釣女(二) 斯様に候者は
- AI summary (β)
- この文章は、ある大名が西宮の恵比寿様に妻を求めるために参拝しようとしている場面を描いています。大名は、恵比寿様に妻を授けてもらうことを願い、同行者にその旨を伝えます。同行者も同じく妻がいないため、一緒に願いをかけようとします。しかし、恵比寿様が実際に妻を授けることはないと知りつつも、絵や木彫りの恵比寿様を通じて願いを託そうとします。最後に、急いで参拝に向かうことを決意します。
- pid
- 1329166
- date
- 1931-01
- note
- 商品番号 : 13114, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 常磐津
- year
- 1931
- genre
- 三味線楽(浄瑠璃)
- creators
- 河竹 黙阿弥[作詞], 岸沢 古式部(六代目)[作曲], 常磐津 松尾太夫(三世), 常磐津 文字兵衛[三味線], 常磐津 八百八[上調子]
- duration
- 181
- persName
- 河竹 黙阿弥, 岸沢 古式部(六代目), 常磐津 松尾太夫(三世), 常磐津 文字兵衛, 常磐津 八百八
- publisher
- ビクター
かようにそる者は、このところの大名でござ。
よい、よい。
たろうかよ、ほう、たろうか。
ほう、前にいたか。
ほう。
なんじも知るごとく、この年までさだまる妻がない。
けともあれば、西宮の恵比寿様とおどのは、
すぐさと申すこと、これへ参り、妻を申し受けおとぞんず。
なんじとおせ、まことにおおせのごとくでござ。
西宮の恵比寿様のおどのへ、参るがようござります。
わたくしも、さだまる妻がござりませぬゆえ、
ついでながら申し受けましょ。
さてさておのれは、卒児のことを言うものじゃ。
恵比寿様のおどの得罪へ、
ひみす様を賜すことが、あるものではない。
さて、絵にかいたおりは、恵比寿様を賜す。
また、木で作ったおりは、ひみす様を賜します。
やなかのかなんじは、ものしりでおりゃ。
それがしなみち不安ないじゃほどに、
名所給籍をかたに聞かせよ。
かしこまってござ。
さらば急いで参ろ。
さあさあ来い来い。