昭和七年三月の「総長の演説」に関する資料で、東京帝国大学における総長演説の表題・時期・場所を記したページ。
昭和七年四月庶務課による序文。小野塚總長が三月一日の帝國大學記念日と三月三十一日の卒業證書授與で述べた二篇の演述冊子の趣旨を記す。
「目次」と題し、「東京帝国大学記念日に際して」1頁、「卒業証書授与に際して」15頁を掲げた資料の目次ページ。
「東京帝国大学記念日に際して」の挨拶文。記念日に本学近況に基づく所感を述べ、皇室の繁栄や航空研究所への行幸に触れている。
本学の復興計画の遅延と研究・授業の現状、最近一年間の学生デモ事件や左傾問題について、財政窮乏や社会的不安定との関係を述べている。
社会組織の急変で理想郷が来るとの見解を批判し、経済不安と闘争心理が社会不安を増す過程を論じる。マルキシズムとファシズム、独逸の対立にも触れる。
大学紛争や闘争心理を論じ、近代文明の変遷期における大学の使命として、平和・理性・調和・友誼の根拠地であるべきことを説く資料。
大学の使命を論じる文章で、就職教育にとどまらず研究能力や教養を養う場とし、過激な社会運動による学内秩序の乱れを批判している。
本学の改善と学生思想問題に関する訓示。学内秩序や極端思想への対応、少数の左傾分子による学生全体への悪影響を述べる。
学内混乱を図る「進歩的学生」への警戒を説き、学生に扇動へ乗らず言論で意思を示し、学業と職務に励むよう求める訓示。
「卒業証書授与に際して」と題する卒業式の式辞。学生生活を終え社会へ出る卒業生に、情勢の複雑さを踏まえ所感を述べる導入である。
欧州大戦後の機械文明発達と国際的相互依存を背景に、ヴェルサイユ条約後の国際秩序が各国間の溝を生んだと論じる資料。
国際協調主義が薄れ、国民主義が関税戦や仏独確執、ヒットラー運動などに現れ、軍縮会議や平和協約の実効が困難と論じる資料。
世界的不安と国民主義の原因を論じる資料。左右両極化や恐怖心、統制経済が国際不安・世界平和への脅威となる過程を述べる。
国民主義の競争激化が軍備拡張と戦争被害を招くと論じ、強国の連携と相互譲歩による国際的平和への転換を説く資料です。
現代の動揺を文明再生への苦悩と捉え、大学卒業生に新しい指導者としての道徳的責任を説き、就職難への心構えを述べる訓示。
学士に向けた訓示の一部。就職後の実力発揮、平和と戦いへの備え、人生価値の吟味、視野拡大と読書の習慣を説く。
現代の青年に向け、知的努力と人間修養、人格形成の必要を説く文章。極右・極左への傾倒を戒め、勇敢さと謙譲を求める。
卒業式での祝辞の一部とみられる文章。赤門の名に一層の輝きを添えることを期待し、卒業と将来の幸せを祝っている。
「以印刷代謄寫」と記された資料で、印刷をもって謄写に代える旨のみが本文に示されている。