演説:新東亜の建設と国民の覚悟(四)

AI summary (β)
この文章は、国際条約の権威が失われた原因を指摘し、真の平和体制の創造が必要であると述べています。日本国民は、戦場の勇士を信頼し、自由を生産に従事し、長期戦の姿勢を充実させていると評価されています。また、日本の歴史と皇室の存在が東洋の平和に貢献していると強調されています。日本国民は、自らの責任を認識し、東亜諸国との自主的連帯を築く任務を理解しなければならないと述べています。新しい時代に入った日本は、国民生活の全分野で新しい創造を進めるべきであり、内外の整備建設に邁進する必要があると結論付けています。
pid
3572360
date
1938-12
note
商品番号 : A1014, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 演説
year
1938
genre
講義、講演、演説
creators
近衛 文麿[内閣総理大臣]
duration
210
persName
近衛 文麿
publisher
コロムビア(戦前)
連盟議約のもとに国際条約がその権威を失推したことは、実にこの不合理にその根本原因があるのであります。 国際定義をして一個の微分たるに留まらしめず、通商、移民、資源、文化等の人間生活の各部門に当たり、 これを総合したる見地に立脚し、現実に即応しつつ、歴史の発展に並行する真、平和体制が創造せられなければならぬのであります。 しかしこうして以上の所条件を完備することが、原価の一般的危機を克服する唯一の手段であることを確信するものであります。 戦場の勇士を絶対に信頼しつつ、黙々として自由を生産に従事、長期戦の姿勢を充実しつつある全国民の姿は、まさに日本人本来の面目を現代に体現したるものであります。 日本の象徴発展が常に国体に対する自覚と相並行することは、日本歴史が如実に証明するところであります。 我が皇室の御神殿あらせあるところが、常に東洋永遠の平和確立に尊することを拝察し立てまするとき、我ら親民たる者は、道徳的使命の自由かつ大なるに強く感激せざるを得ないのであります。 今や日本国民は、祝禅、礼を正して、自らに課せられたる責任を直してねばなりません。 東亜諸国を連ねて、真に道義的基礎に立つ自主的連帯の新組織を建設する任務が、いかなる意義を有し、いかなる犠牲を求め、いかなる用意を必要とするかについて、徹底せる理解を持ち、断じて認識を誤ることがあってはならないのであります。 もし、安価を簡単の攻略をもって一戦毀とし、太平の時代が直ちに到来するが如き思想を抱く者ありとしては、格納如きは、今次事変の重大意義を理解せざるものにして、天下これ以上の危険はないのであります。 新しき東亜の建設を担当すべき日本は、その国民生活の全分野において、新しき創造の時代に入ったのであります。この意味において、真の戦いは今始まったのであります。 真に偉大なる歴史的国民団がために、我々は上下一致、直き信念と決意等をもって、内外の整備建設に邁進しなければならんのであります。