も鬣器物を焼べし
}
商陸
實の
和名
図
いをすぎ
俗に
山ごほう
苗の高さ三四尺幹
一麁して線楞ありて微し
赤紫なり葉は青く
烟草のとくにして
光澤あり花は黄
一赤白の三種あり
花赤は根赤
花白は
根も白し赤は毒
あり食すべからず
喉痺の薬に外に塗
には赤黄共に用べし
食料には花白を
用ゆ花謝て実を結ぶ
茎葉状ともに図のことし
一同二百四十一
急喉痺
和名
蓖麻子
とうごま
此邦此仁を搾て印肉の油とする物なり
一人家多く裁置所のものなり
此草春の末苗を生じ茎赤葉は麻のことくにして
大し茎より枝を生じ黄色の花を開き
実は図のことく刺あり此実を
劈開けばいくつも大豆
ほどの子あり子は班に
して牛蝉に似たり
一状かくの
秋の
は
葉の状如此
高さ五六尺に
至る実土用
巾に取へし
若土用過は
殻の中空に
して物な
一
十一月十一冊
急候庫
姫万両
百両金の一種倭小なるものなり故に芸家ひめ万両と呼て
盆玩とす木の状全く万両のこゝくにして高さ僅に尺にみたす
夏枝の頭に小白花
を開き実を結
平地木の
実のことく
色赤し
四時落る
ことなし
実を結ば
其枝の葉
皆落之
実ばかり
残る此
根を取用ゆ
へし
〖肺絶〗急に咽喉腫塞痰喉に在て響き声鼾の
ことく面色青惨たるは肺絶なり至て危篤なり
療法急に独参湯を濃煎じ生姜の絞汁と竹盤
少つゝ加て頻に服さしむべし若遅きときは
十人に一人も活すべからずは
巻中風に出ス
竹瀝を取る法上
急喉痺
一齊路
槍食風
〖病状〗人飲食するとき忽然口中に大拇頭或は
に指の大或は大豆小豆の大さに腫起り其色黒
くして物を呑事ならず槍食風と云
〖療法〗急に指の頭にて黒色に腫起たる所を抓
破りて血を出すべし黒血出ば生地黄
薬店に
あり
味多少に拘ず濃煎じて服すべし何にても
鳥の羽の翩の端を削りて尖たる処にて刺破
《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:
る最よし○又方紫蘇葉生にても干きたる
にても細に嚼て白湯にて嚥こむこと数度
すべし
真頭痛
病状頭痛甚く脳尽く沈痛或は連歯痛つよ
く手足厥冷爪甲の色青く若其冷手は肘より
上までのぼり足は膝の上まで冷のぼる者は
理しがたし然ども理法あり可施
図説中風の
理法速に百會
の穴に灸すること数
條にあり
人参附子
十壮且大剤の参附湯臥
を煎じ猛服
等分なり
して死を免る者あり
一同二十一
真頭痛
むねはらにはかにいたむなり○
心腹卒痛胸
心腹の痛一様ならず其大抵を左
に記して各々の證をしらしむ
一寒熱蟲瘀痰食六に分載たり
〖虫痛〗心腹痛時作り時止痛止たるときには
能食し痛発たるときは口中に冷唾たまり
或は清水を吐き或は涎沫を吐て面青黄或は
白して口唇紅は虫痛なり
薬店に
〖療法〗療法
あり
多少に拘ず煎汁を服すべ
朝倉山椒を
し○又方蜀椒
を炒て酒に浸し其
用ゆべし
一十十章
心腹卒痛
酒を飲てよし○又方艾葉生なる者を搗て
汁を服すべし生なくば乾たるを水に煎し服
すべし◯又方使君子
薬店に
あり
皮を去り内の仁
ばかり四つ五ツ食てよし又榧子を食もよし
二味共に薬
◯又方五霊脂と梹榔子一
店にあり
等分末と
なし白湯にて送下○又方熊膽小豆大許温
水に解服す
寒痛綿々といつまでも断間なく痛み胸す
きて飢がごとく按て快く大便泄瀉或は下
重あるは寒痛なり俗に冷蟲と言
薬店に
療法木香
あり
末となし温水に送り下すべ
し○又方艾葉生のものは搗て汁を絞服す
乾ものは煎じ服す○又方焼酒に塩少許を
入服す○又方温酒に生姜の絞汁を入れ服す
べし◯又方干姜末となし白湯にて服す
べし○又方胡椒十四五粒酒にて呑にすべし
驚急方巻中
心腹卒痛
◯又方呉茱萸、
あり
薬店に
一味煎じ服す○又方
薬店に
を一味
あり
葱白を濃煎じ服す○又方肉桂
煎じ服す或は末にして白湯にて服す此證最
三穴園説
灸して良中脘天枢気海
見計ひ灸すべし
脱陽に出
熱痛暴に痛暴止く復作り痛む所へ手を近く
ことを嫌或は面赤掌中熱く或は身に熱あり
或は大便嘆く或は不通或は瀉者あり瀉様は
先痛一陣ありて瀉こと又一陣大便臭きは是
熱の痛なり
薬店に
療法黄連
あり
一味剉て水に煎じ服す○
薬店に
又方苦参
あり
剉煎じ醋を加へて服す◯
二味共に薬
又方黄芩厚朴
と同く煎じふくす
店にあり
◯又方山梔子炒焦して煎じ服す○又方蜂
蜜を多少に拘ず喫てよし○又方芒消黄
連二味煎服す
〖瘀血痛〗心痛湯水を飲て嚥下ば必吃逆をなす
《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:《題:
心腹卒痛
は瘀血とす腹痛一処にて他所へいつまでも
移ず動かざるは瘀血なり
療法芍薬甘草
二味共に
を等分にして煎服
薬店にあり
薬店にあり
を研く温酒にて服す
す○又方紅花
べに花なり
薬店に
を酒或は酢にて服す○又方
◯又方五霊脂
あり
あり
薬店に
桃仁
あり
に二匁許煎じ服す○又方桃花エ
千たる
もの薬
店にあり新しき
を用ゆべし
き煎じ服す次の痰痛用るもしよし
痰痛心腹痛て腹の中漉々といへる声ありて
手脚寒く痛或は腰膝背脇抽掣て痛をなす
は痰飲にて痛なり
〖療法〗礬石を酢にて煎じ服す○又方五倍子
おはぐろぶしなり
図説中毒にあり
炒焦して温酒にて服す○
図説下に
又方蛤殻
虫売
あり
を燬て研末となし香附子の
末を入同く和白湯にく服す○又方白螺
甲糸ル又
虫売
因説
下に
ありを焼研末となし温酒にて服す
食痛飽食せし其当日或は翌日又二三日以後
發行卷中
に腹痛して其証乾霍乱と同きは食痛と知る
べし療法大抵乾霍乱に同じければ此に略す
〖蒸法〗以上五条の心腹疼痛何も蒸薬をよしと
す惟熱痛には忌むなり其法塩を炒熱して
紙又は綿に裹み腹と臍下とを熨べし○
又方葱白を剉て炒熱し紙或は綿に裹みて
熨べし
〖真心痛〗手足冷あがりて青くなり心中痛強く
背へ徹り堪難なり死證とす然ども理法あり
人家庭園に栽
療法芭蕉
にものなり
の葉を搗て汁を取て
生酒に調和せて服すべし
蛤
和名
白螺
田螺の殻の久しく
雨露に曝されて
江海処に
あり大あり
小あり状図の
ことし穀に紫赤
の花班雑色種々の紋あり
白くなりたるを用ゆ
田螺は和名たにし又
田ぬし水田小川池
漬の中に生ず大さ
大抵閣のことし其
其肉を煮て食し或は炙食
又海浜沙上にある貝の雨露に
殻の状図のことし
色蒼黒なり三四
海辺にては赤
晒され波濤にうしかれて砕たる者
月の頃腹内に子
を抱一に三五子あり
を拾あつめ焼用ゆ又よし是を海蛤と云
細小なり
城長螺用へし
次に図す
修意行倦中
心腹卒痛
三十六
赤螺和名あかにし状拳螺に
似て尖角なし紫黒なり口
一円にして一方の端尖内の色
赤し圧の色黒して薄し
肉の頭外黒く中白し
尾も拳螺に似蒼黒
腸の味辛し四国
西国辺に産する物は
一尖し角あり功用は同し
長螺和名ながにし
赤螺に似て長く小
なり口赤からず状図
のことし肉の味赤螺に
優る
赤螺
長螺
急黄
病状人卒然に渾身黄色になり心腹満悶て気
急喘息する者あり命頃刻の間に在り危殆
病なり
薬店にあり真桑瓜の帯なり
〖療法一療法〗瓜蒂
越前より出る味苦ものよし
末となし
鼻中へ播入て黄水出るをよしとす或は丁子
薬店に
あり
○四年少許を加○又方煖醋にて瓜蒂末四
五分を服すべし即吐却すべし吐するをよし
一百七月一冊
とすもし吐ざるは沙糖一塊を含嚥込べし
若又吐てやまざるは麝香を湯にて少々飲む
此方を用て吐やまさるは
◯又方蔓菁子
べし
後の中毒の條に見へたり
野菜之品
なり
を擣て汁を取り水に和て喫ふべし
◯又方苦瓠
秋夕がほのことく長くして
一枚孔を開
本細く末大味苦ものなり
水にて煮て汁を鼻の中へ滴入れ鼻より黄
糞の頭尖たるは
水出てよし○又方雄雀屎
雄雀の屎なり
湯
に化多く飲べし
卒痘
病状人俄に言語ならず声いでざるなり
〖療法〗療法莱腹の絞汁に生姜の絞汁を和徐々と
二味薬店
服すべし○又方橘皮半夏に
水煎服
にあり
◯又方杏仁三分皮を去熬桂枝一分一
二味薬店
にあり
末にし和泥のことくし無患子程を綿に裹と
口中に含み徐々嚥下べし○又方生姜汁をの
むべし又爵食もよし
薄急布器中
卒痘
懸壅垂長
あんとのひこはれ
さがるをいふ
さがるをいふ
〖病状〗凡人喉咽の前上腸より垂たる肉あり俗
にひこと云此ひこ暴に腫垂長なりて咽喉に
妨悶をなす事あり是懸壅垂長と云なり
懸壅とはひこの。ことなり
〖療法〗鍼にて破るべからず大に害あり枯礬に
一塩少し許を入れ碾て末となし筋頭に紙
を捲薬を薫て腫処に塗べし○又方芒消
懸壅垂長
齊急方歳中鬼壅垂長
薬店に
あり
濃くせんじぬるよし○又方乾姜半
薬店に
夏ありに二味末となし舌に着て嚥くよし
指頭卒痛
此證軽と重きとの二ッあり大抵内に尽
毒ありて痛外に発するなれば速に理す
一べきにあらず惟一時の痛を凌て害なく
一急卒の苦を緩むる薬一二を載たるなり
〖病状〗卒に指痛忍べからず丈夫といへども
叫喚はるに至るべし
鳥を捕に用
療法木粘
を痛所へ貼てよし○又
るもちなり
方活鯽魚を搗爛て泥のことくして痛処に貼て
薬店に
よし◯又方芒硝
あり
五六分白梅肉にすりまぜ
醫急方醫戸指頭卒痛
痛所に塗べし○又方上々のひき茶をめし糊に
てまぜてぬりてよし○右の方にて痛みさだ
まらざるは活雀を捕て腿の付際より小刀を以
て断其切口より痛処
の指を腸の中へ挿入
如是截断て切
口へ指をさす
てよし雀死して冷ば
換て痛定を待く停
べし鶲を用もよし
無名腫毒
何とも心得がたく名も知ざる腫物を生ずる
事あり早く傅薬等せされば恐くは害を
なすこと甚しきものあらん
後に図
療法紫葛
あり
の根皮を擣て醋に和て封べ
し或は根を搗糯米の粉と等分にしく温
湯にて調和患処に貼べし其腫に熱気あ
前之吐血の
らば用べからず○又方三七
條に図説あり
磨酢
湧急す浅草
やまごぼうなり前
に調て塗べし○又方商陸
の急喉痺に図あり
塩少許入て搗和て伝べし○又方蔓菁根取
からぶ
ら菜
の根
あり搗て塩少許を入和て封べし○又方金銀
なり
一
一忍冬の花なり前巻
茎葉ともに擣て汁を絞
脚気の條に図あり
取て温服すべし其渣を患処に伝べし
紫葛
和名
和名
かねぶ
蔓草なり山野に
あり春生し夏花を
ひらき秋子を結び冬枯
一茎紫色を帯く堅葡萄に似たり
かねぶは葉背紫色にて毛なし
ゑびふとうは葉背白くして毛あり
葉の形かくのとし
又華缺浅きもの
あり
の哥
又一種此草に似て
ゑびぶどうといふ草
ありよく葡萄に似て
子色黒く大豆の大きさの
ことし小児好く食すかねぶは
子豌豆のことく俗に馬の目
玉と呼食すべきものにあらず
且かねぶは根に粉ありゑひぶどうは根に粉
無名腫毒
流急方笹川
卒聾
病状人平居無事にしく卒然と耳きこへざるなり
薬店に
〖療法〗香附子
あり
瓦にて炒研て末となし莱
あり
服子の煎湯にて服すべし○又方蚯蚓塩を
入搗たる葱の内に置ば化て水となる取て耳
〇薬店にあり塩づけ
の中に滴入べし○又方全蝎
なり塩を出し用ゆ
末となし酒に調て耳の内へ滴入べし耳の内
さは〳〵鳴く愈るなり
涙兼刀者川
耳中卒痛
〖病状〗膿汁は不出耳中俄に惟痛つよき證なり
〖療法〗椀架下汚水を一滴計耳中に灌入てよし
食料の物
◯又方椎茸
を湯にひたしよく〳〵を
なり
み出し其汁を少々耳のうちへ入れてよし
○又方唐大黄辰砂
二未共に薬
丸にあり
店にあり
二味等分末
にして湯にてうすくとき少〻耳の内へ入
上巻積気暈倒
れて治す○又方熊胆瀉
一分許龍
條に説あり
耳中卒痛
湯気力老中
幽薬店に少汗涼水によく化て其水を耳の内
月あり
へ滴入ること二三度すべし痛止て後頭を傾て
出すべし○又方菜服の葉を採て汁を取り
耳中へ入べし
舌卒腫大
病状人舌卒に腫大になりて口中に満者あり
〖療法一法〗雄鶏の冠を刺て血を刺て血を取撚紙に浸再草
薬店にあり閻説
麻子
急喉痺にあり
の油に蘇燃薫べし○又
薬店にもあり図説
方生蒲黄
金創の條下にあり
金創の條下にあり
を塗べし少許乾
薬店に
細末
姜の末を加へ最よし○又方硼砂
あり
姜の末を加へ最よし○又方硼砂あありに細末
にして切たる生薑につけ舌を徐々指べし○
なべ墨
に塩少許ませ舌に伝べし
又方釜底煤
なり
舌卒腫大
湾急力巻中
薬店に
末に
あり
脱去ときは又伝べし○又方竜脳あり末に
して伝て妙なり
小便急閉
〖病状〗小便俄に閉て通ず小腹堅満悶乱者あり
〖療法〗療法〖療法〖療法白療法〖療法白療法〗療法〖療法に○又方
急に諸魚の頭に在る石を取り末となし一二分
諸魚の中いしもち
白湯にく送下すべし
きす最もよし
○又
図説疔の條下
方蝸牛
に詳なり
を搗爛紙にのべ臍下に
貼り手にて其上を徐々摩をろすべし離
田
九日
十一
を用も
を用も○又方象牙煎用ゆ○小腹脹急堪
小便急閉
海急刀雑川
がときは蓖麻子
図説急喉痺
の條にあり
三粒殻を去研細にし
紙撚に右の末を塗て駅々と陰茎の孔の内へ
入べし三四寸程も入く又そろ〳〵と出す
阿蘭陀渡りの物
なり薬店にあり
べし琥珀油
を紙撚に付入る
到説中風
最よし◯又方梍莢
図説中風
にあり
にあり
の末鼻に入嚏を
出して良○又方小便不通死せんとするは蚯蚓を
よく〳〵研冷水中に入滓を濾去て其水を半碗飲べし
頭の毛の
一冷水にて飲べし
くろ焼也
立ところに通◯又方髪灰
石首魚
和名石持又くちと呼西国にてははくちといふ海魚也になるは
五六寸大なるは四五尺許なる者あり頭中に石あり其もあり
此石を用べし魚の形図のことし
色は淡黄白きなり鮮しきは青く光るなり
一魚しきは青く光るなり
少し微紅なる所あり
此魚に似て一種貌と呼者あり
頭中に石なし
幾すご
一又きすと云海ぎす河ぎすの二品あり状大抵同じ
いづれも首に石あり取用ゆべし
此外棘鬣太魚皆頭中に石あり代用ゆべし
小便急閉
濟急方巷中
八
脱頭あごはづれなり
彫念
病状〗人口を大に閉て笑或は欠をしそこなひ
く頷のかけがねはづれて口を合すこと
ならざるなり
〖療法〗其人に酒を酔ほどに飲て睡たる中に
そうけふ
梍莢
図説中風
にあり
の末を鼻孔の中へ吹入嚏を
させて自然に復○患人の体を柱に焼かゝ
らせ頭をおしかけて動かぬ様にし身を
海急力積引
平にして安坐せしめ外の人正面に向ひ両
の手の大指を口の内へ入れ槽牙の上端を捺
下頭を托住て一先手前の方へ引下却て急に
持挙向の方へ一拍子に送上てさし込み開竅
の処へ投べし扨其以後に絹木綿の類にて
頭と顛とへ兜置こと半時許にしてよし一拍
子にかきがねもとへかゝるとき口の内へ入れ
たる大指をはやく引出すべし其引やう
の拍子少しのちがひにてかきがねかゝるとき
に指をくひ切る程のことあるなり工者なり
らではなしがたし凡脱頷肩骨脱臼の類連
に療理せざれば復かぬる者なりはやく瘍医
一右の法古人伝る所にして最良方也
を迎べし
然ども是は術なれば手に覚ずして
漫に施し却てさはりあらんもはかりかたし医
者を迎て理せしむるに如はなかるべし
○一度脱頷ことあれば其後大に笑又は欠するとき
幾度も脱てあり面を側方へ向てわらひ或は欠す
れば脱ことなし心会の
其茲に紀す
脱食
浦急州佳川
卒然牙関緊急
病状〗人外は無病にして惟卒に口をひらく事
ならざるあり
療法塩梅一二箇核を取去肉を取り牙歯に
擦塗く口開べし若開て閉ざるは再塩梅を
牙に擦て口の開合の様子を候て塗ることを
停むべし
卒然牙關緊急
沸氣方著明
脱疔不収
だつこう出て
入さるなり
療法脱症おさまらざるは生なる柿の薬又は青
青木は擦傷の所
木
に図を出せり
の葉をとふ火にて炙あた
たかにして脱肛へおしあてゝ徐々と按入べし
心腹痛の條
◯又方蛤
一二升水をいれずにむし
に図説あり
て売をさり蛤の肉ばかりを絹きれにつゝみ少
しあつきほどなるをおしあてゝそろ〳〵と
をし入るべし包みたるきれより汁の多く出る
脱疔不収
やうにすへし○又方青海苔
色青く細き海苔也
伊勢のりといふもの
是明をあつきほどの湯に入れやき塩を一撮
ほど加入ればいよ〳〵よし○又方阿煎薬四
薬店
にあ
にあ
り唐を用ゆべし和名
蜜に和く塗べし○又方
