演劇:十六夜清心(ニ)

AI要約 (β)
要約:話の内容は、ある人物が旦那に対して恩返しをしようとするが、その過程で誤解や不満が生じるというものです。恩を受けた人物は、旦那に助けられたことや親切にされたことに感謝しているが、最終的には不満を抱くようになります。特に、坊主にされたことや追い出されたことに対して不満を述べています。話の最後には、二人の関係が複雑であり、誤解や感情のもつれがあることが示されています。
pid
3571798
date
1930-02
note
デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 商品番号 : 35082, 演劇
year
1930
genre
演劇、演芸
creators
尾上 梅幸, 中村 芝鶴, 松本 幸四郎, 尾上 幸藏, 市村 羽左衛門
duration
210
persName
尾上 梅幸, 中村 芝鶴, 松本 幸四郎, 尾上 幸藏, 市村 羽左衛門
publisher
コロムビア(戦前)
どうしてどうして旦那にゃ 御恩になったてめえのからだ いつざお礼を申そうと思いに思って やってきました 後先水の無分別にこいつを連れて どんぶりと稲瀬川から身を投げた その時旦那の網にかかり 助かったなあこいつの幸せ すぐに車の肩をつけ 親父の世話までして下すった その御親切に敷きけいて 八瀬小路の正宅で囲っておいた その挙句が 死んだ男の母台を問えと わずかな露養を手切れにくれ 坊主にして突き出すた 旦那ずいぶんひどい仕方だね このお礼はきっと申しますよ おいやその礼は受けにくい お茶屋が何と言ったか知らぬが こなたの母台をともろうため 提発したいとお礼の頼み 死んだ男に御竿を立て ああ女郎には感心なと 思ったゆえに望みをかなえ 大金出して身受けし出した その身に糸間をやったのは そっちは何と思うか知らぬが わしはずいぶん男のつもりさ なるほど口は重宝なもんだね そういうと思ったものように 聞こえるね これおさんよ 口は重宝とはそりゃ何を言うんだい 提発ばかりが兄弟の 盃舌もそっちから 親父殿の頼み 私が妹にしてやったお いよもや忘れはせまいが もし姉さん そりゃお前何を言うんだい 死後に死んだ男のため 坊主になって母台を問えと 王女おじくめにそらしてしまい 困ったときはいつでも来いと おためごかしに追い出したも もとはといやお前のやきもち それからおかげでくれだして どんなに何をしたか知れない なんぼ私のようなもんでも そう言いかけはしなしちゃ 姉さんとは言わせないよ ええまあその他はいつのまに そんな心になったのじゃ なんで私がお前にすべて良いものか そんなないことがあるもんか みんなお前のやきもちから怒った いいえ私はお前のために 坊主にされたんだよ なんでこう ちっと静かにしねえかよ だってあんな言いかけするんだもん 人をばかにしたら何だと思ってやん だよ 小さな声だって話は起こるじゃねえか なんでこう そんなおめえ やばな声をする奴あるもんかよ 誰かに聞こえてみりゃ 言ってもねえじゃねえか ごしん ねえごしんぞ ひとつ勘にしてやっておくんなねえな つまりお前らを姉さんだと思えばこそ これが甘えて今のようなことを 言ったんでございます どうかひとつ勘にしておくんなぜ どうか二人をこちらへおきなす それともこんな頭で不釣りへなら こうしましょう 五弦看板でも務めましょうよ