養生集
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- 澤菴宗彭
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- 2026-08-17T19:23:20.819Z
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- 2026-08-17T19:23:20.819Z
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- 場所: [書写地不明]
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- CC0
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- 澤菴宗彭
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- 日本語
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- 陸安齋
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- 10010000025054
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- ヨウジョウシュウ
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- 東北大学
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- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
狩り
2258.
特別
養生集
荒井泰旧氏ノ寄贈(長ヲ
以テ購入セル▽関博士
同同一一十三代番蔵画
それ万物は天地の病なりをよそ無物に物生じ
む事に事おこることは天にありては天の病地
にありては地の病国にありては国の病人に
ありては人の病草木にありては草木の病
鳥獣にありては鳥獣の病也をしこめていふ時は
天地の病なり青天白日の時無物無事にして
あれは天も無病の時也忽に雲おこりいかつち
なりいなびかりするは是なきものに物生し
無事にことおこる則天の病也たちまちに
由おこるは人の俄に痰むねにあつかるかことし
いかづちのなるは人の腹中に火うごきはらわた
のなるかことし雲は水なりいかづちのひゞく
事は水空火気をつゝんで火うちにうごき
はしりて外になるもの也人のはらわたのなる
ことは火なりたんも水なり空も又水なり
天に空なき事あたはず人に痰なき事あた
はず人により多少のかはりあれ共かつてたん
なきといふ人あらさるもの也雲は我かしらの
うへにそかぶと見て雲ありといひ。わが胸にあつ
まるをもつてたんありとおもへ共夜は常に
惣身のうちに宿かしこにあるもの也雲も夏かし
こにありて風に随て集り痰は気ののぼるに
よりて胸にあつまるもの也天の気は下り地の気は
のぼるそののぼる事ひとへなる時は久しく日てり
あるひは久しく雨ふり天地も順ならさる時水あつ
まりて空となる人の気ふさがり滞れはみづ
こいてたんとなる雲は天の中の病たんは身の
うちの病也痰を見ること雲のごとく雲を
見る事たんのごとし病といつは陰陽清濁混し
て気ふさがりとぢたる所より生ずるものなり
気順一無難なる時は病なし人の気順なると
時はその気惣身にわたり気不順なる時は
所〳〵にその気滞家中部下部の間に満れは
其所に熱気生じて其勢かみにつきのぼつて
頭痛し腰背骨節に熱気さし入て痛をなす
喘咳嘔吐数〳〵の病を生ず是無事に事
おこるもの也又身のうちに虫積さま〳〵のかたち有
いける物生じて人をなやます是無物に物生ずる
なり事とは万事也日のなやむことひとつならず
又物とは万物也蛔虫積等の物是又一ならず
腹中ノ長忠
万といへばも類たとなくもるゝ物なし始は無事
なりはじめは無物也然るにその無事に事おこ
ること無物に物生する事は陰陽雑清濁混
してしかふして後其間に物のかたち生し事おこ
るもの也一身をもつて広く天地をみれば天地の
間に生する万物も其生ずる所の子細をきは
