[101]
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[102]
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  ほのめかす風につけてもした荻のなかはゝ霜にむすほゝれつゝてはあしけ
なるをまきらはしされはみてかいたるさましななしほかけにみしかほおほしい
てらるうちとけてむかひゐたる人はえうとみはつましきさまもしたりしかなな
にの心はせありけもなくさうときほこりたりしよとおほしいつるにゝくからす
なをこりすまに又もあたなたちぬへき御心のすさひなめりかの人の四十九日し
のひてひえの法花堂にてことそかすさうそくよりはしめてさるへき物ともこま
かにすきやうなとせさせ給ぬきやう仏のかさりまておろかならすこれみつかあ
にのあさりいとたうとき人にてになうしけり御ふみのしにてむつましくおほす
もんさうはかせめして願文つくらせ給ふその人となくてあはれとおもひし人の
はかなきさまになりにたるをあみた仏にゆつりきこゆるよしあはれけにかきい
て給へれはたゝかくなからくはふへきこと侍らさめりと申すしのひ給へと御涙
もこほれていみしくおほしたれはなに人ならむその人ときこえもなくてかうお
ほしなけかすはかりなりけんすくせのたかさといひけりしのひててうせさせ給
[144]
へりけるさうそくのはかまをとりよせさせ給て
  なく〱もけふはわかゆふしたひもをいつれの世にかとけてみるへきこの
ほとまてはたゝようなるをいつれのみちにさたまりてをもむくらんとおもほし
やりつゝねんすをいとあはれにし給頭中将をみ給ふにもあいなくむねさはきて
かのなてしこのおひたつありさまきかせまほしけれとかことにおちてうちいて
給はすかの夕かほのやとりにはいつかたにと思まとへとそのまゝにえたつねき
こえす右近たにをとつれねはあやしと思なけきあへりたしかならねとけはひを
さはかりにやとさゝめきしかはこれみつをかこちけれといとかけはなれけしき
なくいひなしてなをおなしことすきありきけれはいとゝゆめの心ちしてもしす
りやうのことものすき〱しきか頭の君にをちきこえてやかていてくたりにけ
るにやとそ思よりけるこのいゑあるしそにしのきやうのめのとのむすめなりけ
る三人そのこはありて右近はこと人なりけれは思ひへたてゝ御ありさまをきか
せぬなりけりとなきこひけり右近はたかしかましくいひさはかんをおもひてき
みもいまさらにもらさしとしのひ給へはわかきみのうへをたにえきかすあさま
[145]
しくゆくゑなくてすきゆく君はゆめをたにみはやとおほしわたるにこの法事し
給てまたのよほのかにかのありし院なからそひたりし女のさまもおなしやうに
てみえけれはあれたりし所にすみけんものゝわれにみいれけんたよりにかくな
りぬることゝおほしいつるにもゆゝしくなんいよのすけ神無月のついたちころ
にくたる女はうのくたらんにとてたむけ心ことにせさせ給またうち〱にもわ
さとし給てこまやかにおかしきさまなるくしあふきおほくしてぬさなとわさと
かましくてかのこうちきもつかはす
  あふまてのかたみはかりとみしほとにひたすら袖のくちにけるかなこまか
なることゝもあれとうるさけれはかゝす御つかひかへりにけれとこ君してこう
ちきの御返はかりはきこえさせたり
  せみのはもたちかへてける夏衣かへすをみてもねはなかれけりおもへとあ
やしう人ににぬ心つよさにてもふりはなれぬるかなと思つゝけたまふけふそ冬
たつ日なりけるもしるくうちしくれて空のけしきいとあはれなりなかめ暮し給

[146]
  すきにしもけふわかるゝも二みちにゆくかたしらぬ秋のくれかななをかく
人しれぬことはくるしかりけりとおほししりぬらんかしかやうのくた〱しき
事はあなかちにかくろへしのひ給しもいとをしくてみなもらしとゝめたるをな
とみかとの御こならんからにみん人さへかたほならす物ほめかちなるとつくり
ことめきてとりなす人ものし給けれはなんあまりものいひさかなきつみさりと
ころなく