膳部作法之事
- creator
- 不明
- created_at
- 2026-08-17T19:23:22.650Z
- updated_at
- 2026-08-17T19:23:22.650Z
- field_rights
- CC0
- field_creator
- 不明
- field_language
- 日本語
- field_has_image
- true
- field_identifier
- 10010000026479
- field_ocr_status
- completed
- field_title_yomi
- ゼンブサホウノコト
- field_attribution
- 東北大学
- field_oai_datestamp
- 2025-11-13T07:12:28Z
- field_oai_identifier
- 10010000026479
- field_ocr_updated_at
- 2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
書名
膳部作法之事
写
所蔵者
(備考)
聖
所月
究2
研年
学引館
資料番号
撮影
6式成
O株平
狩り
膳部作法之事
第八周
TELLAL
膳部
不審庵
花
一膳部御法之事
▽井泰旧坊ノ陶器を
以テ購入セル各関博士
猟野亭吉氏藩職画
折敷は奈易在世の比者境折敷角不切也なへ
と申て等輩の時はいつれもぬり折敷の足なく平折
敷にてゝ鶴塗は黒塗のあかりこかと陰精進統而
鶴塗の足付は古田織部殿御意にて世上にをし給へて
はやり候されとも壱高之時は在之事候鶴其子細者
宗易薬院両所は秀吉大閤昼夜のさかいもなく不時に
御成候故木具払底数度ニ及候故つねの木具の
足なをはいすみくろめと申ていかにもそさうに陰置
折々御出候を尋と申侍候也椀折敷之類は皆用なる
事に候へは時之宗匠之御意によりはやる事有之
候まゝさしてさたまりたる儀はあらす人々相応之もの
すき専用〳〵塗折敷而は箸も杉著にてゝ也折敷
を木具に仕候へは菓子入之ふち高かよひ置引物等も
八寸にすへ候也此等の類は皆木具に仕候其外重箱食籠
湯継以下の道具皆塗物にてゝ木具の時は如白著
にて作也
引菜はをしなへて杉箸にてゝ也侘は等輩には木具を
出し候事を嫌候也され共一向之侘にても貴高の人を申請
候又は等輩たりといへとも歳暮一年頃の初会なとに候
木具を出し候其外は木具を出さぬ泥候其子細は等輩の
参言なとに侘者ふと木具を出し人は貴高の人に
出し候木日に損せすして奉之故やらんとうたかはれ候故
昔よりきらひ来り候也惣別茶会に一度出したる木
貝を損せすとも二度出さぬものにてゝ貴賎によらに
茶湯は内外を清浄を本意と仕候へは心中の嗜新要
に候也古語にいはく認たるよりあらはるゝはなしと申候况や
ふたん召仕義来の心中をもはちらるゝ也不時の夜
会には貴高の主人たりといへとも侘は木具等一切出シ不申
俄に木貝調なく候故もし古き木具やらんとこたかはれ
候はんかとのたしなみにてゝ也然を世上にきゝあやまり
をしなへて夜言には木具出し候事奈易きらはれ候へ
つると計覚候大名富貴の家には何時木もゝを出しても
人々至しんたち不申候亦如何様之侘たりといへ共夜咄
菓子の茶の湯にても定置申請候時はかならす木具を
一可被出候浅黄御火は貴高の人に出し候侭たとひいかやう
の侘たりといふとも五具求貝は必嗜て置てよゝ揚持は
勿論柳の皮つきにてゝ宗易ゟ来黒もくを用来
候其外詫は杉にてもしはのぢくにても不宅ゝいつれもとは
申なから侘等の箸楊枝のけづり様随分言を入々かね也
料理は宗易茶会の日記見候にたぶん一汁三菜にて
近代二三之膳迄も出候無益の事にゝか二汁五菜程可
然候か侘は何時も一汁三菜一箱懸り調菜之儀は時節の
はやり中も有之物なれは時に応し世そくのふうに
