故加藤建夫陸軍少將を偲びて(一)
- AI要約 (β)
- 要約: 陸軍中佐加藤忠雄は、5月22日にアキヤブ飛行場で敵機を撃墜しましたが、自身の機体も被弾し、自爆しました。加藤中佐の勇敢な行動を称え、二階級特進して陸軍少将に昇進しました。加藤少将の武功は陸軍航空の誇りであり、彼の指揮官としての資質は非常に高く評価されています。彼の死を悼み、その功績を称えるとともに、航空部隊の指揮官には多様な性格と適応力が求められることを述べています。
- pid
- 3573297
- date
- 0000
- note
- 商品番号 : AK-517, デジタル変換後ノイズ除去 : なし, 記録
- year
- 0
- genre
- 文学作品以外の朗読、解説
- creators
- 陸軍航空本部總務部長 陸軍中將河邊虎四郎
- duration
- 220
- persName
- 陸軍航空本部總務部長 陸軍中將河邊虎四郎
- publisher
- ニッチク
本日、陸軍省より発令をせられましたごとく、陸軍中佐加藤忠雄君は、去る5月22日、デルマインドの国境近くにあるアキヤブ飛行場において、
敵機擁撃のため出動し、見事敵機を海中に撃墜いたしましたが、不幸、自分の愛機も戦闘下に敵弾を受けて発火し、ほどこすすべりの命に至って、ついに壮烈な自爆を遂げたのであります。
南方方面陸軍最高指揮官寺内大将閣下は、陸軍航空会の司法を失ったことを通責せられ、加藤君成殿の抜本なる武功を称し、勘定を受け寄せられたのでありますが、
下半、勝国もその趣、天朝に達し、特に二階級を進めて陸軍少将にインゼラロンの恩命に臆しましたことは、誠に感激に耐えざる次第であります。加藤君の英霊もまた、この広大無限なる光栄に対した出祭り、歓求しておることでありましょう。
本日はあたかも加藤少将の二月目の命日にあたります。私はかつて、負傷の身をもって加藤君を部下の一部隊長として持ったことがありますが、こうして加藤君の思いで忍ぶ嘘を放送いたしますることも、いわゆる朝からの因縁なることを思わざるを得ません。
品事変勃発以来、その生死に至るまで加藤少将の立て上げました武軍につきましては、前後七回にわたり感情をおじわせられているその事実で明らかでありまして、今さらここに私が税言する必要はないと存じますが、
戦場に譲る武人として核も度重なる栄誉を勝ち得たる加藤君の勲功は、少なくも我が陸軍航空の花であったと申したいのであります。
私は、加藤君の格納的武運や功績について語る以外に、加藤君において真に典型的なる航空商工、ないしは航空指揮官というものを知ったということについて少しく申し述べたいと思います。
我々には、軍の空中勤務者の適性、すなわち体格並びに心理的な質において空中勤務者に適する資質ということが一つの重要問題として扱われておりますが、特に幹部につきましては容易に必要な処置要件を満足するようには参りません。
私ごとき凡人以下の人間がこうしたことを論じますのはおこがましき限りではありますが、航空部隊の作戦、または部隊の行動そのものについて考えてみますと、飛行部隊の幹部、中塚指揮官は各種の性格、ことに相矛盾し、または対処的で両立しないような性格をも一心に兼ね備えており、
その異なる性格を必要な時と場合等に応じ十二分に活躍させることができなければならんと思うのであります。