さるばうといふもの是なり
五倍子
薬店にあり図
明礬等分湯にて煎じ
泥中毒にあり
洗絹切又は芭蕉の葉又は荷の葉にてそろ〳〵
托入べし
長蟲下出
病状人偶肛門より長き虫出る事あり其長
七八尺より丈余に及び半日一日にても其侭
にあり強く牽出せば断て出ず全く出るをよ
しとす
虫の形遍して節あり真田紐の
のごとくなり色白し
療法〗出る所の虫の端を筋様の物に尽纏て熱
き湯を器物に盛をき其中へ浸せば虫乍に
出尽るなり
長蟲下出
流急ノ老中
外傷之類
怪我并に蟲獣に咬るゝ等外
より傷るゝものをこゝに載
金瘡
刀脇差等の類惣て刃物
にて怪我せしを言
凡刀傷には水を与へ飲しむべからず且風
に吹るゝ事を忌若此禁を犯せば大害あり
毎夜燈火
凡金創血多く出るを忌速に燈心草甘
に用ゆる
所のとう
しみなり
を其疵口の大小程にかためてしかと
押付其かへを木綿にても絹布にても抹て
置べし血自止如是して医の来るを待べし
◯又前方にて血やまざるは葱の白根并葉共
に搗爛て紙に包熱灰の中へ埋置熱なりたる
を取出し傷処へ敷べし若冷ば幾度も換敷
べし○又方熱小便にて刀口を洗べし洗に
は燈心草を瘢の大小に従て或は一握或は二握
許を線にて紮端をそろへて断小便を浸て
洗てよし血自止◯右の方にても止ざるは先
何にても銅鐵物を焼て刀口の血の出る処ろへ
ちよつと当て急に去べし血自止凡刀口処の
肉中に血の出る口あり其沸出る口を能看定
て当ざれば血止ず銅鐡物火中に内赤くなる
ほど焼て直に用ゆべし○右の諸物無ときは
人の糞を傷處に封てよし血自止◯手足の内
にて槍きづにても斫疵にても一処血走絲の細
さに出て何如様にしても止ず遂に死に至る
あり是を止むるには凡人の股の付根陰毛の際
金瘡
と腋の下の真中に動脈あり自試て知るべし
手の疵なれば何処にても腋の下の動脈の
上へ掛物の軸様に木を削りて右の木を押当
強く捩付其上より木綿切にても絹布切にて
も緊く肩へ掛幾重も纏付て脈の通の留る程
強く結べし暫くして血自止なり又脚は腿の
付根の動脈の上を右の通りにすべし是にて血
の止ざるはなし
血止たる後〗生の鶏卵を破て清黄ともに和イ
あはせ布を漬て其布を傷処に当置其上
を木綿にてしかと抹て瘍医の来を待べし
或は鶏卵の清を疵口へぬるもよし血止りたる
後医来ること遅又は疵口至て大なるは活鶏を
割て熱き皮肉を取急に刀口に抽下置べし
冷ば幾度も換て冷ざる様にすべし凡金瘡
刀口大に開たるは皆此法を用て医の来を
と腋の下の真中に動脈あり自試て知るべし
手の疵なれば何処にても腋の下の動脈の
上へ掛物の軸様に木を削りて右の木を押当
強く捩付其上より木綿切にても絹布切にて
も緊く肩へ掛幾重も纏付て脈の通の留る程
強く結べし暫くして血自止なり又脚は腿の
付根の動脈の上を右の通りにすべし是にて血
の止ざるはなし
血止たる後〗生の鶏卵を破て清黄ともに和匂
あはせ布を漬て其布を傷處に当置其上
を木綿にてしかと抹て瘍医の來を待べし
或は鶏卵の清を疵口へぬるもよし血止りたる
後医来ること遅又は疵口至て大なるは活鶏を
割て熱き皮肉を取急に刀口に杜下置べし
冷ば幾度も換て冷ざる様にすべし凡金瘡
刀口大に開たるは皆此法を用て医の来を
金瘡
待べし
〖腹を斫て腸出〗たるは急に新汲水を口に含
て其人の面に噴て其身を禁慄せしむべし
腸自入る若一両度噴く収らざるは幾度も噴
べし腸収を見て止べし
〖金瘡身戦暈絶〗人事を知ざるは熱き小便を灌
のませてよし童子の小便最よし○又方馬
糞の汁を絞り熱湯に和し用てよし独参湯に
和し用ゆ最よし
喉を刎たる人〗は先其人を仰臥して枕を高
し頭面まへかぶりにして刀口開かざる様にす
べし扨風を避衣被を尽て煖にすべし若呼
吸に別条なきは白米一合人参一銭生姜三片
入て粥を焚其粥の清を啜て元気を接補て
医の来を談べし
刀割斧斫夾剪鎗箭一切諸傷瘢〗小なるは生半
一同十二日
金瘡
沙急方老中
夏
あり
薬店に
を研末となし帯血傷処に敷てよし
後に図
採て貼べし血を
血自止○蘿摩実内綿
あり
園説後
研末となし傷
止るなり○又方烏賊魚骨
にあり
一薬店にあり唇に付
処に参てよし○又方龍骨
て吸付ものを用ゆ
べし末となし伝べし○又方石灰の末伝て
よし◯又方唐大黄
薬店に
あり
炒黒し細末となし
傷処に搭てよし○又方雲母引たる扇子能
萬歳
扇と
せ朱
江戸人云
焼灰にして伝べし○又方麒麟血と未
ものよし
肆
薬肆に
にあ
り
細末となし糂てよし○又方蒲黄
あり図
説後に
出す
図説後の蟲
伝てよし◯又方青蒿
時にあり
生に
て擦伝てよし血を止◯紫蘇の葉生にて揉
伝くよし
鳥銃子人の肉の中へ打込たるは滾酒の中へ蜂
蜜を冲て多飲べし○又方天南星
薬店に
あり
末と
なし甘草煎汁に和伝べし○又方食蓼穂研
二味薬店
末にして善参黄栢
にあり
の末を和頻貼てよし
金瘡
蒲黄
和名
がま
又かは
蒲は水沢の中に
生す葉は莞に似
て扁し
莖葉共に三四尺
に至る実の長さ
五六寸なり
背面ありて
菊なり状図
のことし夏茎
を生じ穂をなす
一茶褐色にて状蝋燭のことし
此に付たる黄色なる粉あり
即此草の花なり是採用ゆ是蒲黄なり
烏賊魚
和名いか
此物大抵五種あり
こぶいかはりいか
あをりいか
するめいか
右の内するめいかは
五島いかと云皆乾
て煮となす此に
用ゆる所は骨なり
骨はこぶいか江戸にてまいかと
言針いかは頭上に鍼あり故名づく
此二品共に骨あり用べし其余の
三種骨甚薄柔軟にして薬に入す
傳熱方巻中
金瘡
一蔓草なり粟因のことし大なるは
和名
柿の葉ほどなるものあり相対
がゝいもとん。まのち柿の粟ほどなるとのあり相対
蘿摩
して生ず劉ば白乳出に六七月葉の間に小花を開く淡紫色なり
十余花ツゝ横て小き穂をなす別に茎を出て実を結長三四寸
あり其殻青紫色にて鬆軟にして
疳薬あり
實の状かくのことし
同右同壱
殻の中に白き絨
あり長サ一寸
許色至て
舌圖
したをきり
たるなり
大人小児偶小刀を含誤て舌頭を割断已垂落
たりともいまだ断きらざるは急に鶏子の白
皮を取舌頭を袋了乱髪を燈火のうへにて焼
灰となし細研て末となし蜂蜜
薬店に
あり
に和
て舌根に塗べし如斯して大抵三日許にし
て断口接ものなり
跌仆れて舌を穿断て血出で或は不覚自咬
古圖
傷て血不止は俱に鵝剣を米醋に應じ頻に傷処
を刷べし血自止仍蒲黄
たり
前に見え
を蜜に和て喩
化てよし
擦壊
陽傷或は手足或は面の皮肉を擦壊たるは青
木
後に図
あり
あり
の葉を醋にて煮数沸し麻油少許を
滴入て其葉を取出し傷処に貼くべし○又方
皮膠
薬店に
あり
あり
を水に煮て熔化し傷処に塗る最
妙なり婦人嫁痛に最よし
女子誤て陰門を擦て痛ば急に烏賊骨咽に
図説前
にあり
を研細にして鶏子黄にてとき塗てよし
一揆壊
青木
人家園庭に多植其葉
大なり樹色青高四五尺
一丈に満ず枝多く生ず
一実の大さ棗のとく冬
熟して紅なりひよ鳥
好で食
同三月二月九日摂州国
凡圧打て気絶したるは其人をして僧の坐禅す
るが如くに坐らしめ一人は其頭髪を将て控
薬店に
張て半夏
あり
の末を鼻孔の中に吹入るべし
猪牙梍莢
にあり
図説中風
の末或は胡椒の末を吹入も
亦よし嚏をして活却さらば生姜の絞汁に香油
を拌匂て灌べし○又方堕圧れて気絶せば其
人を仰臥せ置此方の両の手掌を以て患人の
兩の耳の孔をちからを極て同時にはたと打
其手を直に聢と押付て放たず置ながら徐と
手を動かし其人眼を開を待て手を放すべ
し其後湯薬を与へ飲ましむべし左に図す
救打撲而昏冒人図
如此に病人の両の耳を雨
の手にてはたと打て其
手をはなさずおしつけ
そろ〳〵とうごかすべし病人正気
になりたるを見て手をはなすべし
置ながら向の方と手前の方へ其手を
◯又法死人を仰に臥しめ救人其上に跨立て
左右の手にて腹を上より下の方へしかと数遍
摩其上にて左右の掌を死人の臍の下に当盟
と息をつめながら一息に上の方へ強く推上べ
し必眼を開なり其時引起頂後を強く捺て
後脊骨の左右を強く下の方へ按摩ること数遍
にして声を揚て叫ながら掌にて二つ程脊
の七八椎の辺を強打べし必蘇なり左に図せり
又救打撲昏冒図
臍の下は気海の辺なり
気海の穴は前の陽脱の
條に図説あり
腰をかくるにあらず
正ながら腰をかゞめ
て摩按すべし
左右の手共に
此所に力を入
て按あぐべし
此左右の手にて胸
の方へ推上べし
〖服薬〗〗〖服薬〗〖〖服薬療療〖服薬療服薬〗療法を施し活却
して後熱小便を多く飲べし瘀血小便より下
るなり或は飴糖を熬て温酒に和のませてよし
又よく瘀血を小便より下すなり
諸閃肭閃腰打傷并手足損傷血出ずして痛惟
其処の色或は青或は紫なるは先葱の白根を剉
細にして炒熱くし其痛処を擦熨あたゝめて
急に大黄の末を生姜の絞汁に調へて敷て其人
の酒量に随酔ほど好酒を飲しむべし○又方
二品ともに
四月朔日朔骨木
何れにても水に煎
り一後に図ありほ
後に図あり
じ二三椀をのみ且痛処を薫洗てよし○又方
将急防隊中
擬撲
驢馬の糞
○颶馬は地皮黒くして毛白し
一月毛とまがふものなり
を温湯に
和て痛所を浸し洗べし○又方薬縷
図説下
にあり
莖葉ともに搗て染家樹に和て痛所にぬるべし
薬店にあり図説
◯又方楊梅皮
中毒にあり
末となし紺屋糊
におしませ痛処に塗くよし○又方水仙の
根
八人家栽又は生花にする
擂て痛所に塗べし又
一冬花開く草なり
なんじ服するもよし○又方老茄子の黄
色に大なるものを薄く切尾盆にて焙細末
にして二匁許づゝ酒にて服す○又方大豆を
末にして酒にてとき貼てよし
血出ず傷所紫色なるは瘀血心を衝き煩悶む
ことあり先童子小便を灌與へ飲しめ豆腐を
煮熱からしめ其処を熨て冷ば換べし紫色
漸にさめて淡紅に変を好とす
筋骨折傷痛甚は急に雄鶏一隻を捕刀を以て刺
て血を取酒に和く飲痛立に止
一百二十一日
相撲
はこべあさしらけびんづるひづ
薬縷和名
薬縷
繁縷和名へんづりひづりへんづる
びんづる
此草所々濕地に多し正月苗を
生じ地に布て薬行ものなり
此草に似たるものあり此草は莖
葉ともに青く茎を断は空にして
中に縷あり
四〇
三月以後白花を
開形図のことし
実を結ぶ
又此草に似て微く赤色を帯て
一茎を断ば縷なく味苦せものは唐にて
一鶏腸といふ別物なり此二種ともに和名
はこべといふ名に依て誤るべからず
一同二十一日
類撲
接骨木和名
木たづしやくお木
こもうつぎにはとこ
此木田野人家庭園に
生ず高サ五六尺より一
丈許りに至る春葉を
一生じ花を開く色黒紫
にして至て細なり又
白き花のものあり花
落にしたがつく実を結ぶ
実の形状
かくのことし
春の間は葉の裏
少し紫色を帯
枝の節きは亦紫
の班あり
朔雀
和名
にはたづ
そくづさいき
つちひとかた
唐岳方巻戸
一此草田野園庭に生ず接骨木にして
一草だちなり花葉の形状同じければ
別に属せず
相撲
眼為物傷
つき目うち
目なり
軽きものは人乳を多く滴入べし沙糖水も
よし○又方水仙の根人家園庭に載又は生花
よし◯又方水仙の根
にするものゝ根なり
研く沙糖にまぜ合点べし○晴を傷たるもの
夏月人の家内に
は蠅の頭
飛集る蟲なり
を取よく〳〵研爛沙
糖又は人の乳に調て数度目に点べし◯又方
鹿の袋角なり薬店に
鹿茸
あり新を用ゆべし
至極細末にし人の乳
に調度々目の内に滴入べし重傷といへども
勢急方巻下助為物傷
愈るなり
めのたまとびいづるなり
目晴突出
人極て重き物を拏力いだして提挈又は他人
につよく殴れて一眼或は雙眼ともに突出
ることあり急に手巾様の物を水又つばきに
若うるほさゞれば眼睛粘着て
て濕し
其眼晴を盛
はなれぬものなればなり
眼睛附て糸筋あり
旋転目系の乱ぬ様にして
目系といふ此系の
一入乱れこゝらぬ採によく此
納入るべし扨猶又
なをして入べきをいふ也
湿巾にて其上を裹住て三日の間開べからし
警急一日
眼晴突出
ず若し早く衰たる中を觧ば眼は旧の如く成
ても風寒に遇ば常に痛を発ことある者なり
○又方急に手掌に唾を多く吐込其手にて
眼睛をうけそろ〳〵とおし込み手拭様の物
にて包置事三日にして解へし強く鼻を
抑目晴飛出ることあり心得あるべきことなり
○又方生の地黄を搗く綿に裏目晴のうへに
つけ萬能膏を紙にのべ其上に張つけ置べし
湯盪火焼
湯火にて焼
どせるなり
湯火傷生の胡麻を杵細にして厚く封くよし
◯又方稲稿を焼灰となし湯の中に入れ其湯
冷を待て急に痛処を潰すべし疼痛頓て止
なり或は冷灰を水に調塗てよし◯又方蜂
蜜を傷所に塗てよし◯又方冷飯を其侭封
てよし○又方淳酒の内へ傷を浸べし傷処大
なるは布綿衣物の類を酒の中にひたし傷処
湯盪火焼
九月十一日
に当其衣物あたゝかになるときは幾度も浸
しなをして当べし酒は三年以上の濃を用
てよし○又軽きものは水に蜜を入和服して
よし○又方少の湯火傷は炭火上にかざして
痛を忍ぶ事暫時すべし早く愈るなり○又
図説下
搗爛て塗てよし○又方蜜
方蛇苺草
にあり
図説吐血
柑の汁を絞塗てよし○又方側栢葉両
にあり
搗爛伝てよし○又方鶏卵のしろみぬりてみし
○又方伏龍肝
竈の下の古
き焼土なり
汁を水に和く伝へし○又
鮑の字を用る
方石決明
ものなり
へ水を入れて小刀にて
数遍かきまはして其水を痛所へぬりつけ
る石決明はあたらしきほどよし年をへたる
はあしゝ鮑の肉は不用其貝がらへ水を入るなり
此方甚たよろし○遍身焼灼したるは急に
莱蔔の絞汁或は童子小便を服しめて後好酒
を甕にても桶にても多く盛置其中へ病人
湯盪火焼
湧急方雀中
を裸体にして浸入てよし重と言とも死に
至らず○凡湯火傷童便を飲べし火毒内攻
せず大人の小便も童便なきときは用てよし
○失火にて囲焼たるあけの糞船へ人誤り踏
こみやけどせしは生菘を擂多く汁を取傷
の所に塗て良◯又方山蕷を擦塗てよし
一凡湯火傷冷水を淋べからず一旦は痛止に似
れども火毒内攻して大に害あり
和名
蛇苺
へびゐちご
五つばいちご
からすのやにも
此草地に付て
細き蔓を引節の
下に根を生ず葉三づゝ
出るものあり又
五つ七つ出るもの
あり四五月の
比黄花をひらく
形図のことく五弁
なり実の形図の
ことくにして紅し茎葉ともに用ゆべし
湯盪火焼
実の形かみ
のことくに
して歴て
紅し
濟急力雑曲
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
凍指欲レ堕
人霜雪を侵し手足の指凍痛或は不仁痛痒を
しらず已墮とするあり
〖療法〗馬糞を煮て其汁の中へ指を漬す事半
日許にして愈
凍指欲墮
流急調雑咄
}
人咬傷
人の為に咬て疼痛をなすは龜の甲を焼て
灰となし香油に匂て付てよし亀の代に鼈
甲もよし○又方鶏の溏屎を咬たる処へ塗べし
し◯又方熱人屎にてよく〳〵傷処を洗ひ其
あとへ生栗子を嚼て咬処に敷貼てよし痛強
きは麻油を紙撚に塗て火を点焔にて薫てよし
又は人の乾糞を胡桃殻を割く半片につめて
人咬傷
沸急加熱喘
咬処に覆置て殻の上より艾にて灸すへし痛
ざるに至て止◯痛強は童便に洗て前薬を用
一凡人に咬たるも亦大に害をなすものなり
一病人は殊に害甚し若咬傷れなば速に薬
理すべし
諸蟲咬傷
者虫交易をろ〳〵むしにされたるなり
蛇に人纏たるを防たり
〖蜈蚣咬傷〗蛔虫〗鶏蚤を塗てよし黄白共に用ゆ○
又方食蓼葉を揉て汁を咬処に塗てよし◯又
方毒甚しく痛腫つよきは人の糞を咬傷たる
図説後
所へ塗べし○又方蛞蝓
を取て傷処に
にあり
図説疔の
貼てよし蝸牛
を取て汁を咬処に滴
條にあり
入るゝも亦よじ○又方大蒜を嚼て傷処に塗
小蒜
閣下巻諸
物入耳に出
亦可。○又方塩を傷処に傅て愈○
諸蟲咬傷
流念洲巻門
又方蜘蛛を取て咬処に置ときは蜘蛛自其毒
を听て痛立止
〖螻蛄咬人〗石灰を醋にてとき封べし
〖蜘蛛咬傷〗人の小便を伝てよし○又方油淀を
塗べし○又方塩と油とを和く敷べし○又方
図説金瘡安
砲生姜を貼てよし○又方蘿摩
木
にあり
て汁を咬たる処に附てよし
竈の下の
を水にてとき貼て
蛇虫刺人伏龍肝
焼土なり
図説後
よし○赤なりて痛には馬歯鼠
よく
にあり
よく搗て封べし
蜂蔓螫傷蒼耳
図説疔毒
にあり