したにひてよし諸事もりかたなとはいかにもかろく登
四十巻なくいさきよく見へ候やうにしるし候何れと申
なから料理簡菜はいふうを嫌候つねあり来たる料
理をいかにも急を入風味よきやしにしなし候事専用候
食物受用之時初心くわさとして何にても出候物毎に皆
給つくし候はて不叶様に御心得候と相見へ候心ある相定見候
ては殊外見長しかるへく候或はかまほこふせいの色菓子等をも
給残し候時は紙に包懐中して心安き相容と猶めを
ひきはなをしめてきらい物をも皆くひつくしたるおほ
してこさゝやきなとするけしき亭主勝市臣のそき居
をもしらす相着の心中をもはぢさる有法寔に無念共
可云也先達のをしへには茶言の序つくは食物等を
もむさとくいさかす行仏等を相嗜人にも気すいしと
見へ候はぬ様。とある言葉を聞あやまりたる仕かたと
相見へ候人毎に貴賤をわかすきゝい物あるならひ
なれは残してくなしからす候懐中なと仕候事別而妙也
殊当世二三の膳迄も出候所にて食物皆尽し筆成
間敷申候或は臆かせいの物を給残し今一はしなと
さらに残し候やう成事を嫌候也諸事是にて知へし
一摂家門諸方御成之時は木具の足常よりも三そうはい
程高ク仕候御笑物等皆々淡黄御器にてゝ二ノ御膳は
対に御膳相応に用意仕候御引労之重箱御食継
杓子御湯継御菓子のふち高等迄も皆木具に仕候
御食継も三方にのせ其侭御前に置候御包置は前の
さんほうにて仕候香の物躰重紅之儀は不及申御抔
御尋物其外にさかな御湯継御菓子のふち高等に至迄
御前之分は不残三方にのせ候や御本膳も三方にて
申所も間々見及候へとも茶湯座敷には似合候はぬ
とてふゝや御菓子はふち高の足を高かなて三郎む
に其侭出候ても不苦候三方に載候時は不ち高足なし
にてゝ書院、被為成候而後段出候はゝ不及申御菓子計出候共
御前之分は皆木具三方にてゝ也御相伴衆改外牛
公家諸大名官位之衆中候者常の足付の高サ能
候也食継湯継等は皆塗物にても通ひは御前之外別に
出を食語もつねのことくかよひ益にのせて出しけのもく
其旨にて万事の通ひを仕候也香物鉢重箱の内
の引菜等肴等幾致出候は御前に被召上候後三方ゟ
取をろし御相伴衆、近て抔は一同に八寸の足付にのせ
かんなべもふち高も八寸の足付に載ら也但御前之ふち
高足を尊付て三方なしに出候也其内無位無度之
衆あらは木具等の由足なしにてゝ食継湯継かん鍋
等は官位之御衆一同に不苦候也但生位無度たりと
いふてかね又は高家之衆にて人のめしもをえ衆中
には官位之衆位之衆同事にも仕来候時節の見合
肝要也諸出家衆之内出世の衆諸大名御出之時は
諸門諸衆の御膳部之内少から略候三方は一円いたし
不申候食継湯継かん給へ等も御相伴衆へも一同に通し
候也大将はお此候得共御相伴衆とても人により佐
之条時節之見合右同前也国師大僧正其外天
下に無際名僧衆武家にても大納言の御衆に准
諸門諸衆か御相伴衣之儀は右可為同事者也主君
は世語に申侍ことく我家のと申ならはし候へは
無官無位に下たはしといふ共随分作意をはたうかく
善を尽しめる程にも御馳走有之事に候也是は
一御相伴衆も家内傍輩衆迄の時の事にて御
若御相伴衆外人又は浪人衣にても心あ出入之衆を
頼候事も在之候今様の衆相着之時は平人の膳都
に仕候也余りにき乞過ゝれは多分の人之嘲奉之
事つゝへは遠而主人のため悪敷候当分は主人のあい
しらひかろ〳〵敷相見え候得共心へせも心さく
人口をはり候事忠の本意たるへき旨申伝候
大樹御成之儀式は未致拝覧候条難注候段々御代々
作法存知之功者へ可被相尋候定而摂家へ御作法
と可為見申かと金推箕賤之貪富にかきらす
序品候得は取分侘数寄は時々心をあらため菓子
一種出し候へて随を心を付五尺の菖蒲に水をかけ
たるにひとしくいさきよく万しいたしをさはやかに相
見え候様に仕なし候事此道之本意にてゝ富貴
栄花のあまりに作事路地を善尽く義を尽シ