むれは一身と同ししかれは天地に生ずる物は天地
の病也草くちて虫となり魚あざれてむしの
生ずるも陰陽混して寒温相うつゝて物そんじて
後生ずる物也天地元清浄やまじはり混して
後不浄となる清浄の所には物生ぜず不浄の
地には蚯蚓のめみず蝦蟇のかへるたぐひの物
生ずる清潔なる水も損ずれは一点のにごり
いできて清濁混して久しく鱗生ず池水始は
鏡を見るがごとし風塵折〳〵うかむでみづ
なめらかに成てまかなくに口をたねとてうきくさ
のなみのうね〳〵生しげることゝなり野の水始は
うろくずなし池水はじめはうきくさなし皆是
病也さる人のかしら久しくいたんで後うみて
やう〳〵ついゑんとする比あるゆふべ燃くらふして
居たりしにしきりにかゆくしてこらへずかき
やぶりぬれは御やらんいぶせき物前へおちたり
くらき中にいろひて見のはうご〳〵物也ともしび
をよんでくはしくみれはうみ血にまろびてかいる一つ
生じてありし也しやうこせざることは人にかたるも
おこかましきこと也これはまのあたりに見きゝたる
ことなり其外口より小亀をふとはき出したる
人もあり身のけはへたる小亀を腹をかきやぶり
取出したる人も有いづくにてもまゝ有と也亀や
かいるの類も陰陽まじはり清濁混して不浄
なれは人の身のうちにも生ずこゝをもつてみれば
万物は天地の病也土に木生ず木は土の病也
故に土は木にころさる木は虫生ずその木必
かれぬ物こりは草おほく生じて野あれ草には
虫おほく生して葉これにむしばまれ林にけだ
もの生して木の根是にうがたる身にのみしらみ
てふ物生して是に血をあへさる物にありては
其物の病天地に有ては天地の病水に
ありては水の病石木にありては石木の病ほれ
をもうちにこめて万物はこと〳〵く天地の病也
むかし季桓子井をほつてひつじのことき物を得た
りみな人いぬなりとす孔子に是をとへば是羊也と
いへり孔子其類を引て木石のばけものは魍魎
と註文には足一つありのなりといへり水より生
ずるあやしき物は罔象といふ目も口もなき物也
といへり土より生ずるをは墳羊といへり桓子の
本り出せるは土より生ずるばけもの也紫野に
大徳寺を草創ありし時庭の池を掘しに
官人たち開山と佳偶のえんをむすひ給ふとて各
にしきのもつこにて土をはこはれし故にこれを
官池といふ今に方丈の前にある池也此地を掘
とき土の下より手も足も目も口もなくしく
むく〳〵としたる物出たり人みな是をあやしむ
開山是を宗仏と名付て法たの下にうめて
当山のまもりとなれとてその日をもつて末〳〵
までも供養をする是を宗仏忌といふと筆
にも残し人の口にも伝へぬ水土もましはりて
うつすればその水土やめりやめる事久しけれは
水土のへんする所には異形の物ともゝ生ず人常
に見る物をば心にもかけずめづらしき事をは
有ましき物のやうにおもふは愚なり常にめみず
かいるの生ずるも鳶からさの生するも其生ずる
子細をきはめ其もとをしれは珍しき物とても常
にある物とても同し道理也こけ草びらてふ物も
陰陽のつるみ水土の変也皆是天地もつはらなら
さる所より出る病也男女のまじかりは陰陽なり
天下にわたりては天地也乾坤二卦なり乾を
父とし坤を母とすおとこはすめる女は濁る血也
其二つの物まじはれは清濁混して気ふさがり
女の魚とゝまりてながれそ女十月やめりその月
みてゝ其子胎を出るといへ共女の一生実に子を
やまひとす火は木が子也木は子の火にこがされて
はたしてつくる物也然れは木より出る火は木の
病なり出る火が子なり火終に消て土灰
なる火より出る土は火か病死の跡なり金は土
が子也金生れぬれは土は性もなき物に成ぬれは
金も土のためには病也水は金が子也子の水
生れぬれはうるほひを子にとられて金かはく
時は金の性尽る是又金より出る水が金の
病也木は水の子也木は水のうるほひをとつて
枝葉花実さかふ此故に水より生ずる木は水の
病也爰を以て母虚すれはその子を補とやらん
いへり子うへて母の食をうばふことはりなるへし
五行かくのことくなれは五行より生ずる万物みな
此ほんゐにたかふなり陰陽のつるみによりて物の
生ずること有情非情ともに道理はおなし気
専なる時は病なし独陽不生独陰不成はな
れてひとりと物の生ずることなしまじはりて
なかれさるによりて万の病は生ずたゝ無病
といつは気の順する名なり病といつは気の順ぜ
ざることば也と心得たんは養性のもとたるへし
よろこびも過れは正気ちつて虚耗の病をなす
いかりをどろくいつれも此三つは七情のうちにては
