精神教育資料 提督の最期(三)
- AI summary (β)
- 要約: 勇敢な兵士たちは敵を撃退しようと奮闘していましたが、敵の爆撃が激しく、我が軍艦は大きな被害を受けました。敵機115機が突撃し、爆弾が飛行甲板に命中し、火災が発生しました。応急処置が行われ、消火活動が続けられましたが、火は広がり、機械室や釜室も炎に包まれました。最終的に、船は左に傾斜し、沈没の危機に瀕しました。
- pid
- 3573237
- date
- 0000
- note
- 商品番号 : 100743, デジタル変換後ノイズ除去 : なし, 記録
- year
- 0
- genre
- 文学作品以外の朗読、解説
- creators
- 大本營海軍報道部課長 海軍大佐 平出 英夫
- duration
- 208
- persName
- 大本營海軍報道部課長 海軍大佐 平出 英夫
- publisher
- ニッチク
あくまで敵を撃滅せずんばやまぬ勇士たちが、一面整備、一面力戦、さらに猛攻撃に当たらんとする、ちょうどその時であります。
刻々数を増してきた敵中高下爆撃軍は、我が勘定を覆い、めくら滅砲に投下する除来爆弾のしぶきに歓迎は大いかされるほどでありました。
実にこの日、敵の猛襲は熾烈をきわみ、通用以来我が軍艦まるまるをめがけて、突撃を試みた敵機115機、排除した除来だけでも26本、爆弾約70発でありました。
敵の来襲は早朝より午後にかけて4回に及び、最後の来襲により敵の数発の爆弾はついに我が艦橋前方の飛行甲板に命中いたしました。
山口司令官、各艦長、以下爆料は、その時艦橋にありましたが、ものすごい爆風が四方のガラス窓を打っただけで、おおむね無事でありました。
だが全部飛行甲板には、大小丘のような鉄板の波、大きな爆弾の穴が開けられ、核納庫はすさまじい火炎を吹き出し、別の資金団による火災もたちまち環境をめぐる防弾幕に燃え移って、みるみるその火星を広げてきました。
応急処置の命令は次々に下されました。
艦内各要所への注水はもとよりのこと、勇士たちは持ち場持ち場を守って、消火に全力を挙げたのであります。
船、ヤブルルも軍機乱れず、親着に機敏に処置が講じられました。
だが一句は沈まれば、一円またみなぎるありさまで、巨体は勇士たち必死の努力にもかかわらず、前時全面的に灼熱化し、延々と燃え広がる火星は、夕闇の空を焦がし、海水もためにたぎるかと思われました。
勇士たちはなおも絶望を絶望とせず、望遠烈火の中になお氷のごとき沈着さをもって沈下に努めましたが、火星はいよいよ剥げし、すちまち機械室、釜室の上部全面は火の海となり、舵取り機械の捜査も遂に不能に陥りました。
この時なお官邸深い部署にあって、アシュラのごとき捜査を続けておりました機械釜部員は、上層鉄板の熱気、四方をめぐらす鉄壁の焦熱のうちに大行万歳を唱え、あるいは獅子共敵を歌ではやまじと絶叫し、相次いで倒るとのお知らせが頻々として伝説感をもって環境に伝えられるのでありました。
それよりも早く救出決死隊の手は猛火と猛煙を犯して機械室と釜室との連絡を図っていたのでありました。
万策功なし、また救い出しのお手も多くに及ばず、船は次第次第に黄金たる迷路のうちに左に傾斜して約十分に近していたのでありました。