夜店(一)
- AI要約 (β)
- この文章は、ある人物が観衆に向けて心臓と肺の機能について説明し、その後に自分が販売している薬の宣伝を行う内容です。心臓が全身に血液を送り出し、肺が血液を浄化する役割を持つことを説明した後、健康と成功のためには身体を強健にし、頭脳を明晰にすることが重要だと述べています。そして、彼の薬がその効果を持つと強調し、特別な割引価格で販売することを宣伝しています。最後に、バナナ屋の八ちゃんとのやり取りが描かれています。
- pid
- 1329712
- date
- 1938-11
- note
- 商品番号 : Z-66, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- year
- 1938
- genre
- 落語
- creators
- 林家 正蔵
- duration
- 200
- persName
- 林家 正蔵
- publisher
- ビクター
お立ち合いの諸君、よーく見てくれたまえ。
右にあるのがウハイで、左にあるのがサハイ。
サハイじゃ、ぼくもずいぶん苦労してる。
いろいろタナチンやなんか採測されてね。
頭のてっぺんから足のつま先まで、
どこといって不必要なるところはもちろん一か所もないが、
とりわけて必要なのはこの心臓だ。
これが止まると万事休す。
人の体の構造なるものは、
天の神様がこしらえて実に平等なるものである。
あの日本一の美人といわれた小野の小町でも、
豪雄無双な弁慶でもみんなおんなじである。
いくら弁慶が強いからといっても、
心臓が七つも八つもあるわけではない。
心臓はみんな一つ。
で、だいたいこの心臓なるものは、
どういう仕事をしているか、
全身をくまなく循環して栄養をつかたどる。
血液の管、いわゆる血管の相元締め、
水道の貯水池のような具合である。
血管のもとは太いけれど、だんだん細くなる。
最後には毛細管といって、
髪の毛ぐらいが細さになってくまなく全身に行き渡っている。
一回り回ってきて汚れた血を空気と酸素の力によって新しくするのが諸君。
この肺臓の仕事であるちょいと肺の中をよく見てくれたまえ。
ねえ、ほら、肺の中には機関紙という管がある。
風をひいてこいつが壊れると機関紙語る。
もっと重くなると配線語るから肺結核。
図紙の海岸、竹本並子。
あなた早く帰ってちょうだいな泣いて血を吐くホタタミス。
あれは肺結核のもたらした恋の悲劇である。
肺によってきれいになった血が元の心臓へ帰る。
心臓には四つの部屋がある四つの部屋が。
本部屋が二つ。
回し部屋が。
あ、これは違った話だがね、諸君。
現代の複雑なる社会において成功しようと思うには、
どうか諸君身体を強健にして頭脳を明石にしてくれたまえ。
低能では成功のユートピアに達することは不可能である。
馬鹿では成功のキーを掌握することができない。
お立合いの諸君のうちにもずいぶん低能な人がいる。
ひどいやつがあるもんで。
立ってる人みんな低能扱いです。
手前のお知り出したるこの薬。
これは身体を強健にして頭脳を明石にして神経を沈め、
精力を絶倫にする万病に効のあるこの薬。
普段は一日分近五十銭であるけれど、
今日はロゴを宣伝のため三日分で近五十銭。
だがしかし諸君お待ちください。
特に今日はこの肝の製剤を一点加えて。
は、は、ただい。
特に今日はもう一点。
は、ただい。
特に今日はもう一点これを加えて近五十銭。
割引の三十五銭。
は、ただい。
一生懸命です。大変飽きないがありまして。
先生もいい衣になって一服やっておりますと。
そこ酔っ払ってやってきたのがバナナ屋の八ちゃんね。
どうも先生大変よく売れましたよ。
おかげさまでどうした今日ご機嫌だね。
女の子のためにジョイントを破るんだから捨てていっちゃって
バーの通し工団行ってんでしょ。
あいつ足にラブしてやって足もラブなんですよ。
両方ラブなんだね。
ラブラブラブラブランランラン