を揉て貼べし○又方
食蓼の葉を採て傷処に貼てよし○又方生
の芋を擦て封てよし芋梗も用べし○又方
歯塗
人の歯の
黴毒毒毒〗毒毒毒毒薬薬薬薬薬薬薬剤
あかなり
燭の蝋を咬たる処に附てよし○又方傷処
を熱き湯に浸べし冷は数度取かへ浸べし○又
諸蟲咬傷
湧急加廻咽
方生蜀椒を嚼て螫たる処に封て妙なり生な
きときは乾たるもよし若実なきときは葉に
ても用ゆ○又方青蒿
下に図説
の葉を接て螫
あり
たる処に貼べし○又方塩を嚼て封べし○又
図説下巻小児
方薄荷
撮口に出ス
葉接て封べし○又方醸醋
を地上に沃で其泥をつけてよし
渋柳を搗て
蝮蛇噛傷急に柿漆
を塗べし若無
汁を取を言
串柳枝
ときは乾柿、
熱の肉剉醋に煮て塗べし
或は
柿の
柳の類
帯を末となしそくひ
糊に和て塗もよし
○又方千屈菜
図説獣咬
にあり
桔梗
梗葉
図説下
にあり
右二品共等分擂爛胡椒
薬店に
あり
の末
一撮入て傅てよし○又方急に烟管の雁頭
小き竹の截口
にてもよし
をうつむけに傷処へ掩覆力極搭
定く放さず暫時すれば肉腫起て鴈頭の内
一杯になるものなり其処を小刀にて断割て
悪血を多紋出すべし又は急に鳥銃の火薬を
噛たる処の大さ程に盛置く火を点て火を発
諸蟲咬傷
沸急加犯中
すべし右の方便宜に任せ用たる後に人の熱き
小便をしかけて瘡口を洗其あとへ人屎を傅く
うへを布木綿にて巻き家に至りて酒にて人
屎を洗をとし左の方を用べし○炉中或は
竈の中の灰塊を熱湯の内に入れ和匂再火の
上にかけて三四度沸其湯の内へ傷の処を漬す
べし初は熱きを覚ざるべし漸に熱きを覚へば
最早毒浅くなりたる也何れにも堪かぬるに至
て止べし次に雄黄五霊脂を
二味共に薬
店にあり
二月店にあり
を末とな
し馬歯葛
図説下
にあり
門の絞汁にてとき瘡口の処を
除て四囲に塗て上を裏置べし○服薬は五霊
脂雄黄等分末となし温湯又は酒にて服すべし
総て何れの薬を用ひたるにも後にて酒を酔
ほど飲べし凡山野を経歴する人は右の薬を
購て帯行べし若右の二薬なくは馬歯筧を茎
葉共に搗て絞汁を三盃ほど飲べし亦妙也
沸急加雹曲
〖蛇咬〗常の蛇に咬たるは塩を嚼て傷処に敷其
上へ艾にて灸を廿一壮すべし訖て復塩を嚼
傷の処へ塗べし若山野に塩も艾も無ときは火
縄の火にても烟草の火にても傷の処へ押付て
薬店にあり生
熱きを堪べし○又方明礬
を用ゆべし
火にて
溶咬たる処に流かくべし熱を忍れば立に愈
◯又烟管を火の上にて炙ば塗湧流るゝものな
り其塗の流を直に傷処へ滴掛べし其熱きを
忍て多灌かくべし此方蝮蛇咬にも用てよし
図説金瘡
◯又方蘿摩
にあり
湖搗て汁を取咬処に伝て
図説疔の條
よし○又方蒲公英一
下にあり
搗て傷処に貼
図説後に
べし◯又方杠板帰
藤葉ともに搗汁
あり
をとり酒にて服し渣を傷所に搭て良○又方
蒜を食して酒を飲且蒜を扞爛て患処に塗て
其上へ灸すべし○又方金絲荷葉草
あり
図説下に
搗
て汁を取り咬たる処に附べし○又方小便にて
諸蟲咬傷
よく〳〵血を洗ひ其あとへ歯塗を塗てよし○
咬たるあと瘡となりたるは熱酒にて頻洗べし
凡蛇に咬たる人水にて手足を洗或は川を渡
るべからず一切醋物を食べからす若是を
犯せば痘ても復発す
蛇纏人身不解は身を以て側に臥左右に流げ
転ば解るなり○又衆人一同に尿をしかくれば
釈るなり熱湯を淋かくるもよし
蝮嫂に咬一たるは烏鶏の銅を焼て灰となし鶏子
清に和匂て敷てよし
蚊は夜出て人を嗜豹
人家園
紋豹脚替
虫豸眩嗜
には刀豆
脚は晝出脚班なり
圃に栽
て食料とな
すものなり
間の葉を揉て其処に貼べし又樟脳
二味ともに
焔消
薬店にあり
○水を香油に和く傷所に塗べし又
熱湯に漬べし痛痒即止
蝿子に嗜たるは蚊より毒つよし療法大抵蚊
と同じ痛痒止ざるは海蝦を鮮となし食て瘡
諸蟲咬傷
濟急加賛曲
を発して愈
蚊に螫
蚊に似たる
蟲なり
れて痛痒忍がたきは手にて掻
一ば皮肉破てあしゝ塩を上に布て物に包み置
べし即愈又螫たる時直に熱湯に洗ば立愈竜
二味共に薬
脳樟脳
肆にあり
能此毒を解何によらず此物
の入たる煉薬類又は目薬様の物を塗てよし
蛭に吮るゝに塩を擦べし又田沢を渉する人は
勿論山中にて梅雨の頃抔蛭樹上より落て人
を叮事あり油に塩を和て手足頸に塗べし
虫嗜ず
蟲咬何の蟲と言をしらず腫痛は姜汁にて其処
何れも薬
を洗後に明礬雄黄
店にあり
の末を貼てよし○
二味薬店
又方青黛雄黄
の末水に調塗てよし又
にあり
藍艾の葉を搗て汁を取塗てよし○又方ル
図説下
ウタ草
にあり
の葉を採て封べし最よし○又方款冬
菜となし食
里邉
の葉
揉て伝べし○又方蛇蠟皮皮粟
するものなり
に多
諸蟲咬傷
濟急加費中
くある物
なり
二三匁水に煮て咬処を度々洗べし
和名
桔梗
きちかうきゝやう
山野にあり
春宿根より
苗を生ず高さ
一二尺秋碧花
を開く又白花の
ものあり
単弁千弁
の別あり
蛇咬たる
に用るは
何れにてもよし
馬歯蒐
和名すべりひゆ
又むまひゆ
此草園野ともにあり
一春苗を生し地に附て生ず
一葉青茎微赤惣体柔にし
て滑に沢あり六七月細
なる花を開き尖たる小
実を結ぶ
和名
蛞蝓
虫虫
なめくぢり
一湿地に生ずる蟲なり蝸牛に
似て殻なく行ときは角を
出す人家水甕の辺に最多し
熱熱筋燃動動変動燃止
諸蟲咬傷
海越加賀浦
青蒿
春苗を生じ
冬枯栗極く
細小なゝ
六七月
淡黄の
細なる花を
開き粟粒の
様なる実を結
其葉茎花実ともに
其気甚芬此草能黄花蒿に
似たり黄花蒿は青蒿より
やさゐのしんしんあというい
一葉麁く胡蘿蔔に似て深秋に
至らすして色黄色になり青蒿は
深秋にて葉の色青し
一青蒿は茎痩て堅し
黄花蒿は茎肥て柔なり
杠板帰
和名
まゝこのしりぬくひ
いしみかは
此草原野庭園共にあり四五月に
生じ九月霜を見るときは枯る
栗の形犂
頭のことく
藤に小茨
あり子は
る
葉の背茨あり図の
一円く黒し晴のことし味
一酸し又細葉の物あり
一茎葉微く赤色を帯もの
あり皆同物なれは通し用へし
一同臍卷中
諸蟲咬傷
第三加報門
和名ゆきのした
金糸荷栗草
此草多くは石罅に生し
一冬に堪春の初より
苗長三四月に
茎を出し
小白花を
開く花葉
ともに状
図のことし
紅糸を引
蔓て絲の末より苗を生ず
一人家にも盆に栽て玩ぶものなり
一葉の背滑かにして紅し
茎に毛あり
ルウダ草
此草葉図のことく
左右に刻あり
秋の初に花さ
き色白くして
細なり秋の末
に細なる実
を結び
一冬枯て復宿根より春に
至て苗を生ず俗に耆婆三礼草
と言時疫行るゝとき門に掛
一置ば其災を免ると言
擊戀物戀曲
諸蟲咬傷
十一日
八十三
漁穀加粳中
諸獣噛傷
毛ものにかみやぶ
らるゝなり
〖「牛馬噛傷〗は灰を熱湯。中に入て傷処を漬
すべし灰汁を盛置たる磁器を炉火の上に
かけ置冷ざる様にすべし傷處爛たるは三
日許漬すべし若腫あらば石を炙撚て熨す
べし毎日両度にして腫消て止◯又方独類
栗焼研て伝くべし○又方鶏冠血をおほく
伝てよし○又方白砂糖を封てよし
諸獣齧傷
第二日甲州
馬人の陰卵を噛て脱とするは急に推入烏鶏
図説後に
の肝
を取細に剉て傷処に封せ包置
あり
外科に請て縫合すべし
〖家猪野猪に噛〗たるは松脂を火にて煉餅
のごとくして傷処に貼べし
熊羆爪牙にて傷られ毒痛甚しきは青布
を焼て傷処を薫べし毒自然と出仍て葛根
図説吐血の
條にあり
を濃煮て其汁にて洗且乾葛
根を末となし葛根の煮汁にて服すべし
毎日五次程服し夜は一次服すべし○又方
蔓青根の紋汁を多服してよし○又方独
図説前の獺
顆粟焼研て伝べし○又方朔籠
撲に出ス
一大把許剉く水一升に漬し置須臾して汁を
飲且其滓を傷処に伝べし
鼠に咬たる〗は先急に焔消を傷処に封付置
て火を点ときは火を発す毒火に随て散る
警廳町警庁
諸獣齧傷
女后居
あり
なり其後に麝香は
あり
を傅て内に白躑
二種共に図説
躅の花或は千屈菜
後にあり
を煎じ服す
べし多服るをよしとす若焔消なきと
きは血を絞り出し或は熱き湯の中へ傷処
人家園庭に
を浸し或は牽牛葉
を揉て咬處
栽る蔓草なり
に傅て後に右の服薬を用べし○又方粘
鳥を挿す
に釜臍墨をおしまぜて貼てよし
ものなり
○又方桐の木
桐なり
木履に用る
を焼細末となし糊
蛎殻の末
におしまぜ封くよし○又方牡蠣
なり薬店
にも
あり
石灰黄栢の末三味等分にして薬縷
の汁
図説前の欄
撲にあり
によく〳〵和てぬるへし
一鼠に数品あり其中に毒最甚しきあり人若此
一鼠に咬たる時は傷處速に愈く當分無事なる
に似たれども数日を経て俄に大熱を発し赤
一疹多出傷寒のことく煩渇て甚ば体中に紫黒の
一班紋を見し狂躁極く死するあり又は日〻午
後寒熱を発し労証のことくなるものあり又は
一何故となく時の寒暖により或は赤豆蕎麦等
一の物を食したる後に寒熱瘧のことくなる事数
年やまず其外種々名状し難き証を見すもの
なり是鼠毒内攻又は皮肉の間に在て患をな
臍急防巻中
諸獣燭傷
湧急州雑咄
す者にして皆咬れたる初に療法を誤しより
起る大抵膏薬に鉛粉等の品入たるは貼べか
らず傷処速に愈れども毒外へ泄ざるゆへ後
に内攻して右様の大害をなす事あり愈たり
とも禁忌を守ざれば必再発して
一救がたし恐べく慎べし
図説小児の
猫に咬〗たるは薄荷
條にあり
を搗て汁を取
く傷処に塗べし○又方蜀椒を剉で水に浸
し置き芥草葉
あり
下に図説
を末となし右の
蜀椒の水にて調て咬処へ付べし○又方鶏
薬店に
冠雄黄
あり
に末となし水にとき服し其上
図説後に
に咬たる処へ塗べし○白躑躅
あり
の
食料になすも
花煎じ服す亦よし○白果
のなりいちやう
の木の実
なり
を搗爛して傷処に封べし
常犬に咬たるは砂糖を咬たる処へ塗てよし
◯又方急に風なき処にて傷処の血を嘲去
小便にて洗浄熱牛の屎を付てよし○草
図説急喉痺
麻子
五十粒殻を去水に研膏の
の條にあり
ことくし先塩水にて咬たる処を洗次に右
擊急防巻中
諸獣齧傷
藁店に
の薬を敷貼てよし◯又方白礬の
あり
を来
となし咬たる処に接て布にて裹べし○
又方青柚子の青き所を擦て咬たる処に貼
べし独児の咬たるに最よし
旧瘡ある人狗涎瘡口に入る」ときは昏悶なふ
に至る者あり急に蜀椒を浸したる水にて
図説後
芥艸
葉の末を調て塗てよし
みにあり
〖病〖噛〗たるは急に瘡口より血を絞り血を絞り出
ること少きは瘡口の四圍を鍼にて刺血を多
く絞出し次に手のさきならば肘の辺脚さき
ならば膝頭より人に小便をしかけさすべし
かはり〳〵多くしかくるをよしとす最其小
便瘡口の処へ流かゝる様にして洗べし
其あとへ胡桃殻を二ツに割肉を去て半
片の内へ
一胡桃の殻なきときは竹を輪に截其中へ
人の糞を填て其上へ灸すへし
人の糞を填満て傷所へうつむけに掩ふせ
者獣噛傷
沸急ガ光川
置其上へ艾葉を大く撚かためて灸すべし
其日百壮灸してよし艾煙大なる故胡桃殻
は焼て焦れ人糞は乾べし左あらば幾度も
んすの実中の
取換て灸すべし灸の後杏仁※
なり薬店に
ありを擂て泥のことくしべつたりと厚塗
封其表を布か木綿の類にて厚くつゝみ置
べし扨瘡口より血水など流れ出るをよし
とす翌日杏仁を去て又前のことく灸して
薬店にあり金物を腐
後に胆礬
かすに用るものなり
かすに用るものなり
を末となし瘡
口へ乾捲てつゝみ置べし其後は毎日膽礬
を酒にて洗ひおとして灸し灸して後又膽
礬を伝置事六七日にして血水出る間は灸
すること毎日百壮宛すべし血水出止たる時
灸を停く胆礬を洗去再最前のことく杏仁
婦人小児胆礬しみて堪がたくは
を塗て置べし
一始末ともに杏仁を傳てよし葱
の白根搗爛して
傳もよしとす
○内薬は急に杏仁壱匁馬銭
驚急市巻中
諸獣齧傷
湊急州鶴川
二味共に薬
五分
水二碗入一碗に煎じて頻少
肆にあり
多く服すれば煩
しづゝ飲しむべし
扨非を搗
悶しむものなり
絞て汁を取一杯づゝ五六日に一度づゝ服す
べし○又方防風升麻葛根甘草ク
分
各三
壱
杏仁
文
五〇五味ともに
粉にて水茶碗に二杯を一杯に煎服す最
一薬店にあり
よし豺狼に齧たるも此方よし○又方馬銭壱匁
水一茶鍾の内へ浸し置こと一時許して其浸
たる水を少々宛飲一日に飲尽すべし○又
方生姜汁鉄漿右二味等分にして冷たる
まゝにて一合許づゝを飲べし○又方蝦蝋脱
説
下巻呑針
條に見ゆ
一生にて両股を切皮を去洗浄膾とな
して柚橘の類あしらふて多く喫べし○
又方羊躑躅
図説後
にあり
の花煎じ服す花なき時
は葉を用てよし
○山野の中にて右に用たる薬も人もなき時
は先自分の尿をしかけ紙にて拭置小刀にて
諸獣噛傷
も衝傷て血を絞いだし扨鉄炮の口薬を
噛傷たる創口の大に置て火縄にて火を点
べし火発すれば毒も亦発す家に帰て
前方を用べし
一総て痩狗に噛たる人厳も禁忌を守べし
其法毎日灸する時風を避べし風瘡口
より入れば変じて急症となる慎べし扨左
の食品を謹て喫べからず
赤小豆蕎麦
此二品は三年の間
食すべからず
胡麻
麻人索麪芋魚類川魚最忌べし
油煠の類一切酢の物青梅わけて
右は百日の内
一年飲
あしゝ
酒
犬肉
食ふべからず
べからず
終身食す
べからず
一右法方何もよし凡此痰狗傷は初に理療に
を誤ば毒ぬけすして遂に死するに至る
良医も療を施がたし又初の法は適と
いへども後に禁忌を守ざれば再発して救ふ
べからず恐べく慎べし僻邑山家など急に
良醫の来らさる時の為に理法始末の心
会を識せるなり
痰狗に噛傷たる人大に憎寒をなし大熱
を発し或は傷寒のことく口噤牙を咬角弓
一反張口涎沫を吐汗出睾丸縮大小便不通
一舌巻食下らず或は狂犬の吠が如く声を発
死するものなり故に理療を忽にすべからす
狂犬の形状は尾を垂下眼赤舌黒涎を流し舌
を出喘おほくは頭をかたむけ走るは狂火也
一塗中にて此に遇ば速に避べし若避難き時は
急に棒を探く犬の前脚を横に拂撃べし犬倒
るゝ間に逃去べし或は犬の両眼の間を見す
一まして力を極て打べし犬立に死す此を知ず
一漫に打ば却て犬手元に廻り咬るゝなり○凡
一常犬も亦夏月炎天の節は口開く喘ものなれ
とも舌の色黒からず且眼中も赤からず是を
異なりとす
諸獣諸蟲に咬傷れ痛極
以て咬傷たる處に灸すべし毒氣を抜散
諸獣噛傷
して安し或は大蒜一片を其処に布其上に
大艾柱にて二三壮灸してよし蒜爛は取換
て灸すべし毒甚しきは五十壮に至るべし
水虎
又かつば
とも言
と相撲て人正気を失て煩もの
図説後
洛部分
の皮を剥て末となし
あり莽草の木
にあり
にあり
仏前に供る抹香
水に拌呑しむべし
忽正気に成て
を用ひてよし
本復す
鶏のきもなり
鶏肝
しきもとは是なり腹を割り開は直に
見ゆ色黒紫にて状図のことし
諸獣噛傷
医療医医療
和名しきみ四時ともに葉あり葉に光ありて
莽草
一厚し木の高さ六七尺より一丈許に至る花は
一紅にして杏の花の大さほどにて六出なり
此邦の人抹香となし佛前に
焚ものなり
実の状かくのとし
千屈菜
和名
みそみそみそみ
此草世俗七月中元に
一先雪に水を祭るものなり
一本邦古人幾尾艸と言もの
是なり田野水傍に生ず
高二三尺茎
四角に
四稜あり葉
柿の葉に似て
短小なるも
のなり六月未
より七月の
未まて稍弐分
の間に紅紫花を開く
諸獣齧傷
九十四
湧急方卷中
花園のとし
三月開く色
白き者採用ゆ
べし葉は桃に
似て四時凋まず
一小木なり多く人家
園庭に栽
白躑躅
和名
しろつゝじ俗にりうきうと言
羊躑躅
和名もちつゝじむまつし
れんげつゝじきつねつゝじ
一前の躑躅と
一同種類にて
たゞ花の
色黄なり
葉常の跡
躅に比ぶれ
バ本細く
未閣し
つや無く
して薄し
一又花赤きものあり
諸獣齧傷
九十五
灑急乃卷
廣惠濟急方中巻
狩り
横死之類
諸物入竅一
中毒之類
婦人急證
小児急証
廣惠濟急方
広恵済急方下巻目録
狩野氏図書記
横死之類
病にあらずして死
する類を茲に集
煙薫死廿丁
けむりにまかれ
死するなり
餓死三丁
食をくはずして
死するなり
縊死四丁
くびをくゝり
死するなり
水にはまりて
溺死九十九丁
死するなり
寒気にてこゞへ
凍死十二丁
死するなり
雷震死十六十六丁
いかづちにかたれ
しするなり
伝染方巻
