落語:妻を語る(上)
- AI summary (β)
- この内容は、三遊邸花生の落語の一部で、主に人間のうぬぼれや家庭内のユニークなエピソードについて語られています。まず、美人画の展覧会で自分を美人だと思い込む女性の話が紹介されます。次に、友人たちが集まって家庭の話をする場面が描かれます。ある男性は、妻がすべてのことを歌で解決するというユニークな家庭の様子を語ります。彼は、家に帰るときも歌で帰り、妻も歌で応じるというエピソードを披露します。しかし、その家庭では歌が原因で鍋や釜に穴が開くなどの問題も発生し、子供の教育にも困っていると述べています。
- pid
- 2913463
- date
- 1950-05
- note
- 商品番号 : A807, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 落語
- year
- 1950
- genre
- 落語
- creators
- 三遊亭 歌笑
- duration
- 205
- persName
- 三遊亭 歌笑
- publisher
- コロムビア
♪♪♪
拍手
神丸をもってなる三遊邸花生であることをまず証明する
人間は誰でもうぬぼれが強いもんだそうですけど
とりわけて女がそうですね 男の人が仮にどっか行かないってた
あら 私みたいな女はなんて言ってますけど
腹の中では自分が一番いい女のような顔してるんですからな一応は
この間も僕は美人画の展覧会を見に行った
綺麗な女の絵がずーっと並んでる ある奥さんが見てまして
あらこれが美人画の展覧会ね なんて綺麗なんですよ
あらこれも美人画 これちょっと美人じゃないじゃないの
口が大きくておでこで 私の方がずっと美人だわって言ったら
後ろにいた人が奥さんそこは鏡ですよ
馬鹿な話があるもんですけれども
大勢友達が集まるといろいろと面白い話があります
ああ 集まったな
うん なんか最近変わった話ないか
別にないけどね 今日はね家庭のことについて話をしよってんだがどうだ
安田くん 君なんかどうだ面白い話あるか
いや 俺もないけどね
俺んとこは変わってんだよ俺んとこの勝手は
女房がね全部歌で解決する
仮に女房を呼ぶんでもね
俺んとこじゃ歌で呼ばないと機嫌がありんだよ
昔から笑う角にはラッキーカムカム
私のお愛しいかわいいの女房
って言った女房がヘイヘイってくるんだから
なるほど変わってるうちだね
だからね俺はもう会社から帰るんでも歌で帰るんだよ
玄関をガラガラって開けるんでもね
会社から会社から
飛んできたきた我が家に
嬉しさに楽しさに
家の中を眺めてる
今日のおかずは何だろう
ジャガイモかコロッケか
それともイワシの天ぷらか
って言った女房が
あなたを買いなさい
ご苦労様ね
ご飯炊きましょう
うるさいよおい
熱が出てくるよそんな変な声を聞くとよ
だけどほがらかでいいな
うんほがらかでいいけどね
俺んとこはねほがらかな代わりに
いくら働いても足りねえんだよ
どうして
つまり歌がうまく歌えた時には
三つの金にならってね
鍋でも釜でも張りたわすだろ
そのたんびに穴が開きちまう
俺んとこなんか一日
十八人もいかけが来るで
なるほどそれも大変だね
それからね困るのはね
子供の教育に困るよ
え?
うっかり俺が小言を言うもんなら
歌で泣くんだから
まるでカナリアみたいじゃない
いやほらほんとなんだよ
こないだ俺はコラッとね
親父に叱られて
骨の溶けるほど泣いてみた
なるほどすごい家だよ