源平(二)
- AI要約 (β)
- 内容を要約します。 彼女は夫の神吉友が討ち死にしたという知らせを受け、三人の子供を連れて雪の中を逃げ、小和田の里にたどり着きました。そこで兵家の大将、野兵病へむねきよに捕らえられます。彼女は子供たちの命を助けてもらうために交渉し、清森という人物に助けを求めます。清森は彼女の要求を受け入れ、三人の子供のうち二人を彼女が育て、もう一人は清森が世話をすることになります。
- pid
- 1322687
- date
- 1935-06
- note
- 商品番号 : 53460, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- year
- 1935
- genre
- 落語
- creators
- 林家 正蔵(七代目)
- duration
- 200
- persName
- 林家 正蔵(七代目)
- publisher
- ビクター
一通の手紙が参りまして、
夫様の神吉友が討ち死にをしたという頼りを受け取って、
愕然と驚いた彼女。
もうこうしてはいられないと英暦の元年正月の四日、
今若に大戸若、よう牛若をふところに、
いたいけなる三人の子供を連れて、
雪の中を落ちてきたのが、
あでの郡は小和田の里。
ここに近所の青年団の手を借りて、
非常警戒をしておりました、
兵家の大将、野兵病へむねきよ。
何?
挙動不審の女を捕獲したのかよろしい。
我が輩が直接に調べる。
縁の下に敷き据えろ。
女だけは僕が調べる。
いやな大将があるもんで。
時賀君てな君だろ、そうだやん。
隠し立てをするとだめ。
うちの大将の清森、
ぞっこん君にラブしてんの。
いやでもあろうが、ひざこぞいをかかって、
向こうで目尻を下げて、
おまえさんの交換条件も通そうぜ。
三人の子供の命を助けてもらったらどうだ。
いろいろみさおを破ってみさおを立てる。
いろいろ利害関係を解いてきかした結果です。
時賀さんだって馬鹿じゃなかった。
元気永遠のため。
じゃあいいわ。
でも子供を助けることだけ、
あなたうまくゆく交渉してよろしい。
今清森君とこ行って、
そいつ来るから待ってらっしゃい。
こんにちは。清森さんご無沙汰しました。
あなたのラブしてる時賀君が来たんですが、
君の位置を話すと大変よろこんで、
あらま、清森さんなんて人は、
そんな情愛のある方なんですか。
ほんとにあたし共鳴しちまったの。
だけど直接になんか言うのおかしいからさ、
ちょいと宗清さん、
あんた娘の神になってちょうだいや。
ちょいと宗ちゃん、あら宗ちゃん、
あの字をとればら宗ちゃん、
ちょいと宗ちゃん、
冗談言うな。
小屋の店並ばってるようじゃないか。
貴釈二軒でもかまわないから一個持って、
いわゆるスイート豊富を作りたいというの。
晩餐の時なんだ茶舗台向きで差し向かい、
肉かなんかぐずぐず煮て小鍋立て。
こんところよく煮えたからあたし食べるわって、
時が来てんが口に持ってこうとすると、
あんたがしみったれだから、
僕が食うんだって知ったくるでしょ。
おらひないや、だねや。
あたしが食べるんだ、僕が食べるんだ、
あたしが食べるんだ、僕が食べるんだ、
一つのものでも引っ張り合いがしてみたいてん。
たとえば肉にもしろ。
冗談言うな。
変な肉買うかよ。
何か交換条件があるのかよ向こうに。
それがちょっと問題なんでございますが、
いかがでございましょう。
三人の子供を助けてくれろ、
という彼女の要求なんでございますが、
さあ敵の息子を助けるってわけにいかないけど、
まあいいや。
助けてやろう。
ありがとうございます。
ではお兄さん二人はあたしのほうで育てます。
弟の西若、当人も三つ、
お母さんもゆきりょく歩いてきて、
おっぱいのでも悪いでございましょうから、
世話でもありましょうが、
あなたが毎朝牛乳を一合ずつはいたせしてもらって、
牛乳で育つかい。
ああ育ちますな。
種が西若だから。