鈴ヶ森(五)

AI summary (β)
この文章は、江戸時代の人物が自分の身の上話をしている内容です。彼は自分が「バンズーインの長兵衛」という有名な人物の子孫であることを語り、先祖の名声に比べて自分は役に立たない存在だと自嘲しています。しかし、弱い者を助け、強い者には立ち向かう意志を持っていることを強調しています。また、建築や江戸の文化に関わることを誇りに思っている様子が伺えます。
pid
3574207
date
1951-07
note
商品番号 : NK-3087, デジタル変換後ノイズ除去 : ノイズ除去なし, 歌舞伎
year
1951
genre
歌舞伎
creators
松本 幸四郎(七代目), 市村 羽左衛門(十五代目)
duration
207
persName
松本 幸四郎(七代目), 市村 羽左衛門(十五代目)
publisher
ビクター
お身の上の人通り受けたまわってごごっとも そりゃしなによったら身に引き受けてお世話いたすめえ者でもござやせ しかしお礼ばたに犬の餌食 いや決して抗議はいたしやせん お気づけなせやすな さすがは江戸時のそのお言葉 力と頼むそこもとの御犬名を聞かぬその先に 名乗る拙者が生命は人種の産にして 当時老人白い金髪と申すもの うむおそりゃお若しさまには金髪さまとな してそこもとの御犬名は うそ問われて何の何がしと名乗るほどの長人でもござやせん しかし生まれはあずまじに身は住なれし住だが 流れ渡りの起産地は江戸で噂の花川と バンズーインの長兵衛といういやもうケチな野郎でござやす そりゃそこもとの中国筋まで噂の高いあのバンズーイン その中国筋まで響き渡った長兵衛だと思いなさると あてがちが大違いだ大違いだ その中国筋まで鳴り渡ったというのは わしの先祖にわたる花の竹これが生人生命のバンズーイン長兵衛さ その後を引き受けちゃはいるものの わしはほんのかかし同然宇都の大木 いやもう何の役にも立たねえやつだが しかし弱いものならよけて通し 強いやつなら向うずら ひだてんが川ばおりで鬼かげになってこようとも びーくともするのじゃござやせ 及ばずながら建築の端くれ 川ぞうがらすはなにわがたやぶんいすはきょうそだち 吉原すずめをはげいにつけ 江戸で男と建てられた男の中の男一匹 いざいつでもたずねてごれやし 神前すげてまっておりやし