義経千本桜(鮓屋の場) (五)
- AI要約 (β)
- この文章は非常に難解で、古風な言葉遣いや文体が使われていますが、要約すると以下のような内容です。 ある人物がゴンタロウという名前の孫について語っています。孫に名前をつける際の苦しみや、子供たちが遊んでいる中でゴンタロウを探す様子が描かれています。また、鎌倉時代の出来事や、褒美についての話も含まれています。最後に、古い歌についての言及があり、その歌の意味がわからないと述べています。 全体として、過去の出来事や感情、そして古い歌に対する困惑が表現されています。
- pid
- 3570028
- date
- 1931-07
- note
- 商品番号 : 13136, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 歌舞伎
- year
- 1931
- genre
- 歌舞伎
- creators
- 竹田 出雲[作詞], 三好 松洛[作詞], 並木 千柳[作詞], 尾上 菊五郎 一座
- duration
- 184
- persName
- 竹田 出雲, 三好 松洛, 並木 千柳, 尾上 菊五郎 一座
- publisher
- ビクター
生きみかげって、やだげ、もう。
聞こえぬぞよ、ゴンタロウ。
孫めに名をかけるとき、血を吐くほどの苦しみも常に持ってはなぜくれぬぞ。
子供が大勢遊んでいれば、苦みの発した子がおれば、
ゴンタがせがれはおりませんかと聞けば子供はどのゴンタ、
言えなは何と尋ねられ、わしの口からまざらに、
苦みのゴンタは言わなのよ。
今治る根性が半年前に治ったら、のほか。
はい、わしもそればかりよ。
とわかりげにさせてよ、
れもりを思いに書きくれたまえ。
やざやもんが嘆き去ることながら、
汝が売って帰りたる首輪姫の古巾をとて、
ないしがともせし不大の家来、
生きて尽くせし宙際を救う、
生きして身代わる中巾はちし、
これも不審の因縁ぞよ。
当たりたまえはやざやもん。
これもやっぱり鎌倉方の仕業でござりませんか。
これは最善、梶原が褒美のしるしと、
私を至るよりともの着替えの陣場おり、
ご一問の数には足りますまいが、
少しずつお手向けなされてくださりませんか。
何よりともの着替えとよ、
陣の余情のためしをしき、
これも細じて一問の褒美をあらさん、
思い知れ。
本馬かせに手をかけて、
おもりもとって引き上げたまえは、
鎌倉にもようかお楽しもの子。
うちやゆかしき、うちざゆかしき、
と二つのらべて書いてある、
わからへん。
この歌は小間違えいが、
雲の上はありし昔にかわらねど、
下まだれのうちやゆかしき、
とありける。
そのかえしとて、
人も知ったるこの歌を、
ものものしく書いたる、
わからへず。
ことに鎌倉は、
わかに心はよせしもののふ、
うちやゆかしき、
とおもりのぬいめのうちざゆかしき。