高砂や(一)

AI要約 (β)
内容を要約します。 ある人物が友人の家を訪れ、羽織りと袴を借りに来た。友人は婚礼の中央戸(仲人)を務めることになっており、夫婦揃って参加する必要がある。友人は中央戸の役割について詳しく知らないため、相手から教えてもらうことになる。特に「御衆議」のやり取りや歌の高さ小屋についての知識が必要で、相手がその歌を教えようとするが、友人はうまく歌えない。最終的に、相手が歌い方を教えようとするが、友人はなかなかうまくいかず、コミカルなやり取りが続く。
pid
3570051
note
商品番号 : 50358, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
genre
落語
creators
三遊亭 円馬
duration
188
persName
三遊亭 円馬
publisher
ビクター
【音楽】 さあ、お上がり。 へえ、ありがとうございます。 お晴らしましてね。 何か用があって来ましたのか? へえ。 借り物があって来たんだ。 何を? 羽織りと袴があるよと思ってね。 おやおや。 おめでたてもあんなさんのかね。 へえ。 実はね、横丁の石屋で婚礼さ。 で、私はね、中央戸で行かなくちゃならねえんだ。 こりゃあ、結構だな。 お前みたいなものに中央戸を頼むとはおかしいじゃないか。 とりゃあね。 なんてか、私はね、橋渡りしたんでね。 そうかい、そりゃあ結構。 で、何か、お上さんも一緒に行くんだろうな。 かかも一緒に行くんですかい? そうぞ。 どうするやつだな。 私という弟子があって。 バカなこと言いなさい。 夫婦揃って行かなければ、中央戸の役は進まないんだ。 じゃあ、ばあさんの着物を貸してあげよう。 夫婦揃って。 あれやったから、すみません。 それで何か、杯のやり取り。 これは中央戸の役だが知ってるかい? 知りませんがね。 かかが行ったらやってくれるでしょう。 お、そうだそうだ。 お前とこのお上さんはどっちかというと。 屋敷でだから、行儀作法は転いてる。 だけど、お前でなくちゃならないことがあるよ。 私でなくちゃならないことって何でか。 つまり、御衆議をと言って、向こうで行ったときにお前御衆議がつけられるかい? 御衆議を? 御衆議を? で、一円使いなんか。 そりゃチップだな。 いいえ。 向こうで、おなかほど御苦労様と言ったときに高さ小屋だ。 ええ、知ってます知ってます。 役者でしょ? 違う。 歌の高さ小屋。 ええ、知ってます。 高さ小屋。 しかいなみかぜ。 歌わぬうちはつきたろう。 わたーし。 おいおいおい。 変な声出しなさんな。 困ったな、この男は。 歌いたいわ。 知りません。 知らなくちゃ困るな。 どっかで教えてくれませんかね。 教えてくださるだろう。 けども今日の間にはうまい。 こうしよう。 わたしが教えてあげよう。 お前知ってるかい? 知ってるかと言われると困るな。 間に合わせ。 他のお方が稽古しておいでになったの聞きかじりだ。 うまくないよ。 ええ、そうでしょ。 そんなおかしな挨拶があるか。 よくわたしの顔をごらん。 ええ、しわだらけの顔だ。 馬鹿言やがれ。 ドコソムヨ、 オノウロクネニ、 オオアゲ。 おもしろい声だね。 おまえの音楽はじめて聞いたけど 豚が竜巻をわずらったような声だね。 おいおい、笑っててやれるか。 おまえがやるんだよ。 あ、わしがやるのかね。 もう一度やってみておくんね。 ドコソムヨ、 オノウロクネニ、 オオアゲ。 おいおいおい、どこから声を出すんだ。 もっと下から。 ドーと、 ター、 ター、 どこまで下げるんだよ。 歌う調子だ。 歌う調子でへその下へ力を入れてやってみな。 タカ、タカサムヨ、 オノウロクネニ、 オオアゲ。