昭和十五年の東京帝國大學における総長平賀讓の「告辞および式辞」を収めた資料。平賀讓が述べた式辞類の表紙または標題頁とみられる。
目次で、「卒業生に与える告辞(三月三十日)」1頁と「記念日式典の式辞(四月十二日)」13頁が掲載されている。
「卒業生に贈る告辞」の冒頭。紀元二千六百年の卒業生一、九一四名への祝辞と、非常時局下での学徒の重大任務に触れる。
支那事変下の大学卒業式訓辞とみられ、新学士に聖恩への感謝、忠孝一体の報国、父母への孝養、皇軍将兵への敬意を説いている。
欧州戦争勃発後の国際情勢と中国新中央政府誕生に触れ、新東亜建設へ国民の一致努力と人材育成の使命を説く訓示である。
卒業生への訓示で、就職の安易さを戒め、職業への誠実な精進、皇軍への奉仕、国士・指導者として国家の重責を担う覚悟を説いている。
大学教育後の社会生活に向けた訓示で、継続的な勉学・研究、高い見識の涵養、正義と誠意を持ち実力を養う姿勢を説いている。
卒業生への別れの言葉で、自己批判と同情、礼譲や信念、健康保持を説き、國家奉仕と東亞・世界平和への貢献を期待する内容。
紀元二千六百年と本学六十三周年の記念日式典の式辞。教職員・学生に向け、国体や皇恩に触れ報国の決意を述べている。
支那事変下の訓示・式辞の一部で、聖勅や紀元節の大詔、皇軍の戦果と本学関係者の従軍・戦死、新中央政府樹立に触れる。
欧州戦乱勃発後の日本の不介入方針と東亜新秩序建設への覚悟を述べ、重大な世界情勢下で大学の人材育成・学術研究の使命を説く。
本学関係者の逝去者への哀悼、医学部長石原教授の退官、学術研究の進展と科学研究費、新設・増設講座や施設整備について述べている。
大学の学術研究施設拡充、臨時附属医学専門部設置、軍事教練、大学制度審議と全学講義実施について述べた資料。
大学の式辞本文で、経済学部の通常復帰と山崎名誉教授への謝意、本学復興事業や彌生町淺野侯爵家敷地譲渡内諾を述べる。
大学の過去一年の状況を述べ、学生の思想・健康改善や時局下の使命を確認し、教育における師弟関係の重要性と演習制度強化を説く資料。
大学の本質に照らし師弟関係の心得を説き、忠孝と師道を重視して、学術研究では基礎研究と真理探究の重要性を述べる文章。
大学の使命に関する訓示文で、学術批判への姿勢、国体精神に基づく学問の取捨選択、総合大学の意義と国家貢献を説いている。
大学自治を家族的精神に基づくものと説き、教授・学生に時局認識、学問精進、質実剛健、国難への覚悟を促す訓示。
国家思想の涵養を説く式辞の結び。国体の本義、皇室への尊崇、公への奉仕を強調し、教職員・学生に本分尽力を求めている。
本文は点線状の記号のみで構成され、資料名・日付・内容を示す文字情報は確認できない。