昭和三年四月十五日、工学博士平賀讓による海軍資料「高速度艦船に関する研究について」。高速度艦船の重量低減に関する記述がある。
大正四年計画の天龍、龍田を例に、高速外洋艦の船体寸法・形状や軽量構造、諸重量を総合する設計研究の由来と結果を述べる資料。
大正十年春、玖摩級五千五百噸型を小型化し三千百噸型の夕張を設計・建造して建造費を節約した経緯と成績、費用比較を述べる資料。
華府会議前後の巡洋艦設計事情を述べ、八インチ砲装備の中型高速艦構想から古鷹級七千百トン型巡洋艦に至る経緯を説明している。
古鷹級巡洋艦四隻(古鷹、加古、靑葉、衣笠)の建造・性能と各国新型巡洋艦との比較を述べる資料。八インチ砲六門、三十三ノット以上などを評価している。
「各国の最近の巡洋艦寸法表」。日本の球磨、夕張、古鷹、妙高や英米仏艦の排水量・寸法・速力等を一覧し、換算注記を付す。
艦船設計における船体長の利害を論じる資料。古鷹の細長い船形を例に、速力・抵抗・強度・復元力との関係を説明している。
「列國最近巡洋艦要領表」として、萬噸輕巡洋艦の基準水量換算や日本「球摩」「妙高」ほか各国巡洋艦の起工年・排水量・速力等を列記する資料。
排水量七千トンの高速巡洋艦を例に、船長と馬力の関係を説明し、長大化による機関重量減と船体重量増などの利害を述べている。
「第一図」は、排水量約一〇〇〇トンの船について、ある速度に対する船長と機関馬力との関係を示す図の表記である。
艦船の安定性・復元力や船体構造重量について、軽巡洋艦五十パーセント等の比較と、古鷹を例に巡洋艦型の軽量化研究を述べる。
一万トン級巡洋艦を例に、構造・艤装重量の一割節約が艦型全体を縮小させ、排水量を八千五百トンへ減らす概算を説明している。
A艦・B艦の重量比較資料。新艦Bの船殻・防御・兵器・機関・斉備品・燃料の仮定重量から、常備排水量W=9400トンを算出している。
古鷹・夕張・妙高級などの巡洋艦設計について、重量節減が排水量・機関・燃料に及ぼす効果と、一万トン巡洋艦妙高級の設計趣旨を述べている。
妙高の速力・砲力・防御力を列国艦と比較し、本研究の高速度艦船への実用成果と造船学発達への期待を述べる結論部。