学生・本多元俊の建議書(チフス事件の際の)

created_at
2026-08-17T18:32:47.356Z
updated_at
2026-08-17T18:32:47.356Z
field_notes
狩野亨吉文書, Kano Kokichi collection, 資料名冒頭ヨミ:ガクセイホンダモトヤス, トップフォルダ:第一高等学校関係文書, 階層記号:一高18, 階層名:建議・告発・投書, 所蔵機関: 東京大学駒場図書館, 所蔵機関: Komaba Library, The University of Tokyo, デジタル化: 科学研究費基盤研究(C)「狩野亨吉文書の調査を中心とした近代日本の知的ネットワークに関する基礎研究」
field_format
数量:1通
field_language
jpn
field_has_image
true
field_identifier
oai:da.dl.itc.u-tokyo.ac.jp:46810993-9ad1-751b-a784-6159aa6910d6
field_ocr_status
completed
field_attribution
東京大学
field_oai_datestamp
2026-06-27T00:22:15Z
field_oai_identifier
oai:da.dl.itc.u-tokyo.ac.jp:46810993-9ad1-751b-a784-6159aa6910d6
field_ocr_updated_at
2026-08-28T18:53:25.651810+00:00
生高等学校長 安久 狩野亭吉 建議書在中 三部一年二三組 本多元俊 明治三十七年三月五日 大消毒法に対する考 礼儀誠口礼節にならはず如何なる方法によりて意見を 申上ぐべきものなるやを知らず然気ども今回の寄宿察閑 頭は実に大事件に付玆に無礼を顧みず申述候 今回の事たる誠に大不幸の事なりて直接吾人生命 に関することなれば吾人は勿論父兄等に於ても大に心配 せらす出来得べくんは下宿通学可然と勧告を与ふる もの勘少からざる様にて私も其一人として父兄は切に之 を促し候故に明日曜日頃に退察届を出すんとの老 なり処昨夜の総代念にて秦開領の事結議せらす 甚だ吾人生命の為めに欲喜手堪へざる処に候而し て私は猶一歩を進めて御り如き建言を致度候即 土寮閉領と其了学校も火消毒法を実施する為め 半日間か休業するとの事るが事休業日籾は少なく とも一週間は要せちるべく事間に雨天等の都合により ては概ね十日間位と予期せざるべからず此に於て私は考 ふるに已に十日間を休業すれば最早本月の半分 は消費せらるゝなり残す処十余日而て此間を以て 学期試験等も行はざるべかきるべからざるにより猶 の如き知るべきのみ故に所謂春休みと称する四月の 件略約十日間をば繰り上げて之を本月にまはし 本日に於ける休業凡て二十余日となるを以て新然 一本学期は悉皆休業して学生を各郷里に帰省せ しむるは最集の得たるものならんと信ず勿論試験の 如き一回廃す事となるもそは大事の前の小事の事 十八章閉領によりて急に居所に迷ふものも少なからざるべく 又下宿等に於ても其の設備や食物の如き果して閉鎖 問を安心して暮すに足るものあり切喰や従て病毒の一 かれも全く撲滅し果さるゝ心否や大に考へざるべからず 昨夜総代会に於て本学期休業を提案せるもの あり而は処理由とする処は字は察をはなれて下宿せば 精神上に於て半分陰流に染まんこの事なりき雨す ども余は此の説を可とするものにあらず何とな置ば養生 一加漢々の間に其志想を話すが如き事あらむとは考へ らすざ置ばなり故に更らに此説を閣下の床下に 提供する四第に候而は此説を昨夜の総代会に献 ぜん考なりとも察閉領に決したるは已に時おそく従て 之と隣堵致候故に改めて閣下の許に献する事に候 決して熱休暇を歓して云ふにあらず試験を恐らも いふるもあらず却て試験の如きは消毒の為めの徳薬 間に放て優に凡ての下立らべ迄なりばその試験に 討する困難も大に減じて喜ばしき事に候而かも此際は 区々たる事に拘泥せす断然大断行を要する事と 考へ候ニ付失礼ながら書の如くに候所急ぎ草粟 致し候大罪御免被下度候謹言 一明治廿七年三月五日三部一年二三組 本多元俊 第一高等学校長狩野亭吉殿 第一高学抜長 風 狩野亭吉 建議書在中 三部一年二三組 本多元俊 明治三十七年三月五日 大消毒法に対する考 椶誠鰹節にならはず如何なる方法によりて意見を 申上ぐべきものなるやを知らず必一重とも今国の寄宿察閑 領は実に大事件に付茲に無礼を顧みず申述候 今回の事たる誠に大不幸の事にて直様吾人生命 に関することなれば吾人は勿論父兄等に於ても大に心配 せられ出来得べくんハ下宿通学可然と勧告を与ふる もの尠少ならざる抔にて私も其一人として父兄は切に云 を促し候故に明、日曜日頃に退察局を書さんとの老 なし処昨夜の端代舎にて巌閑領の事話議せらす 甚だ吾人生命の為めに歓喜手堪へざる処に候而し て玉は然一歩を進めて次ひ如き建言を致度候即 七察閉領並に学校も火消毒法を実施する為め 歳日間か休業するもの事なるがその休業日叔は少なく とも一週間は要せちるべく事間に雨天等の都合により ては概ね十日間位に豫期せざるべからず此に於て私は老 ふるに已に十日間を休業すれば最早本月の半分 ハ消費せらるゝなり残す処十餘日而して此間を以て 学期試験等も行はざるべからずゝるにより猶業日数 の如き知るべきのみ故に所謂春休子と称する四月の 伊略約十日間をば繰り上げて云を本月にまはし 本日下於ける休業凡て二十餘日となるを以て漸無一 本学期は悉皆併業して学生を各郷里を帰省せ しむるは最棄の得たるものならんと信ず勿論試験の 如き一回廃す事となるもそは大事の前の小事のみ。 葦閑領によりて急に居所に迷ふものも少なからざるべく 又下宿等に於ても其の設備や食物の如き果して閉鎮 問を安心して暮すに覚るものありや従て病毒の一 如きも全く撲滅果さるゝや否や大に老へざるべからず 昨夜稲代舎に於て本学期休業を提案せるもの あり而は我理由とする処は峯をはなれて下宿せば 精神上に於て半分鎮流に染まんとか事なりき酒を ども余は此の説を可とするものにあらず何となれば養生 か漢々の間に其志恋を話すが如き事あらむとは考へ らすざればなり故に更らに此説を閣下の床下に 提供する四弟に住而は此証を昨夜の総代舎に献 ぜん者なりしも寮閉領に決したるは已に時おそく従て 立を隣附致候故に改めて開下の許に献ずる事に候 決して私は休暇を歓して云ふにあらず試験を恐するゝ いふるもあらず却て試験の如きは消毒の為めの佳業 間に於て優に凡ての下立らべをな得ればその試験に 刻する国座も大に減じて喜ばしき事に候而かも此際は 区々たる事に拘泥せず断然大勢行を要する事と 考へ候二付失礼ながらせの如くに候取急ぎ草粟 致し候大罪御免被下度候謹言 明治卅七年三月五日三部一年二三組 本多元俊 第一高等学校長将監宇吉殿