目録
浦急方省丁
諸物入九竅
一目鼻口耳肛門陰門にもろ〳〵の
物入たる類を茲に集む
目に物の入
諸物入目十一丁
たるなり
たるなり
みゝに物の入たるなり
諸物入耳
○鼻に物の入たるを附す
とりはづしてかな物
誤呑銅鉄物二十二丁
をのみたるなり
諸物便咽
もろ〳〵の物のんどに
たつなり
食物あんどに
一卒食壹丁
つまるなり
蛇入人耳口鼻肛門并婦人陰門三十二丁
諸物入肉二十二丁
とげをたて
たるなり
諸物中毒
もろ〳〵とくに
あたりたるなり
もろ〳〵薬の毒に
中諸薬毒三十一
あたりたるなり
薊巣菌蕈の毒に
中諸穀菜毒四十四丁
あたるを附ス
中酒毒五十丁
油并に塩の毒に
あたるを附ス
中魚介禽獣肉毒五十一丁
一蟲の毒に中たるを附す
一諸毒通療する方を附す
婦人産前急證
おなごのさんまへの急なる
病を茲に集
くわいにんのおなごはらの内の
胎動六十丁
子しきりにうごくなり
胎漏十四丁
妊婦卒に産門より
血下るなり
目録
右同断秀吉
涙急方先下
くわいにんのおなご胎内の子むなもとへ
子癇十六丁
つきあげ歯をくひしめむせうになるなり
てあけ歯をくひしめむせうになるな
くわひにんのおなごはら
妊婦腹痛腰痛六十八丁
いたみこしいたむなり
子母の胎内にて
子鳴十九丁
鳴なり
臨産急證
さんにかゝりての
急病をこゝに載ス
難産七十丁
胞衣下ざるを
附す
産後急證
血暈七十五丁
ちのみちなり
崩漏千八丁
一産して後俄におびたゝしく血おりるなりくわい
にんならずして血おほく下るも此法よし
小児急證
こともの急なる
病を茲に集む
うまれおちの子すぐに
初生卒死十二丁
死するをいふ
撮口八丁
うまれたちの子ほうづき
むし出るを云
臍風十二丁
うまれだちの子喘息して復長
うまれだちの子喘息して腹脹
啼声出ざるを立
初生便閉八六丁
うまれだちの子大小便
出ざるなり
うまれだちの子惣身むら〳〵と赤くまだら
初生丹毒八十丁
になるなり俗にはやくさと言是なり
うまれたちの子口をつぐみ
初生口噤不開
ひらかざるなり
驚風廿一
こども手あしびくつき
ひきつくるなり
伝急行参
目録
宗宗法宗
はくさなりはぐきくされ
走馬牙疳九丁
はおちてしするなり
廣惠濟急方下巻
法眼侍醫多紀安元丹波元悳編輯
横死之類
男安長元簡校
一けむりにふすほり
煙薫死
しするなり
凡火災等の節人烟に薫頭痛嘔吐し遂に
迷悶えて死なんとするなり
〖療法〗生莱蔔根を嚼て其汁を飲下して
煙薫死
瀦急方卷下
よし生なる者なきときは菜蔔子を水に研
て其汁を飲でよし凡失火等の節は速に莱
蔔根一切を口に含ば烟中を奔走ても死を免
◯又方葡萄を多く喫て死を免べし
秋末菊
荏を多
く採く皮子を去火にかけ煉て砂糖又は蜜少し
加へ膏となし貯置べし又甲州には葡萄膏又干
葡萄あり預求
貯をきてよし
◯又方蒿雀
小鳥なり閻説に
後に出せり
の
黒焼たくはへあらば莱蔔汁に飲て最よし
○出火の節烟来又は烟の中へ行かゝり忍難きは
急に地上に匍伏きて自己が口を以土地上へ
呵かくること極寒の節凍手を温がことくすべし
こうじやく
和名あをじ
蒿雀
又あをしとゝ
大サ雀のことし嘴短尾長し
形ほそく長し頭と尾の付
ぎは淡青茶色にて羽黒く
うすあかく雀の背色に似たり
尾も黒く腹は淡黄色なり
此鳥はしとゝの類にして青み
あるゆへ青しみト名くしゝとの類多し
皆頭にかざしあり鶯はかざしなし
一炬薫死
第百七十一巻
沸急加熱ヿ
銭亡うへてしするなり
餓死
人累日絶食饑困て死とするは先飯を與喫
すべからず若喫すれば立に死す且妄に
服薬を用べからず
療法手拭様の物を熱湯に浸し臍腹を熨ば
自然と回生るべし其時白湯の中へ味噌汁又
は米飲少しを冲て攪嚥しめ腸を滋潤し其
後に熟たる稀粥を喫て雨三日の間に段々其
浦急州雑リ
粥を濃して食せ数日の後に軟飯を與喫せて
よし
凡飢人白菓を食しむれば死す慎べし
往歳或国凶年にて饑人杖にすがりて男女老幼
敷人街頭に徘徊して後には飢困或は倒れ或は
匍匐徒に呼吸あるまでなりしを行客中富商な
ど見に忍ず食物を與るに食物は大抵搏飯なり
し其飯を喫たる人食しおわると頓に薨或は未
半も食せず手に持ながら死せしとなり是其輿
る人々右の法をしらざる故なり惜べく哀べき
の至りならずや慈仁の心あれども其術をしら
ざればおもはず人を害する事あり
茲に記して後人の鑑戒とす
縊死
くびれしするなり
くびくゝりしするなり
凡自縊人を救には必壊て先縄を截断べからず
一妄に縄を截断ときはくらし
若妄に縄を截ば死すは
所なを〳〵しまるゆへなり此
理をよく合
点すべし
咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒●咒人咒
縊人の垂たる両の手臂のうへより聢と抱住て
縊人の身少し高くする心持に抱き別の人何
筥の類又は春様
を縊人の足の
にくも在合の物
の物抔をよしとす。
下へ入踏留になる様に置く抱たる人も俱に其
沸急加糖巾
台のうへに登りいるべし如斯して後縊人の足一
の踏留の様子を看定たるうへにて別人縄を截断
よくきれる利
べし扨此縄を截たるとき抱たる
刀にて切べし
人縊人の臍の次に両手を当かゝへて聢と抱住い
て縄を截断と一時に温と声かけながら腹を引
縄を截と
しめ上の方へ抱たる手にて按挙べし
腹を按あ
ぐると一拍子にすべし二段になりては
此時縊人初
あしゝ按奉る様は下の図を考ふべし
て息吹かへすものなり此拍子をみづさぬ様に
すること専要なり扨息吹かへしても抱たる手をゆる
めずやはり聢と抱住ながら縊人と俱に抱人も
そつと下に坐すべし縊人は両足を踏伸させてよし
此時別人手を添て倒れぬ様に扶抱て代り合
初抱たる人左の手にて縊人の襟をとらへ右の手
にて縊人の身柱次より七椎の次までを撫おろ
すこと六七遍して後項後を按捺こと二三遍して次
に痘門の両傍の太筋と頭の枕骨との着ぎはの
濟急方卷丁
処をじつと捉定ゐると暫して後背の六七椎の
打法は打ながら手を
次を手掌にてはたと打べし
下の方へ打おろすべ
し此意味なく
は此時初く正気になる者なり右
打留てはあし
の救法五ッの次第あり左に図あり考べし○
薬店にあり東
を濃煎含与へ
正気付たる時肉桂ツ
京を用ゆべし
消息ひて粥消を与飲しめ喉膓を濡てよし
縊人を救法図
縄を截んとせば先ツ下の縊人の足の下へ
一台をすへたるを見て抱きたる人と心を
合せ一拍子に截べし○縄を截て後は其まゝ抱ながら縊人と共
にすわるべし其次は左に図す
此人は縊人のうじろへまはりしかと抱き縄を
きるとき縊人の腹を引しめながら上のかたへ
縊人の足の
下へ如此台丁
し杞し人の手綱人
大抵縊死したる人足附垂下ら
ざるものは救法を用て活るもの
の臍の上に置く
押あぐ事をよし
とす
て諸留にす
べし
なり垂さがりたるものは活ず
一肛門より糞もきおし者亦活がたし
縊死
一一一一一〇、
濟急州巻丁
二下にすわりたる時別の人
手を添へ扶て足を伸
坐せしめて此法を施
すべし
し左の手にて
縊人の襟を
捉へゐること
かくのことし
縊人足をふみ
継人足をふらし
のばすこと如此
右の手にて
縊人の背を
撫おろすべし
ちりけもととは
是なり此へん
より下へなで
おろすべし
七のへんとは此所のへんまて上
よりなでおろすこと六七へんすべし
㊂縊人の頭頂を救人の左の
指頭にくひねること図の
ことくすること二三遍すへし
其次に
救人の
勘法
如斯
㊄此所は大体七の椎のへんなり
一此ところをひら手にて打べし
此時精神
しかとする
もの也
社はやより
捉いるべし
四
此ぼんのくぼ
の両傍の
点ある所を大
一指と中指の頭にてきびしく
按つけていること暫くして
此ひら手にて
声掛ながら
打て下の方へ
引べし
一同十一
下の方へ打
ながら引
下べし
又自縊人他の人早く見つけ未氣絶いらず已
に昏迷はんとするは速に扶て葱の心を採其
人の耳孔と鼻孔の中へ深刺こみ血出て甦○又
方梁上塵を採大豆の大許竹管に入れ四人同時
に力を極て両の耳と雨の鼻孔内へ吹こむべし
○灸法急に人中の穴
にあり
図説中風
に灸すべし且両
足の大指の内の爪の甲の角を離るゝ事二分許
是隠白の穴也
各二十一壮づゝして
の所に灸す
図中風に出す
よし◯又法縊人の身を抱定稍高からしむれば
縊たる一所も稍寛なるなう仍て衣被を覆て安
臥しめ先一人手を衣物にて裹其手にて
女子は陰門
縊人の肛門をしかと按じ
又一人ハ雨
も按すなり
脚にて縊人の両肩を踏手にて縊人の髪を挽
はりゆるまぬ様にして居べし又一人は手にて
縊人の喉嘴を正し且胸を按撲又一人は縊人
他誌
の臂と脛とを摩擦伸たり屈たりして已ず鱗
たらばそろ〳〵強に伸
其上にて縊人の腹を按摩べし
屈めすべし
如此する事小半時にして縊人眼を開き呼吸す
べし然れども引たり按たりすることを己
ず少しく薬又は粥清を与へのましめ稍嚥
様になりたる時両人にて一時に縊人の両の
耳孔を竹管にて吹べし此法赤よしとす
溺死
人誤て水中に堕たる者あらば急に竹篤或は
木版等の物を投こみ與べし溺人執べき物
あれば浮故水を呑こと少して救易し竹箭木
版にかゝはらず水によく浮物を投与てよし
凡水に酒心舎なき人誤りて溺たるとき竹木の
類の浮物ありて捉ゆるとき力にせんとしてし
かと抱付なんどすれば我身の重にて其物と共
に沈み溺るゝ者なり此故に惟かるくそつと手
をかけてみなれぬ様にとらへ
みなれぬ様にとらへ
いるときは沈む事なし
一同七十一溺死
己溺水たる人を救とせば急に水中より倒に
提出し牛の背上に横に臥て死人の腹を牛背に
合牛を牽て徐々行めば腹中の水自吐出す
○又方溺死したるを救に白礬の末を鼻孔中に
薬店に
末にして
吹入熬塩を臍中に擦猪牙梍莢ありんに末にして
綿に裏穀道の中へ納置釜或は鍋の類を地上に
覆置其上へ溺人を俯に臥溺人の臍と釜の臍と
を相合て脚後を稍高し手を以て溺人の頭を
托ば口中より自から水出で活すべし若口噤く
開ざるは筋を横に衝てよし図と合せ見るべし
◯又法溺人を水中より倒に引あげ平地に置き
溺人の背後より抱住前にて藁を焚く火の気を
腹へあく烟を面にあたる様にすべし水を吐出す
者なり若水出さる時は抱たる人直に其手にて
唖と声掛ながら溺人の臍の次をうへの方へ
按あぐべし水出ものなり此法簡便なり何れ
火を多く焚て煖薫るをよしとす
◯又方一人健なる者を選び溺人を仰にして
倒に背に負両の足を肩にかけ十五六間も走ば
下に図
水自然と口中より出るなり「
あり
水を吐尽して老薑を擦て牙歯に塗り白礬を
末にして管を以て鼻孔中へ吹入べきなり
白礬なきときは醋を多く鼻孔に灌入てよし
甦て後臍中に二三百壮灸すべし
又溺死救法
斉恵行儀一
溺死
此手にて此侭
一按あぐる也やわ
らかに按べし
むつくりと按を
よしとす
同上
如是背に負て小足に
走ときは口より自然
と水出るなり
又溺死救法
一同一番組
溺死
此手にて此侭
扨あぐる也やわ
らかに按べし
むつくりと按を
よしとす
同上
如是背に負て小足に
走ときは口より自然
と水出るなり
凍死
冬月雪中杯にこゞえ
死せるなり
病状初は顔色青惨或は目運し後には惣身す
くみ手足ふるへ漸々に冷あがり彊直になり脣
の色青黒脈至て沈伏或は脈なきに至り口も
の言ことならず遂に倒れ無性になる也
〖療法〗先扶て煖なる室に入凍人の衣を去せ傍
人の着せし熱衣に包み米を炒熱し或は竈下
の夜を熱く炒袋の内へ入れ病人の胸を慰し
あたゝむべし冷れば換て幾度もむすべし扨て
酒と生姜の絞り汁等分に和匂熱く燥して飲
しむべし○冷極りて唇青く脈なく陰嚢
縮上りたる者同法にて心頭を先熨法方法
方役に
二穴中風の
を以て温め臍の中気海関元
條図説あり
の穴
に十五壮灸すべし右の法を用て口中気出て
後に稀粥清を稍々と灌のませ又は生姜湯を
其間にまじへのましめて漸くに醒べし
麦のあま
熨法一臘醋に麩皮
を拌て炒布袋に納め
皮なり
入て心頭臍の辺を慰べし○又法大葱白一把
線にて紮上と下を切りてひらくし
ならしめ麝香二分五厘硫黄二分五厘二
二品
共に
薬店に
あり此二色を臍の内へ納置き其上へ右の札
たる葱白を安其上を熨斗様の物へ火を盛て
熨すべし葱たゞるゝとき換〳〵のすべし病人
手足温に汗発て愈るなり若火もなき処なら
ば凍人を毛氈或は藁薦杯に乗て索にて繋
定平穏なる処に放傍人両人にて相対て裏
置たる凍人を数次も軽々往来へ滾転べし
四肢自温和になり活べし○水の中へ落て
凍たるは先濕たる衣を脱かへさせ水を吐せ
遽く火に
て急に右の法を便に任て用べし
て燃又は
熱湯にて一概にあたゝむべからず若
一がいにあたゝむればかならず死す
◯又凍死
たるに藁の簪を採て夥く積其人を裸体
になし其内へ安臥せしめ其上にも藁の稗を
多くかけ覆く面ばかり出すこと暫して漸
に温になりて蘇生べし其後は温なる稀粥な
どを飲しめてよし◯又寒気に中りたるに
湯にて芥子をねり臍の内に填衣類をかけ
置手悦を熱湯に浸絞りて其芥の上をしかと
押温べし冷ば取かへ〳〵温てよし○又方
黒豆一合炒焦熱を早く篩様の物へ入其上より
凍死
酒三合許沃かけ其滴し酒を飲てよし
一雪中遠路を歩行する人は蘆の稗を多く槌て
軟にして陰嚢を厚く包其上に褌をしかとしめ
尚又窮祷等を着すべし凍死にを免るべし○
山中抔雪吹に遭死することあり是を防には藁
を以て鼻孔と口とへ厚く当く其上へ覆面頭
一巾を着すべし雪吹にて吸呼に障なきゆへ死
するに至らず凡雪吹に遭て死するは雪風鼻
孔と口とへ吹こみ息をとむる故なればなり
○熱き粥多く食し又は味噌汁熱して多く飲
くよし糀糕又よし酒は一旦酔たる内はよし
一醒るとき寒気一陪つよく傷るゆへあし◯
一雪中ならずとも冱寒の節遠く歩て寒気襲た
るを覚へば頓く陰嚢を
温べし焚火尤よし
雷震死
いかづちにうたれ
死するなり
雷に撃るゝこと軽きものは気絶したりとも
理療を加へて蘇ることあり
〖療法〗其人を仰に臥し胸腹の上へ活鮒をおき
薬店に
其鮒動揺ば忽に蘇るなり服薬は附子がある
あり
あり
一雷近隣近地に震いく
一味水に煎じ用ゆべし
一響きに驚きに驚き
一は中巻驚怖卒死の
○雷火のために皮肉を傷
條の理療を用へし
薬店にあり香
を
られ焦爛腫痛には降真香
よき木なり
雷震死
醫士一ト雷震死
焼その煙にて薫ればたは汁出て愈ゆなり
又唐もろこし
◯又方玉蜀黍
ともいふ
穂芭茎葉ともに
煮く汁を取り焦処を頻薫洗てよし
諸物入九竅
九竅は目二つ耳二つ鼻二つ
一口一つ両陰と并て九竅と云へ
諸物入目
一目の内へ諸物の入たるは滲痛とも手にて
一いらふべからず摩などすれば大に害あり
稲或は麦の芒目の内に入たるは大麦を煮て汁
洗法は後に出
を取徐々と洗ふべし
せり見合すべし
沙塵の
目に入たるは面を温水の内に浸置眼を開面を
数々振べし沙塵自ら出ず○又方大藕根擣爛
絹につゝみ眼の内に絞て汁を滴入べし○偶
諸物入目
酒龕を巻丁
颶風のとき野蠡蜘蛛の絲入目て謎温痛て開
かず両の鼻より清涕を流すは上好金墨を濃
研く新き筆に点て目の中へ塗て目を閉こと
少時にして手を以て目を開かしめく育る
ときは其絲一ツ所へ聚く白眼の上に在るべし
新き筆にて内眥の方へ軽々指よせて置無名
指の頭にて鼻の方へ拭出すときは愈若いで
ざるときは再塗べし○少塵草木石目中に入
たるは人の乳汁を多く注入てよし○又方書
図説下
を研つぶ
物等の間に生ずる所の白魚。
を研つぶし
にあり
乳汁に和て目中に注入るべし最良◯凡沙塵
等の眼中に入たるは桑なる紙を引裂て燃子
となし其人を仰臥しめ軽々と外骨より拭
よせて無名指にて内眥の方にて鼻の方へ
拂出すべし○烟渣目に入たるは湯などに洗
とも愈痛ますものなり新筆或は乱髪にて
諸物入目
湧急方雀
緩々と払出すべし○石屑眼中へ入たるは髪
の毛を一二本抜取小く輪にして目の内を
払て去べし○又方沙塵眼に入たるを覚ば
急に上眼を撮あげて頓に放しまた搬あ
げて放こと数度すれば沙塵一ッ処へあつま
るものなり其時内眥にて名指を以て鼻の
方へ拭てとるべし○又方塵埃右の眼へ入り
たるは其人を左を下にし左の眼に入たるは
右を下にして側臥さしめて塵の入たる目の
上胞を撮あげ置く外眥の方より新しき
