タイピストの死(二)

AI要約 (β)
この文章は、ある男性が自分の恋人である川崎久子との関係や、彼女が社長のサーラとも関係していたことを告白する内容です。彼は久子が他の男性と密談しているのを知り、嫉妬と怒りを感じます。ある夜、彼は久子とサーラが一緒にいるところを目撃し、サーラが眠り薬を使われているのを見ます。彼はその場でサーラを殺し、久子の元恋人も殺して自殺に見せかけます。しかし、彼の指に噛み跡が残っていたため、最終的にエレベーターボーイの玉井光一が真相を明かし、彼は罪を認めて処罰を受けることになります。
pid
1321091
date
1932-09
note
商品番号 : 52411, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 演劇
year
1932
genre
劇音楽
creators
栗島 狭衣[作詞], 栗島 狭衣[作曲], 栗島 狭衣
duration
204
persName
栗島 狭衣
publisher
ビクター
お前の恋人を見ろ タイピストの川崎久子に噛みつかれて 女の歯形がついてるじゃないか なぜ黙っておる 男らしく吐き出せんか ではすっかり申し上げます もともと私と久子とは切っても切れない仲なんです 元来久子はバンプですから 社長のサーラとも関係しておりました 私は育児がないもんですから 小遣い銭が欲しいので サーラの私密商売の便利も図っていたんです ところがあの日 久子のところへあいつの元の色が垂れてきて ビルのバルコニーで密談をしたということは あっ9時に聞きました 私は実際焼けて焼けて仕方がなかったんです 多分久子がそいつに金の無心でもされたもんだと思いました まあでも私は胸を撫でてその晩も居残ったんです ちょうど2時近い頃でございました いくら何でも気になるもんですから そってエレベーターに乗って7階まで覗きに行ったんです 廊下のところにあるテーブルに乗って ドアの上についている横窓から 部屋の中を見たんですがその その時どうした どうしたんだ はいその時なんです 実は見なくてもいいものを見てしまったんです いくら私は覚悟していても 腹が煮えくり返るようで 本当に悔しかったんですよ 被災の奴が甘ったれたような声をして 社長さん しっかりなさいよい眠りなんかしないでさ こんなことを言いながら 眠り薬をそっと出して判決に示して サーラの顔にかけました 本当なんです サーラが全く眠りに落ちたのを見せまして 被災者がサーラのポッケットから 大金の入っている封筒を出して グッとシャツ束を脱ぎ取ったんです その時私はドアを開けて中に入って行ったんです お前さそこにいたの いたよ いいじゃねえか ずいぶん思い切った真似をしたな まあいいや勘弁してやるから その金こっち出せ さあこれだけ なんて とっても200円か 冗談すんなよみんな汚せ せめあしるまたんねてきた 元の色にそれやるんだろ なんだやったっていい ちくしょう よくそんなこと言えたな いくらなんでも俺の前で あんなことにまでしやがった ちくしょう どうするか見やがって 私は飛びかかって しさごの首玉を 大変なことをしてしまったんです その時さがらが動いたもんですから びっくりして私は 普段から持っていたピストルで それもさがらに自殺の逮捕を装わせて それからしさごの体を引きずって 窓から下へ それも自殺のように それで電灯を消して 一階から一階まで下へ下へ下へと降りてきて 自分で眠り薬を買ったんです ところがしさごに 指を噛み切られていたのを知らない これが私の運の月でありました エレベーターボーイの玉井光一は 火曜に自白しました そうして彼は 月への宣告を受けたのである ご視聴ありがとうございました