正気をちらして虚の病をなす悦ぶといへるは
気あそんで血中を行血うるほひてかほ色をます
いかれは気急にして血所〳〵はしり眼にかど
たち俄にいきあらしをとろくといふは物の
俄に見聞にあたりたる時肝気うごひてたま
しゐさんず故に顔の色をうしなふ気きこなる
故に血へんず肝臓のふより血変する故に
かほの色青く白しをとろくす又肝にあり
悦といかりとは違順の二境によつて我をしたがふ
時は悦び夜にたがふ時はいかる悦といかりとたな
こゝろのことしひるかへせは表裏別なれ共気と
血とのさはく事は同し事也物うれへ物おもひをし
かなしみをそる此四つはいづれも気むすぼこの
魚とぢて鬱の病をなす醤にかず〳〵有といへ共
其もとは気ひとつなり気は散ずるにも又へる
物なり背せずちらさずたゞ気をとゝのふと
云事養生の専要なり欝して気のへると
いふことはたとへは火は炭なりすみは火なり
炭をは欝気にたとへ火をは正気にたとふすみ
おほくして火すくなけれは炭に背せられて
火消留是気鬱しく正気のつくるたとへなり
又鬱をひらけは気生ずといふてひらき過れは
遠て正気又へる物なりすみの背によりて
火の消るとてすこしあるうへをかきちらせは是也
火きゆるかことしたゝ気をとゝのへて順ずる心得
専用の物也一年は五季也七十二日つゝ五つ
あはせて一年とす春七十二日夏おなし秋同し
冬おなし又春夏の間と夏秋冬の間と冬
春の間とに十八日つゝ土用なり此四土用を合
せて又七十二日あはせ是五季也五季を合せて
三百六十日なり然れは五季は木火土金水の
五行をの〳〵七十二日つゝ王をもつときなれは土用な
りとて土の七十二日王をもつ時計に人にたゝる
へき道理なし然るに無病のものものも土用には
心あしく病人は猶たゝりをうくる事は夏の
火気と秋の金気うつりかはる其間に有十八日
なる故に両気まじはりて気のさはぐ時なれは
天地と人の身と同しき故に外さはげは身の
天地もさはぐ故なり土用のたゝりをなすには
あらず二季のまじはる所に気さはひで病を
発する道理也まじはらされは事なし水穀
まじはりて酢酒の味なるかことし
一虫積の出るといふことはまことにあたりたること也
をよそ虫積などゝいふ物も人の家にゐる鳥獣
巣にをりあなにすむことく人の職腑の間に
をの袖〳〵の巣をかまへ引こもりて常はある物也
美食大溜なとすれは常よりも気まして気
あふれて虫積の巣へ気がこみ入故に虫をののか
巣にありにくゝして外へ出るもの也然れは虫出る
とおもへり熱気をゆむときも国虫積さし出気
節のかはり土用八専などにさし出るも皆気の
うごきます故也腸胃甚しく熱し又きはめて
ひゆるにも虫胸へ出のぼりて口へ出又下へくだる
ことなり熱により寒によりて虫巣にあらず
して出るもの也寒によりて出る虫は其色白し
熱によりて口へ出あるひは下へくだる虫はその
色あかし虫死て出るはこせ熱共につよしいきて
出るは寒熱共に軽し美食好酒をひかへ
麁食なれは虫積もちたる人も一生くるし
からずして終るもの也故に虫積の春は気を
くだしへらず薬味也気へるときはをののか
巣にやすくしてあるもの也必某にて虫をころ
すにあらず虫をころさんとせは人あやうかるへし
たゞ気をおさめて虫を巣へかへす心持也又気
のほつてむなさきをつく事有ていたむをも人
常に虫かぶるなどゝいふ虫にてはなけれ共某は
虫薬をのみてたがはず火胸につきのぼつて
痛むこと覚又虫なりと常に人のいふ事也
常の虫薬にては心持少かはり有降火の薬
よし
一八専はみつのえねに入てみつのとの亥にあく八
専といふことはみつのえ水と子の水とめぐりあひ
甲乙の木と刁卯の木とめぐり合かやうに十千の
五行と十二支の五行とひとつにめくり合日八日
有ゆへに八せんといふ専は専一の儀也二つの物
一門に成ゆへなり八専十二日のうち四日は支干の
五行のめくりにはづるゝ故に間日といへり丑辰の
戌午なり八専は五行まへにめぐりあふ故に
気さかんにして病気うごく又八専のあくる
次日きのえねなり六十一日つゝにて六気のかへる
時なれはまじはる気さはぐ故に病人たゝりをうく
一きのえねは六十一日にめくる冬至は十一月の中也
冬至の後のきのえねの日に陰きはまりて一陽は
じめて生す是をはじめの気とす第二の甲子
第三の甲子是を二の気三の気といふ又夏至は
五月の中也夏至の後の甲子に一陰はじめて
生して陰陽こゝにまじはる是を四の気といふ
第五六のきのえねを五の気六の気といふ六十日
