高砂や(二)
- AI要約 (β)
- この文章は、ある人物が他の人に対して商人の真似をするように頼まれ、そのやり取りを通じて様々な調子や声色を試す様子を描いています。最初は納豆や醤油などの売り声を真似し、その後もいろいろな調子を試しますが、なかなかうまくいきません。最終的に「豆腐煮」の調子が良いとされ、それを使って「高様屋」の調子を真似することになります。しかし、途中で困難に直面し、陰居(年長者)に助けを求めることになります。陰居は心配しないようにと励まし、最終的にはうまくいくと信じています。
- pid
- 3570052
- note
- 商品番号 : 50358, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 落語
- genre
- 落語
- creators
- 三遊亭 円馬
- duration
- 196
- persName
- 三遊亭 円馬
- publisher
- ビクター
そんなことをやる奴があるかい?
いけませんかね?
いけないやね。
わったれど。
なんかいいことありませんかね?
あ、いいことがある。
お前は表を流して歩くアキンドの真似をするな。
へえ、あれならもうなんでもやるんでが。
ひとつやってきかしてごらん。
あの中に似ている調子があるだろう。
そうかね。
え、納豆納豆納豆醤油のものにしなーづけ。
だってどうでしょう?
おもしろくないな。いけませんかね?
まきゃーひげまーき。
あさーがーのーないーゆーがーのーない。
いんいんささーぎ。
それじゃあ歌は歌っているようだな。
いけませんかね?
もう少し威勢のいいのないかな。
よかったね。
ひぎゃーきぎゃー。
だってね。
いけないな。そうかね。
おいおい来い。
大きな声だなお前の声は。
もっとこう力が入ったのないかね。
力が入ったのかね。
いんぎくのせいかいってのはどうだい?
おそろしい力が入ったな。
もう少しぼんやりしたのはないか。
え、もう少しぼんやりしたのかね。
いまほーこーるてのはどうだい。
冗談じゃないな。
もっと他にあるかい。
ありやすとも。
てーうーい。
なまーぎーがーんもーぞーきー。
だってね。
おいらーりー。
あ、ちょいと待ちな。
え、その豆腐煮がいい。
豆腐煮の調子が高様屋の調子と同じ調子だ。
え、どうですか。
おお。
てーうーい。
たかさぐや。
似ている。
やってごらん。
あ、そうかね。
やっぱり高様屋には豆腐入れるほうがいいね。
牛は煮るように言いながらね。
そうかね。
てーうーい。
てーうーい。
豆腐煮ばっかりやるんじゃない。
その調子で高様屋。
そんなかいかねえよ。
はじめたもの。
え、たか、たか、たかーふい。
たかふいってやつもあるかよ。
たかさぐや。
この裏船におあげがんもどき。
そんなとこでがんもどき入れるやつもあるか。
早く行ってきな。
え、どうもありがとうございます。
衣装を借りましてうちに帰る。
支度もそこそこに先鋒に参ります。
三三駆道の酒属も済んだ。
お腹ほどにはご苦労さんはないです。
恐れ入りますが御修行へ。
よろしくお願いします。
何は。
心配するな。
ちゃんとこれ言ってるんだ。
はい。
てーうーい。
いいえ。
御修行これからやるんだ。
声調べで待ってくんねえ。
たかさぐや。
この裏船におあげて。
恐れ入ります。
え、おあと。
え、おあとがあるのかい。
こういうとこもあったな。
ほう、さげて。
いや、さげては困ります。
ほう、あげて。
さげて。
たからぶね。
何を言ってるんだね。
おまえさん。
困ったい。
すまないけど陰居のとこ行って聞いてきてくれ。
陰居さん。
おう。
今心配してたんだ。
どうしたよ。
梅さんは。
知りませんけどやり損ないましてね。
より損なった。
ええ。
こうあげて、さげて。
たからぶねなんてね。
床の間の隅の小さくなってるんですが。
どうにかしようがありますまいか。
心配しなさんな。
相手が梅さんだ。
今に開いて帰るだろう。