侠客春雨傘(仲の町喧嘩の場)(三)
- AI summary (β)
- この文章は、江戸時代の武士たちの対話を描いたもので、主に二人の武士が口論している場面です。一方の武士が相手を侮辱し、過去の出来事を持ち出して非難しています。もう一方の武士はそれに対して反論し、名誉を守るために戦おうとしています。途中で第三者が現れ、争いを止めようとしますが、結局は対立が続くという内容です。
- pid
- 1329137
- date
- 1930-01
- note
- 商品番号 : 13054, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 歌舞伎
- year
- 1930
- genre
- 歌舞伎
- creators
- 福地 桜痴 居士[作詞], 中村 吉右衛門 一座, 杵屋 栄蔵 社中[鳴物]
- duration
- 170
- persName
- 福地 桜痴 居士, 中村 吉右衛門 一座, 杵屋 栄蔵 社中
- publisher
- ビクター
え、投げ撃ちいたしろ!ぶれ者めが!
あっ!
おのる教!二どもが死体を打ち割ったな!
もう、いかにも撃ったこりゃ一甲!
この教軍が小火亭にかすかに残る傷跡は、
去年、てめえにその番で撃たれた傷の名残ということを、
よも忘れてよおしめえ!
その死刑死は今ここで、てめえにしたが何とした?
武士にむかって死刑死などとはぶれしごく!
ぶれよまに語らないで!
てめえのような生倉武士、それに恐れる驚無じゃね?
一番森から五番まで盾つらねたる浅草の
五番の犬にかぞえられ、
大江戸八百夜町の隅々まで隠れらねえ大口や!
その心霊を男にゆずり、男を磨くこの恐怖!
弱え者なら助けるかわり、
強えが自慢で刃に散らせば、
町役でも侍でもただは通さぬ江戸区以上!
はーってはーってはーりどこす!
男の中の男一匹、
打たれた死刑死に腹が立つなら、
キュートもつくとも勝手にしろ!
積霊組というからは相手にとって面白い!
てめえの腰の生倉が、だてでねえなら、
むけ!むけ!むけ!むけ!むけ!むけ!
誰だと思う?くらねえな!
兄弟!
かえすがえすも憎き卿!
この世の人間、とらしてくれるわ!
まあまあ待ったお二人じゃ、
この出入りはわちきがもろうた、
松林のかつらぎがもらいあいした。
かつらぎ、あぶねえそこのげのげ!
女だてらに大胆の、
太りの健康の邪魔するかつらぎ、
きりきりそこをのかねえか!
いや、のかぬ、のかれぬはいいな。
いろかをめずる吉原で、
その刀をぬかしゃんすか、
ぬいたら花が散ろうざい。
花を散らすは望みでねえが、
これにゃけんかのおこりのあること。
おわり