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[462]
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ゝつたへし御ことのねをも風につけてきゝ明くれの御ありさまおほつかなから
[463]
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[464]
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[465]
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[466]
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[474]
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うきをもとにてわりなきことなれとうちすて給へるうらみのやるかたなきにた
けきことゝはたゝ涙にしつめりはゝ君もなくさめわひてはなにゝかく心つくし
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あらむ思なくさめて御ゆなとをたにまいれあなゆゝしやとてかたすみにより居
たりめのと母君なとひかめる心をいひあはせつゝいつしかいかておもふさまに
てみたてまつらむと年月をたのみすくしいまや思かなふとこそたのみきこえつ
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とゝほけられてひるは日〻とひいをのみねくらしよるはすくよかにおきゐてす
[475]
ゝの行ゑもしらすなりにけりとててをゝしすりてあふきゐたりてしともにあは
められて月夜にいてゝ行道するものはやり水にたふれ入にけりよしあるいはの
かたそはにこしもつきそこなひてやみふしたる程になんすこし物まきれける君
はなにはのかたにわたりて御はらへし給て住吉にもたいらかにて色〱の願は
たし申へきよし御つかひして申させ給にはかに所せうてみつからはこのたひえ
まうて給はすことなる御せうえうなとなくていそきいり給ぬ二条院におはしま
しつきて宮この人も御との人も夢の心ちしてゆきあひよろこひなきともゆゝし
きまてたちさはきたり女君もかひなき物におほしすてつる命うれしうおほさる
らむかしいとうつくしけにねひとゝのほりて御物思ひのほとに所せかりし御く
しのすこしへかれたるしもいみしうめてたきをいまはかくてみるへきそかしと
御心おちゐるにつけては又かのあかすわかれし人のおもへりしさま心くるしう
おほしやらる猶よとゝもにかゝるかたにて御心のいとまそなきやその人のこと
ゝもなときこえいて給へりおほしいてたる御けしきあさからすみゆるをたゝな
らすやみたてまつり給らんわさとならす身をは思はすなとほのめかし給そをか
[476]
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年月そとあさましきまておもほすにとりかへし世中もいとうらめしうなんほと
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さるへきかきりはもとのつかさ返し給はり世にゆるさるゝほとかれたりし木の
春にあへる心ちしていとめてたけなりめしありて内にまいり給御前にさふらひ
給にねひまさりていかてさる物むつかしきすまゐにとしへ給つらむとみたてま
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きさはきめてきこゆうへもはつかしうさへおほしめされて御よそひなとことに
ひきつくろひていておはします御心ちれいならて日ころへさせ給けれはいたう
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やかにありて夜に入ぬ十五夜の月おもしろうしつかなるにむかしのことかきつ
くしおほしいてられてしほたれさせ給物心ほそくをほさるゝなるへしあそひな
ともせす昔きゝし物のねなともきかて久うなりにけるかなとのたまはするに
わたつ海にしなへうらふれひるのこのあしたゝさりし年はへにけりときこ
[477]
え給へりいとあはれに心はつかしうおほされて
宮はしらめくりあひけるときしあれはわかれし春のうらみのこすないとな
まめかしき御ありさまなり院の御ために八講おこなはるへきことまついそかせ
給春宮をみたてまつり給にこよなくおよすけさせ給てめつらしうおほしよろこ
ひたるをかきりなく哀とみたてまつり給御さへもこよなくまさらせ給て世をた
もたせ給はむにはゝかりあるましくかしこくみえさせたまふ入道の宮にも御心
すこしゝつめて御たいめんの程にも哀なる事ともあらむかしまことやかのあか
しにはかへる浪に御文つかはすひきかくしてこまやかにかき給めり波のよる
〱いかに
なけきつゝあかしの浦にあさ霧のたつやと人を思ひやるかなかのそちのむ
すめ五節あいなく人しれぬ物おもひさめぬる心ちしてまくなきつくらせてさし
をかせけり
すまの浦に心をよせしふな人のやかてくたせる袖をみせはやてなとこよな
くまさりにけりとみおほせ給てつかはす
[478]
帰てはかことやせましよせたりしなこりに袖のひかたかりしをあかすをか
しとおほししなこりなれはおとろかされ給ていとゝおほしいつれとこの比はさ
やうの御ふるまひさらにつゝみ給めり花ちるさとなとにもたゝ御せうそこなと
はかりにておほつかなく中〱うらめしけなり