しんなき筆
筆
を用べし
水をふくませ其水を滴かくべし
断間なく数度流かくれば沙塵皆内眥へあつ
まる此時に薬指の頭にて鼻の方へ拭去
外背とは茲也
内皆とは□
内皆外背図
白魚
和名しみ
江戸俗間に
すむしと言
衣類書紙の間に生る虫
より十二
なり形は小き魚に似たり
尾に二岐あり色白く銀
の粉を塗がことし夏秋の
間多し
右同断薄急方隊下
諸物入目
濟急力卷1
諸物入耳中
諸物鼻に入たるを附たり
百蟲耳に入たるは蜀椒を末となし酢に和く
耳中へ灌入て蟲自ら出す○又方葱の涕を
耳中に灌入て轟自ら出す○又方鶏冠血を取
耳中に潅入て蟲出ず○又方好酒を耳中に
無ときは生姜を切
滴入も亦よし○又方猫尿
て切口にて猫の鼻
を擦ば乍尿する
耳の中へ滴入るれば蟲出なり
ものなり
○蚰蜒蜈蚣耳に入たるは胡麻を熬て葛嚢の
諸物入耳中
濟急力卷丁
中に貯て枕となすときは轟其香を聞て自ら
出○又方諸鳥獣の肉を炙く耳を掩て轟自
出○蟻耳中に入たるは一切香物沙糖の類耳孔
の辺におくべし自ら出す○百節蚰蜒并蟻耳
孔中に入たるは醋を潅入てよし諸魚皆此方
を用てよし○又方小蒜
図説下
にあり
洗浄し擣く
絞汁を取耳の中に灌て虫自出○又方蚯蚓を
取葱の葉の中へ納く置ば化て水となる此水
を耳中に滴入ときは虫亦水と化○又方黄蝋を
軟にして筋のことく細長して耳の中へ挿こ
み徐々牽出せば虫其端に著く出ず鬢つけ油
を筋のことくして挿込もよし○又方麻縄の
端を採て散つたし如此にて膠を濃輝て其
端に伝て徐々耳中に入るれば蟲粘着て出此
方蟲のみならず諸物耳中に入たるに皆用ゆ
べし○又方仮令蟲左の耳へ入たるは片手
傳意方巻下
諸物入耳中
浦急州港川
にて右の耳を緊しく閉片手にては両の鼻
の孔を撮く緊く塞ぎ扨口を閉て唖と解べし
左耳の蟲自出右の耳へ入たるは左の耳を塞
て躯こと前法のことし○又方夜中なれば紙
撚に火を点し耳の邉にさし。よすべし明を
見れば蟲出るものなり○耳中へ大豆の類入
しは若し左の耳に入ならば右の耳と両の
鼻孔を自身にて塞き別の人中指にて患
人の耳のわき下の根の凹なる所を按ながら
耳朶を撮て下のかたへ引さぐべし此とき
一ひやうしに患人媼と魑ば大豆自ら出ず
右の耳に入しは左の耳を塞ぐべし其外
は同法なり
諸物鼻孔に入て出ざるは一方の鼻の孔へ紙撚
を挿込嚏を取べし其拍子に飛出るものなり
一度にて出ざるは度々嚏を収べし
修蔵町屋下
諸物入耳中
滅急月四
小蒜和名のびる
小蒜
一此草野辺に生ず業は葱に似て細く
一夏茎を抽て端に花を開形図のことく
にて薄紫なり秋に至て実を生ず
一葉根ともに臭葱に似たり
根は深く土に入る
一国のことき玉あり
食料とするもの
なり
□□□□□□□□
一実の形からのことく紫黒なり
誤呑銅鉄物
誤呑錢并銅鐵物
煎じ頓に服すべし○又方韮の葉を羹となし
多く喫べし韮葉銅物を纏繞て肛門より下
図説下
るなり○又方蒻臍
にあり
蠶豆
四五月の頃実
る食料の品なり
と同く煮食よし又生にて擦多食べし香油
に調服最よし○又方堅炭を末となし飯の
木
取湯にて服すれば大便より下○又方胡桃木
の
誤呑銅鐵物
濟急月巻川
一実なり食料と
を多食すべし○又方飴糖を多し○又方飴糖を多し
なすものなり
食すべし○又方冬葵
図説下
にあり
の絞汁を其侭
多飲てよし
発燭に付るものなり薬店
誤呑金銀たるは硫黄
にありうの目たかの目といふ
物上品なり
用ゆべし
石灰二味各黒豆粒ほどよく〳〵末に
して酒に調て服すべし○又方艾を水にて煎
し飲べし○又方金銀銅鉄等化れざるものは
薬店に
せんじおほく服して自下る
縮砂
あり
二魚をつる
誤呑釣
たるは糸の付たる釣を呑たら
はりなり
ば必其糸を引べからず急に水晶の珠子の
小児童子
珠又は粳糠色
を幾つにても咽より出た
草実也
る所の糸にとをし漸々と咽の奥の方へ其珠を
墜下すときは自然ど鈎のかぎはづれて出る者
なり尤仰で此法を行べし鈞の方重くなる
ゆへ自ら抜出るなり此理を考べし○又方先
筆管を二ッに割一ッは捨て不用一ツを細に割りて
誤呑銅鉄物
浦急州港川
一端の方はのこし置き此残し置し所を
紙撚にて結図のことくす
筆管さき
此所をこよりにてゆふべし此処をわり
細に
右のことく割たる所を喉へ入鈎を割たる筆管
の筋の間へ挿込み細き筋を用て紙撚の結たる
を向の方喉の方へつき送れば筋の開きし所
しまる故鉤しかと留て動かず此とき手前の方
へ引て取べし取とき少しひねりて取へし釣の
一鬚はづれ筆管の顔の間へはさまりて出もの也
薬店にあり針
誤呑鍼たるは磁石
を吸石なり
を棗の核許
○
此大さ
なり
なるを一塊歯の前に附息を呵出す
寒気のせつ凍たる手に息を
吹かくることくするなり
こと数度すれば鍼
図説後
自出○又方癩蝦蟇
にあり
数個を捕く頭を剥
て倒にし血垂出を盤様の物に接一杯許を取
て喉中に灌入て時を移せば鍼自軟になりて
右同断薄急方巻下
誤呑銅鐵物
濾急加卷
吐出○又方飴糖を多く食して即出○又方
紫糖を丸く呑べし○又方蠶豆を煮韭と同
く食へば大便より出
誤呑頭髪咽に繞て出ざるは乱髪焼灰となし
水に調へ服すべし
茎葉并に花
坏撲の物を誤て呑て咽に梗は款冬
共に食料にな
すもの
なり
の根を焼て灰となし舌の上に点べし
誤て硝子の砕を呑たるは款冬の黒焼を白湯にて
山の屋など艸木の生ぜ
服すべし○又方赤土
ざる所の肥たる土なり
水に
攪て多く飲てよし
冬葵和名
ふゆあふひ
かんあふひ
此草冬を
経て凋ず
其状は
図のことし
高一二尺に
至る冬は
脚葉のみ
地に付て茎を
出さず花葉の
間に叢開く色白し
内藤右衛門
誤呑銅鐵物
二十六
くろくわひ
勃臍
此物浅き水の中に生ず
三四月のころ葉を
生ず岐なく
生ず枝なく
燈心艸のことし
秋の後に至て
泥の中に
根を生ず形
閣のことくにて
鬚根あり
丸き玉色黒く
内白し食
料とすべ
癩蝦夷
和名
ひきがへる
湿地に生じ卵は
水中に産す
眉の邉に嚢の如く
が
なるもの二つあり
通身顆扇あり
行こと極て遅し
跳躍ことならず
亦鳴こと稀也背
茶褐色或ハ黒色
を帯ものあり
腹は白して黒き
班紋あり夏秋の
頃薄暮又は夕立の後
杯に人家園庭に出て小蟲を食もの是なり
諸物便咽
諸魚骨硬咽たるは飴糖を鶏子黄許の大き通
口に呑にすべし若出ざるは再三呑べし後ほど
大くして呑くよし○又方款冬花
食料にする
物なり
の
末を吹入れ又其まゝ煎じて用ゆ花なき時は
根を濃くせんじて用ゆべし○又方好蜜を含
稍々と咽に入べし○又方象牙を削水にて服
すべし○又方鯉の鱗或は芭蕉の巻葉何も
諸物便咽
焼て末となし水にて服し出ざるときは再三
服すべし○又方細銅線を火に焼軟にして其
頭へ黄蝋糕店にを無穂子の大さ程附て綿にて
裹絲にてよく〳〵結付咽内へ徐々と推入べし
便たる骨自然と下るなり若下ざるときは再び
推入べし○又方新綿に白糖を裏梅の大さほ
どにして其人に呑せ喉に入たる時分其綿の端
をそろ〳〵と牽ば骨綿に粘て出るなり○又方
白梅核を去肉をおしつぶし大指の頂ほどに
丸め綿につゝみ線を結付冷煎茶にて呑下す
べし線の頭は手に持ち梅肉を嘔出すべし骨
附出るなり
薬店
魚骨入腹刺痛一は呉茱萸ヲ
煎服すれば其骨軟
にあり
にあり
になりて出着出ざれば再三服す○又方縮砂
薬店に
あり
沙糖等分煎じ服す鳥骨咽に硬にも宜
薬店にあり婦人の用る
鶏骨硬咽五倍子供
末となし
歯ぐろぶしなり
伝意方卷下
諸物更因
服す此物咽に入ときは化して下る
蒸魚咽に梗は直に鱶魚を漫火に炙薫して
食すれば即吐出す
閣説下
竹木刺咽に刺たるは榎の実四
二三粒を呑
にあり
にあり
薬店に
べし○又方陳皮薬店に一匁煎じ服してよし
あり
○又方貫衆
あり
薬店に
濃煎服すべし
一稲の芒を呑たるは白錫を頬に食してよし
稲芒粘咽て出ざるは箭頭草
図説後
にあり
を嚼て嚥
下すべし
箭頭草一和名
すみれ
芳野草
此草野辺に生ず
春の初苗を生じ
二三月頃花を開く
色紫にして形図の
ことし花の色白ものは
用ゆべからず又花は
同じことにて葉丸き
ものあり又朝鮮
すみれとて葉に刻缺
あるものあり皆用ゆ
べからず
同部内医下
諸物便咽
沸藁加雑画
榎の木
此樹大木に至る二月の頃芽を出し
桑の形図のことし
三月の頃細花を
開き秋の初実熟
して色黄なり味
甘し小児好で食ふ
秋の末に実黒くなりて
胡椒のことく冬の初め葉
黄落るなり
伝急方医下
諸物便明
卒食噎
人卒に食物噎て咽に塞下ざる事あり
〖療法〗療法〗蜜少許を取て口に含て呑下すべし
餅醋を多く鼻の孔
の内へ灌こむべし酸気に噴て吐出すもの
女の歯につける
なり○又方鉄漿一
おはぐろなり
少許口中へそゝ
ぎ入れてよし○又方先扇子の両方のお
やぼねを取り捨幅ひろきは両側を削せま
喜兵衛兵衛
一同卒食堂
くして上を紙にてゆるく巻此端を咽へ入れ餅
を奥の方へ突込てよし又牛蒡の根を
一尺許に切て咽に入れ餅を興の方へ
突込てよし
此両方はじひろきはけづりて
せまくすべし
一二一一一一
し此如しかみにて巻べし
し茲にて咽の餅を奥へおし込へし
おや骨
同
蛇入人耳口鼻肛門并婦人陰門
凡蛇の竅に入たるを挽出んとて挽とき
はなを深く入る又は中より断れるもの
なり挽べ
からず
蛇の竅に入たるは尾を投て蛇のはらを竹木
のきれにて逆になづれば自ら出る者なり
竹木の無き所ならば指にて撫べし楊枝抔
にてなづるよし○又方蛇の尾を執て小刀
にて其尾を縦に割傷烟草脂多く蛇尾の傷
蛇入人耳口鼻
口へ納其うへを紙にても布にても裏て札置
ときは蛇自出づ或は山椒又は胡椒嚼くだきて
納もよし○又方蛇尾を握定て其尾に艾に
て灸すべし○若辛物も火もなきときは蛇の
尾を捉定て小刀を以て尾端の処を周匝と
小刀めを入て皮を倒に剥脱ときは蛇自出
○蛇出て後雄黄末を人参の煎汁にて服べし
鶏冠雄黄と云
よし薬店にあり
又雄黄の未酒にて服するもよし
諸物入肉
とけをたて
たるなり
たるなり
物縫鍼にかぎらず鍼を刺てぬけざるは括楼
図説下
にあり
の根を搗て泥のことくし其上に傅べ
し一日に三次ばかりとり易べし○又方杏仁
薬店に搗爛し車の脂に調て其上に貼べし
あり
図説前の急喉
鍼自出○又方蓖麻子
殻を去て
痺の條にあり
壱箇研つぶし先帛を以て傷処に視て其上へ
伝類看て若刺鍼の頭少しも出ば即に抜とる
べし或は白梅の肉を入同く研く貼も最よし
抜去事遅きときは好肉を吸出すことあり○
又方菅笠に用たる菅にて針の入たる前後を
一寸許離して擦り又菅を黒焼にして水に
とき針入たる傷口に附べし必ず出る者なり
堂郭下に図
鯛の頭を研て糊におしまぜ
◯又方
虫虫説あり
紙を銭の大許に剪て件の糊を攤て傷処
に貼べし○又方烏銅十五枚火にて炙焦末と
なし醋にて調針の入たる所へぬり其上を紙
にて蓋べし一両度にて針自ら出○鍼の腹
くの木のかた
末にして一二匁
に入たるは櫟炭
十一ずみなり
ずみなり
ノ木ラずみなり
汲たての水にて服すべし○又方鼠糞を糊
薬店に
に和く貼てよし○又縮砂
水に煎服
あり
竹又は木の刺たちたるは鹿の瞳子を取て乾
し末となし糊におしまぜ銭大ほどに剪た
る紙に攤て傷処に貼べし其刺自ら出最妙也
諸物入肉
なり○又方鹿角を焼末となし水に和て其
薬店に
嚼爛して
あり
上に塗べし○又方生地黄
納豆なり塩の入
罨べし○又方鼓
ざるを用ゆ
嚼て傳て
よし○又方甘草を嚼く津に和て伝妙なり
◯又方頭の垢を取て塗べし即出○刺肉の一
中に在は温なる小便の内へ漬すべし良暫し
て出○鍼にて撥ても尽ざるは人の歯垢を取
て封ずべし即爛なり○又方螻姑ア
図説下
にあり
搗て
稲葉に生ずる蟲
其侭おしつぶ
塗べし◯又方灸
なり図後にあり
し糊におしまぜ刺のうへに貼るべし黒焼にし
たるもよし
水中にて貝の砕など足の肉中に入り痛強く
活ながら擘き傷処に傅
虫あり
置てよし
海鷂魚尾に刺あり此刺甚するとし若人誤
触て肉を傷ば大に腫痛忍べからず甚は死に
諸物入肉
薬店に
又ハ
あり
至る恐べし若此毒を被ば樟脳を
図説下
共に焚薫てよし◯又方き
樟木の枝葉
にあり
すご
魚なり又きすといふ図説
中巻小便急閉に出す
の肉を擦塗て妙なり
山の屋など艸木の生ぜ
ざる所の肥たる土なり
硝子の砕肉に入たるは赤土は
を
水に調て数々塗べし
括楼
蔓草なり栗は
瓜に似て岐なし
毛もなし色緑にて
光沢あり実は小き瓜の
ことし又長もあり色黄に
瓠も黄にして青し仁を
此草に似たる者一種あり
一和に玉章といゝ漢にて
王瓜といふ又牛ごふりと
いふありよく誤り
易し然れども葉
皆混りて光澤
なし実も
なし実に
心異なり
詳にすべし
瓜姜仁と云根は
甚大なるもの
あり皮の色黄に
して中白し
一百七十一日
諸物入肉
毒古
和名けらすむし
虫虫
此蟲土中に居て
土を掘走ること捷し状図の
秋翅長て飛夜
ことくにして茶褐いろなり
燈火に近くもの也
大いさ大抵図のことし
堂邸
虫蛔
和名
かまきり
此蟲図の大の如く
色は淡
緑色首を
驢臂を奮頭
修腹大手二ッ
状録のことし
足四つあり
草木枝
葉の
間をはしること甚捷し
冬虫和名
いなむし
又いなご
此蟲状図のことく翅足
ともに青し夏秋の
一間多く稲葉に集居る
ものなり大いさ大抵
図のことし
和名
雨蛤和名
あまがいる
雨蛤
あまがいる
此蟲状図のことく背の
色青く腹白し艸木の
一枝に居て雨降ん時は
声高くして鳴もの
是なり又背色も
白きものあり
くす
樟和名
くすのき
俗に楠の字を
用るものなり
此木葉の形図
のことく大木多き
ものなり葉枝
ともに香あり
木を斫てみるに
心の黒赤もの是なり
もし香気薄く木
一の心黒赤なきものは
一犬くすと言ものにて
薬に用ゆべからす
一此木を煎じて樟脳を作るゆへやはり樟脳の香りあり
諸物入肉
傳馬丁
中毒之類
ものあたりどくにあたり
たるをこゝにのせたり
中諸薬毒
中諸薬毒一煩悶く死せんとするは急に藍
因説後
にあり
の葉を擣て絞り汁を多く服す数椀に至る
をよしとす生藍草なきときは青布青絹を水
に洗て汁を取服すべし画家に用る青黛
葉店
にあり
画具肆にもあり粉にしたるものありお
染家の藍
玉あいろう棒あいろう何も用てよし
皆用てよし○又方鶏子の黄を取て多飲へし
同同所城下
中諸薬毒
痘ざれば再三に至るべし○又方人小便を新
にして人の糞に和勺絞て汁を取服す多服
煎じ服す一切の薬毒に妙なり○又方生葛薬
図
兇兇
するをよしとす○又方甘草壱匁黒豆弐匁
吐血の條
にあり
味を掘採を掘採擣砕て絞汁を服す乾たるは
煮汁を取て服す此汁を飲で後大便下利て
止ざるは龍骨
唐より渡たるものよし又は此方の
讃州小豆島より出たるものよし
何も薬店を求となし服す末となしがたく其
にあり
儘なるは煮て汁を飲も心得○又甘草三匁水
三椀を一碗半に煎く滓を去て後菜豆粉を入
再煎じ数沸て蜜半両入て服す○諸解毒薬
を服するには猫の涎を用て飲下すべし辣
猫の
涎を
取には辛辣薬胡椒番椒の類を
其鼻に塗べし即延出ず
附子烏頭の毒に中たるは始の諸薬毒を解する
薬何もよし若吐て止ざるは香油少汗を灌飲
しめてよし◯又方多年陳壁土水に調て服す
中諸薬毒
蜂息町釜下
◯又方多く錫糖を食てよし
阿片の毒に中〗たるは始めは酒に酔たる心地に
て後には気をうしなひ昏憤になるものなり醸
醋を温め熱して砂糖を入一二碗を飲しめ
鳥羽にて咽を探吐却せしむれば醒になる
ものなり
巴豆の毒に中て大便下利て止ざるは冷水を
飲でよし冷飯冷粥新汲水に漬喫亦得○又
赤豆煮汁蕾の煮汁黒豆の煮汁皆よく其毒
二味薬
を解多服をよしとす又方黄連と黄柏二
店にあり
を等分にして煎じ冷く服す熱湯熱飯一切
の熱物を服食すべからず
苦飽の毒に中たるは吐利して止ず頓黍穣を
焼灰となし水に浸して汁を取て多飲よし
班発は甲のある蟲なり
班蚕并に元青の毒に中
長さ五六分背に黄と黒ふ
との画ありて見事なり嘴尖て壹の赤き点あり
多く豆の葉に集るものなり芫青は斑蚤に似て
一同所蔵下
中諸薬毒
青く光るものなり
たるは藁豆又は黒豆又は糯
二種共に大毒あり
米を水に和く研汁を取服す○又藍の絞汁
多服てよし
鉛粉の毒に中〗たるは麻油に蜂蜜を和飴糖を