つゞにて六匁三百六十日にて又前年のことくかへり
めぐるきのえねの人身にたゝることは陰帰かける
時なれは人の国所を入かはるに爰をさるもの爰
に来るもの相交りてつとひさはぐかことしかやう
の心をもつてそのまへうしろをつゝしみぬれはたゝ
りもかろしかはりめのまへうし路につゝしみなく
して外は風寒にかんじ内は食傷房事
なとをかせば時節たゝりと相合て病事の外
おもくなる此心持養生の為に入事なり
一右の六気に又其年めぐる支キによりて客気
の六つがそふてめぐるなり其年のたみ病を
かねてしりその年に入置き薬種など覚地
する事医のしる所なり
一五行といふ事珍しからねとも五門は木火土金水
の五つなり行は陣の字の心なりつらぬるとよむ
五つの数をつらぬる故に五行といふ行はめぐる
心也春は木夏は火土用は土秋は金冬は水也
五行をの〳〵其時〳〵の王なり春は木の王する
時なり脾胃木の剋をうけて死のくらゐ也
すき物をば用捨の心あるへし一むきにおもふへ
からすちとからき物を身て肝気ををさへ肺に
ちからをそへ脾胃を補ひてよし肺は脾か子也
子を感して母を補ふなるへし夏は火王する
時なり肺の臓火の尅をうけて死の位なり
にがき物をは用捨の心有へし一むきにおもふへか
らす少しはゝゆき物を用ひて心気ををさへ腎に
ちからをそへ肺を補ひてよし腎は肺が子なり
子をまして母を補ふるへし土用は四季に
ありといへ共夏秋の間にあるを本とす秋は金
にて脚の臓王をもつ時也木は金の慰をうけ
て肝のざう死のくらゐなり少にがき物を用て
心のちからをそへ肝のざうをたすけてよし肝が子を
ますは母を補ふなるへし冬は水にて腎の
ざう王をもつなり水の剋をうけて心のざう
死の位也少あまき物をもつて腎ををさへ脾
胃にちからをそへ心のざうを補ふ土は火が子
なり子をますなり
一五ざうの本味は少用る時は補ふおほく用る
時は瀉になるまことに天理也脾胃は水穀のうみ
にして食腑なれ共小食はよく五臓をやしなふ
大食すれはあふれて心瀉下す是を世事に
あてゝみれは大欲は身をやぶり小歌は身をた
すく
一すき物少くへは肝のさうにちからをそふおほきは
とがあり肝脾胃にあしこりあまき物少くへは脾胃
をやしなふおほきは胃に食をとゞこほらすさたうの
胃火をするがことしにかき物少くへは心に補ひ
あり過れは心を瀉す又肺にたゝるにがきは火の
化なりさたうかんざうといへ共こかるゝ時はみな
にがしこがれたる物は肺金をこがすべきか音声
をいたすにあまき物がよし金を生ずる故なり
にがき物はあしゝ火剋金の故かからき物おほく
食すれは肺をそんすさんせうの心気を地として
けんばうするがことし又肝のざうの剋味なるか
故にさんせうおほく食すれは眩暈すしはゝ
ゆき物を少用る時は腎をやしなふおほきは腎
の毒なりしほを好みておほく食するは腎よはき
故なりおなしたぐひのちからからんとする物也
然れともちからのよはき人が人の手をとらへてわが
ちかえにせんとするがことしをのれ力よはふして
大力のものに取つくは還て引たふさるゝかことし
世のことはざによはき家につよきかうばりと弐覧か
大かたうちよりしらする物也食をおもふは胃中に
食つきたることをうちよりしらする也此時食すれは
病に某を用るかことし欲にておほく食する
故に毒となる水ののみたきとおもふは内の熱
することを外へしらする也少のめは秦のことし
欲にておほくのめは冷にあてらるゝ物也あつき
物をこのむは内かひゆる故也あるひは夢に河水なと
見るは内熱ある故也ねがふ心ありて夢にみゆる
火をみるは内ひゆる故也火をねがふ道理也
高き所へのほる〳〵と夢にみるは上気也高き所
よりおつる〳〵と見るは気しづむ故也大小便なとの
爰かしこにありてむさきことを夢に見あるひは
鳥けだものなとのくされてはらはたなとのぐや〳〵
とある所なとを夢にみるは心気つきて上達
せすして我はくれわたの間にわが心がおちいりて
ある故也鳥けだものゝはらわたといふはをのれが
はらわたなりわが心がはらわたの間に”あるをは
わきまへずして夢に外にあるを見るとおもふ也
一心腎つきたる時は死たる久しき人を夢にみる
物なり年寄の今の事をは忘れて五十年
三十年さきの事を能覚ゆるかことしたゝいま
一現在の人をは見ずして青の人をみるは真気
たえて当分の事をは忘れて正気のたゞしかり
精神つきたる故なり
つる時のおぼえか残りて死せる昔の人をみる也
一薬をも不断のめはきかぬ物也毒になるものも
