第二次ソロモン海戰に就て(三)
- AI要約 (β)
- 要約: ディエップ上陸作戦の失敗により、欧州での第二戦線の結成が困難であることが明らかになり、ソ連の対米関係が冷却しています。アメリカは太平洋とインド洋を連絡し、太平洋第二戦線を形成してソ連をなだめようとしています。ソロモン諸島は戦略的に重要であり、アメリカはこの地域での作戦に力を入れていますが、失敗が続いています。アメリカは新型航空母艦を投入し、国力を集中して軍備を強化していますが、これが市民の生活に貢献することはなく、戦争の挽回にも役立っていないと指摘されています。
- pid
- 3574003
- date
- 0000
- note
- 商品番号 : AK-746, デジタル変換後ノイズ除去 : なし, 記録
- year
- 0
- genre
- 文学作品以外の朗読、解説
- creators
- 大本營海軍報道部課長 海軍大佐 平出 英夫
- duration
- 192
- persName
- 大本營海軍報道部課長 海軍大佐 平出 英夫
- publisher
- ニッチク
ディエップにおける上陸作戦の失敗以来、欧州における第二戦線結成は不可能なことを明白に世界に示しましたので、ソ連の対米営艦巡は急激に冷却しつつあります。
これがため、アメリカは何とかして太平洋とインド洋と連絡し、しかもこれを太平洋第二戦線として西アジア方面に発展し、もってソ連をなだめ、また中継の信用を挽回せんとしたのではないかと思われます。
ソ連諸島は、欧州を太平洋の故事から救う意味からも、また太平洋第二戦線結成の上からも極めて重要な地点であります。
アメリカが第一次ソロモン海戦に散敗を期しましても、なお、必要にこの方面に艦隊や航空隊を瞬時押ししめておりますのは、この点からもゆえなしとしないわけであり、第二次ソロモン海戦は全く核のごとき戦略的作戦に出たものといえるのでありまして、
この作戦の失敗は、ディエップ上陸作戦の失敗とこう一対を成して、戦略による失敗が必然的にたどる道の生きた見本といえずでありましょう。
しかも、アメリカ市民の地と財力を傾けて建造されつつある航空母艦や戦艦は次々にアメリカ当局の戦略戦争の犠牲となって、太平洋の目図となり、少しもアメリカ市民の生活の幸福を負傷することにならないのはもちろん、戦争の挽回にも役立たぬのはまことに気の毒の至りであります。
なお、ソロモン軍島より3、5海一帯にわたる各地域におきましては、現在各種の作戦が続行中でありますので、戦況進展につれ、帝国がこの方面に何をなしつつありやが、前時お分かりになることと思いますので、戦況のお話は今のところこの程度にしておきます。
ただ、ここで国民の皆様にとっとご注意願いたいことは、発表にもあります通り、アメリカの在来の航空母艦はほとんど撃滅されたに関わらず、新型航空母艦などが発動し始めたことであります。
これは、アメリカが狂気のようになって国力を集中し、軍艦や船舶のうちで活用し得るもの、変更し得るものは、これを航空母艦に改造し、飛行機も全力を挙げて充実しつつあることを証拠立てるものでありまして、この点、簡単に見逃してはなりません。
この点、簡単に見逃してはなりません。