加て服す毒即解
此毒に中たる人には湯茶を包
砒霜の毒に中
与べからず仰臥すべからず
胸腹
絞痛吐して吐ず面青手脚冷厥もの也楊梅皮
倒後にあり薬多少に拘ず水煎服べし○又方急
一店にもあり
に人尿或は人糞汁を多く服てよし◯又方薬
豆粉十匁黄泥十匁鶏子清九箇黒豆の煮汁に和
薬店にあり金物を
て服すべし○又方胆礬礬
三分
腐すものなり
研細し冷水にて潅飲しむべし○又方鬱金の
薬店に
末
あり
蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑柑柑柑
薬店に
あり
の末を井華水に調服す○又方生螺を
一取研て冷水にて服す○又方藍汁多服して
よし○又方香油を其侭飲吐してよし○又方
喜同方法下
砒石を服し遍身赤色をなし昏憤なり或は吐
瀉する者は急に醸醋一碗許を飲しむべし
以上の薬にて吐又瀉
あれば毒解するなり
野葛の毒
山野に有り和名つたうるし蔓草なり
其藤色赤節高く節の所ごとに葉三づゝ
付て葛の栗に似て厚光あり節の間に花を開く
細にして黄なり蔓を切ば汁出す人の身に付ば
體かぶれ痛痒をなし誤
に中たるは急に鶏子三
く食へば人を殺す
枚黄も白も一ッに和て呑下べし○又方野葛
の毒に中り口開かざる者は一尺囲程の大竹を
二尺許に截節を洞て其人の両の脇と臍の
上へ右の竹筒の切口をしかと當置上の方の
切口より冷水を濯ぎて筒の内へ入べし数度
水を易ゆれば口自開なり○又方甘草一味水
にて濃煎じ多飲て良◯又方香油に人糞を
和て飲へし○又方葱涕を飲てよし
〖療瀉法療療不吐蒂を服し吐瀉ものは麝香
薬店に
あり
あり
湯にて服すべし○又方白梅肉を喫良○
一四十二中諸薬毒一四十二
汐急丁朱丁
又方患人腰をかけ桶に冷水を盛其水の中へ
脚を三里の次まで浸し居て味噌汁を飲
へし
諸薬効なきは
此方最よし
和名
あいたで
藍葉
三四月苗
を生ず
粟は
染家に用る
藍玉を製
る草なり
一ツ
蓼に似て短く花紅にして亦
蓼のことし茎の高た一二尺に
至る秋実を結又蓼の如し
此草柳葉まる菓ちゞれ菜の三種あり
一功能はみな同じければ何れも用てよし
和名山もゝ
楊梅
林数丈
に至り
枝を多く
生ず葉
図のことく
冬を経て凋まず
五六月
の間如是
なる実を結
春の末
食べし又実の
如是の花
を発す
色白きものあり
中国の物は竜眼肉
の大きさなるあり
葉の状如是きものあり同種なり
中諸薬毒
四十三
注霞丁朱丁
中諸穀菜蔬菜菌蕈の毒に中るを附す
中諸穀菜毒
大麦麦飯或は大麦麺条を喫て毒に中たるは
腹脹煩べし煖酒に生姜の絞汁を和て両三
盃飲てよし
小麦の毒に中たるは莱服の絞汁を多飲よし
◯又方赤豆の煮汁を多飲てよし◯又方粟
一温飩索麪総て小麦にく
米随意に喫くよし
製たるものに食傷した
宜し
るは皆此方に
○山椒杏仁
参店に
あり
皆麪毒を解
中諸穀菜毒
濟急力卷丁
糒を乾たる侭にて多食し腹内にてふへ腹脹
絶入んとするは醤油を其侭飲てよし
滋糕多食一して中焦停滞しは生の莱蔔汁
多く飲てよし凡飲食過多肚腹飽満たるは
皆生莱蔔の紋汁おほく飲てよし
図説前にあり
薬店にもあり
蕎麦の毒に中たるは楊梅皮
を
末となし白湯にて服すべし○又方蘿蔔の
絞汁多く服てよし○又方過食して腹飽
満たるには杏仁を啖ば即消なり○又方随軍
秋花さく
茶
萩なり
茎葉ともに剉水にて煎じ用ゆ
蜜柑の類の
皮を搗て汁
べし◯又方九年卅一
東ものなり
薬店に
八煎じ
を絞取り飲てよし乾たる皮
あり
て用ゆべし○又方海帯
海より出る品菜と
なし食ものなり
を
煎じ用ゆべし
豆腐を食し毒に中たるは腹脹気塞て甚し
きは死せんとす急に莱服の煎汁を多服す
中諸穀菜毒
濟急力卷丁
べし何薬にても此煎汁にて用ゆ◯又方菜
蔔なきときは急に新汲水を多く飲てよし
◯又方杏人を搗て服すべし
図説中巻吐血
諸野菜毒に中たるは葛
の條にあり
の根を
掘採て切て水に煮汁を多服して良或は生な
るを擦て絞汁を服す亦よし○又方香油を
多飲てよし○又方人乳を飲てよし○又方
童子の小便多く飲てよし◯又方苦参
薬店
にあり
山野にも生ず図
説後に出す
酢に煎じ飲ば吐く愈
橙菜を多食毒に中たるは生姜を多喫て良
茶の毒に中一たるは砂糖を喫てよし○又方
甘草一味煎じ服す○又方白梅を喫てよし
◯多茶を飲て腹脹たるは醋少許を飲てよし
煙草の毒に中たるは沙糖を水に調て飲べし
造法後
薬店
地漿
を飲もよし○又方梹榔子菜を
に見ゆ
り末になし白湯にて服す○又方味噌汁
中諸穀菜毒
濟急力審重
を吸亦よし
竹筍の毒に中〗れば腹大に緊満て手を近つ
くべからず急に蕎麦の殻を煮汁を取多
飲べし生姜胡麻亦よく毒を解す。
造法す
芋の毒に中たるは地漿
を多服すべし
に見ゆ
◯又方生姜汁を飲てよし
野芋の毒に中
野芋は野に自然に生ずる芋なり
常に食する芋も畑に作らず捨置
事三年なるは野子と同く大毒あり
食すれば煩悶て死に至るなり
たるは土漿
後に説
あり
糞汁
人の糞の
汁なり
大豆汁右の内何れも便
に任早く飲て毒を解べし
慈姑を食して気閉〗たるは生姜其毒を解
胡椒の毒に中たるは薬豆未となし服すべし
○喰て気絶んとするは香油を口中へ灌入べし
吐血するは吐
蕃椒の毒に中
蕃椒の毒に中たるは療法胡椒に同
血の條にあり
山椒の毒に中咽戟むせ気閉或は白沫を下し
身体冷痺絶入んとするは急に温湯に灰一
中諸穀菜毒
第二州雑行
爐中竈下に
撮を入攪飲てよし
在所の夜なり
◯又方冬葵
図説前の銅鉄を誤
て呑の條に出す
の根を掘採洗浄て嚼下て
良○又方濃磨たる墨の汁を多飲てよし
◯又方大棗三枚許喫てよし○又方急に新
汲水を多飲てよし◯又方甚しきは人尿を
飲てよし○又方菜油一滴を飲べし
諸海菜昆布海帯紫菜の類を多食すれば腹
痛発熱白沫を吐べし急に厳醋を飲てよし
一木の実又は瓜の類を食て毒に中」たるは肉桂
薬店に
あり
を一味水にて濃煎じ服すべし○又方
石首魚
○閤説中巻小便急
を煮て汁を取多服す
閉の條に出す
一銀杏を多食すれば小便閉て身腫香油を多
造法後
○又方藍汁飲
飲てよし◯又方地漿
にあり
てよし
桃を食し毒に中たるは桃梟を取焼て末と
桃泉とは桃子の一つ二つ樹に残りて
なし服すべし
枝に附て黒くなりたるをいふ
中諸穀菜毒
沸急州糖
「西瓜を食し毒に中〗たるは番椒を剉水に浸
濃汁を飲てよし
薬店に
少許白湯に
あり
甜瓜の毒に中たるは麝香お
て服べし○又方塩を白湯に撹服す最よし
○又方酒を酔ほど飲てよし
菌蕈の類の毒に中たるは地漿を多く飲て
よし
地漿を製ゆる法地上を掘て坑となし新汲
の水を澆水を洗水て撹水の澄るを候て其水を用
是を地漿
○又方人頭垢を取て水に和て服
と言なり
れば必吐却す吐尽ば服べからず○又方香油を
多飲てよし○又方陳壁土熱湯の内に入澄冷
して飲べし○又方甘草ヲ
薬店に
あり
あり
を麻油に煎じ
服すべし○又方茄子能毒を解す何にして
なりとも用ゆべし○又方忍冬生草
図説脚気
にあり
ならば其侭啖ひ乾たるは煎じ服すべし○
又方鯵魚の硬鱗
平図説下
図説下
にあり
を取乾し末となし
水にく用ゆ○又方生荷葉搗爛水に和用ゆ
中諸穀菜毒
湯籍刑者
乾たるは煎じ服す○又方人の屎汁服して一
切毒ある菌に中りたるに妙也○又方吐下し
て止ざるは茶の芽を末となし新汲水に服
す好挽茶あらば用へし○又方薬無ときは
図説衂血引
坐
冷水を多く飲べし○又方山梔子の
にあり坐
にあり
水煎じ服す
笑菌を食したるは熱を発面赤眩暈し口砥
水の如くなる唾出で笑てやまず極れば悲哭
造法前
造法前
或は血を吐て死す急に地漿の
を多く飲
に見ゆ
べし○又方人の糞汁を多飲てよし
松蕈に酔たるは豆腐を食すべし凡先豆腐
を食し後に松蕈を食すれば不酔
凡蘭久しきを経たる者皆毒あり若毒に中
たるは茄子を煮て食し且其汁を飲べし
凡菌の類笠の上に毛ある者笠の裏に荊なき
一者笠と茎と脆く落者夜見て光ある者腐囲れ
者笠と茎と脆く落者夜見て光ある者腐爛れ
かゝりて蟲ある者采婦こと色変者木耳の類赤
して仰巻く生ずる者菌を煮て姜屑飯粒を投
臍急防倦下
中諸穀菜毒
湯篤茂補助
其色黒者煮汁人影
移ざる者皆毒あり
和名くらゝ又まひりぐさ
苦変
葉は槐の葉に似たり図の
ことし根の状図のことく
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□
にして黄色なり
至て苦し
一此草処々山谷野
原或は田の畔抔に
生す春生じ冬
凋夏黄白の花
を開く秋七八月
の頃実を結び
莢をなす莢
の内に子あり
小豆のことし
花の状かく
のことし
莢の状如是
し内に三
四粒ツヽ子
あり
一同臍卷下
中諸穀菜毒
麻疹{
沖繩州箱川
一海魚なり三種ありしまあじもろあじまあじ
まあじ長サ二三寸より壱尺余に至るものあり
状図のことし
しままやいいいいいいししやややややふふふふふやふふややふふふふふや
海道の硬鱗あり魚鱗あり魚肆に是を
ぜごと言此を削取く用ゆ
中酒毒
油并に塩の毒に
中るを附す
酒の毒に中たるは菜豆を粉となし水に調て
服す○又方赤豆煮汁を飲てよし○又方粉
菜煮汁を飲てよし○又方生藕を搗て汁を
取服○又方沙糖を温湯に拌て服す○又方
九年母皮を煮て汁を取多服てよし○又方
図説吐血
葛の花
に出す
を水煎じ服す○又方桑椹
を喫てよし◯又方蔓青菜と米を煮熟し
中酒毒
湧急方巷丁
て滓を去て汁を取冷を待て飲べし○又
図説下
を焼て灰となし服す其
方眼子菜
にあり
侭煎じ服す亦良なり
酒に酔気絶〗たるは小便桶の小便桶の小便を去て其内
へ徐々と水を入浮たる垢を取急に熱湯を
茶碗に入右の垢を湯の中に入其清たるうは
湯を口中に灌入れば鼻の中より気息出て
醒るなり
焼酒の毒に中面青口噤昏迷なり甚は遍身
色青黒或は血を吐或は血を下死とするは冷
水を飲しむれば立死堅く禁ずべし若此毒
に中たる事を覚ば急に衣を脱横臥てころ
ころと哀轉まわること数回すれば悪心なり
吐却して愈○又方其人を裸体にして温湯
の内へ浸漬して媼煖ならしむれば其毒お
のづから解
臍総方脈下
中酒毒
焼酒に酔く醒ざるは薬豆の粉を煖水に撹
灌飲しむべし即醒○又方好醋を二三盃
飲べし○又方甜瓜蔓ともに搗て汁を取口
中に灌入飲しめて愈○又方蘿蔔絞汁を多
く飲てよし◯又方熱き小便を多飲てよし
◯又方胡瓜搗汁を取服蔓も亦用べし○又
図説吐血
を採搗て汁を取口中へ
方葛の根
にあり
灌入飲しむべし葛粉を煖水にて灌入れ飲
薬店に
しむるもよし◯又方甘草は
しむるもよし○又方甘草かりに末となし煖
あり
水に服す○豆腐を擂面胸腹に塗置は醒るなり
阿蘭陀酒の毒に中り死なんとするは塩を水
に煎じ五六椀服てよし
油煠物の毒に中〗たるは九年母の皮を煎服べし
桐油の毒に中たるは吐瀉止す熱酒を飲べし
塩滷の毒に中たるは豆腐を絞て漿を取服べし
豆腐なき時は黄豆を水に浸し搗爛
吐却して愈
汁を取灌下てよし凡熱飲すべからす
一同二十二丁
中酒毒
沸急リ九
和名
ひるも
眼子菜
一水田中に生ず棄
の面て青背紫其
状竹葉に似り
六七月蔓延秋の
一未より冬は勿論
春迄は莖葉なし
根を掘取用べし
根の状
如是
中魚介禽獣肉毒
蟲の毒にあたりたるを附す
諸毒通療ずる方を附す
烏賊の干
諸魚毒に中たるは巻魚に
たるなり
を水に煎じ
服す○又方冬瓜を研て汁を取多飲べし
一鮫種類多し物を
◯又方鮫皮
焼灰となし水に攪
一砌に用る皮用て良の
図説前
服すべし◯又方苦参
にあり
にあり
三匁許醋に煮
汁を取服し吐却してよし○又方紫蘇薬薬薬
薬
店
にあ
煎じ服す○又方黒大豆を煮て汁を取匁
り
閣下に
く飲べし◯又方酸模様
の葉を絞て汁
見ゆ
臍惣方巻下
中魚介禽獣肉毒
図説中巻
獺撲に出
を取り服す○又方接骨木
の葉を
薬店
揉く汁を絞り取て服す○又方山査子に
に
あり生水に煎じ服すべし
り
鱠の毒に中たるは生姜の絞汁を飲てよし
池沼に生ず
を煮て汁を
るものなり
鱸魚の毒に中たるは蘆根
取多く服すべし生なるは搗く汁を取服べし
水にとかし糊に
用ゆる海草なり
鱒魚の毒に中たるは海羅姑
湯に
入洋飲べし又能諸魚の毒を解す
鰹魚の毒に中たるは炒たるは炒たる豆を末となし湯
に攪多く飲てよし○又方唐大黄薬店に来と
あり
あり
なし五六分白湯にて服すべし◯又方瘡吾
図説後
にあり
の葉を煎じ汁を取服すべし○又方
桜の葉又は桜の子煎じ服す子は其侭嚼て良
女子の歯を
を飲くよし○又方
○又方鉄漿
染るもの也
薬店にあり塩に漬あるは
橄欖
塩だしして用ゆべし
煎じ服すべし
一切の魚毒を解す事妙なり○又方椎茸煎
中魚介禽獣肉毒
図説前の中
酒毒にあり
服して妙なり○又方眼子菜
水
に煮て汁を多く飲てよし此外一切禽獣の
毒を解す事妙なり
一凡鰹の毒に中たるは冷水を服すべからず
さざさ
河飩の毒に中たるは急に巻魚
烏賊の乾
たるなり
を生
水にて煎じ服すべし炙食もよし○又方一
青砥の磨水を多く飲てよし○又方白礬
薬店にを末となし水に調服すべし○又方人
あり
黒く丸き木
の糞汁を服すべし○又方無患子
の実なり小
児弄ぶ
物なり
一の黒焼て水にて服すべし○又方藍蝋
詳に前の薬毒
の注にあり
水に解服すべし○又方茗荷
の根
菜となし食ふ茗荷筍茗荷
を取り汁を絞服
荷の子出るものゝ根なり
古き錢な
す○又方沙糖を服す○又方古銭
りかはり銭
作一文口中に含み唾を頻飲こむべし
一凡河豚の毒に中たるは辛熱香竄ある丹
一剤等を服すべからず服すれば害あり
転懸方倦下
中魚介禽獣肉毒
蟹の毒に中たるは生藕の汁を取服す多飲
てよし○又方生冬瓜の汁多く服てよし
◯又方蒜を水に煮て汁を取飲てよし○又
方黒豆の煮汁多服してよし○又方紫蘇桑
薬店に
一味煎服す
あり
煎服す○又方丁子
螫の毒に中〗たるは胡椒を喫てよし或は煎
服す○又方藍汁を数杯飲てよし
指甲螺の毒に申たるは紅花一味煎じ服てよし
諸禽獣の肉の毒に中たるは黒豆を濃煎じ多
飲べし○又方蘆根を搗て汁を絞り或は
煮て汁を取多服す○又方眼子菜。
図説前條
に出す
多少にかゝはらす水煎服すべし
諸禽獣の臓を食て毒に中たるは人の頭垢
を取熱湯に壱匁許を攪服すべし
禽獣自死物は皆毒あり人食て毒に中たる
葱に似て細き
は急に胡葱
を剉て煮汁を取り
野菜なり
中魚介禽獸肉毒
冷を待て多く飲てよし○又方生韮を搗て
汁を取服てよし○又方人頭垢前條のことく
して用ゆ○又方白頭蚯蚓八九条播爛酒和一
て其汁を多服てよし○又方壁黄土二錢
水調服
鶏卵の毒に中たるは醋を飲てよし
鴨の毒に中〗たるは糯米の油を多飲て良○
又方温酒を酔ほど飲てよし
薬店にあり色黒
雉肉の毒に中たるは犀角さ
きもの最よし
を末
にして水に和く一銭を服みよし
薬店に
狗肉の毒に中たるは急に杏人
一二合皮
あり
を去て研つぶし水を入和匂て滓を去て汁
を服すべし血片下て愈或は山査子共
薬店に
あり
を加て煎服す亦よし或は杏仁一味煎服し
てよし
馬肉の毒療方犬肉と同じ◯又方甘草を濃
中魚介禽獣肉毒
沖急ナ
煎て多飲てよし◯又方人乳を一盞のみて良
諸の点を誤食」たるは山椒を服てよし
蜈蚣誤て食し毒に中たるは舌脹て口に出ず
雄鶏の冠の血を取舌を浸且咽てよし
蜘蛛を誤て食し暴に死たるは猫の涎を取て
前の薬毒の條に
取様を出せり
後の通療の薬
解毒の薬
いつれもよし
を送
下すべし即吐出なり
小蝦模誤食すれば小便通ぜず臍下悶痛て
豆を蒸腐熟したるなり江戸
死する者あり生政
にいふ寺納豆にはあらず
一合新汲水に投煎濃汁を頻飲てよし
〖中毒通療〗細茶白礬等分末にして新汲水に
薬店にあり女子
く服す◯又方五倍子を
の鉄漿に入物也
の末を好
酒にて服す吐下して良○又方臘月雪水諸
薬店に有
毒を解す貯置べし○又方犀角
烏きを良
とす
す鋳にすりたるを水にて服す○又方藍葉
図説前の薬
末接汁を服てよし青黛
毒にあり
薬店に
あり
も
《題:《題:《振り仮名:《振り仮名:《振り仮名:《振り仮名:《振り仮名:《無
中魚介禽獣肉毒
亦よし○又方人糞汁能諸毒を解○又方地
漿を服すべし○又方香油多飲てよし○又
方黒豆を煮て汁を取多服甘草を加く煎服
