うどんや(二)

AI要約 (β)
この文章は、酔っ払った男性がうどん屋でのやり取りを描写しています。彼は水を飲むことに対して不満を述べ、過去の苦い経験を思い出します。さらに、彼は酔っ払っているため、うどん屋の店主に対して感情的に話し続けます。彼は自分の知り合いの話をし、最終的には店主に対して謝罪を求めますが、具体的に何を謝るべきかは自分でもわかっていない様子です。全体的に、酔っ払った状態での混乱と感情の起伏が描かれています。
pid
1334180
date
1932-04
note
商品番号 : 52193, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
year
1932
genre
落語
creators
三遊亭 金馬(三代目)
duration
196
persName
三遊亭 金馬(三代目)
publisher
ビクター
おう、うどんや。水の代わりだ。 へえ、お待ちどうぞ。どうぞ、たくさん召し上がってください。 よせえ、何言ってやんて、変なお世辞を言うな。 酒なら二将三将ずいぶんたくさん召し上がるがなおう。 水がそんなにたくさん召し上がれるか、 俺、忘れもしねえねえ。 七つの時にな、かんたが起こってずいぶんたくさん召し上がっちゃった。 その時の苦しいな、いまだもって忘れねえんだぜ、おう、うどんや。 おう、うどんや。おめえ、いま水をうんと召し上がらさして、 あの苦しいおめえ、またさせよってのか。 いえ、そやけじゃございませんが、どうぞご遠慮なく。 だれが遠慮するやつであるもんかい。おう、くれえ。 いいえ。 おう、うどんや。この水はさっきのとちがうな。 いえ、おんなじですよ。 おかしいな、味がまずいぞ。二番物使やったな。 そんなことありません。おんなじですよ。 ただと聞いたんで、まずくなったのかな。 こんなまずい水は飲めねえ。といって捨てちゃうのはもったいねえから、 鍋の中開けしまえ。 あ、いやせんや。飲みかけの水を鍋に開けちゃ困りますよ。 いいじゃねえか、何言ってやんて。 だれが飲んだ水だってかまんもんかな。 控えは警帝、みな平等ってじゃねえか。 うどんや、夜酔っぱらってんだな、おい。 おれ、どうしてこういうふうにいい心地に酔っぱらってんのか、おめえ知ってるか。 え、どんじません。 おれ、知ってるだろう。 あの、ひと手屋のタゲって男、おめえ知ってるな。 え、どんじません。 おれ、棚の脇に大きなほころがあるよ。 職人で地のめえやつだな。 おかみさんが、おさきさんてんで、愛嬌がよくてせじもんだ。 娘が、お花ってって、じゅうくんになる。 いい企業だ、知ってだろう。 知りません。 不思議だな、知ってるはずだがな、おい。 今夜、同職から養子が来たんだ。 腕のたしかな男でな。 おれが行くてえと、あ、喜びやがってよ。 床の間の間に、おれを据えて、娘が出てきてなお、 おじいさん、おじいさんってやんだ。 うん。 涙の出るほど、おれはうれしかったね、おい。 えい。 おれはめでてえだろう。 はい、ですな。 おい、めでてえだろう。 えい。 おい、へいじゃねえよ。 めでてえか、めでたくねえか。 おめでとかな。 ついでに言うなよ、んちおめえ。 もっと親切におめでとうと、そう言ってくれ。 じゃあ、おめでとかす。 ねえしに来たようなこと言うねえや。 はははははははははは。 まあ、おてえ、おれ酔っぱらってんだ。 勘弁してくれ。 えい。 なおい、勘弁してくれよ。 えい。 おい、へいじゃねえ。 勘弁するかしねえか。 あたくといな、よくあすよ。 よくあすじゃわかれねえじゃねえか。 勘弁するんなら、するとしなきゃりょうけんがあんだ。 えい、しますよ。 はっきり言ってくれ。 勘弁します。ありがてえ。 どうもすまねえ。 おれ、おめえに勘弁してもらったら、どうしようかと思ったら、 こうとうれ、あたまをさげて、わびをするよ。 だけど、どんや、おれ、おめえにあやまらなきゃならねえような、 わるいことを何をしたんだ。 あたまだけは、わるいなあ。 ご視聴ありがとうございました。 チャンネル登録よろしくお願いします。