又は此道之奥儀を能極め物を知顔にはなにたて
自慢したるけにて仕出悪敷佐迄働かさる兵衛
者をは昔よりほこりのたつるなる亭主ふると申
ならはし候然者万事に心を付能々相考まるへく候
料理膳部には限へからす万事に准之者也
一膳を出す作法之事
一勝手之膳立出来候はゝ給仕口をあけ料理とく候間
御膳を可出と案内申羽箒にて給仕口を勝手の方へ
はき出分膳を出候也客により御宜により市主配膳
仕事も候へ共た分給仕の輩にすへさせ也膳をすへ
しまひ座中箸をとられして後亭々香物を持て時宜
を述候也器をとみれしはぬ内に香物をはやく持て出候へは
上実時宜を申候故一座箸をいへ相待候間座中
箸をとられとなひ持て出候也其外か然時分に引菜
一種持く出て食の内に亭主細々罷出料理等之儀に付
あまりいりほか成時宜を述候事姪也酒を出して月は
亭主切た罷出挨拶専用成へし侘にて給仕をも持たぬ
一者は不月子細に候酒を出し候時分は宗易奉世之時分は食に
汁をかゝり候を見て酒を出し候へつる当世は差別なし
いかにもはやく出しか賞翫の様に相見え也昔は酒も
三返にて候へつる当世は返数限りなく肴も酒も千廻数に
応し無際限りやされ共当世も侘は三色可然候か貪者
之儀は不及申と見えたりといへ共万事ものさひたる
やうに仕なし十分になきやうに覚悟すへきよし先達の
教にてし也随然酒は興に乗し人は計なく候条各別之
きなり
惣別料理膳部之儀は昔ゟさしてさたまれる法なし
皆用なる事に候へは時節哥そくのはやか事に随ひ
誰也其人々により合味之厚薄に不同有下戸
上戸あり私たにまかすへからす世上も善物を立きゝ
たらに随ひ候也難徳中和之味ひを分別すくて一道
上ものなり
一摂家諸門諸衆の時御食湯も木地の湯継也湯をすくひ
こし入此三色を三方に置合御前に其侭置迄御紅津衆
一も湯継別に出し候也作法子細なく常のもく食湯楽へ
内に御膳廻の器物等勝手へ取入候なり膳を出し候
給仕の小性かまひの用所すて同は幾度くも給仕口
の障子を立置候也弥膳をすへしまひ先給仕口を
たく座中一同に着をとられ候後香物持出たるか
よくつ
膳をあけ候作法別条なし菓子之出しやう右同前
なり
もろこし我朝の草湯者達之沙汰く申さるゝ
茶湯の茶にもあらすく学問をして数歌の
心をさとりて飲茶にもあらす只咽のかはきを
やむるためには湯たにわかしぬれは無疑やむそと
おもひとりて飲より外には別の子細くはす但すき
と申の候者皆決定して我胸の内に籠候也
此外に奥深き事を存せは二人のあはれにはつ
れ数寄者之数にもれ候へし此道を信せん人は
たとひ和漢の道具を得たりといふとも一物不持
の貧者之身となり尼入道之無智之輩に
同しすきのふるまひをせすして唯一向に湯を
わかすへし
業報差別経曰茶十種徳
一諸天加護六煩悩自在
二父母孝類七寿命長遠
三衆人愛敬八無病息災
四天応随心九悪魔浄伏
五睡眠遠靡十段終不乱
利休入候花之事
一しん菊一岩ほたん一ひとへ三吹
白
一らん一さゆり一菊煮き寒気
一白化一卯のはな一はまきく
一野きく一黄梅一白蓮
一沢桔梗一あさかほ一ひんこの
一利等花一木塗花一白つゝし
一こふしして一梅ひとへ一糸柳
一ぼけ
一かいとう
一常のもえ
一かいとう一ぼけ一常のもゝ
一せんたい萩
右之分上
一はき
一けい一ゑひね一はき
一かきつはた一あやめ一いちはつ
一風くるき一てくせん一しやらそうじゆ
一あんさ一はかたゆり
右之分中
白
一里らん一きゝやう一藤右衛門
藤八兵五共に
一むきほ一米のほ一栗の穂
一むくけきゝ一あふひ色ゝ一しんくやく
一うす
一大てまり一うす一こうす
一はなり一白もゝうすいろ一つはき
山
一わんとう一金盃銀台
右之分下
一べし
一くさくら一かや一べじ
一かし
一松一梅
一ひよん一くみ一こき
一てき一ゆのき
7499
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□