極てよし此方最効あり或は升麻口
薬店に
あり
を
加ふしよし
つはぶき又山ぶき
嘉吾和名
又つは
此草多く人家庭の中に栽ゆ桑は款冬に似て厚深緑色にて光澤
あり欸冬は葉薄く浅染色にて光なし此草は冬も葉枯ず茎に緑あり
へし
一秋黄色なる菊に似たる花を開き
一冬は其実房をなし一茎に数顆もあり
一切の魚の毒を解す
鰹河豚の毒に中り
たるに最良なり
同同十二日
中魚介禽獣肉毒
六十一
此草は茎を抱て葉を生ず羊
蹄は枝の端に葉を出す
酸模和名
すかんば
すいはすいこんぼあかぎし〳〵
一此草正月頃苗を生じ茎を抽三月頃花を開く状図のことくにして色赤し
六月頃実赤くなりて枯るなり此草に似て大く花薄青秋枯る物を羊蹄大黄と
いふ此草は葉も花も味酸し羊蹄大黄酸からず二色ともに野に野にも水中にも生るなり
産前急證
胎動
病状妊娠の婦人胎気和せず或は夫の為に困
られ胎動して腹痛絶入らんとするは胎動と
名づく其證腰より小腹へかけ痛く心へ槍あけ
急に救ざれば堕胎す或は産門より血下る
〖療法〗砂糖を白湯に拌服す○又方糯米二合
煮て熟する時分葱の白根十四五茎を入れ
再煮て食すべし○又方辰砂あげに五分鶏
子白三枚よく〳〵調あはせて服すべし○又
方当帰二匁川芎一匁水一杯酒一盃煎じて一
杯半となし用ゆ○又方葱白を濃煎じて
中風の條
に詳なり
汁を取飲べし○又方竹瀝
を取り
多飲しむべし○又方葡萄の根を採濃煎
多飲て胎安
○妊婦八九个月の頃腹内動て子生とするは
やねの桁はり等の
釜の底
〖療法〗療法一療法〗療法
釜底墨釜の底
上のほこりなり
釜底墨
のすみ
なり即なべ
すみなり右二品末となし酒にて飲べし○
図説中巻金瘡
又蒲黄
の條に出す
三匁新汲水にて服すべし
◯跌撲或は重き物を持挙胎安ず或は子腹
中に死する事あり
〖療法〗急に沙糖湯を飲べし扨当帰二匁川
二品共に薬
芎一匁
剉水に煎じ酒少許入用ゆ
店にあり
べし総く胎動に用てよし
胎動
同十三章橋急方巻下
胎漏
〖病状〗懐妊の煩人卒に産門より血下る事あり
若房車を犯て血下るを真胎漏と名づく総
て此證は腹痛なし急に理せざれば胎を堕に
至へし尿孔より血下るは又別なり
生なるものな
〖療法〗生艾を搗く汁を取り一匁汁を取り一匁炒
くば乾ものを
用ゆ
薬店にあり櫛手といふ
べし
阿膠
一匁白礬五分水
透明もの上品なり用ゆべし
一杯半入一杯に煎服す○又方生地黄
薬店に
あり
胎漏
傳急方巻下胎漏
末にして一匁酒にて用ゆへし○又方蒲黄
図説金瘡の
條にあり
一匁白湯にて用べし○又方鹿角
薬店に
傍又は鮫皮に
二味各二匁
当帰
屑にし
あり
てするべし
あり
水三杯を一杯半に煎じ用べし
子癇
病状妊娠の婦人卒に項背共に強直て筋脈攣
急口噤て痰盛にして昏迷或は手足摘搦し
角弓反張心下気上衝舌を長く出し人事を
しらず暫くして醒復作を子癇と云此症救
がたし若口より糞汁出るものあり必死す
療法先介保する人左に認たる法にて心下の逆
気をおさへ且服薬を用ひ足心へ張薬をすべし
沸急方巷一
○此腕にて婦人の肩
をおさへ
左
○此二のうでと肘の間
にて婦人の頭をかへ
前の方へおしつけ
べし
介保人前面状
子
癇
婦
病
を
○先婦人を起し介保をする人は
一婦人の背へまはり右の脚を直に
のべてふみはり左の脚はすこし
一屈膝頭にて婦人の背の七椎の
へんをおしつけ左の臂の二のうで
と肘との間にて婦人のかしらを
うけてかゝへ向のかたへおしつける
心持にすべし其手の腕後にて
婦人の肩をおさへること図のことし
○此拳にて
婦人の心下右
のかたへ少し依
たる所をおし
ながら下のかたへおし
一おろす心持にすべし
○此膝がしら
にて婦人の
背の七椎の
へんを向の
方へおしつけ
く重かすべ
て動かすべ
からず
○此人は婦人の
あしさきを
おさへて
法
る
す
保
介
考べし
右のことくして右の手臂をのべ握
拳にて婦人の心一かき
一拳にて婦人の心下少し右の方へ
一よせて按つけ下のかたへ按下類
一心持にすべし左の手は向へおし右
の拳はおしおろすつり合よく心
会へき
なり
○此拳婦人
の心下をおす
右
○此あしはふみはり動かす
べからず此国の
ことくの形ち
にてよし
介保人背面状
○婦人の心下とは乳の
下の通りにてあばら
骨のきはの少し右の
かたへ依たる所を按
て下よりつきあて
をおしふせぐべし
十九
○此左手は前の図の
ことく婦人かしら
をかく
○此膝頭にく婦人の
背の七椎のへんを
一おしつけくよし前
の国と考合べし
同断修方法
子癇
図説
煮皮を去肉を取先手以て婦人
服薬車蝦
後にあり
の唇を開噤たる歯を蝦肉を以て擦こと二三
度にして其煮汁を口中に潅入て飲むべし
口自開を俟て其肉を啖しむべし即效あり
◯又方淡竹を伐火に焙て汁を取多飲しむべ
し○又方艾葉を鶏子大半分許を醋二椀入
一碗に煎じ服すべし○又方葡萄を水に煎
じ汁を灌飲しむべし○又方熊膽五分白湯
にて濃とき辰砂ありに五分を送下すべし
薬店にも
貼薬法蓖麻子
あり
皮を去研碎て糊に
おしまぜ紙にのべく足の心湧泉の穴に貼
べし紙は径り一寸四方許円剪てよし湧泉
の穴
一同二月一同
子癇
此所へ薬を貼べし
海中に生ず大さ七八寸より大ならず形図の
くるま蝦
ことし龍蝦に比ば細長して背に硬刺なし
一殻薄くして灰白斑の紋あり煮ときは色淡紅く
一変ず環曲く車の輪のことし故に車蝦と言又此に
一似て小く三四寸のものを芝蝦と言代用ゆべし
妊婦腹痛腰痛
懐妊中何故となく腹痛事あり
〖療法〗塩一撮濡紙にくるみ炭火の内に入れ焼て
赤なりたるを酒或は白湯の内へ入れ攪飲て
よし○又方急に黄汁を下すは黄茂サ
薬店に
あり
剉六匁粳米五合水に煎し服すべし
前條に載たるは
◯妊婦腰痛又下血不止事あり
痛なし茲に載
たるは腰痛あり
て別なり
妊婦腹痛腰痛
汐念す。朱丁
〖療法〗艾を酒或は水にて煎飲べし○又方百
草霜
釜底の
箒に作たるを
墨なり
二匁椶櫚灰
用るもよし
伏龍肝
竈の下の
三匁末となし一二匁づゝ白湯に酒と
焦土なり
童便を冲て右の薬を入攪服さしむべし○
腰痛ばかりならば大豆一合酒三合煮て汁を
飲べし○又鹿の角の尖五寸火の内へ入れ
赤く焼酒の中に入又焼く酒の内に入れ如此
すること数度にして右の酒を飲べし
子鳴
子母の胎内に
ゐて啼なり
妊身の婦人傾跌或は強に手を伸て高き処
の物を取ることあれば腹中鳴ことあり胎気
安からざる故なり
〖療法〗其妊婦片時許の間鞠躬く居るべし自
安し又は豆にても何にても席上へまきちら
し其婦人にひらはせてよし尤片時の間
ひらはしめべし
子鳴
湯元丁朱丁
二
臨産急證
凡催生の際用力太早を戒惟忍痛てほどよ
く飲食を進自然に任て催迫の時を俟べし
一二日又は四五日に至るとも妨なし然か
逼迫の候をまたず妄かに離身さんとして
一用力はやきゆへ難産に至者おほければなり
◯凡分娩逼迫の候は産母必臍腹急腰間重一
一痛糞門逆急一身尽くあつくなり眼中火の
一如になり胞水或は血倶に下るとき母用力
て努力べし児己生る是は
其時いたれるなり
難産
胞衣不可を附す
兒の頭正直
證候正産
にして生下かぬるを碍
に出るなり
難産
沸急方菴
産といふ又児先足を露を逆産とす又児先
手を露を横産といふ又児母の後のかたへ挂
しを根後といふ又児母の左か右の方へ偏見
右数澄総て難産
の額角を露を偏産といふ
とす服薬の方又
大抵通用す故に
今茲に一条とす
薬店に
服薬麝香
一銭水にて服すべし或は塩
あり
あり
鼓
内豆
納豆
なり
一両旧青布に裹火に焼赤くなりしを
研末となし二味和匂て一匁許を秤錘を焼て
酒の中へ入れ浮て其酒にて服さしむ亦良
薬店に
◯又方雲母
あり
末にして一匁温酒にて
服す麝香少許入最よし◯又方鶏子三枚
黄ばかり酢を少し加へ酒にて服す○又方
薬店に
清油と蜜
と等分湯を少し冲てよく
清油と蜜薬店にと等分湯を少し冲てよく
あり
調服してよし○又方古銭を火に焼赤して
酒の中へ入れ其酒を服すべし○又方人参
何も薬店
鶏子白一枚
末乳香末一匁辰砂五分〇
にあり
海急力程丁
生姜汁少入撹て服すべし○又方益母草剤
図説
疔毒
にあ
にあ搗汁を煮て服す
手法
古より難産の諸證俱に手法あり然れども
歴練諳事人にあらざれば軽易施しがたし
且筆には其意を尽しがたければ唯其大略を載
て看生人をして心会しめ大謬なからんことを欲るのみ
○児母の産門の左か右のかたへ偏て生かぬる
は産母を仰臥せしめ軽々推て児を上の方
へ推あぐる心持にして児の頭頂を正しく
なをし置く後に産母努力ぬれば児生下
○児産母の後のかたへ桂りたるは看生人綿
衣の類にて手を裹み殻道の外傍より軽々
と児の頭を推て正しくなをし置て用力
べし即生類
盤腸産臨産先子腸出で兒生下て後其腸
収らず
〖療法〗酢半盞新汲水茶碗に七分目入調停て
産婦の面に嘆べし両三度吹かけて尽く縮収
海寒加獲
薬店に
末となし産母の鼻孔へ
◯又方半夏
あり
管にて吹入べし嚏出て収る○又方太紙撚
を麻油に浸し潤く灯を点て吹滅其烟に
て産母の鼻の孔を薫べし即収る○又方草
麻子
薬店にあり園説
十四枚殻を去り仁ばかり
は急喉痺に出す
髪をわけ剃
りて貼べし
研て膏のことくじ産母の頭頂中
へ貼べし腸収まらば急拭去べし
胞衣不下兒生下時看生人産母の胸前をしかと
抱産婦も亦自分にて壮腹を緊抱べし胞衣
下る○又右方にても不下は紙撚に火を点て
吹滅其烟にて産母の鼻の孔を薫してよし
○右法にても下ざるは看生人左の手にて臍一
帯をとこへ右の手の指頭にて胞衣の帯の
着ぎはの所を探りしかと撮て緩々と引出す
べし帯は極脆し手あらくすべからず手法
左の図と参考べし
濟悉加禮川
肥衣
看生人の右の
手なり
臍帯と胞衣
との着き是
なり此所を
よくつまみて
引出すべし
看生人の
左の寺
なり
息をつめ下
の方へ引出ス
べし強く
引べからす
薬店にあり海草にて
を湯にひやして
服薬海蘿
一帖あり人家日用する物なり
ことき或は煮て服すべし○又方五霊脂
薬店
にあり
鼠糞手といふ
一二匁末にして温酒にて用
もの用ゆべし
ゆべし○産婦自ら髪の毛を口に含めば嘔
吐の心付ありて胞衣自ら下るものなり○
又方荷葉炒て末にし童子小便にて送り下
二味米店
すべし○又方牛膝二匁冬葵子一匁
にあり
冬葵図説は諸
水に煎じ服す○又方紅花干して
物便咽にあり
る物
薬店に
あり
に酒に煮て汁を飲てよし○又方鹿角
末にして生姜湯にて一二匁を用ゆ
難産
濟靈爐樓曲
産後急證
血暈
産后忽然眼黒み頭痃して遂に神昏
となるを病家に混て血暈と会え血
があがりし抔いふことなれども此證二ツあり
一ッは産後下り物少して悪血上に攻て右件
の證を見すなり一ッは産後去血過多たる故
氣も又倶に脱て神氣昏迷する者あり二證
一原如此辺に違ば理法も亦大に懸隔つ誤るゝ
ときは死生掌を反ず混同すべからす其證
左の如
血脱昏暈産の時血脱下こと既に過多気も就
所を失ひ気血俱に乏昏暈になり人事を不
濟道殖權助
省其面の色白く眼黒閉て開かず口を開手足
冷頭傾呼吸寂然なるは血脱昏暈なり
療法急に人参一二匁を濃煎じ徐々と灌ぎ
飲しむべし
此證人参を用れば大に害ありと
心得るは誤りなり頓に虚したる
證人参にあらざれ
此故に臨産の婦人あらば
ば救ひがたし
一預独煮湯を煎じ置く急に備ふべしさし
薬
掛ては間に合がたし○若手足冷ば附子能
薬
店
あり一匁を加てよし○其症軽きものは人
参当婦川芎各一匁水に濃煎じ童便を加へ
て用ゆべし鹿角の黒焼あらば兼用てよし
○又方人参茯苓一匁づゝ辰砂五分入て末
にし白湯にて用ゆべし
〖血逆昏暈〗産後悪露下ると少して胸腹脹
痛み或は一時昏暈血壅痰盛に悪血心に上
衝或は面赤色沢あり口噤頭仰頸直に人事
を知ざるは血逆昏暈なり
〖療法〗急に婦人の頭髪を提起し火盆に醋
を沸て醋気を婦人の鼻中に冲入しめて
よし或は小石鉄器の類を赤く焼て醋の内
に投入其気を嗅しむれば醒む扨其醋を産
媚の口と鼻とに塗べし○又方旧漆器
旧
椀
椀
などの類何にても漆
凍或は乾漆を焼て其烟を
に塗たる旧物よし
以て鼻を薫て其気を吸しむべし○又方微
一醒を覚ば急に生鶏卵壱枚打破呑下さしめ
てよし若効なきは童子の小便を多くのみ
てよし尚治せずんば竹瀝を多く飲しむ
べし又半夏を末となし管を以て鼻孔へ
薬店にあり
吹入嚏を取てよし○又方騏鱗血
ちまき手
と云ものよし色
至て赤を用べし
没薬
薬店にあり煉役薬
と云を用ゆべし
二味一
匁づゝ末となし童便と酒と半分まぜにして温め
右の末薬を用ゆべし紅花は
あり
薬店に
の末又は蘇
薬店にあり赤き色を
木
染る蘇方なり
の末前のことくして飲
血暈
薬店にあり黄色を染
てよし◯又方欝金の末
るに用ゆるものなり
炒黒して酢にて用ゆべし○又方荊芥太
薬
店
あり末となし白湯にて用煎服亦よし
一此證は前の脱證とは違く人参を用ゆ
ればいよ〳〵あしゝ用ゆべからず
血卒に大に下るを云
崩漏
〖病状〗婦人俄に陰門より血多出ることあり脱
血過多ければ元気接続がたく死に至る
急に救べし産後腹中鳴もの崩漏すること
あるものなり油断すべからず
療法先急に其病婦を側に臥傍人其背後に
坐く病婦上にしたる脚は長く伸きせ下にし
たる脚は膝を屈て伸したる上の脚の上へ
崩漏
沸雲測
〆
載て屈たる下の脚の膝頭を捉て傍人の手
前の方へ拉よせ上へ向たる病婦の尻臀を
向の方へ押付べし如此するときは陰門緊く
閉ゆへ血自から停て出ず扨左の薬を頻に
用べし薬を用て聢に血止を見て手を放
べし左に図あり考べし
此足は下になりたる足を
上になりたる足の股の
うへにのせたるなり
此足は上になりたる
足なりかくのことく
のばして置べし
此手は女子の膝がしらを
とらへて自分の方へ
ひきつけるなり
此手は女子のしりを向の
かたへおしつけるときは両
の手にてたがひに引
しむるゆへおのづから血
止るなり
〖服薬〗薬〗薬〗薬〗薬服薬〗薬〗服薬〗温水にく服
方は上巻の中
べし元気乏くは独参湯
を用ゆ
風の條に出す
崩漏
薬店にあり布目ありて
べし◯又方木乃伊
香高きものよし
五分末にして酒にて用ゆべし○又方荊芥
薬店に
の穂
も焼く黒し細末となし童子の小
あり
味あり
図ハ中巻吐血
一
便にて服べし◯又方槐花
の條にあり
両百草霜
釜の器なり農
半両末となし秤錘
家の物よし
を焼赤くして酒の中へ酔て其酒にて一二
図ハ中巻金瘡
二
二
匁を服すべし○又方蒲黄
の條に出す
頭のおち洗て
雨水に煎じ服す◯又方亂髪師
雨水に煎じ服す○又方乱髪脚気を出るべし
油気を去るべし
鶏子の大火に焼て灰とす百草霜一匁綿
もめんわたほふ
れいわたなり
一匁焼て灰にし末となして
温酒又は白湯にて服すべし○又方大剤は
図
魚は
スハ
は
上巻疔毒の
條に出す
の根を採搗て汁を温て服べし
○又方棕櫚の皮黒焼にして末となし米飲
にて用べし
同一六二一
崩漏
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
小兒急證
初生卒死
一小児初生て即に死する者あり急に小児の
一口中を視べし懸壅の前上騰に泡ありて
石榴子のことくなるものあり急に指を以
く摘破り悪血を出し布を以て拭去て其
あとへ髪毛を焼灰となし惨べし甦者あり
若悪血児の咽に入ば即死
初生卒死
撮口
ほふづきむしなり
病状其初何事なく啼く漸々面色黄赤気促啼
声出ず舌強て唇青口を撮て嚢の口をよせ
たるが如く乳を吃ず或は白き沫を吐手足
冷は最悪證なり凡此證一臘の内に見るれ
ば十に一生なし
〖療法〗小児の歯齦上を看べし小泡子ありて
其状粟米のことくなるべし急に鍼を以て
図説
挑て悪血を出すべし其あとへ薄荷国
下に
あり乾たるは
ハ生ならば搗絞りて汁を取乾き
薬店にあり
たるは煎じたる汁にく好墨を磨其児の
母の頭髪少許取て手の指を裏く件の墨
に熱口内に擦べし後一時程の間乳をのま
しむべからず○又方先歯齦に生たる所の
小泡子を針にても指の爪にても掻破り其
あとへ生蜜を点て効あり○又方熊膽を
湯にときて灌のませてよし○又方牛黄
薬店にあり爪の中にすり
付て落ざるもの魚なり
五六分末となし竹瀝
取法中風の
図