くひつくれは腹と毒とが知音してさのみたゝらぬ
かことし薬を常にのめは大事のきうなる
病の鳴ちやくときかさる也数服かさぬれはきけ
ともきうなる病の時は一ふく二ふくにてきかざれは
薬相応せぬとて其薬をかゆる故に療治さだ
まらずして病もとをりてあしきこと有腹に薬の
なじまぬやうにしたるかよし人に異見するに
なれなじみたる人をは心やすくおもひてきかぬ物也
常になじまぬ隔心なる人をは恥て同心する物也
灸なとも年中ふだんすれは後にはきかぬ物なり
春秋にしてよし又其間にもほどををきて思ひも
かけぬやうにしてふとしたる灸は能きく物や
人をせつかんけうけするも日〳〵にかまびすしく
いへはきかぬもの也折〳〵時分を以てはきといふて
常にいはぬかよきなり
一山城のある山寺に長命丸といふ某よ所の国里へ
取てゆきのめばふしぎのしるし有その寺の
あたりのさとのものにはきかぬ也近所のものゝ
腹中とは某か知音して早速相速相応せず
一万のはつ物をはまつ少づゝ食してれん〳〵には
おほく食してもたゝらぬ物也なしにても柿にても
去年をはりてよりことしはつに食する故に
暖中とをのきたるによつてあたる物也毒のきく
も春のきくも同しほどへだゝりては毒も某も
はたとしるし有人をもひさしくとをのけは互に
隔心あるがことし三日不相見無為旧姫君といへり
一ぜんぶにむかひさま〳〵の食味をつらねたる中にても
はしめはやきもし煮もしたるやはらかにあたゝ
かなる物を食してつぎ〳〵にさしみ膾なとをは
食してよしすき物ははらわたちゝみて及びす
のびぬ所には必気あつまりていたみを生ず
あたゝかにやはらかなる物を食してよく胃へ食を
うけしめて後すき物を食すれは男におさ
むる心ありてよしすき物はおさむる道理
あり渋斂の味なり過るは又あし
朝にはからくにがき味ひ少用てよしおほくは
あたる朝には気のぼつて肺にあつまる五臓の
気肺に長すれはなりからきにて胸をひらき
食を胃へおさむ覧にかゝりてはあまきすき
ものをめ用てよし過るはいつれもあしこ
あまきが胃をやしなひすきはおさむるあぢはひな
れは胃をおさめ肝腎に精をとぢて明朝
生発の気を期すべきか
一五味何れも過れはやぶるゝ物也然るに塩は終日
食する物ことにいらずといふことなし然れ共過て
もわさはひなしたゝ是水と相応する故なり
終日する物水をもつてとゝのふ故に水をふくまず
といふことなし又一日のうちのむ水おほしその
水と相応する故にたゝりなし一ひぬりの塩を
じきに舌にをく時ははなはたしはゝゆしと
いへとも一盞の水に入てのめはしほ口にもおほえ
さるにてこゝろふること也又人にこえて用ば
とかあるへし
一気をとゝろふと云事肝要のこと也気平和に
して心のゆふ〳〵と有ことやひとへに気を補ふ
にもあらずひとへに散ずるにもあらす薬を以て
とゝのふ事は医のたくみに有気を以て気をとゝ
のふことはわれに水然れともわれといかりをとき
むね”の背をひらくことなりかたきもの也是をはらむ
とおもはゞ気を物に移してその物に衣いかりを
うばゝせ我背をひらかすべし花を折て瓶に
入ては花にうばゝせ香一雄たきては香に気を
うばゝすべしいたく腹の立事あらはふりあせて
月を見べし鳥けだものにも心をうつすへし
むかふ物に気をうばゝすのはとかふする内に
いかりとけむすほゝるゝ気散してをのつから
とゝのほるもの也そのいかりにふみとまり背に
とぢらるれは気のびんやうなし祖師も随縁
消旧業といへり随縁とはむかふ物に気をうつす
道理也消旧業とは前にいかりたる事胸に
欝したる事のむかふ縁に随て転ずる道理也
我胸の中の背気をむかふものに移してけれに
うばひとらせて胸を口もなきやうにすへし罪業
といふもむねに残りてさらぬが著と成たるをいへ
り季心が物につきてその物がわれをなやます事
ありかのわれをなやますにあらすわれわれを
なやます道理也はなれ馬をとらへむとおもふが
馬につく故にあるひはふみあるひはくひつく是は
われとくひつかれたる道理也とらへんと思ふ心を
むかふはなの梢に成ともうばゝせて胸をこくうにして
とらへんには馬やすくとらふへし犬あり門に
入にたぐ門のいしかのきの瓦を打詠て我気を
それにうばゝせてする〳〵と門に入に犬かつてをかさ
す口に陀羅尼をよみ呪をとなべて難をのがるゝ
事も散乱の気を毘陀羅尼にうばゝするもの
道理也万のまじなひことなとも入ことなり
一さる女胸に気有てみやう〳〵と久しくわづらひて
