時局の新段階に處する政府の所信(下)
- AI要約 (β)
- この文章は、避難問題と国際関係の複雑さに直面しながらも、帝国の国策に従い、世界平和の実現を目指すという内容です。政府は勝利を目指して全力を尽くし、国家総動員体制を完成させることを強調しています。財政や経済政策は軍備の充実と国費の調達を基盤とし、政治行政の刷新も決意しています。また、軍人の家族への支援にも力を入れると述べています。政府は国民と一体となり、再転の決意を持って政策を実行することを強調しています。
- pid
- 3573511
- date
- 0000
- note
- 商品番号 : AK-55, デジタル変換後ノイズ除去 : なし, 記録
- year
- 0
- genre
- 文学作品以外の朗読、解説
- creators
- 内閣總理大臣 公爵 近衞文麿
- duration
- 163
- persName
- 内閣總理大臣 公爵 近衞文麿
- publisher
- コロムビア
避難問題を中心とする自極は、新しき段階に入ったのであり、混沌たる避難の情勢と、複雑なる国際関係等を組もうときに、善とは誠に両縁なるを知るのであり。
しかしながら、帝国不動の国策の命ずるところに従い、一万四三国の不当行なる政権を筒じくとして、党は永遠の和平を確立し、もつて世界平和の完成に貢献せんとすればこと、かえてこの避難の道を選んだのであり、
現在の我々がその犠牲をしのぶことは、もとより覚悟の上であるばかりでなく、これはまさに我々が公在同胞に対する崇高なる義務であると信ずるものであります。
政府は当初より堅持してまいりました方針、すなわち勝利を得るためにあらゆる努力を集中すること、及び物心両面にわたり国家総動員の体制の完成を期すということは、いよいよ勝利の急となったのであります。
さらば、財政経済一般、産業貿易各方面の政策は、軍備の充実と国費の調達に万全を期することを基調としてこれを実行せんとするものであり、また所政一般についても、中央地方を通じ政治行政の刷新をなすべきものは、旧を要するものよりこれを断行する決心であります。
さらに思いを住国不民生活の一般に致すときに、そこにいくたの緊急問題を発見するのでありまして、政府は特に出生軍人の自家族に対する施設について努力を惜しまぬ用意あることを表明したいと思います。
昨年末、懇議会会員式に際し賜りましたる誘惑のある職務によって自局に対する疑きご信念のほどを示しましたことは、まごとに恐怖感激に絶えません。
政府は国民諸君とともに一体となって御政治を包帯し、あくまでも再転の決意をもってこの広告の大仰を執行せぬことを念願してやまないものであります。