條にあり
にて調潅入へし○又方蝸牛国
説
上巻疔毒の
條にあり
研爛口の内へ塗べし
灸法小児の両の乳より臍へ斜対に線を張
て断截其線を二つに折て其正中に墨記を
なすべし是灸穴なり左右供に二穴となる
扨此二穴の最中に又墨にて記を付
是は各穴
にあらず
此記の大許一層て其上に一穴を点す是灸
穴なり都合三穴となる一ヶ処に三壮或は七
壮灸すべし左に図せり参考べし
撮
口
臍
風
灸
穴
之
図
・此は灸穴の印也
○此ハ仮点の記也
薄荷
人家にも栽
置又野辺
にもあり
二月の季宿根より苗を出す
葉対生茎方淡紫の小
花を開葉を採揉
く嗅は涼く辛き
香あるもの是なり
四同五巻下
撮口
香気なきものあり茎
一葉花実同しと言ども
用ゆべからず
八十四
臍風
〖病状〗面赤喘急啼声出ず臍脹て突起腹脹満
て日夜啼て乳を吃ことあたわず或は播搦口
噤く撮り凡臍の辺青黒は理すべからす
〖療法〗療法〗臍腫たるは臍腫たるは脾腫たるは荊棘
〖療法〗臍腫たるは荊芥〗臍胆にを煎じ汁を取て
洗浄葱の葉を火の上によく炙冷を候て指
甲にて刮薄して腫たる処へ貼べし○又方
薬店に
田螺三箇に麝香
田螺三箇に麝香薬店に少許を入搗爛て臍
右同断巻下
上に搭須臾して再ぬり易て腫消す○此外
治法并に灸理前の撮口に同じ◯又方大蒜
薄切臍上に灸七壮程すべし
初生便閉
初生の兒大便小便ともに不通腹脹絶いらん
とするは忽にすべからす
〖療法〗婦人をして温水にて口を漱小児の前
後心並に臍下と手足の心と七ヶ処を吸嘔と
頻にすべし凡晒こと三五次にして再口漱
て更右の七ヶ処を赤くなる程口て咽べし雨
便自通ず○又方生葱の白根を搗て汁を取
一同二十一
乳汁を等分に調小児の口中に抹て乳をあ
たへ吮下しむれば即通ず
初生丹毒
はやくさなり
初生小児遍身むら〳〵と赤くなることあり
俗にはや
是を丹毒と言
此毒腹に入ば死す
くさと言
〖療法赤暈せし周匝を鍼にて刺て悪血を出
人家園庭に栽る
し其跡へ芭蕉
の葉にても
もの是なり
茎にても搗汁を塗べし或は赤豆の未鶏
卵清にて和塗もよし○又菜豆末二匁半
大黄一匁生薄荷汁蜜少許に匂て塗べし
右同断巻下
◯又方麻油を塗てよし◯又方馬歯葛中
図説
中巻
咬傷に
出す
一搗て汁をぬりてよし
初生口噤不開
参店に
薬店に
〖療法一療法天南星
末一錢許に龍腦
あり
〖療法〗天南星未一銭許に
許を入研勺生姜の絞汁に調て指先にて
児の牙齦に擦べし立に開くなり○又方
牛黄
薬店に
取法上巻
の末五六分竹瀝
にて
あり
中風に見ゆ
用てよし
同同十八丁
初生口噤不開
八十八
驚風
急驚漫驚の二説あり又疱瘡の
初に昏悶あるを附たり
○初に昏悶あるを附たり
疱瘡の
急驚風牙歯をくひしめ竄視手足播搦或は
反張或は壮熱或は熱なくて此證を発する者
あり且大抵此證を発するときはわつと叫
声をあげく目を引つくる者あり併ながら
初より壮熱ありてうと〳〵昏睡穀をあげ
ずに惟手足を播搦して後に引つくるも
あり此を急驚風と云なり
療法〗凡驚風昏悶不醒は急に熊膽を湯にて
とき児の口を開き多く潅飲しむべし○
薬店に
又方辰砂
一味温水に和く用ゆべし
あり
薬店にあり俗に
鶏冠雄黄
鶏冠石といふ
等分を加ふ亦良○又方
薬店に
を水に磨て汁を灌ぎ飲て
青磯石
あり
よし◯又方涎潮甚しきは鉄粉
やすり
こなり
辰砂
薬店に
あり
あり
よくませて薄荷の煎汁にて潅のま
せてよし○又方蝸牛を研細にして何にて
も服薬の中に入れ用ゆ○灸は章門或は湧
泉
二穴ともに図説上
巻中風に出す
の穴七八壮より十五壮に至
るべし若声の出ざるは穀の出るまで灸
してよみ
右の證候并に理法は驚風実證に施こす
べきなり実證とは固無病なる小児の風
一寒に感じ気化よろしからす或は乳食
停滞て此證を発す又は生人異物を見
同同所奉行
驚怖るに因て亦此證を發るなり慢驚
一風は此に似たれども虚證なり別に證理を
左に載す
慢驚風大抵大病の後或は大便瀉利或は吐
乳食こと数日の後に俄に昏悶驚揺竄視
等の證あり
〖療法〗先大抵艾灸をよしとす神闕気海臓気
国
説
脱陽の條
にあり
図説中風の
図説脱陽の
章門
條にあり
天枢
條にあり
の
諸穴に灸すること数壮なるべし扨態胆を
独参湯にてとき口へ灌べし或は手足
上巻中風の
冷ば参附湯
條に出す
潅興べし醒て後
も右の方を用ひ医の来を待べし○或は痰
盛なるは甘草一味多少にかゝはらず煎じ
飲しむべし
疱瘡初發昏冒伏驚風の
疱瘡初發昏冒状驚風のことくなるあり混淆
にすべからず其初の證は呵欠いで噴嚏し
江尻丁朱丁
て耳の尖冷ものなり扨昏睡面赤顆頬亦赤
し乍涼乍熱を発するあり如斯にして俄
に驚風のことく驚摘は痘瘡の初候なり
〖療法〗療法漫に灸すべからず鍼をよしとす◯
蝉の脱殻を細末となし飲のとり湯或は
白湯に勺灌のましむべし其侭水に煎じ
用るもよし◯又方青黛水に調服しむ
薬店に
摘鼻法半夏
の未鼻に畜てよし梍
あり
莢
薬店にあり詳に上
巻中風に図説あり
の末を等分に加播て
よし嚏いづるをよしとす
第二十二丁
驚風
湧急力省丁
走馬牙疳
はくさなり
病状歯齦損爛或は腫紫黒色に成歯縫より
鮮血出口内臭気あり毒深は臭気も亦つよし
身に熱あり甚しきは歯落唇唇鼻頬頬までも
攻蝕て脱去に至る遅ときは死に至る
凡疱瘡麻疹或熱病時毒等患たる後息
一臭口中臭気あるは其毒清解せさるなれば
一早く良医を迎て療理を請べし延握すれ
走馬牙疳
沸急二番丁
は此病となる可恐
和名どぶがひ又かた貝
〖療理〗先河畔
を煮て汁を
衂血の條に図説あり
取り患処を洗ふべし又淡塩湯或は米油水
にて洗ふもよし洗嗽したるあとへ後の薬
を擦塗べし○尿桶中の白塗を刮とり火
にて焙乾末となし麝香
薬店に
少許入れ研
あり
あわせ患処へ。塗べし竜脳少許加へ用ゆるも
はぐろぶしなり
よし右の方中へ五倍子は
炒黒し
薬店にあり
針青
あかかねのあをきさび
なり薬店にあり
等分末となし加へ
糞紅中に生来くそ
用ゆ最よし○又方蝋銀
むしなり尾のなが
き蟲を
用べし
数箇取りて焼灰となし麝香少汗
入く牙齦に擦又よし◯又方白姜蚕
かひこ
のかた
一くなりておのれと死
一蚕のかへりたる
或ハ蠶脱紙
たるなり薬店にあり
あとのかみなり
を焼て末となし麝香少許入れて研ませて
患処に擦べし○又方麝香黄檗青黛雄黄
又方麝香黄檗青黛雄黄
末となし乾疹べし若患処既蝕損死肌有
走馬牙疳
沸急力裡‼
綿を筋様の物の端へ纏薬を煎して蝕損
たる死肉へ擦却て且軟帛にて悪血を拭ひ
去りて右の薬を捲べし此薬を用て効
女子の用るおしろひなり
なきは定粉
半雨を
薬店にては唐土と云
加へ同く研て用ゆべし用様は前の方と同じ
三味俱に薬
服薬大黄青黛乾地黄一
店にあり
剉く煎じ
服或は末となし白湯にて調へ服す又よし
広恵済急方巻下
広恵済急方巻下植田文敬通失写字
植田文敬通失写字
廣惠濟急全方三巻凡一十類八十六門門
發以證證繋以方而草卉之形状與灼艾之一
孔穴指示以絵図凡暴疹卒痾呼吸存亡之
際医不及延方薬至簡至簡至便而扶危。顛於逡
巡極苦楚于揮霍者蒐羅殆尽焉乃是家厳
一数十稔間潭心研精博訪廣捜歴試経験之
所得非趙季敷歐士海胡其重等書徒収採
前人成方之比也俾此書周布寓内城市邨
野家講戸明備旦夕不測之急則免夫夭枉
伝急方抜
沸急力躍‼
咸遂生生之樂矣耳小子元簡受家厳之命
反覆校訂以授剤氏竊喜家嚴壽衆之誠心
永賛
國家好生之至仁以弗派乎無極因書筴尾
爾若夫撰輯。顛末佐野中野二序悉之元簡一
又何言焉
寛政二年仲秋前一日
不肖男元筒百拝書
江戸本石町十軒店萬笈堂英平吉郎蔵版醫書目録
金匱要略帽義全十間大本
東都医官柱山多紀先生歴朝諸家ノ説ヲ集メ及千金外台等ノ書ニ引
トコロマデノ異同ヲ考校シ且先生ノ按ヲ各條ノ下ニ附ス金円ノ諸説コノ書ニ
モルヽ事ナシ實ニ註家ノ大成也
古方丸散方全一冊小本
東洞吉益先生著ス所也此書往年田信菴先生校正上木ス是歳マク
東洞家ノ分量考ヲ附シ重訂補刺ス
全一冊小本
九散方機
九散方機全一冊小本
此書ハ東洞先生作ニテ金匱傷寒ノ方ニ機変妙用アルコトヲ記シ東廻
翁常用の方也臨病の機変コノ書ニツキタリ日丸散兼用方書也
一本堂醫事説約全二冊小本
巨剣
此書ハ香川先生常ニ坐右ニ於テ驗セシ方ヲ集録ス徃ニ藥選行餘
醫言等ノ書既ニ行ルヽトイヘトモ薬論病論ノミニテ方ヲカク今コノ書ヲ
合テ全備タリ香川家ノ四剤ヨリ始メ先生ノ定方漏スコトナシ
上池秘録小林一冊西川國華先生輯
同続編全一冊同作
同三編仝一冊同作
同四編仝一冊同作
同四編
此書ハ古今丸散ノ方ヲ集ム先大人家ニハ竒應凡一粒金丹婦人家ニハ罷
王湯安神散小児家には万金丹龍角円古方家には紫円備急円ノ
類ヨリ始メ各家ヲ部類シテ且諸家経験ノ奇方ヲ巻末ニ附ス
外科卜池秘録に本一冊同作
此書ハ外科ニ用ル所ノ丸散并ニ膏薬ノ方ヲ集ム外科方書最第一也
小本東都医官多紀法眼開
傷寒方卅小本本東都医官多紀法眼開
傷寒方
中澤養亭作
此書は傷寒発病の初日ヨリ五日迄又五日ヨリ十一二日迄ト初メヨリ廿日余
ノ間ヲ分ク薬方ヲ着シ其間ニハ或ハ下利後窄汗後ナド色〻ノ證ヲ著シ
各條ノ下ニ茶方ヲ着ス門録ニハ山田正珍先生ノ温疫辨又ハ辟温方ナド
委ク出ス傷寒ノ方此書にもルヽコトナシ
救急選方
二冊小本
東都医官多紀先生輯ムル所也先生ノ博覧広才世ノ知トコロ也此書古今ノ
医籍中ヨリ救急ノ奇方輯ハ実ニ先生ニアラズシテ此書ヲ作ル事能ハズ
四方ノ医家必ズ薬篭中にカクベカラズ
醫略抄
丹波雅忠著
大部町忠著
一冊
多紀榛窓先生校
此書ハ今ヲ去ルヿ殆ドヒ百年前ノ物ニシテ晋唐医書卅四部ノ中ヨリメ単捷ノ
方ヲアツメ急病ヲ治スルタメニ撰レタル書也其方ミナ奇験ノ方ニメ且所引ノ
書多クハ今ニ傳ザル本ニシテ千金外台ヲ読ノ大ナル助トナリ古方ヲ講スルノ人必
讀の書なり雅忠は日本扁鵲とイハレシ人也
同様
巨銭
廣惠濟急方藏板三冊多紀藍溪先生著
広恵済急方蔵板
此書ハ専ラ窮郷僻壌或ハ旅中ナド医者ニ乏キ処ニテ急卒ノ病アルトハ坐ニテ一
斃ルヽヿヲ憂ヘ作ラレシ書ニテ平假名ニテコレヲ書シ一二味ニテ奇効アル方ヲ
ヱラビ尤手近ナル草木蟲魚ノ茶ヲ専ラトシ其形状ヲ図シ又縊死溺死等ハ其
手術ヲヱガキ又灸点ノ方モ委ク其図ヲ出シ大人小児急ナル大病ハ言ニ及バズ
諸ノ毒ニアテラレ犬ノ咬ミ蟲ノサシタルナド或ハ火焼ナドマデモ如何ヤウ俗人ニテモ
此書ラミル氏ハ其療治カタ一目メシルベク誠ニ医者ヲ待ズメ命ヲ救ヒ苦ヲ苦ヲ免ニ
ルヽトヲ得ル也故ニ人〻不時ノ用意ニ一部ツヽ所持セズンバアルベカラザルノ書也
而ソノ方ハ勿論古今ノ方書ヨリヱラビ出シ一〻試験ノ良法ナレバ医家ト云モ
豈コレヲ缺ベケンヤ
七巻十冊多紀榛窓先生著
傷寒論輯義
古来傷寒ヲ注スルモノ多ハ古書ヲ読ムノ法医書ヲ講スル式ヲシラズ多
意ヲ用テ恣ニ改竄ヲ加ヘ或ハ紙トノ空談ノミニテ実用ニ益アラズ先生ノ
此書ハ四十餘部ノ注家ノ内ニヲイテ其長ヲヱラビ短ヲサリ又古書ニヨリテ
異同ヲ正シ其疑シキ者姑ク諸説ヲ引テ敢テ臆改セズ専ラ文理確當ニシテ
義理正平ヲ要トシ又古米医書ノ中ニヲイテ仲景ノ義ヲ敷衍シ仲景ノ意ニ
ヨリニテ巧ナル療治ノハナシ或ハ仲景ノ方ヲ好ク活用シタルコト又仲景方ニ加減タル
方又仲景ノ遺意ヲ発明シタルコト凡傷寒論ニアヅカリ治療ノ助ニナルヿハ一〻
毎條ニ附録シテ臨證處方ノ便トナス實ニ傍寒論ヲ解シ傷寒論ヲ活用ス
ルノ第一ノ書ニシテ古来注家ノ企及ベキニアラザルトコロ也
三巻二冊同前
脈学輯要
此書ハ寸関尺三郎ノ位ヨリ跌陽人兜ノ診法平人ノ脈病ノ深浅生死ヲ失
スル法二十四脉ノ形状婦人小兒ノ脉及ビ八怪脉ニ至ルマデ古来脉書ノ精
英ヲヱラビノセヌコレヲ古経ニ徴シ實驗ニタヾシ以テ按語ヲクハヘル脉ニアヅカル
コト此書ニノセザルト云コトナク古来ヨリノ脉書此書ホト切正ナルハナシ実ニ医家
第一必用ノ書也
同様
同鎖
蔵板
醫廣三巻附録一巻三冊同前藏板
此書ハ先生ノ随筆ニシテ神農甞薬医学医科ナドヨリメ何ト云コトナク薬
品ナドニ至リ附録ニハ募原屠蘇ナドノ詳攻ヲアゲ医書古来ヨリノ疑義ヲ
辨明シ人ノコレマデ知及サヌコトヲ見イダシ一〻攷証ヲナシ医学ノ助トナス也是
先生久年ノ積ムトコロニシテ一時ニナルモノニアラズ又何レモ医者知ラズンバアル
ベカラザルコトニシテ無益ノコトナシ世ノ好テ著述ヲナシ博ヲ貪テ拝医ニナル
モノト同日ニソ論ズベカラズ誠ニ古今未曽有ノ書ニシテ特リ医学ノミナラズ凡
学者此書ヲミバ益ヲ得ルコト少カラザル也
同前
素問識
八巻
六巻
霊枢識
内経ハ先生ノ家学ラ此書ノ精密ナルコト世人ノ能知トコロ也況ヤ今刻スルモノハ先生
晩年ノ定本ニテ攷證詳密マタ餘薀アルコトナシ醫道ノ大本ヲ明ント欲ルモノ豈此書ニ
據ラザルベケンヤ
醫方切手領
此書ハ方ノ祖ヲアゲ
同四君了湯四物湯
ソレニ加減ナシタル類方ヲ集タルモノ也一々出典治
ノ類ノ如キ是ナリ
證ヲアゲモ良斑ノ小青嚢施沛然ノ祖剤ナドニ比セバソノ精博教倍ノ実薬籠
小缺ベカラザル書也
麻疹心得麻疹頼要方麻疹纂類各一巻合刻二冊同前
心得ハ先生数次經驗ノ治術ヲ詳ニ國字モテ録シタル書ナリ輯要方ハ諸家ノ
名方ヲ集メ纂類ハ諸説ノ要ヲ摘タルモノニシテコノ三書アリテ治疹ノ事拾芥ヨリ
易シトイフベシ
櫟窓類鈔
八十巻
此書ハ儒書ノ中ヨリ医ニアヅカリタルコトヲ摘出シ類ヲ以テ纂録シタルモノ也
醫ノ政令ヲ始トシテ證治ガ藥ノコトハイフニ及ズ書目醫並ニ詩文ノ類マデモ
悉ク採入セズトイフコトナシ先生ノ博覧古来医家ツノ比ナク此書亦天下
所未曽有ノ威挙ニシテ其益甚廣シ誠ニ不可無ノ鴻寳ナリ
目録
櫟蔭先生文集
五巻
先生ノ文ハ敢テ巧ヲ求ルニ意ナシトイヘトモ能俗習ヲ脱メ自ラ雅麗ナリ且醫
書の攷證證治の論説等發明するとこ口多く其中にあり
醫籍考
白巻
白巻
多紀柳沂先生著
此書ハ朱竹蛇経義考ニ倣テ古来醫書ノ目録ヲ類列シタルモノニシテ歴代ノ
史志及ビ百家ノ書ニ就テ巻帙序跋ヲ挙ゲ並ニ作者ノ履歴ヲ訂シ存伏
未見ヲ表シ書ノ佳否道ノ源流燦然トシテ明ナリ
疾雅
同前
三十巻
醫ノ事ハ病名ヨリ繋雜ナルハナシイマ先生博ク攷覈ヲナシテ正俗ヲ訂シ異
同ヲ辨シテ以テコレヲ約ニ帰セシムルノ書也
五十巻同前
名医公案
此書ハ諸家治験ノ巧妙ナルヲ纂録シタルニシテ古人臨証處治ノ曲折ヲ會得
レコレヲ今日ニ運用セントスル此書ヨリ善キハナシ
難経疏論
巻同前
難経ノ注ハ頗多ケレトモ大抵迂遠ニシテ且稽古ニ疎也今先生諸注ノ的功
ールヲ択ビ更ニ攷証ヲ加ヘタル書ニシテ採窓先生ノ医諸解ト並セ読セ
ズンハアラザルモノ也
名医彙論
八十巻多紀苗庭先生著
古人の病論異同の説悉く載ズトイフコトナク一病就て名義脈法源因證
候治法ヲ析タル大成ノ書也
傷寒論述義
巻同前
傷寒論述義巻同並
一同前
此書ハ輯義ノ餘意ヲ發明メ三陽三陰ノ大義変壊ノ諸候ニ至ルマデ類論
辨列ヲナシ仲景ノ條理ヲシテ一目了然タラシメ治術ニヲイテ明切ナル書
ニシテ敢テ立言ニ意ナルモノニアラズ
区同前
傷寒廣要十二巻同前
同前
此書ハ古人傷寒ノ治術ニヲイテ切正ナル論方ヲ類録シタル書ナリ蝦夷ヘ
ヲ羽翼シテ経意ヲ擴充シ事實ニ大有用ノモノ也
証治通義
二十巻
同前
此書は病因診察辨證ノ要領用薬治病ノ法則方剤薬物ノ理薀マデ諸
家ノ精流ヲ摘出シ一々攷証ヲ加ヘ医ヲ学ブモノヲメ早ク正路ニ入去ル秘帙也
傷寒六経志
一巻加藤猶龍先生著
三陰三陽ヲ以テ更ニ細分ヲナシ一百十三方ヲ配列シ方ゴトニ因証脈治ヲ掲
ゲ剤ノ大意ヲ示タル書ニシテコレヲ薬籠中ニ載テ至テ便利ナル書ナリ
産科指南
二巻多紀藍庭先生閉大牧周西先生著
此書ハ賀川氏ニ本キテ國字モテ其手術証候治法等ヲ演
説ナシタルモノ也先生ハ産術ニ妙ヲ得タル人ニシテ数十年間経
驗スルトコロヨリメ賀川氏ノ未逮ヲ発スルコトマタ多シ且
其論説至テ深切ニシテイカナル初学トイヘトモ暁ヤスカラシム誠ニ
良師ニヨラズメ産術ノ秘訣ヲ得ルノ鴻寶ナリ
京都三条通升屋町
出雲寺文次郎
大坂心斎橋通北久太郎町
河内屋喜兵衛
同博勢町
三都河内屋茂兵衛
三都
河内屋茂兵衛
同安堂寺町
江戸芝神明前
秋田屋太右衛門
發行岡田屋嘉七
同日本橋通二町目
山城屋佐兵衛
同壱町目
林須原屋茂
書林須原屋茂兵衛
書林
須原屋茂兵衛
同浅草茅町二町目
須原屋伊八
同本石町十軒店
英大助板
英人助