[1587]
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[1588]
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らさもまきれぬへきほとなれとたいめむし給へき心ちもせすおほしなけきたる
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たてゝきこえの給ちゝのやしろをひきかけて行さきなかきことをちきりきこえ
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せなとし給をあはれにもおかしうも御らむすいといたうやせあをみてほれ〱
しきまてものを思たれは心くるしとみ給てまめやかにとふらひ給ありしさまな
とかひなき事なれとこの宮にこそはきこえめと思へとうちいてむにつけてもい
と心よはくかたくなしくみえたてまつらむにはゝかりてことすくななりねをの
みなきて日かすへにけれはかほかはりのしたるもみくるしくはあらていよ〱
物きよけになまめいたるを女ならはかならす心うつりなむとをのかけしからぬ
御心ならひにおほしよるもなまうしろめたかりけれはいかて人のそしりもうら
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らせまほしくて心とけすなりぬとしくれかたにはかゝらぬ所たにそらのけしき
れいにはにぬをあれぬ日なくふりつむ雪にうちなかめつゝあかしくらし給こゝ
ちつきせす夢のやうなり宮よりもみすきやうなとこちたきまてとふらひきこえ
給かくてのみやはあたらしきとしさへなけきすくさむこゝかしこにもおほつか
なくてとちこもり給へることをきこえ給へはいまはとてかへり給はむ心ちもた
とへむかたなしかくおはしならひて人しけかりつるなこりなくならむをおもひ
わふる人〻いみしかりしおりのさしあたりてかなしかりしさはきよりもうちし
つまりていみしくおほゆときときおりふしおかしやかなるほとにきこえかはし
給しとしころよりもかくのとやかにてすくし給へるひころの御ありさまけはひ
のなつかしくなさけふかうはかなきことにもまめなるかたにもおもひやりおほ
かる御心はえをいまはかきりにみたてまつりさしつる事とおほゝれあへりかの
宮よりは猶かうまいりくることもいとかたきをおもひわひてちかうわたひたて
まつるへきことをなむたはかりいてたるときこえ給へりきさいの宮きこしめし
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つけて中納言もかくをろかならす思ほれてゐたなるはけにをしなへておもひか
たうこそはたれもおほさるらめと心くるしかり給て二条の院のにしのたいにわ
たいたまてとき〱もかよひたまふへくしのひてきこえ給ひけるは女一宮の御
かたにことよせておほしなるにやとおほしなからおほつかなかるましきはうれ
しくての給ふなりけりさなゝりと中納言もきゝ給て三条の宮もつくりはてゝわ
たいたてまつらむ事をおもひしものをかの御かはりになすらへてみるへかりけ
るをなとひきかへし心ほそし宮のおほしよるめりしすちはいとにけなき事にお
もひはなれておほかたの御うしろみはわれならては又たれかはとおほすとや