朗読:ハムレット(生死疑問独白の場)(三)

AI要約 (β)
この文章は、ある人物が他の人物に対して贈り物を返そうとする場面から始まります。贈り物を受け取るように促されますが、受け取る側はそれを拒否し、過去の出来事についての記憶が曖昧であることを示します。会話は次第に感情的になり、愛情や信頼についての議論に発展します。最終的に、贈り物を返そうとする人物は、相手に対して厳しい言葉を投げかけ、修道院に行くように勧めます。全体を通じて、贈り物の受け取りや人間関係に対する不信感が強調されています。
pid
3571945
date
1933-11
note
商品番号 : 35390, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 朗読
year
1933
genre
文学作品の朗読、解説
creators
シェイクスピア[作詞], 坪内 逍遥∥脚本, 坪内 逍遥
duration
189
persName
シェイクスピア, 坪内 逍遥∥脚本, 坪内 逍遥
publisher
コロムビア(戦前)
午前、お固みの賜り物をば、塔からお返し申そうと存じておりました。 お受け取り下されます。 よ、わしは知らん。わしは何もやった覚えはない。 いいえ、午前さま。いただいたをよお覚えております。 嬉しいお言葉がそうて至ればこす、片づけのお存じましたが、 その香りが失せましたからは、お受け取り下されます。 木ぐらいの高いものは、どんな尊い賜物をも、 まごころがそうていねば浅ましいお思います。 さあ、どうぞ。 はっはっは。 さなたは定女か? いいえ。 美人かよ。 何故にそのようなことをおっしゃります。 はて、美人でそして定女ならば、美人と定女とは親しぶさせぬがよいということじゃ。 いいえ。 以前は、さなたを愛しいと思っていた。 真実、わたくしもそう思っております。 そう思っておりやったら大間違いじゃ。 愛しいと思ってはおらないんだ。 えへへ。 こりゃ、寺へゆきゃ、甘になりゃ、 なんで嫁入りなぞして、 墨作りの人間をわざわざ産んで養い、育てようとは教えあるぞ。 わしなど、ずいぶん正直な生まれつきじゃも。 羽子が産んでたまらなんだらばと、 恨めしい思うほどに、 こんばんは、終年不幸せ、野心が激しい。 自分で許しさえすれば、 おびただしい悪いこともしかねん。 ただ、それをおこなうときとばやいとがないばかりじゃ。 天地のあいだにはいまわす、 わしのようなものが、 何事をか、 え、しょうじょい。 人はことごとく、おそろしい悪者じゃぞ。 誰をも頼みにしやるんだ。 甘寺へおいきゃれ。 甘になりゃ。 ててんはどこに? 宿におります。 よおしめこんでおいたがよい。 わが家でもないところで、 よけいな天皇をおしやらんために。 さらば。 おほ、神々さん。 どうぞ御子様、おすくいなされてくだされます。 こりゃ、もし嫁入りをしやるなら、 祝いもののかわりに、 こういう呪いをくれてやるぞ。 たといそちが、 氷のようにしょうじょうであろうと、 氷のようにけっぱくであろうと、 よの悪行はまぬかれまいぞよ。 甘寺へゆきゃ。 はやく甘になりゃ。 さらばじゃ。