歌の歌い方(一)

AI summary (β)
この文章では、歌の表現における強弱の重要性について説明しています。声の長さや発音、規則だけでなく、声の強弱をつけることが大切だと述べています。強弱をつけない歌は、影や色のない線画のようで物足りないとし、強弱をつけることは影や色を加えることに例えられています。歌の学び方は絵の学び方と似ており、最初はめちゃめちゃな歌を歌い、次にお手本を見て歌い、最終的には自分の表現で歌うようになると説明しています。
pid
1320611
date
1931-08
note
商品番号 : 51862, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 学芸
year
1931
genre
教育・児童
creators
外山 国彦
duration
184
persName
外山 国彦
publisher
ビクター
声の長さや工程、また発音とか規則、そのほかまだ大切なことは、声を強くしたり弱くしたりすることです。 つまり強弱をつけて歌うことなんです。 発想とか表情とか申します。 それはつまり、歌の言葉の心持ちを十分に表すために、いろいろ歌い方を変える、声に強弱をつけることなのです。 今、試みに強弱をつけないで、ほたるの光を歌ってみます。 このように歌ってみます。 このように歌いますのは、図画で申しますと、影もつけてなく、色もつけてない、線画のようなものでして、形ははっきりとしていても、なんだか物足りない絵です。 昇華の強弱をつけるというのは、図画のほうで影をつけ、彩色をすると同じことです。 お手本を見て影や色をつけて描いた絵は、教えられたとおりに歌う歌と同じです。 写生した絵は、自分が見たとおりに描くのですから、自分の思うように強弱をつけて歌った歌と同じわけなのです。 小さいときには、めちゃめちゃな絵を描きます。絵と言えないような絵を描きます。 それから、頭からすぐ銅がついていて、手足が出たような人を描き、少し描けるようになると、他の絵を見て描く。 つまり、お手本を見て描いて、形はもちろん、影や彩色の具合など、お手本と同じような絵ができそうになります。 それがだんだん上手になってくると、初めて良い写生をするようになると思います。 聖歌の方でも、図画の方と同じで、はじめは口まかせにめちゃめちゃな歌のようなものを歌います。 それから、いくらか歌らしい歌を歌ってきて、次が教えられたとおりに歌う。 つまり、お手本を見て描くと同じことになります。