諸医手を尽してもならずさるゐしやのいはく
此女人の病はこひぢのおもひ有化配の人なりと
いふ此女是を聞ていの外いかり我婦えさやうの
心なしいかなれは此いしやわれにあらぬ難をいひ
つくるとてくろくものをこることくにいかりてのち
右の病薬をのまずして平愈すいしやの一言
にてむねの背をうばひとれるはかりことなり
一気さかんに脾胃もよのつねの人は一日に両度
心にたるほと食してあひ〳〵に物をくはぬやうに
腹中を仕つけたるか能なりさありとて一度に
飽食するはあしゝ
一気よはく脾胃たくましからぬ人は少づくさいく
食して胃の気を引あぐるが養性也気虚の
人は何成とも口に入あるひは湯をのみても気を
たすくるがよき也一粒の米にても口に入て
口をうごかせは則胃の気のぼるもの也うるほひを
とるあぶり物にても口へいれ是をかむに則口
にうるほひ生ず口うごけは胃の気その食気
をうけてそのまゝのぼる物也たゝ物いふにもくちは
うごけとも其時はうるほひなくして”食にうご
けはうるほひ生ず是食に胃の気のほるし
るしなり胃の気といつは穀気なり同気相
もとむるとて上に穀気うごけは胃より又
穀気がのほるなり
一気は上達すれはめつりて病なし上気とては
なし下陥して下部にあれはさま〳〵の病をなす
一気のやむと云事はなし血はやむもの也気は
かたちなしやむへきやうなし血はかたちある
故にやむ血をやかするものは気なり血は気
より病をうく血といへは肉骨筋皮皆其
れり血ばかりのことをいふにあらす
一百病気にこゆる事なし風寒の病といへ共
風により寒によりて表の気うちへせまり
気のあつまる所に熱気生してのぼりては頭痛し
腰脇に気せまりそこ〳〵の肩となる是を
風の痛みといへ共風は病因にして風寒に依て
気痛をやめる也冷食をして食傷をやむ
といへ共食の冷によりて腸胃の気滞つて
気のために腸胃痛むもの也食傷の薬は
湯気をのふる薬剤なり
一人の身のうちへ風の入と戸の口窓のひ方より
風の吹いるゝやうの子細かりはあらに人の皮はだへ
はいかにも宮々にしてすきまなきもの也邪気
乗虚入とはいへど人のはたへいかに虚して密
ならされとも窓にもぢさいみのうすき布を
はりて内空なる家へ風の吹入ることくなる物に
はあらず風はだへをふけは冷て弥はだへは
ちゞみふさがる物也然れは猶以風の吹入へきやう
なしたゝ風寒にあたれは表の陽気内に
入て表いよ〳〵ひゆれは気弥内にせまり気内
に薫蒸する故に内是によりて熱気し
其熱頂にあがりて頭いたみ肺をせめて咳嗽
し鼻に清涕を行なりすゝはな内熱して
かはく故にいげ肺にのぼりて鼻へ出るものや
湯のいきのことし外風寒にして内は気の
熱なり故に是を外へ発散するに風気
とおなし性なる薬のむは内に風をぬかせ
内にある気を外へ吹出す道理也此気内へ
吹入たるは風寒か外より吹入たれは又そのことく
うちより風楽を以て押出す道理也風が
内にあるを払ふにはあらす風によりて内へ
気せまりたるを風を以て気をはらひ出すの
道理也どつくはつきやうくはつすでに無風独揺
草といへば風をのぞく某にはあらす則此薬
風の性なり防風藤葉等みなよくうごひて
をのつから内に風吹て気を外へ出す物なり
気君へかへつてはだへあたゝかにあせいづれは
本腹す余熱有は気のあつまりたるあとなを
熟すたとへは火をはらひすてゝも其跡あつき
かことし余紙をしりぞくるは寒薬にてすゞ
しめて治すくはつかうしやうきさんもろ〳〵の
風寒に用ゆけ薬を点検すれは導気の
薬なり参蘇飲も大体同し風病といへ共
気をみちびいて治するものなり
一よろづの事仕はたさんとおもふに気つくる物
なりたとへは十のこと九つ半して残所の半成共
打置て先気を少やすめぬれは残所の半を
仕たすことはやすくして又かさねて十の事を
するに仕なす物なりい方半にして是ほとの
事をと思ひてしはたせばことの外気尽てほとの
ことはならさる物と延寿院法印の語られしは
道理尤やせり
一病者は食のあてがひ肝要の事也鷹は肉のたて
やうによりてよく鳥をとるといふことげにもなり
病は口より入といへりをよそわれは何ほと食して
よき比なりとおもふ分量を定むへし座敷に
にまるほと人を請すれはあまる人は廊下に
たゝすむかことし食の胃へ入みち也先へ入たる
食胃にみちたれは跡よりくふ食は胸に有て
心あしく脾胃も損する也人にわざをあて
がふにもまつ二つ三つあてかひ其事仕おほせたら
は又あとより二つ三つづゝをいふてはくるしまず
して十のこと十なからなるもの也一度におほく
