講演:昭和新政の理想(下)

AI要約 (β)
この文章は、人間の尊厳と政治家の責任について述べています。すべての人は独自の天命を持って生まれてきたのであり、政治家の最大の責任はすべての人の生命を尊重し、生活の安心と自由を提供することだと主張しています。しかし、犬会内閣はその責任を無視し、一部の財閥と結託して国民の生活を困難にし、自由を侵害していると批判しています。著者は、このような政治家に対して戦うことが人間としての権利であり、明治維新の精神を守るために必要だと信じています。
pid
3568114
note
商品番号 : 26779, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 講演
genre
講義、講演、演説
creators
永井 柳太郎
duration
193
persName
永井 柳太郎
publisher
コロムビア(戦前)
おおよそ人間は財産の有無、職業の遺憾、また性の何よを論ぜず、その人間としての尊さに何ら変りはない。 すべての人は、各々その人でなければ、成し遂ることあたわざる、何らか独特の天命あればこそ、この世に生まれ入れたのであるから、 政治家の最大責任は、すべての人の生命を尊重し、すべての人に生活の安心を与え、すべての人をして、その天命を成し遂るに必要なる、自由を得せしむることでなければならんのである。 しかるに、この政治家の最大責任を無視し、ただ己の属する階級一つ、己の属する政党一つの利益をはかり、勢力を拡張するがために、他の人々の生活を脅威し、 自由を蹂躙してはばからざるがごとき暴政を行う者あらば、各のごとき政治家は、天人共に許さざる罪人として、これと叩こうことが、すなわち我ら人間として幾るがための権利なりと信じます。 しかるに、犬会内閣が、その成立と同時に、かねての陰謀に基づく金輸出債金署を断行し、声優会と結託したる一部財閥に対して、 ドル界により暴利を博する機会を与え、これがため、急激なる物価の登記を弱起し、国民大多数の生活難を一層深刻ならしめ、ひいて国民思想をますます悪くアセシメントするのみならず、 疎角壁と、中央地方にわたる、無法かつ無謀なる管理大公徹を行い、当訳政治に没頭して、また他を返りみざるがごときは、明らかに明治維新の大精神を無視し、共存共栄の大義を縦連する罪大なりと言わなければならん。 我ら今にして犬会内閣と戦い、国家公正の進居運を招来するあたわずんば、他日地下に何の面目あって、幕末維新の当時、身を挺して君国のことにあたりたる、我らの勇敢なる祖先にまみゆるをえんやと信じます。