講談;赤穂義士銘々傳「吉良邸討入」(二)

AI要約 (β)
この文章は、竹林忠敷大高玄吾が屋根に上り、隣の本田孫太郎の辻番の親父が外に出てきた場面から始まります。親父は寝ぼけながらも、火事かと尋ねますが、神崎陽郎が現れ、声を立てると斬ると脅します。竹林と大高は静かに庭に降り、火の用心を呼びかける声を聞きつつ、門番を脅して合鍵を出させ、門を開けます。門番は気絶し、門は開かれました。
pid
1325943
note
商品番号 : AK-813B, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 講談
genre
講談
creators
一龍斎 貞山
duration
175
persName
一龍斎 貞山
publisher
コロムビア(NHK)
この屋根、はしごを伝うてあがるものは、 竹林忠敷大高玄吾。 この時お隣の本田孫太郎様の辻番の親父。 雪の晩とて便所へ行かず、外へ出てしょうよう。 向こうに立ってる二十一人が見えず、 屋根にあがっておる二人が見え。 寝ぼけまなこをこすりつつ、 もしどこぞに火事でもございますか。 後ろから来たる神崎陽郎、来れ。 我々は功労に、ただいまこの斬らの屋敷へ討ち斬る。 声を立てると斬るぞ。 声を立てるか立てないか。 貧乏人の五月の節句で、 何のこった、声は立てない、 しゃれた親父がありましたもの、 逃げぬようにと告しました。 静かに庭へ降りた大高竹林。 おりしも眠そうな声で、 火のようじん、 木陰に身を寄せた二人は近づくを待ち、 えいっ、当てました。 倒れた蝶ちん、明かりの消えぬうちに早くも取り上げ、 一人は河童笠、生死に一人は蝶ちん。 火のようじん、 よく屋敷は寝入っております。 門番、門番、 どな様でございますか。 ちょっと開けろ、ちょっと開けろ。 外と違って屋敷の中ですから、 詳しくも尋ねず、開けるを待ちかねえ。 えいっ。 竹林が、むき、 家に峰で一つ売ったです。 気絶。 布団の中に震えておる門番を、 合鍵を出す。 日が暮れますと御用人の僧侶様へ、 鍵は上がりますので嘘をつけ、 門番所に合鍵は必ずある。 出さぬと切るぞ、 震えながらに出す合鍵。 逃げぬようにとこの門番をくくし、 表の門はぎーっと開かれました。