あたへぬれはわざをせざるさきに草臥てとげざる
もの也少なれとも胃へ食がゆきとゞけはそれ
にてひもじさはやむ物也尤その食少なれ共頓而
消して又食をおもふ心生ず其時又胃へ食
入ぬれはひもじさはやむもの也かやうにあれは胃
くたびれずして能五臓をやしなふなり
一道にかなふたる人とて寿命長からんにはあらす
大聖釈迦如来長くて八十歳にて入滅なり
孔子も七十三にてをはり給ふたゝ天命をうけ
たるに多少の不同有其定りたるより
内にてはつると又定りたるよりのぶるも有
それは夕の不同也大体はうけたるほとの血
気つきぬれはをはるもの也身もち心もち能して
及ぶるも有あしくしてつゞまるも有つゞまるといふは
七十八十まくもあるへきを食事淫事よろづの
行跡あしけれはつゞはたちにても果ぬる物也
又よくやしなひぬれは六十まていくへきが七十八十
までもあるもの也又身もち遂に叶ふたる故に
命みじかきも有又道に叶かぬによりて命長き
も有もの也道にかなふてみじかきは何としたる
事なれは道身のために心をくるしむる故に
命つゞまるもの也人の為に身心をくるしむるは
仁となり故に身を殺しても仁をする事有と
孔子もいへり身心をくるしめても義をかくまじ
きとおもひ礼をかくましきとおもへは身心くるし
むなり一言の約束をも違ぬれは信なきもの也
とおもへはいくましき所もゆき久しくをるまじ
き所にもをり長座窮屈にくるしみ風雨霜雪
をもかへりみす信のために身心をくるしまむ
是みな道にたがふましきとおもふ故也如此ならは
道しるゆへに命みじかきもの也土民百姓の
道もしらぬものに長命のものおほし是は心に
かこなことなくで命のぶるもの也又道に叶はぬ
故に命のぶるとは道しりなからひづめて仁にも
心をくるしめず義にも礼にもくるしめすたゞ
心のまゝにして人のくるしみをもおもはす我さへく
るしからすはとおもひ人のいそぐにもいそがす心の
むかふやうに身をもつ人は一切道にはかまひなく
たゝ身のやすきそれとおもふ故に命のつゞまる
へきやうなし是によりて我うけたる血気の
尽るまては生るもの也顔曰は亜聖の才とて
聖人についだるものなれとも不幸短命とて
わかくはてし也大かた天命の血気つとの物也
養性の道を能得たらんには夕はけぶへし
又養性の道理をば得たれ共心のまゝならぬ
身は得たる道理をもなしかたし心に任せぬ
身はおもひなからにはてぬるものなり
一気有あまる人の背病は気をはたらかして
気のへる時は鬱気散してよし過るは虚に
かへるなり
一気不足の人督病は気をはたらかす共その
うごきちやくとやめ遠見して気をはらす
ともあさくしてやがてやむへし
一気はすくなき時は下へおち入て上達せずして
めくらぬ故に気朦ことして背の病あるやうに
おぼゆる物也真気不足にして短少なれは問心
あり必誓気にはあらす然るを誓なりと心得
て気をはたらかしうごきはしることをよしも
して是を養性なりとてあやまること有
当座は夕ある気なれともひきたつる故に
一だんと気よき物也然れともだたい気すくなけれは
気一度〳〵に少つゝなれともへりて後は行たり
ともたゝぬやうに成もの也かやうの人をは気を引
たつるにも引たてやう有へしあさ〳〵とかろさ
事にて行たつるかよし一旦戸障子なとを
さらりとあけきなとに水をそゝき又香なとを
たき朝夕立て有屏風成とも立かへて座を
あらためなとするにて気生する物なり
一われは生付気沢山にして丈夫成とて生付を
るへからす気はつかひやうにてへるものなり
かけ行する事専也骨をはらすとてあや
まつて気のへり有ものなり
一実背は気むねにあつまりてもだ〳〵として心
あしきもの也気つよくして能めぐれとも七情行
とめられて背するものや
一虚にして背するは気下部ほがみにあつまり
三焦の気ふさかり気上達せすして是もむねに
つかゆるやうにしてためいきをつく物也虚証にして
気下部にあらはむねにつかへいきとをしきことは
有ましき儀なれ共む程の下まては気のぼれ共
のほり達せすして。胸の下につかへてある故に
いきとをしき事は同性なれとも実証との
かはり有也実証の背は気はめくれとも何
成とも其おもふことかなしむとうれふることに
行とめられて”背すると気のぼり”めくること
ならすして胸に逗留するとのかはり也たとへは
三町の道を行つかずして二町めまて来りて
そこにてとゝまりゐる心なり是は力及ばず
してかくのことく也気はすくやかなれとも七情
