軍縮問題と国民の覚悟(二)
- AI要約 (β)
- この文章は、日本が侵略的な意図を持っていると誤解されることに対する反論を述べています。日本は国防の安全を主張しつつ、他国を脅威や侵略しない方針を持っていると強調しています。海軍力の縮小を提案し、世界平和を目指す姿勢を示していますが、もしこの提案が受け入れられない場合、日本は海軍軍縮会議を脱退するしかないと述べています。また、国際連盟脱退後の日本の立場と国民の覚悟についても言及し、国難を克服するために全国民が一丸となって努力する必要があると訴えています。
- pid
- 1323260
- date
- 1936-01
- note
- 商品番号 : 53684, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 講演
- year
- 1936
- genre
- 講義、講演、演説
- creators
- (文部大臣)鳩山 一郎 閣下
- duration
- 189
- persName
- (文部大臣)鳩山 一郎 閣下
- publisher
- ビクター
単にこの不合理を訂正戦とする日本の定義を捉えて、あだかも我が国が侵略的野心でも持っているように考えるのは非常な間違いであります。
日本は国防の安全感を主張するのと同時に、不脅威・不侵略を根本方針としているのであります。
決して他の国を脅威したり侵略したりするような海軍力を持たないように、各国の間で約束をしよう、そのために現在各国の持っている海軍力を思い切って縮小しようではないかと主張するのであります。
世界の平和を念願する上に、これほど光明盛大な態度はあり得ません。
この定義が入れられざる以上、我が日本は帝国国防の安全を保障するために、また世界の正義を指導するために海軍軍縮会議を脱退するのは誠にやむを得ざる結果であります。
無条約状態に陥った結果として政治的に調整していくことを心がけるのはもとより当然ではありますが、あるいは嫌韓競争の時代を現出するかもしれません。
しかしながら、その非常時を悪戯に恐怖して正義を踏み外して英米の不当な主張に追随することは、どうしても帝国将来のためにできるはずのものではないのであります。
最近の日本の著しき国軍の進展に対して、帝国が好意の間なくを向けておらぬことは誠に明瞭であります。
この際、これに対応するためには、全国民はますます緊張して、真剣な、そうして熱意ある努力をもって国難を克服するの覚悟をもたなくてはなりません。
国際連盟脱退の際に、これまさに巨国慎重の時なり、南自新民欲違いを絶えし、分部互いにその側分に拡純し、首相各々その業務に再礼し、向こうところ西を踏み、おこのところ中を取り、強力邁合せよと旺盛いらされましたが、
我々はこの御趣旨を本当に腹の中に入れて、謙謙服用いたしますことが最も大切な覚悟であると確信するものであります。