義太夫 呂昇サワリ集 御所櫻三段目(上)(辧慶上使の段)
- AI要約 (β)
- この文章は、小田原の言葉を通じて、父親に会いたいという強い願望を表現しています。主人公は、父親に会えないまま巡り巡ってきたことを嘆き、母親への思いも交えながら、心の痛みを訴えています。さらに、敵を結んだことや、心残りが消えないことについても触れています。最後に、迷わずに進む道を見つけることや、愛する人への思いを強調しています。
- pid
- 2915158
- note
- 商品番号 : 40043_25770-A, デジタル変換後ノイズ除去 : なし, 義太夫
- genre
- 三味線楽(浄瑠璃)
- creators
- 豊竹 呂昇
- duration
- 185
- persName
- 豊竹 呂昇
- publisher
- コロムビア
小田原の言葉から、手だけ伸びる西田の尾で、ただ、父様に会いたいと、
人の我が子、私もまた、どうぞ会いたい。
会いたい、小田原様よ、今、国を。
巡り巡りて、今、ここで会わぬままにね、会ったのよ。
人の今は、後は、までも、なこともじきと知らずして、
母をかわいて、心ねが生きなしやら、かわりやら、
この胸を裂くような女に、
殺すみたらば、互いに敵を結めたと、
名残屋へ行ったうえならば、この想いは消えまるまいもの。
父様に心残るであろう、こればっかりに浸されて、
三十の河戸知事のやま。
迷ってた女、迷わぬよう、道はひとつで始まるのや、
森の光や灯火の影を、力にとぼうとぼうと、
歩む姿を、目の先に今いるように思われて、
かわいいはひと言ばかりにて、
同じしがいを愛して、声も失くなってきたろう。
三十の河戸知事のやま。