にとめられて上達せす下へめくりかへらずして
中途に逗留して胸につかゆるとのかはり也
一気と体をわけて養性の心持有へし体をは
うごかしつかふを養生とす過る時は体つかる
気はつかはずして静なるを以てやしなふ是も又過
れはしづみ一所に滞て背の病をなす
一気は全体にわたりてあるもの也体をつかふ時は
則気をつかふ也然るに気をはつかはぬをやしなひとし
体をはつかふをやしなひとすといふこと意得かたき
事然なり”気つかふといふは思惟心利ありて
気のつかれと成故につかはぬを養性とすといへり
気をつかふと云は心をかねていふ也心はむかふ物ことに
〽おもんばかり有こ気は非情のものにて水火土
金の気と同しおとんはかる事なくしてめぐる
はかり也故に体をつかへは気はおもんばかること
なくしてめぐる計也体をつかへは気めくる故
に満て病なし爰を以て状をつかふを養
生とす
一心は気をのり物として気に乗てはたらく
心はたらき過ぬれはふるもの也おもんばかり
おほき時は心つかる気はうごき過ぬれは
散してへる物也気より心をおしみ心は智慮
に減し気は動転にへる物なり気より心
をおしみ心より気をしづめて互に養生す
扨丈か
一元気を養ふことは何とすべきぞや元気といふは
いかやうの事をいふぞ元気とは胎。内にありて
母より我に伝へたる気也臍のをよりつたへ
たる物なり故にほその下にあり血にもあらす
水にもあらすしてうごく物是也気は動を体
とする故にうごく事過ぬれは気へりまた
かつてうごかされは気滞るもの也そのうごく事
中を得てよし元気を日夜にうごきはたら
かしてつかへ共つきぬは穀気をもつてやしなふ故也
穀気たえぬれは元気も消する物也元気は
ともし火のきゆるかことし
一中気とは脾気なり脾気は穀気也脾気を
中気といふは脾は土也中土の官にて土は中央に
居て四方のことをつかさどれり脾のさうより
四臓へ気をくはることなれは脾胃やぶれぬれは
四さうともにやしなひなき故に五さうともにつき
ぬれは元気の立へき所なしその本は元気な
からその元気をつぐ物は脾胃なり一大事
のもの也脾胃は中を得るものなれは食過
ぬれはあしゝ又とほしきもちからよはし中を
得て養生とすへし
一脾胃には物のとゝまりふさがる事をきらふ
通りしてあらため〳〵してまへの食はさきへ
伝へ〳〵して残らさるやうにするかよし下地の食
つきぬにをひかけ〳〵物をくふ事甚あしき也
一脾胃は嫌臭穢とて何にてもそこねたる物
あた
一胃へ食をおさめても胃中にて滞れは胃中
にて食物そこぬる程にそこねたるものを
しよくしたると同し事也胃中にてもろこ
ねぬやうに心得へき事也胃中にてそこぬるとは
まへの食も消せさるかり又をひかけて食す
れはかさなりて滞るによりて食物内
にてそこぬる物なりすきおくびの出るは
食内にそこねたる気あふれて口へ出る
ものなり呑酸と是をいふ
右東海寺澤庵作之
黒玉付三十二枚
此沢庵禅師養生集を書する人をある時松見に
とひけれは是はある商大家の珍せよして宗新
の念跡なりけるを予若かりし時なつしはへり
しに今是を見るに我か筆跡とおもはさりき
一尤禅師の書を手本としけるにやはとありけれはし●
ある時は年つぬらむ後は筆者の不審ならん
ことを思ひはかりてかていふ尤松見書藝あれは張立
おくものなり
2358
一龍光山大徳禅寺百五十三世四十歳最新
和尚創万本東海寺号冥之
正保二歳乙酉冬十二月十一日書姜二字都筆化之百七十三
一
御安斎
七十三歩六匁
一胃へ食をおさめても胃中にて滞れは胃中
にて食物そこぬる程にそこねたるものを
しよくしたると同し事也胃中にてもろこ
ねぬやうに心得へき事也胃中にてそこぬるとは
まへの食も消せさるこり又をひかけて食す
れはかさなりて滞るによりて食物内
にてそこぬる物なりすきおくびの出るは
食内にそこねたる気あふれて口へ出る
ものなり呑酸と是をいふ
右東海寺沢庵作之
一里玉付三十二物
此沢庵禅師養生集を書する人をある時松見に
とひけれは是はある商大家の珍せよして宗新
の念跡なりけるを予若かりし時なつしはへり
しに今是を見るに我か筆跡とおもはさりき
一尤禅師の書を手本としけるにやはとありけれはし●
ある時は年種ぬらむ後は筆者の不審ならん
ことを思ひはかりてかていふ尤松見書藝あれは張立
おくものなり
2358
一龍宝山大徳禅寺百五十三世沢歳最新
和尚創万歳に東海寺号冥之
正保二歳乙酉参十二月十一日書学二字都箋化之者七十三
一
御之安
七十三歩六匁