演説:大命を拝して(三)
- AI summary (β)
- この文章は、帝国の外交と経済政策について述べています。外交に関しては、帝国独自の立場を堅持し、世界的な変化を指導し、新しい秩序を作り上げる覚悟が必要であると強調しています。外交は短期的な動きにとらわれず、長期的な視点で自主的、積極的、建設的に進めるべきだと述べています。 経済に関しては、外国依存から脱却し、国民の生活を確保するために全力を尽くす必要があると述べています。物資の不足や時給の円滑さに問題があるかもしれないが、国民全体が節約と増産に努めるべきだとしています。政府も予算を節約し、民間の希望を尊重しつつ、国民が自発的に協力するように指導することが重要だと述べています。
- pid
- 3572392
- date
- 1940-09
- note
- 商品番号 : A2005, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 演説
- year
- 1940
- genre
- 講義、講演、演説
- creators
- 近衛 文麿[総理大臣]
- duration
- 188
- persName
- 近衛 文麿
- publisher
- コロムビア(戦前)
まず外交におきましては、あくまで帝国独自の立場に立ち、帝国独自の道を歩むものでなければならないと思います。
独自の道と申しましても、それは消極的自主外交を意味するものでは決してございません。
単にこの世界的変局に対応するというだけでなく、自ら世界的変化を指導し、自らの力によって世界の新秩序を作り上げるという覚悟がなければならないと思います。
したがって、外交は目前の動きにとらわれるべきものでなく、必ずや10年先を考え、20年先を考え、50年先を考えまして、あくまで自主的、積極的、建設的に進まればならぬものと思っております。
次に経済におきましては、民意の外交国策の強き実現のために、一日も早く外国依存の体系より脱却しなければならぬと思います。
国政の有効、満州、支那との経済、経験、並びに南洋方面に対する発展のごときは、この意味におきまして、ますます今日必要の度を高めつつあるのであります。
もとよりなお、今後しばらくの間は、あるいは物資の不足を告げ、あるいは時給の円滑ならざることもあろうと思います。
これに対し政府はその全力を挙げて、国民の生活自身の確保を期する考えでありますが、この問題は実に1億の国民個々の日常生活にかかるのでありまして、
国民の全部がみな資金を去り、一面積極的増産に力を生かすとともに、多方を大いに節約に努めなければならないのであります。
およそ社資逸落をこととして考慮する国家は、いまだかつてこれを見ないのであります。
政府におきましても、予算にできるだけ発言を加えまして、普及を除き常費を節約したいと思っておるのでありますが、
民間に対しましては知事の統制を行わなければなりませんが、それもいたずらに個人の総意を抑圧し、民間の希望を蹂躙するがごとき考えは持っておりません。
むしろ内外秩序の時政に当面して、国民諸君が自ら奮って喜んで金のご奉公を成し得るように指導しなければならないと考えておる次第であります。