演説:重大時局に直面して(四)
- AI summary (β)
- 要約:平和な時期には各方面が自己満足に陥りがちですが、国難が迫ると全国民が結束し、個人の栄誉や利益を犠牲にして国のために尽くす必要があります。非常時には恐れず疑わず、全力を尽くすことが日本国民の真の姿です。政府は国民に真実を語り、犠牲と奉公を期待しつつ、最低限の生活と最大の名誉を保障します。日本国家は非常時に一人も取り残さず、全員が力を合わせて困難を乗り越えるべきです。
- pid
- 3572397
- date
- 1940-12
- note
- 商品番号 : A2007, デジタル変換後ノイズ除去 : 無, 演説
- year
- 1940
- genre
- 講義、講演、演説
- creators
- 近衛 文麿[総理大臣]
- duration
- 180
- persName
- 近衛 文麿
- publisher
- コロムビア(戦前)
およそ一国が平平無事の際には、各方面自ら当満にながるを免れないのであります。
しかしながら、ひとたび国難来たらんとするにあたりては、何はさておきても、全国民が結束して、眼前の難関を突破せねばならず、
そこに分派対立の余裕も、自由討論の余地もなく、一心の生活と協絡は同胞のために、個人の栄誉と利益は君国のために、やすんじて犠牲に討されねばならぬのであります。
非常の場合に直面して恐れず疑わず、方向の誠をいたすは実に日本国民の真の姿であり、
同時に全国民をして、おのおのそのところをえしめ、その全精神を傾け、その全能力能率を発揮して、国事に福田氏室は実に非常人内閣の責任である。
新体制は実に上位を語って国民を誘導し、過剰を譲通して、国民一体の政治を完成線とするものであります。
すなわち、そのところをえしむるは政治の仁、その誠をいたすは真摯の文。
白の如きにして初めて、疑惑一心にして情は不死たる、我が国体の成果を発揮しうべく、新体制の理想をまたこれに作るのであります。
政府は政治を包帯し、外に万全の外交方策と内に万民欲さんの体制等を確立し、もって結局的国難堂々の道に乗り出したのである。
政府は国民に対しては真実を語り、その犠牲と奉公等を期待するとともに、政府もまた寸礼努力、全国民に対して最低の生活と最大の名誉等を保障線とするものであります。
日本国家は非常時に際し、一人の団員奉職を許さず、また一人というのも上に悩む者あらしめず、国境その志を一日、その力を合わせて海外万里の波濤を開拓せねばなりません。切に諸君の発奮を望む時代であります。
ご清聴ありがとうございました。