海洋作戰の新展開(五)
- AI要約 (β)
- イギリス海軍がインド洋で反撃してくる場合、それは日本にとって有利であり、期待が持てると述べています。日本海軍の主力艦や航空部隊はほとんど無傷であり、これまでの戦果は日本の精神力や技術力の優秀さを示しています。インド洋での武力行使はイギリスに対するものであり、インドの住民には関係ないと強調しています。イギリスの支配が崩れつつあり、インドの独立の機会が訪れていると述べています。また、インド洋作戦が中経政権に致命的な打撃を与え、補給路が遮断されていることも指摘しています。
- pid
- 3573577
- date
- 0000
- note
- 商品番号 : AK-275, デジタル変換後ノイズ除去 : なし, 記録
- year
- 0
- genre
- 文学作品以外の朗読、解説
- creators
- 大本營海軍報道部課長 海軍大佐 平出 英夫
- duration
- 187
- persName
- 大本營海軍報道部課長 海軍大佐 平出 英夫
- publisher
- コロムビア
また、もしイギリス海軍がインド洋の政界圏を支柱線として大挙反撃してくるといたしますれば、我が方の思う都合でありまして、誠に楽しい期待が持てると言えます。
しかも、我が海軍にありましては、今なお主力艦、航空母艦、巡洋艦などは全然無傷のままであることはもとよりのこと。その他の艦艇、航空部隊にありましても、その損害は極めて軽傷であります。
かかる驚異的な大戦果は、ひとえに大身の賜物でありますとともに、我が精神力、術力、科学力の確立する優秀性を物語るものでありまして、第一戦、将兵への優先奮闘、第二戦たる国民諸君の協力に信心のある感謝を捧げなければならぬのであります。
ただ、ここではっきりしておかねばならぬことは、我がインド洋方面への武力行使は、あくまでイギリスに対するものでありました。
東条総理大臣の言明にも明らかなとおり、インドの住民には全然対のないことであります。もとより、インドの住民が進んでイギリスの防弾幕となる、あるいはその傍らにイギリス人を置く限り、我が堅敵必殺の蕎麦勢の及ぶであろうことは、賢明なるインドの指導者は当然考慮に入れていることと思うのであります。
少なくとも、インドの民衆は、全自衛の防弾幕や土納となることは断じて甘んじるところでないと考えられるのであります。
三百年にわたる英帝国の失国を断ち、インド人のインドを清潔するは、この光景を置いて他にこれを求めることはできないのであります。
インドがいくたびか独立せんとして独立し得なかったのは、イギリスがインド洋の政界権によって、インドに対する政策余奪の権を握っていたからでありますが、イギリスが悪なき搾取に付けていたその力の根源である政界権は、今や我が帝国の手によって崩れんとしています。
今こそ、インド解放の天来の興起でなければなりません。
また、インド洋作戦が中経政権に致命的な打撃であることも見逃してはならぬのであります。
我が勇猛なる陸軍が乱軍を攻略したのち、中経政権が命の補給炉として頼っていたのは、インドのカルカッタ戦、カラチ・パミール高原戦であったのであります。
しかるに、今やこれら補給炉の源泉であるインド洋は、我が手に抑えられつつあるのでありますから、すでにその補給炉全線が遮断されたも同然であります。