国文朗読:須磨巻(源氏物語)

AI要約 (β)
この文章は、秋の風情と感傷を描写しています。糸戸を通して秋風を感じ、海が遠くに見える情景が描かれています。夜には一人で目を覚まし、嵐の音を聞きながら涙を流す様子が描かれています。さらに、夕暮れの美しい景色や、船の歌声、鳥の鳴き声などが心に響き、故郷を恋しく思う気持ちが表現されています。全体を通して、秋の寂しさと美しさ、そして郷愁が織り交ぜられた情感豊かな描写が特徴です。
pid
3571436
date
1938-05
note
商品番号 : 33515, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 国文朗読
year
1938
genre
文学作品の朗読、解説
creators
島津 久基
duration
213
persName
島津 久基
publisher
コロムビア(戦前)
巣間には糸戸 心尽くしの秋風に 海は少し遠けれど 雪平のちゅうなごんの 咳吹きこゆるといけんらなに よるよるあげに 糸ちかく聞こえて またなくあわれなるものは かかるところの秋なりけり おまえに糸ひとづくなにて うち休みはたれるに ひとり目をさまして 枕をそば立てて 夜ものあらしを聞きたもに 涙だ ここもとに立ちくる心地して 涙をつとも覚えぬに 枕置くばかりになりけり きんを少しかきならしたまえるが われながら糸すご大きくゆれば 引きさしたまいて こいわびてなくねに まごうらなみは おもかたよりかぜやふくらん せんざいの花いろいろ咲きみだれ おもしろき夕暮れに 海みあらるろにいでたまいて たたずみたもんずさまの ゆゆしゅうきおらなるに ところがらはまして この世のものともにたまわず しろきあやのなよよかなる しおんいろなどたてまつりいて こまやかなるおんのし おびしどけなくうちみだれたまえる おんさまにいて さかむにぶってしとなのりいて ゆるるかみをみたまえる またよにしらずきこいう おきよりふねどものうたいののしいて こぎゆくなどもきこいう このかにただちいさきとりのうかべる とみあらるろもこころぼすげなるに かりのつらねてなくこえ かじのとにまがえるおうちながめたまいて おんなみだのこぼるるおうかきはらい たまえるおんてつき ころきのおんずにはいたまえるわ ふるさとこいしきひとびとのここち みななぐさみにけり