[1989]
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[1990]
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[1991]
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[1992]
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[1993]
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[1995]
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らひに
身をなけし涙の河のはやき瀬をしからみかけてたれかとゝめし思の外に心
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い人ともはえむに歌よみいにしゑ思いてつゝさま〱物かたりなとするにいら
ふへきかたもなけれはつく〱と打なかめて
われかくてうき世の中にめくるともたれかはしらむ月の都に今はかきりと
思し程は恋しき人おほかりしかとこと人〻はさしもおもひいてられすたゝおや
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いかにあえなき心ちしけんいつくにあらむわれよにある物とはいかてかしらむ
おなし心なる人もなかりしまゝによろつへたつることなくかたらひみなれたり
し右近なともおり〱は思いてらるわかき人のかゝる山里に今はと思たえこも
[2006]
るはかたきわさなりけれはたゝいたく年へにけるあま七八人そつねの人にては
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あるも時〱そきかよひけるかやうの人につけてみしわたりにいきかよひをの
つからよにありけりとたれにも〱きかれたてまつらむこといみしくはつかし
かるへしいかなるさまにてさすらへけんなと思やりよつかすあやしかるへきを
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たりけるふたりをのみそ此御かたにいひわけたりけるみめも心さまもむかしみ
し宮ことりにゝたるはなしなにことにつけても世中にあらぬ所はこれにやとそ
かつは思なされけるかくのみ人にしられしとしのひ給へはまことにわつらはし
かるへきゆへある人にも物し給らんとてくはしきことある人〻にもしらせすあ
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のほりけりよ川にかよふみちのたよりによせて中将こゝにおはしたりさきうち
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[2007]
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れとすみつきたる人〻は物きよけにおかしうしなしてかきほにうへたるなてし
こもおもしろくをみなへしき経なとさきはしめたるに色〻のかりきぬすかたの
をのことものわかきあまたして君もおなしさうそくにてみなみをもてによひす
へたれはうちなかめてゐたりとし廿七八の程にてねひとゝのひ心ちなからぬさ
まもてつけたりあま君さうしくちにき丁たてゝたいめんし給まつうちなきて年
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に猶まちきこえさすることのうちわすれすやみ侍らぬをかつはあやしく思給ふ
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あなかちにすみはなれかほなる御ありさまにをこたりつゝなん山こもりもうら
山しうつねにいてたち侍をおなしくはなとしたひまとはさるゝ人〻にさまたけ
らるゝやうに侍てなんけふはみなはふきすてゝ物し給へるとの給山こもりの御
うらやみは中〱いまやうたちたる御物まねひになむゝかしをおほしわすれぬ
御心はへもよになひかせ給はさりけるとをろかならす思給へらるゝおりおほく
[2008]
なといふ人〻に水はんなとやうの物くはせ君にもはすのみなとやうの物いたし
たれはなれにしあたりにてさやうのこともつゝみなき心ちしてむら雨のふりい
つるにとめられて物かたりしめやかにし給いふかひなく成にし人よりも此君の
御心はへなとのいと思やうなりしをよその物に思なしたるなんいとかなしきな
と忘かたみをたにとゝめ給はすなりにけんと恋しのふ心なりけれはたまさかに
かく物し給へるにつけてもめつらしくあはれにおほゆへかめるとはすかたりも
しいてつへしひめ君はわれは我と思いつる方おほくてなかめいたし給へるさま
いとうつくししろきひとへのいとなさけなくあさやきたるにはかまもひはた色
にならひたるにやひかりもみえすくろきをきせたてまつりたれはかゝることゝ
もゝみしにはかはりてあやしうもあるかなと思つゝこは〱しういらゝきたる
物ともき給へるしもいとおかしきすかたなり御まへなる人〻こひめ君のおはし
たる心ちのみし侍つるに中将殿をさへみたてまつれはいとあはれにこそおなし
くは昔のさまにておはしまさせはやいとよき御あはひならむかしといひあへる
をあないみしや世にありていかにもいかにも人にみえんこそゝれにつけてそむ
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かしのこと思いてらるへきさやうのすちは思たえてわすれなんと思あま君いり
給へるまにまらうとあめのけしきをみわつらひて少将といひし人のこゑをきゝ
しりてよひよせ給へり昔みし人〻はみなこゝに物せらるらんやと思ひなからも
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らんなとの給つかうまつりなれにし人にてあはれなりし昔のことゝもゝ思いて
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[2031]
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[2032]
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[2033]
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[2034]
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[2035]
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[2038]
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[2044]
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にてきはことなるさまそし給へる兵部卿宮そいといみしうおはするや女にてな
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[2045]
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[2047]
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のいひしことをかたれとの給はすおまへにたにつゝませ給はむことをましてこ
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そめさりしかはきゝて後も猶おこかましき心ちして人にすへてもらさぬを中
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[2048]
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つるいみしうわつらいし程にもみる人おしみてせさせさりしをさうしみのほい
ふかきよしをいひてなりぬるとこそ侍なりしかといふ所もかはらすそのころの
有さまと思あはするにたかふふしなけれはまことにそれと尋いてたらんいとあ
さましき心ちもすへきかないかてかはたしかにきくへきおりたちて尋ありかん
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しいてて思いりにけん道もさまたけ給てんかしさてさなの給いそなときこえを
き給けれはやわれにはさることなんきゝしとさるめつらしきことをきこしめし
なからの給はせぬにやありけん宮もかゝつらひ給ふにてはいみしうあはれと思
なからもさらにやかてうせにし物と思なしてをやみなんうつし人になりて末の
世にはきなるいつみのほとりはかりをゝのつからかたらひよる風のまきれもあ
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[2049]
あらんとおほゆれと御けしきのゆかしけれは大宮にさるへきつゐてつくりいた
してそけいし給あさましうてうしなひ侍ぬと思給へし人よにおちあふれてある
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ろ〱しうもてはなるゝことは侍らすやと思わたり侍人のありさまにはへれは
人のかたり侍へしやうにてはさるやうもや侍らむとにつかはしく思給へらるゝ
とて今すこしきこえいて給宮の御ことをいとはつかしけにさすかにうらみたる
さまにはいひなし給はてかのことまたさなんときゝつけ給へらはかたくなにす
き〱しうもおほされぬへし更にさてありけりともしらすかほにてすくし侍な
んとけいし給へはそうつのかたりしにいとものおそろしかりしよのことにて耳
もとゝめさりしことにこそ宮はいかてかきゝ給はむきこえん方なかりける御心
のほとかなときけはましてきゝつけ給はんこそいとくるしかるへけれかゝるす
ちにつけていとかろくうき物にのみ世にしられ給ぬめれは心うくなとの給はす
いとをもき御心なれはかならすしもうちとけよかたりにても人の忍てけいしけ
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[2050]
してさまあしからす尋よらむ僧都にあひてこそはたしかなる有さまもきゝあは
せなとしてともかくもとふへかめれなとたゝ此事をおきふしおほす月ことの八
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