宮下温泉記
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- 不明
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- 2026-08-17T19:23:20.819Z
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- 2026-08-17T19:23:20.819Z
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- 場所: [書写地不明]
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- 不明
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- 日本語
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- 枳園山人[寫]
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- ミヤノシタオンセンキ
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- 東北大学
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
宮下温泉記
五日
22580
ゆへ
宮下温泉記
十二
宮下往古よりの温泉記
夫国々の冷泉その土地山気によつて味ひまち〳〵なり
当湯は少し鹹甘して皆脚に通す腎の臓は
則しほはゆふして人の根元なり脾胃は則ち
あまふして飲食をうけいれ諸の臓腑を潤養し
生命其寿の根本也古今奇絵の功能并に聞易
『荒井泰源郎副贈会を
以テ購入セル□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そ〳〵なり
の次第あまし左のせし
一御入湯の節下より肩御面部まて成度も
灌かけそれより湯に入り手足を伸し肩
の隠れるやうに入気をおさめ順環をもとめ
給ふへし
一冷泉は焼銭久火治導引梅摩のうへをこへは
気血をめくらし調和する事に筋和らき骨
くつろき皮肉あたるまり順兵夫補益して
病おつからさる
但飲食は分重をかならす過くへからす
一入湯の度数過たるは猶及さるか如くし湯より揚り給ひて
いまた気血出さまらさるうちう入給ふ故に気血錯乱
して送上す御心得有てしかるへし
一一ト廻り二廻りにて病治すあり十廻りにて治すあり
是病の性重浅深新太異病ありいにしへ源の
頼朝卿親疾を治せし湯王鷲のいためける所は
にや毎日飛来り冷水にひたせし鷲か湯あり
蒲生氏郷公狩の時鹿を射損し足にあたり
いためしにや朝夕山を出て足をひたせし湯
有禽獣なら不思議の奇給はいわんせ人倫
におゐて治せさることなし唯病の軽重を
論せす召功なきとて半途にして止む嗚呼
病も二葉にして伐されは斧を用ゆるにひとし
一肝の臓は東方の木り属し血を蔵し
眼目筋瓜玉を主り気暮方症積驚気
等大将軍の官なれは茶病これによれり火熱
を忌む清水よく寒をあたしめ熱をくだく肝病に
よし
但小児陰陽の驚風ありいつれもあしく五疳によし
一心の臓は南方の火に属し火は血水を得て
潤沢して静なり冷泉よく血を生し血を
めくらす故に安之
一脾胃は中央に居て土に属し飲食をうけこなし
諸臓にわたし一身を養ふ大倉なりひへるを
嫌ひ煖をぬむ温泉よく寒をあたゝめ温
熱を去り脾胃による病ことによし
一肺の臓は西方の金に属し清浄白色
なり熱気こもる時はかねとろけてむねの病
生す冷泉よく熱を解して清し
一腎の臓は北方の水に属し火燥をいむ水火
のために涸るの理なり温泉よく氷をくだき熱
を解し血を生し水自ら溢るにあらすや
○
一首筋肩の左右手腰足のいたみしひれ等に
よし
一頭痛眩暈たちくらみ耳鳴皆逆上に
瓦は長河は用捨有は入り給ふへし
一三木栄恋心気のつかれすじのひきつる
によし
一痰留飲むねの痞によし
一疝気寸白にて腹はり筋ひきつり痛に
よし
但脊より腰を瀧にてうたせ風にあたる
を忌む腹はかならす瀧にみたせ給ふへからす
一積蟲はらの痛によし
●黄疸とて腹はりきいろのやまひ張ま鼓張
によし
一中風病風風温肝病等にて手足へきらず
腰立たすさるによし
一湿瘡痔疾内痔外痔痔漏脱
一組其外種物ニよし
但腰より龜尾まて瀧にうたせてよし
一婦人は男子より三十六病多しまづ月経
をもとゝして鬱気に因て血めくりに
長皿しらぬ瘀血また血塊血積等の
うれいあり血水寒を得て、氷り清気を得て
めぐるなり
但臣泉よく子実をあたゝめ子なきは子
あらしむ奇論いにしへより多し
右之外万病によし温泉法に曰気を
おさめ仮令肩はり痛なば湯のうちに
て自揉給ふへし余は是に效へし
うに〳〵と入給ふ時は気血散乱して其功
を得ることかたしと云々
一御入湯より三四日或は七八日目にいたり人
の生質によりて発熱頭痛眩暈たち
今み腹内なにとなく気分まてあしく
不食等あり是つ和を得て一旦寒は
あたゝまり熱は砕け病うごき是まで
気血いたらざる所へはじめてめくり酔火
の気さたまれるなり御ころに随ひて
入湯大ひによし
但其節瀧は御用捨有へしと云々
永正十癸酉歳七月
嘉永二庚戌年まて
三百三十八年相続
一同年春度初五日藤屋勘右衛門
て上に生守す枳園二人
14781
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